JP2003001622A - コンクリート材料の計量装置 - Google Patents

コンクリート材料の計量装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】骨材及び水の質量を正確に計測する。 【構成】本発明に係るコンクリート材料の計量装置1
は、骨材である細骨材2を供給する骨材供給手段として
の骨材ホッパー3と、給水手段である給水管4と、骨材
ホッパー3から供給された細骨材2を収容して計量する
骨材計量ビン51と、骨材ホッパー3から供給された細
骨材2を給水管4から供給された水とともに水浸骨材と
して収容する計量槽5と、該計量槽内の水浸骨材の質量
を計測する水浸骨材質量計測手段としてのロードセル6
と、計量槽5内の水浸骨材の水位を計測する水位計測手
段としての電極式センサー7と、計量槽5内の水浸骨材
の水位を所望の水位に保持する水位保持手段としての水
位保持装置8とから概ね構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面水の状態が異
なる骨材及び水を計量するコンクリート材料の計量装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを現場配合する際、水量が
コンクリート強度等に大きな影響を及ぼすため、練混ぜ
時に十分管理する必要があるが、配合材料である骨材
は、その貯蔵状況や気候条件等によって含水状態が異な
り、湿潤状態の骨材を用いるとコンクリート中の水量が
骨材の表面水の量だけ増加し、乾燥状態の骨材を用いる
とコンクリート中の水量は有効吸水量だけ減少する。
【0003】そのため、骨材の乾湿程度に応じて練混ぜ
時の水量を補正し示方配合通りのコンクリートを製造す
ることが、コンクリートの品質を維持する上できわめて
重要な事項となる。
【0004】ここで、湿潤状態における表面水の水量
(細骨材の表面に付着している水量)を表乾状態(表面
乾燥飽水状態)の細骨材の質量で除した比率を表面水率
と呼んでいるが、貯蔵されている骨材、特に細骨材は一
般に濡れていることが多いため、かかる表面水率を骨材
の乾湿程度の指標として予め測定し、その測定値に基づ
いて練混ぜ水量を調整するのが一般的である。
【0005】そして、このような表面水率の測定は、従
来、細骨材が貯蔵されたストックビンと呼ばれる貯蔵容
器から少量の試料を採取してその質量及び絶乾状態での
質量を計測し、次いで、これらの計測値と予め測定され
た表乾状態の吸水率とを用いて算出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな測定方法では、わずかな試料から全体の表面水率を
推測しているにすぎないため、精度の面でどうしても限
界がある一方、絶乾状態の質量を計測するにはバーナー
等による加熱作業が必要となるため、実際に使用する量
に近い量を採取してこれを試料とすることは、経済性や
時間の面で非現実的である。
【0007】また、このような問題を補うべく、練混ぜ
状況をオペレータが目視で確認したり、ミキサの負荷電
流を参考にすることによって練混ぜ水量の調整を行うと
いった方法を採用することがあるが、かかる方法自体が
精度の低いものであり、結局、強度面で20%近い大き
な安全率を見込まざるを得なくなり、不経済な配合とな
るという問題も生じる。
【0008】かかる問題を解決すべく、本出願人は、水
浸骨材による計量方法を開発した。かかる水浸骨材計量
法によれば、骨材の表面水率がわからずとも、骨材の表
面水が反映された状態で水と表乾状態の骨材の各質量を
精度よく求めることができる。
【0009】しかしながら、スランプが小さく貧配合の
コンクリートでは、骨材の量が多いために骨材を水浸さ
せることができず、上述した水浸骨材計量法を採用する
ことができないという問題を生じていた。
【0010】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、スランプが小さく貧配合のコンクリートに対
しても、水浸骨材計量法を用いて骨材及び水の質量を正
確に計測することが可能なコンクリート材料の計量装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリート材料の計量装置は請求項
1に記載したように、骨材を供給する骨材供給手段と、
給水手段と、前記骨材供給手段から供給された骨材を収
容して計量する骨材計量ビンと、前記骨材供給手段から
供給された骨材を前記給水手段から供給された水ととも
に水浸骨材として収容するとともに底部開口に水密性を
保持可能な底蓋を開閉自在に取り付けてなる計量槽と、
該計量槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸骨材質量計
測手段と、前記計量槽内の水浸骨材の水位を計測する水
位計測手段と、前記計量槽内の水浸骨材の水位を所望の
水位に保持するために該所望の水位を上回る水を前記計
量槽内から吸水するとともにその吸水量を計測する水位
保持手段とを備え、該水位保持手段を、昇降自在に設置
された吸水管と該吸水管に連通接続され吸水された水を
計量する吸水計量用貯留槽と該吸水計量用貯留槽に連通
接続された吸気手段とで構成するとともに、前記骨材供
給手段を前記骨材計量ビン及び前記計量槽に前記骨材を
それぞれ供給可能に構成したものである。
【0012】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記水位計測手段を電極式センサーで構成す
るとともに該電極式センサーを前記吸水管に固定するこ
とで前記電極式センサーを前記吸水管に連動昇降できる
ように構成したものである。
【0013】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記電極式センサーを中空管内に配置して該
中空管とともに前記吸水管に固定するとともに、前記中
空管内を鉛直下向きの低圧空気が流れるように該中空管
の上端に低圧空気導入手段を設けたものである。
【0014】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記底蓋の近傍に取り付けられた洗浄ノズル
から前記底蓋の上面に洗浄水を吹き付けることができる
ようになっている洗浄水吹付け手段を備え、該洗浄水吹
付け手段を、前記洗浄ノズルに接続された洗浄水貯留タ
ンクと、該洗浄水貯留タンクに接続された洗浄水供給手
段と、前記洗浄水貯留タンクに切替バルブを介して連通
接続された高圧空気タンクと、該高圧空気タンクに接続
されたコンプレッサーとから構成するとともに、前記切
替バルブを第一の切替位置にて前記洗浄水貯留タンクを
前記高圧空気タンクに連通させるとともに、第2の切替
位置にて大気に連通させるように構成したものである。
【0015】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記底蓋と計量槽本体とを該底蓋が前記計量
槽本体の側方側に移動しながら回動するように互いに長
さの異なる2つのリンク部材で連結するとともに前記計
量槽本体の側面に所定の底蓋開閉用アクチュエータをそ
の下端にて固定されるように設置し、該底蓋開閉用アク
チュエータのピストンロッドの先端と前記底蓋にピン接
合された昇降ロッドの先端とを所定の連結部材を介して
連結するとともに、該連結部材が前記計量槽本体の側面
に突設された鉛直ガイド体に沿って摺動自在となるよう
に前記連結部材を前記鉛直ガイド体に嵌合したものであ
る。
【0016】本発明に係るコンクリート材料の計量装置
においては、骨材供給手段から供給された骨材を計量す
る手段として、水浸骨材として計量する計量槽と、骨材
だけを計量する骨材計量ビンとの二つを備えており、骨
材供給手段は、かかる骨材計量ビン及び計量槽に骨材を
それぞれ供給可能に構成してある。
【0017】そのため、通常のコンクリートと比較した
際、例えばスランプが小さく貧配合であるために、水よ
りも骨材の方が相対的に多い場合であっても、計量すべ
き骨材を縮分し、一定量の骨材は計量槽に投入して水浸
骨材として計量し、残りの骨材は、従来通りそのまま計
量する。
【0018】すなわち、水とともに計量槽に投入された
骨材、すなわち水浸骨材については、吸水管を予め適宜
昇降させることによって、計量槽内の水浸骨材の水位が
所望の水位に保持されるように、吸水管の下端に設けら
れた吸水口を位置決めしておく。
【0019】このようにすると、計量槽内の水浸骨材が
所望の水位に達した後、該所望の水位を越える余分な水
は、吸水管を介して吸気手段で吸水されることとなり、
かくして、計量槽内の水浸骨材の容積は、予め定められ
た容積に保持される。なお、計量槽内の水位が所望の水
位になっているかどうかは、水位計測手段で別途確認す
る。
【0020】ここで、吸水管を介して吸水された水は、
吸水計量用貯留槽に貯留されるが、その質量を計測して
おくことによって骨材の表面水率を求めておく。
【0021】一方、骨材計量ビンに投入された残りの骨
材については上述したように、従来通り、そのまま計量
されるが、水浸骨材として計量する際に正確な表面水率
が算出されているので、かかる表面水率を用いることに
よって、従来通り計量された骨材分についても、その表
面水を従来よりも高い精度で把握することが可能とな
る。
【0022】骨材は、主として細骨材を対象とするが、
粗骨材にも適用することができることは言うまでもな
い。また、骨材はこのように、細骨材でも粗骨材でもか
まわないが、コンクリートを構成する材料は、実際には
細骨材も粗骨材も必要であるし、細骨材や粗骨材につい
ても、密度が互いに異なるものや粒度が互いに異なるも
のを複数使う場合が想定される。特に、粒度が互いに異
なる複数の骨材を適当な割合で混ぜ合わせることによっ
て、所望の粒度をもつ骨材をあらたに作り出すことがコ
ンクリートの配合上、重要となることが多い。
【0023】本発明に係るコンクリート材料の計量装置
は、単一種類の骨材計量のみならず、主として密度及び
粒度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の骨材を
例えば累加計量方式で計量することができる。
【0024】なお、本発明で複数の骨材と言うときは、
すべてが細骨材である場合、すべてが粗骨材である場合
及び細骨材と粗骨材とを任意に含む場合のすべてを包摂
するものとする。また、上述したように、複数の骨材と
は、密度や粒度が互いに異なるものをはじめ、産地、強
度、ヤング係数、耐久性、天然骨材か人工骨材か副産骨
材かあるいは天然骨材でも海砂か山砂かという産出状況
その他骨材に関する分類指標が互いに異なるものを言う
ものとする。
【0025】また、例えば、ΣMi(i=1,2,3,・・N)と表
記したときには、総和、すなわち、M1+M2+・・・・
+MNを表すものとする。また、第i(i=1,2,3,・・N)の
骨材と標記したときには、第1の骨材、第2の骨材、第
3の骨材、・・・・、第Nの骨材を意味するものとす
る。
【0026】計量槽は、水浸骨材を収容できる限り、ど
のような形状とするかは任意であって、例えば中空円筒
状としてもかまわないが、これを中空円錐台状に形成す
ると、下方に行くほど内径が大きくなるため、水浸骨材
が途中で閉塞するおそれがなくなり、計量が終了したと
き、底蓋を開いただけで水浸骨材を自由落下させて容易
に取り出すことができる。
【0027】なお、計量槽内面への骨材付着や骨材の締
め固め等により水浸骨材を完全に自由落下させることが
できない場合には、バイブレータ、ノッカー等の振動付
与機器を計量槽の側方に適宜取り付けるようにすればよ
い。
【0028】また、計量槽の上方に所定のバイブレータ
を昇降自在にかつその降下位置にて前記水浸骨材に埋没
するように設置するようにすれば、骨材の投入中又は投
入後にバイブレータを降下させ、かかる状態にて該バイ
ブレータを作動させることにより、計量槽内に投入され
た骨材は振動によって平坦になり、該骨材が水面上に出
るおそれがなくなる。
【0029】計量槽の容積については任意であって、コ
ンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全
量としてもよいし、何回かに分けて計量するようにして
もよい。
【0030】水浸骨材質量計測手段は、例えばロードセ
ルで構成することができる。
【0031】水位計測手段は、計量槽内の水位を計測で
きる限り、いかなる手段で構成してもかまわないが、前
記水位計測手段を電極式センサーで構成するとともに該
電極式センサーを前記吸水管に固定することで前記電極
式センサーを前記吸水管に連動昇降できるように構成し
たならば、電極式センサーを昇降させる機構を省略する
ことができる。
【0032】また、このような電極式センサーを中空管
内に配置して該中空管とともに前記吸水管に固定すると
ともに、前記中空管内を鉛直下向きの低圧空気が流れる
ように該中空管の上端に低圧空気導入手段を設けたなら
ば、計量槽内の水面に発生している泡を低圧の空気流で
取り除くことできるので、電極式センサーの計測精度を
向上させることができる。なお、電極式センサーの下端
が水浸骨材の水面に接触する位置にて中空管の下端が該
水浸骨材の水面下に若干沈むようにその位置を設定して
おけば、いったん取り除いた泡が再度、電極式センサー
の下端に集まってくるおそれもなくなる。
【0033】底蓋は、計量槽本体の底部開口を開閉でき
るとともに、閉じた状態において水密性を保持できるも
のであれば、いかなる構造のものでもかまわないが、前
記底蓋と計量槽本体とを該底蓋が前記計量槽本体の側方
側に移動しながら回動するように所定のリンク部材で連
結するとともに前記本体の側面に所定の底蓋開閉用アク
チュエータをその下端にて固定されるように設置し、該
底蓋開閉用アクチュエータのピストンロッドの先端と前
記底蓋にピン接合された昇降ロッドの先端とを所定の連
結部材を介して連結するとともに、該連結部材が前記本
体の側面に突設された鉛直ガイド体に沿って摺動自在と
なるように前記連結部材を前記鉛直ガイド体に嵌合した
ならば、底蓋を完全に開くための必要な高さ方向の下方
スペースを抑えることができるとともに、底蓋開閉動作
を安定させることも可能となる。
【0034】すなわち、従来の開閉形式では、底蓋を開
くと該底蓋が垂れ下がるため、その分だけ、高さ方向の
下方スペースを確保する必要があったが、本発明におい
ては、このような開閉に要する高さ方向の下方スペース
を抑えることができるため、その分だけ、計量槽本体の
底部開口を下げることができるようになり、混練ミキサ
ーへの確実な投入が可能となる。
【0035】また、底蓋と計量槽本体とを互いに長さの
異なる2つのリンク部材で連結してあるため、昇降ロッ
ドで底蓋を押し下げたときには、底蓋は、計量槽本体の
側方に廻り込むように移動しつつ回動するが、逆に昇降
ロッドで底蓋を引き上げたときには、底蓋を閉じる直前
にて、計量槽本体の底部開口とほぼ平行な姿勢となる。
そのため、底部開口又は底蓋に設けられたシール材に
は、ほぼ均等な圧力が作用することとなり、底部開口に
沿って均等な水密性を確保することができるとともに、
シール材の部分的な損傷をも防止することが可能とな
る。
【0036】また、前記底蓋の近傍に取り付けられた洗
浄ノズルから前記底蓋の上面に洗浄水を吹き付けること
ができるようになっている洗浄水吹付け手段を備え、該
洗浄水吹付け手段を、前記洗浄ノズルに接続された洗浄
水貯留タンクと、該洗浄水貯留タンクに接続された洗浄
水供給手段と、前記洗浄水貯留タンクに切替バルブを介
して連通接続された高圧空気タンクと、該高圧空気タン
クに接続されたコンプレッサーとから構成するととも
に、前記切替バルブを第一の切替位置にて前記洗浄水貯
留タンクを前記高圧空気タンクに連通させるとともに、
第2の切替位置にて大気に連通させるように構成した場
合においては、予め、コンプレッサーを駆動して高圧空
気タンクに高圧空気を蓄積しておくとともに、洗浄水供
給手段から洗浄水貯留タンクに所定量の洗浄水を移送し
ておく。高圧空気の蓄積及び洗浄水移送を行う際には、
洗浄水貯留タンクが高圧空気タンクに連通せず大気に連
通する第2の切替位置に切替バルブを切り替えて行う。
【0037】次に、計量が終了した水浸骨材を底蓋を開
いて下方のミキサーに落下排出させた後、切替バルブを
第1の位置に切り替える。
【0038】このようにすると、高圧空気タンクに蓄積
された高圧空気は、洗浄水貯留タンクに送り込まれるこ
ととなり、その圧力で該タンク内の洗浄水は、洗浄ノズ
ルから噴出される。
【0039】そのため、水浸骨材の排出時に底蓋の上面
に骨材が付着していたとしても、該骨材は、上述した洗
浄水で洗浄され吹き飛ばされるので、次の計量のために
底蓋を閉じても、計量槽本体と底蓋との間に骨材が挟ま
ることはない。
【0040】そのため、骨材が挟まることで生じた隙間
から漏水が生じて計量に誤差が生じるのを未然に防止す
ることができるとともに、計量槽本体や底蓋に設けられ
たシール部材に損傷を与えることもない。
【0041】次に、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置を用いて複数の骨材を計量する手順を述べる。な
お、単一の骨材の場合には、以下の説明中、Nを1に読
み替えればよい。
【0042】まず、第i(i=1,2,3・・・N)の骨材の投入
が終了した時点における水浸骨材の目標質量Mdi(i=1,
2,3・・・N)を設定する。なお、第i(i=1,2,3・・・N)の
骨材は、全量を水浸骨材として計量槽で計量するのでは
なく、これを縮分して例えば均等に分け、半分は水浸骨
材として計量槽で計量し、残り半分は、骨材計量ビンで
従来と同様に計量する。したがって、第i(i=1,2,3・・
・N)の骨材の投入が終了した時点における水浸骨材の目
標質量Mdi(i=1,2,3・・・N)は、例えば半分の骨材量を
対象として設定する。
【0043】次に、第1の骨材及び水を該第1の骨材が
水面から出ない水浸骨材となるように計量槽に投入す
る。
【0044】計量槽に骨材と水を投入するにあたり、い
ずれを先行させるかは任意であるが、水を先行投入し、
しかる後に骨材を投入するようにすれば、特に細骨材の
場合に水浸骨材への気泡混入をかなり抑制することが可
能となる。
【0045】次に、水浸骨材の全質量Mf1を計測する。
水浸骨材の全質量Mf1を計測するには、水浸骨材で満た
されたときの計量槽の質量から計量槽のみの質量を差し
引けばよい。
【0046】次に、第1の骨材の表乾状態における密度
ρa1及び水の密度ρwを、水浸骨材の全質量Mf1及び予
め設定された所望の水位である第1の水位に対して求め
られる水浸骨材の全容量Vf1とともに次式、 Ma1=ρa1(Mf1−ρw・Vf1)/(ρa1−ρw) (1) に代入して第1の骨材の表乾状態の質量Ma1を求める。
【0047】次に、第1の骨材と同様にして、第2の骨
材を該第2の骨材が水面から出ない水浸骨材となるよう
に計量槽に投入し、次いで、水浸骨材の全質量Mf2を計
測する。
【0048】次に、第1の骨材の表乾状態における密度
ρa1、第2の骨材の表乾状態における密度ρa2及び水の
密度ρwを全質量Mf2及び予め設定された所望の水位で
ある第2の水位に対して求められる水浸骨材の全容量V
f2とともに、次式、 Ma2=ρa2((Mf2−Ma1)−ρw(Vf2−Ma1/ρa1))/(ρa2−ρw) (2) に代入して第2の骨材の表乾状態の質量Ma2を求める。
【0049】以下、上述の手順を繰り返して第(N―
1)の骨材の表乾状態における質量M a(N-1)までを順次
算出し、最後に、第Nの骨材を該第Nの骨材が水面から
出ない水浸骨材となるように計量槽に投入する。
【0050】次に、上述したと同様、水浸骨材の全質量
fNを計測する。
【0051】次に、第iの骨材(i=1,2,3,・・N)の表乾状
態における密度ρai(i=1,2,3,・・N)及び水の密度ρw
全質量MfN及び所望の水位として予め設定された第Nの
水位に対して求められる水浸骨材の全容量VfNとともに
次式、 MaN=ρaN((MfN−ΣMai(i=1,2,3,・・(N-1)))−ρw(VfN−Σ(Mai /ρai)(i=1,2,3,・・(N-1))))/(ρaN−ρw) (3) Mw=ρw(ρaN(VfN−Σ(Mai/ρai)(i=1,2,3,・・(N-1)))−(MfN− ΣMai(i=1,2,3,・・(N-1))))/(ρaN−ρw) (4) に代入して第Nの骨材の表乾状態の質量MaN及び水の質
量Mwを求める。
【0052】ここで、計量槽に第i(i=1,2,3・・・N)の
骨材をそれぞれ累加投入していくにあたっては、計量槽
への第i(i=1,2,3・・・N)の骨材の投入を所定速度で連
続的に又は断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mfi(i
=1,2,3・・・N)の計測をリアルタイム又は所定時間間隔
で行い、第i(i=1,2,3・・・N)の骨材のうち、第jの骨
材投入中において、そのときの水浸骨材の水位が予め設
定された第jの水位を越えないように余分な水を吸水し
ながら、水浸骨材の全質量Mfjが水浸骨材の目標質量M
djに達したとき、該第jの骨材投入を終了する。
【0053】一方、そのときの水浸骨材の水位が予め設
定された第jの水位に達していないことが水位計測手段
によって確認されたときには、該第jの水位になるよう
に水を補充した上で前記水浸骨材の全質量Mfjの再計
測、前記第jの骨材の表乾状態の質量Majの再演算及び
前記水の質量Mwの再演算を行う。
【0054】なお、引き続いて累加投入すべき骨材が存
在する場合、すなわち累加投入すべき骨材が複数であっ
てかつ最後の骨材でない場合には、上述したと同様にし
て第(j+1)の骨材の投入を引き続き行う。
【0055】このようにして、第i(i=1,2,3・・・N)の
骨材及び水を計量したならば、セメントや混和剤といっ
た他のコンクリート材料についても適宜計量し、これら
とともに混練ミキサーに投入して練り混ぜることとなる
が、ここで、水浸骨材の水位が予め設定された第jの水
位を越えないように余剰水を排水しながら、前記水浸骨
材の全質量Mfjが水浸骨材の目標質量Mdjに達したとき
には、第iの骨材の表乾状態の質量Mai(i=1,2,3・・・
N)は、当初設定した値と等しくなるため、現場配合を修
正する必要はない。
【0056】一方、水浸骨材の水位が予め設定された第
jの水位に達していないときには該第jの水位になるよ
うに水を補充するため、実測された前記第jの骨材の表
乾状態の質量Majは、当初設定されたものとは異なる値
となる。そのため、計量結果を示方配合に従って設定さ
れた当初の現場配合と比較し、必要に応じて現場配合を
修正する。すなわち、計量された骨材質量と当初設定さ
れた現場配合の骨材質量とを比較し、その比率に応じて
1バッチの練混ぜ量を修正するとともに、かかる比率に
応じて水の不足分を二次水として補充し、又は水の過剰
分を排水するとともに、セメントや混和剤といった他の
コンクリート材料についても上述した比率に応じて当初
の現場配合を修正して計量し、これらを混練ミキサーに
投入して練り混ぜる。
【0057】なお、上述したように、骨材及び水の計量
に加えて、以下の手順で各骨材の表面水率を算出する。
すなわち、計量槽への給水量MIを予め計測しておき、
吸水計量用貯留槽にて計測された計量槽からの吸水量M
Oの累積値を用いて骨材の表面水率を算出する。
【0058】具体的には、計量槽への給水量MI、計量
槽からの吸水量MO及び全質量Mfi(i=1,2,3・・・N)
を、次式、 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)=Mfi―(MI―MO) (5) に代入してΣMawj(j=1,2,3,・・i)を求め、 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)―ΣMawj(j=1,2,3,・・(i-1)) (6) を算出し、該Mawiを、次式、 (Mawi―Mai)/Mai (7) に代入することで、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の
表面水率を求める。
【0059】ここで、計量槽への給水量MIの累積値
は、必ずしも増加するとは限らず、最初に投入した水量
がその累積値となる、つまり累積値が変動せずに一定と
なる場合が考えられる。また、計量槽からの吸水量MO
は、必ずしも吸水されるとは限らず、累積値が零のまま
という場合も考えられる。
【0060】次に、このようにして算出した表面水率を
用いて、縮分された残りの骨材の計量値を補正する。
【0061】このように、骨材を水浸骨材として計量す
ることにより、骨材の表面水は、湿潤状態が異なる骨材
ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量Mwの一部
として間接的に算出されるとともに、骨材の質量は、表
乾状態のときの質量Mai(i=1,2,3,・・N)として把握さ
れる。すなわち、骨材や水の質量が示方配合と同等の条
件で把握されることとなるので、湿潤状態が異なる骨材
を用いても、示方配合通りにコンクリートを製造するこ
とが可能となる。
【0062】また、水浸骨材の全質量Mfjが水浸骨材の
目標質量Mdjに達したとき、該第jの骨材投入を終了す
るとともに、そのときの水浸骨材の水位が予め設定され
た第jの水位に達していないときには該第jの水位にな
るように水を補充した上で前記水浸骨材の全質量Mfj
再計測、前記第jの骨材の表乾状態の質量Majの再演算
及び前記水の質量Mwの再演算を行うようにしたので、
水浸骨材の全容量Vfi(i=1,2,3・・・N)の計測は、既知
の値となって計測する必要がなくなるとともに、第i(i=
1,2,3・・・N)の骨材の投入量を正確に管理し、結果と
して、示方配合通りのコンクリートを製造することが可
能となる。
【0063】また、それに加えて、密度、粒度等が異な
る複数の骨材であっても、湿潤状態の違いによる表面水
の影響を最終的な水量の一部として正確に把握しつつ、
一つの計量槽内で効率よくしかも高い精度で計量するこ
とが可能となる。
【0064】また、水浸骨材内の空気量をa(%)と
し、前記Vfi(i=1,2,3,・・N)に代えて、Vfi(i=1,2,3,
・・N)・(1―a/100)を用いるようにすれば、空
気量を考慮したさらに精度の高い計量が可能となる。
【0065】また、水浸骨材として骨材を計量する際に
算出された表面水率を適用することによって、骨材計量
ビンによる従前通りの計量方法であっても、計量値を精
度よく補正することが可能となる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
材料の計量装置の実施の形態について、添付図面を参照
して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等
については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0067】図1は、本実施形態に係るコンクリート材
料の計量装置を示した全体図である。同図に示すよう
に、本実施形態に係るコンクリート材料の計量装置1
は、骨材である細骨材2を供給する骨材供給手段として
の骨材ホッパー3と、給水手段である給水管4と、骨材
ホッパー3から供給された細骨材2を収容して計量する
骨材計量ビン51と、骨材ホッパー3から供給された細
骨材2を給水管4から供給された水とともに水浸骨材と
して収容する計量槽5と、該計量槽内の水浸骨材の質量
を計測する水浸骨材質量計測手段としてのロードセル6
と、計量槽5内の水浸骨材の水位を計測する水位計測手
段としての電極式センサー7と、計量槽5内の水浸骨材
の水位を所望の水位に保持する水位保持手段としての水
位保持装置8とから概ね構成してある。
【0068】骨材ホッパー3及びロードセル6は、それ
ぞれ図示しない架台に取り付けてあるとともに、該ロー
ドセルの上に計量槽5の支持ブラケット9を載せて計量
槽5を吊持することで、該計量槽の質量をロードセル6
で計測できるようになっている。ロードセル6は、計量
槽5を安定した状態で吊持計測できるよう、例えば、同
一水平面に120゜ごとに3箇所設けるようにするのが
望ましい。
【0069】同様に、骨材計量ビン51は、図示しない
架台に取り付けられたロードセル52の上に載せること
で該ロードセルに吊持させてあり、かかる構成によっ
て、骨材計量ビン51の質量をロードセル52で計測で
きるようになっている。なお、骨材計量ビン51の下方
には、揺動式の底蓋53を設けてあり、該底蓋を側方に
揺動させることで計量が終了した骨材を図示しないミキ
サーに投入できるようになっている。
【0070】計量槽5は、下方に行くほど内径が大きく
なるよう、中空円錐台状に形成されてなる計量槽本体1
0と該計量槽本体の底部開口を水密性が保持可能な状態
で開閉自在に塞ぐ底蓋11とから構成してあり、バイブ
レータ等の振動器具を使用せずとも、計量が終わった水
浸骨材を該計量槽内で閉塞させることなく、底蓋11を
開いただけで下方に自然落下させ、これを、別途計量さ
れたセメントや粗骨材とともに、図示しない混練ミキサ
ーに投入することができるようになっている。
【0071】計量槽5の容積については任意であって、
コンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な
全量としてもよいし、何回かに分けて計量することを前
提とした容量でもかまわない。
【0072】骨材ホッパー3の下端開口には、ロードセ
ル6と連動する昇降ゲート12を設けてあり、ロードセ
ル6で計測された質量値に応じて昇降ゲート12を閉じ
ることで、計量槽5への細骨材2の供給を停止すること
ができるようになっている。
【0073】なお、骨材ホッパー3の下端開口直下に
は、計量槽5の上部開口まで延びる電磁式振動体を備え
た振動フィーダ13を設けてあり、該振動フィーダを用
いて骨材ホッパー3の直下から計量槽5の上部開口まで
細骨材2を搬送することによって、細骨材の団粒化、ひ
いては気泡混入を防止することができるようになってい
る。
【0074】同様に、骨材ホッパー3の下端開口には、
ロードセル52と連動する昇降ゲート54を設けてあ
り、ロードセル52で計測された質量値に応じて昇降ゲ
ート54を閉じることで、骨材計量ビン51への細骨材
2の供給を停止することができるようになっている。ま
た、骨材ホッパー3の下端開口直下には、骨材計量ビン
51の上部開口まで延びる電磁式振動体を備えた振動フ
ィーダ13を設けてあり、該振動フィーダを用いて骨材
ホッパー3の直下から骨材計量ビン51の上部開口まで
細骨材2を搬送することによって、細骨材の団粒化、ひ
いては気泡混入を防止することができるようになってい
る。
【0075】給水管4には給水バルブ14を設けてあ
り、該バルブを開閉することによって、計量槽5への給
水作業を行うことができるようになっている。
【0076】電極式センサー7は、電源を内蔵したセン
サー制御装置15に接続してあり、下端が計量槽5内に
収容された水浸骨材の水面に触れたときの通電状態の変
化を監視することによって該水浸骨材の水位を計測でき
るようになっている。ここで、センサー制御装置15に
内蔵された図示しない電源の一方の電極端子は、電極式
センサー7に電気接続し、他方の電極端子については、
例えば鋼製の計量槽5に電気接続しておけばよい。
【0077】水位保持装置8は、昇降自在に設置された
吸水管16と、該吸水管に連通接続され吸水された水を
計量する吸水計量用貯留槽17と、該吸水計量用貯留槽
に連通接続された吸気手段である吸気ファン18とで構
成してあり、吸水計量用貯留槽17は、ロードセル19
によって吸水された水の質量を計測できるようになって
いる。
【0078】吸水管16は、計量槽本体10の側面に取
り付けられた吸水管昇降用アクチュエータ20のピスト
ンロッドに連結してあり、該吸水管昇降用アクチュエー
タを駆動することによって昇降自在に構成してある。吸
水管昇降用アクチュエータ20は、昇降精度を確保すべ
く、例えば電動式サーボシリンダを採用するのが望まし
い。
【0079】ここで、上述した電極式センサー7は、図
2(a)でよくわかるように中空管21内に配置してあ
り、該中空管は、吸水管16に固定してある。すなわ
ち、中空管21及びその内部に配置された電極式センサ
ー7は、吸水管16と連動する形で吸水管昇降用アクチ
ュエータ20で昇降できるように構成してある。
【0080】一方、中空管21の上端は、例えばビニー
ル製チューブを介して低圧空気導入手段である低圧空気
ポンプ22に接続してあり、該低圧空気ポンプ22を駆
動することによって中空管21内に鉛直下向きの低圧空
気が流れるようになっている。
【0081】ここで、底蓋11は図3でよくわかるよう
に、長さが短いリンク部材41と、該リンク部材よりも
長いリンク部材42を介して計量槽本体10の側面に連
結してあり、該底蓋が押し下げられたとき、リンク部材
41による小さな回転半径とリンク部材42による大き
な回転半径とによって、計量槽本体10の側方側に廻り
込むように回動することができるようになっている。
【0082】また、計量槽本体10の側面には、底蓋開
閉用アクチュエータ43,43をその下端にて固定され
るように設置してあり、該底蓋開閉用アクチュエータの
ピストンロッドの先端と底蓋11にピン接合された昇降
ロッド44の先端とを連結部材45を介して連結すると
ともに、該連結部材が計量槽本体10の側面に突設され
た鉛直ガイド体46に沿って摺動自在となるように連結
部材45を鉛直ガイド体46に嵌合してある。
【0083】鉛直ガイド体46は、例えばT字断面の鋼
材を計量槽本体10の側面に鉛直に溶接することで構成
することができる。
【0084】一方、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1には、底蓋11の上面に洗浄水を吹き付け
る洗浄水吹付け手段としての洗浄水吹付け装置30を設
けてあり、該洗浄水吹付け装置は図1及び図3でよくわ
かるように、底蓋11の近傍に取り付けられた洗浄ノズ
ル31と、洗浄バルブ32を介して洗浄ノズル31に接
続された洗浄水貯留タンク33と、該洗浄水貯留タンク
に接続された洗浄水供給手段としての洗浄水供給バルブ
37、流量調整バルブ36、洗浄水ポンプ35及び洗浄
水供給タンク34と、切替バルブ38を介して洗浄水貯
留タンク33に連通接続される高圧空気タンク39と、
該高圧空気タンクに接続されたコンプレッサー40とか
らなり、切替バルブ38は、第一の切替位置にて洗浄水
貯留タンク33を高圧空気タンク39に連通させるとと
もに、第2の切替位置にて大気に連通させるようになっ
ている。
【0085】本実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置1においては、骨材ホッパー3から供給された細骨
材2を計量する手段として、水浸骨材として計量する計
量槽5と、細骨材だけを計量する骨材計量ビン51との
二つを備えており、骨材ホッパー3は、かかる骨材計量
ビン51及び計量槽5に細骨材2をそれぞれ供給可能に
構成してある。
【0086】そのため、通常のコンクリートと比較した
際、例えばスランプが小さく貧配合であるために、水よ
りも骨材の方が相対的に多い場合であっても、計量すべ
き骨材を縮分し、一定量の骨材は計量槽5に投入して水
浸骨材として計量し、残りの骨材は、従来通り骨材計量
ビン51でそのまま計量する。
【0087】すなわち、水とともに計量槽5に投入され
た細骨材、すなわち水浸骨材については、吸水管昇降用
アクチュエータ20を駆動させて吸水管16を予め昇降
させることにより、計量槽5内の水浸骨材の水位が所望
の水位に保持されるように、吸水管16の下端に設けら
れた吸水口を位置決めしておく。吸水管16の吸水口を
所望の水位からどの程度離間させて位置決めすればよい
かは、実験等を行った上で適宜定めればよい。
【0088】このように吸水管16の吸水口を位置決め
すると、計量槽5内の水浸骨材が所望の水位に達したと
き、該所望の水位を越える余分な水は、吸水管16を介
して吸気ファン18で吸水されることとなり、かくし
て、計量槽5内の水浸骨材の容積は、予め定められた容
積に保持される。
【0089】なお、計量槽5内の水位が所望の水位にな
っているかどうかは、水位計測手段である電極式センサ
ー7で別途確認する。
【0090】ここで、吸水管16を介して吸水された水
は、吸水計量用貯留槽17に貯留されるが、その質量を
計測しておくことによって細骨材2の表面水率を求めて
おく。
【0091】一方、骨材計量ビン51に投入された残り
の骨材については上述したように、従来通り、そのまま
計量されるが、水浸骨材として計量する際に正確な表面
水率が算出されているので、かかる表面水率を用いるこ
とによって、従来通り計量された骨材分についても、そ
の表面水を従来よりも高い精度で把握することが可能と
なる。
【0092】本実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置1を用いて細骨材2を計量する手順として、ここで
は、二種類の細骨材A,Bからなる細骨材2を縮分し、
縮分された一方の骨材については計量槽5に、他方の骨
材については骨材貯留ビン51に順次投入することを想
定して説明する。
【0093】まず、細骨材A,細骨材Bの投入が終了し
た時点における水浸骨材の目標質量Mdi(i=1,2)を設定
する。なお、第i(i=1,2,3・・・N)の骨材は上述したよ
うに、全量を水浸骨材として計量槽5で計量するのでは
なく、これを縮分して例えば均等に分け、半分は水浸骨
材として計量槽5で計量し、残り半分は、骨材計量ビン
51で従来と同様に計量する。したがって、第i(i=1,2,
3・・・N)の骨材の投入が終了した時点における水浸骨
材の目標質量Mdi(i=1,2,3・・・N)は、例えば半分の骨
材量を対象として設定する。
【0094】目標質量Mdi(i=1,2)を設定するにあたっ
ては、まず、縮分された細骨材と水の総容量に占める該
細骨材の容量比である水浸細骨材充填率Fを設定すると
ともに1バッチの練混ぜ量N0を設定し、かかる水浸細
骨材充填率F及び1バッチの練混ぜ量N0に基づいて細
骨材の容積を設定し、次いで、細骨材A,細骨材Bの混
合比率及びそれらの表乾状態における密度から細骨材
A,細骨材Bの表乾状態における目標投入質量を定め、
次いで、最初に投入される水(一次計量水)に細骨材A
が投入された状態の質量を水浸骨材の目標質量Md1、か
かる水浸骨材にさらに細骨材Bが投入された状態の質量
を水浸骨材の目標質量Md2として定める。なお、水浸骨
材の目標質量Mdi(i=1,2)を定めるにあたり、できるだ
け適切な表面水率を設定し、これを一次計量水の中に含
めるようにしておけば、計量後の補正が少なくて済む。
【0095】次に、細骨材A及び水を該細骨材が水面か
ら出ない水浸骨材となるように計量槽5に投入する。計
量槽5に細骨材Aと水を投入するにあたっては、水浸骨
材への気泡混入を抑制すべく、水を先行投入し、しかる
後に細骨材Aを投入するのが望ましい。また、細骨材A
を計量槽5に直接投入するのではなく、図1に示すよう
に電磁式振動体を備えた振動フィーダ13を用いて計量
槽5まで搬送するようにすれば、細骨材の団粒化、ひい
ては気泡混入を防止することができる。
【0096】なお、水及び細骨材Aを計量槽5に投入す
るにあたっては、水位保持装置8の吸水管16を予め適
宜昇降させることによって、計量槽5内の水浸骨材の水
位が所望の水位である第1の水位に保持されるように、
吸水管16の下端に設けられた吸水口を位置決めしてお
く。
【0097】次に、水浸骨材の全質量Mf1をロードセル
6で計測する。水浸骨材の全質量M f1を計測するには、
水浸骨材で満たされたときの計量槽5の質量から計量槽
5のみの質量を差し引けばよい。
【0098】ここで、水浸骨材の全質量Mf1を計測する
にあたっては、細骨材Aの投入を所定速度で連続的に又
は断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mf1の計測をリ
アルタイム又は所定時間間隔で行い、細骨材Aの投入中
に水浸骨材の水位が予め設定された所望の水位としての
第1の水位を越えないように余分な水を水位保持装置8
で吸水しながら、水浸骨材の全質量Mf1が水浸骨材の目
標質量Md1に達したとき、細骨材Aの投入を終了する。
【0099】なお、骨材ホッパー3の下端開口に設けら
れた昇降ゲート12は、ロードセル6と連動させてある
ため、水浸骨材の全質量Mf1が水浸骨材の目標質量Md1
に達したとき、ロードセル6からの制御信号で昇降ゲー
ト12が閉じられ、細骨材Aの投入は自動的に停止す
る。
【0100】また、投入終了時の水位が第1の水位に達
していることを電極式センサー7で別途確認するが、細
骨材Aの投入によって水位が上昇し、第1の水位に近づ
いてきたとき、低圧空気ポンプ22を作動させて中空管
21内に低圧空気を送り込む。このようにすれば、図2
(b)に示すように、水浸骨材の水面に生じている泡が中
空管21の周囲に逃げるので、計量槽5内の水浸骨材の
水位が第1の水位に到達したときには、同図(c)のよう
に、水浸骨材表面に生じている泡に邪魔されることな
く、電極式センサー7でその水位を精度よく検出するこ
とができる。
【0101】次に、細骨材Aの表乾状態における密度ρ
a1及び水の密度ρwを、水浸骨材の全質量Mf1及び予め
設定された第1の水位に対して求められる水浸骨材の全
容量Vf1とともに下式、 Ma1=ρa1(Mf1−ρw・Vf1)/(ρa1−ρw) (1) に代入して細骨材Aの表乾状態の質量Ma1を求める。
【0102】一方、水浸骨材の全質量Mf1が水浸骨材の
目標質量Md1に達したときの水浸骨材の水位が予め設定
された第1の水位に達していないことが電極式センサー
7によって確認されたときには、該第1の水位になるよ
うに水を補充した上で水浸骨材の全質量Mf1の再計測及
び細骨材Aの表乾状態の質量Ma1の再演算を行う。
【0103】次に、細骨材Aと同様にして、細骨材Bを
該細骨材が水面から出ない水浸骨材となるように計量槽
5に投入する。
【0104】すなわち、ここでも、予め吸水管16を適
宜昇降させることによって、計量槽5内の水浸骨材の水
位が所望の水位である第2の水位に保持される高さとな
るように、吸水管16の下端に設けられた吸水口を位置
決めしておく。
【0105】次に、水浸骨材の全質量Mf2を計測する。
水浸骨材の全質量Mf2を計測するにあたっては、細骨材
Bと同様、細骨材Bの投入を所定速度で連続的に又は断
続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mf2の計測をリアル
タイム又は所定時間間隔で行い、細骨材Bの投入中に水
浸骨材の水位が予め設定された所望の水位としての第2
の水位を越えないように余分な水を水位保持装置8で吸
水しながら、水浸骨材の全質量Mf2が水浸骨材の目標質
量Md2に達したとき、細骨材Bの投入を終了する。
【0106】なお、細骨材Aのときと同様、投入終了時
の水位が第2の水位に達していることを電極式センサー
7で別途確認するが、細骨材Bの投入によって水位が上
昇し、第2の水位に近づいてきたとき、低圧空気ポンプ
22を作動させて中空管21内に低圧空気を送り込む。
このようにすれば、上述したと同様、水浸骨材表面に生
じている泡に邪魔されることなく、電極式センサー7で
その水位を精度よく検出することができる。
【0107】次に、細骨材Aの表乾状態における密度ρ
a1、細骨材Bの表乾状態における密度ρa2及び水の密度
ρwを前記全質量Mf2及び予め設定された第2の水位に
対して求められる水浸骨材の全容量Vf2とともに、次式 Ma2=ρa2((Mf2−ΣMai(i=1,2))−ρw(Vf2−Σ(Mai/ρai)(i=1,2 )))/(ρa2−ρw) (3) Mw=ρw(ρa2(Vf2−Σ(Mai/ρai)(i=1,2))−(Mf2−ΣMai(i=1,2) ))/(ρa2−ρw) (4) に代入して細骨材Bの表乾状態の質量Ma2及び水の質量
wを求める。
【0108】一方、水浸骨材の全質量Mf2が水浸骨材の
目標質量Md2に達したときの水浸骨材の水位が予め設定
された第2の水位に達していないことが電極式センサー
7によって確認されたときには、該第2の水位になるよ
うに水を補充した上で水浸骨材の全質量Mf2の再計測、
細骨材Bの表乾状態の質量Ma2及び水の質量Mwの再演
算を行う。
【0109】このようにして、細骨材A,細骨材B及び
水を計量したならば、かかる計量結果を、示方配合に従
って設定された当初の現場配合と比較し、必要に応じて
現場配合を修正する。
【0110】すなわち、まず、第1の水位、第2の水位
を越えないように余剰水を吸水しながら、水浸骨材の全
質量Mfi(i=1,2)が水浸骨材の目標質量Md2に達した場
合には、水浸骨材の全質量Mfi(i=1,2)及び水浸骨材の
全容量Vfi(i=1,2)が当初設定した値と等しいため、現
場配合を修正する必要はなく、そのまま、他のコンクリ
ート材料とともに混練ミキサーに投入して練り混ぜる。
【0111】一方、水浸骨材の水位が予め設定された第
1、第2の水位に達していないときには該第1、第2の
水位になるように水を補充するため、再計測された水浸
骨材の全質量Mfi(i=1,2)、ひいてはそれから導かれる
表乾状態の細骨材A,細骨材Bの質量も、当初の設定値
とは異なる結果となる。
【0112】したがって、かかる場合には、計量された
細骨材A,細骨材Bの質量と当初設定された現場配合の
細骨材A,細骨材Bの質量とを比較し、設定された細骨
材A,Bの表乾状態の質量総和に対する実測された細骨
材A,Bの表乾状態の質量総和の比率を算出し、例えば
これが0.9であれば、実測された細骨材A,Bの質量
が10%少ないわけだから、1バッチの練混ぜ量N0
のものを10%減らして0.9・N0とする必要があ
り、それゆえ、セメント、混和材といった他のコンクリ
ート材料についてもその比率を用いて当初の現場配合を
修正し計量する。また、水についても、当初設定された
水量と実測水量とを比較し、その不足分を二次水として
補充し、又は水の過剰分を排水する。そして、これらの
コンクリート材料を混練ミキサーに投入して練り混ぜ
る。
【0113】ここで、計量が終了した水浸骨材を取り出
すために底蓋11を開くには、図3で説明したように、
まず、底蓋開閉用アクチュエータ43,43を作動させ
てピストンロッドを縮める。
【0114】このようにすると、該ピストンロッドにピ
ン接合された連結部材45は、計量槽本体10の側面に
突設された鉛直ガイド体46に沿って下方に摺動すると
ともにそれに伴って該連結部材にピン接合された昇降ロ
ッド44は、底蓋11を押し下げる。
【0115】一方、底蓋11は、昇降ロッド44による
押下げ力が作用したとき、図3破線に示すように計量槽
本体10の側方に廻り込むように回動し、計量槽5内の
水浸骨材は、計量槽本体10の底部開口から下方に落下
する。
【0116】計量が終了した水浸骨材をミキサーに投入
したならば、次の計量作業に備えて底蓋11の洗浄を行
う。
【0117】すなわち、予め、コンプレッサー40を駆
動して高圧空気タンク39に高圧空気を蓄積しておくと
ともに、洗浄水供給タンク34から洗浄水貯留タンク3
3に所定量の洗浄水を移送しておく。高圧空気の蓄積及
び洗浄水移送を行う際には、洗浄水貯留タンク33が高
圧空気タンク39に連通せず大気に連通する第2の切替
位置に切替バルブ38を切り替えて行う。
【0118】次に、計量が終了した水浸骨材を上述した
手順で底蓋11を開き、下方のミキサーに落下排出させ
た後、切替バルブ38を第1の位置に切り替える。
【0119】このようにすると、高圧空気タンク39に
蓄積された高圧空気は、洗浄水貯留タンク33に送り込
まれ、その圧力で該タンク内の洗浄水が洗浄ノズル31
から噴出し、底蓋11の上面に付着していた骨材を吹き
飛ばす。
【0120】なお、いったん洗浄水が噴出された後は、
切替バルブ38を再び第2の位置に切り替えて高圧空気
の蓄積及び洗浄水移送を行い、次の計量後の清掃作業に
備える。
【0121】一方、上述した細骨材A,B及び水の計量
に加えて、以下の手順で各細骨材の表面水率を算出す
る。すなわち、計量槽5への給水量MIを予め計測して
おき、吸水計量用貯留槽17にて計測された計量槽5か
らの吸水量MOの累積値を用いて細骨材A,Bの表面水
率を算出する。
【0122】具体的には、計量槽5への給水量MI、計
量槽5からの吸水量MO及び全質量M fi(i=1,2,3・・・
N)を、次式、 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)=Mfi―(MI―MO) (5) に代入してΣMawj(j=1,2,3,・・i)を求め、 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)―ΣMawj(j=1,2,3,・・(i-1)) (6) を算出し、該Mawiを、次式、 (Mawi―Mai)/Mai (7) に代入することで、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の
表面水率を求める。
【0123】次に、細骨材A,Bのうち、縮分された残
りの分について骨材計量ビン51で従来通りに計量され
た計量値を、かかる手順で算出された表面水率を用いて
補正する。
【0124】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート材料の計量装置1によれば、細骨材A,細骨
材Bの表面水は、湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつき
が考慮された状態で水の質量Mwの一部として間接的に
算出されるとともに、骨材の質量は、表乾状態のときの
質量Mai(i=1,2,3,・・N)として把握される。すなわ
ち、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把握され
ることとなるので、湿潤状態が異なる骨材を用いても、
示方配合通りにコンクリートを製造することが可能とな
る。
【0125】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1によれば、水位保持装置8で吸水管16を
適宜昇降させることにより、計量槽5内の水浸骨材の水
位が所望の水位に保持されるように、吸水管の下端に設
けられた吸水口を位置決めするようにしたので、計量槽
5内の水浸骨材が所望の水位に達したとき、該所望の水
位を越える余分な水は、吸水管16を介して吸気ファン
18で吸水されることとなり、かくして、計量槽5内の
水浸骨材の容積を予め定められた容積に保持することが
可能となり、容積計測の手間を省くことが可能となる。
【0126】すなわち、第1の水位、第2の水位を越え
ないように水位保持装置8を用いて余剰水を排水しなが
ら、水浸骨材の全質量Mfi(i=1,2)が水浸骨材の目標質
量Md 2に達した場合には、水浸骨材の水浸骨材の全容量
fi(i=1,2)を計測する必要がなくなるのみならず、水
浸骨材の全質量Mfi(i=1,2)及び水浸骨材の全容量V
fi(i=1,2)が当初設定した値と等しくため、現場配合を
修正する必要がなくなり、そのまま、他のコンクリート
材料とともに混練ミキサーに投入して練り混ぜることが
可能となる。
【0127】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1によれば、水浸骨材の水位が予め設定され
た第1、第2の水位に達していないときには該第1、第
2の水位になるように水を補充する必要があるものの、
水浸骨材の水浸骨材の全容量Vfi(i=1,2)を計測する必
要がないことについては上述の場合と同様であり、水浸
骨材の全質量Mfi(i=1,2)を再計測することにより、細
骨材A,細骨材Bの投入量を正確に管理して現場配合を
修正し、結果として、示方配合通りのコンクリートを製
造することが可能となる。
【0128】また、それに加えて、密度、粒度等が異な
る複数の骨材であっても、湿潤状態の違いによる表面水
の影響を最終的な水量の一部として正確に把握しつつ、
一つの計量槽内で効率よくしかも高い精度で計量するこ
とが可能となる。
【0129】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1によれば、電極式センサー7を中空管21
内に配置して該中空管とともに吸水管16に固定すると
ともに、中空管21内を鉛直下向きの低圧空気が流れる
ようにしたので、計量槽5内の水面に発生している泡を
低圧の空気流で取り除くこと可能となり、電極式センサ
ー7の計測精度を向上させることができる。なお、電極
式センサー7の下端が水浸骨材の表面に接触する位置に
て中空管21の下端が該水浸骨材の水面に若干沈むよう
にその位置を設定しておけば、いったん取り除いた泡が
再度、電極式センサー7の下端に集まってくるおそれも
なくなる。
【0130】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1によれば、底蓋11と計量槽本体10と
を、長さ、すなわち回転半径が異なるリンク部材41,
42で連結するようにしたので、昇降ロッド44から押
下げ力が作用したとき、底蓋11は、計量槽本体10の
側方側に廻り込むようにして回動する。
【0131】したがって、底蓋11を完全に開くために
必要な高さ方向の下方スペースを抑えることができる。
すなわち、従来の開閉形式では、底蓋を開くと該底蓋が
垂れ下がるため、その分だけ高さ方向に底蓋の開閉高さ
を確保する必要があったが、本実施形態によれば、この
ような開閉に要する下方スペースを抑えることができる
ため、その分だけ、計量槽本体10の底部開口を下げる
ことができるようになり、混練ミキサーへの確実な投入
が可能となる。
【0132】また、底蓋11を閉じる直前においては、
上述した2つのリンク部材41,42の作用により、該
底蓋は、計量槽本体10の底部開口とほぼ平行な姿勢と
なる。そのため、計量槽本体10の底部開口又は底蓋1
1に設けられたシール材(図示せず)にはほぼ均等な圧
力が作用することとなり、底部開口に沿って均等な水密
性を確保することができるとともに、シール材の部分的
な損傷をも防止することが可能となる。
【0133】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1によれば、洗浄水吹付け装置30で底蓋1
1の上面に洗浄水を吹き付けるようにしたので、水浸骨
材の排出時に底蓋11の上面に骨材が付着していたとし
ても、該骨材は、上述した洗浄水で洗浄され吹き飛ばさ
れることとなり、次の計量のために底蓋11を閉じて
も、計量槽本体10と底蓋11との間に骨材が挟まるこ
とはない。
【0134】そのため、骨材が挟まることで生じた隙間
から漏水が生じて計量に誤差が生じるのを未然に防止す
ることができるとともに、計量槽本体10や底蓋11に
設けられたシール部材に損傷を与えることもない。
【0135】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置1によれば、骨材ホッパー3から供給された
細骨材A,Bを計量する手段として、水浸骨材として計
量する計量槽5と、細骨材A,Bだけを計量する骨材計
量ビン51との二つを備え、細骨材A,Bを縮分して、
一方を水浸骨材として計量槽5で計量し、他方を従来通
り、骨材計量ビン51で計量するようにしたので、通常
のコンクリートと比較した際、例えばスランプが小さく
貧配合であるために、水よりも骨材の方が相対的に多い
場合であっても、一定量の細骨材A,Bについては計量
槽5による水浸骨材計量によって正確に計量されるとと
もに、残りの細骨材A,Bについても、水浸骨材計量の
過程で算出された表面水率を用いることにより、従来よ
りもはるかに高い精度の表面水率で細骨材A,Bの計量
値を補正することができる。
【0136】本実施形態では特に言及しなかったが、水
浸骨材内の空気量をa(%)とし、Vfi(i=1,2)に代え
て、Vfi(i=1,2)・(1―a/100)を用いるように
すれば、空気量を考慮したさらに精度の高い計量が可能
となる。
【0137】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、計量槽5内に投入した細骨材が水面から出てしまい
水浸骨材とならないおそれがある場合には、細骨材A、
Bの投入中又は投入後にバイブレータを降下させ、かか
る状態にて該バイブレータを作動させることで、計量槽
5内に投入された細骨材A、Bをバイブレータの振動に
よって平坦に均し、該細骨材が水面上に出なくするよう
にすることができる。なお、水浸骨材の質量を計量する
際には、バイブレータを引き上げ、上昇位置にて次の計
量まで退避させておけばよい。
【0138】また、本実施形態では、2種類の細骨材を
例として説明したが、骨材の種類の数は任意であること
は言うまでもなく、1種類の細骨材にも適用可能である
し、粗骨材のみや、細骨材と粗骨材との組み合わせにつ
いても適用可能であることは言うまでもない。
【0139】また、本実施形態ではロードセル6を圧縮
型とし、設置数を3個としたが、水浸骨材質量計測手段
としてどのようなロードセルを用いるかは任意であり、
例えば引張型を用いてもよいし、4個以上設置してもか
まわない。また、計量槽5を安定吊持できるのであれ
ば、1個又は2個でもかまわない。
【0140】また、本実施形態では、洗浄水供給手段を
洗浄水供給バルブ37、流量調整バルブ36、洗浄水ポ
ンプ35及び洗浄水供給タンク34で構成したが、本発
明の洗浄水供給手段をどのように構成するかは任意であ
り、かかる構成に代えて、例えば水道管と該水道管に設
けられたバルブとから構成することも可能である。
【0141】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るコンク
リート材料の計量装置によれば、骨材の表面水を、湿潤
状態が異なる骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水
の質量Mwの一部として間接的に算出することができる
とともに、骨材の質量を表乾状態のときの質量Maとし
て把握することができる。すなわち、骨材や水の質量が
示方配合と同等の条件で把握されることとなるので、湿
潤状態が異なる骨材を用いても、示方配合通りの水量で
コンクリートを製造することが可能となる。
【0142】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るコンクリート材料の計量装置
の全体図。
【図2】電極式センサー7、該センサーが配置された中
空管21及び吸水管16の作用を示した図。
【図3】計量槽の詳細側面図。
【符号の説明】
1 コンクリート材料の計量
装置 3 骨材ホッパー(骨材給水
手段) 4 給水管(給水手段) 5 計量槽 6 ロードセル(水浸骨材質
量計測手段) 7 電極式センサー(水位計
測手段) 8 水位保持装置(水位保持
手段) 10 計量槽本体 11 底蓋 16 吸水管 17 吸水計量用貯留槽 18 吸気ファン 19 ロードセル 21 中空管 22 低圧空気ポンプ(低圧空
気導入手段) 30 洗浄水吹付け装置(洗浄
水吹付け手段) 31 洗浄ノズル 33 洗浄水貯留タンク 34 洗浄水供給タンク(洗浄
水供給手段) 38 切替バルブ 39 高圧空気タンク 40 コンプレッサー 41,42 リンク部材 43,43 底蓋開閉用アクチュエー
タ 45 連結部材 46 鉛直ガイド体 51 骨材計量ビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 幸次 東京都清瀬市下清戸4丁目640 株式会社 大林組技術研究所内 Fターム(参考) 4G056 AA07 CA03 DA05 DA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材を供給する骨材供給手段と、給水手
    段と、前記骨材供給手段から供給された骨材を収容して
    計量する骨材計量ビンと、前記骨材供給手段から供給さ
    れた骨材を前記給水手段から供給された水とともに水浸
    骨材として収容するとともに底部開口に水密性を保持可
    能な底蓋を開閉自在に取り付けてなる計量槽と、該計量
    槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸骨材質量計測手段
    と、前記計量槽内の水浸骨材の水位を計測する水位計測
    手段と、前記計量槽内の水浸骨材の水位を所望の水位に
    保持するために該所望の水位を上回る水を前記計量槽内
    から吸水するとともにその吸水量を計測する水位保持手
    段とを備え、該水位保持手段を、昇降自在に設置された
    吸水管と該吸水管に連通接続され吸水された水を計量す
    る吸水計量用貯留槽と該吸水計量用貯留槽に連通接続さ
    れた吸気手段とで構成するとともに、前記骨材供給手段
    を前記骨材計量ビン及び前記計量槽に前記骨材をそれぞ
    れ供給可能に構成したことを特徴とするコンクリート材
    料の計量装置。
  2. 【請求項2】 前記水位計測手段を電極式センサーで構
    成するとともに該電極式センサーを前記吸水管に固定す
    ることで前記電極式センサーを前記吸水管に連動昇降で
    きるように構成した請求項1記載のコンクリート材料の
    計量装置。
  3. 【請求項3】 前記電極式センサーを中空管内に配置し
    て該中空管とともに前記吸水管に固定するとともに、前
    記中空管内を鉛直下向きの低圧空気が流れるように該中
    空管の上端に低圧空気導入手段を設けた請求項2記載の
    コンクリート材料の計量装置。
  4. 【請求項4】 前記底蓋の近傍に取り付けられた洗浄ノ
    ズルから前記底蓋の上面に洗浄水を吹き付けることがで
    きるようになっている洗浄水吹付け手段を備え、該洗浄
    水吹付け手段を、前記洗浄ノズルに接続された洗浄水貯
    留タンクと、該洗浄水貯留タンクに接続された洗浄水供
    給手段と、前記洗浄水貯留タンクに切替バルブを介して
    連通接続された高圧空気タンクと、該高圧空気タンクに
    接続されたコンプレッサーとから構成するとともに、前
    記切替バルブを第一の切替位置にて前記洗浄水貯留タン
    クを前記高圧空気タンクに連通させるとともに、第2の
    切替位置にて大気に連通させるように構成した請求項1
    記載のコンクリート材料の計量装置。
  5. 【請求項5】 前記底蓋と計量槽本体とを該底蓋が前記
    計量槽本体の側方側に移動しながら回動するように互い
    に長さの異なる2つのリンク部材で連結するとともに前
    記計量槽本体の側面に所定の底蓋開閉用アクチュエータ
    をその下端にて固定されるように設置し、該底蓋開閉用
    アクチュエータのピストンロッドの先端と前記底蓋にピ
    ン接合された昇降ロッドの先端とを所定の連結部材を介
    して連結するとともに、該連結部材が前記計量槽本体の
    側面に突設された鉛直ガイド体に沿って摺動自在となる
    ように前記連結部材を前記鉛直ガイド体に嵌合した請求
    項1記載のコンクリート材料の計量装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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