JP2016118494A - 圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

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和之 角田
Kazuyuki Tsunoda
和之 角田
久則 与倉
Hisanori Yokura
久則 与倉
村田 稔
Minoru Murata
稔 村田
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Abstract

【課題】ダイアフラムの受圧面に異物が付着して、検出精度が低下することを抑制する圧力センサを提供する。【解決手段】圧力センサ100は、異物300を含む測定媒体の圧力を測定する。圧力センサ100は、ダイアフラム14と、圧力検出素子16と、を備えている。ダイアフラム14は、測定媒体と接触する受圧面14aを有し、測定媒体の圧力に応じて変形する。圧力検出素子16は、ダイアフラム14の変形に応じた検出信号を出力する。受圧面14aは、複数の突出部20を有する凹凸形状をなしている。隣り合う突出部20同士の距離は、異物300の幅以下とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、測定媒体の圧力に応じて変形するダイアフラムと、ダイアフラムの変形に応じた検出信号を出力する圧力検出素子と、を備える圧力センサ及びその製造方法に関する。
に関する。
従来、特許文献1に記載のように、ダイアフラム及び検出用素子を備えるセンサチップが知られている。検出用素子は、ダイアフラムの表面側に形成されている。ダイアフラムの裏面には、被測定圧力が印加される。これにより、ダイアフラムが歪み、この歪みに基づいてセンサチップからセンサ信号が出力される。
特開2006−220455号公報
しかしながら、被測定圧力が印加されるダイアフラムの裏面は、平坦な面とされている。そのため、被測定圧力の異物が裏面に付着する虞がある。裏面に異物が付着すると、センサチップの検出精度が低下する虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ダイアフラムの受圧面に異物が付着して、検出精度が低下することを抑制する圧力センサを提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として下記の実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、異物(300)を含む測定媒体の圧力を測定する圧力センサであって、測定媒体と接触する受圧面(14a)を有し、測定媒体の圧力に応じて変形するダイアフラム(14)と、ダイアフラムの変形に応じた検出信号を出力する圧力検出素子(16)と、を備え、受圧面は、複数の突出部(20)を有する凹凸形状をなし、隣り合う突出部同士の距離は、異物の幅以下とされていることを特徴とする。
上記構成では、異物が突出部同士の間に入り込むことを抑制することができる。これによれば、受圧面が平面とされた構成に較べ、受圧面と異物との接触面積を小さくすることができる。したがって、受圧面に異物が付着して、圧力センサの検出精度が低下することを抑制することができる。
第1実施形態に係る圧力センサの概略構成を示す断面図である。 受圧面の詳細構造を示す断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 塗布工程を説明するための断面図である。 露光工程を説明するための側面図である。 フォトマスクの詳細構造を示す平面図である。 フォトマスクにおけるスリットの詳細構造を示す平面図である。 現像工程を説明するための断面図である。 エッチング工程を説明するための断面図である。 第2実施形態に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図である。 第1変形例に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図である。 第3実施形態に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図であって、図3に対応している。 フォトマスクにおけるスリットの詳細構造を示す平面図であって、図7に対応している。 第2変形例に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図であって、図3に対応している。 第3変形例に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図であって、図2に対応している。 第4変形例に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図であって、図2に対応している。 第5変形例に係る圧力センサにおける受圧面の詳細構造を示す断面図であって、図2に対応している。 図17のXVII−XVII線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。センサ基板の厚さ方向をZ方向、Z方向に直交する特定の方向をX方向、Z方向及びX方向に直交する方向をY方向と示す。X方向及びY方向により規定される平面をXY平面と示す。XY平面に沿う形状を平面形状と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、圧力センサ100の概略構成について説明する。
圧力センサ100は、測定媒体の圧力を検出するセンサである。本実施形態では、測定媒体が、エンジンオイルとされている。圧力センサ100は、センサ基板10とキャップ基板30とを備えている。
センサ基板10は、溝部12と、ダイアフラム14と、圧力検出素子16と、配線18と、を有している。センサ基板10は、厚さ方向がZ方向と平行な平板状とされている。センサ基板10は、Z方向に直交する一面10aと、一面10aと反対の裏面10bと、を有している。センサ基板10は、シリコンを用いて形成されている。
溝部12は、センサ基板10において、一面10aから所定厚さ凹んでいる部分である。溝部12が囲む空間に、測定媒体が導入される。センサ基板10において、溝部12により厚さが薄くされた部分がダイアフラム14である。
ダイアフラム14は、測定媒体に応じて変形する。ダイアフラム14は、測定媒体と接触する受圧面14aを有している。ダイアフラム14は、測定媒体の圧力に応じてZ方向に変形する。受圧面14aは、ダイアフラム14において、溝部12を規定する面である。すなわち、受圧面14aは、センサ基板10における溝部12の底面である。受圧面14aの詳細構造については、下記で詳細に説明する。
圧力検出素子16は、ダイアフラム14の変形に応じた検出信号を出力する。圧力検出素子16は、ダイアフラム14に形成されている。圧力検出素子16としては、例えば、応力により比抵抗が変化するゲージ抵抗を採用することができる。
配線18は、圧力検出素子16の検出信号をキャップ基板30に伝達するための配線である。配線18は、金属材料を用いて形成されている。配線18は、裏面10b上に形成されている。センサ基板10は、キャップ基板30と接合されている。
キャップ基板30は、溝部32と貫通電極34とを有している。キャップ基板30は、厚さ方向がZ方向に平行な平板状とされている。キャップ基板30は、Z方向に直交するとともに裏面10bと対向する対向面30aと、対向面30aと反対の裏面30bと、を有している。キャップ基板30は、シリコンを用いて形成されている。
キャップ基板30は、対向面30aと裏面10bとが互いに接触するように、センサ基板10と直接接合されている。キャップ基板30の平面形状は、センサ基板10の平面形状とほぼ同じ形状とされている。
溝部32は、キャップ基板30において、対向面30aから所定厚さ凹んでいる部分である。溝部32の開口が裏面10bにより閉塞されている。溝部32は、XY平面において、ダイアフラム14とほぼ同じ位置に形成されている。これにより、ダイアフラム14がZ方向に変形し易い。溝部32及び裏面10bが囲む空間は、圧力センサ100の圧力基準室である。圧力基準室は、気密封止され、圧力がほぼ一定値とされている。
貫通電極34は、キャップ基板30をZ方向に貫通している。貫通電極34は、金属材料を用いて形成されている。貫通電極34は、対向面30aにおいて配線18と接続され、裏面30bにおいて外部配線200と接合されている。圧力検出素子16の検出信号は、配線18、貫通電極34、及び外部配線200を介して外部に出力される。
次に、図2及び図3に基づき、受圧面14aの詳細構造について説明する。
受圧面14aは、複数の突出部20を有する凹凸形状をなしている。各突出部20は、一面10aに向かって突出している。本実施形態において、各突出部20の形状は円錐形状とされている。突出部20の表面が、受圧面14aである。本実施形態において、各突出部20の形状は、互いにほぼ等しくされている。また、各突出部20の突出先端におけるZ方向の位置は、互いに等しくされている。
測定媒体には、異物300が含まれている。本実施形態において想定される異物300は、固化した油である。隣り合う突出部20同士の距離L1は、異物300の幅L2よりも小さくされている。隣り合う突出部20同士の距離L1とは、任意の突出部20に対して、XY平面における距離が最も近い突出部20との距離である。想定される異物300のうち最も小さい異物300において、その外郭形状の最小幅を幅L2とする。
本実施形態では、全ての突出部20において、距離L1がほぼ一定とされている。すなわち、受圧面14aにおいて突出部20は、周期的に配置されている。突出部20が円錐形状をなす本実施形態において、距離L1は、突出部20の突出先端同士を結ぶ線分の長さである。
本実施形態において、複数の突出部20は、受圧面14aにおいて、二次元状に配置されている。複数の突出部20が、X方向及びY方向に並んで配置されている。さらに、本実施形態において、突出部20は正方配置とされている。詳しくは、X方向における突出部20同士の距離が、Y方向における突出部20同士の距離とほぼ等しい。さらに、X方向における突出部20同士の距離、及び、Y方向における突出部20同士の距離が、任意の突出部20における最も距離の近い突出部20との距離L1とされている。また、距離L1は、100μm以下とされている。
次に、図4〜図9に基づき、圧力センサ100の製造方法について説明する。
先ず、互いに接合されたキャップ基板30とセンサ基板10とを準備する準備工程を実施する。準備工程において、溝部32が形成されたキャップ基板30を準備する。また、溝部12が形成されておらず、厚さがほぼ一定のセンサ基板10を準備する。
準備工程実施後、図4に示すように、センサ基板10に対してレジスト400を塗布する塗布工程を実施する。センサ基板10の一面10a全体に対して、レジスト400の厚さが均一となるように塗布する。これにより、レジスト400における一面10aとの対向面400aと反対の裏面400bは、一面10aと平行な平面とされている。本実施形態では、下記の現像工程において、光が照射された部分が現像液により除去されるポジ型のレジスト400を塗布する。
レジスト400を塗布する方法としては、例えば、センサ基板10及びキャップ基板30を支持台に固定する。そして、センサ基板10に対して感光性樹脂液を滴下し、レジスト400の厚さが均一となるように支持台を回転させる。
塗布工程実施後、図5〜図7に示すように、レジスト400に対して光を照射して変質させる露光工程を実施する。露光工程では、図5に示す周知の露光装置500を用いる。露光装置500は、光源510と、絞り520と、コンデンサレンズ530と、フォトマスク540と、投影レンズ550と、を有している。
光源510が出射する光は、絞り520に入射する。絞り520は、光の量を調整し、コンデンサレンズ530に光を出射する。コンデンサレンズ530は、光を集光し、フォトマスク540に光を出射する。
フォトマスク540には、受圧面14aの凹凸形状に対応する所定のパターンが形成されている。フォトマスク540のパターンにより、レジスト400に光が照射される箇所、及び、光の強度が調整される。フォトマスク540のパターンは、例えば、クロムを用いて形成されている。
図6に示すように、フォトマスク540には、各突出部20に対応する光透過部540aが形成されている。図6は、フォトマスク540を投影レンズ550側から見た平面図であって、パターンを明確にするために、光透過部540aにハッチングを施している。図7に示すように、光透過部540aは、複数のスリット540bを有している。図7は、フォトマスク540を投影レンズ550側から見た平面図であって、スリット540bを明確にするために、スリット540b以外の部分にハッチングを施している。
光透過部540aは、突出部20と同様に、正方配置とされている。各光透過部540aにおける全てのスリット540bは、同心円状に形成された円環状とされている。各光透過部540aにおいて、中心から離れたスリット540bほど、スリット540bの幅が大きくされている。そのため、各光透過部540aが出射する光は、中心に遠ざかるほど光の強度が強くされる。これにより、下記の現像工程において、レジスト400における各光透過部540aに対応する部分を円錐形状とすることができる。フォトマスク540は、投影レンズ550に光を出射する。
投影レンズ550は、光を集光し、レジスト400に出射する。レジスト400には、XY平面においてセンサ基板10の溝部12が形成される部分と同様の箇所に対して光が照射される。レジスト400は、光が照射された部分が変質する。
露光工程実施後、図8に示すように、レジスト400の一部を除去する現像工程を実施する。現像工程により、レジスト400の一部が裏面400bから凹むように除去される。レジスト400の凹みは、溝部12と同様の形状とされている。よって、レジスト400の凹みにおける底面が凹凸形状とされている。現像工程としては、例えば、レジスト400に応じた現像液に対して、レジスト400を浸すディップ現像を採用することができる。本実施形態では、レジスト400において、光が照射された部分が除去される。
現像工程実施後、図9に示すように、レジスト400及びセンサ基板10の一部を除去するエッチング工程を実施する。エッチング工程では、レジスト400及びセンサ基板10のXY平面における全ての部分において、除去する部分の厚さをほぼ一定とする。本実施形態では、レジスト400を全て除去し、センサ基板10の一部を除去する。エッチング工程としては、例えば、レジスト400及びセンサ基板10に対してガスを導入するドライエッチングを採用することができる。露光工程、現像工程、及びエッチング工程は、特許請求の範囲に記載のリソグラフィ工程に相当する。
エッチング工程実施後、キャップ基板30と外部配線200とを電気的に接続する接続工程を実施する。接続工程では、外部配線200とキャップ基板30の貫通電極34とを接合する。以上により、図1に示す圧力センサ100を製造することができる。
次に、上記した圧力センサ100の効果について説明する。
本実施形態では、受圧面14aが凹凸形状をなし、隣り合う突出部20同士の距離L1が異物300の幅L2よりも小さくされている。そのため、異物300が突出部20同士の間に入り込むことを抑制することができる。これによれば、受圧面14aが平面とされた構成に較べ、受圧面14aと異物300との接触面積を小さくすることができる。したがって、受圧面14aに異物300が付着して、圧力センサ100の検出精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、複数の突出部20が、受圧面14aにおいて二次元状に配置されている。これによれば、複数の突出部20が受圧面14aにおいて互いに平行となるように延設された構成に較べ、受圧面14aと異物300との接触面積を小さくすることができる。したがって、受圧面14aに異物が付着することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、隣り合う突出部20同士の距離L1が100μm以下とされている。これによれば、ロータス効果により、受圧面14aが撥油機能を有する。したがって、異物300が受圧面14aに付着することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、受圧面14aの凹凸形状に対応するパターンが形成されたフォトマスク540を用いて露光工程(リソグラフィ工程)を実施する。そのため、受圧面14aの形状を制御し易く、受圧面14aを容易に所望の凹凸形状とすることができる。
また、本実施形態では、フォトマスク540の各光透過部540aにおいて、スリット540bの幅が、光透過部540aの中心から離れるほど広くされている。これによれば、光透過部540aにおいて、各スリット540bの幅が同じとされた構成に較べ、突出部20の突出先端を尖った形状とし易い。したがって、受圧面14aと異物300との接触面積を小さくして、受圧面14aに異物が付着することを効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した圧力センサ100と共通する部分についての説明は割愛する。
図10に示すように、受圧面14aには、撥油膜22が形成されている。本実施形態において、センサ基板10における溝部12の底面が凹凸形状をなしている。溝部12の底面上に、厚さがほぼ均一とされた撥油膜22が形成されている。
撥油膜22において、Z方向のうちセンサ基板10と反対側の面が、受圧面14aである。撥油膜22は、ゲル状とされている。撥油膜22は、フッ化アルキルシラン等のコーティング材を用いて形成されている。本実施形態では、受圧面14aに撥油膜22が形成されているため、異物300が受圧面14aに付着することを効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態において、センサ基板10が凹凸形状をなし、撥油膜22の厚さがほぼ均一とされた例を示したが、これに限定するものではない。受圧面14aが凹凸形状をなす構成であれば採用することができる。図11の第1変形例に示すように、センサ基板10における溝部12の底面が、XY平面に沿う平坦な面とされた例を採用することもできる。溝部12の底面に、凹凸形状をなす撥油膜22が形成されている。これにより、受圧面14aが凹凸形状をなしている。
(第3実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した圧力センサ100と共通する部分についての説明は割愛する。
図12に示すように、複数の突出部20が、受圧面14aにおいて互いに平行となるように延設されている。本実施形態では、XY平面において、各突出部20がY方向に延設された直線状をなしている。各突出部20のXZ平面に沿う断面形状は、突出先端が尖った三角形状とされている。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、フォトマスク540を用いて露光工程を実施する。図13に示すように、フォトマスク540の光透過部540aにおける各スリット540bの平面形状は、長手方向がY方向と平行な矩形状とされている。スリット540bの平面形状における短手方向の長さが、スリット540bの幅である。
図13では、光透過部540aにおいて、突出部20の突出先端に対応する部分を破線で示している。本実施形態において、この突出部20の突出先端に対応する部分が、特許請求の範囲に記載の光透過部540aの中心に相当する。XY平面において、各光透過部540aの中心からX方向に離れたスリット540bほど、その幅が大きくされている。
なお、本実施形態では、各突出部20がY方向に延設された直線状をなしている例を示したが、これに限定するものではない。各突出部20の延設方向は、XY平面に沿う方向であれば採用することができる。例えば、各突出部20の平面形状が、同心円状に形成された環状とされている例を採用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、受圧面14aにおける突出部20の配置を正方配置とする例を示したが、これに限定されるものではない。隣り合う突出部20同士の距離L1が、異物300の幅L2よりも小さくされた構成であれば採用することができる。図14の第2変形例に示すように、受圧面14aにおいて突出部20の配置を細密配置とする例を採用することができる。
第2変形例では、上記実施形態と同様に、複数の突出部20がX方向及びY方向に並んで配置されている。X方向に隣り合う突出部20同士の距離は、所定の距離L3とされている。Y方向に隣り合う突出部20同士の距離は、距離L3よりも長い所定の距離L4とされている。以下、X方向に並ぶ複数の突出部20を突出行、Y方向に並ぶ複数の突出部20を突出列と示す。
Y方向において隣り合う突出行同士の距離は、距離L4の2分の1の距離とされている。任意の突出行に対して、Y方向に隣り合う突出行は、X方向に距離L3の2分の1の距離ずれて配置されている。X方向において隣り合う突出列同士の距離は、距離L3の2分の1の距離とされている。任意の突出列に対して、X方向に隣り合う突出行は、Y方向に距離L4の2分の1の距離ずれて配置されている。突出部20の配置を細密配置とすることにより、正方配置とされた構成に較べて、受圧面14aに対してより多くの突出部20を形成することができる。
また、上記実施形態では、突出部20の形状を円錐形状とする例を示したが、これに限定するものではない。図15の第3変形例に示すように、突出部20の突出先端が曲面とされる例を採用することもできる。第3変形例において、隣り合う突出部20同士の距離L1は、XY平面における突出部20の中心同士を結ぶ線分の長さである。
また、図16の第4変形例に示すように、突出部20の形状を柱状とする例を採用することもできる。第4変形例において、隣り合う突出部20同士の距離L1は、突出部20における側面同士の最短距離である。
また、上記実施形態では、受圧面14aにおいて、突出部20が周期的に配置される例を示したが、これに限定するものではない。図17及び図18の第5変形例に示すように、受圧面14aにおいて、突出部20がランダムに配置されている例を採用することもできる。隣り合う突出部20同士の距離L1は、幅L2以下の範囲で不定とされている。
変形例5では、突出部20の形状もランダムとされている。突出部20をランダムに配置する方法としては、例えば、エッチング工程において、エッチングの条件を調整する。一般的に、ドライエッチングによりエッチング工程を実施する際、レジスト400及びセンサ基板10を除去するためのガスと、除去しない部分を保護するためのガスと、を用いる。変形例5では、保護するガスの割合を多くすることにより、このガスに含まれる反応生成物を、レジスト400及びセンサ基板10に対して不均一に付着させる。
レジスト400及びセンサ基板10において、上記反応生成物が付着した部分はエッチングにより除去され難い。そのため、受圧面14aを突出部20がランダムに配置された凹凸形状とすることができる。上記方法では、露光工程及び現像工程において、レジスト400を凹凸形状とする必要がない。
また、上記実施形態では、圧力センサ100が、センサ基板10とキャップ基板30とを備える例を示したが、これに限定するものではない。圧力センサ100は、ダイアフラム14と圧力検出素子16とを備え、測定媒体の圧力を測定可能な構成であれば採用することができる。
また、上記実施形態では、圧力センサ100の測定媒体がエンジンオイルである例を示したが、これに限定するものではない。圧力センサ100の測定媒体としては、例えば、ガソリン、排気凝縮水、冷媒を採用することもできる。
また、上記実施形態では、エッチング工程において、レジスト400を全て除去する例を示したが、これに限定するものではない。レジスト400の一部を残し、レジスト400の表面を受圧面14aとする例を採用することもできる。
また、上記実施形態では、圧力センサ100の製造方法において、ポジ型のレジスト400を用いる例を示したが、これに限定するものではない。光が照射されない部分が現像液により除去されるネガ型のレジスト400を採用することもできる。また、光源510、絞り520、コンデンサレンズ530、フォトマスク540、投影レンズ550を有する露光装置500を用いて露光工程を実施したが、これに限定するものではない。
また、上記実施形態では、塗布工程において、センサ基板10の一面10a全体にレジスト400を塗布する例を示したが、これに限定するものではない。塗布工程では、少なくともセンサ基板10における受圧面14aを形成する部分に対してレジスト400を塗布する構成であれば採用することができる。
10…センサ基板、10a…一面、10b…裏面、12…溝部、14…ダイアフラム、14a…受圧面、16…圧力検出素子、18…配線、20…突出部、22…撥油膜、30…キャップ基板、30a…対向面、30b…裏面、32…溝部、34…貫通電極、100…圧力センサ、200…外部配線、300…異物、400…レジスト、500…露光装置、510…光源、520…絞り、530…コンデンサレンズ、540…フォトマスク、540a…光透過部、540b…スリット、550…投影レンズ

Claims (7)

  1. 異物(300)を含む測定媒体の圧力を測定する圧力センサであって、
    前記測定媒体と接触する受圧面(14a)を有し、前記測定媒体の圧力に応じて変形するダイアフラム(14)と、
    前記ダイアフラムの変形に応じた検出信号を出力する圧力検出素子(16)と、を備え、
    前記受圧面は、複数の突出部(20)を有する凹凸形状をなし、
    隣り合う前記突出部同士の距離は、前記異物の幅以下とされていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 複数の前記突出部は、前記受圧面において二次元状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 複数の前記突出部は、前記受圧面において互いに平行となるように延設されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  4. 隣り合う前記突出部同士の距離は、100μm以下とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧力センサ。
  5. 前記受圧面には、撥油膜(22)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧力センサ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧力センサの製造方法であって、
    前記ダイアフラムの前記受圧面に対して、レジスト(400)を塗布する塗布工程と、
    塗布工程実施後、前記凹凸形状に対応するパターンが形成されたフォトマスク(540)を介して前記レジストに光を入射し、前記レジストを前記凹凸形状とすることで、前記受圧面を前記凹凸形状とするリソグラフィ工程と、を備えることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  7. 前記フォトマスクは、各突出部に対応する光透過部(540a)を有し、
    各光透過部は、前記レジストに光を透過するためのスリット(540b)を複数有し、
    前記スリットの幅は、前記光透過部の中心から離れるほど、広くされていることを特徴とする請求項6に記載の圧力センサの製造方法。
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