JP3809493B2 - 遊技システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、コンピュータによって遊技を制御する遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として、たとえば図18および図19に示すパチンコ機が知られている。図18は従来のパチンコ機の正面説明図であり、図19は図18に示すパチンコ機の裏セットの説明図である。
図18に示すように、従来のパチンコ機500には、遊技盤502と、この遊技盤502の遊技領域へ遊技球を発射する発射装置504と、この発射装置504へ供給する遊技球を貯留する上受け皿506と、この上受け皿506に収容仕切れなくなった遊技球を貯留する下受け皿508とが備えられている。また、遊技盤502には、特別図柄表示装置524と、天入賞口510と、右袖入賞口512と、左袖入賞口514と、第1種始動口516と、右下入賞口518と、左下入賞口520と、大入賞口526とが備えられている。
そして、発射装置504から発射された遊技球が、第1種始動口516に入賞すると、特別図柄表示装置524が図柄を変動表示し、停止した図柄が所定の図柄(たとえば777)に揃った場合に大当りが発生し、大入賞口526を所定時間開放する。そして、大入賞口526の開放時間が所定時間に達するか、大入賞口526への入賞数が所定数に達すると大入賞口526が閉口する。このとき、大入賞口526に入賞した入賞球が、大入賞口526の内部に設けられた特定領域528を通過すると、連続して大入賞口526が開放する。このように、大入賞口526の開放から閉口までを1ラウンドとして、遊技球が特定領域528を通過することを条件に、所定回数のラウンド(たとえば16ラウンド)を遊技できる。
【0003】
また、図19に示すように、パチンコ機500の裏セットには、裏セット機構板530が設けられており、天入賞口510、右袖入賞口512、左袖入賞口514、第1種始動口516、右下入賞口518および左下入賞口520などに入賞した入賞球は、裏球通路532によって図中矢印で示す経路で流下し、入賞球集合樋524に集合し、入賞球検出スイッチ522へ案内される。そして、入賞球検出スイッチ522が入賞球を検出すると、図示しない賞球払出装置により所定数の賞球が払出される。また、入賞球検出スイッチ522によって検出された入賞球は、上記所定数の賞球が払出されるごとに入賞球切りソレノイド534の作動により、1個ずつ下方に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のパチンコ機は、入賞球集合樋524および入賞球切りソレノイド534などの構造物が必要であるため、パチンコ機の裏セットの構造が複雑になるので、製造効率が悪いし、省スペース化を図ることが困難であるという問題があった。また、入賞球切りソレノイド534は、入賞球を1個ずつ排出する動作を頻繁に繰り返すため、動作部分の摩耗や破損などによる故障がつきまとうという問題もあった。さらに、上記構造物の製造コストが、パチンコ機全体の製造コストを高くする要因になっており、そのことがパチンコ機の製造コストを低減する妨げとなっていた。
そこで、本発明者は、賞球数と入賞球数とを対応付けて電気的に記憶する構成を考えた。この構成によれば、上記構造物が不要であるため、上記諸問題を解決することができる。
しかし、記憶した入賞数は電源の遮断や電圧低下によって喪失するため、電源が復帰した場合であっても、本来払出すべき賞球を払出すことができなくなり、遊技者に不利益を及ぼすおそれのあることが分かった。
そこで、本発明者は、電源が遮断した場合や電源電圧が低下した場合に、入賞数の記憶を保持するためのバックアップ電源を設ける構成を考えた。
【0005】
また、停電などにより、遊技の途中で電源が遮断すると、電源が復帰した場合に、電源遮断時の遊技状態から遊技を再開できないため、遊技者が違和感を覚えるという問題があった。特に、大当りに基づくラウンドを実行しているときや特別図柄表示装置524によって特別図柄が変動表示されているときに電源が遮断すると、電源復帰後にラウンドの途中から再開したり、特別図柄の変動途中から再開したりすることができないため、遊技者に不利益を与えるおそれがあった。
そこで、本発明者は、電源が遮断した場合や電源電圧が低下した場合に、遊技を制御するデータの記憶を保持するためのバックアップ電源を設ける構成を考えた。
【0006】
しかし、その後の検討により、記憶されている賞球数や入賞球数を静電気ノイズや不正行為によって書き換えられた場合に、その書換えられたデータを消去しようと電源を遮断しても、バックアップ機能が働いてしまうため、書換えられたデータを消去できないということが分かった。
また、パチンコホールの開店前にパチンコ機を試射して最終調整を行っている場合に大当りが発生することがあり、その場合、所定数の賞球を払出すべき賞球データがRAMに記憶される。
したがって、そのような状態で開店すると、RAMの記憶に基づいて所定数の賞球が払出されてしまうため、店側が不利益をこうむるおそれのあることが分かった。
さらに、開店前の試射中に発生した制御データがバックアップされていると、遊技者が開店時に遊技を行う場合に、バックアップされた制御データに基づいて遊技が開始されてしまうため、遊技者が違和感を覚えるおそれがあった。
【0007】
そこでこの発明は、上記諸問題を解決するためになされたものであり、バックアップ電源によって記憶を保持されているデータを消去できる遊技機および遊技システムを実現することを目的とする。
【0009】
請求項に記載の発明では、遊技を制御する制御手段と、遊技中に発生したデータを記憶する記憶手段と、この遊技機に供給されている駆動電源の電圧が所定の電圧に低下した場合に、前記記憶手段に記憶保持用の電源を供給することにより前記記憶手段の記憶を保持する記憶保持手段とを備えており、前記制御手段は、前記記憶手に記憶保持されたデータを参照して遊技を制御可能な遊技機を有する遊技システムであって、遊技店の管理室などに設置されており、遊技機へメモリクリア命令を出力するホールコンピュータと、前記ホールコンピュータから出力された前記メモリクリア命令を記憶する手段を有する遊技機とを備えており、前記遊技機は、前記遊技機に備えられた主電源が立ち上がった時に、前記メモリクリア命令を記憶する手段に記憶されているメモリクリア命令を前記記憶手段へ出力し、前記記憶手段に記憶保持された前記データを消去するように構成されており、前記データを消去する機能は、前記主電源の立ち上がり時から所定の時間有効である遊技システムという技術的手段を用いる。
【0010】
つまり、遊技中に発生したデータ、たとえば賞球の払出しに関するデータを記憶手段に記憶し、その記憶されたデータを参照して賞球の払出しを行うパチンコ機(遊技機)にあっては、記憶されたデータが静電気ノイズや不正行為などによって書き換えられるおそれがあるが、そのように書換えられてしまった場合であっても、メモリクリア命令を記憶する手段に記憶されているメモリクリア命令を記憶手段へ出力することにより、記憶手段に記憶保持されているデータを消去できるため、データの書換えによるパチンコホール(遊技店)側の損失を最小限にくい止めることができる。
しかも、パチンコホールの開店前に試射した際の賞球の払出しに関するデータが記憶手段にバックアップされている場合であっても、そのバックアップされているデータを消去できるため、上記バックアップされているデータに基づいて賞球が払出されてしまうことにより店側が不利益をこうむるおそれもない。
また、開店前の試射中に発生した、遊技を制御するための制御データがバックアップされている場合であっても、そのバックアップされている制御データを消去できるため、遊技者が開店時に遊技を行う場合に、バックアップされている制御データに基づいて遊技が開始されてしまい、遊技者が違和感を覚えるおそれもない。
そして、メモリクリア命令を記憶手段へ出力することによるデータの消去機能を常時有効であると、たとえばホールの営業中にバックアップデータを消去してしまう事態が発生するおそれがあるが、メモリクリア命令を記憶手段へ出力することによるデータの消去機能を、この遊技機の主電源の立ち上がり時から所定の時間有効とすることにより、上記のような事態の発生を防止できる。
また、主電源立ち上がり時にホールコンピュータからメモリクリア命令を出力する処理を行う必要がない。
特に、ホールの電源を投入する前に、メモリクリア命令を記憶する手段にメモリクリア命令を記憶させておけば、電源投入時にバックアップデータを自動的に消去することができるため、バックアップデータを消去し忘れるおそれがない。
【0011】
また、ホールコンピュータから各遊技機のバックアップデータの消去を制御することができるため、各遊技機のスイッチを操作する必要がないので、バックアップデータの消去作業の効率を高めることができる。
しかも、遊技機の全台へメモリクリア命令を出力することにより、遊技機全台のバックアップデータを一斉に消去することができる。
【0018】
つまり、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機は、CPUがROMなどの記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを実行することにより機能するため、上記消去処理を実行するためのコンピュータプログラムが記録されたROMなどの記録媒体を使用することにより、請求項1ないし請求項6に記載の遊技機または遊技システムを実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機、遊技システムおよび記録媒体の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この第1実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、この第1実施形態に係るパチンコ機を正面から見た説明図である。
パチンコ機10には、前枠11が開閉可能に備えられており、その前枠11には、金枠12が開閉可能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠13が開閉可能に取付けられている。ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられている。前枠11の右下には、遊技球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図3に符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられており、発射ハンドル15aには、発射操作を停止するための発射停止ボタン15bが設けられている。遊技盤14の左方には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール16が設けられている。
【0020】
前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り17が設けられおり、前枠11の上方には、枠ランプ18aが設けられている。ガラス枠13の下には、前面板19が設けられており、この前面板19の左側上部には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、この賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿20の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口21aが形成されている。排出口21aの排出側には、その排出口21aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿21が設けられている。また、前枠11の左側には、プリペイドカードを挿入するスリット22aを有するプリペイドカードユニットなどの遊技機外装置部分22が設けられている。
【0021】
[遊技盤14の主要構成]
次に、遊技盤14の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤14の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、液晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置32の始動回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0022】
センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート26,26が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。開放された普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
【0023】
この変動入賞装置40には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pをカウントする大入賞口スイッチ(図3に符号43aで示す)とが設けられている。
【0024】
その他、遊技盤14には、風車23,23と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18b,18bと、入賞時に点灯する入賞ランプ18cと、球切れ時に点灯する球切れランプ18dと、サイド飾りランプ18e,18eと、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45とが設けられている。また、遊技盤14には、多くの釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘47間を乱舞しながら落下する。
【0025】
[パチンコ機10の電気的構成]
次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機10には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、遊技の制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読出された制御プログラムや遊技中に発生する大当りに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。また、RAM116は、停電などの電源遮断時にメインCPU112が各基板へ送信したコマンドをバックアップする。
【0026】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基盤200、特別図柄表示装置32、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御装置75、遊技中の効果音などを再生する音声再生装置(図示省略)を制御する音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27の通過を検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板55である。
【0027】
払出制御基盤200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基盤200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0028】
遊技枠中継基板53には、下受け皿21が賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ21bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。賞球ユニット62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払出しを効率良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方の機構に設けられており、賞球払出センサ62bは他方の機構に設けられている。賞球払出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送出され、その信号に基づいてCPU120は、払い出された賞球数をカウントする。
【0029】
払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、図柄作動口スイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、袖入賞口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24a、下入賞口29への入賞を検出する下入賞口スイッチ29a、天入賞口31への入賞を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0030】
大入賞口中継基板50には、特定領域ソレノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領域スイッチ42aが電気的に接続されている。
電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分22と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。
【0031】
[主なハードウエア構成]
次に、パチンコ機10の主なハードウエア構成についてそれを示す図4を参照して説明する。なお、ここでは、主基板100のメインCPU112および払出制御基板200のサブCPU212間のインターフェースにおけるハードウエア構成を例に挙げて説明する。
主基板100のメインCPU112から出力された各種制御コマンドは、メインCPUバス118を介して出力ポート120へ出力され、その出力された各種制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に蓄積された後、サブCPU212に接続された入力バッファ220に蓄積される。そして、メインCPU112から出力された転送信号が、メインCPUバス118から出力ポート122、出力バッファ128および入力バッファ222を介してサブCPU212のトリガ入力(TRG2)226に入力されると、入力バッファ220に蓄積されている各種制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート228を介してサブCPU212の入力ポート224に取り込まれる。そして、サブCPU212は、取込んだ各種制御コマンドが何を意味する制御コマンドであるかなどの解析を行い、その解析結果に基づいて賞球ユニット62に賞球払出命令を出力するなどの制御を行う。
なお、主基板100のメインCPU112と払出制御基板200以外の基板に搭載されたサブCPUとの間のハードウエア構成も上述した構成と同じ構成である。
【0032】
[電源基板80の主要構成、電源基板80と各基板との接続関係]
次に、電源基板80の主要構成、電源基板80と各基板との接続関係について図5および図6を参照して説明する。
図5は、電源基板80の主要構成を各基板との接続関係と共に示す説明図であり、図6は、電源基板80と各基板との接続関係の詳細を示す説明図である。
図5に示すように、主電源70から供給された24Vの交流電流は、フューズF1を介して整流回路81によって32Vの直流に変換され、主基板100および払出制御基板200にそれぞれ供給される。また、32Vの直流は、DC/DCコンバータ82によって12Vに変圧され、主基板100、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79および払出制御基板200へそれぞれ供給される。また、主電源70の交流24Vは、フューズF2を介してCR接続基板56に供給される。
【0033】
主基板100に供給された12Vの直流は、盤面中継基板51(図3)に供給され、普通電動役物ソレノイド28aや普通図柄表示装置34などを駆動する。特別図柄表示装置32に供給された12Vの直流は、特別図柄表示器の液晶などを駆動し、ランプ制御装置75に供給された12Vの直流は、コーナー飾りランプ18bや入賞ランプ18cなどのLEDやランプ類を点灯または点滅させる。音声制御装置79に供給された12Vの直流は、音声回路を介してスピーカを駆動し、払出制御基板200に供給された12Vの直流は、払出中継基板55を介して賞球ユニット62や貸球ユニット63に供給され、賞球払出モータ62cなどを駆動する。
【0034】
また、DC/DCコンバータ82によって12Vに変圧された直流電流は、DC/DCコンバータ83によって5Vに変圧され、この5Vの直流は、クリア信号出力回路84、主基板100、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79および払出制御基板200へそれぞれ供給される。
主基板100に供給された5Vの直流は、マイクロプロセッサ110(図3)の駆動電源となり、払出制御基板200に供給された5Vの直流は、マイクロプロセッサ210(図3)の駆動電源となる。また、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75および音声制御装置79に供給された5Vの直流は、各装置に設けられたマイクロプロセッサ(図示せず)の駆動電源となる。
つまり、各基板の電源は、総て単一の電源基板80から供給されており、電源基板80が各基板の電源を制御する。このため、従来のように、各基板において変圧する構成のものよりも、変圧回路分のスペースを各基板において省くことができる。また、同じ電源電圧を用いる基板であっても各基板ごとに変圧を行っていた従来のものよりも、電源供給のための回路設計を簡易化することができる。
【0035】
図6に示すように、電源基板80には、主基板100と電気的に接続するためのNo.1〜7の7ピンのコネクタCN2aが取付けられており、このコネクタCN2aは、ケーブルL1によって主基板100に取付けられたコネクタCN1と接続される。ケーブルL1の一端には、コネクタCN2aと接続するための端子CN2bが取付けられており、他端には主基板100側のコネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取付けられている。
また、電源基板80には、払出制御基板200と電気的に接続するためのNo.1〜7の7ピンのコネクタCN3aが取付けられており、このコネクタCN3aは、ケーブルL2によって払出制御基板200に取付けられたコネクタCN1と接続される。ケーブルL2の一端には、コネクタCN3aと接続するための端子CN3bが取付けられており、他端には払出制御基板200側のコネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取付けられている。
【0036】
さらに、電源基板80には、コネクタCN7a,CN4a,CN5a,CN6a,CN1aが取付けられている。コネクタCN7aは、ケーブルL3によってCR接続基板56と接続されており、ケーブルL3の一端にはコネクタCN7aと接続するための端子CN7bが取付けられており、他端にはCR接続基板56側のコネクタCN2と接続するための端子(図示せず)が取付けられている。
コネクタCN4aは、ケーブルL4によって特別図柄表示装置32に設けられた特別図柄制御基板32aと接続されており、ケーブルL4の一端にはコネクタCN4aと接続するための端子CN4bが取付けられており、他端には特別図柄制御基板32a側のコネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取付けられている。
【0037】
コネクタCN5aは、ケーブルL5によってランプ制御装置75に設けられたランプ制御基板75aと接続されており、ケーブルL5の一端にはコネクタCN5aと接続するための端子CN5bが取付けられており、他端にはランプ制御基板75a側のコネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取付けられている。
コネクタCN6aは、ケーブルL6によって音声制御装置79に設けられた音声制御基板79aと接続されており、ケーブルL6の一端にはコネクタCN6aと接続するための端子CN6bが取付けられており、他端には音声制御基板79a側のコネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取付けられている。
コネクタCN1aは、電源コードL7によって主電源70と接続されており、電源コードL7の一端にはコネクタCN1aと接続するための端子CN1bが取付けられている。
【0038】
ケーブルL4〜L6は端子のピンの数が同じであるため、共通のケーブルを用いることができる。
したがって、端子のピンの数がそれぞれ異なるケーブルを用いる場合よりもケーブルを選択する手間を省くことができるため、ケーブルの接続処理を容易かつ短時間で行うことができる。また、共通で用いることができるケーブルの数が多いため、端子のピンの数が異なるケーブルを何種類も製造する場合よりも製造コストを低減することができる。
【0039】
[データのバックアップ機能]
ここで、マイクロプロセッサ110に内蔵のRAM116およびマイクロプロセッサ210に内蔵のRAM216に格納されたデータをバックアップする機能について図5、図12(A)および図13(A)を参照して説明する。
図12(A)は、電源基板80とマイクロプロセッサ110との接続関係を示す説明図であり、図13(A)は、電源基板80とマイクロプロセッサ210との接続関係を示す説明図である。
なお、以下の説明においてサブ化基板とは、主基板100および払出制御基板200以外の各基板をいう。
【0040】
図12(A)に示すように、主基板100には、12Vおよび5Vの電圧を監視するための電圧監視用IC120が接続されており、その電圧監視用IC120の出力は、マイクロプロセッサ110のNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)端子に接続されている。また、図13(A)に示すように、払出制御基板200にも12Vおよび5Vの電圧を監視するための電圧監視用IC220が搭載されており、その電圧監視用IC220の出力は、マイクロプロセッサ210のNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)端子に接続されている。
さらに、各サブ化基板には、5V監視用の電圧監視用IC(図示せず)がそれぞれ搭載されており、各電圧監視用ICは、サブ化基板に搭載されたマイクロプロセッサにそれぞれ接続されている。
【0041】
図5に示すように、DC/DCコンバータ83と払出制御基板200とを接続する電源供給ライン83aには、ダイオードD1が直列接続されており、そのダイオードD1の出力側にはコンデンサC1(記憶保持用の電源)が並列接続されている。
また、DC/DCコンバータ83と主基板100とを接続する電源供給ライン83bには、ダイオードD2が直列接続されており、そのダイオードD2の出力側にはコンデンサC2(記憶保持用の電源)が並列接続されている。
コンデンサC1,C2は、それぞれDC/DCコンバータ83から供給される5Vの直流電流によって充電される。
【0042】
コンデンサC2の放電電流は、図12(A)に示すようにケーブルL1(図6)の中のバックアップ電源供給ラインL1aを介してマイクロプロセッサ110の内蔵RAMバックアップ用電源端子VBBに供給される。
つまり、停電などによって主電源70(図5)からのAC24Vの供給が停止すると、電源電圧監視用IC120(図12(A))が電源電圧の低下を検出し、DC/DCコンバータ83に代わってコンデンサC1の放電電流がマイクロプロセッサ110に供給されるため、RAM116に記憶されているデータなどがバックアップ(記憶保持)される。
そのバックアップされるデータは、たとえば大当りが発生したときの遊技における大入賞口の開放回数、大入賞口への入賞数、ラウンド数、大当りが発生する前のリーチ状態、図柄の変動態様、停止図柄、普通図柄表示装置34の作動記憶数、特別図柄表示装置32の始動記憶数、信頼度、利益度、確率変動時の確率、時短時における図柄変動開始間隔などの遊技中に発生したデータ、あるいは、電源遮断時にメインCPU112から払出制御基板200や各サブ基板へ送信していた制御コマンド(制御データ)などである。
なお、信頼度とは、たとえば特別図柄表示装置32の3つの表示領域に「7」がそれぞれ表示された場合を大当りとすると、2つの表示領域に「7」が表示されており、残りの1つの表示領域に「7」が停止する確率を意味する。また、利益度とは、遊技者が獲得し得る利益の度合い、たとえば大当りの種類によって払い出される賞球数に差がある場合に、最も多くの賞球が払い出される大当りの発生する確率を意味する。
【0043】
また、コンデンサC1の放電電流は、図13(A)に示すようにケーブルL2の中のバックアップ電源供給ラインL2aを介してマイクロプロセッサ210の内蔵RAMバックアップ用電源端子VBBに供給される。
つまり、停電などによって主電源70(図5)からのAC24Vの供給が停止すると、電源電圧監視用IC220(図13(A))が電源電圧の低下を検出し、DC/DCコンバータ83に代わってコンデンサC1の放電電流がマイクロプロセッサ210に供給されるため、RAM216に記憶されている賞球払出しに関するデータがバックアップ(記憶保持)される。
この実施形態では、コンデンサC1は、電気二重層コンデンサであり、公称静電容量は0.1F、定格電圧5.5Vである。また、ケーブルL1〜L6は、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)である。
【0044】
[電源および払出制御基板の主な制御]
次に、各基板の電源の制御および払出制御基板200の主な制御について図7ないし図11を参照して説明する。
図7はサブCPU212が実行するプログラムスタート処理の流れを示すフローチャートであり、図8はサブCPU212が実行するメインプログラム処理の流れを示すフローチャートである。図9はサブCPU212が実行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートであり、図10はサブCPU212が実行するNMI割込み処理の流れを示すフローチャートである。図11、各基板の電源の立上げから立下がりを示すタイミングチャートである。
【0045】
(電源の立上げ)
主電源70(図5)を立上げると、DC/DCコンバータ83から各基板へ5V電源が供給される。そして、各基板に搭載されたマイクロプロセッサに接続された電圧監視用ICの最低動作電圧以上になると、総ての基板においてシステムリセット信号(ローレベル)が出力され安定する。続いて5V電源が電圧Vusに達してから時間Trs後にサブ化基板のシステムリセット信号が解除され(ローレベル→ハイレベル)、各サブ化基板それぞれの制御が開始される。
そしてDC/DCコンバータ82から各基板に12V電源が供給され、その12V電源が電圧Vuhに達してから時間Trh後に払出制御基板200のシステムリセット信号が解除され、サブCPU212(図7)は、セキュリティチェックを実行する。このセキュリティチェックでは、ROM214に記録されているコンピュータプログラムに異常が存在しないかなどのチェックを行う。続いてセキュリティチェックが終了すると、サブCPU212は動作を開始する。
【0046】
(サブCPU212のプログラムスタート処理)
ここで、サブCPU212が実行するプログラムスタート処理について図7を参照して説明する。
サブCPU212は、割込み禁止を設定し(ステップ(以下、Sと略す)10)、メインルーチンからサブルーチンへ移行するときにメインルーチンのアドレスを保持するためのスタックポインタをアドレスのボトムに設定する(S12)。続いてサブCPU212は、RAM216へのアクセス許可を設定し(S14)、割込みモードにモード2を設定する(S16)。続いてサブCPU212は、インタラプトレジスタにモード2で使用するアドレスを設定し(S18)、RAM216のチェックデータが正しいか否か、たとえばA5A5Hであるか否かを判定し(S20)、チェックデータが正しい場合は(S20:Yes)、RAM216内のバックアップ領域以外を0クリア(初期化)し、チェックデータが正しくない場合は(S20:No)、RAM216の全領域(たとえば256バイト)を総て0クリア(初期化)するとともにチェックデータ(たとえばA5A5H)をストアする(S24)。
続いてサブCPU212は、サブCPU212の暴走を監視するタイマであるウオッチドッグタイマなどの内蔵ディバイスの初期設定を行い(S26)、作業領域の初期設定を行う(S28)。続いてサブCPU212は、割込み許可を設定し(S30)、このS30を繰り返す無限ループに移行する。
そして12V電源が電圧Vumに達してから時間Trm後に主基板100のシステムリセット信号が解除され、主基板100のメインCPU112はセキュリティチェックを実行した後に動作を開始する。この段階で、パチンコ機10が遊技可能な状態になる。
以上のように、サブ化基板、払出制御基板200、主基板100の順序で制御を開始することができるため、主基板100が管理する総ての基板において主基板100からのコマンド受信漏れが発生することがない。
【0047】
(サブCPU212のメインプログラム処理)
ここで、払出制御基板200のサブCPU212が実行するメインプログラム処理の流れについて図8を参照して説明する。
このメインプログラム処理は、CTC(タイマカウンタ)218(図13(A))のチャンネル3割込みによって実行される。サブCPU212は、割込み許可を設定し(S100)、ウオッチドッグタイマをリスタートさせる(S200)。続いてサブCPU212は、データやコマンドの出力処理(S300)、入力処理(S400)、払い出す賞球数の記憶や払出命令などの賞球処理(S500)、CR接続基板56(図3)からのデータに基づいて貸球ユニット63を制御する貸球処理(S600)を実行する。
【0048】
(サブCPU212のコマンド入力処理)
次に、サブCPU212が実行するコマンド入力処理の流れについて図9を参照して説明する。
このコマンド入力処理は、CTC218のチャンネル2割込みによって実行される。サブCPU212は、主基板100から送出された払出コマンドなどの制御コマンドを入力し(S50)、その入力した制御コマンドをチェックする(S52)。たとえば、制御コマンドは8ビットの信号で構成された2バイトであり、それを1バイトずつに振り分ける。続いてサブCPU212は、その入力した制御コマンドが何を意味する制御コマンドであるか、たとえば5個の賞球の払出命令を示すものか、15個の賞球の払出命令を示すものかなどを解析し(S54)、割込み許可を設定する(S56)。
このように、コマンド入力処理はチャンネル2割込みに割り当てられており、後述するNMI割込み処理に続く優先順位第2位で実行されるため、たとえばサブCPU212が賞球払出モータ62cへパルス出力を行っているときに主基板から賞球払出の制御コマンドが送信された場合であっても、その制御コマンドの解析を優先して行うことができる。
したがって、主基板100からの制御コマンド受信の取りこぼしによる賞球払出ミスや賞球払出の遅れなどをなくすことができる。
【0049】
(電源の立下げ)
パチンコホールの営業終了時の電源遮断、停電、あるいは電源の異常などにより、主電源70が遮断され、12V電源が電圧Vdmに達すると、主基板100にシステムリセット信号が発生する(ハイレベル→ローレベル)。続いて12V電源が電圧Vdh(たとえば10.3V)に達するとNMI信号が生成され、このNMI信号は時間Tnmiの期間継続する。この時間Tnmiの期間内に賞球数などのデータがRAM216にバックアップされる。このとき、コンデンサC1(図5)の放電電流がマイクロプロセッサ210のバックアップ用電源端子VBB(図13(A))に供給されるため、RAM216は賞球データなどのデータの記憶を維持することができる。
【0050】
(サブCPU212のNMI割込み処理)
ここで、サブCPU212が実行するNMI割込み処理について図10を参照して説明する。
サブCPU212は、NMI信号が生成されると、RAM216に対するアクセスレジスタにアクセス禁止を設定する(S70)。この割込み処理は、他の割込み処理よりも最優先で実行される。つまり、RAM216へのアクセスを禁止することにより、RAM216に格納されている賞球データが書き換えられてしまうのを防止する。
また、フローチャートを示さないが、メインCPU112もNMI信号が生成されると、RAM116に対するアクセスレジスタにアクセス禁止を設定する。この割込み処理は、他の割込み処理よりも最優先で実行される。つまり、RAM116へのアクセスを禁止することにより、RAM116に格納されている賞球データが書き換えられてしまうのを防止する。
【0051】
たとえば、RAM216をバックアップするタイミングのときに、既に他の割込み処理が実行されており、新たな割込みを禁止していた場合に前記他の割込み処理の処理時間が長くなると、その後に割込み処理が許可され、RAM216へのアクセスを禁止しようとしても間に合わず、RAM216の記憶内容の一部または全部を破壊してしまうおそれがある。
そこで、NMI割込み処理によってRAM216へのアクセスを禁止することにより、RAM216の記憶内容の破壊を防止する。
そして、時間Tnmiが経過するとNMI信号が停止し、払出制御基板200にシステムリセット信号が発生し、払出制御基板200がリセットされる。
そして、5V電源が電圧Vdsに達すると、サブ化基板にシステムリセット信号が発生し、サブ化基板がリセットされる。
なお、RAM216がバックアップされている期間中に電源が立ち上がった場合は、サブCPU212は、RAM216に格納されている賞球数を参照し、賞球払出モータ62c(図3)を駆動し、上記賞球数に対応する賞球を払出す。
【0052】
(バックアップデータのクリア)
次に、バックアップデータのクリアについて図5、図12(B)、図13(B)および図14を参照して説明する。
図12(B)は、ケーブルL1aの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図であり、図13(B)は、ケーブルL2aの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図である。図14は、クリア信号出力回路84が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、パチンコ機10の電源基板80には、クリア信号出力回路84が実装されており、クリア信号出力回路84は、信号線85aを介してコネクタCN2と接続されており、信号線85bを介してコネクタCN3と接続されている。クリア信号出力回路84は、図示しないが、たとえばCPUと、このCPUが実行するコンピュータプログラムが記録されたROMと、CPUの処理結果などを一時的に記憶するRAMと、CPUの処理結果に基づいてメモリクリア信号を出力する出力回路とを備える。
図12(A)に示すように、信号線85aは、コネクタCN2aを介してラインL1bによってマイクロプロセッサ110の内蔵RAMクリア端子CLEARに接続されている。そして図12(B)に示すように、ラインL1bの途中にスイッチSW1が接続されている。スイッチSW1は、通常は、クリア信号出力回路84からマイクロプロセッサ110へメモリクリア信号を出力しないように開いている(OFFしている)。スイッチSW1は、たとえばプッシュON式のスイッチであり、ホール従業員が操作し易い箇所に設けられている。
また、図13(A)に示すように、信号線85bは、コネクタCN3aを介してラインL2bによってマイクロプロセッサ210の内蔵RAMクリア端子CLEARに接続されている。そして図13(B)に示すように、ラインL2bの途中にスイッチSW2が接続されている。スイッチSW2は、通常は、クリア信号出力回路84からマイクロプロセッサ110へメモリクリア信号を出力しないように開いている(OFFしている)。スイッチSW2は、たとえばプッシュOFF式のスイッチであり、ホール従業員が操作し易い箇所に設けられている。
【0053】
次に、クリア信号出力回路84が実行する処理の流れについて図14を参照して説明する。
クリア信号出力回路84は、DC/DCコンバータ83(図5)から供給される電源の電圧値に基づいて、主電源70が投入されたと判定すると(S800:Yes)、クリア信号出力回路84からメモリクリア信号を出力することができる時間、つまりクリア信号出力回路84が機能している時間を計測するタイマをスタートさせる(S802)。続いて、クリア信号出力回路84は、タイマの計測時間Tが予め設定されている設定時間T1以上になったか否かを判定し(S804)、設定時間T1未満である場合は(S804:No)、スイッチSW1が押されてONしたか否かを判定する(S806)。
【0054】
続いて、クリア信号出力回路84は、スイッチSW1がONしたと判定すると(S806:Yes)、主基板100に搭載されたマイクロプロセッサ110へメモリクリア信号を出力する(S808)。これにより、RAM116にバックアップ(記憶保持)されている、電源遮断時の遊技状態を示す各種制御コマンドなどのデータなどが消去される。
続いて、クリア信号出力回路84は、スイッチSW2押されてONしたか否かを判定し(S810)、スイッチSW2がONしたと判定すると(S810:Yes)、払出制御基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210へメモリクリア信号を出力する(S812)。これにより、RAM216にバックアップ(記憶保持)されている、入賞数を示す入賞データ、賞球の払出数を示すデータなどが消去される。
なお、設定時間T1は、たとえばホール従業員が、バックアップデータを消去すべきパチンコ機に対して、電源投入時からスイッチSW1およびスイッチSW2の一方または両方を操作するために十分な時間に基づいて設定する。たとえば、設定時間T1は、15分〜30分である。
【0055】
[第1実施形態の効果]
(データバックアップによる効果)
以上のように、第1実施形態のパチンコ機10を使用すれば、主電源70が停電などによって遮断された場合であっても、NMI割込み処理によってRAM116,216へのアクセスを禁止することができるため、RAM116に記憶されている遊技データやRAM216に記憶されている賞球データなどの破壊を防止することができる。
また、バックアップ電源たるコンデンサC2から主基板100に搭載されたマイクロプロセッサ110に内蔵されたRAM116に電源を供給できるため、RAM116に格納されている各種制御コマンドなどのデータが消失するおそれがない。そして、電源が復帰した後に、RAM116に格納されている各種制御コマンドなどのデータに基づいて遊技を再開することができる。
さらに、バックアップ電源たるコンデンサC1から払出制御基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210に内蔵されたRAM216に電源を供給できるため、RAM216に格納されている賞球データが消失するおそれがない。そして、電源が復帰した後に、RAM216に格納されている賞球数に対応する賞球を払出すことができる。
【0056】
(バックアップデータを消去することによる効果)
第1実施形態のパチンコ機10を使用すれば、ホールの電源を投入した際に、ホールコンピュータ90から電源基板80に設けられたクリア信号出力回路84へ消去命令を出力することにより、クリア信号出力回路84が主基板100および払出制御基板200へメモリクリア信号を出力し、主基板100に搭載されたマイクロプロセッサ110のRAM116および払出制御基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210のRAM216にバックアップされているデータを消去することができる。
したがって、パチンコホールの開店前に試射した際の賞球の払出しに関するデータ、あるいは、静電気ノイズや不正行為などによって書換えられた賞球データがRAM216にバックアップされている場合であっても、そのバックアップされているデータを消去できるため、そのバックアップされているデータに基づいて賞球が払出されてしまうことにより店側が不利益をこうむるおそれもない。
しかも、開店前の試射中に発生した、遊技を制御するための制御データがRAM116にバックアップされている場合であっても、そのバックアップされている制御データを消去できるため、遊技者が開店時に遊技を行う場合に、バックアップされている制御データに基づいて遊技が開始されてしまい、遊技者が違和感を覚えるおそれもない。
また、ホールコンピュータ90から消去命令を総てのパチンコ機へ出力することにより、総てのパチンコ機のそれぞれにバックアップされているデータを一斉に消去できるため、極めて簡単な操作により短時間でデータ消去処理を行うことができる。
【0057】
さらに、スイッチSW1またはスイッチSW2を押すという簡単な操作によってRAM116またはRAM216にバックアップされているデータを消去することができるため便利である。また、バックアップデータを消去したいパチンコ機のみ、スイッチSW1またはスイッチSW2を押せばよいため、バックアップデータをパチンコ機ごとに個別に消去することができる。さらに、スイッチSW1またはスイッチSW2を選択することにより、RAM116またはRAM216にバックアップされているデータを個別に消去することができる。
しかし、スイッチSW1またはスイッチSW2を操作した場合は、常にバックアップデータを消去できるようにしておくと、たとえばホールの営業中にパチンコ機10のメンテナンスを行う場合に、スイッチSW1またはスイッチSW2を誤って押してしまい、バックアップデータを消去してしまう事態が発生するおそれがあるが、クリア信号出力回路84の機能を所定の時間有効とすることにより、スイッチSW1またはスイッチSW2を誤って押してもメモリクリア信号は出力されないため、上記のような事態の発生を防止できる。
特に、大当り(大量の賞球を獲得可能な遊技状態)などの最中に電源が遮断した場合は、賞球の払出しに関するデータなどがバックアップされるが、電源復帰後にバックアップデータに基づいて遊技を再開しているときに、誤ってバックアップデータを消去してしまうと、払出されるべき賞球が払出されなくなり、遊技者に大きな不利益を与える事態が発生するおそれがあるが、クリア信号出力回路84の機能をホール開店準備中の所定時間に設定しておき、営業中は機能しないように設定しておくことにより、上記のような事態の発生を防止できるため、遊技者に大きな不利益を与えるおそれがない。
そしてさらに、電源基板80と、主基板100や払出制御基板200などとは、電源を供給するためのラインで既に接続されており、電源基板80と各基板との接続関係が確立しているため、その既設のラインに信号線85a,85bを増設するだけで済むため、メモリクリア信号を送信するために必要な製造コストを低減できる。
【0058】
<第2実施形態>
次に、この発明に係る第2実施形態について図15および図16を参照して説明する。
この第2実施形態に係るパチンコシステムは、ホールの管理室などに設置されたホールコンピュータが、各パチンコ機のバックアップデータの消去を制御できることを特徴とする。
図15は、ホールコンピュータとパチンコ機の電源基板との接続関係を示す説明図である。図16(A)は、ホールコンピュータが実行する処理の流れを示すフローチャートであり、図16(B)は、メモリクリア信号出力回路が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0059】
図5に示すように、ホールコンピュータ90は、各パチンコ機10の電源基板80に実装されたクリア信号出力回路84と信号線90aを介して接続されている。
ここで、ホールコンピュータ90が実行するメモリクリア命令出力処理1およびクリア信号出力回路84が実行するメモリクリア信号出力処理2について図16を参照して説明する。
ホールコンピュータ90は、ホールの電源が投入されたと判定すると(S700:Yes)、メモリクリア命令を信号線90aを介して各パチンコ機10のクリア信号出力回路84へ出力する。一方、クリア信号出力回路84は、ホールコンピュータ90から出力されたメモリクリア命令を入力したと判定すると(S820:Yes)、メモリクリア信号(消去信号)を信号線85aを介して主基板100へ出力し、信号線85bを介して払出制御基板200へ出力する。
また、ホールコンピュータ90は、メモリクリア命令を出力している時間を計測するタイマをスタートさせ(S704)、その計測時間Tが予め設定されている設定時間T2以上になったと判定すると(S706:Yes)、メモリクリア命令の出力を停止する(S708)。
【0060】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコシステムを使用すれば、ホールコンピュータ90から各パチンコ機のバックアップデータの消去を制御することができるため、各パチンコ機のスイッチを操作する必要がないので、バックアップデータの消去作業の効率を高めることができる。
しかも、パチンコ機の全台へメモリクリア信号を出力することにより、パチンコ機全台のバックアップデータを一斉に消去することができる。また、各パチンコ機に他のパチンコ機と識別するための識別データを付与しておき、その識別データをホールコンピュータ90から指定し、その指定したパチンコ機へメモリクリア信号を出力することにより、バックアップデータをパチンコ機ごとに個別に消去することもできる。
また、メモリクリア信号をホールコンピュータ90からパチンコ機のマイクロプロセッサへ直接送信しないで、一旦、メモリクリア命令をパチンコ機の電源基板80に設けられたクリア信号出力回路84へ出力し、クリア信号出力回路84は、メモリクリア命令を入力して初めてメモリクリア信号をマイクロプロセッサへ出力する。
したがって、たとえば不正行為を防止する目的から、パチンコ機(遊技機)の外部からパチンコ機内部の主基板や払出制御基板へ信号を直接送信することを禁止する規制が存在する場合でも、その規制を遵守しながら、バックアップデータの消去を行うことができる。
【0061】
<第3実施形態>
次に、この発明に係る第3実施形態について図17を参照して説明する。
この第3実施形態に係るパチンコ機は、バックアップ電源としてのコンデンサC1またはC2からの電源供給を遮断することにより、バックアップデータを消去できることを特徴とする。
図17(A)は、ケーブルL1aの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図であり、図17(B)は、ケーブルL2aの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図である。なお、この第3実施形態に係るパチンコ機に使用する電源基板80は、図5においてクリア信号出力回路84、信号線85aおよび信号線85bを取り除いた構成である。
【0062】
図17(A)に示すように、電源基板80と主基板100とを電気的に接続するケーブルL1(図6)の中のバックアップ電源供給ラインL1aの途中にスイッチSW3が接続されている。通常は、バックアップ電源供給のために閉じている(ONしている)スイッチSW3を開くと(OFFすると)、電源基板80に設けられているコンデンサC2(図5)からマイクロプロセッサ110の内蔵RAMバックアップ用電源端子VBBへ供給されているバックアップ電源が遮断される。これにより、RAM116(図12(A))にバックアップ(記憶保持)されている、電源遮断時の遊技状態を示す各種制御コマンドなどのデータなどが消去される。
【0063】
また、図17(B)に示すように、電源基板80と払出制御基板200とを電気的に接続するケーブルL2(図6)の中のバックアップ電源供給ラインL2aの途中にスイッチSW4が接続されている。通常は、バックアップ電源供給のために閉じている(ONしている)スイッチSW4を開くと(OFFすると)、電源基板80に設けられているコンデンサC1(図5)からマイクロプロセッサ210の内蔵RAMバックアップ用電源端子VBBへ供給されているバックアップ電源が遮断される。これにより、RAM216(図13(A))にバックアップ(記憶保持)されている、入賞数を示す入賞データ、賞球の払出数を示すデータなどが消去される。
【0064】
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態に係るパチンコ機を使用すれば、スイッチSW3を開くという簡単な操作により、RAM116のバックアップデータを消去することができ、スイッチSW4を開くという簡単な操作により、RAM216のバックアップデータを消去することができる。また、SW3,SW4を選択して操作することにより、RAM116,216にそれぞれバックアップされているデータを個別に消去することができる。
【0065】
<他の実施形態>
(1)ケーブルL1の一端に取付けられたコネクタCN2b(図6)を電源基板80に設けられたコネクタCN2aから外すか、あるいは、ケーブルL1の他端に取付けられたコネクタ(図示せず)を主基板100側のコネクタCN1(図6)から外すことにより、コンデンサC2からのバックアップ電源の供給を停止させることができる。これにより、RAM116に格納されている、電源遮断時の遊技状態を示す各種制御コマンドなどのデータなどを消去できる。
また、ケーブルL2の一端に取付けられたコネクタCN3b(図6)を電源基板80に設けられたコネクタCN3aから外すか、あるいは、ケーブルL2の他端に取付けられたコネクタ(図示せず)を払出制御基板200側のコネクタCN1(図6)から外すことにより、コンデンサC1からのバックアップ電源の供給を停止させることができる。これにより、RAM216にバックアップ(記憶保持)されている、入賞数を示す入賞データ、賞球の払出数を示すデータなどを消去できる。
【0066】
(2)主電源70が所定の電圧に低下した場合に消去信号を各マイクロプロセッサへ送信することもできる。
つまり、主電源70が所定の電圧に低下すると、バックアップ機能が働くが、そのバックアップされたデータを消去することができる。
したがって、閉店時などにホールの電源を遮断することにより、各パチンコ機のバックアップデータを消去することができる。
(3)ホールコンピュータ90から送信されたメモリクリア命令を記憶する手段を設け(たとえばクリア信号出力回路84が記憶する。または、各基板に記憶手段を設ける。)、主電源70が立ち上がった時、あるいは主電源70の電圧が所定の電圧に低下した時に、上記記憶手段に記憶されているメモリクリア命令をRAMへ出力し、そのRAMに記憶されているバックアップデータを消去することもできる。
この構成によれば、主電源立上がり時または遮断時にホールコンピュータ90からメモリクリア命令を出力する処理を行う必要がない。
特に、ホールの電源を投入する前あるいは遮断する前に、メモリクリア命令を上記記憶手段に記憶させておけば、電源投入時あるいは遮断時に、RAMにバックアップされているデータを自動的に消去することができるため、データを消去し忘れるおそれがない。
【0067】
(4)ホールコンピュータ90からメモリクリア信号を直接主基板100および払出制御基板200へ出力することもできる。この構成によれば、電源基板80にクリア信号出力回路84を実装する必要がないため、その分、電源基板80の製造コストを低減できる。
(5)第2実施形態では、ホールコンピュータ90から各パチンコ機へメモリクリア命令を出力する場合を説明したが、島を管理するコンピュータを島ごとに設け、そのコンピュータから島を構成する各パチンコ機へメモリクリア命令を出力することもできる。
【0068】
(5)また、前述の各実施形態では、主基板100のRAM116および払出制御基板200のRAM216のバックアップデータを消去する場合を説明したが、特別図柄表示装置32、音声制御装置79およびランプ制御装置75にそれぞれ設けられたサブCPUが、自身が入力した、あるいは出力したデータをそれぞれのRAMにバックアップする機能を有する場合は、クリア信号出力回路84から各装置へ消去信号を出力して各RAMにバックアップされているデータを消去することもできる。
(6)さらに、前述の各実施形態では、バックアップ用の電源としてコンデンサを用いた場合を例に挙げたが、EEPROMなどの電気的消去可能なROM、ICなどの固体記憶素子、電池、充電可能な電池、蓄電可能なソーラーバッテリなどを用いることもできる。
(7)なお、前述の各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ機、第3種パチンコ機、それら以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用できることは勿論である。
【0069】
[各請求項と実施形態との対応関係]
メインCPU112が、この発明の請求項1に係る制御手段に対応し、RAM116,216が記憶手段に対応する。また、コンデンサC1,C2が記憶保持手段に対応する。さらに、第1実施形態における設定時間T1、または、第2実施形態における設定時間T2が、所定の時間に対応する。
また、ホールコンピュータ90およびパチンコ機10が、請求項に係る遊技システムに対応する
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤14の主要構成を示す説明図である。
【図3】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】パチンコ機10の主なハードウエア構成を示す説明図である。
【図5】電源基板80の主要構成を各基板との接続関係と共に示す説明図である。
【図6】電源基板80と各基板との接続関係の詳細を示す説明図である。
【図7】サブCPU212が実行するプログラムスタート処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】サブCPU212が実行するメインプログラム処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】サブCPU212が実行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】サブCPU212が実行するNMI割込み処理1の流れを示すフローチャートである。
【図11】各基板の電源の立上げから立下がりを示すタイミングチャートである。
【図12】図12(A)は、電源基板80とマイクロプロセッサ110との接続関係を示す説明図であり、図12(B)は、ケーブルL1bの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図である。
【図13】図13(A)は、電源基板80とマイクロプロセッサ210との接続関係を示す説明図であり、図13(B)は、ケーブルL2bの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図である。
【図14】クリア信号出力回路84が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】ホールコンピュータとパチンコ機の電源基板との接続関係を示す説明図である。
【図16】16(A)は、ホールコンピュータが実行する処理の流れを示すフローチャートであり、図16(B)は、メモリクリア信号出力回路が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】図17(A)は、ケーブルL1aの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図であり、図17(B)は、ケーブルL2aの途中にスイッチを設けた構成を示す部分説明図である。
【図18】従来のパチンコ機の正面説明図である。
【図19】図18に示すパチンコ機の裏セットの説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
70 主電源
80 電源基板
84 クリア信号出力回路(消去手段)
90 ホールコンピュータ(消去手段)
100 主基板
112 メインCPU(制御手段)
116 RAM(記憶手段)
200 払出制御基板
212 サブCPU
216 RAM(記憶手段)
C1,C2 コンデンサ(記憶保持手段)
SW3,SW4 スイッチ(スイッチ手段)

Claims (1)

  1. 遊技を制御する制御手段と、遊技中に発生したデータを記憶する記憶手段と、この遊技機に供給されている駆動電源の電圧が所定の電圧に低下した場合に、前記記憶手段に記憶保持用の電源を供給することにより前記記憶手段の記憶を保持する記憶保持手段とを備えており、前記制御手段は、前記記憶手に記憶保持されたデータを参照して遊技を制御可能な遊技機を有する遊技システムであって、
    遊技店の管理室などに設置されており、遊技機へメモリクリア命令を出力するホールコンピュータと、
    前記ホールコンピュータから出力された前記メモリクリア命令を記憶する手段を有する遊技機とを備えており、
    前記遊技機は、前記遊技機に備えられた主電源が立ち上がった時に、前記メモリクリア命令を記憶する手段に記憶されているメモリクリア命令を前記記憶手段へ出力し、前記記憶手段に記憶保持された前記データを消去するように構成されており、
    前記データを消去する機能は、前記主電源の立ち上がり時から所定の時間有効であることを特徴とする遊技システム。
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