JP6483494B2 - 光学式センサ - Google Patents

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Description

本発明は、光学式センサに関するものである。
近年、微量な試料を容易かつ正確に測定するセンサ装置が求められている。このセンサ装置として、例えば金属表面に生じる表面プラズモンを応用した光学式センサの開発が行なわれている。ここで、表面プラズモンを応用した光学式センサは、光透過性媒体上に設けられた金属薄膜の表面で生じる光−表面プラズモン波の相互作用を利用して特定の物質を検出または測定するセンサである。表面プラズモンを用いた光学式センサは、検出感度が高いことから、低濃度のガス、イオン、抗原、DNA等の検出する方法として検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−139694号公報
従来、例えばレンズに対して、レンズの光軸と発光素子の光軸とが合わさるように、発光素子を配置した場合、レンズ表面から発光素子に戻る光の量が多くなり、発光素子が発光する際にノイズが発生やすい。その結果、光学式センサの感度が低下するという不具合がある。
本発明は、このような事情に鑑みて案出されたものであり、光学式センサの感度を向上させる光学式センサを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る光学式センサは、流体中の物質を検知する光学式センサであって、流体中の物質に反応して屈折率を変化させる感応部と、前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部に光を照射する発光素子と、前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部での反射光を受ける受光素子と、前記発光素子の光を集光し、且つ、前記発光素子側に突出した第1凸曲面および前記第1凸曲面に対向するとともに記第1曲面と反対側に突出した、前記第1凸曲面よりも曲率半径が大きい第2凸曲面を有するレンズと、を備え、前記第1凸曲面は、前記発光素子から光の光路が前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において前記第1凸曲面の光軸と交差するように配されており、前記第2凸曲面は、前記第2凸曲面に入射する光の光路が、前記第2凸曲面の光軸と交差するように配されており、前記第1凸曲面の光軸および前記第1凸曲面への入射光の入射点の距離は、前記第2凸曲面の光軸および前記第2凸曲面への入射光の入射点との距離よりも大きい、前記感応部の屈折率の変化に応じた反射光の光強度の変化によって前記物質を検知する。
本発明の一実施形態に係る光学センサは、流体中の物質を検知する光学式センサであって、流体中の物質に反応して屈折率を変化させる感応部と、前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部に光を照射する発光素子と、前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部での反射光を受ける受光素子と、前記発光素子の光を集光し、且つ、前記発光素子側に突出した第1凸曲面および前記第1凸曲面に対向するとともに前記第1曲面と反対側に突出した、前記第1凸曲面よりも曲率半径が小さい第2凸曲面を有するレンズと、を備え、前記第1凸曲面は、前記発光素子から入射する光の光路が前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において前記第1凸曲面の光軸と交差するように配されており、前記第2凸曲面は、前記第2凸曲面に入射する光の光路が、前記第2凸曲面の光軸と交差するように配されており、前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において、前記第1凸曲面の光軸に対して前記第1凸曲面への入射光の光路が交わる交点および前記第1凸曲面への入射光の入射点の距離における前記光軸に沿った成分は、前記第2凸曲面の光軸に対して前記第2凸曲面への入射光の光路が交わる交点および前記第2凸曲面への入射光の入射点の距離における前記光軸に沿った成分よりも小さい、前記感応部の屈折率の変化に応じた反射光の光強度の変化によって前記物質を検知する。
本発明によれば、発光素子は、発光素子の光軸とレンズの光軸とがずれるように配置されていることから、発光素子への戻り光を低減することができる。その結果、センサの感度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る光学式センサを模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学式センサの一部を拡大した断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学式センサの一部を拡大した断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学式センサの一部を拡大した断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学式センサを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る光学式センサについて、図1〜図5を参照しつつ以下に説明する。なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更または改良等が可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学式センサを上下方向(Z軸方向)に切断したときの断面図であり、光学式センサ1の全体構成を模式的に示している。図2は、本発明の一実施形態に係る光学式センサの一部を拡大して模式的に示している。図3は、本発明の他の一実施形態に係る光学式センサの一部を拡大して模式的に示している。図4は、本発明の一実施形態に係る光学式センサの図2および図3とは異なる一部を拡大して模式的に示している。図5は、図1とは異なる一実施形態に係る光学式センサを模式的に示す断面図である。なお、図中に記載されている点線は、光路を例示している。なお、本明細書において「光路」とは、発光素子3の光の中心の光線を指す。
光学式センサ1は、図1に示すように、主に、特定の物質に反応して屈折率を変化させる感応部2と、感応部2の周囲に配された発光素子3および受光素子4とを有している。光学式センサ1は、感応部2に光を照射し、感応部2で反射した光を受光することができる。その結果、例えば、感応部2を例えば空気または液体等の流体中に露出させ、感応部2の屈折率の変化に応じた光の強度の変化を受光素子4で検出することによって、流体中の特定の物質を検出することができる。
光学式センサ1は、発光素子3の光を集光するレンズ5をさらに有している。レンズ5は、例えば、凸レンズ、球面レンズまたは非球面レンズなどの種々のレンズを選択することができる。レンズ5は、例えばガラス、サファイア、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂またはシクロオレフィンコポリマー樹脂等の材料で形成される。レンズ5は、例えば押出成型などで樹脂を成形することによって形成することができる。
レンズ5は、図2に示すように、発光素子3側に突出した第1凸曲面51を有している
。そして、発光素子3の光は第1凸曲面51からレンズ5に入射する。すなわち、第1凸曲面51は、光が入射してくる方向に向かって突出している。なお、図2においては、第1凸曲面51に対して発光素子3の光は下方から入射することから、第1凸曲面51は下方に向かって湾曲している。また、第1凸曲面51は、突出部から平面方向(XY平面方向)に向かって、湾曲している。第1凸曲面51の曲率半径は、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。なお、第1凸曲面51の曲率半径とは、第1凸曲面51の光軸を通って、上下方向(Z軸方向)に切断した断面における外形の曲率半径を指す。
なお、図2において、点線の矢印は光路を示しており、一点鎖線は第1凸曲面51および第2凸曲曲面52の光軸を示している。また、図3においても同様である。
第1凸曲面51の平面形状は、円形状に形成される。第1凸曲面51の平面形状は、例えば半径が0.1mm以上100mm以下に設定される。第1凸曲面51の平面形状は、例えば形状測定機によって測定することができる。
レンズ5は、図2に示すように、第1凸曲面51に対向するとともに、第1凸曲面51と反対側に突出した第2凸曲面52を有している。そして、発光素子3の光は第2凸曲面52から出射する。すなわち、第2凸曲面52は、光が出射していく方向に向かって突出している。なお、図2においては、第2凸曲面52に対して発光素子3の光は上方に出射していくことから、第2凸曲面52は上方に向かって湾曲している。なお、第2凸曲面52の曲率半径は、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。なお、第2凸曲面52の曲率半径とは、第2凸曲面52の光軸をと通って、上下方向に切断した断面における外形の曲率半径を示す。
第2凸曲面52の平面形状は、円形状に形成される。第2凸曲面52の平面形状は、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。第2凸曲面52は、例えば形状測定機によって測定することができる。
レンズ5の第1凸曲面51は、第1凸曲面51と第2凸曲面52との間の領域において、発光素子3から入射する光の光路が第1凸曲面51の光軸と交差するように、配されている。すなわち、発光素子3は、発光素子3の光の光軸と第1凸曲面51の光軸が一致しないように、配置されている。その結果、発光素子3の光のレンズ5への入射時に、レンズ5から発光素子3へ戻る光の量を低減することができる。したがって、光学式センサ1の感度を向上させることができる。
レンズ5の第2凸曲面52は、第1凸曲面51と第2凸曲面52との間の領域において、第2凸曲面52に入射する光の光路が、第2凸曲面52の光軸と交差するように、配されている。ここで、図2に示すように、第2凸曲面52の曲率半径が第1凸曲面51の曲率半径よりも大きい場合、第1凸曲面51の光軸と第1凸曲面51への入射光の入射点との間の距離X1は、第2凸曲面52の光軸と第2凸曲面52への入射光の入射点との間の距離X2よりも大きくなっている。その結果、発光素子3の光路を、発光素子3を第1凸曲面51の光軸上に配置した場合に近付けることができ、光学式センサ1の設計をしやすくすることができる。なお、この場合、第2凸曲面52の曲率半径は、第1凸曲面51の曲率半径の例えば1.5倍以上10倍以下に設定される。
なお、便宜上、以下では、第1凸曲面51の光軸と第1凸曲面51への入射光の入射点との間の距離X1を第1距離X1と表記する。また、第2凸曲面52の光軸と第2凸曲面52への入射光の入射点との間の距離X2を第2距離X2と表記する。
第1距離X1は、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。第2距離X2は
、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。第1距離X1は、例えば、第2距離X2の1.5倍以上10倍以下に設定される。なお、第1距離X1および第2距離X2は、例えば光学式センサ1を構成する各部品の寸法の測長、エリプソメータによる屈折率測定、光線のシミュレーション等によって、把握することができる。
また、図3に示すように、第2凸曲面52の曲率半径が第1凸曲面51の曲率半径よりも小さい場合、第1凸曲面51の光軸に対して第1凸曲面51への入射光の光路が交わる交点および第1凸曲面51への入射光の入射点の距離における第1凸曲面51の光軸に沿った成分Y1は、第2凸曲面52の光軸に対して第2凸曲面52への入射光の光路が交わる交点および第2凸曲面52への入射光の入射点の距離における第2凸曲面52の光軸に沿った成分Y2よりも小さくなっている。その結果、発光素子3の光路を、発光素子3を第1凸曲面51の光軸上に配置した場合に近付けることができ、光学式センサ1の設計をしやすくすることができる。なお、この場合、第1凸曲面51の曲率半径は、第2凸曲面52の曲率半径の例えば1.5倍以上10倍以下に設定される。
なお、便宜上、以下では、第1凸曲面51の光軸に対して第1凸曲面51への入射光の光路が交わる交点および第1凸曲面51への入射光の入射点の距離における第1凸曲面51の光軸に沿った成分Y1を第3距離Y1と表記する。また、第2凸曲面52の光軸に対して第2凸曲面52への入射光の光路が交わる交点および第2凸曲面52への入射光の入射点の距離における第2凸曲面52の光軸に沿った成分Y2を第4距離Y2と表記する。
第3距離Y1は、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。第4距離Y2は、例えば0.1mm以上100mm以下に設定される。第3距離Y1は、例えば、第4距離Y2の1.5倍以上10倍以下に設定される。
第1凸曲面51の曲率半径は、第2凸曲面52の曲率半径よりも小さい方がよい。その結果、焦点距離が長くなる。したがって、発光素子3の光路を、発光素子3を第1凸曲面51の光軸上に配置した場合に近付けることができ、光学式センサ1の設計をしやすくすることができる。
レンズ5において、第1凸曲面51および第2凸曲面52を一体的に形成してもよい。すなわち、第1凸曲面51および第2凸曲面52の間の領域は、第1凸曲面51および第2凸曲面52を形成する材料によって、満たされていてもよい。その結果、第1凸曲面51と第2凸曲面52との間に屈折率が異なる材質の界面が存在しないため、光の屈折が起こらず、第1凸曲面51を通過した光を第2凸曲面52に入射しやすくすることができる。また、第1凸曲面51および第2凸曲面を一体で形成することによって第1凸曲面51の光軸と第2凸曲面の光軸のずれが小さくなり、発光素子3の光の光路を調整しやすくすることができる。なお、本実施形態では、第1凸曲面51および第2凸曲面52を一体的に形成する形態を例に示しているが、第1凸曲面51および第2凸曲面52に相当するレンズを配置することによってレンズ5を形成してもよい。すなわち、複数のレンズを組み合わせて、レンズ5を形成してもよい。
第1凸曲面51の平面形状の径は、第2凸曲面52の平面形状の径よりも小さくてもよい。その結果、第1凸曲面51で屈折した光が第2凸曲面を通らずに外れてしまうという危険性を低減することができる。
第1凸曲面51は、コリメートレンズであってもよい。その結果、発光素子3の光をコリメート光にすることができる。その結果、第1凸曲面51と第2凸曲面52との間の距離に対して、設計の自由度を向上させることができる。
本実施形態に係る光学式センサ1は、透光性基板6をさらに有している。そして、感応部2は、図2に示すように、透光性基板6に支持されている。すなわち、発光素子3の光は透光性基板6を介して感応部2に入射する。
透光性基板6は、図1に示すように、上面61を有している。そして、透光性基板6の上面61には、感応部2が配置されている。透光性基板6は、上面61に対向した下面62と、上面61および下面62とに接続している側面63とをさらに有している。本実施形態では、透光性基板6の下面62の下方に、発光素子3および受光素子4が配されている。
本実施形態では、表面プラズモン共鳴現象を利用して感応部2での反射光の強度を変化させる。本実施形態では、感応部2は、図4に示すように、第1薄膜21と、第1薄膜21の上面に配された第2薄膜22を有している。なお、感応部2に入射する光は、第1薄膜21の第2薄膜22が配置された直下の領域に入射する。
第1薄膜21は、表面に表面プラズモン波が励起しやすくなるように、金属材料で形成されている。具体的には、第1薄膜21は、例えば、銀、金、銅、亜鉛、アルミニウムまたはカリウム等の金属材料を用いることができる。なお、第1薄膜21の材料については、第1薄膜21上に配置される第2薄膜22の材料または発光素子3の光の波長等を考慮して選択すればよい。また、第1薄膜21は、金属材料を単層で用いてもよいし、複数の層を積層してもよい。なお、第1薄膜21の厚さは、第1薄膜21の上面で表面プラズモン波が励起するように、トンネル効果によって第1薄膜21に入射した光が浸み出す厚さに設定される。具体的には、第1薄膜21の厚みは、例えば0.5nm以上1μm以下となるように設定することができる。
第2薄膜22は、雰囲気中の特定の物質に反応して屈折率(誘電率)を変化させる機能を有する。第2薄膜22は、具体的に、水素ガスなどを検出する場合には、感応膜として、例えばマグネシウムまたはパラジウムなどの膜を用いることができる。また、アンモニアガスなどを検出する場合には、感応膜として、アクリル酸ポリマーまたは銅フタロシアニンなどの膜を用いることができる。他には、モノクローナル抗体、ビオチンまたはがレクチンなどの膜を用いることで抗原を検出することができる。第2薄膜22の厚みは、例えば0.1nm以上1mm以下に設定される。
感応部2は、上記構成を有していることによって、発光素子3の光が第1薄膜21の下面で反射されると、第1薄膜21の上面に表面プラズモン波が励起される。ここで、表面プラズモンは特定の入射角で第1薄膜21に入射した光と共鳴することから、表面プラズモン波の励起によって光エネルギーの一部が損失して、特定の入射角で入射した光の第1薄膜21での反射率が極端に小さくなる。そして、表面プラズモン波が励起する際の光の入射角は、第1薄膜21の上面に位置する第2薄膜22の屈折率によって異なることから、第2薄膜22の屈折率が変化することによって、第1薄膜21での光の反射率が変化し、ひいては感応部2での反射光の強度が変化することになる。よって、反射光の強度の変化を検出することによって、第2薄膜22が反応した物質を特定することができる。
第1薄膜21の面積は、第2薄膜22の面積よりも大きくてもよい。その結果、第1薄膜21によって、発光素子3の光の照射による熱を、光の照射部から拡散させることができ、感応部2の温度上昇を効果的に低減することができる。なお、第1薄膜21の面積は、例えば1mm以上1000mm以下に設定される。また、第2薄膜22の面積は、例えば1mm以上1000mm以下に設定される。また、第1薄膜21および第2薄膜22の面積は、例えば部品寸法の測長によって測定することができる。
第1薄膜21および第2薄膜22が金属材料からなる場合、第1薄膜21の熱伝導率は、第2薄膜22の熱伝導率よりも大きくてもよい。その結果、第1薄膜21によって、発光素子3の光の照射による感応部2の温度上昇を効果的に低減することができる。なお、第1薄膜21の熱伝導率は、例えば10以上500W/mK以下に設定される。また、第2薄膜22の熱伝導率は、例えば10以上500W/mK以下に設定される。
透光性基板6は、上述した通り、感応部2を支持するものである。透光性基板6は、例えばガラス、サファイア、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂またはシクロオレフィンコポリマー樹脂等の材料で形成される。透光性基板6の屈折率は、例えば1.4以上1.6以下に設定される。屈折率は、例えばエリプソメータ等で測定することができる。なお、透光性基板6は、ガラスまたは樹脂材料等を、例えば金型成形または切削加工することによって形成することができる。なお、透光性基板6の屈折率は、透光性基板6とレンズ5との間の領域の屈折率よりも大きい。また、本実施形態では、透光性基板6とレンズ5との間は空気であり、屈折率は、例えば1に設定される。
本実施形態に係る透光性基板6は、図1に示すように、上面61と下面62と間に設けられた側面63とをさらに有している。そして、透光性基板6は、側面63が傾斜した傾斜部63aをさらに有している。また、透光性基板6の傾斜部63aの外表面には、光を感応部2へ誘導するミラー7が設置されてもよい。その結果、発光素子3の実装位置の自由度が向上することから光学的センサ1の設計の自由度を向上させることができる。なお、ミラー7は、感応部2へ発光素子3の光を誘導することから、光路上においてレンズ5と感応部2との間に位置している。
ミラー7は、光を反射させるために、透光性基板6と屈折率の異なる材料からなる。ミラー7は、例えば金、銀または銅等の金属材料等で形成される。なお、ミラー7は、例えば蒸着法またはスパッタリング法等によって形成することができる。ミラー7の反射率は、例えば80%以上に設定される。
透光性基板6は、図5に示すように、透光性基板6の下面62から側面63にわたって形成されている切り欠き部64をさらに有していてもよい。そして、レンズ5は切り欠き部64に配されていてもよい。すなわち、レンズ5が、透光性基板6の下面62を延長させた仮想下面と側面63を延長した仮想側面とに囲まれる領域に配されていてもよい。その結果、第2凸曲面52および感応部2の間の光路長を短くすることができる。したがって、発光素子3の光路を、発光素子3を第1凸曲面51の光軸上に配置した場合に近付けることができ、光学式センサ1の設計をしやすくすることができる。
発光素子3は、透光性基板6を介して感応部2に入射する光を発するものである。発光素子3としては、例えばレーザーダイオード(LD)、発光ダイオード(LED)または面発光レーザー(VCSEL)等を用いることができる。また、受光素子4は、感応部2と透光性基板6との界面で反射する光を受けるものであり、感応部2の反射光の強度の変化を検出する。受光素子4としては、例えばフォトダイオード(PD)などを用いることができる。発光素子3および受光素子4は、発光部分または受光部分を複数持つアレイ状素子を用いてもよい。
本実施形態では、発光素子3および受光素子4は、透光性基板6の下方に配置された配線基板(図示せず)に実装されている。発光素子3および受光素子4は、平面方向において、感応部2が間に位置するように所定の間隔をあけて配置されている。発光素子3および受光素子4は、感応部2に光学的に接続されている。なお、発光素子3および受光素子4は、透光性基板6の下面62に配線を引きまわした上で、下面62に実装されてもよい
1 光学式センサ
2 感応部
21 第1薄膜
22 第2薄膜
3 発光素子
4 受光素子
5 レンズ
51 第1凸曲面
52 第2凸曲面
6 透光性基板
61 上面
62 下面
63 側面
63a 傾斜部
64 切り欠き部
7 ミラー
R1 第1凸曲面の曲率半径
R2 第2凸曲面の曲率半径
X1 第1距離
X2 第2距離
Y1 第3距離
Y2 第4距離

Claims (3)

  1. 流体中の物質を検知する光学式センサであって、
    流体中の物質に反応して屈折率を変化させる感応部と、
    前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部に光を照射する発光素子と、
    前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部での反射光を受ける受光素子と、
    前記発光素子の光を集光し、且つ、前記発光素子側に突出した第1凸曲面および前記第1凸曲面に対向するとともに前記第1凸曲面と反対側に突出した、前記第1凸曲面よりも曲率半径が大きい第2凸曲面を有するレンズと、を備え、
    前記第1凸曲面は、前記発光素子から入射する光の光路が前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において前記第1凸曲面の光軸と交差するように配されており、
    前記第2凸曲面は、前記第2凸曲面に入射する光の光路が、前記第2凸曲面の光軸と交差するように配されており、
    前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において、前記第1凸曲面の光軸および前記第1凸曲面への入射光の入射点の距離は、前記第2凸曲面の光軸および前記第2凸曲面への入射光の入射点との距離よりも大きい、
    前記感応部の屈折率の変化に応じた反射光の光強度の変化によって前記物質を検知する、光学式センサ。
  2. 流体中の物質を検知する光学式センサであって、
    流体中の物質に反応して屈折率を変化させる感応部と、
    前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部に光を照射する発光素子と、
    前記感応部の周囲に配置されて、前記感応部での反射光を受ける受光素子と、
    前記発光素子の光を集光し、且つ、前記発光素子側に突出した第1凸曲面および前記第1凸曲面に対向するとともに前記第1曲面と反対側に突出した、前記第1凸曲面よりも曲率半径が小さい第2凸曲面を有するレンズと、を備え、
    前記第1凸曲面は、前記発光素子から入射する光の光路が前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において前記第1凸曲面の光軸と交差するように配されており、
    前記第2凸曲面は、前記第2凸曲面に入射する光の光路が、前記第2凸曲面の光軸と交差するように配されており、
    前記第1凸曲面および前記第2凸曲面の間の領域において、前記第1凸曲面の光軸に対して前記第1凸曲面への入射光の光路が交わる交点および前記第1凸曲面への入射光の入射点の距離における前記光軸に沿った成分は、前記第2凸曲面の光軸に対して前記第2凸曲面への入射光の光路が交わる交点および前記第2凸曲面への入射光の入射点の距離における前記光軸に沿った成分よりも小さい、
    前記感応部の屈折率の変化に応じた反射光の光強度の変化によって前記物質を検知する、光学式センサ。
  3. 上面、該上面に対向する下面、側面、および、前記下面から前記側面にわたって位置している切り欠き部を有する透光性基板をさらに有し、前記感応部は前記上面に配置されていて、前記レンズは前記切り欠き部に配されている、請求項1または2に記載の光学式センサ。
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