JP2002230987A - 不揮発性メモリアレイ、マイクロコンピュータおよびマイクロコンピュータのプログラム書き換え方法 - Google Patents
不揮発性メモリアレイ、マイクロコンピュータおよびマイクロコンピュータのプログラム書き換え方法Info
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Abstract
を格納したマスクROMに工夫を与えることにより、チ
ップ面積の削減を図った不揮発性メモリアレイを提供す
る。 【解決手段】 1ビットに対するフローティングゲート
型トランジスタ数をコンタクト数により任意に構成する
ことによって、あらかじめ不揮発性領域内に固定データ
を格納することができ、ローダプログラム等を格納した
マスクROMに兼用することができてチップ面積を削減
した不揮発性メモリアレイを実現することができる。
Description
レイ上に固定データを重畳した電気的に書き換え可能な
フラッシュメモリなどの不揮発性メモリアレイ、およ
び、そのような不揮発性メモリアレイを搭載したマイク
ロコンピュータ、ならびに、そのようなマイクロコンピ
ュータのプログラム書き換え方法に関するものである。
ログラムのオンサイトでの書き換えの要望により、電気
的に書き換え可能な不揮発性メモリを機器に搭載するこ
とが多くなってきた。不揮発性メモリアレイは従来のマ
スクROMを置き換えるメモリアレイであり、機器に組
み込むことにより電源を切った状態でもデータを保持す
ることができる。近年、フラッシュメモリなどの不揮発
メモリでは、書き換え回数が百万回、データの保持寿命
が10年程度のアレイが実用化されるようになってき
た。
レイはメモリセルにフローティングゲート型トランジス
タを用いている。これらのメモリの記憶動作は、高電界
によるトンネル効果やホットエレクトロンを用いて薄い
トンネル酸化膜を介して絶縁されたフローティングゲー
トに電子を意図的に出し入れし、トランジスタの閾値電
圧を制御することで行われる。フローティングゲートに
電子が蓄積されるとトランジスタの閾値電圧は上昇す
る。つまり、プログラムされたデータはフローティング
ゲート型トランジスタの閾値電圧として記憶される。そ
して、プログラムされたデータはメモリセルのアナログ
電流として読み出され、センスアンプでリファレンス電
流と比較されてデジタル化されてメモリアレイから読み
出される。
み型マイコンチップなどに搭載され、機器に実装した状
態でフラッシュメモリのデータを書き換える用途(オン
ボード書き換えと呼ぶ)が一つの主流になっている。
では、機器に実装した状態でプログラムコードを書き換
える必要があり、書き換え用のアルゴリズムが記述され
たローダプログラムをマイコンチップ上のメモリアレイ
にあらかじめ書き込んでおく。ローダプログラムを起動
することによりフラッシュメモリにデータを書き込む。
ローダプログラムが書き込まれた領域のことをローダ領
域と呼んでいる。
は、従来、マスクROMにプログラムを搭載した場合は
プログラム修正に多額のコストと期間が必要であった
が、フラッシュメモリを搭載することによりプログラム
の書き換えが機器に実装したまま何度でも可能となるた
めに、開発効率を大幅に向上することができる。
ップにおいては、オンボード書き換えを行うためには、
内蔵メモリ上にローダプログラムを格納する領域が必要
となる。ただでさえ容量が少ない内蔵メモリにおいてロ
ーダプログラム格納のための領域を確保しなければなら
ないことは課題である。すなわち、ローダプログラムを
格納する領域は不揮発性メモリの一部の領域あるいはマ
スクROMに格納されるため、余分なROMや不揮発性
メモリの領域が必要となる。
イを、ローダプログラム等を格納したマスクROMとし
ても用いることができてチップ面積を削減することので
きる不揮発性メモリアレイを提供することを目的とす
る。
ついての本発明は、次のような手段を講じることによ
り、上記の課題を解決する。メモリアレイの構成単位で
あるメモリセルが、前記メモリセル内で並列接続された
複数のフローティングゲート型トランジスタで構成され
ている。前記メモリセル内での前記フローティングゲー
ト型トランジスタの並列接続数の設定に基づいて、マス
ク化されたデータをプログラムしてある。ここにおい
て、前記メモリセル内での複数のフローティングゲート
型トランジスタは、ゲートどうしおよびソースどうしが
それぞれ互いに並列接続されている。そして、前記複数
のフローティングゲート型トランジスタのドレインのそ
れぞれについて、ビット線への接続コンタクトの有無
(個数)に基づいてログラムが行われている。
ングゲート型トランジスタを低閾値電圧側に設定するこ
とにより、メモリセル読み出し時に並列接続数(接続コ
ンタクト数)に応じた電流をビット線より読み出し、読
み出し電流を閾値処理することによりデジタル値に変換
することができるので、不揮発メモリにマスクROMの
機能を併せ持たせることが可能となる。つまり、メモリ
アレイを、ローダプログラム等を格納したマスクROM
として利用することができ、チップ面積の削減を可能と
する。
上記の不揮発性メモリアレイをデータメモリおよびプロ
グラムメモリとして搭載した構成となっている。
プログラム書き換え方法は、上記のマイクロコンピュー
タにおいて、次のようなステップを有している。すなわ
ち、前記不揮発性メモリアレイの全メモリセルを低閾値
電圧側に制御する初期化ステップと、前記初期化ステッ
プの後に前記不揮発性メモリアレイのローダプログラム
データを読み出す読み出しステップと、前記ローダプロ
グラムを命令RAM領域に転送する転送ステップと、前
記マイクロコンピュータで前記命令RAM領域に格納さ
れたローダプログラムを実行することにより前記不揮発
性メモリに所望のデータをプログラムするプログラムス
テップとを含んでいる。そして、前記の初期化ステッ
プ、読み出しステップ、転送ステップおよびプログラム
ステップを順に実行することにより、不揮発性メモリ領
域に書き換えを行う。これにより、あらかじめ不揮発性
メモリ領域にローダプログラムを格納するための不揮発
性メモリ領域を設けることなく、ローダプログラムの書
き換えを行うことが可能となる。
て、図面を参照しながら説明する。
態1における不揮発性メモリアレイの構成を示す等価回
路図、図2(a)は不揮発性メモリアレイに対応するレ
イアウト図、図2(b)はその断面図である。
の10は不揮発性メモリアレイ、11はメモリセル、1
2はフローティングゲート型トランジスタ、13はドレ
イン、14はビット線、15はビット線コンタクト、1
6はソース線、17はワード線、18はフローティング
ゲート、19は基板である。
1のアレイとして構成されている。メモリセル11は2
個のフローティングゲート型トランジスタ12を備えて
おり、この2個のフローティングゲート型トランジスタ
12において、ドレイン13とビット線14とをビット
線コンタクト15を介して接続するトランジスタの個数
を1つとするか、2つとするかによって、データのビッ
トとしている。
でビット線コンタクト15がドレイン13とビット線1
4とで接続されているトランジスタ12の数が2つの場
合には、そのメモリセル11のデータを例えば“0”と
し、1つの場合にはデータを“1”とする。もっとも、
逆に、前者を“1”とし、後者を“0”としてもよい。
1で構成されるブロックで共通になっている。メモリセ
ル11は、ワード線17を共通のゲート電極とした2個
のフローティングゲート型トランジスタ12のゲートと
共通になっている。
において、ビット線コンタクト15の有無によるフロー
ティングゲート型トランジスタ12の並列接続数が1個
であるか2個であるかをもって、マスクROMのように
あらかじめプログラムしている。
不揮発性メモリアレイに使う方法(通常読み出しモード
と呼ぶ)および各セルのビット線コンタクト15の数を
読み出す方法(背景読み出しモードと呼ぶ)について図
3を用いて説明する。
ルアレイの読み出し電流分布を示す。読み出し電流分布
の中心値が低電流側の場合、閾値Vthが高い側にあるこ
とに相当している。
においては、論理値の判定レベルであるセンスアンプ判
定レベルを通常読み出しモード判定レベルLv1として
読み出す。通常読み出しモード判定レベルLv1以上の
読み出し電流は“1”と論理判定され、通常読み出しモ
ード判定レベルLv1未満の読み出し電流は“0”と論
理判定される。
動作(閾値Vthが高い側に制御)および消去動作(閾値
Vthが低い側に制御)について、図3に示すように、ビ
ット線コンタクトの数が1個のメモリセルの場合は、読
み出し電流分布A’の状態を書き込み動作に対応させ、
読み出し電流分布Bの状態を消去動作に対応させてい
る。
モリセルの場合は、読み出し電流分布Aの状態を書き込
み動作に対応させ、読み出し電流分布Cの状態を消去動
作に対応させている。
ンプ判定レベルとして通常読み出しモード判定レベルL
v1を設定することにより、メモリセル内のフローティ
ングゲート型トランジスタの個数が1つであるか2つで
あるか否かに関わらず、データを読み出すことができ
る。このようにメモリセル内の実効性のあるフローティ
ングゲート型トランジスタの個数が異なっても、通常の
フラッシュメモリとして書き込み、消去、読み出しを実
現することができる。
ムを読み出す背景読み出しモードでは、フローティング
ゲート型トランジスタの個数を検出してデータを判断す
る。このモードでは、読み出す前にフローティングゲー
ト型トランジスタの電子の注入量が同じになるように消
去し、フローティングゲート型トランジスタの閾値を全
て低閾値状態にする(背景読み出し前消去)。背景読み
出しモードにおいては、ビット線コンタクトの数が1個
のメモリセルの状態が読み出し電流分布Bに対応し、ビ
ット線コンタクトが2個のメモリセルの状態が読み出し
電流分布Cに対応している。そして、センスアンプ判定
レベルを背景読み出しモードレベルLv2とすることに
より、ローダプログラムのデータの読み出しを行う。
ビット線コンタクト数が2のメモリセルのそれぞれにつ
いて個別に説明すると、次のようになる。
おいては、その通常読み出しモードでの読み出し動作に
おいて、通常読み出しモード判定レベルLv1未満のと
きは“0”と論理判定され、通常読み出しモード判定レ
ベルLv1以上のときは“1”と論理判定される。ま
た、その通常読み出しモードでの書き込み・消去動作に
おいて、読み出し電流分布がA’のときは書き込み動作
を行い、読み出し電流分布がBのときは消去動作を行
う。そして、ビット線コンタクト数が1のメモリセルで
は、その背景読み出しモードの読み出し動作において、
その読み出し電流分布がBであることから、ビット線コ
ンタクト数が1であるとのデータを読み出す。
ルにおいては、その通常読み出しモードでの読み出し動
作において、ビット線コンタクト数が1の場合と同様
に、通常読み出しモード判定レベルLv1未満のときは
“0”と論理判定され、通常読み出しモード判定レベル
Lv1以上のときは“1”と論理判定される。また、そ
の通常読み出しモードでの書き込み・消去動作におい
て、読み出し電流分布がAのときは書き込み動作を行
い、読み出し電流分布がCのときは消去動作を行う。そ
して、ビット線コンタクト数が1のメモリセルでは、そ
の背景読み出しモードの読み出し動作において、その読
み出し電流分布がCであることから、ビット線コンタク
ト数が2であるとのデータを読み出す。
定データと、自由にプログラムできるデータとを重畳さ
せて持たせることができる。
態2における不揮発性メモリアレイを搭載したマイクロ
コンピュータ、およびそのマイクロコンピュータのプロ
グラム書き換え方法について、図4、図5、図6を用い
て説明する。
イクロコンピュータの概略の構成を示すブロック図であ
る。図4において、符号の20はマイクロコンピュー
タ、21は中央演算処理装置であるCPU、22はワー
キングメモリとしてのRAM、23はプログラムメモリ
としての不揮発性メモリアレイ(フラッシュメモリ)、
24は外部入力端子に対するインターフェイスである。
フラッシュメモリ23として、上述の実施の形態1で説
明した不揮発性メモリアレイのものを用いている。
したマイクロコンピュータのプログラム書き換え方法の
フローチャートを示す図である。以下、図5のフローチ
ャートの各ステップについて図4のマイクロコンピュー
タのブロック図、図6のメモリセルアレイ状態図を交え
て説明する。
ステップとして、まずあらかじめフラッシュメモリ(不
揮発性メモリアレイ)23のメモリ領域に固定データと
して格納されているローダプログラムを読み出すため
に、メモリセルアレイの背景読み出し前消去を全範囲に
対して行う。図4において、消去は、ライターからの信
号Saにより、インターフェイス24を通して、メモリ
セルアレイ23におけるデータを消去する。このときに
は、全てのメモリセルを同じ条件(パルス幅、パルス回
数、電圧条件等)で消去する。この初期化ステップにお
いては、不揮発性メモリアレイ23の全メモリセルを低
閾値電圧側に制御することによって、背景読み出し前消
去を行う。
イ23の状態を図6に示すと、初めにメモリセルは書き
換え前のユーザプログラムが書き込まれた状態(a)に
ある。次に、図の(b),(c)のように背景読み出し
前消去により、あらかじめ背景にローダプログラムが格
納された領域を消去することにより、ローダプログラム
25が浮き出てくるような形にする。
格納されている領域に対してのみ選択的に限定すること
により、アレイ全体の消去を行う場合に比べて消去時間
の短縮および消費電力の低減を図ることができる。
前記初期化ステップS1を行った後に、メモリセルの背
景読み出しモードにより、あらかじめ格納しておいたロ
ーダプログラム25を読み出す。 (転送ステップS3)前記の読み出したローダプログラ
ム25をマイクロコンピュータ20内のRAM22に転
送する。すなわち、プログラム書き換えのためのワーキ
ングメモリにローダプログラム25を格納する。
ステップS2を行った後に不揮発性メモリ領域のデータ
を書き換える際には、ライターからインターフェイス2
4を通してデータを入力し、その入力されたデータを、
前述の転送によってRAM22に格納されたローダプロ
グラム25を実行することにより書き換える。この際、
図6の(d),(e)のように背景にローダプログラム
25が格納された領域にも、そのローダプログラムを格
納したまま、通常のフラッシュメモリ23のメモリ領域
としてデータを書き込むことができる。このようにし
て、新規ユーザプログラムの書き換えが全て完了した
後、終了となる。
メモリ領域にローダプログラムの格納領域を確保しなけ
ればならず、そのために、自由にプログラムを搭載する
ことのできるファームウエア領域が狭くなっていた。こ
れに対して、本実施の形態によれば、以上のような書き
換え方式により、マイコンに内蔵されたフラッシュメモ
リ23のオンボード書き換え方式を実現するに際して、
本発明による不揮発性メモリアレイをマイコンに搭載す
ることで、ファームウエア領域を広くすることができ
る。そして、それだけにとどまらず、ローダ領域とファ
ームウエア領域とを全く区別する必要がなくなり、内蔵
メモリアレイを有効に活用することができる。
トランジスタの並列接続数をあらかじめ決定した構成を
取ることにより、不揮発性メモリアレイにローダプログ
ラム等の固定データを格納するとともに、同領域を通常
のメモリ領域として用いることができる。これにより、
不揮発性メモリ領域の一部をローダプログラムの専用領
域として利用していた従来技術に比べ、メモリアレイの
全空間ないし所望の空間をファームウエア領域として最
大限に活用することができる。
リアレイの構成を示す等価回路図
リアレイの等価回路図に対応するレイアウト図およびそ
の断面図
リアレイにおいて各プログラム状態でのメモリセルアレ
イの読み出し電流分布の説明図
リアレイを搭載したマイクロコンピュータの概略の構成
を示すブロック図
アレイを搭載したマイクロコンピュータのプログラム書
き換え方法のフローチャート
性メモリアレイを搭載したマイクロコンピュータのプロ
グラム書き換え方法におけるメモリセルアレイの状態図
Claims (4)
- 【請求項1】 メモリアレイの構成単位であるメモリセ
ルが前記メモリセル内で並列接続された複数のフローテ
ィングゲート型トランジスタで構成され、前記メモリセ
ル内での前記フローティングゲート型トランジスタの並
列接続数の設定に基づいてマスク化されたデータをプロ
グラムしてあることを特徴とする不揮発性メモリアレ
イ。 - 【請求項2】 前記メモリセル内での複数のフローティ
ングゲート型トランジスタは、ゲートどうしおよびソー
スどうしがそれぞれ互いに並列接続されており、前記複
数のフローティングゲート型トランジスタのドレインの
それぞれについてビット線への接続コンタクトの有無に
基づいてプログラムが行われていることを特徴とする請
求項1に記載の不揮発性メモリアレイ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の不揮発
性メモリアレイをデータメモリおよびプログラムメモリ
として搭載してあることを特徴とするマイクロコンピュ
ータ。 - 【請求項4】 請求項3に記載のマイクロコンピュータ
において、前記不揮発性メモリアレイの全メモリセルを
低閾値電圧側に制御する初期化ステップと、前記初期化
ステップの後に前記不揮発性メモリアレイのローダプロ
グラムデータを読み出す読み出しステップと、前記ロー
ダプログラムを命令RAM領域に転送する転送ステップ
と、前記マイクロコンピュータで前記命令RAM領域に
格納されたローダプログラムを実行することにより前記
不揮発性メモリに所望のデータをプログラムするプログ
ラムステップとを含むことを特徴とするマイクロコンピ
ュータのプログラム書き換え方法。
Priority Applications (1)
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JP2001019689A JP4678957B2 (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | 不揮発性メモリアレイ、マイクロコンピュータおよびマイクロコンピュータのプログラム書き換え方法 |
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US7109538B2 (en) | 2002-10-30 | 2006-09-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Nonvolatile semiconductor memory device |
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2001
- 2001-01-29 JP JP2001019689A patent/JP4678957B2/ja not_active Expired - Fee Related
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