JPH11273888A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JPH11273888A
JPH11273888A JP10078643A JP7864398A JPH11273888A JP H11273888 A JPH11273888 A JP H11273888A JP 10078643 A JP10078643 A JP 10078643A JP 7864398 A JP7864398 A JP 7864398A JP H11273888 A JPH11273888 A JP H11273888A
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JP
Japan
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switching element
discharge lamp
circuit
electrodeless discharge
lighting device
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Withdrawn
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JP10078643A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kido
大志 城戸
Shinji Makimura
紳司 牧村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各
スイッチング素子と駆動回路との間のインピーダンス不
整合に起因するハイサイドのスイッチング素子のオン期
間がローサイドのスイッチング素子のオン期間よりも長
くなる不具合を解消する。 【解決手段】 無極放電灯Laと、誘導コイルL1と、
直流電源回路11と、この両出力端子間に直列接続され
た二つのスイッチング素子Q1,Q2を有し、誘導コイ
ルL1に高周波電力を供給するインバータ回路13と、
インバータ回路13の各スイッチング素子を駆動するた
めの駆動回路14とを備えた無電極放電灯点灯装置に対
して、上記不具合による両オン期間の長さの差を減少さ
せる差減少部10、すなわちスイッチング素子Q1のゲ
ートとスイッチング素子Q1,Q2の接続点A2との間
に接続されたインダクタL100を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯の近
傍に配置された誘導コイルに高周波電磁界を誘起して、
無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、誘導コイルに高周波電磁界を
誘起して、無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯
装置が種々使用され、また提案されている。図9は、こ
のような従来の無電極放電灯点灯装置の一例を示す回路
図で、この無電極放電灯点灯装置は、直流電源回路1
1、起動回路12、インバータ回路13、駆動回路1
4、共振回路15及び負荷回路16により構成され、い
わゆる自励式になっている。なお、抵抗R1は、インバ
ータ回路13の起動を補助するためのもので、コンデン
サC1は直流線分カット用に使用されている。また、負
荷回路16は、無電極放電灯Laとこの無電極放電灯L
aの外周に沿って近接して配置される誘導コイルL1と
により構成される。
【0003】直流電源回路11は、整流器DB及び電解
コンデンサCoにより構成され、交流電源1からの交流
電力をスイッチSWを介して取り込んで、整流器DB及
び電解コンデンサCoで整流し平滑して直流電圧Eを得
るものである。起動回路12は、電界コンデンサCoの
両端に直列接続された抵抗R120,R121と、これ
らの接続点A1とスイッチング素子Q1,Q2の接続点
A2との間に接続されたコンデンサC120と、接続点
A1とスイッチング素子Q1のゲート端子との間に直列
接続されたトリガ素子(例えばダイアック)Q120及
びダイオードD120と、コンデンサC120の両端に
直列接続された抵抗R122及びダイオードD121と
により構成され、インバータ回路13を起動させるため
のものである。
【0004】インバータ回路13は、いわゆるハーフブ
リッジ式で、直流電源回路11の両出力端子間に直列接
続された二つのスイッチング素子Q1,Q2を有し、共
振回路15,コンデンサC1及び抵抗R1を介して、誘
導コイルL1に高周波電力を供給して無電極放電灯La
を点灯させるものである。駆動回路14は、1次巻線n
1及び2次巻線n2,n3を有するトランスT14と、
2次巻線n2とスイッチング素子Q1のゲート端子との
間に接続された抵抗R140と、2次巻線n3の両端に
接続されたコンデンサC140とにより構成され、起動
後のインバータ回路13におけるスイッチング素子Q
1,Q2を駆動するものである。なお、2次巻線n2,
n3の巻数比は、ほぼ1:1になっている。
【0005】共振回路15は、接続点A2とトランスT
14の1次巻線n1との間に直列接続されたインダクタ
ンス素子L150及びコンデンサC150により構成さ
れている。このように構成された無電極放電灯点灯装置
の動作について説明すると、スイッチSWがオンすれ
ば、電解コンデンサCoの両端に直流電圧Eが発生し、
この直流電圧Eによって、電解コンデンサCo→抵抗R
120→コンデンサC120→インダクタンス素子L1
50→抵抗R1→誘導コイルL1→電解コンデンサCo
からなる閉ループに電流が流れ、コンデンサC120が
充電される。
【0006】この充電によってコンデンサC120の両
端電圧(以下、電圧と呼ぶ。)が徐々に上昇し、この電
圧がトリガ素子Q120のブレークオーバー電圧に達す
ると当該トリガ素子Q120がオンし、これにより、コ
ンデンサC120→トリガ素子Q120→ダイオードD
120→抵抗R140→2次巻線n2→コンデンサC1
20からなる閉ループに電流が流れる。
【0007】この閉ループに電流が流れると、スイッチ
ング素子Q1のゲート・ソース間に電圧が発生してスイ
ッチング素子Q1がオンし、これにより、電解コンデン
サCo→スイッチング素子Q1→インダクタンス素子L
150→コンデンサC150→1次巻線n1→電解コン
デンサCoの閉ループに電流が流れる。この電流により
2次巻線n2,n3に2次電圧が発生し、以後スイッチ
ング素子Q1,Q2はそれぞれ交互にオン/オフを繰り
返し、これにより、共振回路15に振動電流が流れてイ
ンバータ回路13が自励発振をし、高周波電力が得られ
る。
【0008】この高周波電力によりインバータ回路13
から誘導コイルL1に数MHzから数百MHzの高周波
電流が流れ、誘導コイルL1に高周波電磁界が発生し、
これにより、無電極放電灯La内に高周波プラズマ電流
が発生して紫外線もしくは可視光が発生する。なお、イ
ンバータ回路13が発振してスイッチング素子Q1がオ
ンすれば、電解コンデンサCo→スイッチング素子Q1
→ダイオードD121→抵抗R122→抵抗R121→
電解コンデンサCoの閉ループに電流が流れ、これによ
り、起動回路12は停止する。
【0009】以上、上記無電極放電灯点灯装置では、起
動時に、スイッチング素子Q1のゲート端子に印加され
るパルス電圧の振幅を増加させる抵抗R140が設けら
れ、これにより、スイッチング素子Q1が確実に起動す
るようになっている。しかしながら、特開平9−129
385号公報では、上記抵抗R140による問題が指摘
されている。すなわち、上記構成では、スイッチング素
子Q1のゲート電圧が抵抗R140による電圧降下の影
響を受けて、スイッチング素子Q1とスイッチング素子
Q2とのオンデューティ比が約1:1からずれてしま
い、これにより、スイッチング素子Q1,Q2における
スイッチングロスが増加してしまうという問題が指摘さ
れている。
【0010】このため、特開平9−129385号公報
では、抵抗R140によるスイッチング素子Q1,Q2
の両ゲート電圧のばらつきを抑制して、スイッチング素
子Q1,Q2のオン/オフ期間を略一定にする(スイッ
チング素子Q1のオンデユーティとスイッチング素子Q
2のオンデューティとの比を約1:1にする)ようにし
ている。
【0011】例えば、抵抗R140での電圧降下による
上記両ゲート電圧のばらつきを抑制するように、トラン
スT14の2次巻線n2,n3の巻数がn2>n3を満
足するようにし、これにより、スイッチング素子Q1,
Q2のゲート端子に印加されるゲート電圧の振幅が略同
等になるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−129385号公報記載の抵抗R140での電
圧降下に着目する方法では、スイッチング素子Q1,Q
2の各々が高周波(例えば13.56MHz)で駆動さ
れる場合、スイッチング素子Q1,Q2のオン/オフ期
間を略一定にすることができない。
【0013】すなわち、インバータ回路13の構成がハ
ーフブリッジである場合、スイッチング素子Q1,Q2
の各々が上記高周波で駆動されると、両スイッチング素
子Q1,Q2間での浮遊容量が異なり、また各スイッチ
ング素子と駆動回路14との間のインピーダンス整合が
とれず、これらの原因によって電力反射が起こって、一
方のゲート・ソース間の電圧振幅と他方のゲート・ソー
ス間の電圧振幅とがアンバランスになったり、波形の歪
み方が異なったりする。このため、抵抗R140による
スイッチング素子Q1,Q2の両ゲート電圧のばらつき
を抑制しても、一方のスイッチング素子のオン期間の長
さと他方のスイッチング素子のオン期間の長さとが異な
ってしまう。
【0014】なお、スイッチング素子Q1,Q2のオン
/オフ期間を略一定にすることができなければ、始動時
の動作不安定、さらにはスイッチング素子への過大スト
レスや破壊といった好ましくない状態が起こり得る。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、両スイ
ッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子
と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両
スイッチング素子のオン期間に係る不具合を解消し得る
無電極放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、無電極放電灯と、前記無電極放電灯に近接
して配置される誘導コイルと、交流電源からの交流電力
を整流し平滑して直流電力を得る直流電源と、前記直流
電源の両出力端子間に直列接続された二つのスイッチン
グ素子を有し、前記誘導コイルに高周波電力を供給する
高周波回路と、前記高周波回路の各スイッチング素子を
駆動するための駆動回路と、前記無電極放電灯の始動時
に、前記直流電源の両出力端子間のハイサイドに接続さ
れたスイッチング素子のオン期間が両出力端子間のロー
サイドに接続されたスイッチング素子のオン期間よりも
長くなることにより生じる両オン期間の長さの差を減少
させる差減少手段とを備えたものである。
【0016】この構成では、ハイサイドに接続されたス
イッチング素子のオン期間がローサイドに接続されたス
イッチング素子のオン期間よりも長くなることにより生
じる両オン期間の長さの差が減少するので、両スイッチ
ング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子と駆
動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両スイ
ッチング素子のオン期間に係る不具合が解消するように
なる。
【0017】なお、前記差減少手段は、前記駆動回路に
よる前記各スイッチング素子に対する駆動信号の振幅を
変化させることにより、前記両オン期間の長さの差を減
少させるものでもよい。この構成によれば、両スイッチ
ング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子と駆
動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両スイ
ッチング素子のオン期間に係る不具合が解消するように
なる。
【0018】また、前記差減少手段は、前記ハイサイド
に接続されたスイッチング素子の制御端子と前記二つの
スイッチング素子の接続点との間に接続されたインダク
タであってもよい。この構成では、駆動回路側からみた
スイッチング素子の制御端子と上記接続点との間のイン
ピーダンスが下がり、これにより、スイッチング素子の
制御端子に供給される電力波形歪みが改善され、両スイ
ッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子
と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両
スイッチング素子のオン期間に係る不具合が解消するよ
うになる。
【0019】また、前記駆動回路は、第1巻線、第2巻
線及び第3巻線を有する駆動トランスを備え、前記第2
巻線は、前記ハイサイドに接続されたスイッチング素子
の制御端子と前記二つのスイッチング素子の接続点との
間に接続され、前記第3巻線は、前記ローサイドに接続
されたスイッチング素子の制御端子と前記ローサイドと
の間に接続され、前記差減少手段は、前記第3巻線の巻
数が前記第2巻線の巻数よりも多くなる巻数構造である
ものでもよい。この構成では、無電極放電灯の始動時
に、ハイサイドに接続されたスイッチング素子のオン期
間がローサイドに接続されたスイッチング素子のオン期
間よりも長くなることにより生じる両オン期間の長さの
差が減少するように、第3巻線の巻数が第2巻線の巻数
よりも多くされるので、無電極放電灯の始動時には、ハ
イサイドのスイッチング素子の制御端子電圧がローサイ
ドのスイッチング素子の制御端子電圧よりも低くなり、
ハイサイドのスイッチング素子の制御端子電圧の振幅が
狭くなってこのスイッチング素子のオン期間が短くな
り、これにより、上記両オン期間の長さの差が減少し、
両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチン
グ素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因
する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合が解消
するようになる。
【0020】また、前記差減少手段は、前記ハイサイド
に接続されたスイッチング素子の制御端子に対して、負
のバイアスを印加するものでもよい。この構成では、負
のバイアスによって、ハイサイドに接続されたスイッチ
ング素子のオン期間が短くなり、これにより、ハイサイ
ドに接続されたスイッチング素子のオン期間がローサイ
ドに接続されたスイッチング素子のオン期間よりも長く
なることにより生じる両オン期間の長さの差が減少し、
両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチン
グ素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因
する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合が解消
するようになる。
【0021】また、前記差減少手段は、前記駆動回路と
前記高周波回路との間に介在し、これら両者のインピー
ダンスを整合させるマッチング回路であってもよい。こ
の構成では、各スイッチング素子と駆動回路との間のイ
ンピーダンス不整合に起因して生じる電力反射によっ
て、ハイサイドに接続されたスイッチング素子のオン期
間がローサイドに接続されたスイッチング素子のオン期
間よりも長くなる現象がなくなり、これにより、ハイサ
イドに接続されたスイッチング素子のオン期間がローサ
イドに接続されたスイッチング素子のオン期間よりも長
くなることにより生じる両オン期間の長さの差が減少
し、両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッ
チング素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に
起因する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合が
解消するようになる。
【0022】また、前記マッチング回路はコンデンサか
らなるものでもよい。このような簡単な回路構成でも、
両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチン
グ素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因
する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合が解消
するようになる。また、前記差減少手段は、前記ハイサ
イドに接続されたスイッチング素子の制御端子に介在す
る第1インピーダンス素子及び前記ローサイドに接続さ
れたスイッチング素子の制御端子に介在する第2インピ
ーダンス素子により構成され、前記第1インピーダンス
素子のインピーダンスは、前記第2インピーダンス素子
のインピーダンスよりも高いものでもよい。この構成で
は、ハイサイドのスイッチング素子の制御端子電圧がロ
ーサイドのスイッチング素子の制御端子電圧よりも低く
なり、ハイサイドのスイッチング素子の制御端子電圧の
振幅が狭くなってこのスイッチング素子のオン期間が短
くなり、これにより、上記両オン期間の長さの差が減少
し、両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッ
チング素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に
起因する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合が
解消するようになる。
【0023】前記第1及び第2インピーダンス素子の各
々は抵抗であってもよい。このような簡単な回路構成で
も、両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッ
チング素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に
起因する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合が
解消するようになる。さらに、前記差減少手段は、前記
無電極放電灯の点灯後も、前記両オン期間の長さの差を
減少させるものでもよい。点灯時においても、ハイサイ
ドに接続されたスイッチング素子のオン期間がローサイ
ドに接続されたスイッチング素子のオン期間よりも長く
なることにより生じる両オン期間の長さの差が減少する
ので、両スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイ
ッチング素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合
に起因する両スイッチング素子のオン期間に係る不具合
が解消するようになる。
【0024】なお、前記二つのスイッチング素子の各々
は、電界効果トランジスタであってもよく、また、前記
高周波回路と前記誘導コイルとの間に設けられ、これら
両者のインピーダンスを整合させて、前記高周波回路か
ら前記誘導コイルへの電力供給の効率を高める別のマッ
チング回路を備えてもよい。さらに、前記高周波回路の
動作周波数は数百kHz以上であってもよく、前記駆動
回路は水晶振動子によって動作するものでもよい。
【0025】請求項15記載の発明は、無電極放電灯
と、前記無電極放電灯に近接して配置される誘導コイル
と、直列接続された二つのスイッチング素子を有し、前
記誘導コイルに高周波電力を供給する高周波回路と、前
記高周波回路の各スイッチング素子を駆動するための駆
動回路と、前記駆動回路と前記高周波回路との間に介在
し、これら両者のインピーダンスを整合させるマッチン
グ回路とを備えたものである。
【0026】この構成では、各スイッチング素子と駆動
回路との間のインピーダンス不整合に起因して生じる電
力反射によって、ハイサイドに接続されたスイッチング
素子のオン期間がローサイドに接続されたスイッチング
素子のオン期間よりも長くなる現象がなくなり、これに
より、ハイサイドに接続されたスイッチング素子のオン
期間がローサイドに接続されたスイッチング素子のオン
期間よりも長くなることにより生じる両オン期間の長さ
の差が減少し、両スイッチング素子間で異なる浮遊容量
や各スイッチング素子と駆動回路との間のインピーダン
ス不整合に起因する両スイッチング素子のオン期間に係
る不具合が解消するようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態を
示す回路図で、以下この図を用いて第1実施形態につい
て説明する。第1実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図9と同様に、交流電源1からの交流電力を整流し平滑
して直流電力を得る直流電源回路(直流電源)11と、
インバータ回路13を起動させる起動回路12と、直流
電源回路11の両出力端子間に直列接続された二つのス
イッチング素子(MOSFET)Q1,Q2を有し、誘
導コイルL1に高周波電力を供給するインバータ回路
(高周波回路)13と、2次巻線n2,n3の巻数比が
1:1の駆動トランスT14を有し、インバータ回路1
3の各スイッチング素子を駆動するための駆動回路14
と、直列接続されたインダクタンス素子L150及びコ
ンデンサC150により構成される共振回路15と、無
極放電灯La及びこの無電極放電灯Laに近接して配置
される誘導コイルL1により構成される負荷回路16
と、抵抗R1と、コンデンサC1とを有している他、第
1実施形態では、スイッチング素子Q1,Q2間で異な
る浮遊容量や各スイッチング素子と駆動回路14との間
のインピーダンス不整合に起因するスイッチング素子Q
1,Q2のオン期間に係る不具合を解消する手段が設け
られている。
【0028】すなわち、無電極放電灯Laの始動時に、
上記浮遊容量やインピーダンス不整合に起因して生じる
電力反射によって、スイッチング素子Q1のオン期間が
スイッチング素子Q2のオン期間よりも長くなることを
つきとめ、これにより生じる両オン期間の長さの差を減
少させる差減少部(差減少手段)10を設けた。この差
減少部10は、ハイサイドに接続されたスイッチング素
子Q1のゲートとスイッチング素子Q1,Q2の接続点
A2との間に接続されたインダクタL100により構成
されている。
【0029】このように、スイッチング素子Q1のゲー
ト・ソース間のみにインダクタL100を設けることに
より、インダクタL100が駆動トランスT14の2次
巻線n2と並列接続されるので、駆動回路14側からみ
たスイッチング素子Q1のゲート・ソース間のインピー
ダンスが下がる。これにより、スイッチング素子Q1の
ゲート・ソース間に供給される電圧波形の歪みが改善さ
れ、無電極放電灯Laの始動時に、ハイサイドに接続さ
れたスイッチング素子Q1のオン期間がローサイドに接
続されたスイッチング素子Q2のオン期間よりも長くな
ることにより生じる両オン期間の長さの差が減少するこ
ととなる。この結果、スイッチング素子Q1,Q2の各
々が高周波(例えば13.56MHz)で駆動されて
も、スイッチング素子Q1,Q2のオン/オフ期間が略
一定となる。
【0030】以上、第1実施形態によれば、無電極放電
灯Laを確実に始動させることが可能になる他、両スイ
ッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子
と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両
スイッチング素子のオン期間に係る不具合、すなわちス
イッチング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2
のオン期間よりも長くなる不具合を解消することが可能
になる。
【0031】これにより、始動時の動作不安定、さらに
はスイッチング素子への過大ストレスや破壊といった好
ましくない状態を防止することが可能になる。なお、第
1実施形態では、抵抗R140は、インバータ回路13
の起動をよくするために設けられているので、特になく
ても構わない。また、第1実施形態では、動作周波数
は、13.56MHzであるとして説明したが、数百k
Hz以上から上記効果が期待される。
【0032】図2は、本発明の第2実施形態を示す回路
図で、以下この図を用いて第2実施形態について説明す
る。第2実施形態の無電極放電灯点灯装置は、第1実施
形態と同様に、直流電源回路11と、透光性のガラスバ
ルブまたは内面に蛍光体が塗布されたガラスバルブ内に
不活性ガスや金属蒸気等の放電ガスを封入した無電極放
電灯La及びこの無電極放電灯Laの近傍に配置された
誘導コイルL1により構成される負荷回路16とを有し
ている他、第1実施形態とは異なる高周波回路23、駆
動回路24及びマッチング回路27を有している。
【0033】高周波回路23は、直流電源回路11の両
出力端子間に直列接続された二つのスイッチング素子Q
1,Q2と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と誘
導コイルL1のローサイドでない上端との間に直列接続
された共振要素インダクタL231及びコンデンサC2
31とにより構成され、誘導コイルL1に高周波電力を
供給するものである。この高周波回路23は、いわゆる
D級増幅回路になっている。
【0034】駆動回路24は、直流電源回路11の両出
力端子間に直列接続されたイングクタL241及びスイ
ッチング素子(MOSFET)Q241と、例えば水晶
振動子等により構成され、高周波の交流電力を発生して
スイッチング素子Q241のゲートに供給する発振回路
241と、スイッチング素子Q241のソース・ドレイ
ン間に並列接続されるコンデンサC241と、このコン
デンサC241の両端に直列接続されるコンデンサC2
42,C243と、コンデンサC243の両端に並列接
続される1次巻線n1、スイッチング素子Q1のゲート
とスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間に接続さ
れる2次巻線n2、及びスイッチング素子Q2のゲート
と直流電源回路11の両出力端子のローサイドとの間に
接続される2次巻線n3を有する駆動トランスT24と
により構成され、いわゆるC級増幅回路になっている。
すなわち、発振回路241からの信号がC級増幅され、
駆動トランスT24を介して高周波回路23のスイッチ
ング素子Q1,Q2のゲート・ソース間端子に正弦波状
の高周波の交流電圧が印加されるようにしている。
【0035】マッチング回路27は、誘導コイルL1に
並列接続されるコンデンサC271により構成され、誘
導コイルL1と高周波回路23の両方のインピーダンス
を整合して、点灯時に、高周波回路23からの高周波電
力を誘導コイルL1に効率良く伝達させるものである。
さらに、スイッチング素子Q1,Q2間で異なる浮遊容
量や各スイッチング素子と駆動回路24との間のインピ
ーダンス不整合に起因するスイッチング素子Q1,Q2
のオン期間に係る不具合を解消する手段が設けられてい
る。すなわち、両オン期間の長さの差を減少させる差減
少構造(差減少手段)20が採用されている。
【0036】この差減少構造20は、二次巻線n3の巻
数が二次巻線n2の巻数よりも多くなる巻数構造(n2
<n3)であり、この巻数構造は、無電極放電灯Laの
始動時に、スイッチング素子Q1のオン期間がスイッチ
ング素子Q2のオン期間よりも長くなることにより生じ
る両オン期間の長さの差が減少するように設定されてい
る。
【0037】このような巻数構造を採用することで、無
電極放電灯Laの始動時には、スイッチング素子Q1の
ゲート・ソース間電圧がスイッチング素子Q2のゲート
・ソース間電圧よりも低くなり、スイッチング素子Q1
のゲート・ソース間電圧の振幅が狭くなってスイッチン
グ素子Q1のオン期間が短くなり、これにより、スイッ
チング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2のオ
ン期間よりも長くなることにより生じる両オン期間の長
さの差が減少し、スイッチング素子Q1,Q2のオン期
間が略同一になる。
【0038】次に、第2実施形態の動作について説明す
る。直流電圧Eが発生すると、高周波回路23及び駆動
回路24の双方に直流電圧Eが印加して、発振回路24
1からスイッチング素子Q241のゲート・ソース間端
子に高周波の交流電圧が印加され、これにより、スイッ
チング素子Q241がオン/オフする。
【0039】このスイッチング素子Q241がオン/オ
フすると、共振要素L241及びコンデンサC241
と、コンデンサC242,C243と、駆動トランスT
24とによって、高周波回路23のスイッチング素子Q
1,Q2の各ゲート・ソース間端子に正弦波状の高周波
の交流電圧が印加される。これにより、スイッチング素
子Q1,Q2が交互にオン/オフする。このとき、差減
少構造20によって、スイッチング素子Q1のオン期間
がスイッチング素子Q2のオン期間よりも長くなること
により生じる両オン期間の長さの差が減少し、スイッチ
ング素子Q1,Q2のオン期間が略同一になる。
【0040】スイッチング素子Q1,Q2が交互にオン
/オフすると、共振要素イングクタL231及びコンデ
ンサC231と、マッチング回路27とによって、誘導
コイルL1に数百kHz以上の高周波電流が流れる。こ
れにより、誘導コイルL1に高周波電磁界が発生し、無
電極放電灯Laに高周波電力が供給される。無電極放電
灯Laに高周波電力が供給されと、内部に高周波プラズ
マ電流が発生し、紫外線もしくは可視光が発生する。
【0041】以上、第2実施形態によれば、両スイッチ
ング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子と駆
動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両スイ
ッチング素子のオン期間に係る不具合、すなわちスイッ
チング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2のオ
ン期間よりも長くなる不具合を解消することが可能にな
る。
【0042】これにより、始動時の動作不安定、さらに
はスイッチング素子への過大ストレスや破壊といった好
ましくない状態を防止することが可能になる。図3は、
本発明の第3実施形態を示す回路図で、以下この図を用
いて第3実施形態について説明する。第3実施形態の無
電極放電灯点灯装置は、第2実施形態と同様に、直流電
源回路11、高周波回路23、マッチング回路27及び
負荷回路16を具備している他、第2実施形態とは異な
る回路構成の駆動回路34を具備している。
【0043】この駆動回路34は、第2実施形態と同様
に、イングクタL241、スイッチング素子Q241、
発振回路241及びコンデンサC241,C242,C
243を備えている他、第2実施形態とは異なる、一次
巻線n12及び2次巻線n2と一次巻線n13及び2次
巻線n3との2個に分割された駆動トランスT34を備
えている。なお、一次巻線n12,n13の巻数比は同
一であり、二次巻線n2,n3の巻数比も同一である。
【0044】さらに、スイッチング素子Q1,Q2間で
異なる浮遊容量や各スイッチング素子と駆動回路34と
の間のインピーダンス不整合に起因するスイッチング素
子Q1,Q2のオン期間に係る不具合を解消する手段が
設けられている。すなわち、両オン期間の長さの差を減
少させる差減少部(差減少手段)30が設けられてい
る。
【0045】差減少部30は、スイッチング素子Q1の
ゲートとスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間に
直列接続されるダイオードD300及び抵抗R300
と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と二次巻線n
2の下端(スイッチング素子Q1のゲート側でない方)
との間に介在するコンデンサC300と、このコンデン
サC300に並列接続される抵抗R301とにより構成
され、スイッチング素子Q1のゲートに対して負のバイ
アスを印加するものである。
【0046】このように、スイッチング素子Q1のゲー
ト・ソース間側のみに負バイアスを印加すると、スイッ
チング素子Q1のオン期間が短くなり、これにより、無
電極放電灯Laの始動時に、スイッチング素子Q1のオ
ン期間がスイッチング素子Q2のオン期間よりも長くな
ることにより生じる両オン期間の長さの差が減少し、ス
イッチング素子Q1,Q2のオン期間が略同一になる。
【0047】以上、第3実施形態によれば、無電極放電
灯Laを確実に始動させることが可能になる他、両スイ
ッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子
と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両
スイッチング素子のオン期間に係る不具合、すなわちス
イッチング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2
のオン期間よりも長くなる不具合を解消することが可能
になる。
【0048】これにより、始動時の動作不安定、さらに
はスイッチング素子への過大ストレスや破壊といった好
ましくない状態を防止することが可能になる。図4は、
本発明の第4実施形態を示す回路図で、以下この図を用
いて第4実施形態について説明する。第4実施形態の無
電極放電灯点灯装置は、第2実施形態と同様に、直流電
源回路11、高周波回路23、マッチング回路27及び
負荷回路16を具備している他、第2実施形態とは異な
る駆動回路44を具備している。
【0049】この駆動回路44は、第2実施形態の駆動
回路24と同じ回路構成になっている一方、駆動回路2
4と異なる点として、駆動トランスT24に代えて一次
巻線n1及び二次巻線n2,n3(巻数比はn2:n3
=1:1)を有する駆動トランスT44を備えている。
さらに、スイッチング素子Q1,Q2間で異なる浮遊容
量や各スイッチング素子と駆動回路44との間のインピ
ーダンス不整合に起因するスイッチング素子Q1,Q2
のオン期間に係る不具合を解消する手段が設けられてい
る。すなわち、両オン期間の長さの差を減少させる差減
少部(差減少手段)40が設けられている。
【0050】この差減少部40は、二次巻線n2とスイ
ッチング素子Q1のゲートとの間に介在し、コンデンサ
C400,C401,C402により構成されるいわゆ
るπ形のマッチング回路と、二次巻線n3とスイッチン
グ素子Q2のゲートとの間に介在し、コンデンサC40
3,C404,C405により構成されるπ形のマッチ
ング回路とを備えている。
【0051】このように、マッチング回路を設けること
により、各スイッチング素子と駆動回路との間のインピ
ーダンス不整合に起因して生じる電力反射によって、ス
イッチング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2
のオン期間よりも長くなる現象がなくなり、これによ
り、無電極放電灯Laの始動時には、スイッチング素子
Q1のオン期間がスイッチング素子Q2のオン期間より
も長くなることにより生じる両オン期間の長さの差が減
少し、スイッチング素子Q1,Q2のオン期間が略同一
になるようにしている。
【0052】以上、第4実施形態によれば、無電極放電
灯Laを確実に始動させることが可能になる他、両スイ
ッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子
と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両
スイッチング素子のオン期間に係る不具合、すなわちス
イッチング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2
のオン期間よりも長くなる不具合を解消することが可能
になる。
【0053】これにより、始動時の動作不安定、さらに
はスイッチング素子への過大ストレスや破壊といった好
ましくない状態を防止することが可能になる。なお、第
4実施形態では、両スイッチング素子の双方のゲートに
対してマッチング回路が設けられているが、これに限ら
ず、ハイサイドに接続されたスイッチング素子のゲート
に対してのみにマッチング回路が設けられる構成でもよ
い。
【0054】図5は、本発明の第5実施形態を示す回路
図で、以下この図を用いて第5実施形態について説明す
る。第5実施形態の無電極放電灯点灯装置は、第4実施
形態と同様に、直流電源回路11、高周波回路23、駆
動回路44及び負荷回路16を備えている他、第2実施
形態とは異なるマッチング回路57を備えている。
【0055】このマッチング回路57は、π形配置のコ
ンデンサC571,C572,C573により構成さ
れ、マッチング回路27と同様に、誘導コイルL1と高
周波回路23の両方のインピーダンスを整合して、点灯
時に、高周波回路23からの高周波電力を誘導コイルL
1に効率良く伝達させるものである。さらに、スイッチ
ング素子Q1,Q2間で異なる浮遊容量や各スイッチン
グ素子と駆動回路44との間のインピーダンス不整合に
起因するスイッチング素子Q1,Q2のオン期間に係る
不具合を解消する手段が設けられている。すなわち、両
オン期間の長さの差を減少させる差減少部(差減少手
段)50が設けられている。
【0056】この差減少部50は、二次巻線n2とスイ
ッチング素子Q1のゲートとの間に介在する抵抗(第1
インピーダンス素子)R500と、二次巻線n3とスイ
ッチング素子Q2のゲートとの間に介在する抵抗(第2
インピーダンス素子)R501とにより構成され、これ
ら抵抗R500,R501は、無電極放電灯Laの始動
時に、スイッチング素子Q1のオン期間がスイッチング
素子Q2のオン期間よりも長くなることにより生じる両
オン期間の長さの差を減少するように、抵抗R500の
抵抗値が抵抗R501の抵抗値よりも高くなるように設
定されている。
【0057】このように、抵抗R500,R501を設
けることにより、スイッチング素子Q1のゲート・ソー
ス間電圧がスイッチング素子Q2のゲート・ソース間電
圧よりもの低くなり、スイッチング素子Q1のゲート・
ソース間電圧の振幅が狭くなってスイッチング素子Q1
のオン期間が短くなり、これにより、無電極放電灯La
の始動時には、スイッチング素子Q1のオン期間がスイ
ッチング素子Q2のオン期間よりも長くなることにより
生じる両オン期間の長さの差が減少し、スイッチング素
子Q1,Q2のオン期間が略同一になる。
【0058】以上、第5実施形態によれば、両スイッチ
ング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング素子と駆
動回路との間のインピーダンス不整合に起因する両スイ
ッチング素子のオン期間に係る不具合、すなわちスイッ
チング素子Q1のオン期間がスイッチング素子Q2のオ
ン期間よりも長くなる不具合を解消することが可能にな
る。
【0059】これにより、始動時の動作不安定、さらに
はスイッチング素子への過大ストレスや破壊といった好
ましくない状態を防止することが可能になる。なお、上
記第1〜第5実施形態では、1個の無電極放電灯が設け
られる構成になっているが、これに限らず、図6〜図8
に示すように、複数個の無電極放電灯が設けられる構成
でもよい。
【0060】図6では、3個の無電極放電灯Laが設け
られ、それぞれに誘導コイルL1が設けられて負荷回路
66が構成されている。図7では、2個の無電極放電灯
Laが設けられ、それぞれに誘導コイルL1が設けられ
て負荷回路76が構成されている一方で、コンデンサC
571〜C573及びコンデンサC774〜C777に
よりマッチング回路77が構成されている。
【0061】図8では、図7と同様の負荷回路76が構
成されている一方で、コンデンサC571〜C573及
びコンデンサC871〜C873によりマッチング回路
87が構成されている。上記図6〜図8の構成において
も、上記第1〜第5実施形態と同様の効果を奏し得るこ
とは言うまでもない。
【0062】また、スイッチング素子Q1のオン期間が
スイッチング素子Q2のオン期間よりも長くなることに
より生じる両オン期間の長さの差を減少させる差減少部
は、無電極放電灯Laの始動時及び点灯時の双方におい
て動作するようにしても構わない。このように、差減少
部が無電極放電灯Laの点灯時にも動作するようにすれ
ば、点灯時においても両スイッチング素子のオン期間が
略同一になり、無電極放電灯の始動が確実にでき、安定
した点灯状態が得られるということは言うまでもない。
【0063】さらに、抵抗R140が使用される場合、
上記差減少部及び差減少構造のいずれかを採用して、特
開平9−129385号公報記載の抵抗R140での電
圧降下に着目する方法をさらに用いれば、両スイッチン
グ素子のオン期間がより好適に略同一となってより望ま
しい。
【0064】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1、3〜6、8及び11〜15記載の発明によれば、両
スイッチング素子間で異なる浮遊容量や各スイッチング
素子と駆動回路との間のインピーダンス不整合に起因す
る両スイッチング素子のオン期間に係る不具合、すなわ
ちハイサイドのスイッチング素子のオン期間がローサイ
ドのスイッチング素子のオン期間よりも長くなる不具合
を解消することが可能になる。
【0065】請求項2、7及び9記載の発明によれば、
簡単な回路構成で、上記不具合を解消することが可能に
なる。請求項10記載の発明によれば、無電極放電灯の
点灯後も、上記不具合を解消することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す回路図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明の第4実施形態を示す回路図である。
【図5】本発明の第5実施形態を示す回路図である。
【図6】複数個の無電極放電灯が設けられた回路図であ
る。
【図7】複数個の無電極放電灯が設けられた別の回路図
である。
【図8】複数個の無電極放電灯が設けられたさらに別の
回路図である。
【図9】従来の無電極放電灯点灯装置の一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 差減少部 20 差減少構造 11 直流電源回路 12 起動回路 13 インバータ回路 23 高周波回路 14,24,34,44 駆動回路 15 共振回路 16 負荷回路 27,57 マッチング回路 L1 誘導コイル La 無電極放電灯 L100 インダクタ Q1,Q2 スイッチング素子 R500,R501 抵抗

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無電極放電灯と、 前記無電極放電灯に近接して配置される誘導コイルと、 直流電力供給用の直流電源と、 前記直流電源の両出力端子間に直列接続された二つのス
    イッチング素子を有し、前記誘導コイルに高周波電力を
    供給する高周波回路と、 前記高周波回路の各スイッチング素子を駆動するための
    駆動回路と、 前記無電極放電灯の始動時に、前記直流電源の両出力端
    子間のハイサイドに接続されたスイッチング素子のオン
    期間が両出力端子間のローサイドに接続されたスイッチ
    ング素子のオン期間よりも長くなることにより生じる両
    オン期間の長さの差を減少させる差減少手段とを備えた
    ことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記差減少手段は、前記駆動回路による
    前記各スイッチング素子に対する駆動信号の振幅を変化
    させることにより、前記両オン期間の長さの差を減少さ
    せることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯
    装置。
  3. 【請求項3】 前記差減少手段は、前記ハイサイドに接
    続されたスイッチング素子の制御端子と前記二つのスイ
    ッチング素子の接続点との間に接続されたインダクタで
    あることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路は、第1巻線、第2巻線及
    び第3巻線を有する駆動トランスを備え、 前記第2巻線は、前記ハイサイドに接続されたスイッチ
    ング素子の制御端子と前記二つのスイッチング素子の接
    続点との間に接続され、 前記第3巻線は、前記ローサイドに接続されたスイッチ
    ング素子の制御端子と前記ローサイドとの間に接続さ
    れ、 前記差減少手段は、前記第3巻線の巻数が前記第2巻線
    の巻数よりも多くなる巻数構造であることを特徴とする
    請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記差減少手段は、前記ハイサイドに接
    続されたスイッチング素子の制御端子に対して、負のバ
    イアスを印加するものであることを特徴とする請求項1
    記載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記差減少手段は、前記駆動回路と前記
    高周波回路との間に介在し、これら両者のインピーダン
    スを整合させるマッチング回路であることを特徴とする
    請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記マッチング回路はコンデンサからな
    ることを特徴とする請求項6記載の無電極放電灯点灯装
    置。
  8. 【請求項8】 前記差減少手段は、前記ハイサイドに接
    続されたスイッチング素子の制御端子に介在する第1イ
    ンピーダンス素子及び前記ローサイドに接続されたスイ
    ッチング素子の制御端子に介在する第2インピーダンス
    素子により構成され、 前記第1インピーダンス素子のインピーダンスは、前記
    第2インピーダンス素子のインピーダンスよりも高いこ
    とを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2インピーダンス素子の
    各々は抵抗であることを特徴とする請求項8記載の無電
    極放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記差減少手段は、前記無電極放電灯
    の点灯後も、前記両オン期間の長さの差を減少させるこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の無電極
    放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記二つのスイッチング素子の各々
    は、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求
    項1〜9のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記高周波回路と前記誘導コイルとの
    間に設けられ、これら両者のインピーダンスを整合させ
    て、前記高周波回路から前記誘導コイルへの電力供給の
    効率を高める別のマッチング回路を備えたことを特徴と
    する請求項1〜11のいずれかに記載の無電極放電灯点
    灯装置。
  13. 【請求項13】 前記高周波回路の動作周波数は数百k
    Hz以上であることを特徴とする請求項1〜12のいず
    れかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動回路は水晶振動子によって動
    作することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記
    載の無電極放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】 無電極放電灯と、 前記無電極放電灯に近接して配置される誘導コイルと、 直列接続された二つのスイッチング素子を有し、前記誘
    導コイルに高周波電力を供給する高周波回路と、 前記高周波回路の各スイッチング素子を駆動するための
    駆動回路と、 前記駆動回路と前記高周波回路との間に介在し、これら
    両者のインピーダンスを整合させるマッチング回路とを
    備えたことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007265901A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無電極放電灯の点灯装置
KR100778928B1 (ko) 2004-08-04 2007-11-27 문영식 무전극램프를 이용한 광고판용 전원공급장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100778928B1 (ko) 2004-08-04 2007-11-27 문영식 무전극램프를 이용한 광고판용 전원공급장치
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