JP2000084922A - コンクリ―ト材料の計量方法 - Google Patents
コンクリ―ト材料の計量方法Info
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Abstract
うように水量補正する。 【構成】本発明に係るコンクリート材料の計量方法にお
いては、まず、所定の容器に湿潤状態の細骨材及び水を
入れて該細骨材を水没させ(101)、容器内の細骨材
及び水の全質量Mfと全容積Vfとを計量する(10
2)。次に、全質量Mf及び全容積Vfを用いて、細骨材
の容積Vsを(Mf―Vf・ρw)/(ρs―ρw)、水の質
量Mwを(Vf―Vs)ρw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを(Mf―Mw)としてそれぞれ算出する(1
03)。次に、算出された細骨材の質量Msや水の質量
Mwを示方配合で示された配合量と比較して補充すべき
不足分を計量し(104)、次いで該不足分を容器内の
細骨材及び水とともにコンクリート材料とする(10
5)。
Description
細骨材を用いてコンクリート材料の計量を行う場合のコ
ンクリート材料の計量方法に関する。
コンクリート強度等に大きな影響を及ぼすため、練混ぜ
時に十分管理する必要があるが、配合材料である骨材
は、その貯蔵状況や気候条件等によって含水状態が異な
り、湿潤状態の骨材を用いるとコンクリート中の水量が
骨材の表面水の量だけ増加し、乾燥状態の骨材を用いる
とコンクリート中の水量は有効吸水量だけ減少する。
時の水量を補正し示方配合通りのコンクリートを製造す
ることが、コンクリートの品質を維持する上できわめて
重要な事項となる。
(細骨材の表面に付着している水量)を表乾状態(表面
乾燥飽水状態)の細骨材の質量で除した比率を表面水率
と呼んでいるが、貯蔵されている骨材、特に細骨材は一
般に濡れていることが多いため、かかる表面水率を骨材
の乾湿程度の指標として予め測定し、その測定値に基づ
いて練混ぜ水量を調整するのが一般的である。
来、細骨材が貯蔵されたストックビンと呼ばれる貯蔵容
器から少量の試料を採取してその質量及び絶乾状態での
質量を計測し、次いで、これらの計測値と予め測定され
た表乾状態の吸水率とを用いて算出していた。
うな測定方法では、わずかな試料から全体の表面水率を
推測しているにすぎないため、精度の面でどうしても限
界がある一方、絶乾状態の質量を計測するにはバーナー
等による加熱作業が必要となるため、実際に使用する量
に近い量を採取してこれを試料とすることは、経済性や
時間の面で非現実的であるという問題を生じていた。
状況をオペレータが目視で確認したり、ミキサの負荷電
流を参考にすることによって練混ぜ水量の調整を行うと
いった方法を採用することがあるが、かかる方法自体が
精度の低いものであり、結局、強度面で20%近い大き
な安全率を見込まざるを得なくなり、不経済な配合とな
るという問題も生じていた。
たもので、細骨材の表面水率を計測せずとも示方配合に
合うように水量補正することが可能なコンクリート材料
の計量方法を提供することを目的とする。
め、本発明に係るコンクリート材料の計量方法は請求項
1に記載したように、所定の容器に湿潤状態の細骨材及
び水を入れて該細骨材を水没させ、前記容器内の細骨材
及び水の全質量Mfと全容積Vfとを計量し、前記全質量
Mf及び前記全容積Vfから前記細骨材の容積Vs、前記
水の質量Mw、前記細骨材が表乾状態にあるときの質量
Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水の密度
として
及び水並びに不足する細骨材若しくは水の補充分をコン
クリート材料とするものである。
量方法は、前記容器に前記細骨材及び前記水を入れる
際、前記容器内に気泡が入らないように前記細骨材を水
締めするとともに、該細骨材をその天端が前記水の液面
にほぼ一致するように投入するものである。
量方法は請求項3に記載したように、所定の容器に湿潤
状態の細骨材及び水を入れて該細骨材を水没させ、前記
容器内の細骨材及び水の全質量Mfと全容積Vfとを計量
し、前記全質量Mf及び前記全容積Vfから前記細骨材の
容積Vs、前記水の質量Mw、前記細骨材が表乾状態にあ
るときの質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρ
wを水の密度、aを全容積Vf中に含まれる空気量(%)
として
w)/(ρs―ρw)
及び水並びに不足する細骨材若しくは水の補充分をコン
クリート材料とするものである。
量方法は、前記容器に前記細骨材及び前記水を入れる
際、前記細骨材を水締めするとともに、該細骨材をその
天端が前記水の液面にほぼ一致するように投入するもの
である。
法においては、まず、所定の容器に湿潤状態の細骨材及
び水を入れて該細骨材を水没させ、かかる状態にて容器
内の細骨材及び水の全質量Mfと全容積Vfとを計量す
る。計量にあたっては、容器内から空気が排出された状
態で行う。
の容積Vs、水の質量Mw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水
の密度として
Vf・ρw)=Vs(ρs―ρw)と変形してみればよくわ
かるように、全質量Mfから細骨材が水に置換されたと
仮定したときの質量Vf・ρwを差し引いた量(Mf―Vf
・ρw)は、細骨材の表乾質量Vs・ρsから細骨材の容
量分の水の質量Vs・ρwを差し引いた量に等しいとの考
えに基づく。
質量Mwを示方配合で示された配合量と比較して補充す
べき不足分を計量し、次いで、該不足分を容器内の細骨
材及び水とともにコンクリート材料とする。
は、湿潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが考慮され
た状態で水の質量Mwの一部として間接的に算出される
とともに、細骨材の質量は、表乾状態のときの質量Ms
として把握される。すなわち、細骨材や水の質量が示方
配合と同等の条件で把握されることとなるので、湿潤状
態が異なる細骨材を用いても、示方配合通りの水量でコ
ンクリートを製造することが可能となる。
該細骨材の表面水については考慮されないこととなる
が、最初に計量する容器内の細骨材と水の量を示方配合
の比率若しくはそれに近い比率にしておけば、細骨材の
補充が必要になったとしても、その補充量はわずかであ
る。そして、かかる補充分の表面水にいたっては、必要
な水量に比べて無視し得る程度の微少量であり、コンク
リートの品質上、何ら問題とはならない。
器内に気泡が入らないように細骨材を水締めするととも
に、該細骨材をその天端が水の液面にほぼ一致するよう
に投入するようにしたならば、容器内の細骨材と水との
比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材の
補充量を大幅に低減することが可能となる。
ート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全量とし
てもよいし、何回かに分けて計量するようにしてもよ
い。
計量方法においては、まず、所定の容器に湿潤状態の細
骨材及び水を入れて該細骨材を水没させ、かかる状態に
て容器内の細骨材及び水の全質量Mfと全容積Vfとを計
量する。計量にあたっては、容器内から空気がほとんど
排出された状態で行う。
の容積Vs、水の質量Mw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水
の密度、aを全容積Vf中に含まれる空気量(%)とし
て
w)/(ρs―ρw)
Vf(1―a/100)・ρw)=Vs(ρs―ρw)と変
形してみればよくわかるように、全質量Mfから細骨材
が水に置換されたと仮定したときの質量Vf(1―a/
100)・ρwを差し引いた量(Mf―Vf(1―a/1
00)・ρw)は、細骨材の表乾質量Vs・ρsから細骨
材の容量分の水の質量Vs・ρwを差し引いた量に等しい
との考えに基づく。
質量Mwを示方配合で示された配合量と比較して補充す
べき不足分を計量し、次いで、該不足分を容器内の細骨
材及び水とともにコンクリート材料とする。
は、湿潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが考慮され
た状態で水の質量Mwの一部として間接的に算出される
とともに、細骨材の質量は、表乾状態のときの質量Ms
として把握される。すなわち、細骨材や水の質量が示方
配合と同等の条件で把握されることとなるので、湿潤状
態が異なる細骨材を用いても、示方配合通りの水量でコ
ンクリートを製造することが可能となる。
該細骨材の表面水については考慮されないこととなる
が、最初に計量する容器内の細骨材と水の量を示方配合
の比率若しくはそれに近い比率にしておけば、細骨材の
補充が必要になったとしても、その補充量はわずかであ
る。そして、かかる補充分の表面水にいたっては、必要
な水量に比べて無視し得る程度の微少量であり、コンク
リートの品質上、何ら問題とはならない。
骨材を水締めするとともに、該細骨材をその天端が水の
液面にほぼ一致するように投入するようにしたならば、
容器内の細骨材と水との比率は、一般的な示方配合に近
いものとなって細骨材の補充量を大幅に低減することが
可能となる。
ート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全量とし
てもよいし、何回かに分けて計量するようにしてもよ
い。
材料の計量方法の実施の形態について、添付図面を参照
して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等
については同一の符号を付してその説明を省略する。
材料の計量方法の手順を示したフローチャートである。
同図でわかるように、本実施形態に係るコンクリート材
料の計量方法においては、まず、所定の容器に湿潤状態
の細骨材及び水を入れて該細骨材を水没させる(ステッ
プ101)。ここで、容器に入れる細骨材及び水の量と
しては、コンクリートの配合単位すなわち1バッチに必
要な量であって、かつ示方配合通りの比率若しくはそれ
に近い比率とするのが望ましい。
該容器内に気泡が入らないようにバイブレータ等を使っ
て細骨材を水締めするとともに、図2に示すように、細
骨材1をその天端が水の液面2にほぼ一致するように投
入するのがよい。
の比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材
の補充量を低減することが可能となる。
と全容積Vfとを計量する(ステップ102)。
から細骨材の容積Vs、水の質量Mw、及び細骨材(表乾
状態)の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρ
wを水の密度として
質量Mwを示方配合で示された配合量と比較して補充す
べき不足分を計量し(ステップ104)、次いで該不足
分を容器内の細骨材及び水とともにコンクリート材料と
する(ステップ105)。細骨材及び水の計量が終了し
たならば、セメント、粗骨材、混和剤その他のコンクリ
ート材料についても示方配合にしたがって計量を行い、
しかる後にコンクリートを製造する。
の表面水は、湿潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが
考慮された状態で水の質量Mwの一部として間接的に算
出されるとともに、細骨材の質量は、表乾状態のときの
質量Msとして把握される。
ンクリート材料の計量方法によれば、細骨材の表面水が
水の質量Mwの一部として間接的に算出されるととも
に、細骨材の質量が表乾状態のときの質量Msとして把
握される。すなわち、細骨材や水の質量は、示方配合と
同等の条件で把握されることとなり、湿潤状態が異なる
細骨材を用いても、該細骨材の表面水率を別途計測する
ことなく、示方配合通りの水量でコンクリートを製造す
ることが可能となる。
の計量方法によれば、容器に細骨材及び水を入れる際、
容器内に気泡が入らないように細骨材を水締めするとと
もに、該細骨材をその天端が水の液面にほぼ一致するよ
うに投入するようにしたので、容器内の細骨材と水との
比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材の
補充量を大幅に低減することが可能となる。
起因する練混ぜ水量の誤差は、きわめて小さくなり、水
量に関する配合精度を大幅に向上させることが可能とな
る。
すなわち1バッチに必要な全量を一度で計量するように
したが、必ずしも細骨材や水を一度で計量する必要はな
く、何回かに分けて行うようにしてもよい。この場合、
上述の実施形態におけるステップ101からステップ1
04までを繰り返すこととなる。
材料の計量方法の手順を示したフローチャートである。
同図でわかるように、本実施形態に係るコンクリート材
料の計量方法においては、まず、所定の容器に湿潤状態
の細骨材及び水を入れて該細骨材を水没させる(ステッ
プ111)。ここで、容器に入れる細骨材及び水の量と
しては、コンクリートの配合単位すなわち1バッチに必
要な量であって、かつ示方配合通りの比率若しくはそれ
に近い比率とするのが望ましい。
バイブレータ等を使って細骨材を水締めするとともに、
細骨材1をその天端が水の液面2にほぼ一致するように
投入するのがよい(第1実施形態の図2参照)。
の比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材
の補充量を低減することが可能となる。なお、水締めを
行うにあたっては、できるだけ気泡が入らないようにす
るのが望ましい。
と全容積Vfとを計量する(ステップ112)。
から細骨材の容積Vs、水の質量Mw、及び細骨材(表乾
状態)の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρ
wを水の密度、aを全容積Vf中に含まれる空気量(%)
として
w)/(ρs―ρw)
質量Mwを示方配合で示された配合量と比較して補充す
べき不足分を計量し(ステップ114)、次いで該不足
分を容器内の細骨材及び水とともにコンクリート材料と
する(ステップ115)。細骨材及び水の計量が終了し
たならば、セメント、粗骨材、混和剤その他のコンクリ
ート材料についても示方配合にしたがって計量を行い、
しかる後にコンクリートを製造する。
の表面水は、湿潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが
考慮された状態で水の質量Mwの一部として間接的に算
出されるとともに、細骨材の質量は、表乾状態のときの
質量Msとして把握される。
ンクリート材料の計量方法によれば、細骨材の表面水が
水の質量Mwの一部として間接的に算出されるととも
に、細骨材の質量が表乾状態のときの質量Msとして把
握される。すなわち、細骨材や水の質量は、示方配合と
同等の条件で把握されることとなり、湿潤状態が異なる
細骨材を用いても、該細骨材の表面水率を別途計測する
ことなく、示方配合通りの水量でコンクリートを製造す
ることが可能となる。
ることができるとともに、従来のように強度面で20%
近い大きな安全率を見込む必要もなくなり、結果的にセ
メント量や混和剤量を節約することが可能となる。
の計量方法によれば、容器に細骨材及び水を入れる際、
細骨材を水締めするとともに、該細骨材をその天端が水
の液面にほぼ一致するように投入するようにしたので、
容器内の細骨材と水との比率は、一般的な示方配合に近
いものとなって細骨材の補充量を大幅に低減することが
可能となる。
起因する練混ぜ水量の誤差は、きわめて小さくなり、水
量に関する配合精度を大幅に向上させることが可能とな
る。
すなわち1バッチに必要な全量を一度で計量するように
したが、必ずしも細骨材や水を一度で計量する必要はな
く、何回かに分けて行うようにしてもよい。この場合、
上述の実施形態におけるステップ111からステップ1
14までを繰り返すこととなる。
3に係る本発明のコンクリート材料の計量方法によれ
ば、細骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把握さ
れることとなり、湿潤状態が異なる細骨材を用いても、
表面水率を別途計測することなく、示方配合通りの水量
でコンクリートを製造することが可能となる。
のコンクリート材料の計量方法によれば、容器内の細骨
材と水との比率は、一般的な示方配合に近いものとなっ
て細骨材の補充量を大幅に低減することが可能となり、
その結果、補充される細骨材の表面水に起因する練混ぜ
水量の誤差がきわめて小さくなるという効果も奏する。
法の手順を示したフローチャート。
た図。
法の手順を示したフローチャート。
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の容器に湿潤状態の細骨材及び水を
入れて該細骨材を水没させ、前記容器内の細骨材及び水
の全質量Mfと全容積Vfとを計量し、前記全質量Mf及
び前記全容積Vfから前記細骨材の容積Vs、前記水の質
量Mw、前記細骨材が表乾状態にあるときの質量Msを、
ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水の密度として Vs=(Mf―Vf・ρw)/(ρs―ρw) Mw=(Vf―Vs)ρw Ms=Mf―Mw から算出し、次いで、前記容器内の細骨材及び水並びに
不足する細骨材若しくは水の補充分をコンクリート材料
とすることを特徴とするコンクリート材料の計量方法。 - 【請求項2】 前記容器に前記細骨材及び前記水を入れ
る際、前記容器内に気泡が入らないように前記細骨材を
水締めするとともに、該細骨材をその天端が前記水の液
面にほぼ一致するように投入する請求項1記載のコンク
リート材料の計量方法。 - 【請求項3】 所定の容器に湿潤状態の細骨材及び水を
入れて該細骨材を水没させ、前記容器内の細骨材及び水
の全質量Mfと全容積Vfとを計量し、前記全質量Mf及
び前記全容積Vfから前記細骨材の容積Vs、前記水の質
量Mw、前記細骨材が表乾状態にあるときの質量Msを、
ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水の密度、aを全
容積Vf中に含まれる空気量(%)として Vs=(Mf―Vf(1―a/100)・ρw)/(ρs―
ρw) Mw=(Vf(1―a/100)―Vs)ρw Ms=Mf―Mw から算出し、次いで、前記容器内の細骨材及び水並びに
不足する細骨材若しくは水の補充分をコンクリート材料
とすることを特徴とするコンクリート材料の計量方法。 - 【請求項4】 前記容器に前記細骨材及び前記水を入れ
る際、前記細骨材を水締めするとともに、該細骨材をそ
の天端が前記水の液面にほぼ一致するように投入する請
求項3記載のコンクリート材料の計量方法。
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JP10-203182 | 1998-07-17 | ||
JP16290199A JP3525803B2 (ja) | 1998-07-17 | 1999-06-09 | コンクリート材料の計量方法 |
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