JP2002230851A - ディスク状記録媒体用基板成形装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体用基板成形装置

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JP2002230851A
JP2002230851A JP2001024369A JP2001024369A JP2002230851A JP 2002230851 A JP2002230851 A JP 2002230851A JP 2001024369 A JP2001024369 A JP 2001024369A JP 2001024369 A JP2001024369 A JP 2001024369A JP 2002230851 A JP2002230851 A JP 2002230851A
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Morikatsu Kaneko
守克 金子
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Sony Corp
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/42Removing or ejecting moulded articles using means movable from outside the mould between mould parts, e.g. robots
    • B29C45/4225Take-off members or carriers for the moulded articles, e.g. grippers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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    • B29L2017/001Carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型で小径の基板成形の際の基板の反りを低
減化させ、きわめてフラットなディスク状記録媒体用基
板を作製する。 【解決手段】 ディスク状記録媒体用基板1を、射出成
形後に金型から取り出す基板取り出し機60の、基板1
と吸着させるパッド44について、基板1の外周部およ
び内周部において接触させる外周側突出部44aおよび
内周側突出部44bとを同心円状に設け、これら外周側
突出部44aおよび内周側突出部44bの少なくともい
ずれか一方に吸引孔44hが配列し、吸引孔44hに負
圧をかけることによって、基板1の吸着を行うようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク状記録媒体
用基板を射出成形するディスク状記録媒体用基板成形装
置に係わる。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用等、各種の情報
を記録する光学記録媒体として、その記録もしくは再生
をレーザ光を照射することによって行う光ディスク、光
磁気ディスク、相変化記録媒体等の再生専用型、追記
型、書換え型等の各種光学記録媒体があるが、これらの
光ディスク用の基板は、例えばポリカーボネート等の熱
可塑性樹脂の射出成形によって作製される。
【0003】同様に、コンピュータのハードディスク用
の基板においても、パソコン等の外部記憶装置としての
みならず、近年、携帯用AVメディアの用途にも検討さ
れており、基板の薄型化、小型化への開発傾向に収束し
ている。こうした中で、生産性やコストの優位性からガ
ラスやAlに替わる樹脂の基板の量産化が検討されてお
り、ポリカーボネートやオレフィン系樹脂等がその材料
の候補とされている。
【0004】以下に、従来におけるディスク状記録媒体
用基板の成形装置について、図を参照して説明する。
【0005】図14にディスク状記録媒体用基板の成形
装置の概略構成図を示す。図14に示すディスク状記録
媒体用基板成形装置100は、基板を成形するためのキ
ャビティ150を構成する例えばステンレス系金属より
成る固定金型102と可動金型103とから成る金型装
置110を有している。この金型装置110は、キャビ
ティ150内に溶融した熱可塑性樹脂140、例えばポ
リオレフィン系樹脂やポリカーボネートを送り出すシリ
ンダー111と、スプルー106を介して連結されてい
る。
【0006】可動側金型103には、ディスク状記録媒
体用基板の中心部に最終的に成形基板の中心孔を打ち抜
いて形成するためのゲートカッター104が、エジェク
トスリーブ113を介して突出推動できるように配置さ
れている。
【0007】図14に示すディスク状記録媒体用基板成
形装置100においては、所定の信号溝を構成するプリ
フォーマットパターン120、121が、固定金型10
2、あるいは可動金型103の少なくともいずれかに設
けられている。なお、Niスタンパーによって信号の転
写を行う場合には、所定のスタンパーが固定金型10
2、可動金型103に配置されており、固定金型10
2、可動金型103の表面に直接転写パターンが形成さ
れている場合には、これらの金型102、103とが対
向してキャビティ150を構成し、射出成形の際には、
外周リング108によって基板の外径が定まる。
【0008】図14に示すディスク状記録媒体用基板成
形装置100を用いて、例えばハードディスク用の基板
を成形する工程について説明する。なお、射出成形する
基板は、ハードディスク用基板に限定されるものではな
く、各種光ディスク用の基板にも適用することができ
る。
【0009】先ず、固定金型102と可動金型103と
を合致させて、両者間にキャビティ150を形成する。
この状態で、熱可塑性樹脂140、例えば溶融ポリカー
ボネートを、50〜200〔mm/s〕程度の高速でシ
リンダー111からスプルー106に送り込み、例えば
500〜1800〔kg/cm2 〕程度の高圧でキャビ
ティ内に充填する。
【0010】熱可塑性樹脂140がキャビティ150内
で降温して硬化すると同時に、プリフォーマットパター
ン120、121によって所定の信号溝が形成される。
【0011】次に、図15に示すように、ゲートカッタ
ー104を突出させ、図15中矢印方向に移行させるこ
とにより、基板の中心孔を打ち抜き、ディスク状記録媒
体用の基板10が成形される。
【0012】成形が終了すると、図14に示す金型装置
110を開いて、成形基板はスプルー106とともに可
動金型103側に移される。次に、図16に示すよう
に、成形された基板10を可動金型103側から基板取
り出し機130によって取り出す。
【0013】基板取り出し機130は、制御部131と
アーム部132、およびヘッド部133とから構成され
ており、ヘッド部133に配置されたパッド134によ
って基板10を吸着し、アーム部132を制御部131
によって動作させて成形された基板10を取り出すよう
になされている。
【0014】この基板取り出し機130の構造につい
て、図17に概略断面図を示す。上述したように、基板
取り出し機130のヘッド部133には、基板130を
吸着するパッド134が配置されているが、パッド13
4には、図17に示すように、ヘッド部133を貫通
し、外部の吸引装置(図示せず)によって気体の吸引が
なされる吸引管135と連通する吸引孔134hが設け
られている。そして吸引管135によって外部に気体吸
引を行い、例えば50〜60〔mmHg〕程度の極めて
低圧とすることによって、パッド134の表面に基板1
0を吸着する。
【0015】このとき、基板10表面に接触して吸着す
るパッド134は、例えばC字型であるものとし、図1
8に示すように成形された基板10の内周部であって、
信号形成領域10aではない領域に接触するようになさ
れている。
【0016】基板取り出し機130を構成するパッド1
34の具体例を図19〜図24に示して説明する。パッ
ド134の第1の例の概略平面図を図19に示し、要部
の概略断面図を図20に示す。図19に示すように、こ
の例におけるパッド134は、C字型の例えばアルミニ
ウムよりなる金属台140と、金属台140の円弧に沿
って略均一な間隔で配列されてなる吸着部141とによ
って構成されている。図20に示すように、金属台14
0には、図17に示した吸引管135と連通する金属台
孔140hが設けられてなり、金属台孔140hを中心
部とした金属台突起140aに、例えばSi樹脂よりな
り、吸引孔134hを有する中空管状の吸着部141が
取り付けられている。そして、図17に示した吸引管1
35により気体吸引を行うことによって、吸着部141
に基板10を吸着させることができる。
【0017】次に、パッド134の第2の例の概略平面
図を図21に示し、要部の概略断面図を図22に示す。
図21に示すように、この例におけるパッド134にお
いても、C字型の例えばアルミニウムよりなる金属台1
40と、金属台140の円弧に沿って略均一な間隔で配
列されてなる吸着部141とによって構成されている。
図22に示すように、金属台140には、図17に示し
た吸引管135と連通する金属台孔140hが、円弧に
沿って設けられてなる。この金属台140には、例えば
Si樹脂よりなる円弧形状のシートが積層されてなり、
これに金属台孔140hと連通する吸引孔134hが配
列形成されている。そして、図17に示した吸引管13
5により気体吸引を行うことによって、吸着部141に
基板10を吸着させることができる。
【0018】次に、パッド134の第3の例の概略平面
図を図23に示し、要部の概略断面図を図24に示す。
図23に示すように、この例におけるパッド134にお
いても、C字型の例えばアルミニウムよりなる金属台1
40と、金属台140の円弧に沿って略均一な間隔で配
列されてなる吸着部141とによって構成されている。
但しこの例においては、図24に示すように、金属台1
40に図17に示した吸引管135と連通する金属台孔
140hが円弧に沿って設けられてなり、金属台突起1
40aが吸着部141となっている。そして、図17に
示した吸引管135により気体吸引を行うことによっ
て、吸着部141に基板10を吸着させることができ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、成形された基板10を成形装置100から取
り出す際に、基板取り出し機130のヘッド部133を
構成するパッド134において、図19〜図24に示し
たように、基板10の内周部において半円弧状に接触吸
着させて基板10の移送を行うこととすると、基板を取
り出す際に基板10の内周部分に負荷がかかり、これに
よって、基板10の反り等の変形を招来していた。
【0020】また、金型装置110を構成する可動金型
103および固定金型102の鏡面部に熱可塑性樹脂が
充填される際の平滑度を高めたり、パターンの転写性を
高めたりするためには、両金型の温度を高くすることが
必要であるが、これも基板10の反りを発生させる原因
となっている。
【0021】このような問題について、金型装置の型締
圧力や金型の温度をコントロールすることによって、基
板の反りを所定の範囲内に抑制したり、固定金型102
と可動金型とに温度差をつけることによって基板の反り
の発生を抑制したりする方法が提案されている。
【0022】しかしながら、近年においては、厚さが例
えば0.5〔mm〕程度の極めて薄型でかつ径が1イン
チ程度もの小型のディスク状記録媒体も開発されてお
り、かかるディスク状記録媒体用の基板を作製する場合
には、基板の剛性が極めて低くなるため、上述した方法
によっては基板に反りの発生を充分に抑制することが困
難となってきた。
【0023】また、このような極めて薄型で小径のディ
スク状記録媒体用基板の射出成形を行う際には、金型装
置の温度が高くなると、基板中心孔近傍の内部応力が、
基板の外周部よりも高くなるため、反りが大きくなりや
すいという問題がある。さらには、中心孔の打ち抜きを
行う際にも、ゲートカッター104の突出と戻しのタイ
ミングの時間差により基板の中心孔の近傍における反り
が逆転したりすることもある。
【0024】特にハードディスク基板においては、記録
再生の際には浮上型ヘッドを用いるので、基板10につ
いては、内周から外周まで反りが極めて少なく、かつ半
径方向および周方向においてもうねりのないフラットな
機械特性を有することが望まれており、基板10の反り
等の変形は、ヘッド破損やエラーの原因になっている。
【0025】そこで、上述した問題点に鑑みて本発明者
は、鋭意研究を重ねた結果、特に、極めて薄型で小径の
ディスク状記録媒体用の基板を成形する場合において、
内周から外周まで反りが極めて少なく、かつ半径方向お
よび周方向においてもうねりのないフラットな基板の作
製するためのディスク状記録媒体用基板成形装置を提供
することとした。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク状記録
媒体用基板作製装置においては、基板の主面に、信号を
構成する微細凹凸を転写形成するプリフォーマットパタ
ーンが、固定金型側、あるいは可動金型側の少なくとも
いずれか一方に設けられてなるものとし、基板を射出成
形後に可動金型側から取り出す基板取り出し機を有する
ものとする。基板取り出し機は、動作制御を行う制御
部、動作により基板の移動を行うアーム部、およびヘッ
ド部から構成されてなるものとし、ヘッド部には基板を
吸着させるパッドが配置されてなるものとする。このパ
ッドの基板と対向する面は、基板に対応する円形形状で
あるものとし、パッドには、成形された基板と信号を形
成されていない領域において接触する外周側突出部およ
び内周側突出部とが同心円状に形成されてなるものとす
る。パッドの外周側突出部および内周側突出部のうちの
少なくともいずれか一方には、それぞれヘッド部を貫通
して外部に接続する吸引管と連結されてなる吸引孔が配
列されてなり、吸引管を通じて気体が吸引されることに
よって、吸引孔に負圧をかけることによって、基板の吸
着を行うようになされているものとする。
【0027】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装
置によれば、特に、極めて薄型で小径のディスク状記録
媒体用の基板を成形する場合においても、基板を金型か
ら取り出す際に、基板取り出し機のパッドが、基板の内
周側および外周側の双方において接触し、これによって
吸着させた状態で基板の移動を行うので、基板の成形時
や中心孔の打ち抜き時、あるいは金型からの押し出し時
に生じる内周から外周までの反り、および半径方向およ
び周方向におけるうねりを低減化させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク状記録媒
体用基板成形装置の実施形態について、図を参照して説
明するが、本発明は以下に示す例に限定されるものでは
ない。
【0029】図1に、本発明装置によって作製するディ
スク状記録媒体用基板の一例の概略斜視図を示す。基板
1は、例えばポリオレフィン系樹脂やポリカーボネート
等の熱可塑性樹脂を用いて射出成形によって作製され
る。基板1の一主面あるいは両主面には、所定の信号を
表す微細凹凸が射出成形と同時に形成されるものとす
る。
【0030】なお、本発明のディスク状記録媒体用基板
成形装置は、従来公知のディスク状記録媒体用の基板の
いずれにも適用することができるが、特に、例えば直径
a=1〔インチ〕、厚さb=0.5〔mm〕程度の極め
て薄型で小径の光ディスク用基板を作製するために好適
である。次に本発明のディスク状記録媒体用基板成形装
置について、図を参照して説明する。
【0031】図2に示すディスク状記録媒体用基板成形
装置20は、基板1を成形するためのキャビティ50を
構成する例えばステンレス系金属より成る固定金型22
と可動金型23とから成る金型装置21を有している。
この金型装置21は、キャビティ50内に溶融した熱可
塑性樹脂40、例えばポリオレフィン系樹脂やポリカー
ボネートを送り出すシリンダー11と、スプルー26を
介して連結されている。
【0032】可動金型23には、光ディスク用基板1の
中心部に、最終的に成形基板の中心孔1hを打ち抜いて
形成するためのゲートカッター24が、エジェクトスリ
ーブ33を介して突出推動できるように配置されてい
る。
【0033】図2に示すディスク状記録媒体用基板成形
装置20においては、所定の信号溝を構成するプリフォ
ーマットパターン30、31が、固定金型22、あるい
は可動金型23の少なくともいずれかに配置されてい
る。なお、Niスタンパーによって信号の転写を行う場
合には、所定のスタンパーが固定金型22、可動金型2
3に配置されており、固定金型22、可動金型23の表
面に直接転写パターンが形成されている場合には、これ
らの金型22、23とが対向してキャビティ50を構成
し、射出成形の際には、外周リング28によって基板の
外径が定められる。
【0034】次に図2に示すディスク状記録媒体用基板
成形装置20を用いて、基板1の成形を行う方法につい
て説明する。
【0035】先ず、固定金型22と可動金型23とを合
致させて、両者間にキャビティ50を形成する。この状
態で、例えば250℃〜350℃で溶融した熱可塑性樹
脂40、例えばポリオレフィン系樹脂やポリカーボネー
トを、シリンダー11からスプルー26に送り込む。
【0036】続いて、例えば50〜200〔mm/s〕
の高速で光透過性樹脂40をスプルー26からキャビテ
ィ50内に流し込み、例えば500〜1800〔kg/
cm 2 〕の高圧で充填する。キャビティ50の型締力
は、熱可塑性樹脂40の圧力に対応して調整するものと
し、例えば5〜40〔t〕程度の型締力をかけておき、
キャビティ50内部で熱可塑性樹脂40を降温、硬化さ
せ、同時にプリフォーマットパターン30、31によっ
て、所定の信号を構成する微細凹凸を基板1に転写形成
する。
【0037】次に、図3に示すように、熱可塑性樹脂4
0の射出圧力保持工程中や、樹脂冷却中に、ゲートカッ
ター24を図3中矢印方向に移行させることにより、基
板1の中心孔1hを打ち抜く。次に、金型装置21を開
いて、成形基板1をスプルー26とともに可動金型23
側に移し、続いてエジェクターピン25を突出させてス
プルー26を金型から引き離す。
【0038】次に、図4に示すように、可動金型23側
から、成形された基板1を基板取り出し機60によって
取り出す。図4に示す基板取り出し機60は、動作制御
を行う制御部41と、成形基板1の移動を行うアーム部
42、および基板1を吸着保持するパッド(図示せず)
が取り付けられたヘッド部43とから構成されてなるも
のとする。
【0039】成形された基板1を取り出す際には、先ず
基板取り出し機60を、固定金型22と可動金型23と
の間に移動させて、ヘッド部43のパッドを成形された
基板1と対向させて停止させる。このとき、可動金型2
3のエジェクターピン25で突き出されるスプルー部と
エジェクタースリーブで突き出される基板1は、それぞ
れ突き出しの時間差、突き出しの距離差をもって基板取
り出し機60のパッド(後述する)に吸着保持されるよ
うにする。
【0040】次に、ヘッド部43のパッドによって基板
1を吸着させ、アーム部42の動作により、固定金型2
2と可動金型23との間から所定の基板収納用のステー
ジ(図示せず)に移動させる。
【0041】この成形基板1は、その後所定の材料を、
スパッタリング法等によって成膜することにより任意の
ディスク状記録媒体が作製される。
【0042】次に、基板取り出し機60の構造につい
て、図5に概略図を示して説明する。基板取り出し機6
0は、上記のように動作制御を行う制御部41、アーム
部42およびヘッド部43から構成されてなる。
【0043】ヘッド部43には、成形された基板1を吸
着させるパッド44が配置されてなる。パッド44は、
成形された基板1に対向する面においては、基板1の径
に対応する円形形状となされ、図5に示すように、外周
部および内周部において、それぞれ同心円状の外周側突
出部44a、および内周側突出部44bが設けられてお
り、かかる部分において、基板1面の信号が形成されて
いない領域とが接触するようになされている。
【0044】パッド44の基板1に対向する面の概略平
面図を図6に示す。パッド44の基板1に対向する面に
は、外周側突出部44aおよび内周側突出部44bの円
周上に沿って、所定の数の基板吸引孔44hが配列され
てなる。
【0045】例えば、外周側突出部44aおよび内周側
突出部44bは、基板1に対向する面において0.5〜
1.5〔mm〕程度の幅の同心円形状とするものとす
る。これらの外周側突出部44aおよび内周側突出部4
4bに沿って基板吸引孔44hが配列されてなり、この
基板吸引孔44hは、例えば直径0.4〜0.7〔m
m〕程度の円形であり、外周側突出部44aおよび内周
側突出部44bのそれぞれにおいて、10〜50個形成
されてなるものとする。
【0046】基板吸引孔44hは、図5に示すように、
ヘッド部43を貫通して外部に接続する吸引管35と連
結されてなり、吸引管35を通じて気体が吸引されるこ
とによって、基板1との接触部、すなわち外周側突出部
44aおよび内周側突出部44bの基板吸引孔44hに
負圧がかかるようになされ、これにより、成形された基
板1の吸着がなされる。このとき、基板の信号形成領域
に位置的に対応する領域44cは、基板と接触しないよ
うになされる。
【0047】なお、パッド44の外周側突出部44aお
よび内周側突出部44bの基板吸引孔44hの双方にお
いて基板1の吸引吸着が行われるようにしてもよく、あ
るいは、一方のみにおいて吸引を行い、他方は基板1の
支持体として機能させるものとしてもよい。
【0048】また、パッド44およびヘッド部43の、
外周側突出部44aと内周側突出部44bとの間の中間
部に相当する位置には、外部と連通する貫通孔45が設
けられてなり、圧力差を解消し、外周側と内周側とに設
けられた基板吸引孔44hからの気体吸引が強くその吸
引効果が中間部分に及び基板1に反りが生じることを回
避することができる。
【0049】なお、パッド44は、Al,SUS,テフ
ロン等の材料によって形成することができるが、これら
に限定されるものではなく、その他、成形された基板1
の表面の温度やパッド44の熱伝導率等を考慮して、基
板1の吸着を確実に行うことができ、基板1の反りを低
減化させるために好適な材料を適宜選定することができ
る。
【0050】本発明のディスク状記録媒体用基板作製装
置によれば、特に薄型で小径のハードディスク用の基板
1の成形を行う場合においても、基板1内周から外周に
かけての反りや、半径方向および周方向におけるうねり
を低減化させることができ、極めてフラットな基板の成
形を行うことができた。
【0051】次に、本発明のディスク状記録媒体用基板
作製装置の基板取り出し機60のパッド44の他の例に
ついて、要部を図に示して説明する。なお、以下の図7
〜図10においては、パッド44を構成する内周側突出
部44bと外周側突出部44aの下側一方のみを示し、
他方については記載を省略した。
【0052】図7〜図9に示すように、基板取り出し機
60のパッド44は、内周側突出部44bを外周側突出
部44aに比して高くする、すなわち基板1側に突出さ
せた形状とすることもできる。なお、この場合、例えば
図7に示すように、内周側突出部44bと外周側突出部
44aに傾斜をつけ、これらの傾斜角を同一角度θとす
ることもでき、図8に示すように、傾斜角α、βを異な
った値とすることもできる。
【0053】また、図9に示すように、これらの内周側
突出部44bおよび外周側突出部44aに傾斜をつけず
に、これら内周突出部44bと外周突出部44aのそれ
ぞれの面を平行として、これらの段差dを設けた形状と
することもできる。この場合段差dは、例えば30〔μ
m〕以下程度とすることができる。
【0054】図7〜図9に示すように、内周側突出部4
4bを外周側突出部44aよりも基板1側に突出させた
形状とすることにより、成形された基板1を内周部より
も外周部においてより強くパッド44側に吸着させるよ
うにすることができるので、基板1の反りが外周部にお
いて大きい場合に、反り量を補正するために有効であ
る。
【0055】また、図10に示すように、外周側突出部
44aを内周側突出部44bよりも基板1側に突出させ
た形状とすることもできる。この場合においても、内周
側突出部44bと外周側突出部44aに所定の傾斜をつ
けた形状とすることもできる。図10に示すように、外
周側突出部44aを内周側突出部44bよりも基板1側
に突出させた形状とすることによって、成形された基板
1を外周部よりも内周部においてより強くパッド44側
に吸着させるようにすることができるので、基板1の反
りが、内周部において大きい場合に、反り量を補正する
ために有効である。
【0056】次に、本発明のディスク状記録媒体用基板
成形装置を用いて成形した基板の〔実施例〕と、これと
の比較における従来のディスク状記録媒体用基板成形装
置を用いて成形した〔比較例〕を説明する。
【0057】〔実施例1〕本発明のディスク状記録媒体
用基板成形装置の基板取り出し機60を用いて基板を作
製した。この例においては、パッド44について、外周
側突出部44aの高さと内周側突出部44bの高さとが
等しいものを用いて、直径1〔インチ〕、厚さ0.5
〔mm〕のディスク状記録媒体用の基板を作製した。こ
の基板について、レーザ非接触干渉計を用いて基板の断
面の形状を測定し、図11に模式的に示した。この例に
おいては、基板の半径方向の反り、すなわち最外周部と
最内周部の高さの差xが8.6〔μm〕程度であり、断
面形状の曲率が1.7〔μm〕であった。
【0058】〔実施例2〕本発明のディスク状記録媒体
用基板成形装置の基板取り出し機60を用いて基板を作
製した。この例においては、パッド44について、外周
側突出部44aの高さと内周側突出部44bの高さが異
なるものを用いて、直径1〔インチ〕、厚さ0.5〔m
m〕のディスク状記録媒体用の基板を作製した。この場
合、図10に示すように外周側突出部44aの高さが、
内周側突出部44bの高さよりも20〔μm〕高いもの
を用いた。この基板についてもレーザ非接触干渉計を用
いて基板の断面の形状を測定し、図12に模式的に示し
た。この例においては、基板の半径方向の反り、すなわ
ち最外周部と最内周部の高さの差yが5.1〔μm〕程
度であり、断面形状の曲率が1.04〔μm〕であっ
た。
【0059】〔比較例〕従来のディスク状記録媒体用基
板作製装置の基板取り出し機を用いて基板を作製した。
この例においては、図19に示すパッド134を用い
て、直径1〔インチ〕、厚さ0.5〔mm〕のディスク
状記録媒体用の基板を作製した。この基板についてもレ
ーザ非接触干渉計を用いて基板の断面の形状を測定し、
図13に模式的に示した。この例においては、基板の半
径方向の反り、すなわち最外周部と最内周部の高さの差
zが10〔μm〕程度であった。
【0060】上述した〔実施例1〕、〔実施例2〕、お
よび〔比較例〕に示すように、薄型で小径のディスク状
記録媒体用の基板を成形する場合において、基板取り出
し機のパッドが、基板の内周側および外周側の双方にお
いて接触させて基板吸着および移動を行うこととする
と、基板の内周から外周までの反り、および半径方向お
よび周方向におけるうねりの低減化を効果的に図ること
ができた。
【0061】また、〔実施例2〕に示すように、パッド
の内周側突出部と外周側突出部の高さを異なるものとす
ることによって、基板の曲率を小さくすることができ
た。これによりハードディスク用基板として作製した場
合に、ヘッドクラッシュのおそれのない良質な基板とす
ることができた。
【0062】
【発明の効果】本発明のディスク状記録媒体用基板成形
装置によれば、特に薄型で小径のディスク状記録媒体用
の基板の成形を行う場合に、金型装置から基板が突き出
された際に、機械的な力によって生じる内周から外周に
かけての反りや、半径方向および周方向におけるうねり
を低減化させることができ、極めてフラットな基板の成
形を行うことができた。
【0063】また、パッドの内周側突出部と外周側突出
部の高さを異なるものとすることによって、基板の曲率
を小さくすることができた。これによりハードディスク
用基板として作製した場合に、ヘッドクラッシュのおそ
れがなく、リードエラーが低減化された良質な基板を得
ることができた。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置において成形するディスク状記録媒
体用基板の概略斜視図を示す。
【図2】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置の
概略断面図を示す。
【図3】ディスク状記録媒体用基板成形装置の要部の概
略断面図を示す。
【図4】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置の
金型装置と基板取り出し機の概略斜視図を示す。
【図5】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置の
可動金型と基板取り出し機の概略斜視図を示す。
【図6】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置の
基板取り出し機を構成するパッドの概略平面図を示す。
【図7】本発明のディスク状記録媒体基板成形装置の基
板取り出し機を構成するパッドの他の一例の概略断面図
を示す。
【図8】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置の
基板取り出し機を構成するパッドの他の一例の概略断面
図を示す。
【図9】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置の
基板取り出し機を構成するパッドの他の一例の概略断面
図を示す。
【図10】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置
の基板取り出し機を構成するパッドの他の一例の概略断
面図を示す。
【図11】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置
を用いて作製した基板形状の模式的概略図を示す。
【図12】本発明のディスク状記録媒体用基板成形装置
を用いて作製した基板形状の模式的概略図を示す。
【図13】従来のディスク状記録媒体用基板成形装置を
用いて作製した基板形状の模式的概略図を示す。
【図14】ディスク状記録媒体用基板成形装置の概略断
面図を示す。
【図15】ディスク状記録媒体用基板成形装置の要部の
概略断面図を示す。
【図16】従来のディスク状記録媒体用基板成形装置の
金型装置と基板取り出し機の概略斜視図を示す。
【図17】従来のディスク状記録媒体用基板成形装置の
可動金型と基板取り出し機の概略斜視図を示す。
【図18】基板取り出し機のパッドの位置と従来のディ
スク状記録媒体の概略平面図を示す。
【図19】従来における基板取り出し機のパッドの概略
平面図を示す。
【図20】基板取り出し機のパッドの要部の概略断面図
を示す。
【図21】従来における基板取り出し機のパッドの概略
平面図を示す。
【図22】基板取り出し機のパッドの要部の概略断面図
を示す。
【図23】従来における基板取り出し機のパッドの概略
平面図を示す。
【図24】基板取り出し機のパッドの要部の概略断面図
を示す。
【符号の説明】
1,10 基板、1h,10h 中心孔、11,111
シリンダー、20,100 ディスク状記録媒体用基
板成形装置、21 金型装置、22,102固定金型、
23,103 可動金型、24,104 ゲートカッタ
ー、25,105 エジェクターピン、26,106
スプルー、28,108 外周リング、30,31,1
20,121 プリフォーマットパターン、33,11
3 エジェクトスリーブ、35,135 吸引管、4
0,140 熱可塑性樹脂、41,131 制御部、4
2,132 アーム部、43,133 ヘッド部、4
4,134 パッド、44a 外周側突出部、44b
内周側突出部、44h 基板吸引孔、45 貫通孔、5
0,150 キャビティ、60,130 基板取り出し
機、140 金属台、140a 金属台突起、141
吸着部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の主面に信号を構成する微細凹凸を
    転写形成するプリフォーマットパターンが、固定金型
    側、あるいは可動金型側の少なくともいずれか一方に設
    けられてなるディスク状記録媒体用基板成形装置であっ
    て、 上記基板を射出成形後に可動金型側から取り出す基板取
    り出し機を具備し、 上記基板取り出し機は、動作制御を行う制御部、動作に
    より上記基板の移動を行うアーム部、およびヘッド部か
    ら構成されてなり、 上記ヘッド部には上記基板を吸着させるパッドが配置さ
    れてなり、 上記パッドの上記基板と対向する面は、上記基板に対応
    する円形形状となされ、該パッドには、成形された基板
    と信号を形成されていない領域において接触する外周側
    突出部および内周側突出部とが同心円状に形成されてな
    り、 上記パッドの外周側突出部および内周側突出部の少なく
    ともいずれか一方には、それぞれ上記ヘッド部を貫通し
    て外部に接続する吸引管と連結されてなる吸引孔が配列
    されてなり、 上記吸引管を通じて気体が吸引されることによって、上
    記吸引孔に負圧をかけることによって、上記基板の吸着
    がなされるようにしたこと特徴とするディスク状記録媒
    体用基板成形装置。
  2. 【請求項2】 上記内周側突出部の高さと上記外周側突
    出部の高さとが、異なるものとしたことを特徴とする請
    求項1に記載のディスク状記録媒体用基板成形装置。
  3. 【請求項3】 上記パッドの上記内周側突出部に比して
    上記外周側突出部が、上記基板側に突出するように形成
    されてなることを特徴とする請求項2に記載のディスク
    状記録媒体用基板成形装置。
  4. 【請求項4】 上記パッドの上記外周側突出部に比して
    上記内周側突出部が、上記基板側に突出するように形成
    されてなることを特徴とする請求項2に記載のディスク
    状記録媒体用基板成形装置。
  5. 【請求項5】 上記外周側突出部と上記内周側突出部の
    基板に対向する面に、傾斜が設けられてなることを特徴
    とする請求項2に記載のディスク状記録媒体用基板成形
    装置。
  6. 【請求項6】 上記外周側突出部および上記内周側突出
    部は、基板に対向する面において、幅0.5〜1.5
    〔mm〕の幅の同心円形状に形成されてなり、 上記吸引孔が、上記外周側突出部および上記内周側突出
    部の少なくともいずれかにおいて、10〜50個形成さ
    れてなることを特徴とする請求項1に記載のディスク状
    記録媒体用基板成形装置。
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