JP2002227400A - 床点検口の気密構造 - Google Patents

床点検口の気密構造

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JP2002227400A
JP2002227400A JP2001020579A JP2001020579A JP2002227400A JP 2002227400 A JP2002227400 A JP 2002227400A JP 2001020579 A JP2001020579 A JP 2001020579A JP 2001020579 A JP2001020579 A JP 2001020579A JP 2002227400 A JP2002227400 A JP 2002227400A
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Tatsuo Shoji
辰夫 庄司
Shinjiro Oki
慎二郎 大木
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Naka Corp
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Naka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床部の開口部と外枠との間又は内枠と外枠と
の間の少なくとも一方の気密性を向上させ、シール部材
の装着を容易かつ確実に行えるようにすること。 【解決手段】 床F部に設けられた略方形状の開口部5
内に取り付けられる外枠2に、着脱可能に嵌合する内枠
3と、内枠3を周縁に装着する蓋体4とで構成される床
点検口において、外枠2の外周全面及び外枠2における
内枠3の載置用内向きフランジ21の内周起立部21a
の外周全面に、外周方向に開口する第1及び第2の取付
溝25,26を周設し、伸縮自在な弾性体を環状に形成
した第1及び第2のシール部材9A,9Bを、その一部
が各取付溝25,26内から露出するように伸張状態に
装着し、第1のシール部材9Aを、開口部5内周面に密
接し、第2のシール部材9Bを、内枠3の全周面に密接
する。これによって、床F部の開口部5と外枠2との間
及び内枠3と外枠2との間の気密性を向上することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床点検口の気密
構造に関するものであって、更に詳細には、床点検口を
形成する床の開口部と外枠及び外枠と開閉蓋を装着する
内枠との気密性の向上を図れるようにした床点検口の気
密構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、床点検口は、床部に設けられた
略方形状の開口部内に取り付けられる外枠と、この外枠
内に着脱可能に嵌合する内枠と、この内枠を周縁に装着
する開閉用の蓋体とで主に構成されている。このように
構成される床点検口において、床部の開口部と外枠との
間及び外枠と内枠との間に形成される隙間を気密にする
方が好ましい。
【0003】従来のこの種の床点検口の気密構造として
は、例えば特開平11−217926号公報に開示され
ているものが知られている。この気密構造は、辺ごとに
4分割された各内枠材の外側面に、周方向に沿って延び
る溝状のシール嵌合部が形成され、これらシール嵌合部
に各外枠材の内側面と摺接してシールするシール部材が
嵌め込まれている。この場合、シール部材は、外枠材の
各辺の接合点において互いに付き合わせ接合し得るよう
に、コーナー部を対角線方向に切断し形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の床点検口の気密構造においては、シール部材がコー
ナー部を対角線方向に切断して形成されているため、内
枠を外枠内に嵌合させた際に、内枠材の外側面に形成さ
れたシール部材の伸縮により、コーナー部のシール部材
の接続部に隙間が生じ気密性が損われるという問題があ
った。また、シール部材を枠材の長さに合わせて切断す
る必要があるので、シール部材の取付作業が面倒である
という問題もあった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、床部の開口部と外枠及び外枠と内枠との気密性を向
上させると共に、シール部材の装着を容易かつ確実に行
えるようにした床点検口の気密構造を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、床部に設けられた略方形状
の開口部内に取り付けられる外枠と、この外枠内に着脱
可能に嵌合する内枠と、この内枠を周縁に装着する開閉
用の蓋体とを具備する床点検口の気密構造であって、
上記外枠の外周全面又は外枠における上記内枠の載置用
内向きフランジにおける内周起立部の外周全面の少なく
とも一方に、外周方向に開口する取付溝を周設し、 伸
縮自在な弾性体を環状に形成した断面円形のシール部材
を、その一部が上記取付溝内から露出するように伸張状
態に装着し、 上記取付溝内に装着されるシール部材
を、上記開口部内周面又は上記内枠の外周面に密接して
なる、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、床部に設けられた
略方形状の開口部内に取り付けられる外枠と、この外枠
内に着脱可能に嵌合する内枠と、この内枠を周縁に装着
する開閉用の蓋体とを具備する床点検口の気密構造であ
って、 上記外枠の外周全面又は上記内枠の外周全面の
少なくとも一方に、外周方向に開口する取付溝を周設
し、 伸縮自在な弾性体を環状に形成した断面円形のシ
ール部材を、その一部が上記取付溝内から露出するよう
に伸張状態に装着し、 上記取付溝内に装着されるシー
ル部材を、上記開口部内周面又は上記外枠の内周面の少
なくとも一方に密接してなる、ことを特徴とする。
【0008】請求項1又は2記載の発明において、 上
記取付溝の底面に、シール部材を外方へ押圧するための
突起を形成する方が好ましい(請求項3)。 また、上
記外枠及び内枠を、上端から下端に向かって狭小のテー
パ状に形成するようにしてもよい(請求項4)。また、
上記内枠の内周側に、蓋体を構成する蓋板材を載置する
下フランジを延設し、この下フランジの載置面に上記蓋
板材に食い込む突起を下フランジの長手方向に沿って突
設する方が好ましい(請求項5)。
【0009】請求項1,2記載の発明によれば、外枠全
面又は外枠における内枠の載置用内向きフランジにおけ
る内周起立面の外周全面の少なくとも一方に、外周方向
に開口する取付溝を周設し、伸縮自在な弾性体を環状に
形成した断面円形のシール部材を、その一部が取付溝内
から露出するように装着するか(請求項1)、あるい
は、外枠全面又は内枠の外周全面の少なくとも一方に、
外周方向に開口する取付溝を周設し、伸縮自在な弾性体
を環状に形成した断面円形のシール部材を、その一部が
取付溝内から露出するように装着することにより(請求
項2)、開口部内に外枠を取り付ける際、取付溝内から
露出するシール部材が外枠の全周面に密接させることが
できるか、また、外枠内に内枠を嵌合すると、取付溝内
から露出するシール部材が内枠の外周面に密接させるこ
とができる。したがって、床の開口部と外枠との間又は
内枠と外枠との間の全周の少なくとも一方を、環状に形
成されるシール部材によって確実に塞ぐことができ、気
密性の向上を図ることができる。
【0010】また、シール材は、伸縮自在な弾性体を環
状すなわち無端状に形成されているので、伸張した状態
で取付溝の対角線方向に対向する2つの角部に掛け渡し
た状態にした後、残りの対向する2つの角部に掛け渡す
ことができる。したがって、シール部材を容易かつ確実
に取付溝内に装着することができる。
【0011】また、請求項3記載の発明によれば、取付
溝の底面に、シール部材を外方へ押圧するための突起を
形成することにより、取付溝の底面に突設される突起に
よって、シール部材が外側へ押し出され、常に取付溝か
ら露出した状態になるので、シール部材と外枠又は内枠
との密接状態を確実にすることができ、更に気密性の向
上を図ることができる。
【0012】また、請求項4記載の発明によれば、外枠
及び内枠を、上端から下端に向かって狭小のテーパ状に
形成することにより、外枠と内枠の隙間をなくすことが
できるので、更に気密性の向上が図れると共に、ごみ等
の侵入を防ぐことができる。また、外枠と内枠の大きさ
に誤差が生じても、テーパ部分で外枠と内枠が必ず当接
することができる。
【0013】また、請求項5記載の発明によれば、内枠
の内周側に延在された下フランジの載置面に、この下フ
ランジの長手方向に沿って突起を突設し、この突起を蓋
板材に食い込ませることにより、内枠と蓋板材との気密
性を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明による床点検口
の気密構造について、添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0015】◎第一実施形態 図1は、この発明の第一実施形態における床点検口の全
体を示す断面図、図2は、床点検口の主要部を示す分解
斜視図である。
【0016】この第一実施形態で示す床点検口1は、図
1及び図2に示すように、床F部に設けられた略方形状
の開口部5内に取り付けられる外枠2と、この外枠2内
に着脱可能に嵌合する内枠3と、内枠3を蓋板材33の
周縁に装着してなる蓋体4とを具備している。また、外
枠2と開口部5との隙間は、第1のシール部材である第
1のパッキン9Aにてシールされており、また、外枠2
と内枠3との隙間は、第2のシール部材である第2のパ
ッキン9Bにてシールされている(図1,図6及び図7
参照)。
【0017】上記外枠2は、図1、図2、図6(a)及
び図7に示すように、床F部に略方形状に形成された開
口部5内に取り付けられる枠組形状のものであって、内
枠3の載置用の内向きフランジ21(以下に下フランジ
21という)と、その上に周囲に沿い起立して形成され
た起立壁22と、起立壁22の上端に水平方向に沿い外
方に延びるように形成された上フランジ23と、起立壁
22の外側部に突設された側片部24とを有して断面略
L状をなしている。この外枠2は、下フランジ21を床
根太Nの内側に固定された副根太Sの上に載置し、ま
た、上フランジ23を床F面に接すると共に、側片部2
4を床根太Nの端面に当接させた状態にあるとき、下フ
ランジ21のねじ挿通孔21b(図6参照)から木ねじ
6を副根太Sに締め付けることにより、開口部5内に取
り付けられるようになっている。
【0018】上記内枠3は、図2に示すように、四つの
内枠材31と、図3及び図4に示すように、それら内枠
材31を四角の枠状に結合するコーナー結合部材(以
下、コーナーピースと称す)32とを具備している。
【0019】上記内枠材31は、図2〜図4に示すよう
に、断面略コ字状に形成されており、内周側に延在する
下フランジ31aと上フランジ31bとにより、蓋板材
33を嵌挿するための取付溝31cを有している(図
4、図5及び図6(a)参照)。
【0020】また、内枠材31は、上フランジ31bの
内壁にわずかながら垂下する突起31dが形成されると
共に、下フランジ31aの基部に段差部31eが形成さ
れ、この段差部31e側の下フランジ31a及び突起3
1dと、起立壁31fとの間に、図3に示すように、コ
ーナーピース32を挿入できるようになっている。下フ
ランジ31aの内端部には、図3〜図7に示すように、
下方に折り曲げた屈曲部31gを介し、水平に向かう段
差縁部31hが形成されている。更に、内枠材31は、
上フランジ31bの外縁には外方に若干突出する膨出部
31iが設けられている。
【0021】なお、下フランジ31aにおける挿通孔3
aが設けられる上面側領域の両側には、図3に示すよう
に、一対の尖先状の突起31jが内枠材31の長手方向
に沿って平行に突設されている。これら突起31jは、
後述するように、挿通孔3aを貫通する固定部材である
木ねじ7Aを蓋板材33に締め付けて、内枠3と蓋板材
33とを固定したとき、突起31jが蓋板材33に食い
込んで、固定部の気密の向上を図れるようにしたもので
ある。
【0022】一方、コーナーピース32は、図4に示す
ように、帯状の板体を直角に折り曲げたアングル形状を
なしており、図3に示すように、その両端部が内枠材3
1の外枠部31fと下フランジ31a及び突起32dと
の間に挿入されることにより、隣接する内枠材31を互
いに突き合わせることができるようになっている。その
ため、内枠材31の両端は、図2及び図4に示すよう
に、外側から内側に至るに従い次第に幅が狭くなるよう
45度の角度に形成されている。
【0023】また、コーナーピース32の両側には長孔
32aが形成されると共に、その長孔32aに係合する
係合突起34が内枠材31に形成されている。長孔32
aは、コーナーピース32の両側の中央部においてその
長さ方向に沿って穿設されている。係合突起34は、内
枠材31の端部にコーナーピース32が挿入された状態
で、コーナーピース32に設けられた長孔32a内の位
置に、内枠材31の外方から内方に向かってプレスでか
しめて突設される。これにより、工場において、内枠材
31とコーナーピース32とを内枠材31の長手方向に
摺接可能、つまり内枠3を拡張可能に組み立てられる。
【0024】そして、コーナーピース32によって内枠
材31が摺動可能な状態において、図2の矢印に示す方
向に摺動して拡張されたとき、各内枠材31の取付溝3
1c内に、図4に示すように、上面方向から蓋板材33
を嵌挿した後、内枠材31を、図5に示すように、互い
に突き合わせ、この状態で木ねじ7Aを締め付けること
により、蓋体4が構成されるようになっている。
【0025】この場合、蓋板材33の底部には、図6
(a),(b)に示すように、補強材36が取り付けら
れる。この補強材36は、図6(b)及び図8(a),
(b)に示すように、コの字状をなす本体36aの両端
に、外方に延びる翼片36bを有する断面ハット状に形
成されている。そして、内枠材31に蓋板材33を固定
するに際し、図8(a)に示すように、内枠材31の段
差縁部31hの中央部に設けられた切欠37に補強材3
6の本体36aを挿通すると共に、図8(b)に示すよ
うに、両翼片36bを段差縁部31h上に載せておき、
この状態で内枠材31に設けられた挿通孔3aを貫通す
る木ねじ7Aによって蓋板材33を締め付けると共に、
補強材36に設けられた挿通孔3bを貫通する木ねじ7
Bによって図6(a),(b)に示すように締め付ける
ようにしている。
【0026】この補強材36は、例えばスチール製部材
にて形成されており、蓋体3の裏面に配設されている
(図1参照)。
【0027】なお、本実施形態において、内枠材31
は、外枠1と同様にアルミニウム合金製押出形材にて形
成されている。また、コーナーピース32は、プレス成
形されたスチール製部材にて形成されている。
【0028】このように構成される蓋体4には、図1に
示すように、蓋体4を開閉するための取手8が装着され
ている。取手8の構成は詳細に図示していないが、蓋板
材33の所定位置に設けられた丸孔33a(図1参照)
に上から挿入されたとき、ナット81で締め付けられる
ことによって蓋体4に取手8が装着される。そして、取
手8のプッシュ部(図示せず)が押下されると、その反
対側の部分から取手8が上方に起きあがることにより、
取手8を掴んで開閉操作を行えるようになっている。
【0029】一方、上記第1及び第2のパッキン9A,
9Bは、図9(a),(b)に示すように、例えば合成
ゴム等の伸縮自在な弾性材によって断面円形の紐状をな
しており、その両端が連結金具10によっていわゆるエ
ンドレスとなる環状すなわち無端状に形成されている。
【0030】上記連結金具10は、図9(b)に示すよ
うに、一側部に開口11を有する円筒状に形成されてお
り、連結金具10の両端付近にそれぞれ内方に向かって
切り起こされた爪状突起12が突設されている。この連
結金具10を用いてパッキン9A,9Bを連結するに
は、開口11を押し広げた状態にして、パッキン9A,
9Bの両端部を連結金具10の両端開口部にそれぞれ挿
入し、連結金具10の両端付近に突設された爪状突起1
2をパッキン9A,9Bに食い込ませることにより、パ
ッキン9A,9Bの両端部を連結することができる。な
お、パッキン9A,9Bの連結は必ずしも連結金具10
を用いて行う必要はない。例えば、図10(c)に示す
ように、パッキン9A,9Bの両端の接合部9aを例え
ば接着剤(図示せず)によって接着してもよい。また、
パッキン9A,9Bを、中空状の合成ゴム等の弾性材に
よって形成してもよい。
【0031】このように形成された、第1のパッキン9
Aは、外枠2の外方部24と下フランジ21との間に設
けられた外周方向に開口する第1の取付溝25に装着さ
れている。また、第2のパッキン9Bは、下フランジ2
1の先端部に起立する内周起立壁21aに設けられた外
周方向に開口する第2の取付溝26に装着されている。
【0032】この場合、第1及び第2の取付溝25,2
6の底面には、パッキン9A,9Bを外方へ押圧するた
めの突起27,28が溝の長手方向に沿って突設されて
おり、この突起27,28によってパッキン9A,9B
が常時第1及び第2の取付溝25,26から突出状態に
露出した状態になっている。
【0033】上記第1及び第2のパッキン9A,9Bを
第1及び第2の取付溝25,26に装着するには、パッ
キン9A,9Bを伸長した状態で、第1又は第2の取付
溝25,26の対角線方向に対向する2つの角部に掛け
渡した後、残りの対向する2つの角部に掛け渡すことに
よって簡単にかつ確実に装着することができる。
【0034】これら第1及び第2のパッキン9A,9B
を伸長した状態で外枠2に装着し、かつその外枠2を開
口部5に取り付けると、床根太Nの端面と外枠2の起立
部22との間で第1のパッキン9Aが圧縮され、かつ弾
性変形することにより、床根太Nと外枠2との間が気密
に維持される。また、外枠2に蓋体4を取り付けると、
蓋体4の内枠材31によって第2のパッキン9Bが圧縮
され、かつ弾性変形することにより、外枠2と蓋体4と
の間が気密に維持される。また、この場合、第1の取付
溝25内には突起27が形成されると共に、第2の取付
溝26内にも突起28が形成されているので、図7に示
すように、突起27が第1のパッキン9Aに食い込ん
で、床根太Nと外枠2間の気密性の向上を図ることがで
きると共に、突起28が第2のパッキン9Bに食い込ん
で、外枠2と蓋体4間の気密性の向上を図ることができ
る。また、第2のパッキン9Bは、内枠材31の段差部
31eの下面により圧縮されるようになっているが、蓋
体4に負荷される荷重は、内周起立壁21aによって受
けるため、第2のパッキン9Bが過大な荷重により損傷
したり、第2のパッキン9Bの変形によって蓋体4がが
たついたりすることがない。
【0035】したがって、上記床点検口1は、第1及び
第2のパッキン9A,9Bを装着した外枠2を床F部に
設けられた開口部5に取り付け、その外枠2に、上記の
ように組立てられる内枠3を装着した蓋体4を取り付け
ることによって、床F部と外枠2との間及び外枠2と内
枠3との間を、それぞれ第1及び第2のパッキン9A,
9Bの弾性変形によって、気密構造にすることができ
る。
【0036】◎第二実施形態 次に、この発明における床点検口の気密構造の第二実施
形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0037】第二実施形態は、上記第一実施形態におけ
る外枠2と内枠3の形状を変えると共に、外枠2に装着
される第1及び第2のパッキン9A,9Bの一方である
第2のパッキン9Bを内枠3に装着した場合である。
【0038】第二実施形態の床点検口1は、図10
(a)に示すように、外枠2Aが上端から下端に至るに
従い次第に枠幅を狭めた狭小のテーパ状に形成されると
共に、その外枠2Aに対応するように内枠3A及びコー
ナーピース(図示せず)も、上端から下端に向かって狭
小のテーパ状に形成されている。
【0039】この場合、外枠2Aは、テーパ壁22Aの
上端に水平方向に沿い外方へ延在する上フランジ23A
と、この上フランジ23Aの下面に垂下する垂下片24
Aに、外方へ開口し、開口部5と外枠2Aとの間を気密
にするための第1のシール部材である第1のパッキン9
Aを取り付ける第1の取付溝25Aが形成されている
(図10(a),(b)参照)。また、内枠3Aのテー
パ壁31pの上端部には、外方へ開口し、外枠2Aと内
枠3Aとの間を気密にするための第2のシール部材であ
る第2のパッキン9Bを取り付ける第2の取付溝31q
が形成されている。
【0040】このように形成された第1及び第2の取付
溝25A,31qに、第1及び第2のパッキン9A,9
Bを装着するには、上記第一実施形態と同様に、第1及
び第2のパッキン9A,9Bを伸張した状態で、第1及
び第2の取付溝25A,31qの対角線方向に対向する
2つの角部に掛け渡した後、残りの対向する2つの角部
に掛け渡すことによって簡単にかつ確実に装着すること
ができる。
【0041】これら第1及び第2のパッキン9A,9B
を伸張した状態で外枠2A及び内枠3Aに装着し、か
つ、その外枠2Aを開口部5に、内枠3Aを外枠2Aに
取り付けると、第1の取付溝25Aに装着された第1の
パッキン9Aが圧縮され、かつ弾性変形することによ
り、床F部と外枠2との間を気密に維持される。また、
内枠3Aの第2の取付溝31q内に装着された第2のパ
ッキン9Bが圧縮され、かつ弾性変形することにより、
外枠2と内枠3Aとの間が気密に維持される。
【0042】また、外枠2Aをテーパ状に形成すると共
に、それに対応するよう内枠3Aもテーパ状に形成する
と、図10(a)に示すように、隙間が全くなくなり、
外枠2Aに対し内枠3Aを密接した状態で組立すること
ができ、気密構造をより一層確実なものとすることがで
きる。
【0043】このように、外枠2A及び内枠3Aを上端
から下端に向かって狭小のテーパ状に形成し、互いに密
接するようにするので、両者間の気密構造を極めて良好
に保つことができる。
【0044】なお、図1〜図9に示した第一実施形態に
おいて、外枠2及び内枠3を、上記図10及び図11に
示した実施形態と同様に、上端から下端に向かって狭小
のテーパ状に形成してもよい。また、逆に図10に示す
第二実施形態における外枠2A及び内枠3Aをテーパな
しの枠部材にて形成してもよい。
【0045】なお、第二実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して、説明は省略する。
【0046】また、上記実施形態では、第1及び第2の
パッキン9A,9Bを用いて床F部の開口部5と外枠2
との間及び内枠3と外枠2との間をシールする場合につ
いて説明したが、第1及び第2のパッキン9A又は9B
の少なくとも一方を用いて床F部の開口部5外枠2との
間又は内枠3と外枠2との間の少なくとも一方をシール
するようにしてもよい。例えば、第2のパッキン9Bを
上記外枠2又は内枠3に設けられた第2の取付溝26,
31qに装着して、内枠3と外枠2との間をシールし、
床F部の開口部5と外枠2との間をコーキング材にてシ
ールするようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の床点
検口の気密構造は、上記のように構成されているので、
以下のような優れた効果が得られる。
【0048】(1)請求項1記載の発明によれば、外枠
の外周全面又は外枠における内枠の載置用内向きフラン
ジにおける内周起立部の外周全面の少なくとも一方に、
外周方向に開口する取付溝を周設し、伸縮自在な弾性体
を環状に形成した断面円形のシール部材を、その一部が
取付溝内から露出するように装着することにより、床部
の開口部と外枠との間又は内枠と外枠との間の少なくと
も一方の全周を環状に形成されるシール部材によって確
実に塞ぐことができ、気密性の向上を図ることができ
る。
【0049】また、シール部材は、伸縮自在な弾性体を
環状に形成されており、伸張した状態で取付溝の対角線
方向に対向する2つの角部に掛け渡した状態にした後、
残りの対向する2つの角部に掛け渡すことができるの
で、シール部材を容易かつ確実に取付溝内に装着するこ
とができる。
【0050】(2)請求項2記載の発明によれば、外枠
の外周全面又は内枠の外周全面の少なくとも一方に、外
周方向に開口する取付溝を周設し、伸縮自在な弾性体を
環状に形成した断面円形のシール部材を、その一部が取
付溝内から露出するように装着することにより、床部の
開口部と外枠との間又は内枠と外枠との間の少なくとも
一方の全周を環状に形成されるシール部材によって確実
に塞ぐことができ、気密性の向上を図ることができる。
【0051】また、上記(1)と同様に、シール部材
は、伸縮自在な弾性体を環状に形成されており、伸張し
た状態で取付溝の対角線方向に対向する2つの角部に掛
け渡した状態にした後、残りの対向する2つの角部に掛
け渡すことができるので、シール部材を容易かつ確実に
取付溝内に装着することができる。
【0052】(3)請求項3記載の発明によれば、取付
溝の底面に、シール部材を外方へ押圧するための突起を
形成することにより、シール部材が外側へ押し出され、
常に取付溝から露出した状態になるので、上記(1)、
(2)に加えて更に床の開口部と外枠との間及び内枠と
外枠との間の気密性の向上を図ることができる。
【0053】(4)請求項4記載の発明によれば、外枠
及び内枠が、上端から下端に向かって狭小のテーパ状に
形成されることにより、上記(1)ないし(3)に加え
て、外枠と内枠の隙間をなくすことができるので、更に
気密性の向上が図れると共に、ごみ等の侵入を防ぐこと
ができる。また、外枠と内枠の大きさに誤差が生じて
も、テーパ部分で必ず当接することができる。
【0054】(5)請求項5記載の発明によれば、内枠
の内周側に延在された下フランジの載置面に、この下フ
ランジの長手方向に沿って突起を突設し、この突起を蓋
板材に食い込ませることにより、内枠と蓋枠材との気密
性を高めることができる。したがって、上記(1)〜
(4)に加えて更に床点検口の気密性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態における床点検口の全
体を示す断面図である。
【図2】この発明の床点検口の主要部を示す分解斜視図
である。
【図3】この発明における内枠の内枠材とコーナー連結
部材との係合状態を示す断面図である。
【図4】上記内枠材の取付溝内に蓋板材を入れて仮組み
する場合を示す分解斜視図である。
【図5】上記内枠材から蓋板材に木ねじを締め付けて蓋
体を形成する場合の反転させた状態の斜視図である。
【図6】床点検口を床の開口部に設置した状態を示す要
部断面図(a)及びそのA−A線に沿う断面図(b)で
ある。
【図7】図6(a)の要部を示す拡大断面図である。
【図8】上記内枠材の段部端縁と補強材との関係を示す
斜視図(a)及び内枠材の段部端縁に補強材を挿入した
状態を示す斜視図(b)である。
【図9】上記内枠材とこれに装着されるパッキンとの関
係を示す断面斜視図(a)及びパッキンの連結部を示す
斜視図(b)及び(b)の変形例を示す斜視図(c)で
ある。
【図10】この発明の第二実施形態の床点検口の外枠及
び内枠をテーパ状に形態した場合の設置状態を示す断面
図(a)及び(a)の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 床点検口 2,2A 外枠 3,3A 内枠 4 蓋体 5 開口部 9A 第1のパッキン(第1のシール部材) 9B 第2のパッキン(第2のシール部材) 21 下フランジ(内向きフランジ) 21a 内周起立部 22A テーパ壁 25,25A 第1の取付溝 26 第2の取付溝 27 突起 28 突起 31j 突起 31p テーパ壁 31q 第2の取付溝 F 床

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部に設けられた略方形状の開口部内に
    取り付けられる外枠と、この外枠内に着脱可能に嵌合す
    る内枠と、この内枠を周縁に装着する開閉用の蓋体とを
    具備する床点検口の気密構造であって、 上記外枠の外周全面又は外枠における上記内枠の載置用
    内向きフランジにおける内周起立部の外周全面の少なく
    とも一方に、外周方向に開口する取付溝を周設し、 伸縮自在な弾性体を環状に形成した断面円形のシール部
    材を、その一部が上記取付溝内から露出するように伸張
    状態に装着し、 上記取付溝内に装着されるシール部材を、上記開口部内
    周面又は上記内枠の外周面の少なくとも一方に密接して
    なる、ことを特徴とする床点検口の気密構造。
  2. 【請求項2】 床部に設けられた略方形状の開口部内に
    取り付けられる外枠と、この外枠内に着脱可能に嵌合す
    る内枠と、この内枠を周縁に装着する開閉用の蓋体とを
    具備する床点検口の気密構造であって、 上記外枠の外周全面又は上記内枠の外周全面の少なくと
    も一方に、外周方向に開口する取付溝を周設し、 伸縮自在な弾性体を環状に形成した断面円形のシール部
    材を、その一部が上記取付溝内から露出するように伸張
    状態に装着し、 上記取付溝内に装着されるシール部材を、上記開口部内
    周面又は上記外枠の内周面の少なくとも一方に密接して
    なる、ことを特徴とする床点検口の気密構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の床点検口の気密構
    造において、 上記取付溝の底面に、シール部材を外方へ押圧するため
    の突起を形成してなることを特徴とする床点検口の気密
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の床
    点検口の気密構造において、 上記外枠及び内枠が、上端から下端に向かって狭小のテ
    ーパ状に形成されることを含むことを特徴とする床点検
    口の気密構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれかに記載の床点
    検口の気密構造において、 上記内枠の内周側に、蓋体を構成する蓋板材を載置する
    下フランジを延設し、この下フランジの載置面に上記蓋
    板材に食い込む突起を下フランジの長手方向に沿って突
    設してなることを特徴とする床点検口の気密構造。
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