JP2002226631A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

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JP2002226631A JP2001026117A JP2001026117A JP2002226631A JP 2002226631 A JP2002226631 A JP 2002226631A JP 2001026117 A JP2001026117 A JP 2001026117A JP 2001026117 A JP2001026117 A JP 2001026117A JP 2002226631 A JP2002226631 A JP 2002226631A
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tire
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Norio Minouchi
則夫 箕内
Riichiro Ohara
利一郎 大原
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの転がり抵抗とウェット性能および耐
摩耗性の各特性がバランスよく向上するタイヤ用ゴム組
成物を提供する。 【解決手段】 重量平均分子量が100万〜150万を
有する乳化重合スチレンブタジエンゴムをゴム成分とし
た単独配合の、または前記スチレンブタジエンゴムをゴ
ム成分として30重量部以上と他のゴムをゴム成分とし
て70重量部以下とを含むゴム組成物に、前記ゴム成分
100重量部に対してセチルトリメチルアンモニウムブ
ロマイド比表面積(CTAB)が90m/g以下で
あり、BET法による窒素吸着比表面積(BET)とC
TABとの比、BET/CTABが1.30以上である
シリカを35重量部〜120重量部、および下記構造式
で表されるシランカップリング剤を1重量部〜20重量
部を配合する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ用ゴム組成
物に関し、さらに詳しくは転がり抵抗、ウェット性能、
および耐摩耗性に優れた、特にタイヤトレッドに適した
タイヤ用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用タイヤとして、自動車の燃費の
向上の観点から転がり抵抗の低減、タイヤ寿命、安全性
などの観点から湿潤路面での制動性すなわち摩擦係数を
大きくしたウェット性能の向上、および経済性、安全性
の確保から耐摩耗性が求められ、前記各性能に優れたタ
イヤ用ゴム組成物が要求されている。
【0003】このような要求に対して、トレッドのゴム
組成物にヒステリシスロスの小さいポリマーを用いると
転がり抵抗の低減に効果があり、ヒステリシスロスの小
さいガラス転移温度(Tg)の低い天然ゴムやハイシス
−ブタジエンゴムのようなポリマーが耐摩耗性や低温脆
化性を向上することができる。しかし反面、Tgの高い
ポリマーが有するウェット性能と両立することが困難と
なり、この背反する問題を解消するゴム組成物が種々提
案されているが、上記各特性の両立には未だ充分満足で
きるものではない。
【0004】また、耐摩耗性の改良のためには、補強性
の高くなる比表面積の大きいカーボンブラックを用いる
ことも効果があるが、カーボンブラックの凝集体構造の
改良には限界があり容易ではない。
【0005】上記の各性能を同時に改良するものとし
て、例えば、有機リチウム化合物を開始剤とした特定の
スチレン連鎖とガラス転移温度を持つ溶液重合スチレン
ブタジエンゴムとシリカおよびシランカップリング剤と
を組み合わせた配合や、活性末端を特定の官能基で変性
した溶液重合スチレンブタジエンゴムにシリカを配合し
たゴム組成物など多くのシリカを配合したゴム組成物の
提案がされているが、これらのシリカを配合したゴム組
成物は低発熱性やウェット性能には優れるが、混合加工
時の粘度上昇、加硫の遅延や分散性が悪く、混合性促進
のためシリカをカーボンブラックなどの他の配合剤と別
の混合ステップで混合するなどの生産性低下の問題や、
また高温混合に限界がありポリマーとシリカとの反応性
が不足し、上記の各性能を充分に発揮できないのが現状
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の従来技術の問題を解決して、タイヤの転がり抵抗とウ
ェット性能および耐摩耗性の各特性がバランスよく優れ
るタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成するため検討の結果、乳化重合により重合された高分
子量スチレンブタジエンゴムを用いることで、転がり抵
抗やウェット性能を維持しながら耐摩耗性を大幅に向上
することができ、さらに改良シリカを配合し、特定のシ
ランカップリング剤を用いることで、上記の各特性がバ
ランスよく向上することができるタイヤ用ゴム組成物を
得ることができ、本発明に到達した。
【0008】請求項1の発明は、重量平均分子量が10
0万〜150万を有する乳化重合スチレンブタジエンゴ
ムをゴム成分とした単独配合の、または前記スチレンブ
タジエンゴムをゴム成分として30重量部以上と他のゴ
ムをゴム成分として70重量部以下とを含むゴム組成物
に、前記ゴム成分100重量部に対してセチルトリメチ
ルアンモニウムブロマイド比表面積(CTAB)が90
/g以下であり、BET法による窒素吸着比表面
積(BET)とCTABとの比、BET/CTABが
1.30以上であるシリカを35重量部〜120重量
部、およびシランカップリング剤を1重量部〜20重量
部を配合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物であ
る。
【0009】請求項2の発明は、前記シランカップリン
グ剤が、下記構造式で表されるシランカップリング剤で
あることを特徴とする請求項1に記載したタイヤ用ゴム
組成物にある。
【化2】 請求項3の発明は、前記他のゴムがジエン系ゴムである
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載したタ
イヤ用ゴム組成物にある。
【0010】
【作用】本発明のタイヤ用ゴム組成物によれば、分子量
の大きい乳化重合により重合されたスチレンブタジエン
ゴムをゴム成分として配合することで、ゴム組成物の補
強性が高くなり耐摩耗性が向上し、転がり抵抗を向上す
ることができる。
【0011】また、改良されたシリカを配合すること
で、乾燥路面をはじめ湿潤路面での摩擦係数を従来シリ
カより一層向上することができ、タイヤの転がり抵抗、
ウェット性能を改善することができる。
【0012】特に、分子量の大きいポリマーはゴム組成
物中へのシリカの分散性を極めて良好にすることがで
き、耐摩耗性およびゴム加工性を大幅に向上することが
できる。
【0013】さらに、特定のシランカップリング剤を用
いることで、高分子量ポリマーとシリカ配合の高温混合
が可能となり、ポリマーとシリカの化学結合をより強固
なものとすることができるのでゴムの補強性をより向上
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる乳化重合によ
り重合されたスチレンとブタジエンの共重合体ゴム(以
下、E−SBRという)は、スチレンモノマーとブタジ
エンモノマーを、不均化ロジン酸ナトリウムなどの界面
活性剤を乳化剤とし水中に分散させ、ラジカル開始剤、
触媒、連鎖移動剤等を加え、低温での重合温度(例えば
5℃以下)において、一般的なコールド重合法により得
られたものである。
【0015】このE−SBRの重量平均分子量(以下、
MWという)は、100万未満であると、ポリマーの分
子末端基数が多くなりゴム組成物に必要な強度を得るの
が困難となり、またシリカなどの充填剤の分散性が不十
分となり、耐摩耗性や転がり抵抗が向上しない。
【0016】また、MWが150万を越える高分子量の
E−SBRは重合反応が困難となり量産性が難しく、ま
たゴム混合時の加工性が悪くなり好ましくない。
【0017】E−SBRの結合スチレン量は特に限定さ
れないが、40重量%未満のものが好ましく、結合スチ
レン量が多くなるとガラス転移温度が上昇し、転がり抵
抗や耐摩耗性が低下する。
【0018】本発明のタイヤ用ゴム組成物に配合される
E−SBRは、ゴム成分として単独で配合し使用するこ
とができるが、他のゴムとブレンドして使用することも
できる。
【0019】前記の他のゴムとしては特に限定されない
が、例えば天然ゴム、溶液重合および乳化重合スチレン
ブタジエンゴム、各種ブタジエンゴム、イソプレンゴム
などのジエン系ゴム、イソブチレンイソプレンゴム、エ
チレンプロピレンゴムなどの非ジエン系ゴムやウレタン
ゴムなどを挙げることができ、ゴム組成物の要求特性に
より1種または2種以上のブレンドを配合することがで
きる。
【0020】前記E−SBRの配合量はゴム成分として
30重量部以上が必要である。30重量部未満である
と、高分子量E−SBRの特徴を活かすことが困難とな
りゴム組成物の補強性が不足し、特に耐摩耗性の向上が
得られず、またシリカの分散性が劣りウェット性能や耐
摩耗性の向上が十分に発揮されない。
【0021】このゴム組成物をタイヤトレッド用に適用
する場合、他のゴムとしては低転がり抵抗性や耐摩耗性
などの観点から、ジエン系ゴムが特に好適であり、ジエ
ン系ゴムとしては、上記と同様の例えば、天然ゴム、溶
液重合および乳化重合による各種スチレンブタジエンゴ
ム、各種ブタジエンゴム、イソプレンゴムなどの1種ま
たは2種類以上とブレンドすることができる。
【0022】この発明では、シリカを配合することによ
り低発熱性、耐摩耗性や摩擦係数、特に湿潤路面でのウ
ェット性能を向上することができる。
【0023】しかし、上述の通りシリカを配合したゴム
組成物の加硫後ゴム特性は良好なものであるが、未加硫
時の加工性に劣るという欠点がある。これはシリカの粒
子径や表面の細孔状態に起因し、シリカ粒子の凝集力に
よりゴム組成物に構造体が生成し粘度が上昇したり、シ
リカ表面や細孔内のシラノール基により加硫促進剤など
の極性配合剤が吸着されて加硫が遅延したり、ポリマー
との相溶性が不充分となり混合加工性が低下するという
問題がある。
【0024】本発明に用いられるシリカは、セチルトリ
メチルアンモニウムブロマイド比表面積(以下、CTA
Bという)が90m/g以下のものであり、さらに
BET法による窒素吸着比表面積(以下、BETとい
う)とCTABとの比、BET/CTABの値が1.3
0以上のシリカである。
【0025】CTABはシリカ粒子の外部表面積を表
し、値が小さいほどシリカの粒子径は大きく、ポリマー
との分散性が良好となり混合加工性が向上するもので、
90m /g以下が好ましい。しかし、耐摩耗性の観
点から下限は30/g以上が好ましい範囲である。
また、90m/gを越えると粒子径が小さくなって
分散性が低下する傾向にあり好ましくない。
【0026】なお、CTABはASTM D3765−
89のカーボンブラックのCTAB測定方法に準拠して
測定したものである。
【0027】本発明では、さらにゴム組成物の耐摩耗性
と加工性、分散性の向上するシリカの表面状態の指標と
して、シリカのBETとCTABの比、すなわちBET
/CTABの値を用いた。この比が大きいと、シリカ表
面の細孔数が多くなりゴムの補強性を高次に維持して耐
摩耗性を向上することができる。
【0028】上記BETとCTABの比は1.30以上
である必要があり、この比が1.30未満であると、細
孔数が少なくなりゴムの補強性が維持できず、また分散
性が悪くなり耐摩耗性が低下する。
【0029】なお、BETはシリカ粒子の細孔を含む全
比表面積を表し、ASTM D3037−89のカーボ
ンブラックのBET測定方法に準拠して測定したのであ
る。
【0030】上記のシリカはゴム成分100重量部に対
して、35重量部〜120重量部の範囲で配合され、好
ましくは35重量部〜100重量部の範囲である。35
重量部未満であると、シリカの補強効果が小さく耐摩耗
性が低下し、120重量部を越えると粘度や発熱が上昇
しゴム組成物の加工性が劣り、また破壊強度が低下す
る。
【0031】シリカを配合したゴム組成物には、通常シ
ランカップリング剤が併用され、ゴムとポリマーをカッ
プリングし、ゴム組成物の補強性、転がり抵抗、耐摩耗
性などを向上する役割をしている。
【0032】ゴム配合剤として使用されるシランカップ
リング剤としては、例えば、ビス−[3−(トリエトキ
シシリル)−プロピル]テトラスルフィド、ビス−[2
−(トリエトキシシリル)−エチル]テトラスルフィ
ド、ビス−[3−(トリメトキシシリル)−プロピル]
テトラスルフィド、ビス−[2−(トリメトキシシリ
ル)−エチル]テトラスルフィド、3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ
エトキシシランなど多くを例示することができ、この1
種または2種以上を使用することができる。
【0033】上記の中で、ビス−[3−(トリエトキシ
シリル)−プロピル]テトラスルフィドが加工性の面か
ら好ましいものであり、市販品としては、デグッサ社製
の「Si−69」を挙げることができる。
【0034】しかし、上記の従来のシランカップリング
剤を用いてシリカ配合のゴム組成物を混合すると、ゴム
の粘度が上昇しやすく高温で混合することができないた
め、ポリマーとシリカのカップリングが充分とは言え
ず、シリカ配合の特徴を充分に活かせなかった。
【0035】本発明では、下記構造式で表されるシラン
カップリング剤を配合することで、ゴム粘度の上昇を抑
えて高温混合を可能とすることができる。
【0036】
【化3】 ここで、nは1.5〜2.5の範囲であって、平均で約
2である。
【0037】このシランカップリング剤は、化合物中の
Sがn=1.5〜2.5の範囲で含まれるので、シリカ
配合ゴム組成物の粘度上昇を抑えることができ、高温で
のゴム混合が可能となる。そのため、カップリング効果
が向上し、ポリマーとシリカの化学結合が強固となりシ
リカ配合の特徴を従来のシランカップリング剤に比べて
著しく発揮することができる。
【0038】特に高分子量のポリマーとシリカとのゴム
組成物では混合温度が上昇しやすく、このシランカップ
リング剤の使用によって高温混合が可能となり、上記カ
ップリング効果を得ることが容易になる。
【0039】このシランカップリング剤の配合量は、従
来のシランカップリング剤と同じ配合量であって、シリ
カ配合量の1重量%〜30重量%、好ましくは2重量%
〜20重量%の範囲である。1重量%未満ではカップリ
ングによる補強効果が十分得られず、30重量%を越え
ると逆に補強性が低下したり、ゴム混合や押し出し工程
でスコーチしやすくなり好ましくない。
【0040】なお、補強剤としてシリカに加えて、0重
量部〜100重量部のカーボンブラックを併用すること
ができ、シリカ単独配合に比べ耐摩耗性の向上や加工性
を改良することがでる。
【0041】このカーボンブラックは、耐摩耗性の観点
からASTM規定の100番、200番、300番台の
カーボンブラックが好ましく、配合量は100重量部を
越えると転がり抵抗が悪化するので好ましくない。
【0042】さらに、本発明のタイヤ用ゴム組成物に
は、前記配合剤に加え必要に応じて、通常のゴム工業で
使用されている加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化
剤、充填剤、可塑剤などの配合剤を通常の配合量の範囲
で配合することができ、バンバリーミキサーやニーダー
などのゴム工業で通常使用される混合機を用いてゴム組
成物を得ることができる。
【0043】(実施例)以下、実施例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0044】実施例および比較例のゴム組成物に配合し
たポリマー成分は、下記の通りであり、表2に配合量
(重量部)を示した。なお、SBR(A)は試作品、S
BR(B)およびブタジエンゴム(BR)は市販品であ
る。
【0045】SBR(A):試作品、乳化重合スチレン
ブタジエンゴム、重量平均分子量=120万、結合スチ
レン量=39重量%。 SBR(B):市販品、乳化重合スチレンブタジエンゴ
ム、重量平均分子量=80万、結合スチレン量=35重
量%(JSR社製、SBR 0120) ブタジエンゴム(BR):市販品、日本ゼオン(株)製
NIPOL BR1220 実施例および比較例のゴム組成物に配合したシリカのC
TABおよびBETを表1に示し、表2に各配合量(重
量部)を示した。
【0046】
【表1】 また、シランカップリング剤1は上記構造式において、
nの値が平均で約2を有する、ビス−[3−(トリエト
キシシリル)−プロピル]ジスルフィドである。また、
シランカップリング剤2は従来のシランカップリング剤
であり、デグッサ社製「Si−69」を使用し、その配
合量を表2に示した。
【0047】表2の各ゴム組成物に共通に使用した配合
成分、配合量は下記の通りである。
【0048】 ・カーボンブラック:昭和キャボット(株)製 ショウブラック N234(配 合量は表2参照) ・亜鉛華:3重量部 ・ステアリン酸:1重量部 ・プロセスオイル:(トータル量) 37.5重量部 ・老化防止剤:大内新興化学工業(株)製 ノクラック6C 2重量部 ・硫黄:2重量部 ・加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製 ノクセラーNS 1重量部 ・加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製 ノクセラーD 0.3重量部 表2に示した各ゴム組成物を下記混合方法により作成
し、混合後の排出温度を測定した。また、作成した各ゴ
ム組成物を通常のキャップ/ベース構造のトレッドを有
するサイズが185/65R14試験用ラジアルタイヤ
のキャップトレッドに適用し、各タイヤを常法に従い製
造し、下記の評価方法により耐摩耗性、ウェット性能、
転がり抵抗の各タイヤ性能を評価した。その結果を表2
に示した。
【0049】排出温度の測定方法:硫黄と加硫促進剤を
除く配合成分を1.7リットル密閉式バンバリーミキサ
ーで5分間混合し、一旦排出したマスターバッチを冷却
し、硫黄と加硫促進剤を加え再度上記バンバリーミキサ
ーを用いて4分間混合し、排出したゴム組成物の最高温
度を測定し、排出温度とし表2に示した。
【0050】耐摩耗性 1800cc乗用車に各タイヤを装着し、同一の走行条
件で5,000Km毎にローテイションを行いながら、
20,000Km走行後の残溝深さからトレッドゴムの
摩耗量を求め、耐摩耗性を評価した。比較例1を100
とした指数で示した。数値が大きい程良好である。
【0051】ウェット性能 米国の統一タイヤ品質等級基準UTQGのアスファルト
路面のでの試験条件でトラクション試験を行い、ウェッ
ト性能を評価した。比較例1を100とした指数で示し
た。数値が大きい程良好である。
【0052】転がり抵抗 1800cc乗用車の4輪に各タイヤを装着し、同一の
走行条件で5,000Km走行するのに要した燃料消費
量から、タイヤの転がり抵抗性を評価した。比較例1を
100とした指数で示した。数値が大きい程良好であ
る。
【0053】
【表2】 表2の各実施例に示すように、本発明によるタイヤ用ゴ
ム組成物では、分子量が100万〜150万である乳化
重合スチレンブタジエンゴム(A)を単独あるいは他の
ジエン系ゴムとブレンドしたゴム成分に、特定の改良さ
れたシリカ(1〜3)を配合し、さらに高温混合が可能
なシランカップリング剤1を使用しているので、実施例
で明らかなように、従来より高い混合温度で混合するこ
とができ、高分子量の乳化重合スチレンブタジエンゴム
とシリカが強固に結合されて各特性を満足するゴム組成
物が得られ、このゴム組成物をトレッドに適用したタイ
ヤは転がり抵抗、ウェット性能、耐摩耗性の各性能がバ
ランスよく向上することが分かる。
【0054】比較例1は汎用シリカ及び従来シランカッ
プリング剤を用いた従来のゴム組成物の配合例であり、
比較例2は従来のシランカップリング剤2を使用してい
るので、高温混合のためゴム粘度が上昇してしまいポリ
マーとシリカの結合力が弱く、各性能共に悪化してい
る。
【0055】比較例3は高分子量の乳化重合スチレンブ
タジエンゴムの配合量が少なく、シリカによるウェット
性能と転がり抵抗の改良は見られるが、耐摩耗性が悪化
している。
【0056】比較例4はシリカの粒子径が小さく、耐摩
耗性は向上するが細孔が少なくバランス良く各性能が改
良されない。比較例5はシリカの粒子径が大きく、細孔
も少ないので耐摩耗性は悪化し、他の性能も満足できな
い。
【0057】比較例6はシリカ配合量が請求範囲未満で
少なく、耐摩耗性は向上するがシリカの改良効果が発揮
されず、ウェット性能、転がり抵抗が改良されない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるタイ
ヤ用ゴム組成物では、乳化重合により重合された高分子
量スチレンブタジエンゴムをゴム成分として含むゴム組
成物に、特定のシリカおよび特定シランカップリング剤
を配合したものであり、このゴム組成物をタイヤのトレ
ッドに適用することで、タイヤの転がり抵抗、ウェット
性能および耐摩耗性を向上することができ、バランスの
とれたタイヤ性能を得ることができる、という優れた効
果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が100万〜150万を
    有する乳化重合スチレンブタジエンゴムをゴム成分とし
    た単独配合の、または前記スチレンブタジエンゴムをゴ
    ム成分として30重量部以上と他のゴムをゴム成分とし
    て70重量部以下とを含むゴム組成物に、 前記ゴム成分100重量部に対してセチルトリメチルア
    ンモニウムブロマイド比表面積(CTAB)が90m
    /g以下であり、BET法による窒素吸着比表面積
    (BET)とCTABとの比、BET/CTABが1.
    30以上であるシリカを35重量部〜120重量部、お
    よびシランカップリング剤を1重量部〜20重量部を配
    合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記シランカップリング剤が、下記構造
    式で表されるシランカップリング剤であることを特徴と
    する請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】 前記他のゴムがジエン系ゴムであること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ用
    ゴム組成物。
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