JP2002225940A

JP2002225940A - 液体貯蔵容器

Info

Publication number: JP2002225940A
Application number: JP2001016357A
Authority: JP
Inventors: Kaichi Ishizawa; 火一石澤
Original assignee: Howa Sangyo KK
Current assignee: Howa Sangyo KK
Priority date: 2001-01-24
Filing date: 2001-01-24
Publication date: 2002-08-14

Abstract

(57)【要約】【目的】パック詰めの液体を別の容器に移し替える作
業を無くし、可撓性のパックをそのまま使って内部の液
体を必要に応じて無駄なく容易に取り出せるようにす
る。【構成】シャンプー液などの液体が包蔵される可撓性
のパック１２を収納するための容器本体１と、パック１
２内の液体を吸い出すポンプ付きの排液管３とで構成さ
れる。容器本体１はパック１２を出し入れできるよう開
閉自在な一対の分割体１Ａ，１Ｂから構成され、その上
部には排液管３を取り付けるための接続口２が形成され
る。又、パック１２の底部には液溜めポケット１３が形
成され、その上部には接続口２の上端開口縁に係止する
硬質の鍔１４をもつ筒口１５が形成される。そして、こ
のような液体貯蔵容器によれば、容器本体１内にパック
１２を吊り下げた状態で収納し、パック１２内の液体Ｌ
を必要に応じて適量ずつ容器に取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー液やボ
ディーソープなどの液体洗剤をはじめ、化粧水、整髪
料、又は醤油などの調味液やミネラルウォーターといっ
た液体を貯蔵するための容器に係わり、特に貯蔵した液
体が無くなったときにその補給を容易に行えるようにし
た液体貯蔵容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、シャンプー液やリンスなどは合
成樹脂製の容器に貯蔵されるが、その種の容器として手
動によるポンピング操作で内容物を適量ずつ取り出せる
ようにしたものが良く知られる。特に、その種の容器は
特定の液体が詰められた状態で市販されることが通例で
あるが、近年ではゴミの排出量を減少させることなどを
目的として、可撓性を有する薄膜状のパックに包蔵した
詰替用液が別売され、容器本体内の液体が減ったときに
パック詰めの詰替用液を購入し、これを容器本体内に補
充できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、パックから
容器本体へ液体を詰め替える作業は案外難しく、作業中
に液体を零してしまう事があり、しかもパック内の液体
を完全に絞り出せない事による無駄も多かった。又、種
類の異なる液体を使用する場合、容器本体を充分に洗浄
しないと香りが混じり合ってしまうなどの問題がある一
方、同種の液体を使用するにしても注ぎ足し方式では不
衛生である上、容器内で液体が変質するなどして長期保
存が効かなくなる虞れもある。

【０００４】本発明は以上のような事情に鑑みて成され
たものであり、その目的とする処はパック詰めの液体を
別の容器に移し替える作業を無くし、パックをそのまま
使って内部の液体を必要に応じて無駄なく容易に取り出
せるようにする事にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、洗剤などの液体を包蔵した可撓性を有するパ
ックを収納するための容器本体と、この容器本体内に収
納されたパック内の液体を吸い出すための排液管とを含
んで成る液体貯蔵容器であって、前記容器本体がパック
の出し入れを可能にするパック交換手段を備えているこ
とを特徴とする液体貯蔵容器を提供する。

【０００６】特に、パック交換手段として、容器本体が
開閉自在な一対の分割体より構成され、パックの底部に
は排液管の下端が位置付けられる凹状の液溜めポケット
が形成される。

【０００７】又、上記液体貯蔵容器において、容器本体
の上部に排液管を取り付けるための接続口が形成され、
パックには前記接続口の上端開口縁に係止する硬質の鍔
をもつ筒口が形成される。

【０００８】更に、上記液体貯蔵容器において、パック
の周縁に透孔を穿った封止部が形成されると共に、その
パックの固定用として容器本体の内壁に前記透孔に対応
する固定部が設けられる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を図面に基
づいて詳細に説明する。先ず、図１は本発明に係る液体
貯蔵容器の好適な一例を示す。図１において、１は保型
性を有する硬質の容器本体であり、この容器本体１はポ
リプロピレンその他の合成樹脂製にして上部に円筒状の
接続口２が形成される。３は接続口２に取り付けられる
ポンプ付きの排液管であり、この排液管３は容器本体１
の接続口２より後述するパックの内部に挿入される円筒
状の吸込パイプ４、その上部に設けられるポンプ部５、
及びポンプ部５で揚送された液体を吐出するノズル６な
どから構成される。このうち、ポンプ部５は吸込パイプ
４の上端が接続するシリンダ５Ａ、及びこのシリンダ５
Ａ内に設けられる図示せぬピストンを摺動させる中空状
のピストンロッド５Ｂなどから成り、シリンダ５Ａ内に
はピストンを上方に付勢する図示せぬコイルバネほか、
そのバネ力に抗してピストンロッド５Ｂを押し下げたと
きにシリンダ５Ａの下端を閉鎖する図示せぬ弁体が設け
られ、ピストンロッド５Ｂの上端には加圧用の押圧ヘッ
ド５Ｃが形成される。

【００１０】又、シリンダ５Ａの外周には内周面に雌ネ
ジ部７をもつキャップ８が回転自在に設けられると共
に、そのキャップ８の上方移動を規制するフランジ９が
固定される。尚、容器本体１の接続口２の外周にはキャ
ップ８と螺合する雄ネジ部１０が形成され、キャップ８
の内部上面にはリング状のパッキン１１が設けられる。
因に、ポンプ部５としてベローズ（蛇腹管）を利用する
こともできる。

【００１１】一方、１２はポリオレフィン系その他のプ
ラスチックフィルムなどで成る可撓性のパックであり、
その内部にはシャンプー液などの液体洗剤をはじめ、整
髪料、食品調味料、又はミネラルウォーターなどの液体
Ｌが包蔵される。特に、本例において、パック１２の底
部には排液管３を構成する吸込パイプ４の下端が位置付
けられる凹状の液溜めポケット１３が形成され、パック
１２の上部には上端外周にリング状をした硬質の鍔１４
をもつ円筒形の筒口１５が形成される。そして、このパ
ック１２は鍔１４を接続口２の上端開口縁に係止した状
態で容器本体１内に懸子の如く吊り下げられ、その鍔１
４は接続口２に対するキャップ８の締結をもって接続口
２の上端開口縁とパッキン１１とでクランプされること
になる。

【００１２】尚、図２には以上のように容器本体１内に
収納されるカートリッジ式の上記パック１２を示してい
るが、その筒口１５は使用前において同図に示す如く鍔
１４の上面に貼着されるシール片１６などにて密閉され
る。但し、その種のシール片１６に代えて筒口１５に圧
入される栓やネジ式のキャップを用いることもできる。

【００１３】次に、図３は容器本体の横断面を示す。こ
の図で明らかなように、本例の容器本体１はヒンジ部１
７を介して開閉自在に連なる左右一対の分割体１Ａ，１
Ｂから構成される。特に、ヒンジ部１７に対向する分割
体１Ａ，１Ｂの開閉側において、その一方には弾性を有
する薄肉状の連結片１８が形成され、他方には連結片１
８に対応する薄肉状の受座１９が形成される。尚、連結
片１８と受座１９には互いに嵌合する球面状の窪み２０
と突起２１とが形成されるが、図３に示す状態とは逆
に、連結片１８に突起２１を形成し、受座１９に窪み２
０を形成するようにしても良い。但し、そのような連結
片１８や受座１９を設けなくても接続口２に対するキャ
ップ８の締結により分割体１Ａ，１Ｂの開放を規制する
ことができる。

【００１４】図４は、以上のように構成される容器本体
１を開放した状態を示す斜視図である。この図で明らか
なように、容器本体１は接続口２を中心にして左右に二
等分される。特に、容器本体１の内壁上部には後述する
ようなパック２２を固定するための固定部が設けられ
る。本例において、その固定部は分割体１Ａ，１Ｂの相
対応する位置に分断面に平行する耳２３Ａ，２３Ｂを形
成すると共に、その相対する耳２３Ａ，２３Ｂに茸形の
ピン２４及び該ピンが圧入するロック孔２５を設けて構
成される。そして、このような固定部によれば、パック
２２を固定する機能のみならず、分割体１Ａ，１Ｂの開
き止めとしての機能を有して連結片１８及び受座１９の
代替とすることができる。尚、ロック孔２５をもつ耳２
３Ａは必ずしも必要でなく、一方の分割体１Ｂにのみピ
ン２４をもつ耳２３Ｂを設け、そのピン２４だけでパッ
ク２２を保持することもできる。

【００１５】図５は、以上のような固定部に対応するパ
ックを示す。同図において、本例のパック２２もプラス
チックフィルムなどで成る可撓性の嚢袋であり、底部に
は上記例と同様に液溜めポケット２６が形成されるが、
本例のパック２２は自立型にして周縁にヒートシールす
るなどした封止部２７が形成され、その上部には容器本
体１の接続口２に対応する突片２８が形成される。特
に、封止部２７の上部両側には容器本体１に設けた固定
部（ピン２４及びロック孔２５）に対応する透孔２９が
穿設される。

【００１６】図６は、以上のようなパック２２を容器本
体１内に収納した状態を示す。この図で明らかなよう
に、パック２２は透孔２９に挿入されるピン２４にて容
器本体１内に吊り下げられた状態で収納され、その内部
には上記例の如く上部から排液管３が挿入される。尚、
パック２２の突片２８は容器本体１の接続口２内に導入
されるが、その上端は使用に際して排液管３を挿入し得
るようハサミで切るなどして開封される。そして、本例
の場合も容器本体１を開放してその内部にパック２２を
収納した後、パック２２に挿入される排液管３を通じて
（ピストンロッド５Ｂを押圧操作することにより）、パ
ック２２の内容物（液体）を適量ずつ取り出すことがで
きる。

【００１７】ここで、上記例によれば、容器本体１を縦
割りにしてパック１２，２２の出し入れを可能にしてい
るが、パック交換手段として容器本体１を以下のように
構成してもよい。

【００１８】図７は、容器本体１を横割りとした例であ
る。本例において容器本体１は上下一対の分割体１Ａ，
１Ｂで構成され、その各分割体１Ａ，１Ｂがリング状の
突条３０及び溝３１を有して着脱可能となっている。但
し、その結合方式として、ネジ接続方式を採用したり、
分割体１Ａ，１Ｂの一部をヒンジとして接続するなどし
ても良い。

【００１９】次に、図８は容器本体の片側上部を開閉自
在な扉とした例である。本例において、３２はヒンジ部
であり、扉３３はそのヒンジ部３２を支点として開閉自
在とされる。尚、このような部分開放型の容器本体１と
して、図９に示すよう一辺をヒンジ部３４とする扉３５
を容器本体１の周面部に設けるほか、図１０に示すよう
な無底の容器本体１にして底部３６などが常時開放する
形態にしても良い。

【００２０】ところで、図２のパック１２は図７、図
９、図１０のような接続口２が前後左右に開かない容器
本体１には不適であるが、図５ようなパック２２は何れ
の容器本体１にも好適に用いることができる。但し、容
器本体１内にパック１２，２２を吊り下げた状態で収納
することに限らず、例えば図５のような自立型のパック
２２にして、これを容器本体１内に単に配置するように
しても良い。特に、そのパック２２を容器本体１内に上
下逆さにして入れ、その上部から排液管３を突き刺すよ
うな態様とすることもできる。

【００２１】一方、図１１に示すように排液管３をパッ
ク１２の筒口１５に直結する態様とすることもできる。
本例において、パック１２の筒口１５の外周にはキャッ
プ８の雌ネジ部７に対応する雄ネジ部３７が形成され、
容器本体１の上部には円筒状の接続口に代えて、パック
１２の筒口１５を突出させるための孔３８が開口され
る。又、パック１２の筒口１５には図２の鍔１４に代え
て、孔３８の縁に宛てがうための鍔３９が形成される。
そして、このような液体貯蔵容器によれば、容器本体１
の分割体１Ａ，１Ｂを開放して内部にパック１２が収納
可能とされる一方、パック１２内の液体が無くなったと
きには萎んだパック１２を排液管３と一緒に容器本体１
の孔３８から引き抜くことができる。

【００２２】以上、本発明の適用例を説明したが、パッ
ク詰めの液体を零さず詰め替えられるようにする点で
は、図１２のような注入口４０の大きなポット型の容器
とする事が考えられる。図１２において、４１は円筒形
の胴体部、４２は胴体部の上部にヒンジ部４３を介して
開閉自在に設けられる上蓋であり、上蓋４２には蛇腹４
４を介して伸縮自在に結合されるヘッド４５と蛇腹受け
４６が設けられる。又、４７は蛇腹４４及び蛇腹受け４
６を貫通して胴体部４１の内底部に達する管路系であ
り、この管路系４７はヘッド４５に固定されるノズル４
７Ａ、胴体部に固定される吸上パイプ４７Ｂ、及びノズ
ル４７Ａと吸上パイプ４７Ｂとを繋ぐフレキシブル管４
７Ｃで構成される。尚、胴体部４１と上蓋４２との接合
面にはパッキン４８が設けられ、蛇腹受け４６には気道
４９が穿設される。又、胴体部４１の底面は傾斜面とさ
れ、その下流側には管路系４７の下端に対応する窪み５
０が形成される。そして、この種の容器によれば、ヘッ
ド４５の押圧により管路系４７を通じて胴体部４１内に
貯蔵された液体Ｌを取り出すことができ、液体が無くな
ったときには上蓋４２を開放して大きな注入口４０から
胴体部４１内に液体Ｌを注入することができる。但し、
本発明はこの種の容器を要件とするものではない。

【００２３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればパック詰めの液体をパックごと詰め替えられる
ようにしていることから、従来のように液体のみを詰め
替える方式に比べて手間がかからず作業性が大幅に向上
する。更に、パック単位の完全使いきりタイプであるか
ら衛生的であり、液体が変質する虞れも少なく長期保存
が効き、しかも種類の異なる液体を使用しても先に使用
した液体の香りなどが混ざらない。

【００２４】又、パックの底部に液溜めポケットを形成
しているから、液体を余す事なく使用することができ経
済的である。更に、容器本体内にあってパックが固定さ
れるようにしていることから、使用に際して液漏れの虞
れも少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る液体貯蔵容器の好適な一例を示し
た部分断面図

【図２】容器本体内に収納されるパックを示した斜視図

【図３】容器本体の横断面図

【図４】容器本体を開放した状態を示す斜視図

【図５】パックの変更例を示した斜視図

【図６】図５のパックを容器本体内に収納した状態を示
す部分断面図

【図７】容器本体の変更例を示した部分断面図

【図８】容器本体の変更例を示した正面概略図

【図９】容器本体の変更例を示した正面概略図

【図１０】容器本体の変更例を示した部分断面図

【図１１】本発明に係る液体貯蔵容器の他の実施態様を
示した部分断面図

【図１２】液体を貯蔵するポット型容器であり、（Ａ）
はその断面概略図、（Ｂ）は上蓋を開放した状態を示す
部分断面図

【符号の説明】

１容器本体１Ａ，１Ｂ分割体２接続口３排液管１２パック１３液溜めポケット１４鍔１５筒口２２パック２３Ａ，２３Ｂ耳２４ピン２５ロック孔２６液溜めポケット２７封止部２９透孔

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年１月３１日（２００１．１．３
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗剤などの液体を包蔵した可撓性を有す
るパックを収納するための容器本体と、この容器本体内
に収納されたパック内の液体を吸い出すための排液管と
を含んで成る液体貯蔵容器であって、前記容器本体がパ
ックの出し入れを可能にするパック交換手段を備えてい
ることを特徴とする液体貯蔵容器。
【請求項２】パック交換手段として、容器本体が開閉
自在な一対の分割体より構成される請求項１記載の液体
貯蔵容器。
【請求項３】パックの底部に排液管の下端が位置付け
られる凹状の液溜めポケットが形成される請求項１記載
の液体貯蔵容器。
【請求項４】容器本体の上部に排液管を取り付けるた
めの接続口が形成され、パックには前記接続口の上端開
口縁に係止する硬質の鍔をもつ筒口が形成される請求項
１、又は請求項３記載の液体貯蔵容器。
【請求項５】パックの周縁に透孔を穿った封止部が形
成されると共に、そのパックの固定用として容器本体の
内壁に前記透孔に対応する固定部が設けられる請求項
１、又は請求項３記載の液体貯蔵容器。