JP2002225024A - コンクリート材料の計量装置及び計量方法 - Google Patents

コンクリート材料の計量装置及び計量方法

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JP2002225024A JP2001024968A JP2001024968A JP2002225024A JP 2002225024 A JP2002225024 A JP 2002225024A JP 2001024968 A JP2001024968 A JP 2001024968A JP 2001024968 A JP2001024968 A JP 2001024968A JP 2002225024 A JP2002225024 A JP 2002225024A
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】骨材及び水の質量を正確に計測する。 【構成】本発明に係るコンクリート材料の計量装置1
は、水を貯留する水貯留ホッパー2と、骨材である細骨
材を貯留する細骨材貯留ホッパー3と、水貯留ホッパー
2及び細骨材貯留ホッパー3からそれぞれ供給された水
及び細骨材を水浸骨材として収容する計量槽4と、該計
量槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸骨材質量計測手
段としてのロードセル8とからなる。ここで、ロードセ
ル8は図示しない架台に取り付けてあるとともに、該ロ
ードセルに計量槽4を吊持することで、該計量槽の質量
を計測できるようになっている。計量槽4の所定高さ位
置には、内部に収容された水浸骨材の水が外側に溢れ出
るよう、矩形状のオーバーフロー用開口11を該計量槽
を構成する壁体12に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面水の状態が異
なる骨材及び水を計量するコンクリート材料の計量装置
及び計量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを現場配合する際、水量が
コンクリート強度等に大きな影響を及ぼすため、練混ぜ
時に十分管理する必要があるが、配合材料である骨材
は、その貯蔵状況や気候条件等によって含水状態が異な
り、湿潤状態の骨材を用いるとコンクリート中の水量が
骨材の表面水の量だけ増加し、乾燥状態の骨材を用いる
とコンクリート中の水量は有効吸水量だけ減少する。
【0003】そのため、骨材の乾湿程度に応じて練混ぜ
時の水量を補正し示方配合通りのコンクリートを製造す
ることが、コンクリートの品質を維持する上できわめて
重要な事項となる。
【0004】ここで、湿潤状態における表面水の水量
(細骨材の表面に付着している水量)を表乾状態(表面
乾燥飽水状態)の細骨材の質量で除した比率を表面水率
と呼んでいるが、貯蔵されている骨材、特に細骨材は一
般に濡れていることが多いため、かかる表面水率を骨材
の乾湿程度の指標として予め測定し、その測定値に基づ
いて練混ぜ水量を調整するのが一般的である。
【0005】そして、このような表面水率の測定は、従
来、細骨材が貯蔵されたストックビンと呼ばれる貯蔵容
器から少量の試料を採取してその質量及び絶乾状態での
質量を計測し、次いで、これらの計測値と予め測定され
た表乾状態の吸水率とを用いて算出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな測定方法では、わずかな試料から全体の表面水率を
推測しているにすぎないため、精度の面でどうしても限
界がある一方、絶乾状態の質量を計測するにはバーナー
等による加熱作業が必要となるため、実際に使用する量
に近い量を採取してこれを試料とすることは、経済性や
時間の面で非現実的であるという問題を生じていた。
【0007】また、このような問題を補うべく、練混ぜ
状況をオペレータが目視で確認したり、ミキサの負荷電
流を参考にすることによって練混ぜ水量の調整を行うと
いった方法を採用することがあるが、かかる方法自体が
精度の低いものであり、結局、強度面で20%近い大き
な安全率を見込まざるを得なくなり、不経済な配合とな
るという問題も生じていた。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、骨材及び水の質量を正確に計測することが可
能なコンクリート材料の計量装置及び計量方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリート材料の計量装置は請求項
1に記載したように、骨材を供給する骨材供給手段と、
給水手段と、前記骨材供給手段から供給された骨材を前
記給水手段から供給された水とともに水浸骨材として収
容する計量槽と、該計量槽内の水浸骨材の質量を計測す
る水浸骨材質量計測手段とからなり、前記計量槽の底部
開口には該計量槽内の水密性を保持可能な底蓋を開閉自
在に取り付けるとともに、前記計量槽の所定高さ位置に
は該計量槽内の水が外側に溢れ出るように所定のオーバ
ーフロー用開口を該計量槽を構成する壁体に形成してな
るものである。
【0010】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記オーバーフロー用開口を異なる高さに複
数設けたものである。
【0011】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記オーバーフロー用開口のオーバーフロー
高さを可変に構成したものである。
【0012】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記計量槽を中空円錐台状に形成したもので
ある。
【0013】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記計量槽の上方に所定のバイブレータを昇
降自在にかつその降下位置にて前記水浸骨材に埋没する
ように設置したものである。
【0014】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、前記骨材供給手段内の骨材の質量を計測する
骨材質量計測手段を設けたものである。
【0015】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量装置は、給水された水の質量を計測する給水計量手段
を前記給水手段に設けるとともに、前記オーバーフロー
用開口から溢れ出た水の質量を計測するオーバーフロー
水計量手段を備えたものである。
【0016】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は請求項8に記載したように、オーバーフロー用
開口が形成された計量槽に骨材が水面から出ない水浸骨
材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバ
ーフローするように前記水及び骨材を投入し、前記水浸
骨材の全質量Mfを計測し、次に、前記計量槽内のオー
バーフロー時の内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等
しいことを利用し、ρaを前記骨材の表乾状態における
密度、ρwを水の密度として、以下の2式、すなわち、
【0017】Ma+Mw=Mf (1)
【0018】Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2)
【0019】を解くことによって、前記骨材の表乾状態
の質量Ma及び水の質量Mwを求めるものである。
【0020】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記骨材の湿潤状態における質量Mawを計測
し、次式、
【0021】(Maw―Ma)/Ma (3)
【0022】によって前記骨材の表面水率を算出するも
のである。
【0023】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記水の給水量MI及びオーバーフロー量MO
を計測し、次式、
【0024】Maw=Mf―(MI―MO) (4)
【0025】でMawを求め、該Mawを、次式、
【0026】(Maw―Ma)/Ma (3)
【0027】に代入して前記骨材の表面水率を算出する
ものである。
【0028】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記計量槽への前記骨材の投入を所定速度で
連続的に又は断続的に行いつつ、前記水浸骨材の全質量
fの計測をリアルタイム又は所定時刻おきに行い、該
水浸骨材の全質量Mfが予定量に達したときに前記骨材
の投入を終了するものである。
【0029】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は請求項12に記載したように、オーバーフロー
用開口が形成された計量槽に第1の骨材が水面から出な
い水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口か
らオーバーフローするように前記水及び前記第1の骨材
を投入し、前記水浸骨材の全質量Mf1を計測し、次に、
前記計量槽内のオーバーフロー時の内容積が前記水浸骨
材の全容積Vfに等しいことを利用し、ρa1を前記第1
の骨材の表乾状態における密度、ρwを水の密度とし
て、以下の2式、すなわち、
【0030】Ma1+Mw=Mf1 (5)
【0031】Ma1/ρa1+Mw/ρw=Vf (6)
【0032】を解くことによって、前記第1の骨材の表
乾状態の質量Ma1を求め、次に、第2の骨材を該第2の
骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オー
バーフロー用開口からオーバーフローするように前記計
量槽内に投入し、前記水浸骨材の全質量Mf2を計測し、
次に、ρa2を前記第2の骨材の表乾状態における密度と
して、以下の2式、すなわち、
【0033】 Ma1+Ma2+Mw=Mf2 (7)
【0034】 Ma1/ρa1+Ma2/ρa2+Mw/ρw=Vf (8)
【0035】を解くことによって、前記第2の骨材の表
乾状態の質量Ma2を求め、以下、上述の手順を繰り返し
て第(N―1)の骨材までの表乾状態の質量Ma(N-1)
求め、最後に、第Nの骨材を該第Nの骨材が水面から出
ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口
からオーバーフローするように前記計量槽内に投入し、
前記水浸骨材の全質量MfNを計測し、次に、ρaNを前記
第Nの骨材の表乾状態における密度として、以下の2
式、すなわち、
【0036】 ΣMai(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN+Mw=MfN (9)
【0037】 Σ(Mai/ρai)(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN/ρaN+Mw/ρw=Vf ( 10)
【0038】を解くことによって、前記第Nの骨材の表
乾状態の質量MaN及び水の質量Mwを求めるものであ
る。
【0039】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿潤状態
における質量Mawiをそれぞれ計測し、次式、
【0040】(Mawi―Mai)/Mai (11)
【0041】によって前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
の表面水率を算出するものである。
【0042】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記水の給水量MI及びオーバーフロー量MO
を累積値として計測し、次式、
【0043】 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)=Mfi―(MI―MO) (12)
【0044】でΣMawj(j=1,2,3,・・i)を求め、次に、
【0045】 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)―ΣMawj(j=1,2,3,・・(i-1)) (13)
【0046】でMawiを求め、該Mawiを、次式、
【0047】(Mawi―Mai)/Mai (11)
【0048】に代入して前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨
材の表面水率を算出するものである。
【0049】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記計量槽への前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨
材の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行いつつ、
前記水浸骨材の全質量Mfi(i=1,2,3,・・N)の計測をリ
アルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質
量Mfiが予定量に達したときに前記第i(i=1,2,3,・・N)
の骨材の投入を途中で終了するものである。
【0050】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は請求項16に記載したように、第i(i=1,2,3,
・・N)の骨材の質量混合比と前記第i(i=1,2,3,・・N)
の骨材の表乾状態における密度ρai(i=1,2,3,・・N)と
から平均骨材密度ρaveを求め、オーバーフロー用開口
が形成された計量槽に前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバー
フロー用開口からオーバーフローするように前記水及び
前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材を投入し、前記水浸骨
材の全質量Mfを計測し、次に、前記計量槽内のオーバ
ーフロー時の内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等し
いことを利用し、ρwを水の密度として、
【0051】以下の2式、すなわち、
【0052】 ΣMai(i=1,2,3,・・N)+Mw=Mf (14)
【0053】 ΣMai(i=1,2,3,・・N)/ρave+Mw/ρw=Vf (15)
【0054】を解くことによって、前記第i(i=1,2,3,
・・N)の表乾状態における骨材の質量総和ΣMai(i=1,
2,3,・・N)及び水の質量Mwを求めるものである。
【0055】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿潤状態
における質量総和ΣMawi(i=1,2,3,・・N)を計測し、次
式、
【0056】 (ΣMawi(i=1,2,3,・・N)―ΣMai(i=1,2,3,・・N))/ΣMai(i=1,2,3,・ ・N) (16)
【0057】によって前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
の平均表面水率を算出するものである。
【0058】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記水の給水量MI及びオーバーフロー量MO
を計測し、次式、
【0059】 ΣMawi(i=1,2,3,・・N)=Mf―(MI―MO) (17)
【0060】でΣMawi(i=1,2,3,・・N)を求め、これ
を、次式、
【0061】 (ΣMawi(i=1,2,3,・・N)―ΣMai(i=1,2,3,・・N))/ΣMai(i=1,2,3,・ ・N) (16)
【0062】に代入して前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨
材の平均表面水率を算出するものである。
【0063】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記計量槽への前記第i(i=1,2,3,・・N)の
骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行いつ
つ、前記水浸骨材の全質量Mfの計測をリアルタイム又
は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質量Mfが予定
量に達したときに前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投
入を途中で終了するものである。
【0064】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記水浸骨材内の空気量をa(%)とし、前
記Vfに代えて、Vf・(1―a/100)を用いるもの
である。
【0065】本発明に係るコンクリート材料の計量装置
及び計量方法においては、まず、計量槽の底部開口を底
蓋で閉じて該計量槽内を水密状態とし、かかる状態にて
給水手段によって計量槽内に水を投入するとともに、骨
材供給手段によって骨材を水浸状態となるように計量槽
内に投入し、計量槽内を水浸骨材で満たす。
【0066】計量槽に骨材と水を投入するにあたり、い
ずれを先行させるかは任意であるが、水を先行投入し、
しかる後に骨材を投入するようにすれば、特に細骨材の
場合に水浸骨材への気泡混入をかなり抑制することが可
能となる。
【0067】ここで、計量槽の所定高さ位置には該計量
槽内の水が外側に溢れ出るように所定のオーバーフロー
用開口を該計量槽を構成する壁体に形成してあり、水及
び骨材を投入して計量槽内を水浸骨材で満たすにあたっ
ては、骨材が水面から出ないようにかつ水がオーバーフ
ロー用開口から溢れ出るようにする。
【0068】このようにすると、オーバーフロー用開口
から水が溢れ出る水位レベルは予め決まっているから、
上述したように水浸骨材を満たせば、その全容量V
fは、計量せずとも既知の値となる。
【0069】したがって、水浸骨材の全質量Mfだけを
水浸骨材質量計測手段で計測すれば、ρaを前記骨材の
表乾状態における密度、ρwを水の密度として、以下の
2式、すなわち、
【0070】 Ma+Mw=Mf (1)
【0071】 Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2)
【0072】を解くことによって、前記骨材の表乾状態
の質量Ma及び水の質量Mwを容易に求めることができ
る。ちなみに、水浸骨材の全質量Mfを計測するには、
水浸骨材質量計測手段で計測された値から計量槽のみの
質量を差し引けばよい。
【0073】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の骨材の質量Maを計測算出した後については、示方配
合で示されたそれらの配合量と適宜比較し、次いで、補
充すべき不足分を計量した後、これを上述の水浸骨材に
加えてコンクリート材料とすればよい。なお、水が多す
ぎた場合には、その余剰分をバキューム等で吸引すれば
よい。
【0074】このように、骨材の表面水は、湿潤状態が
異なる骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量
wの一部として間接的に算出されるとともに、骨材の
質量は、表乾状態のときの質量Maとして把握される。
すなわち、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把
握されることとなるので、湿潤状態が異なる骨材を用い
ても、示方配合通りの水量でコンクリートを製造するこ
とが可能となる。
【0075】骨材は、主として細骨材を対象とするが、
粗骨材にも適用することができることは言うまでもな
い。
【0076】オーバーフロー用開口をどのように計量槽
に形成するかは任意であるが、これを異なる高さに複数
設けた場合、全容量Vfに関して異なる容量ごとに計量
槽を個別に準備する必要がなくなる。かかる構成におい
ては、計量したい全容量Vfに対応するオーバーフロー
用開口だけを開いておき、他のオーバーフロー用開口に
ついては、例えば密封栓を用いることによって、すべて
密封しておけばよい。
【0077】また、前記オーバーフロー用開口のオーバ
ーフロー高さを可変に構成した場合、オーバーフロー用
開口を複数設けずとも、全容量Vfに関して異なる容量
に対する上述と同様のニーズに対応することが可能とな
る。オーバーフロー用開口のオーバーフロー高さを可変
に構成するには、例えば、オーバーフロー用開口を塞ぐ
塞ぎ板を水密状態が保持されるように昇降自在に取り付
け、該塞ぎ板を昇降させることで、所望のオーバーフロ
ー高さよりも下方に存在する開口部分を塞ぎ板で塞ぐこ
とが可能となり、かくして計量槽内の水浸骨材の水が溢
れ出る水位レベルを可変に調整することが可能となる。
【0078】計量槽は、水浸骨材を収容できる限り、ど
のような形状とするかは任意であって、例えば中空円筒
状としてもかまわないが、これを中空円錐台状に形成し
た場合、下方に行くほど内径が大きくなるため、水浸骨
材が途中で閉塞するおそれがなくなり、計量が終了した
とき、底蓋を開いただけで水浸骨材を自由落下させて容
易に取り出すことができる。
【0079】なお、計量槽内面への骨材付着や骨材の締
め固め等により水浸骨材を完全に自由落下させることが
できない場合には、バイブレータ、ノッカー等の振動付
与機器を計量槽の側方に適宜取り付けるようにすればよ
い。
【0080】ここで、前記計量槽の上方に所定のバイブ
レータを昇降自在にかつその降下位置にて前記水浸骨材
に埋没するように設置した場合においては、骨材の投入
中又は投入後にバイブレータを降下させ、かかる状態に
て該バイブレータを作動させる。
【0081】このようにすると、計量槽内に投入された
骨材は振動によって平坦になり、該骨材が水面上に出る
おそれがなくなる。
【0082】計量槽の容積については任意であって、コ
ンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全
量としてもよいし、何回かに分けて計量するようにして
もよい。
【0083】骨材供給手段は、骨材を貯留し、必要に応
じて所要量を吐出できるようになっていればどのような
構成でもよく、通常のホッパーでもかまわないが、かか
る骨材供給手段内の骨材の質量を計測する骨材質量計測
手段を設けたならば、表乾状態の骨材の質量Ma及び水
の質量Mwを容易に求めることができるのみならず、骨
材の表面水率を求めることも可能となる。
【0084】すなわち、湿潤状態における骨材の質量を
awとすると、該骨材の表面水率は、
【0085】(Maw―Ma)/Ma (3)
【0086】として算出することができる。
【0087】一方、給水手段についても、水を供給でき
るのであればどのような構成でもかまわないが、給水さ
れた水の質量を計測する給水計量手段を前記給水手段に
設けるとともに、前記オーバーフロー用開口から溢れ出
た水の質量を計測するオーバーフロー水計量手段を備え
た場合においても、やはり、表乾状態の骨材の質量M a
及び水の質量Mwを容易に求めることができるのみなら
ず、骨材の表面水率を求めることができる。すなわち、
給水量をMI、オーバーフロー量をMOとすると、
【0088】Maw=Mf―(MI―MO) (4)
【0089】となるから、これを(3)式に代入すれ
ば、骨材の表面水率を算出することができる。
【0090】このように、表面水率を算出しておけば、
上述したような骨材の補充を行う場合、該補充分にも骨
材の表面水を考慮することが可能となる。
【0091】ここで、計量槽内に骨材を投入する際、適
当な量の骨材を投入し、しかる後、上述したように不足
分の骨材を補充するようにしてもかまわないが、前記計
量槽への前記骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続
的に行いつつ、前記水浸骨材の全質量Mfの計測をリア
ルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質量
fが予定量に達したときに前記骨材の投入を終了する
ようにすれば、後で骨材補充を行う必要がなくなる。
【0092】一方、骨材は、上述したように細骨材でも
粗骨材でもかまわないが、コンクリートを構成する材料
は、実際には細骨材も粗骨材も必要であるし、細骨材や
粗骨材についても、密度が互いに異なるものや粒度が互
いに異なるものを複数使う場合が想定される。特に、粒
度が互いに異なる複数の骨材を適当な割合で混ぜ合わせ
ることによって、所望の粒度をもつ骨材をあらたに作り
出すことがコンクリートの配合上、重要となることが多
い。
【0093】このように主として密度及び粒度の少なく
ともいずれかが互いに異なる複数の骨材を本発明のコン
クリート材料の計量装置で計量する方法として、累加計
量方式と同時投入計量方式の二つが考えられる。
【0094】なお、本発明で複数の骨材と言うときは、
すべてが細骨材である場合、すべてが粗骨材である場合
及び細骨材と粗骨材とを任意に含む場合のすべてを包摂
するものとする。また、上述したように、複数の骨材と
は、密度や粒度が互いに異なるものをはじめ、産地、強
度、ヤング係数、耐久性、天然骨材か人工骨材か副産骨
材かあるいは天然骨材でも海砂か山砂かという産出状況
その他骨材に関する分類指標が互いに異なるものを言う
ものとする。
【0095】また、例えば、ΣMi(i=1,2,3,・・N)と表
記したときには、総和、すなわち、M1+M2+・・・・
+MNを表すものとする。また、第i(i=1,2,3,・・N)の
骨材と標記したときには、第1の骨材、第2の骨材、第
3の骨材、・・・・及び第Nの骨材を意味するものとす
る。
【0096】累加計量方式の計量方法においては、ま
ず、オーバーフロー用開口が形成された計量槽に第1の
骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オー
バーフロー用開口からオーバーフローするように前記水
及び前記第1の骨材を投入し、前記水浸骨材の全質量M
f1を計測し、次に、前記計量槽内のオーバーフロー時に
おける内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいこと
を利用し、ρa1を前記第1の骨材の表乾状態における密
度、ρwを水の密度として、以下の2式、すなわち、
【0097】 Ma1+Mw=Mf1 (5)
【0098】 Ma1/ρa1+Mw/ρw=Vf (6)
【0099】を解くことによって、表乾状態の骨材の質
量Ma1を求め、次に、第2の骨材を該第2の骨材が水面
から出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー
用開口からオーバーフローするように前記計量槽内に投
入し、前記水浸骨材の全質量M f2を計測し、次に、ρa2
を前記第2の骨材の表乾状態における密度として、以下
の2式、すなわち、
【0100】 Ma1+Ma2+Mw=Mf2 (7)
【0101】 Ma1/ρa1+Ma2/ρa2+Mw/ρw=Vf (8)
【0102】を解くことによって、第2の骨材の表乾状
態における質量Ma2を求め、以下、上述の手順を繰り返
して第(N―1)の骨材までの表乾状態の質量Ma(N-1)
を求め、最後に、第Nの骨材を該第Nの骨材が水面から
出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用開
口からオーバーフローするように前記計量槽内に投入
し、前記水浸骨材の全質量MfNを計測し、次に、ρaN
前記第Nの骨材の表乾状態における密度として、以下の
2式、すなわち、
【0103】 ΣMai(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN+Mw=MfN (9)
【0104】 Σ(Mai/ρai)(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN/ρaN+Mw/ρw=Vf ( 10)
【0105】を解くことによって、表乾状態における骨
材の質量MaN及び水の質量Mwを求める。
【0106】このようにすれば、密度、粒度等が異なる
骨材であっても、一つの計量槽内で効率よくしかも高い
精度で計量することが可能となる。また、湿潤状態の違
いによる表面水の影響についても、最終的な水量の一部
として正確に把握することができる。
【0107】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の骨材の質量Mai(i=1,2,3,・・N)を計測算出した後に
ついては、示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比
較し、次いで、補充すべき不足分を計量した後、これを
上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料とすればよ
い。なお、水が多すぎた場合には、その余剰分をバキュ
ーム等で吸引すればよい。
【0108】なお、骨材の表面水が湿潤状態が異なる骨
材ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量Mwの一
部として間接的に算出されるとともに、骨材の質量が表
乾状態のときの質量Mai(i=1,2,3,・・N)として把握さ
れる点については、単一種類の骨材の計量方法と同様で
あり、累加計量方式においても、骨材や水の質量が示方
配合と同等の条件で把握されることとなるので、湿潤状
態が異なる骨材を用いても、示方配合通りの水量でコン
クリートを製造することが可能となる。
【0109】なお、累加計量方式においても、表面水率
算出、水浸骨材の全質量の計測をリアルタイム又は所定
時刻おきに行う構成については、単一骨材の場合と同様
である。
【0110】すなわち、前記第iの骨材の湿潤状態にお
ける質量Mawiを計測しておけば、次式、
【0111】(Mawi―Mai)/Mai (11)
【0112】によって、前記第iの骨材の表面水率を算
出することができる。
【0113】また、前記水の給水量MI及びオーバーフ
ロー量MOを累積値として計測しておけば、次式、
【0114】 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)=Mfi―(MI―MO) (12)
【0115】でΣMawj(j=1,2,3,・・i)を求め、次に、
【0116】 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)―ΣMawj(j=1,2,3,・・(i-1)) (13)
【0117】でMawiを求め、該Mawiを、次式、
【0118】(Mawi―Mai)/Mai (11)
【0119】に代入して前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨
材の表面水率を算出することができる。なお、上述した
式でもわかるように、第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿
潤状態における質量Mawiをそれぞれ求めるには、ま
ず、第1の骨材の湿潤状態の質量を求め、次に、その値
を用いて第2の骨材の湿潤状態の質量を算出し、次に、
それら2つの値を用いて第3の骨材の湿潤状態の質量を
算出するというように、第1の骨材から順次求めていく
必要がある。
【0120】また、計量槽内に骨材を投入する際、適当
な量の骨材を投入し、しかる後、上述したように不足分
の骨材を補充するようにしてもかまわないが、前記計量
槽への前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投入を所定速度
で連続的に又は断続的に行いつつ、前記水浸骨材の全質
量Mfi(i=1,2,3,・・N)の計測をリアルタイム又は所定
時刻おきに行い、該水浸骨材の全質量Mfiが予定量に達
したときに前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投入を途中
で終了するようにすれば、後で骨材補充を行う必要がな
くなる。なお、この場合、骨材投入は、例えば第jの骨
材の投入をもって、あるいはその骨材自体の投入途中で
終了し、それ以降、第Nの骨材までは、実際には投入さ
れない場合があり得る。
【0121】次に、同時投入計量方式では、まず、第i
(i=1,2,3,・・N)の骨材の質量混合比と前記第i(i=1,2,
3,・・N)の骨材の表乾状態における密度ρai(i=1,2,3,
・・N)とから平均骨材密度ρaveを求め、オーバーフロ
ー用開口が形成された計量槽に前記第i(i=1,2,3,・・
N)の骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記
オーバーフロー用開口からオーバーフローするように前
記水及び前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材を投入し、前
記水浸骨材の全質量Mfを計測し、次に、前記計量槽内
のオーバーフロー時の内容積が前記水浸骨材の全容積V
fに等しいことを利用し、ρwを水の密度として、
【0122】以下の2式、すなわち、
【0123】 ΣMai(i=1,2,3,・・N)+Mw=Mf (14)
【0124】 ΣMai(i=1,2,3,・・N)/ρave+Mw/ρw=Vf (15)
【0125】を解くことによって、表乾状態における前
記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の質量総和ΣMai(i=1,2,
3,・・N)及び水の質量Mwを求める。
【0126】このようにすれば、密度、粒度等が異なる
骨材であっても、一つの計量槽内で効率よくしかも高い
精度で計量することが可能となる。また、湿潤状態の違
いによる表面水の影響についても、最終的な水量の一部
として正確に把握することができる。
【0127】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
における第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の質量総和ΣM
ai(i=1,2,3,・・N)を計測算出した後については、示方
配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し、次いで、
補充すべき不足分を計量した後、これを上述の水浸骨材
に加えてコンクリート材料とすればよい。なお、水が多
すぎた場合には、その余剰分をバキューム等で吸引すれ
ばよい。
【0128】なお、骨材の表面水が湿潤状態が異なる骨
材ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量Mwの一
部として間接的に算出される点については、単一種類の
骨材の計量方法と同様であり、同時投入計量方式におい
ても、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把握さ
れることとなるので、湿潤状態が異なる骨材を用いて
も、示方配合通りの水量でコンクリートを製造すること
が可能となる。
【0129】なお、同時投入計量方式においても、表面
水率算出、水浸骨材の全質量の計測をリアルタイム又は
所定時刻おきに行う構成については、単一骨材の場合と
同様である。
【0130】すなわち、前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨
材の湿潤状態における質量Mawi(i=1,2,3,・・N)をそれ
ぞれ計測しておけば、次式、
【0131】 (ΣMawi(i=1,2,3,・・N)―ΣMai(i=1,2,3,・・N))/ΣMai(i=1,2,3,・ ・N) (16)
【0132】によって前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
の平均表面水率を算出することができる。
【0133】また、前記水の給水量MI及びオーバーフ
ロー量MOを計測しておけば、次式、
【0134】 ΣMawi(i=1,2,3,・・N)=Mf―(MI―MO) (17)
【0135】でΣMawi(i=1,2,3,・・N)を求め、これ
を、次式、
【0136】 (ΣMawi(i=1,2,3,・・N)―ΣMai(i=1,2,3,・・N))/ΣMai(i=1,2,3,・ ・N) (16)
【0137】に代入して前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨
材の平均表面水率を算出することができる。
【0138】また、計量槽内に骨材を投入する際、適当
な量の骨材を投入し、しかる後、上述したように不足分
の骨材を補充するようにしてもかまわないが、前記計量
槽への前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の投入を所定速
度で連続的に又は断続的に行いつつ、前記水浸骨材の全
質量Mfの計測をリアルタイム又は所定時刻おきに行
い、該水浸骨材の全質量Mfが予定量に達したときに骨
材投入を途中で終了するようにすれば、後で骨材補充を
行う必要がなくなる。
【0139】なお、水浸骨材内の空気量a(%)を考慮
するのであれば、既知である全容量Vfに(1―a/1
00)を乗じ、これをあらためて全容量Vfとすること
で、空気量を除いた実際の全容量でさらに精度の高い計
量が可能となる。但し、累加的に骨材を投入していく方
式の場合には、水浸骨材中の骨材割合は徐々に増えてい
くため、空気量についてもその点を考慮する。
【0140】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
材料の計量装置及び計量方法の実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0141】(第1実施形態)
【0142】図1は、本実施形態に係るコンクリート材
料の計量装置を示した全体図である。同図に示すよう
に、本実施形態に係るコンクリート材料の計量装置1
は、水を貯留する水貯留ホッパー2と、骨材である細骨
材を貯留する細骨材貯留ホッパー3と、水貯留ホッパー
2及び細骨材貯留ホッパー3からそれぞれ供給された水
及び細骨材を水浸骨材として収容する計量槽4と、該計
量槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸骨材質量計測手
段としてのロードセル8とからなり、水貯留ホッパー2
は、その底部に接続され吐出口が計量槽4の上方に位置
決めされた水供給管5と該水供給管5の所定位置に設け
られた開閉弁6とともに給水手段を構成し、細骨材貯留
ホッパー3は、吐出口が計量槽4の上方に位置決めされ
た細骨材供給管7とともに骨材供給手段を構成する。
【0143】ここで、水貯留ホッパー2、細骨材貯留ホ
ッパー3及びロードセル8は、それぞれ図示しない架台
に取り付けてあるとともに、該ロードセルの上に計量槽
4の鍔状円環部16を載せて計量槽4を吊持すること
で、該計量槽の質量をロードセル8で計測できるように
なっている。ロードセル8は、計量槽4を安定した状態
で吊持計測できるよう、例えば、同一水平面に120゜
ごとに3箇所設けるようにするのが望ましい。
【0144】図2は、計量槽4の縦断面図である。図1
及び図2でよくわかるように、計量槽4の底部開口15
には、該計量槽内の水密性を保持可能な底蓋9を開閉自
在に取り付けることができるようになっている。すなわ
ち、底蓋9は、計量槽4の底部開口外径とほぼ同等かそ
れより若干大きめの外径を有する円形状平板で構成して
あり、該円形状平板の周縁から延設されたL字状の取付
けアーム13の先端に長孔14を形成し、図示しない架
台に固定されたピン10を長孔14に挿通することによ
り、底蓋9をピン10の廻りに回動させて計量槽4の底
部開口15を開閉できるようになっているとともに、底
蓋9を閉じた状態では、長孔14が鉛直方向となるた
め、計量槽4からの荷重による反力がピン10で生じる
のを防止することができるようになっている。底蓋9を
計量槽4の底部開口15に固定するには、ボルトで締め
付ける、クランプ部材で締め付けるなど、公知の方法か
ら適宜選択すればよい。
【0145】計量槽4は、下方に行くほど内径が大きく
なるよう、中空円錐台状に形成してあり、バイブレータ
等の振動器具を使用せずとも、計量が終わった水浸骨材
を該計量槽内で閉塞させることなく、底蓋9を開いただ
けで下方に自然落下させ、これを、別途計量されたセメ
ントや粗骨材とともに、図示しない混練ミキサーに投入
することができるようになっている。
【0146】計量槽4の所定高さ位置には、図2に示し
た断面図でよくわかるように、内部に収容された水浸骨
材の水が外側に溢れ出るよう、矩形状のオーバーフロー
用開口11を該計量槽を構成する壁体12に形成してあ
るとともに、オーバーフロー用開口11の下縁位置に沿
って溝状のガイド部材17を水平方向に突設してあり、
該ガイド部材の上をオーバーフロー水が流れてその先端
から流れ落ちることにより、計量槽4の周面をつたうこ
となく、オーバーフロー用開口11からスムーズに溢れ
させることができるようになっている。
【0147】計量槽4の容積については任意であって、
コンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な
全量としてもよいし、何回かに分けて計量することを前
提とした容量でもかまわない。
【0148】本実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置1を用いて水及び細骨材を計量するにあたっては、
単一種類の細骨材だけを計量する場合(ケース1)、複
数の細骨材を累加計量方式で計量する場合(ケース2)
及び同じく複数の細骨材を同時投入計量方式で計量する
場合(ケース3)の3つが考えられるので、以下、順に
説明する。
【0149】(ケース1)
【0150】単一種類の細骨材だけを計量する場合の計
量手順を図3のフローチャートに示す。同図に示すよう
に、ケース1に係る計量方法においては、まず、計量槽
4の底部開口15を底蓋9で閉じて該計量槽内を水密状
態とし、かかる状態にて開閉弁6を開いて水貯留ホッパ
ー2から計量槽4内に水を投入するとともに、細骨材貯
留ホッパー3に貯留されている細骨材を水浸状態となる
ように計量槽4内に投入し、図4に示すように計量槽4
内を水浸骨材21で満たす(ステップ101)。
【0151】計量槽4に細骨材と水を投入するにあたっ
ては、水浸骨材21への気泡混入を抑制すべく、水を先
行投入し、しかる後に細骨材を投入するのが望ましい。
また、細骨材を細骨材貯留ホッパー3から計量槽4に直
接投入するのではなく、例えば電磁式振動体を備えた振
動フィーダを用いて細骨材貯留ホッパー3の直下から計
量槽4の上部開口まで搬送するようにすれば、細骨材の
団粒化、ひいては気泡混入を防止することができる。
【0152】ここで、水及び細骨材を投入して計量槽4
内を水浸骨材21で満たすにあたっては、図4でよくわ
かるように、細骨材が水面から出ないようにかつ水がオ
ーバーフロー用開口11から溢れ出るようにする。
【0153】このようにすると、オーバーフロー用開口
11から水22が溢れ出る水位レベルは予め決まってい
るから、上述したように水浸骨材21を満たせば、その
全容量Vfは、計量せずとも既知の値となる。
【0154】次に、水浸骨材21の全質量Mfをロード
セル8で計測する(ステップ102)。水浸骨材21の
全質量Mfは、ロードセル8による計測値から、水浸骨
材21が収容されていない空の計量槽4の質量を差し引
けばよい。
【0155】次に、計測された水浸骨材21の全質量M
fから以下の式を用いて細骨材の表乾状態の質量Ma及び
水の質量Mwを算出する(ステップ103)。
【0156】 Ma+Mw=Mf (1)
【0157】 Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2)
【0158】ここで、ρaは細骨材の表乾状態における
密度を、ρwは水の密度を表す。
【0159】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の細骨材の質量Maを計測算出したならば、次に、示方
配合で示されたそれらの配合量と適宜比較して補充すべ
き不足分を計量し、これを上述の水浸骨材21に加えて
コンクリート材料とする(ステップ104)。なお、水
が多すぎた場合には、その余剰分をバキューム等で吸引
すればよい。
【0160】(ケース2)
【0161】複数の細骨材を累加計量方式で計量する場
合の計量手順を図5のフローチャートに示す。同図に示
すように、ケース2に係る計量方法においては、2つの
細骨材A,Bを用いる場合を例とし、ケース1と同様、
計量槽4の底部開口15を底蓋9で閉じて該計量槽内を
水密状態とし、かかる状態にて開閉弁6を開いて水貯留
ホッパー2から計量槽4内に水を投入するとともに、細
骨材貯留ホッパー3に貯留されている第1の骨材である
細骨材Aを計量槽4内に投入するが、ケース2では、ま
ず、細骨材Aが水面から出ない水浸骨材としてかつ水が
オーバーフロー用開口11からオーバーフローするよう
に水及び細骨材Aを計量槽4に投入する(ステップ11
1)。
【0162】このようにすると、オーバーフロー用開口
11から水が溢れ出る水位レベルは予め決まっているか
ら、上述したように水浸骨材を満たせば、その全容量V
fは、計量せずとも既知の値となる。
【0163】次に、ケース1と同様、水浸骨材の全質量
f1をロードセル8で計測する(ステップ112)。
【0164】次に、計測された水浸骨材の全質量Mf1
ら以下の式を用いて細骨材Aの表乾状態の質量Ma1を算
出する(ステップ113)。
【0165】 Ma1+Mw=Mf1 (5)
【0166】 Ma1/ρa1+Mw/ρw=Vf (6)
【0167】ここで、ρa1は細骨材Aの表乾状態におけ
る密度を、ρwは水の密度を表す。
【0168】このようにして表乾状態の細骨材Aの質量
a1を計測算出したならば、次に、細骨材貯留ホッパー
3に貯留されている第2の骨材である細骨材Bを該細骨
材Bが水面から出ない水浸骨材としてかつ水がオーバー
フロー用開口11からオーバーフローするように計量槽
4内に投入する(ステップ114)。
【0169】なお、計量槽4に細骨材Aや細骨材Bを投
入するにあたっては、水浸骨材への気泡混入を抑制すべ
く、水を先行投入し、しかる後に細骨材A,Bを投入す
るのが望ましいことや、例えば電磁式振動体を備えた振
動フィーダを用いて細骨材貯留ホッパー3の直下から計
量槽4の上部開口まで搬送するようにするのが望ましい
ことはケース1と同様である。
【0170】次に、水浸骨材の全質量Mf2をロードセル
8で計測する(ステップ115)。
【0171】次に、計測された水浸骨材の全質量Mf2
ら以下の式を用いて細骨材Bの表乾状態の質量Ma2及び
水の質量Mwを算出する(ステップ116)。
【0172】 Ma1+Ma2+Mw=Mf2 (7)
【0173】 Ma1/ρa1+Ma2/ρa2+Mw/ρw=Vf (8)
【0174】ここで、ρa2は細骨材Bの表乾状態におけ
る密度を表す。
【0175】このようにして水の質量Mw、表乾状態の
細骨材Aの質量Ma1及び表乾状態の細骨材Bの質量Ma2
を計測算出したならば、次に、示方配合で示されたそれ
らの配合量と適宜比較して補充すべき不足分を計量し、
これを上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料とする
(ステップ117)。なお、水が多すぎた場合には、そ
の余剰分をバキューム等で吸引すればよい。
【0176】(ケース3)
【0177】複数の細骨材を同時投入計量方式で計量す
る場合の計量手順を図6のフローチャートに示す。同図
に示すように、ケース3に係る計量方法においては、2
つの細骨材A,Bを用いる場合を例とし、まず、第1の
骨材である細骨材A及び第2の骨材である細骨材Bの質
量混合比と細骨材A及び細骨材Bの表乾状態における密
度ρai(i=1,2)とから平均骨材密度ρaveを求める(ステ
ップ121)。
【0178】細骨材Aと細骨材Bは、質量混合比がわか
っている状態で細骨材貯留ホッパー3にまとめて貯留し
ておいてもよいし、2つの細骨材貯留ホッパー3,3を
個別に用意し、それらの直下から計量槽4の上部開口ま
での搬送速度から質量混合比を算出してもよい。また、
逆に、目標とする質量混合比となるように搬送速度を調
整するようにしてもよい。
【0179】次に、ケース1、2と同様、計量槽4の底
部開口15を底蓋9で閉じて該計量槽内を水密状態と
し、かかる状態にて開閉弁6を開いて水貯留ホッパー2
から計量槽4内に水を投入するとともに、細骨材A、B
が水面から出ない水浸骨材としてかつ水がオーバーフロ
ー用開口11からオーバーフローするように細骨材A、
Bを計量槽4に同時投入する(ステップ122)。
【0180】このようにすると、オーバーフロー用開口
11から水が溢れ出る水位レベルは予め決まっているか
ら、上述したように水浸骨材を満たせば、その全容量V
fは、計量せずとも既知の値となる。
【0181】なお、計量槽4に細骨材A及び細骨材Bを
同時投入するにあたっては、水浸骨材への気泡混入を抑
制すべく、水を先行投入し、しかる後に細骨材A及び細
骨材Bを同時投入するのが望ましいことや、例えば電磁
式振動体を備えた振動フィーダを用いて細骨材貯留ホッ
パー3の直下から計量槽4の上部開口まで搬送するよう
にするのが望ましいことはケース1、2と同様である。
【0182】次に、ケース1と同様、水浸骨材の全質量
fをロードセル8で計測する(ステップ123)。
【0183】次に、計測された水浸骨材の全質量Mf
ら以下の式を用いて表乾状態における細骨材A及び細骨
材Bの質量総和ΣMai(i=1,2)及び水の質量Mwを求める
(ステップ124)。
【0184】 ΣMai(i=1,2)+Mw=Mf (14)
【0185】 ΣMai(i=1,2)/ρave+Mw/ρw=Vf (15)
【0186】ここで、ρa1は細骨材Aの表乾状態におけ
る密度を、ρa2は細骨材Bの表乾状態における密度を、
ρwは水の密度を表す。
【0187】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
における細骨材A及び細骨材Bの質量総和ΣMai(i=1,
2)を計測算出した後については、示方配合で示されたそ
れらの配合量と適宜比較し、次いで、補充すべき不足分
を計量した後、これを上述の水浸骨材に加えてコンクリ
ート材料とする(ステップ125)。なお、水が多すぎ
た場合には、その余剰分をバキューム等で吸引すればよ
い。
【0188】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート材料の計量装置及び計量方法によれば、細骨
材の表面水を、湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつきが
考慮された状態で水の質量Mwの一部として間接的に算
出することができるとともに、細骨材の質量を表乾状態
のときの質量Maとして把握することができる。すなわ
ち、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把握され
ることとなるので、湿潤状態が異なる骨材を用いても、
示方配合通りの水量でコンクリートを製造することが可
能となる。
【0189】特に、ケース2、ケース3に係る計量方法
によれば、上述した作用効果に加えて、密度、粒度等が
異なる細骨材A,Bであっても、一つの計量槽4内で効
率よくしかも高い精度で計量することが可能となる。
【0190】本実施形態では、ケース2及びケース3に
おいて2種類の細骨材を例として説明したが、骨材の種
類の数は任意であることは言うまでもない。また、粗骨
材の計量にも適用することができるし、細骨材と粗骨材
との組み合わせについても適用可能である。
【0191】また、本実施形態ではロードセル8を圧縮
型とし、設置数を3個としたが、水浸骨材質量計測手段
としてどのようなロードセルを用いるかは任意であり、
例えば引張型を用いてもよいし、4個以上設置してもか
まわない。また、計量槽4を安定吊持できるのであれ
ば、1個又は2個でもかまわない。
【0192】また、本実施形態では、空気量補正に関し
て特に言及しなかったが、水浸骨材内の空気量a(%)
を考慮するのであれば、既知である全容量Vfに(1―
a/100)を乗じればよい。例えば、ケース1であれ
ば、(2)式に代えて、
【0193】 Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′)
【0194】を用いればよい。
【0195】かかる構成により、空気量を除いた実際の
全容量でさらに精度の高い計量が可能となる。その他の
ケースについても、必要に応じて同様に空気量補正を行
えばよい。
【0196】また、本実施形態では、計量槽4内に細骨
材を投入する際、適当な量を投入し、しかる後、上述し
たように不足分を補充するようにしたが、これに代え
て、計量槽4への細骨材の投入を所定速度で連続的に又
は断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mfの計測をリ
アルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質
量Mfが予定量に達したときに細骨材の投入を終了する
ようにしてもよい。かかる構成によれば、後で骨材補充
を行う必要がなくなる。
【0197】かかる変形例は、ケース2やケース3にも
そのままあてはまる。
【0198】すなわち、ケース2においては、計量槽4
への細骨材A及びそれに続く細骨材Bの投入を所定速度
で連続的に又は断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量M
fi(i=1,2)の計測をリアルタイム又は所定時刻おきに行
い、該水浸骨材の全質量Mfiが予定量に達したときに細
骨材の投入を途中で終了するようにすれば、後で骨材補
充を行う必要がなくなる。なお、この場合、骨材投入
は、例えば細骨材Aの投入をもって、あるいは細骨材A
自体の投入途中で終了し、細骨材Bについては、実際に
は投入されない場合があり得る。
【0199】また、ケース3においては、計量槽4への
細骨材A及び細骨材Bの投入を所定速度で連続的に又は
断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mfの計測をリア
ルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質量
fが予定量に達したときに骨材投入を途中で終了する
ようにすれば、後で骨材補充を行う必要がなくなる。
【0200】また、本実施形態では、計量槽4の所定高
さ位置に矩形状のオーバーフロー用開口11を該計量槽
を構成する壁体12に形成するとともに、該オーバーフ
ロー用開口の下縁位置に沿ってガイド部材17を水平方
向に突設したが、図7及び図8に示すように、オーバー
フロー用開口11に代えて、異なる高さに設けられた3
つのオーバーフロー用開口31を計量槽4の壁体12に
形成するとともに、該オーバーフロー用開口31のう
ち、最下段のオーバーフロー用開口31の下縁位置に沿
ってガイド部材17を水平方向に突設するようにしても
よい。
【0201】かかる構成においては、計量したい全容量
fに対応するオーバーフロー用開口31だけを開いて
おき、他のオーバーフロー用開口31については、図8
に示すように密封栓32や密封栓33を用いて全て密封
しておけばよい。
【0202】かかる構成によれば、全容量Vfに関して
異なる容量ごとに計量槽を個別に製作する必要がなくな
る。
【0203】なお、図7及び図8に示したコンクリート
材料の計量装置は、オーバーフロー用開口11が形成さ
れた計量槽4に代えて、3つのオーバーフロー用開口3
1が形成された計量槽4aを採用したものであり、オー
バーフロー用開口の相違を除く他の構成については、計
量槽4と計量槽4aとの間に相違点はないとともに、全
体構成についても同一であるので、ここではその説明を
省略する。
【0204】また、本実施形態では、計量槽4の所定高
さ位置に矩形状のオーバーフロー用開口11を該計量槽
を構成する壁体12に形成するとともに、該オーバーフ
ロー用開口の下縁位置に沿ってガイド部材17を水平方
向に突設したが、図9及び図10に示すように、オーバ
ーフロー用開口11に代えて、開口高さを大きくしたオ
ーバーフロー用開口34を壁体12に形成するととも
に、昇降自在なブラケット状塞ぎ部材35で該オーバー
フロー用開口で塞ぐようにし、そのオーバーフロー高さ
をブラケット状塞ぎ部材35の昇降位置で可変に構成し
てもかまわない。
【0205】ブラケット状塞ぎ部材35は、計量槽4b
の周面に沿って昇降する湾曲状塞ぎ板の上縁からガイド
部材17と同様のガイド部材を水平に突設してなるもの
であり、ネジ36で計量槽4bの壁体に固定することで
所望の高さに位置決めすることができるようになってい
る。湾曲状塞ぎ板と計量槽4bの壁体との間は所定の水
密性が確保されるよう、ゴムガスケット等を適宜使用す
ればよい。
【0206】かかる構成においては、ブラケット状塞ぎ
部材35のガイド部材が所望の高さ位置となるようにブ
ラケット状塞ぎ部材35を昇降させ、該位置にてネジ3
6で固定する。このようにすると、ブラケット状塞ぎ部
材35の湾曲状塞ぎ板がオーバーフロー用開口34のう
ち、ガイド部材より下方の開口を塞ぐので、計量槽4b
内の水浸骨材の水が溢れ出る水位レベルを可変に調整す
ることが可能となり、かくして、全容量Vfに関して異
なる容量ごとに計量槽を個別に製作する必要がなくな
る。
【0207】なお、図9及び図10に示したコンクリー
ト材料の計量装置は、オーバーフロー用開口11が形成
された計量槽4に代えて、オーバーフロー用開口34と
そのオーバーフロー高さを可変に調整するためのブラケ
ット状塞ぎ部材35を設けた計量槽4bを採用したもの
であり、オーバーフロー用開口及びその関連部材の相違
を除く他の構成については、計量槽4と計量槽4bとの
間に相違点はないとともに、全体構成についても同一で
あるので、ここではその説明を省略する。
【0208】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、計量槽4内に投入した骨材が水面から出てしまい水
浸骨材とならないおそれがある場合には、バイブレータ
を用いて骨材天端を均すようにすればよい。
【0209】図11は、かかる変形例を示したものであ
り、同図では、計量槽4の上方にロッド状のバイブレー
タ37を昇降自在にかつ、その降下位置(図中、一点鎖
線で示す)にて水浸骨材21に埋没するように設置して
ある。
【0210】かかる構成においては、細骨材の投入中又
は投入後にバイブレータ37を降下させ、かかる状態に
て該バイバイブレータを作動させる。
【0211】このようにすると、計量槽4内に投入され
た細骨材は、バイブレータ37の振動によって平坦に均
され、該細骨材が水面上に出るおそれがなくなる。な
お、水浸骨材21の質量を計量する際には、バイブレー
タ37を引き上げ、上昇位置にて次の計量まで退避させ
ておけばよい。
【0212】(第2実施形態)
【0213】次に、第2実施形態について説明する。な
お、第1実施形態と実質的に同一の部品等については同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0214】図12は、第2実施形態に係るコンクリー
ト材料の計量装置を示した全体図である。同図に示すよ
うに、本実施形態に係るコンクリート材料の計量装置4
1は、水を貯留する水貯留ホッパー2と、骨材である細
骨材を貯留する細骨材貯留ホッパー3aと、水貯留ホッ
パー2及び細骨材貯留ホッパー3aからそれぞれ供給さ
れた水及び細骨材を水浸骨材として収容する計量槽4
と、該計量槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸骨材質
量計測手段としてのロードセル8とからなり、水貯留ホ
ッパー2は、その底部に接続され吐出口が計量槽4の上
方に位置決めされた水供給管5と該水供給管5の所定位
置に設けられた開閉弁6とともに給水手段を構成し、細
骨材貯留ホッパー3aは、吐出口が計量槽4の上方に位
置決めされた細骨材供給管7とともに骨材供給手段を構
成する。
【0215】ここで、水貯留ホッパー2及びロードセル
8は、それぞれ図示しない架台に取り付けてあるととも
に、該ロードセルの上に計量槽4の鍔状円環部16を載
せて計量槽4を吊持することで、該計量槽の質量をロー
ドセル8で計測できるようになっている。ロードセル8
は、計量槽4を安定した状態で吊持計測できるよう、例
えば、同一水平面に120゜ごとに3箇所設けるように
するのが望ましい。
【0216】また、本実施形態では、骨材質量計測手段
としてのロードセル8aを図示しない架台に取り付け、
該ロードセルの上に細骨材貯留ホッパー3aの鍔状円環
部42を載せて細骨材貯留ホッパー3aを吊持すること
で、該細骨材貯留ホッパーの質量をロードセル8aで計
測できるようになっている。ロードセル8aは、細骨材
貯留ホッパー3aを安定した状態で吊持計測できるよ
う、ロードセル8と同様、同一水平面に120゜ごとに
3箇所設けるようにするのが望ましい。
【0217】なお、計量槽4、底蓋9その他の構成につ
いては、第1実施形態と同一であるので、ここではその
説明を省略する。
【0218】本実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置41を用いて水及び細骨材を計量するにあたって
は、単一種類の細骨材だけを計量する場合(ケース
1)、複数の細骨材を累加計量方式で計量する場合(ケ
ース2)及び同じく複数の細骨材を同時投入計量方式で
計量する場合(ケース3)の3つが考えられるので、以
下、順に説明する。
【0219】(ケース1)
【0220】単一種類の細骨材だけを計量する場合の計
量手順を図13のフローチャートに示す。同図に示すよ
うに、ケース1に係る計量方法においては、まず、細骨
材貯留ホッパー3aに貯留されている湿潤状態における
細骨材の質量Mawをロードセル8aで計量しておく(ス
テップ131)。
【0221】一方、第1実施形態と同様にして計量槽4
内を水密状態とし、かかる状態にて開閉弁6を開いて水
貯留ホッパー2から計量槽4内に水を投入するととも
に、細骨材貯留ホッパー3aに貯留されている計量済み
の細骨材が水面から出ないようにかつ水がオーバーフロ
ー用開口11から溢れ出るように計量槽4内に投入し、
計量槽4内を水浸骨材で満たす(ステップ101)。
【0222】以下、第1実施形態と同様、水浸骨材の全
質量Mfをロードセル8で計測し(ステップ102)、
計測された水浸骨材21の全質量Mfから(1)式及び
(2)式を用いて細骨材の表乾状態の質量Ma及び水の
質量Mwを算出する(ステップ103)。
【0223】次に、算出された細骨材の表乾状態の質量
aと、予め計測された湿潤状態における細骨材の質量
awを用いて、次式から細骨材の表面水率を算出する
(ステップ132)。
【0224】(Maw―Ma)/Ma (3)
【0225】次に、算出された水の質量Mw及び表乾状
態の細骨材の質量Maを示方配合で示されたそれらの配
合量と適宜比較して補充すべき不足分を計量し、補充す
べきものが水であればその不足分を、補充すべきものが
細骨材であればステップ132で求めた表面水率を用い
て表面水を考慮しつつ、その不足分を上述の水浸骨材に
加えてコンクリート材料とする(ステップ133)。な
お、水が多すぎた場合には、その余剰分をバキューム等
で吸引すればよい。
【0226】(ケース2)
【0227】複数の細骨材を累加計量方式で計量する場
合の計量手順を図14のフローチャートに示す。同図に
示すように、ケース2に係る計量方法においては、2つ
の細骨材A,Bを用いる場合を例とし、まず、細骨材貯
留ホッパー3aに貯留されている湿潤状態における細骨
材A及び細骨材Bの質量Mawi(i=1,2)をロードセル8a
で計量しておく(ステップ141)。
【0228】一方、第1実施形態と同様にして計量槽4
内を水密状態とし、かかる状態にて開閉弁6を開いて水
貯留ホッパー2から計量槽4内に水を投入するととも
に、細骨材貯留ホッパー3aに貯留されている計量済み
の細骨材Aが水面から出ない水浸骨材としてかつ水がオ
ーバーフロー用開口11からオーバーフローするように
水及び細骨材Aを計量槽4に投入する(ステップ11
1)。
【0229】以下、第1実施形態と同様、水浸骨材の全
質量Mf1をロードセル8で計測し(ステップ112)、
計測された水浸骨材の全質量Mf1から(5)式及び
(6)式を用いて細骨材Aの表乾状態の質量Ma1を算出
し(ステップ113)、次いで、細骨材貯留ホッパー3
aに貯留されている計量済みの細骨材Bを該細骨材Bが
水面から出ない水浸骨材としてかつ水がオーバーフロー
用開口11からオーバーフローするように計量槽4内に
投入し(ステップ114)、水浸骨材の全質量Mf2をロ
ードセル8で計測し(ステップ115)、計測された水
浸骨材の全質量Mf2から(7)式及び(8)式を用いて
細骨材Bの表乾状態の質量Ma2及び水の質量Mwを算出
する(ステップ116)。
【0230】次に、算出された細骨材A及び細骨材Bの
表乾状態の質量Mai(i=1,2)と、予め計測された湿潤状
態における細骨材の質量Mawi(i=1,2)を用いて、次式か
ら細骨材の表面水率を算出する(ステップ142)。
【0231】 (Mawi(i=1,2)―Mai(i=1,2))/Mai(i=1,2) (11)
【0232】次に、算出された水の質量Mw及び表乾状
態の細骨材A及び細骨材Bの質量Ma i(i=1,2)を示方配
合で示されたそれらの配合量と適宜比較して補充すべき
不足分を計量し、補充すべきものが水であればその不足
分を、補充すべきものが細骨材であればステップ142
で求めた表面水率を用いて表面水を考慮しつつ、その不
足分を上述の水浸骨材に加えてコンクリート材料とする
(ステップ143)。なお、水が多すぎた場合には、そ
の余剰分をバキューム等で吸引すればよい。
【0233】(ケース3)
【0234】複数の細骨材を同時投入計量方式で計量す
る場合の計量手順を図15のフローチャートに示す。同
図に示すように、ケース3に係る計量方法においては、
2つの細骨材A,Bを用いる場合を例とし、まず、細骨
材貯留ホッパー3aに貯留されている湿潤状態における
細骨材A及び細骨材Bの質量総和ΣMawi(i=1,2)をロー
ドセル8aで計量しておく(ステップ151)。
【0235】一方、第1実施形態と同様にして細骨材A
及び細骨材Bの質量混合比と細骨材A及び細骨材Bの表
乾状態における密度ρai(i=1,2)とから平均骨材密度ρ
aveを求める(ステップ121)。
【0236】次に、計量槽4の底部開口15を底蓋9で
閉じて該計量槽内を水密状態とし、かかる状態にて開閉
弁6を開いて水貯留ホッパー2から計量槽4内に水を投
入するとともに、細骨材A及び細骨材Bが水面から出な
い水浸骨材としてかつ水がオーバーフロー用開口11か
らオーバーフローするように細骨材A及び細骨材Bを計
量槽4に同時投入する(ステップ122)。
【0237】以下、第1実施形態と同様、水浸骨材の全
質量Mfをロードセル8で計測し(ステップ123)、
計測された水浸骨材の全質量Mfから(14)式及び
(15)式を用いて表乾状態における細骨材A及び細骨
材Bの質量総和ΣMai(i=1,2)及び水の質量Mwを求める
(ステップ124)。
【0238】次に、算出された表乾状態における細骨材
A及び細骨材Bの質量総和ΣMai(i=1,2)と、予め計測
された湿潤状態における細骨材A及び細骨材Bの質量総
和ΣMawi(i=1,2)を用いて、次式から細骨材A及び細骨
材Bの平均表面水率を算出する(ステップ152)。
【0239】 (ΣMawi(i=1,2)―ΣMai(i=1,2))/ΣMai(i=1,2) (16)
【0240】次に、算出された水の質量Mw及び表乾状
態における細骨材A及び細骨材Bの質量総和ΣMai(i=
1,2)を示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し
て補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水であ
ればその不足分を、補充すべきものが細骨材A及びBで
あればステップ152で求めた表面水率を用いて表面水
を考慮しつつ、その不足分を上述の水浸骨材に加えてコ
ンクリート材料とする(ステップ153)。なお、水が
多すぎた場合には、その余剰分をバキューム等で吸引す
ればよい。
【0241】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート材料の計量装置及び計量方法によれば、第1
実施形態と同様、細骨材の表面水を、湿潤状態が異なる
骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量Mw
一部として間接的に算出することができるとともに、細
骨材の質量を表乾状態のときの質量Maとして把握する
ことができる。すなわち、骨材や水の質量が示方配合と
同等の条件で把握されることとなるので、湿潤状態が異
なる骨材を用いても、示方配合通りの水量でコンクリー
トを製造することが可能となる。
【0242】特に、ケース2、ケース3に係る計量方法
によれば、上述した作用効果に加えて、密度、粒度等が
異なる細骨材A,Bであっても、一つの計量槽4内で効
率よくしかも高い精度で計量することが可能となる。
【0243】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置及び計量方法によれば、上述の作用効果に加
えて、表面水率をも同時に計測することが可能となり、
上述したような細骨材の補充を行う場合、該補充分にも
細骨材の表面水を考慮することが可能となる。
【0244】本実施形態では、ケース2及びケース3に
おいて2種類の細骨材を例として説明したが、骨材の種
類の数は任意であることは言うまでもない。また、粗骨
材の計量にも適用することができるし、細骨材と粗骨材
との組み合わせについても適用可能である。
【0245】また、本実施形態ではロードセル8を圧縮
型とし、設置数を3個としたが、水浸骨材質量計測手段
としてどのようなロードセルを用いるかは任意であり、
例えば引張型を用いてもよいし、4個以上設置してもか
まわない。また、計量槽4を安定吊持できるのであれ
ば、1個又は2個でもかまわない。
【0246】また、本実施形態では、空気量補正に関し
て特に言及しなかったが、水浸骨材内の空気量a(%)
を考慮するのであれば、既知である全容量Vfに(1―
a/100)を乗じればよい。例えば、ケース1であれ
ば、(2)式に代えて、
【0247】 Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′)
【0248】を用いればよい。
【0249】かかる構成により、空気量を除いた実際の
全容量でさらに精度の高い計量が可能となる。その他の
ケースについても、必要に応じて同様に空気量補正を行
えばよい。
【0250】また、本実施形態では、計量槽4内に細骨
材を投入する際、適当な量を投入し、しかる後、上述し
たように不足分を補充するようにしたが、これに代え
て、計量槽4への細骨材の投入を所定速度で連続的に又
は断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mfの計測をリ
アルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質
量Mfが予定量に達したときに細骨材の投入を終了する
ようにしてもよい。かかる構成によれば、後で骨材補充
を行う必要がなくなる。
【0251】かかる変形例は、ケース2やケース3にも
そのままあてはまるが、第1実施形態と同様であるの
で、その詳細な説明については省略する。
【0252】また、図7乃至図11を参照して説明した
第1実施形態の変形例は、第2実施形態においてもその
まま適用することが可能であるが、その構成及び作用効
果については同一であるので、ここではその説明を省略
する。
【0253】(第3実施形態)
【0254】次に、第3実施形態について説明する。な
お、第1、第2実施形態と実質的に同一の部品等につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0255】図16は、第3実施形態に係るコンクリー
ト材料の計量装置を示した全体図である。同図に示すよ
うに、本実施形態に係るコンクリート材料の計量装置5
1は、水を貯留する水貯留ホッパー2と、骨材である細
骨材を貯留する細骨材貯留ホッパー3と、水貯留ホッパ
ー2及び細骨材貯留ホッパー3からそれぞれ供給された
水及び細骨材を水浸骨材として収容する計量槽4と、該
計量槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸骨材質量計測
手段としてのロードセル8とからなり、水貯留ホッパー
2は、その底部に接続され吐出口が計量槽4の上方に位
置決めされた水供給管5と該水供給管5の所定位置に設
けられた開閉弁6及び給水計量手段としての流量計52
とともに給水手段を構成し、細骨材貯留ホッパー3は、
吐出口が計量槽4の上方に位置決めされた細骨材供給管
7とともに骨材供給手段を構成する。
【0256】ここで、水貯留ホッパー2、細骨材貯留ホ
ッパー3及びロードセル8は、それぞれ図示しない架台
に取り付けてあるとともに、該ロードセルの上に計量槽
4の鍔状円環部16を載せて計量槽4を吊持すること
で、該計量槽の質量をロードセル8で計測できるように
なっている。ロードセル8は、計量槽4を安定した状態
で吊持計測できるよう、例えば、同一水平面で120゜
ごとに3箇所設けるようにするのが望ましい。
【0257】また、本実施形態では、図17の断面図で
よくわかるように、オーバーフロー用開口11から溢れ
出てガイド部材17の先端から流れ落ちるオーバーフロ
ー水を貯留する貯留容器53と該貯留容器とともにオー
バーフロー水の質量を計測するオーバーフロー水計量手
段としての質量計54とを備えており、上述した流量計
52によって計測槽4への投入水量を計測するととも
に、質量計54によって計測槽4からのオーバーフロー
水量を計測することができるようになっている。
【0258】なお、計量槽4、底蓋9その他の構成につ
いては、第1実施形態と同一であるので、ここではその
説明を省略する。
【0259】本実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置51を用いて水及び細骨材を計量するにあたって
は、単一種類の細骨材だけを計量する場合(ケース
1)、複数の細骨材を累加計量方式で計量する場合(ケ
ース2)及び同じく複数の細骨材を同時投入計量方式で
計量する場合(ケース3)の3つが考えられるので、以
下、順に説明する。
【0260】(ケース1)
【0261】単一種類の細骨材だけを計量する場合の計
量手順を図18のフローチャートに示す。同図に示すよ
うに、ケース1に係る計量方法においては、まず、第1
実施形態と同様にして計量槽4内を水密状態とし、かか
る状態にて開閉弁6を開いて水貯留ホッパー2から計量
槽4内に水を投入するとともに、細骨材貯留ホッパー3
に貯留されている細骨材が水面から出ないようにかつ水
がオーバーフロー用開口11から溢れ出るように計量槽
4内に投入し、計量槽4内を水浸骨材で満たすが、かか
る作業と並行して、流量計52による計測槽4への給水
量MIの計測を行うとともに、図19に示すように質量
計54による計測槽4からのオーバーフロー水量MO
計測を行う(ステップ161)。
【0262】以下、第1実施形態と同様、水浸骨材の全
質量Mfをロードセル8で計測し(ステップ102)、
計測された水浸骨材21の全質量Mfから(1)式及び
(2)式を用いて細骨材の表乾状態の質量Ma及び水の
質量Mwを算出する(ステップ103)。
【0263】次に、算出された細骨材の表乾状態の質量
a、予め計測された計測槽4への給水量MI及び計測槽
4からのオーバーフロー水量MOを用いて次式、
【0264】Maw=Mf―(MI―MO) (4)
【0265】からMawを算出し、これを次式に代入して
骨材の表面水率を算出する(ステップ162)。
【0266】(Maw―Ma)/Ma (3)
【0267】次に、算出された水の質量Mw及び表乾状
態の細骨材の質量Maを示方配合で示されたそれらの配
合量と適宜比較して補充すべき不足分を計量し、補充す
べきものが水であればその不足分を、補充すべきものが
細骨材であればステップ162で求めた表面水率を用い
て表面水を考慮しつつ、その不足分を上述の水浸骨材に
加えてコンクリート材料とする(ステップ163)。な
お、水が多すぎた場合には、その余剰分をバキューム等
で吸引すればよい。
【0268】(ケース2)
【0269】複数の細骨材を累加計量方式で計量する場
合の計量手順を図20及び図21のフローチャートに示
す。これらの図に示すように、ケース2に係る計量方法
においては、2つの細骨材A,Bを用いる場合を例と
し、まず、第1実施形態と同様にして計量槽4内を水密
状態とし、かかる状態にて開閉弁6を開いて水貯留ホッ
パー2から計量槽4内に水を投入するとともに、細骨材
貯留ホッパー3に貯留されている細骨材Aが水面から出
ない水浸骨材としてかつ水がオーバーフロー用開口11
からオーバーフローするように水及び細骨材Aを計量槽
4に投入し、計量槽4内を水浸骨材で満たすが、かかる
作業と並行して、流量計52による計測槽4への給水量
Iの計測を行うとともに、質量計54による計測槽4
からのオーバーフロー水量MOの計測を行う(ステップ
171)。
【0270】以下、第1実施形態と同様、水浸骨材の全
質量Mf1をロードセル8で計測し(ステップ112)、
計測された水浸骨材の全質量Mf1から(5)式及び
(6)式を用いて細骨材Aの表乾状態の質量Ma1を算出
する(ステップ113)。
【0271】次に、水の給水量MI及びオーバーフロー
水量MOを用いて次式、
【0272】 ΣMawj(j=1)=Mf1―(MI―MO) (12)
【0273】でΣMawj(j=1)、すなわちMaw1を求め、
次に、該Maw1を、次式、
【0274】(Maw1―Ma1)/Ma1 (11)
【0275】に代入して細骨材Aの表面水率を算出する
(ステップ172)。
【0276】次に、細骨材貯留ホッパー3に貯留されて
いる細骨材Bを該細骨材Bが水面から出ない水浸骨材と
してかつ水がオーバーフロー用開口11からオーバーフ
ローするように計量槽4内に投入しつつ、流量計52に
よる計測槽4への給水量MIの計測及び質量計54によ
る計測槽4からのオーバーフロー水量MOの計測を行い
(ステップ173)、水浸骨材の全質量Mf2をロードセ
ル8で計測し(ステップ115)、計測された水浸骨材
の全質量Mf2から(7)式及び(8)式を用いて細骨材
Bの表乾状態の質量Ma2及び水の質量Mwを算出する
(ステップ116)。
【0277】次に、水の給水量MI及びオーバーフロー
量MOを用いて、次式、
【0278】 ΣMawj(j=1,2)=Mf2―(MI―MO) (12)
【0279】でΣMawj(j=1,2)を求め、次に、
【0280】 ΣMawj(j=1,2)―ΣMawj(j=1) (13)
【0281】でMaw2を求め、該Maw2を、次式、
【0282】(Maw2―Ma2)/Ma2 (11)
【0283】に代入して細骨材Bの表面水率を算出する
(174)。
【0284】次に、算出された水の質量Mw、表乾状態
の細骨材Aの質量Ma1及び表乾状態の細骨材Bの質量M
a2を示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較して
補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水であれ
ばその不足分を、補充すべきものが細骨材であればステ
ップ174で求めた表面水率を用いて表面水を考慮しつ
つ、その不足分を上述の水浸骨材に加えてコンクリート
材料とする(ステップ175)。なお、水が多すぎた場
合には、その余剰分をバキューム等で吸引すればよい。
【0285】(ケース3)
【0286】複数の細骨材を同時投入計量方式で計量す
る場合の計量手順を図22のフローチャートに示す。同
図に示すように、ケース3に係る計量方法においては、
2つの細骨材A,Bを用いる場合を例とし、まず、第1
実施形態と同様にして細骨材A及び細骨材Bの質量混合
比と細骨材A及び細骨材Bの表乾状態における密度ρ ai
(i=1,2)とから平均骨材密度ρaveを求める(ステップ1
21)。
【0287】次に、計量槽4の底部開口15を底蓋9で
閉じて該計量槽内を水密状態とし、かかる状態にて開閉
弁6を開いて水貯留ホッパー2から計量槽4内に水を投
入するとともに、細骨材A及び細骨材Bが水面から出な
い水浸骨材としてかつ水がオーバーフロー用開口11か
らオーバーフローするように細骨材A及び細骨材Bを計
量槽4に同時投入し、計量槽4内を水浸骨材で満たす
が、かかる作業と並行して、流量計52による計測槽4
への給水量MIの計測を行うとともに、質量計54によ
る計測槽4からのオーバーフロー水量MOの計測を行う
(ステップ181)。
【0288】以下、第1実施形態と同様、水浸骨材の全
質量Mfをロードセル8で計測し(ステップ123)、
計測された水浸骨材の全質量Mfから(14)式及び
(15)式を用いて表乾状態における細骨材A及び細骨
材Bの質量総和ΣMai(i=1,2)及び水の質量Mwを求める
(ステップ124)。
【0289】次に、水の給水量MI及びオーバーフロー
量MOを用いて、次式、
【0290】 ΣMawi(i=1,2)=Mf―(MI―MO) (17)
【0291】でΣMawi(i=1,2)を求め、これを、次式、
【0292】 (ΣMawi(i=1,2)―ΣMai(i=1,2))/ΣMai(i=1,2) (16)
【0293】に代入して細骨材A及び細骨材Bの平均表
面水率を算出する(ステップ182)。
【0294】次に、算出された水の質量Mw及び表乾状
態における細骨材A及び細骨材Bの質量総和ΣMai(i=
1,2)を示方配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し
て補充すべき不足分を計量し、補充すべきものが水であ
ればその不足分を、補充すべきものが細骨材であればス
テップ182で求めた表面水率を用いて表面水を考慮し
つつ、その不足分を上述の水浸骨材に加えてコンクリー
ト材料とする(ステップ183)。なお、水が多すぎた
場合には、その余剰分をバキューム等で吸引すればよ
い。
【0295】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート材料の計量装置及び計量方法によれば、第1
実施形態と同様、細骨材の表面水を、湿潤状態が異なる
骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の質量Mw
一部として間接的に算出することができるとともに、細
骨材の質量を表乾状態のときの質量Maとして把握する
ことができる。すなわち、骨材や水の質量が示方配合と
同等の条件で把握されることとなるので、湿潤状態が異
なる骨材を用いても、示方配合通りの水量でコンクリー
トを製造することが可能となる。
【0296】特に、ケース2、ケース3に係る計量方法
によれば、上述した作用効果に加えて、密度、粒度等が
異なる細骨材A,Bであっても、一つの計量槽4内で効
率よくしかも高い精度で計量することが可能となる。
【0297】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量装置及び計量方法によれば、上述の作用効果に加
えて、表面水率をも同時に計測することが可能となり、
上述したような細骨材の補充を行う場合、該補充分にも
細骨材の表面水を考慮することが可能となる。
【0298】本実施形態では、ケース2及びケース3に
おいて2種類の細骨材を例として説明したが、骨材の種
類の数は任意であることは言うまでもない。また、粗骨
材の計量にも適用することができるし、細骨材と粗骨材
との組み合わせについても適用可能である。
【0299】また、本実施形態ではロードセル8を圧縮
型とし、設置数を3個としたが、水浸骨材質量計測手段
としてどのようなロードセルを用いるかは任意であり、
例えば引張型を用いてもよいし、4個以上設置してもか
まわない。また、計量槽4を安定吊持できるのであれ
ば、1個又は2個でもかまわない。
【0300】また、本実施形態では、空気量補正に関し
て特に言及しなかったが、水浸骨材内の空気量a(%)
を考慮するのであれば、既知である全容量Vfに(1―
a/100)を乗じればよい。例えば、ケース1であれ
ば、(2)式に代えて、
【0301】 Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′)
【0302】を用いればよい。
【0303】かかる構成により、空気量を除いた実際の
全容量でさらに精度の高い計量が可能となる。その他の
ケースについても、必要に応じて同様に空気量補正を行
えばよい。
【0304】また、本実施形態では、計量槽4内に細骨
材を投入する際、適当な量を投入し、しかる後、上述し
たように不足分を補充するようにしたが、これに代え
て、計量槽4への細骨材の投入を所定速度で連続的に又
は断続的に行いつつ、水浸骨材の全質量Mfの計測をリ
アルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質
量Mfが予定量に達したときに細骨材の投入を終了する
ようにしてもよい。かかる構成によれば、後で骨材補充
を行う必要がなくなる。
【0305】かかる変形例は、ケース2やケース3にも
そのままあてはまるが、第1実施形態と同様であるの
で、その詳細な説明については省略する。
【0306】また、図7乃至図11を参照して説明した
第1実施形態の変形例は、第3実施形態においてもその
まま適用することが可能であるが、その構成及び作用効
果については同一であるので、ここではその説明を省略
する。
【0307】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るコンク
リート材料の計量装置及び計量方法によれば、骨材の表
面水を、湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつきが考慮さ
れた状態で水の質量Mwの一部として間接的に算出する
ことができるとともに、骨材の質量を表乾状態のときの
質量Maとして把握することができる。すなわち、骨材
や水の質量が示方配合と同等の条件で把握されることと
なるので、湿潤状態が異なる骨材を用いても、示方配合
通りの水量でコンクリートを製造することが可能とな
る。
【0308】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るコンクリート材料の計量装
置の全体図。
【図2】図1のA−A線に沿う計量槽の断面図。
【図3】第1実施形態に係るコンクリート材料の計量方
法を示したフローチャート。
【図4】第1実施形態に係るコンクリート材料の計量装
置の作用を示した図。
【図5】第1実施形態に係るコンクリート材料の計量方
法を示したフローチャート。
【図6】第1実施形態に係るコンクリート材料の計量方
法を示したフローチャート。
【図7】変形例に係るコンクリート材料の計量装置を示
した全体図。
【図8】図7のB−B線に沿う計量槽の断面図。
【図9】別の変形例に係るコンクリート材料の計量装置
を示した全体図。
【図10】図9のC−C線に沿う計量槽の断面図。
【図11】別の変形例に係るコンクリート材料の計量装
置を示した断面図。
【図12】第2実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置の全体図。
【図13】第2実施形態に係るコンクリート材料の計量
方法を示したフローチャート。
【図14】第2実施形態に係るコンクリート材料の計量
方法を示したフローチャート。
【図15】第2実施形態に係るコンクリート材料の計量
方法を示したフローチャート。
【図16】第3実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置の全体図。
【図17】図16のD−D線に沿う計量槽の断面図。
【図18】第3実施形態に係るコンクリート材料の計量
方法を示したフローチャート。
【図19】第3実施形態に係るコンクリート材料の計量
装置の作用を示した図。
【図20】第3実施形態に係るコンクリート材料の計量
方法を示したフローチャート。
【図21】引き続きコンクリート材料の計量方法を示し
たフローチャート。
【図22】第3実施形態に係るコンクリート材料の計量
方法を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 コンクリート材料の計量
装置 2 水貯留ホッパー(給水手
段) 3,3a 細骨材貯留ホッパー(骨
材供給手段) 4,4a,4b 計量槽 5 水供給管(給水手段) 6 開閉弁(給水手段) 7 細骨材供給管(骨材供給
手段) 8 ロードセル(水浸骨材質
量計測手段) 8a ロードセル(骨材質量計
測手段) 9 底蓋 11,31,34 オーバーフロー用開口 12 壁体 15 底部開口 37 バイブレータ 52 流量計(給水計量手段) 53 貯留容器(オーバーフロ
ー水計量手段) 54 質量計(オーバーフロー
水計量手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 幸次 東京都清瀬市下清戸4丁目640 株式会社 大林組技術研究所内 Fターム(参考) 4G056 AA07 CA03 DA05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材を供給する骨材供給手段と、給水手
    段と、前記骨材供給手段から供給された骨材を前記給水
    手段から供給された水とともに水浸骨材として収容する
    計量槽と、該計量槽内の水浸骨材の質量を計測する水浸
    骨材質量計測手段とからなり、前記計量槽の底部開口に
    は該計量槽内の水密性を保持可能な底蓋を開閉自在に取
    り付けるとともに、前記計量槽の所定高さ位置には該計
    量槽内の水が外側に溢れ出るように所定のオーバーフロ
    ー用開口を該計量槽を構成する壁体に形成してなること
    を特徴とするコンクリート材料の計量装置。
  2. 【請求項2】 前記オーバーフロー用開口を異なる高さ
    に複数設けた請求項1記載のコンクリート材料の計量装
    置。
  3. 【請求項3】 前記オーバーフロー用開口のオーバーフ
    ロー高さを可変に構成した請求項1記載のコンクリート
    材料の計量装置。
  4. 【請求項4】 前記計量槽を中空円錐台状に形成した請
    求項1記載のコンクリート材料の計量装置。
  5. 【請求項5】 前記計量槽の上方に所定のバイブレータ
    を昇降自在にかつその降下位置にて前記水浸骨材に埋没
    するように設置した請求項1記載のコンクリート材料の
    計量装置。
  6. 【請求項6】 前記骨材供給手段内の骨材の質量を計測
    する骨材質量計測手段を設けた請求項1記載のコンクリ
    ート材料の計量装置。
  7. 【請求項7】 給水された水の質量を計測する給水計量
    手段を前記給水手段に設けるとともに、前記オーバーフ
    ロー用開口から溢れ出た水の質量を計測するオーバーフ
    ロー水計量手段を備えた請求項1記載のコンクリート材
    料の計量装置。
  8. 【請求項8】 オーバーフロー用開口が形成された計量
    槽に骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ水が前記
    オーバーフロー用開口からオーバーフローするように前
    記水及び骨材を投入し、前記水浸骨材の全質量Mfを計
    測し、次に、前記計量槽内のオーバーフロー時の内容積
    が前記水浸骨材の全容積Vfに等しいことを利用し、ρa
    を前記骨材の表乾状態における密度、ρwを水の密度と
    して、以下の2式、すなわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2) を解くことによって、前記骨材の表乾状態の質量Ma
    び水の質量Mwを求めることを特徴とするコンクリート
    材料の計量方法。
  9. 【請求項9】 前記骨材の湿潤状態における質量Maw
    計測し、次式、 (Maw―Ma)/Ma (3) によって前記骨材の表面水率を算出する請求項8記載の
    コンクリート材料の計量方法。
  10. 【請求項10】 前記水の給水量MI及びオーバーフロ
    ー量MOを計測し、次式、 Maw=Mf―(MI―MO) (4) でMawを求め、該Mawを、次式、 (Maw―Ma)/Ma (3) に代入して前記骨材の表面水率を算出する請求項8記載
    のコンクリート材料の計量方法。
  11. 【請求項11】 前記計量槽への前記骨材の投入を所定
    速度で連続的に又は断続的に行いつつ、前記水浸骨材の
    全質量Mfの計測をリアルタイム又は所定時刻おきに行
    い、該水浸骨材の全質量Mfが予定量に達したときに前
    記骨材の投入を終了する請求項8記載のコンクリート材
    料の計量方法。
  12. 【請求項12】 オーバーフロー用開口が形成された計
    量槽に第1の骨材が水面から出ない水浸骨材としてかつ
    水が前記オーバーフロー用開口からオーバーフローする
    ように前記水及び前記第1の骨材を投入し、前記水浸骨
    材の全質量M f1を計測し、次に、前記計量槽内のオーバ
    ーフロー時の内容積が前記水浸骨材の全容積Vfに等し
    いことを利用し、ρa1を前記第1の骨材の表乾状態にお
    ける密度、ρwを水の密度として、以下の2式、すなわ
    ち、 Ma1+Mw=Mf1 (5) Ma1/ρa1+Mw/ρw=Vf (6) を解くことによって、前記第1の骨材の表乾状態の質量
    a1を求め、次に、第2の骨材を該第2の骨材が水面か
    ら出ない水浸骨材としてかつ水が前記オーバーフロー用
    開口からオーバーフローするように前記計量槽内に投入
    し、前記水浸骨材の全質量Mf2を計測し、次に、ρa2
    前記第2の骨材の表乾状態における密度として、以下の
    2式、すなわち、 Ma1+Ma2+Mw=Mf2 (7) Ma1/ρa1+Ma2/ρa2+Mw/ρw=Vf (8) を解くことによって、前記第2の骨材の表乾状態の質量
    a2を求め、以下、上述の手順を繰り返して第(N―
    1)の骨材までの表乾状態の質量Ma(N-1)を求め、最後
    に、第Nの骨材を該第Nの骨材が水面から出ない水浸骨
    材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバ
    ーフローするように前記計量槽内に投入し、前記水浸骨
    材の全質量MfNを計測し、次に、ρaNを前記第Nの骨材
    の表乾状態における密度として、以下の2式、すなわ
    ち、 ΣMai(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN+Mw=MfN (9) Σ(Mai/ρai)(i=1,2,3,・・(N-1))+MaN/ρaN+Mw/ρw=Vf ( 10) を解くことによって、前記第Nの骨材の表乾状態の質量
    aN及び水の質量Mwを求めることを特徴とするコンク
    リート材料の計量方法。
  13. 【請求項13】 前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿
    潤状態における質量Mawiをそれぞれ計測し、次式、 (Mawi―Mai)/Mai (11) によって前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表面水率を
    算出する請求項12記載のコンクリート材料の計量方
    法。
  14. 【請求項14】 前記水の給水量MI及びオーバーフロ
    ー量MOを累積値として計測し、次式、 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)=Mfi―(MI―MO) (12) でΣMawj(j=1,2,3,・・i)を求め、次に、 ΣMawj(j=1,2,3,・・i)―ΣMawj(j=1,2,3,・・(i-1)) (13) でMawiを求め、該Mawiを、次式、 (Mawi―Mai)/Mai (11) に代入して前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表面水率
    を算出する請求項12記載のコンクリート材料の計量方
    法。
  15. 【請求項15】 前記計量槽への前記第i(i=1,2,3,・・
    N)の骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行い
    つつ、前記水浸骨材の全質量Mfi(i=1,2,3,・・N)の計
    測をリアルタイム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材
    の全質量Mfiが予定量に達したときに前記第i(i=1,2,3,
    ・・N)の骨材の投入を途中で終了する請求項12記載の
    コンクリート材料の計量方法。
  16. 【請求項16】 第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の質量混
    合比と前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の表乾状態にお
    ける密度ρai(i=1,2,3,・・N)とから平均骨材密度ρave
    を求め、オーバーフロー用開口が形成された計量槽に前
    記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材が水面から出ない水浸骨
    材としてかつ水が前記オーバーフロー用開口からオーバ
    ーフローするように前記水及び前記第i(i=1,2,3,・・
    N)の骨材を投入し、前記水浸骨材の全質量Mfを計測
    し、次に、前記計量槽内のオーバーフロー時の内容積が
    前記水浸骨材の全容積Vfに等しいことを利用し、ρw
    水の密度として、以下の2式、すなわち、 ΣMai(i=1,2,3,・・N)+Mw=Mf (14) ΣMai(i=1,2,3,・・N)/ρave+Mw/ρw=Vf (15) を解くことによって、前記第i(i=1,2,3,・・N)の表乾
    状態における骨材の質量総和ΣMai(i=1,2,3,・・N)及
    び水の質量Mwを求めることを特徴とするコンクリート
    材料の計量方法。
  17. 【請求項17】 前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の湿
    潤状態における質量総和ΣMawi(i=1,2,3,・・N)を計測
    し、次式、 (ΣMawi(i=1,2,3,・・N)―ΣMai(i=1,2,3,・・N))/ΣMai(i=1,2,3,・ ・N) (16) によって前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の平均表面水
    率を算出する請求項16記載のコンクリート材料の計量
    方法。
  18. 【請求項18】 前記水の給水量MI及びオーバーフロ
    ー量MOを計測し、次式、 ΣMawi(i=1,2,3,・・N)=Mf―(MI―MO) (17) でΣMawi(i=1,2,3,・・N)を求め、これを、次式、 (ΣMawi(i=1,2,3,・・N)―ΣMai(i=1,2,3,・・N))/ΣMai(i=1,2,3,・ ・N) (16) に代入して前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材の平均表面
    水率を算出する請求項16記載のコンクリート材料の計
    量方法。
  19. 【請求項19】 前記計量槽への前記第i(i=1,2,3,・
    ・N)の骨材の投入を所定速度で連続的に又は断続的に行
    いつつ、前記水浸骨材の全質量Mfの計測をリアルタイ
    ム又は所定時刻おきに行い、該水浸骨材の全質量Mf
    予定量に達したときに前記第i(i=1,2,3,・・N)の骨材
    の投入を途中で終了する請求項16記載のコンクリート
    材料の計量方法。
  20. 【請求項20】 前記水浸骨材内の空気量をa(%)と
    し、前記Vfに代えて、Vf・(1―a/100)を用い
    る請求項8乃至請求項19のいずれか一記載のコンクリ
    ート材料の計量方法。
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