JP2002232968A - 遠隔監視制御システムのタイマ装置 - Google Patents

遠隔監視制御システムのタイマ装置

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JP2002232968A JP2001039012A JP2001039012A JP2002232968A JP 2002232968 A JP2002232968 A JP 2002232968A JP 2001039012 A JP2001039012 A JP 2001039012A JP 2001039012 A JP2001039012 A JP 2001039012A JP 2002232968 A JP2002232968 A JP 2002232968A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型化することなく多回路の負荷の個別制御を
可能とし、かつ接点入力端末器を不要とすることによっ
て構成要素数を少なくするとともに省スペース化を可能
とした遠隔監視制御システムのタイマ装置を提供する。 【解決手段】制御データ記憶部12には、負荷Lを制御
する日時と負荷Lの制御内容と負荷Lに対応するアドレ
スとを対応付けた複数個のタイムスケジュールが格納さ
れる。タイマ制御部10は、時計回路13により計時さ
れている現在日時と制御データ記憶部12に格納されて
いるタイムスケジュールとを照合する。両日時が一致す
ると、端末回路14ではタイムスケジュールの制御内容
を監視入力としアドレスを伝送ユニット1に対するアド
レスに用いて端末器として動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔監視制御シス
テムのタイマ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から負荷を遠隔制御するとともに負
荷の状態を遠隔監視することを可能とした遠隔監視制御
システムとして、図8に示すように、伝送ユニット1
に、2線式の信号線Lsを介して、スイッチのオンオフ
に相当する無電圧接点入力を監視入力として受け付ける
接点入力端末器2と負荷Lを制御する制御端末器3とを
接続し、接点入力端末器2の監視入力に応じて制御端末
器3に設けたリレーを介して負荷Lを制御する構成が知
られている。接点入力端末器2に入力される監視入力
は、たとえば各種センサの出力を2値化してリレーを制
御するなどして得られる無電圧接点出力であって、この
ような無電圧接点出力を発生する装置が監視入力を与え
る外部装置として接点入力端末器2に接続される。
【0003】この遠隔監視制御システムでは、接点入力
端末器2および制御端末器3にそれぞれアドレスが設定
されており、伝送ユニット1においてはアドレスによっ
て接点入力端末器2と制御端末器3とが対応付けられて
いる。しかして、接点入力端末器2に監視入力が与えら
れると接点入力端末器2から伝送ユニット1に監視デー
タが伝送され、伝送ユニット1では監視データを受け取
り、伝送ユニット1では監視入力が与えられた接点入力
端末器2と対応付けられている制御端末器3に対して監
視データに対応する制御データを伝送し、制御端末器3
を介して負荷Lを制御する。なお、伝送ユニット1、接
点入力端末器2、制御端末器3はいずれもマイコンを主
構成としている。
【0004】以下に、遠隔監視制御システムの動作を説
明する。遠隔監視制御システムが起動されると、伝送ユ
ニット1は、信号線Lsに対して、図9(a)(b)の
ような形式の伝送信号Vsを一定時間ごとに繰り返して
送出する。伝送信号Vsは、信号送出開始を示すスター
トパルス信号SY、信号モードを示すモードデータ信号
MD、接点入力端末器2や制御端末器3を個別に識別す
るためのアドレスデータを伝送するアドレスデータ信号
AD、負荷を制御するための制御データを伝送する制御
データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェック
サムデータ信号CS、接点入力端末器2や制御端末器3
からの返送信号を受信するタイムスロットである信号返
送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号
であり、パルス幅変調によってデータが伝送される。
【0005】各接点入力端末器2および各制御端末器3
では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsのアド
レスデータがそれぞれに設定されているアドレスに一致
すると、伝送信号Vsから制御データを取り込むととも
に、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視デ
ータを電流モードの信号(信号線Lsを適当な低インピ
ーダンスを介して短絡することにより送出される信号)
として返送する。ここに、制御端末器3における監視デ
ータは負荷Lの動作状態に関するデータとして用いられ
る。
【0006】伝送ユニット1は、常時は伝送信号Vsに
含まれるアドレスデータをサイクリックに変化させて接
点入力端末器2および制御端末器3を順次アクセスする
常時ポーリングを行う常時ポーリング手段を備える。常
時ポーリングの際には、伝送信号Vsに含まれるアドレ
スデータが一致した接点入力端末器2または制御端末器
3では、伝送信号Vsに含まれる制御データを取り込む
ことになる。一方、伝送ユニット1には、いずれかの接
点入力端末器2から発生した図9(c)のような割込信
号Viを受信したときに割込信号を発生した接点入力端
末器2を検出した後、その接点入力端末器2にアクセス
して監視データを返送させる割込ポーリング手段も設け
られている。
【0007】すなわち、伝送ユニット1では、常時は常
時ポーリング手段によってアドレスデータをサイクリッ
クに変更した伝送信号Vsを信号線Lsに送出し、接点
入力端末器2から発生した割込信号Viを伝送信号Vs
のスタートパルス信号SYに同期して検出すると、割込
ポーリング手段によって伝送ユニット1からモードデー
タ信号MDを割込ポーリングモードとした伝送信号Vs
を送出する。割込信号Viを発生した接点入力端末器2
は、割込ポーリングモードの伝送信号Vsのアドレスデ
ータの上位ビットが一致していると、その伝送信号Vs
の信号返送期間WTに同期して接点入力端末器2に設定
されているアドレスデータの下位ビットを返信データと
して返送する。このようにして伝送ユニット1では割込
信号Viを発生した接点入力端末器2のアドレスを獲得
する。また、伝送ユニット1における割込ポーリング手
段では、割込信号Viを発生した接点入力端末器2から
下位アドレスが返送されなければ、上位アドレスを変更
して割込ポーリングモードの伝送信号Vsを再送する。
【0008】上述のようにして、割込信号Viを発生し
た接点入力端末器2のアドレスおよび監視データを伝送
ユニット1が獲得すると、伝送ユニット1では接点入力
端末器2に対して監視データの返送を要求する伝送信号
Vsを送出し、接点入力端末器2は監視入力の内容に応
じた監視データを伝送ユニット1に返送する。監視デー
タを受け取った伝送ユニット1は、伝送ユニット1内の
制御テーブル(図示せず)に設定されているアドレスの
対応関係によって接点入力端末器2にあらかじめ対応付
けられている制御端末器3に対する制御データを生成
し、この制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに
送出して制御端末器3を通して負荷Lを制御する。ここ
に、現状の製品ではアドレスは64チャンネルであっ
て、各接点入力端末器2および制御端末器3では4回路
ずつの監視入力および負荷Lを個別に制御可能になって
いる。つまり、制御データ信号CDには各負荷Lを個別
に制御する4回路分の制御データが含まれ、信号返送期
間WTには4回路分の監視入力に個別に対応する監視デ
ータが含まれる。つまり、各接点入力端末器2および各
制御端末器3では、それぞれ最大で4回路の監視入力ま
たは負荷Lに対応可能であって、合計256回路の負荷
Lが制御可能になっている。
【0009】ところで、この種の遠隔監視制御システム
では、監視入力と負荷Lとを一対一に対応させる個別制
御と、1つの監視入力に複数の負荷Lを対応付けて1つ
の監視入力の操作で複数の負荷Lを一括して制御する一
括制御との制御が可能である。また、制御端末器3が負
荷Lを調光制御できるように構成されている場合には、
監視入力によって負荷Lを調光制御することが可能にな
っている。一括制御については、複数の負荷Lを同じ状
態に制御するグループ制御と、複数の負荷Lを各別にあ
らかじめ設定した制御状態にするパターン制御とが可能
である。このように、各監視入力は、個別制御、グルー
プ制御、パターン制御、調光制御のいずれかの制御方法
で負荷Lを制御することになる。接点入力端末器2と制
御端末器3とについてアドレスの対応関係は、個別制御
では一対一対応になり、グループ制御やパターン制御で
は一対多対応になる。また、調光制御は個別制御の場合
と一括制御の場合とがある。
【0010】伝送ユニット1の制御テーブルは、EEP
ROMのような書換可能かつ不揮発性であるメモリによ
り構成されている。制御テーブルには、監視入力と負荷
Lとを対応付けるための関係データが格納されており、
グループ制御やパターン制御のような一括制御に関する
関係データは、関係名としてのグループ番号あるいはパ
ターン番号と、制御対象である複数の負荷Lとの対応関
係として設定される。つまり、監視入力に対応するアド
レスが関係名になり、一括制御の制御対象となる複数の
負荷Lに対応するアドレスが関係名に対応付けられるの
である。ここに、グループ制御のための各関係名(グル
ープ番号)はG1,G2,……という形で付与され、パ
ターン制御のための関係名(パターン番号)はP1,P
2,……という形で付与される。したがって、一括制御
の際にはこのような関係名を監視入力に対応するアドレ
スに用いることによって、複数の負荷Lを一括して制御
することが可能になる。
【0011】上述した遠隔監視制御システムを用いてあ
らかじめ設定されたタイムスケジュール(つまり、負荷
を制御する日時と負荷のオンオフの内容とを対応付けた
スケジュール)に従うように負荷Lを制御するには、図
8に示すように、接点入力端末器2にタイマ装置4を接
続し、タイマ装置4からの接点出力を監視入力として接
点入力端末器2に与えることが必要である。この種のタ
イマ装置4としては、特開2000−187089に開
示されたものなどを用いることができる。
【0012】図示するタイマ装置4は、無電圧接点出力
が得られる4回路の接点出力回路24a〜24dを備
え、各接点出力回路24a〜24dから異なる接点入力
端末器2にそれぞれ監視入力を与えるようにしてある。
さらに、タイマ装置4は、タイムスケジュールを設定す
るための制御データ入力部21と、制御データ入力部2
1により設定されたタイムスケジュールを記憶する制御
データ記憶部22と、現在日時を計時する時計回路23
と、時計回路23により計時されている現在日時が制御
データ記憶部22に格納されているタイムスケジュール
の日時に一致すると、タイムスケジュールにおける負荷
のオンオフの内容に従って接点出力回路24a〜24d
からの無電圧接点出力を制御するタイマ制御部20とを
備えている。したがって、タイマ装置4ではタイムスケ
ジュールに従って接点出力回路24a〜24dから接点
入力端末器2に与える接点入力を制御し、これによって
負荷Lをタイムスケジュールに従って制御することが可
能になるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、負荷Lをタイムスケジュールに従って制御するため
に、接点入力端末器2にタイマ装置4を接続する構成を
採用し、かつ負荷Lを個別制御しようとすると、制御対
象となる負荷Lの個数分の接点出力回路24a〜24d
を備えるタイマ装置4が必要になる。また、接点入力端
末器2は最大で4回路の負荷Lを制御可能であるから、
n回路の負荷Lを個別制御しようとすれば、n÷4の結
果を切り上げた台数(たとえば、n=5であれば、n÷
4=1.25であるから、切り上げて2台)の接点入力
端末器2が必要になる。
【0014】また、図8に示す構成例では、接点入力端
末器2が1台当たり1回路の監視入力しか備えておら
ず、一方、タイマ装置4は4個の接点出力回路24a〜
24dを備えるから、n回路の負荷Lを個別制御するた
めには、n÷4の結果を切り上げた台数のタイマ装置4
とn台の接点入力端末器2が必要になる。タイマ装置4
としてn個の接点出力回路を備えるものを構成すること
は可能であるが、タイマ装置4の回路規模が増大して大
型化することになる。とくに、タイマ装置4における接
点出力回路にはリレーを用いることが多いから、タイマ
装置4に内蔵されるリレーの個数の増加によってタイマ
装置4が大型化することになる。
【0015】いずれにしても、多数の負荷Lをタイムス
ケジュールに従って個別制御しようとすると、上述の構
成ではタイマ装置4や接点入力端末器2の台数が多くな
ったり、規模が大きくなったりすることになり、遠隔監
視制御システムの構成要素の個数が増加することになっ
て大きな設置スペースを占有するという問題が生じるこ
とになる。
【0016】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、大型化することなく多回路の負荷の
個別制御を可能とし、かつ接点入力端末器を不要とする
ことによって構成要素数を少なくするとともに省スペー
ス化を可能とした遠隔監視制御システムのタイマ装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、それ
ぞれアドレスを備える複数台の端末器が信号線に接続さ
れ、信号線に接続された伝送ユニットと前記各端末器と
の間で時分割多重伝送方式により伝送信号を授受するこ
とにより、伝送ユニットがアドレスの対応関係を用いて
いずれかの端末器における監視入力に対応させて他の端
末器による負荷の制御を可能とする遠隔監視制御システ
ムに用いられ、負荷を制御する日時と負荷の制御内容と
負荷に対応するアドレスとを対応付けたタイムスケジュ
ールを設定する制御データ入力部と、制御データ入力部
で設定された複数個のタイムスケジュールを格納する制
御データ記憶部と、現在日時を計時する時計回路と、時
計回路により計時されている現在日時と制御データ記憶
部に格納されているタイムスケジュールとを照合するタ
イマ制御部と、前記信号線に接続され負荷を制御する日
時が現在日時に一致したタイムスケジュールの負荷の制
御内容を監視入力としタイムスケジュールに設定された
アドレスをアドレスとして用いることにより伝送ユニッ
トに対して端末器として動作する端末回路とを1つの器
体に備えるものである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記端末回路がタイムスケジュールにより設定され
たアドレスの有効・無効を選択する選択手段を有し、選
択手段は端末回路に固定的に設定される専用アドレスに
対応付けられており、信号線上に別途に接続された端末
器が専用アドレスに対応付けられ、当該端末器への監視
入力に応じて前記選択手段がタイムスケジュールにより
設定されたアドレスの有効・無効を選択するものであ
る。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記選択手段が選択結果を負荷のオンオフと同じ形
式で伝送ユニットに返送するものである。
【0020】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、外部からの同期信号が入力される同
期入力回路と、同期入力回路に同期信号が入力されると
前記時計回路を規定時刻に時刻合わせするとともに時計
回路で計時されている時刻が規定時刻になると同期信号
を生成する時計同期処理部と、時計同期処理部から出力
された同期信号を外部に出力する同期出力回路とが付加
されているものである。
【0021】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記タイムスケジュールの編集が可
能な外部装置との間で双方向に通信可能とする外部入出
力回路と、外部入出力回路を通して接続された外部装置
と前記制御データ記憶部との間で前記タイムスケジュー
ルを相互に転送可能とする外部データ入出力部とが付加
されているものである。
【0022】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記伝送ユニットには監視入力に対応する1つのア
ドレスと制御対象となる複数の負荷に対応する複数のア
ドレスとを対応付けた一括制御用の関係データが格納さ
れる書換可能な制御テーブルが設けられ、さらに伝送ユ
ニットが前記信号線を通して伝送される前記伝送信号に
より制御テーブルの書き換えが要求されると伝送信号を
用いて伝送された関係データを制御テーブルに書き込む
機能を有し、前記タイムスケジュールには日時と関係デ
ータとを対応付けた特殊スケジュールが含まれ、前記端
末回路では、タイムスケジュールの日時が現在日時に一
致したとき、そのタイムスケジュールが特殊スケジュー
ルであるときは、伝送ユニットに対して制御テーブルの
書き換えを要求し、伝送信号により関係データを伝送ユ
ニットに転送するものである。
【0023】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記伝送ユニットが前記信号線を通して伝送される
前記伝送信号により制御テーブルの読み出しが要求され
ると伝送信号を用いて制御テーブルの関係データを信号
線に送出する機能を有し、前記端末回路が伝送ユニット
に対して制御テーブルの読み出しを要求し、信号線に送
出された関係データを前記制御データ記憶部に格納する
機能を有し、前記制御データ入力部が制御データ記憶部
に格納された関係データを編集する機能を有するもので
ある。
【0024】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、前記信号線に接続された前記端末器のうち表示機能
を備えた端末器に対応付けるアドレスが制御データ記憶
部に設定され、前記端末回路がこのアドレスを用いるこ
とにより表示機能を備える端末器に表示内容を転送する
ものである。
【0025】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、前記端末回路が前記信号線に接続された前記端末器
への監視入力に基づいて生成された伝送信号を受信する
側の端末器としての機能を有し、前記タイマ制御部が端
末回路を通して受信した伝送信号の内容をタイムスケジ
ュールによる負荷の制御とともに用いて端末回路への監
視入力を生成する機能を有するものである。
【0026】請求項10の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記伝送ユニットには前記負荷の動作状況が格納
される負荷監視テーブルが設けられ、さらに伝送ユニッ
トが前記信号線を通して伝送される前記伝送信号により
負荷監視テーブルの内容の読み出しが要求されると伝送
信号を用いて負荷監視テーブルの内容を信号線に送出す
る機能を有し、前記端末回路が伝送ユニットに対して負
荷監視テーブルの読み出しを要求し、信号線に送出され
た負荷監視テーブルの内容を取得して制御データ記憶部
に格納する機能を有するものである。
【0027】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記タイムスケジュールを設定する一部の時刻に
名称を対応付け、前記制御データ入力部が当該名称を用
いてタイムスケジュールを設定する機能を有するもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
において用いるタイマ装置5は、図1に示すように、タ
イムスケジュールを設定するための制御データ入力部1
1と、制御データ入力部11により設定されたタイムス
ケジュールを記憶する制御データ記憶部12と、現在日
時を計時する時計回路13と、時計回路13により計時
されている現在日時と制御データ記憶部12に格納され
ているタイムスケジュールの日時とを比較するタイマ制
御部10とを備える。ここに、本実施形態では負荷Lを
制御する日時として年月日および時分の設定が可能とな
っており、時計回路13においては年月日時分秒を計時
する。タイマ制御部10は、信号線Lsに接続されて遠
隔監視制御システムの端末器として機能する端末回路1
4に接続されており、端末回路14を通して伝送ユニッ
ト1に監視データを伝送する。また、タイマ装置5は1
つの器体に収納されている。
【0029】ここで、端末回路14は、接点入力端末器
2とは異なり、タイマ制御部10から与えられるアドレ
スを用いて端末器としての動作が可能になっている。つ
まり、端末回路14は、タイマ制御部10から端末回路
14にアドレスを与えると、そのアドレスを用いて伝送
ユニット1との間で伝送信号Vsを伝送することができ
る。また、端末回路14には、監視データを生成するた
めの監視入力もタイマ制御部10から入力される。ここ
に、本実施形態で用いる監視入力は無電圧接点入力では
なく、負荷Lの制御内容を指示する信号を用いる。
【0030】上述のように、端末回路14にはタイマ制
御部10からアドレスおよび監視入力を与えるから、タ
イマ制御部10に入力されるタイムスケジュールには、
負荷Lを制御する日時だけではなく、制御対象である負
荷Lを接続した制御端末器3と対応付けられているアド
レスと、負荷Lの回路に対応する監視入力の回路(以
下、負荷番号という)とが設定される。ここに、負荷番
号は1台の制御端末器3により制御可能な4回路の負荷
L(つまり、4回路の監視入力)の1つを特定するもの
である。この負荷番号に相当する情報は、負荷Lの制御
を行う伝送信号Vsでは制御データ信号CDの各ビット
に対応付けられ、監視データを伝送する伝送信号では信
号返送期間WTに伝送ユニット1に伝送される電流モー
ドの信号の各ビットに対応付けられる。すなわち、制御
データ信号CDや電流モードの信号のうちの4ビットを
各負荷番号に対応付けておくことにより、負荷番号に対
応付けた各ビットの値によって各回路のオンオフを指定
する。
【0031】タイムスケジュールにおけるアドレスおよ
び負荷番号は、制御データ入力部11によるタイムスケ
ジュールの設定時に負荷Lの制御日時とともに設定され
る。ここに、制御データ入力部11は、押操作される複
数個の押釦スイッチと、液晶表示器からなる表示部とを
備えて構成されており、押釦スイッチの操作によって表
示部に表示される内容を確認しながら制御日時とアドレ
スおよび負荷番号(以下では、負荷Lのアドレスという
ときにはアドレスと負荷番号との組を意味し、端末器の
アドレスというときにはアドレスのみを意味する)とを
組にしたタイムスケジュールの設定が可能になってい
る。
【0032】タイムスケジュールを設定する際に意味付
けが可能であってかつ使用頻度が高いと考えられる時刻
については適宜の名称を与え、この名称を用いてタイム
スケジュールを設定しておくのが望ましい。たとえば、
会社や学校において使用するのであれば、始業時刻や終
業時刻は毎日ほとんど同じ時刻であるから、「始業」や
「終業」の名称を用いてタイムスケジュールを設定する
ようにし(押釦スイッチにも、これらの名称を与えてお
くのが望ましい)、これらの名称に特定の時刻を割り当
てて制御データ記憶部12に登録しておく。つまり、制
御データ記憶部12においては、名称に特定の時刻を対
応付けて記憶させておく。このように使用頻度が高いと
思われる時刻に名称を与えるとともに、これらの名称を
用いてタイムスケジュールを設定すれば、タイムスケジ
ュールの設定時における制御日時の入力に際して数値を
入力することなく名称を入力すればよいことになり、入
力作業が簡単になるとともに、誤入力を低減することが
できる。また、名称を付与している時刻については、対
応付けた時刻を変更するだけで、これらの名称を用いて
設定したタイムスケジュールにおける制御時刻を一斉に
変更することが可能になる。なお、制御データ記憶部1
2には複数組のタイムスケジュールが格納可能になって
いる。
【0033】このようにして設定されたタイムスケジュ
ールが制御データ記憶部12に格納され、タイマ制御部
10ではタイムスケジュールに含まれる制御日時が時計
回路13において計時されている現在日時に一致する
と、タイムスケジュールに含まれるアドレスおよび負荷
番号を端末回路14に与え、タイマ制御部10から与え
られたアドレスを用いて負荷番号の情報を含む監視デー
タが伝送ユニット1に伝送されるのである。
【0034】つまり、タイマ制御部10では時計回路1
3から出力される年月日時分秒を監視しており、分が変
わると制御データ記憶部12に設定されたタイムスケジ
ュールの中で年月日時分の一致するものがあるか否かを
照合する。ここで、制御データ記憶部12に格納されて
いるタイムスケジュールについて、年月日時分が時計回
路13で計時している年月日時分と一致するものがある
ときには、タイムスケジュールに登録されているアドレ
スを端末回路14に与えるとともに、負荷番号を含む監
視入力を端末回路14に与えることによって、端末回路
14が伝送ユニット1に対して割込信号Viを発生し、
伝送ユニット1に監視データを伝送するのである。
【0035】以後の処理は従来構成と同様であって、伝
送ユニット1では監視データが伝送されてきたアドレス
に対応付けられている制御端末器3のアドレスを抽出
し、その制御端末器3に対して監視データに基づいて生
成した制御データを伝送することにより負荷Lを制御す
る。つまり、負荷Lはタイムスケジュールに従って制御
されることになる。
【0036】従来構成としても説明したように、遠隔監
視制御システムでは、1回路の監視入力に1回路の負荷
Lを対応させる個別制御だけではなく、1回路の監視入
力によって複数回路の負荷Lを対応付けて一括制御する
パターン制御やグループ制御が可能であり、また調光制
御も可能であるから、アドレスと負荷番号との組合せに
代えて、パターン制御、グループ制御、調光制御の別を
指定するデータをタイムスケジュールに設定しておけ
ば、これらの制御が可能になる。つまり、端末回路14
は、監視入力が個別制御以外の制御を指定している場合
に、それぞれの制御に対応した内容の動作が可能になる
ように構成されている。
【0037】ところで、制御データ記憶部12に格納さ
れる1組のタイムスケジュールは、図2に示すように、
9バイトで構成されている。このタイムスケジュールの
フォーマットについて、上位ビットから順に説明する。
最上位ビットは1ビットの空データフラグNDFであっ
て、空データフラグNDFは0であれば正常であるが、
1であればタイムスケジュールに内容が設定されていな
いか不正であることを意味する。次の1ビットは未使用
であり、次の2ビットは端末回路14によって負荷Lを
どのように制御するかを表す動作方式データMOであっ
て、00であると個別制御、01であると調光制御、1
0であるとグループ制御、11であるとパターン制御を
意味する。また、次の2ビットはタイムスケジュールの
日時の設定の態様を示す種別データVTであって、00
であると年月日時分による設定(通常制御)、01であ
ると一定の繰り返し時間毎に同じ動作を繰り返す設定
(繰り返し制御)、10であれば日出時刻および日入時
刻を用いる設定(ソーラ制御)を意味する。ここに、本
実施形態におけるタイマ装置5は、基準となる地域の年
間の日出時刻および日入時刻の基準データを記憶してお
り、基準データに対して使用地域による補正を加えるこ
とによって使用地域の日出時刻および日入時刻を自動的
に演算するように構成されている。したがって、使用者
は日出時刻および日入時刻という形でタイムスケジュー
ルを設定すると、タイマ制御部10においては各使用地
域での年間の各月日における実際の日出時刻および日入
時刻を求め、求めた日出時刻および日入時刻を時計回路
13で計時されている日時と比較することによって、タ
イムスケジュールに従った負荷Lの制御を行うことにな
る。
【0038】種別データVTの次の1ビットは未使用で
あり、その下位9ビットは各ビットがそれぞれ1つの曜
日に対応するスケジュールデータSCになっている。つ
まり、スケジュールデータSCの最下位ビットから7ビ
ットは順に月曜日、火曜日、……、日曜日に対応し、さ
らに上位2ビットは2日分の特日に対応する(特日1、
特日2)。このタイマ装置5は基本的には1週間単位で
同じタイムスケジュールを繰り返す週間タイマであっ
て、タイムスケジュールを実行する日を曜日によって指
定可能になっている(指定する曜日のビットに1をセッ
トする)。また、行事の都合などにより特定の日にのみ
通常のタイムスケジュールとは異なるタイムスケジュー
ルを用いようとするときには特日が選択される。
【0039】スケジュールデータSCの次の下位8ビッ
トは、制御対象となる負荷Lを指定するためのアドレス
データDDであり、この部分のデータは動作方式MOの
設定内容に応じて解釈が変更される。個別制御の際には
8ビットのうち6ビットがアドレス、2ビットが負荷番
号になる。また、調光制御の際には下位5ビットが制御
対象を表す。さらに、グループ制御やパターン制御の際
には、グループやパターンを分類するためのグループ番
号やパターン番号が設定され、グループ番号は下位7ビ
ット、パターン番号は下位6ビットで設定される。ここ
において、調光制御のための調光アドレスは32回路、
グループ制御は127グループ、パターン制御は72パ
ターンが設定可能になっている。
【0040】残りの6バイト(48ビット)は時分の設
定に用いられる。ここに、1つのタイムスケジュールの
フォーマットの中に時分データ(H1〜H3は時デー
タ、M1〜M3は分データ)を3組設定することがで
き、最上位の組にはオンに関する時間(通常制御ではオ
ンにする時刻、ソーラ制御では日入時刻を基準として調
節する時間、繰り返し制御ではオン期間)が設定され、
次の組にはオフに関する時間(通常制御ではオフにする
時刻、ソーラ制御では日出時刻を基準として調節する時
間、繰り返し制御ではオフ期間)が設定される。また、
最下位の組は、ソーラ制御の際には日出時刻や日入時刻
とは無関係な定時刻が設定され、繰り返し制御の際には
繰り返し間隔の時間が設定される。さらに、各時データ
H1〜H3の上位には時分データH1〜H3,M1〜M
3が設定されているか否かを表す有効フラグEF1〜E
F3が設けられれ(有効フラグEF1〜EF3は1であ
るときに時分データH1〜H3,M1〜M3が設定され
ていることを意味する)、2つの有効フラグEF1,E
F2の次の下位ビットは、それぞれソーラ制御の際に日
出時刻や日入時刻を基準にしてより早い時刻に調節する
かより遅い時刻に調節するかを選択することを可能にす
る早遅フラグTRF1,TRF2が設けられる。早遅フ
ラグTRF1,TRF2は、0であれば早めることを意
味し、1であれば遅めることを意味する。
【0041】制御データ入力部11は、タイムスケジュ
ールとして図2に関して説明した内容が設定可能となる
ように構成されている。しかるに、本実施形態では制御
データ記憶部12において上述したタイムスケジュール
を30個記憶させることが可能になっており、最大では
30回路の負荷Lを個別に制御することが可能になって
いる。つまり、図8に示した従来構成で言えば30個の
接点出力回路をタイマ装置に設けたことに相当する。制
御データ記憶部12として容量のより大きいものを用い
れば、タイムスケジュールの設定個数をさらに増やすこ
とも可能である。
【0042】上述したフォーマットを有するタイムスケ
ジュールを制御データ記憶部12に登録することによっ
て、以下のような制御が可能になる。ここでは、基本的
に負荷Lが照明負荷であることを想定して説明する。
【0043】いま、タイムスケジュールにおいて、動作
方式データMOが個別制御(MO=00)、種別データ
VTが通常制御(VT=00)、アドレスデータDDが
(1−1)の負荷Lを制御する指定(つまり、アドレス
が1、負荷番号が1の負荷)であり、時分データH1,
M1が23:00(EF1=1、H1=23、M1=0
0)であるとする。この設定は個別制御の設定であっ
て、23:00に(1−1)の負荷をオンにすることを
意味する。
【0044】一方、グループ制御の場合には、タイムス
ケジュールを次のように設定すればよい。ここで、制御
対象となるグループ番号がG1であるものとし、グルー
プ番号G1に関連付けられた負荷Lの(アドレス−負荷
番号)が(1−1)、(1−2)、(1−3)であるも
のとする。この場合、グループ番号G1を指定すると
(1−1)、(1−2)、(1−3)の3個の負荷Lを
一括してオンまたはオフに制御することが可能になる。
グループ番号G1の負荷Lを12:00に一括してオフ
にするには、タイムスケジュールの動作方式データMO
をグループ制御(MO=10)、種別データVTを通常
制御(VT=00)、アドレスデータDDをG1(DD
=1)、時分データH1,M1を12:00(EF1=
1、H1=12、M1=00)とすればよい。
【0045】また、パターン番号P1が、(1−1)の
負荷Lをオン、(1−2)の負荷Lをオン、(1−3)
の負荷Lをオフにするように関連付けられているとき
に、パターン番号P1で負荷Lを8:00に制御すると
すれば、タイムスケジュールは以下のように設定され
る。つまり、動作方式データMOをパターン制御(MO
=11)、種別データVTを通常制御(VT=00)、
アドレスデータDDをP1(DD=1)、時分データH
1,M1を8:00(EF1=1、H1=8、M1=0
0)とする。
【0046】制御の種別VTとして繰り返し制御を選択
し、たとえば8:00から12:00までの間、30分
間隔でパターン番号P1で負荷Lを制御する場合にはタ
イムスケジュールは以下のように設定される。すなわ
ち、動作方式データMOがパターン制御(MO=1
1)、種別データVTが繰り返し制御(VT=01)、
アドレスデータDDがP1(DD=1)、時分データH
1,M1が8:00(EF1=1、H1=8、M1=0
0)、時分データH2,M2が12:00(EF2=
1、H2=12、M2=00)、時分データH3,M3
が30分(EF3=1、H3=0、M3=30)にな
る。
【0047】以下同様に各種設定例について例示する。
日入時刻の1時間前にグループ番号G1の負荷Lをオン
にするには、タイムスケジュールを以下のように設定す
る。動作方式データMOをグループ制御(MO=1
0)、種別データVTを通常制御(VT=00)、アド
レスデータDDをG1(DD=1)、時分データH1,
M1を1時間(EF1=1、H1=1、M1=00)と
する。
【0048】月曜日から金曜日まで、日入時刻の1時間
前に、グループ番号G1の負荷Lをオンに制御するに
は、以下のようにタイムスケジュールを設定する。すな
わち、動作方式データMOをグループ制御(MO=1
0)、種別データVTを通常制御(VT=00)、スケ
ジュールデータSCを月曜日から金曜日まで有効(各曜
日に対応するビットを1)、アドレスデータDDをG1
(DD=1)、時分データH1,M1を1時間(EF1
=1、H1=1、M1=00)とする。
【0049】2000年5月1日の8:00にパターン
番号P1で負荷Lを制御する場合には、動作方式データ
MOをパターン制御(MO=11)、種別データVTを
通常制御(VT=00)、スケジュールデータSCの特
日を有効(たとえば、特日1のビットを1)、アドレス
データDDをP1(DD=1)、時分データH1,M1
を8:00(EF1=1、H1=8、M1=00)とす
る。ここで、特日の具体的な年月日はタイムスケジュー
ルのフォーマット内で設定せず、別途に登録しておく。
この場合、特日に年月日が指定されていれば特定の年月
日になり、月日のみが指定されて年が指定されていなけ
れば毎年同月日に同じ制御が繰り返される。つまり、毎
年1月1日の0:00にパターン番号P1で負荷Lを制
御するには、タイムスケジュールについては2000年
5月1日と同じ内容とし、特日の具体的な年月日として
1月1日という設定にすればよい。
【0050】調光制御を行う場合には、以下のような形
でタイムスケジュールが設定される。たとえば、調光ア
ドレスが2の負荷Lについて、8:00〜10:00は
80%、11:00〜12:00は50%、12:00
〜13:00は10%、13:00〜15:00は50
%、15:00〜17:00は80%、17:00〜2
0:00は100%、日入時刻〜日出時刻は100%、
日出時刻〜日入時刻は80%などと設定しようとすれ
ば、各時間帯ごとにタイムスケジュールを設定すればよ
い。ここに、定格点灯時に負荷Lに供給する電力を10
0%とするときの百分率で調光比(調光レベル)を表し
ている。タイムスケジュールには調光比を登録すること
ができないから、調光制御の際の調光比は別途に設定さ
れる。
【0051】ところで、1台のタイマ装置5ではタイム
スケジュールの設定個数(つまり、制御データ記憶部1
2の容量)が不足する場合に備えて、本実施形態では図
3に示すように複数台(図では3台)のタイマ装置5を
連動させて用いることが可能になっている。このため、
時計回路13には他のタイマ装置5の時計回路13との
同期をとることができる時計同期処理部15が付加さ
れ、時計同期処理部15には他のタイマ装置5の時計回
路13に接続するための同期入力回路16および同期出
力回路17が接続される。
【0052】時計同期処理部15は、時計回路13で計
時されている時刻が規定時刻になった時点で同期信号を
生成し、同期出力回路17を通して同期信号を外部に送
出するように構成されており、一方、同期入力回路16
に外部から同期信号が入力されると時計回路13で計時
している時刻を規定時刻に合わせる機能を有している。
さらに、時計同期処理部15は外部からの同期信号によ
って時計回路13を規定時刻に合わせたときには、その
時点で同期出力回路17を通して外部に同期信号を出力
させる。ここで、規定時刻は1日1回として午前0時と
したり、毎正時などとすることができる。
【0053】いま、時計回路13で計時されている時刻
が時計同期処理部15で規定されている規定時刻になる
前に同期入力回路16を通して同期信号が入力されたと
すると、時計回路13を規定時刻に合わせるように早送
りし、同時に同期出力回路17を通して外部に同期信号
を送出する。
【0054】また、時計回路13で計時されている時刻
が時計同期処理部15で規定されている規定時刻が経過
した後に同期入力回路16を通して同期信号が入力され
たときには、時計同期処理部15ではすでに同期信号を
出力した後であるから、時計回路13で計時している時
刻を規定時刻に合わせるように戻し、同時に同期出力回
路17を通して同期信号を外部に出力する。
【0055】結局、同期出力回路17を他の同期入力回
路16に接続する関係として複数台のタイマ装置5を順
次接続しているとすれば、最前段のタイマ装置(同期入
力回路16に他のタイマ装置5が接続されていないタイ
マ装置)5の時計回路13で計時している時刻に他のタ
イマ装置5の時計回路13の時刻が一致することにな
る。
【0056】ただし、同期させるタイマ装置5は、図3
に示すような接続関係になるから、同期させる複数のタ
イマ装置5のうちの1台は他のタイマ装置5からの同期
信号を受けることができない。たとえば、図3において
は上下3台のタイマ装置5のうち下の2台のタイマ装置
5は他のタイマ装置5から同期信号を受けることができ
るが、上の1台のタイマ装置5は他のタイマ装置5から
同期信号を受けていない。したがって、このタイマ装置
5には同期入力回路16から上記規定時刻に同期信号を
入力させるために別途に時計などを設けることが必要に
なる。そこで、本実施形態では、端末回路14において
時計回路13の時刻合わせに用いるために、制御端末器
3に相当する特定のアドレス(負荷番号を含む)を設定
しておき、この特定のアドレスによってオンの指示があ
るとタイマ制御部10から時計同期処理部15に時刻合
わせの指示を与えるようにしてある。つまり、上述した
特定のアドレスに対応する状態は常時はオフであって、
時刻合わせは行われないが、タイマ装置5が同期入力を
受付可能な状態であるときに上述した特定のアドレスに
対応する状態としてオンの指示を受け取ると、タイマ装
置5は同期入力回路16を通して同期信号を受けたとき
と同様に時刻合わせを行うとともに、同期出力回路17
を通して同期信号を外部に出力する。したがって、伝送
ユニット1から時刻合わせ用の信号を自動的に発生させ
たり、接点入力端末器2を通して時刻合わせ用の信号を
発生させることが可能になる。図示例では接点入力端末
器2に監視入力を与えるためのスイッチを組み合わせた
スイッチ端末器2′を信号線Lsに接続してあり、この
スイッチ端末器2′に上述した特定のアドレスを対応付
け、スイッチ端末器2′に設けたスイッチの操作によっ
て時計回路13の時刻合わせがなされるようにしてあ
る。なお、伝送ユニット1から時刻合わせ用の信号を自
動的に発生させる構成とすれば、他の構成を追加するこ
となく時刻合わせが可能になる。
【0057】さらに、タイマ制御部10では端末回路1
4が特定のアドレスに対応する指示を受け取る機能を用
いることにより、タイムスケジュールとして設定してい
る負荷Lのオンオフを強制的に実行させることも可能に
なっている。つまり、端末回路14の特定のアドレスに
対応付けたスイッチ端末器2′のスイッチが操作されて
オンの指示がなされたとすると、この特定のアドレスに
対応付けたアドレスを有するタイムスケジュールのう
ち、スイッチが操作された時刻の後でもっとも近い時刻
を含むタイムスケジュールの内容が強制的に実行される
のである。たとえば、アドレス(負荷番号を含む)が
(0−1)であるスイッチ端末器2′からのオンの指示
を受けて負荷Lを10:00に制御するようなタイムス
ケジュールを強制的に実行するものとすれば、タイムス
ケジュールには(0−1)に対応付けた特定のアドレス
データを設定するとともに制御日時を10:00に設定
しておく。このようなタイムスケジュールが設定されて
いると、9:30に(0−1)のスイッチが操作された
としても、タイムスケジュールに設定された10:00
における状態になるように負荷Lが制御されることにな
る。
【0058】本実施形態のタイマ装置5では、制御デー
タ入力部11によらずにタイムスケジュールを設定する
ことも可能になっている。すなわち、パーソナルコンピ
ュータのようなタイムスケジュールの編集が可能な外部
装置との間で双方向に通信可能な外部入出力回路18が
設けられ、外部入出力回路18を通して外部データ入出
力部19にタイムスケジュールを与えることで、外部デ
ータ入出力部19が制御データ記憶部12にタイムスケ
ジュールを書き込むようになっている。外部入出力回路
18としては、たとえばRS232C規格のインタフェ
ースを用いたり、コンピュータネットワークに接続可能
なインタフェースを用いたりする。したがって、パーソ
ナルコンピュータのような外部装置を用いてタイムスケ
ジュールを設定し、タイマ装置5の外部入出力回路18
を通してタイムスケジュールをタイマ装置5に転送すれ
ば、外部装置で作成したタイムスケジュールを制御デー
タ記憶部12に設定登録することができる。
【0059】また、外部入出力回路18および外部デー
タ入出力部19は、制御データ記憶部12に格納された
タイムスケジュールを、外部装置との間で双方向に伝送
可能であって、制御データ記憶部12に格納されている
タイムスケジュールを外部装置に転送することも可能に
なっている。したがって、制御データ入力部11により
設定されたタイムスケジュールを外部装置に取り込むこ
とによって、タイムスケジュールによる負荷Lの制御内
容を分析することが可能であり、負荷Lが照明負荷であ
ればより快適な照明空間が得られることを目的としてタ
イムスケジュールを調整したり、省エネルギを目的とし
てタイムスケジュールを調整したりすることができる。
調整後のタイムスケジュールは制御データ記憶部12に
転送されて再登録される。
【0060】上述したように、本実施形態のタイマ装置
5は遠隔監視制御システムにおける端末器としての機能
を備えている。そこで、本実施形態では、タイマ装置5
の端末器としての機能を利用して、タイマ装置5に関す
る一部の制御を信号線Lsに接続した設定キャンセルス
イッチ6,7の操作によって行えるようにしてある。設
定キャンセルスイッチ6,7の操作によりタイマ装置5
の特定の機能を利用するために、タイマ装置5の端末回
路14にはタイムスケジュールによって与えられるアド
レス以外に、特定の機能を利用するための専用アドレス
が固定的に設定されている(図示例では専用アドレスが
2個設定されているものとする)。
【0061】この種の専用アドレスを用いてタイマ装置
5を制御するための機能としては、タイムスケジュール
による負荷Lの制御の中止と再開とを選択する機能と、
特日のみタイムスケジュールによる負荷Lの制御の中止
と再開とを選択する機能とがある。図示例では設定キャ
ンセルスイッチ6が前者、設定キャンセルスイッチ7が
後者に対応付けられているものとする。
【0062】タイマ装置5の端末回路14においては、
設定キャンセルスイッチ6に対応付けられている専用ア
ドレスに一致する伝送信号Vsを受信すると、設定キャ
ンセルスイッチ6からの指示がオン(有効)かオフ(無
効)かを判断し、オンであればタイマ制御部10から入
力されたアドレスを有効にし、オフであればタイマ制御
部10から入力されたアドレスを無効にする選択手段
(図示せず)を備える。つまり、オフのときに伝送ユニ
ット1との間では専用アドレスのみが有効になり、タイ
ムスケジュールにより設定されたアドレスは無効になる
から、タイムスケジュールは実行されない。したがっ
て、設定キャンセルスイッチ6の操作によりタイマ装置
5による負荷Lの制御の有効・無効をタイマ装置5の遠
方で選択することが可能になる。たとえば、タイマ装置
5が管理室などに配置されている場合でも設定キャンセ
ルスイッチ6を別途の場所に設けてタイムスケジュール
による負荷Lの制御の有効・無効を選択することができ
る。なお、設定キャンセルスイッチ6には負荷Lのオン
オフを指示する通常の端末器(接点入力端末器に監視入
力を与えるスイッチを設けたもの)を用いることができ
る。
【0063】一方、特日についてのみタイムスケジュー
ルの有効・無効を選択可能にするために、タイマ装置5
の端末回路14においては、設定キャンセルスイッチ7
に対応付けられている専用アドレスに一致する伝送信号
Vsを受信すると、設定キャンセルスイッチ7からの指
示がオン(有効)かオフ(無効)かを判断し、オフであ
るときには、特日1、特日2として設定されているタイ
ムスケジュールのアドレスを無効にする。要するにタイ
ムスケジュールによる負荷Lの制御の有効・無効を選択
する設定キャンセルスイッチ6をほぼ同様の機能であっ
て、設定キャンセルスイッチ7は特日1、特日2のタイ
ムスケジュールに対してのみ機能する点が相違するだけ
である。したがって、設定キャンセルスイッチ7には負
荷Lのオンオフを指示する通常の端末器(接点入力端末
器に監視入力を与えるスイッチを設けたもの)を用いる
ことができる。
【0064】なお、設定キャンセルスイッチ6,7によ
る選択状態が有効・無効のいずれであるかを知るため
に、設定キャンセルスイッチ6,7には有効と無効とを
それぞれ表す異なる発光色の2個の発光ダイオードから
なる有効・無効表示灯が設けられている。有効・無効表
示灯の点灯・消灯は以下の手順で指示される。すなわ
ち、設定キャンセルスイッチ6,7の操作によって伝送
ユニット1からタイマ装置5に対してタイムスケジュー
ルの有効・無効を指示する伝送信号Vsが伝送される
と、その伝送信号Vsの信号返送期間WTにはタイマ装
置5の端末回路14においてタイムスケジュールを有効
にしたか否かの情報が返送される。この情報は負荷Lを
制御したときに負荷Lを接続した制御端末器3が負荷L
のオンオフに対応して伝送ユニット1に返送する信号と
同じ形式のものである。そこで、伝送ユニット1では端
末回路14からの返信信号の内容に応じて設定キャンセ
ルスイッチ6,7に対して、有効・無効表示灯の点灯・
消灯を指示する伝送信号Vsを伝送し、これによって有
効・無効表示灯が点灯・消灯することになる。ここにお
いて、有効・無効表示灯は上述のように2個の発光ダイ
オードからなり、有効か無効かに応じていずれか一方の
発光ダイオードが点灯することになる。一般にスイッチ
を設けた端末器には負荷Lのオンとオフとを示す2個の
発光ダイオードを備えているから、設定キャンセルスイ
ッチ6,7としてスイッチを備える一般の端末器を用い
ることによって、負荷Lのオン・オフを示す表示灯を有
効・無効表示灯として用いることができる。
【0065】ところで、信号線Lsに調光用のスイッチ
を備える端末器(以下、調光スイッチという)が接続さ
れているときには、調光スイッチを用いて負荷Lを制御
するまでの時限時間を設定することが可能になってい
る。この制御は一種の遅れ制御であって、この制御によ
る負荷Lの制御状態はタイマ装置5においてあらかじめ
規定されているものとする。したがって、時限時間を設
定すると、時限時間の終了時点において負荷Lが規定さ
れた制御状態に制御されるのである。
【0066】具体的には、時限時間の設定には調光スイ
ッチにより調光レベルの設定操作と同様の操作を行う。
つまり、調光スイッチは負荷Lのオンオフを指示するオ
ンオフスイッチと、負荷Lの調光レベルを制御する操作
部(一般には光出力を増加させるアップスイッチと、減
少させるダウンスイッチ)とを備えるから、まずオンオ
フスイッチを操作してオンを選択し、その後、調光レベ
ルを上昇させる(光出力を増加させる)ように調光スイ
ッチを操作すると時限時間が長くなり、調光レベルを低
下させるように調光スイッチを操作すると時限時間が短
くなる。調光スイッチにより設定された調光レベルはタ
イマ装置5に転送され(このため、タイマ装置5には調
光スイッチと関連付けた専用のアドレスを設定してお
く)、タイマ装置5では調光レベルを取得して記憶す
る。この時点でタイマ装置5では調光レベルを時間に換
算して時限動作を開始する(時間をカウントダウンす
る)。こうして時限動作が終了すると(つまり、カウン
トダウンによって設定された時間が0になると)負荷L
をあらかじめ規定された制御状態に制御する。時限動作
中には、タイマ装置5から調光スイッチに対してカウン
トダウンした時間に相当する調光レベルを逐次転送し、
この調光レベルを調光スイッチに設けたレベル表示灯
(複数個の発光ダイオードを一列に並べ、調光レベルに
応じて点灯数を変化させる表示灯)に反映させる。要す
るに調光スイッチのレベル表示灯の調光レベルが時間経
過に伴って低下することによって、タイマ装置5におい
て時限動作中であることが示される。なお、上述のよう
な時限動作を途中で終了させるには、調光スイッチのオ
ンオフスイッチをオフにし、また時限時間を増減を行う
ときには、調光レベルを増減させるように調光スイッチ
の操作部を操作する。
【0067】上述した動作と同様の動作によって、タイ
ムスケジュールの実行開始までの時間を示すために調光
スイッチを用いることが可能である。つまり、タイムス
ケジュールの実行までの時間を予告するように調光スイ
ッチのレベル表示灯の表示を変化させるのである。換言
すれば、タイムスケジュールが実行されるまでの時間の
カウントダウンをタイマ装置5で行い、カウントダウン
した時間に相当する調光レベルをタイマ装置5から調光
スイッチに対して逐次転送し、カウントダウンした時間
をレベル表示灯の表示に反映させるのである。
【0068】この動作を可能とするために、タイマ装置
5ではカウントダウンの時間を表示させる特定の調光ス
イッチのアドレスと、カウントダウンの時間の表示を行
うタイムスケジュールとを指定して制御データ記憶部1
2に格納しておく。タイマ制御部10では、制御データ
記憶部12に格納されたタイムスケジュールを先読みし
ているから、先読みしたタイムスケジュールがカウント
ダウンの対象であるときには、タイムスケジュールによ
り指定された時刻の数分前に上述した特定の調光スイッ
チに対してレベル表示灯の点灯を指示し、時間経過とと
もにカウントダウンを行って、タイムスケジュールの実
行までの残り時間を調光スイッチのレベル表示灯によっ
て表示する。こうして、カウントだスンによる残り時間
が0になるとレベル表示灯により表示されるレベルを0
にし、このときタイムスケジュールに従う負荷Lの制御
が実行される。なお、上述のようなカウントダウンの動
作を途中で終了させるには、調光スイッチのオンオフス
イッチをオフにし、またカウントダウンの時間を増減さ
せるときには、調光レベルを増減させるように調光スイ
ッチのアップスイッチやダウンスイッチを操作する。こ
のような操作によって、特定のタイムスケジュールに対
する負荷Lの制御を中止したり延期することが可能にな
る。
【0069】(第2の実施の形態)本実施形態は、図4
に示すように、基本的な構成は第1の実施の形態と同様
であるが、第1の実施の形態では制御データ記憶部12
に登録されるタイムスケジュールが、負荷Lの制御日時
とアドレスおよび負荷番号との組のみであって、制御日
時が現在日時に一致したときに負荷Lを制御する機能の
みを有していたのに対して、本実施形態は、タイムスケ
ジュールとしてグループ制御やパターン制御のための関
係データを設定可能とした点が相違する。
【0070】伝送ユニット1には、監視入力に対応する
アドレスおよび負荷番号と、一括制御の制御対象となる
複数の負荷Lに対応する複数のアドレスおよび負荷番号
とを対応付けた関係データを格納した制御テーブル(図
示せず)が設けられる。制御テーブルには、従来構成と
しても説明したように、EEPROMのような書換可能
な不揮発性のメモリが用いられる。ここで、従来構成で
は、制御テーブルに関係データを設定するには、関係デ
ータを制御テーブルに設定することができる設定装置を
伝送ユニット1に接続することが必要であったが、本実
施形態で用いる伝送ユニット1は、信号線Lsを通して
伝送される伝送信号を用いて制御テーブルへの関係デー
タの書き換えを可能とする機能を有している。したがっ
て、伝送信号によって制御テーブルの書き換えが可能に
なっている。
【0071】このことを前提として、本実施形態のタイ
マ装置5では、制御データ記憶部12に格納されるタイ
ムスケジュールとして、転送日時と関係データとの組か
らなる特殊スケジュールが含まれている。つまり、複数
種類の関係データを制御データ記憶部12に格納してお
き、タイマ制御部10では現在日時が転送日時に一致す
ると特殊スケジュールに含まれる関係データを端末回路
14に与える。端末回路14では、タイムスケジュール
が特殊スケジュールであるときに、伝送ユニット1に対
して制御テーブルの書き換えを要求し、さらに伝送信号
によって特殊スケジュールに含まれている関係データを
伝送ユニット1に転送する。ここで、制御テーブルの書
き換えの要求は、伝送信号における信号返送期間WTに
タイマ装置5から伝送ユニット1に伝送される。また、
関係データを信号返送期間WTに伝送すれば、通常の負
荷Lの制御を妨げることなく関係データを伝送すること
が可能である。なお、関係データのデータ量が大きい場
合には、通常の伝送信号を停止させて関係データのみを
伝送することも可能である。
【0072】このような構成を採用すれば、同じ関係名
(グループ番号やパターン番号)に対応する負荷Lを時
間帯によって変更することが可能になる。つまり、グル
ープ制御やパターン制御を行う際に、同じ操作をして
も、時間帯によって制御対象となる負荷Lを変更した
り、負荷Lの制御内容を変更したりすることができ、負
荷制御のバリエーションが広がることになる。
【0073】上述のようにタイマ装置5によって関係デ
ータを変化させる場合に、多数の関係データを作成する
ことが必要であり、関係データが存在しない状態から新
たに関係データを作成するとすれば多くの労力を要する
ことになる。とくに、タイマ装置5を用いてタイムスケ
ジュールを設定するには、比較的少数の押釦スイッチを
操作部とする制御データ入力部11を用いているから、
制御データ入力部11を用いて関係データを作成してい
たのでは多くの作業時間を要することになる。そこで、
本実施形態では、特殊スケジュールの作成時に、伝送ユ
ニット1にあらかじめ登録された関係データを流用でき
るようにしてある。具体的には以下の構成を採用してい
る。
【0074】すなわち、伝送ユニット1は、上述したよ
うな制御テーブルの書き換えの要求だけではなく、制御
テーブルの読み出しの要求も受け付けるように構成され
ている。伝送信号により制御テーブルの読み出しが要求
されたときには、伝送信号に載せて関係データを信号線
Lsに送出するのである。ここに、伝送ユニット1から
関係データを送出する際には、制御データ信号CDを関
係データとした伝送信号を生成する。また、伝送信号の
モードデータ信号MDは関係データの伝送を示すように
設定しておく。なお、関係データの大きさによっては伝
送信号を用いずに、専用の信号を用いることも可能であ
る。
【0075】しかして、タイマ装置5から伝送ユニット
1に対して関係データの読み出しを要求したときには、
関係データがタイマ装置5に転送されるから、タイマ装
置5では伝送ユニット1から読み出した関係データを制
御データ記憶部12に格納する。このようにして制御デ
ータ記憶部12に関係データが格納されれば、制御デー
タ入力部11によって関係データに転送日時を対応付け
たり、関係データの一部を修正したりすることが可能に
なる。その結果、伝送ユニット1にあらかじめ設定した
関係データを流用して、タイマ装置5での特殊スケジュ
ールを比較的少ない労力で作成することが可能になる。
たとえば、グループ制御のための関係データに負荷Lを
追加ないし削除する場合には、制御データ入力部11か
ら所望の負荷Lの追加ないし削除を行うだけの簡単な作
業でグループ制御のための関係データを編集することが
できる。
【0076】本実施形態のタイマ装置5では、信号線L
sに接続される接点入力端末器2への監視入力をセンサ
8によって与え、センサ8の動作をタイマ装置5で設定
したタイムスケジュールとともに用いて負荷Lを制御す
ることも可能である。センサ8としては通常のスイッチ
と同様に、オンとオフとの無電圧接点出力を発生するも
のを用いる。この種のセンサ8には、周囲照度を検出し
て周囲が明るいときにオンになり周囲が暗くなるとオフ
になるような照度センサ、あるいは規定した範囲内に人
が存在する間にオンになり人が存在しなくなるとオフに
なるような人感センサなどを用いることができる。ある
いはまた、通常のスイッチをセンサ8として用いること
も可能である。
【0077】一方、制御端末器3は負荷Lである照明負
荷を備える照明器具に対してオンオフの指示だけではな
く、調光信号を与えることができる調光制御用の制御端
末器(以下、「調光制御端末器」という)を用いる。調
光制御端末器は伝送信号によって負荷Lの点灯と消灯が
指示されるほか、伝送信号によって負荷Lの調光比が指
示され、指示された調光比に対応する調光信号を照明器
具に与える。
【0078】さらに、本実施形態のタイマ装置5におけ
るタイマ制御部10は、端末回路14を通して伝送ユニ
ット1から受け取った伝送信号によって、調光制御に用
いるタイムスケジュールに含まれる調光比を変更する機
能を有している。つまり、センサ8を監視入力とする接
点入力端末器2のアドレスがタイマ装置5に対応付けら
れており、タイマ装置5ではセンサ8の出力のオンオフ
を認識するようにしてある。さらに、タイマ装置5のタ
イマ制御部10では、センサ8の出力がオンかオフかに
応じて調光制御に用いるタイムスケジュールの調光比を
変化させる。ただし、センサ8はオンとオフとの2値し
か出力しないから、たとえばセンサ8がオンのときに調
光比が80%、オフのときに調光比が100%になるよ
うに、センサ8のオンオフと調光比とを対応付ける。
【0079】上述のような形で照度センサであるセンサ
8をタイマ装置5と組み合わせて用いることによって、
タイマ装置5にタイムスケジュールとして設定した期間
に照明負荷である負荷Lを点灯させることができ、さら
に負荷Lの点灯している期間内においては、周囲が明る
くなり(センサ8に規定した照度以上になり)センサ8
の出力がオンになると負荷Lの調光比を80%とし、周
囲が暗くなりセンサ8の出力がオフになると負荷Lの調
光比を100%とするような制御が可能になる。なお、
調光比を80%と100%とに設定しているが、これは
一例であって必要に応じて他のレベルに設定することが
可能である。
【0080】上述の例ではセンサ8として照度センサを
用いているが、オンとオフとの出力を発生するものであ
れば、人感センサを用いても同様の制御が可能である。
つまり、タイマ装置5のタイムスケジュールによって負
荷Lの点灯する期間を決めておき、負荷Lの点灯期間に
おいて人感センサが人を検出すると調光比を100%と
し、人感センサが人を検出しない期間には調光比を50
%として点灯させるなどの制御が可能である。また、場
合によっては人感センサが人を検出する期間に調光比を
80%として点灯させ、人を検出しない期間には負荷L
を消灯させる制御とすることもできる。
【0081】タイムスケジュールがグループ制御やパタ
ーン制御のような一括制御の場合には、センサ8のオン
オフに応じてタイムスケジュールの調光比を変化させる
のではなく、制御対象となる負荷Lを変化させてもよ
い。つまり、上述したように、本実施形態のタイマ装置
5は伝送ユニット1に設定された関係データを変更する
ことが可能であるから、センサ8のオンオフに応じて伝
送ユニット1の関係データを書き換えるようにしてもよ
い。たとえば、周囲が明るくセンサ8の出力がオンのと
きには図5(a)のように点灯させる負荷(照明負荷)
Lの個数を少なくし(斜線付きの負荷Lは消灯を表
す)、周囲が暗くセンサ8の出力がオフのときには図5
(b)のように点灯させる負荷Lの個数を多くするよう
な制御が可能である。このような制御によって、タイム
スケジュールにより負荷Lを点灯させるように設定され
た期間において、センサ8のオンオフに応じて点灯する
負荷Lの個数を変化させることができ、調光比を制御す
る場合と同様に、照明負荷による光量の調節が可能にな
る。
【0082】ところで、タイマ装置5は上述のように伝
送ユニット1に設定されたグループ制御やパターン制御
のような一括制御のための関係データを読み出して制御
データ記憶部12に格納する機能を有しているから、こ
の機能を利用して制御データ記憶部12に格納した関係
データに修正することにより、複数個の負荷Lに対する
個別制御のタイムスケジュールを生成することが可能で
ある。つまり、伝送ユニット1において一括制御を行う
ように関係データを設定した複数の負荷Lについて、タ
イマ装置5では個別制御を行うようにタイムスケジュー
ルを設定することが可能になる。このような機能を利用
すれば、照明負荷である複数の負荷Lを一斉に消灯する
ような一括制御を行う関係データを修正し、所定時刻に
なると大部分の照明負荷は消灯させるが、出口付近の照
明負荷については他の照明負荷の消灯から所定時間後に
消灯させるような制御が可能になる。
【0083】伝送ユニット1は関係データのほかに各負
荷Lのオンオフの状態や調光レベル(つまり、負荷Lの
動作状況)のデータを記憶する負荷監視テーブルを備え
ており、本実施形態のタイマ装置5では伝送ユニット1
の負荷監視テーブルの内容を取得することも可能になっ
ている。つまり、タイマ装置5は、伝送ユニット1に対
して関係データの転送を要求する機能のほか、負荷監視
テーブルから負荷Lの動作状況のデータをの転送を要求
する機能も備えている。したがって、タイマ装置5では
タイムスケジュールによる制御対象となっている負荷L
の動作状況に応じて、負荷Lの動作内容を変化させるこ
とが可能になる。負荷監視テーブルから読み出した負荷
Lの動作状況は制御データ記憶部12に格納される。
【0084】たとえば、タイムスケジュールにおいて、
調光可能な照明負荷である負荷Lが制御対象として指定
されており、かつタイムスケジュールによる制御を実行
しようとする時点で、負荷Lの動作状況がすでにオンで
あるときには、調光比を制御可能な最大値(通常は10
0%)あるいは制御可能な最小値とし、負荷Lの動作状
況がオフであるときにのみタイムスケジュールによる負
荷Lの制御を実行することが可能になる。この動作は一
例であって、タイムスケジュールによる制御を実行しよ
うとするときに負荷Lの動作状況がオフであるときに負
荷Lを規定の状態に制御し、オンであるときにタイムス
ケジュールによる負荷Lの制御を実行するようにしても
よい。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様で
ある。
【0085】(第3の実施の形態)本実施形態は、タイ
マ装置5によって負荷Lのオンオフの状態を監視し、電
力消費の程度を見積もるものである。すなわち、負荷L
は伝送ユニット1からの伝送信号により制御されてお
り、タイマ装置5では伝送ユニット1に対して負荷Lの
動作状況に関するデータを転送するように要求すること
が可能であるから、タイマ装置5のタイマ制御部10で
は負荷Lのオンオフを監視することが可能である。この
機能を利用すれば、一定時間(たとえば1日)毎の負荷
Lのオン期間を積算することによって、電力消費量を見
積もるとともに、基準とする電力消費量に対して省エネ
ルギになったかあるいは電力消費量が超過したかを評価
することができる。
【0086】まず、タイマ装置5を導入した場合とタイ
マ装置5を導入しない場合とでの電力消費量を比較する
評価例について説明する。この場合、基準とする電力消
費量はタイマ装置5を導入した場合と導入しない場合と
の両方であって、たとえば、オフィスにおいて就業時間
に照明負荷を連続的に点灯させる場合と、タイマ装置5
によって就業時間の一部の時間帯(昼休みなど)には照
明負荷を消灯させる場合とを基準の電力消費量に用い
る。
【0087】いま、タイマ装置5を用いず省エネルギを
意識していない場合には、図6(a)のように、負荷
(照明負荷)Lを8:00〜20:00において連続し
て点灯させていたものとする。これに対して、タイマ装
置5のタイムスケジュールにより、図6(b)のよう
に、負荷Lの点灯期間を8:00〜12:00と13:
00〜19:00とになるように設定するものとする。
タイマ装置5を用いない場合について、負荷Lを点灯さ
せる時間帯を電力消費量の評価用の基準値としてタイマ
装置5の制御データ記憶部12に登録しておけば、タイ
マ装置5のタイマ制御部10では、実際の負荷Lの点灯
・消灯の動作状況と登録された基準値とを比較すること
によって、タイマ装置5を用いた場合と用いない場合と
での電力消費量の程度を評価することができる。
【0088】ここで、負荷Lの1日における実際の点灯
・消灯が、図6(c)のように、手操作で6:00に点
灯開始し、タイマ装置5によって12:00〜13:0
0には消灯し、さらに手操作で18:00に消灯した後
には点灯されなかったという動作であったとすれば、タ
イマ装置5を用いない場合に比較してタイマ装置5を用
いた場合のほうが1時間分の省エネルギになることが明
らかである。つまり、タイムスケジュールが適正に設定
されていれば、タイマ装置5を用いるほうが省エネルギ
になると言える。
【0089】一方、タイマ装置5を用いる場合でも、手
操作によって負荷Lをオンオフさせるタイミングによっ
ては省エネルギにならない場合がある。この場合におけ
る電力消費量の評価は、評価用の基準値として負荷Lに
対するタイマ装置5のタイムスケジュールを用いること
によって行うことができる。つまり、タイムスケジュー
ルによる負荷Lの動作と、手操作による負荷Lのオンオ
フを含む負荷Lの実際の動作状況とを比較することによ
って電力消費量の程度を評価することが可能になる。
【0090】たとえば、負荷(照明負荷)Lについてタ
イマ装置5によるタイムスケジュールでは、図7(a)
のように、9:00〜19:00において連続して点灯
させるように設定しているものとして、この動作状況を
評価用の基準値に用いる。一方、負荷Lの実際の動作状
況では、図7(b)に示すように、昼休みなどにおいて
手操作でスイッチを操作して負荷Lを1時間消灯し、ま
た19:00以降には点灯させないとすれば、実際の動
作では1時間の省エネルギになる。また、図7(c)の
ようにタイムスケジュールが実行されて負荷Lが点灯す
るよりも前にスイッチの手操作によって負荷Lを点灯さ
せたときには、タイムスケジュールによる負荷Lの制御
よりも点灯時間が長くなったことになり、省エネルギが
実現できなかったことになる。つまり、図7(a)
(c)の比較では、タイムスケジュールによる負荷Lの
制御を行った場合に対して実際の負荷Lの動作状況では
2時間分のエネルギ消費の超過が生じたことになる。
【0091】上述のようにして省エネルギの程度を評価
した結果は、使用者に知らせることによって、省エネル
ギの意識付けを行う目的で用いることができる。要する
に、タイマ装置5を用いているときには、タイマ装置5
に設定されたタイムスケジュールにより負荷Lのオンが
指示されている期間内では他のスイッチの操作によって
負荷Lをオンオフすれば省エネルギが達成できるが、タ
イムスケジュールでは負荷Lがオフである期間に他のス
イッチを操作して負荷Lをオンオフさせると、全体とし
てはタイムスケジュールに従う動作よりもエネルギ消費
が大きくなるということの意識付けを行うのである。そ
こで、省エネルギの程度を表示するための表示器とし
て、本実施形態では調光スイッチを用いる。調光スイッ
チには負荷Lの点灯・消灯を示すオンオフ表示灯と、負
荷Lの調光レベルを表すレベル表示灯とが設けられてい
るものとする。
【0092】調光スイッチのレベル表示灯を省エネルギ
の程度の表示に用いるには、表示に用いようとする調光
スイッチのアドレスをタイマ装置5に対応付けておき、
タイマ装置5のタイマ制御部10で求められた電力消費
量の評価において、省エネルギであった場合には、調光
スイッチに設けたオンオフ表示灯が負荷Lの点灯を示す
状態になるようにする。また、省エネルギの程度はレベ
ル表示灯により表す。たとえば、1時間の省エネルギに
なったときにはレベル表示灯により第1段階のレベルを
表示する(たとえば、レベル表示灯を構成する複数個の
発光ダイオードのうちの1個だけを点灯させる)。逆
に、省エネルギにならない場合には、オンオフ表示灯が
負荷Lのオフを示す状態になるようにすればよい。ま
た、電力消費量が基準値に対して超過になったことを表
したいときには、別の調光スイッチを超過を示すための
専用の表示に用いるようにしてもよい。
【0093】なお、タイマ装置5によって負荷Lの動作
状況を監視するために、タイマ装置5において、負荷L
を制御するモードデータ信号MDを含む伝送信号をすべ
て監視することによって、負荷Lの制御状態を監視する
ようにしてもよい。他の構成および動作は第1の実施の
形態ないし第2の実施の形態と同様である。
【0094】
【発明の効果】請求項1の発明は、それぞれアドレスを
備える複数台の端末器が信号線に接続され、信号線に接
続された伝送ユニットと前記各端末器との間で時分割多
重伝送方式により伝送信号を授受することにより、伝送
ユニットがアドレスの対応関係を用いていずれかの端末
器における監視入力に対応させて他の端末器による負荷
の制御を可能とする遠隔監視制御システムに用いられ、
負荷を制御する日時と負荷の制御内容と負荷に対応する
アドレスとを対応付けたタイムスケジュールを設定する
制御データ入力部と、制御データ入力部で設定された複
数個のタイムスケジュールを格納する制御データ記憶部
と、現在日時を計時する時計回路と、時計回路により計
時されている現在日時と制御データ記憶部に格納されて
いるタイムスケジュールとを照合するタイマ制御部と、
前記信号線に接続され負荷を制御する日時が現在日時に
一致したタイムスケジュールの負荷の制御内容を監視入
力としタイムスケジュールに設定されたアドレスをアド
レスとして用いることにより伝送ユニットに対して端末
器として動作する端末回路とを1つの器体に備えるもの
であり、タイムスケジュールに負荷に対応するアドレス
を設定しておき、このアドレスを用いて端末器として動
作する端末回路を設けているから、従来構成で必要であ
った接点入力端末器が不要になり、構成要素の点数が少
なくなる。しかも、従来構成では制御対象となる負荷回
路数に応じた個数の接点出力回路を設けていたのに対し
て、1個の端末回路を複数台の端末器と等価に動作させ
ることになるから、タイムスケジュールを格納する制御
データ記憶部の容量に応じて負荷回路数を増加させるこ
とが可能になり、大型化することなく多回路の負荷の個
別制御が可能になり省スペース化が可能になる。
【0095】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記端末回路がタイムスケジュールにより設定され
たアドレスの有効・無効を選択する選択手段を有し、選
択手段は端末回路に固定的に設定される専用アドレスに
対応付けられており、信号線上に別途に接続された端末
器が専用アドレスに対応付けられ、当該端末器への監視
入力に応じて前記選択手段がタイムスケジュールにより
設定されたアドレスの有効・無効を選択するものであ
り、タイマ装置とは別に配置した端末器によってタイム
スケジュールによる制御の有効・無効を容易に選択する
ことができる。たとえば、タイマ装置を分電盤に収納し
ておき、他の箇所に設けた端末器によってタイムスケジ
ュールによる制御の有効・無効を選択するようにすれ
ば、分電盤を開くことなくタイムスケジュールによる制
御の有効・無効を選択することが可能になり、利便性が
高くなる。
【0096】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記選択手段が選択結果を負荷のオンオフと同じ形
式で伝送ユニットに返送するので、他の端末器を用いて
選択手段の選択内容を報知することができる。たとえ
ば、従来から用いられているスイッチ付きの端末器にお
けるオンオフの表示を選択手段の選択内容の報知に用い
ることが可能になる。
【0097】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、外部からの同期信号が入力される同
期入力回路と、同期入力回路に同期信号が入力されると
前記時計回路を規定時刻に時刻合わせするとともに時計
回路で計時されている時刻が規定時刻になると同期信号
を生成する時計同期処理部と、時計同期処理部から出力
された同期信号を外部に出力する同期出力回路とが付加
されているものであり、複数台のタイマ装置を用いる場
合に一つのタイマ装置の同期出力回路に他のタイマ装置
の同期入力回路を接続すれば、各タイマ装置の時計回路
を同期させることができ、複数台のタイマ装置を用いな
がらも負荷制御の時間のずれを防止することができる。
【0098】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記タイムスケジュールの編集が可
能な外部装置との間で双方向に通信可能とする外部入出
力回路と、外部入出力回路を通して接続された外部装置
と前記制御データ記憶部との間で前記タイムスケジュー
ルを相互に転送可能とする外部データ入出力部とが付加
されているものであり、パーソナルコンピュータなどの
外部装置によってタイムスケジュールを編集することが
可能になり、タイムスケジュールの作成や管理が容易に
なる。また、外部装置を接続することによって、遠方か
らのタイムスケジュールの管理が可能になる。
【0099】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記伝送ユニットには監視入力に対応する1つのア
ドレスと制御対象となる複数の負荷に対応する複数のア
ドレスとを対応付けた一括制御用の関係データが格納さ
れる書換可能な制御テーブルが設けられ、さらに伝送ユ
ニットが前記信号線を通して伝送される前記伝送信号に
より制御テーブルの書き換えが要求されると伝送信号を
用いて伝送された関係データを制御テーブルに書き込む
機能を有し、前記タイムスケジュールには日時と関係デ
ータとを対応付けた特殊スケジュールが含まれ、前記端
末回路では、タイムスケジュールの日時が現在日時に一
致したとき、そのタイムスケジュールが特殊スケジュー
ルであるときは、伝送ユニットに対して制御テーブルの
書き換えを要求し、伝送信号により関係データを伝送ユ
ニットに転送するものであり、伝送ユニットに設定され
ている関係データを特殊スケジュールによって変更が可
能になるから、一括制御の制御対象となる負荷を時間帯
によって変更することが可能になる。その結果、たとえ
ば、信号線上の端末器に監視入力を与える手段として設
けた1つのスイッチを用いるだけで、時間帯ごとに異な
る種類の負荷の制御が可能になる。
【0100】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記伝送ユニットが前記信号線を通して伝送される
前記伝送信号により制御テーブルの読み出しが要求され
ると伝送信号を用いて制御テーブルの関係データを信号
線に送出する機能を有し、前記端末回路が伝送ユニット
に対して制御テーブルの読み出しを要求し、信号線に送
出された関係データを前記制御データ記憶部に格納する
機能を有し、前記制御データ入力部が制御データ記憶部
に格納された関係データを編集する機能を有するもので
あり、伝送ユニットから関係データを読み出して編集す
ることにより、一括制御用の関係データを比較的簡単に
効率よく生成することが可能になる。
【0101】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、前記信号線に接続された前記端末器のうち表示機能
を備えた端末器に対応付けるアドレスが制御データ記憶
部に設定され、前記端末回路がこのアドレスを用いるこ
とにより表示機能を備える端末器に表示内容を転送する
ものであり、タイマ装置において生成された表示内容を
遠方に設けた端末器に表示させることが可能になる。そ
の結果、たとえばタイマ装置の動作を使用者の近傍の端
末器で監視したり、タイマ装置で生成した情報を使用者
の近傍の端末器に表示させたりすることが可能になる。
【0102】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、前記端末回路が前記信号線に接続された前記端末器
への監視入力に基づいて生成された伝送信号を受信する
側の端末器としての機能を有し、前記タイマ制御部が端
末回路を通して受信した伝送信号の内容をタイムスケジ
ュールによる負荷の制御とともに用いて端末回路への監
視入力を生成する機能を有するものであり、タイムスケ
ジュールによる負荷の制御内容に別の端末器で検出した
情報を加味することが可能になり、たとえば、別の端末
器に照度センサや人感センサを設けることによって、周
囲の照度や人の存否などに応じて負荷の制御状態を変化
させることが可能になる。
【0103】請求項10の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記伝送ユニットには前記負荷の動作状況が格納
される負荷監視テーブルが設けられ、さらに伝送ユニッ
トが前記信号線を通して伝送される前記伝送信号により
負荷監視テーブルの内容の読み出しが要求されると伝送
信号を用いて負荷監視テーブルの内容を信号線に送出す
る機能を有し、前記端末回路が伝送ユニットに対して負
荷監視テーブルの読み出しを要求し、信号線に送出され
た負荷監視テーブルの内容を取得して制御データ記憶部
に格納する機能を有するものであり、タイムスケジュー
ルによる負荷の制御内容を負荷の動作状況に応じて変更
することが可能になり、たとえば、タイムスケジュール
の実行時に、負荷がすでにオンであるときにはその負荷
に対するタイムスケジュールを適用し、負荷がオフであ
ればタイムスケジュールは無視するなどの制御が可能に
なる。
【0104】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記タイムスケジュールを設定する一部の時刻に
名称を対応付け、前記制御データ入力部が当該名称を用
いてタイムスケジュールを設定する機能を有するもので
あり、タイムスケジュールの時刻設定を名称によって入
力することができるから、あらかじめ名称を特定の時刻
に対応付けておくことによって、タイムスケジュールの
入力作業が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】同上に用いるタイムスケジュールのフォーマッ
トを示す図である。
【図3】同上の使用例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】同上の動作例を示すブロック図である。
【図6】第3の実施の形態における電力消費量の評価例
を示す図である。
【図7】第3の実施の形態における電力消費量の評価例
を示す図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【図9】同上における伝送信号のフォーマットを示す図
である。
【符号の説明】
1 伝送ユニット 2 接点入力端末器 3 制御端末器 5 タイマ装置 10 タイマ制御部 11 制御データ入力部 12 制御データ記憶部 13 時計回路 14 端末回路 15 時計同期処理部 16 同期入力回路 17 同期出力回路 18 外部入出力回路 19 外部データ入出力部 L 負荷 Ls 信号線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれアドレスを備える複数台の端末
    器が信号線に接続され、信号線に接続された伝送ユニッ
    トと前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝
    送信号を授受することにより、伝送ユニットがアドレス
    の対応関係を用いていずれかの端末器における監視入力
    に対応させて他の端末器による負荷の制御を可能とする
    遠隔監視制御システムに用いられ、負荷を制御する日時
    と負荷の制御内容と負荷に対応するアドレスとを対応付
    けたタイムスケジュールを設定する制御データ入力部
    と、制御データ入力部で設定された複数個のタイムスケ
    ジュールを格納する制御データ記憶部と、現在日時を計
    時する時計回路と、時計回路により計時されている現在
    日時と制御データ記憶部に格納されているタイムスケジ
    ュールとを照合するタイマ制御部と、前記信号線に接続
    され負荷を制御する日時が現在日時に一致したタイムス
    ケジュールの負荷の制御内容を監視入力としタイムスケ
    ジュールに設定されたアドレスをアドレスとして用いる
    ことにより伝送ユニットに対して端末器として動作する
    端末回路とを1つの器体に備えることを特徴とする遠隔
    監視制御システムのタイマ装置。
  2. 【請求項2】 前記端末回路がタイムスケジュールによ
    り設定されたアドレスの有効・無効を選択する選択手段
    を有し、選択手段は端末回路に固定的に設定される専用
    アドレスに対応付けられており、信号線上に別途に接続
    された端末器が専用アドレスに対応付けられ、当該端末
    器への監視入力に応じて前記選択手段がタイムスケジュ
    ールにより設定されたアドレスの有効・無効を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システム
    のタイマ装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段が選択結果を負荷のオンオ
    フと同じ形式で伝送ユニットに返送することを特徴とす
    る請求項2記載の遠隔監視制御システムのタイマ装置。
  4. 【請求項4】 外部からの同期信号が入力される同期入
    力回路と、同期入力回路に同期信号が入力されると前記
    時計回路の規定時刻に時刻合わせするとともに時計回路
    で計時されている時刻が規定時刻になると同期信号を生
    成する時計同期処理部と、時計同期処理部から出力され
    た同期信号を外部に出力する同期出力回路とが付加され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の遠隔監視制御システムのタイマ装置。
  5. 【請求項5】 前記タイムスケジュールの編集が可能な
    外部装置との間で双方向に通信可能とする外部入出力回
    路と、外部入出力回路を通して接続された外部装置と前
    記制御データ記憶部との間で前記タイムスケジュールを
    相互に転送可能とする外部データ入出力部とが付加され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れか1項に記載の遠隔監視制御システムのタイマ装置。
  6. 【請求項6】 前記伝送ユニットには監視入力に対応す
    る1つのアドレスと制御対象となる複数の負荷に対応す
    る複数のアドレスとを対応付けた一括制御用の関係デー
    タが格納される書換可能な制御テーブルが設けられ、さ
    らに伝送ユニットが前記信号線を通して伝送される前記
    伝送信号により制御テーブルの書き換えが要求されると
    伝送信号を用いて伝送された関係データを制御テーブル
    に書き込む機能を有し、前記タイムスケジュールには日
    時と関係データとを対応付けた特殊スケジュールが含ま
    れ、前記端末回路では、タイムスケジュールの日時が現
    在日時に一致したとき、そのタイムスケジュールが特殊
    スケジュールであるときは、伝送ユニットに対して制御
    テーブルの書き換えを要求し、伝送信号により関係デー
    タを伝送ユニットに転送することを特徴とする請求項1
    記載の遠隔監視制御システムのタイマ装置。
  7. 【請求項7】 前記伝送ユニットが前記信号線を通して
    伝送される前記伝送信号により制御テーブルの読み出し
    が要求されると伝送信号を用いて制御テーブルの関係デ
    ータを信号線に送出する機能を有し、前記端末回路が伝
    送ユニットに対して制御テーブルの読み出しを要求し、
    信号線に送出された関係データを前記制御データ記憶部
    に格納する機能を有し、前記制御データ入力部が制御デ
    ータ記憶部に格納された関係データを編集する機能を有
    することを特徴とする請求項6記載の遠隔監視制御シス
    テムのタイマ装置。
  8. 【請求項8】 前記信号線に接続された前記端末器のう
    ち表示機能を備えた端末器に対応付けるアドレスが制御
    データ記憶部に設定され、前記端末回路がこのアドレス
    を用いることにより表示機能を備える端末器に表示内容
    を転送することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制
    御システムのタイマ装置。
  9. 【請求項9】 前記端末回路が前記信号線に接続された
    前記端末器への監視入力に基づいて生成された伝送信号
    を受信する側の端末器としての機能を有し、前記タイマ
    制御部が端末回路を通して受信した伝送信号の内容をタ
    イムスケジュールによる負荷の制御とともに用いて端末
    回路への監視入力を生成する機能を有することを特徴と
    する請求項1記載の遠隔監視制御システムのタイマ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記伝送ユニットには前記負荷の動作
    状況が格納される負荷監視テーブルが設けられ、さらに
    伝送ユニットが前記信号線を通して伝送される前記伝送
    信号により負荷監視テーブルの内容の読み出しが要求さ
    れると伝送信号を用いて負荷監視テーブルの内容を信号
    線に送出する機能を有し、前記端末回路が伝送ユニット
    に対して負荷監視テーブルの読み出しを要求し、信号線
    に送出された負荷監視テーブルの内容を取得して制御デ
    ータ記憶部に格納する機能を有することを特徴とする請
    求項1記載の遠隔監視制御システムのタイマ装置。
  11. 【請求項11】 前記タイムスケジュールを設定する一
    部の時刻に名称を対応付け、前記制御データ入力部が当
    該名称を用いてタイムスケジュールを設定する機能を有
    することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御シス
    テムのタイマ装置。
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