JP2002227193A - 鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置 - Google Patents
鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置Info
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Abstract
土の低減を図るとともに、表面に突起のない普通鋼管を
使用した場合でも鋼管とソイルセメントとの付着力を増
大させて杭としての支持力の増大を可能にした鋼管ソイ
ルセメント杭、その施工方法および施工装置を提供す
る。 【解決手段】 掘削土と固化材とからなるソイルセメン
ト柱体1とこのソイルセメント柱体1内に設置される鋼
管2とで形成する。鋼管2の外側と内側にソイルセメン
ト1aと1bをそれぞれ充填し、さらに鋼管2の外側表
面部にソイルセメント1aおよび1bより富配合のソイ
ルセメント1cを充填する。
Description
柱体とこのソイルセメント柱体内に設置された鋼管とを
一体化させた鋼管ソイルセメント杭、鋼管ソイルセメン
ト杭の施工方法および施工装置に関する。
ントミルク等の固化材とからなるソイルセメント柱体内
に鋼管を沈設し、両者をソイルセメントの付着力で一体
化させた鋼管ソイルセメント杭は、支持力性能や耐震性
能がきわめてすぐれているだけでなく、場所打ち杭など
に比べて施工時の掘削発生土が少ない等の理由により近
年広く施工されるようになってきている。
杭の一例を示し、地中に所定の深さまで連続して施工さ
れたソイルセメント柱体20内に、これより小径の鋼管
21が沈設されている。ソイルセメントは鋼管21の外
側と内側の両方に均等に注入された固化材と掘削土とを
攪拌混合して製造されている。
の表面形態が鋼管21とソイルセメント間の付着力を左
右する大きな要素となることから、これまで外表面に突
起が多数突設された表面突起付き鋼管が使用されてい
る。また、この種の杭の施工方法と施工装置に関して
も、例えば特許登録第2645322号公報や特許登録
第2887702号公報などに開示されている。杭の施
工装置としては、例えば図9(a)に図示するような装
置が使用されている。
ロッド22の先端部分に掘削ビット23と掘削翼24が
それぞれ突設され、その上側に共回り防止翼25と攪拌
翼26が所定間隔おきにそれぞれ突設され、さらにその
上方には回転ロッド22を鋼管21の中心部に保持する
ためのスタビライザー27が所定間隔おきに突設されて
いる。
ド22内を介して地中に注入された固化材を噴射するた
めの固化材噴射口(図省略)が形成されている。このよ
うな構成において、杭の施工に際しては、図9(a)〜
(e)に図示するように、回転ロッド22が回転するこ
とで掘削ビット23と掘削翼24が回転し、これにより
地盤が掘削される。また、地盤の掘削と並行して固化材
噴射口(図省略)から掘削土内にセメントミルク等の固
化材が噴射され、この固化材と掘削土が回転ロッド22
とともに回転する攪拌翼26で攪拌されることでソイル
セメント柱体20が形成される。
を施工しながら未だ固まらないソイルセメント柱体20
内に徐々に沈設するか、または先にソイルセメント柱体
20を施工し、その後ソイルセメント柱体20が未だ固
まらないうちにソイルセメン卜柱体20内に沈設する。
そして、ソイルセメント柱体20の施工と鋼管21の沈
設が完了したら、回転ロッド22を引き上げて施工を完
了する。
されたこれまでの鋼管ソイルセメント杭は、鋼管21の
外側と内側の両方に固化材が均等に注入されているの
で、あまり高い強度を必要とされない鋼管21内の中心
部まで必要以上の固化材が注入されることとなるため、
固化材が無駄になってコストアップを免れないだけでな
く、固化材の使用量に比例して掘削発生土が増大する等
の課題があった。
使用されていると、ソイルセメントの付着強度が高めら
れる点ではすぐれているものの、この種の表面突起付き
鋼管は専用の製造工程で製造されることからきわめて高
価なものであるため、材料コストが嵩む等の課題があっ
た。
なされたもので、固化材の無駄をなくして経済施工と掘
削発生土の低減を図るとともに、表面に突起のない普通
鋼管を使用した場合でも、鋼管とソイルセメントとの付
着力を増大させて杭としての支持力の増大を可能にした
鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置を
提供することを目的とする。
めの手段として、請求項1記載の鋼管ソイルセメント杭
は、掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこ
のソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成さ
れ、かつ少なくとも前記鋼管の外側表面部のソイルセメ
ントが周囲の地盤に接するソイルセメントより富配合と
されていることを特徴とする。
掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソ
イルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成され、前
記鋼管の外側表面部および内側のソイルセメントが周囲
の地盤に接するソイルセメントより富配合とされている
ことを特徴とする。
土と固化材とからなるソイルセメント柱とこのソイルセ
メント柱体内に設置される鋼管とで形成され、前記鋼管
の外側表面部のソイルセメントが周囲の地盤に接するソ
イルセメントより富配合とされ、かつ前記鋼管の内側表
面部のソイルセメントが前記鋼管内の中心部のソイルセ
メントより富配合とされていることを特徴とする。
工方法は、杭施工装置を使い、掘削する際に掘削土に固
化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱体を
施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を沈設
して鋼管ソイルセメント杭を施工する際に、前記鋼管の
外側表面に向けて固化材を噴射して前記鋼管の外側表面
部のソイルセメントを周囲の地盤に接するソイルセメン
トより富配合とすることを特徴とする。
工方法は、杭施工装置を使い、掘削する際に掘削土に固
化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱体を
施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を沈設
して鋼管ソイルセメント杭を施工する際に、前記鋼管の
外側表面と内側表面に向けて固化材をそれぞれ噴射する
ことを特徴とする。
工方法は、請求項4または5記載の鋼管ソイルセメント
杭の施工方法において、鋼管の表面に向けて固化材を噴
射しながら杭施工装置を引き上げることを特徴とする。
工方法で使用する杭施工装置としては、例えば鋼管を貫
通する回転ロッドの先端部分に、少なくとも掘削翼と攪
拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記攪拌翼に前記鋼管の
外側表面に向けて固化材を噴射するための固化材噴射口
が設けられている鋼管ソイルセメント杭の施工装置が使
用される。
工装置は、掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱
体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形
成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置において、前
記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に、少なくとも
掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記攪拌翼に
前記鋼管の外側表面に向けて固化材を噴射するための固
化材噴射口が設けられていることを特徴とする。
工装置は、掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱
体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形
成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置において、前
記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に、少なくとも
掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記攪拌翼に
前記鋼管の内側表面と外側表面に固化材を噴射するため
の固化材噴射口がそれぞれ設けられていることを特徴と
する。
工装置は、請求項8記載の鋼管ソイルセメント杭の施工
装置において、攪拌翼は、鋼管の内側表面に固化材を噴
射するための固化材噴射口が設けられた位置より先の部
分が拡径および縮径するように突設されていることを特
徴とする。
は、例えば固化材噴射口が設けられた位置より先の部分
が回転して折り畳めるようになっているもの、あるいは
固化材噴射口が設けられた位置より先の部分が攪拌翼の
軸方向にスライドして伸縮できるようになっているもの
等がある。
施工装置は、掘削土と固化材からなるソイルセメント柱
体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形
成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置において、前
記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に、少なくとも
掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ少なくとも前
記回転ロッドに前記鋼管の内側表面に固化材を噴射する
ための固化材噴射口が設けられていると共に、前記攪拌
翼に前記鋼管の外側表面に固化材を噴射するための固化
材噴射口が設けられていることを特徴とする。
〜(e)は、この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の一
例を示し、例えば図1(a)において、地中にソイルセ
メント柱体1が所定の深さまで連続して施工され、この
ソイルセメント柱体1内にこれより小径の鋼管2が連続
して沈設されている。
内側に鋼管2の軸方向にそれぞれ連続して存在するソイ
ルセメント1aと1b、さらに鋼管2の外側表面部に存
在する富配合のソイルセメント1cの三層で形成され、
かつソイルセメント1a、1bおよび1cの下端部には
根固め部1dが鋼管径の2倍程度の深さに形成されてい
る。
1bは、図2に例示した装置のように掘削翼より下方の
回転ロッド3に設けられた固化材噴射口8よりの固化材
が、掘削翼5などで掘削された掘削土と攪拌翼7で攪拌
混合されてソイルセメントとされたものである。
記の掘削翼より下方の回転ロッド3に設けられた固化材
噴射口8よりの固化材と掘削土で形成されたソイルセメ
ントに、さらに鋼管2の外側表面に別の固化材噴射口
(例えば図3に示した固化材噴射口9)からの固化材が
鋼管2の外表面に堆積して集中的に存在することによ
り、上記の掘削翼より下方のロッドに設けられた固化材
噴射口8よりの固化材と掘削土で形成されたソイルセメ
ントに別の固化材噴射口(例えば図3に示した固化材噴
射口9)からの固化材が加えられ、セメントなどの固化
材料の含有量が多いソイルセメント、即ち富配合のソイ
ルセメントである。
メント1aおよび1bより高強度(特に高圧縮強度)に
製造されている。なお、根固め部1dは図2に例示した
装置のように掘削翼より下方のロッドに設けられた固化
材噴射口8より突出される固化材の量をさらに大とした
り、高濃度とすることにより富配合の根固め部として製
造される。
溶接スパイラル鋼管などの普通鋼管が使用され、必要に
応じて表面に多数の突起を有する表面突起付き鋼管が使
用されている。
メント1aと1bがそれぞれ形成され、さらに鋼管2の
外表面部にソイルセメント1aおよび1bより富配合の
ソイルセメント1cが充填されていることで、鋼管2と
ソイルセメント1aとの付着力が著しく高められ、これ
により鋼管2として表面に突起のない普通鋼管が使用さ
れた場合でも、鋼管とソイルセメントとの付着力を増大
させて杭としての支持力性能と耐震性能が著しく高めら
れる。
管ソイルセメント杭の他の例を示し図1(b)に図示す
るものは、図1(a)で説明した鋼管ソイルセメント杭
において、さらに鋼管2の外側に鋼管2の内側に充填さ
れたソイルセメント1bより富配合のソイルセメント1
aが充填されている。
(a)で説明した鋼管ソイルセメント杭において、鋼管
2の内側と外側の両方の表面部に富配合のソイルセメン
ト1cと1eが充填されたものであり、さらに図1
(d)に図示するものは、鋼管2の内側と外側の両方の
表面部に富配合のソイルセメント1cと1eが充填さ
れ、かつ鋼管2の外側に鋼管2内に充填されたソイルセ
メント1bより富配合のソイルセメント1aが充填され
ている例を示したものである。
は、図(a)で説明した杭と同じように杭としての支持
力性能と耐震性能が著しく高められる。
ント杭の施工装置の一例を、鋼管2の外側表面に向けて
固化材を噴射する噴射口を省略した図面であり、噴射口
以外の掘削翼や攪拌翼の構造について最初に説明する。
転する回転ロッド3の先端部に先行掘削ビット4、掘削
翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7が下から上方に順
に所定間隔おきにそれぞれ突設されている。
を鋼管2の中央に保持するためのスタビライザー(図省
略)が所定間隔おきに突設されている。先行掘削ビット
4と掘削翼5は、回転ロッド3とともに回転して地盤を
掘削するものであり、また攪拌翼7は回転ロッド3とと
もに回転して掘削土と固化材とを攪拌するものであり、
さらに共回り防止翼6は地中に静止して、掘削土が掘削
翼5および攪拌翼7と一緒に回転してしまう、いわゆる
共回り現象を防止するものであり、いずれも回転ロッド
3の側部に相対してまたは三方向ないし四方向に水平に
突設されている。
び攪拌翼7は、いずれも中央部より先端部分5a,6a
および7aがそれぞれ水平な状態から下方に垂直な状態
に、およびその逆の状態に回転して自由に折り畳めるよ
うになっている。
よび攪拌翼7は先端部分5a、6aおよび7aがそれぞ
れ水平な状態に延長されたときに鋼管2の外側まで長く
伸び(図2(a)参照)、一方先端部分5a,6a,7
aが下方に回転して垂直な状態にあるときは、鋼管2内
を通過する長さになるようになっている(図2(b)参
照)。
先端部には固化材噴射口8が、攪拌翼7には固化材噴出
口9がそれぞれ形成され、いずれも地上から回転ロッド
3内を介して地中に固化材を噴射するための噴射口とし
て形成されている。
は、掘削翼5などで掘削された固化材と混合するための
固化材の噴射口であり、噴出された固化材と掘削土とが
攪拌翼7によって攪拌混合され、ソイルセメントを形成
するためのものである。
(a),(b)に図示するように、固化材を鋼管2の外
側表面に噴射できるように、攪拌翼7の先端部分7aに
回転ロッド3側の斜め上方を向いて形成されている。
9より噴射された固化材に対して鋼管2の表面が壁にな
り、その固化材が鋼管2の外側表面に集中して堆積され
るようになる。そして既に形成されたソイルセメント
(上述したように固化材噴射口8より供給された固化材
と掘削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射口
9からの固化材が加えられ、鋼管の外側表面にセメント
などの固化材含有量が多い富配合のソイルセメント1c
が形成される。勿論、固化材噴射口9から噴射する固化
材をセメントなどの固化材含有量が多い富配合の固化材
としてもよい。
例を示し、図3(a),(b)で説明した施工装置にお
けると同様に鋼管2の外側表面に向かって固化材を噴射
する固化材噴射口9が形成されているとともに、さらに
攪拌翼7の先端部分7aより回転ロッド3寄りの基端部
分7bに固化材噴射口10が形成され、固化材噴射口1
0は固化材を鋼管2の内側表面に噴射できるように、回
転ロッド3とは反対側に斜め上方を向いて形成されてい
る。
するような鋼管ソイルセメント杭を製造することができ
る。すなわち、鋼管2の外表面部に形成されるソイルセ
メント1cは上述した図3の場合と同様に鋼管内部のソ
イルセメント1bや鋼管外側のソイルセメント1aより
も富配合のソイルセメントとなる。
セメント1eは、次の理由で、鋼管内部のソイルセメン
ト1bや鋼管外側のソイルセメント1aよりも富配合の
ソイルセメントとなる。
10より噴射された固化材に対して鋼管2の内表面が壁
になり、その固化材が鋼管2の内側表面に集中して堆積
されるようになる。そして既に形成されたソイルセメン
ト(上述したように固化材噴射口8より供給された固化
材と掘削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射
口10からの固化材が加えられ、鋼管の内側表面にセメ
ントなどの固化材含有量が多い富配合のソイルセメント
1eが形成される。
図示するように、回転ロッドの側面に突設されて、鋼管
2の内側表面に直接噴射できるようにしてもよい。図4
や図5に見られる固化材噴射口10を存在させると、固
化材噴射口10より噴射された固化材に対して鋼管2の
内側表面が壁になり、その固化材が鋼管22内側表面に
集中して堆積されるようになる。
(上述したように固化材噴出口8より供給された固化材
と掘削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射口
10からの固化材が加えられ、鋼管の内側表面にセメン
トなどの固化材含有量が多い富配合のソイルセメント1
eが形成される。
材をセメントなどの固化材含有量が多い富配合の固化材
としてもよい。また、所定の部分に固化材が噴出できれ
ば、固化材噴射口9と10は攪拌翼7にではなく、掘削
翼5に形成されていてもよい。
攪拌翼7または掘削翼5に形成されていてもよく、ある
いはいくつかの攪拌翼7または掘削翼5にだけ形成され
ていてもよい。
ロッド3の両側に突設された攪拌翼7の先端部に固化材
噴射口がそれぞれ設けられ、かつ一方の固化材噴射口9
aが鋼管2の外側表面に向けて固化材を噴射できるよう
に鋼管2側に向けて形成され、他方の固化材噴射口9b
が真上に向けて形成されていてもよい。
射口9aと固化材噴射口9bによる固化材が存在するこ
ととなり、図1(b)に例示すように、固化材噴射口9
bによる固化材よりも多量の固化材が供給されることに
なるので、鋼管2の外表面のソイルセメント1cは外側
のソイルセメント1aよりもセメントなどの固化材含有
量が多くなり、富配合のソイルセメントとなる。
形成されたソイルセメント(上述したように固化材噴射
口8より供給された固化材と掘削土で形成されたソイル
セメント)に固化材噴射9bからの固化材が加えられた
ものであり、既に形成されたソイルセメント(上述した
ように固化材噴射口8より供給された固化材と掘削土で
形成されたソイルセメント)からなる鋼管2内部のソイ
ルセメント1bに比べると、セメントなどの固化材含有
量が多い富配合のソイルセメント1aが形成される。
いて、次にこの発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工
方法の一例を、図3(a),(b)に基づいて説明す
る。
せ、かつ掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7の先
端部分5a,6a,7aをそれぞれ水平に延ばす。そし
て、回転ロッド3を駆動(回転)させて、回転ロッド3
とともに回転する先行掘削ビット4と掘削翼5で掘削を
開始し、同時に固化材噴射口8と9から鋼管2の先端部
に固化材を噴射する。
翼7が回転ロッド3とともに回転することにより、固化
材噴射口8から噴射された固化材と掘削土が攪拌混合さ
れ、ソイルセメントとなる。このようなソイルセメント
の形成と平行して鋼管2を徐々に沈設する。抵抗が大き
いときは鋼管2を回転させながら沈設すればよい。
て固化材噴射口9から固化材が噴射されるが、このよう
に斜め上方を向いた固化材噴射口9より噴射された固化
材に対して鋼管2の表面が壁になり、その固化材が鋼管
2の外側表面に集中して堆積されるようになる。そして
既に形成されたソイルセメント(上述したように固化材
噴射口8より供給された固化材と掘削土で形成されたソ
イルセメント)に固化材噴射口9からの固化材が加えら
れ、鋼管2の外側表面にセメントなどの固化材含有量が
多い富配合のソイルセメント1cが形成される。
をセメントなどの固化材含有量が多い富配合の固化材と
してもよい。このように、ソイルセメントの形成と平行
して鋼管2を回転させながら徐々に沈設する際に、上述
したように固化材噴射口9から鋼管外側表面に向けて固
化材を噴射するので、ソイルセメント1aおよび1bよ
り富配合(高強度、即ち、高い圧縮強度)のソイルセメ
ント1cが鋼管2の外側表面に鋼管2の軸方向に連続し
て形成される。
側のソイルセメントは、上述したように固化材晴出口8
より供給された固化材と掘削土で形成されたソイルセメ
ントであり、鋼管2の外表面部のソイルセメントよりも
貧配合のソイルセメントとなる。このようにして図1
(a)に例示するように、鋼管2の外側と内側にソイル
セメント1aと1bが地表から地中に向けて連続的に形
成される。
ら、固化材噴射口8から噴出される固化材の濃度をセメ
ントなどの固化材料が多く配合された富配合の固化材と
したり、固化材噴射口8から噴出される固化材の量を増
やしたりすることにより杭の先端部に富配合のソイルセ
メントからなる根固め部1dを鋼管径の2倍程度の深さ
に形成し、同時に図2(b)に例示するように、鋼管2
の底部を根固め部1d内に沈設する。その後、回転ロッ
ド3を引き上げて施工は終了する。こうして、ソイルセ
メント柱体1と鋼管2が一体化された鋼管ソイルセメン
ト杭が築造される。
る際、鋼管2の外側まで延びた掘削翼5、共回り防止翼
6および攪拌翼7は、先端部分5a、6a,7aが下方
に回転して垂直な状態に折り畳まれるので、鋼管2の下
端部に当たることはない。
鋼管ソイルセメント杭の施工方法の他の例を図4
(a),(b)に基いて説明する。
4と掘削翼5で掘削を開始し、同時に固化材噴射口8と
9、さらに固化材噴射口10から鋼管2の先端部に固化
材を噴射する。
翼7が回転ロッド3とともに回転することにより、固化
材噴射口8から噴射された固化材と掘削土が攪拌混合さ
れ、ソイルセメントとなる。このようなソイルセメント
の形成と並行して鋼管2を徐々に沈設する。
て固化材噴射口9から固化材が噴射されるが、このよう
に斜め上方を向いた固化材噴射口9より噴射された固化
材に対して鋼管2の表面が壁になり、その固化材が鋼管
2の外側表面に集中して堆積されるようになる。そして
既に形成されたソイルセメント(上述したように固化材
噴射口8より供給された固化材と掘削土で形成されたソ
イルセメント)に固化材噴射口9からの固化材が加えら
れ、鋼管の外側表面にセメントなどの固化材含有量が多
い富配合のソイルセメント1cが形成される。
をセメントなどの固化材含有量が多い富配合の固化材と
してもよい。このようにソイルセメントの形成と並行し
て鋼管2を徐々に沈設する際に、上述したように固化材
噴射口9から鋼管外側表面に向けて固化材を噴射するの
で、ソイルセメント1aおよび1bより富配合(高強
度、即ち、高い圧縮強度)のソイルセメント1cが鋼管
2の外側表面に鋼管2の軸方向に連続して形成される。
鋼管2を徐々に沈設する際に、同時に、鋼管2の内側表
面部に向けて固化材噴射口10から固化材が噴射される
が、このように斜め上方を向いた固化材噴射口10より
噴射された固化材に対して鋼管2の内側表面が壁にな
り、その固化材が鋼管2の内側表面に集中して堆積され
るようになる。
(上述したように固化材噴射口8より供給された固化材
と掘削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射口
10からの固化材が加えられ、鋼管2の内側表面にセメ
ントなどの固化材含有量が多い富配合のソイルセメント
1eが形成される。
材をセメントなどの固化材含有量が多い富配合の固化材
としてもよい。このようにソイルセメントの形成と並行
して鋼管2を徐々に沈設する際に、上述したように固化
材噴出口10から鋼管内側表面に向けて固化材を噴射す
るので、ソイルセメント1aおよび1bより富配合(高
強度、即ち、高い圧縮強度)のソイルセメント1eが鋼
管2の内側表面に鋼管2の軸方向に連続して形成され
る。
側のソイルセメントは、上述したように固化材噴射口8
より供給された固化材と掘削土で形成されたソイルセメ
ントであり、鋼管2の外表面部のソイルセメントよりも
貧配合のソイルセメントとなる。
に、鋼管2の外側と内側にソイルセメント1aと1bが
地表から地中に向けて連続的に形成される。鋼管2が所
定の位置近くまで沈設されたら、固化材噴射口8から噴
出される固化材の濃度をセメントなどの固化材料が多く
配合された富配合の固化材としたり、固化材噴射口8か
ら噴射される固化材の量を増やしたりすることにより杭
の先端部に富配合のソイルセメントからなる根固め部1
dを鋼管径の2倍程度の深さに形成し、同時に図2
(b)に例示するように、鋼管2の底部を根固め部1d
内に沈設する。
終了する。こうして、ソイルセメント柱体1と鋼管2が
一体化された、図1(c)図示するような鋼管ソイルセ
メント杭が築造される。
係る鋼管ソイルセメント杭の施工方法の他の一例を図7
(a),(b)に基づいて説明する。
施工手順について説明する。図7(a)において折り畳
まれた部分の掘削翼7aには、図6に示すような固化材
噴射口9a,9bが設けられている。
ッド3を鋼管2の下方から貫通させ、かつ掘削翼5、共
回り防止翼6および攪拌翼7の先端部分5a,5aおよ
び7aが水平にのばした状態で、鋼管2の下部に位置す
るようにする。
9(a),(b)を参照)。掘削が開始されると、掘削
と並行して攪拌翼7が回転ロッド3とともに回転するこ
とにより、固化材噴射口8から噴射された固化材と掘削
土が攪拌混合され、ソイルセメントとなる。
て鋼管2を徐々に沈設する。一方、同時に、鋼管2の外
側には、図6で示したと同様な上を向いた固化材噴出口
9bより固化材が噴出されている。それ故、外側のソイ
ルセメント1aは、既に形成されたソイルセメント(上
述したように固化材噴射口8より供給された固化材と掘
削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射口9b
からの固化材が加えられたものであり、既に形成された
ソイルセメント(上述したように固化材噴射口8より供
給された固化材と掘削土で形成されたソイルセメント)
からなる鋼管2内部のソイルセメント1bに比べると、
セメントなどの固化材含有量が多い富配合のソイルセメ
ント1aが形成される。
けて、図6で示したと同様な斜め上を向いた固化材噴出
口9aより固化材が噴出されている。このように斜め上
方を向いた固化材噴射口9より噴射された固化材に対し
て鋼管2の表面が壁になり、その固化材が鋼管2の外側
表面に集中して堆積されるようになる。
(上述したように固化材噴射口8より供給された固化材
と掘削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射口
9bからの固化材が加えられたものに、更に固化材噴射
口9aからの固化材が加えられ、鋼管の外側表面にセメ
ントなどの固化材含有量が更に多い富配合のソイルセメ
ント1cが形成される。
をセメントなどの固化材含有量が多い富配合の固化材と
してもよい。このように、ソイルセメントの形成と並行
して鋼管2を徐々に沈設する際に、上述したように固化
材噴射口9bから鋼管2の外側に上向きに固化材が噴射
され、また固化材噴射口9aから鋼管外側表面に向けて
固化材を噴射するので、1bより富配合(高強度、即
ち、高い圧縮強度)のソイルセメント1aが鋼管2の外
側に鋼管2の軸方向に連続して形成されるとともに、ソ
イルセメント1aおよび1bより富配合(高強度、即
ち、高い圧縮強度)のソイルセメント1cが鋼管2の外
側表面に鋼管2の軸方向に連続して形成される。
は、上述したように固化材噴射口8より供給された固化
材と掘削土で形成されたソイルセメントであり、鋼管2
の外側のソイルセメント1aや鋼管2の外表面部のソイ
ルセメント1cよりも貧配合のソイルセメントとなる。
2の内側と外側と外表面にソイルセメント1b、1a、
1cが地表から地中に向けて連続的に形成される。鋼管
が所定の位置近くまで沈設されたら、固化材噴射口8か
ら噴射される固化材の濃度をセメントなどの固化材料が
多く配合された富配合の固化材としたり、固化材噴射口
8から噴射される固化材の量を増やしたりすることによ
り杭の先端部に富配合のソイルセメントからなる根固め
部1dを鋼管径の2倍程度の深さに形成し、鋼管2の底
部を根固め部1d内に沈設する。
ッド3を引き上げることにより、鋼管2の外側まで延び
た掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7の先端部5
a、6a、7aが鋼管2の下部に当たり、下方に回転し
て垂直な状態に折り畳まれる。
ように折り畳まれた状態の攪拌翼7に鋼管2の内側表面
を向けて固化材を噴出できる固化材噴射口10が最初か
ら回転ロッド3に設けられている。
固化材噴出口10から鋼管2の内表面に向けて固化材を
噴出する。すると鋼管2の内表面にソイルセメント1e
が鋼管2の軸方向に連続して形成される。
メント1eは、次の理由で、鋼管内部のソイルセメント
1bよりも富配合のソイルセメントとなる。即ち、鋼管
2の内表面を向いた固化材噴射口10より噴射された固
化材に対して鋼管2の内表面が壁になり、その固化材が
鋼管2の内側表面に集中して堆積されるようになる。
(上述したように固化材噴射口8より供給された固化材
と掘削土で形成されたソイルセメント)に固化材噴射口
10からの固化材が加えられ、鋼管の内側表面にセメン
トなどの固化材含有量が多い富配合のソイルセメント1
eが形成される。このように鋼管2の内表面に富配合の
ソイルセメント1eが鋼管2の軸方向に連続して形成さ
れる状態は、図4の固化材噴射口10や図5の固化材噴
射口10による固化材を噴射する場合と同じである。
て施工は終了する。こうして、図1(d)に例示したソ
イルセメント柱体1と鋼管2が一体化された鋼管ソイル
セメント杭が築造される。
この発明に係る鋼管ソイルセメント杭は、特に鋼管の外
側表面部のソイルセメントが周囲の地盤に接するソイル
セメントより富配合とされているので、鋼管として外側
表面に突起がない普通鋼管を使用した場合でも、鋼管と
ソイルセメントの付着が増大し、大きな周面摩擦力を発
揮させることができるため、杭としての支持性能や耐震
性能が極めて高い鋼管ソイルセメント杭になる。
し、鋼管の外側表面部のソイルセメントが周囲の地盤に
接するソイルセメントより更に富配合とした場合でも上
記の効果は維持され、地盤に接するソイルセメントを富
配合にしているので、周面摩擦力を大きくすることがで
きるため、杭としての支持性能や耐震性能が更に高い鋼
管ソイルセメント杭になる。
の外側表面に粘性土が付着し、鋼管とソイルセメントの
付着を阻害する場合があるが、鋼管の外表面部に向けた
固化材噴出口より固化材を噴出することで、鋼管の外側
表面に粘性土が付着することを防いで鋼管の外側表面に
富配合のソイルセメントを形成することができ、鋼管と
ソイルセメントの付着が優れた鋼管ソイルセメントとす
ることができる。
メントが形成されていること自体が鋼管の外側表面に粘
性土の姿で付着していないことを意味する。請求項2や
講求項3に示したように、鋼管の外側表面のソイルセメ
ントばかりでなく鋼管内側のソイルセメントを富配合の
ソイルセメントした場合は、鋼管の内表面でも鋼管とソ
イルセメントの一体化を高めることができ、杭としての
支持性能や耐震性能が更に高い鋼管ソイルセメント杭に
なる。
の内側表面にも粘性土が付着し、鋼管とソイルセメント
の付着を阻害する場合があるが、鋼管の内側面部に向け
た固化材噴射口より固化材を噴出することで、鋼管の内
側表面に粘性土が付着して存在することがない富配合の
ソイルセメントを形成することができ、鋼管とソイルセ
メントの付着が優れた鋼管ソイルセメントとすることが
できる。
面部に向けた固化材噴射口から固化材を噴射することに
より、鋼管の内側表面に粘性土が付着することが防止さ
れる。
口が鋼管先端を噴射しないで鋼管を沈設することにより
鋼管の先端部内表面部に粘性土が付着しても鋼管の内側
面部に向けた固化材噴射口から固化材を噴射することに
より、付着した粘性土を砕きながら鋼管の内側表面に粘
性土が付着して存在することがない富配合のソイルセメ
ントを形成することができる。
場合には、鋼管の内側表面での粘性土の付着は鋼管の最
深部で発生しやすく、それ故に鋼管の内側表面に鋼管の
最深部から少なくとも鋼管径の1倍の長さ、好ましくは
少なくとも鋼管径の3倍の長さに富配合のソイルセメン
トを形成するように、鋼管内側表面へ向けて固化材を噴
射すればよい。
は、鋼管を沈設する際に行われるか、掘削翼や攪拌翼を
縮径(縮閉)してロッドを引き上げる際に行われるが、
この固化材の噴射により上述したように、鋼管の内側表
面に粘性土が付着することなく、杭の先端部における鋼
管の内側表面と鋼管内側のソイルセメントとの一体性
(付着力)が向上し、更に先端に根固め部が形成される
場合は、鋼管の内側表面に形成された富配合のソイルセ
メントと根固め部により鋼管の先端部が確実に閉鎖され
るので、先端部における支持力発現がより確実になり、
杭としての支持力性能や耐震性能が更に高い鋼管ソイル
セメント杭となる。
管先端部の内部に突起が存在する場合でも、鋼管内側表
面へ向けての固化材の噴射により、この突起部に粘性土
などが付着することなく、鋼管の内側表面を富配合のソ
イルセメントとすることができる。
メントが形成されること自体が、鋼管の内側表面に粘性
土の姿で付着していないことを意味する。このように、
請求項1から3のいずれの鋼管ソイルセメント杭の場合
も、所望の場所を富配合のソイルセメントミルクとする
ことにより、ソイルセメント全体を富配合とすることが
不要なため、全体の固化材の使用量を少なくすることが
できる。
に比例して排土量も大幅に少なくすることができ、本発
明の鋼管ソイルセメント杭は、きわめて経済的な鋼管ソ
イルセメント杭であるといえる。
上記の優れた性能を有するソイルセメント杭を容易に施
工できる。
示し、(a)〜(d)はその横断面図、(e)は縦断面
図である。
法および施工装置を示し、(a)、(b)は縦断面図で
ある。
法および施工装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は
(a)の一部拡大断面図である。
法および施工装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は
(a)の一部拡大断面図である。
法および施工装置を示す縦断面図である。
法および施工装置を示す縦断面図である。
法および施工装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は
(a)の一部拡大断面図である。
面図である。
杭の施工方法および施工装置の一例を示す縦断面図であ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 掘削土と固化材とからなるソイルセメン
ト柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管と
で形成され、少なくとも前記鋼管の外側表面部のソイル
セメントが周囲の地盤に接するソイルセメントより富配
合とされていることを特徴とする鋼管ソイルセメント
杭。 - 【請求項2】 掘削土と固化材とからなるソイルセメン
ト柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管と
で形成され、前記鋼管の外側表面部および内側のソイル
セメントが周囲の地盤に接するソイルセメントより富配
合とされていることを特徴とする鋼管ソイルセメント
杭。 - 【請求項3】 掘削土と固化材とからなるソイルセメン
ト柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管と
で形成され、前記鋼管の外側表面部のソイルセメントが
周囲の地盤に接するソイルセメントより富配合とされ、
かつ前記鋼管の内側表面部のソイルセメントが前記鋼管
内の中心部のソイルセメントより富配合とされているこ
とを特徴とする鋼管ソイルセメント杭。 - 【請求項4】 杭施工装置を使い、掘削する際に掘削土
に固化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱
体を施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を
沈設する鋼管ソイルセメント杭の施工方法において、前
記鋼管の外側表面に向けて固化材を噴射して前記鋼管の
外側表面部のソイルセメントを周囲の地盤に接するソイ
ルセメントより富配合とすることを特徴する鋼管ソイル
セメント杭の施工方法。 - 【請求項5】 杭施工装置を使い、掘削する際に掘削土
に固化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱
体を施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を
沈設する鋼管ソイルセメント杭の施工方法において、前
記鋼管の外側表面と内側表面に向けて固化材を噴射する
ことを特徴する鋼管ソイルセメント杭の施工方法。 - 【請求項6】 鋼管の表面に向けて固化材を噴射しなが
ら杭施工装置を引き上げることを特徴とする請求項4ま
たは5記載の鋼管ソイルセメント杭の施工方法。 - 【請求項7】 掘削土と固化材とからなるソイルセメン
ト柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管と
で形成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置におい
て、前記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に、少な
くとも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記攪
拌翼に前記鋼管の外側表面に向けて固化材を噴射するた
めの固化材噴射口が設けられていることを特徴とする鋼
管ソイルセメント杭の施工装置。 - 【請求項8】 掘削土と固化材とからなるソイルセメン
ト柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管と
で形成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置におい
て、前記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に、少な
くとも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記攪
拌翼に前記鋼管の内側表面と外側表面に固化材を噴射す
るための固化材噴射口がそれぞれ設けられていることを
特徴とする鋼管ソイルセメント杭の施工装置。 - 【請求項9】 攪拌翼は、鋼管の内側表面に固化材を噴
射するための固化材噴射口が設けられた位置より先の部
分が拡径および縮径するように突設されていることを特
徴とする請求項8記載の鋼管ソイルセメント杭の施工装
置。 - 【請求項10】 掘削土と固化材からなるソイルセメ
ント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管
とで形成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置におい
て、前記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に少なく
とも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ少なくと
も前記回転ロッドに前記鋼管の内側表面に固化材を噴射
するための固化材噴射口が設けられていると共に、前記
攪拌翼に前記鋼管の外側外表面に固化材を噴射するため
の固化材噴射口が設けられていることを特徴とする鋼管
ソイルセメント杭の施工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001026137A JP4471510B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002227191A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置 |
JP2006233749A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-09-07 | Mitani Sekisan Co Ltd | 杭穴の根固め部の築造方法、杭穴の掘削方法、根固め部の築造装置、掘削ヘッド |
JP2012207532A (ja) * | 2002-09-30 | 2012-10-25 | Mitani Sekisan Co Ltd | 杭の中掘工法 |
-
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- 2001-02-01 JP JP2001026137A patent/JP4471510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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