JP2002226851A - 蛍光体とその製造方法 - Google Patents

蛍光体とその製造方法

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JP2002226851A JP2001030246A JP2001030246A JP2002226851A JP 2002226851 A JP2002226851 A JP 2002226851A JP 2001030246 A JP2001030246 A JP 2001030246A JP 2001030246 A JP2001030246 A JP 2001030246A JP 2002226851 A JP2002226851 A JP 2002226851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光輝度と寿命特性の両方を改善する。 【解決手段】 蛍光体は、組成式をSrTiO:P
r,Alとするもので、蛍光体粒子の表面部分に、B
e、Mg、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡
散材を拡散している。蛍光体の製造方法は、蛍光体原料
を焼成してSrTiO :Pr,Al蛍光体とする一次
焼成工程と、焼成されたSrTiO:Pr,Al蛍光
体の粒子表面に、Be、Mg、Ca、Sr、Baの少な
くとも一種を含む拡散材を接触させて再焼成する再焼成
工程とでSrTiO:Pr,Al蛍光体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として加速電圧
が1000V以下である電子線に励起されて発光するS
rTiO:Pr,Al系蛍光体とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】低速電子線で励起発光する青色発光蛍光
体として、従来よりCRTに用いられる硫化亜鉛を蛍光
体母体とした、ZnS:Ag蛍光体が使用されている。
ところが、この硫化物蛍光体は、電子線励起時の硫化物
ガスの放出や蛍光体物質の分解飛散によって、酸化物フ
ィラメントの汚染や蛍光体の発光効率の低下が生じやす
いという問題があった。さらに、この蛍光体は、赤色に
は発光できない欠点もあった。
【0003】低速電子線用の蛍光体であって、黄色から
赤色の範囲に発光する蛍光体として、(ZnCd)S:
AgCl蛍光体が開発されている。しかしながら、この
蛍光体は、公害の原因となるカドミウムを含有するばか
りでなく、導電性が悪いために発光特性も好ましくな
い。導電性の悪い蛍光体は発光にむらができ、また発光
輝度も低くなる。それは、励起するために供給される電
子をスムーズに流すことができず、蛍光体が電子でマイ
ナスにチャージされる状態となり、すなわちチャージア
ップされた状態となって、−の帯電が電子線の流れを阻
害するからである。とくに、加速電圧の低い電子線は、
マイナスに帯電している蛍光体にスムーズに供給されな
くなって、発光特性を著しく低下させる。この弊害を解
消するために、(ZnCd)S:AgCl蛍光体には、
In等の導電性を改善するための粉末を混合して
いる。この蛍光体は、添加される粉末で導電性は改善さ
れるが、蛍光体自体の導電性が良くなるのではないの
で、導電性の粉末を通って流れる無効電流が大きくな
る。この状態は、とくに低電圧で加速する電子線による
発光効率を低下させる原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カドミウムを含有しな
い低速電子線用の赤色発光の蛍光体として、SrTiO
3を母体とする蛍光体が開発されている(特開平8−8
5788号)。この蛍光体は、公害物質でないカドミウ
ムを含有しない特長はあるが、好ましい発光特性、とく
に、充分に長い寿命とすることができない。この欠点を
解消することを目的として、Tiの一部をSn、Si、
Ge等の4b族元素で置換した蛍光体が開発されている
(特開平10−273658号)。この公報に記載され
るSrTiO:Pr,Al蛍光体は、Snの添加量を
多くして寿命特性を改善できるが、Snの添加量を増加
するにしたがってが発光輝度が低下する欠点がある。
【0005】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、発
光輝度と寿命特性の両方を改善できる電子線に励起され
て発光するSrTiO:Pr,Al系蛍光体とその製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子線に励起さ
れて発光する蛍光体は、組成式をSrTiO:Pr,
Alとするもので、蛍光体粒子の表面部分に、Be、M
g、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡散材を
拡散している。SrTiO:Pr,Al蛍光体は、低
速電子線で励起して赤色に発光するものであるが、低速
電子線は蛍光体に衝突するときのエネルギーが小さく、
蛍光体粒子の表面を発光させる。本発明の蛍光体は、B
e、Mg、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡
散材を蛍光体粒子の表面部分に拡散することにより、蛍
光体粒子表面の発光特性を改善する。したがって、本発
明のSrTiO:Pr,Al蛍光体は、加速電圧が低
い低速電子線による発光特性を改善できる。
【0007】拡散材を、蛍光体粒子の表面から内部に向
かって拡散させる深さを、好ましくは50〜400オンク゛
ストロームの範囲とする。拡散材を蛍光体粒子に拡散する深
さは、再焼成工程における焼成温度と焼成時間で調整で
きる。再焼成工程の焼成温度を高く、かつ焼成時間を長
くすると、拡散材は蛍光体粒子により深く拡散する。拡
散材が拡散している深さを50〜400オンク゛ストロームとす
るのは、500オンク゛ストロームよりも深く拡散材を拡散させ
ると、加速電圧の低い低速電子線で励起する状態におけ
る発光特性が低下するからである。したがって、拡散材
を蛍光体粒子の表面部分に拡散する深さは、好ましくは
400オンク゛ストロームよりも浅くする。この蛍光体は、表面
から400オンク゛ストロームまでの範囲に拡散材を拡散させて
いるので、低速電子線で励起するときに発光特性を改善
できる。
【0008】拡散材は、蛍光体粒子の表面に接触させる
状態で再焼成して、蛍光体粒子の表面部分に拡散され
る。再焼成して拡散材を蛍光体粒子の表面部分に拡散さ
せている蛍光体は、好ましくは、蛍光体に対して0.0
01〜15重量%の拡散材を含有するように製造され
る。再焼成工程における焼成温度は400〜1300℃
とする。この温度で再焼成される蛍光体は、蛍光体粒子
の表面部分に、拡散材が拡散して混入される。
【0009】本発明のSrTiO:Pr,Al蛍光体
は、好ましくは、400〜1300℃で再焼成して製作
される。この温度で再焼成されたSrTiO:Pr,
Al蛍光体は、再焼成するときに蛍光体粒子の表面を被
覆し、あるいは付着する状態で接触している拡散材を、
蛍光体粒子の結晶表面から内部に向かって拡散させる。
【0010】本発明のSrTiO:Pr,Al蛍光体
は、電子線の加速電圧を1000V以下とする蛍光表示
装置、あるいは、電界放出形陰極を電子源に使用する表
示装置に適している。
【0011】本発明の請求項7に記載している蛍光体の
製造方法は、蛍光体原料を焼成してSrTiO:P
r,Al蛍光体とする一次焼成工程と、この工程で焼成
されたSrTiO:Pr,Al蛍光体に、Be、M
g、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡散材を
接触させる状態で再焼成する再焼成工程とで製作され
る。再焼成工程において、蛍光体には、再焼成された蛍
光体に、0.001〜15重量%の拡散材が含有される
量の拡散材を添加して再焼成する。拡散材の添加量は、
蛍光体の発光特性に影響を与える。拡散材の添加量が少
なすぎると、拡散材による発光特性の改善効果が期待で
きなくなる。反対に拡散材の添加量が多すぎると発光輝
度が低下する。図1は、拡散材として蛍光体粒子に拡散
されるCaの含有量に対する発光輝度と輝度維持率を示
す。この図に示すように、拡散材の含有量を多くするに
したがって、発光輝度と輝度維持率が改善される。拡散
材の含有量を0.1重量%として発光輝度は最大とな
る。含有量がさらに増加すると発光輝度は次第に低下す
る。
【0012】再焼成工程における焼成温度は、たとえば
400〜1400℃、好ましくは500〜1300℃、
さらに好ましくは、800〜1250℃とする。再焼成
工程における焼成温度は、低すぎると、再焼成工程で蛍
光体に添加している拡散材を蛍光体粒子の内部に充分に
拡散できくなくって、発光特性を改善する効果が少なく
なる。反対に再焼成工程における焼成温度が高すぎる
と、拡散材が蛍光体粒子の内部まで拡散して表面付近で
の発光特性を改善する効果が少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を
具体化するための蛍光体とその製造方法を例示するもの
であって、本発明は蛍光体とその製造方法を下記のもの
に特定しない。
【0014】本発明のSrTiO:Pr,Al蛍光体
は、一次焼成工程と再焼成工程で焼成して製作される。
一次焼成工程は、蛍光体原料を計量し、計量した原料粉
末を混合し、これらを円筒状のプラスチックポットに入
れ、プラスチックポットをローラーの間において、ロー
ラーで20時間乾式で混合する。混合終了後、得られた
混合原料をアルミナルツボに詰め、マッフル炉により、
大気雰囲気下で一次焼成してSrTiO:Pr,Al
蛍光体を得る。一次焼成工程における焼成温度は、10
00〜1300℃、好ましくは1200〜1300℃、
最適には約1250℃とする。焼成時間は、たとえば2
〜10時間、3〜7時間、最適には約5時間とする。
【0015】蛍光体原料には、SrCO、TiO
Al(OH)、Pr11の粉末を使用する。この
原料で製作される蛍光体の組成は、SrTiO:P
r,Alとなる。本発明の蛍光体は、蛍光体原料にMg
COやCaCO等のマグネシウム化合物やカルシウ
ム化合物を添加して、Srの一部をMgやCaで置換す
ることもできる。この蛍光体は、組成が(Sr,Mg,
Ca)TiO:Pr,Alとなる。本発明は、SrT
iO:Pr,Al蛍光体にかかるものであるが、Sr
の一部を他の元素で置換したもの、さらに付活剤の一部
を他の元素で置換した蛍光体も含むものとする。
【0016】付活剤を他の元素で置換するには、Alの
一部をInやGaで置換する。Srの一部を、MgとC
aのいずれか一方あるいは両方で置換する蛍光体は、そ
の量を特定して発光輝度と寿命特性を向上できる。Mg
とCaがSrを置換する量は、原料として混合するMg
COやCaCOの量で特定できる。このようにして
製作される蛍光体は、組成式が(Sr1−x−y,Mg
,Ca)TiO:Pr,Alで示されるもので、
x+yの値は、たとえば、0.001〜0.05とす
る。さらに、x+yの値は、より好ましくは0.003
〜0.02として、優れた発光輝度と寿命特性にでき
る。x+yの値がこの特定された範囲となるように、前
述のMgCOとCaCOの混合量を計量して原料に
添加する。
【0017】以上のようにして製作されたSrTi
:Pr,Al蛍光体は、次の再焼成工程で、Be、
Mg、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡散材
に接する状態で再焼成する。拡散材は、好ましくは、蛍
光体粒子の表面をコーティングする状態で蛍光体に付着
される。ただ、蛍光体粒子の表面に、微細な粒子の拡散
材を付着して再焼成することもできる。拡散材は、B
e、Mg、Ca、Sr、Ba等の元素を炭酸塩、酸化
塩、水酸化塩の状態で蛍光体粒子の表面に付着される。
【0018】拡散材は、以下の方法で蛍光体粒子の表面
にコーティングできる。 Be、Mg、Ca、Sr、Ba等を硝酸塩、硫酸
塩、炭酸塩の水溶液とする。 拡散材を溶解している水溶液に、蛍光体粒子を入れ
て撹拌する。 撹拌している水溶液に、水酸化ナトリウムを添加し
てpH調整すると、蛍光体粒子の表面に、拡散材が水酸
化物の状態で析出される。
【0019】以上の方法は、蛍光体粒子の表面全体に、
薄膜の拡散材をコーティングできる。拡散材でコーティ
ングしている蛍光体を再焼成工程で再焼成すると、蛍光
体粒子の表面全体に均一に拡散材を拡散できる。
【0020】
【実施例】[実施例1] 原料調整工程 蛍光体原料として以下の粉末を計量する。 炭酸ストロンチウム…………260.0g 酸化チタン……………………145.0g 水酸化アルミニウム…………27.47g 酸化プラセオジウム……………0.75g
【0021】計量したこれらの蛍光体原料を2リットル
のプラスチックポットに入れ、ローラーで20時間乾式
混合する。
【0022】 一次焼成工程 得られた混合原料をアルミナルツボに詰め、マッフル炉
により、大気雰囲気下1250℃で5時間焼成する。焼
成された蛍光体を、200メッシュのテトロン製フルイ
に通して、SrTiO:Pr,Al蛍光体を得る。こ
の蛍光体を比較例とする。
【0023】 拡散材の付着工程 1リットルの容器に、Ca濃度を0.012%とする硝
酸カルシウム水溶液0.5リットルを入れ、これに20
0gの蛍光体を入れて撹拌する。硝酸カルシウム水溶液
にNaOHを滴下して、水溶液のpHを12.5に調整
すると、蛍光体粒子の表面にCa(OH)が析出す
る。蛍光体粒子の表面に析出するCa(OH)は、蛍
光体をコーティングする。この工程で、200gの蛍光
体の表面を0.11gのCa(OH)でコーティング
する。
【0024】 再焼成工程 拡散材でコーティングしている蛍光体をアルミナルツボ
に詰める。アルミナルツボをマッフル炉に入れて、大気
雰囲気下1200℃で2時間再焼成する。焼成された蛍
光体を、200メッシュのテトロン製フルイに通す。こ
の工程で、蛍光体粒子の表面に拡散材であるCaを拡散
しているSrTiO:Pr,Al蛍光体を得る。
【0025】この工程で得られた実施例1のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Caの含有量
は0.03重量%であった。さらに、この実施例1の蛍
光体は、Caが蛍光体粒子の表面から200オンク゛ストローム
の深さまで拡散していた。Caが蛍光体粒子に拡散して
いる深さは、スパッタリング後にAES分析して、蛍光
体結晶の粒子表面からの拡散距離を測定した。
【0026】さらに、この蛍光体(90%)と導電剤の
In(10%)の混合物100重量部に対し、有
機バインダー2%を含むビークル90重量部を混合し、
これらを印刷法により基板の上に25μmの膜厚で、5
mmφの円形に塗布し蛍光面を作製した。得られた蛍光
面に対して、加速電圧12V、投入電流0.6mAを蛍
光面に流すと赤色に発光し、発光輝度は110%、50
0時間経過後の輝度維持率が72%となり、発光輝度
と、寿命特性である輝度維持率の両方を著しく向上する
ことができた。
【0027】蛍光体の発光輝度は、拡散材を拡散してい
ない、すなわち再焼成しないSrTiO:Pr,Al
蛍光体を12V低速電子線で励起したときの輝度を10
0%とする。さらに、輝度維持率は、初期の輝度を10
0%として、500時間経過後に低下した輝度を比率で
表しており、比較例の輝度維持率は26%である。
【0028】以上の方法は、蛍光体粒子の表面を、拡散
材であるCa(OH)でコーティングして再焼成して
いるが、本発明は必ずしも拡散材で蛍光体粒子をコーテ
ィングする必要はなく、以下のようにして、蛍光体粒子
の表面に拡散材を付着することもできる。一次焼成して
得られたSrTiO:Pr,Al蛍光体に、水酸化カ
ルシウム等の拡散材を粉末の状態で添加し、これを2リ
ットルのプラスチックポットに入れ、ローラーで乾式混
合して、蛍光体粒子の表面に拡散材を付着することもで
きる。
【0029】[実施例2]実施例1におけるの拡散材
の付着工程と、の再焼成工程を以下の工程とする以外
は実施例1と同じようにして実施例2の蛍光体を製作す
る。
【0030】 拡散材の付着工程 実施例1の一次焼成工程で得られた200gのSrTi
:Pr,Al蛍光体と、拡散材である炭酸マグネシ
ウムの粉末6.94gとを円筒形のプラスチックポット
に入れる。プラスチックポットを2本のローラーの間に
載せて、ローラーでプラスチックポットを回転させて、
蛍光体と拡散材とを乾式混合して、蛍光体粒子の表面に
拡散材を付着する。
【0031】 再焼成工程 拡散材を表面に付着している蛍光体をアルミナルツボに
詰める。アルミナルツボをマッフル炉に入れて、大気雰
囲気下1000℃で2時間再焼成する。焼成された蛍光
体を、200メッシュのテトロン製フルイに通す。この
工程で、蛍光体粒子の表面に拡散材であるMgを拡散し
ているSrTiO:Pr,Al蛍光体を得る。
【0032】この工程で得られた実施例2のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Mgの含有量
は1.0重量%であった。さらに、この実施例2の蛍光
体は、Mgが蛍光体粒子の表面から300オンク゛ストロームの
深さまで拡散していた。Mgが蛍光体粒子に拡散してい
る深さは、スパッタリング後にAES分析して、蛍光体
結晶の粒子表面からの拡散距離を測定した。
【0033】この蛍光体は、赤色に発光し、12V低速
電子線で励起するときの発光輝度は106%、500時
間経過後の輝度維持率が74%となり、発光輝度と輝度
維持率の両方を著しく改善できる。
【0034】[実施例3]実施例1におけるの拡散材
の付着工程と、の再焼成工程を以下の工程とする以外
は実施例1と同じようにして実施例3の蛍光体を製作す
る。
【0035】 拡散材の付着工程 実施例1の一次焼成工程で得られた200gのSrTi
:Pr,Al蛍光体と、拡散材である酸化バリウム
の粉末0.18gとを円筒形のプラスチックポットに入
れる。プラスチックポットを2本のローラーの間に載せ
て、ローラーでプラスチックポットを回転させて、蛍光
体と拡散材とを乾式混合して、蛍光体粒子の表面に拡散
材を付着する。
【0036】 再焼成工程 拡散材を表面に付着している蛍光体をアルミナルツボに
詰める。アルミナルツボをマッフル炉に入れて、大気雰
囲気下1200℃で2時間再焼成する。焼成された蛍光
体を、200メッシュのテトロン製フルイを通す。この
工程で、蛍光体粒子の表面に拡散材であるBaを拡散し
ているSrTiO:Pr,Al蛍光体を得る。
【0037】この工程で得られた実施例3のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Baの含有量
は0.08重量%であった。さらに、この実施例3の蛍
光体は、Baが蛍光体粒子の表面から50オンク゛ストロームの
深さまで拡散していた。Baが蛍光体粒子に拡散してい
る深さは、スパッタリング後にAES分析して、蛍光体
結晶の粒子表面からの拡散距離を測定した。
【0038】この蛍光体は、赤色に発光し、12V低速
電子線で励起するときの発光輝度は105%、500時
間経過後の輝度維持率が60%となり、発光輝度と輝度
維持率の両方を著しく改善できる。
【0039】[実施例4]実施例1におけるの拡散材
の付着工程と、の再焼成工程を以下の工程とする以外
は実施例1と同じようにして実施例4の蛍光体を製作す
る。
【0040】 拡散材の付着工程 実施例1の一次焼成工程で得られた200gのSrTi
:Pr,Al蛍光体と、拡散材である酸化ベリリウ
ムの粉末0.56gとを円筒形のプラスチックポットに
入れる。プラスチックポットを2本のローラーの間に載
せて、ローラーでプラスチックポットを回転させて、蛍
光体と拡散材とを乾式混合して、蛍光体粒子の表面に拡
散材を付着する。
【0041】 再焼成工程 拡散材を表面に付着している蛍光体をアルミナルツボに
詰める。アルミナルツボをマッフル炉に入れて、大気雰
囲気下1100℃で3時間再焼成する。焼成された蛍光
体を、200メッシュのテトロン製フルイに通す。この
工程で、蛍光体粒子の表面に拡散材であるBeを拡散し
ているSrTiO:Pr,Al蛍光体を得る。
【0042】この工程で得られた実施例4のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Beの含有量
は0.2重量%であった。さらに、この実施例4の蛍光
体は、Beが蛍光体粒子の表面から350オンク゛ストロームの
深さまで拡散していた。Beが蛍光体粒子に拡散してい
る深さは、スパッタリング後にAES分析して、蛍光体
結晶の粒子表面からの拡散距離を測定した。
【0043】この蛍光体は、赤色に発光し、12V低速
電子線で励起するときの発光輝度は105%、500時
間経過後の輝度維持率が55%となり、拡散材を拡散さ
せない蛍光体に勝るとも劣らない発光輝度と、優れた輝
度維持率を実現する。
【0044】[実施例5]実施例1におけるの拡散材
の付着工程と、の再焼成工程を以下の工程とする以外
は実施例1と同じようにして実施例5の蛍光体を製作す
る。
【0045】 拡散材の付着工程 1リットルの容器に、Sr濃度を0.04%とする硝酸
ストロンチウム水溶液0.5リットルを入れ、これに2
00gの蛍光体を入れて撹拌する。硝酸ストロンチウム
水溶液にNaOHを滴下して、水溶液のpHを12.5
に調整すると、蛍光体粒子の表面にSr(OH)が析
出する。蛍光体粒子の表面に析出するSr(OH)
は、蛍光体をコーティングする。この工程で、200
gの蛍光体の表面を0.28gのSr(OH)でコー
ティングする。
【0046】 再焼成工程 拡散材でコーティングしている蛍光体をアルミナルツボ
に詰める。アルミナルツボをマッフル炉に入れて、大気
雰囲気下1200℃で3時間再焼成する。焼成された蛍
光体を、200メッシュのテトロン製フルイに通す。こ
の工程で、蛍光体粒子の表面に拡散材であるSrを拡散
しているSrTiO:Pr,Al蛍光体を得る。
【0047】この工程で得られた実施例5のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Srの含有量
は44.5重量%であった。この蛍光体は、母体にSr
を含有するので、母体のSrと蛍光体粒子の表面部分に
拡散しているSrとを化学分析では判別できない。AE
S法でSr/Tiのモル比を測定すると1.25とSr
が多くなっており、蛍光体粒子の表面部分にSrが拡散
していることが推測される。
【0048】この蛍光体は、赤色に発光し、12V低速
電子線で励起するときの発光輝度は115%、500時
間経過後の輝度維持率が71%となり、発光輝度と、寿
命特性である輝度維持率の両方を著しく向上することが
できた。
【0049】[実施例6]実施例1におけるの拡散材
の付着工程において、蛍光体粒子をコーティングする水
酸化カルシウムの量を、0.11gから0.04gとす
る以外は実施例1と同じようにして実施例6の蛍光体を
製作する。
【0050】この工程で得られた実施例6のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Caの含有量
は0.011重量%であった。さらに、この実施例6の
蛍光体は、Caが蛍光体粒子の表面から150オンク゛ストロー
ムの深さまで拡散していた。Caが蛍光体粒子に拡散し
ている深さは、スパッタリング後にAES分析して、蛍
光体結晶の粒子表面からの拡散距離を測定した。
【0051】この蛍光体は、赤色に発光し、12V低速
電子線で励起するときの発光輝度は106%、500時
間経過後の輝度維持率が71%となり、発光輝度と、寿
命特性である輝度維持率の両方を著しく向上することが
できた。
【0052】[実施例7]実施例1におけるの拡散材
の付着工程において、蛍光体粒子をコーティングする水
酸化カルシウムの量を、0.11gから60.0gとす
る以外は実施例1と同じようにして実施例7の蛍光体を
製作する。
【0053】この工程で得られた実施例7のSrTiO
:Pr,Al蛍光体を化学分析すると、Caの含有量
は15重量%であった。さらに、この実施例7の蛍光体
は、Caが蛍光体粒子の表面から250オンク゛ストロームの深
さまで拡散していた。Caが蛍光体粒子に拡散している
深さは、スパッタリング後にAES分析して、蛍光体結
晶の粒子表面からの拡散距離を測定した。
【0054】この蛍光体は、赤色に発光し、12V低速
電子線で励起するときの発光輝度は100%、500時
間経過後の輝度維持率が80%となり、拡散材を拡散さ
せない蛍光体に匹敵する発光輝度と、極めて優れた輝度
維持率を実現する。
【0055】
【発明の効果】本発明の蛍光体とその製造方法は、組成
式をSrTiO:Pr,Alとする蛍光体の表面部分
に、Be、Mg、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を
含む拡散材を拡散しているので、蛍光体粒子表面の発光
特性を改善できる特長がある。とくに、本発明のSrT
iO:Pr,Al蛍光体は、加速電圧が低い低速電子
線で励起して、赤色に発光させて、発光輝度と輝度維持
率を改善できる。
【0056】さらに、本発明の蛍光体の製造方法は、蛍
光体原料を焼成してSrTiO:Pr,Al蛍光体と
する一次焼成工程と、焼成された蛍光体に拡散材を接触
させる状態で再焼成する再焼成工程とで蛍光体を製作す
るので、簡単な工程で蛍光体粒子の表面部分に拡散剤を
拡散させて発光輝度と寿命特性の両方を理想的に改善で
きる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡散材として蛍光体粒子に拡散されるCaの含
有量に対する相対発光輝度及び輝度維持率を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/12 H01J 31/12 C 31/15 31/15 E (72)発明者 浜田 拓哉 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 (72)発明者 北川 和典 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 (72)発明者 土岐 均 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 4G047 CA07 CB04 CB09 CC03 4H001 CA06 CC03 CF02 XA08 XA22 XA38 YA13 YA59 5C036 EE01 EE19 EG36 EH12 EH22 EH23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式をSrTiO:Pr,Alとす
    る蛍光体であって、蛍光体粒子の表面部分に、Be、M
    g、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡散材を
    拡散させていることを特徴とする電子線用の蛍光体。
  2. 【請求項2】 拡散材が蛍光体粒子表面から内部に向か
    って拡散する深さが、50〜400オングストロームの
    範囲である請求項1に記載される電子線用の蛍光体。
  3. 【請求項3】 拡散材を蛍光体粒子表面に接触させる状
    態で再焼成して蛍光体粒子の表面部分に拡散材を拡散し
    ている請求項1に記載される電子線用の蛍光体。
  4. 【請求項4】 蛍光体が0.001〜15重量%の拡散
    材を含有する請求項1に記載される電子線用の蛍光体。
  5. 【請求項5】 拡散材を表面に接触させている蛍光体を
    400〜1300℃で再焼成して、蛍光体粒子の表面部
    分に拡散材を拡散させてなる請求項1に記載される電子
    線用の蛍光体。
  6. 【請求項6】 電子線の加速電圧が1000V以下であ
    る蛍光表示装置、または、電界放出形陰極を電子源に使
    用する表示装置に使用される蛍光体である請求項1に記
    載される電子線用の蛍光体。
  7. 【請求項7】 蛍光体原料を焼成してSrTiO:P
    r,Al蛍光体とする一次焼成工程と、焼成されたSr
    TiO:Pr,Al蛍光体の粒子表面に、Be、M
    g、Ca、Sr、Baの少なくとも一種を含む拡散材を
    接触させて再焼成する再焼成工程とでSrTiO:P
    r,Al蛍光体を製造する蛍光体の製造方法。
  8. 【請求項8】 再焼成された蛍光体が0.001〜15
    重量%の拡散材を含有する量の拡散材を蛍光体に添加し
    て再焼成する請求項7に記載される蛍光体の製造方法。
  9. 【請求項9】 蛍光体粒子の表面を拡散材で被覆して再
    焼成する請求項7に記載される蛍光体の製造方法。
  10. 【請求項10】 再焼成工程における焼成温度が400
    〜1400℃である請求項7に記載される蛍光体の製造
    方法。
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