JP4831279B2 - バッチャープラント - Google Patents

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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルを製造するバッチャープラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
市街地で建築土木工事を行う場合、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルは、バッチャープラントあるいはバッチングプラントと呼ばれる製造工場でレディミクストコンクリート等として製造され、これをミキサー車で現場まで運搬した後、該現場にて荷卸しされることが多い。
【0003】
バッチャープラントは、コンクリート材料やモルタル材料を貯蔵する複数の貯蔵ビンや水タンクで概ね構成された貯蔵設備、これらの材料をそれぞれ計量する計量容器からなる計量設備及び計量されたコンクリート材料やモルタル材料を混練する混練設備から概ね構成してあり、混練設備としては混練ミキサーが重要な役割を果たす。
【0004】
かかるバッチャープラントで例えばフレッシュコンクリートを製造するにあたっては、貯蔵ビンに予め貯蔵されたセメント、粗骨材及び細骨材並びに水タンクに貯留された水をそれぞれ計量容器に投入して計量し、しかる後、必要に応じて混和剤等の他のコンクリート材料とともに混練ミキサーに投入し混練する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、バッチャープラントは、貯蔵設備、計量設備及び混練設備からなる所定規模のプラントとなるため、相応の広さを持った建設用地が必要となる。そして、いったんバッチャープラントが建設された後は、該バッチャープラントと現場とをミキサー車が行き来することとなる。
【0006】
一方、オフィスビル等の建設はありとあらゆる場所で行われるため、バッチャープラントと現場とが数十km離れてしまうことも多くなり、コンクリートを効率よく運搬することが困難になる場合があるという問題を生じていた。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルを現場まで効率よく運搬することが可能なバッチャープラントを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るバッチャープラントは請求項1に記載したように、コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器を所定の架台に取り付けるとともに該貯蔵容器に貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器を前記貯蔵容器の下方位置であって該計量容器の吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるように前記架台に取り付けてなるバッチャープラントであって、前記計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って所定の走行路を敷設し、該走行路上を前記架台の内部空間内で所定の混練ミキサーが移動できるように構成したものである。
【0009】
また、本発明に係るバッチャープラントは、前記混練ミキサーが載置され前記走行路上を走行可能な走行台車を備えたものである。
【0010】
また、本発明に係るバッチャープラントは、コンクリート材料を収容する搬送用コンテナを昇降させる昇降機構と該昇降機構の上昇位置にて前記搬送用コンテナを水平移動させる水平移動機構とを設けた自動搬送装置を備えてなり、該自動搬送装置を、所望の水平移動位置にて前記搬送用コンテナを水平軸線回りに回転させその内部に収容されたコンクリート材料を前記貯蔵容器のうち、所望の貯蔵容器内に投入することができるように構成したものである。
【0011】
また、本発明に係るバッチャープラントは請求項4に記載したように、コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器を所定の架台に取り付けるとともに該貯蔵容器に貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器を前記貯蔵容器の下方位置であって該計量容器の吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるように前記架台に取り付けてなるバッチャープラントであって、前記計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って所定の走行路を敷設し、該走行路上を前記架台の内部空間内でミキサー車が走行できるように構成したものである。
【0012】
また、本発明に係るバッチャープラントは、前記複数の計量容器のうち、少なくとも一つを水浸骨材を計量する計量容器としたものである。
【0013】
請求項1の発明に係るバッチャープラントにおいては、複数の計量容器をそれらの吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるように架台に取り付けてあるとともに、かかる計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って所定の走行路を敷設し、該走行路上を架台の内部空間内で所定の混練ミキサーが移動できるように構成してあり、混練ミキサーに各コンクリート材料を投入するにあたっては、所望のコンクリート材料が入っている計量容器の直下まで混練ミキサーを走行路に沿って移動させ、しかる後、該計量容器の吐出口からコンクリート材料を自然落下させればよい。
【0014】
そのため、従来においては、混練ミキサーにコンクリート材料をスムーズに投入することができるよう、混練ミキサーの設置位置に応じて貯蔵容器や計量容器の配置場所を決めなければならないとともに、計量容器と混練ミキサーとの間にシュートや配管を複雑に立体配置しなければならず、バッチャープラントの設計上、大きな制約となっていたが、本発明では、上述したように、混練ミキサーを走行路に沿って移動させることによりその位置を自在に変更することができるため、貯蔵容器や計量容器を架台に取り付けるにあたって混練ミキサーの位置を何ら考慮する必要がなくなり、計量容器と混練ミキサーとを結ぶシュートや配管が不要になることと相まって、バッチャープラントの構造を大幅に簡素化することが可能となるとともに、貯蔵容器や計量容器を機能的かつ合理的に架台に取り付けることも可能となる。
【0015】
さらに、バッチャープラントの簡素化に伴い、プレハブ化、ひいては組立、解体及び移設の容易化を図ることができるため、現場内あるいは現場近くにバッチャープラントを設置することが可能となり、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルの運搬効率は飛躍的に向上する。
【0016】
また、混練ミキサーに車輪を設けて走行可能に構成しておけば、さまざまな混練方式あるいは規模の混練ミキサーを使用することができるとともに、従来であれば、貯蔵容器や計量容器の配置の関係上、コンクリート材料の投入順序にどうしても制約があったが、本発明においては、混練ミキサーを走行路に沿って移動させることにより、所望のコンクリート材料を所望の順序で混練ミキサーに投入することができる。
【0017】
そのため、多種多様のコンクリートやモルタルを製造することが可能となり、例えば、実際の現場で使用するコンクリートを大型のミキサーを用いて混練することもできるし、小型のミキサーで試験練りを行うことも可能となる。
【0018】
計量容器の吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるとは、バッチャープラントを平面的に見たときに計量容器の吐出口が所定のライン、例えば、直線や円弧等の曲線に沿って並ぶように配置されるという意味であり、コンクリート材料の投入やミキサーの移動に支障がない限り、計量容器の吐出口に高低があってもかまわない。
【0019】
走行路上を混練ミキサーが移動するとは、必ずしも混練ミキサー自体が走行路上を走行することだけを意味するものではない。すなわち、上述したように、走行路上を前記架台の内部空間内で走行できるように混練ミキサーを走行自在に構成してもよいが、前記混練ミキサーが載置され前記走行路上を走行可能な走行台車を備えたならば、従来の混練ミキサーを何ら改造することなく、そのまま用いることが可能となる。
【0020】
なお、走行路を平坦な路面としてもかまわないが、該走行路を走行レールで構成した場合には、計量容器と混練ミキサーとの上下の位置決め作業が不要となり、混練ミキサーへの投入作業が容易になる。
【0021】
各貯蔵容器にコンクリート材料を個別に貯蔵するにあたっては、従来のようにベルトコンベヤーを使用してもよいが、コンクリート材料を収容する搬送用コンテナを昇降させる昇降機構と該昇降機構の上昇位置にて前記搬送用コンテナを水平移動させる水平移動機構とを設けた自動搬送装置を備えてなり、該自動搬送装置を、所望の水平移動位置にて前記搬送用コンテナを水平軸線回りに回転させその内部に収容されたコンクリート材料を前記貯蔵容器のうち、所望の貯蔵容器内に投入することができるように構成したならば、コンクリート材料の投入作業を省力化することが可能となる。
【0022】
請求項4の発明に係るバッチャープラントにおいては、複数の計量容器をそれらの吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるように架台に取り付けてあるとともに、かかる計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って所定の走行路を敷設し、該走行路上を架台の内部空間内でミキサー車が走行できるように構成してあり、ミキサー車に各コンクリート材料を投入するにあたっては、所望のコンクリート材料が入っている計量容器の直下までミキサー車を走行路に沿って走行させ、しかる後、該計量容器の吐出口からコンクリート材料を自然落下させればよい。
【0023】
そのため、従来においては、混練ミキサーにコンクリート材料をスムーズに投入することができるよう、混練ミキサーの設置位置に応じて貯蔵容器や計量容器の配置場所を決めなければならないとともに、計量容器と混練ミキサーとの間にシュートや配管を複雑に立体配置しなければならず、バッチャープラントの設計上、大きな制約となっていたが、本発明では、上述したように、ミキサー車を走行路に沿って走行させることによりその位置を自在に変更することができるため、貯蔵容器や計量容器を架台に取り付けるにあたって混練ミキサーの位置を何ら考慮する必要がなくなり、計量容器と混練ミキサーとを結ぶシュートや配管が不要になることと相まって、バッチャープラントの構造を大幅に簡素化することが可能となるとともに、貯蔵容器や計量容器を機能的かつ合理的に架台に取り付けることも可能となる。
【0024】
なお、かかる構成においては、ミキサー車が従来の混練ミキサーの役目を果たすが、これは従来の混練ミキサー自体を省略することができることを意味するものであってバッチャープラントのさらなる簡素化を可能にするものである。
【0025】
さらに、バッチャープラントの簡素化に伴い、プレハブ化、ひいては組立、解体及び移設の容易化を図ることができるため、現場内あるいは現場近くにバッチャープラントを設置することが可能となり、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルの運搬効率は飛躍的に向上する。
【0026】
また、従来であれば、貯蔵容器や計量容器の配置の関係上、コンクリート材料の投入順序にどうしても制約があったが、本発明においては、ミキサー車を走行路に沿って走行させることにより、所望のコンクリート材料を所望の順序でミキサー車に投入することができる。
【0027】
そのため、多種多様のコンクリートやモルタルを製造することが可能となる。
【0028】
計量容器の吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるとは、バッチャープラントを平面的に見たときに計量容器の吐出口が所定のライン、例えば、直線や円弧等の曲線に沿って並ぶように配置されるという意味であり、コンクリート材料の投入やミキサーの移動に支障がない限り、計量容器の吐出口に高低があってもかまわない。
【0029】
請求項1及び請求項4に係るバッチャープラントにおいて、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルを混練するにあたり、計量方式を従来方式で行ってもかまわないが、前記複数の計量容器のうち、少なくとも一つを水浸骨材を計量する計量容器としたならば、骨材、特に細骨材の表面水を水量の一部として正確に計量することが可能となり、コンクリート材料の計量精度が格段に向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るバッチャープラントの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0031】
(第1実施形態)
【0032】
図1は、本実施形態に係るバッチャープラントを示した全体図である。同図でわかるように、本実施形態に係るバッチャープラント61は、コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器62a,62b,62c,62dを架台63に取り付けるとともに、これらの貯蔵容器62a,62b,62c,62dに貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器64a,64b,64c,64dを貯蔵容器62a,62b,62c,62dの下方位置にて架台63に取り付けてある。
【0033】
ここで、計量容器64a,64b,64c,64dは、同図(b)でよくわかるように、それらの吐出口の平面位置が所定のライン、本実施形態では直線に沿って配列されるように架台63に取り付けてあるとともに、計量容器64a,64b,64c,64dの吐出口の直下には、それらの配列方向に沿って走行路としての走行レール65,65を敷設してあり、該走行レール上を架台63の内部空間、具体的には架台63を構成する鉄骨等のフレームで囲まれた下方内部空間内で混練ミキサー66が移動できるようになっている。
【0034】
ここで、混練ミキサー66は、前記走行レール65,65上を走行可能な走行台車67の上に載置してあり、混練方式や大きななど様々なタイプのものを採用することができるようになっている。
【0035】
貯蔵容器62aは水タンクであり、水道管68から給水された水を貯留することができるようになっている。また、貯蔵容器62bは細骨材を貯留する貯蔵ビン、貯蔵容器62cは粗骨材を貯留する貯蔵ビン、貯蔵容器62cはセメントを貯留する貯留ビンである。
【0036】
計量容器64aは、水タンクである貯蔵容器62aから給水管4を介して供給された水と貯蔵ビン62bから供給された細骨材とを水浸骨材、本実施形態では水浸細骨材として計量するようになっているとともに、計量容器64bは貯蔵ビン62bから供給された細骨材を、計量容器64cは貯蔵ビン62cから供給された粗骨材を、計量容器64dは貯蔵ビン62dから供給されたセメントをそれぞれ計量するようになっている。
【0037】
図2は、細骨材2が貯蔵された貯蔵容器62b、計量容器64a及び計量容器64b並びにそれらの周辺設備を示した詳細図である。同図に示すように、計量容器64aは、架台63に取り付けられたロードセル6の上にその支持ブラケット9を載せて吊持してあり、該計量容器内の水浸細骨材の質量をロードセル6で計測できるようになっている。ロードセル6は、計量容器64aを安定した状態で吊持計測できるよう、例えば、同一水平面に120゜ごとに3箇所設けるようにするのが望ましい。
【0038】
同様に、計量容器64bは、架台63に取り付けられたロードセル52の上に載せることで該ロードセルに吊持させてあり、かかる構成によって、計量容器64b内の細骨材の質量をロードセル52で計測できるようになっている。なお、計量容器64bの下方には、揺動式の底蓋53を設けてあり、該底蓋を側方に揺動させることで計量が終了した骨材を混練ミキサー66に投入できるようになっている。
【0039】
計量容器64aは、下方に行くほど内径が大きくなるよう、中空円錐台状に形成されてなる容器本体10と該容器本体の底部開口を水密性が保持可能な状態で開閉自在に塞ぐ底蓋11とから構成してあり、バイブレータ等の振動器具を使用せずとも、計量が終わった水浸細骨材を該計量容器内で閉塞させることなく、底蓋11を開いただけで下方に自然落下させ、これを、混練ミキサー66に投入することができるようになっている。
【0040】
計量容器64aの容積については任意であって、コンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全量としてもよいし、何回かに分けて計量することを前提とした容量でもかまわない。
【0041】
貯蔵容器62bの下端開口には、ロードセル6と連動する昇降ゲート12を設けてあり、ロードセル6で計測された質量値に応じて昇降ゲート12を閉じることで、計量容器64aへの細骨材2の供給を停止することができるようになっている。
【0042】
なお、貯蔵容器62bの下端開口直下には、計量容器64aの上部開口まで延びる電磁式振動体を備えた振動フィーダ13を設けてあり、該振動フィーダを用いて貯蔵容器62bの直下から計量容器64aの上部開口まで細骨材2を搬送することによって、細骨材の団粒化、ひいては気泡混入を防止することができるようになっている。
【0043】
同様に、貯蔵容器62bの下端開口には、ロードセル52と連動する昇降ゲート54を設けてあり、ロードセル52で計測された質量値に応じて昇降ゲート54を閉じることで、計量容器64bへの細骨材2の供給を停止することができるようになっている。また、貯蔵容器62bの下端開口直下には、計量容器64bの上部開口まで延びる電磁式振動体を備えた振動フィーダ13を設けてあり、該振動フィーダを用いて貯蔵容器62bの直下から計量容器64bの上部開口まで細骨材2を搬送することによって、細骨材の団粒化、ひいては気泡混入を防止することができるようになっている。
【0044】
給水管4には給水バルブ14を設けてあり、該バルブを開閉することによって、計量容器64aへの給水作業を行うことができるようになっている。
【0045】
ここで、計量容器64aには、水浸細骨材の水位を計測する電極式センサー7と、計量容器64a内の水浸細骨材の水位を所望の水位に保持する水位保持装置8とを設けてある。
【0046】
電極式センサー7は、電源を内蔵したセンサー制御装置15に接続してあり、下端が計量容器64a内に収容された水浸細骨材の水面に触れたときの通電状態の変化を監視することによって該水浸細骨材の水位を計測できるようになっている。ここで、センサー制御装置15に内蔵された図示しない電源の一方の電極端子は、電極式センサー7に電気接続し、他方の電極端子については、例えば鋼製の計量容器64aに電気接続しておけばよい。
【0047】
水位保持装置8は、昇降自在に設置された吸水管16と、該吸水管に連通接続され吸水された水を計量する吸水計量用貯留槽17と、該吸水計量用貯留槽に連通接続された吸気手段である吸気ファン18とで構成してあり、吸水計量用貯留槽17は、ロードセル19によって吸水された水の質量を計測できるようになっている。
【0048】
吸水管16は、容器本体10の側面に取り付けられた吸水管昇降用アクチュエータ20のピストンロッドに連結してあり、該吸水管昇降用アクチュエータを駆動することによって昇降自在に構成してある。吸水管昇降用アクチュエータ20は、昇降精度を確保すべく、例えば電動式サーボシリンダを採用するのが望ましい。
【0049】
電極式センサー7は、図3(a)でよくわかるように中空管21内に配置してあり、該中空管は、吸水管16に固定してある。すなわち、中空管21及びその内部に配置された電極式センサー7は、吸水管16と連動する形で吸水管昇降用アクチュエータ20で昇降できるように構成してある。
【0050】
一方、中空管21の上端は、例えばビニール製チューブを介して低圧空気導入手段である低圧空気ポンプ22に接続してあり、該低圧空気ポンプ22を駆動することによって中空管21内に鉛直下向きの低圧空気が流れるようになっている。
【0051】
底蓋11は図4でよくわかるように、長さが短いリンク部材41と、該リンク部材よりも長いリンク部材42を介して容器本体10の側面に連結してあり、該底蓋が押し下げられたとき、リンク部材41による小さな回転半径とリンク部材42による大きな回転半径とによって、容器本体10の側方側に廻り込むように回動することができるようになっている。
【0052】
また、容器本体10の側面には、底蓋開閉用アクチュエータ43,43をその下端にて固定されるように設置してあり、該底蓋開閉用アクチュエータのピストンロッドの先端と底蓋11にピン接合された昇降ロッド44の先端とを連結部材45を介して連結するとともに、該連結部材が容器本体10の側面に突設された鉛直ガイド体46に沿って摺動自在となるように連結部材45を鉛直ガイド体46に嵌合してある。
【0053】
鉛直ガイド体46は、例えばT字断面の鋼材を容器本体10の側面に鉛直に溶接することで構成することができる。
【0054】
一方、本実施形態に係るバッチャープラント61は図1に示したように、コンクリート材料である細骨材、粗骨材及びセメントを収容する搬送用コンテナ69を昇降させる昇降機構70と該昇降機構の上昇位置にて搬送用コンテナ69を水平移動させる水平移動機構71とからなる自動搬送装置72を備えてある。
【0055】
昇降機構70は、例えば油圧式リフトで構成することができる。また、水平移動機構71は、架台63の上に取り付けられたコンテナ用レール(図示せず)に沿って搬送用コンテナ69を例えばチェーン式油圧駆動によって水平移動させるように構成することができる。
【0056】
自動搬送装置72はさらに、搬送用コンテナ69を所望の水平移動位置にて水平軸線回りに回転させ、その内部に収容されたコンクリート材料を対応する貯蔵容器62a,62b,62c,62d、すなわち細骨材であれば貯蔵容器62bに、粗骨材であれば貯蔵容器62cに、セメントであれば貯蔵容器62dにそれぞれ投入できるようになっている。
【0057】
本実施形態に係るバッチャープラント61においては、複数の計量容器64a,64b,64c,64dをそれらの吐出口の平面位置が直線に沿って配列されるように架台63に取り付けてあるとともに、かかる計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って走行レール65,65を敷設し、該走行レール上を架台63の内部空間内で混練ミキサー66が移動できるように構成してあり、計量が終わった各コンクリート材料を混練ミキサー66に投入するにあたっては、所望のコンクリート材料が入っている計量容器64a,64b,64c,64dの直下まで混練ミキサー66を走行レール65,65に沿って移動させ、しかる後、該計量容器の吐出口からコンクリート材料を自然落下させればよい。
【0058】
なお、コンクリート材料の計量は、粗骨材及びセメントについては従来通り行うが、細骨材2については、その一部を水浸細骨材として水とともに計量する。
【0059】
以下、細骨材2を計量する手順を具体的に説明するが、ここでは、二種類の細骨材A,Bからなる細骨材2を縮分し、縮分された一方の細骨材については計量容器64aに水とともに投入し、他方の細骨材については計量容器64bに単独で投入することを想定して説明する。
【0060】
まず、細骨材A,細骨材Bの投入が終了した時点における水浸細骨材の目標質量Mdi(i=1,2)を設定する。なお、第i(i=1,2,3・・・N)の細骨材は上述したように、全量を水浸細骨材として計量容器64aで計量するのではなく、これを縮分して例えば均等に分け、半分は水浸細骨材として計量容器64aで計量し、残り半分は、計量容器64bで従来と同様に計量する。したがって、第i(i=1,2,3・・・N)の細骨材の投入が終了した時点における水浸細骨材の目標質量Mdi(i=1,2,3・・・N)は、例えば半分の骨材量を対象として設定する。
【0061】
目標質量Mdi(i=1,2)を設定するにあたっては、まず、縮分された細骨材と水の総容量に占める該細骨材の容量比である水浸細骨材充填率Fを設定するとともに1バッチの練混ぜ量N0を設定し、かかる水浸細骨材充填率F及び1バッチの練混ぜ量N0に基づいて細骨材の容積を設定し、次いで、細骨材A,細骨材Bの混合比率及びそれらの表乾状態における密度から細骨材A,細骨材Bの表乾状態における目標投入質量を定め、次いで、最初に投入される水(一次計量水)に細骨材Aが投入された状態の質量を水浸細骨材の目標質量Md1、かかる水浸細骨材にさらに細骨材Bが投入された状態の質量を水浸細骨材の目標質量Md2として定める。なお、水浸細骨材の目標質量Mdi(i=1,2)を定めるにあたり、できるだけ適切な表面水率を設定し、これを一次計量水の中に含めるようにしておけば、計量後の補正が少なくて済む。
【0062】
次に、細骨材A及び水を該細骨材が水面から出ない水浸細骨材となるように計量容器64aに投入する。計量容器64aに細骨材Aと水を投入するにあたっては、水浸細骨材への気泡混入を抑制すべく、水を先行投入し、しかる後に細骨材Aを投入するのが望ましい。また、細骨材Aを計量容器64aに直接投入するのではなく、図2に示すように電磁式振動体を備えた振動フィーダ13を用いて計量容器64aまで搬送するようにすれば、細骨材の団粒化、ひいては気泡混入を防止することができる。
【0063】
なお、水及び細骨材Aを計量容器64aに投入するにあたっては、水位保持装置8の吸水管16を予め適宜昇降させることによって、計量容器64a内の水浸細骨材の水位が所望の水位である第1の水位に保持されるように、吸水管16の下端に設けられた吸水口を位置決めしておく。
【0064】
次に、水浸細骨材の全質量Mf1をロードセル6で計測する。水浸細骨材の全質量Mf1を計測するには、水浸細骨材で満たされたときの計量容器64aの質量から計量容器64aのみの質量を差し引けばよい。
【0065】
ここで、水浸細骨材の全質量Mf1を計測するにあたっては、細骨材Aの投入を所定速度で連続的に又は断続的に行いつつ、水浸細骨材の全質量Mf1の計測をリアルタイム又は所定時間間隔で行い、細骨材Aの投入中に水浸細骨材の水位が予め設定された所望の水位としての第1の水位を越えないように余分な水を水位保持装置8で吸水しながら、水浸細骨材の全質量Mf1が水浸細骨材の目標質量Md1に達したとき、細骨材Aの投入を終了する。
【0066】
なお、貯蔵容器62bの下端開口に設けられた昇降ゲート12は、ロードセル6と連動させてあるため、水浸細骨材の全質量Mf1が水浸細骨材の目標質量Md1に達したとき、ロードセル6からの制御信号で昇降ゲート12が閉じられ、細骨材Aの投入は自動的に停止する。
【0067】
また、投入終了時の水位が第1の水位に達していることを電極式センサー7で別途確認するが、細骨材Aの投入によって水位が上昇し、第1の水位に近づいてきたとき、低圧空気ポンプ22を作動させて中空管21内に低圧空気を送り込む。このようにすれば、図3(b)に示すように、水浸細骨材の水面に生じている泡が中空管21の周囲に逃げるので、計量容器64a内の水浸細骨材の水位が第1の水位に到達したときには、同図(c)のように、水浸細骨材表面に生じている泡に邪魔されることなく、電極式センサー7でその水位を精度よく検出することができる。
【0068】
次に、細骨材Aの表乾状態における密度ρa1及び水の密度ρwを、水浸細骨材の全質量Mf1及び予め設定された第1の水位に対して求められる水浸細骨材の全容量Vf1とともに下式、
a1=ρa1(Mf1−ρw・Vf1)/(ρa1−ρw) (1)
に代入して細骨材Aの表乾状態の質量Ma1を求める。
【0069】
一方、水浸細骨材の全質量Mf1が水浸細骨材の目標質量Md1に達したときの水浸細骨材の水位が予め設定された第1の水位に達していないことが電極式センサー7によって確認されたときには、該第1の水位になるように水を補充した上で水浸細骨材の全質量Mf1の再計測及び細骨材Aの表乾状態の質量Ma1の再演算を行う。
【0070】
次に、細骨材Aと同様にして、細骨材Bを該細骨材が水面から出ない水浸細骨材となるように計量容器64aに投入する。
【0071】
すなわち、ここでも、予め吸水管16を適宜昇降させることによって、計量容器64a内の水浸細骨材の水位が所望の水位である第2の水位に保持される高さとなるように、吸水管16の下端に設けられた吸水口を位置決めしておく。
【0072】
次に、水浸細骨材の全質量Mf2を計測する。水浸細骨材の全質量Mf2を計測するにあたっては、細骨材Aと同様、細骨材Bの投入を所定速度で連続的に又は断続的に行いつつ、水浸細骨材の全質量Mf2の計測をリアルタイム又は所定時間間隔で行い、細骨材Bの投入中に水浸細骨材の水位が予め設定された所望の水位としての第2の水位を越えないように余分な水を水位保持装置8で吸水しながら、水浸細骨材の全質量Mf2が水浸細骨材の目標質量Md2に達したとき、細骨材Bの投入を終了する。
【0073】
なお、細骨材Aのときと同様、投入終了時の水位が第2の水位に達していることを電極式センサー7で別途確認するが、細骨材Bの投入によって水位が上昇し、第2の水位に近づいてきたとき、低圧空気ポンプ22を作動させて中空管21内に低圧空気を送り込む。このようにすれば、上述したと同様、水浸細骨材表面に生じている泡に邪魔されることなく、電極式センサー7でその水位を精度よく検出することができる。
【0074】
次に、細骨材Aの表乾状態における密度ρa1、細骨材Bの表乾状態における密度ρa2及び水の密度ρwを前記全質量Mf2及び予め設定された第2の水位に対して求められる水浸細骨材の全容量Vf2とともに、次式
a2=ρa2((Mf2−ΣMai(i=1,2))−ρw(Vf2−Σ(Mai/ρai)(i=1,2)))/(ρa2−ρw) (3)
w=ρw(ρa2(Vf2−Σ(Mai/ρai)(i=1,2))−(Mf2−ΣMai(i=1,2)))/(ρa2−ρw) (4)
に代入して細骨材Bの表乾状態の質量Ma2及び水の質量Mwを求める。
【0075】
一方、水浸細骨材の全質量Mf2が水浸細骨材の目標質量Md2に達したときの水浸細骨材の水位が予め設定された第2の水位に達していないことが電極式センサー7によって確認されたときには、該第2の水位になるように水を補充した上で水浸細骨材の全質量Mf2の再計測、細骨材Bの表乾状態の質量Ma2及び水の質量Mwの再演算を行う。
【0076】
このようにして、細骨材A,細骨材B及び水を計量したならば、かかる計量結果を、示方配合に従って設定された当初の現場配合と比較し、必要に応じて現場配合を修正する。
【0077】
すなわち、まず、第1の水位、第2の水位を越えないように余剰水を吸水しながら、水浸細骨材の全質量Mfi(i=1,2)が水浸細骨材の目標質量Md2に達した場合には、水浸細骨材の全質量Mfi(i=1,2)及び水浸細骨材の全容量Vfi(i=1,2)が当初設定した値と等しいため、現場配合を修正する必要はなく、そのまま、他のコンクリート材料とともに混練ミキサー66に投入して練り混ぜる。
【0078】
一方、水浸細骨材の水位が予め設定された第1、第2の水位に達していないときには該第1、第2の水位になるように水を補充するため、再計測された水浸細骨材の全質量Mfi(i=1,2)、ひいてはそれから導かれる表乾状態の細骨材A,細骨材Bの質量も、当初の設定値とは異なる結果となる。
【0079】
したがって、かかる場合には、計量された細骨材A,細骨材Bの質量と当初設定された現場配合の細骨材A,細骨材Bの質量とを比較し、設定された細骨材A,Bの表乾状態の質量総和に対する実測された細骨材A,Bの表乾状態の質量総和の比率を算出し、例えばこれが0.9であれば、実測された細骨材A,Bの質量が10%少ないわけだから、1バッチの練混ぜ量N0そのものを10%減らして0.9・N0とする必要があり、それゆえ、セメント、混和材といった他のコンクリート材料についてもその比率を用いて当初の現場配合を修正し計量する。また、水についても、当初設定された水量と実測水量とを比較し、その不足分を二次水として補充し、又は水の過剰分を排水する。そして、これらのコンクリート材料を混練ミキサー66に投入して練り混ぜる。
【0080】
ここで、計量が終了した水浸細骨材を取り出すために底蓋11を開くには、図4で説明したように、まず、底蓋開閉用アクチュエータ43,43を作動させてピストンロッドを縮める。
【0081】
このようにすると、該ピストンロッドにピン接合された連結部材45は、計量槽本体10の側面に突設された鉛直ガイド体46に沿って下方に摺動するとともにそれに伴って該連結部材にピン接合された昇降ロッド44は、底蓋11を押し下げる。
【0082】
一方、底蓋11は、昇降ロッド44による押下げ力が作用したとき、図4破線に示すように計量槽本体10の側方に廻り込むように回動し、計量容器64a内の水浸細骨材は、計量槽本体10の底部開口から下方に落下する。
【0083】
計量が終了した水浸細骨材を混練ミキサー66に投入したならば、次の計量作業に備えて底蓋11の洗浄を行う。
【0084】
一方、上述した細骨材A,B及び水の計量に加えて、以下の手順で各細骨材の表面水率を算出する。すなわち、計量容器64aへの給水量MIを予め計測しておき、吸水計量用貯留槽17にて計測された計量容器64aからの吸水量MOの累積値を用いて細骨材A,Bの表面水率を算出する。
【0085】
具体的には、計量容器64aへの給水量MI、計量容器64aからの吸水量MO及び全質量Mfi(i=1,2,3・・・N)を、次式、
ΣMawj(j=1,2,3,・・i)=Mfi―(MI―MO) (5)
に代入してΣMawj(j=1,2,3,・・i)を求め、
ΣMawj(j=1,2,3,・・i)―ΣMawj(j=1,2,3,・・(i-1)) (6)
を算出し、該Mawiを、次式、
(Mawi―Mai)/Mai (7)
に代入することで、前記第i(i=1,2,3,・・N)の細骨材の表面水率を求める。
【0086】
次に、細骨材A,Bのうち、縮分された残りの分について計量容器64bで従来通りに計量された計量値を、かかる手順で算出された表面水率を用いて補正する。
【0087】
以上説明したように、本実施形態に係るバッチャープラント61によれば、混練ミキサー66を走行レール65,65に沿って移動させることによりその位置を自在に変更することができるため、貯蔵容器62a,62b,62c,62dや計量容器64a,64b,64c,64dを架台63に取り付けるにあたって混練ミキサー66の位置を何ら考慮する必要がなくなり、計量容器64a,64b,64c,64dと混練ミキサー66とを結ぶシュートや配管が不要になることと相まって、全体の構造を大幅に簡素化することが可能となるとともに、貯蔵容器62a,62b,62c,62dや計量容器64a,64b,64c,64dを機能的かつ合理的に架台63に取り付けることも可能となる。
【0088】
さらに、バッチャープラント61の簡素化に伴い、プレハブ化、ひいては組立、解体及び移設の容易化を図ることができるため、現場内あるいは現場近くにバッチャープラント61を設置することが可能となり、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルの運搬効率は飛躍的に向上する。
【0089】
また、本実施形態に係るバッチャープラント61によれば、混練ミキサー66を走行レール65,65に沿って移動させることにより、所望のコンクリート材料を所望の順序で混練ミキサー66に投入することができる。
【0090】
そのため、多種多様のコンクリートやモルタルを製造することが可能となり、例えば、実際の現場で使用するコンクリートを大型のミキサーを用いて混練することもできるし、小型のミキサーで試験練りを行うことも可能となる。
【0091】
また、本実施形態に係るバッチャープラント61によれば、混練ミキサー66が載置され走行レール65,65上を走行可能な走行台車67を備えたので、従来の混練ミキサーを何ら改造することなく、そのまま用いることが可能となる。
【0092】
また、本実施形態に係るバッチャープラント61によれば、コンクリート材料を収容する搬送用コンテナ69を昇降させる昇降機構70と該昇降機構の上昇位置にて搬送用コンテナ69を水平移動させる水平移動機構71とからなる自動搬送装置72を備えるとともに、該自動搬送装置を、所望の水平移動位置にて搬送用コンテナ69を水平軸線回りに回転させその内部に収容されたコンクリート材料を所望の貯蔵容器62a,62b,62c,62d内に投入することができるように構成したので、コンクリート材料の投入作業を省力化することが可能となる。
【0093】
また、本実施形態に係るバッチャープラント61によれば、計量容器64aを水浸細骨材を計量する計量容器としたので、細骨材の表面水を水量の一部として正確に計測することが可能となり、配合の精度が向上する。
【0094】
本実施形態では、細骨材の一部を水とともに水浸細骨材として計量するとともにその表面水率を計測し、残りの細骨材に対してその表面水率を適用するようにしたが、全ての細骨材を水浸細骨材として計量してもよいことは言うまでもない。この場合には、計量容器64bを省略することができる。逆に、細骨材の表面水を厳密に評価する必要がない場合には水浸細骨材として計量する必要はなく、従来通り、湿潤状態の細骨材の質量をロードセルで計測するとともに、該細骨材の貯蔵状態等から表面水率を例えば3%と推定し、該表面水率で計測質量を補正するようにしてもよい。
【0095】
図5は、このような変形例に係るバッチャープラント81を示した全体図である。同図でわかるように、バッチャープラント81は、コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器82a,82b,62c,62dを架台63に取り付けるとともに、これらの貯蔵容器82a,82b,62c,62dに貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器84a,84b,64c,64dを貯蔵容器82a,82b,62c,62dの下方位置にて架台63に取り付けてある。
【0096】
ここで、計量容器84a,84b,64c,64dは、同図(b)でよくわかるように、それらの吐出口の平面位置が上述した実施形態と同様、直線に沿って配列されるように架台63に取り付けてあるとともに、計量容器84a,84b,64c,64dの吐出口の直下には、それらの配列方向に沿って走行路としての走行レール65,65を敷設してあり、該走行レール上を架台63の内部空間、具体的には架台63を構成する鉄骨等のフレームで囲まれた下方内部空間内で混練ミキサー66が移動できるようになっている。
【0097】
貯蔵容器82aは水タンクであり、水道管68から給水された水を貯留することができるようになっている。また、貯蔵容器82bは細骨材を貯留する貯蔵ビンである。
【0098】
計量容器84aは、水タンクである貯蔵容器82aから供給された水を計量するようになっているとともに、計量容器84bは貯蔵ビン82bから供給された細骨材を計量するようになっている。
【0099】
以下、本変形例に係る他の構成及び作用効果は、水浸骨材に関するものを除き、上述した実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0100】
また、本実施形態では、細骨材だけを水浸細骨材として計量するようにしたが、粗骨材についても同様に計量することができる。
【0101】
また、本実施形態では、走行台車の上に混練ミキサーを載せることで該混練ミキサーを移動させるようにしたが、これに代えて混練ミキサー自体を走行自在に構成してもかまわない。
【0102】
また、本実施形態では、自動搬送装置を備えるようにしたが、これに代えて、従来通り、ベルトコンベヤーを用いるようにしてもかまわない。
【0103】
(第2実施形態)
【0104】
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0105】
図6は、本実施形態に係るバッチャープラント91を示した全体図である。同図でわかるように、本実施形態に係るバッチャープラント91は、コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器62a,62b,62c,62dを架台63に取り付けるとともに、これらの貯蔵容器62a,62b,62c,62dに貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器64a,64b,64c,64dを貯蔵容器62a,62b,62c,62dの下方位置にて架台63に取り付けてある。
【0106】
ここで、計量容器64a,64b,64c,64dは、図1(b)と同様、それらの吐出口の平面位置が所定のライン、本実施形態では直線に沿って配列されるように架台63に取り付けてあるとともに、計量容器64a,64b,64c,64dの吐出口の直下には、それらの配列方向に沿って走行路93を敷設してあり、該走路上を架台63の内部空間、具体的には架台63を構成する鉄骨等のフレームで囲まれた下方内部空間内でミキサー車92が走行できるようになっている。
【0107】
本実施形態に係るバッチャープラント91においては、複数の計量容器64a,64b,64c,64dをそれらの吐出口の平面位置が直線に沿って配列されるように架台63に取り付けてあるとともに、かかる計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って走行路93を敷設し、該走行路上を架台63の内部空間内でミキサー車92が走行できるように構成してあり、計量が終わった各コンクリート材料をミキサー車92に投入するにあたっては、所望のコンクリート材料が入っている計量容器64a,64b,64c,64dの直下までミキサー車92を走行路93に沿って走行させ、しかる後、該計量容器の吐出口からミキサー車92の投入ホッパー94に向けてコンクリート材料を自然落下させればよい。
【0108】
なお、コンクリート材料の計量方法は第1実施形態と同様であって、細骨材2については、その一部を水浸細骨材として水とともに計量するが、その手順については第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0109】
以上説明したように、本実施形態に係るバッチャープラント91によれば、ミキサー車92を走行路93に沿って移動させることによりその位置を自在に変更することができるため、貯蔵容器62a,62b,62c,62dや計量容器64a,64b,64c,64dを架台63に取り付けるにあたってコンクリート材料の投下位置を何ら考慮する必要がなくなり、計量容器64a,64b,64c,64dとミキサー車92とを結ぶシュートや配管が不要になることと相まって、全体の構造を大幅に簡素化することが可能となるとともに、貯蔵容器62a,62b,62c,62dや計量容器64a,64b,64c,64dを機能的かつ合理的に架台63に取り付けることも可能となる。
【0110】
さらに、バッチャープラント91の簡素化に伴い、プレハブ化、ひいては組立、解体及び移設の容易化を図ることができるため、現場内あるいは現場近くにバッチャープラント91を設置することが可能となり、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルの運搬効率は飛躍的に向上する。
【0111】
また、本実施形態に係るバッチャープラント91によれば、ミキサー車92を走行路93に沿って走行させることにより、所望のコンクリート材料を所望の順序でミキサー車92に投入することができる。
【0112】
そのため、多種多様のコンクリートやモルタルを製造することが可能となる。
【0113】
また、本実施形態に係るバッチャープラント91によれば、計量容器64aを水浸細骨材を計量する計量容器としたので、細骨材の表面水を水量の一部として正確に計測することが可能となり、配合の精度が向上する。
【0114】
本実施形態では、細骨材の一部を水とともに水浸細骨材として計量するとともにその表面水率を計測し、残りの細骨材に対してその表面水率を適用するようにしたが、全ての細骨材を水浸細骨材として計量してもよいことは言うまでもない。この場合には、計量容器64bを省略することができる。逆に、細骨材の表面水を厳密に評価する必要がない場合には水浸細骨材として計量する必要はなく、従来通り、湿潤状態の細骨材の質量をロードセルで計測するとともに、該細骨材の貯蔵状態等から表面水率を例えば3%と推定し、該表面水率で計測質量を補正するようにしてもよい。
【0115】
図7は、このような変形例に係るバッチャープラント101を示した全体図である。同図でわかるように、バッチャープラント101は、コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器82a,82b,62c,62dを架台63に取り付けるとともに、これらの貯蔵容器82a,82b,62c,62dに貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器84a,84b,64c,64dを貯蔵容器82a,82b,62c,62dの下方位置にて架台63に取り付けてある。
【0116】
ここで、計量容器84a,84b,64c,64dは、それらの吐出口の平面位置が上述した実施形態と同様、直線に沿って配列されるように架台63に取り付けてあるとともに、計量容器84a,84b,64c,64dの吐出口の直下には、それらの配列方向に沿って走行路93を敷設してあり、該走行路上を架台63の内部空間、具体的には架台63を構成する鉄骨等のフレームで囲まれた下方内部空間内でミキサー車92が走行できるようになっている。
【0117】
貯蔵容器82aは水タンクであり、水道管68から給水された水を貯留することができるようになっている。また、貯蔵容器82bは細骨材を貯留する貯蔵ビンである。
【0118】
計量容器84aは、水タンクである貯蔵容器82aから供給された水を計量するようになっているとともに、計量容器84bは貯蔵ビン82bから供給された細骨材を計量するようになっている。
【0119】
以下、本変形例に係る他の構成及び作用効果は、水浸骨材に関するものを除き、上述した実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0120】
また、本実施形態では、細骨材だけを水浸細骨材として計量するようにしたが、粗骨材についても同様に計量することができる。
【0121】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るバッチャープラントによれば、全体の構造を大幅に簡素化することが可能となるとともに、貯蔵容器や計量容器を機能的かつ合理的に架台に取り付けることも可能となる。さらに、全体構造の簡素化に伴い、プレハブ化、ひいては組立、解体及び移設の容易化を図ることができるため、現場内あるいは現場近くに設置することが可能となり、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルの運搬効率は飛躍的に向上する。
【0122】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るバッチャープラントの図であり、(a)は全体図、(b)はA−A線方向から見た矢視図。
【図2】バッチャープラントの詳細図。
【図3】電極式センサー7、該センサーが配置された中空管21及び吸水管16の作用を示した図。
【図4】計量容器64aの詳細側面図。
【図5】変形例に係るバッチャープラントの図であり、(a)は全体図、(b)はB−B線方向から見た矢視図。
【図6】第2実施形態に係るバッチャープラントの全体図。
【図7】変形例に係るバッチャープラントの全体図。
【符号の説明】
61,81,91,101 バッチャープラント
62a,62b,62c,62d 貯蔵容器
63 架台
64a,64b,64c,64d 計量容器
65 走行レール(走行路)
66 混練ミキサー
69 搬送用コンテナ
70 昇降機構
71 水平移動機構
72 自動搬送装置
92 ミキサー車
93 走行路

Claims (5)

  1. コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器を所定の架台に取り付けるとともに該貯蔵容器に貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器を前記貯蔵容器の下方位置であって該計量容器の吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるように前記架台に取り付けてなるバッチャープラントであって、前記計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って所定の走行路を敷設し、該走行路上を前記架台の内部空間内で所定の混練ミキサーが移動できるように構成したことを特徴とするバッチャープラント。
  2. 前記混練ミキサーが載置され前記走行路上を走行可能な走行台車を備えた請求項1記載のバッチャープラント。
  3. コンクリート材料を収容する搬送用コンテナを昇降させる昇降機構と該昇降機構の上昇位置にて前記搬送用コンテナを水平移動させる水平移動機構とを設けた自動搬送装置を備えてなり、該自動搬送装置を、所望の水平移動位置にて前記搬送用コンテナを水平軸線回りに回転させその内部に収容されたコンクリート材料を前記貯蔵容器のうち、所望の貯蔵容器内に投入することができるように構成した請求項1記載のバッチャープラント。
  4. コンクリート材料を貯蔵する複数の貯蔵容器を所定の架台に取り付けるとともに該貯蔵容器に貯蔵されたコンクリート材料を計量するための複数の計量容器を前記貯蔵容器の下方位置であって該計量容器の吐出口の平面位置が所定のラインに沿って配列されるように前記架台に取り付けてなるバッチャープラントであって、前記計量容器の吐出口の直下であってそれらの配列方向に沿って所定の走行路を敷設し、該走行路上を前記架台の内部空間内でミキサー車が走行できるように構成したことを特徴とするバッチャープラント。
  5. 前記複数の計量容器のうち、少なくとも一つを水浸骨材を計量する計量容器とした請求項1又は請求項4記載のバッチャープラント。
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