JP2002231642A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理機、並びにプラズマ処理方法 - Google Patents
プラズマ処理装置およびプラズマ処理機、並びにプラズマ処理方法Info
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Abstract
ズマ処理終了後にチャンバ内に残存する反応ガスを低減
することができる。 【解決手段】チャンバ5内にガス流路形成部材10が設
けられている。ガス流路形成部材10は、回転電極1お
よび被処理物である基板2とのギャップ部gに対して円
滑にプラズマ処理用ガスを流すガス流路Fを形成してい
る。ガス流路Fに供給されるプラズマ処理用ガスは、回
転電極1と基板2との間のギャップ部gに円滑に流入
し、また、ギャップ部g内にてプラズマ処理された後の
ガスは、チャンバ5外に円滑に排出される。
Description
て、被処理物に対して、成膜処理、加工処理、表面処理
等の各種処理を行うプラズマ処理装置およびプラズマ処
理方法に関する。
加工処理、表面処理等をプラズマ処理によって実施する
ことが行われているが、プラズマ処理においては、処理
速度の高速化とプラズマ処理の高品質化とが望まれてい
る。この要求に応えるためのプラズマ処理装置として、
回転電極を用いたプラズマ処理装置が、特開平9−10
4985号公報に開示されている。
うに、回転電極を用いたプラズマ処理装置では、回転電
極の高速回転によりプラズマが発生する領域に対して効
率的にプラズマ処理用ガスを供給することができ、ま
た、プラズマ処理後のガスをプラズマ発生領域から効率
よく排出することもできるために、処理速度の高速化お
よびプラズマ処理の高品質化を実現することができる。
装置では、さらに改良を加えることによって、プラズマ
処理の高速化および高品質化を、一層、効果的に実現す
ることができる。例えば、特開平11−189877号
公報には、回転電極と基板との間に形成されるプラズマ
発生領域の近傍に、ガス吹出口とガス吸引口とを対向し
て配置することによって、プラズマ処理用ガスの利用効
率を向上させる構成が開示されている。
報に記載されたプラズマ処理装置の主要部の構成を示す
断面図である。
と、このチャンバ95内に配置されたドラム状の回転電
極91と、回転電極91の表面に対向するようにチャン
バ95内に配置された基板ホルダ93とを備えている。
回転電極91は、図示しない回転駆動機構によって、図
11にDRにて示す方向に高速で回転駆動される。回転
電極91の回転軸91bは、高周波電源94に接続され
ており、高周波電源94から高周波電力が供給される。
被処理物である基板92は、基板ホルダ93上に載せら
れて、回転電極91の表面に対して、数100μm程度
のギャップ部gを隔てて対向している。
図である。回転電極91の下方には、ガス吹出用のノズ
ル96とガス吸引口97とが、回転電極91の下部を挟
んで相互に対向して配置されている。ガス吹出用のノズ
ル96およびガス吸引口97は、それぞれ、ガス循環路
99の各端部に設けられている。ガス循環路99内で
は、チャンバ95の外部に設けられた循環ポンプ98に
よって、プラズマ処理用ガスが循環される。
ように、先端側になるにつれて順次厚みが減少したテー
パ形状になっており、また、ガス吸引口97も同様のテ
ーパ形状になっている。
不活性ガスの混合ガスからなるプラズマ処理用ガスをチ
ャンバ95内に充填し、循環ポンプ98を動作させつ
つ、回転電極91を、図11および図12に矢印DRで
示す方向に高速回転させる。これにより、ノズル96か
ら吹出されたプラズマ処理用ガスが、粘性によって、高
速回転している回転電極91の表面に引き連れられ、回
転電極91と基板92との間のギャップ部gに効率よく
供給される。
るプラズマ処理を行うためのガスであり、Si薄膜を形
成する場合にはSiH4ガス等が用いられる。また、不
活性ガスは、直接的にはプラズマ処理に関与しないが、
安定なプラズマ状態を維持するために有効であり、例え
ばHeガスが用いられる。尚、チャンバ95内に充填さ
れるプラズマ処理用ガス中の反応ガスの濃度は所定の濃
度とされる。
部gに供給された状態で、高周波電源94から回転電極
91に高周波電力を供給すると、ギャップ部gにおいて
プラズマPが発生し、プラズマ処理用ガス中の反応ガス
分子が分解、励起される。こうして生成された反応種の
作用によって、基板92の表面に対して所望のプラズマ
処理が行われる。
高速回転することによって、プラズマ領域Pから速やか
に排出され、続いて吸引口97から吸込まれる。吸引口
97から吸込まれたプラズマ処理後のガスは、図示しな
いフィルタによってパーティクルを除去され、さらに、
図示しない反応ガス導入手段によってプラズマ処理で消
費された分量の反応ガスが補充されて、ノズル96のガ
ス吹出口から吹出される。
出されたプラズマ処理用ガスは、回転電極91の高速回
転によってギャップ部gに導かれ、又、ギャップ部gよ
り排出されたプラズマ処理後のガスは、吸引口97によ
って吸引される。このことによって安定したガスの流れ
を形成でき、その結果、プラズマ処理を高速にて実施す
ることができるとともに、プラズマ処理の品質を向上さ
せることができる。
は、チャンバ95に回転電極91が収納される収納部を
設けて、チャンバ95の容積を低減することによって、
さらに、プラズマ処理速度の高速化およびプラズマ処理
の高品質化を実現している。
ラズマ処理装置では、ガス吹出用のノズル96およびガ
ス吸引口97を、回転電極91と基板92との間に形成
された数100μm程度の狭いギャップ部gに近接して
配置することが容易でなく、しかも、図13に示す如く
に、ガス吹出用ノズル96およびガス吸引口97の形
状、口径等が制約を受けるという問題がある。
吹出用のノズル96およびガス吸引口97にて挟まれた
回転電極91の下方の空間は開放された空間であるため
に、ノズル96から吹出されたプラズマ処理用ガスの一
部は、図12に示すように、プラズマが生じるギャップ
部g内に流入することなく、ギャップ部gの外部に流出
するおそれがある。
形成されたギャップ部gが開放された状態になっている
ために、ノズル96から吹出されたプラズマ処理用ガス
のみならず、チャンバ95内に充填されているガスも、
回転電極91の高速回転によって、プラズマが生じるギ
ャップ部gに流入させるおそれがあり、また、ガス吸引
口97は、回転電極91の高速回転によってギャップ部
gから流出するガスのみならず、チャンバ95内に充填
されているガスも吸引するおそれがある。
いて安定したプラズマ処理を行うためには、ノズル96
から吹出されるプラズマ処理用ガスと同一のガス(一定
反応ガス濃度のプラズマ処理用ガス)を、プラズマ処理
中、常にチャンバ95内に充填する必要がある。
に使用されない反応ガス(例えばSiH4ガス)がチャ
ンバ95内に残存することになり、コスト的に望ましく
ないという問題がある。
填されたチャンバを複数台数併設して、各チャンバ間で
被処理物である基板を連続的に移動させることによっ
て、各チャンバで夫々行われる異なるプラズマ処理を順
次連続的に行うようなインライン方式とする場合には、
各チャンバに充填された異なる種類のプラズマ処理用ガ
スが、基板が移動する通路を介して、相互に混合される
おそれがある。従って、回転電極が設けられたチャンバ
では、複数のチャンバを併設して、連続的にプラズマ処
理を行うインライン方式への適用が容易でないという問
題がある。
のであり、その目的は、回転電極を用いながらも、プラ
ズマ処理終了後にチャンバ内に残存する反応ガスを減少
させることができ、また、容易にインライン方式に展開
することができるプラズマ処理装置およびプラズマ処理
機、並びにプラズマ処理方法を提供することにある。
置は、チャンバ内に、被処理物と所定のギャップ部を隔
てて対向した状態で、電力が供給されるように配置され
た回転電極と、該回転電極と前記被処理物との間のギャ
ップ部に対して円滑にプラズマ処理用ガスを流すための
ガス流路を形成するように、該チャンバ内に配置された
ガス流路形成部材と、を具備することを特徴とする。
に前記プラズマ処理用ガスを供給するプラズマ処理用ガ
ス供給手段が接続されている。
後のガスを前記ガス流路から排出するプラズマ処理用ガ
ス排気手段が接続されている。
一部又は全部を収容している。
部分および下流側部分が、ギャップ部に対してほぼ対称
な形状になっている。
および下流側部分のうちの少なくとも一方が、前記回転
電極の表面に沿って湾曲している。
プ部の上流側部分から下流側部分にかけてほぼ直線状に
延びている。
れるホルダが、ドラム形状である。
構成されている。
も1つの部材が、前記回転電極へ電力を伝達するように
なっている。
になっている。
処理装置が複数、並んで配置されており、隣接するプラ
ズマ処理装置の各チャンバ同士が連通路を介して相互に
接続されていることを特徴とする。
マ処理装置またはプラズマ処理機を用いて、被処理物に
対してプラズマ処理を行うことを特徴とする。
のチャンバの内部の圧力よりも低く設定されている。
の実施の形態を説明する。
形態の一例の概略構成を示す断面図、図2はそのプラズ
マ処理装置の主要部を示す斜視図、図3は図2の主要部
を平面PL1にて切断した状態の斜視図である。
すように、被処理物であるガラス等の基板2が収容され
てプラズマ処理が実施される中空直方体状のチャンバ5
と、このチャンバ5の内部に配置されたドラム状の回転
電極1と、被処理物である基板2を回転電極1の表面に
対向させるために、回転電極1に対向してチャンバ5内
に水平に配置された基板ホルダ3と、チャンバ5内にガ
ス流路Fを形成するために、チャンバ5内に配置された
ガス流路形成部材10とを備えている。
ス雰囲気とするためのガス供給手段57、及び、チャン
バ5内のガスを排出するガス排気手段58が接続されて
いる。
極1が、チャンバ5の幅方向に沿ってほぼ水平に配置さ
れている。回転電極1の軸心部には、回転軸1bが設け
られており、この回転軸1bが、図示しない回転駆動機
構によって高速で回転されるようになっており、回転軸
1bが回転されることにより、回転電極1が図1に矢印
DRで示す方向に高速で回転される。回転電極1の回転
軸1bは、高周波電源4に接続されており、高周波電源
4から高周波電力が回転軸1bに供給される。回転電極
1の直径は、例えば300mm程度になっている。
基板ホルダ3が水平な状態で配置されており、この基板
ホルダ3上に、被処理物であるガラス板等の平板状の基
板2が載置されるようになっている。基板ホルダ3上に
載置される基板2は、上方に配置された回転電極1に対
して、所定のギャップ部gを隔てた状態で水平状態とさ
れる。基板ホルダ3の幅寸法は、回転電極1の軸方向長
さとほぼ等しくなっている。基板2と回転電極1とのギ
ャップ部gは、数100μm〜数mm程度になってい
る。
向であるチャンバ5の長手方向に沿って水平方向に移動
されるようになっており、基板ホルダ3上に載置された
基板2も、基板ホルダ3とともに、図1に矢印DXで示
す方向に水平に移動される。基板ホルダ3内には、ヒー
ター(図示せず)が内蔵されており、このヒータによっ
て、基板ホルダ3上に載置された基板2が、必要に応じ
て加熱されるようになっている。
1の軸方向長さとほぼ等しくなっているために、基板ホ
ルダ3上に載置された基板2が長手方向に沿って水平に
移動されることにより、基板2はその表面全体にわたっ
て、回転電極1の外周面に対向される。
ガス流路形成部材10によって覆われた状態になってい
る。ガス流路形成部材10は、図2および図3に示すよ
うに、チャンバ5内にて回転電極1を取り囲むように配
置された中空直方体状のケーシング部材11と、このケ
ーシング部材11の内部にて回転電極1の上部と対向す
るように配置されたブロック部材12とを有している。
極1の両側に回転電極1の軸方向に沿って配置された一
対の側板部11Aと、回転電極1の各端面に沿ってそれ
ぞれ配置された端面部11Bとによって上面および下面
が開放された中空の直方体状に形成されている。各側板
部11Aのそれぞれの下部内面は、回転電極1の下部外
周と所定の間隔が形成されるように、回転電極1の下部
外周面に沿った円弧状の曲面部11bになっており、回
転電極1の下部が、ケーシング部材11の下面に形成さ
れた開口部11aに対向している。
回転電極1の各端面に、それぞれ、可能な限り狭い間隔
を隔てて対向しており、回転電極1の回転軸1bは、各
端面部11Bの穴部に対して僅かな隙間をもって貫通し
て、ケーシング部材11の外部に突出している。各端面
部11Bの下端部11dは、それぞれ、各側板部11A
の下端面11cよりも下方に突出しており、各端面部1
1Bの下端部11dが、基板ホルダ3の各側面に、僅か
の間隙を隔てて対向している。
る各側板部11Aの下端面11cは、基板ホルダ3上に
載置される基板2の表面に対して、可能な限り狭い間
隔、例えば数100μm程度の間隔を隔てて、それぞれ
対向している。
の上方に配置されたブロック部材12は、ケーシング部
材11の各端面部11B間に、各側板部11Aとはそれ
ぞれ一定の間隔を空けて架設されている。基板ホルダ3
の水平移動方向に沿ったブロック部材12の幅寸法Wp
は、回転電極1の直径とほぼ等しくなっており、例えば
300mm程度になっている。ブロック部材12の底面
は、回転電極1の上部外周面に沿った円弧状の凹面部1
2aになっており、回転電極1の上部外周面とは、数1
00μm〜数mm程度の間隔を隔てて対向している。
びブロック部材12を有するガス流路形成部材10は、
ケーシング部材11の各側板部11Aとブロック部材1
2との間に形成された一定の間隔になった部分と、これ
ら各一定の間隔部分に連続した各側板部11Aの下部内
面と回転電極1の外周面との間隔が設けられた部分とを
形成し、これらが、回転電極1の下部外周面と基板2と
のギャップ部gに対して円滑に連続している。このよう
に、回転電極1の下部外周面に沿った下部湾曲部と、こ
の下部湾曲部から上方に垂直に延出する一対の垂直部と
は、ギャップ部gとともにガス流路Fを形成し、このガ
ス流路Fは、断面U字状になっている。
対する、回転電極1の回転方向の上流側に位置する垂直
部分の上端部は、プラズマ処理用ガス導入部13になっ
ており、このプラズマ処理用ガス導入部13が、チャン
バ5の上壁面に設けられたガス導入口51を介して、ガ
スボンベ等のプラズマ処理用ガス供給手段53に気密状
態で接続されている。また、ガス流路Fにおいて、ギャ
ップ部gに対する回転電極1の回転方向の下流側に位置
する垂直部分の上端部は、プラズマ処理用ガス排気部1
4になっており、このプラズマ処理用ガス排気部14
が、チャンバ5の上壁面に設けられたガス排気口52を
介して、プラズマ処理用ガス排気手段54に気密状態で
接続されている。
と回転電極1とのギャップ部gおよびその近傍部分を除
いて、回転電極1の形状による制約を受けることなく広
く形成されており、例えば数10mm程度に設定されて
いる。ギャップ部gの近傍部分では、ギャップ部gから
離れるにつれてガス流路Fの幅寸法が、順次増大してい
る。
Aの下端面11cは、基板2に対して可能な限り狭い間
隔、例えば数100μm程度の間隔を隔てて対向してお
り、また、各下端面11cは、基板2の水平移動方向に
広くなっている。同様に、ケーシング部材11における
各端面部11Bと回転電極1の各端面との間隙も、可能
な限り小さく設定されており、さらには、各端面部11
Bの下端部11dと基板ホルダ3との間隙も、可能な限
り小さく設定されている。このような構成により、ガス
流路形成部材10は、ガス流路Fの内部空間と、その外
部空間との間に形成される空間のコンダクタンスを極力
小さくしており、ガス流路Fは、ほぼ気密状態になって
いる。
体によって構成されている。ケーシング部材11は、ブ
ロック部材12と同様の絶縁体でも、または、導電体で
も良い。また、絶縁体の外周面を導体で覆っても良い。
ケーシング部材11の全部又はその外面を導体とする場
合には、その導体を接地しておくことが好ましい。
100を用いたプラズマ処理方法について説明する。
ズマ処理用ガス排気手段54をそれぞれ動作させて、チ
ャンバ5内およびガス流路F内を、それぞれ減圧状態と
する。その後、雰囲気ガス供給手段57を動作させて、
チャンバ5内に雰囲気ガスを導入し、チャンバ5内を所
定の圧力とする。このように、チャンバ5内が所定の圧
力になると、雰囲気ガス供給手段57は停止される。
後も、雰囲気ガス供給手段57および雰囲気ガス排気手
段58を、適宜調整しつつ動作させることによって、チ
ャンバ5内を所定の圧力に維持するようにしてもよい。
e、Arなどの不活性ガスであり、その圧力Pcは、例
えば760Torrとされる。
ンバ5内の雰囲気設定が終了すると、次に、プラズマ処
理用ガス供給手段53およびプラズマ処理用ガス排気手
段54を同時に動作させるとともに、回転電極1を、図
1に矢印DRで示す方向に、1000〜5000r.p.
m.程度で高速回転させる。これにより、ガス流路F内
に、一定の流量のプラズマ処理用ガスが通流する。プラ
ズマ処理用ガス供給手段53から供給されるプラズマ処
理用ガスの流量は、回転電極1の高速回転によってギャ
ップ部gに流される流量とほぼ等しい流量とされ、通
常、数SML〜数1000SML程度とされる。
スは、例えば反応ガスと不活性ガスとの混合ガスであっ
て、その圧力Ppはチャンバ5内の圧力Pcよりも若干
低い圧力、例えば755Torrに設定される。プラズ
マ処理用ガス中の不活性ガスには、He、Ar、Neな
どのガスが用いられるが、チャンバ5内の雰囲気ガスと
同種のガスであることが好ましく、例えばHeガスが用
いられる。特に、Heガスは、放電を安定させることが
でき、しかも、基板2へのダメージを抑制することがで
きるために、好適である。尚、放電の容易性やコストに
重点を置く場合には、Arを用いても良い。
は、プラズマ処理の目的に応じたガスが用いられる。例
えばアモルファス、微結晶、多結晶等のSi薄膜を形成
する場合には、SiH4ガスやSi2H6ガスなどのSi
原子を含むガスが単体で、またはH2等の他のガスと混
合して用いられる。また、Si系基板の加工を行う場合
には、SF6やCF4等のハロゲン系ガスが単体で、また
はO2などの他のガスと混合して用いられる。親水性の
表面処理を施す場合には、アルコール類のような有機溶
媒が用いられる。
濃度は、0.1〜数10%程度であり、目標とするプラ
ズマ処理速度、すなわち、成膜速度、加工速度等に応じ
て適宜設定される。
流路Fのプラズマ処理用ガス導入部13に供給されたプ
ラズマ処理用ガスは、回転電極1の外周面と対向する図
1の位置F1において、その流れが高速回転している回
転電極1の外周面に引き継がれ、その後、回転電極1の
外周面に引き連れられて通流する。この場合、ブロック
部材12と回転電極1とは、段差がなく、しかも、きわ
めて近接した状態になっているために、プラズマ処理用
ガスは、円滑に、回転電極1の表面に沿う。そして、こ
のプラズマ処理用ガスは、ガス自体の粘性によって、回
転電極1の表面に追従して、通流する。回転電極1の表
面に追従して通流するプラズマ処理用ガスは、さらに、
その流れの外縁がプラズマ処理用ガス導入部13に連続
したケーシング部材11の側板部11Aにおける曲面部
11bにて案内されて、回転電極1と基板2との間のギ
ャップ部g内に供給される。
理用ガスが供給された状態において、高周波電源4から
回転電極1に高周波電力を供給すると、ギャップ部g内
にプラズマPが発生し、プラズマ処理用ガス中の反応ガ
ス分子が分解および励起される。そして、このようにし
て生成された反応種の作用によって、基板2の表面に対
する所望のプラズマ処理が行われる。
高周波電力の周波数は、150MHz程度、電力密度は
数10〜数100W/cm2程度である。
れた後のガスは、回転電極1の高速回転によって、ギャ
ップ部gから速やかに排出される。そして、ケーシング
部材11におけるギャップ部gに対する回転電極1の回
転方向下流側に位置する側板部11Aの曲面部11bに
て上方に向かって案内されながら、回転電極1の表面に
追従して流れ、その後、位置F2において回転電極1の
表面から流れが離れてプラズマ処理用ガス排気部14を
通って、プラズマ処理用ガス排気手段54によって、チ
ャンバ5の外部に排出される。
板ホルダ3によって保持された基板2が、図1の矢印D
Xで示す方向に移動することにより、基板2の表面全面
にプラズマ処理が実施される。
Fの壁面の一部が、回転電極1の表面によって構成さ
れ、また、ガス流路Fが滑らかな形状になっているため
に、プラズマ処理用ガスの流れのコンダクタンスを非常
に大きくすることができる。具体的には、プラズマ処理
用ガス供給手段53から供給されるプラズマ処理用ガス
は、プラズマ処理用ガス導入部13から回転電極1の表
面に向かって回転電極1の表面に沿うように円滑に流
れ、その後、回転電極1の表面に引き連れられ、回転電
極1の高速回転に追従して高速に流れるために、回転電
極1の下方に設けられた狭いギャップ部g内に効率的に
プラズマ処理用ガスを流すことができる。また、基板2
の表面にプラズマ処理を施した後のガスは、回転電極1
の表面に追従して流れ、その後、回転電極1の表面から
円滑に流れが離れて、プラズマ処理用ガス排気部14に
向かい、プラズマ処理用ガス排気手段54にて確実に排
気される。
極1の下方におけるギャップ部gの近傍を除いて回転電
極1の形状による制約を受ける事なく広く設定されてい
るために、ガス流路Fのコンダクタンスをより効果的に
大きくすることができる。
流れるプラズマ処理用ガスは、その流れの外縁部がケー
シング部材11における各側板部11Aの下部内面にそ
れぞれ設けられた曲面部11bによって案内されるため
に、ガス流路Fのコンダクタンスをより効果的に大きく
することができ、しかも、ガス流路Fの内部を流れるプ
ラズマ処理用ガスが、外部にリークすることも抑制する
ことができる。
包囲しており、ケーシング部材11における各側板部1
1Aの下端面11cと基板2との間隔、および、各端面
部11Bの下端部11dと基板2との間隔が、可能な限
り狭く設定されているために、ガス流路Fの内部を、ほ
ぼ気密状態に保持することができる。その結果、ガス流
路Fの内部を流れるプラズマ処理用ガスが、ケーシング
部材11の外部にリークすることを抑制することができ
る。
ンバ5内の圧力Pcよりも低くなっているために、ガス
流路Fの内部を流れるプラズマ処理用ガスが、ガス流路
Fの外部にリークすることをさらに確実に抑制すること
ができる。なお、このような圧力設定によって、チャン
バ5内の雰囲気ガスが、ガス流路F内のプラズマ処理用
ガスに微量に混入するおそれがあるが、雰囲気ガスがH
eなどの不活性ガスであるために、プラズマ処理用ガス
に微量に混入しても、プラズマ処理の特性に影響を与え
るおそれがない。
流路Fの外部にリークするおそれがなく、また、ガス流
路Fの全体にわたって、損失なく高速に流れる。従っ
て、ドラム状の回転電極1によって、プラズマPが生じ
る領域にのみ局所的にプラズマ処理用ガスを供給でき、
また、プラズマ処理後のガスも、その局所的な領域から
確実に排出することができる。
プラズマ処理用ガスと同一のガス、すなわち、一定反応
ガス濃度のプラズマ処理用ガスを充填する必要がなく、
プラズマ処理が終了した後に、使用されない反応ガスが
チャンバ5内に残存することを防止できる。これによっ
て、回転電極1を用いたプラズマ処理方法を低コストに
て実現することができる。
は、プラズマ処理用ガスが、チャンバ5内に設けられた
所定のガス流路F内を流れて、チャンバ5内に拡散する
おそれがないために、このようなプラズマ処理装置10
0を、複数併設して、基板2を、各プラズマ処理装置1
00のチャンバ5内に順次連続的に移動させて、各チャ
ンバ内において異なるプラズマ処理用ガスによってプラ
ズマ処理することができる。この場合、それぞれのチャ
ンバ5のガス流路F内に収容された異なる種類のプラズ
マ処理用ガスが、基板2の移動する通路を介して、相互
に混合するおそれがなく、従って、プラズマ処理装置1
00は、回転電極1を用いているにもかかわらず、イン
ライン方式によって基板をプラズマ処理することができ
る。
0を3台併設して構成されたプラズマ処理機の断面図で
ある。各プラズマ処理装置100は、基板2の移動方向
に併設されており、隣接するプラズマ処理装置100の
チャンバ5間は、連通路61によって相互に連通してい
る。基板2が載置される基板ホルダ3は、例えば、各連
通路61を通って、全てのプラズマ処理装置100のチ
ャンバ5内にわたって配置されている。この場合、基板
ホルダ3上に載置される基板2も、各連通路61を通っ
て、全てのチャンバ5内にわたって配置されている。そ
して、基板2の表面に対向するように、各チャンバ5内
に、ガス流路形成部材10および回転電極1がそれぞれ
設けられて、ガス流路Fが形成されている。
をプラズマ処理する場合には、各プラズマ処理装置10
0を所定の動作状態として、基板2を各チャンバ5内を
通して連続的に移動させる。各チャンバ5に設けられた
各ガス流路F内を通流するプラズマ処理用ガスは、相互
に混入するおそれがない。従って、各チャンバ5内に設
けられたそれぞれのガス流路F内に、異なる種類のプラ
ズマ処理用ガスを供給して、各チャンバ5内にて基板2
の表面に順次異なるプラズマ処理を施すことができる。
従って、この装置によって、P−I−N型の太陽電池を
製造することができる。
て、透明電極付きのガラス基板上に異なる導電型のa−
Si薄膜を順次積層して、P−I−N構造の太陽電池を
製造する場合について説明する。
ラズマ処理装置100の回転電極1として、直径300
mm、長さ100mmのAl製のドラム形状のものを用
い、回転電極1を、1700r.p.m.にて回転させ
た。各プラズマ処理装置100のガス流路Fの幅寸法W
Fは、それぞれ、ギャップ部gの付近を除いて40mm
とし、ギャップ部gを、それぞれ300μmとした。各
チャンバ5の内部には、圧力が760TorrのHeガ
スをそれぞれ充填し、各ガス流路Fの内部圧力を、それ
ぞれ、755Torrとした。各ガス流路Fには、それ
ぞれ異なる種類のプラズマ処理用ガス供給した。供給す
るプラズマ処理用ガスの種類は、基板(ガラス基板)2
の移動方向上流側から順番に次の通りである。
4+H2+B2H6 ・基板2の移動方向中央部:He+SiH4+H2 ・基板2の移動方向下流側:He+SiH4+H2+PH
3 各ガス流路Fに対して、各プラズマ処理用ガスをそれぞ
れ供給して、基板2を、各プラズマ処理装置100に対
して順次連続的に移動させることにより、PIN構造の
太陽電池を製造した。
側からAM1.5の太陽光を照射したところ、約8%の
光電変換効率が得られた。
取り外し、各ガス流路Fを形成することなく、回転電極
1のみを各チャンバ5内にそれぞれ設けた3台のプラズ
マ処理装置を相互に連結した装置によって、同様の条件
で太陽電池を製造し、製造された太陽電池に対してガラ
ス基板側からAM1.5の太陽光を照射したところ、積
層体は光電変換を行わず、また、そのP−I−N接合は
ダイオード特性を示さなかった。得られた積層体がダイ
オード特性を示さない理由は、各チャンバ5内におい
て、各チャンバ5内に供給されるそれぞれのプラズマ処
理用ガスが相互に混入しあったためと考えられる。
形態のさらに他の例を示すの断面図である。このプラズ
マ処理装置100では、チャンバ5の内部に、基板2が
載置される基板ホルダー3の周囲に適当な空間が形成さ
れており、ガス流路形成部材10を、その周囲に特に空
間を設けることなく、チャンバ5内に収容している。そ
の他の構成は、図1に示すプラズマ処理装置100と同
様である。
積を、図1に示すプラズマ処理装置100よりも小さく
することができ、しかも、チャンバ5内に充填する雰囲
気ガス量を低減することができるために、プラズマ処理
をさらに低コストにて実施することができる。
形態のさらに他の例を示す断面図である。このプラズマ
処理装置100は、ガス流路Fのプラズマ処理用ガス導
入部13とプラズマ処理用ガス排気部14とが、ガス循
環ライン42によって連結されており、そのガス循環ラ
イン42内にガス循環ポンプ41が設けられている。ガ
ス流路F内には、図示しないプラズマ処理用ガス供給手
段より供給されたプラズマ処理用ガスが予め充填されて
おり、循環ポンプ41によって、プラズマ処理用ガス
が、ガス循環ライン42を通って、ガス流路F内を循環
される。
いフィルタが設けられており、プラズマ処理された後の
ガスから、パーティクル等が除去されて、そのガスがガ
ス流路Fへ循環される。また、プラズマ処理による反応
ガス(例えばSiH4ガス)の消費量が多い場合には、
図示しない反応ガス導入手段により、消費された分量の
反応ガスがガス流路F内に補充される。その他の構成
は、図1に示すプラズマ処理装置100と同様になって
いる。
分解されなかった未使用の反応ガスを再利用することが
できるために、プラズマ処理をさらに低コストにて実現
することができる。
ては、プラズ処理用ガスを循環させる構成になっている
が、さらに、チャンバ5内の雰囲気ガスも循環させるよ
うに構成してもよい。この場合には、雰囲気ガス供給手
段57および雰囲気ガス排気手段58に代えて、チャン
バ5内の雰囲気ガスを循環させる循環ラインを設けて、
その循環ラインに循環ポンプを設ければよい。
形態のさらに他の例を示す断面図である。このプラズマ
処理装置100は、ガス流路形成部材10のブロック部
材12に対して高周波電源4が接続されており、ブロッ
ク部材12を介して回転電極1へ間接的に高周波電力が
供給されている。
よって構成されており、また、ケーシング部材11も、
好ましくは図示のように導電体によって構成されてい
る。ブロック部材12およびケーシング部材11は、例
えば、Alによって構成されている。ブロック部材12
は、アルミナなどの絶縁体501を介してチャンバ5に
取り付けられており、チャンバ5は、高周波電源4とは
絶縁状態になっている。また、ケーシング部材11は、
直接チャンバ5に取り付けられており、図示のように導
電体によって構成される場合には、接地状態になってい
る。尚、ケーシング部材11の端面部とブロック部材1
2との間は、絶縁体によって絶縁されている。
ブロック部材12に供給される高周波電力は、回転電極
1に対して容量結合によって伝達されるようになってお
り、ブロック部材12は、電力伝達部材として機能して
いる。その結果、高速で回転する回転電極1に対して、
非接触で、しかも、安定して高周波電力を供給すること
ができる。
00では、ケーシング部材11およびブロック部材12
が、それぞれ導電体によって構成されており、ケーシン
グ部材11は、回転電極1およびブロック部材12を取
り囲んだ状態で接地されている。このために、高周波伝
送線路がほぼ同軸構造になっており、チャンバ5内の浮
遊容量、インダクタンス成分等による外乱の影響を受け
ることなく、プラズマPが発生する領域に安定して高周
波電力を供給することができる。
処理装置100では、ガス流路Fは、ギャップ部gに対
して回転電極1の回転方向の上流側部分と下流側部分と
が対称形状になっているが、このような構成に限るもの
ではなく、例えば、上流側部分のみが、ギャップ部gに
接近するにつれて順次幅寸法WFを小さくして、ギャッ
プ部gに対してプラズマ処理用ガスを確実に案内できる
形状としてもよい。
いては、ガス流路Fがほぼ気密状態となるように、ケー
シング部材11が回転電極1の全体を取り囲むように構
成されているが、ガス流路Fを特に気密状態とせずにギ
ャップ部gにまで円滑にプラズマ処理用ガスを供給し
て、また、ギャップ部gからプラズマ処理後のガスを円
滑に排気する場合には、ケーシング部材11は、回転電
極1の各端面と対向する端面部11Bをそれぞれ設ける
ことなく、開放状態としてもよい。また、目的に応じ
て、ガス流路Fは、ギャップ部gに対して上流側部分の
みを気密状態としたり、下流側部分のみを気密状態とし
てもよい。さらに、ほぼ気密状態のガス流路Fを形成す
るために、ガス流路形成部材10のみに限らず、例えば
チャンバ5の壁面等も利用することができる。又、目的
に応じてケーシング部材11の一対の側板部11Aのう
ちの一方のみを用いる事も可能である。
に他の例の概略構成を示す断面図である。
するシート状の基板72に対してプラズマ処理を行うた
めに使用される。このプラズマ処理装置70は、図8に
示すように、中空直方体状のチャンバ75と、このチャ
ンバ75の上部内に配置されたドラム状の回転電極71
と、チャンバ75内における回転電極71の下方に、回
転電極71と対向して配置されたドラム状の基板ホルダ
73とを有している。
は、水平方向に沿って、ガス流路形成部材79が設けら
れている。図9は、ガス流路形成部材79およびその周
辺部分を示す斜視図、図10は、図9に示すガス流路形
成部材79を平面PL2にて切断した状態の斜視図であ
る。図9および図10に示すように、ガス流路形成部材
79は、チャンバ75の幅方向全体にわたって、偏平な
中空の角筒状になっており、アルミナなどの絶縁体によ
って構成されている。
5内には、回転電極71が設けられており、また、ガス
流路形成部材79の下側のチャンバ75内には、ドラム
状の基板ホルダ73が設けられている。
置100と同様に、回転軸71bによって、図8に矢印
DRで示す方向に高速で回転されるようになっており、
回転軸71bが高周波電源74と接続されている。回転
電極71の下部は、ガス流路形成部材79の上面に設け
られた開口部79a内にわずかな隙間を隔てて挿入さ
れ、ガス流路形成部材79の内部の中空部分に位置して
いる。
ダ73は、回転電極71と平行に配置されており、その
上部は、ガス流路形成部材79の下面に設けられた開口
部79b内にわずかな隙間を隔てて挿入され、ガス流路
形成部材79の内部の中空部分に位置している。基板ホ
ルダ73は、基板72のDX方向の移動と連動して図8の
矢印DSで示す方向に回転される。
部との間には、ガス流路形成部材79の内部の中空部分
において、適切なギャップ部gが設けられている。上記
のように配置されたガス流路形成部材79の内部の中空
部分と、回転電極1と、基板ホルダ73とによって、ガ
ス流路Fが形成されている。
レス鋼、ポリイミド等によって構成された帯状の可撓性
シートである基板72が巻き付けられるようになってい
る。基板ホルダ73の内部には、ヒータが設けられてお
り、必要に応じて、基板ホルダ73の上部に巻き付けら
れる基板72が加熱されるようになっている。
形成部材79の上面に設けられた開口部79aを形成す
る部分は、挿入される回転電極71の表面に沿って湾曲
した曲面部79c になっており、回転電極71の下部
は、開口部79a内に、ほぼ気密状態で挿入されてい
る。同様に、基板ホルダ73の上部が挿入されるガス流
路形成部材79の下面に設けられた開口部79bを形成
する部分も、挿入される基板ホルダ73の表面に沿って
湾曲した曲面部79d になっており、基板ホルダ73
の上部は、開口部79b内に、ほぼ気密状態で挿入され
ている。
直径とほぼ等しくなっており、例えば300mmに形成
されている。基板72と回転電極71との間に形成され
るギャップ部gは、数100μm〜数mm程度になって
いる。
ールから繰り出されて、チャンバ75の下部内に水平に
導入され、チャンバ75の下部内に配置されたガイドロ
ーラ78によって、上方に向かって案内されて、基板ホ
ルダ73の上部外周面に巻き付けられている。基板ホル
ダ73の上部外周面に巻き付けられた基板72は、チャ
ンバ75の下部内に配置されたガイドローラ78によっ
て、チャンバ75から、図8に矢印DXにて示すように
水平方向に排出され、その後、図示しない巻取りリール
によって巻き取られる。尚、基板ホルダ73は、基板7
2のDX方向の移動に連動して、DS方向に回転され
る。
1の軸方向と直交する方向にそれぞれ位置する各端部
は、チャンバ75の各側面にほぼ気密状態に接合してお
り、一方の端部には、ガス供給路77aを介して、プラ
ズマ処理用ガス供給手段53が接続され、他方の端部
に、プラズマ処理用ガス排気路77bを介して、ガス排
気手段54が接続されている。
は、ガス流路F内に供給されるガスとは異なる種類のガ
スの雰囲気をチャンバ75内に形成するために、雰囲気
ガス供給手段57および雰囲気ガス排気手段58が接続
されている。
は、ガス流路形成部材79内に形成されたガス流路Fの
壁面の一部が、回転電極71の表面によって構成され、
この表面と対向する壁面が、基板ホルダ73の表面上に
巻き付けられたシート状の基板72によって構成されて
いる。これにより、ガス流路Fは、回転電極71と基板
ホルダ73との間のギャップ部gを中心として対称形状
になっている。そして、このガス流路Fの中心軸は、ギ
ャップ部gに対する流れの上流側部分から下流側部分に
かけてほぼ直線状に伸びている。
プ部gの近傍を除いて、回転電極71の形状による制約
を受けることなく広く設定されており、例えば数10m
m程度とされる。これに対して、ギャップ部gの近傍で
は、ギャップ部gから離れるにつれて、順次、上下方向
の幅WFが大きくなっている。
たガス流路形成部材79の開口部79aを形成する曲面
部79cとの間隔、および、基板ホルダ73上の基板7
2と、基板ホルダ73が挿入されたガス流路形成部材7
9の開口部79bを形成する曲面部79dとの間隙は、
それぞれ、可能な限り小さくされており、例えば、それ
ぞれ数100μm程度になっている。これにより、ガス
流路形成部材79内のガス流路Fと、ガス流路形成部材
79の外部との間の空間のコンダクタンスが小さくな
り、ガス流路Fは、ほぼ気密状態となっている。
用いたプラズマ処理方法について説明する。
ズマ処理用ガス排気手段54を動作させ、チャンバ75
内およびガス流路F内を、一且、減圧する。その後、雰
囲気ガス供給手段57によって、チャンバ75内に雰囲
気ガスを導入し、チャンバ75内を所定の圧力に維持す
る。なお、その後は、この所定の圧力を維持するため
に、雰囲気ガス供給手段57および雰囲気ガス排気手段
58を適宜調整しながら動作させておいてもよい。雰囲
気ガスの種類および圧力は、前述したプラズマ処理装置
100の場合と同様である。
およびプラズマ処理用ガス排気手段54を同時に動作さ
せ、さらに、回転電極1をDR方向に高速回転させて、
ガス流路F内に一定流量のプラズマ処理用ガスを流す。
ガス流路F内に供給されるプラズマ処理用ガスの種類、
流量および圧力は、前述したプラズマ処理装置100の
場合と同様である。
流路Fに供給されたプラズマ処理用ガスは、ガス流路F
における回転電極71の回転方向上流側の位置F1(図
8参照)において、その流れが、高速回転している回転
電極71の外周面に引き継がれ、その後、回転電極71
の高速回転によって、その外周面に引き連れられて、ギ
ャップ部g内に供給される。この場合、ガス流路Fは、
ギャップ部gの手前の位置F1からギャップ部gにかけ
て、その形状が円滑に変化しており、プラズマ処理用ガ
スは、ガス流路Fの外部にリークすることなく、円滑に
ギャップ部g内に流入する。このとき、プラズマ処理用
ガスは、その粘性により、高速回転する回転電極71の
外周面に追従して流れ、さらには、基板ホルダ73にて
規制されつつ、ギャップ部g内を流れる。
転電極71に高周波電力を供給すると、ギャップ部gに
プラズマPが発生し、シート状の基板72に対して所望
のプラズマ処理が施される。高周波電力の周波数や電力
密度は、前述のプラズマ処理装置100の場合と同様で
ある。
高速回転によってプラズマが発生するギャップ部gから
速やかに排出され、ギャップ部gから離れた位置F2に
おいて、その流れが回転電極71の表面から円滑に離れ
て、プラズマ処理用ガス排気手段54によって、ガス流
路Fから排出される。
方向の回転とともに、すなわち、基板ホルダ73に巻き
付けられたシート状の基板72が、DX方向に移動しつ
つ実施されて、連続的に移動するシート状の基板72の
全面にプラズマ処理が行われる。
路Fの壁面の一部が回転電極71の表面によって構成さ
れ、また、ガス流路Fの断面形状が、プラズマ処理用ガ
スの流れる方向に沿って順次、円滑に変化している。そ
の結果、プラズマ処理用ガス供給手段から供給されるプ
ラズマ処理用ガスは、その流れが高速回転している回転
電極71の外周面に円滑に引き継がれ、その後、高速回
転する回転電極71の外周面に追従して、ギャップ部g
内を高速にて流れる。また、基板72の表面にプラズマ
処理を施した後のガスは、回転電極71の外周面に追従
して流れ、その後、回転電極71の外周面から円滑に流
れが離れてプラズマ処理用ガス排気手段54にて排気さ
れる。従って、ガス流路F内を流れるプラズマ処理用ガ
スの流れのコンダクタンスを非常に大きくすることがで
きる。
流路Fの上下方向の幅WFが、回転電極71の形状によ
って制約を受けることがないために広く設定できる。こ
のため、ガス流路Fのコンダクタンスを、さらに大きく
することができる。
流れるプラズマ処理用ガスは、その下方に配置された基
板ホルダ73の表面によって案内されることによって
も、ガス流路Fのコンダクタンスをさらに大きくするこ
とができる。
Fが形成されており、また、ガス流路形成部材79の開
口部79a及び79bに、回転電極71及び基板ホルダ
73がわずかな隙間を隔てて、挿入されているために、
ガス流路Fの内部をほぼ気密状態に保持する事ができ
る。その結果、ガス流路Fの内部を流れるプラズマ処理
用ガスが、その外部にリークすることを抑制できる。
70では、可撓性を有するシート状の基板72に対して
も、前記のプラズマ処理装置100と同様の作用効果を
得ることができる。
ルダ73に支持されたシート状の基板72に対してプラ
ズマ処理を行う場合について説明したが、ドラム状の基
板ホルダ73自体を被処理物としてプラズマ処理を行う
ことも可能である。
マ処理方法は、このように、回転電極と被処理物との間
のギャップ部に対して、プラズマ処理用ガスを円滑に流
すためのガス流路がチャンバ内に形成されていることに
より、回転電極を用いながらも、プラズマが発生するギ
ャップ部に対して、局所的にプラズマ処理用ガスを確実
に供給することができるとともに、プラズマ処理後のガ
スをプラズマ領域から局所的に確実に排気することがで
きる。その結果、チャンバ内にプラズマ処理用ガスを充
填する必要がなくなり、低コスト化を図ることができ
る。また、本発明のプラズマ処理機は、インライン方式
にて被処理物を連続してプラズマ処理することができ
る。
示す概略断面図である。
る。
す斜視図である。
処理機の一例を示す概略断面図である。
他の例を示す概略断面図である。
他の例を示す概略断面図である。
他の例を示す概略断面図である。
他の例を示す概略断面図である。
る。
示す斜視図である。
る、
ある。
斜視図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 チャンバ内に、被処理物と所定のギャッ
プ部を隔てて対向した状態で、電力が供給されるように
配置された回転電極と、 該回転電極と前記被処理物との間のギャップ部に対して
円滑にプラズマ処理用ガスを流すためのガス流路を形成
するように、該チャンバ内に配置されたガス流路形成部
材と、 を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記ガス流路形成部材には、前記ガス流
路に前記プラズマ処理用ガスを供給するプラズマ処理用
ガス供給手段が接続されている請求項1に記載のプラズ
マ処理装置。 - 【請求項3】 前記ガス流路形成部材には、プラズマ処
理後のガスを前記ガス流路から排出するプラズマ処理用
ガス排気手段が接続されている請求項1または請求項2
に記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記ガス流路形成部材は、前記回転電極
の一部又は全部を収容している請求項1〜3のいずれか
に記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項5】 前記ガス流路は、前記ギャップ部の上流
側部分および下流側部分が、ギャップ部に対してほぼ対
称な形状になっている請求項1〜4のいずれかに記載の
プラズマ処理装置。 - 【請求項6】 前記ガス流路は、前記ギャップ部の上流
側および下流側部分のうちの少なくとも一方が、前記回
転電極の表面に沿って湾曲している請求項1〜5のいず
れかに記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項7】 前記ガス流路は、その中心軸が前記ギャ
ップ部の上流側部分から下流側部分にかけてほぼ直線状
に延びている請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマ
処理装置。 - 【請求項8】 前記被処理物または前記被処理物が搭載
されるホルダが、ドラム形状である請求項1〜7のいず
れかに記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項9】 前記ガス流路形成部材は、複数の部材か
ら構成されている請求項1〜8のいずれかに記載のプラ
ズマ処理装置。 - 【請求項10】 前記ガス流路形成部材を構成する少な
くとも1つの部材が、前記回転電極へ電力を伝達するよ
うになっている請求項9に記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項11】 前記ガス流路は、その内部がほぼ気密
状態になっている請求項1〜10に記載のプラズマ処理
装置。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のプ
ラズマ処理装置が複数、並んで配置されており、隣接す
るプラズマ処理装置の各チャンバ同士が連通路を介して
相互に接続されていることを特徴とするプラズマ処理
機。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載のプ
ラズマ処理装置またはプラズマ処理機を用いて、被処理
物に対してプラズマ処理を行うことを特徴とするプラズ
マ処理方法。 - 【請求項14】 前記ガス流路内の圧力が、前記ガス流
路外のチャンバの内部の圧力よりも低く設定されている
請求項13に記載のプラズマ処理方法。
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