JP2002227866A - 圧入方法および圧入構造 - Google Patents

圧入方法および圧入構造

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JP2002227866A
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shaft
gear
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press fit
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Yuichi Ono
雄一 小野
Tadashi Ikeda
正 池田
Yasuto Tawara
靖人 田原
Kohei Akashi
浩平 明石
Kenichi Okonogi
健一 小此木
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H3/087Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears
    • F16H3/091Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears including a single countershaft
    • F16H3/0915Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears including a single countershaft with coaxial input and output shafts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフトとこれに圧入される筒体との伝達ト
ルク・固定強度を、圧入代を大きくすることなく向上で
きる圧入方法および圧入構造を提供する。 【解決手段】 シャフト42(52)に筒体43(4
5)を圧入して回転固定するに際して、シャフト52ま
たは筒体45のいずれかの圧入面にショットピーニング
を施した後、それらを圧入するようにした。ショットピ
ーニングされる一方の圧入面に、ショット球55によっ
て微小突起が凹凸状に成形され、その微小突起56が圧
入時に他方の圧入面と接触するため、実接触面圧が増大
する。また、微小突起56は、ショット球55の衝突に
よって加工硬化されていわば鍛造成形されるため硬度が
高く、圧入後に他方の圧入面に食い込む。よって、シャ
フト52とこれに圧入される筒体45との伝達トルク・
固定強度が、圧入代を大きくすることなく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャフトとこれに
圧入される筒体との固定強度・伝達トルクを向上できる
圧入方法および圧入構造に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に図4に示すような変速
機を開発した。図示するようにこの変速機1は、ミッシ
ョンケース2に取り付けられた軸受3に支持されたイン
プットシャフト4と、インプットシャフト4の同軸上に
配置されミッションケース2内の隔壁5に取り付けられ
た軸受6およびインプットシャフト4の端部に取り付け
られた軸受7に支持されたアウトプットシャフト8と、
アウトプットシャフト8と平行に配置されミッションケ
ース2に取り付けられた軸受9および隔壁5に取り付け
られた軸受10に支持されたカウンタシャフト11とを
有する。
【0003】インプットシャフト4には、インプットメ
インギヤ12が設けられている。アウトプットシャフト
8には、1速メインギヤ13と、2速メインギヤ14
と、3速メインギヤ15と、4速メインギヤ16と、リ
バースメインギヤ17とがそれぞれ回転自在に支持され
ていると共に、6速メインギヤ18が回転固定されて取
り付けられている。カウンタシャフト11には、インプ
ットメインギヤ12に噛合するインプットカウンタギヤ
19と、1速メインギヤ13に噛合する1速カウンタギ
ヤ20と、2速メインギヤ14に噛合する2速カウンタ
ギヤ21と、3速メインギヤ15に噛合する3速カウン
タギヤ22と、4速メインギヤ16に噛合する4速カウ
ンタギヤ23と、リバースメインギヤ17にアイドルギ
ヤ24を介して噛合するリバースカウンタギヤ25とが
それぞれ回転固定されて取り付けられていると共に、6
速メインギヤ18に噛合する6速カウンタギヤ26が回
転自在に支持されている。
【0004】この構成によれば、アウトプットシャフト
8に固定されたハブ27にスプライン噛合されたスリー
ブ28を、リバースメインギヤ17のドグ29にスプラ
イン噛合すると、アウトプットシャフト8がリバース回
転し、上記スリーブ28を1速メインギヤ13のドグ3
0にスプライン噛合すると、アウトプットシャフト8が
1速相当で回転する。そして、アウトプットシャフト8
に固定されたハブ31にスプライン噛合されたスリーブ
32を、2速メインギヤ14のドグ33にスプライン噛
合すると、アウトプットシャフト8が2速相当で回転
し、上記スリーブ32を3速メインギヤ15のドグ34
にスプライン噛合すると、アウトプットシャフト8が3
速相当で回転する。
【0005】そして、アウトプットシャフト8に固定さ
れたハブ35にスプライン噛合されたスリーブ36を、
4速メインギヤ16のドグ37にスプライン噛合する
と、アウトプットシャフト8が4速相当で回転し、上記
スリーブ36をインプットメインギヤ12のドグ38に
スプライン噛合すると、アウトプットシャフト8が5速
相当(直結)で回転する。そして、カウンタシャフト1
1に固定されたハブ39にスプライン噛合されたスリー
ブ40を、6速カウンタギヤ26のドグ41にスプライ
ン噛合すると、アウトプットシャフト8が6速相当で回
転する。
【0006】上記カウンタシャフト(アッセンブリ)1
1の詳細を図1に示す。図示するように、このカウンタ
シャフト11は、ミッションケース2内に軸受9、10
を介して支持されたシャフト42と、シャフト42に直
接刻設されたリバースカウンタギヤ25および1速カウ
ンタギヤ20と、外周に2速カウンタギヤ21および3
速カウンタギヤ22が形成されシャフト42に回転不能
に被嵌された第1ギヤ筒体43と、外周に4速カウンタ
ギヤ23およびインプットカウンタギヤ19が形成され
シャフト42に回転不能に被嵌された第2ギヤ筒体44
とを備えている。
【0007】第1ギヤ筒体43は、シャフト42に被嵌
されたときシャフト42に圧入固定される被嵌奥部45
と、シャフト42に形成された雄型スプライン47に噛
合する雌型スプライン48を有する被嵌手前部46とか
らなる。同様に、第2ギヤ筒体44は、シャフト42に
被嵌されたときシャフト42に形成された雄型スプライ
ン47の山部分に圧入固定される被嵌奥部49と、シャ
フト42の雄型スプライン47に噛合する雌型スプライ
ン51を有する被嵌手前部50とからなる。
【0008】かかるカウンタシャフト11においては、
シャフト42とギヤ筒体43、44との基本的なトルク
伝達は被嵌奥部45、49における圧入領域によって行
い、トルク伝達時のショックは被嵌手前部46、50に
おけるスプライン噛合領域によって行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カウン
タシャフト11は、その3速カウンタギヤ22の耐久試
験において、雄型スプライン47の部分が損傷を受ける
という問題が生じた。これは、3速カウンタギヤ22が
形成された第1ギヤ筒体43とシャフト42との圧入部
分(被嵌奥部45と圧入部52との間)における伝達ト
ルクが小さく、スプライン部(被嵌手前部46と雄型ス
プライン47との間)において過負荷入力となったため
と考えられる。
【0010】この対策として、上記圧入部分(被嵌奥部
45と圧入部52との間)における圧入代を大きくする
ことで伝達トルクをより大きくすることが考えられる。
しかし、圧入代を大きくすると、圧入時に第1ギヤ筒体
43の拡径変形量が大きくなるため、第1ギヤ筒体43
に形成されたカウンタギヤ21、22の各歯底部にて生
じる引張応力が大きくなり、各ギヤ21、22自体の耐
久性が低下してしまう。
【0011】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、シャフトとこれに圧入される筒体との伝達トル
ク・固定強度を、圧入代を大きくすることなく向上でき
る圧入方法および圧入構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る圧入方法は、シャフトに筒体を圧入して回転
固定するに際して、シャフトまたは筒体のいずれかの圧
入面にショットピーニングを施した後、それらを圧入す
るようにしたものである。
【0013】本発明によれば、ショットピーニングされ
る一方の圧入面に、ショット球によって微小突起が凹凸
状に成形され、その凸部である微小突起が圧入時に他方
の圧入面と接触するため、実接触面圧が増大する。ま
た、上記微小突起は、ショット球の衝突によって加工硬
化されていわば鍛造成形されるため硬度が高く、圧入後
に他方の圧入面に食い込む。よって、シャフトと筒体と
の伝達トルク・固定強度が、圧入代を大きくすることな
く向上する。
【0014】また、上記シャフトの圧入面にショットピ
ーニングを施す前に、圧入面を研削加工しておいてもよ
い。
【0015】また、本発明に係る圧入構造は、シャフト
に筒体を圧入して回転固定してなる圧入構造であって、
シャフトまたは筒体のいずれかの圧入面にショットピー
ニング部を設けたものである。
【0016】また、上記シャフトが変速機のカウンタシ
ャフトで、上記筒体がカウンタギヤであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を添付図面に
基いて説明する。
【0018】図1は変速機内に軸支されるカウンタシャ
フトの説明図である。このカウンタシャフト(アッセン
ブリ)11は、図4に示す変速機1に用いられるもので
あり、その基本的な構成は前記「従来の技術」の欄で説
明したものと同様であるため、同一の部品には同一の符
号を付して、要部および相違点を主として説明する。
【0019】図示するように、カウンタシャフト11
は、ミッションケース2に取り付けられた軸受9および
ミッションケース2内の隔壁5に取り付けられた軸受1
0に軸支されるシャフト42と、シャフト42に直接刻
設されたリバースカウンタギヤ25および1速カウンタ
ギヤ20と、外周に2速カウンタギヤ21および3速カ
ウンタギヤ22が形成されシャフト42に回転不能に被
嵌された第1ギヤ筒体43と、外周に4速カウンタギヤ
23およびインプットカウンタギヤ19が形成されシャ
フト42に回転不能に被嵌された第2ギヤ筒体44とを
備えている。
【0020】第1ギヤ筒体43は、シャフト42に圧入
固定される被嵌奥部45と、シャフト42に形成された
雄型スプライン47に噛合する雌型スプライン48を有
する被嵌手前部46とからなる。同様に、第2ギヤ筒体
44は、シャフト42の雄型スプライン47の山部分に
圧入固定される被嵌奥部49と、シャフト42に形成さ
れた雄型スプライン47に噛合する雌型スプライン51
を有する被嵌手前部50とからなる。
【0021】すなわち、シャフト42には、第1ギヤ筒
体43の被嵌奥部45に対向させて圧入部52が形成さ
れていると共に、第1ギヤ筒体43の被嵌手前部46か
ら第2ギヤ筒体44の被嵌奥部49および被嵌手前部5
0にかけて雄型スプライン47が形成されている。そし
て、その雄型スプライン47の奥側47aに、第1ギヤ
筒体43の被嵌手前部46の雌型スプライン48が噛合
され、雄型スプライン47の中間の山部分47bに、第
2ギヤ筒体44の被嵌奥部49が圧入され、雄型スプラ
イン47の手前側47cに、第2ギヤ筒体44の被嵌手
前部50の雌型スプライン51が噛合されている。
【0022】また、上記第1ギヤ筒体43および第2ギ
ヤ筒体44の内周面には、その周方向に沿って凹部5
3、54がそれぞれ形成されている。圧入面積を調節す
ると共にスムーズな圧入を実現するためである。シャフ
ト42は、第1ギヤ筒体43および第2ギヤ筒体44が
被嵌圧入されるに先立って、その圧入部52や雄型スプ
ライン47が研削加工され、その表面(圧入部52)が
図2(a) のように成形され、その後、圧入部52にショ
ットピーニングが施されてその表面が図2(b) のように
加工される。
【0023】すなわち、ショットピーニングされる圧入
部52の表面には、ショット球55によって微小突起5
6が凹凸状にうねって成形された後、その圧入部52が
第1ギヤ筒体43の被嵌奥部45に圧入され、図3(b)
に示すように、微小突起56が第1ギヤ筒体43の被嵌
奥部45の内周面と接触する。よって、図3(b) のもの
は、図3(a) に示すように図2(a) のショットピーニン
グ前の圧入部52に第1ギヤ筒体43の被嵌奥部45を
圧入したものと比べると、圧入部52における実接触面
圧が増大し、摩擦係数μが大きくなる。この結果、圧入
部52と第1ギヤ筒体43との伝達トルクが大きくな
る。
【0024】また、上記微小突起56は、ショット球5
5の衝突によって加工硬化されていわば鍛造成形される
ため硬度が高く、第1ギヤ筒体43(被嵌奥部45)の
圧入時にその内周面に食い込む。よって、これによって
も圧入部52と第1ギヤ筒体43との伝達トルクが大き
くなる。すなわち、上記微小突起56における摩擦係数
μの増大と、硬い微小突起56が第1ギヤ筒体43(被
嵌奥部45)の内周面に食い込むこととにより、圧入部
52と第1ギヤ筒体43との伝達トルク・固定強度が飛
躍的に増大するのである。
【0025】このように、シャフト42の圧入部52と
第1ギヤ筒体43の被嵌奥部45との間の伝達トルク・
固定強度が大きくなるので、相対的に、スプライン部
(第1ギヤ筒体43の被嵌手前部46とシャフト42の
雄型スプライン47の奥側47aとの間)における伝達
トルク負担が小さくなる。よって、従来問題となった雄
型スプライン47における損傷を防止できる。また、シ
ャフト42の圧入部52と第1ギヤ筒体43の被嵌奥部
45との圧入代は従前と同じであるため、圧入代を大き
くするに伴い圧入時の拡径変形量が大きくなることによ
ってカウンタギヤ21、22の各歯底部にて生じる引張
応力の増大に基づくギヤ21、22自体の耐久性の低下
は、一切生じない。
【0026】また、圧入部52に成形された微小突起5
6は加工硬化されて被嵌奥部45よりも硬度が向上して
いるため、仮に図3(b) において第1ギヤ筒体43(被
嵌奥部45)とシャフト42(圧入部52)とが周方向
に相対回動して多少ズレたとしても、圧入部52と被嵌
奥部45と接触面にフレッテングが生じて固着し、ズレ
が所定角度に止どまる。なお、本実施形態では、シャフ
ト42(圧入部52)にSCM420Hを用い、第1ギ
ヤ筒体43にSCM822Hを用いており、ショットピ
ーニング前では両部品は略同等の硬さであるが、ショッ
トピーニング後はシャフト42(圧入部52)側が硬く
なる。
【0027】また、本実施形態のようにシャフト42の
圧入部52の外周面をショットピーニングする代わり
に、第1ギヤ筒体43の被嵌奥部45の内周面をショッ
トピーニングしても同様の作用効果を奏する。また、本
発明は、本実施形態のように第1ギヤ筒体43の被嵌奥
部45とシャフト42の圧入部52との圧入部分のみな
らず、第2ギヤ筒体44の被嵌奥部49とシャフト42
の雄型スプライン47の山部との圧入部分についても適
用してもよい。すなわち、被嵌奥部49または雄型スプ
ライン47にもショットピーニングを施してもよい。
【0028】ただし、第2ギヤ筒体44に形成された4
速カウンタギヤ23およびインプットカウンタギヤ19
は、ギヤ比の関係から2速カウンタギヤ21および3速
カウンタギヤ22よりも大径であるため、第2ギヤ筒体
44の被嵌奥部49とシャフト42の雄型スプライン4
7の山部との圧入部分における圧入代を大きくする対策
を施し、シャフト42への圧入時に第2ギヤ筒体44の
拡径変形量を大きくしても、4速カウンタギヤ23およ
びインプットカウンタギヤ19の各歯底部にて生じよう
とする引張応力が各ギヤ23、19の径方向の厚さによ
って抑えられる(緩衝される)ため、大きな問題とはな
らない。
【0029】逆をいえば、第1ギヤ筒体43の被嵌奥部
45とシャフト42の圧入部52との圧入部分において
は、ギヤ比の関係から、2速カウンタギヤ21および3
速カウンタギヤ22が、4速カウンタギヤ23およびイ
ンプットカウンタギヤ19よりも小径にならざるを得な
いので、第1ギヤ筒体43の被嵌奥部45とシャフト4
2の圧入部52との圧入代を大きくする対策を施すと、
それにより圧入時に生じる拡径変形量の増大が2速カウ
ンタギヤ21および3速カウンタギヤ22の各歯底部に
て生じようとする引張応力の増大に顕著に効いてしま
い、各ギヤ21、22自体の耐久性が低下せざるを得な
いのである。
【0030】よって、本実施形態では、第1ギヤ筒体4
3の被嵌奥部45とシャフト42の圧入部52との圧入
部分を前記ショットピーニングによって伝達トルクを増
大させ、第2ギヤ筒体44の被嵌奥部49とシャフト4
2の雄型スプライン47の山部との圧入部分を圧入代を
大きくすることによって伝達トルクを増大させている。
但し、第2ギヤ筒体44の被嵌奥部49とシャフト42
の雄型スプライン47の山部との圧入部分についても、
前記ショットピーニングによって伝達トルクを増大させ
るようにしてもよい。
【0031】また、本発明は、シャフトに筒体を圧入し
て回転固定するものであれば、上記実施形態に限らず適
用できる。例えば、図1において、シャフト42に装着
される軸受9、10は、その内輪9a、10aがシャフ
ト42に圧入されて回転固定されるものであるため、内
輪9a、10aとシャフト42との圧入面のいずれか一
方に前記ショットピーニングを施し、固定強度を高める
ようにしてもよい。このように、内輪9a、10aとシ
ャフト42との固定強度を高めることにより、その間に
生じるクリープ現象を防止でき、軸受9、10の健全な
作動を確保できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る圧入方
法および圧入構造によれば、シャフトとこれに圧入され
る筒体との固定強度・伝達トルクを、圧入代を大きくす
ることなく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す圧入構造が適用され
た変速機のカウンタシャフトの説明図である。
【図2】図2(a) はショットピーニング前の表面の拡大
図、図2(b) はショットピーニング後の表面の拡大図で
ある。なお、図2(b) のショット球は、図2(b) の縦横
の縮尺を考慮すると実際には紙面上下方向に細長い円と
なるが、本図では単なる円として模式的に示している。
【図3】圧入の様子を示す断面図であり、図2(a) はシ
ョットピーニング前のものに圧入した断面図、図2(b)
はショットピーニング後のものに圧入した断面図であ
る。
【図4】変速機の概要図である。
【符号の説明】
11 カウンタシャフト 43 筒体としての第1ギヤ筒体 52 シャフトとしての圧入部 55 ピーニング球 56 微小突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 靖人 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内 (72)発明者 明石 浩平 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 小此木 健一 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 Fターム(参考) 3C030 BC19 CC07 3J030 BD06 CA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに筒体を圧入して回転固定する
    に際して、シャフトまたは筒体のいずれかの圧入面にシ
    ョットピーニングを施した後、それらを圧入するように
    したことを特徴とする圧入方法。
  2. 【請求項2】 上記シャフトの圧入面にショットピーニ
    ングを施す前に、圧入面を研削加工しておく請求項1記
    載の圧入方法。
  3. 【請求項3】 シャフトに筒体を圧入して回転固定して
    なる圧入構造であって、シャフトまたは筒体のいずれか
    の圧入面にショットピーニング部を設けたことを特徴と
    する圧入構造。
  4. 【請求項4】 上記シャフトが変速機のカウンタシャフ
    トで、上記筒体がカウンタギヤである請求項3記載の圧
    入構造。
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