JP2002226585A - ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents
ポリアリーレンスルフィドの製造方法Info
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Abstract
し、重縮合液による移送ラインの固化・閉塞を防止し、
該重縮合液の洗浄及び移送を効果的に行うことができ、
かつ経済的に有利なポリアリーレンスルフィドの製造方
法を提供すること。 【解決手段】 ポリアリーレンスルフィドの製造方法に
おいて、(A)重縮合槽及び(B)自動界面制御システ
ムとそれに連動する洗浄液抜き出しバルブとを備えた複
数の直列に配設されてなる液−液分離槽を具備し、かつ
最終段の液−液分離槽の排出ライン以外には重縮合液及
び重縮合液と洗浄液との混合液を移送するラインにバル
ブを設置していない、重縮合系と洗浄・分離系とが一体
化した加圧反応装置を用いる。
Description
フィドの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、ポリフェニレンスルフィドなどのポリアリーレンス
ルフィドを製造するに際し、重縮合液による移送ライン
の固化・閉塞を防止し、該重縮合液の洗浄及び移送を効
果的に行うことができ、かつ経済的に有利なポリアリー
レンスルフィドの製造方法に関するものである。
ポリフェニレンフルフィドは、機械的強度、耐熱性等に
優れると共に、良好な電気的特性や高い剛性を有するエ
ンジニアリングプラスチックとして知られており、電子
・電気機器部品の素材等の各種材料として有用である。
このポリアリーレンスルフィドの製造においては、従
来、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略記
することがある。)などの非プロトン性有機溶媒中で、
p−ジクロロベンゼンなどのジハロゲノ芳香族化合物と
硫化ナトリウムなどのナトリウム塩を反応させ、重縮合
する方法が一般に用いられてきた。しかしながら、この
場合、副生するハロゲン化ナトリウムがNMPなどの溶
媒に不溶であることから、樹脂中に取り込まれてしま
い、それを洗浄によって取り除くことは容易でなかっ
た。また、上記方法で生成するポリマー及び副生するハ
ロゲン化ナトリウムなどを、高温下に連続的に処理する
ことは極めて困難であった。
を用い、NMP溶媒中で重縮合を行い、ハロゲン化リチ
ウムを副生させると、ハロゲン化リチウムは重合溶媒で
あるNMPなどの多くの非プロトン性有機溶媒に可溶で
あるので、樹脂中のリチウム濃度を比較的容易に低減す
ることが可能となり、高温下で連続的にポリマー処理が
可能であることを見出した(特開平7−207027号
公報)。しかしながら、ハロゲン化リチウムなどを多量
に含む重縮合液を高温下で処理するには、配管などの装
置材質として、ステンレス鋼やさらに高価なハステロイ
合金材、あるいはチタン合金などを使用することが必要
となる。また、たとえ上記高級材質を採用したとして
も、重縮合反応により生成したポリアリーレンスルフィ
ドは、約240℃以下の温度では固化し、配管での移送
が不可能となる。したがって重縮合液及びこの重縮合液
を含む洗浄混合液を移送する配管は、二重配管(ジャケ
ット構造)とし、外管には加熱熱媒体を流し、加温する
ことが必要となる。また、プロセス上、一般に配管途中
に、制御バルブが設置されるが、この制御バルブもジャ
ケット構造で製作が可能であるものの、構造上複雑とな
るために、どうしても放熱しやすく、固化・閉塞が発生
して、ポリマー移送上のトラブルとなりやすい。さら
に、この制御バルブのみ高温熱媒体を流して、固化温度
以上に加温する対策も考えられるが、配管施工が複雑と
なると共に、運転制御上も複雑となり、経済的に好まし
くない。また、閉塞対策として、むやみに熱媒体を高温
に保持すると、ポリマーが分解し、分子量低下を引き起
こすことも明らかとなっている。すなわち、ポリアリー
レンスルフィドの製造においては、重縮合液の移送は、
温度が低下すると固化・閉塞をもたらし、また高温に保
持すると分解し、分子量低下が生じるという問題があっ
た。
状況下で、ポリアリーレンスルフィドを製造するに際
し、重縮合液による移送ラインの固化・閉塞を防止し、
該重縮合液の洗浄及び移送を、品質の低下をもたらすこ
となく効果的に行うことができ、かつ経済的に有利なポ
リアリーレンスルフィドの製造方法を提供することを目
的とするものである。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、重縮合槽及び
自動界面制御システムとそれに連動する洗浄液抜き出し
バルブとを備えた複数の直列に配設されてなる液−液分
離槽を具備し、かつ最終段の液−液分離槽の排出ライン
以外には重縮合液及び重縮合液と洗浄液との混合液を移
送するラインにバルブを設置していない、重縮合系と洗
浄・分離系とが一体化した加圧反応装置を用いることに
より、その目的を達成しうることを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。すなわ
ち、本発明は、アルカリ金属硫化物とジハロゲノ芳香族
化合物を重縮合させる工程と、重縮合液を洗浄用液で洗
浄し次いで液−液分離する多段の洗浄・分離工程を有す
るポリアリーレンスルフィドの製造方法において、
(A)重縮合槽及び(B)自動界面制御システムとそれ
に連動する洗浄液抜き出しバルブとを備えた複数の直列
に配設されてなる液−液分離槽を具備し、かつ最終段の
液−液分離槽の排出ライン以外には重縮合液及び重縮合
液と洗浄液との混合液を移送するラインにバルブを設置
していない、重縮合系と洗浄・分離系とが一体化した加
圧反応装置を用いることを特徴とするポリアリーレンス
ルフィドの製造方法を提供するのものである。
ポリアリーレンスルフィドは、例えば、構造式−Ar−
S−(ただしArはアリーレン基)で示される繰り返し
単位を70モル%以上有する重合体である。その代表的
なものは、下記一般式(I)
基、アルコキシル基、フェニル基、カルボン酸/金属
塩、アミノ基、ニトロ基、フッ素,塩素,臭素等のハロ
ゲン原子から選ばれる置換基であり、mは0〜4の整数
である。また、nは平均重合度を示し10〜200の範
囲である)で示される繰り返し単位を70モル%以上有
するポリフェニレンスルフィドを挙げることができる。
造法により実質上線状で分岐、架橋構造を有しない分子
構造のものと、分岐や架橋構造を有する構造のものが知
られているが、本発明の製造方法はその何れのタイプの
ものについても有効である。ポリアリーレンスルフィド
としては、繰り返し単位としてp−フェニレンスルフィ
ド単位を70モル%以上、さらに好ましくは80モル%
以上有するホモポリマーまたはコポリマーが挙げられ
る。共重合構成単位としては、例えばm−フェニレンス
ルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、p,
p' −ジフェニレンケトンスルフィド単位、p,p' −
ジフェニレンスルホンスルフィド単位、p,p' −ビフ
ェニレンスルフィド単位、p,p' −ジフェニレンエー
テルスルフィド単位、p,p' −ジフェニレンメチレン
スルフィド単位、p,p' −ジフェニレンクメニルスル
フィド単位、ナフチレンスルフィド単位などが挙げられ
る。また、本発明に係るポリアリーレンスルフィドとし
ては、前記の実質上線状ポリマーの他に、モノマーの一
部分として3個以上の官能基を有するモノマーを少量混
合使用して重合した分岐または架橋ポリアリーレンスル
フィドや、また、これを前記の線状ポリマーにブレンド
した配合ポリマーも対象とすることができる。
アルカリ金属硫化物とジハロゲノ芳香族化合物が用いら
れる。ここで、ジハロゲノ芳香族化合物としては、例え
ばm−ジハロベンゼン,p−ジハロベンゼン等のジハロ
ゲノベンゼン類;2,3−ジハロトルエン,2,5−ジ
ハロトルエン,2,6−ジハロトルエン,3,4−ジハ
ロトルエン,2,5−ジハロキシレン,1−エチル−
2,5−ジハロベンゼン,1,2,4,5−テトラメチ
ル−3,6−ジハロベンゼン,1−ノルマルヘキシル−
2,5−ジハロベンゼン,1−シクロヘキシル−2,5
−ジハロベンゼンなどのジハロゲノアルキル置換ベンゼ
ン類又はジハロゲノシクロアルキル置換ベンゼン類;1
−フェニル−2,5−ジハロベンゼン,1−ベンジル−
2,5−ジハロベンゼン,1−p−トルイル−2,5−
ジハロベンゼン等のジハロゲノアリール置換ベンゼン
類;4,4’−ジハロビフェニル等のジハロゲノビフェ
ニル類;1,4−ジハロナフタレン,1,6−ジハロナ
フタレン,2,6−ジハロナフタレン等のジハロゲノナ
フタレン類などが挙げられる。
ば硫化ナトリウム,硫化リチウム,硫化カリウムなどが
挙げられ、これらは一種を単独で用いてもよく、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。また、アルカリ土類金
属硫化物や他の硫黄源を併用することもできる。本発明
においては、特に硫化リチウムが好適である。前記のジ
ハロゲノ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物との重縮合
反応は、通常極性溶媒中で実施される。この際用いられ
る極性溶媒としては、一般にアミド化合物,ラクタム化
合物, 尿素化合物,有機イオウ化合物,環状有機リン化
合物などの極性有機化合物を挙げることができる。これ
らの極性有機化合物のうち、前記アミド化合物として
は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−
ジエチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミ
ド,N,N−ジエチルアセトアミド,N,N−ジプロピ
ルアセトアミド,N,N−ジメチル安息香酸アミド等を
挙げることができる。
ば、カプロラクタム,N−メチルカプロラクタム,N−
エチルカプロラクタム,N−イソプロピルカプロラクタ
ム,N−イソブチルカプロラクタム,N−ノルマルプロ
ピルカプロラクタム,N−ノルマルブチルカプロラクタ
ム,N−シクロヘキシルカプロラクタム等のN−アルキ
ルカプロラクタム類,N−メチル−2−ピロリドン(N
MP),N−エチル−2−ピロリドン,N−イソプロピ
ル−2−ピロリドン,N−イソブチル−2−ピロリド
ン,N−ノルマルプロピル−2−ピロリドン,N−ノル
マルブチル−2−ピロリドン,N−シクロヘキシル−2
−ピロリドン,N−メチル−3−メチル−2−ピロリド
ン,N−エチル−3−メチル−2−ピロリドン,N−メ
チル−3,4,5−トリメチル−2−ピロリドン,N−
メチル−2−ピペリドン,N−エチル−2−ピペリド
ン,N−イソプロピル−2−ピペリドン,N−メチル−
6−メチル−2−ピペリドン,N−メチル−3−エチル
−2−ピペリドンなどを挙げることができる。また、前
記尿素化合物としては、例えば、テトラメチル尿素,
N,N' −ジメチルエチレン尿素,N,N' −ジメチル
プロピレン尿素などを挙げることができる。
例えば、ジメチルスルホキシド,ジエチルスルホキシ
ド,ジフェニルスルホン,1−メチル−1−オキソスル
ホラン,1−エチル−1−オキソスルホラン,1−フェ
ニル−1−オキソスルホランなどを、また、前記環式有
機リン化合物としては、たとえば、1−メチル−1−オ
キソホスホラン,1−ノルマルプロピル−1−オキソホ
スホラン,1−フェニル−1−オキソホスホランなどを
挙げることができる。これら各種の極性有機化合物は、
それぞれ一種を単独で、または二種以上を混合して、さ
らには、本発明の目的に支障のない他の溶媒成分と混合
して、前記極性溶媒として使用することができる。前記
各種の極性溶媒の中でも、好ましいのはN−アルキルカ
プロラクタム及びN−アルキルピロリドンであり、特に
好ましいのはN−メチル−2−ピロリドンである。
ない範囲で、コモノマー、分岐剤,末端停止剤などを、
前記ジハロゲノ化合物と併用してもよい。コモノマーと
しては、2,3−ジクロロフェノール、2,3−ジブロ
モフェノール、2,4−ジクロロフェノール、2,4−
ジブロモフェノール、2,5−ジクロロフェノール、
2,5−ジブロモフェノール、2,4−ジクロロアニリ
ン、2,4−ジブロモアニリン、2,5−ジクロロアニ
リン、2,5−ジブロモアニリン、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジブロモ
−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジブ
ロモ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ジ(3−ク
ロロ−4アミノ)フェニルメタン、m−ジクロロベンゼ
ン、m−ジブロモベンゼン、o−ジクロロベンゼン、o
−ジブロモベンゼン、4,4’−ジクロロジフェニルエ
−テル、4,4’−ジクロロジフェニルルホン等が挙げ
られる。また、分岐剤としては、1,2,4−トリクロ
ロベンゼン、1,3,5−トリクロベンゼン、1,2,
3−トリクロロベンゼン等が挙げられる。末端停止剤と
しては、p−ブロモフェノール、m−ブロモフェノー
ル、o−ブロモフェノール、p−クロロフェノール、m
−クロロフェノール、o−クロロフェノール、p−フル
オロフェノール、m−フルオロフェノール、o−フルオ
ロフェノール、p−ヨードフェノール、m−ヨードフェ
ノール、o−ヨードフェノール等のハロゲン化フェノー
ルなどが挙げられ、中でもp−ブロモフェノール、p−
クロロフェノールが好ましい。
としては、ジハロゲノ化合物を、アルカリ金属硫化物に
対してモル比で0.8〜1.2の割合で用いることが好まし
く、より好ましくは0.9〜1.1、特に好ましくは0.95
〜1.05である。このモル比が0.8〜1.2の範囲を逸脱
すると、高分子量のポリアリーレンスルフィドを得るこ
とができないおそれがある。本発明においては、極性溶
媒に対するアルカリ金属硫化物の溶解性を向上させる目
的で、反応系に水を添加することができる。この水の添
加量は、アルカリ金属硫化物に対してモル比で0.05〜
4.0とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜3.
0、特に好ましくは0.15〜2.5である。このモル比が
0.05未満であると、反応が不十分となるおそれがあ
り、4.0を超えると、高分子量のポリアリーレンスルフ
ィドを得ることができないおそれがある。
を、反応系が100℃以上となる条件下で添加すること
が好ましいが、100〜270℃がより好ましく、さら
に好ましくは150〜260℃、特に好ましくは180
〜240℃である。この温度が100℃未満では、得ら
れるポリアリーレンスルフィドの熱安定性が低下するお
それがあり、270℃を超えると、反応が急激に進行す
るため、高分子量のポリアリーレンスルフィドを得るこ
とができない場合がある。なお、水の一部を添加する場
合、反応に必要な水の残りの部分は、あらかじめアルカ
リ金属硫化物とジハロゲノ芳香族化合物ともに反応器に
仕込んでおいてもよい。本発明においては、水の全部を
高温で添加することが好ましい。また、水は、極性溶媒
とともに加熱して供給してもよい。水は、蒸留水が好ま
しい。水の投入方法としては、密閉ボンベに水と極性溶
媒との混合物を入れ、オートクレーブにループ型に取り
付け、圧力をバランスさせ、重力の作用により水を落と
す方法を採用することができる。
に前記原料以外に、アルカリ金属化合物等の金属水酸化
物、アルカリ金属N−メチルアミノ酪酸塩等の金属N−
メチルアミノ酪酸塩を添加してもよい。これらの添加物
使用量は、アルカリ金属硫化物に対してモル比で0.01
〜1.0とすることが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.8、特に好ましくは0.1〜0.6である。本発明におけ
る重縮合反応においては、前記のようにして水を添加し
た後、230〜290℃程度、好ましくは240〜28
0℃、より好ましくは250〜270℃における一段反
応を行ってもよく、重縮合の前に、180〜230℃程
度、好ましくは190〜220℃、より好ましくは19
5〜215℃において予備重合を行ってもよい。重縮合
の反応時間は、通常0.5〜10時間、好ましくは1.0〜
10時間、より好ましくは1.5〜10時間である。この
反応時間が0.5時間未満であると、反応が不十分となる
ため、分子量が十分に高くならないおそれがあり、ま
た、反応時間が10時間を超えても特に効果が得られる
ものでもない。また、重縮合槽としては、回分式及び連
続式のいずれも用いることができるが、本発明において
は、連続式のものが好ましい。
方法においては、このようなアルカリ金属硫化物とジハ
ロゲノ芳香族化合物を重縮合させる工程と、重縮合液を
洗浄用液で洗浄し次いで液−液分離する多段の洗浄・分
離工程を有しており、そして反応装置として、(A)重
縮合槽及び(B)自動界面制御システムとそれに連動す
る洗浄液抜き出しバルブとを備えた複数の直列に配設さ
れてなる液−液分離槽を具備し、かつ最終段の液−液分
離槽の排出ライン以外には重縮合液及び重縮合液と洗浄
液との混合液を移送するラインにバルブを設置していな
い、重縮合系と洗浄・分離系とが一体化した加圧反応装
置が用いられる。図1は、本発明の製造方法における一
例の工程概略図であり、洗浄操作を3段で行い、液−液
分離槽が直列に3基配設された例を示す。重縮合液の洗
浄操作は、通常1〜10段程度で実施されるが、好まし
くは2〜4段である。
なるプレポリマーは、連続的に重縮合槽1に供給され、
前述の条件で重縮合反応が行われる。重縮合液は、重縮
合槽1の液面を、液−液分離槽2cの排出ラインに設け
られた制御バルブ6によって制御しながら、該重縮合槽
1から、連続的に排出され、洗浄用液Aと共に、配管4
a中に設置されたスタティックミキサーなどの洗浄機構
3aを通って液−液分離槽2aに供給される。この液−
液分離槽2aには、自動界面制御システム(LIC)と
それに連動する洗浄液抜き出しバルブ5aが取り付けら
れており、重縮合液と洗浄液の界面(重縮合液が下層
で、洗浄液が上層である。)を制御しながら、洗浄液は
配管7a及び洗浄液抜き出しバルブ5aを通って系外へ
排出される。
部から排出され、洗浄用液Aと共に、配管4b中に設置
されたスタティックミキサーなどの洗浄機構3bを通っ
て液−液分離槽2bに供給される。この液−液分離槽2
bには、前記液−液分離槽2aと同様に、自動界面制御
システム(LIC)とそれに連動する洗浄液抜き出しバ
ルブ5bが取り付けられており、重縮合液と洗浄液の界
面を制御しながら、洗浄液は配管7b及び洗浄液抜き出
しバルブ5bを通って系外へ排出される。一方、重縮合
液は、液−液分離槽2bの下部から排出され、洗浄用液
Aと共に、配管4c中に設置されたスタティックミキサ
ーなどの洗浄機構3cを通って液−液分離槽2cに供給
される。この液−液分離槽2cにも、前記液−液分離槽
2a,2bと同様に、自動界面制御システム(LIC)
とそれに連動する洗浄液抜き出しバルブ5cが取付けら
れており、重縮合液と洗浄液の界面を制御しながら、洗
浄液は配管7c及び洗浄液抜き出しバルブ5cを通って
系外へ排出され、一方、重縮合液は、液−液分離槽2c
の下部から排出され、配管4d及び重縮合槽1の液面制
御バルブ6を通って、系外へ排出され、例えば押出機な
どに供給される。なお、図1において、Ba,Bb及び
Bcは、それぞれ系外へ排出される洗浄液である。この
ような洗浄操作により、製品ポリマー中のアルカリ金属
の濃度を10ppm以下に低減することが可能である。
クミキサーなどの洗浄機構が設置されている例を示した
が、該洗浄機構としては、洗浄用液と重縮合液が充分に
混合して、重縮合液の洗浄を良好に行うことのできる機
構であれば、配管中に限らず、例えば洗浄槽などを設置
してもよい。本発明においては、前記の重縮合系と洗浄
・分離系とが一体化しており、加圧下に重縮合反応及び
洗浄・分離操作が行われる。洗浄用液としては、N−メ
チル−2−ピロリドンと水との混合液が好ましく、その
混合割合は、通常重量比で9.5:0.5〜5:5、好まし
くは9:1〜6:4の範囲である。また、各洗浄系にお
ける上記洗浄用液と重縮合液との割合は、通常1:1〜
10:1、好ましくは2:1〜5:1の範囲である。さ
らに、洗浄・分離温度は、220〜280℃程度、好ま
しくは250〜265℃の範囲であり、重縮合反応系及
び洗浄・分離系の圧力は、通常0.5〜5MPa、好まし
くは1〜4MPaの範囲である。
と洗浄液との混合液を移送する配管(図1において、配
管4a,4c及び4d)並びに液−液分離槽(図1にお
いて、2a,2b及び2c)は、高温に保持するため
に、ジャケット構造が必要であり、配管においては二重
管構造とする。また、洗浄液ラインは、配管を二重管構
造にしなくてもよいが、洗浄液には、低分子量のポリア
リーレンスルフィドが微量ではあるが含まれているため
に、洗浄液ラインの配管も二重管構造にするのが好まし
い。また、重縮合液及び重縮合液と洗浄液との混合液を
移送する配管並びに液・液分離槽は、220℃以上の耐
熱性を有し、かつ0.5MPa以上の耐圧を有すると共
に、反応中に生成するアルカリ金属ハロゲン化物に対し
て、耐食性を有する材料で構成されていることが肝要で
ある。この耐食性を有する材料としては、重縮合液中
に、配管材料成分が実質上溶出しないものであればよ
く、特に制限されず、様々な材料を用いることができる
が、例えばSUS 316L,SCS14,SUS32
9J4Lなどのステンレス鋼、ハステロイ合金、チタン
及びチタン合金が好ましく、特にハステロイ合金、チタ
ン及びチタン合金が好ましい。また、材料は、配管及び
液・液分離槽とで異なっていてもよい。
排出ライン以外には、重縮合液及び重縮合液と洗浄液と
の混合液を移送するラインにバルブを設置しないで、運
転することにある。これによって、重縮合液などの移送
を安定して実施することができると共に、固化温度に近
い温度に制御しての運転が可能であるので、製品の品質
を大幅に向上させることができる。さらに、設備費を低
減し得るというメリットもある。これに対し、従来の方
法は、図2で示すように、各液−液分離槽からの重縮合
液の排出ラインに、該液−液分離槽における重縮合液と
洗浄液の界面を制御するバルブが設けられている。
の製造方法における一例の工程概略図であって、前記図
1で示す本発明の方法における工程概略図とは異なり、
各液−液分離槽2a,2b,2cには、圧力制御システ
ム(PIC)とそれに連動する洗浄液抜き出しバルブ
5’a 、5’b、5’c、並びに界面制御システム(L
IC)とそれに連動する重縮合液抜き出しバルブ6a,
6b,6cが設置されている。なお、その他の符号は図
1と同様である。このように、従来の方法では、重縮合
液の移送ラインに制御バルブが設けられており、そして
このバルブは、当然ジャケット構造のものを用いている
にもかかわらず、絞り構造を有する複雑な形状であるた
めに、配管に比べてどうしても放熱しやすく、重縮合液
の固化・閉塞が発生しやすい。これを防ぐためには、固
化・温度よりかなり高い温度で運転せねばならず、その
結果、製品の品質が低下するのを免れないという問題が
あった。本発明の方法によれば、このような問題を容易
に解決することができる。本発明においては、最終段で
洗浄処理された重縮合液は、通常脱揮機能付押出機に導
かれ、付着している洗浄用液が除去されたのち、ペレッ
ト化され、製品となる。
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 (1)プレポリマーの調製 攪拌翼を備えた容量1m3 のプレポリマー調製槽に、N
−メチル−2−ピロリドン554kg及び水酸化リチウ
ム一水塩(LiOH・1H2 O)100kgを仕込み、
昇温して140℃に保ち、水酸化リチウム一水塩中に含
まれる水を除去した。次いで、130℃に保持したま
ま、気体状の硫化水素を65キロリットル(標準状態)
吹き込んだ。この操作により、水硫化リチウムを下記反
応式(II)の反応により合成した。 LiOH+H2 S→LiSH+H2 O ・・・(II) 次に、硫化水素の吹き込みを停止し、プレポリマー調製
槽内の液温を205℃まで昇温した。この昇温に伴い、
硫化水素を吹き込んだ際に副生する水を留去すると共
に、下記反応式(III) の反応を進行させた。 2LiSH→Li2 S+H2 S ・・・(III)
143kgを投入し、さらに純水5.3kgを投入し、2
10℃で3時間加熱して予備縮合を行ったのち、90℃
まで冷却し、プレポリマーを調製した。 (2)ポリフェニレンフルフィドの製造 図1に示す工程概略図に従ってポリフェニレンフルフィ
ドを製造した。上記(1)で得たプレポリマーを、15.
0kg/hrの速度で重縮合槽(1段連続攪拌槽型反応
器)1に連続的に供給して、260℃で重縮合反応を行
い、ポリフェニレンスルフィドを合成した。
−メチル−2−ピロリドンと水の重量比4:1の混合物
からなる洗浄用液Aを4倍重量の割合で加え、スタティ
クミキサー3aにて260℃で洗浄したのち、これを液
−液分離槽2aに導いた。液−液分離槽2aにおいて、
重縮合液と洗浄液の界面を制御しながら、洗浄液を洗浄
液抜き出しバルブ5aより、系外へ排出すると共に、液
−液分離槽2aの下部から重縮合液を排出した。この重
縮合液を上記と同様にして、合計3段の洗浄操作を行っ
たのち、洗浄を終了した重縮合液を脱揮機能付押出機に
導き、付着した洗浄用液を除去したのち、水冷しペレッ
ト化して製品を得た。製品の生産量は約2kg/hrで
あった。また、系内の圧力は、約2.5MPaであり、な
んのトラブルもなく、300時間連続運転することがで
きた。
クロロナフタレンに0.4g/デシリットル濃度になるよ
うに溶解し、206℃の温度でウベローデ粘度計を使用
して粘度を測定した。その結果、原料の比率を調整する
ことによい、ηinh =0.15〜0.31の範囲で製造でき
る条件を見出した。また、ポリマー中のLiは、ICP
−AES装置(誘導結合高周波プラズマ発光分光分析装
置)を用いて分析した結果、洗浄系条件を適性条件にす
ることにより、10ppm以下に制御できる運転条件を
見出した。さらに、重縮合液と洗浄液の界面を自動制御
することにより、運転は、運転員の操作をほとんど要す
る必要がなく、安定した自動運転が実施できることも分
かった。
ポリフェニレンスルフィドを製造した。ジャケット温度
265℃、液−液分離槽内温260℃に制御して運転を
行ったところ、重縮合液移送配管途中に設置された界面
制御バルブにて閉塞現象が頻発し、運転継続が不可能で
あった。制御バルブの表面温度を熱電対により計測する
と、235℃まで低下していることが判明した。
ポリアリーレンスルフィドを製造した。ジャケット温度
280℃、液−液分離槽内温275℃に制御して運転を
行ったところ、比較例1で見られるような閉塞現象はな
くなったが、重縮合槽出口ポリマーの分子量の指標であ
るηinh は0.28であったのに対し、ペレット化した製
品のηinh は0.18にに低下していた。
スルフィドを製造するに際し、重縮合液による移送ライ
ンの固化・閉塞を防止し、該重縮合液の洗浄及び移送
を、品質の低下をもたらすことなく、効果的に行うこと
ができると共に、設備費の低減が可能である。
法における一例の工程概略図である。
における一例の工程概略図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 アルカリ金属硫化物とジハロゲノ芳香族
化合物を重縮合させる工程と、重縮合液を洗浄用液で洗
浄し次いで液−液分離する多段の洗浄・分離工程を有す
るポリアリーレンスルフィドの製造方法において、
(A)重縮合槽及び(B)自動界面制御システムとそれ
に連動する洗浄液抜き出しバルブとを備えた複数の直列
に配設されてなる液−液分離槽を具備し、かつ最終段の
液−液分離槽の排出ライン以外には重縮合液及び重縮合
液と洗浄液との混合液を移送するラインにバルブを設置
していない、重縮合系と洗浄・分離系とが一体化した加
圧反応装置を用いることを特徴とするポリアリーレンス
ルフィドの製造方法。 - 【請求項2】 加圧反応装置が、(A)重縮合槽及び
(B)自動界面制御システムとそれに連動する洗浄液抜
き出しバルブとを備えた複数の直列に配設されてなる液
−液分離槽に加えて、(C)各液−液分離槽の供給ライ
ンに、配管中で重縮合液を洗浄するための機構を具備し
たものである請求項1に記載のポリアリーレンスルフィ
ドの製造方法。 - 【請求項3】 洗浄用液がN−メチル−2−ピロリドン
と水との混合液である請求項1又は2に記載のポリアリ
ーレンスルフィドの製造方法。 - 【請求項4】 洗浄用液と重縮合液との割合が、重量比
で1:1〜10:1である請求項1〜3のいずれかに記
載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。 - 【請求項5】 洗浄・分離温度が220〜280℃であ
る請求項1〜4のいずれかに記載のポリアリーレンスル
フィドの製造方法。 - 【請求項6】 重縮合反応系及び洗浄・分離系の圧力が
0.5〜5MPaである請求項1〜5のいずれかに記載
のポリアリーレンスルフィドの製造方法。 - 【請求項7】 ポリアリーレンスルフィドがポリフェニ
レンスルフィドである請求項1〜6のいずれかに記載の
ポリアリーレンスルフィドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001022895A JP2002226585A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2002226585A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008531791A (ja) * | 2005-02-22 | 2008-08-14 | シェブロン フィリップス ケミカル カンパニー エルピー | ポリフェニレンサルファイドの製造における推定水分分析 |
US10179849B2 (en) | 2014-10-31 | 2019-01-15 | Toray Industries, Inc. | Polyester resin composition and method for producing the same |
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2001
- 2001-01-31 JP JP2001022895A patent/JP2002226585A/ja active Pending
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