JP2002226585A - ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィドの製造方法

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JP2002226585A
JP2002226585A JP2001022895A JP2001022895A JP2002226585A JP 2002226585 A JP2002226585 A JP 2002226585A JP 2001022895 A JP2001022895 A JP 2001022895A JP 2001022895 A JP2001022895 A JP 2001022895A JP 2002226585 A JP2002226585 A JP 2002226585A
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liquid
polycondensation
washing
polyarylene sulfide
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JP2001022895A
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Yoshinari Koyama
義成 小山
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Japan Petroleum Energy Center JPEC
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Petroleum Energy Center PEC
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアリーレンスルフィドを製造するに際
し、重縮合液による移送ラインの固化・閉塞を防止し、
該重縮合液の洗浄及び移送を効果的に行うことができ、
かつ経済的に有利なポリアリーレンスルフィドの製造方
法を提供すること。 【解決手段】 ポリアリーレンスルフィドの製造方法に
おいて、(A)重縮合槽及び(B)自動界面制御システ
ムとそれに連動する洗浄液抜き出しバルブとを備えた複
数の直列に配設されてなる液−液分離槽を具備し、かつ
最終段の液−液分離槽の排出ライン以外には重縮合液及
び重縮合液と洗浄液との混合液を移送するラインにバル
ブを設置していない、重縮合系と洗浄・分離系とが一体
化した加圧反応装置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアリーレンスル
フィドの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、ポリフェニレンスルフィドなどのポリアリーレンス
ルフィドを製造するに際し、重縮合液による移送ライン
の固化・閉塞を防止し、該重縮合液の洗浄及び移送を効
果的に行うことができ、かつ経済的に有利なポリアリー
レンスルフィドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィド、中でも特に
ポリフェニレンフルフィドは、機械的強度、耐熱性等に
優れると共に、良好な電気的特性や高い剛性を有するエ
ンジニアリングプラスチックとして知られており、電子
・電気機器部品の素材等の各種材料として有用である。
このポリアリーレンスルフィドの製造においては、従
来、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略記
することがある。)などの非プロトン性有機溶媒中で、
p−ジクロロベンゼンなどのジハロゲノ芳香族化合物と
硫化ナトリウムなどのナトリウム塩を反応させ、重縮合
する方法が一般に用いられてきた。しかしながら、この
場合、副生するハロゲン化ナトリウムがNMPなどの溶
媒に不溶であることから、樹脂中に取り込まれてしま
い、それを洗浄によって取り除くことは容易でなかっ
た。また、上記方法で生成するポリマー及び副生するハ
ロゲン化ナトリウムなどを、高温下に連続的に処理する
ことは極めて困難であった。
【0003】そこで、ナトリウム塩に代えてリチウム塩
を用い、NMP溶媒中で重縮合を行い、ハロゲン化リチ
ウムを副生させると、ハロゲン化リチウムは重合溶媒で
あるNMPなどの多くの非プロトン性有機溶媒に可溶で
あるので、樹脂中のリチウム濃度を比較的容易に低減す
ることが可能となり、高温下で連続的にポリマー処理が
可能であることを見出した(特開平7−207027号
公報)。しかしながら、ハロゲン化リチウムなどを多量
に含む重縮合液を高温下で処理するには、配管などの装
置材質として、ステンレス鋼やさらに高価なハステロイ
合金材、あるいはチタン合金などを使用することが必要
となる。また、たとえ上記高級材質を採用したとして
も、重縮合反応により生成したポリアリーレンスルフィ
ドは、約240℃以下の温度では固化し、配管での移送
が不可能となる。したがって重縮合液及びこの重縮合液
を含む洗浄混合液を移送する配管は、二重配管(ジャケ
ット構造)とし、外管には加熱熱媒体を流し、加温する
ことが必要となる。また、プロセス上、一般に配管途中
に、制御バルブが設置されるが、この制御バルブもジャ
ケット構造で製作が可能であるものの、構造上複雑とな
るために、どうしても放熱しやすく、固化・閉塞が発生
して、ポリマー移送上のトラブルとなりやすい。さら
に、この制御バルブのみ高温熱媒体を流して、固化温度
以上に加温する対策も考えられるが、配管施工が複雑と
なると共に、運転制御上も複雑となり、経済的に好まし
くない。また、閉塞対策として、むやみに熱媒体を高温
に保持すると、ポリマーが分解し、分子量低下を引き起
こすことも明らかとなっている。すなわち、ポリアリー
レンスルフィドの製造においては、重縮合液の移送は、
温度が低下すると固化・閉塞をもたらし、また高温に保
持すると分解し、分子量低下が生じるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、ポリアリーレンスルフィドを製造するに際
し、重縮合液による移送ラインの固化・閉塞を防止し、
該重縮合液の洗浄及び移送を、品質の低下をもたらすこ
となく効果的に行うことができ、かつ経済的に有利なポ
リアリーレンスルフィドの製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、重縮合槽及び
自動界面制御システムとそれに連動する洗浄液抜き出し
バルブとを備えた複数の直列に配設されてなる液−液分
離槽を具備し、かつ最終段の液−液分離槽の排出ライン
以外には重縮合液及び重縮合液と洗浄液との混合液を移
送するラインにバルブを設置していない、重縮合系と洗
浄・分離系とが一体化した加圧反応装置を用いることに
より、その目的を達成しうることを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。すなわ
ち、本発明は、アルカリ金属硫化物とジハロゲノ芳香族
化合物を重縮合させる工程と、重縮合液を洗浄用液で洗
浄し次いで液−液分離する多段の洗浄・分離工程を有す
るポリアリーレンスルフィドの製造方法において、
(A)重縮合槽及び(B)自動界面制御システムとそれ
に連動する洗浄液抜き出しバルブとを備えた複数の直列
に配設されてなる液−液分離槽を具備し、かつ最終段の
液−液分離槽の排出ライン以外には重縮合液及び重縮合
液と洗浄液との混合液を移送するラインにバルブを設置
していない、重縮合系と洗浄・分離系とが一体化した加
圧反応装置を用いることを特徴とするポリアリーレンス
ルフィドの製造方法を提供するのものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法により得られる
ポリアリーレンスルフィドは、例えば、構造式−Ar−
S−(ただしArはアリーレン基)で示される繰り返し
単位を70モル%以上有する重合体である。その代表的
なものは、下記一般式(I)
【0007】
【化1】
【0008】(式中、R1 は炭素数6以下のアルキル
基、アルコキシル基、フェニル基、カルボン酸/金属
塩、アミノ基、ニトロ基、フッ素,塩素,臭素等のハロ
ゲン原子から選ばれる置換基であり、mは0〜4の整数
である。また、nは平均重合度を示し10〜200の範
囲である)で示される繰り返し単位を70モル%以上有
するポリフェニレンスルフィドを挙げることができる。
【0009】ポリアリーレンスルフィドは一般にその製
造法により実質上線状で分岐、架橋構造を有しない分子
構造のものと、分岐や架橋構造を有する構造のものが知
られているが、本発明の製造方法はその何れのタイプの
ものについても有効である。ポリアリーレンスルフィド
としては、繰り返し単位としてp−フェニレンスルフィ
ド単位を70モル%以上、さらに好ましくは80モル%
以上有するホモポリマーまたはコポリマーが挙げられ
る。共重合構成単位としては、例えばm−フェニレンス
ルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、p,
p' −ジフェニレンケトンスルフィド単位、p,p' −
ジフェニレンスルホンスルフィド単位、p,p' −ビフ
ェニレンスルフィド単位、p,p' −ジフェニレンエー
テルスルフィド単位、p,p' −ジフェニレンメチレン
スルフィド単位、p,p' −ジフェニレンクメニルスル
フィド単位、ナフチレンスルフィド単位などが挙げられ
る。また、本発明に係るポリアリーレンスルフィドとし
ては、前記の実質上線状ポリマーの他に、モノマーの一
部分として3個以上の官能基を有するモノマーを少量混
合使用して重合した分岐または架橋ポリアリーレンスル
フィドや、また、これを前記の線状ポリマーにブレンド
した配合ポリマーも対象とすることができる。
【0010】本発明の製造方法においては、原料として
アルカリ金属硫化物とジハロゲノ芳香族化合物が用いら
れる。ここで、ジハロゲノ芳香族化合物としては、例え
ばm−ジハロベンゼン,p−ジハロベンゼン等のジハロ
ゲノベンゼン類;2,3−ジハロトルエン,2,5−ジ
ハロトルエン,2,6−ジハロトルエン,3,4−ジハ
ロトルエン,2,5−ジハロキシレン,1−エチル−
2,5−ジハロベンゼン,1,2,4,5−テトラメチ
ル−3,6−ジハロベンゼン,1−ノルマルヘキシル−
2,5−ジハロベンゼン,1−シクロヘキシル−2,5
−ジハロベンゼンなどのジハロゲノアルキル置換ベンゼ
ン類又はジハロゲノシクロアルキル置換ベンゼン類;1
−フェニル−2,5−ジハロベンゼン,1−ベンジル−
2,5−ジハロベンゼン,1−p−トルイル−2,5−
ジハロベンゼン等のジハロゲノアリール置換ベンゼン
類;4,4’−ジハロビフェニル等のジハロゲノビフェ
ニル類;1,4−ジハロナフタレン,1,6−ジハロナ
フタレン,2,6−ジハロナフタレン等のジハロゲノナ
フタレン類などが挙げられる。
【0011】一方、アルカリ金属硫化物としては、例え
ば硫化ナトリウム,硫化リチウム,硫化カリウムなどが
挙げられ、これらは一種を単独で用いてもよく、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。また、アルカリ土類金
属硫化物や他の硫黄源を併用することもできる。本発明
においては、特に硫化リチウムが好適である。前記のジ
ハロゲノ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物との重縮合
反応は、通常極性溶媒中で実施される。この際用いられ
る極性溶媒としては、一般にアミド化合物,ラクタム化
合物, 尿素化合物,有機イオウ化合物,環状有機リン化
合物などの極性有機化合物を挙げることができる。これ
らの極性有機化合物のうち、前記アミド化合物として
は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−
ジエチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミ
ド,N,N−ジエチルアセトアミド,N,N−ジプロピ
ルアセトアミド,N,N−ジメチル安息香酸アミド等を
挙げることができる。
【0012】また、前記ラクタム化合物としては、例え
ば、カプロラクタム,N−メチルカプロラクタム,N−
エチルカプロラクタム,N−イソプロピルカプロラクタ
ム,N−イソブチルカプロラクタム,N−ノルマルプロ
ピルカプロラクタム,N−ノルマルブチルカプロラクタ
ム,N−シクロヘキシルカプロラクタム等のN−アルキ
ルカプロラクタム類,N−メチル−2−ピロリドン(N
MP),N−エチル−2−ピロリドン,N−イソプロピ
ル−2−ピロリドン,N−イソブチル−2−ピロリド
ン,N−ノルマルプロピル−2−ピロリドン,N−ノル
マルブチル−2−ピロリドン,N−シクロヘキシル−2
−ピロリドン,N−メチル−3−メチル−2−ピロリド
ン,N−エチル−3−メチル−2−ピロリドン,N−メ
チル−3,4,5−トリメチル−2−ピロリドン,N−
メチル−2−ピペリドン,N−エチル−2−ピペリド
ン,N−イソプロピル−2−ピペリドン,N−メチル−
6−メチル−2−ピペリドン,N−メチル−3−エチル
−2−ピペリドンなどを挙げることができる。また、前
記尿素化合物としては、例えば、テトラメチル尿素,
N,N' −ジメチルエチレン尿素,N,N' −ジメチル
プロピレン尿素などを挙げることができる。
【0013】さらに、前記有機イオウ化合物としては、
例えば、ジメチルスルホキシド,ジエチルスルホキシ
ド,ジフェニルスルホン,1−メチル−1−オキソスル
ホラン,1−エチル−1−オキソスルホラン,1−フェ
ニル−1−オキソスルホランなどを、また、前記環式有
機リン化合物としては、たとえば、1−メチル−1−オ
キソホスホラン,1−ノルマルプロピル−1−オキソホ
スホラン,1−フェニル−1−オキソホスホランなどを
挙げることができる。これら各種の極性有機化合物は、
それぞれ一種を単独で、または二種以上を混合して、さ
らには、本発明の目的に支障のない他の溶媒成分と混合
して、前記極性溶媒として使用することができる。前記
各種の極性溶媒の中でも、好ましいのはN−アルキルカ
プロラクタム及びN−アルキルピロリドンであり、特に
好ましいのはN−メチル−2−ピロリドンである。
【0014】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、コモノマー、分岐剤,末端停止剤などを、
前記ジハロゲノ化合物と併用してもよい。コモノマーと
しては、2,3−ジクロロフェノール、2,3−ジブロ
モフェノール、2,4−ジクロロフェノール、2,4−
ジブロモフェノール、2,5−ジクロロフェノール、
2,5−ジブロモフェノール、2,4−ジクロロアニリ
ン、2,4−ジブロモアニリン、2,5−ジクロロアニ
リン、2,5−ジブロモアニリン、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジブロモ
−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジブ
ロモ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ジ(3−ク
ロロ−4アミノ)フェニルメタン、m−ジクロロベンゼ
ン、m−ジブロモベンゼン、o−ジクロロベンゼン、o
−ジブロモベンゼン、4,4’−ジクロロジフェニルエ
−テル、4,4’−ジクロロジフェニルルホン等が挙げ
られる。また、分岐剤としては、1,2,4−トリクロ
ロベンゼン、1,3,5−トリクロベンゼン、1,2,
3−トリクロロベンゼン等が挙げられる。末端停止剤と
しては、p−ブロモフェノール、m−ブロモフェノー
ル、o−ブロモフェノール、p−クロロフェノール、m
−クロロフェノール、o−クロロフェノール、p−フル
オロフェノール、m−フルオロフェノール、o−フルオ
ロフェノール、p−ヨードフェノール、m−ヨードフェ
ノール、o−ヨードフェノール等のハロゲン化フェノー
ルなどが挙げられ、中でもp−ブロモフェノール、p−
クロロフェノールが好ましい。
【0015】本発明の製造方法における原料の使用割合
としては、ジハロゲノ化合物を、アルカリ金属硫化物に
対してモル比で0.8〜1.2の割合で用いることが好まし
く、より好ましくは0.9〜1.1、特に好ましくは0.95
〜1.05である。このモル比が0.8〜1.2の範囲を逸脱
すると、高分子量のポリアリーレンスルフィドを得るこ
とができないおそれがある。本発明においては、極性溶
媒に対するアルカリ金属硫化物の溶解性を向上させる目
的で、反応系に水を添加することができる。この水の添
加量は、アルカリ金属硫化物に対してモル比で0.05〜
4.0とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜3.
0、特に好ましくは0.15〜2.5である。このモル比が
0.05未満であると、反応が不十分となるおそれがあ
り、4.0を超えると、高分子量のポリアリーレンスルフ
ィドを得ることができないおそれがある。
【0016】水の添加方法としては、水の全部又は一部
を、反応系が100℃以上となる条件下で添加すること
が好ましいが、100〜270℃がより好ましく、さら
に好ましくは150〜260℃、特に好ましくは180
〜240℃である。この温度が100℃未満では、得ら
れるポリアリーレンスルフィドの熱安定性が低下するお
それがあり、270℃を超えると、反応が急激に進行す
るため、高分子量のポリアリーレンスルフィドを得るこ
とができない場合がある。なお、水の一部を添加する場
合、反応に必要な水の残りの部分は、あらかじめアルカ
リ金属硫化物とジハロゲノ芳香族化合物ともに反応器に
仕込んでおいてもよい。本発明においては、水の全部を
高温で添加することが好ましい。また、水は、極性溶媒
とともに加熱して供給してもよい。水は、蒸留水が好ま
しい。水の投入方法としては、密閉ボンベに水と極性溶
媒との混合物を入れ、オートクレーブにループ型に取り
付け、圧力をバランスさせ、重力の作用により水を落と
す方法を採用することができる。
【0017】本発明においては、反応を促進させるため
に前記原料以外に、アルカリ金属化合物等の金属水酸化
物、アルカリ金属N−メチルアミノ酪酸塩等の金属N−
メチルアミノ酪酸塩を添加してもよい。これらの添加物
使用量は、アルカリ金属硫化物に対してモル比で0.01
〜1.0とすることが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.8、特に好ましくは0.1〜0.6である。本発明におけ
る重縮合反応においては、前記のようにして水を添加し
た後、230〜290℃程度、好ましくは240〜28
0℃、より好ましくは250〜270℃における一段反
応を行ってもよく、重縮合の前に、180〜230℃程
度、好ましくは190〜220℃、より好ましくは19
5〜215℃において予備重合を行ってもよい。重縮合
の反応時間は、通常0.5〜10時間、好ましくは1.0〜
10時間、より好ましくは1.5〜10時間である。この
反応時間が0.5時間未満であると、反応が不十分となる
ため、分子量が十分に高くならないおそれがあり、ま
た、反応時間が10時間を超えても特に効果が得られる
ものでもない。また、重縮合槽としては、回分式及び連
続式のいずれも用いることができるが、本発明において
は、連続式のものが好ましい。
【0018】本発明のポリアリーレンスルフィドの製造
方法においては、このようなアルカリ金属硫化物とジハ
ロゲノ芳香族化合物を重縮合させる工程と、重縮合液を
洗浄用液で洗浄し次いで液−液分離する多段の洗浄・分
離工程を有しており、そして反応装置として、(A)重
縮合槽及び(B)自動界面制御システムとそれに連動す
る洗浄液抜き出しバルブとを備えた複数の直列に配設さ
れてなる液−液分離槽を具備し、かつ最終段の液−液分
離槽の排出ライン以外には重縮合液及び重縮合液と洗浄
液との混合液を移送するラインにバルブを設置していな
い、重縮合系と洗浄・分離系とが一体化した加圧反応装
置が用いられる。図1は、本発明の製造方法における一
例の工程概略図であり、洗浄操作を3段で行い、液−液
分離槽が直列に3基配設された例を示す。重縮合液の洗
浄操作は、通常1〜10段程度で実施されるが、好まし
くは2〜4段である。
【0019】予備重合槽(図示せず)で予備重合されて
なるプレポリマーは、連続的に重縮合槽1に供給され、
前述の条件で重縮合反応が行われる。重縮合液は、重縮
合槽1の液面を、液−液分離槽2cの排出ラインに設け
られた制御バルブ6によって制御しながら、該重縮合槽
1から、連続的に排出され、洗浄用液Aと共に、配管4
a中に設置されたスタティックミキサーなどの洗浄機構
3aを通って液−液分離槽2aに供給される。この液−
液分離槽2aには、自動界面制御システム(LIC)と
それに連動する洗浄液抜き出しバルブ5aが取り付けら
れており、重縮合液と洗浄液の界面(重縮合液が下層
で、洗浄液が上層である。)を制御しながら、洗浄液は
配管7a及び洗浄液抜き出しバルブ5aを通って系外へ
排出される。
【0020】一方、重縮合液は、液−液分離槽2aの下
部から排出され、洗浄用液Aと共に、配管4b中に設置
されたスタティックミキサーなどの洗浄機構3bを通っ
て液−液分離槽2bに供給される。この液−液分離槽2
bには、前記液−液分離槽2aと同様に、自動界面制御
システム(LIC)とそれに連動する洗浄液抜き出しバ
ルブ5bが取り付けられており、重縮合液と洗浄液の界
面を制御しながら、洗浄液は配管7b及び洗浄液抜き出
しバルブ5bを通って系外へ排出される。一方、重縮合
液は、液−液分離槽2bの下部から排出され、洗浄用液
Aと共に、配管4c中に設置されたスタティックミキサ
ーなどの洗浄機構3cを通って液−液分離槽2cに供給
される。この液−液分離槽2cにも、前記液−液分離槽
2a,2bと同様に、自動界面制御システム(LIC)
とそれに連動する洗浄液抜き出しバルブ5cが取付けら
れており、重縮合液と洗浄液の界面を制御しながら、洗
浄液は配管7c及び洗浄液抜き出しバルブ5cを通って
系外へ排出され、一方、重縮合液は、液−液分離槽2c
の下部から排出され、配管4d及び重縮合槽1の液面制
御バルブ6を通って、系外へ排出され、例えば押出機な
どに供給される。なお、図1において、Ba,Bb及び
Bcは、それぞれ系外へ排出される洗浄液である。この
ような洗浄操作により、製品ポリマー中のアルカリ金属
の濃度を10ppm以下に低減することが可能である。
【0021】この図1においては、配管中にスタティッ
クミキサーなどの洗浄機構が設置されている例を示した
が、該洗浄機構としては、洗浄用液と重縮合液が充分に
混合して、重縮合液の洗浄を良好に行うことのできる機
構であれば、配管中に限らず、例えば洗浄槽などを設置
してもよい。本発明においては、前記の重縮合系と洗浄
・分離系とが一体化しており、加圧下に重縮合反応及び
洗浄・分離操作が行われる。洗浄用液としては、N−メ
チル−2−ピロリドンと水との混合液が好ましく、その
混合割合は、通常重量比で9.5:0.5〜5:5、好まし
くは9:1〜6:4の範囲である。また、各洗浄系にお
ける上記洗浄用液と重縮合液との割合は、通常1:1〜
10:1、好ましくは2:1〜5:1の範囲である。さ
らに、洗浄・分離温度は、220〜280℃程度、好ま
しくは250〜265℃の範囲であり、重縮合反応系及
び洗浄・分離系の圧力は、通常0.5〜5MPa、好まし
くは1〜4MPaの範囲である。
【0022】本発明においては、重縮合液及び重縮合液
と洗浄液との混合液を移送する配管(図1において、配
管4a,4c及び4d)並びに液−液分離槽(図1にお
いて、2a,2b及び2c)は、高温に保持するため
に、ジャケット構造が必要であり、配管においては二重
管構造とする。また、洗浄液ラインは、配管を二重管構
造にしなくてもよいが、洗浄液には、低分子量のポリア
リーレンスルフィドが微量ではあるが含まれているため
に、洗浄液ラインの配管も二重管構造にするのが好まし
い。また、重縮合液及び重縮合液と洗浄液との混合液を
移送する配管並びに液・液分離槽は、220℃以上の耐
熱性を有し、かつ0.5MPa以上の耐圧を有すると共
に、反応中に生成するアルカリ金属ハロゲン化物に対し
て、耐食性を有する材料で構成されていることが肝要で
ある。この耐食性を有する材料としては、重縮合液中
に、配管材料成分が実質上溶出しないものであればよ
く、特に制限されず、様々な材料を用いることができる
が、例えばSUS 316L,SCS14,SUS32
9J4Lなどのステンレス鋼、ハステロイ合金、チタン
及びチタン合金が好ましく、特にハステロイ合金、チタ
ン及びチタン合金が好ましい。また、材料は、配管及び
液・液分離槽とで異なっていてもよい。
【0023】本発明の特徴は、最終段の液・液分離槽の
排出ライン以外には、重縮合液及び重縮合液と洗浄液と
の混合液を移送するラインにバルブを設置しないで、運
転することにある。これによって、重縮合液などの移送
を安定して実施することができると共に、固化温度に近
い温度に制御しての運転が可能であるので、製品の品質
を大幅に向上させることができる。さらに、設備費を低
減し得るというメリットもある。これに対し、従来の方
法は、図2で示すように、各液−液分離槽からの重縮合
液の排出ラインに、該液−液分離槽における重縮合液と
洗浄液の界面を制御するバルブが設けられている。
【0024】図2は、従来のポリアリーレンスルフィド
の製造方法における一例の工程概略図であって、前記図
1で示す本発明の方法における工程概略図とは異なり、
各液−液分離槽2a,2b,2cには、圧力制御システ
ム(PIC)とそれに連動する洗浄液抜き出しバルブ
5’a 、5’b、5’c、並びに界面制御システム(L
IC)とそれに連動する重縮合液抜き出しバルブ6a,
6b,6cが設置されている。なお、その他の符号は図
1と同様である。このように、従来の方法では、重縮合
液の移送ラインに制御バルブが設けられており、そして
このバルブは、当然ジャケット構造のものを用いている
にもかかわらず、絞り構造を有する複雑な形状であるた
めに、配管に比べてどうしても放熱しやすく、重縮合液
の固化・閉塞が発生しやすい。これを防ぐためには、固
化・温度よりかなり高い温度で運転せねばならず、その
結果、製品の品質が低下するのを免れないという問題が
あった。本発明の方法によれば、このような問題を容易
に解決することができる。本発明においては、最終段で
洗浄処理された重縮合液は、通常脱揮機能付押出機に導
かれ、付着している洗浄用液が除去されたのち、ペレッ
ト化され、製品となる。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 (1)プレポリマーの調製 攪拌翼を備えた容量1m3 のプレポリマー調製槽に、N
−メチル−2−ピロリドン554kg及び水酸化リチウ
ム一水塩(LiOH・1H2 O)100kgを仕込み、
昇温して140℃に保ち、水酸化リチウム一水塩中に含
まれる水を除去した。次いで、130℃に保持したま
ま、気体状の硫化水素を65キロリットル(標準状態)
吹き込んだ。この操作により、水硫化リチウムを下記反
応式(II)の反応により合成した。 LiOH+H2 S→LiSH+H2 O ・・・(II) 次に、硫化水素の吹き込みを停止し、プレポリマー調製
槽内の液温を205℃まで昇温した。この昇温に伴い、
硫化水素を吹き込んだ際に副生する水を留去すると共
に、下記反応式(III) の反応を進行させた。 2LiSH→Li2 S+H2 S ・・・(III)
【0026】この反応が終了後、p−ジクロロベンゼン
143kgを投入し、さらに純水5.3kgを投入し、2
10℃で3時間加熱して予備縮合を行ったのち、90℃
まで冷却し、プレポリマーを調製した。 (2)ポリフェニレンフルフィドの製造 図1に示す工程概略図に従ってポリフェニレンフルフィ
ドを製造した。上記(1)で得たプレポリマーを、15.
0kg/hrの速度で重縮合槽(1段連続攪拌槽型反応
器)1に連続的に供給して、260℃で重縮合反応を行
い、ポリフェニレンスルフィドを合成した。
【0027】重縮合槽1から排出される重縮合液に、N
−メチル−2−ピロリドンと水の重量比4:1の混合物
からなる洗浄用液Aを4倍重量の割合で加え、スタティ
クミキサー3aにて260℃で洗浄したのち、これを液
−液分離槽2aに導いた。液−液分離槽2aにおいて、
重縮合液と洗浄液の界面を制御しながら、洗浄液を洗浄
液抜き出しバルブ5aより、系外へ排出すると共に、液
−液分離槽2aの下部から重縮合液を排出した。この重
縮合液を上記と同様にして、合計3段の洗浄操作を行っ
たのち、洗浄を終了した重縮合液を脱揮機能付押出機に
導き、付着した洗浄用液を除去したのち、水冷しペレッ
ト化して製品を得た。製品の生産量は約2kg/hrで
あった。また、系内の圧力は、約2.5MPaであり、な
んのトラブルもなく、300時間連続運転することがで
きた。
【0028】得られたポリアリーレンスルフィドをα−
クロロナフタレンに0.4g/デシリットル濃度になるよ
うに溶解し、206℃の温度でウベローデ粘度計を使用
して粘度を測定した。その結果、原料の比率を調整する
ことによい、ηinh =0.15〜0.31の範囲で製造でき
る条件を見出した。また、ポリマー中のLiは、ICP
−AES装置(誘導結合高周波プラズマ発光分光分析装
置)を用いて分析した結果、洗浄系条件を適性条件にす
ることにより、10ppm以下に制御できる運転条件を
見出した。さらに、重縮合液と洗浄液の界面を自動制御
することにより、運転は、運転員の操作をほとんど要す
る必要がなく、安定した自動運転が実施できることも分
かった。
【0029】比較例1 図2に示す工程概略図に従って、実施例1と同様にして
ポリフェニレンスルフィドを製造した。ジャケット温度
265℃、液−液分離槽内温260℃に制御して運転を
行ったところ、重縮合液移送配管途中に設置された界面
制御バルブにて閉塞現象が頻発し、運転継続が不可能で
あった。制御バルブの表面温度を熱電対により計測する
と、235℃まで低下していることが判明した。
【0030】比較例2 図2に示す工程概略図に従って、実施例1と同様にして
ポリアリーレンスルフィドを製造した。ジャケット温度
280℃、液−液分離槽内温275℃に制御して運転を
行ったところ、比較例1で見られるような閉塞現象はな
くなったが、重縮合槽出口ポリマーの分子量の指標であ
るηinh は0.28であったのに対し、ペレット化した製
品のηinh は0.18にに低下していた。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ポリアリーレン
スルフィドを製造するに際し、重縮合液による移送ライ
ンの固化・閉塞を防止し、該重縮合液の洗浄及び移送
を、品質の低下をもたらすことなく、効果的に行うこと
ができると共に、設備費の低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のポリアリーレンスルフィドの製造方
法における一例の工程概略図である。
【図2】 従来のポリアリーレンスルフィドの製造方法
における一例の工程概略図である。
【符号の説明】
1 重縮合槽 2a,2b,2c 液−液分離槽 3a,3b,3c 洗浄機構 4a,4b,4c,4d 配管 5a,5b,5c 洗浄液抜き出しバルブ 5'a,5'b,5'c 洗浄液抜き出しバルブ 6,6a,6b,6c 制御バルブ 7a,7b,7c 配管 A 洗浄用液 Ba,Bb,Bc 洗浄液

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属硫化物とジハロゲノ芳香族
    化合物を重縮合させる工程と、重縮合液を洗浄用液で洗
    浄し次いで液−液分離する多段の洗浄・分離工程を有す
    るポリアリーレンスルフィドの製造方法において、
    (A)重縮合槽及び(B)自動界面制御システムとそれ
    に連動する洗浄液抜き出しバルブとを備えた複数の直列
    に配設されてなる液−液分離槽を具備し、かつ最終段の
    液−液分離槽の排出ライン以外には重縮合液及び重縮合
    液と洗浄液との混合液を移送するラインにバルブを設置
    していない、重縮合系と洗浄・分離系とが一体化した加
    圧反応装置を用いることを特徴とするポリアリーレンス
    ルフィドの製造方法。
  2. 【請求項2】 加圧反応装置が、(A)重縮合槽及び
    (B)自動界面制御システムとそれに連動する洗浄液抜
    き出しバルブとを備えた複数の直列に配設されてなる液
    −液分離槽に加えて、(C)各液−液分離槽の供給ライ
    ンに、配管中で重縮合液を洗浄するための機構を具備し
    たものである請求項1に記載のポリアリーレンスルフィ
    ドの製造方法。
  3. 【請求項3】 洗浄用液がN−メチル−2−ピロリドン
    と水との混合液である請求項1又は2に記載のポリアリ
    ーレンスルフィドの製造方法。
  4. 【請求項4】 洗浄用液と重縮合液との割合が、重量比
    で1:1〜10:1である請求項1〜3のいずれかに記
    載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  5. 【請求項5】 洗浄・分離温度が220〜280℃であ
    る請求項1〜4のいずれかに記載のポリアリーレンスル
    フィドの製造方法。
  6. 【請求項6】 重縮合反応系及び洗浄・分離系の圧力が
    0.5〜5MPaである請求項1〜5のいずれかに記載
    のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  7. 【請求項7】 ポリアリーレンスルフィドがポリフェニ
    レンスルフィドである請求項1〜6のいずれかに記載の
    ポリアリーレンスルフィドの製造方法。
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