JP2002232321A - Rfidタグ及びその取付構造 - Google Patents
Rfidタグ及びその取付構造Info
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Abstract
両方を兼ね備え、安価に構成出来る上に、電磁波による
通信も容易に行うことが出来るRFIDタグ及びその取
付構造を提供することを可能にすることを目的としてい
る。 【解決手段】 シリンダ状のアンテナコイル2と半導体
ICチップ4が一体的に形成されて非磁性の材料で作ら
れた密封体5により密封され、該密封体5の外周面が両
端を開放し且つ長手方向に隙間6aを設けた金属製の筒
体6により被覆された構成であることを特徴とする。
Description
Frequency-IDentification)タグ及びその取付構造に関
するものである。
ンテナンス等のために所定の間隔でマンホールが設けら
れる。一般にマンホールは下水道から地上まで垂直に立
ち上がるコンクリート製のマンホール本体と、その地上
部分の開口部を着脱自在に閉鎖する金属製のマンホール
蓋により構成される。
めにマンホール蓋にRFIDタグを取り付けることがあ
る。そのような目的の一般的なRFIDタグは、アンテ
ナコイルや制御部を備え、リードライト端末機により電
磁波を利用して該RFIDタグに記憶された下水道情報
やマンホールの位置やメンテナンスの履歴情報等の情報
を非接触で読み出すことが出来る。
波をRFIDタグに向けて出力すると、その磁界成分を
構成する磁束はアンテナコイルを通る交流のループを形
成し、それによってアンテナコイルに生じる誘起起電力
で制御部に設けた電力蓄積用コンデンサを充電する。
コードやアドレスが一致すると応答し、その記憶部に記
憶された情報を同じアンテナコイルからリードライト端
末機に送り返す。
マンホール蓋の表面に取付溝部(凹部)を形成し、そこ
にRFIDタグを収容して樹脂やアスファルト等の封止
材で封止するものが一般であった。
従来例では、マンホール蓋には車両が通行する度に大き
な衝撃と交通荷重による加圧が繰り返され、長期間の間
にRFIDタグが損傷する虞があった。RFIDタグの
交換は手間とコストがかかるため長期間安定して使用出
来ることが望ましい。
金属容器にRFIDタグを収容したり、該RFIDタグ
を収容した取付溝部を金属蓋で覆うことも考えられる
が、コスト高とメンテナンス上の問題が発生し、更に電
磁波を利用した通信(例えば、電磁波の磁界成分を構成
する磁束を捉えて通信する場合)に困難性が増すという
問題があった。
周囲(例えば、マンホール蓋表面に設けた取付溝部の内
部)を樹脂等で封止する方法は、低コストで施工出来、
有利であるが、長年太陽光や風雨に曝されると樹脂が劣
化し、その状態で交通荷重により上から圧力を受けると
ひび割れ等を生じることが多い。
水が起こり、既に衝撃等で損傷を受けているRFIDタ
グについては、その中の電気回路がショートして使用出
来なくなる事態が生じる虞がある。
その目的とするところは、密封性と周囲からの外力に抗
する機械的強度の両方を兼ね備え、安価に構成出来る上
に、電磁波による通信も容易に行うことが出来るRFI
Dタグ及びその取付構造を提供せんとするものである。
の本発明に係るRFIDタグは、シリンダ状のアンテナ
コイルと制御部とを有する棒状のRFIDタグにおい
て、前記アンテナコイルと前記制御部とが一体的に形成
されて非磁性の材料で作られた細長い密封体により密封
され、更にその密封体の外周面が両端を開放し且つ長手
方向に隙間を設けた金属製の筒体により被覆されたこと
を特徴とする。
部とが一体的に形成されて細長い密封体により密封され
たことで、密封性を確保することが出来、更にその密封
体の外周面が金属製の筒体により被覆されたことで機械
的強度を確保することが出来る。
れ、更に金属製の筒体の両端を開放し且つ長手方向に隙
間を設けたことで、電磁波による通信が容易に出来る。
けた溝部に取り付けても該マンホール蓋の上を通過する
車両からの衝撃や交通荷重に十分耐えることが出来、上
方からリードライト端末機でRFIDタグに記憶されて
いる情報を容易に読み取ることが出来る。
信を行う場合には金属製の筒体や金属製のマンホール蓋
等の導電性部材からの影響をより少なくすることが出
来、安定してより高感度で通信することが出来る。
磁率のシート状磁性体が配置され、該シート状磁性体の
先端を前記筒体の長手方向の端から外部へ延長した場合
には、その延長方向における通信可能な磁束領域を拡大
することが出来、更に通信感度を高めることが出来る。
が形成され、その空間に介在物または緩衝材が充填され
た場合には、外部衝撃等に対する耐久性が向上する。ま
た、温度変化により膨張、収縮する緩衝材を使用した場
合には、両端を開放した筒体の長手方向に形成した隙間
により緩衝材の膨張、収縮を吸収することが出来、密封
体に密封されたRFIDタグの保全を確保することが出
来る。
造は、前記RFIDタグを金属製のマンホール蓋の表面
に設けた溝部に取り付けたことを特徴とする。
ナコイルと制御部等を有する本体がガラス容器や樹脂モ
ールド等による非磁性の密封体により密封されて棒状に
形成される。そして、その密封体の外周面には両端が開
放し、且つ長手方向に連続する微小な隙間を形成した金
属製の筒体で被覆される。
な面から見ると、本体が密封体で密封されているので周
囲に浸水が生じても内部の電気部品に影響しない。ま
た、その密封体の外周面は金属製の筒体で被覆されてい
るので、上方からの圧力や衝撃に対して密封体を有効に
保護出来る。
は、比較的薄い層でも外周方向からの応力に耐えること
が出来るためRFIDタグの直径はそれ程、大きくなら
ない。そのため、マンホール蓋に取り付ける場合には、
小さい取付溝部で良いのでマンホール蓋の強度低下の心
配も無い。
のアンテナコイルは棒状のフェライトコアに銅線を巻き
付けて構成され、応答用の磁束は該フェライトコアの内
部を通るループを形成する。
た磁束は外部の空間を経て他方の端部に入る。そのた
め、従来では、このように密封容器の外周面を金属製の
筒体で被覆すると、一般的には大部分の磁束が、その筒
体を通る小さな閉ループを形成し、RFIDタグ情報を
外部のリードライト端末機で読み出せないということが
常識になっている。
シリンダ状のアンテナコイルを有するRFIDタグの軸
方向の周囲を強磁性体で覆っても、その長手方向に微小
な隙間を設けると、外部との通信が十分可能であること
が判明した。その理由は明らかではないが長手方向に微
小な隙間を設けると、漏れ磁束によりアンテナコイルと
外部間を連通する磁束が多くなり、それによって通信感
度が上がるのではないかと推定される。
験で決めれば良いが、少なくとも数十μm以上、且つ数
百μm以下であれば、通常の感度を有するリードライト
端末機等と通信可能なことが確かめられた。尚、筒体に
おける隙間の縁部が一部分で互いに接触していても差し
支えない。
面に設けた断面円形の取付溝部の底面に平行にRFID
タグを配置して樹脂封止等により固定した時、磁束の一
部は筒体によりバイパスされるが、残りはフェライトコ
ア端部から曲線を描いて上方に向かうループを形成し、
その磁束領域内で一般的なリードライト端末機を使用し
てRFIDタグに記憶された情報を十分に読み出せるこ
とが確かめられた。
グ及びその取付構造の一実施形態を具体的に説明する。
図1(a)は本発明に係るRFIDタグの第1実施形態
の構成を示す断面説明図、図1(b)は本発明に係るR
FIDタグの第1実施形態の構成を示す端部側面図、図
2は本発明に係るRFIDタグの制御系の構成を示すブ
ロック図、図3(a)は密封体と筒体との間の空間に介
在物や緩衝材が充填された場合の一例を示す端部側面
図、図3(b)は両端が開放され、且つ長手方向に隙間
を設けた金属製の筒体の構成を示す斜視説明図、図3
(c)は筒体の長手方向の隙間がカシメ止めにより形成
された一例を示す端部側面図である。
施形態の構成を示す部分断面説明図、図5は金属製のマ
ンホール蓋の表面に形成した溝部にRFIDタグを取り
付ける様子を示す斜視説明図、図6は金属製のマンホー
ル蓋の表面に形成した溝部に取り付けられたRFIDタ
グから発生する磁界の様子を示す断面説明図である。
1の構成について説明する。本実施形態で好適に採用さ
れるRFIDタグ1は、電磁結合方式、電磁誘導方式の
RFIDタグであり、本実施形態では、電磁誘導方式の
RFIDタグを用いた場合の一実施形態について以下に
説明する。
のアンテナコイル2と、制御部となる半導体ICチップ
4とがプリント回路基板等を介さずに直結して一体的に
形成されており、これによりRFIDタグ1の小型化を
実現している。
ナコイル2の内部には軸方向(図1(a)の左右方向)
に鉄心やフェライト等の円柱状のコア部材3が挿入され
ている。
路)チップやLSI(半導体大規模集積回路)チップ等
の一体的にパッケージされて構成されたものであり、該
半導体ICチップ4の内部には、図2に示すように、制
御部となるCPU4a、記憶部となるメモリ4b、送受
信機4c及び蓄電手段となるコンデンサ4dが設けられ
ている。
発信された信号は、送受信機4cを介してCPU4aに
伝達され、電力はコンデンサ4dに蓄電される。尚、蓄
電手段となるコンデンサ4dが無く、外部のリーダライ
タ端末機から連続的に半導体ICチップ4に電力が供給
されるものでも良い。
モリ4bに格納されたプログラムや各種データを読み出
し、必要な演算や判断を行い、各種制御を行うものであ
る。
の各種プログラムやRFIDタグ1が設置された例え
ば、マンホール蓋9の周辺の下水道情報やマンホールの
位置やメンテナンスの履歴情報等の各種情報が記憶され
ている。
ば、直径30μm程度の銅線が単線巻きで径方向に多重
層で軸方向にシリンダ状に巻かれており、そのアンテナ
コイル2の内部にコア部材3が有る状態でのインダクタ
ンスは9.5mH(周波数125kHz)程度で、アンテナ
コイル2に共振用に別途接続されたコンデンサの静電容
量は170pF(周波数125kHz)程度であった。
が1波の振幅偏移変調(ASK;Amplitude Shift Keyi
ng)の無線通信方式を使い、共振周波数帯域も広い、線
径も数十ミクロンの空心或いはコア部材3を有するアン
テナコイル2で特殊な送受信回路を組み込んだ消費電力
の非常に少ないCMOS−ICを使ったRFIDタグ1
を採用した。
IDタグは、内部に埋設されたアンテナコイルを貫く磁
界の変化により電力の受電及び信号の送受信を可能にす
るものであるためRFIDタグの設置場所付近にRFI
Dタグの通信や電力搬送を行う際に生じる磁界により渦
電流を発生して通信に影響を及ぼす磁性体や金属等の導
電性部材が存在すると、その導電性部材の影響によって
磁界が減衰して利用出来なくなるという固定観念があっ
たためにRFIDタグの近辺から磁性体や金属物品を排
除するのが常識であり、金属容器の内部や金属物品にR
FIDタグを取り付けようとする試みはこれまでなされ
ていなかった。
導電性部材へのRFIDタグの有効利用を目的として、
RFIDタグの設置場所付近に導電性部材が存在する
と、該導電性部材の影響によって磁界が減衰して使用出
来なくなるという従来の固定観念を排除して、シリンダ
状のアンテナコイルを有する棒状のRFIDタグを導電
性部材からなる筒体により被覆する場合に該筒体の両端
を開放し、且つ長手方向に隙間を設けることにより外部
との電磁波交信が可能であることを実験的に見い出し、
これによりRFIDタグの保全を確保しつつ該RFID
タグの有効利用を実現させたものである。
機から送信された交流磁界をRFIDタグに内蔵された
アンテナコイルの共振周波数により受信する。その際に
従来のRFIDタグは、通信距離を伸ばすために周波数
偏移変調(FSK;Frequency Shift Keying)方式で無
線周波は、例えば、125kHzと117kHzの2波を使用
し、尚且つ受信電力を増やすためアンテナコイルにフェ
ライトコアを使い、コイルの線径を太くして複数巻きに
して通信距離を伸ばす方式が一般的であった。
K)方式は、金属や磁性体等の導電性部材が近づくと受
信周波数がずれて受信電力が低下すると共に通信エラー
が発生して通信が出来なくなり通信距離が極端に低下
し、実用上、使用不可能になるためRFIDタグは、金
属や磁性体等の導電性部材に取り付けて使用することは
不可能であるとの固定観念が支配的であった。
の振幅偏移変調(ASK)の無線通信方式を使い、共振
周波数帯域も広い、線径も数十ミクロンの空心アンテナ
コイルで特殊な送受信回路を組み込んだ消費電力の非常
に少ないCMOS−ICを使ったRFIDタグが提案さ
れた。
性部材が近くにあっても振幅偏移変調(ASK)の無線
通信方式を使い、FSKに比べて共振周波数帯域が広い
ため、周波数がずれても受信電力は低下せず、無線通信
も殆んど影響を受けないことが本発明者等が行った実験
結果により判明した。
ば、磁界は狭い隙間であっても回析現象により狭い隙間
から伝搬することが判明したものであり、導電性部材に
囲まれた場合であっても、導電性部材のカシメ止め等に
よる接合面或いはスリットや切り欠きや穴等の物理的な
僅かな隙間である磁束漏洩路を実用的なレベルで送受信
可能な量の磁束が漏洩し得るように形成し、それを検証
することでRFIDタグと外部のリーダライタ端末機と
の間で電力送電媒体及び情報通信媒体である交流磁界を
相互に送受信することが出来ることを見い出したもので
ある。
材3及び半導体ICチップ4は一体的に形成されてガラ
ス容器や樹脂モールド等による非磁性の材料で作られた
細長い密封体5により密封されて棒状に形成される。
それよりも若干長い全長を有し、且つ両端が開放し、且
つ長手方向に連続する微小な隙間6aを形成した導電性
部材である金属製の筒体6により密封体5の外周面が被
覆されている。
に、筒体6の隙間6aを該筒体6の長手方向に直線状に
形成した場合の一例について説明するが、隙間6aは長
手方向に対して傾斜したスリットであっても良いし、螺
旋状のスリットであっても良い。
丸めて、その合わせ部分を重ね、カシメ止めすることに
より筒体6の周方向の端部を接合したものでも良い。カ
シメ止めにより接合される場合でも、カシメの程度を調
整することにより、そのカシメ部分の接合面に所定の隙
間を形成することが出来、その僅かな隙間により漏れ磁
束が発生し、通信が可能であることが実験結果により判
明した。
限はなく、鉄、ステンレス、真鍮等の金属、或いはその
合金により作られた管材(パイプ)を所定の長さに切断
加工して作成することが容易に出来る。ステンレス管は
強度及び耐蝕性の点で有利である。筒体6の厚さは想定
される側面からの応力及び衝撃力により適宜設定するこ
とが出来る。
なるが、通常、1割〜2割程度大きくすれば良い。ま
た、図3(a)に示すように、密封体5と筒体6との間
に所定の大きさの空間を形成し、その空間に、例えば、
樹脂等の介在物や、繊維体や発泡体等の緩衝材7を充填
しても良い。
成するには、例えば、筒体6に、その両端部の間を結ぶ
直線状または螺旋状のスリットを設ければ良い。尚、ス
リットは筒体6に半径方向のスプリング効果を与えるこ
とが出来るので図3(a)に示すように内部の介在物や
緩衝材7が温度変化等により膨張、収縮した時の応力吸
収作用を発揮する。
により強度を確保することが出来るため、密封体5はガ
ラス容器の他に樹脂モールドで構成することが出来る
が、いずれにしても、それ自体で外部応力等に耐える強
度を有する必要はなく、浸水を防止出来る構造を有して
いれば十分である。
施形態の構成を示す部分断面説明図である。尚、前記第
1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して
説明を省略する。
と筒体6との間にアモルファス磁性体等の高透磁率のシ
ート状磁性体8が配置され、該シート状磁性体8の先端
部を筒体6の長手方向(図4の左右方向)の端から外部
へ延長したものである。
端部付近に配置され、細長い帯状体のシート状磁性体8
を筒体6の内周面の一部に沿って長手方向に配置し、先
端部を筒体6の外部まで延長している。
の端部にのみ配置するが、これにより磁束が減衰される
ことを抑制し、指向性と通信可能領域を広げ、結果とし
て通信感度を高めることが出来る。
しても良いし、筒状に湾曲させても良い。また、キャッ
プ状に形成してその頭部を筒体6の端部から突出させて
も良い。
体8の延長距離を大きくすると、それに比例して通信感
度を向上することが出来る。
ンダ状のアンテナコイル2の磁束発生部位(アンテナコ
イル2に電流を流した時、アンペアの法則により磁束を
発生する主要な部分)から該アンテナコイル2の外側に
延長して高透磁率のシート状磁性体8を配置することに
より、その延長方向における指向性が高くなり、通信距
離が伸びることが判明した。
磁束領域はシート状磁性体8を延長しない場合よりも拡
大する。
部材3の先端部付近に磁束発生部位が存在し、磁束は、
その磁束発生部位から軸方向に出て反対側の先端部に向
かうループを形成する。
おける軸方向外側の指向性を高めたい時には、その磁束
発生部位から軸方向外側にシート状磁性体8を延長す
る。すると、磁束発生部位からの磁束のかなりの部分が
高透磁率のシート状磁性体8により軸方向外側に導か
れ、結果として、その軸方向における通信可能な磁束領
域が拡大される。
て三次元的に通信可能な磁束領域が拡大する。また、こ
のように構成すると、磁束のループが大きくなるので、
結果として反対側の先端部から軸方向外側における通信
可能な磁束領域も略同じ大きさで拡大される現象が起こ
る。
軸方向内側にも同時に延長すると、通信可能な磁束領域
は次第に減少し、軸方向中心点を超えると急激に減少す
る。従って、シリンダ状アンテナコイル2に配置するシ
ート状磁性体8は、磁束発生部位(コア部材3の端部周
辺)から軸方向外側に延長することが好ましく、同時に
軸方向内側に延長する場合は比較的短い距離に留めるべ
きである。
を使用する。ここで、高透磁率とは、鉄や一般の磁気コ
アより高い透磁率を有する場合を指し、例えば、一般の
磁気コアの透磁率は、フェライトの場合で比透磁率が数
百であるが、本発明に使用する磁性体は比透磁率が1万
以上の高い透磁率を有するものを使用する。尚、比透磁
率は磁性体の透磁率と真空の透磁率との比である。
状に形成したアモルファス磁性体を使用することが好ま
しい。アモルファス磁性体の透磁率は一般に比透磁率が
1万乃至10万程度の範囲にある。
例えば、RFIDタグ1が金属等の導電性部材に近接し
て取り付けられる場合でも、導電性部材に吸収される磁
束を高透磁率の磁性体に効果的に導くことが出来るの
で、通信に利用出来る磁束の減少を大幅に抑制出来る。
のはアモルファス磁性体であるが、アモルファス磁性体
の単位重量当たりの価格は現状では非常に高い。従っ
て、アモルファス磁性体をシート状とすることで、少な
い材料でも通信距離の拡大効果が高く、コスト的にも極
めて有利である。
磁性体8は、例えば10μm〜50μm程度の厚さとす
ることにより、可撓性と実用上の強度の両者を満たすシ
ートに形成できる。RFIDタグ1が狭い場所に配置さ
れる場合に可撓性を有するシート状磁性体8を使用する
と、変形可能なので湾曲させたりして容易にアンテナコ
イル2に接近して配置することが出来る。
て少なく、軽量化を図ることが出来、好ましい。
モルファス磁性体シートは、アモルファス合金をシート
状に形成したものであり、この非晶質合金は一般に超急
冷法により靱性のある箔体に形成される。
透磁率が高い、保磁力が小さい、鉄損が小さく、ヒステ
リシス損失、渦電流損失が少ない、磁歪を広い範囲で制
御出来る、電気抵抗率が高く温度変化が小さい、熱膨張
係数や剛性率の温度係数が小さいこと等がある。
に形成することが出来る。このフレーク状に形成された
アモルファス合金は、例えば、株式会社リケン製のアモ
リシックシート(商品名)のようにシート状に形成され
る。
コバルトアモルファス合金の笹の葉状フレークを絶縁フ
ィルムに均一に分散し、サンドイッチ状に固定したシー
トである。
散布した状態で、これをシート状に成形することにより
構成した磁性保護シートを使用することでも良い。
を導電性部材である金属製のマンホール蓋9の表面に設
けた円形断面の取付溝部9aに取り付ける様子を示す図
であり、図6はマンホール蓋9の取付溝部9aに設置さ
れたRFIDタグ1から発生する磁界Hの様子を示す図
である。
9の表面に設けられた円形断面の取付溝部9aに前述の
各実施形態のRFIDタグ1の軸方向をマンホール蓋9
の表面と略平行になるように配置して収容し、樹脂10に
より封止する。
蓋9の表面に対して斜め方向に配置しても良いが、マン
ホール蓋9の強度を確保し、RFIDタグ1の保全を確
保するためにはRFIDタグ1の軸方向をマンホール蓋
9の表面と略平行になるように配置するのが好ましい。
ね備えたRFIDタグ1をマンホール蓋9に取り付け、
安価に構成出来る上に、電磁波による通信も容易に行う
ことが出来るため、交通荷重や雨水等にも長期安定した
耐久性が得られ、RFIDタグ1が設置されたマンホー
ル蓋9の周辺の下水道情報やマンホールの位置やメンテ
ナンスの履歴情報等の各種情報を容易に呼び出すことが
出来る。
するので、密封性と周囲からの機械的強度の両方を兼ね
備え、安価に構成出来る上に、電磁波による通信も容易
に行うことが出来る。
に形成されて細長い密封体により密封されたことで、密
封性を確保することが出来、更にその密封体の外周面が
金属製の筒体により被覆されたことで機械的強度を確保
することが出来る。
れ、更に金属製の筒体の両端を開放し且つ長手方向に隙
間を設けたことで、電磁波による通信が容易に出来る。
けた溝部に取り付けても該マンホール蓋の上を通過する
車両からの衝撃や交通荷重に十分耐えることが出来、上
方からリードライト端末機でRFIDタグに記憶されて
いる情報を容易に読み取ることが出来る。
行う場合には金属製の筒体や金属製のマンホール蓋等の
導電性部材からの影響をより少なくすることが出来、安
定してより高感度で通信することが出来る。
ート状磁性体が配置され、該シート状磁性体の先端を筒
体の長手方向の端から外部へ延長した場合には、その延
長方向における通信可能な磁束領域を拡大することが出
来、更に通信感度を高めることが出来る。
れ、その空間に介在物または緩衝材が充填された場合に
は、外部衝撃等に対する耐久性が向上する。また、温度
変化により膨張、収縮する緩衝材を使用した場合には、
両端を開放した筒体の長手方向に形成した隙間が緩衝材
の膨張、収縮を吸収することが出来、密封体に密封され
たRFIDタグの保全を確保することが出来る。
度の両方を兼ね備えたRFIDタグをマンホール蓋に取
り付けた場合には、安価に構成出来る上に、電磁波によ
る通信も容易に行うことが出来るため、交通荷重や雨水
等にも長期安定した耐久性が得られ、RFIDタグが設
置されたマンホール蓋の周辺の下水道情報やマンホール
の位置やメンテナンスの履歴情報等の各種情報を容易に
呼び出すことが出来る。
形態の構成を示す断面説明図、(b)は本発明に係るR
FIDタグの第1実施形態の構成を示す端部側面図であ
る。
すブロック図である。
緩衝材が充填された場合の一例を示す端部側面図、
(b)は両端が開放され、且つ長手方向に隙間を設けた
金属製の筒体の構成を示す斜視説明図、(c)は筒体の
長手方向の隙間がカシメ止めにより形成された一例を示
す端部側面図である。
成を示す部分断面説明図である。
RFIDタグを取り付ける様子を示す斜視説明図であ
る。
取り付けられたRFIDタグから発生する磁界の様子を
示す断面説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダ状のアンテナコイルと制御部と
を有する棒状のRFIDタグにおいて、 前記アンテナコイルと前記制御部とが一体的に形成され
て非磁性の材料で作られた細長い密封体により密封さ
れ、更にその密封体の外周面が両端を開放し且つ長手方
向に隙間を設けた金属製の筒体により被覆されたことを
特徴とするRFIDタグ。 - 【請求項2】 前記RFIDタグはASK方式で通信を
行うことを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。 - 【請求項3】 前記密封体と前記筒体との間に高透磁率
のシート状磁性体が配置され、該シート状磁性体の先端
を前記筒体の長手方向の端から外部へ延長したことを特
徴とする請求項1または請求項2に記載のRFIDタ
グ。 - 【請求項4】 前記密封体と前記筒体との間に空間が形
成され、その空間に介在物または緩衝材が充填されたこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のR
FIDタグ。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のR
FIDタグの取付構造において、前記RFIDタグを金
属製のマンホール蓋の表面に設けた溝部に取り付けたこ
とを特徴とするRFIDタグの取付構造。
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