JP2017181442A - 応力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出能力を向上する。【解決手段】応力センサ1は、ダイヤフラム10と、ダイヤフラム10の上面に配置された少なくとも1つの感応膜20と、ダイヤフラム10の下面に配置された反射膜30と、反射膜30に光を照射する発光部40と、光に対する反射膜30における反射光を受光する受光部50と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、応力センサに関する。
従来、ダイヤフラムを用いて圧力又は応力等を検出するセンサが知られている。例えば、特許文献1には、ダイヤフラムに加えられる圧力を、ダイヤフラムの撓みに基づいて検出する圧力センサが開示されている。
特開2015−143713号公報
しかしながら、ダイヤフラムを用いた応力センサにおいて、応力の検出能力が必ずしも高くない場合がある。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、検出能力を向上できる応力センサを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る応力センサは、
ダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムの上面に配置された少なくとも1つの感応膜と、
前記ダイヤフラムの下面に配置された反射膜と、
前記反射膜に光を照射する発光部と、
前記光に対する前記反射膜における反射光を受光する受光部と、を備える。
本発明の一実施形態に係る応力センサによれば、検出能力を向上できる。
本発明の第1の実施形態に係る応力センサの概略構成を示す上面図である。 図1に示す応力センサのL−L線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る応力センサの概略構成を示す上面図である。 図3に示す応力センサのL’−L’線に沿った断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る応力センサのPD基板の概略構成を示す上面図である。 図5に示すPD基板を含む応力センサの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る応力センサのPD基板の概略構成を示す上面図である。 図7に示すPD基板を含む応力センサの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造に用いるSOI基板の概略構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明に係る実施形態では、ダイヤフラムの面上に配置された膜(感応膜)への物質の吸着によって、ダイヤフラムが変形し、ダイヤフラムに応力が生じるものとして説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る応力センサ1の概略構成を示す上面図であり、図2は、図1に示す応力センサ1のL−L線に沿った断面図である。なお、本明細書では、z軸正方向が上側、z軸負方向が下側であるとして、以下説明する。
応力センサ1は、ダイヤフラム10と、感応膜20と、反射膜30と、発光部40と、受光部50と、フォトダイオード(PD)基板60とを備える。
ダイヤフラム10は、応力を受けて変形することができる。ダイヤフラム10は、例えば、基板11の薄い部分である。言い換えれば、応力センサ1は、一部が周辺部よりも薄い基板11を備えており、薄くなっている基板11の一部がダイヤフラム10である。基板11は、例えば、シリコン(Si)基板である。Si基板は、例えば、n型のSi基板とすることができる。ダイヤフラム10は、図1に示すように、上面側から見て矩形状としてもよい。
ダイヤフラム10の厚さは、変形可能な厚さに設定されていればよい。また、ダイヤフラム10の厚さは、後述する感応膜20に用いられる材料、検出対象となる物質等を考慮して適宜設定されていればよい。一例としては、ダイヤフラム10の厚さは、例えば1μm以上10μm以下に設定される。
基板11は、PD基板60の上面に配置されている。具体的には、図2に示すように、基板11の周辺部の下面がPD基板60の上面に接続されている。このとき、基板11とPD基板60とで囲まれた空間Sが形成されてもよい。すなわち、ダイヤフラム10の下方に、空間Sが形成されてもよい。そして、空間Sには、発光部40及び受光部50が配置されている。
感応膜20は、ダイヤフラム10の上面に配置される。感応膜20は、ダイヤフラム10に応力を印加することができる。感応膜20は、ダイヤフラム10に応力を印加するものであればよい。例えば、感応膜20は、自らが変形するものであればよい。その結果、感応膜20が変形すると、感応膜20の変形の度合いに応じてダイヤフラム10も変化することができる。
感応膜20には、検出対象となる物質に応じた材料が用いられる。感応膜20は、例えば、上面視において円形状である。感応膜20の面積は、例えば、1×10−3mm以上1mm以下である。感応膜20の厚さは、ダイヤフラム10を変形させることができるように適宜設定されていればよい。すなわち、感応膜20の厚さは、感応膜20に用いられる材料、検出対象となる物質等を考慮して適宜選択することができる。
反射膜30は、ダイヤフラム10の下面に配置される。すなわち、反射膜30は、発光部40の光が照射可能な場所に配置されている。そして、反射膜30は、発光部40から照射される光を反射することができる。
発光部40は、反射膜30に光を照射することができる。発光部40は、例えば、LED(Light Emitting Diode)チップ又はLD(Laser Diode)チップであればよい。本実施形態では、発光部40は、図2に示すように、PD基板60上に配置された受光部50上に配置される。また、発光部40は、PD基板60上に、接着剤を介して配置されてもよい。
受光部50は、反射膜30での反射光を受光する。受光部50は、例えば、PD(Photo Diode)であればよい。受光部50は、PD基板60上の空間S内に配置される。より具体的には、受光部50の現実に光を受光する場所が空間S内に露出していればよい。本実施形態において、受光部50は、空間Sを挟んで反射膜30に対向する位置に配置される。ただし、受光部50の配置は、これに限られず、反射膜30における反射光を受光可能な任意の位置に配置されていればよい。
なお、図2には、発光部40が照射する光と、受光部50が測定する反射光との一例が、矢印により模式的に示されている。
次に、本実施形態に係る応力センサ1による応力検出の原理について説明する。応力センサ1によるガス分子の検出処理中、発光部40は、連続的に又は所定の間隔で反射膜30に光を照射する。受光部50は、反射膜30からの反射光を受光する。このとき、感応膜20が変形すると、感応膜20の変形に伴い、ダイヤフラム10において感応膜20が配置された領域も変形する。この結果、ダイヤフラム10に配置された反射膜30も変形する。反射膜30が変形すると、反射膜30に入射する光と、反射膜30において光を反射する反射面との角度が、反射膜30の変形前から変化する。そのため、反射膜30における反射光のうち、変形前と比較して受光部50に入射しない光等があり、受光部50で受光される光の強度(光量)が変化する。応力センサ1は、受光部50における反射光の強度の変化に基づいて、ダイヤフラム10に生じる応力を検出できる。このようにして、応力センサ1は、ダイヤフラム10の変形を、受光部50が受光する反射光の強度に基づいて検知する。
感応膜20は、特定の物質との物理的な接触又はその物質との化学反応等によって、伸縮等して変形するものであればよい。この場合には、応力センサ1は、ダイヤフラム10の変形を検知することによって、感応膜20に特定の物質の接触したことを判断することができる。すなわち、応力センサ1を任意の流体に曝すことによって、感応膜20が特定の物質を吸着し、特定の物質を検知することができる。例えば、応力センサ1は、上面側から気体が吹きかけられ、吹きかけられた気体中に検出対象となる所定のガス分子が含まれるか否かを検出できる。
また、第1の実施形態に係る応力センサ1では、検出対象となる物質が感応膜20に吸着した際におけるダイヤフラム10の変形の度合いに応じて、受光部50が受光する光の強度が変化する。特に、ダイヤフラム10の変形の度合いは、感応膜20に吸着された検出対象となる物質の量によって変化するため、応力センサ1によれば、感応膜20に吸着された検出対象となる物質の量に応じて、受光部50が受光する反射光の強度が変化する。従って、応力センサ1によれば、受光部50が受光する反射光の強度に基づいて、感応膜20に吸着された検出対象となる物質の量を推定できる。このようにして、応力センサ1によれば、検出能力を向上できる。
応力センサ1において、空間Sは遮光されていてもよい。言い換えれば、空間Sは、基板11の一部(ダイヤフラム10)の下面、基板11の周辺部の内壁面、およびPD基板60の上面によって囲まされていてもよい。その結果、空間S内に配置された受光部50に迷光が受光されることを低減することができる。そのため、応力センサ1における検出精度を向上させることができる。
反射膜30の材料は、例えば、アルミニウム、金又は銀等が用いられる。反射膜30の平面形状は、例えば円形状である。なお、反射膜30の平面形状は、感応膜20の平面形状と同じであってもよい。この場合、感応膜の変形形状を忠実に出力に反映できるので測定の精度が向上するという効果がある。
反射膜30の面積は、例えば、1×10−3mm又は1mm以下である。反射膜30の面積は、感応膜20の面積よりも小さくてもよい。この場合、感応膜の変形に依らない場所からの反射光が混じりがたくなるので、測定の精度が向上するという効果がある。
反射膜30の厚さは、ダイヤフラム10の厚さよりも、小さく設定されていればよい。その結果、ダイヤフラム10を変形しやすくすることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る応力センサ1aの概略構成を示す上面図であり、図4は、図3に示す応力センサ1aのL’−L’線に沿った断面図である。なお、図3及び図4に示す構成要素において、図1及び図2に示す構成要素と同一の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。
応力センサ1aは、ダイヤフラム10と、2つの感応膜20a,20bと、反射膜30と、発光部40と、2つの受光部50a,50bと、PD基板60とを備える。
2つの感応膜20a,20bは、それぞれ異なるガス分子等の物質を吸着することにより、それぞれ異なるガス分子等の物質を検出する。2つの感応膜20a,20bは、ダイヤフラム10の上面に配置される。応力センサ1aは、感応膜20a,20bがガス分子等の物質を吸着することにより、ガス分子等の物質を検出する。応力センサ1aには、例えば上面側から気体が吹きかけられる。応力センサ1aは、吹きかけられた気体中に、感応膜20a,20bのいずれかが検出対象となる所定のガス分子が含まれるか否かを検出できる。
感応膜20a,20bは、それぞれ上面視において円形状である。感応膜20a,20bは、それぞれ検出対象となる物質がその表面に吸着されると、その物質との物理的な接触又はその物質との化学反応等によって、伸縮等して変形する。感応膜20a,20bには、それぞれ検出対象となる物質に応じた材料が用いられる。本実施形態では、感応膜20a,20bは、それぞれ異なる物質が検出対象となるように構成される。ダイヤフラム10及び感応膜20a,20bの厚さは、感応膜20a,20bに用いられる材料、検出対象となる物質等を考慮して適宜選択することができる。
本実施形態における反射膜30及び発光部40は、それぞれ第1実施形態における反射膜30及び発光部40と同様であるため、ここではその説明を省略する。なお、本実施形態において、発光部40は、応力センサ1aの上面視において、2つの感応膜20a、20bの中間に配置される。
受光部50a,50bは、発光部40が照射した光に対する反射膜30における反射光(散乱光)を受光する。受光部50a,50bは、例えばPDにより構成される。受光部50a,50bは、PD基板60上に配置される。本実施形態において、受光部50a,50bは、空間Sを挟んで反射膜30に対向する位置に配置される。また、本実施形態において、受光部50a,50bは、応力センサ1aの上面視において、それぞれ感応膜20a,20bと重なるように、感応膜20a,20bの下方に配置される。かかる受光部50a,50bの配置により、受光部50a,50bは、それぞれ反射膜30のうち感応膜20a,20bの下方に位置する部分における反射光を受光する。ただし、受光部50a,50bの配置は、これに限られず、反射膜30における反射光を受光可能な任意の位置に配置されていればよい。
次に、本実施形態に係る応力センサ1aによる応力検出の原理について説明する。応力センサ1aによるガス分子の検出処理中、発光部40は、連続的に又は所定の間隔で反射膜30に光を照射する。受光部50a,50bは、反射膜30からの反射光を受光する。応力センサ1aに気体が吹きかけられ、検出対象となる物質(ガス分子)が感応膜20a,20bに吸着されると、感応膜20a,20bが変形する。感応膜20a,20bの変形に伴い、ダイヤフラム10において感応膜20a,20bが配置された領域も変形する。この結果、ダイヤフラム10に配置された反射膜30も変形する。反射膜30が変形すると、反射膜30に入射する光と、反射膜30において光を反射する反射面との角度が、反射膜30の変形前から変化する。そのため、反射膜30における反射光のうち、受光部50a,50bで受光される光の強度が変化する。応力センサ1は、受光部50a,50bにおける反射光の強度の変化に基づいて、ダイヤフラム10に生じる応力を検出できる。
特に、本実施形態に係る応力センサ1aのダイヤフラム10には、それぞれ異なる物質を吸着する2つの感応膜20a,20bが配置されている。そのため、応力センサ1aに吹きかけられる気体に含まれる物質及びその割合等によって、ダイヤフラム10において感応膜20a,20bがそれぞれ配置された領域の変形の度合いが異なる。受光部50a,50bには、ダイヤフラム10の変形に応じた反射光が入射するため、応力センサ1aによれば、受光部50a,50bがそれぞれ受光した光の強度の変化に基づいて、感応膜20a,20bがそれぞれ吸着した物質を検出できる。
第2の実施形態に係る応力センサ1aにおいて、その他の構成及び効果は、第1の実施形態に係る応力センサ1と同様である。
なお、第2の実施形態では、応力センサ1aが2つの感応膜20a,20bを備える場合について説明したが、応力センサ1aが備える感応膜の個数は、2つに限られない。応力センサ1aは、3つ以上の感応膜を備えていてもよい。応力センサ1aが3つ以上の感応膜を備え、各感応膜がそれぞれ異なる物質を吸着する場合、応力センサ1aは、感応膜の個数に応じた種類の物質(ガス分子)を検出できる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る応力センサ1bのPD基板60bの概略構成を示す上面図であり、図6は、図5に示すPD基板60bを含む応力センサ1bの断面図である。なお、図5及び図6に示す構成要素において、図1及び図2に示す構成要素と同一の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態のPD基板60bには、円形状の第1受光部51と、第1受光部51と同心円の円環形状の第2受光部52とが配置される。第2受光部52の内径は、第1受光部51の直径よりも大きい。従って、第1受光部51と第2受光部52とは、重畳する部分を有することなくPD基板60bに配置されている。第2受光部52の外径は、応力センサ1bが備える円形状の感応膜20の直径にほぼ等しくてもよい。また、第1受光部51上には、発光部40が配置される。
図6に示すように、本実施形態に係る応力センサ1bは、ダイヤフラム10と、感応膜20と、反射膜30と、発光部40と、第1受光部51と、第2受光部52と、PD基板60bとを備える。第1受光部51及び第2受光部52は、反射膜30での反射光を受光する。
発光部40から反射膜30に照射された光は、反射膜30で反射して、第1受光部51及び第2受光部52に入射する。このとき、第1受光部51及び第2受光部52は、感応膜20においてそれぞれ異なる位置の変形の度合いを反映した反射光を受光する。つまり、第1受光部51及び第2受光部52が受光する反射光の強度は、感応膜20の変形の度合いに応じてそれぞれ変化する。そのため、応力センサ1bは、第1受光部51及び第2受光部52がそれぞれ受光した光の強度の変化に基づいて、感応膜20の変形の度合いを検出できる。そのため、例えば感応膜20が吸着した物質の種類に応じて感応膜の変形の度合いが異なる場合には、応力センサ1bは、第1受光部51及び第2受光部52がそれぞれ受光した光の強度により、感応膜20が吸着した物質を判別可能である。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る応力センサ1cのPD基板60cの概略構成を示す上面図であり、図8は、図7に示すPD基板60cを含む応力センサ1cの断面図である。なお、図7及び図8に示す構成要素において、図1及び図2に示す構成要素と同一の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態のPD基板60cには、円環形状の第2受光部52と、第3受光部53とが配置される。第3受光部53は、上面視において第2受光部52の円環の中央部に配置される。また、第3受光部53は、上面視において、発光部40と同形状である。なお、第3受光部53は、上面視において、発光部40と同形状でなくてもよく、発光部40よりも第2受光部52側に突出していてもよい。
PD基板60cには、さらに温度センサ70が配置される。温度センサ70は、例えば、熱電対、サーミスタ、バイメタル等の周知の温度センサである。温度センサ70は、空間Sの温度を検出する。温度センサ70が第2受光部52及び第3受光部53と同じPN構造の温度センサである場合には、応力センサ1cの製造工程において、別途工程を追加することなく、温度センサ70を応力センサ1cに設けることができる。
図8に示すように、本実施形態に係る応力センサ1cは、ダイヤフラム10と、感応膜20と、反射膜30と、発光部40と、第2受光部52と、第3受光部53と、PD基板60cと、温度センサ70とを備える。第2受光部52は、反射膜30での反射光を受光する。第3受光部53は、図8に示すように、発光部40から射出される光を受光する。すなわち、第3受光部53は、発光部40の発光量の変化を検出できる。
発光部40から反射膜30に照射された光は、反射膜30で反射して、第2受光部52に入射する。第2受光部52は、感応膜20においてそれぞれ異なる位置の変形の度合いを反映した反射光を受光する。つまり、第2受光部52が受光する反射光の強度は、感応膜20の変形の度合いに応じてそれぞれ変化する。このとき、発光部40からの発光量は、一定とはならずに、ゆらぐ場合がある。発光部40からの発光量がゆらぐと、第2受光部52における反射光の受光量も変化するが、応力センサ1cによれば、第3受光部53が発光部40から射出される光を受光することにより、発光量のゆらぎを測定できる。そのため、応力センサ1cは、第3受光部53で検出した発光部40からの発光量のゆらぎに基づいて、第2受光部52が受光した反射光の受光量について補正を行い、感応膜20の変形を検出できる。
また、感応膜20は、温度により特性が変化する場合がある。すなわち、感応膜20は、温度に応じて変形の度合いが変化する場合がある。そのため、第2受光部52が受光する受光量は、温度によっても変化する場合がある。しかしながら、応力センサ1cは、温度センサ70が取得した温度における感応膜20の特性に基づき、第2受光部52が受光した反射光の受光量について補正を行い、感応膜20の変形を検出できる。
このように、応力センサ1cによれば、発光部40における発光量のゆらぎと、温度に応じた感応膜20の特性の変化とに対して、適宜補正を行って、感応膜20の変形の度合いを検出できる。そのため、応力センサ1cによれば、発光部40における発光量の変化及び温度変化による感応膜20の特性の変化の影響を低減して、経時的に安定した検出が可能である。
(第1の実施形態に係る応力センサの製造工程)
次に、本発明の実施形態に係る応力センサの製造工程の一例について説明する。ここでは、特に第1の実施形態に係る応力センサの製造工程の一例について、図9〜図13を参照して説明する。第2の実施形態に係る応力センサも、第1の実施形態に係る応力センサと同様にして製造することができる。なお、図9〜図13に示す各構成要素において、同一の構成要素には同一符号を付す。
(1)SOI基板の準備
まず、応力センサの製造に用いるSOI基板を準備する。図9に、本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造に用いるSOI基板の概略構造を示す。図9に示すように、SOI基板100は、第1基板110と、SiO層111と、第2基板112とを備える。第1基板110及び第2基板112は、Si基板である。第1基板110は、ダイヤフラムとして機能させるものであり、第2基板112よりも薄い。SOI基板100では、第2基板112上にSiO層111が配置され、SiO層111上に第1基板110が配置されている。SOI基板100は、例えばいわゆる貼り合わせ法によって製造される。なお、以下では、第1基板110はn型であるとする。
(2)ダイヤフラムの形成
SOI基板100の上下を反転させた後、ダイヤフラムを形成する。図10(a)に示すように、第2基板112上にマスクパターン204を形成した後、マスクパターン204により保護されていない第2基板112を、ドライエッチングして凹部400を形成する。このとき、SiO層111がストップ層の役割を果たすように、予めドライエッチングの条件を設定する。その後、ドライエッチングの条件を変更し、図10(b)に示すように、SiO層111を除去してダイヤフラムを形成する。
(3)反射膜の形成
図10(b)に示すマスクパターン204を除去した後、凹部400により形成されたダイヤフラムの下面に、反射膜30を形成する。反射膜30は、例えば図11に示すように、金属等の反射膜材料をダイヤフラムの下面上に蒸着する等により、形成することができる。
(4)感応膜の形成
図11に示すSOI基板100の上下を反転させた後、感応膜20を形成する。図12に示すように、感応膜材料をダイヤフラムの上面上に塗布した後、乾燥させて感応膜20を形成する。
(5)PD基板の貼合せ
ダイヤフラム上に感応膜20を形成した後、受光部(PD)40と発光部(LEDチップ)50とが配置されたPD基板60を、図13に示すように、SOI基板100に貼り合わせる。具体的には、第2基板112の下端側にPD基板を貼り付ける。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1,1a,1b,1c 応力センサ
10 ダイヤフラム
11 基板
20,20a,20b 感応膜
30 反射膜
40 発光部
50,50a,50b 受光部
51 第1受光部
52 第2受光部
53 第3受光部
60,60b,60c PD基板
70 温度センサ
100 SOI基板
110 第1基板
111 SiO
112 第2基板
204 マスクパターン
400 凹部


Claims (4)

  1. ダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの上面に配置された少なくとも1つの感応膜と、
    前記ダイヤフラムの下面に配置された反射膜と、
    前記反射膜に光を照射する発光部と、
    前記光に対する前記反射膜における反射光を受光する受光部と、を備える応力センサ。
  2. 前記ダイヤフラムの変形を、前記受光部が受光する反射光の強度に基づいて検知する、請求項1に記載の応力センサ。
  3. 前記発光部及び前記受光部は遮光空間内に配置されている、請求項1又は2に記載の応力センサ。
  4. 前記感応膜は、複数の感応膜を備え、
    該複数の感応膜はそれぞれ異なる物質を吸着可能である、請求項1から3の何れか一項に記載の応力センサ。

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