JP2002231486A - 放電ランプ点灯装置および照明器具 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明器具

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JP2002231486A
JP2002231486A JP2001024270A JP2001024270A JP2002231486A JP 2002231486 A JP2002231486 A JP 2002231486A JP 2001024270 A JP2001024270 A JP 2001024270A JP 2001024270 A JP2001024270 A JP 2001024270A JP 2002231486 A JP2002231486 A JP 2002231486A
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input current
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Hiroshi Terasaka
博志 寺坂
Noriyuki Kitamura
紀之 北村
Tsutomu Kakiya
勉 垣谷
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交流電源からの入力電流の歪みを低減させると
ともに、予熱時、始動時に一定化された所定電圧を放電
ランプに印加可能な放電ランプ点灯装置および照明器具
を提供する。 【解決手段】制御回路10は、蛍光ランプ4,5の予熱
時および始動時に、駆動回路6に対して入力電流を低歪
化させるスイッチング素子FET1,FET2のオンオ
フ制御動作を不作動させて、ランプ電圧検出回路7によ
り検出された電圧が予め設定された一定電圧となるよう
にオンオフ制御させ、蛍光ランプ4,5の始動後は、駆
動回路6に対して入力電流を低歪化させるスイッチング
素子FET1,FET2のオンオフ制御動作をさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流入力電流を低
歪化させるチョッパ回路および放電ランプを点灯させる
インバータ回路を形成してなる複合回路を具備した放電
ランプ点灯装置および照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の放電ランプ点灯装置は、例え
ば、特開平9−154281号公報(従来技術)に開示
されたものがあり、その放電ランプ点灯装置の回路構成
を図4に示す。
【0003】図4に示す放電ランプ点灯装置50は、ス
イッチング回路51、第1の直列回路52および第2の
直列回路53などを形成してなる複合回路を備え、可飽
和変流器CT1を用いてスイッチング回路51を制御す
るものである。すなわち、可飽和変流器CT1の飽和時
間を変化させると、第1および第2のスイッチング装置
54,55の一方または両方のオン期間が変化して、出
力回路56からの出力電圧値が変化する。
【0004】また、第1のインピーダンス装置57およ
び第2のインピーダンス装置58の容量を変化させるこ
とにより、蛍光ランプ59の予熱時、始動時および始動
後において、出力回路56からの出力電圧値がそれぞれ
所定値となるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、商用交流
電源Vsから入力電流の高調波を低減させることを優先
してスイッチング装置54,55のオン期間を制御して
いるので、蛍光ランプ59のフィラメント59a,59
b間に印加される電圧(ランプ電圧)は、図5に示すよ
うに、どうしても低周波で脈動する包絡線を有する高周
波電圧となりがちである。したがって、図5に示すよう
な脈動する包絡線を有する電圧について、蛍光ランプ5
9の予熱時、フィラメント59a,59bを十分に予熱
するとともに、蛍光ランプ59が始動しないようにする
には、構成回路素子の定数の裕度が少なく設計に手間を
要するという問題があった。また、蛍光ランプ59の始
動時も同様に、蛍光ランプ59に過度な高電圧を印加す
ることなく、かつ、確実に始動点灯させるようにするに
は、構成回路素子の選定および定数の設定に手間を要す
る。
【0006】本発明は、交流電源からの入力電流の歪み
を低減させるとともに、予熱時、始動時に一定化された
所定電圧を放電ランプに印加可能な放電ランプ点灯装置
および照明器具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放電ラ
ンプ点灯装置の発明は、商用交流電圧を整流する整流装
置と;整流装置の出力側に設けられ、互いにスイッチン
グ素子を共用して交流入力電流を低歪化させるチョッパ
回路および放電ランプを点灯させるインバータ回路を形
成してなる複合回路と;インバータ回路の高周波出力に
よって点灯される放電ランプと;交流入力電流を低歪化
させるように、前記スイッチング素子をオンオフ制御可
能な駆動手段と;放電ランプのランプ電圧に対応する電
圧を検出するランプ電圧検出手段と;放電ランプの始動
時には、駆動手段に対して交流入力電流を低歪化させる
前記スイッチング素子のオンオフ制御動作を不作動にし
て、ランプ電圧検出手段により検出された電圧が予め設
定された一定電圧となるようにオンオフ制御させ、放電
ランプの始動後は、駆動手段に対して交流入力電流を低
歪化させる前記スイッチング素子のオンオフ制御動作を
作動させる制御手段と;を具備していることを特徴とす
る。
【0008】チョッパ回路は、交流入力電流を低歪化さ
せるように構成されていればよく、降圧チョッパ、昇圧
チョッパあるいは昇降圧チョッパのいずれであってもよ
い。
【0009】交流入力電流を低歪化は、入力電流の高調
波が相対的に低減されればよく、例えば経済産業省のガ
イドラインの高調波次数(n)2,3,5,7,9,…
に対して高調波電流含有率(%)がそれぞれ2,30*
力率,10,7,5,…を下回るものであればよい。
【0010】ランプ電圧に対応する電圧とは、ランプ電
圧(一対のフィラメント間の電圧)の他、放電ランプを
安定点灯するためのバラスト要素としての限流インピー
ダンスの電圧など、ランプ電圧に相関している電圧であ
ればよい。
【0011】制御手段は、予熱電極を有する放電ランプ
に対しては、予熱時および始動時に駆動手段に対してラ
ンプ電圧検出手段により検出された電圧がそれぞれ予め
設定された一定電圧となるようにオンオフ制御させ、冷
陰極放電ランプのように、予熱電極を有しない放電ラン
プに対しては、始動時に、駆動手段に対してランプ電圧
検出手段により検出された電圧が予め設定された一定電
圧となるようにオンオフ制御させればよい。
【0012】また、予熱時または始動時に入力電流を低
歪化させるスイッチング素子のオンオフ制御動作を不作
動にするとは、電圧一定化制御との優先関係をどうする
かを意味し、低歪化させるオンオフ制御要素を完全に零
にしなくてもよい。点灯中における低歪化制御も一定化
制御との関係において同様である。
【0013】本発明によれば、放電ランプの始動時に、
ランプ電圧に対応する電圧が予め設定された一定電圧と
なるようにスイッチング素子がオンオフ制御されるの
で、過大な始動電圧を印加することなく放電ランプを確
実に始動、点灯できるとともに、構成回路素子の選定お
よび定数の設定に手間を要せず、安価に放電ランプ点灯
装置を提供できる。そして、放電ランプの始動後は、交
流入力電流が低歪化されるので、入力力率の向上を図る
ことができる。また、予熱形放電ランプの場合には、予
熱時にも適当な電圧で一定化される。したがって、予熱
不足で始動するいわゆるコールドスタートが防止され
る。
【0014】請求項2に記載の放電ランプ点灯装置の発
明は、商用交流電圧を整流する整流装置と;整流装置の
出力側に設けられ、互いにスイッチング素子を共用して
交流入力電流を低歪化させるチョッパ回路および放電ラ
ンプを点灯させるインバータ回路を形成してなる複合回
路と;インバータ回路の高周波出力によって点灯される
放電ランプと;放電ランプのランプ電圧に対応する電圧
を検出するランプ電圧検出手段と;整流装置の入力電圧
の電圧波形を検出する入力電圧波形検出手段と;チョッ
パ回路の入力電流の低周波成分の電流波形を検出する入
力電流波形検出手段と;入力電圧波形検出手段により検
出された電圧波形および入力電流波形検出手段により検
出された電流波形が一致するように、前記スイッチング
素子をオンオフ動作させて交流入力電流の低歪化を行わ
せる駆動手段と;放電ランプの始動時には、駆動手段に
対して交流入力電流の低歪化を行う前記スイッチング素
子のオンオフ制御動作を不作動にして、ランプ電圧検出
手段により検出された電圧が予め設定された一定電圧と
なるようにオンオフ制御させ、放電ランプの始動後は、
駆動手段に対して交流入力電流の低歪化を行う前記スイ
ッチング素子のオンオフ制御動作を作動させる制御手段
と;を具備していることを特徴とする。
【0015】整流装置の入力電圧の電圧波形と、チョッ
パ回路の入力電流の低周波成分の電流波形とを一致させ
ると、交流電源からの入力電流を低歪化でき、入力力率
を向上させることができる。
【0016】本発明によれば、放電ランプの始動時に、
ランプ電圧に対応する電圧が予め設定された一定電圧と
なるようにスイッチング素子がオンオフ制御されるの
で、過大な始動電圧を印加することなく放電ランプを確
実に始動、点灯できるとともに、構成回路素子の選定お
よび定数の設定に手間を要せず、安価に放電ランプ点灯
装置を提供できる。そして、放電ランプの始動後は、入
力電圧波形検出手段により検出された整流装置の入力電
圧の電圧波形と、入力電流波形検出手段により検出され
たチョッパ回路の入力電流の低周波成分の電流波形とが
一致するようにスイッチング素子をオンオフ動作させる
ので、交流電源からの入力電流が容易に低歪化され、入
力力率が向上する。
【0017】請求項3に記載の照明器具の発明は、照明
器具本体と;この照明器具本体に配設された請求項1ま
たは2記載の放電ランプ点灯装置と;を具備しているこ
とを特徴とする。
【0018】本発明によれば、請求項1または請求項2
の発明の作用を有する放電ランプ点灯装置を配設してい
るので、照明器具は、始動時に放電ランプを確実に始
動、点灯できる。また、安価な放電ランプ点灯装置を配
設するので、安価で品質の高い照明器具が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0020】まず、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施形態を示す放
電ランプ点灯装置の回路図である。放電ランプ点灯装置
1は、整流装置2、複合回路3、放電ランプとしての蛍
光ランプ4,5、駆動手段としての駆動回路6、ランプ
電圧検出手段としてのランプ電圧検出回路7、入力電圧
波形検出手段としての入力電圧波形検出回路8、入力電
流波形検出手段としての入力電流波形検出回路9および
制御手段としての制御回路10を有して構成されてい
る。
【0022】整流装置2は、例えばダイオードブリッジ
にて構成されており、商用交流電源Vsにノイズフィル
ター11を介して接続されている。そして、整流装置2
は、商用交流電源Vsからの商用交流電圧を整流する。
ノイズフィルター11は、コモンモードチョーク12お
よびこのコモンモードチョーク12の入出力端間にそれ
ぞれ設けられたコンデンサC1,C2からなり、整流装
置2および商用交流電源Vs間に伝播するノイズを低減
する。
【0023】複合回路3は、チョッパ回路13およびイ
ンバータ回路14を形成して、整流装置2の出力側に設
けられたものである。すなわち、整流装置2の出力端に
コンデンサC3が接続され、スイッチング素子としての
電界効果トランジスタFET1を介して、インバータト
ランスT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路
と、電解コンデンサC4およびスイッチング素子として
の電界効果トランジスタFET2の直列回路が接続され
ている。そして、電界効果トランジスタFET2のゲー
ト、ソース間には、ゲート回路15が接続され、さらに
ゲート回路15を介して、絶縁トランスT2の一次巻線
T2aおよびコンデンサC5の直列回路が接続されてい
る。また、電界効果トランジスタFET1のゲート、ソ
ース間には、ゲート回路16が接続され、さらにゲート
回路16を介して、絶縁トランスT2の二次巻線T2b
およびコンデンサC6の直列回路が接続されている。そ
して、絶縁トランスT2の一次巻線T2aと二次巻線T
2bは、互いに逆極性の電圧が発生するように接続され
ている。なお、コンデンサC6と並列にダイオードD1
が接続されている。
【0024】また、ゲート回路15および絶縁トランス
T2の一次巻線T2aの中点aは、駆動回路6の出力側
に接続されている。駆動回路6は、所定周波数のパルス
信号を出力する。そして、パルス信号のオン時に、一次
巻線T2aを介してコンデンサC5を充電する。そし
て、ゲート回路15を介して、電界効果トランジスタF
ET2のゲート、ソース間電圧が所定電圧以上になる
と、電界効果トランジスタFET2はオンする。このと
き、絶縁トランスT2の二次巻線T2bには、一次巻線
T2aと逆極性の電圧が発生し、ゲート回路16を介し
て電界効果トランジスタFET1はオフされる。そし
て、パルス信号のオフ時に、ゲート回路15を介して電
界効果トランジスタFET2のゲート、ソース間電圧が
所定電圧を下回ると、電界効果トランジスタFET2は
オフする。このとき、二次巻線T2bには一次巻線T2
aに印加される電圧と逆極性の電圧、つまり、コンデン
サC5の充電電圧が発生して、コンデンサC6を充電す
る。そして、二次巻線T2bに発生した電圧とコンデン
サC6の充電電圧の和がゲート回路16を介して所定電
圧以上になると、電界効果トランジスタFET1はオン
する。すなわち、電界効果トランジスタFET1および
電界効果トランジスタFET2は、駆動回路6のパルス
信号により交互にオンオフ制御される。なお、ダイオー
ドD1は、パルス信号のオン時に、二次巻線T2bに発
生する逆電圧によるコンデンサC6の逆充電をバイパス
するものである。
【0025】インバータトランスT1は、一次巻線T1
aと二次巻線T1bが直列的に接続され、一次巻線T1
aの両端間と、一次巻線T1aおよび二次巻線T1bの
直列的回路の両端間にインバータ回路14のスイッチン
グ出力が供給されている。すなわち、駆動回路6のパル
ス信号による電界効果トランジスタFET1および電界
効果トランジスタFET2のオンオフ制御により、一次
巻線T1aの両端間と、一次巻線T1aおよび二次巻線
T1bの直列的回路の両端間にそれぞれ高周波電圧が出
力される。
【0026】そして、チョッパ回路13は、電界効果ト
ランジスタFET1と、コンデンサC3と、電解コンデ
ンサC4および電界効果トランジスタFET2の直列回
路と、インバータトランスT1の一次巻線T1aおよび
抵抗R1の直列回路により形成されている。また、イン
バータ回路14は、電解コンデンサC4および電界効果
トランジスタFET2の直列回路と、インバータトラン
スT1および抵抗R1の直列回路に形成されている。チ
ョッパ回路13およびインバータ回路14は、スイッチ
ング素子としての電界効果トランジスタFET2を互い
に共用しているので、回路構成が簡素となり、安価に形
成されている。そして、電界効果トランジスタFET1
および電界効果トランジスタFET2は、それぞれ寄生
ダイオードD2,D3を有している。
【0027】蛍光ランプ4は、例えば細管16.5mm
の27W環形蛍光ランプであり、インバータトランスT
1の一次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路の両端間
に、直流カット用コンデンサC7および限流用インダク
タL1を介してフィラメント4a,4bが接続されてい
る。そして、フィラメント4a,4bの非電源側にはイ
ンダクタL1と共振する共振用コンデンサC8が接続さ
れている。
【0028】また、蛍光ランプ5は、例えば細管16.
5mmの34W環形蛍光ランプであり、インバータトラ
ンスT1の一次巻線T1a、二次巻線T1bおよび抵抗
R1の直列回路の両端間に、直流カット用コンデンサC
9および限流用インダクタL2を介してフィラメント5
a,5bが接続されている。そして、フィラメント5
a,5bの非電源側にはインダクタL2と共振する共振
用コンデンサC10が接続されている。蛍光ランプ4,
5は、インバータ回路14の高周波出力により、それぞ
れフィラメント4a,4b、フィラメント5a,5bが
予熱された後、始動電圧が印加されて点灯する。そし
て、蛍光ランプ4のフィラメント4a,4b間および蛍
光ランプ5のフィラメント5a,5b間は、ランプ電圧
検出回路7に入力されるように構成されている。
【0029】ランプ電圧検出回路7は、蛍光ランプ4の
フィラメント4a,4b間の電圧(ランプ電圧Va)お
よび蛍光ランプ5のフィラメント5a,5b間の電圧
(ランプ電圧Vb)を検出するものである。そして、ラ
ンプ電圧検出回路7の出力側は、誤差増幅器OP1の非
反転入力端子に接続されている。ランプ電圧検出回路7
は、ランプ電圧検出回路7によって検出されたランプ電
圧のうち、蛍光ランプ4,5の予熱時の電圧(予熱電
圧)または始動時の電圧(始動電圧)を出力して、誤差
増幅器OP1の非反転入力端子に入力させる。そして、
誤差増幅器OP1の反転入力端子は、切換スイッチ17
を介して基準電源Ref1または基準電源Ref2に接
続されている。切換スイッチ17は、蛍光ランプ4,5
の予熱時に誤差増幅器OP1の反転入力端子と基準電源
Ref1を接続し、蛍光ランプ4,5の始動時に反転入
力端子と基準電源Ref2を接続するように制御されて
いる。
【0030】誤差増幅器OP1は、蛍光ランプ4,5の
予熱時、蛍光ランプ4,5の予熱電圧と基準電源Ref
1の基準電圧V1を比較し、予熱電圧が基準電圧V1よ
り大きくなるにしたがって出力を大きくし、予熱電圧が
基準電圧V1より小さくなるにしたがって出力を小さく
するように構成されている。また、蛍光ランプ4,5の
始動時、蛍光ランプ4,5の始動電圧と基準電源Ref
2の基準電圧V2を比較し、始動電圧が基準電圧V2よ
り大きくなるにしたがって出力を大きくし、始動電圧が
基準電圧V2より小さくなるにしたがって出力を小さく
するように構成されている。そして、誤差増幅器OP1
の出力側は、リレー18の常閉接点18bを介して駆動
回路6に接続され、駆動回路6に出力が入力される。そ
して、駆動回路6は、蛍光ランプ4,5の予熱時に予熱
電圧と基準電圧V1が等しくなるように電界効果トラン
ジスタFET1および電界効果トランジスタFET2を
交互にオンオフ動作させるパルス信号を出力する。ま
た、蛍光ランプ4,5の始動時に始動電圧と基準電圧V
2が等しくなるように電界効果トランジスタFET1お
よび電界効果トランジスタFET2を交互にオンオフ動
作させるパルス信号を出力する。すなわち、蛍光ランプ
4,5の予熱時および始動時、予熱電圧および始動電圧
は、それぞれ予め設定された一定電圧に制御される。
【0031】そして、ランプ電圧検出回路7には、点灯
検出回路19が接続されている。点灯検出回路19は、
ランプ電圧検出回路7により検出されたランプ電圧に基
づいて蛍光ランプ4,5の点灯を検出するように構成さ
れている。そして、点灯検出回路19の出力側は、リレ
ー18の図示しないコイルに接続されている。リレー1
8は、点灯検出回路19が蛍光ランプ4,5の点灯を検
出すると、コイルが付勢され、常開接点18aがオンさ
れる。この結果、誤差増幅器OP1の出力側は、駆動回
路6と遮断される。すなわち、蛍光ランプ4,5が点灯
している時、誤差増幅器OP1の出力は、駆動回路6に
入力されなくなる。
【0032】なお、ランプ電圧検出回路7は、蛍光ラン
プ4,5のランプ電圧に限らず、ランプ電圧に対応する
電圧を検出すればよいものである。
【0033】入力電圧波形検出回路8は、整流装置2の
入力電圧の電圧波形を検出するものである。そして、入
力電圧波形検出回路8は、内部に図示しない補正回路を
具備し、入力電圧の電圧波形に応じた出力電圧V5を出
力する。入力電圧波形検出回路8の出力側は、誤差増幅
器OP2の反転入力端子に接続されており、この反転入
力端子に出力電圧V5が入力されている。
【0034】入力電流波形検出回路9は、チョッパ回路
13の入力電流の低周波成分の電流波形を検出するもの
であり、その電流波形の検出は、抵抗R1の両端電圧を
検出することによって行っている。そして、抵抗R1に
はチョッパ回路13の高周波の入力電流が流れるので、
入力電流波形検出回路9は高周波から低周波成分の入力
電流を検出して、入力電流に応じた出力電圧V6を出力
する。そして、入力電流波形検出回路9の出力側は、誤
差増幅器OP2の非反転入力端子に接続されており、こ
の非反転入力端子に出力電圧V6が入力されている。
【0035】誤差増幅器OP2は、入力電流波形検出回
路9から出力された出力電圧V6と入力電圧波形検出回
路8から出力された出力電圧V5を比較し、出力電圧V
6が出力電圧V5より大きくなるにしたがって出力を大
きくし、出力電圧V6が出力電圧5より小さくなるにし
たがって出力を小さくするように構成されている。そし
て、誤差増幅器OP2の出力側は、リレー18の常開接
点18aを介して駆動回路6に接続されており、駆動回
路6に出力が入力される。そして、駆動回路6は、出力
電圧V6と出力電圧V5が等しくなるように、電界効果
トランジスタFET1および電界効果トランジスタFE
T2を交互にオンオフ動作させるパルス信号を出力す
る。
【0036】誤差増幅器OP2の出力側は、リレー18
の常開接点18aに接続されている。リレー18は、点
灯検出回路19の制御により、点灯検出回路19が蛍光
ランプ4,5の点灯を検出しているときに、常開接点1
8aがオンされる。この結果、蛍光ランプ4,5が点灯
しているときには、駆動回路6に誤差増幅器OP2の出
力が入力される。一方、蛍光ランプ4,5の予熱時およ
び始動時には、リレー18は、常閉接点18bが接続さ
れているので、誤差増幅器OP2の出力側は駆動回路6
から遮断され、駆動回路6に誤差増幅器OP2出力が入
力されなくなる。
【0037】駆動回路6が入力電流波形検出回路9から
出力された出力電圧V6と入力電圧波形検出回路8から
出力された出力電圧V5を等しくするように、電界効果
トランジスタFET1および電界効果トランジスタFE
T2を交互にオンオフ動作させると、整流装置2の入力
電圧の電圧波形とチョッパ回路13の入力電流の低周波
成分の電流波形が一致することになり、商用交流電源V
sからの交流入力電流が低歪化され、入力力率の向上が
なされる。
【0038】そして、複合回路3の電解コンデンサC4
および電界効果トランジスタFET2の中点bは、直流
電圧検出回路20に接続されている。電解コンデンサC
4の充電電圧は、インバータ回路14の入力電圧V7を
形成するものであり、この入力電圧V7が直流電圧検出
回路20により検出される。そして、直流電圧検出回路
20の出力側は、誤差増幅器OP3の非反転入力端子に
接続されており、この非反転入力端子に入力電圧V7が
入力される。一方、誤差増幅器OP3の非反転入力端子
に可変電圧源Ref3に接続されている。この可変電圧
源Ref3の電圧値V8は、蛍光ランプ4,5の調光率
に応じて連続的にあるいは段階的に変化されように形成
されている。そして、誤差増幅器OP3の非反転入力端
子には、蛍光ランプ4,5の調光率に応じた可変電圧源
Ref3の電圧値V8が入力される。
【0039】誤差増幅器OP3は、直流電圧検出回路2
0により検出されたインバータ回路14の入力電圧V7
と蛍光ランプ4,5の調光率に応じた可変電圧源Ref
3の電圧値V8を比較し、入力電圧V7が電圧値V8よ
り大きくなるにしたがって出力を大きくし、入力電圧V
7が電圧値V8より小さくなるにしたがって出力を小さ
くするように構成されている。そして、誤差増幅器OP
3の出力側は、駆動回路6に接続されており、駆動回路
6に出力が入力される。そして、駆動回路6は、入力電
圧V7と電圧値V8が等しくなるように、電界効果トラ
ンジスタFET1および電界効果トランジスタFET2
を交互にオンオフ動作させるパルス信号を出力するよう
に構成されている。この結果、蛍光ランプ4,5は、調
光率に応じた調光点灯をする。
【0040】そして、点灯検出回路19、直流電圧検出
回路20、誤差増幅器OP1,OP2,OP3、切換ス
イッチ17、リレー18、基準電源Ref1,Ref2
および可変電圧源Ref3により、駆動回路6を制御す
る制御回路10が形成されている。
【0041】次に、第1の実施形態の作用について述べ
る。
【0042】商用交流電源Vsから整流装置2に商用交
流電圧が投入されると、整流装置2は商用交流電圧を整
流して、その整流電圧を複合回路3に印加する。そし
て、複合回路3のコンデンサC3は、整流電圧により充
電される。このとき、駆動回路6による切換スイッチ1
7の制御により、誤差増幅器OP1の反転入力端子には
基準電源Ref1の基準電圧V1が入力されている。ま
た、点灯検出回路19は、リレー18のコイルを付勢し
ておらず、リレー18では常閉接点18bが接続され、
誤差増幅器OP2の出力が駆動回路6に入力されないよ
うにしている。
【0043】複合回路3は、駆動回路6により、電界効
果トランジスタFET1,FET2が交互にオンオフ動
作される。そして、電界効果トランジスタFET1がオ
ンしているときに、整流装置2から電界効果トランジス
タFET1、インバータトランスT1の一次巻線T1
a、抵抗R1および整流装置2の経路で電流が流れて、
一次巻線T1aに電磁エネルギーが蓄積される。
【0044】そして、電界効果トランジスタFET1が
オフすると(電界効果トランジスタFET2はオフして
いる。)、インバータトランスT1の一次巻線T1aに
蓄積された電磁エネルギーによる回生電流が、その電磁
エネルギーが消費されるまで、一次巻線T1a、抵抗R
1、電界効果トランジスタFET2の寄生ダイオードD
3、電解コンデンサC4および一次巻線T1aの閉回路
内で流れて、電解コンデンサC4を充電させる。
【0045】そして、電界効果トランジスタFET2が
オンすると、電解コンデンサC4の充電電荷による電流
が電界効果トランジスタFET2、抵抗R1、インバー
タトランスT1の一次巻線T1aおよび電解コンデンサ
C4の閉回路内に流れて、一次巻線T1aに電磁エネル
ギーが蓄積される。
【0046】そして、電界効果トランジスタFET2が
オフすると(電界効果トランジスタFET1はオフして
いる。)、一次巻線T1に蓄積された電磁エネルギーに
よる回生電流が一次巻線T1a、電界効果トランジスタ
FET1の寄生ダイオードD2、コンデンサC3、抵抗
R1および一次巻線T1aの閉回路内で流れ、コンデン
サC3をさらに充電させる。
【0047】そして、電界効果トランジスタFET1が
オンすると、複合回路3はコンデンサC3または整流装
置2から給電され、以後、上述を繰り返す。そして、複
合回路3は、コンデンサC3の両端電圧が整流装置2の
出力電圧よりも高いときには、コンデンサC3から給電
され、コンデンサC3の両端電圧が整流装置2の出力電
圧よりも低いときには、整流装置2から給電される。そ
して、コンデンサC3の両端電圧が整流装置2の出力電
圧よりも低いとき、コンデンサC3は、整流装置2の出
力電流により充電される。このとき、整流装置2に交流
入力電流が流れるので、入力力率が向上される。
【0048】商用交流電圧が投入されると、駆動回路6
は、まず、予熱周波数のパルス信号によって電界効果ト
ランジスタFET2をオンオフ動作させる。すると、ト
ランスT2の作用により、電界効果トランジスタFET
1がオフオン動作をする。電界効果トランジスタFET
1,FET2が交互にオンオフ動作することにより、上
述したように、インバータトランスT1の一次巻線T1
aに双方向に電流が流れる。
【0049】そして、インバータトランスT1の一次巻
線T1aに対して、整流装置2の正極側から負極側(抵
抗R1側)に電流が流れているときに、一次巻線T1
a、抵抗R1、蛍光ランプ4のフィラメント4b、共振
用コンデンサC8、蛍光ランプ4のフィラメント4a、
インダクタL1、直流カット用コンデンサC7および一
次巻線T1aの閉回路内で電流が流れて、蛍光ランプ4
のフィラメント4a,4bが予熱される。また、インバ
ータトランスT1の一次巻線T1a、抵抗R1、蛍光ラ
ンプ5のフィラメント5b、共振用コンデンサC10、
蛍光ランプ5のフィラメント5a、インダクタL2、直
流カット用コンデンサC9、二次巻線T1bおよび一次
巻線T1aの閉回路内で電流が流れて、蛍光ランプ5の
フィラメント5a,5bが予熱される。
【0050】そして、インバータトランスT1の一次巻
線T1aに対して、整流装置2の負極側(抵抗R1側)
から正極側に電流が流れているときに、一次巻線T1
a、直流カット用コンデンサC7、インダクタL1、蛍
光ランプ4のフィラメント4a、共振用コンデンサC
8、蛍光ランプ4のフィラメント4bおよび抵抗R1の
閉回路内で電流が流れて、蛍光ランプ4のフィラメント
4a,4bが予熱される。また、インバータトランスT
1の一次巻線T1a、二次巻線T1b、直流カット用コ
ンデンサC9、インダクタL2、蛍光ランプ5のフィラ
メント5a、共振用コンデンサC10、蛍光ランプ5の
フィラメント5b、抵抗R1および一次巻線T1aの閉
回路内で電流が流れて、蛍光ランプ5のフィラメント5
a,5bが予熱される。
【0051】そして、蛍光ランプ4のフィラメント4
a,4b間の電圧(ランプ電圧Va)および蛍光ランプ
5のフィラメント5a,5b間の電圧(ランプ電圧V
b)は、それぞれランプ電圧検出回路7によって検出さ
れる。ランプ電圧検出回路7は、検出したランプ電圧V
aおよびランプ電圧Vbのうち、大きい方のランプ電圧
を出力電圧V3として誤差増幅器OP1の非反転入力端
子に入力する。本実施形態の場合、蛍光ランプ5のフィ
ラメント5a,5b間の電圧(ランプ電圧Vb)が誤差
増幅器OP1の非反転入力端子に入力される。
【0052】誤差増幅器OP1の反転入力端子に入力さ
れている基準電源Ref1の基準電圧V1は、所望のラ
ンプ電圧Vbに予め設定されている。誤差増幅器OP1
は、ランプ電圧検出回路7から出力された出力電圧V3
と基準電圧V1の差分に応じて、駆動回路6への出力電
圧を変化させる。駆動回路6は、誤差増幅器OP1の出
力電圧の変化すなわち出力電圧V3と基準電圧V1の差
分に応じて、周波数またはオンデューティ比を変化させ
て、ランプ電圧検出回路7から出力される出力電圧V3
と基準電圧V1が等しくなるように、電界効果トランジ
スタFET1,FET2のオンオフ動作を制御する。こ
れにより、蛍光ランプ5のフィラメント5a,5b間の
電圧(ランプ電圧Vb)は、図2に示すように、予め設
定される一定電圧になる。また、蛍光ランプ5のランプ
電圧Vbが一定電圧になるように制御されることによ
り、インダクタL1および共振用コンデンサC8などの
定数が所望に設定されているので、蛍光ランプ4のラン
プ電圧Vaも予め設定される一定電圧になる。
【0053】そして、駆動回路6は、所定期間例えば2
〜3秒、予熱周波数のパルス信号を出力した後、始動周
波数のパルス信号を所定期間例えば0.2秒出力する。
このとき、駆動回路6は、切換スイッチ17を制御し
て、誤差増幅器OP1の反転入力端子に基準電源Ref
2の基準電圧V2を入力される。この基準電圧V2は、
蛍光ランプ5のフィラメント5a,5b間に印加される
所望の始動電圧(ランプ電圧Vd)に予め設定されてい
る。
【0054】そして、蛍光ランプ4のフィラメント4
a,4b間にはインダクタL1および共振用コンデンサ
C8の共振による共振電圧すなわち始動電圧(ランプ電
圧Vc)が印加され、蛍光ランプ5のフィラメント5
a,5b間にはインダクタL2および共振用コンデンサ
C10の共振による共振電圧すなわち始動電圧(ランプ
電圧Vd)が印加される。そして、ランプ電圧Vcおよ
びランプ電圧Vdは、それぞれランプ電圧検出回路7に
よって検出される。ランプ電圧検出回路7は、検出した
ランプ電圧Vcおよびランプ電圧Vdのうち、大きい方
のランプ電圧すなわちランプ電圧Vdを出力電圧V4と
して誤差増幅器OP1の非反転入力端子に入力する。
【0055】誤差増幅器OP1は、ランプ電圧検出回路
7から出力された出力電圧V4と基準電圧V2の差分に
応じて、駆動回路6への出力電圧を変化させる。駆動回
路6は、誤差増幅器OP1の出力電圧の変化すなわち出
力電圧V4と基準電圧V2の差分に応じて、周波数また
はオンデューティ比を変化させて、ランプ電圧検出回路
7から出力される出力電圧V4と基準電圧V2が等しく
なるように、電界効果トランジスタFET1,FET2
のオンオフ動作を制御する。これにより、蛍光ランプ5
のフィラメント5a,5b間の始動電圧(ランプ電圧V
d)は、図2に示すように、予め設定される一定電圧に
なる。また、蛍光ランプ5のランプ電圧Vdが予め設定
された一定電圧になるように制御されることにより、イ
ンダクタL1および共振用コンデンサC8などの定数が
所望に設定されているので、蛍光ランプ4のランプ電圧
Vcも予め設定される一定電圧になる。そして、蛍光ラ
ンプ5は、フィラメント5a,5b間に予め設定された
一定電圧のランプ電圧Vdが印加されて点灯する。ま
た、蛍光ランプ4は、フィラメント4a,4b間に予め
設定された一定電圧のランプ電圧Vcが印加されて点灯
する。
【0056】蛍光ランプ4および蛍光ランプ5が点灯す
ると、駆動回路6は、点灯周波数のパルス信号を出力し
て電界効果トランジスタFET1,FET2を交互にオ
ンオフ動作させる。そして、インバータ回路14のイン
バータトランスT1の一次巻線T1aおよび二次巻線T
1bに形成される高周波出力によって、蛍光ランプ4お
よび蛍光ランプ5の点灯が維持される。
【0057】また、蛍光ランプ4および蛍光ランプ5が
点灯すると、すなわち蛍光ランプ4,5の始動後、点灯
検出回路19は、リレー18のコイルを付勢して常開接
点18aをオンし、常閉接点18bをオフする。これに
より、駆動回路6には、誤差増幅器OP1の出力電圧が
入力されなくなり、代わって、誤差増幅器OP2の出力
電圧が入力されるようになる。
【0058】誤差増幅器OP2の反転入力端子には、入
力電圧波形検出回路8から出力された出力電圧V5が入
力される。この出力電圧V5は、整流装置2の入力電圧
の電圧波形が内部に設けた図示しない補正回路などによ
り補正され電圧変換されたものである。そして、誤差増
幅器OP2の非反転入力端子には、入力電流波形検出回
路9の出力電圧V6が入力される。この出力電圧V6
は、チョッパ回路13の入力電流から高周波成分が除去
された低周波成分の電流波形を電圧変換したものであ
る。
【0059】誤差増幅器OP2は、入力電圧波形検出回
路8から出力された出力電圧V5と入力電流波形検出回
路9から出力された出力電圧V6が等しくなるように、
点灯周波数の周波数またはオンデューティ比を変化させ
て、電界効果トランジスタFET1,FET2のオンオ
フ動作を制御する。これにより、チョッパ回路13の入
力電流の低周波成分の電流波形は、整流装置2の入力電
圧の整流電圧波形に一致される。すなわち、整流装置2
の入力電流の電流波形は、整流装置2の入力電圧の電圧
波形(商用交流電源Vsの交流電圧の電圧波形)に一致
させるので、交流入力電流の低歪化が行われる。そし
て、商用交流電源Vsからの入力力率の向上を図ること
ができる。
【0060】そして、蛍光ランプ4,5を調光させると
きには、可変電圧源Ref3の電圧値V8を調光率に応
じて連続的にあるいは段階的に変化させる。駆動回路6
は、直流電圧検出回路20により検出されたインバータ
回路14の入力電圧V7と可変電圧源Ref3の電圧値
V8が等しくなるように、電界効果トランジスタFET
1および電界効果トランジスタFET2を交互にオンオ
フ動作させるパルス信号を出力する。これにより、蛍光
ランプ4,5は、調光率に応じた調光点灯がなされる。
【0061】上述したように、制御回路10は、蛍光ラ
ンプ4,5の予熱時および始動時に、誤差増幅器OP2
の出力電圧を駆動回路6に入力させないようにすること
により、商用交流電源Vsからの入力電流を低歪化させ
る電界効果トランジスタFET1,FET2のオンオフ
動作を不作動にさせて、ランプ電圧検出回路7により検
出されたランプ電圧が予め設定された一定電圧となるよ
うに駆動回路6を制御するので、蛍光ランプ4,5の予
熱時、始動時に過渡的あるいは低周波リップル成分によ
る変動を防止することができる。また、ランプ電圧が予
め設定された一定電圧となるように構成させればよいの
で、構成回路素子の選定、定数の設計が容易となり、放
電ランプ点灯装置1を安価にすることができる。
【0062】そして、制御回路10は、駆動回路6に対
して、蛍光ランプ4,5の始動後に、入力電圧波形検出
回路8により検出された電圧波形および入力電流波形検
出回路9により検出された電流波形が一致するように、
電界効果トランジスタFET1,FET2をオンオフ動
作させ、商用交流電源Vsからの入力電流を低歪化させ
るので、確実に交流入力電流の低歪化を行うことがで
き、入力力率の向上を図ることができる。
【0063】なお、フィラメントを有さない蛍光ラン
プ、例えば冷陰極形蛍光ランプに対しては、始動時に、
制御回路10が予め設定される一定電圧となるように駆
動回路6を制御すればよい。
【0064】また、図1に示す入力電圧波形検出回路8
および入力電流波形検出回路9によって、交流入力電流
の低歪化を行わせる必要はなく、上述した複合回路3の
動作などによって交流入力電流を低歪化または入力力率
を向上させるように構成してもよい。
【0065】次に、第2の実施形態について説明する。
【0066】図3は、本発明の第2の実施形態を示す照
明器具の断面図である。なお、図1と同一部分には同一
符合を付して説明は省略する。
【0067】図3に示す照明器具21は、照明器具本体
22、グローブ23および図1に示す放電ランプ点灯装
置1などから構成されている。環形蛍光ランプ4,5
は、環外径が異なり、同心円状にして照明器具本体22
のランプソケット24,25に配設されている。環形蛍
光ランプ4は、管外径16.5mm、環外径299m
m、ランプ電力27Wである。環形蛍光ランプ5は、管
外径16.5mm、環外径373mm、ランプ電力34
Wである。照明器具本体22内には、環形蛍光ランプ
4,5を除く放電ランプ点灯装置1が配設されている。
放電ランプ点灯装置1のインバータ回路14は、環形蛍
光ランプ4,5を高周波で付勢する。照明器具本体22
は、天井26に図示しないネジなどによって固定され、
前面はグローブ23によって覆われている。環形蛍光ラ
ンプ4,5の管径が16.5mmと細いので、照明器具
21は薄形化されている。
【0068】照明器具21は、環形蛍光ランプ4,5の
予熱時および始動時に、ランプ電圧に対応する電圧がそ
れぞれ予め設定された一定電圧となるように電界効果ト
ランジスタFET1,FET2がオンオフ制御される放
電ランプ点灯装置1を配設しているので、予熱時、始動
時に環形蛍光ランプ4,5のランプ電圧の変動が防止さ
れる。そして、照明器具21は、安価な放電ランプ点灯
装置1を配設するので、安価で高品質を提供することが
できる。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放電ランプの
始動時に、ランプ電圧に対応する電圧が予め設定された
一定電圧となるようにスイッチング素子がオンオフ制御
されるように構成されているので、始動時の放電ランプ
のランプ電圧の変動を防止することができ、放電ランプ
の始動後は、交流入力電流が低歪化されるので、入力力
率の向上を図ることができる。そして、構成回路素子の
選定、定数の設定が容易であるので、安価に放電ランプ
点灯装置を提供することができる。
【0070】請求項2の発明によれば、放電ランプの始
動時に、ランプ電圧に対応する電圧が予め設定された一
定電圧となるようにスイッチング素子がオンオフ制御さ
れるように構成されているので、始動時の放電ランプの
ランプ電圧の変動を防止することができ、放電ランプの
始動後は、入力電圧波形検出手段により検出された整流
装置の入力電圧の電圧波形と、入力電流波形検出手段に
より検出されたチョッパ回路の入力電流の低周波成分の
電流波形が一致するようにスイッチング素子をオンオフ
動作させるので、交流電源からの入力電流を容易に低歪
化することができて、入力力率の向上を図ることができ
る。そして、構成回路素子の選定、定数の設定が容易で
あるので、安価に放電ランプ点灯装置を提供することが
できる。
【0071】請求項3の発明によれば、放電ランプの始
動時に、ランプ電圧に対応する電圧が予め設定された一
定電圧となるようにスイッチング素子がオンオフ制御さ
れる放電ランプ点灯装置を配設しているので、照明器具
は、始動時に放電ランプのランプ電圧の変動を防止する
ことができる。また、安価な放電ランプ点灯装置を配設
するので、安価で品質の高い照明器具を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路図。
【図2】同じく、放電ランプのランプ電圧の波形図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す照明器具の断面
図。
【図4】従来技術の放電ランプ点灯装置の回路図。
【図5】同じく、放電ランプのランプ電圧の波形図。
【符号の説明】
1………………放電ランプ点灯装置 2………………整流装置 3………………複合回路 4,5…………放電ランプとしての蛍光ランプ 6………………駆動手段としての駆動回路 7………………ランプ電圧検出手段としてのランプ電圧
検出回路 8………………入力電圧波形検出手段としての入力電圧
波形検出回路 9………………入力電流波形検出手段としての入力電流
波形検出回路 10……………制御手段としての制御回路 21……………照明器具 22……………照明器具本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垣谷 勉 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AB02 BA05 BB01 BC01 BC03 CA11 CA16 DB03 DD01 DE02 DE04 FA05 GA02 GB04 GC04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電圧を整流する整流装置と;整
    流装置の出力側に設けられ、互いにスイッチング素子を
    共用して交流入力電流を低歪化させるチョッパ回路およ
    び放電ランプを点灯させるインバータ回路を形成してな
    る複合回路と;インバータ回路の高周波出力によって点
    灯される放電ランプと;交流入力電流を低歪化させるよ
    うに、前記スイッチング素子をオンオフ制御可能な駆動
    手段と;放電ランプのランプ電圧に対応する電圧を検出
    するランプ電圧検出手段と;放電ランプの始動時には、
    駆動手段に対して交流入力電流を低歪化させる前記スイ
    ッチング素子のオンオフ制御動作を不作動にして、ラン
    プ電圧検出手段により検出された電圧が予め設定された
    一定電圧となるようにオンオフ制御させ、放電ランプの
    始動後は、駆動手段に対して交流入力電流を低歪化させ
    る前記スイッチング素子のオンオフ制御動作を作動させ
    る制御手段と;を具備していることを特徴とする放電ラ
    ンプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電圧を整流する整流装置と;整
    流装置の出力側に設けられ、互いにスイッチング素子を
    共用して交流入力電流を低歪化させるチョッパ回路およ
    び放電ランプを点灯させるインバータ回路を形成してな
    る複合回路と;インバータ回路の高周波出力によって点
    灯される放電ランプと;放電ランプのランプ電圧に対応
    する電圧を検出するランプ電圧検出手段と;整流装置の
    入力電圧の電圧波形を検出する入力電圧波形検出手段
    と;チョッパ回路の入力電流の低周波成分の電流波形を
    検出する入力電流波形検出手段と;入力電圧波形検出手
    段により検出された電圧波形および入力電流波形検出手
    段により検出された電流波形が一致するように、前記ス
    イッチング素子をオンオフ動作させて交流入力電流の低
    歪化を行わせる駆動手段と;放電ランプの始動時には、
    駆動手段に対して交流入力電流の低歪化を行う前記スイ
    ッチング素子のオンオフ制御動作を不作動にして、ラン
    プ電圧検出手段により検出された電圧が予め設定された
    一定電圧となるようにオンオフ制御させ、放電ランプの
    始動後は、駆動手段に対して交流入力電流の低歪化を行
    う前記スイッチング素子のオンオフ制御動作を作動させ
    る制御手段と;を具備していることを特徴とする放電ラ
    ンプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 照明器具本体と;この照明器具本体に配
    設された請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置
    と;を具備していることを特徴とする照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7625097B2 (en) 2002-09-06 2009-12-01 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha Illuminated elevator including cold-cathode flourescent lamp

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