JP2002233926A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 工作機械
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ワークと工具とをX、Y、Z軸の3軸方向に相対移動させて前記ワークを加工する工作機械であって、前記工具が装着される主軸を有した主軸頭が左右方向及び上下方向に移動し、前記ワークが載置されるテーブルが前後方向に移動する工作機械において、
機械の基台となるベッドと、
前記ベッドの中央部に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって設けられ、切屑を受容するトラフを納める1本の凹溝部と、
前記ベッド上の後部で左右方向に伸長して設けられた案内に沿って移動するコラムと、
前記工具を装着する主軸を有し、前記コラムの前部で上下方向に伸長して設けられた案内に沿って移動する主軸頭と、
前記ベッドの凹溝部を跨いで設けられ、前記ベッド上の前部で前後方向に伸長して設けられた案内に沿って移動するテーブルと、
前記ベッドの凹溝部内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって取付けられ、落下した切屑を受容する凹形状の薄板部材で成るトラフと、
前記テーブルの前部及び後部にテーブルの前後方向の移動の案内を覆って設けられ、落下した切屑を前記トラフに導くテレスコピックカバーと、
前記トラフ内に設けられ、落下した切屑を機外へ排出するチップコンベアと、
を具備し、前記ベッドの中央部に設けられたトラフ内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑が落下するようにしたことを特徴とする工作機械。
【請求項2】 ワークと工具とをX、Y、Z軸の3軸方向に相対移動させて前記ワークを加工する工作機械であって、コラムがベッド上の後部で左右方向に移動し、前記工具が装着される主軸を有した主軸頭が前記コラムの前部で上下方向に移動し、前記ワークが載置されるテーブルがベッド上の前部で前後方向に移動する工作機械において、
中央部に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑を受容するトラフを納める凹溝部が形成されたベッドと、
前記ベッドの凹溝部を跨いで設けられ、前記ベッド上の前部で前後方向に伸長して設けられた案内に沿って移動するテーブルと、
前記ベッドの凹溝部内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって取り付けられ、落下した切屑を受容する凹形状の薄板部材で成るトラフと、
前記テーブルの前部及び後部に前記テーブルの前後方向の移動の案内を覆って設けられ、前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑を落下可能にして、落下した切屑を前記トラフに導くテレスコピックカバーと、
加工領域を取り囲み、前記トラフに切屑を導くため左右から谷形に傾斜した傾斜部を有するスプラッシュガードと、
前記スプラッシュガードの後部壁を形成し、前記主軸を前記加工領域へ突出させる開口部を有し、前記コラム及び主軸頭に連れられて移動し、前記コラム及び主軸頭の移動の案内を覆って設けられた平面状カバーと、
前記トラフ内に設けられ、落下した切屑を機外へ排出するチップコンベアと、
を具備し、前記ベッドの中央部に設けられたトラフ内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑が落下するようにしたことを特徴とする工作機械。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークと工具とをX、Y、Z軸の3軸方向に相対移動させてワークを加工する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械にあっては、ワークを機械加工する際に生じる大量の切屑を如何に効率良く装置外に排出するかが1つの重要なテーマであり、種々の研究開発が行われている。例えば、特公平6−28835号公報、実開昭58−93437号公報には、テーブルの両側にトラフを設け、各側のトラフで個別に切屑を排除する構造が提案されている。すなわち、特公平6−28835号公報の第4図には、立形マシニングセンタにおいて、X、Y軸方向に移動するテーブルが設けられ、テーブルの両側にトラフが設けられて切屑を受け、各トラフ内の切屑排出手段で切屑が機外へ排出される構成が開示されている。また実開昭58−93437号公報の第3図には、横形マシニングセンタにおいて、Z軸方向に移動するテーブルが設けられ、テーブルの両側にトラフが設けられて切屑を受け、各トラフ内の流体を利用した切屑排出手段で切屑が搬出される構成が開示されている。
【0003】
また、本願出願人が本願出願後、新たに知り得た従来技術、すなわち、特開平6−91457号公報、特開平4−283041号公報、特開昭61−103754号公報、実願昭62−124043号(実開昭64−30141号)のマイクロフィルム、米国特許第5181898号をここに挙げる。
特開平6−91457号公報には、工具を装着する主軸がX、Y軸方向に移動し、ワークを載置するテーブルがZ軸方向に移動する機械の全体構成が開示されている。そして、切屑の処理は、テーブルの片側又は両側に傾斜させたカバーによって切屑を落下させている。特願平4−283041号公報には、コラムがZ軸方向に移動し、主軸頭がY軸方向に移動する機械が開示されている。そして、切屑の処理については特に開示されていないが、ベッドの中央部と左右両側に切屑受け用の凹溝が形成されている。
【0004】
特開昭61−103754号公報には、ベッドの中央部に切屑落下のための凹形状の開口が設けられ、落下した切屑をチップコンベアで排出する機械が開示されている。しかし、切屑落下のための開口がテーブルの移動ストロークの全域にわたって設けられていないので、切屑がベッド上に溜まることがある。実願昭62−124043号(実開昭64−30141号)のマイクロフィルムには、サドルがZ軸方向に移動し、テーブルがX軸方向に移動する機械が開示されている。切屑処理のために、スクリューコンベア用のトラフがベッドとの間に断熱材又は空間を設けて取付けられている。しかし、トラフがZ軸の移動ストロークの全域にわたって設けられていないので、切屑の処理が不完全である。米国特許第5181898号には、スプラッシュガードを設けた機械で、そのスプラッシュガードの下部に切屑受け部に向けて切屑を落下させる傾斜部を設けた構成が開示されている。しかし、切屑を受容する薄板部材でなるトラフが設けられていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術の構造においては、トラフがテーブルの両側の2箇所に分散しているので、各トラフに切屑排出手段がそれぞれ必要となり、構造が複雑化する。また、各トラフの幅寸法は、トラフ用として割り当てられた寸法を二分したような小さなものとなり、機械全体をコンパクトに作ろうとするといきおい各トラフの幅は狭くなり、このため、各トラフには切屑の溜まりができ易い。また、トラフが中央部に設けられたものであっても、切屑落下用の開口又は切屑を受容するトラフが、テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって設けられていないので、ベッド上に切屑が溜ってしまうという問題点があった。
そこで、本発明においては、斯かる不都合を伴うことがなく、切屑の収集・排出性能が優れたコンパクトな工作機械を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明によれば、ワークと工具とをX、Y、Z軸の3軸方向に相対移動させて前記ワークを加工する工作機械であって、前記工具が装着される主軸を有した主軸頭が左右方向及び上下方向に移動し、前記ワークが載置されるテーブルが前後方向に移動する工作機械において、機械の基台となるベッドと、前記ベッドの中央部に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって設けられ、切屑を受容するトラフを納める1本の凹溝部と、前記ベッド上の後部で左右方向に伸長して設けられた案内に沿って移動するコラムと、前記工具を装着する主軸を有し、前記コラムの前部で上下方向に伸長して設けられた案内に沿って移動する主軸頭と、前記ベッドの凹溝部を跨いで設けられ、前記ベッド上の前部で前後方向に伸長して設けられた案内に沿って移動するテーブルと、前記ベッドの凹溝部内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって取付けられ、落下した切屑を受容する凹形状の薄板部材で成るトラフと、前記テーブルの前部及び後部にテーブルの前後方向の移動の案内を覆って設けられ、落下した切屑を前記トラフに導くテレスコピックカバーと、前記トラフ内に設けられ、落下した切屑を機外へ排出するチップコンベアと、を具備し、前記ベッドの中央部に設けられたトラフ内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑が落下するようにした工作機械が提供される
【0007】
また、前述の目的を達成するために、本発明によれば、ワークと工具とをX、Y、Z軸の3軸方向に相対移動させて前記ワークを加工する工作機械であって、コラムがベッド上の後部で左右方向に移動し、前記工具が装着される主軸を有した主軸頭が前記コラムの前部で上下方向に移動し、前記ワークが載置されるテーブルがベッド上の前部で前後方向に移動する工作機械において、中央部に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑を受容するトラフを納める凹溝部が形成されたベッドと、前記ベッドの凹溝部を跨いで設けられ、前記ベッド上の前部で前後方向に伸長して設けられた案内に沿って移動するテーブルと、前記ベッドの凹溝部内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって取り付けられ、落下した切屑を受容する凹形状の薄板部材で成るトラフと、前記テーブルの前部及び後部に前記テーブルの前後方向の移動の案内を覆って設けられ、前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑を落下可能にして、落下した切屑を前記トラフに導くテレスコピックカバーと、加工領域を取り囲み、前記トラフに切屑を導くため左右から谷形に傾斜した傾斜部を有するスプラッシュガードと、前記スプラッシュガードの後部壁を形成し、前記主軸を前記加工領域へ突出させる開口部を有し、前記コラム及び主軸頭に連れられて移動し、前記コラム及び主軸頭の移動の案内を覆って設けられた平面状カバーと、前記トラフ内に設けられ、落下した切屑を機外へ排出するチップコンベアと、を具備し、前記ベッドの中央部に設けられたトラフ内に前記テーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって切屑が落下するようにした工作機械が提供される
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明工作機械の実施形態の全体構成を示す側断面図(図2におけるI−I線に沿う断面図)で、この機械1は、ワークと工具とをX、Y、Z軸方向に相対移動させて、ワークに所望の機械加工を施すようにした横形マシニングセンタである。図2は、図1のII−II線に沿う断面図、図3は、同III−III線に沿う断面図を示す。図4は、他の実施形態の立形マシニングセンタの側面図である。
【0009】
図1中、基台となるベッド3は、後部側を一段高くして全体をL字状に形成し、軽量化を図りながら剛性を高くし精度を維持するため、内側に複数のリブを設けた函形の肉抜き構造を採用している。ベッド3の後部上平面には、X軸方向に延びる案内レールを設け、同レールを介してコラム5をベッド3に対しX軸方向に移動可能に組み付け、前記コラム5の前側垂直平面にはY軸方向に延びる案内レール7、7を設け、同レールを介して主軸頭9をコラム5に対しY軸方向に移動可能に組み付け、前記主軸頭9には工具が装着され、Z軸に平行な軸線まわりに回転する主軸11が組み付けてある。
【0010】
ベッド3の前部(図1のベッドの左側部分)は、広く水平面に形成され、機械の正面側から見た場合(図2、3を参照)、その平面の両側に沿って、それぞれZ軸方向に延びる案内レール13、13を設け、前記案内レールを跨いでテーブル21を、Z軸方向に移動可能に組み付ける。前記テーブル21には、工具に対向して配置されるワーク15を着脱自在に固定したイケール17を立設・固着したパレット19が、パレット位置決め装置23を介し、着脱可能に固定される。
【0011】
先に説明したとおり、テーブル21とパレット19との間にはパレット位置決め装置23が設置されているので、ワーク15及びイケール17を保持したままパレット交換装置(図示せず)を用い、自動的にテーブル15の所定位置にパレット19を着脱自在に固定することができる。すなわち、加工前のワーク15、加工済のワーク15は、パレット19に取り付けられたままで、テーブル21から自動交換が可能である。イケール17とワーク15とは勿論、別途に着脱可能である。
【0012】
前記ベッド3の前部の上側中央には、Z軸方向に並んで一対のブラケット25、27が設けてあり、これらのブラケットの間を連結してZ軸方向に延びるボールねじ29の両端を、前記ブラケットに嵌着したサポートベアリング31、31を介して軸支している。前記ブラケットのうち、ベッド3の前方側に配置したモータブラケット25の前側には、Z軸送りモータ33を取付け、これによって前記ボールねじ29を駆動する。
【0013】
一方、テーブル21の下側中央に、前記ボールねじ29と交差する領域に延長したナットブラケットを設け、そこにボールねじ29に螺合する送りねじナット37を嵌着して、テーブル21のZ軸送り手段を構成する。Z軸送りモータ33を駆動、制御することにより、ベッド3上で、テーブル21のZ軸方向送り、したがって、工具、主軸11に対するワーク15のZ軸方向位置を制御することができる。
【0014】
図2を参照して、前記ボールねじ29を上側、側面から被覆し、下側に開いた山形のテレスコピックカバー35は、テーブル21がZ軸方向に移動したときに露出する送りねじ手段を切屑などから保護するための可動カバーで、Z軸方向に隙間なく伸縮する。前記ベッド3の前方側を正面からみたとき、一対のZ軸案内レール13、13の間、すなわち、ベッド3の前方上側中央部に形成された凹部には、切屑排出手段を設置するのに必要なだけの幅、深さを備えたトラフ39が、取付座41を介して取り付けられている。ただし、前記トラフ39の延長先端は、ベッド3の後部側段部の前でストップしている(図1参照)。
【0015】
前記切屑排出手段は、トラフ39の底面に納まり、図1を参照して、その前後端に、それぞれスプロケットを軸着し、両者の間にエンドレスチェーン43を掛け渡すと共に、前記チェーン43の長手方向に沿って、X軸方向に平行に複数枚のスクレーパ45をほぼ等間隔に取付け、チップコンベア47を形成したものである。前記スクレーパ45の形状は、トラフ39側の底面とチェーン43との間にできる空隙を塞ぐような形をしている。
【0016】
ベッド3とトラフ39とを隔離する取付座41は、チップコンベア47により運搬する切屑などの熱が、搬送の途中にベッド3に伝導し熱膨張歪が生じるのを防ぐための隙間を形成する。トラフ39の幅は、後述するスプラッシュガード49の両側下側に取付けた一対の傾斜板51、51の対向する下縁部につながる一対のテレスコピックカバー53、53の間隔と、ほぼ同一で、その長さは、ベッド3の後側部の前から始まってベッド3の前端よりも前方に延長し、その端部下側に切屑排出開口部55を設けている。
【0017】
前記トラフ39は、傾斜板51とテレスコピックカバー35とにより収集される切屑の全てを受け入れる領域に延びており、前記チップコンベア47が時計まわり(図1参照)に駆動され、コンベア47上に収集した切屑を排出開口部55まで移動させる。前記開口部55の下方には加工液タンク57を配置し、チップコンベア47によって運ばれ開口部55から落下する切屑を加工液と一緒に受入るようにしている。なお、前記テレスコピックカバー53、53は、それぞれ、ベッド3の後部側段部とテーブル21との間、テーブル21と後述するスプラッシュガード49の前側板との間の空間を被覆するようにして、ワークの切屑からテーブル21の滑動面、すなわち、ベッド3のZ軸案内レール13、13を保護すると共に、前記傾斜板51面に落下した切屑を誘導し、切屑をチップコンベア47上に収集する作用を奏する可動カバーである。
【0018】
図1、2及び3を参照して、スプラッシュガード49は、ワーク15の加工部を外部から被覆し、加工液や切屑が外部に飛散しないようにガードすると共に、工具の回転や切屑の散乱などによる危険から作業員を保護する作用を受け持つ。さきに述べた傾斜板51、51は、このスプラッシュガード49の左右の下部側に取付けて、切屑、加工液がベッド3のZ軸案内レール13、13上に落下することを防止する。傾斜板51、51の傾斜角を強くすることによって、傾斜面に切屑が付着、滞留することがない。
前記スプラッシュガード49の後側板において主軸頭9が貫入する部分は図1に示すように、内側からXYカバー59、Xカバー61及びYカバー63の2重窓構造になっている。
【0019】
図3を参照して、XYカバー59は、スプラッシュガード49の後部に固定(スプラッシュガード49の本体を構成している)されていて、ほぼ長方形の抜き穴59aが形成されている。XYカバー59の後部(機械前方から見て裏面)には、抜き穴59aの中央部を後方から覆うようにXカバー61が設けられ、長穴形状の抜き穴61aが形成されている。また、Xカバー61の後部には、抜き穴61aの中央部を後方から覆うようにYカバー63が設けられ、その中央部を主軸頭9が貫通している。さらに、Xカバー61の左右端と固定板61c、61cとの間には、テレスコピックカバーなどの伸縮密閉部材でなる可動カバー61b、61bがそれぞれ取り付けられている。同様に、Yカバー63の上下端と固定板63b、63bとの間には可動カバー63a、63aが、それぞれ取り付けられている。
【0020】
よって、常に、Xカバー61及び可動カバー61b、61bで、主軸頭9のX軸方向への移動範囲である抜き穴59aを覆うとともに、Yカバー63及び可動カバー63a、63aで、Y軸方向への移動範囲である抜き穴61aを覆い、主軸頭9の外周部と抜き穴59a、61aの内周縁とが干渉することなく、主軸頭9をX、Y軸方向へ相対移動させることができる。
【0021】
このような構成にすることにより、主軸頭9がXYカバー59の抜き穴59aの内部をX、Y軸方向へ移動することとなる。そのために、XYカバー59には、主軸頭9のX、Y軸方向への移動範囲に対して、最小限の抜き穴59aを形成すればよく、また、そのコーナ部をR形状にすれば、その大きさはさらに縮小することが可能である。このことから、スプラッシュガード49の傾斜板51、51の傾斜角度を大きくすることができ、切屑の堆積防止に寄与する。ここで、XYカバー59、Xカバー61及びYカバー63は薄板形状であるために、その抜き穴59a、61aの内周縁上に切屑が堆積することは殆どない。
【0022】
次に図4を用いて、立形マシニングセンタについて説明する。図4は、主軸及び主軸頭まわりの平面状カバー以外の構成は図1の横形マシニングセンタと同一であり、同じ符号を付している。立形マシニングセンタのL字形ベッド30前側上面、テーブル21の下部には、横形マシニングセンタと同一構造の切屑排出手段を組み付けるためのトラフ39を、図で左右方向に設置し、その切屑排出手段の切屑排出開口部をベッド3の前端に配置している。また、テーブル21の前後方向への駆動手段もベッド3の前端に配置する。切屑収集のための傾斜板、テレスコピックカバーなどについては説明を省略するが、ほぼ、横形マシニングセンタと同一なので、それを参照されたい。このように横形マシニングセンタと同一の技術手段を立形のマシニングセンタに施すことが可能であり、その際、奏する作用、効果もまた、前述の横形マシニングセンタと同様となる。
【0023】
本発明の実施形態によれば、傾斜部を有するスプラッシュガード及び水平方向へ伸縮するテレスコピックカバーを設けたので、カバー部材間に切屑が噛み込むことがない。また、機械前方から切屑を排出する構成であるために、ベッド後部の内部に抜き孔を設ける必要がなく、ベッドの剛性を維持することができる。さらに、テーブルを前後方向へ移動させるボールねじ、駆動モータ等の送り移動手段を機械前方に設けたので、これまたベッド後部の内部に抜き孔を設ける必要がなく、ベッドの剛性が維持できる。
【0024】
【発明の効果】
ベッドの中央部に切屑を受容する凹形状のトラフをテーブルの前後方向の移動範囲の全域にわたって設け、その全域にわたって切屑が落下可能にしたので、ワークを機械加工する際に発生する切屑は、トラフ内に直接又はカバーに沿って落下し、ベッド上やテーブル周辺に堆積することがなくなった
また、トラフ内にはチップコンベアが設けられており、切屑は自動的に機外へ排出される。トラフはベッドの中央部に幅広のものを1つだけテーブルの下方に設け、テーブルの両側に設ける必要がないので、機械のコンパクト化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明工作機械の実施形態である横形マシニングセンタの側断面図であり、図2における線I−Iに沿う断面を示す。
【図2】
図1における線II−IIに沿う、本実施形態の横形マシニングセンタの正断面図である。
【図3】
図1における線III−IIIに沿う、本実施形態の横形マシニングセンタの正断面図である。
【図4】
本発明の他の実施形態の立形マシニングセンタの全体概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1…横形マシニングセンタ
3…ベッド
5…コラム
9…主軸頭
11…主軸
15…ワーク
21…テーブル
39…トラフ
47…チップコンベア
49…スプラッシュガード
51…傾斜板
53…テレスコピックカバー
59…XYカバー
61…Xカバー
63…Yカバー
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