JP2002228514A - コンクリート材料の計量装置及び計量方法 - Google Patents
コンクリート材料の計量装置及び計量方法Info
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- JP2002228514A JP2002228514A JP2001026143A JP2001026143A JP2002228514A JP 2002228514 A JP2002228514 A JP 2002228514A JP 2001026143 A JP2001026143 A JP 2001026143A JP 2001026143 A JP2001026143 A JP 2001026143A JP 2002228514 A JP2002228514 A JP 2002228514A
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Abstract
は、水貯留ホッパー2と、細骨材計量容器3と、水貯留
ホッパー2及び細骨材計量容器3からそれぞれ供給され
た水及び細骨材を水浸骨材として収容する水浸骨材容器
4と、細骨材計量容器3内の細骨材の質量を計測するロ
ードセル8とから概ね構成してあり、水貯留ホッパー2
は、水供給管5と該水供給管5の所定位置に設けられた
開閉弁6及び流量計52とともに給水手段を構成する。
細骨材計量容器3は、その質量をロードセル8で計測で
きるようになっている。水浸骨材容器4の所定高さ位置
には、内部に収容された水浸骨材の水が外側に溢れ出る
よう、オーバーフロー用開口11を形成してあるととも
に、オーバーフロー用開口11から溢れ出たオーバーフ
ロー水を質量計54で計測できるようになっている。
Description
なる骨材及び水を計量するコンクリート材料の計量装置
及び計量方法に関する。
コンクリート強度等に大きな影響を及ぼすため、練混ぜ
時に十分管理する必要があるが、配合材料である骨材
は、その貯蔵状況や気候条件等によって含水状態が異な
り、湿潤状態の骨材を用いるとコンクリート中の水量が
骨材の表面水の量だけ増加し、乾燥状態の骨材を用いる
とコンクリート中の水量は有効吸水量だけ減少する。
時の水量を補正し示方配合通りのコンクリートを製造す
ることが、コンクリートの品質を維持する上できわめて
重要な事項となる。
(細骨材の表面に付着している水量)を表乾状態(表面
乾燥飽水状態)の細骨材の質量で除した比率を表面水率
と呼んでいるが、貯蔵されている骨材、特に細骨材は一
般に濡れていることが多いため、かかる表面水率を骨材
の乾湿程度の指標として予め測定し、その測定値に基づ
いて練混ぜ水量を調整するのが一般的である。
来、細骨材が貯蔵されたストックビンと呼ばれる貯蔵容
器から少量の試料を採取してその質量及び絶乾状態での
質量を計測し、次いで、これらの計測値と予め測定され
た表乾状態の吸水率とを用いて算出していた。
うな測定方法では、わずかな試料から全体の表面水率を
推測しているにすぎないため、精度の面でどうしても限
界がある一方、絶乾状態の質量を計測するにはバーナー
等による加熱作業が必要となるため、実際に使用する量
に近い量を採取してこれを試料とすることは、経済性や
時間の面で非現実的であるという問題を生じていた。
状況をオペレータが目視で確認したり、ミキサの負荷電
流を参考にすることによって練混ぜ水量の調整を行うと
いった方法を採用することがあるが、かかる方法自体が
精度の低いものであり、結局、強度面で20%近い大き
な安全率を見込まざるを得なくなり、不経済な配合とな
るという問題も生じていた。
たもので、骨材及び水の質量を正確に計測することが可
能なコンクリート材料の計量装置及び計量方法を提供す
ることを目的とする。
め、本発明に係るコンクリート材料の計量装置は請求項
1に記載したように、計測の対象となる骨材が貯留され
る骨材計量容器と、該骨材計量容器内の骨材の質量を計
測する骨材質量計測手段と、前記骨材計量容器内の骨材
を水とともに水浸骨材として収容する水浸骨材容器とを
備え、前記水浸骨材容器の底部開口には該水浸骨材容器
内の水密性を保持可能な底蓋を開閉自在に取り付けると
ともに、前記水浸骨材容器の所定高さ位置には該水浸骨
材容器内の水が外側に溢れ出るように所定のオーバーフ
ロー用開口を該水浸骨材容器を構成する壁体に形成し、
前記オーバーフロー用開口から溢れ出た水の質量を計測
するオーバーフロー水計量手段を備えたものである。
量装置は、前記オーバーフロー用開口を異なる高さに複
数設けたものである。
量装置は、前記オーバーフロー用開口のオーバーフロー
高さを可変に構成したものである。
量装置は、前記水浸骨材容器を中空円錐台状に形成した
ものである。
量装置は、前記水浸骨材容器の上方に所定のバイブレー
タを昇降自在にかつその降下位置にて前記水浸骨材に埋
没するように設置したものである。
量装置は、給水計量手段が設けられた給水手段を備えた
ものである。
量方法は請求項7に記載したように、湿潤状態における
骨材の質量Mawを計測し、オーバーフロー用開口が形成
された水浸骨材容器に前記骨材が水面から出ない水浸骨
材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバ
ーフローするように前記骨材及び前記水を投入するとと
もに、前記水の給水量MI及びオーバーフロー量MOを累
積値として計測し、前記水浸骨材容器内のオーバーフロ
ー時の内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいこと
を利用することにより、ρaを前記骨材の表乾状態にお
ける密度、ρwを水の密度として、前記骨材の表乾状態
の質量Ma及び前記水浸骨材中の水の質量Mwを以下の2
式、すなわち、
を、次式
量方法は、前記水浸骨材容器への前記骨材の投入を所定
速度で連続的に又は断続的に行いつつ、前記骨材の表乾
状態の質量Ma及び前記水浸骨材中の水の質量Mwの総量
の算出をリアルタイム又は所定時刻おきに行い、該総量
が予定量に達したときに前記骨材の投入を終了するもの
である。
量方法は請求項9に記載したように、第i(i=1,2,3,・
・N)の骨材の湿潤状態における質量Mawiをそれぞれ計
測し、オーバーフロー用開口が形成された水浸骨材容器
に第1の骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が
前記オーバーフロー用開口からオーバーフローするよう
に前記水及び前記第1の骨材を投入するとともに、前記
水の給水量MI及びオーバーフロー量MOを累積値として
計測し、前記水浸骨材容器内のオーバーフロー時の内容
積が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいことを利用する
ことにより、ρa 1を前記第1の骨材の表乾状態における
密度、ρwを水の密度として、前記第1の骨材の表乾状
態の質量Ma1を以下の2式、すなわち、
水率を、次式
の骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オ
ーバーフロー用開口からオーバーフローするように前記
水浸骨材容器内に投入するとともに、前記水の給水量M
I及びオーバーフロー量MOを累積値として計測し、ρa2
を前記第2の骨材の表乾状態における密度として、前記
第2の骨材の表乾状態の質量Ma2を以下の2式、すなわ
ち、
水率を、次式
して第(N―1)の骨材までの表乾状態の質量Ma(N-1)
を求め、最後に、第Nの骨材を該第Nの骨材が水面から
出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用開
口からオーバーフローするように前記水浸骨材容器内に
投入するとともに、前記水の給水量MI及びオーバーフ
ロー量MOを累積値として計測し、ρaNを前記第Nの骨
材の表乾状態における密度として、前記第Nの骨材の表
乾状態の質量MaN及び前記水浸骨材中の水の質量Mwを
以下の2式、すなわち、
水率を、次式
量方法は、前記水浸骨材容器への前記第i(i=1,2,3,・・
N)の骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行い
つつ、前記手順による算出をリアルタイム又は所定時刻
おきに行い、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材のうち、第
jの骨材を投入中又は投入後に、以下の2式、すなわち
骨材までの表乾状態における質量総和ΣMai(i=1,2,3,
・・j)及び及び前記水浸骨材中の水の質量Mwの総量が
予定量に達したときに前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の
投入を途中で終了するものである。
量方法は請求項11に記載したように、第i(i=1,2,3,
・・N)の骨材の湿潤状態における質量総和ΣMawi(i=1,
2,3,・・N)を計測し、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
の質量混合比と前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾
状態における密度ρai(i=1,2,3,・・N)とから平均骨材
密度ρaveを求め、オーバーフロー用開口が形成された
水浸骨材容器に前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材が水面
から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー
用開口からオーバーフローするように前記水及び前記第
i(i=1,2,3,・・N)の骨材を投入するとともに、前記水
の給水量MI及びオーバーフロー量MOを累積値として計
測し、前記水浸骨材容器内のオーバーフロー時の内容積
が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいことを利用するこ
とにより、ρwを水の密度として、前記第i(i=1,2,3,・
・N)の骨材の表乾状態における質量総和ΣMai(i=1,2,
3,・・N)及び前記水浸骨材中の水の質量Mwを以下の2
式、すなわち、
・N)の骨材の平均表面水率を、次式、
量方法は、前記水浸骨材容器への前記第i(i=1,2,3,・
・N)の骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行
いつつ、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状態に
おける質量総和ΣMai(i=1,2,3,・・N)及び前記水浸骨
材中の水の質量Mwの総量の算出をリアルタイム又は所
定時刻おきに行い、該総量が予定量に達したときに前記
第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投入を途中で終了するも
のである。
量方法は、前記水浸骨材内の空気量をa(%)とし、前
記Vfに代えて、Vf・(1―a/100)を用いるもの
である。
及び計量方法においては、まず、骨材計量容器に貯留さ
れた湿潤状態における骨材の質量Mawを骨材質量計測手
段で計測する。
じて該水浸骨材容器内を水密状態とし、かかる状態にて
水浸骨材容器内に水を投入するとともに、質量が計測さ
れた上述の骨材を水浸状態となるように水浸骨材容器内
に投入し、水浸骨材容器内を水浸骨材で満たす。
り、いずれを先行させるかは任意であるが、水を先行投
入し、しかる後に骨材を投入するようにすれば、特に細
骨材の場合に水浸骨材への気泡混入をかなり抑制するこ
とが可能となる。
該水浸骨材容器内の水が外側に溢れ出るように所定のオ
ーバーフロー用開口を該水浸骨材容器を構成する壁体に
形成してあり、水及び骨材を投入して水浸骨材容器内を
水浸骨材で満たすにあたっては、骨材が水面から出ない
ようにかつ水がオーバーフロー用開口から溢れ出るよう
にする一方、投入された水の給水量MIを累積値として
計測するとともに、オーバーフロー用開口から溢れ出た
オーバーフロー量MOをオーバーフロー水計量手段によ
って累積値として計測する。
から水が溢れ出る水位レベルは予め決まっているから、
上述したように水浸骨材を満たせば、その全容量V
fは、計量せずとも既知の値となる。
密度、ρwを水の密度として、前記骨材の表乾状態の質
量Ma及び前記水浸骨材中の水の質量Mwを以下の2式、
すなわち、
を、次式
骨材の質量Ma及び表面水率を計測算出したならば、次
に、示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較して
補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水であれ
ばその不足分を、補充すべきものが骨材であれば、算出
された表面水率を用いて表面水を考慮しつつ、その不足
分を上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料とする。
なお、水が多すぎた場合には、その余剰分をバキューム
等で吸引すればよい。
異なる骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量
Mwの一部として間接的に算出されるとともに、骨材の
質量は、表乾状態のときの質量Maとして把握される。
すなわち、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把
握されることとなるので、湿潤状態が異なる骨材を用い
ても、示方配合通りの水量でコンクリートを製造するこ
とが可能となる。
粗骨材にも適用することができることは言うまでもな
い。
をどのように計測するかは任意であり、例えば、該水浸
骨材容器に水をオーバーフローするように先行投入する
ようにすれば、上述したように、オーバーフロー用開口
から水があふれ出る水位レベルは予め決まっているか
ら、投入された水の給水量MIは、計量せずとも既知の
値となる。
って水がオーバーフローすることはあっても、水位が下
がることはないので、給水量MIの累積値は計量中、一
定となる。
段を備え、かかる給水手段から給水される水の量を累積
値として給水計量手段で計測し、これを給水量MIとし
てもよい。
材容器に形成するかは任意であるが、これを異なる高さ
に複数設けた場合、全容量Vfに関して異なる容量ごと
に水浸骨材容器を個別に準備する必要がなくなる。かか
る構成においては、計量したい全容量Vfに対応するオ
ーバーフロー用開口だけを開いておき、他のオーバーフ
ロー用開口については、例えば密封栓を用いることによ
って、すべて密封しておけばよい。
ーフロー高さを可変に構成した場合、オーバーフロー用
開口を複数設けずとも、全容量Vfに関して異なる容量
に対する上述と同様のニーズに対応することが可能とな
る。オーバーフロー用開口のオーバーフロー高さを可変
に構成するには、例えば、オーバーフロー用開口を塞ぐ
塞ぎ板を水密状態が保持されるように昇降自在に取り付
け、該塞ぎ板を昇降させることで、所望のオーバーフロ
ー高さよりも下方に存在する開口部分を塞ぎ板で塞ぐこ
とが可能となり、かくして水浸骨材容器内の水浸骨材の
水が溢れ出る水位レベルを可変に調整することが可能と
なる。
り、どのような形状とするかは任意であって、例えば中
空円筒状としてもかまわないが、これを中空円錐台状に
形成した場合、下方に行くほど内径が大きくなるため、
水浸骨材が途中で閉塞するおそれがなくなり、計量が終
了したとき、底蓋を開いただけで水浸骨材を自由落下さ
せて容易に取り出すことができる。
材の締め固め等により水浸骨材を完全に自由落下させる
ことができない場合には、バイブレータ、ノッカー等の
振動付与機器を水浸骨材容器の側方に適宜取り付けるよ
うにすればよい。
バイブレータを昇降自在にかつその降下位置にて前記水
浸骨材に埋没するように設置した場合においては、骨材
の投入中又は投入後にバイブレータを降下させ、かかる
状態にて該バイブレータを作動させる。
された骨材は振動によって平坦になり、該骨材が水面上
に出るおそれがなくなる。
て、コンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必
要な全量としてもよいし、何回かに分けて計量するよう
にしてもよい。
際、適当な量の骨材を投入し、しかる後、上述したよう
に不足分の骨材を補充するようにしてもかまわないが、
前記水浸骨材容器への前記骨材の投入を所定速度で連続
的に又は断続的に行いつつ、前記骨材の表乾状態の質量
Ma及び前記水浸骨材中の水の質量Mwの総量の算出をリ
アルタイム又は所定時刻おきに行い、該総量が予定量に
達したときに前記骨材の投入を終了するようにすれば、
後で骨材補充を行う必要がなくなる。
粗骨材でもかまわないが、コンクリートを構成する材料
は、実際には細骨材も粗骨材も必要であるし、細骨材や
粗骨材についても、密度が互いに異なるものや粒度が互
いに異なるものを複数使う場合が想定される。特に、粒
度が互いに異なる複数の骨材を適当な割合で混ぜ合わせ
ることによって、所望の粒度をもつ骨材をあらたに作り
出すことがコンクリートの配合上、重要となることが多
い。
ともいずれかが互いに異なる複数の骨材を本発明のコン
クリート材料の計量装置で計量する方法として、累加計
量方式と同時投入計量方式の二つが考えられる。
すべてが細骨材である場合、すべてが粗骨材である場合
及び細骨材と粗骨材とを任意に含む場合のすべてを包摂
するものとする。また、上述したように、複数の骨材と
は、密度や粒度が互いに異なるものをはじめ、産地、強
度、ヤング係数、耐久性、天然骨材か人工骨材か副産骨
材かあるいは天然骨材でも海砂か山砂かという産出状況
その他骨材に関する分類指標が互いに異なるものを言う
ものとする。
記したときには、総和、すなわち、M1+M2+・・・・
+MNを表すものとする。また、第i(i=1,2,3,・・N)の
骨材と標記したときには、第1の骨材、第2の骨材、第
3の骨材、・・・・及び第Nの骨材を意味するものとす
る。
ず、第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿潤状態における質
量Mawi(i=1,2,3,・・N)をそれぞれ骨材質量計測手段で
計測する。
水浸骨材容器に第1の骨材が水面から出ない水浸骨材と
してかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバーフ
ローするように前記水及び前記第1の骨材を投入する一
方、前記水の給水量MIを累積値として計測するととも
に、オーバーフロー量MOをオーバーフロー水計量手段
を用いて累積値として計測する。
ー時の内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいこと
を利用することにより、ρa1を前記第1の骨材の表乾状
態における密度、ρwを水の密度として、前記第1の骨
材の表乾状態の質量Ma1を以下の2式、すなわち、
水率を、次式
ら出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用
開口からオーバーフローするように前記水浸骨材容器内
に投入するとともに、前記水の給水量MI及びオーバー
フロー量MOを累積値として計測し、ρa2を前記第2の
骨材の表乾状態における密度として、前記第2の骨材の
表乾状態の質量Ma2を以下の2式、すなわち、
水率を、次式
して第(N―1)の骨材までの表乾状態の質量Mai(i=
1,2,3,・・(N-1)を求める。
から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー
用開口からオーバーフローするように前記水浸骨材容器
内に投入するとともに、前記水の給水量MI及びオーバ
ーフロー量MOを累積値として計測し、ρaNを前記第N
の骨材の表乾状態における密度として、前記第Nの骨材
の表乾状態の質量MaN及び前記水浸骨材中の水の質量M
wを以下の2式、すなわち、
水率を、次式
骨材の質量Mai(i=1,2,3,・・N)及び各骨材の表面水率
を計測算出したならば、次に、示方配合で示されたそれ
らの配合量と適宜比較して補充すべき不足分を計量し、
補充すべきものが水であればその不足分を、補充すべき
ものが骨材であれば、算出された表面水率を用いて表面
水を考慮しつつ、その不足分を上述の水浸骨材に加えて
コンクリート材料とする。なお、水が多すぎた場合に
は、その余剰分をバキューム等で吸引すればよい。
場合に述べたと同様、骨材や水の質量が示方配合と同等
の条件で把握されることとなり、湿潤状態が異なる骨材
を用いても、示方配合通りの水量でコンクリートを製造
することが可能となることに加えて、密度、粒度等が異
なる骨材であっても、一つの水浸骨材容器内で効率よく
しかも高い精度で計量することが可能となる。
際、適当な量の骨材を投入し、しかる後、上述したよう
に不足分の骨材を補充するようにしてもかまわないが、
前記水浸骨材容器への前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の
投入を所定速度で連続的に又は断続的に行いつつ、前記
手順による算出をリアルタイム又は所定時刻おきに行
い、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材のうち、第jの骨材
を投入中又は投入後に、以下の2式、すなわち
骨材までの表乾状態における質量総和ΣMai(i=1,2,3,
・・j)及び及び前記水浸骨材中の水の質量Mwの総量が
予定量に達したときに前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の
投入を途中で終了するようにすれば、後で骨材補充を行
う必要がなくなる。
(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿潤状態における質量総和Σ
Mawi(i=1,2,3,・・N)を骨材質量計測手段で計測する。
質量混合比と前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状
態における密度ρai(i=1,2,3,・・N)とから平均骨材密
度ρaveを求める。
水浸骨材容器に前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材が水面
から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー
用開口からオーバーフローするように前記水及び前記第
i(i=1,2,3,・・N)の骨材を投入する一方、前記水の給
水量MIを累積値として計測するとともに、オーバーフ
ロー量MOをオーバーフロー水計量手段を用いて累積値
として計測する。
ー時の内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいこと
を利用することにより、ρwを水の密度として、前記第
i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状態における質量総和
ΣMai(i=1,2,3,・・N)及び前記水浸骨材中の水の質量
Mwを以下の2式、すなわち、
・N)の骨材の平均表面水率を、次式、
3,・・N)の骨材の表乾状態における質量総和ΣMai(i=
1,2,3,・・N)及び平均表面水率を計測算出したならば、
次に、示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し
て補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水であ
ればその不足分を、補充すべきものが骨材であれば、算
出された平均表面水率を用いて表面水を考慮しつつ、そ
の不足分を上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料と
する。なお、水が多すぎた場合には、その余剰分をバキ
ューム等で吸引すればよい。
場合に述べたと同様、骨材や水の質量が示方配合と同等
の条件で把握されることとなり、湿潤状態が異なる骨材
を用いても、示方配合通りの水量でコンクリートを製造
することが可能となることに加えて、密度、粒度等が異
なる骨材であっても、一つの水浸骨材容器内で効率よく
しかも高い精度で計量することが可能となる。
際、適当な量の骨材を投入し、しかる後、上述したよう
に不足分の骨材を補充するようにしてもかまわないが、
前記水浸骨材容器への前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行いつつ、前
記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状態における質量
総和ΣMai(i=1,2,3,・・N)及び前記水浸骨材中の水の
質量Mwの総量の算出をリアルタイム又は所定時刻おき
に行い、該総量が予定量に達したときに前記第i(i=1,
2,3,・・N)の骨材の投入を途中で終了するようにすれ
ば、後で骨材補充を行う必要がなくなる。
するのであれば、既知である全容量Vfに(1―a/1
00)を乗じ、これをあらためて全容量Vfとすること
で、空気量を除いた実際の全容量でさらに精度の高い計
量が可能となる。但し、累加的に骨材を投入していく方
式の場合には、水浸骨材中の骨材割合は徐々に増えてい
くため、空気量についてもその点を考慮する。
材料の計量装置及び計量方法の実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
料の計量装置を示した全体図である。同図に示すよう
に、本実施形態に係るコンクリート材料の計量装置1
は、水を貯留する水貯留ホッパー2と、計量の対象とな
る骨材としての細骨材が貯留される骨材計量容器として
の細骨材計量容器3と、水貯留ホッパー2及び細骨材計
量容器3からそれぞれ供給された水及び細骨材を水浸骨
材として収容する水浸骨材容器4と、細骨材計量容器3
内の細骨材の質量を計測する骨材質量計測手段としての
ロードセル8とからなり、水貯留ホッパー2は、その底
部に接続され吐出口が水浸骨材容器4の上方に位置決め
された水供給管5と該水供給管5の所定位置に設けられ
た開閉弁6及び給水計量手段としての流量計52ととも
に給水手段を構成する。
留ビンから細骨材を随時供給されるようになっていると
ともに、その底部には、吐出口が水浸骨材容器4の上方
に位置決めされた細骨材供給管7を接続してある。
4及びロードセル8は、それぞれ図示しない架台に取り
付けてあるとともに、該ロードセルの上に細骨材計量容
器3の上端開口縁部に取り付けられた鍔状円環部42を
載せて細骨材計量容器3を吊持することで、該細骨材計
量容器内に貯留された細骨材の質量をロードセル8で計
測できるようになっている。ロードセル8は、細骨材計
量容器3を安定した状態で吊持計測できるよう、例え
ば、同一水平面に120゜ごとに3箇所設けるようにす
るのが望ましい。
る。図1及び図2でよくわかるように、水浸骨材容器4
の底部開口15には、該水浸骨材容器内の水密性を保持
可能な底蓋9を開閉自在に取り付けることができるよう
になっている。すなわち、底蓋9は、水浸骨材容器4の
底部開口外径とほぼ同等かそれより若干大きめの外径を
有する円形状平板で構成してあり、該円形状平板の周縁
から延設されたL字状の取付けアーム13の先端に長孔
14を形成し、図示しない架台に固定されたピン10を
長孔14に挿通することにより、底蓋9をピン10の廻
りに回動させて水浸骨材容器4の底部開口15を開閉で
きるようになっている。底蓋9を水浸骨材容器4の底部
開口15に固定するには、ボルトで締め付ける、クラン
プ部材で締め付けるなど、公知の方法から適宜選択すれ
ばよい。
大きくなるよう、中空円錐台状に形成してあり、バイブ
レータ等の振動器具を使用せずとも、計量が終わった水
浸骨材を該水浸骨材容器内で閉塞させることなく、底蓋
9を開いただけで下方に自然落下させ、これを、別途計
量されたセメントや粗骨材とともに、図示しない混練ミ
キサーに投入することができるようになっている。
に示した断面図でよくわかるように、内部に収容された
水浸骨材の水が外側に溢れ出るよう、矩形状のオーバー
フロー用開口11を該水浸骨材容器を構成する壁体12
に形成してあるとともに、オーバーフロー用開口11の
下縁位置に沿って溝状のガイド部材17を水平方向に突
設してあり、該ガイド部材の上をオーバーフロー水が流
れてその先端から流れ落ちることにより、水浸骨材容器
4の周面をつたうことなく、オーバーフロー用開口11
からスムーズに溢れさせることができるようになってい
る。
って、コンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに
必要な全量としてもよいし、何回かに分けて計量するこ
とを前提とした容量でもかまわない。
の計量装置1は、図2の断面図でよくわかるように、オ
ーバーフロー用開口11から溢れ出てガイド部材17の
先端から流れ落ちるオーバーフロー水を貯留する貯留容
器53と該貯留容器に貯留されたオーバーフロー水の質
量を計測するオーバーフロー水計量手段としての質量計
54とを備えており、上述した流量計52によって水浸
骨材容器4への投入水量を計測するとともに、質量計5
4によって水浸骨材容器4からのオーバーフロー水量を
計測することができるようになっている。
装置1を用いて水及び細骨材を計量するにあたっては、
単一種類の細骨材だけを計量する場合(ケース1)、複
数の細骨材を累加計量方式で計量する場合(ケース2)
及び同じく複数の細骨材を同時投入計量方式で計量する
場合(ケース3)の3つが考えられるので、以下、順に
説明する。
量手順を図3のフローチャートに示す。同図に示すよう
に、ケース1に係る計量方法においては、まず、細骨材
計量容器3に貯留された湿潤状態における細骨材の質量
Mawをロードセル8で計測する(ステップ101)。
る細骨材の質量Mawは、ロードセル8による計測値か
ら、細骨材が収容されていない空の細骨材計量容器3の
質量を差し引けばよい。
蓋9で閉じて該水浸骨材容器内を水密状態とし、かかる
状態にて開閉弁6を開いて水貯留ホッパー2から水浸骨
材容器4内に水を投入する(ステップ102)。
細骨材を図4に示すように、該細骨材が水面から出ない
ようにかつ水がオーバーフロー用開口11から溢れ出る
ように水浸骨材容器4内に投入し、該水浸骨材容器内を
水浸骨材21で満たすとともに、水貯留ホッパー2から
投入された水の給水量MIを累積値として流量計52で
計測する一方、オーバーフロー用開口11から溢れ出た
水を貯留容器53にいったん貯めた上、そのオーバーフ
ロー量MOを累積値として質量計54で計測する(ステ
ップ103)。
用開口11からオーバーフローさせると、オーバーフロ
ー用開口11から水22が溢れ出る水位レベルは予め決
まっているから、上述したように水浸骨材21を満たせ
ば、その全容量Vfは、計量せずとも既知の値となる。
骨材容器4に直接投入するのではなく、例えば電磁式振
動体を備えた振動フィーダを用いて細骨材計量容器3の
直下から水浸骨材容器4の上部開口まで搬送するように
すれば、細骨材の団粒化、ひいては気泡混入を防止する
ことができる。
度、ρwを水の密度として、細骨材の表乾状態の質量Ma
及び水浸骨材21中の水の質量Mwを以下の2式、すな
わち、
次式
骨材の質量Ma及び表面水率を計測算出したならば、次
に、示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較して
補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水であれ
ばその不足分を、補充すべきものが骨材であれば、算出
された表面水率を用いて表面水を考慮しつつ、その不足
分を上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料とする
(ステップ105)。なお、水が多すぎた場合には、そ
の余剰分をバキューム等で吸引すればよい。
合の計量手順を図5及び図6のフローチャートに示す。
同図に示すように、ケース2に係る計量方法において
は、2つの細骨材A,Bをそれぞれ第1の骨材、第2の
骨材として用いる場合を例とし、ケース1と同様、ま
ず、細骨材計量容器3に貯留された湿潤状態における細
骨材Aの質量Maw1をロードセル8で計測する(ステッ
プ111)。
蓋9で閉じて該水浸骨材容器内を水密状態とし、かかる
状態にて開閉弁6を開いて水貯留ホッパー2から水浸骨
材容器4内に水を投入する(ステップ112)。
細骨材Aを図4と同様にして、該細骨材が水面から出な
いようにかつ水がオーバーフロー用開口11から溢れ出
るように水浸骨材容器4内に投入し、該水浸骨材容器内
を水浸骨材で満たすとともに、水貯留ホッパー2から投
入された水の給水量MIを累積値として流量計52で計
測する一方、オーバーフロー用開口11から溢れ出た水
を貯留容器53にいったん貯めた上、そのオーバーフロ
ー量MOを累積値として質量計54で計測する(ステッ
プ113)。
たり後工程で細骨材Bを投入するにあたっては、例えば
電磁式振動体を備えた振動フィーダを用いて細骨材計量
容器3の直下から水浸骨材容器4の上部開口まで搬送す
るようにするのが望ましいことはケース1と同様であ
る。
密度、ρwを水の密度として、細骨材Aの表乾状態の質
量Ma1を以下の2式、すなわち、
を、次式
状態における細骨材Bの質量Maw2をロードセル8で計
測する(ステップ115)。
細骨材Bを図4と同様にして、該細骨材が水面から出な
いようにかつ水がオーバーフロー用開口11から溢れ出
るように水浸骨材容器4内に投入し、該水浸骨材容器内
を水浸骨材で満たすとともに、水貯留ホッパー2から投
入された水の給水量MIを累積値として流量計52で計
測する一方、オーバーフロー用開口11から溢れ出た水
を貯留容器53にいったん貯めた上、そのオーバーフロ
ー量MOを累積値として質量計54で計測する(ステッ
プ116)。
密度、ρwを水の密度として、細骨材Bの表乾状態の質
量Ma2及び水浸骨材中の水の質量Mwを以下の2式、す
なわち、
を、次式
細骨材A及び細骨材Bの質量Mai(i=1,2)及び各細骨材
の表面水率を計測算出したならば、次に、示方配合で示
されたそれらの配合量と適宜比較して補充すべき不足分
を計量し、補充すべきものが水であればその不足分を、
補充すべきものが細骨材であれば、算出された表面水率
を用いて表面水を考慮しつつ、その不足分を上述の水浸
骨材に加えてコンクリート材料とする(ステップ11
8)。なお、水が多すぎた場合には、その余剰分をバキ
ューム等で吸引すればよい。
る場合の計量手順を図7のフローチャートに示す。同図
に示すように、ケース3に係る計量方法においては、2
つの細骨材A,Bを用いる場合を例とし、まず、第1の
骨材である細骨材A及び第2の骨材である細骨材Bをロ
ードセル8で計測する(ステップ121)。
と細骨材A及び細骨材Bの表乾状態における密度ρai(i
=1,2)とから平均骨材密度ρaveを求める(ステップ12
2)。
っている状態で細骨材計量容器3にまとめて貯留し、こ
れらの質量をあらためて計測してもよいし、2つの細骨
材計量容器3,3及びロードセル8,8を用意し、細骨
材A及び細骨材Bを個別に計測するとともに、そのとき
に質量混合比を算出するようにしてもよい。
4の底部開口15を底蓋9で閉じて該水浸骨材容器内を
水密状態とし、かかる状態にて開閉弁6を開いて水貯留
ホッパー2から水浸骨材容器4内に水を投入する(ステ
ップ123)。
細骨材A及び細骨材Bを図4と同様に、該細骨材が水面
から出ないようにかつ水がオーバーフロー用開口11か
ら溢れ出るように水浸骨材容器4内に投入し、該水浸骨
材容器内を水浸骨材で満たすとともに、水貯留ホッパー
2から投入された水の給水量MIを累積値として流量計
52で計測する一方、オーバーフロー用開口11から溢
れ出た水を貯留容器53にいったん貯めた上、そのオー
バーフロー量MOを累積値として質量計54で計測する
(ステップ124)。
材Bを投入するにあたっては、例えば電磁式振動体を備
えた振動フィーダを用いて細骨材計量容器3の直下から
水浸骨材容器4の上部開口まで搬送するようにするのが
望ましいことはケース1と同様である。
び細骨材Bの表乾状態における質量総和ΣMai(i=1,2)
及び水浸骨材中の水の質量Mwを以下の2式、すなわ
ち、
の平均表面水率を、次式、
A及び細骨材Bの表乾状態における質量総和ΣMai(i=
1,2)を、示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較
して補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水で
あればその不足分を、補充すべきものが骨材であれば、
算出された平均表面水率を用いて表面水を考慮しつつ、
その不足分を上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料
とする(ステップ126)。なお、水が多すぎた場合に
は、その余剰分をバキューム等で吸引すればよい。
ンクリート材料の計量装置及び計量方法によれば、細骨
材の表面水を、湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつきが
考慮された状態で水の質量Mwの一部として間接的に算
出することができるとともに、細骨材の質量を表乾状態
のときの質量Maとして把握することができる。すなわ
ち、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把握され
ることとなるので、湿潤状態が異なる骨材を用いても、
示方配合通りの水量でコンクリートを製造することが可
能となる。
によれば、上述した作用効果に加えて、密度、粒度等が
異なる細骨材A,Bであっても、一つの水浸骨材容器4
内で効率よくしかも高い精度で計量することが可能とな
る。
おいて2種類の細骨材を例として説明したが、骨材の種
類の数は任意であることは言うまでもない。また、粗骨
材の計量にも適用することができるし、細骨材と粗骨材
との組み合わせについても適用可能である。
型とし、設置数を3個としたが、骨材質量計測手段とし
てどのようなロードセルを用いるかは任意であり、例え
ば引張型を用いてもよいし、4個以上設置してもかまわ
ない。また、水浸骨材容器4を安定吊持できるのであれ
ば、1個又は2個でもかまわない。
て特に言及しなかったが、水浸骨材内の空気量a(%)
を考慮するのであれば、既知である全容量Vfに(1―
a/100)を乗じればよい。例えば、ケース1であれ
ば、(2)式に代えて、
全容量でさらに精度の高い計量が可能となる。その他の
ケースについても、必要に応じて同様に空気量補正を行
えばよい。
に投入された水の量MIを累積値として流量計52で計
測するようにしたが、これに代えて、例えば、該水浸骨
材容器に水をオーバーフローするように先行投入するよ
うにすれば、上述したように、オーバーフロー用開口か
ら水があふれ出る水位レベルは予め決まっているから、
投入された水の給水量MIは、計量せずとも既知の値と
なる。したがって、かかる構成においては、給水計量手
段としての流量計52をはじめ、水貯留ホッパー2、水
供給管5及び開閉弁6からなる給水手段が不要となる。
て水がオーバーフローすることはあっても、水位が下が
ることはないので、給水量MIの累積値は計量中、一定
となる。
に細骨材を投入する際、適当な量を投入し、しかる後、
上述したように不足分を補充するようにしたが、これに
代えて、水浸骨材容器4への細骨材の投入を所定速度で
連続的に又は断続的に行いつつ、該細骨材の表乾状態の
質量Ma及び水浸骨材21中の水の質量Mwの総量の算出
をリアルタイム又は所定時刻おきに行い、該総量が予定
量に達したときに細骨材の投入を終了するようにすれ
ば、後で骨材補充を行う必要がなくなる。
そのままあてはまる。
容器4への細骨材A及び細骨材Bの投入を所定速度で連
続的に又は断続的に行いつつ、実施形態で述べた手順に
よる算出をリアルタイム又は所定時刻おきに行い、例え
ば細骨材Bを投入中に、以下の2式、
態における質量総和ΣMai(i=1,2)及び及び水浸骨材中
の水の質量Mwの総量が予定量に達したとき、細骨材B
の投入を途中で終了する。
4への細骨材A及び細骨材Bの投入を所定速度で連続的
に又は断続的に行いつつ、細骨材A及び細骨材Bの表乾
状態における質量総和ΣMai(i=1,2)及び水浸骨材中の
水の質量Mwの総量の算出をリアルタイム又は所定時刻
おきに行い、該総量が予定量に達したときに細骨材A及
び細骨材Bの同時投入を途中で終了する。
所定高さ位置に矩形状のオーバーフロー用開口11を該
水浸骨材容器を構成する壁体12に形成するとともに、
該オーバーフロー用開口の下縁位置に沿ってガイド部材
17を水平方向に突設したが、図8及び図9に示すよう
に、オーバーフロー用開口11に代えて、異なる高さに
設けられた3つのオーバーフロー用開口31を水浸骨材
容器4の壁体12に形成するとともに、該オーバーフロ
ー用開口31のうち、最下段のオーバーフロー用開口3
1の下縁位置に沿ってガイド部材17を水平方向に突設
するようにしてもよい。
Vfに対応するオーバーフロー用開口31だけを開いて
おき、他のオーバーフロー用開口31については、図9
に示すように密封栓32や密封栓33を用いて全て密封
しておけばよい。
異なる容量ごとに水浸骨材容器を個別に製作する必要が
なくなる。
材料の計量装置は、オーバーフロー用開口11が形成さ
れた水浸骨材容器4に代えて、3つのオーバーフロー用
開口31が形成された水浸骨材容器4aを採用したもの
であり、オーバーフロー用開口の相違を除く他の構成に
ついては、水浸骨材容器4と水浸骨材容器4aとの間に
相違点はないとともに、全体構成についても同一である
ので、ここではその説明を省略する。
所定高さ位置に矩形状のオーバーフロー用開口11を該
水浸骨材容器を構成する壁体12に形成するとともに、
該オーバーフロー用開口の下縁位置に沿ってガイド部材
17を水平方向に突設したが、図10及び図11に示す
ように、オーバーフロー用開口11に代えて、開口高さ
を大きくしたオーバーフロー用開口34を壁体12に形
成するとともに、昇降自在なブラケット状塞ぎ部材35
で該オーバーフロー用開口で塞ぐようにし、そのオーバ
ーフロー高さをブラケット状塞ぎ部材35の昇降位置で
可変に構成してもかまわない。
器4bの周面に沿って昇降する湾曲状塞ぎ板の上縁から
ガイド部材17と同様のガイド部材を水平に突設してな
るものであり、ネジ36で水浸骨材容器4bの壁体に固
定することで所望の高さに位置決めすることができるよ
うになっている。湾曲状塞ぎ板と水浸骨材容器4bの壁
体との間は所定の水密性が確保されるよう、ゴムガスケ
ット等を適宜使用すればよい。
部材35のガイド部材が所望の高さ位置となるようにブ
ラケット状塞ぎ部材35を昇降させ、該位置にてネジ3
6で固定する。このようにすると、ブラケット状塞ぎ部
材35の湾曲状塞ぎ板がオーバーフロー用開口34のう
ち、ガイド部材より下方の開口を塞ぐので、水浸骨材容
器4b内の水浸骨材の水が溢れ出る水位レベルを可変に
調整することが可能となり、かくして、全容量Vfに関
して異なる容量ごとに水浸骨材容器を個別に製作する必
要がなくなる。
ート材料の計量装置は、オーバーフロー用開口11が形
成された水浸骨材容器4に代えて、オーバーフロー用開
口34とそのオーバーフロー高さを可変に調整するため
のブラケット状塞ぎ部材35を設けた水浸骨材容器4b
を採用したものであり、オーバーフロー用開口及びその
関連部材の相違を除く他の構成については、水浸骨材容
器4と水浸骨材容器4bとの間に相違点はないととも
に、全体構成についても同一であるので、ここではその
説明を省略する。
が、水浸骨材容器4内に投入した骨材が水面から出てし
まい水浸骨材とならないおそれがある場合には、バイブ
レータを用いて骨材天端を均すようにすればよい。
り、同図では、水浸骨材容器4の上方にロッド状のバイ
ブレータ37を昇降自在にかつ、その降下位置(図中、
一点鎖線で示す)にて水浸骨材21に埋没するように設
置してある。
は投入後にバイブレータ37を降下させ、かかる状態に
て該バイバイブレータを作動させる。
入された細骨材は、バイブレータ37の振動によって平
坦に均され、該細骨材が水面上に出るおそれがなくな
る。なお、水浸骨材21の質量を計量する際には、バイ
ブレータ37を引き上げ、上昇位置にて次の計量まで退
避させておけばよい。
リート材料の計量装置及び計量方法によれば、骨材の表
面水を、湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつきが考慮さ
れた状態で水の質量Mwの一部として間接的に算出する
ことができるとともに、骨材の質量を表乾状態のときの
質量Maとして把握することができる。すなわち、骨材
や水の質量が示方配合と同等の条件で把握されることと
なるので、湿潤状態が異なる骨材を用いても、示方配合
通りの水量でコンクリートを製造することが可能とな
る。
の全体図。
を示したフローチャート。
の作用を示した図。
を示したフローチャート。
計量方法を示したフローチャート。
を示したフローチャート。
した全体図。
置を示した全体図。
図。
置を示した断面図。
装置 2 水貯留ホッパー(給水手
段) 3 細骨材計量容器(骨材計
量容器) 4,4a,4b 水浸骨材容器 5 水供給管(給水手段) 6 開閉弁(給水手段) 7 細骨材供給管 8 ロードセル(骨材質量計
測手段) 9 底蓋 11,31,34 オーバーフロー用開口 12 壁体 15 底部開口 52 流量計(給水計量手段) 53 貯留容器 54 質量計(オーバーフロー
水計量手段)
Claims (13)
- 【請求項1】 計測の対象となる骨材が貯留される骨材
計量容器と、該骨材計量容器内の骨材の質量を計測する
骨材質量計測手段と、前記骨材計量容器内の骨材を水と
ともに水浸骨材として収容する水浸骨材容器とを備え、
前記水浸骨材容器の底部開口には該水浸骨材容器内の水
密性を保持可能な底蓋を開閉自在に取り付けるととも
に、前記水浸骨材容器の所定高さ位置には該水浸骨材容
器内の水が外側に溢れ出るように所定のオーバーフロー
用開口を該水浸骨材容器を構成する壁体に形成し、前記
オーバーフロー用開口から溢れ出た水の質量を計測する
オーバーフロー水計量手段を備えたことを特徴とするコ
ンクリート材料の計量装置。 - 【請求項2】 前記オーバーフロー用開口を異なる高さ
に複数設けた請求項1記載のコンクリート材料の計量装
置。 - 【請求項3】 前記オーバーフロー用開口のオーバーフ
ロー高さを可変に構成した請求項1記載のコンクリート
材料の計量装置。 - 【請求項4】 前記水浸骨材容器を中空円錐台状に形成
した請求項1記載のコンクリート材料の計量装置。 - 【請求項5】 前記水浸骨材容器の上方に所定のバイブ
レータを昇降自在にかつその降下位置にて前記水浸骨材
に埋没するように設置した請求項1記載のコンクリート
材料の計量装置。 - 【請求項6】 給水計量手段が設けられた給水手段を備
えた請求項1記載のコンクリート材料の計量装置。 - 【請求項7】 湿潤状態における骨材の質量Mawを計測
し、オーバーフロー用開口が形成された水浸骨材容器に
前記骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記
オーバーフロー用開口からオーバーフローするように前
記骨材及び前記水を投入するとともに、前記水の給水量
MI及びオーバーフロー量MOを累積値として計測し、前
記水浸骨材容器内のオーバーフロー時の内容積が前記水
浸骨材の全容積Vfに等しいことを利用することによ
り、ρaを前記骨材の表乾状態における密度、ρwを水の
密度として、前記骨材の表乾状態の質量Ma及び前記水
浸骨材中の水の質量Mwを以下の2式、すなわち、 Ma+Mw=Maw+(MI―MO) (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2) から求めるとともに前記骨材の表面水率を、次式 (Maw―Ma)/Ma (3) により算出することを特徴とするコンクリート材料の計
量方法。 - 【請求項8】 前記水浸骨材容器への前記骨材の投入を
所定速度で連続的に又は断続的に行いつつ、前記骨材の
表乾状態の質量Ma及び前記水浸骨材中の水の質量Mwの
総量の算出をリアルタイム又は所定時刻おきに行い、該
総量が予定量に達したときに前記骨材の投入を終了する
請求項7記載のコンクリート材料の計量方法。 - 【請求項9】 第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿潤状態
における質量Mawiをそれぞれ計測し、オーバーフロー
用開口が形成された水浸骨材容器に第1の骨材が水面か
ら出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用
開口からオーバーフローするように前記水及び前記第1
の骨材を投入するとともに、前記水の給水量MI及びオ
ーバーフロー量MOを累積値として計測し、前記水浸骨
材容器内のオーバーフロー時の内容積が前記水浸骨材の
全容積Vfに等しいことを利用することにより、ρa1を
前記第1の骨材の表乾状態における密度、ρwを水の密
度として、前記第1の骨材の表乾状態の質量Ma1を以下
の2式、すなわち、 Ma1+Mw=Maw1+(MI―MO) (4) Ma1/ρa+Mw/ρw=Vf (5) から求めるとともに前記第1の骨材の表面水率を、次式 (Maw1―Ma1)/Ma1 (6) により算出し、次に、第2の骨材を該第2の骨材が水面
から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー
用開口からオーバーフローするように前記水浸骨材容器
内に投入するとともに、前記水の給水量MI及びオーバ
ーフロー量MOを累積値として計測し、ρa2を前記第2
の骨材の表乾状態における密度として、前記第2の骨材
の表乾状態の質量Ma2を以下の2式、すなわち、 Ma1+Ma2+Mw=Maw1+Maw2+(MI―MO) (7) Ma1/ρa1+Ma2/ρa2+Mw/ρw=Vf (8) から求めるとともに前記第2の骨材の表面水率を、次式 (Maw2―Ma2)/Ma2 (9) により算出し、以下、上述の手順を繰り返して第(N―
1)の骨材までの表乾状態の質量Ma(N-1)を求め、最後
に、第Nの骨材を該第Nの骨材が水面から出ない水浸骨
材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバ
ーフローするように前記水浸骨材容器内に投入するとと
もに、前記水の給水量MI及びオーバーフロー量MOを累
積値として計測し、ρaNを前記第Nの骨材の表乾状態に
おける密度として、前記第Nの骨材の表乾状態の質量M
aN及び前記水浸骨材中の水の質量Mwを以下の2式、す
なわち、 ΣMai(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN+Mw =Σ(Mawi(i=1,2,3,・・(N-1))+MawN+(MI―MO) (10) Σ(Mai/ρai)(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN/ρaN+Mw/ρw=Vf (11) から求めるとともに前記第Nの骨材の表面水率を、次式 (MawN―MaN)/MaN (12) により算出することを特徴とするコンクリート材料の計
量方法。 - 【請求項10】 前記水浸骨材容器への前記第i(i=1,2,
3,・・N)の骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続的
に行いつつ、前記手順による算出をリアルタイム又は所
定時刻おきに行い、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材のう
ち、第jの骨材を投入中又は投入後に、以下の2式、す
なわち ΣMai(i=1,2,3,・・(j-1))+Maj+Mw =Σ(Mawi(i=1,2,3,・・(j-1))+Mawj+(MI―MO) (13 ) Σ(Mai/ρai)(i=1,2,3,・・(j-1))+Maj/ρaj+Mw/ρw=Vf ( 14) から求まる前記第1の骨材から前記第jの骨材までの表
乾状態における質量総和ΣMai(i=1,2,3,・・j)及び及
び前記水浸骨材中の水の質量Mwの総量が予定量に達し
たときに前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投入を途中で
終了する請求項9記載のコンクリート材料の計量方法。 - 【請求項11】 第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿潤状
態における質量総和ΣMawi(i=1,2,3,・・N)を計測し、
前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の質量混合比と前記第
i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状態における密度ρ
ai(i=1,2,3,・・N)とから平均骨材密度ρaveを求め、オ
ーバーフロー用開口が形成された水浸骨材容器に前記第
i(i=1,2,3,・・N)の骨材が水面から出ない水浸骨材と
してかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバーフ
ローするように前記水及び前記第i(i=1,2,3,・・N)の
骨材を投入するとともに、前記水の給水量MI及びオー
バーフロー量MOを累積値として計測し、前記水浸骨材
容器内のオーバーフロー時の内容積が前記水浸骨材の全
容積Vfに等しいことを利用することにより、ρwを水の
密度として、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状
態における質量総和ΣMai(i=1,2,3,・・N)及び前記水
浸骨材中の水の質量Mwを以下の2式、すなわち、 ΣMai(i=1,2,3,・・N)+Mw =ΣMawi(i=1,2,3,・・N)+(MI―MO) (15) ΣMai(i=1,2,3,・・N)/ρave+Mw/ρw=Vf
(16)から求めるとともに前記第i(i=1,2,3,
・・N)の骨材の平均表面水率を、次式、 (ΣMawi(i=1,2,・・N)―ΣMai(i=1,2,・・N))/ΣMai(i=1,2,・・N) (17 ) から算出することを特徴とするコンクリート材料の計量
方法。 - 【請求項12】 前記水浸骨材容器への前記第i(i=1,
2,3,・・N)の骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続
的に行いつつ、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾
状態における質量総和ΣMai(i=1,2,3,・・N)及び前記
水浸骨材中の水の質量Mwの総量の算出をリアルタイム
又は所定時刻おきに行い、該総量が予定量に達したとき
に前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投入を途中で終了
する請求項11記載のコンクリート材料の計量方法。 - 【請求項13】 前記水浸骨材内の空気量をa(%)と
し、前記Vfに代えて、Vf・(1―a/100)を用い
る請求項7乃至請求項12のいずれか一記載のコンクリ
ート材料の計量方法。
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