JP2002225049A - シートの製造方法及び製造装置 - Google Patents

シートの製造方法及び製造装置

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JP2002225049A
JP2002225049A JP2001278380A JP2001278380A JP2002225049A JP 2002225049 A JP2002225049 A JP 2002225049A JP 2001278380 A JP2001278380 A JP 2001278380A JP 2001278380 A JP2001278380 A JP 2001278380A JP 2002225049 A JP2002225049 A JP 2002225049A
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sheet
curable resin
substrate
manufacturing
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Kazuyuki Matsumoto
和之 松本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一台のシート製造装置で異種類のシートを製
造することができるようにする。 【解決手段】 電離放射線硬化樹脂(3)により形成さ
れた層を基体(2,50)又は基材(4,52)の少な
くとも一方の面に有する複数種類のシートを枚葉で製造
するシートの製造方法において、プリセットにより種類
毎に成形条件を切り替えることで、複数種類のシートを
製造するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイズ等の異なる
異種類のシートを一台の装置で製造することができるシ
ート製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズシート、ハードコートシー
ト等のシート製品を枚葉生産する場合、プレス成形、熱
重合成形、UV成形等の方法が用いられている。例え
ば、特開平7−14873号公報は、レンズシートをU
V成形により成形する方法について開示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、レンズシート、
ハードコートシート等の各種シートをUV樹脂等の電離
放射線硬化樹脂を硬化させて製造する場合、一般に一つ
の製造ラインでは単一種のシートのみを製造するように
設計される。
【0004】本発明は、一つの製造ラインにおいて複数
種類のシートを混在した状態で成形することができる方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に係る発明は、電離放射線硬化樹脂(3)
により形成された層を基体(2,50)又は基材(4,
52)の少なくとも一方の面に有する複数種類のシート
を枚葉で製造するシートの製造方法において、プリセッ
トにより種類毎に成形条件を切り替えることで、複数種
類のシートを製造するようにしたシートの製造方法を採
用する。
【0006】この請求項1に係る発明によれば、異種類
の基体(2,50)を例えば交互に搬送するごとくパタ
ーン化した一定の規則性を有する配列により基体(2,
50)を搬送することにより、その配列に従って成形条
件を切り換えつつ異種類のシートを成形することができ
る。
【0007】また、請求項2に係る発明は、電離放射線
硬化樹脂により形成された層を基体(2,50)又は基
材(4,52)の少なくとも一方の面に有する複数種類
のシートを枚葉で製造するシートの製造方法において、
センサ(48)によって成形するべき製品を識別して種
類毎に成形条件を切り替えることで、複数種類のシート
を製造するようにしたシートの製造方法を採用する。
【0008】この請求項2に係る発明によれば、例えば
基体(2,50)にその種類により相違する識別片を取
り付け、これを近接センサ(48)等で検知することに
より基体を識別する。これにより基体(2,50)に応
じて成形条件を切り換えつつ異種類のシートを成形する
ことができる。
【0009】また、請求項3に係る発明は、電離放射線
硬化樹脂により形成された層を基体(2,50)又は基
材(4,52)の少なくとも一方の面に有する複数種類
のシートを枚葉で製造するシートの製造方法において、
プリセットと、センサ(48)によって成形するべき製
品の識別を併用して種類毎に成形条件を切り替えること
で、複数種類のシートを製造するようにしたシートの製
造方法を採用する。
【0010】この請求項3に係る発明によれば、センサ
(48)の設置個数を低減することができ、製造装置を
低廉化することができる。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載のシートの製造方法におい
て、製造されるシートの少なくとも一種類は、成形型
(2)を用いて形状を複製したシートであるシートの製
造方法を採用する。
【0012】この請求項4に係る発明によれば、形状を
複製するシートと形状の複製を要しないシートを同じ製
造ラインで効率的に製造することができる。
【0013】また、請求項5に係る発明は、請求項4記
載のシートの製造方法において、液状の電離放射線硬化
樹脂(3)を基体(2,50)上に塗布する樹脂塗布工
程と、基材(4,52)を電離放射線硬化樹脂(3)の
上から基体(2,50)に被せ、上記基材(4,52)
を介して電離放射線硬化樹脂(3)を押圧して拡げる均
し積層工程と、電離放射線硬化樹脂に電離放射線を照射
して硬化させる樹脂硬化工程と、硬化した電離放射線硬
化樹脂(3)から基材(4,52)又は基体(2,5
0)を剥離させる離型工程とを含むシートの製造方法を
採用する。
【0014】この請求項5に係る発明によれば、電離放
射線硬化樹脂(3)に気泡が混入しないようにシートを
製造することができる。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
記載のシートの製造方法において、剥離工程を省略した
シートの製造方法を採用する。
【0016】この請求項6に係る発明によれば、基体
(2,50)、電離放射線硬化樹脂(3)、基材(4,
52)の各層を有したシートを製品として得ることがで
きる。
【0017】また、請求項7に係る発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載のシートの製造方法におい
て、製造されるシートの少なくとも一種類は、透過型ス
クリーン用のレンズシート(1)であるシートの製造方
法を採用する。
【0018】この請求項7に係る発明によれば、各種の
透過型スクリーン用のレンズシート(1)を同じ製造ラ
インにおいて製造することができる。
【0019】また、請求項8に係る発明は、請求項1乃
至請求項7のいずれかに記載のシートの製造方法におい
て、切り替える成形条件が、電離放射線硬化樹脂(3)
の塗布位置、塗布量、樹脂の種類、基体(2,50)又
は基材(4,52)の大きさ、基体(2,50)又は基
材(4,52)の厚さ、押圧の強さ、押圧の位置のうち
の一つまたは複数であるシートの製造方法を採用する。
【0020】この請求項8に係る発明によれば、シート
の種類に応じた成形条件で異種類のシートを連続的に成
形することができる。
【0021】また、請求項9に係る発明は、電離放射線
硬化樹脂(3)により形成された層を有する複数種類の
シートを枚葉で製造するシートの製造装置において、複
数種類の成形条件をプリセット入力する制御装置によ
り、プリセット入力された成形条件を順次切り替えるよ
うにしたシートの製造装置を採用する。
【0022】この請求項9に係る発明によれば、異種類
の基体(2,50)を例えば交互に搬送するごとくパタ
ーン化した一定の規則性を有する配列により基体(2,
50)を搬送し、その配列に従って成形条件を切り換え
つつ異種類のシートを成形することができる。
【0023】また、請求項10に係る発明は、電離放射
線硬化樹脂(3)により形成された層を有する複数種類
のシートを枚葉で製造するシートの製造装置において、
複数種類の成形条件をプリセット入力する制御装置と、
成形するべき基体(2,50)を識別するセンサ(4
8)を備え、センサ(48)により識別した基体(2,
50)を基に成形条件を切り替えるようにしたシートの
製造装置を採用する。
【0024】この請求項10に係る発明によれば、例え
ば基体(2,50)にその種類により相違する識別片を
取り付け、これを近接センサ(48)等で検知すること
により基体を識別し、これにより基体(2,50)に応
じて成形条件を切り換えつつ異種類のシートを成形する
ことができる。
【0025】また、請求項11に係る発明は、電離放射
線硬化樹脂(3)により形成された層を有する複数種類
のシートを枚葉で製造するシートの製造装置において、
複数種類の成形条件をプリセット入力する制御装置と、
成形するべき基体(2,50)を識別するセンサ(4
8)を備え、プリセットと、センサ(48)によって基
体(2,50)の識別を併用して種類毎に成形条件を切
り替えることで、複数種類のシートを製造するようにし
たシートの製造装置を採用する。
【0026】この請求項11に係る発明によれば、セン
サ(48)の設置個数を低減することができ、製造装置
を低廉化することができる。
【0027】また、請求項12に係る発明は、請求項9
乃至請求項11のいずれかに記載のシートの製造装置に
おいて、基体を搬送する搬送手段(13)と、液状の電
離放射線硬化樹脂(3)を基体(2,50)上に塗布す
る樹脂塗布手段(8,46,9,49)と、基材(4,
52)を電離放射線硬化樹脂(3)の上から基体(2,
50)に被せる基材供給手段(11)と、上記基材
(4,52)を介して電離放射線硬化樹脂(3)を押圧
して拡げる押圧手段(5a,5b)と、電離放射線硬化
樹脂(3)に電離放射線(7)を照射して硬化させる樹
脂硬化手段(12)とを有するシートの製造装置を採用
する。
【0028】この請求項12に係る発明によれば、電離
放射線硬化樹脂(3)に気泡が混入しないようにシート
を製造することができる。
【0029】また、請求項13に係る発明は、請求項1
2記載のシートの製造装置において、電離放射線硬化樹
脂(3)を塗布する為の複数個のノズル(8,46,
9,49)を有するシートの製造装置を採用する。
【0030】この請求項13に係る発明によれば、複数
個のノズル(8,46,9,49)から電離放射線硬化
樹脂(3)を吐出するので、電離放射線硬化型樹脂
(3)の不足分を補い、成形型(2)への気泡の巻き込
みを防止することができる。また、基体の種類によりノ
ズル(8,46,9,49)を使い分けて基体(2,5
0)の性質に合致した樹脂の塗布を行うことができる。
【0031】また、請求項14に係る発明は、請求項1
3記載のシートの製造装置において、上記ノズル(8,
46,9,49)が種類の異なる電離放射線硬化樹脂
(3)を塗布するためのノズルであるシートの製造方法
を採用する。
【0032】この請求項14に係る発明によれば、製造
すべきシートが必要とする電離放射線硬化樹脂(3)を
簡易に供給し塗布することができる。
【0033】また、請求項15に係る発明は、請求項1
3記載のシートの製造装置において、上記ノズル(8,
46,9,49)が多数の微小ノズルを一列に配列した
多連ノズルであり、長さの異なる複数個の多連ノズルを
配置しているシートの製造装置を採用する。
【0034】この請求項15に係る発明によれば、電離
放射線硬化樹脂(3)を基体(2,50)上に均一に塗
布することができ、また、端の微少ノズルを塞ぐことに
より基体の大きさに応じて簡易に塗布幅を変更すること
ができる。
【0035】また、請求項16に係る発明は、請求項9
乃至請求項14のいずれかに記載のシートの製造装置に
おいて、基材(4,52)を電離放射線硬化樹脂(3)
の上から基体(2,50)に被せる手段が、基材(4,
52)を吸着して搬送する多数の吸盤(34)によるも
のであり、これらの吸盤(34)が基材(4,52)の
種類に応じて吸引する吸盤(34)と吸引しない吸盤
(34)を切り替えることが出来るようにしたシートの
製造装置を採用する。
【0036】この請求項16に係る発明によれば、シー
ト(1)の種類に応じて変更される基材(4)の大きさ
に応じて必要な吸盤(34)のみを作動させることで、
各種類の基材(4)を確実に吸引することができる。吸
引する吸盤(34)の変更は識別手段による基体(2)
の種類の判別に基づいて行うことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。
【0038】<実施の形態1>レンズシートは図1に示
す製法により製造される。このレンズシート1はフレネ
ルレンズシートであるが、この製法はフレネルレンズシ
ートに限らずレンチキュラーレンズシート、蝿の目レン
ズシート等のレンズシートの製造や、プリズム、レリー
フホログラム等成形型を使用するシートの製造にも適用
可能である。
【0039】図1に示すように、このレンズシート1
は、基体である成形型2をレンズの成形に適した温度に
温度調節する温度調節工程(A)、液状の電離放射線硬
化型樹脂3を温度調節した成形型2上の全面に塗布する
第一の樹脂塗布工程(B)、液状の電離放射線硬化型樹
脂3を成形型2上における加圧開始側の箇所に塗布する
第二の樹脂塗布工程(C)、電離放射線を透過する基材
4を電離放射線硬化型樹脂3の上から成形型2に被せる
基材供給工程(D)、基材4を加圧始端側から加圧終端
側へと加圧ロール5a,5bで押圧し電離放射線硬化型
樹脂3上に積層する積層工程(E)、電離放射線を基材
4上から電離放射線硬化型樹脂3に照射し硬化させる樹
脂硬化工程(F)、硬化した電離放射線硬化型樹脂3を
基材4と共に成形型2から剥がす離型工程(G)を経て
製造される。
【0040】この製法で用いる成形型2は、図3及び図
4に示すように、型本体2aと、型本体2aの回りを囲
む受け部材2bと、受け部材2bの回りを囲む皿状の基
盤2cとを具備する。受け部材2b又は受け皿2cは適
宜省略可能である。型本体2aは例えば電鋳により形成
される金型であり、液状の電離放射線硬化型樹脂3が塗
布されるレンズ賦型面を上面に有する。型本体2aとし
ては、切削型、電鋳型、樹脂型等を用いることができ
る。受け部材2bは型本体2aの四辺に庇状に取り付け
られ、型本体2aから食み出る余剰の電離放射線硬化型
樹脂3aを受け止めるようになっている。基盤2cは型
本体2a及び受け部材2bの全体を下方から支える。図
示例の型本体2aではフレネルの単面が形成されるが、
複数個のフレネルを所定のレイアウトで配置した多面付
けとしてもよい。
【0041】温度調節工程(A)は、成形型2をレンズ
の成形に適した温度までむらなく加温するためのもの
で、例えば電熱ヒータ、乾燥蒸気等により暖めた温風6
を成形型2に所定時間吹き付けることにより成形型2を
加温する。温風6の吹き付けは成形型2の全体に対して
均一に行ってもよいし、冷えやすい局所について風量を
増加させるようにしてもよい。風量の加減は、温風6を
多数のノズルから吹き出すと共にノズルの開口面積をノ
ズル間で相違させたり、ノズルの上流側にダンパを設け
ダンパの開度を調節したりすることにより行うことがで
きる。また、成形型2自体に温度調節装置を装着するこ
とによっても成形型2の温度調節を行うことができる。
【0042】この温度調節工程(A)は成形型2の加温
を行うだけでなく、第一の樹脂塗布工程(B)又は第二
の樹脂塗布工程(C)で塗布される電離放射線硬化型樹
脂3が溶剤を含む場合は、この溶剤を除去する作用も果
たす。溶剤を電離放射線硬化型樹脂3から除去すること
でレンズ内への気泡の混入が防止される。また、成形型
2は樹脂硬化工程(F)で照射される電離放射線7によ
り加温され過ぎる場合があるが、この温度調節工程
(A)はこの加温された成形型2を適温まで冷却する。
【0043】第一の樹脂塗布工程(B)は、液状の電離
放射線硬化型樹脂3を温度調節した成形型2上の全面に
塗布するためのもので、例えば一本又は複数本のノズル
から液状の電離放射線硬化型樹脂3を成形型2上に吐出
することにより塗布する。液状の電離放射線硬化型樹脂
3の塗布は成形型2とノズルの一方又は双方を走行させ
ながら行う。望ましくは、吐出口の小さい多数のノズル
から電離放射線硬化型樹脂3を細く連続した糸状に吐出
させながら成形型2の一辺から反対側の一辺まで塗布す
る。これにより、成形型2の賦型面におけるレンズ形成
溝内への空気の巻き込みが防止される。また、成形型2
は温度調節工程で適度にむらなく加温されているので、
塗布された液状の電離放射線硬化型樹脂3は空気を巻き
込むことなく速やかに全レンズ形成溝内に行き渡る。
【0044】この電離放射線硬化型樹脂3としては例え
ば紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂を用いることが
できる。
【0045】第二の樹脂塗布工程(C)は、液状の電離
放射線硬化型樹脂3を成形型2上における加圧開始側の
箇所に塗布するためのもので、電離放射線硬化型樹脂3
の樹脂溜まりを成形型2の加圧開始側の辺に沿って形成
する。第一の樹脂塗布工程(B)におけると同様に一本
又は複数本のノズルから液状の電離放射線硬化型樹脂3
を成形型2上に吐出することで樹脂溜まりを形成する。
この第二の樹脂塗布工程(C)は場合により省略可能で
ある。
【0046】基材供給工程(D)は、レンズシート1の
基材4を電離放射線硬化型樹脂3の上から成形型2に被
せるためのもので、例えば平面上に配置した複数個の吸
盤により、シート状の基材4を吸着して電離放射線硬化
型樹脂3が塗布された成形型2上に搬送する。吸盤は基
材4を成形型2上で解放し、基材4は電離放射線硬化型
樹脂3の塗工層上に落下し、電離放射線硬化型樹脂3の
表面に付着する。
【0047】基材4は紫外線、電子線等の電離放射線を
透過する例えばアクリル樹脂製の透明な薄板で構成され
る。
【0048】積層工程(E)は、基材4を加圧始端側か
ら加圧終端側へと押圧し電離放射線硬化型樹脂3上に積
層するためのもので、成形型2上に電離放射線硬化型樹
脂3及び基材4が積層されたものを上下一対の加圧ロー
ル5a,5b間に通して電離放射線硬化型樹脂3を均一
な厚さに均す。また、第二の樹脂塗布工程で塗布された
電離放射線硬化型樹脂3の樹脂溜まりが加圧ロール5
a,5bにより加圧始端側から加圧終端側へと押しやら
れつつ気泡を電離放射線硬化型樹脂3外へと排除するよ
うに作用する。一対の加圧ロール5a,5bのうち基材
4に接触する上側のロール5aにはクラウンが設けられ
ている。これにより電離放射線硬化型樹脂3は同心円状
に並ぶレンズ形成溝内に気泡を巻き込むことなく円滑に
流れ込む。また、この積層工程(E)において成形型2
は予め温度調整されていることから、電離放射線硬化型
樹脂3は適度に加温され成形型2上を円滑に流れると共
に基材4に強固に密着する。
【0049】樹脂硬化工程(F)は、紫外線、電子線等
の電離放射線7を基材4上から電離放射線硬化型樹脂3
に照射し硬化させるためのもので、紫外線ランプ等の線
原を成形型2上に配置して電離放射線7を基材4上に均
一に照射する。基材4を透過した電離放射線7は成形型
上の電離放射線硬化型樹脂層3に作用しこの層を硬化さ
せる。電離放射線硬化型樹脂3は硬化すると共に基材4
に強固に接着する。
【0050】離型工程(G)は、電離放射線7の照射に
より硬化した電離放射線硬化型樹脂3を基材4と共に成
形型2から剥がすためのもので、例えば次のような手順
で行われる。すなわち、まず基材4の中央部を成形型2
の方へと押さえた上で一対の対角部分を掴んで成形型2
の上方に持ち上げる。これによりこの対角部分近傍から
レンズの中心に向かって電離放射線硬化型樹脂3が成形
型2上から剥がされる。次に、この対角部分近傍の基材
4を一旦成形型2上に下げた後、他の一対の対角部分を
掴んで成形型2の上方に持ち上げる。これによりこの対
角部分近傍からレンズの中心に向かって電離放射線硬化
型樹脂3が成形型2上から剥がされる。最後に全対角部
分を掴んで同時に持ち上げ、全電離放射線硬化型樹脂3
を成形型2から完全に剥がし取る。
【0051】離型工程(G)工程を経ることにより、フ
レネルレンズシート1を得ることができるが、このフレ
ネルレンズシート1の基材4には図2(A)に示すよう
に成形型2の四辺から漏れ出た余剰の電離放射線硬化型
樹脂3aが付着したまま硬化している。そこで、必要に
応じて図2(A)に示すフレネルレンズシート1に対し
断裁線〜上で断裁を行い、余剰の電離放射線硬化型
樹脂3aの箇所を除去し、同図(B)に示すような製品
としてのフレネルレンズシート1aを得る。
【0052】また、この発明のレンズシート製造方法に
おいては、複数個の成形型2を無端搬送路により搬送し
ながらレンズシートを連続して製造するようになってお
り、上記温度調節工程(A)、第一の樹脂塗布工程
(B)、第二の樹脂塗布工程(C)、基材供給工程
(D)、積層工程(E)、樹脂硬化工程(F)、離型工
程(G)の各工程が無端搬送路に沿って配置される。
【0053】また、成形型2は異種類の成形型を夫々複
数個用意し、これらを互いに混ざった状態で無端搬送路
により搬送することで異種類のレンズシートを連続して
製造するようになっている。また、成形型2は型本体2
aにフレネルレンズの単面を形成したものや複数個のフ
レネルレンズを形成した多面付けのものがあるが、これ
らを混在させて製造してもよい。
【0054】製造すべきレンズシートの種類が異なり従
って成形型の種類も相違すると、電離放射線硬化型樹脂
の塗布開始、塗布終了、塗布幅、塗布量、基材の大き
さ、基材に対する押圧力等からなる成形条件も相違して
くるが、このレンズシートの製造方法は、識別手段によ
って成形型の種類を識別し、この識別に基づき成形条件
を切り換えるようになっている。
【0055】識別手段としては、プリセットにより成形
型の種類を識別して成形条件を切り換える方式を採用す
ることができる。すなわち、異種類の成形型を例えば交
互に搬送するごとく成形型をパターン化した配列により
搬送し、その配列に従って成形条件を切り換えるように
する。また、センシング方式を採用することもでき、例
えば成形型にその種類により相違する識別片を取り付
け、これをセンサで検知することで成形型を識別する。
また更に、プリセット方式とセンシング方式との併用式
とすることもできる。
【0056】無端搬送路上で識別手段により成形型の種
類を特定すると、各工程において電離放射線硬化型樹脂
の塗布開始、塗布終了、塗布幅、塗布量、基材の大き
さ、基材に対する押圧力等の成形条件が当該成形型に適
した内容に切り換えられ、成形が連続的に実行される。
これにより、異種類のレンズシートが連続的に成形され
る。
【0057】次に、上記レンズシートの製造方法の実施
に適した製造装置について説明する。
【0058】図5に示すように、このレンズシートの製
造装置は、基体である成形型2をレンズの成形に適した
温度に温度調節する温度調節手段10と、液状の電離放
射線硬化型樹脂3を温度調節した成形型2上の全面に塗
布する第一のノズル8,46と、液状の電離放射線硬化
型樹脂3を成形型2上における加圧開始側の箇所に塗布
する第二のノズル9,49と、電離放射線7が透過する
基材4を電離放射線硬化型樹脂3の上から成形型2に被
せる基材供給手段11と、加圧始端側から加圧終端側へ
と基材4を押圧し電離放射線硬化型樹脂3上に積層する
加圧ロール5a,5bと、電離放射線7を基材4上から
電離放射線硬化型樹脂3に照射し硬化させる電離放射線
照射手段12とを具備する。
【0059】また、このレンズシートの製造装置は、無
端搬送路13を有し、多数の成形型2をこの無端搬送路
13内で循環させるようになっている。無端搬送路13
は上側が成形型2の往路13aとされ下側が成形型2の
復路13bとされ、それぞれローラコンベア、チェーン
コンベア等で構成される。また、無端搬送路13の往復
路13a,13bの両側はリフター14a,14bとな
っており、一方のリフター14aは復路13b上を戻っ
て来る成形型2を往路13aへと上昇させ、他方のリフ
ター14bは往路13a上を進行して来た成形型2を復
路13bへと下降させる。上記第一及び第二のノズル
8,46,9,49、基材供給手段11、加圧ロール5
a,5b、電離放射線照射手段12は、この無端搬送路
13の往路13aに沿って配置され、温度調節手段10
は無端搬送路13の復路13bに沿って配置されてい
る。無端搬送路13の往路13aや復路13bは、第一
及び第二のノズル8,46,9,49、基材供給手段1
1、加圧ロール5a,5b、電離放射線照射手段12が
それぞれ行う工程の内容に応じて動くように適宜分割さ
れた装置ユニットとしてもよく、個別に停止したり、独
自の速度で駆動可能である。
【0060】成形型2としては、ある種類のレンズシー
トを成形するためのものが多数用意される。また、異な
る種類のレンズシートを成形するための他の成形型も多
数用意される。これらの異種類の成形型が混じり合った
状態で無端搬送路13上に一列に並ぶように乗せられ
る。互いに種類の異なる二種類或いは複数種類の成形型
が同じ無端搬送路を走行しつつ二種類或いは複数種類の
レンズシートを成形する。
【0061】ここで、異なる種類の成形型とは、成形型
のサイズ、設計、型材質等が相違する成形型のことをい
う。
【0062】二種類或いは複数種類の成形型2の識別は
プリセット方式又はセンシング方式或いはプリセット方
式とセンシング方式を併用することにより行うことがで
きる。
【0063】プリセット方式は、無端搬送路13に乗せ
る成形型2の台数、夫々の種類、走行順序等を予めこの
レンズシート製造装置の図示しない制御装置に入力して
おき、制御装置のカウンターにより成形型の流れる順序
をカウントすることにより、成形型の識別を行う。制御
装置はカウンターからの信号により成形型の種類毎に第
一のノズル8,46、第二のノズル9,49、基材供給
手段11、加圧ロール5a,5b等の制御を行う。
【0064】センシング方式は、第一のノズル8,4
6、第二のノズル9,49、基材供給手段11、加圧ロ
ール5a,5b等の各装置ユニット毎に近接センサ等の
検知センサを設置することで成形型2の種類を識別す
る。例えば、図6に示すように、第一のノズル8,46
の上流側に近接センサ48を配置し、第二のノズル9,
49の上流側に近接センサ48aを配置する。各ユニッ
トは検知センサ48,48a等からの信号により成形型
2の種別を認識し独自に制御シーケンスを切り替える。
【0065】プリセット方式とセンシング方式の併用の
場合は、第一のノズル8,46の前に例えば近接センサ
からなる検知センサを配置し、このセンサで成形型の種
別を識別する。また、無端搬送路13に乗せる成形型2
の台数、夫々の種類、走行順序等を予めこのレンズシー
ト製造装置の図示しない制御装置に入力しておく。第一
のノズル8,46、第二のノズル9,49、基材供給手
段11、加圧ロール5a,5b等は、センサが識別した
成形型の情報をもとに予め制御装置に入力された制御プ
ログラムにより連携して動作する。無端搬送路上には例
えば四台乃至十台の成形型が乗っていることから、第一
のノズル8,46のユニットに対して第二のノズル9,
49のユニットは対象となる成形型情報が遅延してお
り、前工程の動作が完了すると前工程のユニットから後
工程のユニットへと順次成形型情報を引き渡すようにす
る。
【0066】温度調節手段10は、復路13b上望まし
くは復路13bが成形型2の上昇用リフター14aに接
続される箇所に設けられる。このように温度調節手段1
0が無端搬送路13の復路13bに設けられる結果成形
型2は往路13aの始めに戻るまでに温度調節される。
これにより、成形型2が成形に与らない空き時間を利用
して温度調節が行われることになり、また、成形型2の
無端搬送路13の長大化が防止される。温度調節手段1
0は、復路13b上で一時停止した成形型2を覆うチャ
ンバー10aを有し、乾燥蒸気、電熱ヒータで暖めた温
風6をチャンバー10a内に供給するようになってい
る。この温風6がチャンバー10a下から成形型2上に
吹き掛かり、成形型2をレンズの成形に適した温度に加
温する。成形型2は上昇用リフター14aに受け渡され
るまで復路13b上で待機し、この待機時間中に適度な
温度に暖められる。
【0067】図5及び図6に示すように、第一のノズル
8,46は例えばサイズの異なる二種類の成形型2ごと
に用意され、無端搬送路13における往路13aの始端
上に隣接するように配置される。
【0068】第一のノズル8,46としては、図7及び
図8に示すような構造の多連ノズルが用いられる。図7
中、符号15は往路13のコンベアローラを示す。この
多連ノズルは無端搬送路13aをその幅方向に横切るよ
うに水平に配置されるパイプ8aと、パイプ8aの下側
の一本の母線上に等間隔で配列される多数のノズル管8
bとを有する。パイプ8aはその両端が閉じられ、液状
の電離放射線硬化型樹脂3を注入するための供給用導管
16がパイプ8aの所定箇所に接続されている。ノズル
管8bはステンレス鋼等で作られた細長い管であり、パ
イプ8aの壁を圧入等により貫通している。パイプ8a
内に注入され充満した液状の電離放射線硬化型樹脂3は
一列に並んだ多数のノズル管8bの先から一斉に吐出さ
れ、ノズル管8bの下方で走行し又は停止する成形型2
上に塗布される。
【0069】成形型2は製造するべきレンズシート1の
サイズに応じた大きさに作られるが、第一のノズル8,
46は各成形型2のサイズごとに電離放射線硬化型樹脂
3の吐出幅が異なるものを用意してもよいし、吐出幅が
同じものを複数個用意しておき図7及び図8に示すよう
なカバー装置17をパイプ8aの両側に取り付けること
で成形型2の幅に応じて吐出幅を変更するようにしても
よい。カバー装置17は、パイプ8aを囲むように屈曲
した保持板17aと、保持板17aに固定されるゴム等
で作られた軟質の遮蔽板17bと、保持板17aをパイ
プ8a上に固定するための止めネジ17cとを有する。
遮蔽板17bをノズル管8bの先に当てた上で保持板1
7aに螺合する止めネジ17cの先端をパイプ8aの側
面に押し付けるようにすることで保持板17aをパイプ
8a上に固定することができ、成形型2の両側から食み
出るノズル管8bの先端を遮蔽板17bで塞いで電離放
射線硬化型樹脂3の吐出幅を変更することができる。カ
バー装置17も同じ大きさのものを複数個用意しておき
パイプ8a上での固定位置を適宜変更することにより遮
蔽するべきノズル管8bの個数を変更することもできる
が、種々の長さのカバー装置17を予め用意しこれらの
カバー装置17を適宜選択することによっても遮蔽する
べきノズル管8bの個数を変更し電離放射線硬化型樹脂
3の吐出幅を加減することができる。
【0070】第一のノズル8,46として多連ノズルに
代え一本のノズルを用いることもできる。この一本のノ
ズルを成形型2の搬送方向に対し成形型の幅の大きさに
応じて幅方向に往復移動させることで電離放射線硬化型
樹脂3を各サイズの成形型2上に塗布することができ
る。
【0071】第一のノズル8,46に対する液状の電離
放射線硬化型樹脂3の供給は、図9に示すような配管に
より行うことができる。図9において、符号18は液状
の電離放射線硬化型樹脂3の貯留タンクを示し、この貯
留タンク18から電離放射線硬化型樹脂3の供給用導管
19が二組の第一のノズル8,46へと伸び、途中で二
本の供給用導管19a,19bに分岐してそれぞれがノ
ズル8,46に連結されている。供給用導管19にはギ
アモータ20により駆動されるポンプ21、手動弁2
3、フィルター24、圧力計25、流量計26等が設け
られている。分岐した各供給用導管19a,19bには
電離放射線硬化型樹脂3のノズル8への供給を断続する
ための三方弁である吐出バルブ22a,22bが設けら
れている。ポンプ21の駆動により貯留タンク18内の
電離放射線硬化型樹脂3が供給用導管19,19a,1
9b内を吐出バルブ22a,22bの方に流れ、成形型
2の到来により吐出バルブ22が開かれるとノズル8又
は46のパイプ8a内に流入し、ノズル管8bから成形
型2上に吐出される。また、吐出バルブ22a,22b
から貯留タンク18に向かって帰還用導管27が伸びて
いる。非吐出時には、吐出バルブ22a,22bは第一
のノズル8,46に向かう供給用導管19a,19bを
遮断すると同時にこの供給用導管19a,19bと帰還
用導管27との間を開くようになっており、供給用導管
19a,19bを流れてきた電離放射線硬化型樹脂3は
帰還用導管27を通って再び貯留タンク18内に戻り、
供給用導管19,19a,19bと帰還用導管27との
間を循環する。また、各供給用導管19a,19bには
それぞれ自動開閉弁47a,47bが設けられている。
一のサイズの成形型2に対して電離放射線硬化型樹脂3
を供給するときは、他のサイズの成形型用のノズルに対
しては電離放射線硬化型樹脂3を供給する必要がないの
で、自動開閉弁47a,47bのいずれか一方を開き他
方を閉じる。
【0072】吐出バルブ22a,22bと自動開閉弁4
7a,47bの開閉の制御は、例えば上記近接スイッチ
48が成形型2をいずれのサイズのものであるかを識別
するか、又はプリセット方式により成形型2の種類が識
別されることから開始される。成形型2の種類が識別さ
れると、吐出バルブ22a,22bと自動開閉弁47
a,47bが切り換えられる。また、吐出開始タイマー
(図示せず)が始動する。吐出開始タイマーは成形型2
の種類毎に設けられる。成形型2の識別が行われた時点
で所定の吐出開始タイマーに切り換えられ、この吐出開
始タイマーが成形型2の識別時点から無端搬送路13の
往路13a上を成形型2が一定速度で走行してその先端
がノズル8又は46の下に到達するまでの時間をカウン
トする。吐出開始タイマーがカウントを終了し成形型の
先端がノズル8又は46の下に到達すると、既に開かれ
た自動開閉弁47a又は47bに対応する吐出バルブ2
2a又は22bが開いてノズル8又は46から電離放射
線硬化型樹脂3を吐出する。なお、成形型の先端がノズ
ル8又は46の下に到達した時必要に応じて成形型を往
路13a上で一時停止させるようにしてもよい。
【0073】電離放射線硬化型樹脂3の吐出終了は、図
示しない吐出時間タイマーにより制御される。吐出時間
タイマーは成形型の種類毎に用意され、吐出開始タイマ
ーがカウントを終了した時点からカウントを開始し、各
種成形型2のノズル8又は46下の通過に必要な時間を
カウントする。識別された成形型がノズル8又は46下
を通過すると、吐出バルブ22a又は22bが閉じ、ノ
ズル8又は46は電離放射線硬化型樹脂の吐出を停止す
る。
【0074】これにより、各成形型2にはそのサイズに
応じて電離放射線硬化型樹脂3が必要な塗布幅及び塗布
長さで塗布される。
【0075】上記ポンプ21としては、図10に示すよ
うな回転容積型の一軸偏心ネジポンプであるスネークポ
ンプが用いられる。このスネークポンプは、中心を長円
形断面の穴が貫通した弾性材料からなるステータ21a
と、ステータ21aに挿入される螺旋状のロータ21b
と、ロータ21bとギアモータ20の出力軸20aとの
間に設けられる二つのユニバーサルジョイント21c,
21d及びカップリングロッド21eとを具備する。ポ
ンプ21のハウジング21fがステータ21aを保持す
る箇所には供給用導管19に接続される吐出口21gが
設けられ、ユニバーサルジョイント等を囲む箇所には吸
込口21hが設けられ、貯留タンク18内の電離放射線
硬化型樹脂3は吸込口21hからステータ21a内に吸
引され、吐出口21gから吐出バルブ22の方へと吐出
される。このスネークポンプは脈動が少ないので、ノズ
ル管8bからは電離放射線硬化型樹脂3が一定流量で吐
出する。このため、電離放射線硬化型樹脂3は成形型2
上に一定厚さの皮膜となって塗布される。また、このス
ネークポンプは電離放射線硬化型樹脂3に対し剪断力を
与え難く、このため電離放射線硬化型樹脂3は変質する
ことなく成形型2上に供給される。
【0076】電離放射線硬化型樹脂3のノズル8又は4
6からの吐出量は成形型2のサイズごとに相違するの
で、ポンプ21の吐出口21gからの吐出量は成形型2
の種類により変更する必要がある。そこで、ポンプ21
を運転するためのギアモータ20の回転数は、例えば上
記近接センサ48が成形型2の種類を判別する信号に応
じて切り換わるように制御される。従って、大サイズの
成形型2がノズル8又は46下に来たときは多い回転数
でポンプ21が運転されより多くの電離放射線硬化型樹
脂3が成形型2上に供給され、小サイズの成形型2がノ
ズル8又は46下に来たときは少ない回転数でポンプ2
1が運転されより少量の電離放射線硬化型樹脂3が成形
型2上に供給される。
【0077】第二のノズル9は無端搬送路13の往路上
において第一のノズル8,46よりも下流側に設けられ
る。この第二のノズル9,49は第一のノズル8,46
と同様な構成とすることができ、また第一のノズル8,
46に対する電離放射線硬化型樹脂3の配管から導管を
分岐させることにより電離放射線硬化型樹脂3の供給を
受けることができる。
【0078】この第二のノズル9,49により、液状の
電離放射線硬化型樹脂3が成形型2上における加圧開始
側の箇所に塗布され、樹脂溜まりが形成される。第二の
ノズル9,49による電離放射線硬化型樹脂3の吐出
幅、吐出量の切り換えは、第一のノズル8,46の場合
と同様に行われる。例えば、第二のノズル9,49の上
流側に設置された近接センサ48aが成形型2の種別を
判断することにより第二のノズル9又は49の吐出の切
り替えが行われる。
【0079】この第二のノズル9,49は場合により省
略可能である。また、第二のノズル9,49を省略した
場合において、第一のノズル8,46により成形型2上
に電離放射線硬化型樹脂3を塗布した後成形型2を後退
させ、第一のノズル8,46により再度電離放射線硬化
型樹脂3を吐出して樹脂溜まりを形成するようにしても
よい。
【0080】なお、電離放射線硬化型樹脂の供給装置の
図9中破線で囲む箇所は、リボン状ヒータ等により暖め
られる。すなわち、貯留タンク18、ポンプ21、吐出
バルブ22a,22b、ノズル8,46等を適度に暖め
ることで電離放射線硬化型樹脂3を第一及び第二のノズ
ル8,46,9,49から円滑に吐出させる。また、電
離放射線硬化型樹脂3が温度調節され且つ成形型2も温
度調節されている結果電離放射線硬化型樹脂3の成形性
が高められる。
【0081】基材供給手段11は無端搬送路13の往路
13a上において第二のノズル9,49よりも下流側に
設けられる。この基材供給手段11は、図11乃至図1
5に示すように、基材4の位置決めテーブル28と、位
置決めテーブル28と往路13a上の成形型2との間を
往復移動する基材搬送装置29とを具備する。
【0082】位置決めテーブル28は、その一辺が成形
型2の走行方向に平行に伸びるよう無端搬送路13の片
側に沿って設置される。位置決めテーブル28の天板2
8aは基材4を載せるための水平面を有しており、水平
面からは三本のピン30a,30b,30cが上方に突
出している。位置決めテーブル28の天板28a下に
は、三本のピン30a,30b,30cをそれぞれ図示
しないエアシリンダを介して支持するスライダ31a,
31b,31cが配置されている。二本のピン30a,
30bは天板28aの一辺に沿うように配置され、各ピ
ン30a,30bを支持するスライダ31a,31bは
この一辺に直角な方向にスライド可能に位置決めテーブ
ル28内に保持され、残りの一本のピン30cは上記一
辺に直角な他の一辺に沿うように配置され、このピン3
0cを支持するスライダ31cはこの一辺に直角な方向
にスライド可能に位置決めテーブル28内に保持され
る。また、各ピン30a,30b,30cが貫通する長
孔41a,41b,41cがスライダ31a,31b,
31cのスライド方向に伸びるように位置決めテーブル
28上に穿設されている。各スライダ31a,31b,
31cは位置決めテーブル28内に回転可能に支持され
たネジ棒32a,32b,32cの先端に螺合し、ネジ
棒32a,32b,32cの後端にはハンドル33a,
33b,33cが取り付けられている。一本のネジ棒3
2cの中間にはフレキシブルジョイントが設けられてい
る。各ハンドル33a,33b,33cを持ってネジ棒
32a,32b,32cを回すことでスライダ31a,
31b,31cを位置決めテーブル28内でスライドさ
せると、ピン30a,30b,30cが長孔41a,4
1b,41cに沿って移動する。これにより、各ピン3
0a,30b,30cの位置を微調整することができ、
また基材4のサイズに応じてピン30a,30b,30
cの位置を変更することができる。
【0083】また、基材4のサイズによってはピン30
a,30b,30cを使用し得ない場合も生じるが、そ
の際は上記図示しないエアシリンダの駆動によりピン3
0a,30b,30cが水平面下に引っ込められる。製
造するべきレンズシートのサイズに応じて基材4のサイ
ズや成形型2のサイズも相違してくるが、基材4のサイ
ズが大きすぎてピン30a,30b,30cを位置決め
に使用しえない場合は、上記近接センサ48が成形型2
の種類を判別する信号に応じてエアシリンダをON/O
FF操作しピン30a,30b,30cを水平面下に引
っ込める。
【0084】基材4は位置決めテーブル28上に一枚ず
つ載せられ、その隣り合う二辺がピン30a,30b,
30cに当てられることで位置決めされる。この状態で
基材4の一対の対向辺の延長線は、無端搬送路13上で
一時停止した成形型2の一対の対向辺をそれぞれ含む垂
直面に夫々合致する。
【0085】ピン30a,30b,30cをテーブル2
8の水平面下に引っ込めた時は、テーブル28上の別の
引っ込まない位置の微調整のできるピンに基材4を当て
て位置決めする。
【0086】基材搬送装置29は、水平面上に複数個の
吸盤34が配置された基材吸着部と、基材吸着部を位置
決めテーブル28と無端搬送路13の往路13a上の成
形型2との間で往復動させる移送部とを有する。移送部
は、位置決めテーブル28の上方から無端搬送路13の
往路13a上へと成形型2の走行方向に直角に伸びるレ
ール35と、レール35上を走行するアーム36と、ア
ーム36をレール35上で駆動させるための駆動部とを
有する。この駆動部はリニアモータ、エアシリンダ等で
構成される。基材吸着部は水平面上に配置され連結され
る複数本の棒材37と、各棒材37に取り付けられる多
数の吸盤34とを有する。吸盤34は図14に示すよう
に基材4の中央部に対応する箇所と基材4の周辺部に対
応する周辺箇所とに配置されるが、より大きいサイズの
基材4も吸着することができるように二点鎖線で示す周
辺箇所にも他の吸盤34aが必要に応じて配置される。
基板吸着部は垂直方向に配置されるエアシリンダ39及
びガイド棒40を介しアーム36の先端部に連結され
る。
【0087】二通りの周辺箇所の吸盤34,34aは吸
着すべき基材4のサイズに応じて真空ポンプ38との連
結を切り替えられる。この連結の切り換えは、上記近接
センサ48等の識別手段が成形型2の種類を判別する信
号に応じて行われる。これにより、基材4が小サイズの
場合は吸盤34aと真空ポンプ38との連結が断たれ、
基材4が大サイズの場合は吸盤34aと真空ポンプ38
とが連結される。
【0088】基材搬送装置29の基材吸着部はエアシリ
ンダ39の作動により位置決めテーブル28に対し下降
及び上昇を行い、位置決めテーブル28上で位置決めさ
れた基材4を吸着して持ち上げる。次に、基材搬送装置
29の駆動部が、基材4を吸着した基材吸着部を無端搬
送路13上で一時停止した成形型2の真上へと搬送す
る。そこで、エアシリンダ39が作動して基材吸着部を
成形型2の方へ降下させた後再び上昇させる。基材吸着
部は成形型2の方へ降下した時に基材4の吸着を解き、
基材4を成形型2上へ落下させる。これにより、基材4
は成形型2上に塗布された電離放射線硬化型樹脂3に付
着する。その後、基材吸着部はレール35に沿って再び
位置決めテーブル28上へと搬送される。
【0089】加圧ロール5a,5bは、無端搬送路13
の往路13a上において基材供給手段11よりも下流側
に配置される。加圧ロール5a,5bは往路13aを上
下から挟むように配置される。下側のロール5bは、成
形型2の裏面に接触するもので、金属により円筒形に形
成される。上側のロール5aは、成形型2上に被さった
基材4に接触するもので、図16に示すように、クラウ
ンが設けられ多少中高に形成される。また、図17に示
すように、上側のロールは三層構造となっており、最内
層42aが円筒状の金属製パイプで形成され、中間層4
2bがゴムで形成され、最外層42cがスポンジで形成
されている。クラウンは最外層42cのスポンジにより
与えられる。中間層42bのゴムは省略可能である。ま
た、上側のロール5aは図示しないエアシリンダにより
昇降可能である。
【0090】無端搬送路13の往路13a上を成形型2
が走行して来るとエアシリンダの作動により上側のロー
ル5aが降下し、下側のロール5bと共に成形型2及び
基材4の先端部分を挟む。上下両ロール5a,5bは回
転しつつ成形型2を一方向に送る。これにより、基材4
を介し電離放射線硬化型樹脂3が均一な厚さに均され
る。
【0091】この加圧ロール5a,5bの加圧力は、基
材4及び成形型2の大きさや基材4の厚みにより設定を
変更する必要があるが、この加圧力の変更は上側のロー
ル5aを上下させる図示しないエアシリンダの圧空用レ
ギュレータを切り替えることにより対処される。上記近
接センサ48等の識別手段により成形型2が大きな圧力
が必要な種類のものであると判別されると空気圧が高め
られ、小さな圧力が必要な成形型であると判別されると
空気圧を低下させるよう圧空用レギュレータが制御され
る。これにより、基材は適正な圧力で押圧され、電離放
射線硬化型樹脂3は各成形型2上で厚さむらを生じるこ
となく一様厚さに均される。
【0092】また、加圧ロール5a,5bによる加圧の
開始と終了は、図示しない加圧開始タイマーと加圧終了
タイマーとによって制御される。加圧開始タイマー及び
加圧終了タイマーは成形型の種類毎に用意される。識別
手段が成形型の種類を識別すると、該当する加圧開始タ
イマーが識別時点から成形型の加圧開始位置が加圧ロー
ル5a,5b間に到達するまでの時間をカウントし、カ
ウントし終わるとエアシリンダが上側のロール5aを成
形型2の方へと下降させる。次に、該当する加圧終了タ
イマーが、成形型2が加圧ロール5a,5b間を通過す
るに必要な時間をカウントした後にエアシリンダが上側
のロール5aを上昇させる。
【0093】電離放射線照射手段12は、紫外線ランプ
等で構成され、無端搬送路13の往路13a上において
加圧ロール5a,5bよりも下流側に配置される。電離
放射線照射手段12により電離放射線7が基材4上から
電離放射線硬化型樹脂3に照射され、これにより電離放
射線硬化型樹脂3が硬化する。電離放射線7の照射によ
り硬化した電離放射線硬化型樹脂3は成形型2がリフタ
ー14b上に押し出され停止した状態で人手等により基
材4と共に成形型2から剥がし取られる。
【0094】次に、上記レンズシート製造装置の一連の
作用について説明する。
【0095】無端搬送路13の駆動により、異なる種類
の成形型2がレンズシートの製造装置内を循環する。
【0096】温度調節手段10は、成形を終え復路13
b上を戻りリフター14aの手前で一時停止した成形型
2を温度調節する。
【0097】第一のノズル8又は46が、無端搬送路1
3の往路13aの始端上において液状の電離放射線硬化
型樹脂3を温度調節済みの成形型2上の全面に塗布す
る。第一のノズル8又は46は成形型2の種類に応じて
切り換えられる。
【0098】電離放射線硬化型樹脂3は配管内を循環し
ており、第一のノズル8又は46下に成形型2が来て吐
出バルブ22a又は22bが開いたところで第一のノズ
ル8又は46から吐出される。成形型2は第一のノズル
8,46下を一定速度で走行しつついずれかのノズル8
又は46により電離放射線硬化型樹脂3を一様厚さで塗
布される。ノズル8又は46が電離放射線硬化型樹脂3
を吐出する時間はタイマー等により制御される。
【0099】次に、第二のノズル9,49が第一のノズ
ル8,46よりも下流側において液状の電離放射線硬化
型樹脂3を成形型2上における加圧開始側の箇所に塗布
する。この第二のノズル9,49から電離放射線硬化型
樹脂3が吐出される時は、無端搬送路13の往路13a
は成形型2をそのまま走行させるか又は一時停止させ
る。
【0100】無端搬送路13の往路13aは電離放射線
硬化型樹脂3が塗布された成形型2を基材供給手段11
の位置まで搬送すると、成形型2を一時停止させる。基
材供給手段11は、成形型2のサイズに応じた大きさの
基材4をこの成形型2上へと搬送し、成形型2上に被せ
る。
【0101】基材4は位置決めテーブル28上において
予め位置決めされていることから、成形型2上に正確に
合致する。
【0102】無端搬送路13の往路13aは電離放射線
硬化型樹脂3が塗布された成形型2上に基材4が被せら
れると、成形型2を加圧ロール5a,5bの方に向かっ
て搬送する。無端搬送路13の往路13a上を成形型2
が走行して来るとエアシリンダの作動により上側のロー
ル5aが降下し、下側のロール5bと共に成形型2の先
端の加圧開始端を挟む。加圧ロール5a,5bによる加
圧力は成形型2の種類に応じて変更される。上下両ロー
ル5a,5bは回転しつつ成形型2を一方向に送る。こ
れにより、基材4を介し電離放射線硬化型樹脂3が均一
な厚さに均される。
【0103】無端搬送路13の往路13aは加圧ロール
5a,5bを通過した成形型2を電離放射線照射手段1
2へと搬送し、電離放射線照射手段12下をそのまま通
過させるか又は一時停止させる。電離放射線照射手段1
2は、電離放射線7を基材4上から電離放射線硬化型樹
脂3に照射し電離放射線硬化型樹脂3を硬化させる。
【0104】無端搬送路13の往路13aは成形型2を
リフター14b上に排出する。成形型2はリフター14
b上に押し出されると停止し、そこで硬化した電離放射
線硬化型樹脂3が人手等により成形型2から剥がし取ら
れる。
【0105】その後、このレンズシート1の成形を終え
た成形型2は復路13bの駆動により温度調節手段10
の位置へと戻り、温度調節された後再び往路13a上に
戻され、次のレンズシートの成形に供される。
【0106】なお、この実施の形態では二種類の成形型
を使用する場合について説明したが、三種類以上の成形
型を使用する場合についても本発明を適用可能である。
実際の成形型では、サイズが異なったり、サイズが同じ
でも設計が異なったり、サイズや設計が同じでも切削型
と電鋳型とでは金属の材質が異なったりし、夫々に異な
る成形条件が必要となり、異なる種類の成形型となる。
【0107】また、この実施の形態のレンズシートの製
法においては、図1に示した温度調節工程(A)、第一
の樹脂塗布工程図(B)を省略することも可能である。
すなわち、図19に示すように、このレンズシートの製
造方法は、液状の電離放射線硬化型樹脂3をレンズシー
ト1の成形型2上に塗布する樹脂塗布工程(A)と、電
離放射線7を透過する基材4を電離放射線硬化型樹脂3
の上から成形型2に被せる基材供給工程(B)、基材4
及び成形型2を加圧始端側から加圧終端側へと加圧ロー
ル5a,5bで押圧し電離放射線硬化型樹脂3を型本体
2aの外側まで広げつつ均す均し積層工程(C)と、電
離放射線7を基材4上から電離放射線硬化型樹脂3に照
射し硬化させる樹脂硬化工程(D)と、硬化した電離放
射線硬化型樹脂3を基材4と共に成形型2から剥がす離
型工程(E)とで構成される。
【0108】さらに、この実施の形態のレンズシートの
製法は図20に示すような工程に変更することも可能で
ある。すなわち、このレンズシートの製造方法は、液状
の電離放射線硬化型樹脂3をレンズシート1の成形型2
上の全面に塗布する第一の樹脂塗布工程(A)と、液状
の電離放射線硬化型樹脂3を成形型2上における中央部
に塗布する第二の樹脂塗布工程(B)と、電離放射線7
を透過する基材4を電離放射線硬化型樹脂3の上から成
形型2に被せる基材供給工程(C)、定盤49により基
材4を成形型2の方に押圧し電離放射線硬化型樹脂3を
型本体2aの外側まで広げつつ均す均し積層工程(D)
と、電離放射線7を基材4上から電離放射線硬化型樹脂
3に照射し硬化させる樹脂硬化工程(E)と、硬化した
電離放射線硬化型樹脂3を基材4と共に成形型2から剥
がす離型工程(F)とで構成される。ここで、第二の樹
脂塗布工程(B)は、液状の電離放射線硬化型樹脂3を
成形型2上における中央部において上記第一の樹脂塗布
工程(A)で塗布した樹脂層の上から塗布するためのも
ので、電離放射線硬化型樹脂3の樹脂溜まりを成形型2
の中央部に形成する。この樹脂溜まりは成形型2の中央
部に円錐状又は堤防状に形成される。均し積層工程
(D)は、基材4を電離放射線硬化型樹脂3及び成形型
2の方へと押圧し電離放射線硬化型樹脂3上に積層する
ためのもので、成形型2上に電離放射線硬化型樹脂3の
塗布層と樹脂溜まりが形成され、更にその上から基材4
が被せられたものを上下一対の定盤49(下方の定盤は
図示しないが成形型2で代替可能である。)で加圧して
電離放射線硬化型樹脂3を均一な厚さに均す。この加圧
に際し、電離放射線硬化型樹脂3の樹脂溜まりは成形型
2の中央部から型本体2aの周縁部へと押しやられつつ
基材4と成形型2との間から気泡を排除するように流動
し、最後には余剰の電離放射線硬化型樹脂3が成形型2
の型本体2aの外側へと流出する。従って、成形すべき
レンズの全域から気泡が押し出され、基材4と成形型2
との間への気泡の巻き込みが防止される。
【0109】<実施の形態2>この実施の形態2で製造
するシートはハードコートを保護層で覆ったハードコー
トシートであり、図18に示す製法により製造される。
この製法は、ハードコートの形成のみならず、電磁波シ
ールド用の金属網、カラーフィルタのゼラチン層等のよ
うに外気に触れると性能が劣化する面に保護層を形成す
る場合や、表面の面性を変えるための層を形成する場合
にも適用可能である。
【0110】図18に示すように、このシートは、基体
であるシート体50を用意し(A)、シート体50に対
して、液状の電離放射線硬化樹脂3をシート体50上に
塗布する樹脂塗布工程(B)と、基材であるカバーフィ
ルム52を電離放射線硬化樹脂3の上からシート体50
に被せ(C)、カバーフィルム52を介して電離放射線
硬化樹脂3を押圧して拡げる均し積層工程(D)と、電
離放射線硬化樹脂3に電離放射線7を照射して硬化させ
る樹脂硬化工程(E)と、硬化した電離放射線硬化樹脂
3をからカバーフィルム52を剥離させ離型工程(F)
とを行うことにより製造される。
【0111】シート体50は、例えば透光性のあるプラ
スチックシートであり、枚葉状に形成される。プラスチ
ックシートに代えてガラス板等を用いることも可能であ
る。このシート体50が水平に配置される(A)。
【0112】樹脂塗布工程(B)は、液状の電離放射線
硬化型樹脂3を基体であるシート体50上の全面に塗布
するためのもので、例えば一本又は複数本のノズルから
液状の電離放射線硬化型樹脂3をシート体50上に吐出
することにより塗布する。この樹脂の塗布はシート体5
0の一側縁に沿って樹脂溜まりが形成されるように行わ
れる。この実施の形態2で塗布される電離放射線硬化型
樹脂3は紫外線硬化型樹脂であるが、電子線硬化型樹脂
を用いることもできる。この樹脂溜まりの上から紫外線
硬化型樹脂の硬化阻害を防止する為の基材であるカバー
フィルム(カバーシートも含む)52が被せられる
(C)。このカバーフィルム52の供給は、実施の形態
1で述べたと同様に吸盤で枚葉状のカバーフィルム52
を搬送する方法を採用してもよいし、ロール状に巻いた
ものからカバーフィルム52を巻き出して使用する方法
を採用してもよい。
【0113】均し積層工程(D)は、カバーフィルム5
2を加圧始端側から加圧終端側へと押圧し電離放射線硬
化型樹脂3上に積層するためのもので、シート体50上
に電離放射線硬化型樹脂3及びシート体50が乗ったも
のを上下一対の加圧ロール5a,5b間に通して電離放
射線硬化型樹脂3を均一な厚さに均す。電離放射線硬化
型樹脂3の樹脂溜まりは加圧ロール5a,5bにより加
圧始端側から加圧終端側へと押しやられつつ層状に延ば
される。これにより、電離放射線硬化型樹脂3は気泡を
巻き込むことなく展延し、カバーフィルム52は電離放
射線硬化樹脂3の層を介してシート体50上に積層され
る。
【0114】樹脂硬化工程(E)は、紫外線、電子線等
の電離放射線7をシート体50上から電離放射線硬化型
樹脂52に照射し硬化させるためのもので、紫外線ラン
プ等の線原をシート体50上に配置して電離放射線7を
カバーフィルム52上に均一に照射する。カバーフィル
ム52を透過した電離放射線7はシート体50上の電離
放射線硬化型樹脂層3に作用しこの層を硬化させる。電
離放射線硬化型樹脂3は硬化すると共にシート体50に
強固に接着し、カバーフィルム52に対し剥離可能に付
着する。
【0115】離型工程(F)は、電離放射線7の照射に
より硬化した電離放射線硬化型樹脂3からカバーフィル
ム52を剥がすためのものであり、カバーフィルム52
と電離放射線硬化樹脂3の境界面は、フレネルレンズの
ようなパターンが形成されていない平滑面であるから、
一方の端から他方の端へと剥される。電離放射線硬化樹
脂3とカバーフィルム52の接着性は、電離放射線硬化
樹脂3とシート体50の接着性より弱く、カバーフィル
ム52は電離放射線硬化樹脂3から円滑に剥がれる。
【0116】なお、カバーフィルム52である基材を電
離放射線硬化樹脂3及びシート体50と一体的に製品と
して残す場合は、この剥離工程は省略される。
【0117】また、剥離工程の後、シート体50と電離
放射線硬化樹脂3との積層体であるシートの回りが実施
の形態1と同様に断裁され除去される。シートの周縁部
には気泡が混入する場合があるので、予めシートの大き
さを製品サイズより十分大きく作っておき、積層後にシ
ートの四辺を断裁することで、泡の混入のない製品を得
ることができる。
【0118】また、このシート製造方法においては、複
数種の基体であるシート体50を混在した状態で又はシ
ート体50を他の基体である実施の形態1の場合の成形
型2と混在した状態で無端搬送路により搬送しながらハ
ードコートシート、レンズシート等を連続して製造する
ようになっており、樹脂塗布工程(B)、均し積層工程
(D)、樹脂硬化工程(E)、離型工程(F)等の各工
程が無端搬送路に沿って配置される。
【0119】製造すべきシートの種類が異なり従って基
体の種類も相違すると、電離放射線硬化型樹脂の塗布開
始、塗布終了、塗布幅、塗布量、基材の大きさ、基材に
対する押圧力等からなる成形条件も相違してくるが、こ
のシートの製造方法は、識別手段によって基体の種類を
識別し、この識別に基づき成形条件を切り換えるように
なっている。
【0120】識別手段としては、実施の形態1の場合と
同様に、プリセットにより基体の種類を識別して成形条
件を切り換える方式を採用することができる。すなわ
ち、異種類の基体を例えば交互に搬送するごとく基体を
パターン化した配列により搬送し、その配列に従って成
形条件を切り換えるようにする。また、センシング方式
を採用することもでき、例えば基体にその種類により相
違する識別片を取り付け、これをセンサで検知すること
で基体を識別する。また更に、プリセット方式とセンシ
ング方式との併用式とすることもできる。
【0121】無端搬送路上で識別手段により基体の種類
を特定すると、各工程において電離放射線硬化型樹脂の
塗布開始、塗布終了、塗布幅、塗布量、基材の大きさ、
基材に対する押圧力等の成形条件が当該基体に適した内
容に切り換えられ、成形が連続的に実行される。これに
より、異種類のシートが連続的に成形される。
【0122】上記シートの製造方法は実施の形態1にお
いて使用する図5に示した装置と同様な装置により実施
可能である。以下、図5に基づいて製造装置の作用につ
いて説明する。
【0123】まず、製造装置の制御部について次のよう
なセッティングを行う。すなわち、二種類或いは複数種
類の基体の識別はプリセット方式又はセンシング方式或
いはプリセット方式とセンシング方式を併用することに
より行うことができるが、プリセット方式を使用する場
合は、無端搬送路13に乗せる基体の個数、夫々の種
類、走行順序等を予めこのシート製造装置の図示しない
制御装置に入力し、制御装置のカウンターにより基体の
流れる順序をカウントすることにより、基体の識別を行
う。制御装置はカウンターからの信号により基体の種類
毎に第一のノズル8,46、第二のノズル9,49、基
材供給手段11、加圧ロール5a,5b等の制御を行
う。また、センシング方式を使用する場合は、第一のノ
ズル8,46、第二のノズル9,49、基材供給手段1
1、加圧ロール5a,5b等の各装置ユニット毎に近接
センサ等の検知センサを設置することで基体2の種類を
識別する。実施の形態1と同様に、例えば、図6に示す
ように、第一のノズル8,46の上流側に近接センサ4
8を配置し、第二のノズル9,49の上流側に近接セン
サ48aを配置する。各ユニットは検知センサ48,4
8a等からの信号により基体2の種別を認識し独自に制
御シーケンスを切り替える。プリセット方式とセンシン
グ方式を併用する場合は、第一のノズル8,46の前に
例えば近接センサからなる検知センサを配置し、このセ
ンサで基体の種別を識別する。また、無端搬送路13に
乗せる基体の個数、夫々の種類、走行順序等を予めこの
シート製造装置の図示しない制御装置に入力しておく。
第一のノズル8,46、第二のノズル9,49、基材供
給手段11、加圧ロール5a,5b等は、センサが識別
した基体の情報をもとに予め制御装置に入力された制御
プログラムにより連携して動作する。無端搬送路上には
例えば四乃至十の基体が乗るので、第一のノズル8,4
6のユニットに対して第二のノズル9,49のユニット
は対象となる基体情報が遅延しており、前工程の動作が
完了すると前工程のユニットから後工程のユニットへと
順次基体情報を引き渡すようにする。
【0124】製造装置のセッティングが終了すると、無
端搬送路13の駆動により、異なる種類の基体2がシー
トの製造装置内を循環する。基体にはシート体50、成
形型2等が含まれ、これらが混在した状態で循環する。
また、同じシート体50や成形型2であっても異種類の
シート体や成形型も混在する場合もある。
【0125】第一のノズル8又は46が、無端搬送路1
3の往路13aの始端上において液状の電離放射線硬化
型樹脂3を基体2上の全面に塗布する。第一のノズル8
又は46は基体2の種類に応じて切り換えられる。
【0126】電離放射線硬化型樹脂3は配管内を循環し
ており、第一のノズル8又は46下に基体2が来て吐出
バルブ22a又は22bが開いたところで第一のノズル
8又は46から吐出される。基体が成形型2である場合
は第一のノズル8,46下を一定速度で走行しつついず
れかのノズル8又は46により電離放射線硬化型樹脂3
を一様厚さで塗布される。ノズル8又は46が電離放射
線硬化型樹脂3を吐出する時間はタイマー等により制御
される。
【0127】次に、第二のノズル9,49が第一のノズ
ル8,46よりも下流側において液状の電離放射線硬化
型樹脂3を基体である成形型2上における加圧開始側の
箇所に塗布する。また、基体がシート体50である場合
はこの第二のノズル9,49によって電離放射線硬化型
樹脂3がシート体50上における加圧開始側の箇所に樹
脂溜まりとして塗布される。この第二のノズル9,49
から電離放射線硬化型樹脂3が吐出される時は、無端搬
送路13の往路13aは基体2をそのまま走行させるか
又は一時停止させる。
【0128】無端搬送路13の往路13aは電離放射線
硬化型樹脂3が塗布された基体を基材供給手段11の位
置まで搬送すると、基体2を一時停止させる。基材供給
手段11は、基体のサイズに応じた大きさの基材をこの
基体上へと搬送し、基体上に被せる。
【0129】基材4は位置決めテーブル28上において
予め位置決めされていることから、基体2上に正確に合
致する。
【0130】無端搬送路13の往路13aは電離放射線
硬化型樹脂3が塗布された基体上に基材が被せられる
と、基体を加圧ロール5a,5bの方に向かって搬送す
る。無端搬送路13の往路13a上を基体2が走行して
来るとエアシリンダの作動により上側のロール5aが降
下し、下側のロール5bと共に基体の先端の加圧開始端
を挟む。加圧ロール5a,5bによる加圧力は基体の種
類に応じて変更される。上下両ロール5a,5bは回転
しつつ基体を一方向に送る。これにより、基材を介し電
離放射線硬化型樹脂3が均一な厚さに均される。
【0131】無端搬送路13の往路13aは加圧ロール
5a,5bを通過した基体を電離放射線照射手段12へ
と搬送し、電離放射線照射手段12下をそのまま通過さ
せるか又は一時停止させる。電離放射線照射手段12
は、電離放射線7を基材上から電離放射線硬化型樹脂3
に照射し電離放射線硬化型樹脂3を硬化させる。
【0132】無端搬送路13の往路13aは基体をリフ
ター14b上に排出する。基体はリフター14b上に押
し出されたところで停止する。
【0133】そして、基体がシート体50である場合は
必要に応じて電離放射線硬化型樹脂3から基材であるカ
バーフィルム52が人手等により剥がし取られる。ま
た、基体が成形型2である場合は電離放射線硬化型樹脂
3が成形型2から剥がし取られ、空になった成形型2は
復路13bの駆動により再び往路13a上に戻された
後、次のレンズシートの成形に供される。
【0134】この実施の形態2においても実施の形態1
におけると同様にシート体50を予め温度調節する温度
調節工程を付加しても良いし、樹脂塗布工程を電離放射
線硬化型樹脂3を複数回にわたって塗布する第一と第二
の樹脂塗布工程に分けても良い。第二の樹脂塗布工程は
図20に示したと同様にシート体50の中央部に対し樹
脂を塗布しても良い。また、均し積層工程(D)も図2
0に示したと同様に定盤を用いて行っても良い。
【0135】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定され
るものではなく、以下のような態様に改変することも可
能である。
【0136】1.液状の電離放射線硬化型樹脂(3)を
成形型(2)上に塗布する樹脂塗布工程と、基材(4)
を電離放射線硬化型樹脂(3)の上から成形型(2)に
被せ加圧始端側から加圧終端側へと基材(4)を押圧し
電離放射線硬化型樹脂(3)上に積層する積層工程と、
電離放射線を基材(4)上から電離放射線硬化型樹脂
(3)に照射し硬化させる樹脂硬化工程と、硬化した電
離放射線硬化型樹脂(3)を基材(4)と共に成形型
(2)から剥がす剥離工程とを無端搬送路(13)上で
成形型(2)を搬送しながら行うレンズシートの製造方
法において、異種類の成形型(2)を互いに混ざった状
態で無端搬送路(13)により搬送しながら異種類のレ
ンズシート(1)を連続して製造するようにしたレンズ
シートの製造方法。この1項の発明によれば、異種類の
成形型(2)を互いに混じり合った状態で無端搬送路
(13)により搬送し、異種類のレンズシート(1)を
連続して製造することができる。
【0137】2.液状の電離放射線硬化型樹脂(3)を
成形型(2)上に塗布した後、成形型(2)の加圧開始
側の箇所に再度塗布して樹脂溜まりを形成する工程を含
む1項に記載のレンズシートの製造方法。この2項の発
明によれば、電離放射線硬化型樹脂(3)の不足分を補
い、成形型(2)への気泡の巻き込みを防止することが
できる。
【0138】3.電離放射線硬化型樹脂(3)の塗布開
始、塗布終了、塗布幅、塗布量、基材(4)の大きさ、
及び基材(4)に対する押圧力からなる成形条件のうち
一又は複数の成形条件を成形型(2)の種類に応じて切
り換える1項又は2項に記載のレンズシートの製造方
法。この3項に係る発明によれば、レンズシート(1)
の種類に応じた成形条件で異種類のレンズシート(1)
を連続的に成形することができる。
【0139】4.プリセットにより成形型(2)の種類
を識別して成形条件を切り換える1項乃至3項のいずれ
かに記載のレンズシートの製造方法。この4項の発明に
よれば、異種類の成形型(2)を例えば交互に搬送する
ごとくパターン化した一定の規則性を有する配列により
成形型(2)を搬送する。これにより、その配列に従っ
て成形条件を切り換えつつ異種類のレンズシート(1)
を成形することができる。
【0140】5.センサ(48)により成形型(2)を
識別して成形条件を切り換える1項乃至3項のいずれか
に記載のレンズシートの製造方法。この5項の発明によ
れば、例えば成形型(2)にその種類により相違する識
別片を取り付け、これを近接センサ(48)等で検知す
ることにより成形型(2)を識別する。これにより成形
型(2)に応じて成形条件を切り換えつつ異種類のレン
ズシート(1)を成形することができる。
【0141】6.プリセットとセンサの併用により成形
型(2)を識別して成形条件を切り換える1項乃至3項
のいずれかに記載のレンズシートの製造方法。この6項
の発明によれば、センサの設置個数を低減することがで
き、装置を低廉化することができる。
【0142】7.液状の電離放射線硬化型樹脂(3)を
成形型(2)上に塗布するノズル(8)と、基材(4)
を電離放射線硬化型樹脂(3)の上から成形型(2)に
被せる基材供給手段(11)と、加圧始端側から加圧終
端側へと基材(4)を押圧し電離放射線硬化型樹脂
(3)上に積層する加圧ロール(5a,5b)と、電離
放射線(7)を基材(4)上から電離放射線硬化型樹脂
(3)に照射し硬化させる電離放射線照射手段(12)
とを成形型(2)の無端搬送路(13)に沿って配置し
たレンズシートの製造装置において、異種類の成形型
(2)を互いに混ざった状態で無端搬送路(13)によ
り搬送することにより異種類のレンズシート(1)が連
続して製造されるようにしたレンズシートの製造装置。
この7項の発明によれば、異種類の成形型(2)が互い
に混じり合った状態で無端搬送路(13)により搬送さ
れ、異種類のレンズシート(1)が連続して製造され
る。従って、レンズシート(1)の種類ごとに製造装置
を用意しなくとも一台の製造装置により複数種類のレン
ズシート(1)を製造することができる。
【0143】8.ノズル(8)のほか、成形型(2)の
加圧開始側の箇所に再度電離放射線硬化型樹脂(3)を
塗布して樹脂溜まりを形成するノズル(9)が設けられ
た7項に記載のレンズシートの製造装置。この8項の発
明によれば、一回の塗布による電離放射線硬化型樹脂
(3)の不足分を補い、成形型(2)への気泡の巻き込
みを防止することができる。
【0144】9.成形型(2)の識別手段を有する7項
又は8項に記載のレンズシートの製造装置。この9項の
発明において、識別手段としては、プリセットにより成
形型の種類を識別するようにレンズシート製造装置の制
御部をプログラミングするとか、成形型(2)にその種
類により相違する識別片を取り付けこれをセンサ(4
8)で検知するといったような方式を採用することがで
きる。識別手段により成形型(2)の種類を識別する
と、成形型(2)の種類に応じて成形条件を切り換え
る。成形条件には、電離放射線硬化型樹脂(3)の塗布
開始、塗布終了、塗布幅、塗布量、基材(4)の大き
さ、及び基材(4)に対する押圧力等がある。成形型
(2)に応じて成形条件を切り換えることで異種類のレ
ンズシート(1)を互いに混ざり合った状態で連続的に
成形することができる。
【0145】10.成形型(2)に応じた塗布幅で電離
放射線硬化型樹脂(3)を塗布するノズル(8,46,
9,49)が成形型(2)ごとに配置された7項乃至9
項のいずれかに記載のレンズシートの製造装置。この1
0項の発明によれば、レンズシート(1)の種類に応じ
て必要な幅分で電離放射線硬化型樹脂(3)を塗布する
ことができるので、電離放射線硬化型樹脂(3)を節減
することができる。ノズル(8,46,9,49)の切
り換えは識別手段による成形型(2)の種類の判別に基
づいて行うことができる。
【0146】11.ノズル(8,46,9,49)への
電離放射線硬化型樹脂(3)の供給量が成形型(2)ご
とに変更されるようにした7項乃至10項のいずれかに
記載のレンズシートの製造装置。この11項の発明によ
れば、レンズシート(1)の種類に応じて必要な量の電
離放射線硬化型樹脂(3)を塗布することができる。供
給量の切り換えは識別手段による成形型(2)の種類の
判別に基づいて例えばポンプ(21)の回転数を変更す
ることにより行うことができる。
【0147】12.ノズル(8,46,9,49)から
成形型(2)への電離放射線硬化型樹脂(3)の供給位
置が成形型(2)ごとに変更されるようにした7項乃至
11項のいずれかに記載のレンズシートの製造装置。こ
の12項の発明においては、成形型(2)の先端がノズ
ル(8,46,9,49)下に来ると成形型(2)を必
要に応じて一時停止させた上でノズル(8,46,9,
49)から電離放射線硬化型樹脂(3)の吐出を開始
し、成形型(2)の後端がノズル(8,46,9,4
9)下に来ると吐出を停止させるようにし、これを成形
型(2)の種類に応じて変更する。この変更は識別手段
による成形型(2)の判別に基づいて行うことができ
る。また、ノズル(8,46,9,49)からの吐出の
開始と終了は例えば成形型(2)の種類ごとにタイマー
を用意し、これを切り換えることによって制御すること
ができる。
【0148】13.基材供給手段(11)は基材(4)
を吸着して搬送する多くの吸盤(34)を有し、これら
の吸盤(34)は基材(4)の種類に応じて吸引するか
しないかを切り換えるようにして吸引範囲を成形型
(2)ごとに変更することができるようにした7項乃至
12項のいずれかに記載のレンズシートの製造装置。こ
の13項の発明によれば、レンズシート(1)の種類に
応じて変更される基材(4)の大きさに応じて必要な吸
盤(34)のみを作動させることで、各種類の基材
(4)を確実に吸引することができる。吸引する吸盤
(34)の変更は識別手段による成形型(2)の種類の
判別に基づいて行うことができる。
【0149】14.加圧ロール(5a,5b)の加圧力
が成形型(2)ごとに変更されるようにした7項乃至1
3項のいずれかに記載のレンズシートの製造装置。この
14項の発明によれば、レンズシート(1)の種類に応
じ必要な圧力で基材(4)を電離放射線硬化型樹脂
(3)の上に押し付けることができるので、電離放射線
硬化型樹脂(3)を厚さむらを生じることなく一様厚さ
に均すことができる。加圧力の変更は識別手段による成
形型の判別に基づいて行うことができる。
【0150】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、電離放射
線硬化樹脂により形成された層を基体又は基材の少なく
とも一方の面に有する複数種類のシートを枚葉で製造す
るシートの製造方法において、プリセットにより種類毎
に成形条件を切り替えることで、複数種類のシートを製
造するようにしたシートの製造方法であり、異種類の基
体を例えば交互に搬送するごとくパターン化した一定の
規則性を有する配列により基体を搬送するので、その配
列に従って成形条件を切り換えつつ異種類のシートを成
形することができる。
【0151】請求項2に係る発明によれば、電離放射線
硬化樹脂により形成された層を基体又は基材の少なくと
も一方の面に有する複数種類のシートを枚葉で製造する
シートの製造方法において、センサによって成形するべ
き製品を識別して種類毎に成形条件を切り替えること
で、複数種類のシートを製造するようにしたシートの製
造方法であり、例えば基体にその種類により相違する識
別片を取り付け、これを近接センサ等で検知することに
より基体を識別するので、基体に応じて成形条件を切り
換えつつ異種類のシートを成形することができる。
【0152】請求項3に係る発明によれば、電離放射線
硬化樹脂により形成された層を基体又は基材の少なくと
も一方の面に有する複数種類のシートを枚葉で製造する
シートの製造方法において、プリセットと、センサによ
って成形するべき製品の識別を併用して種類毎に成形条
件を切り替えることで、複数種類のシートを製造するよ
うにしたシートの製造方法であるから、センサの設置個
数を低減することができ、製造装置を低廉化することが
できる。
【0153】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載のシートの製造方法におい
て、製造されるシートの少なくとも一種類は、成形型を
用いて形状を複製したシートであるシートの製造方法で
あるから、形状を複製するシートと形状の複製を要しな
いシートを同じ製造ラインで効率的に製造することがで
きる。
【0154】請求項5に係る発明によれば、請求項4記
載のシートの製造方法において、液状の電離放射線硬化
樹脂を基体上に塗布する樹脂塗布工程と、基材を電離放
射線硬化樹脂の上から基体に被せ、上記基材を介して電
離放射線硬化樹脂を押圧して拡げる均し積層工程と、電
離放射線硬化樹脂に電離放射線を照射して硬化させる樹
脂硬化工程と、硬化した電離放射線硬化樹脂から基材又
は基体を剥離させる離型工程とを含むシートの製造方法
であるから、電離放射線硬化樹脂に気泡が混入しないよ
うにシートを製造することができる。
【0155】請求項6に係る発明によれば、請求項5に
記載のシートの製造方法において、剥離工程を省略した
シートの製造方法であるから、基体、電離放射線硬化樹
脂、基材の各層を有したシートを製品として得ることが
できる。
【0156】請求項7に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載のシートの製造方法におい
て、製造されるシートの少なくとも一種類は、透過型ス
クリーン用のレンズシートであるシートの製造方法であ
るから、各種の透過型スクリーン用のレンズシートを同
じ製造ラインにおいて製造することができる。
【0157】請求項8に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項7のいずれかに記載のシートの製造方法におい
て、切り替える成形条件が、電離放射線硬化樹脂の塗布
位置、塗布量、樹脂の種類、基体又は基材の大きさ、基
体又は基材の厚さ、押圧の強さ、押圧の位置のうちの一
つまたは複数であるシートの製造方法であるから、シー
トの種類に応じた成形条件で異種類のシートを連続的に
成形することができる。
【0158】請求項9に係る発明によれば、電離放射線
硬化樹脂により形成された層を有する複数種類のシート
を枚葉で製造するシートの製造装置において、複数種類
の成形条件をプリセット入力する制御装置により、プリ
セット入力された成形条件を順次切り替えるようにした
シートの製造装置であるから、異種類の基体を例えば交
互に搬送するごとくパターン化した一定の規則性を有す
る配列により基体を搬送し、その配列に従って成形条件
を切り換えつつ異種類のシートを成形することができ
る。
【0159】請求項10に係る発明によれば、電離放射
線硬化樹脂により形成された層を有する複数種類のシー
トを枚葉で製造するシートの製造装置において、複数種
類の成形条件をプリセット入力する制御装置と、成形す
るべき基体を識別するセンサを備え、センサにより識別
した基体を基に成形条件を切り替えるようにしたシート
の製造装置であるから、例えば基体にその種類により相
違する識別片を取り付け、これを近接センサ等で検知す
ることにより基体を識別し、これにより基体に応じて成
形条件を切り換えつつ異種類のシートを成形することが
できる。
【0160】請求項11に係る発明によれば、電離放射
線硬化樹脂により形成された層を有する複数種類のシー
トを枚葉で製造するシートの製造装置において、複数種
類の成形条件をプリセット入力する制御装置と、基体を
識別するセンサを備え、プリセットと、センサによって
基体の識別を併用して種類毎に成形条件を切り替えるこ
とで、複数種類のシートを製造するようにしたシートの
製造装置であるから、センサの設置個数を低減すること
ができ、製造装置を低廉化することができる。
【0161】請求項12に係る発明によれば、請求項9
乃至請求項11のいずれかに記載のシートの製造装置に
おいて、基体を搬送する搬送手段と、液状の電離放射線
硬化樹脂を基体上に塗布する樹脂塗布手段と、基材を電
離放射線硬化樹脂の上から基体に被せる基材供給手段
と、上記基材を介して電離放射線硬化樹脂を押圧して拡
げる押圧手段と、電離放射線硬化樹脂に電離放射線を照
射して硬化させる樹脂硬化手段とを有するシートの製造
装置であるから、電離放射線硬化樹脂に気泡が混入しな
いようにシートを製造することができる。
【0162】請求項13に係る発明によれば、請求項1
2記載のシートの製造装置において、電離放射線硬化樹
脂を塗布する為の複数個のノズルを有するシートの製造
装置であり、複数個のノズルから電離放射線硬化樹脂を
吐出するので、電離放射線硬化型樹脂の不足分を補い、
成形型への気泡の巻き込みを防止することができる。ま
た、基体の種類によりノズルを使い分けて基体の性質に
合致した樹脂の塗布を行うことができる。
【0163】請求項14に係る発明によれば、請求項1
3記載のシートの製造装置において、上記ノズルが種類
の異なる電離放射線硬化樹脂を塗布するためのノズルで
あるシートの製造方法であるから、製造すべきシートが
必要とする電離放射線硬化樹脂を簡易に供給し塗布する
ことができる。
【0164】請求項15に係る発明によれば、請求項1
3記載のシートの製造装置において、上記ノズルが多数
の微小ノズルを一列に配列した多連ノズルであり、長さ
の異なる複数個の多連ノズルを配置しているシートの製
造装置であるから、電離放射線硬化樹脂を基体上に均一
に塗布することができ、また、端の微少ノズルを塞ぐこ
とにより基体の大きさに応じて簡易に塗布幅を変更する
ことができる。
【0165】請求項16に係る発明によれば、請求項9
乃至請求項14のいずれかに記載のシートの製造装置に
おいて、基材を電離放射線硬化樹脂の上から基体に被せ
る手段が、基材を吸着して搬送する多数の吸盤によるも
のであり、これらの吸盤が基材の種類に応じて吸引する
吸盤と吸引しない吸盤を切り替えることが出来るように
したシートの製造装置であるから、シートの種類に応じ
て変更される基材の大きさに応じて必要な吸盤のみを作
動させることで、各種類の基材を確実に吸引することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズシートの製造装置によるレ
ンズシートの製造工程を示す説明図である。
【図2】図1に示すレンズシートの製造装置により製造
されたレンズシートの平面図である。
【図3】成形型の平面図である。
【図4】図3中、IV−IV線矢視断面図である。
【図5】レンズシートの製造装置を示す立面図である。
【図6】第一のノズルの配置図である。
【図7】図5中、VII−VII線矢視図である。
【図8】図7中、VIII−VIII線矢視断面図であ
る。
【図9】電離放射線硬化型樹脂の供給装置における配管
図である。
【図10】電離放射線硬化型樹脂の供給装置におけるポ
ンプの断面図である。
【図11】基材供給装置の平面図である。
【図12】図5中、XII−XII線矢視図であり、基
材供給装置の正面図である。
【図13】基材供給装置の左側面図である。
【図14】基材供給装置の吸着部を示す平面図である。
【図15】基材供給装置の位置決めテーブルを示す平面
図である。
【図16】加圧ロールの正面図である。
【図17】図16中、XVII−XVII線矢視断面図
である。
【図18】本発明に係るシートの製造装置によるシート
の製造工程を示す説明図である。
【図19】本発明に係るシートの製造装置によるシート
の製造工程の変形例を示す説明図である。
【図20】本発明に係るシートの製造装置によるシート
の製造工程の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…レンズシート 2…成形型 3…電離放射線硬化型樹脂 4…基材 5a,5b…加圧ロール 7…電離放射線 8,9,46…ノズル 10…温度調節手段 11…基材供給手段 12…電離放射線照射手段 13…無端搬送路 34…吸盤 48…センサ 50…シート体 52…カバーフィルム

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電離放射線硬化樹脂により形成された層
    を基体又は基材の少なくとも一方の面に有する複数種類
    のシートを枚葉で製造するシートの製造方法において、
    プリセットにより種類毎に成形条件を切り替えること
    で、複数種類のシートを製造するようにしたことを特徴
    とするシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 電離放射線硬化樹脂により形成された層
    を基体又は基材の少なくとも一方の面に有する複数種類
    のシートを枚葉で製造するシートの製造方法において、
    センサによって成形するべき製品を識別して種類毎に成
    形条件を切り替えることで、複数種類のシートを製造す
    るようにしたことを特徴とするシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 電離放射線硬化樹脂により形成された層
    を基体又は基材の少なくとも一方の面に有する複数種類
    のシートを枚葉で製造するシートの製造方法において、
    プリセットと、センサによって成形するべき製品の識別
    を併用して種類毎に成形条件を切り替えることで、複数
    種類のシートを製造するようにしたことを特徴とするシ
    ートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のシートの製造方法において、製造されるシートの少な
    くとも一種類は、成形型を用いて形状を複製したシート
    である事を特徴とするシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシートの製造方法におい
    て、液状の電離放射線硬化樹脂を基体上に塗布する樹脂
    塗布工程と、基材を電離放射線硬化樹脂の上から基体に
    被せ、上記基材を介して電離放射線硬化樹脂を押圧して
    拡げる均し積層工程と、電離放射線硬化樹脂に電離放射
    線を照射して硬化させる樹脂硬化工程と、硬化した電離
    放射線硬化樹脂から基材又は基体を剥離させる離型工程
    とを含むことを特徴とするシートの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシートの製造方法にお
    いて、剥離工程を省略したことを特徴とするシートの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のシートの製造方法において、製造されるシートの少な
    くとも一種類は、透過型スクリーン用のレンズシートで
    あることを特徴とするシートの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    のシートの製造方法において、切り替える成形条件が、
    電離放射線硬化樹脂の塗布位置、塗布量、樹脂の種類、
    基体又は基材の大きさ、基体又は基材の厚さ、押圧の強
    さ、押圧の位置のうちの一つまたは複数であることを特
    徴とするシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 電離放射線硬化樹脂により形成された層
    を有する複数種類のシートを枚葉で製造するシートの製
    造装置において、複数種類の成形条件をプリセット入力
    する制御装置により、プリセット入力された成形条件を
    順次切り替えるようにしたことを特徴とするシートの製
    造装置。
  10. 【請求項10】 電離放射線硬化樹脂により形成された
    層を有する複数種類のシートを枚葉で製造するシートの
    製造装置において、複数種類の成形条件をプリセット入
    力する制御装置と、基体を識別するセンサを備え、セン
    サにより識別した基体を基に成形条件を切り替えるよう
    にしたことを特徴とするシートの製造装置。
  11. 【請求項11】 電離放射線硬化樹脂により形成された
    層を有する複数種類のシートを枚葉で製造するシートの
    製造装置において、複数種類の成形条件をプリセット入
    力する制御装置と、基体を識別するセンサを備え、プリ
    セットと、センサによって基体の識別を併用して種類毎
    に成形条件を切り替えることで、複数種類のシートを製
    造するようにしたことを特徴とするシートの製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至請求項11のいずれかに
    記載のシートの製造装置において、基体を搬送する搬送
    手段と、液状の電離放射線硬化樹脂を基体上に塗布する
    樹脂塗布手段と、基材を電離放射線硬化樹脂の上から基
    体に被せる基材供給手段と、上記基材を介して電離放射
    線硬化樹脂を押圧して拡げる押圧手段と、電離放射線硬
    化樹脂に電離放射線を照射して硬化させる樹脂硬化手段
    とを有することを特徴とするシートの製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のシートの製造装置に
    おいて、電離放射線硬化樹脂を塗布する為の複数個のノ
    ズルを有することを特徴とするシートの製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のシートの製造装置に
    おいて、上記ノズルが種類の異なる電離放射線硬化樹脂
    を塗布するためのノズルであることを特徴とするシート
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のシートの製造装置に
    おいて、上記ノズルが多数の微小ノズルを一列に配列し
    た多連ノズルであり、長さの異なる複数個の多連ノズル
    を配置していることを特徴とするシートの製造装置。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載のシートの製造装置において、基材を電離放射線硬
    化樹脂の上から基体に被せる手段が、基材を吸着して搬
    送する多数の吸盤によるものであり、これらの吸盤が基
    材の種類に応じて吸引する吸盤と吸引しない吸盤を切り
    替えることが出来るようにしたことを特徴とするシート
    の製造装置。
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