JP2002225598A - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JP2002225598A
JP2002225598A JP2001024300A JP2001024300A JP2002225598A JP 2002225598 A JP2002225598 A JP 2002225598A JP 2001024300 A JP2001024300 A JP 2001024300A JP 2001024300 A JP2001024300 A JP 2001024300A JP 2002225598 A JP2002225598 A JP 2002225598A
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JP
Japan
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seat
switching
seat back
lever
hinge
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Application number
JP2001024300A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Negi
義隆 根木
Noboru Mochizuki
昇 望月
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前傾乗降位置では移動自由な状態にし、テー
ブル状態では固定状態にすることにある。 【解決手段】 シートバック4をシートクッション1に
対して斜め前方に傾けた前傾乗降位置41に保持すると
共に、シートバック4を更に前方に倒してテーブル状態
42にすることが可能な折畳機構5と、前傾乗降位置4
1ではシートクッション1がレールに対して移動自由な
状態となるように切り替え、テーブル状態42ではシー
トクッション1がレールに対して固定された状態となる
ように切り替える移動固定切替機構6とを備えた構成に
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、折り畳みが可能
な自動車用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車用シートとしては、車両
の床面に対してシートスライド装置により前後方向へ移
動可能に構成されたシートクッションと、このシートク
ッションの後部にヒンジを介して回動可能に設けられた
シートバックとを備え、シートバックをシートクッショ
ンに対して斜め前方に傾けた前傾乗降位置に保持するこ
とによって後方への乗降を容易にしたり、シートバック
を水平に倒してテーブル状態にすることが可能なものが
知られている。
【0003】また、シートクッションは、シートバック
を後傾する方向に回動した状態ではシートスライド装置
のレールに固定された状態になるが、シートバックを前
傾する方向に回動することによって、レールに固定され
た状態が解除されるようになっている。このため、前傾
乗降位置やテーブル状態では、シート全体を前方に移動
して、後方への乗降が容易になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記自動車
用シートにおいては、シートバックを前傾する方向に回
動するとレールに対して移動自由になってしまうため、
テーブル状態として使用する際に、不用意に動いてしま
う恐れがある。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、前傾乗降位置では移動自由な状態にし、テー
ブル状態では固定状態にすることができる自動車用シー
トを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、レールに沿って移動可能に
構成されたシートクッションと、このシートクッション
の後部にヒンジを介して回動可能に設けられたシートバ
ックとを備えた自動車用シートにおいて、前記シートバ
ックをシートクッションに対して斜め前方に傾けた前傾
乗降位置に保持すると共に、シートバックを更に前方に
倒してテーブル状態にすることが可能な折畳機構と、前
記前傾乗降位置ではシートクッションがレールに対して
移動自由な状態となるように切り替え、前記テーブル状
態ではシートクッションがレールに対して固定された状
態となるように切り替える移動固定切替機構とを備えて
いることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ヒンジは、シートクッション側に固定され
たベースプレートと、シートバック側に固定されたアー
ムと、これらのアーム及びベースプレートを回動自在に
連結する枢軸とを備えており、折畳機構は、前記ベース
プレートに形成された案内面と、前記アームに支持ピン
を介して回動自在に設けられ、一端側の係止爪部が前記
案内面に摺接するストップレバーと、前記ベースプレー
トの案内面から所定の高さに立ち上がるように形成さ
れ、係止爪部が案内面に沿って前方に移動するのを阻止
するストッパとを備え、係止爪部がストッパに当接する
ことによってシートバックを前傾乗降位置に保持し、係
止爪部がストッパを越えるようにストップレバーを回動
することによって、該ストップレバーがストッパに当接
するのを回避して、シートバックをテーブル状態まで移
動可能にするようになっており、移動固定切替機構は、
前記枢軸の回りに回動する切替レバーと、前記ストップ
レバーに設けられ、係止爪部がストッパに当接する前で
前記切替レバーの一端部を押して該切替レバーをシート
バックと共に前方に回動し、係止爪部がストッパに当接
するのを回避するようにストップレバーが回動した際に
切替レバーの一端部から外れて、該切替レバーの回動を
自由にする切替ピンと、前記切替レバーの他端部に連結
され、該切替レバーが切替ピンによって前方に回動した
際にシートクッションをレールに対して移動自由にし、
該切替レバーが切替ピンの外れによって回動自由になっ
た際にシートクッションをレールに対して固定する変位
伝達手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、ヒンジは、シートバックの幅方向の
一方の側に設けられた一方のヒンジと、他方の側に設け
られた他方のヒンジとを備えており、前記一方のヒンジ
には、折畳機構及び移動固定切替機構が設けられ、前記
他方のヒンジには、シートバックを後方に回動した所定
の位置に保持するリクライニング機構が設けられている
ことを特徴としている。
【0009】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明においては、移動固定切替機構によって、前
傾乗降位置ではレールに対して移動自由にすることがで
き、テーブル状態ではレールに対して固定状態にするこ
とができる。従って、前傾乗降位置では、レールに沿っ
て移動することによって、後方への乗降が極めて容易に
なり、テーブル状態では不用意に動くことがなくなるの
で、シートバックをテーブルとして安心して使用するこ
とができる。
【0010】請求項2記載の発明においては、シートバ
ックを前傾方向に回動させると、ストップレバーの係止
爪部がストッパに当接することによって、該シートバッ
クの回動が前傾乗降位置で停止する。この際、切替ピン
が切替レバーの一端部を押して該切替レバーを前方に回
動させることになるので、シートクッションがレールに
対して移動自由になる。即ち、切替レバーの回動変位が
該切替レバーの他端部に連結された変位伝達手段を介し
て、例えばシートクッションをレールに固定するロック
機構に伝達され、このロック機構によるロック状態を解
除してシートクッションがレールに対して移動自由にな
る。従って、シートバックを前傾乗降位置に設定するこ
とによって、全体がレールに沿って移動自由になるの
で、後方への乗降が極めて容易になる。
【0011】また、前傾乗降位置において、ストップレ
バーを回動して、係止爪部をストッパから外すと、シー
トバックが更に前方に回動してテーブル状態になる。こ
の際、切替ピンが切替レバーの一端部から外れて、該切
替レバーが回動自由な状態になるので、シートクッショ
ンがレールに対して固定された状態になる。即ち、切替
レバーが回動自由となるため、上述したロック機構をロ
ック解除状態に維持する力がなくなり、シートクッショ
ンがレールに対して固定された状態になる。従って、シ
ートバックをテーブル状態に設定することによって、全
体がレールに固定された状態になるので、シートバック
をテーブルとして安心して使用することができる。
【0012】請求項3記載の発明においては、一方のヒ
ンジに折畳機構及び移動固定切替機構を設け、他方のヒ
ンジにリクライニング機構を設けているので、通常のシ
ートに必須的に設けられているリクライニング機構に支
障をきたすことなく、折畳機構及び移動固定切替機構を
設けることができる。しかも、折畳機構及び移動固定切
替機構と、リクライニング機構とが異なるヒンジに設け
られているので、構造が複雑にならないという利点があ
る。
【0013】また、リクライニング機構によりシートバ
ックが後方に水平に倒された状態になっている場合で
も、シートバックが前傾乗降位置で必ず停止することに
なるので、後方の水平状態からテーブル状態まで一気に
回動することによって危険を感じるようなことがない。
しかも、乗降が終わった後は前傾乗降位置からシートバ
ックを適正な角度で後傾する着座位置に戻すことができ
るので、テーブル状態から着座位置に戻す場合に比べて
操作が楽で簡単になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図1〜図7を参照して説明する。
【0015】この実施例で示す自動車用シートSは、図
1〜図7に示すように、図示しないシートスライド装置
のレールに沿って自動車の前後方向に移動可能に構成さ
れたシートクッション1(図7)と、このシートクッシ
ョン1の後部にアウタヒンジ(一方のヒンジ)2とイン
ナヒンジ(他方のヒンジ)3を介して回動可能に設けら
れたシートバック4とを備えたものであって、シートバ
ック4をシートクッション1に対して斜め前方に傾けた
前傾乗降位置41(図3)に保持すると共に、シートバ
ック4を更に前方に倒してテーブル状態42(図4)に
することが可能な折畳機構5と、前傾乗降位置41では
シートクッション1がレールに対して移動自由な状態と
なり、テーブル状態42ではシートクッション1がレー
ルに対して固定された状態となるように切り替える移動
固定切替機構6とを備えた構成になっている。
【0016】上記アウタヒンジ2は、図7に示すよう
に、シートバック4の幅方向における一方の側、即ち自
動車のドアや側面寄りの位置に設けられており、インナ
ヒンジ3は、シートバック4の幅方向における他方の
側、即ち自動車の中央寄りの位置に設けられている。ま
た、アウタヒンジ2には、折畳機構5及び移動固定切替
機構6が設けられ、インナヒンジ3には、シートバック
4を所定角度範囲で後方に回動した所定位置に保持する
リクライニング機構7が設けられている。
【0017】アウタヒンジ2は、図1に示すように、シ
ートクッション1側に固定されたベースプレート21
と、シートバック4側に固定されたアーム22と、これ
らのアーム22及びベースプレート21を回動自在に連
結する枢軸23とを備えている。
【0018】折畳機構5は、ベースプレート21に形成
された案内面21aと、アーム22に支持ピン52を介
して回動自在に設けられ、一端側の係止爪部51aが案
内面21aに摺接するストップレバー51と、ベースプ
レート21の案内面21aの前端から所定の高さに立ち
上がるように形成され、係止爪部51aが案内面21a
に沿って前方に移動するのを阻止するストッパ21bと
を備えている。即ち、折畳機構5は、係止爪部51aが
ストッパ21bに当接することによってアーム22及び
シートバック4を前傾乗降位置41に保持し、係止爪部
51aがストッパ21bを越えるようにストップレバー
51を回動することによって、該ストップレバー51が
ストッパ21bに当接するのを回避して、シートバック
4をテーブル状態42まで移動可能にするようになって
いる。
【0019】上記案内面21aは、ベースプレート21
の外周縁に形成されたものであって、枢軸23を中心と
する円弧状に形成されている。また、ストッパ21b
も、ベースプレート21の外周縁に形成されたものであ
るが、案内面21aの前端から枢軸23に対して半径方
向外側に延在するように形成されている。
【0020】移動固定切替機構6は、切替レバー61
と、切替ピン62と、ワイヤケーブル(変位伝達手段)
63とを備えた構成になっている。
【0021】切替レバー61は、枢軸23に嵌合して、
該枢軸23の回りに回動自由に設けられている。切替ピ
ン62は、ストップレバー51に突設されており、スト
ップレバー51がストッパ21bに当接する前で切替レ
バー61の一端部61a側の一側面を押すことによって
該切替レバー61をアーム22及びシートバック4と共
に前方に回動し、ストップレバー51の係止爪部51a
がストッパ21bから外れた際に切替レバー61の一端
部61aから外れて、切替レバー61を回動自由にする
ようになっている。また、切替レバー61の一端部61
a側の他側面は円弧状に形成されており、ストップレバ
ー51をテーブル位置から戻す際に切替ピン62が切替
レバー61を乗り越える。ここで、切替レバー61が移
動しないようにベースプレート21にピンが突設されて
いる。
【0022】ワイヤケーブル63は、切替レバー61の
他端部61bに連結されており、該切替レバー61が切
替ピン62によって前方に回動駆動された際に、この切
替レバー61の回動による変位をシートスライド装置の
ロック機構(図示せず)に伝達することによって、該ロ
ック機構によるロック状態を解いてシートクッション1
をレールに対して移動自由にするようになっている。ま
た、ワイヤケーブル63は、切替ピン62が切替レバー
61から外れて、該切替レバー61が回動自由となった
際に、ロック機構に対するロックを解除するための力を
維持できなくなることによって、図示しないシートスラ
イド装置のロック機構側のばね力によりシートクッショ
ン1をレールに固定した状態に戻すようにもなってい
る。
【0023】また、支持ピン52は、アーム22とこの
アーム22に平行に固定されたホルダ53とに掛け渡す
ように設けられている。ストップレバー51は、アーム
22とホルダ53との間にあって、操作レバー54と一
体的に連結されている。そして更に、ストップレバー5
1は、操作レバー54に接続されたコイルスプリング5
5の弾性力によって、係止爪部51aが案内面21aに
摺接するようになっている。操作レバー54は、その操
作部54aがシートバック4の後ろから操作可能になっ
ており、該操作部54aを矢印A方向、即ち下方に操作
することによって、係止爪部51aを案内面21aから
持ち上げてストッパ21bから外すことが可能になって
いる。
【0024】また、アーム22とホルダ53とは、ベー
スプレート21を挟むように配置された状態になってい
る。更に、ホルダ53には、該切替ピン62を外側に突
出させるための案内孔53aが形成されている。
【0025】一方、インナヒンジ3は、図6に示すよう
に、シートクッション1(図7)側に固定されたベース
プレート31と、シートバック4側に固定されたアーム
32と、これらのアーム32及びベースプレート31を
回動自在に連結する枢軸33とを備えている。
【0026】上記リクライニング機構7は、リクライニ
ングロック歯部71と、ロックツース72と、カム73
と、カムレバー74と、ケーブルレバー75と、ワイヤ
ー76とを備えた構成になっている。
【0027】リクライニングロック歯部71は、ベース
プレート31の外周縁に形成されたものであって、枢軸
33を中心とする円弧状に配列されている。ロックツー
ス72は、アーム32にピン72aを介して回動自在に
連結されており、ベースプレート31側に回動した際に
リクライニングロック歯部71と噛み合う歯部72bを
有している。カム73は、カムレバー74の長穴74a
に嵌合されたピン73aを介して該カムレバー74に連
結されており、ロックツース72の歯部72bの背面に
形成された係合面72cに係脱する係合突部73bを有
し、カムレバー74からの押圧力をロックツース72に
伝えることによって、該ロックツース72の歯部72b
をリクライニングロック歯部71に噛み合わせたり、カ
ム73の解除用カム面73cとロックツース72の解除
用突部とを係合させることにより該歯部72bをリクラ
イニングロック歯部71から引き離したりするようにな
っている。
【0028】カムレバー74は、アーム32にピン74
bを介して回動自在に連結されており、ロックスプリン
グ74cによる弾性力によって、カム73をロックツー
ス72に押し付けるようになっている。ケーブルレバー
75は、アーム32に上記ピン74bを介して回動自在
に連結されており、ワイヤー76によって上方に回動さ
せられた際に、カムレバー74をも上方に回動させるた
めの係止凸部75aが形成されている。また、ケーブル
レバー75は、スプリング77によって下方に回動する
ように付勢されている。ワイヤー76は、その下端部が
ケーブルレバー75の先端部に連結され、その上端部が
シートバック4の最上面から突出しており、その突出部
にはノブ76aが取り付けられている。そして、ワイヤ
ー76は、ノブ76aを引き上げることによって、ケー
ブルレバー75を図中にBで示す所定角度(図6)、即
ちこの例では約30度まで回動させることができるよう
になっている。
【0029】また、アーム32は、リターンスプリング
78によって、枢軸33を中心にして前方に回動するよ
うに付勢されている。更に、ロックツース72は、アー
ム32と、このアーム32に平行に固定されたホルダプ
レート79との間に配置されている。アーム32とホル
ダプレート79は、ベースプレート31を挟むようにし
て、該ベースプレート31の両側に配置されている。
【0030】そして、リクライニング機構7は、ノブ7
6aを介してワイヤー76を引っ張ると、ケーブルレバ
ー75が回動すると共に、カムレバー74が回動して、
カム73の向きが変化し、このカム73によって、歯部
72bがリクライニングロック歯部71から離れるよう
にロックツース72を圧迫するようになっている。この
ため、シートバック4が適度に後方に傾いて固定された
通常の着座位置43(図1)にあるときにノブ76aを
引くと、ロックツース72の歯部72bがリクライニン
グロック歯部71から外れて、シートバック4がリター
ンスプリング78の力で前方に倒れるようになってい
る。
【0031】また、図示しないリクライニング用レバー
をピン74bに設けてカムレバー74と一体で回動する
ようにして、上記ロックツース72の歯部72bがリク
ライニングロック歯部71から外れるようにしてもよ
い。即ち、リクライニング用レバーを操作することによ
って、シートバック4を着座位置43(図1参照)やフ
ラット位置44(図5参照)や、その他任意の角度位置
に設定することができるようになる。
【0032】上記のように構成された自動車用シートS
においては、リクライニング機構7によってシートバッ
ク4が着座位置43にある状態(図1)から、ノブ76
aを引いてロックツース72の歯部72bをリクライニ
ングロック歯部71から外すと、リターンスプリング7
8によって、シートバック4が前方に回動する。そうす
ると、図3に示すように、ストップレバー51がアーム
22と共に前方に移動して、係止爪部51aがストッパ
21bに当たり、アーム22及びシートバック4が前傾
乗降位置41で停止する。この際、切替ピン62が切替
レバー61の一端部61aに当たって、その一端部61
aが前方に移動するように切替レバー61を回動させる
ことになるので、その切替レバー61の他端部61bの
変位がワイヤケーブル63を介してロック機構に伝えら
れ、このロック機構によってシートクッション1がレー
ルに対して移動自由になる。
【0033】従って、ノブ76aを引き上げる操作をす
るだけで、シートバック4を前傾乗降位置41に回動す
ることができると共に、シートSの全体をレールに対し
て移動自在にすることができる。
【0034】次に、前傾乗降位置41において、操作レ
バー54の操作部54aをA方向、即ち下方に移動すべ
く操作すると、ストップレバー51の係止爪部51aが
ストッパ21bを乗り上げるように回動するので、リタ
ーンスプリング78の弾性力によって、シートバック4
及びアーム22がテーブル状態42まで移動する(図4
参照)。この際、切替ピン62が切替レバー61の一端
部61aから外れることになるので、該切替レバー61
が回動自由となる。このため、切替レバー61はワイヤ
ケーブル63を所定量変位させる力、この実施例では引
っ張る力がなくなるので、該ワイヤケーブル63が元の
位置まで戻り、ロック機構によるロック機能が働いて、
シートクッション1がレールに固定された状態になる。
【0035】従って、シートバック4をテーブル状態4
2にした場合には、シートSがレールに対して固定され
た状態になる。
【0036】以上の結果、この実施例で示した自動車用
シートSによれば、前傾乗降位置41においてはレール
に沿って移動自由になるので、後方への乗降が極めて容
易になり、テーブル状態42においては不用意に動くこ
とがなくなるので、シートバック4をテーブルとして安
心して使用することができる。
【0037】また、操作レバー54の操作により、シー
トクッション1の前傾乗降位置41からテーブル位置4
2への移動と同時に、シートクッション1がレールに対
して固定された状態となり、切り替え操作が一つの操作
で容易に行なえ、操作性がよい。
【0038】また、例えばシートバック4が後方に水平
に倒された状態(フラット位置44)からノブ76aを
引くことによって前方に回動させられるような場合で
も、シートバック4が前傾乗降位置41で一旦停止する
ことになり、テーブル状態42まで一気に回動すること
がないので、シートバック4の変形操作における安全性
の向上を図ることができる。しかも、乗降が終わった後
は前傾乗降位置41からシートバック4を着座位置43
に戻すことができるので、テーブル状態42から着座位
置43まで戻す場合に比べて操作が楽になるという利点
がある。
【0039】更に、アウタヒンジ2に折畳機構5及び移
動固定切替機構6を設け、インナヒンジ3にリクライニ
ング機構7を設けているので、通常のシートに必須的に
設けられているリクライニング機構7に支障をきたすこ
となく、折畳機構5及び移動固定切替機構6を設けるこ
とができる。しかも、折畳機構5及び移動固定切替機構
6と、リクライニング機構7とが異なる各ヒンジ2、3
に設けられているので、構造が複雑になることがないと
いう利点がある。
【0040】なお、上記実施例においては、アウタヒン
ジ2に折畳機構5及び移動固定切替機構6を設け、イン
ナヒンジ3にリクライニング機構7を設けるように構成
したが、アウタヒンジ2にリクライニング機構7を設け
インナヒンジ3に折畳機構5及び移動固定切替機構6を
設けるように構成してもよい。
【0041】また、折畳機構5及び移動固定切替機構6
は、リクライニング機構7のないフリーヒンジ側に設け
るように構成したが、リクライニング機構7側のヒンジ
に設けるように構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、移動固定
切替機構によって、前傾乗降位置ではレールに対して移
動自由にすることができ、テーブル状態ではレールに対
して固定状態にすることができる。従って、前傾乗降位
置では、レールに沿って移動することによって、後方へ
の乗降が極めて容易になり、テーブル状態では不用意に
動くことがなくなるので、シートバックをテーブルとし
て安心して使用することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、シートバッ
クを前傾方向に回動させると、ストップレバーの係止爪
部がストッパに当接することによって、該シートバック
の回動が前傾乗降位置で停止する。この際、切替ピンが
切替レバーの一端部を押して該切替レバーを前方に回動
させることになるので、シートクッションがレールに対
して移動自由になる。即ち、切替レバーの回動変位が該
切替レバーの他端部に連結された変位伝達手段を介し
て、例えばシートクッションをレールに固定するロック
機構に伝達され、このロック機構によるロック状態を解
除してシートクッションがレールに対して移動自由にな
る。従って、シートバックを前傾乗降位置に設定するこ
とによって、全体がレールに沿って移動自由になるの
で、後方への乗降が極めて容易になる。
【0044】また、前傾乗降位置において、ストップレ
バーを回動して、係止爪部をストッパから外すと、シー
トバックが更に前方に回動してテーブル状態になる。こ
の際、切替ピンが切替レバーの一端部から外れて、該切
替レバーが回動自由な状態になるので、シートクッショ
ンがレールに対して固定された状態になる。即ち、切替
レバーが回動自由となるため、上述したロック機構をロ
ック解除状態に維持する力がなくなり、シートクッショ
ンがレールに対して固定された状態になる。従って、シ
ートバックをテーブル状態に設定することによって、全
体がレールに固定された状態になるので、シートバック
をテーブルとして安心して使用することができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、一方のヒン
ジに折畳機構及び移動固定切替機構を設け、他方のヒン
ジにリクライニング機構を設けているので、通常のシー
トに必須的に設けられているリクライニング機構に支障
をきたすことなく、折畳機構及び移動固定切替機構を設
けることができる。しかも、折畳機構及び移動固定切替
機構と、リクライニング機構とが異なるヒンジに設けら
れているので、構造が複雑にならないという利点があ
る。
【0046】また、リクライニング機構によりシートバ
ックが後方に水平に倒された状態になっている場合で
も、シートバックが前傾乗降位置で必ず停止することに
なるので、後方の水平状態からテーブル状態まで一気に
回動することによって危険を感じるようなことがない。
しかも、乗降が終わった後は前傾乗降位置からシートバ
ックを適正な角度で後傾する着座位置に戻すことができ
るので、テーブル状態から着座位置に戻す場合に比べて
操作が楽で簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示した自動車用シー
トの要部正面図である。
【図2】同自動車用シートの要部側面図である。
【図3】同自動車用シートを示す図であって、アームを
前傾乗降位置まで回動した状態を示す要部正面図であ
る。
【図4】同自動車用シートを示す図であって、アームを
テーブル状態まで回動した状態を示す要部正面図であ
る。
【図5】同自動車用シートを示す図であって、アームを
フラット位置まで回動した状態を示す要部正面図であ
る。
【図6】同自動車用シートにおけるリクライニング機構
を示す要部正面図である。
【図7】同自動車用シートを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートクッション 2 アウタヒンジ(一方のヒンジ) 3 インナヒンジ(他方のヒンジ) 4 シートバック 5 折畳機構 6 移動固定切替機構 7 リクライニング機構 21 ベースプレート 21a 案内面 21b ストッパ 22 アーム 23 枢軸 41 前傾乗降位置 42 テーブル状態 51 ストップレバー 51a 係止爪部 52 支持ピン 61 切替レバー 61a 一端部 61b 他端部 62 切替ピン 63 ワイヤケーブル(変位伝達手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールに沿って移動可能に構成されたシ
    ートクッション(1)と、このシートクッション(1)
    の後部にヒンジを介して回動可能に設けられたシートバ
    ック(4)とを備えた自動車用シートにおいて、 前記シートバック(4)をシートクッション(1)に対
    して斜め前方に傾けた前傾乗降位置(41)に保持する
    と共に、シートバック(4)を更に前方に倒してテーブ
    ル状態(42)にすることが可能な折畳機構(5)と、 前記前傾乗降位置(41)ではシートクッション(1)
    がレールに対して移動自由な状態となるように切り替
    え、前記テーブル状態(42)ではシートクッション
    (1)がレールに対して固定された状態となるように切
    り替える移動固定切替機構(6)とを備えていることを
    特徴とする自動車用シート。
  2. 【請求項2】 ヒンジは、シートクッション(1)側に
    固定されたベースプレート(21)と、シートバック
    (4)側に固定されたアーム(22)と、これらのアー
    ム(22)及びベースプレート(21)を回動自在に連
    結する枢軸(23)とを備えており、 折畳機構(5)は、前記ベースプレート(21)に形成
    された案内面(21a)と、前記アーム(22)に支持
    ピン(52)を介して回動自在に設けられ、一端側の係
    止爪部(51a)が前記案内面(21a)に摺接するス
    トップレバー(51)と、前記ベースプレート(21)
    の案内面(21a)から所定の高さに立ち上がるように
    形成され、係止爪部(51a)が案内面(21a)に沿
    って前方に移動するのを阻止するストッパ(21b)と
    を備え、係止爪部(51a)がストッパ(21b)に当
    接することによってシートバック(4)を前傾乗降位置
    (41)に保持し、係止爪部(51a)がストッパ(2
    1b)を越えるようにストップレバー(51)を回動す
    ることによって、該ストップレバー(51)がストッパ
    (21b)に当接するのを回避して、シートバック
    (4)をテーブル状態(42)まで移動可能にするよう
    になっており、 移動固定切替機構(6)は、前記枢軸(23)の回りに
    回動する切替レバー(61)と、前記ストップレバー
    (51)に設けられ、係止爪部(51a)がストッパ
    (21b)に当接する前で前記切替レバー(61)の一
    端部(61a)を押して該切替レバー(61)をシート
    バック(4)と共に前方に回動し、係止爪部(51a)
    がストッパ(21b)に当接するのを回避するようにス
    トップレバー(51)が回動した際に切替レバー(6
    1)の一端部(61a)から外れて、該切替レバー(6
    1)の回動を自由にする切替ピン(62)と、前記切替
    レバー(61)の他端部(61b)に連結され、該切替
    レバー(61)が切替ピン(62)によって前方に回動
    した際にシートクッション(1)をレールに対して移動
    自由にし、該切替レバー(61)が切替ピン(62)の
    外れによって回動自由になった際にシートクッション
    (1)をレールに対して固定する変位伝達手段(63)
    とを備えていることを特徴とする請求項1記載の自動車
    用シート。
  3. 【請求項3】 ヒンジは、シートバック(4)の幅方向
    の一方の側に設けられた一方のヒンジ(2)と、他方の
    側に設けられた他方のヒンジ(3)とを備えており、 前記一方のヒンジ(2)には、折畳機構(5)及び移動
    固定切替機構(6)が設けられ、 前記他方のヒンジ(3)には、シートバック(4)を後
    方に回動した所定の位置に保持するリクライニング機構
    (7)が設けられていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の自動車用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100606436B1 (ko) * 2004-12-27 2006-08-01 주식회사다스 워크인과 폴딩기능을 가지는 자동차용 리클라이너

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KR100606436B1 (ko) * 2004-12-27 2006-08-01 주식회사다스 워크인과 폴딩기능을 가지는 자동차용 리클라이너

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