JP2002227654A - 消音器を備えた過給機 - Google Patents
消音器を備えた過給機Info
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Abstract
の数量を増減することができる消音器を備えた過給機を
提供することである。 【解決手段】 内燃機関の過給機の空気加圧用の回転羽
根が発する音を抑制する内筒と外筒とを有する消音器を
備えた過給機において、前記消音器内に空気の流れ方向
に沿いかつ空気流路の半径方向に伸びる複数対の吸音板
を設け、前記吸音板を1対単位で着脱可能にすることに
より、騒音レベルに合わせて吸音板の設置数を増減可能
にした。
Description
過給機の空気加圧用の羽根が回転した際に発する音を減
衰させるための消音器に関するものである。
00の縦断平面図である。過給機では空気を加圧するた
めに空気加圧用の羽根(図示せず)を回転させるが、そ
の際に発生する音は、吸音材94を貼付した内筒91,
外筒92、及びセグメント95,96に吸音材97,9
8を貼付して構成した吸音板95,96により減衰・吸
収される。
へ折り曲げることによりセグメント95に対して吸音材
97を保持しているので、図7に示すように吸音材97
は吸音板95の片面にのみ貼付されている。吸音板96
も吸音板95と同じ構造を呈しており、吸音板95,9
6のそれぞれ吸音材97,98を貼付していない面同士
を張り合わせ、かつリベット93によりセグメント9
5,96を一体固着して吸音板99を形成している。
状に複数(図7では8つ)配置し、その中心部は溶接さ
れており、放射状に伸びる吸音板99の集合体は全体と
して一体成形されている。この一体成形された吸音板の
集合体は、内筒91及び外筒92に対して移動不能に消
音器200内に備えられている。したがって、従来の消
音器200は、製造後は吸音材の形態の変更ができない
構造となっている。一方、消音器200内において吸音
板99は空気抵抗を生じさせるので、数が少ない方が過
給効率は向上する。
機の発明として、特願2000−113664号があ
る。特願2000−113664号では、空気と接触す
る吸音材の面積を増加させて消音効果を向上させる構成
がいくつか記載されている。これらはいずれも吸音板
(仕切板)が分解不能に固定されており、過給機の羽根
が発する音量レベル(騒音レベル)の程度に応じて吸音
板99の数を増減することはできない。
吸音板の数量が多くなるほど消音効果が大きくなる反
面、空気抵抗が大きくなるため、期待する消音効果を発
揮することができる最小数量の吸音板を設置するのが好
ましい。従来の消音器200では、発生する音量レベル
により吸音板99の数を変更することができないため、
消音効果と過給効率とを両立させるのは困難であった。
騒音レベルに応じて吸音材を貼付した吸音板の数量を増
減することができる消音器を備えた過給機を提供するこ
とを課題としている。
め、請求項1の発明では、内燃機関の過給機の空気加圧
用の回転羽根が発する音を抑制する内筒と外筒とを有す
る消音器を備えた過給機において、前記消音器内に空気
の流れ方向に沿いかつ空気流路の半径方向に伸びる複数
対の吸音板を設け、前記吸音板を1対単位で着脱可能に
することにより、騒音レベルに合わせて吸音板の設置数
を増減可能にした。
て、片面にのみ吸音材を貼付した複数対の吸音板をそれ
ぞれ空気流路の中心部で吸音材が内側になるように折り
曲げて吸音板が空気流路の半径方向に放射状に伸びるよ
うにし、かつ隣接する吸音板の吸音材を貼付していない
面同士を合わせた。
の発明において、厚みの異なる複数の板を重ねて天板を
構成し、前記天板の消音器内に吸入した空気と接触する
面に吸音材を貼付した。
は、請求項1の発明による過給機101に備えた消音器
100(サイレンサ)の分解斜視図であり、また、図2
は図1の消音器100が正規に組み立てられた状態の縦
断正面図である。消音器100は、円筒状の内筒1,外
筒2,環状の底板3,円板状の天板4及び吸音板6〜9
等から構成されている。
2は半割状態となっているが、これは説明の都合上、消
音器100の内部が見えるようにしたものである。図2
に示すように消音器100は、内筒1と外筒2とを備
え、内筒1は環状の底板3に溶接されている。天板4は
外筒2の上部に配置されている。また、天板4と底板3
は、外筒2を挟持しかつ複数のボルト・ナット(図示せ
ず)で締結されており、天板4,外筒2,底板3及び内
筒1は一体固着されている。したがって、底板3の外周
端と外筒2の下端とは密着している。また、内筒1の上
端面1aと天板4とは離れている。
図2に示すように過給機101の空気吸入口の径とほぼ
一致しており、上述したように内筒1の下端と底板3と
は溶接により一体固着されている。
る。外筒2の円筒側壁の内周面と内筒1の円筒側壁の内
周面及び外周面,底板3の上面及び天板4の下面には不
織布からなる吸音材17が貼付されている。
ルギーにより回転軸19を中心に回転させると、空気孔
5から消音器100内に入った空気が、矢印で示すよう
に内筒1,外筒2及び吸音板6〜9(図2には記載せ
ず)で仕切られた空間内を上昇し、天板4に沿って内筒
1の中心軸線方向へ進み、内筒1の内部1bを下降し、
過給機101内へ供給され、過給機101の吐出口10
1aから圧縮空気流が吐出される。
が、図2の矢印で示すように空気の進行方向とは逆向き
に進む。羽根18で発生した音は、内筒1や外筒2に備
えた吸音材17と吸音板6〜9に備えた吸音材17に吸
収されて減衰する。
である。図3に示すように吸音板7〜9は中心線16に
関して左右対称の構造を備えている。吸音板7〜9の中
心には下向きに開口する溝12が設けてあり、また、中
心線16に関して対象に下向きに開口する溝10,11
が設けてある。
る。図4に示すように、吸音板6も左右対称の構造を備
えている。吸音板6には、図3の吸音板7〜9の溝1
0,11と同じ位置に下向きに開口する溝13,14が
設けてある。また、溝12に対応する位置には上向きに
開口する溝15が設けてある。吸音板6及び吸音板7〜
9の高さをHとすると、溝12,15の深さはそれぞれ
H/2である。
板7〜9は、図3に示す幅W,高さHで溝10〜12を
備えた板金(材質は例えばSPCC,SS400,SU
S材等)で形成されたセグメント51,52に、不織布
からなるシート状の吸音材17を貼付しセグメント5
1,52の四辺の縁を吸音材17を貼付した側へ折り曲
げて吸音材17をセグメント51,52に固定し、さら
に、セグメント51,52の吸音材17を貼付していな
い面同士を張り合わせて吸音板7〜9を形成している。
幅Wは、外筒2の内周面に収容可能な寸法である。ま
た、高さH/2は、天板4の下面と内筒1の上端面1a
の間に収容可能な寸法である。
Hで溝13〜15を備えた板金(材質は例えばSPC
C,SS400,SUS材等)で形成されたセグメント
53,54に、不織布からなるシート状の吸音材17を
貼付しセグメント53,54の四辺の縁を吸音材17を
貼付した側へ折り曲げて吸音材17をセグメント53,
54に固定し、さらに、セグメント53,54の吸音材
17を貼付していない面同士を張り合わせて吸音板6を
形成している。このように吸音板6〜9を構成すること
により、吸音板6〜9の両面に吸音材17が備えられて
いる。
7〜9の下向きに開口した溝12を噛み合わせて吸音板
6と吸音板7〜9とを組み合わせる。さらに図1に示す
ように吸音板7と9とを「く」の字形に折り曲げること
により、吸音板を半径方向に放射状に伸びるようにす
る。さらに図1に示すように、内筒1の上部から内筒1
の内周側と外周側にまたがるように吸音板6〜9を吸音
板6の溝13,14及び吸音板7〜9の溝10,11内
に内筒1の円筒状の縁を嵌め込んで消音器100に装着
する。
射状に伸びる8つの吸音板が備えられたのと同等の構成
が備えられている。吸音板6〜9が各々半径方向に伸び
る2つの吸音板を構成している(つまり、1対の吸音板
を構成している)。
けてあるが、消音するべく音量レベルが低い場合には、
例えば吸音板8を取外す(つまり、半径方向に伸びる1
対の吸音板を取外す)。その際には、吸音板7と9の折
り曲げ角度を広げて、吸音板6,7,9が内筒1の中心
から半径方向に放射状に等間隔又は略等間隔となるよう
にすれば、消音効果が得易くなり好ましい。
〜9の溝10,11及び13,14と各々噛み合う溝を
設けてもよい。内筒1にこのような溝を設けると、吸音
板6〜9が消音器100内でさらに堅固に固定され易く
なる。特に消音器100が大型になるほど吸音板6〜9
の支持は不安定になり易くなるので、内筒1に溝を設け
ると効果的に吸音板6〜9を支持することができる。
対応する請求項2の発明による過給機に備えた消音器1
10の縦断平面図である。消音器110では、セグメン
ト20〜23の片面にシート状の吸音材24を貼付して
各々吸音板25〜28を形成している。
中心部(空気流路の中心部)で90度に折り曲げられて
おり、かつ隣接する吸音板(25〜28)の吸音材24
を貼付していない面同士が密着するように張り合わせて
ある。その他の構成は、請求項1の発明の実施例で記載
した消音器100の構成と同じである。
天板4,内筒1及び外筒2に支持されているが、リベッ
トや溶接等の固着手段で固着されていないので、それぞ
れ消音器110から単体で着脱可能である(つまり、半
径方向に伸びる吸音板を1対単位で着脱可能である)。
合、吸音板26と28の吸音材24を貼付していない面
同士を張り合わせ、かつ残る吸音板26〜28が円周上
等間隔となるように各吸音板26〜28の折り曲げ角度
を変更するのが好ましい。
うに、天板4は3枚の厚みの異なる円板状の板金(材質
は例えばSPCC,SS400,SUS材等)を3枚重
ね合わせて構成されている。このように天板4を構成す
ると、羽根18が発する音に天板4が共鳴することを防
止することができる。図2では3枚の板金により天板4
を構成した例を示しているが、羽根18から発する音に
共鳴しないように例えば2枚又は4枚以上の厚みのこと
なる板金で構成するようにしても差し支えない。
径方向に伸びる複数対の吸音板)を消音器100に対し
て着脱可能に設けたので、過給機101から発せられる
騒音レベル(音量レベル)に合わせて期待する消音効果
を奏しながら高い過給効率を維持することができる。
両面に吸音材24を貼付する必要がなく、かつ吸音板2
5〜28は単体で着脱可能に消音器110に設けたの
で、消音器110の構造を簡略化することができ、かつ
容易に音量レベルに合わせて吸音板を追加又は除去する
ことができる。
比が割り切れる(一方が他方の整数倍である)場合に
は、天板4が共振して音を増大させることがあるが、請
求項1,2の発明の過給機では、取付口径(図2におい
て内筒1の内周面の直径と同じ直径を備えた過給機10
1の開口直径)が同じである複数の型式の過給機に対し
ても、吸音材の取付数を変更するだけで対応することが
できる。
る板を重ねて構成したので、天板4が過給機の羽根から
発せられた音に共鳴することを防止することができ、消
音効果を向上させることができる。
ベルに応じて吸音板の数量を増減することができるの
で、経済的である。また、吸音板同士をリベット等で固
着しないので、容易に数量を変更することができる。
の分解斜視図である。
の縦断平面図である。
の縦断平面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の過給機の空気加圧用の回転羽
根が発する音を抑制する内筒と外筒とを有する消音器を
備えた過給機において、 前記消音器内に空気の流れ方向に沿いかつ空気流路の半
径方向に伸びる複数対の吸音板を設け、前記吸音板を1
対単位で着脱可能にすることにより、騒音レベルに合わ
せて吸音板の設置数を増減可能にしたことを特徴とする
消音器を備えた過給機。 - 【請求項2】 片面にのみ吸音材を貼付した複数対の吸
音板をそれぞれ空気流路の中心部で吸音材が内側になる
ように折り曲げて吸音板が空気流路の半径方向に放射状
に伸びるようにし、かつ隣接する吸音板の吸音材を貼付
していない面同士を合わせた請求項1に記載の消音器を
備えた過給機。 - 【請求項3】 厚みの異なる複数の板を重ねて天板を構
成し、前記天板の消音器内に吸入した空気と接触する面
に吸音材を貼付した請求項1又は請求項2に記載の消音
器を備えた過給機。
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- 2001-01-31 JP JP2001023533A patent/JP4393001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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