JP2002228420A - シリコン薄膜の膜厚測定方法並びにその方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体素子及び半導体装置 - Google Patents

シリコン薄膜の膜厚測定方法並びにその方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体素子及び半導体装置

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JP2002228420A
JP2002228420A JP2001024925A JP2001024925A JP2002228420A JP 2002228420 A JP2002228420 A JP 2002228420A JP 2001024925 A JP2001024925 A JP 2001024925A JP 2001024925 A JP2001024925 A JP 2001024925A JP 2002228420 A JP2002228420 A JP 2002228420A
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silicon thin
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measuring
film
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Nobuyuki Takakura
信之 高倉
Noriyuki Yasuike
則之 安池
Masaharu Yasuda
正治 安田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完成品とされた状態でも、シリコン薄膜の膜
厚を非破壊で測定することのできるようにする。 【解決手段】 シリコン薄膜1bを有してなる半導体素
子10のそのシリコン薄膜1bの膜厚を測定するシリコ
ン薄膜の膜厚測定方法であって、シリコン薄膜1bの表
面へ向かって、0.9μm以上の波長を有した赤外線を
照射し、シリコン薄膜1bの表面による反射光L2とシ
リコン薄膜1bの裏面による反射光L3との干渉結果に
基づいて、シリコン薄膜1bの膜厚を測定するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン薄膜を有
した半導体素子及びその半導体素子を有してなる半導体
装置並びにそれらのシリコン薄膜を膜厚を測定するシリ
コン薄膜の膜厚測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧力センサや加速度センサ等のマ
イクロセンサ、可動部分を有したマイクロアクチュエー
タ等の半導体素子が、シリコンウエハを使用して製造さ
れている。これらの半導体素子は、LSIとは異なっ
て、シリコン薄膜を有しており、そのシリコン薄膜の撓
み、応力、振動等の主としてシリコン薄膜の機械的性質
を利用して、圧力センサや加速度センサ等のマイクロセ
ンサの場合は、圧力や加速度を測定し、可動部分を有し
たマイクロアクチュエータマイクロアクチュエータは、
可動部分を動作させる。
【0003】従って、シリコン薄膜の膜厚は、半導体素
子の性能を決定する重要なパラーメータとなっており、
シリコン薄膜の膜厚の測定が大変重要である。
【0004】一方、シリコン薄膜の膜厚を測定するシリ
コン薄膜の膜厚測定方法としては、従来より、以下に示
す2種類の方法が知られている。
【0005】その第1のシリコン薄膜の膜厚測定方法
は、図6に矢示するように、シリコン薄膜Aの表面及び
裏面へ向かって光線をそれぞれ照射し、その照射した光
線の焦点距離を利用して、シリコン薄膜Aの表面へ光線
を照射した光源からシリコン薄膜Aの表面までの距離
と、シリコン薄膜Aの裏面へ光線を照射した光源からシ
リコン薄膜Aの裏面までの距離を計測し、さらに、両光
源間の距離に基づいて、シリコン薄膜Aの膜厚を測定す
る方法である。
【0006】また、第1のシリコン薄膜の膜厚測定方法
は、半導体素子を樹脂に封止し、その封止した樹脂とと
もに半導体素子を研磨して、半導体素子の断面を露出さ
せた後に、シリコン薄膜の膜厚を測定する方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の第1の
シリコン薄膜の膜厚測定方法にあっては、シリコン薄膜
Aの表面及び裏面へ向かって光線をそれぞれ照射する必
要があるために、シリコン薄膜Aの裏面がガラス基板上
に重合した状態となって完成品とされた半導体素子のシ
リコン薄膜の膜厚の測定をすることはできない。
【0008】また、従来の第2のシリコン薄膜の膜厚測
定方法にあっては、封止した樹脂とともに、半導体素子
を研磨して断面を露出させるために、非破壊で半導体素
子のシリコン薄膜の膜厚の測定をすることはできない。
【0009】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、完成品とされた状態で
も、シリコン薄膜の膜厚を非破壊で測定することのでき
るシリコン薄膜の膜厚測定方法並びにその方法によりシ
リコン薄膜の膜厚が測定される半導体素子及び半導体装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のシリコン薄膜の膜厚測定方法
は、シリコン薄膜を有してなる半導体素子のそのシリコ
ン薄膜の膜厚を測定するシリコン薄膜の膜厚測定方法で
あって、シリコン薄膜の表面へ向かって、0.9μm以
上の波長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜の表面
による反射光とシリコン薄膜の裏面による反射光との干
渉結果に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定するよう
にしている。
【0011】請求項2記載のシリコン薄膜の膜厚測定方
法は、シリコン薄膜及びそのシリコン薄膜の表面に重合
する重合層を有してなる半導体素子のそのシリコン薄膜
の膜厚を測定するシリコン薄膜の膜厚測定方法であっ
て、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を重合層に
設け、その貫通部に0.9μm以上の波長を有した赤外
線を照射し、シリコン薄膜の表面による反射光とシリコ
ン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づいて、シ
リコン薄膜の膜厚を測定するようにしている。
【0012】請求項3記載のシリコン薄膜の膜厚測定方
法は、シリコン薄膜を有してなる半導体素子が同一平面
上に複数個集合した半導体装置のそのシリコン薄膜の膜
厚を測定するシリコン薄膜の膜厚測定方法であって、半
導体装置の複数個の半導体素子のうち一部の半導体素子
のシリコン薄膜の表面へ向かって、0.9μm以上の波
長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜の表面による
反射光とシリコン薄膜の裏面による反射光との干渉結果
に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定するようにして
いる。
【0013】請求項4記載のシリコン薄膜の膜厚測定方
法は、シリコン薄膜及びそのシリコン薄膜の表面に重合
する重合層を有してなる半導体素子が同一平面上に複数
個集合した半導体装置のそのシリコン薄膜の膜厚を測定
するシリコン薄膜の膜厚測定方法であって、半導体装置
の複数個の半導体素子のうち一部の半導体素子の重合層
に、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を設け、そ
の貫通部に0.9μm以上の波長を有した赤外線を照射
し、シリコン薄膜の表面による反射光とシリコン薄膜の
裏面による反射光との干渉結果に基づいて、シリコン薄
膜の膜厚を測定するようにしている。
【0014】請求項5記載の半導体素子は、シリコン薄
膜及びそのシリコン薄膜の表面に重合する重合層を有し
てなる半導体素子であって、シリコン薄膜の表面へ向か
って0.9μm以上の波長を有した赤外線が表面に照射
されることにより、シリコン薄膜の表面による反射光と
シリコン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づい
てシリコン薄膜の膜厚が測定されるよう、シリコン薄膜
の表面を露出させる貫通部を重合層に設けた構成にして
いる。
【0015】請求項6記載の半導体装置は、シリコン薄
膜及びそのシリコン薄膜の表面に重合する重合層を有し
てなる半導体素子が同一平面上に複数個集合した半導体
装置であって、半導体素子のシリコン薄膜の表面へ向か
って0.9μm以上の波長を有した赤外線が表面に照射
されることにより、シリコン薄膜の表面による反射光と
シリコン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づい
て、シリコン薄膜の膜厚が測定されるよう、シリコン薄
膜の表面を露出させる貫通部を、前記複数個の半導体素
子のうちの一部の半導体素子の重合層に設けた構成にし
ている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態のシリコン
薄膜の膜厚測定方法を図1に基づいて以下に説明する。
【0017】1はシリコン基板で、半導体素子10をな
すものであって、その中央部に裏面側から凹部1aが設
けられて、局部的に薄いシリコン薄膜1bが形成されて
いる。このシリコン薄膜1bの表面に、波長が0.9μ
m以上の赤外線が照射される。ここで、照射される赤外
線の波長を0.9μm以上とする理由は、光学的吸収係
数を10-3(1/cm)以下として、シリコンに透過させ
るためである。図1では、赤外線の照射光に符号L1を
付している。
【0018】赤外線の照射光L1は、シリコン薄膜1b
の表面及び裏面でそれぞれ反射される。図1では、シリ
コン薄膜1bの表面による反射光に符号L2を付し、シ
リコン薄膜1bの裏面による反射光に符号L3を付して
いる。この反射光L3は、反射光2よりも、シリコン薄
膜1bの膜厚の情報を含む光路差分だけ位相が遅れてい
るので、その位相の遅れにより、反射光2と干渉するこ
ととなる。従って、シリコン薄膜1bの表面から離れた
箇所で、赤外線の反射率を計測すると、反射率が干渉波
状となる。この干渉波は、シリコン薄膜1bの情報を含
んでいるため、高速フーリエ変換により、干渉波に基づ
いて、シリコン薄膜1bの膜厚を求めることができる。
【0019】かかるシリコン薄膜1bの膜厚測定方法に
あっては、シリコン薄膜1bの表面へ向かって、0.9
μm以上の波長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜
1bの表面による反射光L2とシリコン薄膜1bの裏面
による反射光L3との干渉波に基づいて、シリコン薄膜
1bの膜厚を測定するようにしているから、シリコン薄
膜1bの裏面側がガラス基板等に重合して完成品とされ
た状態でも、シリコン薄膜1bの膜厚を非破壊で測定す
ることができる。
【0020】次に、本発明の第2実施形態のシリコン薄
膜1bの膜厚測定方法を図2に基づいて以下に説明す
る。なお、第1実施形態と実質的に同一のものには、同
一の符号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記
す。
【0021】本実施形態は、基本的には第1実施形態と
同様であるが、シリコン薄膜1bの膜厚が測定される半
導体素子10は、シリコン薄膜1bを有したシリコン基
板1の他に、シリコン基板1を保護するようシリコン基
板1の表面上に設けられてシリコン薄膜1bの表面に重
合する保護膜(重合層)2を有し、この保護膜2に、シ
リコン薄膜1bの表面を露出させる貫通孔(貫通部)2
aが設けられている。この半導体素子10は、その貫通
孔2aに0.9μm以上の波長を有した赤外線が照射さ
れることにより、シリコン薄膜1bの表面に、赤外線が
照射されるようにしている。
【0022】また、保護膜2に設けられた貫通孔2a
は、10μm角以上とされて、赤外線のビームスポット
がシリコン薄膜1bの表面に十分に照射されるようにし
ている。
【0023】かかるシリコン薄膜の膜厚測定方法にあっ
ては、シリコン薄膜1bの表面を露出させる貫通孔2a
を保護膜2に設け、その貫通孔2aに0.9μm以上の
波長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜1bの表面
による反射光L2とシリコン薄膜1bの裏面による反射
光L3との干渉波に基づいて、シリコン薄膜1bの膜厚
を測定するようにしているから、シリコン薄膜1bの表
面に重合する保護膜2を有していない場合と同様に、シ
リコン薄膜1bの裏面側がガラス基板等に重合して完成
品とされた状態でも、シリコン薄膜1bの膜厚を非破壊
で測定することができる。
【0024】次に、本発明の第3実施形態のシリコン薄
膜の膜厚測定方法を図3に基づいて以下に説明する。な
お、第2実施形態と実質的に同一のものには、同一の符
号を付し、第2実施形態と異なるところのみ記す。第2
実施形態は、シリコン薄膜1b及びそのシリコン薄膜1
bの表面に重合する保護膜2を有してなる半導体素子1
0のそのシリコン薄膜1bの膜厚を測定するシリコン薄
膜の膜厚測定方法であるが、本実施形態は、シリコン薄
膜1b及びそのシリコン薄膜1bの表面に接して重合す
る保護膜(重合層)2を有してなる半導体素子10にダ
イシングされる前のシリコンウエハー3、言いかえれ
ば、上記した半導体素子10が同一平面上に複数個集合
したシリコンウエハー3よりなる半導体装置20のその
シリコン薄膜1bの膜厚を測定するシリコン薄膜の膜厚
測定方法である。
【0025】このシリコンウエハー3は、図3に示すよ
うに、略マトリックス状に、半導体素子10が同一平面
上に複数個集合したものであり、複数個の半導体素子1
0のうち一部の半導体素子10の保護膜2に、シリコン
薄膜1bの表面を露出させる貫通孔2aが設けられてい
る。
【0026】この半導体装置20は、その貫通孔2aに
0.9μm以上の波長を有した赤外線が照射されること
により、シリコン薄膜1bの表面に、赤外線が照射され
るようにしている。
【0027】かかるシリコン薄膜の膜厚測定方法にあっ
ては、第2実施形態と同様に、シリコン薄膜1bの表面
を露出させる貫通孔2aを保護膜2に設け、その貫通孔
2aに0.9μm以上の波長を有した赤外線を照射し、
シリコン薄膜1bの表面による反射光L2とシリコン薄
膜1bの裏面による反射光L3との干渉結果に基づい
て、シリコン薄膜1bの膜厚を測定して、膜厚分布を推
定できるようにしているから、シリコン薄膜1bの裏面
側がガラス基板等に重合して完成品とされた状態でも、
シリコン薄膜1bの膜厚を非破壊で測定することができ
る。
【0028】また、半導体装置20の複数個の半導体素
子10のうち、一部の半導体素子10のシリコン薄膜1
bの表面へ向かってのみ、0.9μm以上の波長を有し
た赤外線を照射するのであるから、半導体装置20の複
数個の半導体素子10全てのシリコン薄膜1bの表面
へ、0.9μm以上の波長を有した赤外線を照射する場
合に比較して、計測が容易になるとともに、貫通孔2a
を設けることがあまり望ましくない場合でも、そのよう
な貫通孔2aを設ける箇所を少なくすることができる。
【0029】なお、本実施形態によりシリコン薄膜1b
の膜厚が測定される半導体装置20は、保護膜2が設け
られているが、保護膜2が設けられていない場合でも、
半導体装置20の複数個の半導体素子10全てのシリコ
ン薄膜1bの表面へ0.9μm以上の波長を有した赤外
線を照射する場合に比較して計測が容易になるという効
果を奏することができる。
【0030】次に、本発明の第4実施形態のシリコン薄
膜の膜厚測定方法を図4に基づいて以下に説明する。な
お、第1実施形態と実質的に同一のものには、同一の符
号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記す。
【0031】本実施形態は、基本的には第1実施形態と
同様であるが、シリコン薄膜1bの膜厚が測定される半
導体素子10は、シリコン薄膜1bを有したシリコン基
板1の他に、シリコン薄膜1bと離れて重合する対向部
(重合層)4aを有してシリコン基板1に接合されたガ
ラス基板4を有し、そのガラス基板4の対向部4aに、
シリコン薄膜1bの表面を露出させる貫通孔(貫通部)
4bが設けられている。この半導体素子10は、その貫
通孔4bに0.9μm以上の波長を有した赤外線が照射
されることにより、シリコン薄膜1bの表面に、赤外線
が照射されるようにしている。
【0032】かかるシリコン薄膜1bの膜厚測定方法に
あっては、第2実施形態と同様の効果を奏することがで
きる。
【0033】次に、本発明の第5実施形態のシリコン薄
膜の膜厚測定方法を図5に基づいて以下に説明する。な
お、第4実施形態と実質的に同一のものには、同一の符
号を付し、第4実施形態と異なるところのみ記す。第4
実施形態は、シリコン薄膜1b及びそのシリコン薄膜1
bの表面に対向して重合する対向部4aを有してなる半
導体素子10のそのシリコン薄膜1bの膜厚を測定する
シリコン薄膜の膜厚測定方法であるが、本実施形態は、
シリコン薄膜1b及びそのシリコン薄膜1bの表面に対
向して重合する対向部4aを接合してなる半導体素子1
0にダイシングされる前の半導体装置20、言いかえれ
ば、上記した半導体素子10が同一平面上に複数個集合
した半導体装置20のそのシリコン薄膜1bの膜厚を測
定するシリコン薄膜の膜厚測定方法である。
【0034】この半導体装置20は、図5に示すよう
に、シリコンウエハー3の上にガラス基板4が接合され
たものである。このものは、シリコン基板1にガラス基
板4が接合されてなる半導体素子10が、略マトリック
ス状に、同一平面上に複数個集合しており、複数個の半
導体素子10のうち,一部の半導体素子10の対向部4
aに、シリコン薄膜1bの表面を露出させる貫通孔4b
が設けられている。
【0035】この半導体装置20は、その貫通孔4bに
0.9μm以上の波長を有した赤外線が照射されること
により、シリコン薄膜1bの表面に、赤外線が照射され
るようにしている。
【0036】かかるシリコン薄膜の膜厚測定方法にあっ
ては、第3実施形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載のシリコン薄膜の膜厚測定
方法は、シリコン薄膜の表面へ向かって、0.9μm以
上の波長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜の表面
による反射光とシリコン薄膜の裏面による反射光との干
渉結果に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定するよう
にしているから、シリコン薄膜の裏面側がガラス基板等
に重合して完成品とされた状態でも、シリコン薄膜の膜
厚を非破壊で測定することができる。
【0038】請求項2記載のシリコン薄膜の膜厚測定方
法は、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を重合層
に設け、その貫通部に0.9μm以上の波長を有した赤
外線を照射し、シリコン薄膜の表面による反射光とシリ
コン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づいて、
シリコン薄膜の膜厚を測定するようにしているから、シ
リコン薄膜の表面に重合する重合層を有していない場合
と同様に、シリコン薄膜の裏面側がガラス基板等に重合
して完成品とされた状態でも、シリコン薄膜の膜厚を非
破壊で測定することができる。
【0039】請求項3記載のシリコン薄膜の膜厚測定方
法は、シリコン薄膜の表面へ向かって、0.9μm以上
の波長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜の表面に
よる反射光とシリコン薄膜の裏面による反射光との干渉
結果に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定するように
しているから、シリコン薄膜の裏面側がガラス基板等に
重合して完成品とされた状態でも、シリコン薄膜の膜厚
を非破壊で測定することができる。また、半導体装置の
複数個の半導体素子のうち一部の半導体素子のシリコン
薄膜の表面へ向かってのみ、0.9μm以上の波長を有
した赤外線を照射するのであるから、半導体装置をなす
複数個の半導体素子全てのシリコン薄膜の表面へ、0.
9μm以上の波長を有した赤外線を照射する場合に比較
して、計測が容易になる。
【0040】請求項4記載のシリコン薄膜の膜厚測定方
法は、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を重合層
に設け、その貫通部に0.9μm以上の波長を有した赤
外線を照射し、シリコン薄膜の表面による反射光とシリ
コン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づいて、
シリコン薄膜の膜厚を測定するようにしているから、、
シリコン薄膜の表面に重合する重合層を有していない場
合と同様に、シリコン薄膜の裏面側がガラス基板等に重
合して完成品とされた状態でも、シリコン薄膜の膜厚を
非破壊で測定することができる。また、半導体装置の複
数個の半導体素子のうち一部の半導体素子の重合層にの
み、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を設けるの
であるから、貫通部を設けることがあまり望ましくない
場合でも、そのような貫通部を設ける箇所を少なくする
ことができる。
【0041】請求項5記載の半導体素子は、シリコン薄
膜の表面に重合する重合層を有してなるものであるが、
シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を重合層に設け
ているので、その貫通部に0.9μm以上の波長を有し
た赤外線を照射することにより、シリコン薄膜の表面に
0.9μm以上の波長を有した赤外線を照射する赤外線
を照射することができ、シリコン薄膜の表面による反射
光とシリコン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基
づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定することができる。
【0042】請求項6記載の半導体装置は、シリコン薄
膜及びそのシリコン薄膜の表面に重合する重合層を有し
てなる半導体素子が同一平面上に複数個集合したもので
あるが、複数個の半導体素子のうちの一部の半導体素子
の重合層に、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を
設けているので、その貫通部に0.9μm以上の波長を
有した赤外線を照射することにより、シリコン薄膜の表
面に0.9μm以上の波長を有した赤外線を照射する赤
外線を照射することができ、シリコン薄膜の表面による
反射光とシリコン薄膜の裏面による反射光との干渉結果
に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定することができ
る。また、半導体装置をなす複数個の半導体素子のうち
一部の半導体素子の重合層にのみ、半導体装置をなす複
数個の半導体素子のうち一部の半導体素子の重合層に、
シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を設けるのであ
るから、貫通部を設けることがあまり望ましくない場合
でも、そのような貫通部を設ける箇所を少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシリコン薄膜の膜厚測
定方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体素
子の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態のシリコン薄膜の膜厚測
定方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体素
子の断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態のシリコン薄膜の膜厚測
定方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体装
置の斜視図である。
【図4】本発明の第4実施形態のシリコン薄膜の膜厚測
定方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体素
子の断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態のシリコン薄膜の膜厚測
定方法によりシリコン薄膜の膜厚が測定される半導体装
置の斜視図である。
【図6】第1従来例のシリコン薄膜の膜厚測定方法を示
す半導体素子の断面図である。
【符号の説明】
1a シリコン薄膜 2 保護層(重合層) 2a 貫通孔(貫通部) 4a 対向部(重合層) 4b 貫通孔(貫通部) 10 半導体素子 20A 半導体装置 L2 反射光 L3 反射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 正治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA30 BB17 CC02 DD00 FF52 GG22 HH04 HH12 4M106 AA01 BA08 CA48 DH03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン薄膜を有してなる半導体素子の
    そのシリコン薄膜の膜厚を測定するシリコン薄膜の膜厚
    測定方法であって、シリコン薄膜の表面へ向かって、
    0.9μm以上の波長を有した赤外線を照射し、シリコ
    ン薄膜の表面による反射光とシリコン薄膜の裏面による
    反射光との干渉結果に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を
    測定することを特徴とするシリコン薄膜の膜厚測定方
    法。
  2. 【請求項2】 シリコン薄膜及びそのシリコン薄膜の表
    面に重合する重合層を有してなる半導体素子のそのシリ
    コン薄膜の膜厚を測定するシリコン薄膜の膜厚測定方法
    であって、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を重
    合層に設け、その貫通部に0.9μm以上の波長を有し
    た赤外線を照射し、シリコン薄膜の表面による反射光と
    シリコン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づい
    て、シリコン薄膜の膜厚を測定することを特徴とするシ
    リコン薄膜の膜厚測定方法。
  3. 【請求項3】 シリコン薄膜を有してなる半導体素子が
    同一平面上に複数個集合した半導体装置のそのシリコン
    薄膜の膜厚を測定するシリコン薄膜の膜厚測定方法であ
    って、半導体装置の複数個の半導体素子のうち一部の半
    導体素子のシリコン薄膜の表面へ向かって、0.9μm
    以上の波長を有した赤外線を照射し、シリコン薄膜の表
    面による反射光とシリコン薄膜の裏面による反射光との
    干渉結果に基づいて、シリコン薄膜の膜厚を測定するこ
    とを特徴とするシリコン薄膜の膜厚測定方法。
  4. 【請求項4】 シリコン薄膜及びそのシリコン薄膜の表
    面に重合する重合層を有してなる半導体素子が同一平面
    上に複数個集合した半導体装置のそのシリコン薄膜の膜
    厚を測定するシリコン薄膜の膜厚測定方法であって、半
    導体装置の複数個の半導体素子のうち一部の半導体素子
    の重合層に、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を
    設け、その貫通部に0.9μm以上の波長を有した赤外
    線を照射し、シリコン薄膜の表面による反射光とシリコ
    ン薄膜の裏面による反射光との干渉結果に基づいて、シ
    リコン薄膜の膜厚を測定することを特徴とするシリコン
    薄膜の膜厚測定方法。
  5. 【請求項5】 シリコン薄膜及びそのシリコン薄膜の表
    面に重合する重合層を有してなる半導体素子であって、
    シリコン薄膜の表面へ向かって0.9μm以上の波長を
    有した赤外線が表面に照射されることにより、シリコン
    薄膜の表面による反射光とシリコン薄膜の裏面による反
    射光との干渉結果に基づいてシリコン薄膜の膜厚が測定
    されるよう、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部を
    重合層に設けたことを特徴とする半導体素子。
  6. 【請求項6】 シリコン薄膜及びそのシリコン薄膜の表
    面に重合する重合層を有してなる半導体素子が同一平面
    上に複数個集合した半導体装置であって、半導体素子の
    シリコン薄膜の表面へ向かって0.9μm以上の波長を
    有した赤外線が表面に照射されることにより、シリコン
    薄膜の表面による反射光とシリコン薄膜の裏面による反
    射光との干渉結果に基づいて、シリコン薄膜の膜厚が測
    定されるよう、シリコン薄膜の表面を露出させる貫通部
    を、前記複数個の半導体素子のうちの一部の半導体素子
    の重合層に設けたことを特徴とする半導体装置。
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