JPH08162280A - 放電灯用点灯装置 - Google Patents

放電灯用点灯装置

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JPH08162280A
JPH08162280A JP30066594A JP30066594A JPH08162280A JP H08162280 A JPH08162280 A JP H08162280A JP 30066594 A JP30066594 A JP 30066594A JP 30066594 A JP30066594 A JP 30066594A JP H08162280 A JPH08162280 A JP H08162280A
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JP
Japan
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voltage
discharge lamp
transformer
resonance
primary winding
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JP30066594A
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English (en)
Inventor
Koichi Morita
浩一 森田
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電灯用点灯装置の回路構成の簡略化及び高
効率化を図る。 【構成】 直流−交流変換回路2に直流電源1の直流電
圧を印加してMOS-FET4、5をオン・オフ動作さ
せると、コンデンサ7及びリアクトル12、13が共振
してコンデンサ7の両端に正弦波状の共振電圧が発生す
る。これにより、トランス6の1次巻線6a、6bの両端
には前記の共振電圧が加算された交流電圧が発生する。
よって、直流−交流変換回路2のMOS-FET4、5
のスイッチング周波数を周波数制御手段14にて制御す
ることにより、1次巻線6a、6bの両端の電圧が変化す
るので、放電灯3に印加される電圧を制御して放電灯3
の明るさを変化させることができる。したがって、出力
可変の直流電源装置が不要となるので、放電灯用点灯装
置の回路構成を簡略化できかつ高効率化を図ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷極管、水銀灯、メタ
ルハライドランプ(HIDランプ)、蛍光燈等の放電灯
に使用される放電灯用点灯装置に関し、更に詳しくは回
路構成の簡略化及び高効率化を図った放電灯用点灯装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放電灯用点灯装置は例えば図4に
示すように、直流電源1と、直流電源1の出力端子に接
続されかつ交流電圧を発生する直流−交流変換回路2
と、直流−交流変換回路2の出力端子に接続された放電
灯3とを備えている。直流−交流変換回路2は、この例
では自励式インバータであり、交互にオン・オフ動作す
る第1及び第2のスイッチング素子としての第1及び第
2のトランジスタ4、5と、第1及び第2のトランジス
タ4、5の各々に対して直列に接続される1次巻線6
a、6b及び放電灯3に接続される2次巻線6cを有する
トランス6と、トランス6の1次巻線6a、6bと並列に
接続された共振用コンデンサ7とを有する。図4におい
て、6dはトランス6のベース帰還巻線、8は定電流用
リアクトル、9、10は第1及び第2の起動用抵抗、1
1は安定用コンデンサを示す。放電灯3には、例えば冷
極管、水銀灯、メタルハライドランプ(HIDランプ)
又は蛍光燈等の放電電極を有するものが使用される。
【0003】上記の放電灯用点灯装置において、直流電
源1の直流電圧が直流−交流変換回路2の入力端子に印
加されると、定電流用リアクトル8と第1及び第2の起
動用抵抗9、10とを通して第1及び第2のトランジス
タ4、5の各ベース端子にベース電流が供給され、第1
のトランジスタ4又は第2のトランジスタ5のいずれか
一方がオン状態となる。ここで、第1のトランジスタ4
がオン状態になると、トランス6の1次巻線6aを通し
て第1のトランジスタ4にコレクタ電流が流れる。この
コレクタ電流により1次巻線6aにエネルギが蓄積さ
れ、1次巻線6a、6bを通じて共振用コンデンサ7を充
電し始める。これにより、1次巻線6a、6bのインダク
タンスと共振用コンデンサ7の静電容量で決まる共振周
波数で共振し、1次巻線6a、6bの両端の電圧は正の正
弦波状の共振電圧となる。これと共に、ベース帰還巻線
6dにも1次巻線6a、6bとの巻線比で決まる電圧が誘
起される。第1のトランジスタ4がオン状態となった
後、ベース帰還巻線6dの電圧が第1のトランジスタ4
のベース・エミッタ間オン電圧以下になると、第1のト
ランジスタ4はオフ状態になり、第2のトランジスタ5
がオン状態となる。このとき、第2のトランジスタ5に
はトランス6の1次巻線6bを通してコレクタ電流が流
れる。このコレクタ電流により1次巻線6bにエネルギ
が蓄積され、1次巻線6a、6bを通じて共振用コンデン
サ7を先程とは逆の極性で充電し始める。これにより、
1次巻線6a、6b及び共振用コンデンサ7が共振し、1
次巻線6a、6bの両端の電圧は負の正弦波状の共振電圧
となると共に、ベース帰還巻線6dにも電圧が誘起され
る。第2のトランジスタ5がオン状態となった後、ベー
ス帰還巻線6dの電圧が第2のトランジスタ5のベース
・エミッタ間オン電圧以下になると、第2のトランジス
タ5はオフ状態になり、第1のトランジスタ4が再びオ
ン状態となる。以降、上記の動作が繰り返される。以上
のように、1次巻線6a、6bのインダクタンスと共振用
コンデンサ7の静電容量により決まる共振周波数で第1
のトランジスタ4及び第2のトランジスタ5を交互にオ
ン・オフ動作させることにより、トランス6の1次巻線
6a、6bの両端に前記共振周波数に等しい周波数の正弦
波交流電圧が発生する。これと共に、トランス6の2次
巻線6cの両端、即ち直流−交流変換回路2の出力端子
には、1次巻線6a、6b及び2次巻線6cの巻線比で決
まる高電圧の正弦波交流電圧が誘起され、安定用コンデ
ンサ11及び放電灯3に正弦波交流電流が流れて放電灯
3が点灯する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の放電
灯用点灯装置では、直流電源1の電圧が一定であるため
直流−交流変換回路2の出力電圧は一定であり、この出
力電圧の周波数もトランス6の1次巻線6a、6bのイン
ダクタンスと共振用コンデンサ7の静電容量により決ま
る共振周波数で固定されているので、放電灯3の点灯時
の明るさは一定である。したがって、従来では直流電源
1の電圧を変化させて直流−交流変換回路2の出力電圧
を変化させることにより、放電灯3の明るさを変化させ
ていた。このため、直流電源1として例えば出力可変型
トランス、整流器及び平滑コンデンサで構成された出力
可変の交流−直流変換装置又はDC−DCコンバータ等
の複雑な回路構成を有する出力可変の直流電源装置を使
用しなければならず、放電灯用点灯装置の回路構成が複
雑になると共に効率が低い欠点があった。
【0005】そこで、本発明は回路構成が簡素でかつ高
効率の放電灯用点灯装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による放電灯用点
灯装置は、直流電源と、該直流電源の出力端子に接続さ
れかつ交流電圧を発生する直流−交流変換回路と、該直
流−交流変換回路の出力端子に接続された放電灯とを備
え、前記直流−交流変換回路は交互にオン・オフ動作す
る第1及び第2のスイッチング素子と、該第1及び第2
のスイッチング素子の各々に対して直列に接続される1
次巻線及び前記放電灯に接続される2次巻線を有するト
ランスとを含む。この放電灯用点灯装置では、直列に接
続された前記第1及び第2のスイッチング素子の接続点
と前記トランスの1次巻線との間に接続された共振用コ
ンデンサ及び第1の共振用リアクトルの直列回路と、前
記トランスの1次巻線と並列に接続された第2の共振用
リアクトルと、前記第1及び第2のスイッチング素子の
スイッチング周波数を制御する周波数制御手段とを備
え、前記第1及び第2のスイッチング素子のスイッチン
グ周波数を制御することにより前記放電灯に印加される
電圧を制御する。前記第1の共振用リアクトルは前記ト
ランスの漏洩インダクタンスにより前記トランスの1次
巻線と一体に形成してもよく、前記第2の共振用リアク
トルは前記トランスの励磁インダクタンスにより前記ト
ランスの1次巻線と一体に形成してもよい。
【0007】
【作用】直流電源の直流電圧を直流−交流変換回路に印
加すると、直流−交流変換回路内の第1及び第2のスイ
ッチング素子が交互にオン・オフ動作され、共振用コン
デンサと第1及び第2の共振用リアクトルとが共振して
共振用コンデンサの両端に正弦波状の共振電圧が発生す
る。したがって、トランスの1次巻線の両端には前記の
共振電圧が加算された交流電圧が発生する。これによ
り、第1及び第2のスイッチング素子のスイッチング周
波数を周波数制御手段にて制御することによりトランス
の1次巻線の両端の電圧が変化するので、放電灯に印加
される電圧を制御して放電灯の明るさを変化させること
ができる。このため、出力可変の直流電源装置が不要と
なり、放電灯用点灯装置の回路構成を簡略化できると共
に効率の向上を図ることができる。また、第1及び第2
の共振用リアクトルのいずれか片方又は両方をトランス
の1次巻線と一体に形成した場合は、部品点数を削減で
きるので、放電灯用点灯装置の回路構成を更に簡略化す
ることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明による放電灯用点灯装置の実施
例を図1〜図3に基づいて説明する。但し、図1では図
4に示す箇所と同一の部分には同一の符号を付し、その
説明を省略する。本実施例の放電灯用点灯装置は、図1
に示すように、直流−交流変換回路2の第1及び第2の
スイッチング素子としての第1及び第2のMOS-FE
T4、5が直列に接続され、第1及び第2のMOS-F
ET4、5の接続点とトランス6の1次巻線6aとの間
に共振用コンデンサ7及び第1の共振用リアクトル12
が直列に接続され、トランス6の1次巻線6aと並列に
第2の共振用リアクトル13が接続されている。また、
第1及び第2のMOS-FET4、5の各ゲート端子に
交互に付与する制御信号の周波数を変化させることによ
り、第1及び第2のMOS-FET4、5のスイッチン
グ周波数を制御する周波数制御手段14が直流−交流変
換回路2内に設けられている。周波数制御手段14は、
共振用コンデンサ7の静電容量及び第2の共振用リアク
トル13のインダクタンスで決まる共振周波数より高い
周波数領域の矩形波パルス信号を発生する。周波数制御
手段14内には、誤差増幅器15及び電圧可変の基準電
源16で構成される設定手段17と、2つのトランジス
タ18、19から成りかつ直流電源1の一端に接続され
た定電流回路20及び定電流回路20に接続された発振
用コンデンサ21で構成される三角波発生手段22と、
三角波発生手段22の三角波出力電圧波形を矩形波パル
ス波形に整形する波形整形手段23と、波形整形手段2
3の矩形波パルス出力から第1及び第2のMOS-FE
T4、5の各ゲート端子に付与する制御信号VG1、VG2
を発生する制御信号発生手段24とが設けられている。
制御信号発生手段24は、フリップフロップ25及び2
つのANDゲート26、27により構成されている。設
定手段17は、トランス6の1次巻線6a及び第2の共
振用リアクトル13に流れる電流I1に対応する電圧と
基準電源16の設定電圧VZとを誤差増幅器15で比較
する。これにより、基準電源16の設定電圧VZが低い
ときは誤差増幅器15の出力電圧が上昇するので電流I
Kが増加し、基準電源16の設定電圧VZが高いときは誤
差増幅器15の出力電圧が低下するので電流IKが減少
する。その他の構成は図4の回路と同様であるので説明
は省略する。また、図1のA〜Dの各点における信号V
A、VB、VG1、VG2の電圧波形をそれぞれ図2(A)〜
(D)に示す。
【0009】次に、図1の放電灯用点灯装置の動作を図
2及び図3の波形図に基づいて説明する。直流電源1か
ら直流−交流変換回路2に直流電圧が印加されると、直
流−交流変換回路2内の周波数制御手段14が動作を開
始し、第1及び第2のMOS-FET4、5の各ゲート
端子に図2(C)及び(D)に示す制御信号VG1、VG2がそ
れぞれ付与されて第1及び第2のMOS-FET4、5
が交互にオン・オフ動作される。このときの第1及び第
2のMOS-FET4、5のドレイン−ソース間電圧V
DS1、VDS2の波形をそれぞれ図3(A)及び(B)に示す。
【0010】t1において、第1のMOS-FET4の制
御信号VG1の電圧が図2(C)に示すように低レベル(L
レベル)から高レベル(Hレベル)になり、第1のMO
S-FET4がオフ状態からオン状態になると、図2
(D)に示すように第2のMOS-FET5の制御信号V
G2の電圧は低レベルであるので、第2のMOS-FET
5はオフ状態である。このとき、第2の共振用リアクト
ル13のエネルギが第2の共振用リアクトル13、第1
の共振リアクトル12、共振用コンデンサ7及び第1の
MOS-FET4の経路で放出されて第2の共振用リア
クトル13に流れる電流IPが図3(C)に示すように直
線的に減少して行く。これと共に、共振用コンデンサ7
と第1及び第2の共振用リアクトル12、13とが共振
して共振用コンデンサ7が充電されて行き、共振用コン
デンサ7の両端の電圧VCR1が図3(D)に示すように正
弦波状に上昇して行く。t2において、図3(C)に示す
ように第2の共振用リアクトル13に流れる電流IP
0になると、図3(D)に示すように共振用コンデンサ7
の両端の電圧VC R1が最大値に達する。その後、第1の
MOS-FET4、共振用コンデンサ7、第1の共振リ
アクトル12及び第2の共振用リアクトル13の経路で
共振用コンデンサ7が放電されて行き、共振用コンデン
サ7の両端の電圧VCR1が図3(D)に示すように正弦波
状に降下して行く。これと共に、第2の共振用リアクト
ル13にエネルギが蓄積されて行き、第2の共振用リア
クトル13に流れる電流IPが図3(C)に示すように直
線的に増加して行く。t3において、図3(C)に示すよ
うに第2の共振用リアクトル13に流れる電流IPが最
大値に達すると、図3(D)に示すように共振用コンデン
サ7の両端の電圧VCR1が0Vとなる。このとき、第1
のMOS-FET4の制御信号VG1の電圧が図2(C)に
示すように高レベルから低レベルになり、第1のMOS
-FET4がオン状態からオフ状態となる。
【0011】t4において、に示す第2のMOS-FET
5の制御信号VG2の電圧が図2(D)に示すように低レベ
ルから高レベルになり、第2のMOS-FET5がオフ
状態からオン状態になると、第2の共振用リアクトル1
3に蓄積されたエネルギが第2の共振用リアクトル1
3、第2のMOS-FET5、共振用コンデンサ7及び
第1の共振リアクトル12の経路で放出されて第2の共
振用リアクトル13に流れる電流IPが図3(C)に示す
ように直線的に減少して行く。これと共に、共振用コン
デンサ7と第1及び第2の共振用リアクトル12、13
とが共振して共振用コンデンサ7がt1〜t2の時とは逆
の極性で充電されて行き、共振用コンデンサ7の両端の
電圧VCR1が図3(D)に示すように正弦波状に負の極性
で上昇して行く。t5において、図3(C)に示すように
第2の共振用リアクトル13に流れる電流IPが0にな
ると、図3(D)に示すように共振用コンデンサ7の両端
の電圧VC R1が負の最大値に達する。その後、共振用コ
ンデンサ7、第2のMOS-FET5、第2の共振用リ
アクトル13及び第1の共振リアクトル12の経路で共
振用コンデンサ7が放電されて行き、共振用コンデンサ
7の両端の電圧VCR1が図3(D)に示すように正弦波状
に負の極性で降下して行く。これと共に、第2の共振用
リアクトル13にt2〜t3の時とは逆の極性でエネルギ
が蓄積されて行き、第2の共振用リアクトル13に流れ
る電流IPが図3(C)に示すように直線的に負の極性で
増加して行く。t6において、図3(C)に示すように第
2の共振用リアクトル13に流れる電流IPが負の最大
値に達すると、図3(D)に示すように共振用コンデンサ
7の両端の電圧VCR1が0Vとなる。このとき、第2の
MOS-FET5の制御信号VG2の電圧が図2(D)に示
すように高レベルから低レベルになり、第2のMOS-
FET5がオン状態からオフ状態となる。t6以降は上
記t1〜t6の動作が繰り返される。
【0012】上記動作の結果、共振用コンデンサ7の両
端の電圧VCR1は図3(C)に示すように正弦波交流的に
変化する共振電圧となる。したがって、トランス6の1
次巻線6aの両端には図3(E)に示すように共振用コン
デンサ7の共振電圧VCR1が加算された交流電圧VT1
発生する。
【0013】ここで、周波数制御手段14内に設けられ
た設定手段17の基準電源16の設定電圧VZを低くす
ると、トランス6の1次巻線6a及び第2の共振用リア
クトル13に流れる電流I1に対応する電圧が基準電源
16の設定電圧VZと平衡するまで誤差増幅器15の出
力電圧が上昇して電流IKが増加する。このとき、三角
波発生手段22の定電流回路20が作動して発振用コン
デンサ21に流れる電流が増加するので、図2(A)に示
すA点(図1)における三角波電圧VAの周波数が破線
に示すように増加する。したがって、図2(B)〜(D)に
示す図1のB〜D点における矩形波パルス信号VB、V
G1、VG2のパルス幅が破線に示すように狭まると共に周
波数も増加する。これにより、第1及び第2のMOS-
FET4、5の各ゲート端子に付与される制御信号
G1、VG2の周波数が増加し、トランス6の1次巻線6
aの両端の電圧VT1が図3(E)の破線に示すように低下
する。これに伴って、トランス6の2次巻線6cに誘起
される電圧が低下するので、安定用コンデンサ11及び
放電灯3に流れる電流が減少して放電灯3の明るさが減
少する。
【0014】また、前記とは逆に設定手段17の基準電
源16の設定電圧VZを高くすると、トランス6の1次
巻線6a及び第2の共振用リアクトル13に流れる電流
1に対応する電圧が基準電源16の設定電圧VZと平衡
するまで誤差増幅器15の出力電圧が低下して電流IK
が減少し、周波数制御手段14は上記とは逆の動作をす
る。これにより、第1及び第2のMOS-FET4、5
の各ゲート端子に付与される制御信号VG1、VG2の周波
数が減少し、トランス6の1次巻線6aの両端の電圧V
T1が上昇する。したがって、トランス6の2次巻線6c
に誘起される電圧が上昇し、安定用コンデンサ11及び
放電灯3に流れる電流が増加して放電灯3の明るさが増
加する。
【0015】以上のように、本実施例では周波数制御手
段14内に設けられた設定手段17の基準電源16の設
定電圧VZを下降又は上昇させて第1及び第2のMOS-
FET4、5の各ゲート端子に付与される制御信号
G1、VG2の周波数を増加又は減少させることにより、
トランス6の1次巻線6aの両端の電圧VT1が低下又は
上昇するので、放電灯3に印加される電圧を制御して放
電灯3の明るさを増減させることができる。このため、
直流電源1の直流電圧は一定でよく、出力可変の直流電
源装置が不要となるので、放電灯用点灯装置の回路構成
を簡略化できると共に効率の向上を図ることができる。
【0016】本発明の実施態様は前記の実施例に限定さ
れず種々の変更が可能である。例えば、上記の実施例に
おける第1の共振用リアクトル12をトランス6の漏洩
インダクタンスによりトランス6の1次巻線6aと一体
に形成してもよい。同様に、第2の共振用リアクトル1
3をトランス6の励磁インダクタンスによりトランスの
1次巻線6aと一体に形成してもよい。特に、第1及び
第2の共振用リアクトル12、13の両方をトランス6
の1次巻線6aと一体に形成した場合は部品点数の削減
効果が大きく、放電灯用点灯装置の回路構成を大幅に簡
略化できる利点がある。また、上記の実施例では第1及
び第2のスイッチング素子としてMOS-FETを使用
した例を示したが、バイポーラ形トランジスタ、接合型
FET(J-FET)、SCR(逆阻止3端子サイリス
タ)等の他のスイッチング素子を使用してもよい。ま
た、図1に示す実施例では直流電源1としてバッテリ
(蓄電池)又は乾電池等を使用した例を示したが、入力
電源として商用交流を使用する場合には通常のコンデン
サ入力型整流回路にて整流平滑して一定の直流電圧を得
てもよい。また、直流電源1の一端と他端との間に接続
された第1及び第2のMOS-FET4、5と並列に2
つのハーフブリッジ用コンデンサを接続し、第1及び第
2のMOS-FET4、5の接続点と2つのハーフブリ
ッジ用コンデンサの接続点との間に共振用コンデンサ
7、第1及び第2の共振用リアクトル12、13、トラ
ンス6の1次巻線6aを接続することにより、トランス
6の1次側回路をハーフブリッジ型として構成してもよ
い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、放電灯用点灯装置の回
路構成を簡略化できるので、回路の集積化(IC化)を
容易に行うことができると共に、部品点数を削減して製
造コストを低減することが可能である。また、DC−D
Cコンバータ等の出力可変の直流電源装置を使用しない
ので、消費電力が少なく、高効率の放電灯用点灯装置を
得ることができる。更に、第1及び第2の共振用リアク
トルのいずれか片方又は両方をトランスの1次巻線と一
体に形成した場合は、部品点数を更に削減して放電灯用
点灯装置の回路構成を更に簡略化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す放電灯用点灯装置の電
気回路図
【図2】 図1の回路の周波数制御手段の各部の電圧を
示す波形図
【図3】 図1の回路の各部の電圧及び電流を示す波形
【図4】 放電灯用点灯装置の従来例を示す電気回路図
【符号の説明】
1...直流電源、2...直流−交流変換回路、
3...放電灯、4...第1のMOS-FET(第1
のスイッチング素子)、5...第2のMOS-FET
(第2のスイッチング素子)、6...トランス、6
a,6b...1次巻線、6c...2次巻線、7...
共振用コンデンサ、12...第1の共振用リアクト
ル、13...第2の共振用リアクトル、14...周
波数制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による放電灯用点
灯装置は、直流電源と、該直流電源の出力端子に接続さ
れかつ交流電圧を発生する直流−交流変換回路と、該直
流−交流変換回路の出力端子に接続された放電灯とを備
え、前記直流−交流変換回路は交互にオン・オフ動作す
る第1及び第2のスイッチング素子と、該第1及び第2
のスイッチング素子の各々に対して直列に接続される1
次巻線及び前記放電灯に接続される2次巻線を有するト
ランスとを含む。この放電灯用点灯装置では、前記トラ
ンスの1次巻線と直列に接続された共振用コンデンサ及
び共振用リアクトルと、前記第1及び第2のスイッチン
グ素子のスイッチング周波数を制御する周波数制御手段
とを備え、前記第1及び第2のスイッチング素子のスイ
ッチング周波数を制御することにより前記放電灯に印加
される電圧を制御する。図示の実施例では、前記トラン
スの1次巻線と並列に他の共振用リアクトルが接続され
ている。また、前記他の共振用リアクトルは前記トラン
スの励磁インダクタンスにより前記トランスの1次巻線
と一体に形成してもよく、前記共振用リアクトルは前記
トランスの漏洩インダクタンスにより前記トランスの1
次巻線と一体に形成してもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】直流電源の直流電圧を直流−交流変換回路に印
加すると、直流−交流変換回路内の第1及び第2のスイ
ッチング素子が交互にオン・オフ動作され、共振用コン
デンサと共振用リアクトルとが共振して共振用コンデン
サの両端に正弦波状の共振電圧が発生する。したがっ
て、トランスの1次巻線の両端には前記の共振電圧が加
算された交流電圧が発生する。これにより、第1及び第
2のスイッチング素子のスイッチング周波数を周波数制
御手段にて制御することによりトランスの1次巻線の両
端の電圧が変化するので、放電灯に印加される電圧を制
御して放電灯の明るさを変化させることができる。この
ため、出力可変の直流電源装置が不要となり、放電灯用
点灯装置の回路構成を簡略化できると共に効率の向上を
図ることができる。また、共振用リアクトル及び他の共
振用リアクトルのいずれか片方又は両方をトランスの1
次巻線と一体に形成した場合は、部品点数を削減できる
ので、放電灯用点灯装置の回路構成を更に簡略化するこ
とが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【実施例】以下、本発明による放電灯用点灯装置の実施
例を図1〜図3に基づいて説明する。但し、図1では図
4に示す箇所と同一の部分には同一の符号を付し、その
説明を省略する。本実施例の放電灯用点灯装置は、図1
に示すように、直流−交流変換回路2の第1及び第2の
スイッチング素子としての第1及び第2のMOS-FE
T4、5が直列に接続され、トランス6の1次巻線6a
と直列に共振用コンデンサ7及び共振用リアクトルとし
ての第1の共振用リアクトル12が接続され、トランス
6の1次巻線6aと並列に他の共振用リアクトルとして
第2の共振用リアクトル13が接続されている。ま
た、第1及び第2のMOS-FET4、5の各ゲート端
子に交互に付与する制御信号の周波数を変化させること
により、第1及び第2のMOS-FET4、5のスイッ
チング周波数を制御する周波数制御手段14が直流−交
流変換回路2内に設けられている。周波数制御手段14
は、共振用コンデンサ7の静電容量及び第2の共振用リ
アクトル13のインダクタンスで決まる共振周波数より
高い周波数領域の矩形波パルス信号を発生する。周波数
制御手段14内には、誤差増幅器15及び電圧可変の基
準電源16で構成される設定手段17と、2つのトラン
ジスタ18、19から成りかつ直流電源1の一端に接続
された定電流回路20及び定電流回路20に接続された
発振用コンデンサ21で構成される三角波発生手段22
と、三角波発生手段22の三角波出力電圧波形を矩形波
パルス波形に整形する波形整形手段23と、波形整形手
段23の矩形波パルス出力から第1及び第2のMOS-
FET4、5の各ゲート端子に付与する制御信号VG1
G2を発生する制御信号発生手段24とが設けられてい
る。制御信号発生手段24は、フリップフロップ25及
び2つのANDゲート26、27により構成されてい
る。設定手段17は、トランス6の1次巻線6a及び第
2の共振用リアクトル13に流れる電流I1に対応する
電圧と基準電源16の設定電圧VZとを誤差増幅器15
で比較する。これにより、基準電源16の設定電圧VZ
が低いときは誤差増幅器15の出力電圧が上昇するので
電流IKが増加し、基準電源16の設定電圧VZが高いと
きは誤差増幅器15の出力電圧が低下するので電流IK
が減少する。その他の構成は図4の回路と略同様である
ので説明は省略する。また、図1のA〜Dの各点におけ
る信号VA、VB、VG1、VG2の電圧波形をそれぞれ図2
(A)〜(D)に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1...直流電源、2...直流−交流変換回路、
3...放電灯、4...第1のMOS-FET(第1
のスイッチング素子)、5...第2のMOS-FET
(第2のスイッチング素子)、6...トランス、6
a,6b...1次巻線、6c...2次巻線、7...
共振用コンデンサ、12...第1の共振用リアクトル
(共振リアクトル)、13...第2の共振用リアクト
(他の共振用リアクトル)、14...周波数制御手

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、該直流電源の出力端子に接
    続されかつ交流電圧を発生する直流−交流変換回路と、
    該直流−交流変換回路の出力端子に接続された放電灯と
    を備え、 前記直流−交流変換回路は、交互にオン・オフ動作する
    第1及び第2のスイッチング素子と、該第1及び第2の
    スイッチング素子の各々に対して直列に接続される1次
    巻線及び前記放電灯に接続される2次巻線を有するトラ
    ンスとを含む放電灯用点灯装置において、 直列に接続された前記第1及び第2のスイッチング素子
    の接続点と前記トランスの1次巻線との間に接続された
    共振用コンデンサ及び第1の共振用リアクトルの直列回
    路と、前記トランスの1次巻線と並列に接続された第2
    の共振用リアクトルと、前記第1及び第2のスイッチン
    グ素子のスイッチング周波数を制御する周波数制御手段
    とを備え、 前記第1及び第2のスイッチング素子のスイッチング周
    波数を制御することにより、前記放電灯に印加される電
    圧を制御することを特徴とする放電灯用点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の共振用リアクトルは、前記ト
    ランスの漏洩インダクタンスにより前記トランスの1次
    巻線と一体に形成される「請求項1」に記載の放電灯用
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の共振用リアクトルは、前記ト
    ランスの励磁インダクタンスにより前記トランスの1次
    巻線と一体に形成される「請求項1」又は「請求項2」
    に記載の放電灯用点灯装置。
JP30066594A 1994-12-05 1994-12-05 放電灯用点灯装置 Pending JPH08162280A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483382B1 (ko) * 1997-07-25 2005-08-29 삼성전자주식회사 액정표시장치용직류-교류인버터
JP2008258166A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Shenzhen Megmeet Electrical Technology Co Ltd 蛍光灯駆動電源
JP2008258165A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Shenzhen Megmeet Electrical Technology Co Ltd 蛍光灯駆動電源

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JP2008258166A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Shenzhen Megmeet Electrical Technology Co Ltd 蛍光灯駆動電源
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