JP2002231499A - 絶縁継手 - Google Patents

絶縁継手

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JP2002231499A
JP2002231499A JP2001019159A JP2001019159A JP2002231499A JP 2002231499 A JP2002231499 A JP 2002231499A JP 2001019159 A JP2001019159 A JP 2001019159A JP 2001019159 A JP2001019159 A JP 2001019159A JP 2002231499 A JP2002231499 A JP 2002231499A
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性部材と金属製接合部材とをロウ付けす
る際に、熱膨張係数の差に起因して両者の嵌め合わせ部
分の隙間が大きくなり、ロウ材が隙間に均一に流れず、
その結果絶縁性部材と金属製接合部材の接合強度にばら
つきが生じ、充分な接合強度が確保できないという問題
点があった。また、ロウ材に亀裂が生じて気密維持がで
きなくなるといった問題点もあった。 【解決手段】 軸方向に貫通孔11aを有し、両端部に
それぞれ外形寸法が端面に向けて漸次小さくされた傾斜
面11bを有する筒状の絶縁性部材11の両端部に、中
央部に貫通孔11aと略同心の開口12aを有し、内側
面を傾斜面11bに当接させてキャップ状の金属製接合
部材12が接合されるとともに、金属製接合部材12の
開口12a周辺に、中央部に貫通孔11aと略同心の開
口13aを有する環状の導電性部材13が接合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に核融合装置等
に使用される大型ヘリカル装置等の真空装置や加速器に
おいて導電性部材に電圧をかけることによって、電子等
の荷電粒子のビームを発生させるのに使用される絶縁継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、核融合装置等に使用される大型ヘ
リカル装置等の真空容器を備えた理化学機器では、電子
等の荷電粒子のビームを発生させるのに絶縁継手が用い
られている。この絶縁継手の基本構成の断面図を図5お
よび図6に示す。なお図6は、図5のB部の詳細を表す
拡大断面図である。図5および図6において、1は絶縁
性部材、2は金属製接合部材、3は導電性部材、4はメ
タライズ金属層、5はNiメッキ層、6はロウ材であ
り、主にこれらで絶縁継手は構成されている。
【0003】この絶縁継手は、一般に、酸化アルミニウ
ム(Al23)質焼結体や窒化珪素(Si34)質焼結
体等から成る絶縁性部材1と、絶縁性部材1の両端部の
それぞれの外周面にロウ材6を介して接合されたFe−
Ni−Co合金等の金属材料から成る金属製接合部材2
を有している。
【0004】そして、金属製接合部材2の鍔部に環状の
導電性部材3の主面の外周部を当接し、金属製接合部材
2の鍔部と導電性部材3とを溶接等の手段により気密に
接合させる。これにより、導電性部材3,3は気密に接
合される。そして、導電性部材3,3のそれぞれに異な
る電圧をかけることによって電子等の荷電粒子を加速さ
せることが可能となる。
【0005】なお、金属製接合部材2の絶縁性部材1へ
のロウ付けは、絶縁性部材1の両端部のそれぞれの外周
面に予めモリブデン(Mo)−マンガン(Mn)等から
なるメタライズ金属層4とNiメッキ層5を被着してお
き、そのNiメッキ層5に金属製接合部材2をロウ材6
を介し接合させることによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の絶縁継手においては、絶縁性部材1が酸化アルミニ
ウム質焼結体や窒化珪素質焼結体等からなり、金属製接
合部材2がFe−Ni−Co合金等の金属材料から成る
が、例えば、酸化アルミニウム質焼結体の熱膨張係数は
約8×10-6/℃(室温〜800℃)、Fe−Ni−C
o合金の熱膨張係数は約10.8×10-6/℃(室温〜
800℃)と相違することから、両者をロウ付けする際
に熱膨張係数の差に起因して、両者の嵌め合わせ部分の
隙間が大きくなるため、ロウ材が隙間で偏って存在し、
均一に流れない。その結果、絶縁性部材1と金属製接合
部材2の接合強度にばらつきが生じ、充分な接合強度が
確保できない。また、ロウ材に亀裂が生じて、気密維持
ができなくなるといった問題点を有していた。
【0007】そこで、上記問題点を解消するために、図
7に示すように絶縁性部材1の両端面にそれぞれ断面が
略コの字状の金属接合部材2をロウ付けすることが考え
られる。
【0008】しかしながら、この場合、絶縁性部材1と
金属製接合部材2の両者の熱膨張係数の差により隙間を
生じることは無いが、絶縁性部材1と金属製接合部材2
との接合構造が軸方向に対して垂直な面でロウ付けされ
ていることから、両者の熱膨張係数の差に起因する応力
は絶縁性部材1の両端面にその面に平行な方向に発生す
る。そして、その応力によって絶縁性部材1の端面の金
属製接合部材2と接合されていない外周部に引っ張り応
力として作用するため、その外周部にクラックや割れ等
が発生するという問題点を有していた。
【0009】本発明は、上記従来技術における問題点に
鑑み完成されたものであり、その目的は、絶縁性部材と
金属製接合部材とを接合するロウ材に亀裂等が発生する
のを防止し、また絶縁性部材にクラック、割れ等が発生
するのを有効に防止し、さらに金属製接合部材を強固に
固定できる信頼性の高いものとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁継手は、軸
方向に貫通孔を有し、両端部にそれぞれ外形寸法が端面
に向けて漸次小さくされた傾斜面を有する筒状の絶縁性
部材の両端部に、中央部に貫通孔と略同心の開口を有
し、内側面を傾斜面に当接させてキャップ状の金属製接
合部材が接合されるとともに、この金属製接合部材の開
口周辺に、中央部に貫通孔と略同心の開口を有する環状
の導電性部材が接合されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】本発明は、上記構成により、絶縁性部材と
金属製接合部材の両者の熱膨張係数の差に起因して接合
部に隙間が生じても、絶縁性部材と金属製接合部材の自
重によって軸方向に接合部は押圧されるため、隙間はか
なり小さくなる。その結果、ロウ材が隙間に均一に流
れ、絶縁性部材と金属製接合部材の両者の接合強度のば
らつきを抑えることができ、充分な接合強度を確保する
ことができる。また、ロウ材に亀裂が生じて、気密維持
ができなくなるといった問題の発生を有効に抑えられ
る。その結果、信頼性の高い絶縁継手とすることができ
るという作用効果を有する。
【0012】また、本発明において好ましくは、筒状の
絶縁性部材の傾斜面の軸方向に対する傾斜角が5〜45
°であることを特徴とするものである。
【0013】上記構成により、絶縁性部材と金属製接合
部材の両者の熱膨張係数の差に起因して生じるロウ付け
時の接合部の隙間が小さくなるとともに、絶縁性部材と
金属製接合部材との両者の熱膨張係数の差に起因する応
力が絶縁性部材の両端面に平行な方向に発生しにくいた
め、その応力によってにクラックや割れ等が発生するの
を抑えられる。その結果、信頼性の高い絶縁継手とする
ことができるという作用効果を有する。
【0014】さらに、本発明において好ましくは、導電
性部材の外周部と金属製接合部材の外周部とを接合した
こと特徴とするものである。
【0015】上記構成により、導電性部材と金属製接合
部材との接合を内周部と外周部の2カ所で保持できるた
め、両者の接合強度を高めることができる。その結果、
信頼性の高い絶縁継手とすることができるという作用効
果を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁継手を以下に詳細に
説明する。本発明の絶縁継手を図1、図2に示す。図1
は本発明の絶縁継手の基本構成を示す断面図、図2は図
1のA部の詳細を表す拡大断面図である。図1および図
2において、11は絶縁性部材、12は金属製接合部
材、13は導電性部材、14はメタライズ金属層、15
はNiメッキ層、16はロウ材であり、主にこれらで絶
縁継手は構成されている。
【0017】絶縁性部材11は、軸方向に貫通孔11a
を有し、好ましくは中心軸に貫通孔11aが形成され
た、断面形状が円形または楕円形のものである。そし
て、その両端部にそれぞれ外形寸法が端面に向けて漸次
小さくされた傾斜面11bを有する筒状のものである。
その絶縁性部材11の両端部の傾斜面11bには、中央
部に絶縁性部材11の貫通孔11aとほぼ同心の開口1
2aを有したキャップ状の金属製接合材12の内側面が
当接され接合されている。
【0018】絶縁性部材11は、例えば図3(a)に示
すように一方の端部の外形寸法を他方の端部の外形寸法
より漸次小さくした、外形が錐台状のものとし得る。こ
の場合、外形寸法の大きい側の傾斜面21bに垂直にか
かる押圧力は、図1に比べて大きくなるため、隙間はよ
り小さくなる。その結果、ロウ材が隙間に均一に流れ、
絶縁性部材21と金属製接合部材12の両者の接合強度
のばらつきを抑えることができ、充分な接合強度を確保
することができるという効果がある。また、外形寸法の
大きい側の傾斜面21bの面方向の下方にかかる自重に
よる力は、図1のものよりも小さくなるため、絶縁性部
材11の自重による下方への位置ずれは小さくなる。
【0019】また、(b)は、基本的に(a)と同様の
構成であって、絶縁性部材31の一方(上側)の端部に
別個の傾斜面31bが形成されていないものである。そ
して、絶縁性部材31の外面31a自体の傾斜に合わせ
て、金属製接合部材12内測面が絶縁性部材31の外面
31aの上側の端部に接合された構成である。この場
合、(a)に比べて形状が単純化され、低コストに製造
できるという効果がある。
【0020】そして、絶縁性部材11は金属製接合部材
12,12の相互を電気的に絶縁する作用を為し、酸化
アルミニウム(Al23)質焼結体や窒化珪素(Si3
4)質焼結体等の電気絶縁材料から成る。この絶縁性
部材11は、例えば酸化アルミニウム質焼結体の場合、
アルミナ、シリカ、カルシア、マグネシア等の原料粉末
をプレス成形して所定の形状の生セラミック体とし、こ
の生セラミック体を約1600℃の温度で焼成すること
によって製造される。
【0021】この絶縁性部材11は、両端部の傾斜面1
1bに予めメタライズ金属層14が被着形成され、さら
にメタライズ金属層14にはNiメッキ層15が形成さ
れており、Niメッキ層15には金属製接合部材12が
銀ロウ等のロウ材16を介して接合される。
【0022】本発明において、絶縁性部材11の傾斜面
11bの軸方向に対する傾斜角は下記表1に示す結果か
ら5〜45°であることが好ましい。
【0023】
【表1】
【0024】表1より、5°未満では、絶縁性部材11
と金属製接合部材12との接合において、熱膨張係数の
差に起因する隙間を低減する効果が少ないため、ロウ材
が隙間に均一に流れにくくなる。その結果、絶縁性部材
11と金属製接合部材12の接合強度が充分に確保でき
なくなり、またロウ材の亀裂が生じて、気密維持ができ
なくなった。また、構造的にも金属製接合部材12の位
置が定めにくくなる。
【0025】45°を超えると、絶縁性部材11と金属
製接合部材12との接合において熱膨張係数の差に起因
する応力は、絶縁性部材11の両端面にその面に平行な
方向に発生する。そして、その応力によって絶縁性部材
11の端面の金属製接合部材12と接合されていない外
周部に引っ張り応力として作用するため、その外周部に
クラックや割れ等が発生しやすくなった。
【0026】本発明において、メタライズ金属層14
は、絶縁性部材11に金属製接合部材12をロウ付けす
る際の下地金属層として作用し、Mo−Mn等の高融点金
属から成る。このメタライズ金属層14は、Mo−Mn等
の高融点金属粉末を含む金属ペーストを絶縁性部材11
の傾斜面11bにスクリーン印刷等の厚膜法を用いて印
刷し、これを約1400℃の温度で焼成して形成され
る。
【0027】Niメッキ層15は、メタライズ金属層1
4の表面にロウ材との濡れ性に優れるNi等の金属をメ
ッキ法により、好ましくは1〜10μm程度の厚みに被
着させておくのがよい。その場合、メタライズ金属層1
4の酸化を防ぐとともに、メタライズ金属層14と金属
製接合部材12との接合を容易にし、かつ接合強度を高
めることができる。
【0028】金属製接合部材12は、中央部に絶縁性部
材11の貫通孔11aと略同心の開口12aを有したキ
ャップ状の部材であり、金属製接合部材12の内側面を
絶縁性部材11の傾斜面11bに銀ロウ等のロウ材16
を介して当接接合させることによって絶縁性部材11に
取着される。
【0029】金属製接合部材12は、例えば図4(a)
に示すように、開口12a周辺の形状を軸方向と平行な
円筒状の形状とすることもできる。この場合、導電性部
材13との接合部が軸方向に平行になり、その接合部の
端が上方に向いているため、シーム溶接装置のローラ電
極等を接合部の上端に容易に当接させることができ、溶
接の作業性が向上するという効果がある。また、金属製
接合部材12の外周部は軸方向に垂直な鍔部となってお
り、この鍔部で、環状の導電性部材13の主面から垂直
下方に延出された外周部を支持し接合する構成としてい
るため、金属製接合部材12の2箇所の接合部は互いに
直交する面で接合されることとなる。従って、導電性部
材13の金属製接合部材12に対する接合強度が向上
し、導電性部材13に外力が加わっても接合が壊れ難い
ものとなる。
【0030】また、(b)のように、金属製接合部材1
2の開口12a周辺と外周部の両方を軸方向と平行な円
筒状の形状とし得る。この場合も(a)と同様に溶接の
作業性が向上するという効果がある。
【0031】(c)のように、金属製接合部材12の面
全体を、絶縁性部材11の傾斜面11bの角度と同一角
度で、開口12a方向および外周方向に延長した形状、
即ち円錐状等にすることもできる。この場合も(a)と
ほぼ同様に溶接の作業性が向上するという効果がある。
【0032】金属製接合部材12は、Fe−Ni−Co
合金等の金属材料からなり、例えば、Fe−Ni−Co
合金からなる場合、Fe−Ni−Co合金のインゴット
(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法、絞り加工法等の
従来周知の金属加工法を施すことによって製作される。
【0033】なお、金属製接合部材12は、その外表面
に耐食性に優れ、かつロウ材16に対して濡れ性が良い
金属、具体的には厚さ1〜10μmのNiメッキ層を被
着させておくのがよく、金属製接合部材12が酸化する
のを有効に防止することができるとともに、絶縁性部材
11との接合を容易にしかつ接合強度を高めることがで
きる。
【0034】また、金属製接合部材12の開口12a周
辺と外周部には、中央部に絶縁性部材11の貫通孔11
aと略同心の開口13aを有する環状の導電性部材13
が溶接等の接合手段により気密に接合される。
【0035】導電性部材13は、中央部に絶縁性部材1
1の貫通孔11aとほぼ同心の開口13aを有する環状
のものである。その開口13a周辺には、金属製接合部
材12が溶接等の接合手段により気密に接合されてい
る。また、環状の導電性部材13は、外周部を延長して
金属製接合部材12の外周部と溶接等の接合手段により
気密に接合されるのがよい。これにより、金属製接合部
材12と導電性部材13は強固に接合され信頼性の高い
絶縁継手とすることができる。
【0036】この導電性部材13,13は、それぞれ異
なる電圧をかけることによって電子等の荷電粒子のビー
ムを発生させることが可能となる。
【0037】かくして、本発明の絶縁継手は、絶縁性部
材11と金属製接合部材12の両者の熱膨張係数の差に
起因して接合部に隙間が生じても、絶縁性部材11と金
属製接合部材12の自重によって軸方向に接合部は押圧
されるため、隙間は小さくなる。その結果、ロウ材が隙
間に均一に流れ、絶縁性部材11と金属製接合部材12
の両者の接合強度のばらつきを抑えることができ、充分
な接合強度を確保することができる。また、ロウ材に亀
裂が生じて気密維持ができなくなるといった問題の発生
も有効に抑えられる。その結果、気密信頼性が高くな
る。このため、絶縁継手内を真空にした場合に加わる大
気圧、および電子等の荷電粒子のビームを発生させるた
めの電圧印加による抵抗加熱の熱応力が、絶縁性部材1
1と金属製接合部材12の接合部及び金属製接合部材1
2と導電性部材13の接合部に加わっても、両者の接合
状態が損なわれにくい。従って、真空漏れ等の気密不良
発生のおそれがない。このため、本発明の絶縁継手は、
従来のものに比べて格段に信頼性が高くなる。
【0038】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更を行うことは何ら差し支えない。
【0039】
【発明の効果】本発明は、軸方向に貫通孔を有し、両端
部にそれぞれ外形寸法が端面に向けて漸次小さくされた
傾斜面を有する筒状の絶縁性部材の両端部に、中央部に
貫通孔と略同心の開口を有し、内側面を傾斜面に当接さ
せてキャップ状の金属製接合部材が接合されるととも
に、金属製接合部材の開口周辺に、中央部に貫通孔と略
同心の開口を有する環状の導電性部材が接合されている
ことにより、絶縁性部材と金属製接合部材の両者の熱膨
張係数の差に起因して接合部に隙間が生じても、絶縁性
部材と金属製接合部材の自重によって軸方向に接合部は
押圧されるため、隙間は小さくなる。その結果、ロウ材
が隙間に均一に流れ、絶縁性部材と金属製接合部材の両
者の接合強度のばらつきを抑えることができ、充分な接
合強度を確保できる。また、ロウ材に亀裂が生じて気密
維持ができなくなるといった問題の発生も有効に抑えら
れる。その結果、信頼性の高い絶縁継手とすることがで
きる。
【0040】また本発明は、好ましくは絶縁性部材の傾
斜面の軸方向に対する傾斜角が5〜45°であることに
より、絶縁性部材と金属製接合部材の両者の熱膨張係数
の差に起因して生じるロウ付け時の接合部の隙間が小さ
くなる。また、絶縁性部材と金属製接合部材との両者の
熱膨張係数の差に起因する応力が、絶縁性部材の両端面
にその面に平行な方向に発生し、その応力によって絶縁
性部材の端面の金属製接合部材と接合されていない外周
部に引っ張り応力が生じ、絶縁性部材にクラックや割れ
等が発生するといった不具合の発生を抑えられる。その
結果、信頼性の高い絶縁継手とすることができる。
【0041】さらに、好ましくは導電性部材の外周部と
金属製接合部材の外周部とを接合したことにより、導電
性部材と金属製接合部材との接合を内周部と外周部の2
カ所で保持できるため、両者の接合強度を高めることが
できる。その結果、信頼性の高い絶縁継手とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁継手について実施の形態の一例を
示す断面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ本発明の絶縁性部材
について実施の形態の他の例を示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の金属製接合
部材について実施の形態の他の例を示すものであり、金
属製接合部材の接合部付近の拡大断面図である。
【図5】従来の絶縁継手の断面図である。
【図6】図5のB部の拡大断面図である。
【図7】従来の絶縁継手について他の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11:絶縁性部材 11a:貫通孔 11b:傾斜面 12:金属製接合部材 12a:開口 13:導電性部材 13a:開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に貫通孔を有し、両端部にそれぞ
    れ外形寸法が端面に向けて漸次小さくされた傾斜面を有
    する筒状の絶縁性部材の前記両端部に、中央部に前記貫
    通孔と略同心の開口を有し、内側面を前記傾斜面に当接
    させてキャップ状の金属製接合部材が接合されるととも
    に、該金属製接合部材の前記開口周辺に、中央部に前記
    貫通孔と略同心の開口を有する環状の導電性部材が接合
    されていることを特徴とする絶縁継手。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性部材の前記傾斜面の前記軸方
    向に対する傾斜角が5〜45°であることを特徴とする
    請求項1記載の絶縁継手。
  3. 【請求項3】 前記導電性部材の外周部と前記金属製接
    合部材の外周部とを接合したこと特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の絶縁継手。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342565A (zh) * 2019-08-30 2022-04-12 京瓷株式会社 电磁场控制用构件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342565A (zh) * 2019-08-30 2022-04-12 京瓷株式会社 电磁场控制用构件

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