JP2002224405A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002224405A
JP2002224405A JP2001393873A JP2001393873A JP2002224405A JP 2002224405 A JP2002224405 A JP 2002224405A JP 2001393873 A JP2001393873 A JP 2001393873A JP 2001393873 A JP2001393873 A JP 2001393873A JP 2002224405 A JP2002224405 A JP 2002224405A
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board
ram
power supply
data
game
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JP2001393873A
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English (en)
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Isao Kishi
勇夫 岸
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Maruhon Industry Co Ltd
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶保持手段によってバックアップされてい
るデータを消去することができる遊技機を実現する。 【解決手段】 電源遮断時にRAM216にバックアッ
プされたデータを消去するためのRAMクリアー信号を
出力する回路(図示省略)と、その回路の動作をON・
OFFするスイッチ(図示省略)とを電源基板80に設
ける。この構成によれば、上記スイッチをONすること
により、RAMクリアー信号をマイクロプロセッサ21
0へ送信し、RAM216にバックアップされたデータ
を消去することができる。したがって、静電気ノイズや
不正行為などによって書換えられた賞球データがRAM
216にバックアップされている場合であっても、その
バックアップされているデータを消去できるため、その
バックアップされているデータに基づいて賞球が払出さ
れてしまうことにより店側が不利益をこうむるおそれも
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機に代表さ
れるように、コンピュータによって遊技を制御する遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば
図15に示すパチンコ機が知られている。図15は従来
のパチンコ機の正面説明図である。図15に示すよう
に、従来のパチンコ機500には、遊技盤502と、こ
の遊技盤502の遊技領域へ遊技球を発射する発射装置
504と、この発射装置504へ供給する遊技球を貯留
する上受け皿506と、この上受け皿506に収容仕切
れなくなった遊技球を貯留する下受け皿508とが備え
られている。また、遊技盤502には、特別図柄表示装
置524と、天入賞口510と、右袖入賞口512と、
左袖入賞口514と、第1種始動口516と、右下入賞
口518と、左下入賞口520と、大入賞口526とが
備えられている。そして、発射装置504から発射され
た遊技球が、第1種始動口516に入賞すると、特別図
柄表示装置524が図柄を変動表示し、停止した図柄が
所定の図柄(たとえば777)に揃った場合に大当りが
発生し、大入賞口526を所定時間開放する。そして、
大入賞口526の開放時間が所定時間に達するか、大入
賞口526への入賞数が所定数に達すると大入賞口52
6が閉口する。このとき、大入賞口526に入賞した入
賞球が、大入賞口526の内部に設けられた特定領域5
28を通過すると、連続して大入賞口526が開放す
る。このように、大入賞口526の開放から閉口までを
1ラウンドとして、遊技球が特定領域528を通過する
ことを条件に、所定回数のラウンド(たとえば16ラウ
ンド)を遊技できる。
【0003】また、パチンコ機500の裏セットには、
裏セット機構板(図示省略)が設けられており、天入賞
口、右袖入賞口、左袖入賞口、第1種始動口、右下入賞
口および左下入賞口などに入賞した入賞球は、裏球通路
によって流下し、入賞球集合樋に集合し、入賞球検出ス
イッチへ案内される。そして、入賞球検出スイッチが入
賞球を検出すると、賞球払出装置により所定数の賞球が
払出される。また、入賞球検出スイッチによって検出さ
れた入賞球は、上記所定数の賞球が払出されるごとに入
賞球切りソレノイドの作動により、1個ずつ下方に排出
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のパ
チンコ機は、入賞球集合樋および入賞球切りソレノイド
などの構造物が必要であるため、パチンコ機の裏セット
の構造が複雑になるので、製造効率が悪いし、省スペー
ス化を図ることが困難であるという問題があった。ま
た、入賞球切りソレノイドは、入賞球を1個ずつ排出す
る動作を頻繁に繰り返すため、動作部分の摩耗や破損な
どによる故障がつきまとうという問題もあった。さら
に、上記構造物の製造コストが、パチンコ機全体の製造
コストを高くする要因になっており、そのことがパチン
コ機の製造コストを低減する妨げとなっていた。そこ
で、本発明者は、賞球数と入賞球数とを対応付けて電気
的に記憶する構成を考えた。この構成によれば、上記構
造物が不要であるため、上記諸問題を解決することがで
きる。しかし、記憶した入賞数は電源の遮断や電圧低下
によって喪失するため、電源が復帰した場合であって
も、本来払出すべき賞球を払出すことができなくなり、
遊技者に不利益を及ぼすおそれのあることが分かった。
そこで、本発明者は、電源が遮断した場合や電源電圧が
低下した場合に、入賞数の記憶を保持するためのバック
アップ電源を設ける構成を考えた。
【0005】また、停電などにより、遊技の途中で電源
が遮断すると、電源が復帰した場合に、電源遮断時の遊
技状態から遊技を再開できないため、遊技者が違和感を
覚えるという問題があった。特に、大当りに基づくラウ
ンドを実行しているときや特別図柄表示装置524によ
って特別図柄が変動表示されているときに電源が遮断す
ると、電源復帰後にラウンドの途中から再開したり、特
別図柄の変動途中から再開したりすることができないた
め、遊技者に不利益を与えるおそれがあった。そこで、
本発明者は、電源が遮断した場合や電源電圧が低下した
場合に、遊技を制御するデータの記憶を保持するための
バックアップ電源を設ける構成を考えた。
【0006】しかし、その後の検討により、記憶されて
いる賞球数や入賞球数を静電気ノイズや不正行為によっ
て書き換えられた場合に、その書換えられたデータを消
去しようと電源を遮断しても、バックアップ機能が働い
てしまうため、書換えられたデータを消去できないとい
うことが分かった。また、パチンコホールの開店前にパ
チンコ機を試射して最終調整を行っている場合に大当り
が発生することがあり、その場合、所定数の賞球を払出
すべき賞球データがRAMに記憶される。したがって、
そのような状態で開店すると、RAMの記憶に基づいて
所定数の賞球が払出されてしまうため、店側が不利益を
こうむるおそれのあることが分かった。さらに、開店前
の試射中に発生した制御データがバックアップされてい
ると、遊技者が開店時に遊技を行う場合に、バックアッ
プされた制御データに基づいて遊技が開始されてしまう
ため、遊技者が違和感を覚えるおそれがあった。
【0007】そこで、この発明は、記憶保持手段によっ
てバックアップされているデータを消去することができ
る遊技機を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、遊技中に発生するデータを一時的に格納するRA
Mと、前記RAMにバックアップされたデータを消去す
るためのRAMクリアー信号を出力する回路と、この回
路の動作をON・OFFするスイッチとを備えたという
技術的手段を用いる。
【0009】つまり、スイッチを操作することにより回
路の動作をONすると、その回路からRAMクリアー信
号がRAMに出力され、RAMにバックアップされたデ
ータを消去することができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の遊技機において、前記RAMは、賞球に関するデー
タをバックアップするという技術的手段を用いる。
【0011】つまり、スイッチを操作することにより、
RAMにバックアップされている賞球に関するデータを
消去することができる。したがって、RAMにバックア
ップされている賞球に関するデータが、静電気ノイズや
不正行為によって書き換えられている場合であっても、
上記スイッチを操作することにより、その書換えられた
データを消去することができる。したがって、RAMに
バックアップされている記憶に基づいて所定数の賞球が
払出されてしまい、店側が不利益をこうむってしまうお
それがない。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の遊技機において、前記スイッチは、
プッシュON式のスイッチであるという技術的手段を用
いる。
【0013】つまり、スイッチを押すだけのワンタッチ
でRAMにバックアップされているデータを消去するこ
とができるため、容易かつ迅速にデータ消去処理を行う
ことができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記スイッチは、電源基板に設けられているという技術的
手段を用いる。
【0015】つまり、電源基板は、他の基板とは異な
り、遊技の内容に関係しない部分であるため、新しい機
種の遊技機を製造する場合、遊技を制御する基板は新し
い基板に交換するが、電源基板は、古い機種に使用され
ていたものをそのまま利用することが多い。したがっ
て、上記スイッチを上記遊技を制御する基板に設ける
と、新しい機種を製造する毎に、スイッチごと基板を交
換することになってしまい、製造コストの無駄が生じて
しまうが、スイッチを電源基板に設けることにより、そ
のような無駄の発生をなくすことができる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記回路は、電源基板に設けられているという技術的手段
を用いる。
【0017】つまり、RAMクリアー信号をRAMへ出
力する回路を電源基板に設けることにより、回路への電
源供給経路を最短にすることができる。したがって、電
源供給経路が長い場合と比較して、電源供給経路に外来
ノイズが侵入する確率を低くすることができる。
【0018】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項5のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記RAMクリアー信号により前記バックアップデータを
消去できる期間が設定されているという技術的手段を用
いる。
【0019】たとえば、遊技球が所定の領域に入賞した
ときにカウンタのカウント値を1つ取得し、そのカウン
ト値が大当り値であった場合に、大当りを発生する遊技
機において、RAMクリアー信号により、上記カウンタ
をリセットする構成の場合は、カウンタをリセットする
ことにより、カウンタの初期値が0に戻ってしまうた
め、現在のカウント値を容易に推定することができ、遊
技球が上記所定の領域に入賞するタイミングとカウント
値とを一致させ、大当りを不正に発生させられるおそれ
がある。そこで、RAMクリアー信号によりバックアッ
プデータを消去できる期間として、たとえばホール従業
員が、バックアップデータを消去すべき遊技機に対して
スイッチを操作するために十分な時間に設定し、その期
間が経過してからの開店後は、RAMクリアー信号によ
り、バックアップデータを消去できないようにすること
ができる。
【0020】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記RAMは、パチンコホールの開店前に試射した際の賞
球の払出しに関するデータをバックアップ可能であると
いう技術的手段を用いる。
【0021】つまり、スイッチを操作することにより、
RAMにバックアップされている、パチンコホールの開
店前に試射した際の賞球の払出しに関するデータを消去
することができる。したがって、RAMの記憶に基づい
て所定数の賞球が払出されてしまい、店側が不利益をこ
うむってしまうおそれがない。
【0022】請求項8に記載の発明では、請求項1ない
し請求項7のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記RAMは、開店前の試射中に発生した、遊技を制御す
るための制御データをバックアップ可能であるという技
術的手段を用いる。
【0023】つまり、スイッチを操作することにより、
RAMにバックアップされている、開店前の試射中に発
生した、遊技を制御するための制御データを消去するこ
とができる。たとえば、開店前の試射中に遊技者に有利
な遊技状態(たとえば、大当り)が発生し、そのときの
制御データがRAMにバックアップされると、開店後に
その遊技機で遊技を開始した場合に、最初から遊技者に
有利な遊技になってしまい、遊技者間に不公平感を与え
る事態が発生してしまうが、RAMのバックアップデー
タを消去できるため、そのような事態が発生するおそれ
がない。
【0024】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、この発明
に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明す
る。なお、以下の各実施形態では、この発明に係る遊技
機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明
する。 [全体の主要構成]まず、この実施形態のパチンコ機の
全体の主要構成について図1を参照して説明する。図1
は、この実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図で
ある。パチンコ機10には、前枠11が開閉可能に備え
られており、その前枠11には、金枠12が開閉可能に
取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠13
が開閉可能に取付けられている。ガラス枠13の内部に
は、遊技盤14が設けられている。前枠11の右下に
は、遊技球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図3に
符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15
aが回動可能に取付けられており、遊技盤14の左方に
は、発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレー
ル16が設けられている。発射ハンドル15aには、発
射操作を停止するための発射停止ボタン15bが設けら
れている。
【0025】前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用
の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り17が設けら
れおり、前枠11の上方には、枠ランプ18aが設けら
れている。ガラス枠13の下には、前面板19が設けら
れており、この前面板19の左側上部には、賞球や貸球
が供給される賞球・貸球供給口20aが形成されてお
り、この賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞
球・貸球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜め
ておくための上受け皿20が取り付けられている。上受
け皿20の下方には、上受け皿20の収容可能数を超え
て流下した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作に
より上受け皿20から排出された遊技球などを排出する
排出口21aが形成されている。排出口21aの排出側
には、その排出口21aから排出された遊技球を収容し
ておくための下受け皿21が設けられている。また、前
枠11の左側には、プリペイドカードを挿入するスリッ
ト22aを有するプリペイドカードユニットなどの遊技
機外装置部分22が設けられている。
【0026】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明す
る。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備
えられている。センターケース30には、天入賞口31
と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、こ
の普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4
個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、液
晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を変動
表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装
置32の始動回数を表示する4個のLEDからなる特別
図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0027】センターケース30の左右には、普通図柄
表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート2
6,26が設けられている。センターケース30の下方
には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する
第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口
27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当た
り図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28
が設けられている。開放された普通電動役物28は、第
1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動
開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方
には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄と
なった場合に作動する変動入賞装置40が設けられてい
る。
【0028】この変動入賞装置40には、当たりの発生
時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り
付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞
口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞
口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機
能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過し
た遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42
aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pを
カウントする大入賞口スイッチ(図3に符号43aで示
す)とが設けられている。
【0029】その他、遊技盤14には、風車23,23
と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18
b,18bと、入賞時に点灯する入賞ランプ18cと、
球切れ時に点灯する球切れランプ18dと、サイド飾り
ランプ18e,18eと、入賞しなかった遊技球をアウ
ト球として回収するアウト口45とが設けられている。
また、遊技盤14には、多くの釘25が打ち込まれてお
り、遊技盤14に発射された遊技球は、釘25間を乱舞
しながら落下する。
【0030】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示
す図3を参照して説明する。パチンコ機10には、主基
板100が設けられており、この主基板100には、マ
イクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプ
ロセッサ110には、遊技の制御を実行するメインCP
U112と、このメインCPU112が各種制御を実行
するための各種制御プログラムが記録されたROM11
4と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行
する際にROM114から読出された制御プログラムや
遊技中に発生する大当りに関するデータなどの各種デー
タを一時的に格納するRAM116とが搭載されてい
る。
【0031】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しな
どを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置3
2、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ
制御装置75、遊技中の効果音などを再生する音声再生
装置(図示省略)を制御する音声制御装置79、遊技球
の第1種始動口27の通過を検出する第1種始動口スイ
ッチ27a、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパ
チンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ
(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板5
2、盤面中継基板51、遊技枠中継基板55である。
【0032】払出制御基板200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一
時的に格納するRAM216とが搭載されている。ま
た、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続
基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モー
タ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出
中継基板55が電気的に接続されている。
【0033】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されてい
る。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えら
れた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板
55と電気的に接続されている。賞球ユニット62は、
賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ6
2cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払出しを効率
良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は賞
球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払
出センサ62aは一方の機構に設けられており、賞球払
出センサ62bは他方の機構に設けられている。賞球払
出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ中継
基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100
へ送出され、その信号に基づいてCPU120は、払い
出された賞球数をカウントする。
【0034】払出中継基板55には、貸球がなくなった
ことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ
62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されてい
る。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的
に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、図
柄作動口スイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、袖
入賞口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24
a、下入賞口29への入賞を検出する下入賞口スイッチ
29a、天入賞口31への入賞を検出する天入賞口スイ
ッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0035】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領
域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板
80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数
を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装
置などを備える遊技機外装置部分22と電気的に接続さ
れている。電源基板80は、AC24V(50Hz/6
0Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。
【0036】[主なハードウエア構成]次に、パチンコ
機10の主なハードウエア構成についてそれを示す図4
を参照して説明する。なお、ここでは、主基板100の
メインCPU112および払出制御基板200のサブC
PU212間のインターフェースにおけるハードウエア
構成を例に挙げて説明する。主基板100のメインCP
U112から出力された各種制御コマンドは、メインC
PUバス118を介して出力ポート120へ出力され、
その出力された各種制御コマンドは、メインCPUパラ
レル出力ポート124を介して出力バッファ126に一
時的に蓄積された後、サブCPU212に接続された入
力バッファ220に蓄積される。そして、メインCPU
112から出力された転送信号が、メインCPUバス1
18から出力ポート122、出力バッファ128および
入力バッファ222を介してサブCPU212のトリガ
入力(TRG2)226に入力されると、入力バッファ
220に蓄積されている各種制御コマンドがサブCPU
パラレル入力ポート228を介してサブCPU212の
入力ポート224に取り込まれる。そして、サブCPU
212は、取込んだ各種制御コマンドが何を意味する制
御コマンドであるかなどの解析を行い、その解析結果に
基づいて賞球ユニット62に賞球払出命令を出力するな
どの制御を行う。なお、主基板100のメインCPU1
12と払出制御基板200以外の基板に搭載されたサブ
CPUとの間のハードウエア構成も上述した構成と同じ
構成である。
【0037】[電源基板80の主要構成、電源基板80
と各基板との接続関係]次に、電源基板80の主要構
成、電源基板80と各基板との接続関係について図5お
よび図6を参照して説明する。図5は、電源基板80の
主要構成を各基板との接続関係と共に示す説明図であ
り、図6は、電源基板80と各基板との接続関係の詳細
を示す説明図である。図5に示すように、主電源70か
ら供給された24Vの交流電流は、フューズF1を介し
て整流回路81によって32Vの直流に変換され、主基
板100および払出制御基板200にそれぞれ供給され
る。また、32Vの直流は、DC/DCコンバータ82
によって12Vに変圧される。この12Vの直流は、主
基板100、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置7
5、音声制御装置79および払出制御基板200へそれ
ぞれ供給される。また、主電源70の交流24Vは、フ
ューズF2を介して24Vライン85によってCR接続
基板56に供給される。
【0038】主基板100に供給された32Vの直流
は、盤面中継基板51(図3)に供給され、普通電動役
物ソレノイド28aを駆動する。特別図柄表示装置32
に供給された12Vの直流は、特別図柄表示器の液晶な
どを駆動し、ランプ制御装置75に供給された12Vの
直流は、コーナー飾りランプ18bや入賞ランプ18c
などのランプ類を点灯または点滅させる。音声制御装置
79に供給された12Vの直流は、音声回路を介してス
ピーカを駆動し、払出制御基板200に供給された12
Vの直流は、払出中継基板55を介して賞球ユニット6
2や貸球ユニット63に供給され、賞球払出モータ62
cなどを駆動する。また、払出制御基板200に供給さ
れた32Vの直流は、払出中継基板69を介して貸球ユ
ニット63(図3)に供給され、供給する貸球を所定数
で区切るシャッター部材を動作させるソレノイドを駆動
する。
【0039】また、DC/DCコンバータ82によって
12Vに変圧された直流電流は、DC/DCコンバータ
83によって5Vに変圧され、この5Vの直流は、主基
板100、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置7
5、音声制御装置79および払出制御基板200へそれ
ぞれ供給される。主基板100に供給された5Vの直流
は、マイクロプロセッサ110(図3)の駆動電源とな
り、払出制御基板200に供給された5Vの直流は、マ
イクロプロセッサ210(図3)の駆動電源となる。ま
た、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75および
音声制御装置79に供給された5Vの直流は、各装置に
設けられたマイクロプロセッサ(図示せず)の駆動電源
となる。
【0040】つまり、各基板の電源は、総て単一の電源
基板80から供給されており、電源基板80が各基板の
電源を制御する。このため、製造機種ごとに基板構成が
異なる場合であっても、電源基板80から各基板へ電源
供給ラインを配線するだけでよいため、電源の供給経路
および各基板の変圧回路などを製造機種ごとに設計する
必要がない。したがって、基板設計の自由度を高めるこ
とができるため、パチンコ機の製造歩留まりを良くする
ことができる。また、各基板ごとに変圧回路を設ける必
要がないため基板の省スペース化を図ることができる。
【0041】図6に示すように、電源基板80には、主
基板100へ電源を供給するためのNo.1〜6の6ピ
ンのコネクタCN2aが取付けられており、このコネク
タCN2aは、ケーブルL1によって主基板100に取
付けられたコネクタCN1と接続される。ケーブルL1
の一端には、コネクタCN2aと接続するための端子C
N2bが取付けられており、他端には主基板100側の
コネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取
付けられている。また、電源基板80には、払出制御基
板200へ電源を供給するためのNo.1〜8の8ピン
のコネクタCN3aが取付けられており、このコネクタ
CN3aは、ケーブルL2によって払出制御基板200
に取付けられたコネクタCN1と接続される。ケーブル
L2の一端には、コネクタCN3aと接続するための端
子CN3bが取付けられており、他端には払出制御基板
200側のコネクタCN1と接続するための端子(図示
せず)が取付けられている。
【0042】さらに、電源基板80には、コネクタCN
7a,CN4a,CN5a,CN6a,CN1aが取付
けられている。コネクタCN7aは、ケーブルL3によ
ってCR接続基板56と接続されており、ケーブルL3
の一端にはコネクタCN7aと接続するための端子CN
7bが取付けられており、他端にはCR接続基板56側
のコネクタCN2と接続するための端子(図示せず)が
取付けられている。コネクタCN4aは、ケーブルL4
によって特別図柄表示装置32に設けられた特別図柄制
御基板32aと接続されており、ケーブルL4の一端に
はコネクタCN4aと接続するための端子CN4bが取
付けられており、他端には特別図柄制御基板32a側の
コネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取
付けられている。
【0043】コネクタCN5aは、ケーブルL5によっ
てランプ制御装置75に設けられたランプ制御基板75
aと接続されており、ケーブルL5の一端にはコネクタ
CN5aと接続するための端子CN5bが取付けられて
おり、他端にはランプ制御基板75a側のコネクタCN
1と接続するための端子(図示せず)が取付けられてい
る。コネクタCN6aは、ケーブルL6によって音声制
御装置79に設けられた音声制御基板79aと接続され
ており、ケーブルL6の一端にはコネクタCN6aと接
続するための端子CN6bが取付けられており、他端に
は音声制御基板79a側のコネクタCN1と接続するた
めの端子(図示せず)が取付けられている。コネクタC
N1aは、電源コードL7によって主電源70と接続さ
れており、電源コードL7の一端にはコネクタCN1a
と接続するための端子CN1bが取付けられている。
【0044】また、ケーブルL4〜L6は端子のピンの
数が同じであるため、共通のケーブルを用いることがで
きる。したがって、端子のピンの数がそれぞれ異なるケ
ーブルを用いる場合よりもケーブルを選択する手間を省
くことができるため、ケーブルの接続処理を容易かつ短
時間で行うことができる。また、共通で用いることがで
きるケーブルの数が多いため、端子のピンの数が異なる
ケーブルを何種類も製造する場合よりも製造コストを低
減することができる。
【0045】[電圧監視機能]次に、電源基板80から
各基板へ供給されている電源の電圧を監視する機能につ
いて図5、図6および図7(B)を参照して説明する。
図7(B)は、電源電圧監視用ICの主要構成を示す説
明図である。図5に示すように、電源基板80には、各
基板に供給される電源の電圧を監視する電源電圧監視用
IC84が設けられている。電源電圧監視用IC84
は、電圧検出ラインA1,A2およびA3から、それぞ
れ32Vライン86,12Vライン87,5Vライン8
8の電圧を検出する。電源電圧監視用IC84は、図7
(B)に示すように、32Vライン86から検出した電
圧をデジタル信号に変換するA/D変換回路84aと、
12Vライン87から検出した電圧をデジタル信号に変
換するA/D変換回路84bと、5Vライン88から検
出した電圧をデジタル信号に変換するA/D変換回路8
4cと、CPU84eとを備える。
【0046】CPU84eは、ROM84hおよびRA
M84iを内蔵する。ROM84hは、CPU84eが
実行するコンピュータプログラムが記憶されており、R
AM84iは、CPU84eの演算結果や処理結果を一
時的に記憶する。各A/D変換回路は、CPU84eに
接続されており、CPU84eは、各A/D変換回路か
ら出力されたデジタル信号を取り込み、ROM84hに
記憶されている電圧演算用プログラムに従って電圧を演
算するとともに、その演算値に基づいて所定の電圧に上
昇したか、あるいは低下したかなどの判定を行う。ま
た、CPU84eは、上記判定の時点からの経過時間を
クロック信号を用いて計測する。そしてCPU84e
は、各基板と接続されており、上記判定結果によって主
基板100および払出制御基板200へシステムリセッ
ト信号(ローレベル)を出力し、サブ化基板へサブリセ
ット信号(ローレベル)を出力する。またCPU84e
は、システムリセット信号またはサブリセット信号を解
除する(ローレベル→ハイレベル)。
【0047】[データのバックアップ機能]次に、マイ
クロプロセッサ210に内蔵のRAM216およびマイ
クロプロセッサ110に内蔵のRAM116にそれぞれ
格納されたデータをバックアップする機能について図5
および図7(A)を参照して説明する。図7(A)は、
電源基板80とマイクロプロセッサ210との接続関係
を示す説明図である。なお、以下の説明においてサブ化
基板とは、主基板100および払出制御基板200以外
の各基板をいう。図5に示すように、DC/DCコンバ
ータ83と払出制御基板200とを接続する電源供給ラ
イン83aには、ダイオードD1,D2が直列接続され
ており、そのダイオードD1の出力側にはバックアップ
電源たるコンデンサC1が並列接続されており、ダイオ
ードD2の出力側にはバックアップ電源たるコンデンサ
C2が並列接続されている。コンデンサC1,C2は、
それぞれDC/DCコンバータ83から供給される5V
の直流電流によって充電される。そのコンデンサC1の
放電電流は、図7(A)に示すようにケーブルL2の中
のバックアップ電源供給ラインL2aを介してマイクロ
プロセッサ210の内蔵RAMバックアップ用電源端子
VBBに供給される。また、コンデンサC2の放電電流
は、主基板100のマイクロプロセッサ110の内蔵R
AMバックアップ用電源端子VBB(図示せず)に供給
される。
【0048】また、電圧監視用IC84の出力は、マイ
クロプロセッサ210,110のNMI(ノン・マスカ
ブル・インタラプト)端子に接続されている(図7
(A))。ここで、ケーブルL2の一端に取付けられた
コネクタCN3b(図6)を電源基板80に設けられた
コネクタCN3aから外すか、あるいは、ケーブルL2
の他端に取付けられたコネクタ(図示せず)を払出制御
基板200側のコネクタCN1(図6)から外すことに
より、コンデンサC1からのバックアップ電源の供給を
停止させることができる。これにより、RAM216に
格納されている賞球の払出しに重要なデータが静電気ノ
イズや不正行為などによって書換えられた場合であって
も、迅速かつ容易にバックアップ電源の供給を停止させ
ることができるため、データの書換えによる損失を最小
限にくい止めることができる。なお、この実施形態で
は、コンデンサC1は、電気二重層コンデンサであり、
公称静電容量は0.1F、定格電圧5.5Vである。ま
た、ケーブルL1〜L6は、FPC(フレキシブル・プ
リント・サーキット)である。
【0049】[バックアップデータの消去]電源遮断時
にRAM116,216にバックアップされたデータを
消去するためのRAMクリアー信号を出力する回路(図
示省略)と、その回路の動作をON・OFFするスイッ
チ(図示省略)とが電源基板80に設けられている。こ
の構成によれば、上記スイッチをONすることにより、
RAMクリアー信号をマイクロプロセッサ110,21
0へそれぞれ送信し、RAM116,216にバックア
ップされたデータを消去することができる。したがっ
て、パチンコホールの開店前に試射した際の賞球の払出
しに関するデータ、あるいは、静電気ノイズや不正行為
などによって書換えられた賞球データがRAM216に
バックアップされている場合であっても、そのバックア
ップされているデータを消去できるため、そのバックア
ップされているデータに基づいて賞球が払出されてしま
うことにより店側が不利益をこうむるおそれもない。
【0050】また、開店前の試射中に発生した、遊技を
制御するための制御データがRAM116にバックアッ
プされている場合であっても、そのバックアップされて
いる制御データを消去できる。たとえば、開店前の試射
中に大当りが発生し、そのときの制御データがRAMに
バックアップされると、開店後にそのパチンコ機で遊技
を開始した場合に、最初から大当りが発生した遊技状態
になってしまい、遊技者間に不公平感を与える事態が発
生してしまうが、RAM116のバックアップデータを
消去できるため、そのような事態が発生するおそれがな
い。さらに、上記スイッチは、たとえばプッシュON式
のスイッチであり、ホール従業員が操作し易い箇所に設
ける。この構成によれば、スイッチを押すだけのワンタ
ッチでRAM116,216にバックアップされている
データを消去することができるため、容易かつ迅速にデ
ータ消去処理を行うことができる。
【0051】ところで、たとえば、遊技球が第1種始動
口27に入賞したときにメインCPU112がカウンタ
のカウント値を1つ取得し、そのカウント値が大当り値
であるか否かにより大当りの抽選を行うパチンコ機にお
いて、RAMクリアー信号により、上記カウンタをリセ
ットする構成の場合は、カウンタをリセットすることに
より、カウンタの初期値が0に戻ってしまうため、現在
のカウント値が容易に推定され、遊技球が第1種始動口
27に入賞するタイミングと、カウンタが大当り値と同
じカウント値をカウントするタイミングとを一致させ、
大当りを不正に発生させられるおそれがある。そこで、
図12に示すように、RAMクリアー信号によってバッ
クアップデータを消去できる期間、つまり有効期間を設
ける。たとえば、その有効期間は、各基板のリセットが
解除されたタイミングから時間Tmcの期間である。この
時間Tmcは、たとえばホール従業員が、バックアップデ
ータを消去すべきパチンコ機に対してスイッチを操作す
るために十分な時間に基づいて設定する。たとえば、時
間Tmcは、15分〜30分であり、その長さは所望の長
さに設定できる。この構成によれば、時間Tmcが経過し
てからの開店後は、RAMクリアー信号により、バック
アップデータを消去できないようにすることができるた
め、大当りを不正に発生させられるおそれがない。
【0052】また、電源基板80は、主基板100など
の他の基板とは異なり、遊技の内容に関係しない部分で
あるため、新しい機種のパチンコ機を製造する場合、遊
技を制御する基板は新しい基板に交換するが、電源基板
80は、古い機種に使用されていたものをそのまま利用
することが多い。そこで、上記スイッチを上記遊技を制
御する基板に設けると、新しい機種を製造する毎に、ス
イッチごと基板を交換することになってしまい、製造コ
ストの無駄が生じてしまうが、スイッチを電源基板80
に設けることにより、そのような無駄の発生をなくすこ
とができる。また、RAMクリアー信号をRAMへ出力
する回路を電源基板80に設けることにより、回路への
電源供給経路を最短にすることができる。したがって、
電源供給経路が長い場合と比較して、電源供給経路に外
来ノイズが侵入する確率を低くすることができる。
【0053】[電源および払出制御基板の主な制御]次
に、各基板の電源の制御および払出制御基板200の主
な制御について図8〜図13を参照して説明する。図8
はサブCPU212が実行するプログラムスタート処理
の流れを示すフローチャートであり、図9はサブCPU
212が実行するメインプログラム処理の流れを示すフ
ローチャートである。図10はサブCPU212が実行
するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートであ
り、図11はサブCPU212が実行するNMI割込み
処理の流れを示すフローチャートである。図12は、各
基板の電源の立上げから立下がりを示すタイミングチャ
ートである。図13は、電源電圧監視用IC84のCP
U84eが実行する制御開始処理1の流れを示すフロー
チャートである。
【0054】(電源の立上げ)主電源70(図5)を立
上げると、DC/DCコンバータ83(図5)から電源
電圧監視用IC84へ5V電源が供給されるとともに、
DC/DCコンバータ82から電源電圧監視用IC84
へ12V電源が供給される。その供給された5V電源は
A/D変換回路84c(図7(B))によって、12V
電源はA/D変換回路84bによってそれぞれデジタル
信号に変換される。それらのデジタル信号は、それぞれ
出力ライン84fを介してCPU84eに取込まれ、C
PU84eは取込んだデジタル信号に基づいて電圧を演
算する。そしてCPU84eは、A/D変換回路84c
から取込んだデジタル信号に基づいて演算した電圧V5
が、電源電圧監視用ICの最低動作電圧として予め設定
されている電圧Vmin 以上であるか否かを判定する(図
13のステップ(以下、Sと略す)100)。
【0055】続いてCPU84eは、電圧V5 が電圧V
min 以上であると判定すると(S100:Yes)、シ
ステムリセット信号(ローレベル)およびサブリセット
信号(ローレベル)を対応する基板へ出力する(S10
2)。システムリセット信号1(図7(B))は主基板
100へ、システムリセット信号2は払出制御基板20
0へそれぞれ出力する。また、サブリセット信号1は特
別図柄制御基板32a(図6)へ、サブリセット信号2
はランプ制御基板75aへ、サブリセット信号3は音声
制御基板79aへそれぞれ出力する。続いてCPU84
eは、電圧V5 が、DC5V上昇検出電圧Vu5以上にな
ったか否かを判定する(S104)。続いてCPU84
eは、電圧V5 が、DC5V上昇検出電圧Vu5以上にな
ったと判定すると(S104:Yes)、A/D変換回
路84bから取込んだデジタル信号に基づいて演算した
電圧V12が、DC12V上昇検出電圧Vu12 以上になっ
たか否かを判定する(S106)。続いてCPU84e
は、電圧V12が、DC12V上昇検出電圧Vu12 以上に
なったと判定すると(S106:Yes)、その判定タ
イミングからの経過時間の計測を開始し、その計測時間
Tが時間Trp以上になったか否かを判定する(S10
8)。
【0056】続いてCPU84eは、計測時間Tが時間
Trp以上になったと判定すると(S108:Yes)、
システムリセット信号およびサブリセット信号を解除す
る(S110)。これにより、払出制御基板200、特
別図柄制御基板32a、ランプ制御基板75aおよび音
声制御基板79aがリセット解除し、主基板100から
送信される制御コマンドを受信可能状態になる(ローレ
ベル→ハイレベル)。なお、払出制御基板200のサブ
CPU212(図7(A))は、リセット解除後、自身
のセキュリティチェックおよび初期化を実行した後に制
御コマンドを受信可能状態になる。そのセキュリティチ
ェックでは、ROM214に記録されているコンピュー
タプログラムに異常が存在しないかなどのチェックを行
う。そして、払出制御基板200およびサブ化基板のリ
セットが解除されたタイミングから時間Trm遅れて主基
板100のリセットが解除される。主基板100のマイ
クロプロセッサ110は、CPU84eから出力された
システムリセット解除信号を入力したタイミングで、そ
のタイミングからの経過時間の計測を開始し、その計測
時間Tが時間Trm以上になったときに自身のリセット状
態を解除する。以上のように、払出制御基板200およ
びサブ化基板が制御開始可能となった後に、主基板10
0が制御開始可能となるため、主基板100が管理する
総ての基板において主基板100からのコマンド受信漏
れが発生することがない。
【0057】ところで、払出制御基板200のマイクロ
プロセッサ210を構成するICチップと、主基板10
0のマイクロプロセッサ110を構成するICチップと
の種類が異なることに起因して、あるいは同じICチッ
プであっても特性のばらつきに起因して、自身のセキュ
リティチェックを実行するために必要な時間が、両マイ
クロプロセッサ間で異なる場合がある。たとえば、マイ
クロプロセッサ110の方がマイクロプロセッサ210
よりも自身のセキュリティチェックを実行するために必
要な時間が短い場合は、払出制御基板200がセキュリ
ティチェックを実行している最中に主基板100がセキ
ュリティチェックおよび初期設定を終了してしまい、主
基板100から出力されたコマンドを払出制御基板20
0が受信できないという事態が発生するおそれがある。
このような事態が発生すると、たとえば停電後に電源が
復帰した場合に、バックアップされた入賞データに基づ
いて賞球を払出す場合に、払出制御基板200が、基板
100から送信された払出制御コマンドの受信に失敗し
てしまい、賞球を払出すことができなかったり、あるい
は賞球数の払出個数が不正確になったりするおそれがあ
る。
【0058】しかし、払出制御基板200が自身のセキ
ュリティチェックを実行するために必要な時間から、主
基板100が自身のセキュリティチェックを実行するた
めに必要な時間を減算した値以上の時間を時間Trmに設
定しておけば、払出制御基板200が制御開始可能とな
った後に主基板100が制御開始可能となるため、払出
制御基板200が主基板100から送信された制御コマ
ンドの受信を失敗するおそれがない。したがって、電源
復帰後に正確な払出個数の賞球を払出すことができる。
なお、マイクロプロセッサ110,210の両者がセキ
ュリティチェックに要する時間が同一であるが、セキュ
リティチェック後に行う初期設定に要する時間が、マイ
クロプロセッサ110よりもマイクロプロセッサ210
の方が長い場合は、その初期設定の時間差以上の時間を
時間Trmに設定しておけば、払出制御基板200が制御
開始可能となった後に主基板100が制御開始可能とな
るため、払出制御基板200が主基板100から送信さ
れた制御コマンドの受信を失敗するおそれがない。つま
り、基板のリセット解除から制御開始可能になるまでに
要する時間(セキュリティチェックおよび初期設定など
を行うための時間)が、主基板100よりも払出制御基
板200の方が長い場合は、その時間差以上を時間Trm
に設定する。
【0059】(サブCPU212のプログラムスタート
処理)ここで、サブCPU212が実行するプログラム
スタート処理について図8を参照して説明する。サブC
PU212は、割込み禁止を設定し(S10)、メイン
ルーチンからサブルーチンへ移行するときにメインルー
チンのアドレスを保持するためのスタックポインタをア
ドレスのボトムに設定する(S12)。続いてサブCP
U212は、RAM216へのアクセス許可を設定し
(S14)、割込みモードにモード2を設定する(S1
6)。続いてサブCPU212は、インタラプトレジス
タにモード2で使用するアドレスを設定し(S18)、
RAM216のチェックデータが正しいか否か、たとえ
ばA5A5Hであるか否かを判定し(S20)、チェッ
クデータが正しい場合は(S20:Yes)、RAM2
16内のバックアップ領域以外を0クリア(初期化)
し、チェックデータが正しくない場合は(S20:N
o)、RAM216の全領域(たとえば256バイト)
を総て0クリア(初期化)するとともにチェックデータ
(たとえばA5A5H)をストアする(S24)。続い
てサブCPU212は、サブCPU212の暴走を監視
するタイマであるウオッチドッグタイマなどの内蔵ディ
バイスの初期設定を行い(S26)、作業領域の初期設
定を行う(S28)。続いてサブCPU212は、割込
み許可を設定し(S30)、このS30を繰り返す無限
ループに移行する。
【0060】(サブCPU212のメインプログラム処
理)ここで、払出制御基板200のサブCPU212が
実行するメインプログラム処理の流れについて図9を参
照して説明する。このメインプログラム処理は、CTC
(タイマカウンタ)218(図7)のチャンネル3割込
みによって実行される。サブCPU212は、割込み許
可を設定し(S100)、ウオッチドッグタイマをリス
タートさせる(S200)。続いてサブCPU212
は、データやコマンドの出力処理(S300)、入力処
理(S400)、払い出す賞球数の記憶や払出命令など
の賞球処理(S500)、CR接続基板56(図3)か
らのデータに基づいて貸球ユニット63を制御する貸球
処理(S600)を実行する。
【0061】(サブCPU212のコマンド入力処理)
次に、サブCPU212が実行するコマンド入力処理の
流れについて図10を参照して説明する。このコマンド
入力処理は、CTC218のチャンネル2割込みによっ
て実行される。サブCPU212は、主基板100から
送出された払出コマンドなどの制御コマンドを入力し
(S50)、その入力した制御コマンドをチェックする
(S52)。たとえば、制御コマンドは8ビットの信号
で構成された2バイトであり、それを1バイトずつに振
り分ける。続いてサブCPU212は、その入力した制
御コマンドが何を意味する制御コマンドであるか、たと
えば5個の賞球の払出命令を示すものか、15個の賞球
の払出命令を示すものかなどを解析し(S54)、割込
み許可を設定する(S56)。このように、コマンド入
力処理はチャンネル2割込みに割り当てられており、後
述するNMI割込み処理に続く優先順位第2位で実行さ
れるため、たとえばサブCPU212が賞球払出モータ
62cへパルス出力を行っているときに主基板から賞球
払出の制御コマンドが送信された場合であっても、その
制御コマンドの解析を優先して行うことができる。した
がって、主基板100からの制御コマンド受信の取りこ
ぼしによる賞球払出ミスや賞球払出の遅れなどをなくす
ことができる。
【0062】(電源の立下げ・サブCPU212のNM
I割込み処理)パチンコホールの営業終了時の電源遮
断、停電、あるいは電源の異常などにより、AC24V
の主電源70が遮断されると、その遮断の時点から所定
時間経過した時点までの時間(以下、電源断検出時間と
称する)Tdp経過後に、CPU84e(図7(B))が
サブリセット信号(ハイレベル→ローレベル)をサブ化
基板へ出力する(図12)。これにより、サブ化基板は
リセット状態になる。またそのとき、主基板100およ
び払出制御基板200にNMI信号が生成され、このN
MI信号は時間Tnmiの期間継続する。ここで、サブC
PU212は、NMI信号が生成されると、RAM21
6に対するアクセスレジスタにアクセス禁止を設定する
(図11のS70)。また、フローチャートを示さない
が、メインCPU112も、NMI信号が生成される
と、RAM116に対するアクセスレジスタにアクセス
禁止を設定する。これらの割込み処理は、他の割込み処
理よりも最優先で実行される。つまり、RAM216,
116へのアクセスを禁止することにより、RAM21
6に格納されている入賞数、賞球数および払出個数など
の賞球データ、RAM116に格納されている遊技デー
タが書き換えられてしまうのを防止する。
【0063】たとえば、RAM216,116をバック
アップするタイミングのときに、既に他の割込み処理が
実行されており、新たな割込みを禁止していた場合に前
記他の割込み処理の処理時間が長くなると、その後に割
込み処理が許可され、RAM216,116へのアクセ
スを禁止しようとしても間に合わず、RAM216,1
16の記憶内容の一部または全部を破壊してしまうおそ
れがある。そこで、NMI割込み処理によってRAM2
16,116へのアクセスを禁止することにより、RA
M216,116の記憶内容の破壊を防止する。そし
て、時間Tnmiの期間は、主基板100および払出制御
基板200はシステムリセットされないため(図1
2)、その期間内に、電源遮断時に主基板100から出
力されていた制御コマンドや、その制御コマンドを出力
した時間などの遊技データが主基板100のRAM11
6にバックアップされ、電源遮断時における入賞数、賞
球数および払出個数などのデータが払出制御基板200
のRAM216にバックアップされる。
【0064】そして、時間Tnmiの期間が経過すると直
ちにCPU84eはシステムリセット信号を主基板10
0および払出制御基板200へ出力する(図12)。こ
れにより、主基板100および払出制御基板200はリ
セット状態になる。このとき、コンデンサC1(図5)
の放電電流がマイクロプロセッサ210のバックアップ
用電源端子VBB(図7(A))に供給されるため、R
AM216は入賞数、賞球数および払出個数などのデー
タの記憶を維持することができる。また、コンデンサC
2(図5)の放電電流がマイクロプロセッサ110のバ
ックアップ用電源端子VBBに供給されるため、RAM
116は上記遊技データの記憶を維持することができ
る。なお、RAM216がバックアップされている期間
中に電源が立ち上がった場合は、サブCPU212は、
RAM216に格納されている賞球数を参照し、賞球払
出モータ62c(図3)を駆動し、上記賞球数に対応す
る賞球を払出す。また、RAM116がバックアップさ
れている期間中に電源が立ち上がった場合は、メインC
PU112は、RAM116に格納されている遊技デー
タを参照し、電源遮断時に遊技を再開する。
【0065】(電源監視処理)次に、電源電圧監視用I
C84に設けられたCPU84eが実行する電源電圧監
視処理の流れについて、それを示す図14のフローチャ
ートを参照して説明する。なお、ここでは、12Vライ
ン87の電圧を監視する場合を例に挙げて説明する。C
PU84eは、図示しないタイマからのタイミング信号
を取り込んで、電源電圧を検出するタイミングであると
判定すると(S80:Yes)、制御ライン84g(図
7(B))を介して各A/D変換回路へ制御信号を送出
する(S82)。この制御信号を取込んだ各A/D変換
回路は、それぞれの電圧ラインから電流を取込み、その
取込んだ電流の電圧値をデジタル信号に変換し、CPU
84eへ送出する。
【0066】そしてCPU84eは、取込んだデジタル
信号をカウントして電圧V1を演算し、その電圧V1が
所定電圧以下であるかを判定する(S86)。ここで、
所定電圧とは、たとえば基板が機能するために最低限必
要な動作電圧であり、12V電源の基板では、たとえ
ば、10.3Vである。続いてCPU84eは、電圧V
1が10.3V以下である場合は(S86:Yes)、
12Vの電源によって機能している各基板へRESET
信号を送出し(S88)、パチンコ機10の所定箇所
(たとえば、RESET信号を送出する基板上、あるい
はパチンコ機10の外部から視認可能な箇所など)に設
けられた報知LED89(図5)を点灯させる(S9
0)。この報知LED89の点灯により、電源電圧の低
下により、機能しなくなった基板が発生したことを報知
することができる。このため、基板の機能を復活させる
ための処置を早期に行うことができる。また、電源電圧
が正常な電圧に復活すると、電源電圧監視用IC84か
ら上記リセットされた各基板へリセット解除信号が送出
され、各基板のリセット状態が解除され、各基板が制御
を再開する。
【0067】[第1実施形態の効果] (1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機10を
使用すれば、RAM116,216にバックアップされ
たデータを消去するためのRAMクリアー信号を出力す
る回路と、この回路の動作をON・OFFするスイッチ
とを備えるため、そのスイッチを操作することにより上
記回路の動作をONすると、その回路からRAMクリア
ー信号がRAM116,216に出力され、RAM11
6,216にバックアップされたデータを消去すること
ができる。 (2)特に、RAM216にバックアップされている賞
球に関するデータが、静電気ノイズや不正行為によって
書き換えられている場合であっても、上記スイッチを操
作することにより、その書換えられたデータを消去する
ことができるため、RAM216にバックアップされて
いる記憶に基づいて所定数の賞球が払出されてしまい、
店側が不利益をこうむってしまうおそれがない。
【0068】(3)また、上記スイッチとしてプッシュ
ON式のスイッチを使用すれば、スイッチを押すだけの
ワンタッチでRAM116,216にバックアップされ
ているデータを消去することができるため、容易かつ迅
速にデータ消去処理を行うことができる。 (4)さらに、新しい機種を製造する際に再利用される
電源基板80に上記スイッチを設ければ、スイッチを新
たに設ける必要がないため、パチンコ機の製造コストを
低減することができる。 (5)RAMクリアー信号をRAM116,216へ出
力する回路を電源基板80に設けることにより、上記回
路への電源供給経路を最短にすることができるため、電
源供給経路が長い場合と比較して、電源供給経路に外来
ノイズが侵入する確率を低くすることができる。
【0069】(6)RAMクリアー信号をRAM11
6,216へ出力することができる期間を限定すること
により、大当りを不正に発生されるおそれがない。 (7)パチンコホールの開店前に試射した際の賞球の払
出しに関するデータがRAM216にバックアップされ
ている場合であっても、そのデータを消去することがで
きるため、RAM216の記憶に基づいて所定数の賞球
が払出されてしまい、店側が不利益をこうむってしまう
おそれがない。 (8)開店前の試射中に発生した、遊技を制御するため
の制御データがRAM116にバックアップされている
場合であっても、そのデータを消去することができる。
たとえば、開店前の試射中に大当りが発生し、そのとき
の制御データがRAMにバックアップされると、開店後
にそのパチンコ機で遊技を開始した場合に、最初から大
当りが発生した遊技状態になってしまい、遊技者間に不
公平感を与える事態が発生してしまうが、RAM116
のバックアップデータを消去できるため、そのような事
態が発生するおそれがない。
【0070】[他の実施形態]前述の各実施形態では、
この発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙
げて説明したが、第2種パチンコ機、第3種パチンコ
機、それら以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロッ
トマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用できるこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機を正面か
ら見た説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤
14の主要構成を示す説明図である。
【図3】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す
説明図である。
【図4】パチンコ機10の主なハードウエア構成を示す
説明図である。
【図5】電源基板80の主要構成を各基板との接続関係
と共に示す説明図である。
【図6】電源基板80と各基板との接続関係の詳細を示
す説明図である。
【図7】図7(A)は、電源基板80とマイクロプロセ
ッサ210との接続関係を示す説明図であり、図7
(B)は、電源電圧監視用ICの主要構成を示す説明図
である。
【図8】サブCPU212が実行するプログラムスター
ト処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】サブCPU212が実行するメインプログラム
処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】サブCPU212が実行するコマンド入力処
理の流れを示すフローチャートである。
【図11】サブCPU212が実行するNMI割込み処
理の流れを示すフローチャートである。
【図12】各基板の電源の立上げから立下がりを示すタ
イミングチャートである。
【図13】CPU84eが実行する制御開始処理1の流
れを示すフローチャートである。
【図14】CPU84eが実行する電圧監視処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図15】従来のパチンコ機の正面説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 80 電源基板 100 主基板 112 メインCPU 200 払出制御基板 212 サブCPU

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技中に発生するデータを一時的に格納
    するRAMと、 前記RAMにバックアップされたデータを消去するため
    のRAMクリアー信号を出力する回路と、 この回路の動作をON・OFFするスイッチとを備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記RAMは、賞球に関するデータをバ
    ックアップすることを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記スイッチは、プッシュON式のスイ
    ッチであることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記スイッチは、電源基板に設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    か1つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記回路は、電源基板に設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記RAMクリアー信号により前記バッ
    クアップデータを消去できる期間が設定されていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに
    記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記RAMは、パチンコホールの開店前
    に試射した際の賞球の払出しに関するデータをバックア
    ップ可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    6のいずれか1つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記RAMは、開店前の試射中に発生し
    た、遊技を制御するための制御データをバックアップ可
    能であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のい
    ずれか1つに記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014100205A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2014100255A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2017192790A (ja) * 2017-07-03 2017-10-26 株式会社大一商会 遊技機

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