JP2002228228A - 冷凍サイクル装置およびその冷凍サイクル装置における蓄電池の放電制御方法 - Google Patents

冷凍サイクル装置およびその冷凍サイクル装置における蓄電池の放電制御方法

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JP2002228228A JP2001367508A JP2001367508A JP2002228228A JP 2002228228 A JP2002228228 A JP 2002228228A JP 2001367508 A JP2001367508 A JP 2001367508A JP 2001367508 A JP2001367508 A JP 2001367508A JP 2002228228 A JP2002228228 A JP 2002228228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用交流電源側の電力需要、宅内電流のブレ
ーカ許容値、圧縮機の負荷変動などを考慮した適切な電
源管理が可能な信頼性にすぐれた冷凍サイクル装置およ
びその冷凍サイクル装置における蓄電池の放電制御方法
を提供する。 【解決手段】 蓄電池44の放電電流を最大にして商用
交流電源20からの入力を最小に押さえる強制放電処理
の機能を備えるとともに、商用交流電源20からの入力
電流が設定値より大きくなった場合に、圧縮機1の運転
電流の不足分を補う放電を行う通常放電処理の機能を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓄電池および商
用交流電源を電源として圧縮機を駆動するインバータ回
路を備えた冷凍サイクル装置およびその冷凍サイクル装
置における蓄電池の放電制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機に搭載される冷凍サイクル装
置の例として、蓄電池および商用交流電源を電源として
圧縮機を駆動するインバータ回路を備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような冷凍サイ
クル装置では、蓄電池および商用交流電源の使用に関
し、商用交流電源側の電力需要、宅内電流のブレーカ許
容値、圧縮機の負荷変動などを考慮した適切な管理が望
まれる。
【0004】この発明は、上記の事情を考慮したもの
で、その目的は、商用交流電源側の電力需要、宅内電流
のブレーカ許容値、圧縮機の負荷変動などを考慮した適
切な電源管理が可能な信頼性にすぐれた冷凍サイクル装
置およびその冷凍サイクル装置における蓄電池の放電制
御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の冷
凍サイクル装置における蓄電池の放電制御方法は、蓄電
池の放電電流を最大にして商用交流電源からの入力を最
小に押さえる強制放電処理と、商用交流電源からの入力
電流が設定値より大きくなった場合に、圧縮機の運転電
流の不足分を補う放電を行う通常放電処理と、を備えて
いる。
【0006】請求項2に係る発明の冷凍サイクル装置
は、蓄電池の放電電流を最大にして商用交流電源からの
入力を最小に押さえる強制放電処理を実行する制御手段
と、商用交流電源からの入力電流が設定値より大きくな
った場合に、圧縮機の運転電流の不足分を補う放電を行
う通常放電処理を実行する制御手段と、を備えている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0008】図1に示すように、圧縮機1の吐出口に電
磁式の四方弁2を介して室外熱交換器3が接続され、そ
の室外熱交換器3に減圧器であるところの電動式膨脹弁
4を介して回転熱交換器5が接続される。そして、この
回転熱交換器5が電磁式の二方弁6および上記四方弁2
を介して圧縮機1の吸込口に接続される。
【0009】すなわち、ヒートポンプ式冷凍サイクルが
構成されており、冷房運転時は四方弁2の非作動により
室外熱交換器3から回転熱交換器5の方向に冷媒が流れ
る冷房サイクルが形成され、室外熱交換器3が凝縮器、
回転熱交換器5が蒸発器として働く。暖房運転時は、四
方弁2の作動により回転熱交換器5から室外熱交換器3
の方向に冷媒が流れる暖房サイクルが形成され、回転熱
交換器5が凝縮器、室外熱交換器3が蒸発器として働
く。
【0010】電動式膨脹弁4は、供給される駆動パルス
の数に応じて開度Qが連続的に変化するパルスモータバ
ルブであり、以下、PMVと略称する。
【0011】回転熱交換器5は、熱交換器の機能とファ
ンの機能を合わせ持つもので、付属の熱交モータ5Mの
動作により回転して室内空気を取り込み、かつ送風し、
室内空気と冷媒の熱交換を行なう。具体的な構成につい
ては、後で説明する。
【0012】圧縮機1の吐出口にバイパス7の一端が接
続され、そのバイパス7の他端が室外熱交換器3と電動
式膨脹弁4との間の配管に接続される。そして、バイパ
ス7に電磁式の二方弁8が設けられる。バイパス7は、
除霜用であり、暖房運転を継続しながら圧縮機1から吐
出される高温冷媒を室外熱交換器3に直接的に供給する
働きをする。
【0013】室外熱交換器3の近傍に室外ファン9が設
けられる。この室外ファン9は、室外熱交換器3に対し
て外気を送る働きをする。
【0014】室外熱交換器3に、室外熱交温度センサ1
1が取付けられる。この室外熱交温度センサ11は、室
外熱交換器3の温度Tcを検知する。
【0015】回転熱交換器5と二方弁6との間の配管
に、圧力センサ12が取付けられる。圧力センサ12
は、配管を通して回転熱交換器5内の圧力Poを検知す
る。
【0016】圧縮機1の吸込側配管に、吸込冷媒温度セ
ンサ13が取付けられる。この吸込冷媒温度センサ13
は、圧縮機1に吸込まれる冷媒の温度Tcを検知す
る。
【0017】回転熱交換器5の近傍に室内温度センサ1
4が設けられる。この室内温度センサ14は、吸い込ま
れる室内空気の温度Taを検知する。
【0018】回転熱交換器5の近傍でかつ回転熱交換器
5の温度の影響を受けない位置に、吹出温度センサ1
5、ヒータ付温度センサ16、熱交輻射温度センサ17
が設けられる。
【0019】吹出温度センサ15は、回転熱交換器5で
熱交換された吹き出し空気の温度Toを検知する。
【0020】ヒータ付温度センサ16は、一定の発熱量
で動作するヒータと、このヒータの熱が加えられる板
(たとえばアルミニウム製)と、この板の温度Tzを検
知するセンサからなり、板の温度Tzが送風を受けてど
のように変化するかを捕らえるためのものである。
【0021】熱交輻射温度センサ17は、回転熱交換器
5から輻射される熱を受けることにより、その回転熱交
換器5の温度Tcを検知する。
【0022】熱交モータ5Mの近傍に、モータ回転数セ
ンサ18が設けられる。このモータ回転数センサ18
は、熱交モータ5Mの回転数Nを検知する。
【0023】回転熱交換器5によって形成される通風路
の吹出口に、シャッタ19が設けられる。このシャッタ
19は、吹出口の開口面積を可変し、これにより吹出風
速を調節するためのもので、モータ19Mの動作により
開閉する。
【0024】一方、商用100V交流電源20にブレー
カBを介して宅内配線ACLが接続され、その宅内配線
ACLに室内制御器21が接続される。この室内制御器
21は、ワイヤレス式の操作器(ワイヤレスリモコン)
22の操作や外部入力端子21aから入力されるデータ
などに基づき、後述する室外制御器24と共に当該空気
調和機を制御する。
【0025】宅内配線ACLに、電力ライン23を介し
て室外制御器24および充放電制御器25が接続され
る。そして、これら室内制御器21、室外制御器24、
および充放電制御器25が信号ライン26によって相互
に接続される。
【0026】また、宅内配線ACLに、メインスイッチ
27および主電力ライン28を介して整流回路29が接
続される。メインスイッチ27は、室内制御器21の制
御指令に応動するたとえば電磁接触器の接点である。そ
して、主電力ライン28に電流センサ30が取付けられ
る。この電流センサ30は、電流検出手段31とともに
商用交流電源20から整流回路29への入力電流I(以
下、インバータ電流と称す)を検知する。この検知出力
は上記充放電制御器25に送られる。なお、この整流回
路29は倍電圧整流回路で構成され、交流100Vの入
力を直流約280Vの出力に変換する。
【0027】整流回路29の出力端に平滑用のコンデン
サ32が接続され、そのコンデンサ32にスイッチング
回路33が接続される。このスイッチング回路33は、
室外制御器24の指令に基づくインバータ制御回路34
の動作により駆動され、入力直流電圧を所定周波数(お
よびレベル)の電圧に変換して出力する。この出力は、
圧縮機モータ1Mの駆動電力となる。
【0028】すなわち、整流回路29、コンデンサ3
2、およびスイッチング回路33によってインバータ回
路が構成されており、そのインバータ回路の出力周波数
(以下、運転周波数と称す)Fが変化することにより圧
縮機モータ1Mの回転数、つまり圧縮機1の能力が変化
する。
【0029】このインバータ回路におけるコンデンサ3
2の両端に、充電用トランジスタ35のコレクタ・エミ
ッタ間と放電用トランジスタ36のコレクタ・エミッタ
間との直列回路が接続され、両トランジスタ35,36
のベースが充電回路41および放電回路42に接続され
る。これら充電回路41および放電回路42は、充電制
御器25からのオン,オフ指令に応じてトランジスタ3
5,36をオン,オフ駆動する。
【0030】充電用トランジスタ35のコレクタ・エミ
ッタ間に放電用ダイオード37、放電用トランジスタ3
6のコレクタ・エミッタ間に充電用ダイオード38が接
続される。
【0031】トランジスタ36のコレクタ・エミッタ間
にリアクトル43を介して電源電圧補助用の直流出力1
00Vの蓄電池44が接続される。この蓄電池44の両
端に蓄電池残量検出手段45が接続され、その蓄電池残
量検出手段45の出力が充放電制御器25に送られる。
【0032】トランジスタ36のコレクタと蓄電池44
との接続ラインに電流検出用のシャント抵抗46が挿入
接続される。このシャント抵抗46の両端に放電電流検
出手段47が接続され、その放電電流検出手段47の出
力が充放電制御器25に送られる。
【0033】充放電制御器25は、室内制御器21から
の指令、電流検出手段31の出力、蓄電池残量検出手段
45の出力、放電電流検出手段47の出力などに基づい
てトランジスタ35,37をオン,オフし、蓄電池44
の充電および放電を制御するものである。
【0034】なお、室内側の機器および制御回路は室内
ユニットに搭載され、室外側の機器および制御回路は室
外ユニットに搭載される。
【0035】宅内配線ACLには他の電気機器も適宜に
接続される。他の電気機器として、電力消費の大きな電
子レンジ48やドライヤ49の接続例を示している。
【0036】そして、宅内配線ACLに電流センサ50
が取付けられる。この電流センサ50は、電流検出手段
51とともに、宅内電流Iaを検知する。この検知出力
は上記室内制御器21に送られる。
【0037】ここで、室内制御器21、室外制御器2
4、および充放電制御器25の詳細について説明してお
く。
【0038】まず、室内制御器21は次の(1)〜(1
0)の構成を有しており、その具体例を図2に示す。
【0039】(1)室内温度センサ14で検知される室
内温度Taとリモコン22で設定される設定室内温度T
sとの差ΔT(=Ta−Ts)、つまり空調負荷に応じ
て圧縮機1の運転周波数fを決定し、その旨の周波数指
令を発する運転周波数決定手段。
【0040】(2)モータ回転数センサ18で検知され
るモータ回転数Nを室外ユニットに送る熱交回転数送信
手段。
【0041】(3)リモコン22からの運転/停止指
令、モータ回転数N、および後述の冷風防止手段の出力
gに基づき、運転開始時の冷媒充填処理に際して熱交モ
ータ5Mの初期回転数Nsoを設定する初期熱交回転数設
定手段。
【0042】(4)リモコン22からの運転/停止指
令、初期回転数Nso、モータ回転数N、設定吹出温度T
os、吹出温度センサ15で検知される吹出温度To、室
外ユニットから送られる冷媒充填終了信号に基づき、熱
交モータ5Mを制御する熱交回転数制御手段。
【0043】(5)リモコン22からの冷/暖指令およ
び運転/停止指令、吹出温度To、ヒータ付温度センサ
16の検知温度Tzに基づき、吹出口における吹出風速
Wを検出する吹出風速検出手段。
【0044】(6)吹出風速W、設定吹出風速Ws、運
転/停止指令、冷風防止手段の出力gに基づき、吹出口
におけるシャッタ19のモータ19Mを駆動制御する吹
出風速制御手段。
【0045】(7)冷/暖指令と、熱交輻射温度センサ
17で検知される回転熱交温度(=回転熱交換器5の温
度)Tcとに基づき、暖房開始時の冷風吹出しを防止
するべく信号gを出力する冷風防止手段。
【0046】(8)回転熱交温度Tcを室外ユニット
に送る回転熱交温度送信手段。
【0047】(9)充放電制御器25からのメインスイ
ッチオン,オフ指令dに応じてメインスイッチ27をオ
ン,オフ制御するメインスイッチ制御手段。
【0048】(10)外部入力端子21aに入力される放
電指令、リモコン22からの冷/暖指令および運転/停
止指令を室外ユニットに送る手段。
【0049】一方、室外制御器24は次の(1)〜(2
1)の構成を有しており、その具体例を図3に示す。
【0050】(1)室内ユニットからの停止指令に基づ
き、運転を停止させるための停止信号を発する停止判別
手段。
【0051】(2)上記停止信号、および後述する圧力
判別手段の出力信号jに基づき、二方弁6の開閉を制御
する弁制御手段。
【0052】(3)室内ユニットからの暖房指令に基づ
き、暖房モードを判定する暖房判別手段。
【0053】(4)上記停止信号、および暖房判別手段
の出力信号に応じて動作し、暖房運転終了時の冷媒回収
に際して、冷凍サイクルの高低圧力バランスのためのタ
イムカウントtを実行するタイマ手段。
【0054】(5)冷/暖指令、およびタイマ手段の出
力信号に基づき、四方弁2の切換を制御する四方弁制御
手段。
【0055】(6)暖房判別手段の出力信号、後述する
着霜検出手段の出力信号k、後述する周波数固定手段お
よび電流制御手段のそれぞれ出力信号に基づき、室外フ
ァンモータ9Mの駆動を制御する室外ファン制御手段。
【0056】(7)圧力センサ12で検知される回転熱
交換器5内の圧力Poと設定圧力であるところの“1気
圧”とを比較する圧力判別手段。
【0057】(8)圧力判別手段の出力信号、および停
止判別手段からの停止信号に基づき、運転周波数Fを冷
媒回収用の所定値に固定するための信号を出力する周波
数固定手段。
【0058】(9)室内ユニットからの周波数指令、お
よび後述する比較手段の出力信号に基づき、インバータ
電流Iを抑制するための信号を出力する電流抑制手段。
【0059】(10)室内ユニットからの放電指令がない
ときには設定電流値Isとして大きい方のIs(たと
えば19A)を選択し、放電指令があるときには小さい
方のIs(たとえば19A)を選択する設定電流値選
択手段。
【0060】(11)インバータ電流Iと設定電流値Is
とを比較する比較手段。
【0061】(12)室内ユニットからの運転指令および
周波数指令に基づき、運転を実行させるための運転信号
を発する運転判別手段。
【0062】(13)上記運転信号、冷/暖指令、吸込冷
媒温度センサ13の検知温度(=圧縮機1の吸込冷媒温
度)Tc、室外熱交温度センサ11の検知温度(=室
外熱交換器3の温度)Tc、および室内ユニットから
の回転熱交温度Tcに基づき、温度差の算出を行なう
温度差算出手段。この温度差は、蒸発器として働く熱交
換器での冷媒の過熱度に相当する。
【0063】(14)運転中に上記温度差(=過熱度)を
一定値に維持するべく、PMV4の開度を決定するPM
V開度決定手段。
【0064】(15)上記停止信号およびタイマ手段(t
)の出力信号に基づき、停止信号の発生から高低圧力
バランスに要するタイムカウントtの後にPMV4を
強制的に全閉させるための信号を出力するPMV強制全
閉手段。
【0065】(16)PMV開度決定手段の出力信号、冷
媒回収PMV開度設定手段の出力信号、PMV強制全閉
手段の出力信号、後述する冷媒充填PMV開度設定手段
および除霜PMV開度設定手段のそれぞれ出力信号に基
づき、PMV4の開度Qを制御するPMV制御手段。
【0066】(17)上記運転信号、室内ユニットから送
られるモータ回転数N、付属のタイマ手段のタイムカウ
ントtに基づき、PMV4の冷媒充填用の開度Qを設
定する冷媒充填PMV開度設定手段。
【0067】(18)冷媒充填用の開度Qが設定開度Qs
に達したとき、冷媒充填終了信号を発してそれを室内ユ
ニットへ送る冷媒充填終了信号送信手段。
【0068】(19)室外熱交温度センサ11の検知温度
Tcに基づいて室外熱交換器3の着霜を検出し、その
検出結果を表わす信号kを出力する着霜検出手段。
【0069】(20)出力信号kに基づいて二方弁8の開
閉を制御する除霜用弁制御手段。
【0070】(21)出力信号kに基づいてPMV4の除
霜用の開度を設定する除霜PMV開度設定手段。
【0071】ところで、充放電制御器25の構成は停止
中充電ブロック、運転中ブロック、放電ブロックに分か
れている。
【0072】このうち停止中充電ブロックは次の(1)
〜(8)の構成よりなり、その具体例を図4に示す。
【0073】(1)蓄電池残量検出手段45で検出され
る電圧Veと設定電圧Vehとを比較する電圧比較手段。
設定電圧Vehは、満充電に相当する。
【0074】(2)時計として働き、現在時刻tを把握
する時計手段。
【0075】(3)深夜時間帯m〜nを設定するための
深夜時間帯設定手段。
【0076】(4)時計手段の出力信号、および深夜時
間帯設定手段の出力信号に基づき、放電時間帯を判別す
る放電時間帯判別手段。
【0077】(5)放電時間帯判別手段の出力信号、電
圧比較手段の出力信号、後述する運転中充電ブロックか
らの停止信号、および室内ユニットから送られる放電指
令に基づき、充電が許可できる状態にあるかどうか判別
し、判別結果を表わす信号bを出力する充電許可手段。
【0078】(6)時計手段の出力信号、および深夜時
間帯設定手段の出力信号に基づき、現在時刻tから深夜
時間帯終了までの残時間xを算出する残時間算出手段。
【0079】(7)残時間x、後述する放電ブロックか
らのメインスイッチオン,オフ指令d、充電許可手段の
出力信号b、および蓄電池残量検出手段45で検出され
る蓄電池44の電圧Veに基づき、充電用トランジスタ
35のオン,オフデューティzを決定する充電レベル決
定手段。
【0080】(8)オン,オフデューティzに対応する
オン,オフ信号を発する充電用Trオン,オフ手段。オ
ン,オフ信号は、充電用トランジスタ35に対する駆動
信号となる。
【0081】運転中充電ブロックは次の(1)〜(6)
の構成よりなり、その具体例を停止中充電ブロックと同
じ図4に示す。
【0082】(1)蓄電池残量検出手段45で検出され
る電圧Veと設定電圧Vehとを比較する電圧比較手段。
この電圧比較手段は、停止中充電ブロックの構成要素と
して兼用である。
【0083】(2)室内ユニットからの運転/停止指令
に基づき、運転を停止させるための停止信号、および運
転を実行させるための運転信号(c)をそれぞれ発する
運転/停止判別手段。
【0084】(3)運転信号、室内ユニットから送られ
る放電指令、電圧比較手段の出力信号、停止中充電ブロ
ックにおける放電時間帯判別手段の出力信号aに基づ
き、充電の許可または禁止を判定し、その判定結果を出
力する充電許可/禁止手段。
【0085】(4)電流検出手段31の出力信号(イン
バータ電流I)と、設定電流値Is 02(たとえば18.7
A)とを比較する電流比較手段。
【0086】(5)電流比較手段の出力信号、および充
電許可/禁止手段の出力信号に基づき、充電用トランジ
スタ35のオン,オフデューティzを決定するオン,オ
フデューティ決定手段。
【0087】(6)オン,オフデューティzに対応する
オン,オフ信号を発する充電用Trオン,オフ手段。こ
の充電用Trオン,オフ手段は、停止中充電ブロックの
構成要素として兼用である。
【0088】放電ブロックは次の(1)〜(13)の構成
よりなる。具体例を図5に示す。
【0089】(1)宅内電流検出手段51で検出される
宅内電流Ia、運転中充電ブロックから送られる運転信
号(c)、室内ユニットから送られる放電指令、および
後述する第1電圧比較手段の出力信号に基づき、強制的
な放電を許可すべきかどうか判別する強制放電許可判別
手段。
【0090】(2)蓄電池残量検出手段45で検出され
る蓄電池44の電圧Veと設定電圧Velとを比較する第
1電圧比較手段。設定電圧Velは、放電が可能な最低限
の電圧である放電下限電圧に相当する。
【0091】(3)インバータ回路のコンデンサ32に
生じる主回路電圧Vを検出する主回路電圧検出手段。
【0092】(4)主回路電圧Vと放電制限用の設定電
圧Vmとを比較する第2電圧比較手段。
【0093】(5)強制放電許可判別手段の出力信号、
第2電圧比較手段の出力信号、付属のTonタイマ手段お
よびToff タイマ手段の動作に基づき、放電用トランジ
スタ36に対する強制放電用のオン,オフ信号を発する
強制放電用Trオン,オフ手段。
【0094】(6)運転中充電ブロックからの運転信号
(c)、室内ユニットから送られる放電指令、第1電圧
比較手段の出力信号、および後述する電流比較手段の出
力信号に基づき、運転立上り時の放電を許可する立上り
放電許可手段。
【0095】(7)インバータ電流Iと設定電流値Is
01(たとえば18.5A)とを比較する電流比較手段。I
01は、運転開始時の立上がり(過負荷)判別用であ
り、蓄電池放電開始電流設定値であり、さらに放電電流
値算出の基準値である。
【0096】(8)インバータ電流Iと設定電流値Is
01との差を算出して求める電流差算出手段。
【0097】(9)上記電流差に応じて放電電流値Ids
を設定する放電電流値設定手段。
【0098】(10)立上り放電許可手段の出力信号、放
電電流値Ids、および放電電流検出手段47で検出され
る放電電流Idcに基づき、放電用トランジスタ36に対
する立上り放電用のオン,オフ信号を発する立上り放電
用Trオン,オフ手段。
【0099】(11)主回路電圧Vと突入電流防止処理用
の設定電圧Vsとを比較する第3電圧比較手段。
【0100】(12)第3電圧比較手段の出力信号に基づ
き、放電用トランジスタ36に対する突入電流防止用の
オン,オフ信号を発する突入電流防止用放電手段。
【0101】(13)第3電圧比較手段の出力信号、運転
信号(c)、停止中充電ブロックにおける充電許可手段
の出力信号bに基づき、メインスイッチ27に対するメ
インスイッチオン,オフ指令dを発するメインスイッチ
制御手段。
【0102】つぎに、上記構成の作用を説明する。
【0103】まず、全体的な作用について説明してお
く。
【0104】冷房運転では、圧縮機1から吐出される冷
媒が四方弁2を通って室外熱交換器3に流れる。この室
外熱交換器3では、冷媒が凝縮する。
【0105】室外熱交換器3を経た冷媒は、PMV4で
減圧され、回転熱交換器5に入る。室内ユニットN内の
回転熱交換器5においては、熱交モータ5Mによってセ
ンターパイプ113が回転駆動される。これと一体の端
板110a,110bと、ブレード118…およびフィ
ン119…が回転する。
【0106】回転熱交換器5は横流ファンと同一形状構
造であるから、被空調室内の空気を上部吸込口101a
および下部吸込口101bからユニット本体100内に
吸込む。これは回転熱交換器5のブレード118…相互
間を通過し、さらに各風向案内板105,106に案内
されて、吹出口102から吹出される。
【0107】一方、それぞれのブレード118内に形成
される複数室122…には冷媒が流通し、外面に沿って
送風される被空調室空気と熱交換する。この軸方向に沿
って所定間隔を存して設けられるフィン119…は、ブ
レード118の熱交換作用を助成する。
【0108】冷房運転時には、被空調室空気は冷媒の蒸
発潜熱を奪われて、除湿冷却される。したがって、冷風
が吹出口102から吹出される。
【0109】回転熱交換器5で蒸発した冷媒は二方弁6
を通り、さらに四方弁2を通って圧縮機1に吸い込まれ
る。
【0110】暖房運転では、圧縮機1から吐出される冷
媒が四方弁2および二方弁6を通って回転熱交換器5に
流れる。
【0111】回転熱交換器5は熱交モータ5Mの動作に
よって回転しており、その回転によって被空調室空気が
吸い込まれる。この被空調室空気は冷媒の凝縮熱を吸収
して、温度上昇する。したがって、温風が吹出口102
から吹出される。
【0112】回転熱交換器5では冷媒が凝縮し、それが
PMV4で減圧され、室外熱交換器3に入って蒸発す
る。この室外熱交換器3を経た冷媒は四方弁2を通り、
圧縮機1に吸い込まれる。
【0113】次に、上記した構造を有する本実施形態の
制御動作について説明する。
【0114】運転停止時、電源20が投入された状態に
おいて、充放電制御器25が動作しており、そこで蓄電
池44の充電状況が監視される。充電状況が満足できる
状態にあれば、充放電制御器25からメインスイッチオ
ン指令が発せられ、それが室内制御器21に送られる。
【0115】ここで、室内制御器21のメイン制御を図
30のフローチャートにより説明する。
【0116】メインスイッチオン指令が入ると、メイン
スイッチ27がオンされ、宅内配線ACLに主電力ライ
ン28が接続される。上記メインスイッチオン指令は、
後述するインバータ回路のコンデンサ32に対する突入
電流防止の準備が完了しているとき、充放電制御器25
から送られる。
【0117】リモコン22の運転スイッチがオンされて
運転指令が入ると、室内温度センサ14の検知温度Ta
およびリモコン22での設定室内温度Tsが読み込ま
れ、両温度の差ΔT(=Ta−Ts)、つまり空調負荷
が求められる。
【0118】温度差ΔTに基づいて圧縮機1の運転周波
数fが決定され、その運転周波数指令がリモコン22の
操作に基づく運転指令および冷/暖指令と共に室外ユニ
ットへ送られる。
【0119】外部入力端子21aからの放電指令入力が
あれば、それが室外ユニットへ送られる。
【0120】運転開始に際しては、内部メモリの充填未
処理記憶に基づいて先ず回転熱交換器5に対する冷媒の
冷媒充填処理が実行され、次に通常の運転処理に入る。
【0121】リモコン22の運転スイッチがオフされて
停止指令が入ると、その停止指令および運転周波数零指
令が室外ユニットに送られるとともに、吹出口のシャッ
タ19が閉じられ、かつ回転熱交換器5の回転が停止さ
れる。同時に、内部メモリに充填未処理記憶がなされ
る。
【0122】室外制御器22のメイン制御を図31に示
す。
【0123】運転中は運転処理が実行されるが、停止指
令が入ると、回転熱交換器5に対する冷媒回収処理が実
行される。
【0124】運転指令が入ると、内部メモリの充填未処
理記憶に基づいて先ず回転熱交換器5に対する冷媒充填
処理が実行され、次に室外ファン9が起動されて通常の
運転処理に入る。
【0125】以下、(ア)室内側運転処理、(イ)室外
側運転処理、(ウ)室外側冷媒回収処理、(エ)室内側
冷媒充填処理、(オ)室外側冷媒充填処理についてそれ
ぞれ説明する。
【0126】(ア)…室内側運転処理(図32および図
33のフローチャート) リモコン22から冷房指令が入ると、モータ19Mが駆
動されて吹出口のシャッタ19が全開され、ローラー1
07が回転熱交換器5のブレード118に接触する位置
に駆動される。
【0127】室内温度Taおよび設定室内温度Tsが読
み込まれ、両温度の差ΔT(=Ta−Ts)に基づいて
回転熱交換器5に対するモータ回転数Ns(≠0)が
決定される。
【0128】Nsが目標回転数Nsとして定められ、
モータ回転数センサ18で検知されるモータ回転数Nが
その目標回転数Nsに一致するよう、熱交モータ回転数
制御が実行される。この熱交モータ回転数制御に関して
は、(ア´)として後記する。
【0129】熱交輻射温度センサ17によって回転熱交
換器5の温度Tcが非接触で検知されて読み込まれ、
それが室外ユニットへ送られる。
【0130】リモコン22から暖房指令が入ると、ロー
ラー107がブレード118から離され、熱交輻射温度
センサ17の検知温度Tcが読み込まれ、それと冷風
吹出防止のための設定温度Tc1sとが比較される。
【0131】TcがまだTc1sより低ければ(Tc
<Tc1s)、モータ19Mが駆動されて吹出口のシ
ャッタ19が全閉される。これにより、回転熱交換器5
の回転を止めることなく、室内への冷風吹出しを防ぐこ
とができる。
【0132】始動用の小さめの初期回転数Nsoが目標回
転数Nsとして定められ、モータ回転数センサ18で検
知されるモータ回転数Nがその目標回転数Nsに一致す
るよう、熱交モータ回転数制御が実行される。
【0133】TcがTc1sと同じまたはそれ以上に
なったとき(Tc≧Tc1s)、シャッタ19がまだ
全閉していれば、そのシャッタ19があらかじめ定めら
れている初期開度まで開かれる。この場合、回転熱交換
器5の回転が継続されているので、スムーズかつ迅速な
送風が可能である。
【0134】シャッタ19が初期開度まで開いたら、吹
出温度センサ15で検知される吹出温度Toが読み込ま
れ、それと高めの設定吹出温度Tosとが比較される。
【0135】ToがTosより高ければ(To>Tos)、
現時点のモータ回転数Nに1ステップ分のΔNだけ加え
た値(N+ΔN)が目標回転数Nsとして定められ、熱
交モータ回転数制御が実行される。
【0136】ToがTosより低ければ(To<Tos)、
現時点のモータ回転数Nに1ステップ分のΔNだけ減ら
した値(N−ΔN)が目標回転数Nsとして定められ、
熱交モータ回転数制御が実行される。
【0137】こうして、吹出温度Toが設定吹出温度T
osに一致するよう、回転熱交換器5の回転数が増減さ
れ、いわゆる暖房高温吹出が行なわれる。
【0138】そして、吹出温度Toだけでなくヒータ付
温度センサ16の検知温度Tzも読み込まれ、両温度か
ら吹出口における吹出風速Wが検出される。
【0139】すなわち、ヒータ付温度センサ16は、前
記したように、一定の発熱量で動作するヒータと、この
ヒータの熱が加えられる板(たとえばアルミニウム製)
と、この板の温度Tzを検知するセンサからなる。板は
吹出風を受けるようになっており、その温度Tzは図3
4に示すように風速が増すほど低くなる。しかも、温度
Tzは吹出温度Toをパラメータとして上下にシフトす
る。
【0140】このヒータ付温度センサ16の特性はあら
かじめ記憶されており、その特性を基に吹出温度Toお
よび検知温度Tzを監視することにより、吹出風速Wを
検出することができる。
【0141】この吹出風速Wは設定吹出風速Wsと比較
される。
【0142】WがWsより高ければ(W>Ws)、シャ
ッタ19の現時点の開度が1ステップ分のΔSHだけ増
加するよう、モータ19Mが制御される。
【0143】WがWsより低ければ(W<Ws)、シャ
ッタ19の現時点の開度が1ステップ分のΔSHだけ減
少するよう、モータ19Mが制御される。
【0144】こうして、吹出風速Wが設定吹出風速Ws
に一致するよう、吹出口の吹出面積が調節される。
【0145】(ア´)…熱交モータ回転数制御(図35
のフローチャート) モータ回転数Nが目標回転数Nsより高ければ(N>N
s)、熱交モータ5Mの出力をΔmだけ減少させるべ
く、熱交モータ5Mへの通電量が減らされる。
【0146】モータ回転数Nが目標回転数Nsより低け
れば(N<Ns)、熱交モータ5Mの出力をΔmだけ増
大させるべく、熱交モータ5Mへの通電量が増やされ
る。
【0147】なお、このモータの出力制御は、単相誘導
モータの位相制御、または直流モータの印加電圧制御な
どによって行なわれる。
【0148】(イ)…室外側運転処理(図36のフロー
チャート) 室内ユニットからの運転周波数指令の内容および電流検
出手段31で検出されるインバータ電流Iが読み込まれ
る。
【0149】室内ユニットから放電指令が入っていなけ
れば、設定電流値Isとして大きい方のIs(たとえ
ば19A)が選択される。放電指令が入っていれば、設
定電流値Isとして小さい方のIs(たとえば9A)
が選択される。
【0150】Isは、インバータ回路に対する交流電
源入力の最大値を規制するためのもので、宅内配線AC
Lやエアコン用コンセントの電流容量から決定される。
【0151】Isは、同じくインバータ回路に対する
交流電源入力の最大値を規制するためのものであるが、
運転中のインバータ電流Iの低減を目的に、通常のIs
より低い値に定められる。
【0152】このインバータ電流Iと設定電流Isとが
比較される。IがIsより大きければ、室内ユニットか
らの運転周波数指令に基づく運転周波数Fが1ステップ
分のΔFだけ下げられる。IがIsより小さければ、室
内ユニットの指令運転周波数fが運転周波数Fとしてそ
のまま保持される。
【0153】この運転周波数Fが得られるよう実際にイ
ンバータ回路が駆動され、圧縮機1が運転オンする。こ
うして、空調負荷に対応する最適な能力が圧縮機1から
発揮される。
【0154】運転周波数Fが零より大きければ、室外フ
ァン9の運転もオンされる。運転周波数Fが零になる
と、室外ファン9の運転がオフされる。
【0155】室内ユニットから冷房指令が入った場合、
四方弁2が冷房位置に設定され、冷房サイクルが形成さ
れる。このとき、吸込冷媒温度センサ13で検知される
圧縮機1の吸込冷媒温度Tcが読み込まれる。
【0156】運転が始まってしばらくすると回転熱交換
器5の温度が低下し、回転熱交換器5の温度(=蒸発器
温度)Tcが熱交輻射温度センサ17で検知される。
【0157】吸込冷媒温度Tcと蒸発器温度Tc
の差、つまり回転熱交換器5での冷媒の過熱度が求めら
れ、その過熱度があらかじめ定められている一定値とな
るよう、PMV4の開度が制御される。この過熱度の一
定値制御により、冷凍サイクルの安定運転が確保され
る。
【0158】室内ユニットから暖房指令が入った場合、
四方弁2が暖房位置に設定され、暖房サイクルが形成さ
れる。このとき、吸込冷媒温度センサ13で検知されて
いる圧縮機1の吸込冷媒温度Tcが読み込まれる。同
時に、室外熱交温度センサ11で検知されている室外熱
交換器3の温度(=蒸発器温度)Tcが読み込まれ
る。
【0159】吸込冷媒温度Tcと蒸発器温度Tc
の差、つまり室外熱交換器3での冷媒の過熱度が求めら
れ、その過熱度があらかじめ定められている一定値とな
るよう、PMV4の開度が制御される。この過熱度の一
定値制御により、冷凍サイクルの安定運転が確保され
る。
【0160】蒸発器温度Tcはさらに除霜開始用の設
定温度(たとえば零℃)Dsと比較される。
【0161】蒸発器として働く室外熱交換器3の表面に
は徐々に霜が着くようになり、その着霜の進行に伴って
Tcが下がっていく。やがて、Tcが設定温度Ds
と同じまたはそれ以下に下がると、除霜処理が実行さ
れる。この除霜処理に関しては、(イ´)として以下に
述べる。
【0162】(イ´)…除霜制御(図37のフローチャ
ート) 二方弁8が開かれてバイパス7が導通し、圧縮機1から
吐出される高温の冷媒が室外熱交換器3に直接的に供給
される。このいわゆるホットガス除霜により室外熱交換
器3に付着した霜が除去される。この除霜により、室外
熱交換器3の熱交換面積が確保される。
【0163】この除霜時、PMV4が全開されるととも
に、室外ファン9の運転がオフされる。この室外ファン
9の運転オフにより、除霜作用が促進される。同時に、
圧縮機1の運転周波数Fが除霜用の設定運転周波数Fs
に設定される。
【0164】Tcが除霜終了用の設定温度Ds(>
Ds)よりも高くなると、そこでこの除霜運転が終了
され、通常の運転に復帰する。
【0165】このようにバイパス回路を用いた除霜を行
なうと同時にPMV4を全開とするため、室内の回転熱
交換器5は除霜中も高温状態を維持することができ、し
かも回転熱交換器5は回転したままでよく、よって除霜
終了後の暖房立ち上がりがスムーズかつ良好である。
【0166】(ウ)…室外側冷媒回収処理(図38のフ
ローチャート) 停止信号が入ると、先ず冷媒回収処理が実行される。
【0167】初めに、室外ファン9の運転が継続され
る。これは、冷媒回収がし易いよう、冷媒の液化を促進
するためのものである。
【0168】冷房運転であれば、四方弁2の位置はその
まま、圧縮機1の運転周波数Fが冷媒回収用の所定値に
固定され、かつPMV4が全閉される。
【0169】暖房運転であれば、タイムカウントt
(たとえば2分)が実行されるとともに、運転周波数
Fが零に設定されて圧縮機1の運転がオフされる。この
圧縮機1の運転オフにより、冷凍サイクルの高低圧差が
減少される。
【0170】タイムカウントt が終わると、四方弁
2が冷房位置に切換えられる。そして、圧縮機1が起動
されて冷媒回収用の運転周波数Fに固定され、かつPM
V4が全閉される。この場合、高低圧差が減少されてい
るので、四方弁2の切換えによる不快な冷媒音の発生は
ない。
【0171】PMV4が全閉されると、室外熱交換器3
から回転熱交換器5への冷媒の流入が遮断され、その回
転熱交換器5内の冷媒が圧縮機1側に回収される。
【0172】このとき、圧力センサ12の検知圧力Po
が取り込まれており、その検知圧力Poと設定圧力値で
あるところの大気圧(1気圧)とが比較される。
【0173】回収が進んで検知圧力Poが大気圧まで下
がると、二方弁6が閉じられ、かつ圧縮機1の運転が停
止される。同時に、室外ファン9の運転が停止される。
【0174】この場合、二方弁6の閉成により、圧縮機
1側に回収された冷媒が回転熱交換器5側に戻らない。
これで冷媒回収が終了し、同時に運転が停止する。な
お、冷媒回収済が記憶される。
【0175】このように、運転停止に際してはあらかじ
め回転熱交換器5内の冷媒を圧縮機1側に回収しておく
ことにより、運転停止時に回転熱交換器5の下部に液冷
媒が溜まり込む事態を防ぐことができる。
【0176】したがって、次の運転開始に際し、回転熱
交換器5に重心ずれによるアンバランス振動が起こるこ
ともなく、回転熱交換器5の寿命に対する悪影響を解消
できる。
【0177】また、回転熱交換器5内の圧力が大気圧と
同じ圧力になるので、たとえ回転熱交換器5のシール構
造が十分でなかったとしても、そこから外に冷媒が漏れ
るという事態を未然に防ぐことができる。これは、冷凍
サイクルの冷媒循環量を常に最適な状態に保つことにつ
ながり、適切な空調が可能であるとともに、圧縮機1を
はじめとする冷凍サイクル機器の寿命に対する悪影響を
解消できる。
【0178】る。
【0179】(エ)…室内側冷媒充填処理(図39のフ
ローチャート) 運転指令が入ると、運転処理に入る前に冷媒充填処理が
実行される。
【0180】熱交モータ5Mが起動され、回転熱交換器
5の回転が開始されるが、初めは小さめの初期回転数N
0 が目標回転数Nsとして定められる。そして、モー
タ回転数センサ18で検知されるモータ回転数Nが目標
回転数Nsに一致するよう、熱交モータ回転数制御が実
行される。この熱交モータ回転数制御は、上記した(ア
´)および図35の制御と同じである。
【0181】モータ回転数Nは制御ループに基づく所定
タイミングで逐次に読み込まれながら、室外ユニットへ
送られる。
【0182】室外ユニットから冷媒充填終了信号が入る
と、そこで冷媒充填処理の終了となり、その旨が記憶さ
れる。
【0183】(オ)…室外側冷媒充填処理(図40のフ
ローチャート) 室内ユニットから送られるモータ回転数Nの値が初期回
転数Ns0 に達すると、その初期回転数Nsが基準回
転数Noとして保持される。
【0184】PMV4の開度Qと設定開度Qoとが比較
される。運転停止中はPMV4が全閉されていたため、
初めはQ<Qoである。
【0185】このQ<Qoの条件では、開度Qが1ステ
ップ分のΔQだけ増大される。
【0186】こうして、開度Qが徐々に増していくこと
により、回転熱交換器5に冷媒が少しずつ充填されてい
く。
【0187】この場合、冷媒の充填による重量増分だけ
モータ回転数Nが基準回転数Noから落ちることがある
が、その低下変動分はNdとして検出される。
【0188】Nd=N−No この低下変動分Ndが設定値ΔNより小さい場合、その
まま開度Qの増大が繰り返される。
【0189】低下変動分Ndが設定値ΔNよりも大きい
場合、タイムカウントtが実行され、その間は開度Q
の増大が保留される。
【0190】開度Qが設定開度Qoに達したら、二方弁
6が開かれ、冷媒充填終了信号が室内ユニットに送られ
る。これで冷媒充填処理の終了となり、その旨が記憶さ
れる。
【0191】なお、この冷媒充填処理の終了後、通常の
運転処理(圧縮機1のオン,オフ、室外ファン9のオ
ン,オフ等)に入ることになる。
【0192】したがって、図41に示すように、回転熱
交換器5が初期回転数Nsに達するのを待ち、達した
ら、モータ回転数Nの変動が設定値ΔNに収まるよう回
転熱交換器5に対して冷媒を徐々に送り込むことによ
り、その冷媒の充填を偏りなく行なうことができる。ひ
いては、回転熱交換器5にアンバランス振動が生じな
い。
【0193】しかも、回転熱交換器5にある程度の量の
冷媒が充填されたところで実際の運転に移るので、円滑
な運転が可能である。
【0194】一方、充放電制御器25により、蓄電池4
4に関わる充電制御、放電制御、突入電流防止制御が実
行される。これを図42のフローチャートに示す。
【0195】充電制御には、運転中に放電指令が入らな
い場合に実施される運転中充電処理と、運転停止中に放
電指令が入らない場合に実施される停止中充電処理の2
種類があり、基本的にはいずれも電力料金の安い深夜時
間帯に実施される。また、運転中、停止中にかかわら
ず、充電中に放電指令が入力された場合、充電は中止さ
れる。
【0196】放電制御には、強制放電処理と通常放電処
理の2種類がある。
【0197】強制放電処理は、蓄電池44の放電電流を
最大限に使用し、電源20からの交流入力電流を最小に
押さえるためのもので、運転中に外部入力に基づく放電
指令が入った場合、また他の電気機器の使用が原因で宅
内電流検出手段51の検知電流(宅内電流)Iaがブレ
ーカBの作動直前の最大電流値Imax に達した場合、そ
れぞれ実施される。
【0198】具体的には、インバータ回路の主回路電圧
(直流電圧)Vを検出し、その主回路電圧Vが無負荷時
の値(= 290V)よりも5V程度わずかに高い値となる
よう、蓄電池44の放電電流を制御する。
【0199】たとえば、負荷が軽い場合、インバータ出
力電流(圧縮機モータ1Mの消費電流)のすべてが蓄電
池44の放電電流で賄われ、主回路電圧Vが過電圧とな
るのを防ぐことができる。
【0200】負荷が重い場合には、蓄電池44の放電電
流が最大となり、不足分が電源20から供給される。
【0201】通常放電処理は、運転開始時の能力アップ
を図るためのもので、運転開始時の過負荷運転などによ
り電源20からの交流入力電流が不足する場合に実施さ
れる。この処理の目的および効果は特開平1-308136号公
報記載のものと同じであり、インバータ入力電流Iを検
出し、それに基づいて放電電流の設定値を決定する。こ
れにより、電源20の電力が空調運転に極力用いられ、
不足電流のみが蓄電池44から放電される。
【0202】その他に、突入電流防止処理がある。
【0203】すなわち、運転停止状態では、インバータ
回路に対する通電が継続すると、主回路の平滑用のコン
デンサ32に常時通電がなされ、コンデンサ32の寿命
が短縮したり、あるいは保守サービス時にコンデンサ3
2の充電電圧(約280V)による感電事故が起こるな
どの問題がある。
【0204】このような問題に対処するため、室内ユニ
ットにおいてメインスイッチ27をオフしておくことが
有効であるが、そうすると逆に、運転開始時のメインス
イッチ27の投入時にコンデンサ32が一気に充電され
ることになり、コンデンサ32に大電流が流れる。この
大電流は短時間であるが、ブレーカBを溶着させたり、
電源電圧の低下を招いて他の電気機器に悪影響(証明器
具の光低下、ちらつきなど)を与える。
【0205】そこで、運転停止中はメインスイッチ27
をオフして主電力ライン28を遮断するようにしてお
り、インバータ回路を駆動する前にそのコンデンサ32
に対して蓄電池44からの放電を行なう。この放電によ
って主回路電圧Vがある程度の値(約260V)まで上
昇したら、そこで放電を停止する。こうして、運転開始
前にコンデンサ32の電圧をある程度まで高めておくこ
とにより、コンデンサ32への突入電流を防ぐことがで
き、ひいてはブレーカBの溶着や他の電気機器への悪影
響を回避することができる。
【0206】以下、(ア)運転中充電処理、(イ)停止
中充電処理、(ウ)強制放電処理、(ウ)通常放電処
理、(オ)突入電流防止処理の具体例について説明す
る。
【0207】(ア)…運転中充電処理(図43のフロー
チャート) 蓄電池残量検出手段によって蓄電池44の電圧Veが検
出され、それと満充電に相当する設定電圧Vehとが比較
される。
【0208】検出電圧Veが設定電圧Vehに達していれ
ば、充電はなされない。
【0209】検出電圧Veが設定電圧Vehより低けれ
ば、現在時刻tがあらかじめ定められている深夜時間帯
(電力料金が安い)かどうか判別される。深夜時間帯で
なければ、充電はなされない。
【0210】深夜時間帯であれば、充電用トランジスタ
35のオン,オフデューティZとして基準デューティ比
Zoがセットされ、そのオン,オフデューティZをもっ
て充電用トランジスタ35がオン,オフされる。
【0211】充電用トランジスタ35がオンすると、そ
のコレクタ・エミッタ間とリアクトル43を通して、イ
ンバータ回路におけるコンデンサ32の電圧が蓄電池4
4に印加される。充電用トランジスタ35がオフする
と、リアクトル43の作用により、充電用ダイオード3
8を通して蓄電池44に充電電流が流れる。こうして、
蓄電池44が充電される。
【0212】充電中はインバータ電流Iが読み込まれ、
それと最適値であるところの設定電流値Is02とが比
較される。
【0213】インバータ電流Iが設定電流値Is02
超えた場合、オン,オフデューティZが1ステップ分の
ΔZだけ減らされ、充電用トランジスタ35のオン期間
が短縮されて充電量が減少し、インバータ電流Iの減少
が図られる。インバータ電流Iが設定電流値Is02
り小さくなると、オン,オフデューティZがΔZだけ増
やされ、充電用トランジスタ35のオン期間が延長され
て充電量が増加し、インバータ電流Iの増加が図られ
る。つまり、インバータ電流Iが設定電流値Is 02
維持される。
【0214】ここで、設定電流値Is02は、交流電源
入力最大制限値であるところのIs よりも低く、かつ
できる限り高く定めた値である。たとえば、Isが1
9Aであれば、18.7A程度に定められる。
【0215】すなわち、エアコンの運転の方が優先であ
り、インバータ電流IがIsを超える前に充電が停止
される。
【0216】(イ)…停止中充電処理(図44のフロー
チャート) 蓄電池残量検出手段によって蓄電池44の電圧Veが検
出され、それと満充電に相当する設定電圧Vehとが比較
される。
【0217】検出電圧Veが設定電圧Vehに達していれ
ば、充電はなされない。
【0218】検出電圧Veが設定電圧Vehより低けれ
ば、現在時刻tがあらかじめ定められている深夜時間帯
(電力料金が安い)かどうか判別される。深夜時間帯で
なければ、充電はなされない。
【0219】深夜時間帯であれば、現在時刻tから深夜
時間帯終了までの残時間xが算出される。
【0220】そして、充電レベル決定手段において、下
式のように充電必要量ΔVeが算出され、それと上記残
時間Xとに基づいて充電用トランジスタ35のオン,オ
フデューティZが決定される。
【0221】ΔVe=Veh−Ve たとえば、残時間Xが短、充電必要量ΔVeが大なら
ば、もっとも大きいオン,オフデューティZが決定さ
れる。反対に、残時間Xが長、充電必要量ΔVeが小な
らば、もっとも小さいオン,オフデューティZが決定
される。
【0222】すなわち、残時間Xと充電必要量ΔVeと
に応じて充電電流を決めることにより、時間当たりの充
電電流を極力少なくしている。この結果、充電の効率が
高くなるとともに、蓄電池44の寿命が向上する。
【0223】(ウ)…強制放電処理(図45のフローチ
ャート) 蓄電池44の電圧Veが設定電圧Velより大きくて放電
に耐え得る条件にあるとき、インバータ回路の主回路電
圧、つまりコンデンサ32の電圧Vが読み込まれ、それ
と設定電圧Vmとが比較される。この設定電圧Vmは、
無負荷時の値(= 290V)より5V程度高い値である。
【0224】主回路電圧Vが設定電圧Vmに満たない場
合、一定周期で放電用トランジスタ38がオン,オフさ
れ、充電用ダイオード37を通してインバータ回路に放
電電流が流れる。主回路電圧Vが設定電圧Vmを超える
と、放電用トランジスタ38のオンが中断され、放電を
中断する。
【0225】軽負荷時の放電作用を図46および図47
に示しており、軽負荷でインバータ回路の消費電流が放
電電流max 値(8A…交流100V換算)より低い場
合、放電電流により主回路電圧Vが上昇し、それが設定
電圧Vmを超えたところで放電用トランジスタ38のオ
ンが中断される。結果的に、放電用トランジスタ38の
オフ時間が長くなり、放電電流が制限される。
【0226】重負荷時の放電作用を図48および図49
に示しており、放電用トランジスタ38は一定周期のオ
ン,オフを繰り返し、フル放電となる(最大8A)。こ
の放電電流および交流入力の和と、インバータ回路出力
とが設定電圧Vmより低いところでつり合い、主回路電
圧Vが一定のVxに落ち着く。
【0227】この強制放電は、電力会社から電力需要の
増大に基づく“入り”信号が外部入力端子21aに入力
されると、その入力期間中だけ実行される。
【0228】電子レンジ48やドライヤ49のようにヒ
ータを用いる電気機器は消費電流が大きいという特徴が
あり、これらの電気機器を使用すると、宅内電流がブレ
ーカBの許容値を超えることがあり、ブレーカBの遮断
が予想される。
【0229】そこで、“入り”信号入力がない場合で
も、宅内電流検出手段51の検知電流(宅内電流)Ia
がブレーカBの作動直前の最大許容電流値に達するよう
な状況では、同様に放電がなされ、電流Iaが低下すれ
ば放電は終了する。
【0230】(エ)…通常放電処理(図50のフローチ
ャート) 電流検出手段31で検出されるインバータ電流Iと過負
荷運転判別用の設定電流値Is01とが比較される。運
転開始時の過負荷運転では、インバータ電流Iが増大
し、それが設定電流値Is01より大きくなる。この条
件において、通常放電処理が実行される。
【0231】まず、蓄電池44の電圧Veが放電下限電
圧であるところの設定電圧Velより大きければ、インバ
ータ電流Iと設定電流値Is01との差ΔIが算出され
る。そして、この電流差ΔIから下式のように必要放電
電流Idsが設定される。
【0232】Ids=α・ΔI αは定数(=30)であり、電流差ΔIの30倍が必要放電
電流Idsとして設定される。
【0233】放電電流Idcと必要放電電流Idsとが比較
され、放電電流Idcが必要放電電流Idsよりも小さい場
合、放電用トランジスタ38がオン,オフされ、放電が
行なわれる。これにより、運転電流の不足分が補われ、
圧縮機1の十分な能力が確保される。
【0234】放電電流Idcが必要放電電流Idsよりも大
きくなると、放電用トランジスタ38がオフされる。こ
れにより、放電電流が制限される。
【0235】なお、放電が進んで蓄電池44の電圧Ve
が設定電圧Velより小さくなると、そこで放電が終了す
る。また、放電用トランジスタ38のオン,オフは短時
間に動作してトランジスタ38を破壊することがないよ
う最低オン,オフ時間が定められており、極端な短時間
のオン,オフ動作は行なわれない。
【0236】(オ)…突入電流防止処理(図51のフロ
ーチャート) 運転停止時はコンデンサ32の常時通電を防ぐためにメ
インスイッチ27がオフされており、そのような状況に
おいてこの突入電流防止処理が実行される。
【0237】すなわち、コンデンサ32の電圧(主回路
電圧)Vと設定電圧Vs(約260V)とが比較され、
電圧Vが設定電圧Vsより小さいときに特定の周波数を
もって放電用トランジスタ38がオン,オフされる。こ
れにより、蓄電池44から放電電流が流れ、コンデンサ
32が充電される。
【0238】電圧Vが設定電圧Vsを超えると、放電用
トランジスタ38がオフされ、放電が停止する。このと
き、突入電流防止の準備が完了したとの判断の下に、メ
インスイッチオン指令が室内ユニットに送られる。
【0239】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、商
用交流電源側の電力需要、宅内電流のブレーカ許容値、
圧縮機の負荷変動などを考慮した適切な電源管理が可能
な信頼性にすぐれた冷凍サイクル装置およびその冷凍サ
イクル装置における蓄電池の放電制御方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の冷凍サイクルおよび
制御回路の構成図。
【図2】 室内制御器の構成図。
【図3】 室外制御器の構成図。
【図4】 充放電制御器の充電ブロックの構成図。
【図5】 充放電制御器の放電ブロックの構成図。
【図6】 空気調和機を構成する室内ユニットの縦断
側面図。
【図7】 室内ユニットの縦断正面図。
【図8】 回転熱交換器を構成するブレードの一部省
略した斜視図。
【図9】 回転熱交換器の一部省略した斜視図。
【図10】 分流器の縦断側面図。
【図11】 図10のY−Y線に沿う縦断面図。
【図12】 ドレン水滴除去用ローラの説明図。
【図13】 室内ユニットの正面図。
【図14】 室内ユニットの底面図。
【図15】 室内ユニットの一部省略した縦断側面図。
【図16】 吹出口を可変するシャッタ駆動機構全体の
構成図。
【図17】 シャッタ板の作用説明図。
【図18】 室外ユニットの平面図。
【図19】 室外ユニットの一部省略した斜視図。
【図20】 集積配管体を説明するための冷凍サイクル
構成図。
【図21】 集積配管体の斜視図。
【図22】 集積配管体の四方弁切換え部の縦断正面
図。
【図23】 集積配管体の四方弁駆動用パイロット弁部
の縦断正面図。
【図24】 集積配管体のPMVを構成する弁部の縦断
正面図。
【図25】 集積配管体の除霜用二方弁を構成する弁部
の縦断正面図。
【図26】 集積配管体の細孔加工説明図。
【図27】 (A)は逆止弁部の縦断正面図、(B)は
逆止弁部の縦断側面図。
【図28】 特殊冷媒管端部の縦断面図。
【図29】 特殊冷媒管を構成する可撓チューブの縦断
面図。
【図30】 室内制御器のメイン制御を説明するための
フローチャート。
【図31】 室外制御器のメイン制御を説明するための
フローチャート。
【図32】 室内側運転処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図33】 室内側運転処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図34】 風速検出を説明するためのグラフ。
【図35】 熱交モータ回転数制御を説明するためのフ
ローチャート。
【図36】 室外側運転処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図37】 室外側除霜処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図38】 室外側冷媒回収処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図39】 室内側冷媒充填処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図40】 室外側冷媒充填処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図41】 冷媒充填時のモータ回転数N、PMV開度
Q、二方弁動作を説明するためのタイムチャート。
【図42】 充放電制御器におけるメイン制御を説明す
るためのフローチャート。
【図43】 運転中充電処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図44】 停止中充電処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図45】 強制放電処理を説明するためのフローチャ
ート。
【図46】 強制放電処理における軽負荷時の例を示す
タイムチャート。
【図47】 強制放電処理における軽負荷時のインバー
タ電流変化を示すグラフ。
【図48】 強制放電処理における重負荷時の例を示す
タイムチャート。
【図49】 強制放電処理における重負荷時のインバー
タ電流変化を示すグラフ。
【図50】 通常放電処理を説明するためのフローチャ
ート。
【図51】 突入電流防止処理を説明するためのフロー
チャート。
【図52】 吹出口を可変するシャッタ駆動機構の概略
構成図、
【図53】 シャッタ駆動機構の斜視図、
【図54】 (A)は可動膜の斜視図、(B)はさらに
異なる可動膜の説明図、(C)は支軸のガイド構造説明
図、
【図55】 室外ユニットのレイアウト図、
【図56】 さらに異なる室外ユニットのレイアウト図
である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…PM
V、5…回転熱交換器、6…二方弁、7…バイパス、8
…二方弁、9…室外ファン、20…商用交流電源、25
…充放電制御器、44…蓄電池、45…蓄電池残量検出
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一色 正男 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 星 隆夫 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 久保 徹 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 長澤 敦氏 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 長岡 良明 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 川合 信夫 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 蛭間 淳之 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 秋山 和彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 Fターム(参考) 3L060 AA08 CC10 DD08 EE45 5G003 AA01 BA01 DA07 DA18 GB06 GC05 5G066 HB09 JA03 JA07 JB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮する圧縮機と、蓄電池と、こ
    の蓄電池および商用交流電源を電源として前記圧縮機を
    駆動するインバータ回路とを備えた冷凍サイクル装置に
    おける蓄電池の放電制御方法において、 前記蓄電池の放電電流を最大にして前記商用交流電源か
    らの入力を最小に押さえる強制放電処理と、 前記商用交流電源からの入力電流が設定値より大きくな
    った場合に、前記圧縮機の運転電流の不足分を補う放電
    を行う通常放電処理と、 を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置における蓄
    電池の放電制御方法。
  2. 【請求項2】 冷媒を圧縮する圧縮機と、蓄電池と、こ
    の蓄電池および商用交流電源を電源として前記圧縮機を
    駆動するインバータ回路とを備えた冷凍サイクル装置に
    おいて、 前記蓄電池の放電電流を最大にして前記商用交流電源か
    らの入力を最小に押さえる強制放電処理を実行する制御
    手段と、 前記商用交流電源からの入力電流が設定値より大きくな
    った場合に、前記圧縮機の運転電流の不足分を補う放電
    を行う通常放電処理を実行する制御手段と、 を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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