JP2002224695A - 発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法及び装置 - Google Patents
発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法及び装置Info
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Abstract
る発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 発酵不適物を炭化して炭化品を得て、該
炭化品を被処理汚泥に混合し、発酵処理を行うことを含
む発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法。及び発酵
不適物もしくは沈砂、又は発酵不適物及び沈砂を発酵不
適物の炭化条件下で処理する炭化炉101と、該炭化炉
で得られる発酵不適物の炭化品を被処理汚泥に混合した
ものを発酵処理するための発酵装置102とを含む発酵
不適物に由来する炭化品の資源化装置。
Description
する炭化品の資源化方法及び装置に関する。
物には、紙製品、布製品、合成樹脂系製品等の夾雑物が
含まれており、このような夾雑物は、発酵不適物として
スクリーニングにより除去している。し尿等に含まれる
発酵不適物は、特にし渣と呼ばれている。このような発
酵不適物は、従来、焼却処理し、その灰は、し尿等に含
まれ除去された沈砂と共に、廃棄物として最終処分場で
処理されているのが一般的である。また、沈砂は,その
ままでは非衛生的で有る為,、し渣と混合し、焼却処理
を行うことで熱による殺菌等を行なう場合も有った。
は、資源としての有効利用を図ることができない。そこ
で、このような発酵不適物を資源として有効に活用する
ための解決策が望まれていた。
対してなされたものであり、発酵不適物を有効に資源と
して利用することを可能とする発酵不適物に由来する炭
化品の資源化方法及び装置を提供することを目的とす
る。
に、本発明に係る発酵不適物に由来する炭化品の資源化
方法は、発酵不適物を炭化して炭化品を得て、該炭化品
を被処理汚泥に混合し、発酵処理を行うことを含む。ま
た、本発明に係る発酵不適物に由来する炭化品の資源化
方法は、別の実施の形態として、沈砂を発酵不適物の炭
化条件に置き熱による殺菌を行ない、炭化後に、炭化物
のうち沈砂を除去して得られる炭化品を被処理汚泥に混
合し、発酵処理を行うことを含む。
不適物に由来する炭化品の資源化装置であり、該装置
は、発酵不適物もしくは沈砂、又は発酵不適物及び沈砂
を発酵不適物の炭化条件下で処理する炭化炉と、該炭化
炉で得られる発酵不適物の炭化品を被処理汚泥に混合し
たものを発酵処理するための発酵装置とを含む。上記発
酵装置は、一次発酵槽と二次発酵槽とを含む発酵装置と
して実施することが好適である。
味について、明らかにする。「有機性廃棄物」とは、し
尿、浄化槽汚泥、家庭生ごみ、家畜・ペット糞尿、飲食
店の残飯、魚類販売店のあら等をいう。「発酵不適物」
とは、紙製品、布製品、合成樹脂系製品等の発酵処理で
は分解が困難な夾雑物をいう。「し渣」とは、し尿に含
まれる発酵不適物をいう。「沈砂」とは、収集したし尿
等の中に含まれる土砂、石、金属片等の無機系の夾雑物
をいう。「発酵装置」は、一般的には堆肥化装置をい
う。「被処理汚泥」とは、乾燥汚泥、脱水汚泥、乾燥も
脱水も行わない汚泥を含む。
態を参照しながら、本発明に係る発酵不適物に由来する
炭化品の資源化方法を説明する。図1に、本発明に係る
発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法について、そ
の一実施の形態を概括して示す。この実施の形態では、
し渣、し渣以外の有機性廃棄物発酵不適物又は沈砂をそ
の処理対象としている。
をし渣について説明する。し渣は、前述したように、し
尿中に含まれる夾雑物であり、炭化炉101に導入され
る前にし尿からスクリーニング処理によって除去され
る。このようにして得られたし渣を、炭化炉101に導
入する。炭化炉101では、し渣を炭化する。し渣の炭
化は、450℃以上の温度かつ600℃以下の温度で行
うことが好適である。また、処理雰囲気の酸素濃度は、
5%以下とする。これは、炭化が進んで完全燃焼に至っ
てしまわないようにするためである。
熱式流動層式、内熱式縦型、外熱式ロータリーキルン
型、外熱式ロータリーキルン型等のものを採用すること
ができる。内熱式ロータリーキルン型の炭化炉では、投
入した材料を低酸素雰囲気でガス化し、炭化品を炉の回
転により排出部へ移動する。炉内での材料と気化ガスの
接触は向流式で、気化ガスの燃焼熱を利用して材料の炭
化を行う。外熱式ロータリーキルン型の炭化炉では、回
転する円筒の一端より原料を供給し、内部を回転キルン
の外熱部で加熱する。
品を、実線104で示すように、堆肥化装置102に導
入する。堆肥化装置102は、脱水汚泥又は乾燥汚泥を
堆肥化するための発酵装置である。処理対象となる脱水
汚泥又は乾燥汚泥は、し尿処理施設から発生する余剰汚
泥である。
って公知の各種装置を用いることができる。好適なもの
としては、図2について後に説明するように、高速発酵
槽(一次発酵槽)と、二次発酵槽(熟成発酵槽)とを組
み合わせたものを挙げることができる。堆肥化装置10
2入口部の含水率は50〜65重量%となるように,炭
化品,脱水汚泥,乾燥汚泥を混合する。堆肥化装置10
2で得た堆肥は、農地等に還元される。
得られる炭化品を資源として利用することができる。す
なわち、従来単に焼却・廃棄されていたし渣を資源とし
て活用することができる。また、炭化品を脱水汚泥又は
乾燥汚泥に配合することにより、堆肥化(発酵処理)中
に発生する臭気成分を除去することができる。さらに、
炭化品が混在することにより、発酵環境の通気状態を良
好に保つことができる。そして、炭化品の水分は、約1
0重量%であり、水分調整材として機能する。加えて、
C/N(炭素/窒素)比の改善も図ることができる等の
ことが期待できる。し渣以外の発酵不適物、発酵不適物
を含む沈砂もし渣と同様に処理することができる。ま
た、し渣、し渣以外の発酵不適物及び沈砂を同時に炭化
炉101に送って炭化処理することもできる。
含まれる発酵不適物を炭化炉で炭化処理する。沈砂は、
し渣と混合して炭化炉で同時に処理することもできる。
沈砂を炭化炉101で処理する場合には、炭化品を篩分
け装置103に導入する。該装置103で炭化品中の沈
砂を除去する。この沈砂は熱処理沈砂であり、衛生処理
がなされているので、最終処分場で適切に埋め立て処理
する。炭化品は、し渣について説明したと同様に、堆肥
化装置102での発酵処理後、堆肥化装置102で得た
堆肥は、農地等に還元する。
炭化品の資源化装置の一実施の形態を図2について説明
し、さらに該装置を用いた炭化品の資源化方法について
説明する。本実施の形態に係る装置は、炭化炉201、
コンベア202、混合機203、高速発酵槽204、熟
成発酵槽205及び袋詰装置206を含む。炭化炉20
1は、し渣又は沈砂を炭化するための装置であり、この
実施の形態では、内熱式ロータリーキルン型の炭化炉で
ある。
化品を炭化品ホッパ207に送り、又は処理済みの沈砂
を熱処理ホッパ208に送るための搬送装置である。混
合機203は、乾燥汚泥ホッパ209からの乾燥汚泥と
炭化品ホッパ207からの炭化品を混合するための混合
装置である。
乾燥汚泥を一次発酵するための装置である。乾燥汚泥
は、不安定な有機物であり、これを一次発酵により、悪
臭の少ない、安定な物質に変換する。易分解成分は、ほ
とんど分解される。この高速発酵槽204は、ロータリ
ーキルン式で、内部に材料攪拌及び搬送用のリフタ、均
一な通気性を維持するための分散板と通気パイプを備え
ている。さらに、発酵の各段階での最適条件を維持する
ために各ゾーンごとに通気量、温度を変えられる構造に
なっており、最適な高速発酵条件を維持できる。
らの乾燥汚泥を二次発酵するための装置である。すなわ
ち、製品を農作物等の植物に施用した時にその生育に全
く阻害作用を及ぼさない物質にまで完熟させるための装
置である。これらの両発酵槽204,204で発酵装置
を構成する。このように分けることにより、高速で発酵
を行いかつ、製品の安定・信頼性を高めることができ
る。
を用いた発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法につ
いて次に説明する。本実施の形態では、し渣を1週間あ
たり、4日処理し、装置を切り換えて沈砂を1週間あた
り1日処理することとしている。し渣、沈砂のいずれの
場合も、炭化炉201によって、発酵不適物が炭化され
る。炭化炉201での炭化方式、条件は、図1の炭化炉
101について説明したと同様である。炭化炉201か
ら排出される高温ガス210は、排ガス処理工程に送ら
れ、汚泥を乾燥するために用いられる。
品ホッパ207へ搬送される。沈砂を処理した場合に
は、沈砂を熱処理ホッパ208に送る。熱処理ホッパ2
08では、沈砂の貯留を行う。沈砂に含まれる炭化品
は、図示しない篩い分け装置によって篩い分けられて、
炭化品ホッパ207に搬送される。
203に導入され、乾燥汚泥ホッパ209からの乾燥汚
泥又は脱水汚泥と混合される。混合機203から高速発
酵槽204に送られた乾燥乾燥、又は脱水汚泥は、一次
発酵処理される。一次発酵に要する時間は、汚泥の性状
にもよるが、一般的に5日から2週間である。高速発酵
槽204で一次発酵の後、熟成発酵槽205で二次発酵
が行われる。完熟した製品は、製品ホッパ211に送ら
れ、最終的に袋詰装置206によって袋詰され出荷され
る。
資源化方法を実施し、し尿、浄化槽汚泥、生ごみを処理
した。 処理対象量: し尿:50kL/日、浄化槽汚泥:50kL/日、生ご
み1t/日 この処理量で推定される発酵不適物の量等は以下の通り
である。 し尿からのし渣及び汚泥の発生量: し渣:8kg−DS/kL 汚泥:10kg−DS/kL 浄化槽汚泥からのし渣及び汚泥の発生量: し渣:3kg−DS/kL 汚泥:8kg−DS/kL 生ゴミからの発酵不適物(残渣)発生量10%
0kg−DS/日と算出される。炭化品率を63%とす
ると、炭化品は410kg−DS/日得られる。汚泥
は、900kg−DS/日得られる。炭化品を図2の炭
化炉201で得て、得られる炭化品と汚泥を混合し、図
2の高速発酵槽204及び熟成発酵槽205を用いて発
酵処理を行ったところ、良好な堆肥化を行うことができ
た。
明によれば、発酵不適物を有効に資源として利用するこ
とを可能とする発酵不適物に由来する炭化品の資源化方
法及び装置が提供される。
源化方法の実施の形態を概括して示すブロック図であ
る。
源化装置の一実施の形態を説明する概念図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 発酵不適物を炭化して炭化品を得て、該
炭化品を被処理汚泥に混合し、発酵処理を行うことを含
む発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法。 - 【請求項2】 上記発酵不適物がし渣等の有機性廃棄物
に含まれる発酵不適物であることを特徴とする請求項1
の発酵不適物に由来する炭化品の資源化方法。 - 【請求項3】 沈砂を発酵不適物の炭化条件に置き、炭
化後に、炭化物のうち沈砂を除去して得られる炭化品を
被処理汚泥に混合し、発酵処理を行うことを含む発酵不
適物に由来する炭化品の資源化方法。 - 【請求項4】 発酵不適物もしくは沈砂、又は発酵不適
物及び沈砂を発酵不適物の炭化条件下で処理する炭化炉
と、該炭化炉で得られる発酵不適物の炭化品を被処理汚
泥に混合したものを発酵処理するための発酵装置とを含
む発酵不適物に由来する炭化品の資源化装置。 - 【請求項5】 上記発酵装置が一次発酵槽と二次発酵槽
とを含む請求項4の発酵不適物に由来する炭化品の資源
化装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JPH02265606A (ja) * | 1989-04-04 | 1990-10-30 | Hitachi Metals Ltd | し渣の処理方法 |
JPH06221537A (ja) * | 1993-01-28 | 1994-08-09 | Sanki Eng Co Ltd | 下水汚泥焼却設備の脱水ケーキ供給装置及びその運転方法 |
JPH1029885A (ja) * | 1996-07-18 | 1998-02-03 | Kubota Corp | 有機性廃棄物の再資源化方法 |
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- 2001-01-31 JP JP2001022863A patent/JP4624573B2/ja not_active Expired - Fee Related
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