JPH05231727A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH05231727A
JPH05231727A JP4036067A JP3606792A JPH05231727A JP H05231727 A JPH05231727 A JP H05231727A JP 4036067 A JP4036067 A JP 4036067A JP 3606792 A JP3606792 A JP 3606792A JP H05231727 A JPH05231727 A JP H05231727A
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JP
Japan
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heat exchanger
refrigerant
rotary heat
discharge
current
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Application number
JP4036067A
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English (en)
Inventor
Masao Ozu
政雄 小津
Eiji Kuwabara
永治 桑原
Masao Isshiki
正男 一色
Takao Hoshi
隆夫 星
Toru Kubo
徹 久保
Atsushi Nagasawa
敦氏 長澤
Yoshiaki Nagaoka
良明 長岡
Nobuo Kawai
信夫 川合
Atsuyuki Hiruma
淳之 蛭間
Kazuhiko Akiyama
和彦 秋山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to JP2003425458A priority patent/JP3858020B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転熱交換器のアンバランス振動を解消し、
しかも回転熱交換器からの冷媒漏れを防ぐことができる
信頼性にすぐれた空気調和機を提供する。 【構成】 運転停止に際し、圧縮機1の運転が継続され
たまま先ずPMV4が全閉される。これにより、回転熱
交換器5内の冷媒が圧縮機1側に回収される。この回収
によって回転熱交換器5の内部の圧力が大気圧まで下が
ると、二方弁6が閉じられる。このとき、回収された冷
媒は二方弁6の閉成によって圧縮機1側にとどまり、回
転熱交換器5側に流れない。運転開始に際しては、先ず
回転熱交換器5の回転が始められ、PMV4が徐々に開
かれる。これにより、回転熱交換器5内に徐々に冷媒が
流入される。その後、二方弁6が開かれ、かつ圧縮機1
の運転が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転熱交換器を備え
た空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機に搭載される冷凍サイクルの
例として、回転熱交換器を有するものがある。
【0003】この回転熱交換器は、熱交換器の機能とフ
ァンの機能を合わせ持つもので、自身の回転によって空
気の取り込みおよび送風を行ないながら、空気と冷媒の
熱交換を行なう。この回転熱交換器の採用は省スペース
化に有効であり、たとえば室内熱交換器として使用する
ことにより、室内ユニットの小形化が図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ただし、運転停止時に
回転熱交換器の下部に液冷媒が溜まり込み、次の運転開
始に際し、回転熱交換器に重心ずれによるアンバランス
振動が生じるという問題がある。このアンバランス振動
は、回転熱交換器の寿命に悪影響を与える。
【0005】また、回転熱交換器のシール構造が十分で
ない場合、運転停止時に冷媒が外に漏れるという事態が
生じる。こうなると、冷凍サイクルの冷媒循環量が不足
し、適切な空調が困難になるばかりか、圧縮機をはじめ
とする冷凍サイクル機器の寿命に悪影響を与えてしま
う。この発明は上記の事情を考慮したもので、
【0006】請求項1および請求項2のいずれの空気調
和機も、回転熱交換器のアンバランス振動を解消し、し
かも回転熱交換器からの冷媒漏れを防ぐことができる信
頼性にすぐれた空気調和機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内側の回転熱交
換器を順次接続した冷凍サイクルと、運転停止時に上記
回転熱交換器の冷媒を回収する冷媒回収手段とを備え
る。
【0008】請求項2の空気調和機は、圧縮機、室外熱
交換器、減圧器、室内側の回転熱交換器を順次接続した
冷凍サイクルと、運転停止時に上記回転熱交換器の冷媒
を回収する冷媒回収手段と、運転開始時に上記回収され
た冷媒を上記回転熱交換器に充填する冷媒充填手段とを
備える。
【0009】
【作用】請求項1の空気調和機では、運転停止時、冷凍
サイクルの回転熱交換器の冷媒が回収される。
【0010】請求項2の空気調和機では、運転停止時、
冷凍サイクルの回転熱交換器の冷媒が回収される。そし
て、運転開始時、上記回収された冷媒が回転熱交換器に
充填される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0012】図1に示すように、圧縮機1の吐出口に電
磁式の四方弁2を介して室外熱交換器3が接続され、そ
の室外熱交換器3に減圧器であるところの電動式膨脹弁
4を介して回転熱交換器5が接続される。そして、この
回転熱交換器5が電磁式の二方弁6および上記四方弁2
を介して圧縮機1の吸込口に接続される。
【0013】すなわち、ヒートポンプ式冷凍サイクルが
構成されており、冷房運転時は四方弁2の非作動により
室外熱交換器3から回転熱交換器5の方向に冷媒が流れ
る冷房サイクルが形成され、室外熱交換器3が凝縮器、
回転熱交換器5が蒸発器として働く。暖房運転時は、四
方弁2の作動により回転熱交換器5から室外熱交換器3
の方向に冷媒が流れる暖房サイクルが形成され、回転熱
交換器5が凝縮器、室外熱交換器3が蒸発器として働
く。電動式膨脹弁4は、供給される駆動パルスの数に応
じて開度Qが連続的に変化するパルスモータバルブであ
り、以下、PMVと略称する。
【0014】回転熱交換器5は、熱交換器の機能とファ
ンの機能を合わせ持つもので、付属の熱交モータ5Mの
動作により回転して室内空気を取り込み、かつ送風し、
室内空気と冷媒の熱交換を行なう。具体的な構成につい
ては、後で説明する。
【0015】圧縮機1の吐出口にバイパス7の一端が接
続され、そのバイパス7の他端が室外熱交換器3と電動
式膨脹弁4との間の配管に接続される。そして、バイパ
ス7に電磁式の二方弁8が設けられる。バイパス7は、
除霜用であり、暖房運転を継続しながら圧縮機1から吐
出される高温冷媒を室外熱交換器3に直接的に供給する
働きをする。室外熱交換器3の近傍に室外ファン9が設
けられる。この室外ファン9は、室外熱交換器3に対し
て外気を送る働きをする。室外熱交換器3に、室外熱交
温度センサ11が取付けられる。この室外熱交温度セン
サ11は、室外熱交換器3の温度Tc2 を検知する。回
転熱交換器5と二方弁6との間の配管に、圧力センサ1
2が取付けられる。圧力センサ12は、配管を通して回
転熱交換器5内の圧力Poを検知する。圧縮機1の吸込
側配管に、吸込冷媒温度センサ13が取付けられる。こ
の吸込冷媒温度センサ13は、圧縮機1に吸込まれる冷
媒の温度Tc0 を検知する。回転熱交換器5の近傍に室
内温度センサ14が設けられる。この室内温度センサ1
4は、吸い込まれる室内空気の温度Taを検知する。
【0016】回転熱交換器5の近傍でかつ回転熱交換器
5の温度の影響を受けない位置に、吹出温度センサ1
5、ヒータ付温度センサ16、熱交輻射温度センサ17
が設けられる。吹出温度センサ15は、回転熱交換器5
で熱交換された吹き出し空気の温度Toを検知する。
【0017】ヒータ付温度センサ16は、一定の発熱量
で動作するヒータと、このヒータの熱が加えられる板
(たとえばアルミニウム製)と、この板の温度Tzを検
知するセンサからなり、板の温度Tzが送風を受けてど
のように変化するかを捕らえるためのものである。熱交
輻射温度センサ17は、回転熱交換器5から輻射される
熱を受けることにより、その回転熱交換器5の温度Tc
1 を検知する。熱交モータ5Mの近傍に、モータ回転数
センサ18が設けられる。このモータ回転数センサ18
は、熱交モータ5Mの回転数Nを検知する。
【0018】回転熱交換器5によって形成される通風路
の吹出口に、シャッタ19が設けられる。このシャッタ
19は、吹出口の開口面積を可変し、これにより吹出風
速を調節するためのもので、モータ19Mの動作により
開閉する。
【0019】一方、商用100V交流電源20にブレー
カBを介して宅内配線ACLが接続され、その宅内配線
ACLに室内制御器21が接続される。この室内制御器
21は、ワイヤレス式の操作器(ワイヤレスリモコン)
22の操作や外部入力端子21aから入力されるデータ
などに基づき、後述する室外制御器24と共に当該空気
調和機を制御する。
【0020】宅内配線ACLに、電力ライン23を介し
て室外制御器24および充放電制御器25が接続され
る。そして、これら室内制御器21、室外制御器24、
および充放電制御器25が信号ライン26によって相互
に接続される。
【0021】また、宅内配線ACLに、メインスイッチ
27および主電力ライン28を介して整流回路29が接
続される。メインスイッチ27は、室内制御器21の制
御指令に応動するたとえば電磁接触器の接点である。そ
して、主電力ライン28に電流センサ30が取付けられ
る。この電流センサ30は、電流検出手段31とともに
商用交流電源20から整流回路29への入力電流I(以
下、インバータ電流と称す)を検知する。この検知出力
は上記充放電制御器25に送られる。なお、この整流回
路29は倍電圧整流回路で構成され、交流100Vの入
力を直流約280Vの出力に変換する。
【0022】整流回路29の出力端に平滑用のコンデン
サ32が接続され、そのコンデンサ32にスイッチング
回路33が接続される。このスイッチング回路33は、
室外制御器24の指令に基づくインバータ制御回路34
の動作により駆動され、入力直流電圧を所定周波数(お
よびレベル)の電圧に変換して出力する。この出力は、
圧縮機モータ1Mの駆動電力となる。
【0023】すなわち、整流回路29、コンデンサ3
2、およびスイッチング回路33によってインバータ回
路が構成されており、そのインバータ回路の出力周波数
(以下、運転周波数と称す)Fが変化することにより圧
縮機モータ1Mの回転数、つまり圧縮機1の能力が変化
する。
【0024】このインバータ回路におけるコンデンサ3
2の両端に、充電用トランジスタ35のコレクタ・エミ
ッタ間と放電用トランジスタ36のコレクタ・エミッタ
間との直列回路が接続され、両トランジスタ35,36
のベースが充電回路41および放電回路42に接続され
る。これら充電回路41および放電回路42は、充電制
御器25からのオン,オフ指令に応じてトランジスタ3
5,36をオン,オフ駆動する。
【0025】充電用トランジスタ35のコレクタ・エミ
ッタ間に放電用ダイオード37、放電用トランジスタ3
6のコレクタ・エミッタ間に充電用ダイオード38が接
続される。
【0026】トランジスタ36のコレクタ・エミッタ間
にリアクトル43を介して電源電圧補助用の直流出力1
00Vの蓄電池44が接続される。この蓄電池44の両
端に蓄電池残量検出手段45が接続され、その蓄電池残
量検出手段45の出力が充放電制御器25に送られる。
【0027】トランジスタ36のコレクタと蓄電池44
との接続ラインに電流検出用のシャント抵抗46が挿入
接続される。このシャント抵抗46の両端に放電電流検
出手段47が接続され、その放電電流検出手段47の出
力が充放電制御器25に送られる。
【0028】充放電制御器25は、室内制御器21から
の指令、電流検出手段31の出力、蓄電池残量検出手段
45の出力、放電電流検出手段47の出力などに基づい
てトランジスタ35,37をオン,オフし、蓄電池44
の充電および放電を制御するものである。なお、室内側
の機器および制御回路は室内ユニットに搭載され、室外
側の機器および制御回路は室外ユニットに搭載される。
宅内配線ACLには他の電気機器も適宜に接続される。
他の電気機器として、電力消費の大きな電子レンジ48
やドライヤ49の接続例を示している。
【0029】そして、宅内配線ACLに電流センサ50
が取付けられる。この電流センサ50は、電流検出手段
51とともに、宅内電流Iaを検知する。この検知出力
は上記室内制御器21に送られる。ここで、室内制御器
21、室外制御器24、および充放電制御器25の詳細
について説明しておく。まず、室内制御器21は次の
(1)〜(10)の構成を有しており、その具体例を図
2に示す。
【0030】(1)室内温度センサ14で検知される室
内温度Taとリモコン22で設定される設定室内温度T
sとの差ΔT(=Ta−Ts)、つまり空調負荷に応じ
て圧縮機1の運転周波数fを決定し、その旨の周波数指
令を発する運転周波数決定手段。 (2)モータ回転数センサ18で検知されるモータ回転
数Nを室外ユニットに送る熱交回転数送信手段。
【0031】(3)リモコン22からの運転/停止指
令、モータ回転数N、および後述の冷風防止手段の出力
gに基づき、運転開始時の冷媒充填処理に際して熱交モ
ータ5Mの初期回転数Nsoを設定する初期熱交回転数設
定手段。
【0032】(4)リモコン22からの運転/停止指
令、初期回転数Nso、モータ回転数N、設定吹出温度T
os、吹出温度センサ15で検知される吹出温度To、室
外ユニットから送られる冷媒充填終了信号に基づき、熱
交モータ5Mを制御する熱交回転数制御手段。
【0033】(5)リモコン22からの冷/暖指令およ
び運転/停止指令、吹出温度To、ヒータ付温度センサ
16の検知温度Tzに基づき、吹出口における吹出風速
Wを検出する吹出風速検出手段。
【0034】(6)吹出風速W、設定吹出風速Ws、運
転/停止指令、冷風防止手段の出力gに基づき、吹出口
におけるシャッタ19のモータ19Mを駆動制御する吹
出風速制御手段。
【0035】(7)冷/暖指令と、熱交輻射温度センサ
17で検知される回転熱交温度(=回転熱交換器5の温
度)Tc1 とに基づき、暖房開始時の冷風吹出しを防止
するべく信号gを出力する冷風防止手段。 (8)回転熱交温度Tc1 を室外ユニットに送る回転熱
交温度送信手段。 (9)充放電制御器25からのメインスイッチオン,オ
フ指令dに応じてメインスイッチ27をオン,オフ制御
するメインスイッチ制御手段。 (10)外部入力端子21aに入力される放電指令、リモ
コン22からの冷/暖指令および運転/停止指令を室外
ユニットに送る手段。 一方、室外制御器24は次の(1)〜(21)の構成を有
しており、その具体例を図3に示す。 (1)室内ユニットからの停止指令に基づき、運転を停
止させるための停止信号を発する停止判別手段。 (2)上記停止信号、および後述する圧力判別手段の出
力信号jに基づき、二方弁6の開閉を制御する弁制御手
段。 (3)室内ユニットからの暖房指令に基づき、暖房モー
ドを判定する暖房判別手段。
【0036】(4)上記停止信号、および暖房判別手段
の出力信号に応じて動作し、暖房運転終了時の冷媒回収
に際して、冷凍サイクルの高低圧力バランスのためのタ
イムカウントt4 を実行するタイマ手段。 (5)冷/暖指令、およびタイマ手段の出力信号に基づ
き、四方弁2の切換を制御する四方弁制御手段。
【0037】(6)暖房判別手段の出力信号、後述する
着霜検出手段の出力信号k、後述する周波数固定手段お
よび電流制御手段のそれぞれ出力信号に基づき、室外フ
ァンモータ9Mの駆動を制御する室外ファン制御手段。 (7)圧力センサ12で検知される回転熱交換器5内の
圧力Poと設定圧力であるところの“1気圧”とを比較
する圧力判別手段。
【0038】(8)圧力判別手段の出力信号、および停
止判別手段からの停止信号に基づき、運転周波数Fを冷
媒回収用の所定値に固定するための信号を出力する周波
数固定手段。 (9)室内ユニットからの周波数指令、および後述する
比較手段の出力信号に基づき、インバータ電流Iを抑制
するための信号を出力する電流抑制手段。
【0039】(10)室内ユニットからの放電指令がない
ときには設定電流値Isとして大きい方のIs0 (たと
えば19A)を選択し、放電指令があるときには小さい
方のIs1 (たとえば19A)を選択する設定電流値選
択手段。 (11)インバータ電流Iと設定電流値Isとを比較する
比較手段。 (12)室内ユニットからの運転指令および周波数指令に
基づき、運転を実行させるための運転信号を発する運転
判別手段。
【0040】(13)上記運転信号、冷/暖指令、吸込冷
媒温度センサ13の検知温度(=圧縮機1の吸込冷媒温
度)Tc0 、室外熱交温度センサ11の検知温度(=室
外熱交換器3の温度)Tc2 、および室内ユニットから
の回転熱交温度Tc1 に基づき、温度差の算出を行なう
温度差算出手段。この温度差は、蒸発器として働く熱交
換器での冷媒の過熱度に相当する。 (14)運転中に上記温度差(=過熱度)を一定値に維持
するべく、PMV4の開度を決定するPMV開度決定手
段。
【0041】(15)上記停止信号およびタイマ手段(t
4 )の出力信号に基づき、停止信号の発生から高低圧力
バランスに要するタイムカウントt4 の後にPMV4を
強制的に全閉させるための信号を出力するPMV強制全
閉手段。
【0042】(16)PMV開度決定手段の出力信号、冷
媒回収PMV開度設定手段の出力信号、PMV強制全閉
手段の出力信号、後述する冷媒充填PMV開度設定手段
および除霜PMV開度設定手段のそれぞれ出力信号に基
づき、PMV4の開度Qを制御するPMV制御手段。
【0043】(17)上記運転信号、室内ユニットから送
られるモータ回転数N、付属のタイマ手段のタイムカウ
ントt3 に基づき、PMV4の冷媒充填用の開度Qを設
定する冷媒充填PMV開度設定手段。 (18)冷媒充填用の開度Qが設定開度Qsに達したと
き、冷媒充填終了信号を発してそれを室内ユニットへ送
る冷媒充填終了信号送信手段。 (19)室外熱交温度センサ11の検知温度Tc2 に基づ
いて室外熱交換器3の着霜を検出し、その検出結果を表
わす信号kを出力する着霜検出手段。 (20)出力信号kに基づいて二方弁8の開閉を制御する
除霜用弁制御手段。 (21)出力信号kに基づいてPMV4の除霜用の開度を
設定する除霜PMV開度設定手段。 ところで、充放電制御器25の構成は停止中充電ブロッ
ク、運転中ブロック、放電ブロックに分かれている。こ
のうち停止中充電ブロックは次の(1)〜(8)の構成
よりなり、その具体例を図4に示す。 (1)蓄電池残量検出手段45で検出される電圧Veと
設定電圧Vehとを比較する電圧比較手段。設定電圧Veh
は、満充電に相当する。 (2)時計として働き、現在時刻tを把握する時計手
段。 (3)深夜時間帯m〜nを設定するための深夜時間帯設
定手段。 (4)時計手段の出力信号、および深夜時間帯設定手段
の出力信号に基づき、放電時間帯を判別する放電時間帯
判別手段。
【0044】(5)放電時間帯判別手段の出力信号、電
圧比較手段の出力信号、後述する運転中充電ブロックか
らの停止信号、および室内ユニットから送られる放電指
令に基づき、充電が許可できる状態にあるかどうか判別
し、判別結果を表わす信号bを出力する充電許可手段。 (6)時計手段の出力信号、および深夜時間帯設定手段
の出力信号に基づき、現在時刻tから深夜時間帯終了ま
での残時間xを算出する残時間算出手段。
【0045】(7)残時間x、後述する放電ブロックか
らのメインスイッチオン,オフ指令d、充電許可手段の
出力信号b、および蓄電池残量検出手段45で検出され
る蓄電池44の電圧Veに基づき、充電用トランジスタ
35のオン,オフデューティzを決定する充電レベル決
定手段。
【0046】(8)オン,オフデューティzに対応する
オン,オフ信号を発する充電用Trオン,オフ手段。オ
ン,オフ信号は、充電用トランジスタ35に対する駆動
信号となる。 運転中充電ブロックは次の(1)〜(6)の構成よりな
り、その具体例を停止中充電ブロックと同じ図4に示
す。
【0047】(1)蓄電池残量検出手段45で検出され
る電圧Veと設定電圧Vehとを比較する電圧比較手段。
この電圧比較手段は、停止中充電ブロックの構成要素と
して兼用である。
【0048】(2)室内ユニットからの運転/停止指令
に基づき、運転を停止させるための停止信号、および運
転を実行させるための運転信号(c)をそれぞれ発する
運転/停止判別手段。
【0049】(3)運転信号、室内ユニットから送られ
る放電指令、電圧比較手段の出力信号、停止中充電ブロ
ックにおける放電時間帯判別手段の出力信号aに基づ
き、充電の許可または禁止を判定し、その判定結果を出
力する充電許可/禁止手段。 (4)電流検出手段31の出力信号(インバータ電流
I)と、設定電流値Is02(たとえば18.7A)とを比較
する電流比較手段。
【0050】(5)電流比較手段の出力信号、および充
電許可/禁止手段の出力信号に基づき、充電用トランジ
スタ35のオン,オフデューティzを決定するオン,オ
フデューティ決定手段。
【0051】(6)オン,オフデューティzに対応する
オン,オフ信号を発する充電用Trオン,オフ手段。こ
の充電用Trオン,オフ手段は、停止中充電ブロックの
構成要素として兼用である。 放電ブロックは次の(1)〜(13)の構成よりなる。具
体例を図5に示す。
【0052】(1)宅内電流検出手段51で検出される
宅内電流Ia、運転中充電ブロックから送られる運転信
号(c)、室内ユニットから送られる放電指令、および
後述する第1電圧比較手段の出力信号に基づき、強制的
な放電を許可すべきかどうか判別する強制放電許可判別
手段。
【0053】(2)蓄電池残量検出手段45で検出され
る蓄電池44の電圧Veと設定電圧Velとを比較する第
1電圧比較手段。設定電圧Velは、放電が可能な最低限
の電圧である放電下限電圧に相当する。 (3)インバータ回路のコンデンサ32に生じる主回路
電圧Vを検出する主回路電圧検出手段。 (4)主回路電圧Vと放電制限用の設定電圧Vmとを比
較する第2電圧比較手段。
【0054】(5)強制放電許可判別手段の出力信号、
第2電圧比較手段の出力信号、付属のTonタイマ手段お
よびToff タイマ手段の動作に基づき、放電用トランジ
スタ36に対する強制放電用のオン,オフ信号を発する
強制放電用Trオン,オフ手段。
【0055】(6)運転中充電ブロックからの運転信号
(c)、室内ユニットから送られる放電指令、第1電圧
比較手段の出力信号、および後述する電流比較手段の出
力信号に基づき、運転立上り時の放電を許可する立上り
放電許可手段。
【0056】(7)インバータ電流Iと設定電流値Is
01(たとえば18.5A)とを比較する電流比較手段。Is
01は、運転開始時の立上がり(過負荷)判別用であり、
蓄電池放電開始電流設定値であり、さらに放電電流値算
出の基準値である。 (8)インバータ電流Iと設定電流値Is01との差を算
出して求める電流差算出手段。 (9)上記電流差に応じて放電電流値Idsを設定する放
電電流値設定手段。
【0057】(10)立上り放電許可手段の出力信号、放
電電流値Ids、および放電電流検出手段47で検出され
る放電電流Idcに基づき、放電用トランジスタ36に対
する立上り放電用のオン,オフ信号を発する立上り放電
用Trオン,オフ手段。 (11)主回路電圧Vと突入電流防止処理用の設定電圧V
sとを比較する第3電圧比較手段。 (12)第3電圧比較手段の出力信号に基づき、放電用ト
ランジスタ36に対する突入電流防止用のオン,オフ信
号を発する突入電流防止用放電手段。
【0058】(13)第3電圧比較手段の出力信号、運転
信号(c)、停止中充電ブロックにおける充電許可手段
の出力信号bに基づき、メインスイッチ27に対するメ
インスイッチオン,オフ指令dを発するメインスイッチ
制御手段。 つぎに、このような空気調和機を構成する各部品の構造
を詳細に説明する。図6は、上記回転熱交換器5を収容
する室内ユニットNを示す。
【0059】ユニット本体100の上面には上部吸込口
101aが、前面には下部吸込口101bが開口され、
前面下部には吹出口102が開口される。上部吸込口1
01aに設けられるグリル103に対向するユニット本
体100内には、電気集塵機104が配備される。
【0060】上記吹出口102には、後述する吹出口開
口面積可変用のシャッタ19と、左右方向の風向案内板
105と、上下方向の風向案内板106が設けられる。
これら風向案内板105,106は、駆動モータの回転
軸に直接、もしくは連動機構(いずれも図示しない)を
介して連結され、指示する方向に往復動駆動もしくは固
定的に向けられるようになっている。
【0061】これら部品が配備されたスペースを除く、
ユニット本体100内の残りのスペースは、横流ファン
タイプの上記回転熱交換器5の配備スペースで占められ
る。そして、回転熱交換器5の外周端一部には、ドレン
飛散防止用のローラ107が接触するよう、吹出口10
2のノーズ部108上方部位に設けられる。このローラ
107の回転方向側には、ドレン皿部109が設けら
れ、図示しないドレンホースが接続される。
【0062】図7に示すように、上記回転熱交換器5
は、その両端板110a,110bにそれぞれカバー1
11a,111bが設けられ、これらで囲繞されるチャ
ンバ112a,112bが形成される。一方のチャンバ
112aをチャンバAと呼び、他方のチャンバ112b
をチャンバBと呼ぶ。
【0063】チャンバA112aを形成するカバー11
1aには、回転熱交換器5駆動用としての上記熱交モー
タ5Mの回転軸が連結される。同チャンバA112aを
形成する端板110aには、センタパイプ113の端部
が貫通して嵌着される。このセンタパイプ113は他方
の端板110bも貫通し、後述する分流器114に回転
自在に枢支される。
【0064】この分流器114は、仕切板115から両
端を突出した状態で支持される。上記仕切板115から
突出した方の空間部には、ここでは図示しない電気部品
を収容する電気部品箱116が配置されている。この電
気部品箱116に突出する分流器114部分およびこれ
に接続される冷媒配管Pa,Pbは、電気部品の熱影響
を受けないように耐熱板117で囲繞される。
【0065】図6および図7に示すように、各端板11
0a,110b相互間には、多数枚のブレード118…
が周方向に所定間隔を存して、かつ所定方向に曲成され
た状態で架設される。そして、これらブレード118…
の軸方向に沿って、適宜な間隔を存して多数枚のフィン
119…が設けられる。上記室内温度センサ14は両吸
込口101a,101bの近傍に設けられる。
【0066】上記吹出温度センサ15およびヒータ付き
温度センサ16は、上記風向案内板105の近傍であ
る、吹出送風路の中途部に設けられる。上記熱交輻射温
度センサ17は、送風路形成板120の裏面側に設けら
れる。モータ回転数センサ18は熱交モータ5Mの近傍
に設けられる。
【0067】図8に示すように、上記ブレード118
は、アルミニューム材を用いた押出し成形品であって、
その内部は幅方向に所定間隔を存し、長手方向に沿って
複数の区画壁121…が設けられ、長手方向に複数室1
22…が形成される。これら室122…に冷媒が一斉に
流通するようになっている。熱交換面積を大きくとるこ
とができ、熱交換効率に優れる構造となっている。
【0068】図9に示すように、ブレード118…の両
端部は、各端板110a,110bに設けられる同一断
面形状の係合孔123…に嵌合され、保持される。上記
フィン119は、アルミニューム材の極く薄板であり、
ここにもブレード118…が貫通する係合孔124…が
設けられている。ブレード118に対して端板110
a,110bおよびフィン119…が仮組みされ、かつ
端板110a,110bに対してセンタパイプ113が
仮組みされた後、炉中ロー付けされており、各結合部は
完全にシールされる。
【0069】図10に示すように、上記分流器114が
構成される。上記端板110bを貫通したセンタパイプ
113の外周側で、カバー111bの貫通部分および分
流器114の筐体125端面貫通部分に、ガイドパイプ
126が嵌合される。
【0070】筐体125内において、ガイドパイプ12
6の外周部に、互いに密着した固定シール板127aと
回転シール板127bとが嵌着され、外気に対するエア
タイトのためのメカニカルシールを構成している。
【0071】センタパイプ113の端部は、筐体125
内においてガイドパイプ126よりも突出していて、こ
の突出端部は筐体125の対向する端面に一体に設けら
れるボス部125aに回転自在に枢支される。このボス
部125aには、上記PMV4を介して室外熱交換器3
に連通する冷媒管Paが接続される。一方、図における
分流器114下部には、上記二方弁6を介して上記四方
弁2に連通する冷媒管Pbが接続される。
【0072】図11に示すように、上記センタパイプ1
13とガイドパイプ126とは同芯であり、ガイドパイ
プ126の内周壁に複数の脚部126a…が放射状に、
かつ一体に突設される。上記脚部126a…はセンタパ
イプ113外周壁に密に嵌着され、センタパイプ113
とガイドパイプ126との間を軸方向に沿って仕切る複
数の流通路127…が形成される。
【0073】図12に示すように、ドレン飛散防止用の
ローラ107は、たとえばスポンジ材が用いられてい
て、支持金具128の端部に回転自在に枢支される。そ
の軸方向長さは、回転熱交換器5の軸方向長さと同一で
あり、互いの両端部を揃えられる。
【0074】冷房運転時において、図示するように、ロ
ーラ107の一部は回転熱交換器5のブレード118端
部に軽く接触する位置にあり、かつドレン皿部109の
上端部分に一定に圧力を加えて当接し、この当接部分が
大きく変形するように位置が設定される。
【0075】上記支持金具128は、図示しない駆動機
構に連結されていて、暖房運転の指示が入ると、図中大
矢印に示す方向、すなわち、ローラ107がブレード1
18と完全に離間する位置まで変位するようになってい
る。
【0076】図13および図14に示すように、上記シ
ャッタ19は吹出口102に沿って、左右一対設けられ
る。すなわち、吹出口102の開口面積を可変して、後
述するような吹出温度と吹出風速の制御ができる。
【0077】図15に示すように、上記シャッタ19
は、複数枚(ここは3枚)のシャッタ板が重なり合い、
その上下端部が吹出口102上下端部に設けられるガイ
ド長孔130,130に沿って移動自在に嵌め込まれ
る。さらに、吹出口102の上下端部に沿ってシャッタ
駆動機構131,131が設けられていて、左右のシャ
ッタ19,19を同時に開閉駆動するようになってい
る。
【0078】図16に示すように、シャッタ駆動機構1
31が構成される。最も内側のシャッタ板129a,1
29aのみ、ワイヤ132に連結される。このワイヤ1
32は、中央部に互いに近接して設けられる一対の小リ
ール133,133相互間にたすき掛けされ、さらに両
側端に設けられる一対の大リール134,134に無端
走行自在に掛けられる。
【0079】上記最も内側のシャッタ板129aは、小
リール133と大リール134との間のワイヤ132中
途部に連結される。図において、右側の大リール134
は駆動プーリ135と同軸に、同回転自在に設けられて
いて、駆動プーリ135は正逆回転可能な駆動モータ1
9Mのプーリ136とベルト掛けされる。
【0080】したがって、駆動モータ19Mが駆動プー
リ135を図中時計回り方向に回転駆動すれば、最も内
側のシャッタ板129aが連結される大リール134と
小リール133との間のワイヤ132は、互いに内側に
移動することになる。
【0081】逆に、駆動モータ19Mが駆動プーリ13
5を、反時計回り方向に回転駆動すれば、最も内側のシ
ャッタ板129aが連結される大リール134と小リー
ル133との間のワイヤ132は、互いに外側に移動す
るようになっている。
【0082】図17に示すように、それぞれの組のシャ
ッタ19において、ワイヤ132に連結される最も内側
のシャッタ板129aは、その一端部のみに掛止片13
7aが中間のシャッタ板129b側である手前側に突設
される。
【0083】中間のシャッタ板129bは、一端部に手
前側、他端部に前後両側に突出する掛止片137b,1
37cが設けられ、最も外側のシャッタ板129c両端
部には、後ろ側に突出する掛止片137d,137eが
設けられる。図では、シャッタ19が最も伸長した状態
を示している。
【0084】この状態から、ワイヤ132を図中矢印方
向である外側に移動すると、同時に移動するシャッタ板
129aの掛止片137aが、中間のシャッタ板129
bの掛止片137cに掛止して、これを同時に移動させ
る。
【0085】さらにワイヤ132の移動が同方向に継続
すると、これらの掛止片137a,137cが最も外側
のシャッタ板129cの掛止片137eに掛止して、こ
れを移動させる。
【0086】すなわち、ワイヤ132の移動にともなっ
て、初め1枚で移動するシャッタ板129aが、2枚同
時に移動し、ついで3枚同時に移動するように変わる。
このとき、シャッタ19は収縮し、吹出口102は左右
両側に開いて開口面積が大となる。
【0087】この状態から、ワイヤ132を逆方向に移
動すれば、この掛止片137aが中間のシャッタ板12
9bの掛止片137bに掛止し、シャッタ板129a,
129bが同時に移動する。さらにワイヤ132の移動
が継続すれば、掛止片137cが最も外側のシャッタ板
129cの掛止片137dに掛止し、これを移動させ
る。このとき、シャッタ19は伸長し、吹出口102の
開口面積が小となる。
【0088】図18および図19に示すように、上記室
外熱交換器3は、室外ユニットSに収容される。これ
は、平面視でL字状に形成されており、多数枚のフィン
を狭小の間隙を存して積層し、これらに熱交換パイプを
蛇行して貫通させた、フィンドチューブタイプのもので
ある。
【0089】このユニット本体138内は、仕切板13
9で2室に区画され、その1室に上記室外熱交換器3お
よび上記室外ファン9および駆動モータ9Mからなる室
外送風機140が配置される。そしてさらに、室外熱交
換器3に近接して上記蓄電池44が配置される。他室に
は、上記圧縮機1および後述する集積配管体141が配
置される。
【0090】なお、重量が極めて大である蓄電池44
を、室外ユニットSの構成部品として収容したので、上
記室内ユニットNの小型軽量化をさらに促進できる。そ
してまた、蓄電池44と圧縮機1を、ユニット本体13
8の両側端に位置する配置レイアウトをとることによ
り、室外ユニットS運搬時におけるバランスがとり易
い。蓄電池44と圧縮機1との相互間距離は、好ましく
は、圧縮機1の直径よりも大きくとるとよい。
【0091】図20に示すように、冷凍サイクル回路の
うちの、ハッチング部分の全てが、上記集積配管体14
1に含まれる。すなわち、四方弁2、PMV4、除霜用
の二方弁8、一対の接続弁(いわゆるパックドバルブ)
147,149、およびこれら相互を連通する配管部全
てが、1つの制御ブロックにまとめられる。
【0092】図21に示すように、集積配管体141
は、直方体状のブロック本体142がその主体をなし、
一側面には、上記PMV4のモータ部4Mと、四方弁2
を構成するパイロット弁電磁コイル部143Kおよび除
霜用の二方弁電磁コイル部8Kが直列に並んだ状態で突
設される。
【0093】図において、上面側には上記圧縮機1の高
圧ガス吐出側と連通する冷媒管Pが接続される。下面側
には回転熱交換器5と連通する接続管部144、圧縮機
1のガス吸込側と連通する接続管部145、室外熱交換
器3と連通する接続管部146が直列に並んだ状態で接
続される。なお、回転熱交換器5と連通する接続管部1
44には、四方弁2と回転熱交換器5との配管相互を接
続する接続弁147が設けられる。
【0094】上記ブロック本体142の一側面には、回
転熱交換器5と連通する接続管部148が接続される。
ここには、回転熱交換器5とPMV4との配管相互を接
続する接続弁149が設けられる。他側面には、室外熱
交換器3と連通する接続管部150が設けられる。
【0095】図20に示す冷凍サイクル回路の、各アル
ファベット記号で示す部位が、図21に示す同記号位置
に相当する。そして、ブロック本体142の内部には、
各接続配管部を図20の冷凍サイクルを構成するように
連通する、ここでは図示しない冷媒配管部が設けられ
る。
【0096】図22に示すように、ブロック本体142
内に、四方弁2を構成する四方弁切換え部151が設け
られる。152は円筒状のシリンダであって、ここに
は、両端板153a,153bでシリンダ152を閉塞
するとともに、摺動自在にピストン153が収容され
る。
【0097】このピストン153の中間部には、スライ
ダ154が一体に設けられ、シリンダ152の一部に設
けられる弁座155上を、ピストン153の往復動にと
もなって変位自在となっている。
【0098】上記弁座155には、回転熱交換器5と連
通する接続管部144と、圧縮機1のガス吸込側と連通
する接続管部145および室外熱交換器3と連通する接
続管部146とそれぞれ連通する孔部144a,145
a,146aが、直列に並んだ状態で開口する。
【0099】上記ピストン153の往復動にともなっ
て、スライダ154は、回転熱交換器5もしくは室外熱
交換器3に連通する孔部144aもしくは146aのい
ずれか一方と、中央の圧縮機1ガス吸込側と連通する孔
部145aとを直接連通させる。スライダ154による
連通作用が得られない残りの孔部144aもしくは14
6aは、シリンダ152内を介して、圧縮機1の高圧ガ
ス吐出側と連通する冷媒管Pの接続孔部156と連通す
ることとなる。
【0100】上記シリンダ152の両端部には、それぞ
れ細管系路157a,157bが接続されていて、これ
らはピストン153の両端板153a,153bとシリ
ンダ152端部との間に形成される空隙室158a,1
58bに連通する。
【0101】図26に示すように、これら細管系路15
7a,157bはブロック本体142に設けられた細孔
とし、その接続部は炉中ロー付けにより接続されるが、
このとき孔内にロー材が侵入しないように、つなぎ目の
一方に孔径よりも大きな座ぐり加工をなし、ロー溜り用
凹部159を設けることとする。
【0102】図23に示すように、四方弁2を構成する
パイロット弁電磁コイル部143K内には、スプリング
160で弾性的に押圧されるプランジャ161が収容さ
れる。コイル部143Kが励磁されれば、プランジャ1
61はスプリング160の弾性力に抗して、これを収縮
する方向にスライド付勢され、消磁されればスプリング
160の弾性力で押圧移動される。
【0103】上記プランジャ161の端部は弁座162
を往復動するようになっていて、ここには上記一方の細
管系統157aに連通する孔部163aと、圧縮機1の
ガス吸込側の接続管部145と連通する孔部164およ
び他方の細管系統157bに連通する孔部163bが直
列に並んだ状態で開口している。
【0104】上記プランジャ161および弁座162を
収容するシリンダ165の端部は、圧縮機1の高圧ガス
吐出管Pが接続される接続孔部156とガイド孔166
を介して連通する。
【0105】プランジャ161の往復動にともない、こ
の先端に形成されるスライダ部161aは、中央の圧縮
機1ガス吸込側と連通する孔部164を常に開放状態
し、かつ両端の孔部163a,163bを相対的に開閉
するようになっている。
【0106】このことから、同図に示すように、電磁コ
イル部143Kが励磁してプランジャ161が、一方の
孔部163aと、中央の孔部164とを連通することに
より、上記細管系統157aと圧縮機1吸込側の孔部1
45aとが連通する。同時に、他方の孔部163bとシ
リンダ165内が直接連通することとなり、上記細管系
統157bは圧縮機1の高圧ガス吐出管Pが接続される
接続孔部156とガイド孔166を介して連通する。
【0107】したがって、再び図22に示すように、一
方の細管系統157aと連通する空隙室158aは低圧
となり、他方の細管系統157bと連通する空隙室15
8bは高圧となる。
【0108】このような状態から、ピストン153およ
びスライダ154は同図の位置に移動し、四方弁2は回
転熱交換器5と圧縮機1のガス吸込側とを連通させ、圧
縮機1のガス吐出側と室外熱交換器3とを連通するよう
切換わる。
【0109】電磁コイル部143Kが消磁されれば、プ
ランジャ161は、以上の説明とは逆の方向に移動し、
その結果、ピストン153およびスライダ154も逆の
方向に移動する。今度は、室外熱交換器3と圧縮機1の
ガス吸込側とが連通し、圧縮機1のガス吐出側と回転熱
交換器5とが連通するよう切換わることとなる。
【0110】図24に示すように、上記PMV4を構成
するモータ部4Mは、ステッピングモータが用いられて
いて、この回転は、送りねじ167により直進方向に変
えて作動させるようになっている。この先端部にはニー
ドル弁168が一体に設けられ、案内流路169内に進
退駆動できる。
【0111】上記案内流路169の中途部にはオリフィ
ス170が設けられていて、上記ニードル弁168は、
オリフィス170内に進退する。また、案内流路169
の一端部には、回転熱交換器5と連通する流路孔部17
1と、室外熱交換器3に連通する流路孔部172のそれ
ぞれ開口端が設けられる。
【0112】したがって、ステッピングモータ4Mの回
転方向と回転角度により、ニードル弁168とオリフィ
ス170との隙間を変化させ、回転熱交換器5と室外熱
交換器3との間を流通する冷媒に対する絞り量を変化さ
せ得るようになっている。
【0113】なお、ステッピングモータ4Mとニードル
弁168は、ブロック142に対して別ピースとして取
付けられるものとし、互いの固定手段および気密保持の
手段は、ロー付けもしくはシール材を相互間に挟持し
て、ネジ固定とする。
【0114】上記各流路孔部171,172は、ブロッ
ク142内で上記四方弁切換え部151に連通する高圧
高温の接続孔部156などと近接するので、この熱的悪
影響を極力抑制するために、流路長の短縮化を図り、さ
らに放熱用としてブロック本体142端面に両端部を開
口させた空孔173…を可能な範囲で設けることとす
る。
【0115】図25に示すように、除霜用二方弁8の電
磁コイル部8K内には、スプリング174で弾性的に押
圧付勢されるプランジャ175が設けられ、この端部は
ボール176に接する。上記ボール176は、弁体17
7の一端面に接離自在であり、この弁体177の他端面
は弁座178に接離自在であるとともに受けスプリング
179によって弾性的に支持されている。
【0116】上記弁座178は、圧縮機1の吐出側と連
通する流路孔部180の入口側に設けられている。この
流路孔部180は、弁座179を介して案内流路181
に連通され、さらに案内流路181は、室外熱交換器3
の接続孔部146a連通用の上記流路孔部172と連通
する。
【0117】上記弁体177は、弁座178に密着する
ことにより、上記案内流路181を閉成する。この場合
は、電磁コイル部8Kが消磁され、スプリング174の
弾性力の作用でプランジャ175とともにボール176
が押圧される。したがって、流路孔部180,172相
互間が遮断され、圧縮機1のガス吐出側と室外熱交換器
3とを直接連通する冷媒回路の閉成がなされる。
【0118】電磁コイル部8Kが励磁されると、磁気吸
引されたプランジャ175がボール176に対する押圧
力を除去する。ボール176前後の圧力差がなくなり、
弁体177に対して受けスプリング179の弾性力が作
用する。したがって、弁体177は弁座178から離間
して開弁状態に切換わり、圧縮機1のガス吐出側と室外
熱交換器3とを直接連通する冷媒回路の開放がなされ
る。
【0119】上記電磁コイル部8Kが励磁されるのは、
暖房運転時に室外熱交換器3に霜が付着し、熱交換作用
が妨げられる場合である。すなわち、圧縮機1から吐出
されるホットガスの熱で、上記霜を溶融させる。
【0120】図27(A),(B)に示すように、上記
集積配管体141に、必要に応じて、逆止弁180を一
体に備えることができる。すなわち、ブロック本体14
2内に段差部181を有する小径流路182と大径流路
183を設け、上記段差部181を弁座とする。
【0121】上記大径流路183には、弁座181と離
間した位置に上下に離間対向した一対のストッパ18
4,184が設けられており、さらに弁座181との間
にボール185が収容される。上記ボール185の直径
φDaは、小径流路182の直径φDbよりも大であ
り、ストッパ184,184の相互内面側間隔Dcより
も小さく設定される。
【0122】したがって、弁座181とストッパ18
4,184端面との間で上記ボール185は自由に移動
でき、かつ小径流路182側から大径流路183方向へ
冷媒が導かれた状態でストッパ184,184端面に当
接する。このとき、冷媒はボール185とストッパ18
4,184および大径流路183とがなす隙間に流れ、
この流通に何らの支障もない。
【0123】逆に、大径流路183側から小径流路18
2方向へ冷媒が導かれると、図示するように、ボール1
85は弁座181に当接して小径流路182を完全に閉
塞すし冷媒の流通が遮断される。以上のような極めて簡
素な構成で、確実に逆止弁作用をなす。
【0124】なお、上記集積配管体141において、P
MV4の前後の冷媒流路に、圧力バランス用としてキャ
ピラリチューブを必要とする場合があるが、このとき
は、流路の相当部分を、単に細孔状に形成するだけです
む。
【0125】図28に示すような、特殊冷媒管Paを用
いて、上記室内ユニットNと室外ユニットSを連通す
る。上記特殊冷媒管Paは、エアーパージレス機能を備
えた接続管である。
【0126】これは、両端部がフレア加工され、ラッパ
状に拡張変形する金属管である配管本体186と、この
配管本体186内に収容される薄い合成樹脂材からなる
可撓チューブ187および上記配管本体186の両端部
に嵌合されるシールナット188とから構成される。
【0127】上記配管本体186の両端部は、先に図2
0および図21において説明したような接続弁147,
149と接続され、フレアナット189によって互いに
連結固定がなされる。上記シールナット188が嵌合さ
れる部分には空気抜き孔190が設けられ、冷媒注入前
の状態では開放しておく。
【0128】上記可撓チューブ187は、その外周面に
均一に接着剤191が塗着されており、両端部はラッパ
状に拡張され、予め、配管本体186の両側端フレア部
186aに接着される。両端部を除く全ての部分は、偏
平状の密着状態にある。ただし、図29に示すように、
軸方向に沿って極く僅かの空隙部187aを形成してお
いた方がよい。
【0129】しかして、配管本体186の両端部を室内
外ユニットN,S相互間に接続してフレアナット192
を締め付け、他の全ての配管作業が終了したら、冷媒ガ
スの注入を行う。
【0130】上記特殊冷媒管Paにおいては、可撓チュ
ーブ187の空隙部187aに沿って冷媒ガスが導か
れ、かつこの圧力によって可撓チューブ187は径方向
に膨張する。
【0131】それまで配管本体186と可撓チューブ1
87との間に溜まっていた空気は、空気抜き孔190か
ら配管本体186外部に抜け出る。最終的に、可撓チュ
ーブ187は接着剤191を介して配管本体186内周
壁に密着する。すなわち、通常の配管と同様の形態とな
る。
【0132】上記空気抜き孔190は、シールナット1
88によってシールする。したがって、外部から空気抜
き孔190を介して可撓チューブ187が破損されるこ
とを阻止できる。
【0133】上記接着剤191は、完全固化形でなくて
もよく、たとえば、装置の移設などにより冷媒を回収す
るときには、回路が負圧になったときの圧力差で配管本
体186と可撓チューブ187とが剥離する程度の接着
力があればよい。
【0134】上記可撓チューブ187の材質は、たとえ
ばテフロン材を採用する。要は、サイクル中の冷媒に、
溶解や、膨潤などの変化を生じ難く、かつ冷媒温度に充
分耐え得るものであればよい。
【0135】また可撓チューブ187は、空気調和機の
移設時の冷媒回収などに対応すべく、外圧0.5kg/cm
2 程度の圧力でも、流通方向の全長に亘って流路の一部
を必ず確保するような、一部に肉厚の異なる断面形状に
してもよい。
【0136】いずれにしても、この特殊冷媒管Paを用
いて室内ユニットNと室外ユニットSとの配管接続をな
し、冷媒の注入を行えば、単なるパイプである冷媒管を
用いた場合のような、配管接続後の配管内の空気を抜く
作業、すなわちエアーパージ作業が不要であって、作業
性が向上するとともに、サイクル冷媒量を正確に把握で
きる。内部を流通する冷媒の圧力を金属管である配管本
体186が受けることになり、従来セットと同様の寸法
で構成でき、広く互換性がある。つぎに、上記構成の作
用を説明する。まず、全体的な作用について説明してお
く。冷房運転では、圧縮機1から吐出される冷媒が四方
弁2を通って室外熱交換器3に流れる。この室外熱交換
器3では、冷媒が凝縮する。
【0137】室外熱交換器3を経た冷媒は、PMV4で
減圧され、回転熱交換器5に入る。室内ユニットN内の
回転熱交換器5においては、熱交モータ5Mによってセ
ンターパイプ113が回転駆動される。これと一体の端
板110a,110bと、ブレード118…およびフィ
ン119…が回転する。
【0138】回転熱交換器5は横流ファンと同一形状構
造であるから、被空調室内の空気を上部吸込口101a
および下部吸込口101bからユニット本体100内に
吸込む。これは回転熱交換器5のブレード118…相互
間を通過し、さらに各風向案内板105,106に案内
されて、吹出口102から吹出される。
【0139】一方、それぞれのブレード118内に形成
される複数室122…には冷媒が流通し、外面に沿って
送風される被空調室空気と熱交換する。この軸方向に沿
って所定間隔を存して設けられるフィン119…は、ブ
レード118の熱交換作用を助成する。冷房運転時に
は、被空調室空気は冷媒の蒸発潜熱を奪われて、除湿冷
却される。したがって、冷風が吹出口102から吹出さ
れる。回転熱交換器5で蒸発した冷媒は二方弁6を通
り、さらに四方弁2を通って圧縮機1に吸い込まれる。
暖房運転では、圧縮機1から吐出される冷媒が四方弁2
および二方弁6を通って回転熱交換器5に流れる。
【0140】回転熱交換器5は熱交モータ5Mの動作に
よって回転しており、その回転によって被空調室空気が
吸い込まれる。この被空調室空気は冷媒の凝縮熱を吸収
して、温度上昇する。したがって、温風が吹出口102
から吹出される。
【0141】回転熱交換器5では冷媒が凝縮し、それが
PMV4で減圧され、室外熱交換器3に入って蒸発す
る。この室外熱交換器3を経た冷媒は四方弁2を通り、
圧縮機1に吸い込まれる。次に、上記した構造を有する
本実施例の制御動作について説明する。
【0142】運転停止時、電源20が投入された状態に
おいて、充放電制御器25が動作しており、そこで蓄電
池44の充電状況が監視される。充電状況が満足できる
状態にあれば、充放電制御器25からメインスイッチオ
ン指令が発せられ、それが室内制御器21に送られる。
ここで、室内制御器21のメイン制御を図30のフロー
チャートにより説明する。
【0143】メインスイッチオン指令が入ると、メイン
スイッチ27がオンされ、宅内配線ACLに主電力ライ
ン28が接続される。上記メインスイッチオン指令は、
後述するインバータ回路のコンデンサ32に対する突入
電流防止の準備が完了しているとき、充放電制御器25
から送られる。
【0144】リモコン22の運転スイッチがオンされて
運転指令が入ると、室内温度センサ14の検知温度Ta
およびリモコン22での設定室内温度Tsが読み込ま
れ、両温度の差ΔT(=Ta−Ts)、つまり空調負荷
が求められる。
【0145】温度差ΔTに基づいて圧縮機1の運転周波
数fが決定され、その運転周波数指令がリモコン22の
操作に基づく運転指令および冷/暖指令と共に室外ユニ
ットへ送られる。外部入力端子21aからの放電指令入
力があれば、それが室外ユニットへ送られる。運転開始
に際しては、内部メモリの充填未処理記憶に基づいて先
ず回転熱交換器5に対する冷媒の冷媒充填処理が実行さ
れ、次に通常の運転処理に入る。
【0146】リモコン22の運転スイッチがオフされて
停止指令が入ると、その停止指令および運転周波数零指
令が室外ユニットに送られるとともに、吹出口のシャッ
タ19が閉じられ、かつ回転熱交換器5の回転が停止さ
れる。同時に、内部メモリに充填未処理記憶がなされ
る。室外制御器22のメイン制御を図31に示す。運転
中は運転処理が実行されるが、停止指令が入ると、回転
熱交換器5に対する冷媒回収処理が実行される。
【0147】運転指令が入ると、内部メモリの充填未処
理記憶に基づいて先ず回転熱交換器5に対する冷媒充填
処理が実行され、次に室外ファン9が起動されて通常の
運転処理に入る。
【0148】以下、(ア)室内側運転処理、(イ)室外
側運転処理、(ウ)室外側冷媒回収処理、(エ)室内側
冷媒充填処理、(オ)室外側冷媒充填処理についてそれ
ぞれ説明する。 (ア)…室内側運転処理(図32および図33のフロー
チャート)
【0149】リモコン22から冷房指令が入ると、モー
タ19Mが駆動されて吹出口のシャッタ19が全開さ
れ、ローラー107が回転熱交換器5のブレード118
に接触する位置に駆動される。
【0150】室内温度Taおよび設定室内温度Tsが読
み込まれ、両温度の差ΔT(=Ta−Ts)に基づいて
回転熱交換器5に対するモータ回転数Ns1 (≠0)が
決定される。
【0151】Ns1 が目標回転数Nsとして定められ、
モータ回転数センサ18で検知されるモータ回転数Nが
その目標回転数Nsに一致するよう、熱交モータ回転数
制御が実行される。この熱交モータ回転数制御に関して
は、(ア´)として後記する。熱交輻射温度センサ17
によって回転熱交換器5の温度Tc1 が非接触で検知さ
れて読み込まれ、それが室外ユニットへ送られる。
【0152】リモコン22から暖房指令が入ると、ロー
ラー107がブレード118から離され、熱交輻射温度
センサ17の検知温度Tc1 が読み込まれ、それと冷風
吹出防止のための設定温度Tc1sとが比較される。
【0153】Tc1 がまだTc1sより低ければ(Tc1
<Tc1s)、モータ19Mが駆動されて吹出口のシャッ
タ19が全閉される。これにより、回転熱交換器5の回
転を止めることなく、室内への冷風吹出しを防ぐことが
できる。
【0154】始動用の小さめの初期回転数Nsoが目標回
転数Nsとして定められ、モータ回転数センサ18で検
知されるモータ回転数Nがその目標回転数Nsに一致す
るよう、熱交モータ回転数制御が実行される。
【0155】Tc1 がTc1sと同じまたはそれ以上にな
ったとき(Tc1 ≧Tc1s)、シャッタ19がまだ全閉
していれば、そのシャッタ19があらかじめ定められて
いる初期開度まで開かれる。この場合、回転熱交換器5
の回転が継続されているので、スムーズかつ迅速な送風
が可能である。シャッタ19が初期開度まで開いたら、
吹出温度センサ15で検知される吹出温度Toが読み込
まれ、それと高めの設定吹出温度Tosとが比較される。
【0156】ToがTosより高ければ(To>Tos)、
現時点のモータ回転数Nに1ステップ分のΔNだけ加え
た値(N+ΔN)が目標回転数Nsとして定められ、熱
交モータ回転数制御が実行される。
【0157】ToがTosより低ければ(To<Tos)、
現時点のモータ回転数Nに1ステップ分のΔNだけ減ら
した値(N−ΔN)が目標回転数Nsとして定められ、
熱交モータ回転数制御が実行される。こうして、吹出温
度Toが設定吹出温度Tosに一致するよう、回転熱交換
器5の回転数が増減され、いわゆる暖房高温吹出が行な
われる。そして、吹出温度Toだけでなくヒータ付温度
センサ16の検知温度Tzも読み込まれ、両温度から吹
出口における吹出風速Wが検出される。
【0158】すなわち、ヒータ付温度センサ16は、前
記したように、一定の発熱量で動作するヒータと、この
ヒータの熱が加えられる板(たとえばアルミニウム製)
と、この板の温度Tzを検知するセンサからなる。板は
吹出風を受けるようになっており、その温度Tzは図3
4に示すように風速が増すほど低くなる。しかも、温度
Tzは吹出温度Toをパラメータとして上下にシフトす
る。
【0159】このヒータ付温度センサ16の特性はあら
かじめ記憶されており、その特性を基に吹出温度Toお
よび検知温度Tzを監視することにより、吹出風速Wを
検出することができる。この吹出風速Wは設定吹出風速
Wsと比較される。WがWsより高ければ(W>W
s)、シャッタ19の現時点の開度が1ステップ分のΔ
SHだけ増加するよう、モータ19Mが制御される。W
がWsより低ければ(W<Ws)、シャッタ19の現時
点の開度が1ステップ分のΔSHだけ減少するよう、モ
ータ19Mが制御される。こうして、吹出風速Wが設定
吹出風速Wsに一致するよう、吹出口の吹出面積が調節
される。 (ア´)…熱交モータ回転数制御(図35のフローチャ
ート) モータ回転数Nが目標回転数Nsより高ければ(N>N
s)、熱交モータ5Mの出力をΔmだけ減少させるべ
く、熱交モータ5Mへの通電量が減らされる。モータ回
転数Nが目標回転数Nsより低ければ(N<Ns)、熱
交モータ5Mの出力をΔmだけ増大させるべく、熱交モ
ータ5Mへの通電量が増やされる。なお、このモータの
出力制御は、単相誘導モータの位相制御、または直流モ
ータの印加電圧制御などによって行なわれる。 (イ)…室外側運転処理(図36のフローチャート) 室内ユニットからの運転周波数指令の内容および電流検
出手段31で検出されるインバータ電流Iが読み込まれ
る。
【0160】室内ユニットから放電指令が入っていなけ
れば、設定電流値Isとして大きい方のIs0 (たとえ
ば19A)が選択される。放電指令が入っていれば、設
定電流値Isとして小さい方のIs1 (たとえば9A)
が選択される。Is0 は、インバータ回路に対する交流
電源入力の最大値を規制するためのもので、宅内配線A
CLやエアコン用コンセントの電流容量から決定され
る。
【0161】Is1 は、同じくインバータ回路に対する
交流電源入力の最大値を規制するためのものであるが、
運転中のインバータ電流Iの低減を目的に、通常のIs
0 より低い値に定められる。
【0162】このインバータ電流Iと設定電流Isとが
比較される。IがIsより大きければ、室内ユニットか
らの運転周波数指令に基づく運転周波数Fが1ステップ
分のΔFだけ下げられる。IがIsより小さければ、室
内ユニットの指令運転周波数fが運転周波数Fとしてそ
のまま保持される。
【0163】この運転周波数Fが得られるよう実際にイ
ンバータ回路が駆動され、圧縮機1が運転オンする。こ
うして、空調負荷に対応する最適な能力が圧縮機1から
発揮される。運転周波数Fが零より大きければ、室外フ
ァン9の運転もオンされる。運転周波数Fが零になる
と、室外ファン9の運転がオフされる。
【0164】室内ユニットから冷房指令が入った場合、
四方弁2が冷房位置に設定され、冷房サイクルが形成さ
れる。このとき、吸込冷媒温度センサ13で検知される
圧縮機1の吸込冷媒温度Tc0 が読み込まれる。運転が
始まってしばらくすると回転熱交換器5の温度が低下
し、回転熱交換器5の温度(=蒸発器温度)Tc1 が熱
交輻射温度センサ17で検知される。
【0165】吸込冷媒温度Tc0 と蒸発器温度Tc1
の差、つまり回転熱交換器5での冷媒の過熱度が求めら
れ、その過熱度があらかじめ定められている一定値とな
るよう、PMV4の開度が制御される。この過熱度の一
定値制御により、冷凍サイクルの安定運転が確保され
る。
【0166】室内ユニットから暖房指令が入った場合、
四方弁2が暖房位置に設定され、暖房サイクルが形成さ
れる。このとき、吸込冷媒温度センサ13で検知されて
いる圧縮機1の吸込冷媒温度Tc0 が読み込まれる。同
時に、室外熱交温度センサ11で検知されている室外熱
交換器3の温度(=蒸発器温度)Tc2 が読み込まれ
る。
【0167】吸込冷媒温度Tc0 と蒸発器温度Tc2
の差、つまり室外熱交換器3での冷媒の過熱度が求めら
れ、その過熱度があらかじめ定められている一定値とな
るよう、PMV4の開度が制御される。この過熱度の一
定値制御により、冷凍サイクルの安定運転が確保され
る。蒸発器温度Tc2 はさらに除霜開始用の設定温度
(たとえば零℃)Ds1 と比較される。
【0168】蒸発器として働く室外熱交換器3の表面に
は徐々に霜が着くようになり、その着霜の進行に伴って
Tc2 が下がっていく。やがて、Tc2 が設定温度Ds
1 と同じまたはそれ以下に下がると、除霜処理が実行さ
れる。この除霜処理に関しては、(イ´)として以下に
述べる。 (イ´)…除霜制御(図37のフローチャート)
【0169】二方弁8が開かれてバイパス7が導通し、
圧縮機1から吐出される高温の冷媒が室外熱交換器3に
直接的に供給される。このいわゆるホットガス除霜によ
り室外熱交換器3に付着した霜が除去される。この除霜
により、室外熱交換器3の熱交換面積が確保される。
【0170】この除霜時、PMV4が全開されるととも
に、室外ファン9の運転がオフされる。この室外ファン
9の運転オフにより、除霜作用が促進される。同時に、
圧縮機1の運転周波数Fが除霜用の設定運転周波数Fs
2 に設定される。Tc2 が除霜終了用の設定温度Ds2
(>Ds1 )よりも高くなると、そこでこの除霜運転が
終了され、通常の運転に復帰する。
【0171】このようにバイパス回路を用いた除霜を行
なうと同時にPMV4を全開とするため、室内の回転熱
交換器5は除霜中も高温状態を維持することができ、し
かも回転熱交換器5は回転したままでよく、よって除霜
終了後の暖房立ち上がりがスムーズかつ良好である。 (ウ)…室外側冷媒回収処理(図38のフローチャー
ト) 停止信号が入ると、先ず冷媒回収処理が実行される。初
めに、室外ファン9の運転が継続される。これは、冷媒
回収がし易いよう、冷媒の液化を促進するためのもので
ある。冷房運転であれば、四方弁2の位置はそのまま、
圧縮機1の運転周波数Fが冷媒回収用の所定値に固定さ
れ、かつPMV4が全閉される。
【0172】暖房運転であれば、タイムカウントt
4 (たとえば2分)が実行されるとともに、運転周波数
Fが零に設定されて圧縮機1の運転がオフされる。この
圧縮機1の運転オフにより、冷凍サイクルの高低圧差が
減少される。
【0173】タイムカウントt4 が終わると、四方弁2
が冷房位置に切換えられる。そして、圧縮機1が起動さ
れて冷媒回収用の運転周波数Fに固定され、かつPMV
4が全閉される。この場合、高低圧差が減少されている
ので、四方弁2の切換えによる不快な冷媒音の発生はな
い。PMV4が全閉されると、室外熱交換器3から回転
熱交換器5への冷媒の流入が遮断され、その回転熱交換
器5内の冷媒が圧縮機1側に回収される。このとき、圧
力センサ12の検知圧力Poが取り込まれており、その
検知圧力Poと設定圧力値であるところの大気圧(1気
圧)とが比較される。回収が進んで検知圧力Poが大気
圧まで下がると、二方弁6が閉じられ、かつ圧縮機1の
運転が停止される。同時に、室外ファン9の運転が停止
される。
【0174】この場合、二方弁6の閉成により、圧縮機
1側に回収された冷媒が回転熱交換器5側に戻らない。
これで冷媒回収が終了し、同時に運転が停止する。な
お、冷媒回収済が記憶される。
【0175】このように、運転停止に際してはあらかじ
め回転熱交換器5内の冷媒を圧縮機1側に回収しておく
ことにより、運転停止時に回転熱交換器5の下部に液冷
媒が溜まり込む事態を防ぐことができる。
【0176】したがって、次の運転開始に際し、回転熱
交換器5に重心ずれによるアンバランス振動が起こるこ
ともなく、回転熱交換器5の寿命に対する悪影響を解消
できる。
【0177】また、回転熱交換器5内の圧力が大気圧と
同じ圧力になるので、たとえ回転熱交換器5のシール構
造が十分でなかったとしても、そこから外に冷媒が漏れ
るという事態を未然に防ぐことができる。これは、冷凍
サイクルの冷媒循環量を常に最適な状態に保つことにつ
ながり、適切な空調が可能であるとともに、圧縮機1を
はじめとする冷凍サイクル機器の寿命に対する悪影響を
解消できる。る。 (エ)…室内側冷媒充填処理(図39のフローチャー
ト) 運転指令が入ると、運転処理に入る前に冷媒充填処理が
実行される。
【0178】熱交モータ5Mが起動され、回転熱交換器
5の回転が開始されるが、初めは小さめの初期回転数N
0 が目標回転数Nsとして定められる。そして、モー
タ回転数センサ18で検知されるモータ回転数Nが目標
回転数Nsに一致するよう、熱交モータ回転数制御が実
行される。この熱交モータ回転数制御は、上記した(ア
´)および図35の制御と同じである。モータ回転数N
は制御ループに基づく所定タイミングで逐次に読み込ま
れながら、室外ユニットへ送られる。室外ユニットから
冷媒充填終了信号が入ると、そこで冷媒充填処理の終了
となり、その旨が記憶される。 (オ)…室外側冷媒充填処理(図40のフローチャー
ト) 室内ユニットから送られるモータ回転数Nの値が初期回
転数Ns0 に達すると、その初期回転数Ns0 が基準回
転数Noとして保持される。PMV4の開度Qと設定開
度Qoとが比較される。運転停止中はPMV4が全閉さ
れていたため、初めはQ<Qoである。このQ<Qoの
条件では、開度Qが1ステップ分のΔQだけ増大され
る。こうして、開度Qが徐々に増していくことにより、
回転熱交換器5に冷媒が少しずつ充填されていく。この
場合、冷媒の充填による重量増分だけモータ回転数Nが
基準回転数Noから落ちることがあるが、その低下変動
分はNdとして検出される。 Nd=N−No この低下変動分Ndが設定値ΔNより小さい場合、その
まま開度Qの増大が繰り返される。低下変動分Ndが設
定値ΔNよりも大きい場合、タイムカウントt3 が実行
され、その間は開度Qの増大が保留される。
【0179】開度Qが設定開度Qoに達したら、二方弁
6が開かれ、冷媒充填終了信号が室内ユニットに送られ
る。これで冷媒充填処理の終了となり、その旨が記憶さ
れる。なお、この冷媒充填処理の終了後、通常の運転処
理(圧縮機1のオン,オフ、室外ファン9のオン,オフ
等)に入ることになる。
【0180】したがって、図41に示すように、回転熱
交換器5が初期回転数Ns0 に達するのを待ち、達した
ら、モータ回転数Nの変動が設定値ΔNに収まるよう回
転熱交換器5に対して冷媒を徐々に送り込むことによ
り、その冷媒の充填を偏りなく行なうことができる。ひ
いては、回転熱交換器5にアンバランス振動が生じな
い。しかも、回転熱交換器5にある程度の量の冷媒が充
填されたところで実際の運転に移るので、円滑な運転が
可能である。一方、充放電制御器25により、蓄電池4
4に関わる充電制御、放電制御、突入電流防止制御が実
行される。これを図42のフローチャートに示す。
【0181】充電制御には、運転中に放電指令が入らな
い場合に実施される運転中充電処理と、運転停止中に放
電指令が入らない場合に実施される停止中充電処理の2
種類があり、基本的にはいずれも電力料金の安い深夜時
間帯に実施される。また、運転中、停止中にかかわら
ず、充電中に放電指令が入力された場合、充電は中止さ
れる。放電制御には、強制放電処理と通常放電処理の2
種類がある。
【0182】強制放電処理は、蓄電池44の放電電流を
最大限に使用し、電源20からの交流入力電流を最小に
押さえるためのもので、運転中に外部入力に基づく放電
指令が入った場合、また他の電気機器の使用が原因で宅
内電流検出手段51の検知電流(宅内電流)Iaがブレ
ーカBの作動直前の最大電流値Imax に達した場合、そ
れぞれ実施される。
【0183】具体的には、インバータ回路の主回路電圧
(直流電圧)Vを検出し、その主回路電圧Vが無負荷時
の値(= 290V)よりも5V程度わずかに高い値となる
よう、蓄電池44の放電電流を制御する。
【0184】たとえば、負荷が軽い場合、インバータ出
力電流(圧縮機モータ1Mの消費電流)のすべてが蓄電
池44の放電電流で賄われ、主回路電圧Vが過電圧とな
るのを防ぐことができる。負荷が重い場合には、蓄電池
44の放電電流が最大となり、不足分が電源20から供
給される。
【0185】通常放電処理は、運転開始時の能力アップ
を図るためのもので、運転開始時の過負荷運転などによ
り電源20からの交流入力電流が不足する場合に実施さ
れる。この処理の目的および効果は特開平1-308136号公
報記載のものと同じであり、インバータ入力電流Iを検
出し、それに基づいて放電電流の設定値を決定する。こ
れにより、電源20の電力が空調運転に極力用いられ、
不足電流のみが蓄電池44から放電される。その他に、
突入電流防止処理がある。
【0186】すなわち、運転停止状態では、インバータ
回路に対する通電が継続すると、主回路の平滑用のコン
デンサ32に常時通電がなされ、コンデンサ32の寿命
が短縮したり、あるいは保守サービス時にコンデンサ3
2の充電電圧(約280V)による感電事故が起こるな
どの問題がある。
【0187】このような問題に対処するため、室内ユニ
ットにおいてメインスイッチ27をオフしておくことが
有効であるが、そうすると逆に、運転開始時のメインス
イッチ27の投入時にコンデンサ32が一気に充電され
ることになり、コンデンサ32に大電流が流れる。この
大電流は短時間であるが、ブレーカBを溶着させたり、
電源電圧の低下を招いて他の電気機器に悪影響(証明器
具の光低下、ちらつきなど)を与える。
【0188】そこで、運転停止中はメインスイッチ27
をオフして主電力ライン28を遮断するようにしてお
り、インバータ回路を駆動する前にそのコンデンサ32
に対して蓄電池44からの放電を行なう。この放電によ
って主回路電圧Vがある程度の値(約260V)まで上
昇したら、そこで放電を停止する。こうして、運転開始
前にコンデンサ32の電圧をある程度まで高めておくこ
とにより、コンデンサ32への突入電流を防ぐことがで
き、ひいてはブレーカBの溶着や他の電気機器への悪影
響を回避することができる。以下、(ア)運転中充電処
理、(イ)停止中充電処理、(ウ)強制放電処理、
(ウ)通常放電処理、(オ)突入電流防止処理の具体例
について説明する。 (ア)…運転中充電処理(図43のフローチャート) 蓄電池残量検出手段によって蓄電池44の電圧Veが検
出され、それと満充電に相当する設定電圧Vehとが比較
される。検出電圧Veが設定電圧Vehに達していれば、
充電はなされない。
【0189】検出電圧Veが設定電圧Vehより低けれ
ば、現在時刻tがあらかじめ定められている深夜時間帯
(電力料金が安い)かどうか判別される。深夜時間帯で
なければ、充電はなされない。
【0190】深夜時間帯であれば、充電用トランジスタ
35のオン,オフデューティZとして基準デューティ比
Zoがセットされ、そのオン,オフデューティZをもっ
て充電用トランジスタ35がオン,オフされる。
【0191】充電用トランジスタ35がオンすると、そ
のコレクタ・エミッタ間とリアクトル43を通して、イ
ンバータ回路におけるコンデンサ32の電圧が蓄電池4
4に印加される。充電用トランジスタ35がオフする
と、リアクトル43の作用により、充電用ダイオード3
8を通して蓄電池44に充電電流が流れる。こうして、
蓄電池44が充電される。充電中はインバータ電流Iが
読み込まれ、それと最適値であるところの設定電流値I
02とが比較される。
【0192】インバータ電流Iが設定電流値Is02を超
えた場合、オン,オフデューティZが1ステップ分のΔ
Zだけ減らされ、充電用トランジスタ35のオン期間が
短縮されて充電量が減少し、インバータ電流Iの減少が
図られる。インバータ電流Iが設定電流値Is02より小
さくなると、オン,オフデューティZがΔZだけ増やさ
れ、充電用トランジスタ35のオン期間が延長されて充
電量が増加し、インバータ電流Iの増加が図られる。つ
まり、インバータ電流Iが設定電流値Is02に維持され
る。
【0193】ここで、設定電流値Is02は、交流電源入
力最大制限値であるところのIs0よりも低く、かつで
きる限り高く定めた値である。たとえば、Is0 が19
Aであれば、18.7A程度に定められる。すなわち、
エアコンの運転の方が優先であり、インバータ電流Iが
Is0 を超える前に充電が停止される。 (イ)…停止中充電処理(図44のフローチャート) 蓄電池残量検出手段によって蓄電池44の電圧Veが検
出され、それと満充電に相当する設定電圧Vehとが比較
される。検出電圧Veが設定電圧Vehに達していれば、
充電はなされない。
【0194】検出電圧Veが設定電圧Vehより低けれ
ば、現在時刻tがあらかじめ定められている深夜時間帯
(電力料金が安い)かどうか判別される。深夜時間帯で
なければ、充電はなされない。深夜時間帯であれば、現
在時刻tから深夜時間帯終了までの残時間xが算出され
る。
【0195】そして、充電レベル決定手段において、下
式のように充電必要量ΔVeが算出され、それと上記残
時間Xとに基づいて充電用トランジスタ35のオン,オ
フデューティZが決定される。 ΔVe=Veh−Ve
【0196】たとえば、残時間Xが短、充電必要量ΔV
eが大ならば、もっとも大きいオン,オフデューティZ
5 が決定される。反対に、残時間Xが長、充電必要量Δ
Veが小ならば、もっとも小さいオン,オフデューティ
1 が決定される。
【0197】すなわち、残時間Xと充電必要量ΔVeと
に応じて充電電流を決めることにより、時間当たりの充
電電流を極力少なくしている。この結果、充電の効率が
高くなるとともに、蓄電池44の寿命が向上する。 (ウ)…強制放電処理(図45のフローチャート)
【0198】蓄電池44の電圧Veが設定電圧Velより
大きくて放電に耐え得る条件にあるとき、インバータ回
路の主回路電圧、つまりコンデンサ32の電圧Vが読み
込まれ、それと設定電圧Vmとが比較される。この設定
電圧Vmは、無負荷時の値(= 290V)より5V程度高
い値である。
【0199】主回路電圧Vが設定電圧Vmに満たない場
合、一定周期で放電用トランジスタ38がオン,オフさ
れ、充電用ダイオード37を通してインバータ回路に放
電電流が流れる。主回路電圧Vが設定電圧Vmを超える
と、放電用トランジスタ38のオンが中断され、放電を
中断する。
【0200】軽負荷時の放電作用を図46および図47
に示しており、軽負荷でインバータ回路の消費電流が放
電電流max 値(8A…交流100V換算)より低い場
合、放電電流により主回路電圧Vが上昇し、それが設定
電圧Vmを超えたところで放電用トランジスタ38のオ
ンが中断される。結果的に、放電用トランジスタ38の
オフ時間が長くなり、放電電流が制限される。
【0201】重負荷時の放電作用を図48および図49
に示しており、放電用トランジスタ38は一定周期のオ
ン,オフを繰り返し、フル放電となる(最大8A)。こ
の放電電流および交流入力の和と、インバータ回路出力
とが設定電圧Vmより低いところでつり合い、主回路電
圧Vが一定のVxに落ち着く。この強制放電は、電力会
社から電力需要の増大に基づく“入り”信号が外部入力
端子21aに入力されると、その入力期間中だけ実行さ
れる。
【0202】電子レンジ48やドライヤ49のようにヒ
ータを用いる電気機器は消費電流が大きいという特徴が
あり、これらの電気機器を使用すると、宅内電流がブレ
ーカBの許容値を超えることがあり、ブレーカBの遮断
が予想される。
【0203】そこで、“入り”信号入力がない場合で
も、宅内電流検出手段51の検知電流(宅内電流)Ia
がブレーカBの作動直前の最大許容電流値に達するよう
な状況では、同様に放電がなされ、電流Iaが低下すれ
ば放電は終了する。 (エ)…通常放電処理(図50のフローチャート)
【0204】電流検出手段31で検出されるインバータ
電流Iと過負荷運転判別用の設定電流値Is01とが比較
される。運転開始時の過負荷運転では、インバータ電流
Iが増大し、それが設定電流値Is01より大きくなる。
この条件において、通常放電処理が実行される。
【0205】まず、蓄電池44の電圧Veが放電下限電
圧であるところの設定電圧Velより大きければ、インバ
ータ電流Iと設定電流値Is01との差ΔIが算出され
る。そして、この電流差ΔIから下式のように必要放電
電流Idsが設定される。 Ids=α・ΔI αは定数(=30)であり、電流差ΔIの30倍が必要放電
電流Idsとして設定される。
【0206】放電電流Idcと必要放電電流Idsとが比較
され、放電電流Idcが必要放電電流Idsよりも小さい場
合、放電用トランジスタ38がオン,オフされ、放電が
行なわれる。これにより、運転電流の不足分が補われ、
圧縮機1の十分な能力が確保される。放電電流Idcが必
要放電電流Idsよりも大きくなると、放電用トランジス
タ38がオフされる。これにより、放電電流が制限され
る。
【0207】なお、放電が進んで蓄電池44の電圧Ve
が設定電圧Velより小さくなると、そこで放電が終了す
る。また、放電用トランジスタ38のオン,オフは短時
間に動作してトランジスタ38を破壊することがないよ
う最低オン,オフ時間が定められており、極端な短時間
のオン,オフ動作は行なわれない。 (オ)…突入電流防止処理(図51のフローチャート) 運転停止時はコンデンサ32の常時通電を防ぐためにメ
インスイッチ27がオフされており、そのような状況に
おいてこの突入電流防止処理が実行される。
【0208】すなわち、コンデンサ32の電圧(主回路
電圧)Vと設定電圧Vs(約260V)とが比較され、
電圧Vが設定電圧Vsより小さいときに特定の周波数を
もって放電用トランジスタ38がオン,オフされる。こ
れにより、蓄電池44から放電電流が流れ、コンデンサ
32が充電される。
【0209】電圧Vが設定電圧Vsを超えると、放電用
トランジスタ38がオフされ、放電が停止する。このと
き、突入電流防止の準備が完了したとの判断の下に、メ
インスイッチオン指令が室内ユニットに送られる。
【0210】以上のように本実施例では、横流ファンタ
イプの回転熱交換器5を用いることにより、いわゆるフ
ィンドチューブタイプの熱交換器を用いた場合と比較し
て、配置スペースの縮小化を図れるとともに、熱交換作
用が有効になされる。専用の送風機は不要であり、コス
ト的に有利になる。
【0211】冷房運転時のみ、ローラ107は回転熱交
換器5の外周端一部に接触する。ブレード118には、
被空調室空気との熱交換作用にともなって生成されるド
レン水滴が付着し、回転作用にともなって外周端側に移
動する。上記ローラ107は、スポンジ材で形成されて
いるのでドレン水滴を吸収し、それによってドレン水滴
が被空調室内に飛散することがない。
【0212】そして、ローラ107はドレン皿部109
に対して一定に圧力を加えて当接しているので、内部に
含んだドレンを、直ちに絞り出すことができる。ドレン
はそのままドレン皿部109内に集溜する。
【0213】このように、回転熱交換器5に対する圧損
を増大させることなくドレンの除去ができ、ローラ10
7に含んだドレンを絞り出すようにしたので、ドレン皿
部109への滴下音の発生がない。ローラ107は横流
ファンである回転熱交換器5に密着するので、理想のノ
ーズ部を構成でき、ファンとしての送風性能が向上す
る。暖房運転時には離間した状態に変えるので、機械損
失がなくなる。
【0214】なお、上記風路形成板120の前面側に沿
って、吸水布を張設してもよい。上記ローラ107が落
しきれなかったドレン水滴が周囲に飛散しても、これを
吸収して吹出口102から放出されるのを完全に阻止で
きる。
【0215】冷暖房運転のいずれも、冷媒は回転熱交換
器5に流入する前に分流器114に導かれ、かつ回転熱
交換器5から一旦分流器114に出て、所定の方向に導
かれる。
【0216】なお説明すれば、冷房運転時に冷媒は、P
MV4を出て冷媒管Paから筐体125と一体のボス部
125aを介してセンタパイプ113に導びかれる。こ
のセンタパイプ113の他端開口からチャンバA112
a内に放出され、充満する。そして、端板110aに開
口する各ブレード118…の複数室122…に沿って導
通される。
【0217】冷媒は、センタパイプ113での導通方向
とは逆方向に流れることになり、有効な熱交換作用を行
いながらチャンバB112bに導かれる。ここでは、セ
ンタパイプ113とガイドパイプ126との間に形成さ
れる複数の流通路127…を介して筐体125内に直接
放出され充満する。
【0218】筐体125内は、互いに密着した固定シー
ル板127aと回転シール板127bとで、外気に対す
るエアタイトのためのメカニカルシールがなされる。こ
こに充満する冷媒は、分流器114を出て別の冷媒管P
bから二方弁6を介して四方弁2に導かれる。暖房運転
時は、上述の説明とは全く逆の方向に冷媒が導かれる。
【0219】このような回転熱交換器5および、ここに
分流器114を連結した構成であるから、冷媒の円滑な
流通と、より効果的な熱交換作用が得られるとともに、
装置のコンパクト化を図る。
【0220】シャッタ19,19は、吹出口102の開
口面積を可変して、先に説明したような吹出温度と吹出
風速の制御をなす。シャッタ駆動機構131,131
は、比較的簡単な構成でありながら、左右のシャッタ1
9,19を同時に、かつ正確に同量ずつ開閉駆動し、そ
の作動は確実である。
【0221】室外ユニットSに、ヒ−トポンプ冷凍サイ
クルのうちの、四方弁2、PMV4、二方弁8、一対の
接続弁147,149、およびこれら相互を連通する冷
媒配管部を1つの制御ブロックにまとめた集積配管体1
41を備えた。
【0222】すなわち、1つの部品に制御部が全て含ま
れ、制御部の動作チェックが単品でできることとなる。
弁相互間の配管が不要となり、省スペースを図れるとと
もに、配管作業にともなう配管接続用ロー付け作業が不
要で、ガスリークの発生可能な場所が大幅に低減し、ユ
ニット組立の自動化が容易になる。図52および図53
に示すような、上記吹出口102の開口面積を可変制御
するシャッタ駆動機構131Aであってもよい。
【0223】すなわち、吹出口102を吹出ケーシング
102Aで形成することとし、この中央部を境に、左右
に互いに近接して、かつ幅方向の両面側に小リール13
3,133、両側端に大リール134,134が設けら
れ、それぞれの大,小リール133,134間にワイヤ
132が無端走行自在に掛け渡される。
【0224】互いの大リール回転軸200には、吹出ケ
ーシング102A外部で駆動モータ19Ma,19Mb
が連結される一方、吹出端側のワイヤ132相互間に亘
って、可動膜201の一端部を巻装固定した支軸202
が架設される。
【0225】上記可動膜201は、たとえば合成樹脂材
シートなど、風を全く通さない素材を採用する。この他
端部は、吹出ケーシング102Aの両側端で、かつ奥側
隅部に配設される巻取り機構203にまで延出される。
この巻取り機構203は、たとえば電気掃除機の電源コ
ード巻取り機構など、周知のものを適用すればよい。上
記可動膜201は吹出ケーシング102A内を前後端に
亘って張設されることとなる。
【0226】上記室内制御器21から制御信号が各モー
タ19Ma,19Mbに送られると、これらは互いに反
対方向に大リール回転軸200を回転駆動する。同図の
位置から、たとえば吹出口102の開口面積を拡大する
場合には、図において右側のモータ19Maは大リール
回転軸200を反時計回り方向に回転駆動し、左側のモ
ータ19Mbは大リール回転軸200を時計回り方向に
回転駆動する。
【0227】支軸202が架設される側のワイヤ132
は、互いに両側端方向に走行され、可動膜201端部は
同方向に移動する。巻取り機構203は、可動膜201
の移動にともなうたるみを吸収し、常に緊張状態にお
く。吹出口102を覆う可動膜201の部分は減少し、
吹出口102の開口面積が拡大する。
【0228】逆に、吹出口102の開口面積を縮小する
場合には、右側のモータ19Maは時計回り方向、左側
のモータ19Mbは反時計回り方向に回転駆動し、支軸
202が架設される側のワイヤ132を互いに中央方向
に走行すればよい。
【0229】両側の可動膜201,201端部は同方向
に移動し、巻取り機構203は、可動膜201の移動に
ともなうたるみを吸収し、常に緊張状態におきながら繰
り出す。吹出口102を覆う可動膜201の部分は増大
し、吹出口102の開口面積が縮小する。いずれにして
も、各モータ19Ma,19Mbは正確に、同時に、同
量づつ、互いに反対方向に回転駆動する必要がある。
【0230】なお、先に図16で説明したシャッタ駆動
機構131のように、小リール133,133相互間に
ワイヤ132をたすき掛けすることにより、1本のワイ
ヤ132で、かつ1つの駆動モータ19Mで両方の可動
膜201,201を同時に駆動できる。
【0231】図54(A)は、上記可動膜201を示
す。上記吹出ケーシング102Aと同一幅の帯状をな
し、その一端部が上記支軸202に巻装固定される。他
端部は、ここでは図示しない上記巻取り機構に連結さ
れ、常に緊張状態におかれることは先に説明した通りで
ある。
【0232】同図(B)に示すような、可動膜201A
を採用してもよい。この場合、巻取り機構は不要であっ
て、同位置のケーシング102A部位に一端部を取付け
固定する。他端部は、上記支軸202に何重にも巻装さ
れる。ただし、可動膜201Aの材質は、巻装強度が強
い特性のものを採用する必要がある。したがって、支軸
202の移動にともなって、ここに巻装される可動膜2
01A部分が必然的に繰出され、あるいは巻き取られ
る。
【0233】同図(C)は、支軸202のガイド構造の
詳細を示す。支軸202の両端部は小径の軸部202a
に形成され、吹出ケーシング102Aに設けられるガイ
ド溝204に摺動自在に掛合される。さらに軸部202
aには、上記ワイヤ132が貫通する孔部205が穿設
され、ワイヤ132と適宜な手段で取付け固定される。
したがって、支軸202は円滑に移動制御される。
【0234】図55に示すような、室外ユニットSa内
のレイアウトが考えられる。この場合は、運搬業時に、
蓄電池44をユニット本体138から出して、別々に処
理する。据付時に、蓄電池44を同図位置に配置し、イ
ンバータ回路34などと電気配線をなす。この場合、ユ
ニット本体138自体の運搬が容易にすむとともに、電
気配線処理が簡単になる。
【0235】図56に示すような、室外ユニットSbの
レイアウトも考えられる。先に説明したものよりも小型
化したユニット本体138Aを備え、この内部に予め圧
縮機1を配置する。蓄電池44は、ユニット本体138
A外部に並んで配置する。正規位置に据付が完了した
ら、インバータ回路34を介して電気配線をなす。この
場合、ユニット本体138Aが小型軽量化して、運搬が
容易にすむ。
【0236】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、
【0237】請求項1の空気調和機は、運転停止時に冷
凍サイクルの回転熱交換器の冷媒を回収する構成とした
ので、回転熱交換器のアンバランス振動を解消し、しか
も回転熱交換器からの冷媒漏れを防ぐことができる信頼
性にすぐれた空気調和機を提供できる。
【0238】請求項2の空気調和機は、運転停止時に冷
凍サイクルの回転熱交換器の冷媒を回収し、運転開始時
に上記回収した冷媒を回転熱交換器に充填する構成とし
たので、回転熱交換器のアンバランス振動を解消し、し
かも回転熱交換器からの冷媒漏れを防ぐことができる信
頼性にすぐれた空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の冷凍サイクルおよび制
御回路の構成図。
【図2】 室内制御器の構成図。
【図3】 室外制御器の構成図。
【図4】 充放電制御器の充電ブロックの構成図。
【図5】 充放電制御器の放電ブロックの構成図。
【図6】 空気調和機を構成する室内ユニットの縦断
側面図。
【図7】 室内ユニットの縦断正面図。
【図8】 回転熱交換器を構成するブレードの一部省
略した斜視図。
【図9】 回転熱交換器の一部省略した斜視図。
【図10】 分流器の縦断側面図。
【図11】 図10のY−Y線に沿う縦断面図。
【図12】 ドレン水滴除去用ローラの説明図。
【図13】 室内ユニットの正面図。
【図14】 室内ユニットの底面図。
【図15】 室内ユニットの一部省略した縦断側面図。
【図16】 吹出口を可変するシャッタ駆動機構全体の
構成図。
【図17】 シャッタ板の作用説明図。
【図18】 室外ユニットの平面図。
【図19】 室外ユニットの一部省略した斜視図。
【図20】 集積配管体を説明するための冷凍サイクル
構成図。
【図21】 集積配管体の斜視図。
【図22】 集積配管体の四方弁切換え部の縦断正面
図。
【図23】 集積配管体の四方弁駆動用パイロット弁部
の縦断正面図。
【図24】 集積配管体のPMVを構成する弁部の縦断
正面図。
【図25】 集積配管体の除霜用二方弁を構成する弁部
の縦断正面図。
【図26】 集積配管体の細孔加工説明図。
【図27】 (A)は、逆止弁部の縦断正面図、(B)
は、逆止弁部の縦断側面図。
【図28】 特殊冷媒管端部の縦断面図。
【図29】 特殊冷媒管を構成する可撓チューブの縦断
面図。
【図30】 室内制御器のメイン制御を説明するための
フローチャート。
【図31】 室外制御器のメイン制御を説明するための
フローチャート。
【図32】 室内側運転処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図33】 室内側運転処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図34】 風速検出を説明するためのグラフ。
【図35】 熱交モータ回転数制御を説明するためのフ
ローチャート。
【図36】 室外側運転処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図37】 室外側除霜処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図38】 室外側冷媒回収処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図39】 室内側冷媒充填処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図40】 室外側冷媒充填処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図41】 冷媒充填時のモータ回転数N、PMV開度
Q、二方弁動作を説明するためのタイムチャート。
【図42】 充放電制御器におけるメイン制御を説明す
るためのフローチャート。
【図43】 運転中充電処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図44】 停止中充電処理を説明するためのフローチ
ャート。
【図45】 強制放電処理を説明するためのフローチャ
ート。
【図46】 強制放電処理における軽負荷時の例を示す
タイムチャート。
【図47】 強制放電処理における軽負荷時のインバー
タ電流変化を示すグラフ。
【図48】 強制放電処理における重負荷時の例を示す
タイムチャート。
【図49】 強制放電処理における重負荷時のインバー
タ電流変化を示すグラフ。
【図50】 通常放電処理を説明するためのフローチャ
ート。
【図51】 突入電流防止処理を説明するためのフロー
チャート。図52以下は、本発明の他の実施例を示し、
【図52】 吹出口を可変するシャッタ駆動機構の概略
構成図。
【図53】 シャッタ駆動機構の斜視図。
【図54】 (A)は、可動膜の斜視図、(B)は、さ
らに異なる可動膜の説明図、(C)は、支軸のガイド構
造説明図。
【図55】 室外ユニットのレイアウト図。
【図56】 さらに異なる室外ユニットのレイアウト図
である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…PM
V、5…回転熱交換器、6…二方弁、7…バイパス、8
…二方弁、9…室外ファン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 隆夫 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 久保 徹 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 長澤 敦氏 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 長岡 良明 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 川合 信夫 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 蛭間 淳之 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 秋山 和彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内側
    の回転熱交換器を順次接続した冷凍サイクルと、運転停
    止時に前記回転熱交換器の冷媒を回収する冷媒回収手段
    とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内側
    の回転熱交換器を順次接続した冷凍サイクルと、運転停
    止時に前記回転熱交換器の冷媒を回収する冷媒回収手段
    と、運転開始時に前記回収された冷媒を前記回転熱交換
    器に充填する冷媒充填手段とを備えたことを特徴とする
    空気調和機。
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