JP2002226510A - 超高メルトフロー・ポリプロピレン樹脂 - Google Patents

超高メルトフロー・ポリプロピレン樹脂

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JP2002226510A
JP2002226510A JP2002006587A JP2002006587A JP2002226510A JP 2002226510 A JP2002226510 A JP 2002226510A JP 2002006587 A JP2002006587 A JP 2002006587A JP 2002006587 A JP2002006587 A JP 2002006587A JP 2002226510 A JP2002226510 A JP 2002226510A
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melt flow
catalyst
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polymer
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Kenneth Paul Blackmon
ケネス・ポール・ブラツクモン
Luis Barthel-Rosa
ルイス・バーセル−ローザ
David J Rauscher
デイビツド・ジエイ・ローシヤー
Michel Daumerie
マイケル・ドーメリー
Shabbir Ahmedbhai Malbari
シヤビア・アーメドバイ・マルバリ
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Fina Technology Inc
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    • C08F10/04Monomers containing three or four carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キシレン可溶分が少ない超高メルトフロー・
ポリプロピレンの製造法を提供する。 【解決手段】 プロピレンを重合させるためにジエーテ
ル内部供与体含有チーグラー−ナッタ触媒系が使用され
る。製造されたポリプロピレンはメルトフロー値が少な
くとも約300g/10分で、キシレン可溶分が約3.
5%以下であり、過酸化物を含んでいない。この触媒系
はまたフタレート内部供与体を含んでいることができ
る。本発明に従えば、キシレン可溶分を著しく増加させ
ることなく外部供与体の量を減少させるかまたはこれを
無くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は2001年1月12日付けの米国
特許暫定出願60/261,705号の利益を請求す
る。
【0002】
【技術的分野】本発明は一般にポリプロピレンの製造
法、特に超高メルトフロー・ポリプロピレン樹脂、さら
に特定的にはキシレン可溶分の低い超高メルトフロー・
ポリプロピレン樹脂の製造法に関する。
【0003】
【本発明の背景】熱可塑性オレフィン重合体、例えば直
鎖ポリエチレン、ポリプロピレンおよびオレフィン共重
合体は、単量体を適切な触媒と共に反応器の中に導入し
てオレフィン単独重合体または共重合体をつくる重合反
応により製造される。触媒反応器から重合体を取り出
し、適切な処理工程を行った後、熱可塑性の塊を押出し
機およびダイス型機構を通して押出し、重合体を粒子の
形、通常はペレットまたは粒状物の形で原料として製造
する。最終的にはこの重合体粒子を加熱して処理を行
い、所望の最終製品にする。
【0004】メルトフローは或る条件下において重合体
が流動し得る能力の目安である。この値は典型的にはメ
ルトフロー・インデックスとして測定されるが、これは
特定の条件下において重合体が一定時間内に流れる量で
ある。典型的なメルトフローの測定単位はg/10分で
ある。メルトフローによって重合体樹脂の加工性、例え
ば重合体樹脂を軟化または熔融させることが必要な場合
の押出し性または成形性の指標が与えられる。メルトフ
ローが低い重合体樹脂は、最初重合させた後、その加工
性を改善するためにさらに変性する必要がある。このよ
うな変性は典型的には制御されたレオロジー(CR)法
によって行われ、この場合通常は過酸化物を添加して重
合体の分子量を低下させ、これによって流動性を改善す
る。しかしこの二次処理はさらに処理工程を増加させ製
造コストを上昇させる。また制御されたレオロジー法は
重合体を劣化させ過酸化物残渣を残留させるので、その
使用は或る種の用途に限られている。ここで「過酸化物
残渣」という言葉は過酸化物の分会生成物および反応生
成物、例えばt−ブチルアルコール、典型的にはCR法
で変性された重合体の中に見出だされる過酸化物並びに
未反応の過酸化物を意味するものとする。
【0005】ポリプロピレンは立体特異性重合体として
最もしばしば製造されている。立体特異性重合体は空間
中において分子が一定の配列をしている。例えばアイソ
タクティックおよびシンジオタクティックのプロピレン
重合体は両方とも立体特異性重合体である。アイソタク
ティック・ポリプロピレンは側鎖のメチル機のすべてが
重合鎖の上または下を向いていることを特徴としてい
る。アイソタクティック・ポリプロピレンは下記の化学
式によって例示することができる。
【0006】
【化1】
【0007】この構造は極めて結晶性の高い重合体分子
を与える。Fisherの投影式を用いると、アイソタ
クティック・ポリプロピレンの立体化学的な連鎖は下記
式(2)のように書くことができる。
【0008】
【化2】
【0009】この構造を記述する他の方法はNMRによ
る方法である。1個のアイソタクティックな側鎖基に対
するBoveyのNMRによる命名法は...mmm
m...であり、ここで”m”は「メソ」ダイヤッド、
即ち重合鎖の面の同じ側に順次存在するメチル基を表
す。当業界に公知のように、この重合鎖の構造が変形し
たり反転したりすると重合体のアイソタクティック性お
よび結晶性が低下する。
【0010】通常のZiegler−Natta触媒
は、遷移金属のハロゲン化物と金属のアルキル化物また
は水素化物とから得られる立体特異性をもった錯体であ
り、アイソタクティック・ポリオレフィンの製造に用い
られる。オレフィン重合用のZiegler−Natt
a触媒は当業界において公知である。このZiegle
r−Natta触媒は遷移金属、例えばチタン、クロム
またはバナジンのハロゲン化物と、共触媒としての金属
の水素化物および/または金属のアルキル化物、典型的
には有機アルミニウム化合物とから誘導される。この触
媒は通常マグネシウム化合物上に担持されたハロゲン化
チタンから構成されている。例えば両方ともMayer
等による米国特許4,298,718号および同4,5
44,717号に記載されたような、活性をもった二ハ
ロゲン化マグネシウム、例えば二塩化マグネシウムまた
は二臭化マグネシウム上に担持された四塩化チタン(T
iCl4)のようなZiegler−Natta触媒が
担持触媒である。担体としてはシリカも使用される。こ
の担持された触媒は、例えばアルキルアルミニウム化合
物、例えばトリエチルアルミニウム(TEAL)、トリ
メチルアルミニウム(TMA)およびトリイソブチルア
ルミニウム(TIBAL)のような共触媒と組み合わせ
て使用することができる。
【0011】超高メルトフロー(UHMF、ultra
high melt flow)ポリプロピレンは一
般に約300g/10分より高いメルトフロー値をもっ
ている。UHMF重合体の製造は初期の重合の際に達成
され、二次処理を必要としない、この方法では通常重合
反応の間水素を添加する。しかし重合反応器の中で水素
の濃度が上昇すると、過剰のキシレン可溶分が生成する
可能性があり、このことは多くの場合望ましくない。装
置および処理方法の限界によっても重合反応中に使用で
きる水素の量が限定される。
【0012】重合中に超高メルトフロー生成物を製造す
ることは所望のメルトフロー値とキシレン可溶分との間
で微妙なバランスをとることを含む一つの挑戦である。
キシレン可溶分は重合体の結晶性または立体規則性、或
いは前述のアイソタクティック重合体に見られるmmm
mペンタッド・レベルからのずれの目安になる。水素の
濃度が上昇するとキシレン可溶分の高いものが生じるか
ら、外部供与体を用いてキシレン可溶分のレベルを相殺
または減少させる。外部供与体は、この反応から得られ
るアタクティックな即ち立体規則性をもたない重合体の
量をコントロールする立体選択性をもった制御剤として
作用し、キシレン可溶分の量を減少させる。外部供与体
の例としては、有機珪素化合物、例えばシクロヘキシル
メチルジメトキシシラン(CMDS)、ジシクロペンチ
ルジメトキシシラン(CPDS)、およびジイソプロピ
ルジメトキシシラン(DIDS)が含まれる。しかし外
部供与体は触媒の活性を減少させる傾向があり、また得
られた重合体のメルトフロー値を減少させる傾向をもっ
ている。所望の高いメルトフロー値をもちキシレン可溶
分が減少した重合体を得るためには、水素の濃度と外部
供与体の間で正確なバランスがとれていなければならな
い。従って外部供与体を用いてキシレン可溶分の少ない
超高メルトフロー重合体を得ることは極めて困難であ
り、正確なパラメータが保たれない場合低品質の或いは
許容できない材料が多量に生成することがしばしばであ
った。
【0013】
【本発明の概要】本発明においてはキシレン可溶分が少
ない超高メルトフローポリプロピレンを製造する方法が
提供される。この方法では、内部供与体を含むZieg
ler−Natta触媒系の存在下において反応区域の
内部でプロピレン単量体を重合させ、メルトフロー値が
少なくとも約300g/10分であり、キシレン可溶分
が約3.5%以下であるポリプロピレン生成物を得るこ
とが必要である。この触媒系は随時外部供与体またはフ
タレート内部供与体を含んでいることができる。この方
法は約0.3〜約1.1モル%の水素濃度で実施するこ
とができる。
【0014】本発明方法では、ジエーテルまたはポリエ
ーテル内部供与体を含むZiegler−Natta触
媒系の存在下において反応区域内でプロピレン単量体を
重合させ、過酸化物の残渣を含まず、メルトフロー値が
少なくとも約300g/10分であり、キシレン可溶分
が約3.5%以下であるポリプロピレン生成物をつくる
ことによってキシレン可溶分が減少した超高メルトフロ
ー・ポリプロピレンが製造される。この触媒系もフタレ
ート内部供与体を含んでいることができる。
【0015】
【本発明の詳細な説明】本発明およびその利点を完全に
理解するために、次に添付図面を参照して説明を行う。
【0016】本発明においては、プロピレンを重合させ
るためのジエーテルまたはポリエーテルをベースにした
内部電子供与体を含むZiegler−Natta触媒
はキシレン可溶分の低い超高メルトフロー重合体を与え
いることが見出だされた。超高メルトフロー値をもって
いると加工性が容易になり、制御されたレオロジー法に
よるような処理をさらに行う必要がないために、このこ
とは有利である。本明細書においては超高メルトフロー
値とは一般にASTM D1238−95で測定して3
00g/10分より大きいメルトフロー値を意味する。
Ziegler−Natta触媒は遷移金属、例えばチ
タン、クロムまたはバナジンのハロゲン化物から誘導さ
れるものである。ここでチタンが所望の金属である。こ
の遷移金属化合物の例にはTiCl4、TiBr4、Ti
O(C253Cl、Ti(OC253Cl、Ti(O
372Cl2、TiO(C6132Cl2、Ti(O
252Br2およびTi(OC1225)Cl3が含ま
れる。これらの遷移金属化合物は個々にまたは組み合わ
せて使用することができる。典型的なチタンの濃度は触
媒の約1.5〜約4重量%である。
【0017】遷移金属のハロゲン化物は共触媒としての
金属水素化物および/または金属アルキル、典型的には
有機アルミニウム化合物を組み合わせて用いられる。共
触媒は式AlR3のアルミニウムアルキルであることが
望ましい、ここでRは炭素数1〜8のアルキルであり、
Rは同一または相異なっている。適当なアルミニウムア
ルキルの例にはトリメチルアルミニウム(TMA)、ト
リエチルアルミニウム(TEAL)およびトリイソブチ
ルアルミニウム(TIBAL)がある。望ましいアルミ
ニウムアルキルはTEALである。
【0018】前記のように、Ziegler−Natt
a触媒は少なくとも1種のジエーテルまたはポリエーテ
ルをベースにした内部供与体を含み、これは単独でまた
は組み合わせて使用することができる。またZiegl
er−Natta触媒は随時フタレート内部供与体を含
んでいることができる。ジエーテルは一般式
【0019】
【化3】
【0020】で表すことができる。ここでR、R1およ
びR2は炭素数1〜18の直鎖または分岐したアルキ
ル、脂環式の基、アリール、アラルキルまたはアリール
アルキル基であり、R1およびR2は水素であることもで
き、Zは炭素、珪素またはゲルマニウム、望ましくは炭
素または珪素である。このような適当なジエーテル化合
物の例としては、2,2−ジイソブチル−1,3−ジメ
トキシプロパン、2−イソプロピル−2−イソペンチル
−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(シクロ
ヘキシルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、メチ
ル−フェニル−ジメトキシメチルシラン、ジフェニル−
ジメトキシメチルシラン、メチルシクロヘキシル−ジメ
トキシメチルシラン、ジ−t−ブチル−ジメトキシメチ
ルシラン、シクロヘキシル−t−ブチル−ジメトキシメ
チルシラン、およびイソプロピル−t−ブチル−ジメト
キシメチルシランが含まれる。適当なエーテルの他の例
は米国特許4,971,973号および同5,106,
807号に記載されている。これらの特許は参考のため
に添付されている。前述のように、他の内部供与体、例
えばフタル酸アルキル供与体(例えばフタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジイソブチル)も存在することができる。
このような供与体の例は米国特許5,945,366号
に記載されている。この特許は参考のために添付されて
いる。
【0021】これらの内部電子供与体は触媒の製造中に
添加し、また担体と組み合わせるか或いは他の方法で遷
移金属のハロゲン化物と錯化させることができる。ジエ
ーテルをベースにした内部供与体化合物を含むZieg
ler−Natta触媒は日本のMitsui Che
micals,Inc.製のMitsui RK−10
0およびMitsui RH−220として入手できる
ものである。RK−100触媒はさらにフタレート内部
供与体を含んでいる。このZiegler−Natta
触媒は典型的には担持触媒である。適当な担体材料はハ
ロゲン化マグネシウム、ジアルコキシマグネシウム、ハ
ロゲン化アルコキシマグネシウム、オキシハロゲン化マ
グネシウム、ジアルキルマグネシウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウムおよびマグネシウムのカルボン
酸塩のようなマグネシウム化合物を含んでいる。マグネ
シウムの典型的な濃度は触媒の重量の約12〜20%で
ある。RK−100触媒は約2.3%のチタンおよび約
17.3%のマグネシウムを含み、平均粒径は約13μ
である。RH−220触媒は約3.4%のチタンおよび
約14.5%のマグネシウムを含み、平均粒径は約16
μである。
【0022】またZiegler−Natta触媒は外
部供与体化合物と共に使用することができる。外部供与
体は典型的には有機珪素化合物である。外部電子供与体
は式SiRm(OR’)4-mで記述されるものであり、こ
こでRはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基ま
たはビニル基であり、R’はアルキル基であり、mは0
〜4であり、Rは同一または相異なることができ、R’
も同一または相異なることができる。外部電子供与体は
生成するアタクティックな形の重合体の量をコントロー
ルしてキシレン可溶分を減少させる立体規則性調節剤と
して作用する。有機珪素化合物である外部供与体の代表
的な例は、米国特許4,218,339号、同4,39
5,360号、同4,328,122号、同4,47
3,660号および同4,927,797号に記載され
ている。これらの特許は参考のために添付されている。
外部供与体の代表的な例にはシクロヘキシルメチルジメ
トキシシラン(CMDS)、ジシクロペンチルジメトキ
シシラン(CPDS)、ジイソプロピルジメトキシシラ
ン(DIDS)、シルロヘキシルイソプロピルジメトキ
シシラン(CIDS)およびジ−t−ブチルジメトキシ
シラン(DTDS)が含まれる。
【0023】しかし、外部供与体が使用できるとして
も、その使用は減少させてキシレン可溶分が少ない超高
メルトフロー重合体をつくることができることに注目さ
れたい。特記しない限り、本明細書においては単量体の
量に関するppmとして外部供与体の量を与えるものと
する。外部供与体の量は単量体に関し0〜約10ppm
に減少させることが望ましい。望ましくは約0〜約5p
pmの範囲で外部供与体を使用するが、約0〜約3pp
mがもっと望ましく、約0〜約1ppmがさらに望まし
く、さらになお約0〜約0.5ppmが望ましい。
【0024】公知のように、ポリプロピレンは、ヘキサ
ンのような溶媒の存在下において例えばループまたはC
STR反応器の中で行われるスラリ重合よるか、或いは
プロピレンを単量体および溶媒の両方として用いる典型
的なループ型の反応中で実施される塊状重合によって製
造することができる。またポリプロピレンは、典型的に
は流動ベッド反応器の中で実施されるプロピレンの気相
重合法によって製造することができる。典型的な塊状重
合においては、一般的に温度50〜90℃、圧力約40
0〜600psiで操作される1個またはそれ以上のル
ープ反応器を用いてプロピレンを重合させる。種々の触
媒成分、即ちZiegler−Natta触媒、共触
媒、外部供与体(存在するとしたら)を分子量調節剤
(例えば水素)と共に反応器に導入し、得られたポリプ
ロピレンの綿毛(fluff)または粉末を連続的に反
応器から取り出す。次いでこの綿毛を押出して所望のペ
レットにする。
【0025】ジエチルエーテル内部供与体成分を含むZ
iegler−Natta触媒をこのような内部供与体
を含まないZiegler−Natta触媒と比較し
た。その結果、ジエーテル含有触媒は高い活性、高い水
素応答性を示し、望ましい立体規則性をもつ重合体を与
える(外部供与体が存在しない場合でも)ことが示され
た。特にMitsui RK−100を、超高メルトフ
ロー重合体材料、特に綿毛材料のメルトフロー値が約3
50g/10分の重合体の製造に用いられてきた他のジ
エーテルを含まないZiegler−Natta触媒と
比較した。しかし内部供与体を含まない或る種の触媒は
比較的高い水素応答性を示し、これらの触媒を用いる
と、重合体のメルトフローとキシレン可溶分の濃度の間
に所望のバランスを得るのが困難なため、低品質の樹脂
が大量に生成した。
【0026】ジエーテルの内部供与体を含む触媒を使用
する塊状重合に対しては、単一のループ反応器の温度は
通常約50〜約100℃、特に約60〜約70℃に保た
れる。この温度を上昇させると、典型的には触媒の活性
が増加しキシレン可溶分が低下することに注目しなけれ
ばならない。水素の濃度は変えることができるが、通常
は樹脂の所望のメルトフロー値に依存して単量体に関し
約0.3〜約1.1モル%、特に約0.5〜約0.8モ
ル%に保たれる。特に注目すべきことは、例えば反応器
の圧力に関する制限または水素の溶解度に関する制約の
ために水素の濃度に限界がある場合に、本発明方法は特
別な用途が見出だされていることである。これは、ジエ
ーテル含有触媒が比較的高い水素応答性をもっているた
めである。従って水素濃度が約0.5〜約0.6モル%
の場合、また約0.4〜約0.5モル%の場合でも、極
めて良好な結果を得ることができる。
【0027】本発明に従って製造される超高メルトフロ
ー重合体は、重合後のメルトフロー値がASTM D1
238−95で測定して少なくとも300g/10分ま
たはそれ以上である重合体である。典型的なメルトフロ
ー値は約300g/10分〜約1000g/10分であ
り、約300g/10分〜約400g/10分の値は容
易に得ることができる。キシレン可溶分を低く保ちなが
ら約350g/10分より、また400g/10分より
も、さらに約1000g/10分よりも大きな値をも得
ることができる。また製造される重合体はキシレン可溶
分が約3.5%以下である特徴をもっており、メルトフ
ロー値を著しくは低下させずに約1〜3.5%のキシレ
ン可溶分をもつものは容易に得られ、2〜約3.5%の
キシレン可溶分をもつものはさらに容易に得ることがで
きる。本明細書において「プロピレン重合体」または
「ポリプロピレン」と言う言葉は、特記しない限りプロ
ピレンの単独重合体、或いは主としてプロピレンから成
り例えばエチレンのような他の共重合単量体の量は制限
され最高で重合体の0.5%以下、もっと典型的には重
合体の0.1%以下をなしている重合体を意味するもの
とする。
【0028】下記実施例により本発明を例示する。
【0029】実施例1〜5 実施例1〜5においては、Mitsui RK−10
0,Mitsui RH−220、およびここで触媒X
と名付けた内部にフタレートを含む通常のZiegle
r−Natta触媒を用いてプロピレンの重合の研究を
行った。この通常の触媒は約2.8重量%のチタンおよ
び約19.2重量%のマグネシウムを含み、平均の粒径
は10〜14μである。これらの触媒をCMDS、CP
DSおよびDIDSを含む種々の外部供与体の存在下に
おいて試験した。TEAL/供与体のモル比を10およ
び50にして水素濃度を0.09〜0.45モル%の間
で変化させた。表1にこの重合反応に使用した実験条件
を示す。
【0030】表1 触媒の評価に対する実験条件試薬 触媒: 10mg TEAL; 1.0mg 外部供与体: 0.10または0.02ミリモル Al/供与体: 10または50 水素: 0.09〜0.45モル%条件 温度: 70℃ 時間: 1時間 プロピレン: 1.4リットル(0.72kg) 予備重合: その場所で 実施例1触媒の活性 上記結果によれば、水素濃度が低く外部供与体の濃度が
高い場合にはRK−100の相対的な生産性は通常のZ
iegler−Natta触媒よりも約5〜30%低い
が、RH−200の相対的な生産性は通常のZiegl
er−Natta触媒よりも約1.5倍高いことが示さ
れた。しかし水素濃度がさらに高い(例えば0.45モ
ル%)と、RK−100の生産性は触媒Xよりも1.1
〜1.9倍高い。RH−220の生産性は水素濃度が高
い条件では触媒Xに比べ最大2倍高かった。従って容易
に明らかでなように、水素濃度が高い条件で、特に外部
供与体の濃度が低い場合、ジエーテルを含む触媒は活性
に利点をもっている。
【0031】実施例2メルトフローの性能 RK−100、RH−220および触媒X系の水素応答
性を供与体濃度の高い場合(Al/Siが50)および
低い場合(Al/Siが10)においてそれぞれ図1お
よび2並びに下記表2および3で比較した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】実験室での結果は重合体のメルトフローの
傾向を確立する上で極めて合理的ではあるが、経験によ
れば実際の製造におけるMFR(メルトフロー速度)は
或る条件下においては(即ち水素濃度が高く外部供与体
濃度が低い場合)通常実験室での結果に比べてかなり高
いことが予想される。このことは下記に説明する実際の
製造実験において確認される。実験室の結果から、ジエ
ーテルの内部供与体を含む触媒は或る条件下においては
(即ち供与体、水素濃度、供与体の選択に関し)対照と
なる触媒に比べかなり高いメルトフロー値を与えること
は明らかである。最高の水素濃度(0.45モル%)に
おいては、RK−100およびRH−220を用いてつ
くられた試料のメルトフロー値は約15〜50g/10
分の範囲にあり、他方標準的な触媒Xを用いてつくられ
たものは5〜10g/10分のメルトフロー値を与え
た。Al/Si比が50の場合(図1)も同様な結果が
得られた。ジエーテル内部供与体を含む触媒RK−10
0およびRH−220は最高の水素濃度において30〜
55g/10分のメルトフロー値をもつ重合体を生じる
が、触媒Xを用いてつくられた重合体の値は5〜20g
/10分であった。これらの結果からジエーテルの内部
供与体を含む触媒は比較的高い水素応答性をもつことは
明らかである。前記のようにジエーテル内部供与体を含
む触媒の活性もまた水素濃度が高い場合著しく増加す
る。
【0035】実施例3キシレン可溶分 水素濃度が低い場合(0.095モル%、図3)および
高い場合(0.45モル%、図4)における供与体の濃
度の関数としてキシレン可溶分の濃度をそれぞれ図3お
よび4、並びに下記表4および5に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】図3〜4から分かるように、キシレン可溶
分の濃度は供与体の濃度が増加すると共に減少する。供
与体の濃度が低い場合(Al/Siが50)、RK−1
00およびRH−220触媒はキシレン可溶分の濃度が
2.5〜3.5%の範囲のポリプロピレン重合体を与え
る。標準的な触媒Xも約1.5〜3.5%の範囲のキシ
レン可溶分濃度を与える。外部供与体なしでRK−10
0およびRH−220触媒を用いて重合の実験を行った
ことに注目されたい。外部供与体がない場合、キシレン
可溶分の濃度は比較的低い値(〜4%)に留まってい
る。比較のため標準的な触媒Xでは外部供与体がない場
合キシレン可溶分は20%よりも多かった(図示せ
ず)。これらの結果から、通常のフタレート含有Zie
gler−Natta触媒は、キシレン可溶分が極めて
過剰に生成する傾向があるため、外部供与体が非常に少
ない(または全く存在しない)場合超高メルトフロー樹
脂を得るためには使用できないことは明らかである。
【0039】実施例4綿毛粒子の大きさの分布 Mitsui RK−100、Mitsui RH−2
20および触媒Xを用いてつくられた選ばれた綿毛状材
料の粒径分布(PSD)を篩分析によって得た。水素濃
度が0.27モル%において種々の供与体(Al/Si
が50)を用いてつくられた重合体に対する結果を図5
に示す。
【0040】この結果から分かるように、Mitsui
RK−100およびMitsuiRH−220から得
られた綿毛粒子の粒径分布は、D50値が同様であるに
も拘わらず触媒Xの値よりも狭かった。またMitsu
i RK−100およびMitsui RH−220か
ら得られた綿毛粒子の粒径分布は種々の供与体並びに供
与体を存在させないでつくられた重合体に対して同様で
あった。Mitsui RK−100およびMitsu
i RH−220を用いて得られた綿毛試料の嵩密度
(〜0.44g/cc)は通常のZiegler−Na
tta触媒である触媒Xからつくられた密度(〜0.4
8g/cc)と同様であった。光学顕微鏡(20倍)の
結果からMitsui RK−100およびMitsu
i RH−220から得られた重合体の綿毛粒子の形状
は、触媒Xとは反対に、本来「クラスター」または「凝
集物」であって、外形は不規則であるか粒状である。
【0041】実施例5熱的性質および分子量の性質 種々の供与体を存在させてMitsui RK−10
0、Mitsui RH−220および触媒Xからつく
られた代表的な重合体の示差走査熱量測定法(DSC)
によって測定された熱的性質、およびゲル透過クロマト
グラフ法(GPC)によって測定された分子量の性質を
表6および7に示す。選ばれた試料はAl/Si比50
において水素濃度が0.27モル%でつくった。
【0042】
【表5】
【0043】DSCの結果から、ジエーテル内部供与体
を含む触媒を用い種々の供与体を存在させて(または存
在させないで)つくられた重合体は、同様な融点、再結
晶温度(107〜109℃)および再結晶熱(ΔHr)
を示すことが観測された。融解熱の値には若干の変動が
あり、CODSが最高のΔHm値(107.9J/g)
を示し、供与体がない場合が最低(83.2J/g)で
あった。
【0044】
【表6】
【0045】GPCの結果によれば、分子量(特にM
w)が小さい程重合体のメルトフローが大きいという期
待された傾向が示された。同等な触媒Xを用いて従来製
造されていた重合体に比べ、ジエーテル内部供与体を含
む触媒のRK−100およびRH−200を用いた場
合、比較的狭い分子量分布は得られることが注目され
る。
【0046】実施例6 ジエーテル内部供与体を含むZiegler−Natt
a触媒であるMitsui RK−100とCMDS外
部供与体とを用い、単一のループ塊状重合反応器中にお
いてプロピレンの重合に関し工場での試験を行った。こ
の試験に使用したRK−100触媒は2.3重量%のチ
タンおよび17.3重量%のマグネシウムを含んでい
た。典型的なプロピレン供給速度は10,000ポンド
/時間であった。始動時の製造条件は次の通りである: 水素濃度: 0.980モル% 供与体濃度: 2.4ppm 触媒濃度(TEAL): 135ppm 反応器の温度: 145°F(62.8℃) 固体分の割合: 33〜38%の範囲 重合中、水素濃度はMFが300〜400の範囲で得ら
れるように、そして最終的には0.544モル%に落着
くように調節した。この試験の間、CMDS供与体の濃
度を何回か減少させて触媒に対する供与体の応答を決定
した。共触媒の濃度は変化させなかった。特定的には供
与体の濃度を次のように減少させた:供与体を2.4p
pmから2ppmに減少 − キシレン可溶分に対する
影響はあったとしても極めて小さい。
【0047】供与体を2ppmから1.6ppmに減少
− キシレン可溶分は2.1〜2.6%の範囲に留ま
った。
【0048】供与体を1.6ppmから1.2ppmに
減少 − キシレン可溶分は2.1〜2.6%の範囲に
留まった。
【0049】供与体を1.2ppmから1ppmに減少
− キシレン可溶分は2.1〜2.6%の範囲に留ま
った。
【0050】供与体を1ppmから0.6ppmに減少
− キシレン可溶分は2.5〜2.9%の範囲に留ま
った。
【0051】外部供与体を0.6ppmに減少させた
後、綿毛試料をMg%に関して分析した結果、生産性が
約30%増加していることが示された。即ち低い供与体
濃度においては触媒の利点がさらに増加することが分か
った。
【0052】水素濃度(モル%×100)および供与体
の濃度、並びに対応する綿毛試料のメルトフロー値およ
びキシレン可溶分の主要な傾向を下記表8および図6に
示す。
【0053】 表8 RK−100触媒 水素濃度 0.540〜0.980モル% 綿毛状試料のメルトフロー範囲 280〜943g/10分 供与体の範囲 0.6〜2.4ppm キシレン可溶分 2.1〜3.2重量% 図6のプロットは所望の範囲のメルトフロー値を得るの
に必要な水素濃度、および供与体の変化に対する平らな
キシレン可溶分の応答を示している。このプロットから
明らかなように、安定な生産が達成される場合(ライン
・アウト(line out))、水素濃度が0.54
0モル%であるとそれに対応する綿毛の平均のMF値は
約350g/10分になり、供与体濃度が0.6ppm
の場合平均のキシレン可溶分は約2.8%であって、明
らかにジエーテルを含むMitsui RK−100触
媒が非常に高いメルトフロー値と比較的低いキシレン可
溶分の値との間で所望のバランスを与えることができる
能力を示している。
【0054】比較のために、通常のフタレート内部供与
体を含むZiegler−Natta触媒を用い、典型
的なUHMFの製造を行う際の水素濃度、綿毛のMF
値、供与体濃度およびキシレン可溶分に関する同様なプ
ロットを図7および下記表9に示す。ここで使用したZ
iegler−Natta触媒を触媒Yと名付ける。
【0055】表9 触媒Y 水素濃度 0.980モル% 綿毛のMF値 255〜380g/10分 供与体濃度範囲 2.2〜2.4ppm キシレン可溶分 2.4〜3.8重量% このプロットから、一定の供与体濃度2.4ppmにお
いて平均の綿毛状試料のメルトフロー値として約315
g/10分、キシレン可溶分として平均約3.1%(且
つキシレン可溶分が3.5%より大きい望ましくないレ
ベルにしばしば近づく値)を得るには、通常のZieg
ler−Natta触媒は約2倍の水素(0.980モ
ル%)が必要とすることが分かる。製造法の要約 各生成物に対する得られた綿毛、ペレットおよびキシレ
ン可溶分の結果を下記表10に掲げる。「Y」と名付け
られた生成物は通常のZiegler−Natta触媒
を用いてつくられた生成物であって、比較のために掲げ
た。表10には平均値が記載され、括弧の中にその範囲
が掲げられている。
【0056】
【表7】
【0057】上記の結果から明らかなように、ジエーテ
ル内部供与体を含むRK−100触媒は綿毛の望ましい
メルトフロー値(〜350g/10分)を与え、キシレ
ン可溶分は3%より少なかった。触媒の生産性 試験中、ジエーテル内部供与体を含む触媒RK−100
の生産性は通常のZiegler−Natta触媒を用
いてつくられた典型的なUHMFの生産性に比べ14%
高かった。
【0058】この試験全体に亙り、各供与体の濃度にお
いて綿毛状の試料を集め、マグネシウム含量を分析して
触媒の生産性を評価した。各供与体濃度において平均の
生産性(Mgの%に関し)を計算した。相対的な触媒の
生産性対供与体濃度の傾向を図8にプロットし、また下
記表11に掲げる。供与体濃度がその最高値2.4pp
mからその最低値0.6ppmに減少するにつれて、触
媒の生産性は%Mgによって測定して約30%だけ増加
することが見出された。
【0059】 表11 Rk−100および触媒”Y”の生産性 触媒 供与体、ppm 相対的な生産性 RK−100 0.6 1.3 0.8 1.2 1.0 1.1 1.2 1.0 1.6 1.1 2.0 0.9 2.4 1.0 触媒Y 2.4 1.0キシレン可溶分の制御 実験室での試験で、ジエーテル内部供与体を含む触媒R
K−100は外部供与体を加えない場合3.5〜4.5
%のキシレン可溶分を与えることが見出された。これに
対しフタレート内部供与体を含む現存の触媒系において
は、外部供与体を加えない場合20%よりも多いキシレ
ン可溶分を与え、「粘着性をもった」綿毛が得られる。
2週間に亙る全工場試験を通じ、RK−100に対する
キシレン可溶分は平均2.7%であった(90試料を分
析、範囲は2.1〜3.4)。比較のために典型的な”
Y”触媒では平均約3.2%のキシレン可溶分が得られ
た(39試料を分析、範囲は2.4〜4.1)。各供与
体濃度においてキシレン可溶分を一緒に平均し、図9に
示すように供与体濃度に対してプロットし、また結果を
表12に掲げる。
【0060】 表12 触媒 供与体、ppm キシレン可溶分の平均値 (重量%) RK−100 0.6 2.8 0.8 2.7 1.0 2.6 1.2 2.6 1.6 2.6 2.0 2.6 2.4 2.5 触媒Y 2.4 3.2 図9のプロットから分かるように、RK−100のキシ
レン可溶分の応答は供与体濃度が減少しても比較的平ら
であった。供与体濃度が2.4ppmから0.6ppm
に減少した際、キシレン可溶分の平均値は2.5〜3.
0%の範囲に留どまった。曲線を当てはめる解析法に基
づき、プロットされたデータは次式によって表される。
【0061】 y=13.961x2−5.546x+3.0923 (4) ここでyは重合体の重量に関するキシレン可溶分の平均
値、xは単量体の重量に関するppm単位の供与体の濃
度である。この式からキシレン可溶分は外部供与体の濃
度が0の場合約3.1%であると予測される。
【0062】綿毛試料のキャラクタリゼーション 試験中において、各種の生成物に対し綿毛のスポット試
料を採取し、熱的性質および分子量の性質を試験した。
その結果を典型的な触媒Yによる綿毛試料と共に下記表
13に示す。
【0063】
【表8】
【0064】上記結果から明らかなように、ジエーテル
内部供与体を含む触媒を用いて得られた綿毛は、同様な
メルトフロー値において、触媒Yを用いて得たものに比
べキシレン可溶分が少ない。またジエーテル内部供与体
を含む触媒を用いて得られた綿毛の熱的性質は単独重合
体のポリプロピレンに対する期待値の範囲に入り、触媒
Yで得られた綿毛の熱的性質とほぼ同等な値をもってい
る(Tm〜165℃、ΔHm〜100J/g、Tr〜11
0℃、ΔHr〜−110J/g)。反応器中の綿毛試料
(融解させずに押出してペレットにしたもの)の示差走
査熱量測定法(DSC)の曲線は共通して二つの融点を
与える肩を含んでいたが、ペレットの試料は一般に1個
の融点しか示さないことを注目すべきである。分子量の
データから、ジエーテル内部供与体を含む触媒からつく
られる綿毛の分子量分布(Dが約5.5〜5.8、D’
が約3.0〜3.2)は触媒Yから得られる試料(Dが
約7.0、D’が約3.7)に比べ狭いことが分かっ
た。
【0065】制御されたレオロジー法によってつくられ
たMFが約350〜最高750g/10分の生成物1の
綿毛のスポット試料およびペレットの試料を集め、過酸
化物の添加の効果およびそれによって期待される分子量
分布の狭まりを実証した。また制御されたレオロジー法
を適用しなかった生成物4の綿毛およびペレットの試料
を集め、押出しの際に予期しない粘性破断が起こらない
ことを確かめた。綿毛状およびペレットの試料の分子量
の性質を下記表14に掲げる。
【0066】
【表9】
【0067】生成物1に対する綿毛およびペレットの分
子量のデータを比較すれば、過酸化物を添加すると分子
量分布はさらに狭くなる(Dが約5.4、D’が約3.
0)ことが分かる。生成物4に対しては、過酸化物を加
えなかった場合,綿毛およびペレットの分子量および分
子量分布の性質は同様であり、押出し機の中で予期しな
い重合鎖の劣化が起こらなかったことを示している。ま
た、生成物4の綿毛およびペレットの試料の熱的性質も
同様であり、ペレットの試料は上記のように唯一つの融
点(Tm=160℃)しか示さない。これらのすべての
結果はジエーテルを含むMitsui RK−100を
用いてつくられた超高メルトフロー樹脂が期待したとお
りの所望の熱的性質および分子量の性質をもっているこ
とを示している。
【0068】本発明の超高メルトフロー・ポリプロピレ
ン樹脂は高いメルトフロー特性が必要な熔融吹込み成形
繊維(melt blown fiber)の製造に特
別な用途をもっている。これらの繊維は織物材料、特に
不織布をつくるのに使用することができる。熔融吹込み
成形繊維からつくられた不織布は外科用の被覆物、例え
ば掛け布、ガウンおよびマスクにしばしば使用される。
またこのような繊維からつくられた織物は吸収材、例え
ばおむつおよび女性用生理用品に使用することができ
る。また本発明の超高メルトフロー・ポリプロピレン樹
脂は接合材料としてのガラス繊維およびフィルム被膜の
中で使用し、樹脂をフィルムの表面または他の基質に被
覆することができる。またこのポリプロピレン樹脂は或
る種の射出成形の用途に使用することができ、この場合
充填材(例えばタルク、炭酸カルシウム、ガラス等)ま
たは他の樹脂(例えばEPRゴム)と配合して自動車関
連製品(例えばバンパーの遮蔽材(fascia)、外
装または内装部材、車体のパネル等)、器具の部材(例
えば外装および内装部材および装備)および薄壁包装
材、例えば容器、コップ等の製造に用いることができ
る。本発明の樹脂材料はキシレン可溶分が少ないため
に、医薬品または食品を取り扱う用途、例えば掛け布、
ガウン、マスク、手袋、食品包装材、皿、コップ、鉢、
食品容器等に使用するのに特に適している。超高メルト
フロー重合体樹脂は重合の際さらに例えば制御されたレ
オロジー法などの処理を行わないで製造することができ
る。これによって製造コストが低下し、またそうでない
場合に必要とされる工程を減らすことができる。また制
御されたレオロジー法を行う際に添加される過酸化物並
びにその分解によって生じる味および臭いの問題が避け
られる。外部供与体の量は無くすことはできないまでも
減少させることができ、それでもなおキシレン可溶分の
少ない重合体を得ることができる。これによって触媒の
活性を増加させることができる。ジエーテル内部供与体
含有触媒は水素に対し高い感度をもっているから、水素
濃度を減少させて重合を行うことができる。このこと
は、高い水素濃度を用いることが実用的ではなくしかも
高いメルトフロー値が望まれる場合に有利である。
【0069】以上本発明をそのいくつかの形についての
み説明してきたが、本発明はこれらの形に限定されるも
のではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変
形および変更を行い得ることは当業界の専門家には明ら
かであろう。従って添付特許請求の範囲は広く本発明の
範囲と矛盾しない方法で本発明を包含するものである。
【0070】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。
【0071】1.メルトフローが少なくとも約300g
/10分であり、キシレン可溶分が約3.5%以下であ
るポリプロピレン重合体をつくるために、ジエーテルま
たはポリエーテル内部供与体を含むチーグラー−ナッタ
触媒系の存在下において反応区域の内部でプロピレン単
量体を重合させるポリプロピレンの製造法。
【0072】2.プロピレン重合体はキシレン可溶分が
約1〜3.5重量%である上記第1項記載の方法。
【0073】3.反応区域は塊状相重合反応区域である
上記第1項記載の方法。
【0074】4.反応区域は気相重合反応区域である上
記第1項記載の方法。
【0075】5.反応区域はスラリ重合反応区域である
上記第1項記載の方法。
【0076】6.触媒系はまた単量体の重量の0.01
〜約10ppmの量で外部供与体を含んでいる上記第1
項記載の方法。
【0077】7.外部供与体は単量体の重量の0.01
〜約1ppmの量で存在する上記第6項記載の方法。
【0078】8.外部供与体は単量体の重量の0.01
〜約0.5ppmの量で存在する上記第6項記載の方
法。
【0079】9.チーグラー−ナッタ触媒系はさらにフ
タレート内部供与体を含んでいる上記第1項記載の方
法。
【0080】10.反応区域の内部に水素を存在させる
上記第1項記載の方法。
【0081】11.反応区域内部の水素の濃度は約0.
3〜約1.1モル%である上記第10項記載の方法。
【0082】12.過酸化物の残渣を含まず、メルトフ
ロー値が少なくとも約300g/10分であり、キシレ
ン可溶分が約3.5%以下であり、重合体のプロピレン
含量が重合体の99.5〜100重量%であるプロピレ
ン重合体から成るポリプロピレン。
【0083】13.ポリプロピレンはキシレン可溶分が
約1〜3.5重量%である上記第1項記載のポリプロピ
レン。
【0084】14.ポリプロピレンはメルトフロー値が
約300〜1000g/10分である上記第12項記載
のポリプロピレン。
【0085】15.ポリプロピレンはメルトフロー値が
約300〜400g/10分である上記第12項記載の
ポリプロピレン。
【0086】16.ポリプロピレンはメルトフロー値が
少なくとも約350g/10分である上記第12項記載
のポリプロピレン。
【0087】17.ポリプロピレンはメルトフロー値が
少なくとも約400g/10分である上記第12項記載
のポリプロピレン。
【0088】18.上記第12項記載のポリプロピレン
からつくられた製品において、該製品はポリプロピレン
繊維、織物材料、おむつ、女性用生理用品、自動車用の
バンパーの遮蔽材、外装または内挿部品または車体のパ
ネル、器具用の外装または内挿用の成分または装備、掛
け布、ガウン、マスク、手袋、食品包装材、カップ、
皿、鉢、および食品容器から成る群から選ばれる製品。
【0089】19.上記第12項記載の超高メルトフロ
ー・ポリプロピレンからつくられた材料において、該材
料は基質に被覆する被覆材料および接合材料から成る群
から選ばれる材料。
【図面の簡単な説明】
【図1】与えられた触媒およびAl/Si比が50の種
々の供与体に対するメルトフロー値対水素濃度のプロッ
ト。
【図2】与えられた触媒およびAl/Si比が10の種
々の供与体に対するメルトフロー値対水素濃度のプロッ
ト。
【図3】与えられた触媒および供与体に対する水素濃度
が低い場合のキシレン可溶分対供与体濃度のプロット。
【図4】与えられた触媒および供与体に対する水素濃度
が高い場合のキシレン可溶分対供与体濃度のプロット。
【図5】異なった触媒および供与体を使用してつくられ
た重合体の綿毛粒子の大きさの分布のプロット。
【図6】与えられたジエーテル内部供与体含有触媒に対
する水素濃度、メルトフロー値、供与体濃度およびキシ
レン可溶分のプロット。
【図7】通常のZiegler−Natta触媒に対す
る水素濃度、メルトフロー値、供与体濃度およびキシレ
ン可溶分のプロット。
【図8】与えられたジエーテル内部供与体含有触媒から
つくられた重合体の綿毛試料に対する触媒の生産性対供
与体濃度の傾向のプロット。
【図9】与えられたジエーテル内部供与体含有触媒に対
するキシレン可溶分対供与体濃度のプロット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイス・バーセル−ローザ アメリカ合衆国インデイアナ州47909ラフ アイエツト・トマスジエフアソンロード 4121 (72)発明者 デイビツド・ジエイ・ローシヤー アメリカ合衆国テキサス州77515アングル トン・ノレダストリート709 (72)発明者 マイケル・ドーメリー アメリカ合衆国テキサス州77027ヒユース トン・ウイチヤーシヤム3706 (72)発明者 シヤビア・アーメドバイ・マルバリ アメリカ合衆国テキサス州77505パサデ ナ・インバーネスウエイ6518 Fターム(参考) 4J028 AA01 AB01 AC03 AC04 AC05 BA01 BB01 BC15 CB27 CB30 EB04 EC01 EC02 FA02 GA02 GA05 GA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトフロー値が少なくとも約300g
    /10分であり、キシレン可溶分が約3.5%以下であ
    るポリプロピレン重合体をつくるために、ジエーテルま
    たはポリエーテル内部供与体を含むチーグラー−ナッタ
    触媒系の存在下において反応区域の内部でプロピレン単
    量体を重合させることを特徴とするポリプロピレンの製
    造法。
  2. 【請求項2】 過酸化物の残渣を含まず、メルトフロー
    値が少なくとも約300g/10分であり、キシレン可
    溶分が約3.5%以下であり、重合体のプロピレン含量
    が重合体の99.5〜100重量%であるプロピレン重
    合体から成ることを特徴とするポリプロピレン。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のポリプロピレンからつく
    られた製品において、該製品はポリプロピレン繊維、織
    物材料、おむつ、女性用生理用品、自動車用のバンパー
    の遮蔽材、外装または内挿部品または車体のパネル、器
    具用の外装または内挿用の成分または装備、掛け布、ガ
    ウン、マスク、手袋、食品包装材、カップ、皿、鉢およ
    び食品容器から成る群から選ばれることを特徴とする製
    品。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の超高メルトフロー・ポリ
    プロピレンからつくられた材料において、該材料は基質
    に被覆する被覆材料および接合材料から成る群から選ば
    れる材料。
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