JP2002226895A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2002226895A
JP2002226895A JP2001028365A JP2001028365A JP2002226895A JP 2002226895 A JP2002226895 A JP 2002226895A JP 2001028365 A JP2001028365 A JP 2001028365A JP 2001028365 A JP2001028365 A JP 2001028365A JP 2002226895 A JP2002226895 A JP 2002226895A
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acetate
surfactant
weight
liquid detergent
detergent composition
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JP2001028365A
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Katsuyuki Takano
勝幸 高野
Sachihiro Konishi
祥博 小西
Kazunari Maruta
一成 丸田
Yukinaga Yokota
行永 横田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤濃度が高くても、優れた殺菌効果
を有する液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 界面活性剤を30〜60重量%、及びセ
ドロール、酢酸セドリル、フェノキシエタノール等の特
定の化合物群から選ばれる1種以上を0.5〜5重量%
含有する液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体洗浄剤組成物
に関し、特に食器用として好適な液体洗浄剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】消費者の環境に対する意識が益々高まっ
てきている今日、洗浄剤において廃棄物の低減化への努
力がなされており、特に台所用洗剤などは組成物の濃縮
度を上げ、一回当たりの洗浄剤の使用量を低減し、容器
をコンパクト化することで廃棄物を少量化する技術が開
発されている。特開昭53−64209号公報には2級
アルコールエトキシレート硫酸エステルを含有した高濃
縮液体洗浄剤組成物が開示されている。また、特表平1
1−513067号公報には、界面活性剤濃度の高い洗
浄液をゲル化させずに水に溶解させる技術が開示されて
いる。
【0003】一方、洗浄剤には衛生上の観点から殺菌剤
を配合する試みがなされている。特開平4−21859
7号公報にはモノグリセリド多価カルボン酸エステル塩
を含有した食器清浄用洗浄剤が開示されている。特開平
7−292390号公報にはテルペノイド系有機溶媒と
界面活性剤を併用してなる洗浄力と殺菌力の優れた洗浄
剤組成物が開示されている。特表平10−506143
号公報には4級アンモニウム型殺菌剤と特定の非イオン
界面活性剤を含有する組成物が開示されている。また、
特表2000−508337号公報には芳香族アルコ−
ルまたはフェノ−ルを含有する殺菌洗浄組成物が開示さ
れている。
【0004】しかしながら、これら技術を界面活性剤の
多い高濃縮液体洗浄剤組成物に応用しても期待される殺
菌効果が得られないという問題があり、満足できる殺菌
効果を得るためには界面活性剤濃度を下げる必要があ
り、洗浄効果を低下させることになる。従って、洗浄効
果と優れた殺菌効果の両者を満足させる技術が望まれて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、界面
活性剤濃度が高い液体洗浄剤組成物であっても、優れた
殺菌効果を有する液体洗浄剤組成物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、界面活性剤を
30〜60重量%、及び下記の化合物群から選ばれる1
種以上を0.5〜5重量%含有する液体洗浄剤組成物を
提供する。 <化合物群>1−ヘプタノール、α−メチルヨノン、n
−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、n−
ノニルアルデヒド、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、酢酸ベンジル、ブチルプロピオネート、セドロー
ル、酢酸セドリル、シンナミックアルコール、酪酸エチ
ル、カプロン酸エチル、エチルイソブチレート、エチル
イソバレエート、フェノキシエタノール、プロピオン酸
エチル、オイゲノール、ファルネソール、ヘプチルアル
デヒド、ヘプチルホルメート、ヘキシルアセテート、ハ
イドラトロピックアルデヒド、イソボルニルアセテー
ト、イソアミルホルメート、酢酸リナリル、メチルヘプ
テノン、酢酸パラクレジル、p−メチルアセトフェノ
ン、フェニルアセトアルデヒド、デカノール、ヘリオト
ロピン、プロピルプロピオネート、酢酸テルピニル、テ
トラヒドロリナロール。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の液体洗浄剤組成物は、下
記の化合物群から選ばれる1種以上0.5〜5重量%、
好ましくは0.5〜2重量%含有する。このような範囲
で含有することにより、界面活性剤を高濃度で含有する
組成物においても満足できる殺菌効果を得ることができ
る。下記群の化合物は香料成分として知られているが、
本発明の組成物は、下記群から選ばれる1種以上を少な
くとも0.5重量%含有する点に特徴がある。 <化合物群>1−ヘプタノール、α−メチルヨノン、n
−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、n−
ノニルアルデヒド、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、酢酸ベンジル、ブチルプロピオネート、セドロー
ル、酢酸セドリル、シンナミックアルコール、酪酸エチ
ル、カプロン酸エチル、エチルイソブチレート、エチル
イソバレエート、フェノキシエタノール、プロピオン酸
エチル、オイゲノール、ファルネソール、ヘプチルアル
デヒド、ヘプチルホルメート、ヘキシルアセテート、ハ
イドラトロピックアルデヒド、イソボルニルアセテー
ト、イソアミルホルメート、酢酸リナリル、メチルヘプ
テノン、酢酸パラクレジル、p−メチルアセトフェノ
ン、フェニルアセトアルデヒド、デカノール、ヘリオト
ロピン、プロピルプロピオネート、酢酸テルピニル、テ
トラヒドロリナロール。
【0008】なお液体洗浄剤組成物への匂いの影響を考
慮する場合、セドロール、酢酸セドリル及びフェノキシ
エタノールから選ばれる1種以上を用いることが好まし
い。これらセドロール、酢酸セドリル及びフェノキシエ
タノールは高い界面活性剤濃度の液体洗浄剤組成物中の
安定性の点においても優れている。本発明では、セドロ
ール、酢酸セドリル及びフェノキシエタノールから選ば
れる1種以上を0.5重量%以上配合することが最も好
ましい。
【0009】本発明の液体洗浄剤組成物は界面活性剤を
30〜60重量%、好ましくは35〜55重量%、特に
好ましくは35〜50重量%含有する。界面活性剤とし
ては陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び両
性界面活性剤から選ばれる1種以上が好ましい。
【0010】陰イオン界面活性剤としては炭素数10〜
15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸
塩、炭素数10〜16のアルキル硫酸エステル塩、炭素
数10〜16、平均アルキレンオキシド付加モル数が1
〜10のポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル
塩、炭素数10〜16のα−オレフィンスルホン酸塩、
炭素数8〜16のα−スルホ脂肪酸塩、炭素数8〜16
のα−スルホ脂肪酸低級アルキル(炭素数1〜3)エス
テル塩、炭素数8〜18の脂肪酸塩、及びアルキル基の
炭素数が10〜16、平均アルキレンオキシド付加モル
数が1〜10のポリオキシアルキレンアルキルエーテル
カルボン酸塩から選ばれる1種以上が好ましい。
【0011】本発明ではこれらの中でも洗浄効果及び皮
膚刺激性の点から、アルキル基の炭素数が10〜14で
あり、アルキレンオキシドがエチレンオキシド(以下E
Oと表記する)及び/又はプロピレンオキシド(以下P
Oと表記する)、好ましくはEOであり、またアルキレ
ンオキシドの平均付加モル数が1.5〜4、好ましくは
1.6〜3.5、最も好ましくは2〜3のポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が良好であ
る。
【0012】また本発明では、前記化合物群の化合物を
安定に配合するために分岐鎖アルキル基を有するポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を含有
することが好ましく、例えば、直鎖1−アルケンをヒド
ロホルミル化して得られたアルコールを原料にして製造
することができる。ここで、ヒドロホルミル化とは鉄、
コバルトあるいはニッケル等のカルボニル錯体を触媒と
して用い直鎖1−アルケンに一酸化炭素を付加させてア
ルコールを得る方法であり、直鎖アルキル基を有するア
ルコールとメチル分岐鎖アルキル基を有するアルコール
の混合アルコールが得られる。このような混合アルコー
ルにアルキレンオキシド、好ましくはEOを付加させ
る。平均付加モル数は好ましくは1.5〜4、より好ま
しくは1.6〜3.5、特に好ましくは2〜3が洗浄効
果の点から好ましい。このようにして得られたアルキレ
ンオキシド付加物をさらに三酸化イオウあるいはクロル
スルホン酸でスルホン化し、アルカリ剤で中和してポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を得
ることができる。アルカリ剤としては水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、アンモニア、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミンが好まし
く、さらに好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化マグネシウムである。このようにして得られ
たポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩は分岐鎖アルキル基を有するものと直鎖アルキル基を
有するものとの混合物である。
【0013】非イオン界面活性剤としては(i)アルキ
ル基の炭素数8〜16、平均アルキレンオキシド付加モ
ル数4〜20のポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、(ii)炭素数8〜16のアルキル基と単糖又は平均
縮合度が1〜10のオリゴ糖に由来する基を有する非イ
オン界面活性剤、及び(iii)炭素数8〜16のアルキ
ル基を有するアルキルアルカノールアミドから選ばれる
1種以上が好ましい。
【0014】(i)の非イオン界面活性剤としては下記
一般式(1)又は一般式(2)の化合物が好ましい。 R1−O(EO)aH (1) 〔式中、R1は平均炭素数8〜16、好ましくは10〜
14のアルキル基である。EOはエチレンオキシドであ
り、aは平均付加モル数として4〜12、好ましくは4
〜10である。〕 R1−O(EO)b/(PO)cH (2) 〔式中、R1、EOは前述と同一の意味であり、POは
プロピレンオキシドを示す。b及びcは平均付加モル数
であり、bは2〜15、cは1〜5である。EOとPO
はランダム付加又はEOを付加した後、POを付加して
もよく、またその逆のようなブロック付加体でもよ
い〕。
【0015】一般式(1)の非イオン界面活性剤は、通
常市販されているものを使用してもよく、また周知の方
法で合成されたもしくは天然油脂から誘導されたR1
アルキル基を有するアルコールにEOを公知の方法で付
加することによって製造することができる。
【0016】また、一般式(2)の非イオン界面活性剤
は、通常市販されているものを使用してもよく、また周
知の方法で合成されたもしくは天然油脂から誘導された
1のアルキル基を有するアルコールにEO及びPOを
公知の方法で付加することによって製造することができ
る。EOとPOの付加方法がランダムであるか、ブロッ
クであるか又はブロック付加の際の末端がEOである
か、POであるかの違いによって、本発明の洗浄剤組成
物の性質は変わってくるが、本発明においてこれらの性
質の違いは、基本的には既に知られている通りである。
【0017】(ii)の非イオン界面活性剤としては下記
一般式(3)の化合物が好ましい。 R2−(OR3)de (3) 〔式中、R2は炭素数8〜16、好ましくは10〜1
6、特に好ましくは10〜14のアルキル基、R3は炭
素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又は
プロピレン基、特にエチレン基であり、Gは還元糖に由
来する残基、dは平均値0〜6の数、eは平均値1〜1
0、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜2の数を示
す。〕。
【0018】Gは還元糖に由来する残基であり、原料の
還元糖としては、アルドースとケトースの何れであって
も良く、また、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロ
ース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。
アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノー
ス、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノー
ス、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシ
ロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクト
ースを挙げることができる。本発明ではこれらの中でも
特に炭素数5又は6のアルドペントースあるいはアルド
ヘキソースが好ましく中でもグルコースが最も好まし
い。一般式(3)の化合物は上記還元糖とR 2−(OR3)
d−OHとを酸触媒を用いてアセタール化反応又はケタ
ール化反応することで容易に合成することができる。ま
た、アセタール化反応の場合、ヘミアセタール構造であ
っても良く、通常のアセタール構造であっても良い。
【0019】(iii)の非イオン界面活性剤としては下
記一般式(4)の化合物が好ましい。
【0020】
【化1】
【0021】〔式中、R4は炭素数8〜16、好ましく
は10〜14のアルキル基であり、R5は炭素数1〜3
のアルキル基、−(C24O)f−Hで示される基であ
り、R6は−(C24O)g−H又は−CH2−(CHOH)h
−CH2OH、もしくは−CH(CH2OH)−(CHOH)
h-1−CH2OHで示される基である。ここでfは1〜5
の数、gは0〜5、hは3〜5の数である。〕。
【0022】本発明ではこれら非イオン界面活性剤の中
でも安定性及び洗浄効果の点から(i)又は(ii)、特
に(ii)の非イオン界面活性剤が良好である。
【0023】本発明で用いる両性界面活性剤としては一
般式(5)又は一般式(6)の化合物が好ましい。
【0024】
【化2】
【0025】〔式中、R7は炭素数8〜16、好ましく
は10〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基
又はアルケニル基であり、R9、R10は、それぞれ炭素
数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であ
る。R8は炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキ
レン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OC
O−、−NHCO−及び−O−、好ましくは−CONH
−及び−COO−から選ばれる基であり、iは0又は1
の数である。〕
【0026】
【化3】
【0027】〔式中、R11は炭素数9〜23、好ましく
は9〜17、特に好ましくは10〜16のアルキル基又
はアルケニル基であり、R12は炭素数1〜6、好ましく
は1〜4、特に好ましくは2又は3のアルキレン基であ
る。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−N
HCO−、−O−から選ばれる基であり、jは0又は1
の数、好ましくは0である。R13、R14は、それぞれ炭
素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好
ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基で
あり、R15はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数
1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。D
は、−COO-、−SO3 -、−OSO3 -から選ばれる基
であり、特に−SO3 -が洗浄効果及び殺菌効果の点から
良好である。〕。
【0028】本発明では、組成物中、陰イオン界面活性
剤を好ましくは20〜55重量%、特に好ましくは20
〜50重量%、非イオン界面活性剤を好ましくは1〜1
0重量%、特に好ましくは2〜8重量%、両性界面活性
剤を好ましくは2〜15重量%、特に好ましくは3〜1
0重量%の割合で含有することが洗浄性及び殺菌効果の
点から良好である。
【0029】特に陰イオン界面活性剤として、アルキル
基の炭素数が10〜16であって、分岐鎖アルキル基の
占める割合が20〜70重量%、より好ましくは20〜
60重量%であるポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸エステル塩を、組成物中20〜50重量%、より好
ましくは20〜45重量%含有することが、洗浄力及び
安定性の点で好ましい。
【0030】また、陰イオン界面活性剤/両性界面活性
剤の重量比率は10/1〜1/1、更に10/1〜5/
1が洗浄効果の点から良好である。
【0031】本発明の組成物は、上記成分を水に溶解さ
せた液体組成物であり、水の配合量は好ましくは30〜
60重量%、特に好ましくは40〜60重量%が安定性
の点から好ましい。また、該組成物の20℃におけるp
Hを6〜8、好ましくは6.5〜7.5にすることが貯
蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。pH調整
剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン
酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸
化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノール
アミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンな
どのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど
のアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好
ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸と水
酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ
剤を用いることが好ましい。
【0032】本発明では貯蔵安定性を向上させる目的で
ハイドロトロープ剤を含有することが好ましい。ハイド
ロトロープ剤としてはトルエンスルホン酸、キシレンス
ルホン酸、クメンスルホン酸及びこれらのナトリウム、
カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp
−トルエンスルホン酸及びその塩が良好である。
【0033】本発明の組成物は、ハイドロトロープ剤を
好ましくは0.5〜5重量%、特に好ましくは1〜5重
量%含有する。
【0034】本発明では組成物の安定性及び上記組成物
の保存安定性を向上させる目的で水溶性有機溶媒を配合
することが好ましい。水溶性有機溶媒としては(A)炭
素数1〜5の1価アルコール、(B)炭素数4〜12の
多価アルコール、(C)下記の一般式(7)で表される化
合物、(D)下記の一般式(8)で表される化合物、
(E)下記の一般式(9)で表される化合物
【0035】
【化4】
【0036】〔式中、R16及びR17は、それぞれ水素原
子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジ
ル基を示すが、R16及びR17の双方が水素原子となる場
合を除く。kは0〜10の数を、lは0〜10の数を示
すが、k及びlの双方が0である場合を除く。R18及び
19は炭素数1〜3のアルキル基を示す。R20は炭素数
1〜8のアルキル基を示す。〕。
【0037】(A)の炭素数2〜5の1価アルコールと
しては、一般的にエタノール、プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコールが挙げられる。これらの低級アル
コールを配合することにより低温における系の安定性を
更に向上させることができる。
【0038】(B)の炭素数4〜12の多価アルコール
としては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
【0039】(C)の化合物は、一般式(7)において、
16、R17がアルキル基である場合の炭素数は1〜4が
特に好ましい。また、一般式(7)中、EO及びPOの平
均付加モル数のk及びlは、それぞれ0〜10の数のも
のが用いられるが、これらの付加順序は特に限定され
ず、ランダム付加したものであってもよい。(C)の化合
物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチ
レン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=2〜
3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数
を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコールフ
ェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロ
ソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このう
ち、洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコー
ルフェニルエーテルが好ましい。
【0040】また、(D)の化合物としては、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−
2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、
(E)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化合
物が好適なものとして例示され、中でもR20が炭素数3
〜8のアルキル基であるものが好ましい。
【0041】これらのなかでも本発明の性質を満たすた
めに(A)、(B)、(C)、(E)の水溶性有機溶媒
が好ましく、特にエタノール、イソプロピルアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリ
ルエーテルから選ばれる水溶性有機溶媒が好ましい。
【0042】本発明の組成物は、このような水溶液有機
溶媒を、組成物の安定性の点から、好ましくは1〜10
重量%、より好ましくは2〜8重量%含有する。
【0043】本発明では、ゲル化防止剤を配合すること
が保存安定性及び上記粘度挙動を満足させる目的から好
ましい。配合されるゲル化防止としてはポリアルキレン
グリコールが好ましく、配合量は、十分な粘度特性を得
る上で、0〜1.0重量%が好ましく、より好ましくは
0〜0.5重量%である。ゲル化防止としてのポリアル
キレングリコールの具体例としては、ポリエチングリコ
ールを標準としたときのゲルパーミエーションクロマト
グラフィーによって求められた重量平均分子量が500
〜20000のポリプロピレングリコール、及びポリエ
チレングリコールが挙げられる。
【0044】本発明の液体洗浄剤組成物には、その他に
前記化合物群以外の香料成分、着色剤、分散剤、研磨剤
及び防菌・防カビ剤等の一般に液体洗浄剤に配合されて
いる成分を、粘度及び安定性に影響しない範囲で配合す
ることができる。
【0045】
【実施例】実施例1 表1に示す成分を用いて洗浄剤組成物を調製した。これ
ら組成物の殺菌効果を下記の方法で評価した。結果を表
1に示す。 <殺菌性評価>表1に示す組成物の50重量%水溶液2
ml中に108〜1010個の細菌浮遊液(大腸菌)50
μlを加え、良く混合した後24時間放置した。続い
て、その混合液を0.1ml採取して1.5mlのSC
DLP培地中に加えて良く混合した後、25℃で24時
間培養した。培地の混濁状況を肉眼観察して菌の発育を
判定した。発育が認められなければ○、微かに発育して
いれば△、明らかに発育していれば×とした。なお、前
記規定以外の実験条件の詳細は、防菌防黴ハンドブック
(日本防菌防黴学会編、技報堂出版)の686頁に記載
されている浮遊試験法(定量的検査法)に従う。
【0046】
【表1】
【0047】(注) 1):ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ルナトリウム〔原料アルコールは1−デセン及び1−ド
デセン50/50(重量比)を原料にヒドロホルミル化
して得られたアルコールである。このアルコールにEO
を平均2モル付加させた後、三酸化イオウにより硫酸化
し、水酸化ナトリウムで中和した。全ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム中の全ポリ
オキシエチレン分岐鎖アルキルエーテル硫酸エステルナ
トリウムの割合は42重量%であった。〕 2):アルキル基;C12/C14=60/40直鎖混合ア
ルキル、グルコシド平均縮合度1.3のアルキルポリグ
リコシド 3):ラウリルアルコールにEOを平均7モル付加させ
たもの 4):ラウリルジメチルアミンオキシド 5):N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒ
ドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムスルホベ
タイン(花王(株)製アンヒトール20HD) 6):p−トルエンスルホン酸 7):プロキセルBDN(アビシア株式会社製)。
【0048】実施例2 表1の配合例1において、1−ヘプタノールに替えて表
2の化合物を0.5重量%配合したときの殺菌効果を実
施例1と同様に評価し、表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】実施例3 表1の配合例1において、ESを30重量%に増やし、
更に1−へプタノール0.5重量%及びフェノキシエタ
ノール0.5重量%を除き、換わりにフェノキシエタノ
ール0.8重量%に変更した組成物、同様にES30重
量%+セドロール0.8重量%の組成物、並びにES3
0重量%+酢酸セドリル0.8重量%の組成物を調製
し、高い界面活性剤濃度の時の安定性を下記評価で調べ
たところ、何れの場合も○であった。
【0051】<安定性の評価>表1の組成物を広口規格
ビン(PS No11)に100ml入れ、−5℃の恒
温槽に24時間入れた後、20℃の恒温槽に2時間入れ
た。液の外観の変化を調整直後と比較して下記の基準で
評価した。 外観に変化がみられない……○ ゲル化、分離、沈殿形成などの外観の変化がみられる…
…×
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸田 一成 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 横田 行永 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB31 AC05 AC08 AC13 AC15 AD05 BA13 DA17 EA19 EA21 EB03 EB04 EB06 EB09 EB22 FA16 FA26 FA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤を30〜60重量%、及び下
    記の化合物群から選ばれる1種以上を0.5〜5重量%
    含有する液体洗浄剤組成物。 <化合物群>1−ヘプタノール、α−メチルヨノン、n
    −デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、n−
    ノニルアルデヒド、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒ
    ド、酢酸ベンジル、ブチルプロピオネート、セドロー
    ル、酢酸セドリル、シンナミックアルコール、酪酸エチ
    ル、カプロン酸エチル、エチルイソブチレート、エチル
    イソバレエート、フェノキシエタノール、プロピオン酸
    エチル、オイゲノール、ファルネソール、ヘプチルアル
    デヒド、ヘプチルホルメート、ヘキシルアセテート、ハ
    イドラトロピックアルデヒド、イソボルニルアセテー
    ト、イソアミルホルメート、酢酸リナリル、メチルヘプ
    テノン、酢酸パラクレジル、p−メチルアセトフェノ
    ン、フェニルアセトアルデヒド、デカノール、ヘリオト
    ロピン、プロピルプロピオネート、酢酸テルピニル、テ
    トラヒドロリナロール。
  2. 【請求項2】 前記化合物群から選ばれる化合物が、セ
    ドロール、酢酸セドリル及びフェノキシエタノールから
    選ばれる1種以上である請求項1記載の液体洗浄剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤として陰イオン界面活性剤及
    び両性界面活性剤を含有し、陰イオン界面活性剤/両性
    界面活性剤の重量比が10/1〜1/1である請求項1
    又は2記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 界面活性剤として非イオン界面活性剤を
    含有する請求項1〜3の何れか1項記載の液体洗浄剤組
    成物。
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