JP2000061926A - コンクリ―トの製造方法 - Google Patents
コンクリ―トの製造方法Info
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Abstract
クリートの製造を行う。 【解決手段】 予め、骨材の実積率d(d=単位容積重
量/比重)を測定しておき、所定の容積の容器に骨材と
水を投入し、骨材の上面と水面とを同一レベルまたは計
量可能なレベルとなるようにし、容器内の骨材および水
の容積Vを測定する一方、容積V中の空気量をa
(%)、水の体積を(1−a/100−d)×V、骨材
の体積をd×Vとして、これらと混合すべきセメント、
粗骨材または混和剤の必要量を算出する工程を含む。
Description
造する方法に関する。
料の正確な計量が要求される。特に単位水量(配合設計
により計算される水量)は、コンクリート強度に関連の
深い水セメント比に重大な影響を及ぼす。
着しており、この付着水が単位水量に影響を及ぼす。そ
こで、従来では、例えば特開平5−208415号公
報、特開平7−227832号公報に見られるように、
骨材の表面水量を測定しまたは推定し、これに基づいて
投入水量(単位水量−表面水量)を調整していた。
で、配合設計にあたって別途、骨材の表面水量を測定
し、この測定結果に基づいて投入水量を修正する(単位
水量−表面水量)。次いで、計算された水、セメント、
混和剤を計量し、混練することで、配合設計に応じたコ
ンクリートを製造していた。
骨材は保存状態によって表面水の付着状況が異なり、山
の下の方は表面水が多く、山の上の方は少ないため、表
面水量ないしは表面水率を連続的に測定しない限り、安
定したコンクリートの品質を得ることができない。すな
わち、従来では、表面水の測定を一日に数回程度行い、
単位水量を補正したり、赤外線水分計、RIによる方法
などにより表面水を連続的に測定し、その測定値に基づ
き投入水量を補正しているが、このような方法では、コ
ンクリートの連続的な製造が妨げられ、また骨材の表面
水の状態が変化するたびに行わなければならず、作業が
繁雑となっていた。また、骨材が濡れていると、表面水
はかなり多くなり、誤差が大きくなる。
因がかけ離れ、精度の点においては疑問がもたれる。
ものであり、その目的は骨材の表面水量を測定すること
なく、水セメント比を精度良く管理できるようにしたコ
ンクリートの製造方法を提供するものである。
め、本発明のうち請求項1に記載された発明は、予め、
骨材の実積率d(d=単位容積重量/比重)を測定して
おき、容器に骨材と水を投入し、骨材の全部を水に浸漬
せしめ、浸漬した骨材を含む骨材含有水の容積Vを測定
し、投入された骨材の見掛け容積をVSとして、水量を
V−d・VS、骨材の体積をd・VSとして、これらと
混合すべきセメント、粗骨材または混和剤の必要量を算
出する工程を含むことを特徴とする。
体を容器に詰めたときに、容器の容積に対する粉体や粒
体の体積の割合を言い、実積率dと空隙率vとの間には
d=1−vの関係がある。骨材にあっては、骨材の単位
容積重量を比重で割って求められる値であり、その測定
にあたっては、JIS(日本工業規格)によることが好
ましいが、それに限るものではない。同一ロット内では
実積率がほぼ同一であると推定されるので、ロットの一
部について測定すれば足りる。
分)の容器に細骨材を充填すると、ほぼ一定の量とな
り、空隙を水で満たすと、およそその水量がコンクリー
トの単位水量になることを利用するものである。つま
り、水で飽和させながら、細骨材を容器に詰め、この量
を基本にして、残りの材料を計量し、目標の性能のコン
クリートをつくる。粗骨材は表面水が無視できる状態に
しやすく、仮に表面水を含んでいてもその率は小さく、
補正による誤差を生じる原因とはなりにくいこと、他の
材料は乾燥していて正確に計れることが、この原理を可
能にするものである。
細骨材の一部に石灰石微粉末のような微細な骨材を適当
量加えると、実積率が上昇し、空隙を満たす水量が減じ
られる。一方、単位水量を増加させたいときは、別途、
水を計量して加えるか、細骨材と水をつめた容器に上乗
せして(すなわち細骨材の上面のレベルより水面を高く
して)計量すればよい。
発明は、上記容積V中の空気量をも考慮するようにした
もので、容積V中の空気量をa(%)、投入された骨材
の見掛け容積をVSとして、水量をV(1−a/10
0)−d・VS、骨材の体積をd・VS として、これ
らと混合すべきセメント、粗骨材または混和剤の必要量
を算出する工程を含むことを特徴とする。
の全部を水に浸漬することで水量と骨材の体積を得るよ
うにしているが、この際、骨材自体の表面に付着して、
あるいは骨材相互間の細かな空隙に空気が残存している
ことが考えられる。この空気量に関し、上記請求項1の
発明では「投入された骨材の見掛け容積をVSとし
て、」とあるように、当該見掛け容積VSに空気量を見
込んでいて、これによってももちろん相当の精度で水セ
メント比を設定してコンクリートを製造できる。しかし
ながら、算定のベースとなる容積V中の空気量を具体的
に考慮に入れて算式に反映させることにより、より精密
な水セメント比の管理を行うことができる。
発明は、投入された骨材の見掛け容積VS の測定が、
容器に投入された骨材の上面が水平面になるように均
し、または静置し、その骨材の上面のレベルを測定する
ことによるものであることを特徴とする。したがって、
この発明によれば、投入に先立つ骨材の見掛け容積また
は重量の測定が不要である。
た発明は、投入される骨材が細骨材であって、その細骨
材の上面のレベルと水面とを同一レベルにすることを特
徴とする。したがって、この発明によれば、レベルの測
定が容易であり、コンクリートの製造の際の計量作業を
迅速化できる。
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1お
よび図2は本発明方法による製造手順を示す。
る。測定対象骨材としては、細骨材である砂単体、ある
いは砂に砂利などの比較的粒径が小さい粗骨材が入り混
じった混合物のいずれかにすることができる。
容積の容器に骨材を充填し、その重量を測定し、比重を
算出し、容積を比重で割れば、実積率dが算出される。
器内に充填し、次いで、骨材の上面と同一かまたはそれ
より高いレベルの水面になるまで水を投入する。
掛け容積VSを、水面レベルから骨材を含む骨材含有水
の容積Vを、それぞれ知ることができる。骨材の見掛け
容積VSは、投入前に、別の測定容器で測定しておいて
もよい。これより、水量=V−d・VSとなり、骨材の
体積=d・VSとなる。あるいは図2のように、容積V
中の空気量をa(%)とすると、水量=V(1−a/1
00)−d・VSとなり、骨材の体積=d・VSとな
る。
ば、骨材を含む骨材含有水の容積Vおよび骨材の見掛け
容積VSは同一である。すなわち、V=VSである。
ルの場合は、水量=(1−d)・Vとなり、骨材の体積
=d・Vとなる。空気量をa(%)として考慮した場合
には、骨材の体積は同じで、水量=(1−a/100−
d)・Vとなる。
れぞれ算出されたなら、この骨材量をベースとして、予
め定められた配合設計から残部の投入水量、セメント、
粗骨材、混和剤の比をそれぞれ計算し、その計算値に基
づき、各材料を計量した後、前記容器内の骨材−水の混
合物をこれらに加え、混練することで、その配合設計に
応じた水セメント比のコンクリート組成物を得ることが
出来る。
測定することなしにコンクリートの製造が行え、面倒で
変動の大きな表面水量の測定を省略でき、また、該当す
るロットの骨材の実積率はほぼ同一と見なせるため、そ
の配合設計に応じて精度良く水セメント比を設定でき
る。
で、さらに高精度で水セメント比を設定することができ
る。
て配合を決めても良いし、規模が大きい場合には、実積
率を数値入力するだけで、自動的に必要な残部各材料を
演算計量し、混錬し、生産化する自動システムを導入す
ることもできる。
明する。但し、数値的なものはそのコンクリートを作る
量や、コンクリート配合設計に応じて変更されるので、
以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の
配合設計では、算式上、空気量を考慮しない場合を扱っ
ているが、空気量を考慮した場合であっても、同様に配
合設計できることはもちろんである。
その間隙に水を満たすと、水量w(体積)は、w=50
0×(1−0.66)=170(l) 水の重量W(重量)は、W=170kg 細骨材s(体積)は、s=500×0.66=330
(l) 細骨材の重量S(重量)は、S=330×2.60(細
骨材の比重)=858kg であると推定される。
し、また要求される強度性能から水セメント比(重量
比)を50%に設定する。 空気量Airは、Air=45(l) セメント重量C(水量/水セメント比)は、C=170
×2.0=340kg セメント容積cは、c=340/3.15(セメントの
比重)=108(l) となる。
+330+108)=347(l) 粗骨材G(重量)は、G=347×2.60(粗骨材の
比重)=902kgとなる。
る。 W(水) 170kg/m3 C(コンクリート) 340kg/m3 S(細骨材) 858kg/m3 G(粗骨材) 902kg/m3 W/C(水セメント比)50.0% s/a(細骨材率) 48.7%(a=s+g)
トが表面水量を測定することなしに、製造することが可
能となる。
られている場合は、その値で計算されるように各材料の
比率を修正すれば所要の配合にすることができる。細骨
材が予定より少なすぎる(水が多すぎる)場合は、細骨
材の一部を追加する方法もあり(細骨材は少量になるの
で誤差は小さい)、また、実積率が高くなるような方法
によってもよい。
明によるコンクリートの製造方法にあっては、骨材の表
面水量を測定することなく、表面水による影響を受けな
い、安定した品質のコンクリートを製造することができ
る。
明図である。
す説明図である。
製造手順を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 予め、骨材の実積率d(d=単位容積重
量/比重)を測定しておき、容器に骨材と水を投入し、
骨材の全部を水に浸漬せしめ、浸漬した骨材を含む骨材
含有水の容積Vを測定し、投入された骨材の見掛け容積
をVS として、水量をV−d・VS、骨材の体積をd
・VSとして、これらと混合すべきセメント、粗骨材ま
たは混和剤の必要量を算出する工程を含むことを特徴と
するコンクリートの製造方法。 - 【請求項2】 予め、骨材の実積率d(d=単位容積重
量/比重)を測定しておき、容器に骨材と水を投入し、
骨材の全部を水に浸漬せしめ、浸漬した骨材を含む骨材
含有水の容積Vを測定し、容積V中の空気量をa
(%)、投入された骨材の見掛け容積をVSとして、水
量をV(1−a/100)−d・VS、骨材の体積をd
・VS として、これらと混合すべきセメント、粗骨材
または混和剤の必要量を算出する工程を含むことを特徴
とするコンクリートの製造方法。 - 【請求項3】 投入された骨材の見掛け容積VSの測定
が、容器に投入された骨材の上面が水平面になるように
均し、または静置し、その骨材の上面のレベルを測定す
ることによるものであることを特徴とする請求項1また
は2に記載のコンクリートの製造方法。 - 【請求項4】 投入される骨材が細骨材であって、その
細骨材の上面のレベルと水面とを同一レベルにすること
を特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載のコンク
リートの製造方法。
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JP15630899A JP3820798B2 (ja) | 1998-06-12 | 1999-06-03 | コンクリート製造にあたって水量及び骨材量を求める方法 |
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WO2002060665A1 (fr) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Obayashi Corporation | Dispositif et procede de pesee de materiau a base de beton |
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JP2019038234A (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-14 | 株式会社フソーマテリアル | 生コンの製造におけるco2排出量削減方法 |
-
1999
- 1999-06-03 JP JP15630899A patent/JP3820798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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