JP2002204870A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002204870A
JP2002204870A JP2002002556A JP2002002556A JP2002204870A JP 2002204870 A JP2002204870 A JP 2002204870A JP 2002002556 A JP2002002556 A JP 2002002556A JP 2002002556 A JP2002002556 A JP 2002002556A JP 2002204870 A JP2002204870 A JP 2002204870A
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RAMによってデータがバックアップされて
いるか否かを容易に知ることができる遊技機を実現す
る。 【解決手段】 電源基板80に設けられたスイッチSW
1を押すと、RAM116にバックアップされている各
種制御コマンドが消去され、主基板100に設けられた
LED101が消灯し、スイッチSW2を押すと、RA
M216にバックアップされている入賞データ、賞球の
払出数を示すデータなどが消去され、払出制御基板20
0に設けられたLED201が消灯する。これにより、
ホール従業員は、RAM116およびRAM216の両
方のバックアップが消去されたことを知ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機に代表さ
れるようにコンピュータによって遊技を制御する遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば
図15および図16に示すパチンコ機が知られている。
図15は従来のパチンコ機の正面説明図であり、図16
は図15に示すパチンコ機の裏セットの説明図である。
図15に示すように、従来のパチンコ機500には、遊
技盤502と、この遊技盤502の遊技領域へ遊技球を
発射する発射装置504と、この発射装置504へ供給
する遊技球を貯留する上受け皿506と、この上受け皿
506に収容仕切れなくなった遊技球を貯留する下受け
皿508とが備えられている。また、遊技盤502に
は、特別図柄表示装置524と、天入賞口510と、右
袖入賞口512と、左袖入賞口514と、第1種始動口
516と、右下入賞口518と、左下入賞口520と、
大入賞口526とが備えられている。そして、発射装置
504から発射された遊技球が、第1種始動口516に
入賞すると、特別図柄表示装置524が図柄を変動表示
し、停止した図柄が所定の図柄(たとえば777)に揃
った場合に大当りが発生し、大入賞口526を所定時間
開放する。そして、大入賞口526の開放時間が所定時
間に達するか、大入賞口526への入賞数が所定数に達
すると大入賞口526が閉口する。このとき、大入賞口
526に入賞した入賞球が、大入賞口526の内部に設
けられた特定領域528を通過すると、連続して大入賞
口526が開放する。このように、大入賞口526の開
放から閉口までを1ラウンドとして、遊技球が特定領域
528を通過することを条件に、所定回数のラウンド
(たとえば16ラウンド)を遊技できる。
【0003】また、図16に示すように、パチンコ機5
00の裏セットには、裏セット機構板530が設けられ
ており、天入賞口510、右袖入賞口512、左袖入賞
口514、第1種始動口516、右下入賞口518およ
び左下入賞口520などに入賞した入賞球は、裏球通路
532によって図中矢印で示す経路で流下し、入賞球集
合樋524に集合し、入賞球検出スイッチ522へ案内
される。そして、入賞球検出スイッチ522が入賞球を
検出すると、図示しない賞球払出装置により所定数の賞
球が払出される。また、入賞球検出スイッチ522によ
って検出された入賞球は、上記所定数の賞球が払出され
るごとに入賞球切りソレノイド534の作動により、1
個ずつ下方に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のパ
チンコ機は、入賞球集合樋524および入賞球切りソレ
ノイド534などの構造物が必要であるため、パチンコ
機の裏セットの構造が複雑になるので、製造効率が悪い
し、省スペース化を図ることが困難であるという問題が
あった。また、入賞球切りソレノイド534は、入賞球
を1個ずつ排出する動作を頻繁に繰り返すため、動作部
分の摩耗や破損などによる故障がつきまとうという問題
もあった。さらに、上記構造物の製造コストが、パチン
コ機全体の製造コストを高くする要因になっており、そ
のことがパチンコ機の製造コストを低減する妨げとなっ
ていた。そこで、本発明者は、賞球数と入賞球数とを対
応付けて電気的に記憶する構成を考えた。この構成によ
れば、上記構造物が不要であるため、上記諸問題を解決
することができる。しかし、記憶した入賞数は電源の遮
断や電圧低下によって喪失するため、電源が復帰した場
合であっても、本来払出すべき賞球を払出すことができ
なくなり、遊技者に不利益を及ぼすおそれのあることが
分かった。そこで、本発明者は、電源が遮断した場合や
電源電圧が低下した場合に、入賞数の記憶を保持するた
めのバックアップ電源を設ける構成を考えた。
【0005】また、停電などにより、遊技の途中で電源
が遮断すると、電源が復帰した場合に、電源遮断時の遊
技状態から遊技を再開できないため、遊技者が違和感を
覚えるという問題があった。特に、大当りに基づくラウ
ンドを実行しているときや特別図柄表示装置524によ
って特別図柄が変動表示されているときに電源が遮断す
ると、電源復帰後にラウンドの途中から再開したり、特
別図柄の変動途中から再開したりすることができないた
め、遊技者に不利益を与えるおそれがあった。そこで、
本発明者は、電源が遮断した場合や電源電圧が低下した
場合に、遊技を制御するデータの記憶を保持するための
バックアップ電源を設ける構成を考えた。
【0006】しかし、その後の検討により、記憶されて
いる賞球数や入賞球数を静電気ノイズや不正行為によっ
て書き換えられた場合に、その書換えられたデータを消
去しようと電源を遮断しても、バックアップ機能が働い
てしまうため、書換えられたデータを消去できないとい
うことが分かった。また、パチンコホールの開店前にパ
チンコ機を試射して最終調整を行っている場合に大当り
が発生することがあり、その場合、所定数の賞球を払出
すべき賞球データがRAMに記憶される。したがって、
そのような状態で開店すると、RAMの記憶に基づいて
所定数の賞球が払出されてしまうため、店側が不利益を
こうむるおそれのあることが分かった。さらに、開店前
の試射中に発生した制御データがバックアップされてい
ると、遊技者が開店時に遊技を行う場合に、バックアッ
プされた制御データに基づいて遊技が開始されてしまう
ため、遊技者が違和感を覚えるおそれがあった。そこで
本発明者は、バックアップ電源によって記憶を保持され
ているデータを消去できる遊技機を開発した。しかし、
その後の検討により、バックアップデータが消去された
か否かを容易に知ることができないという新たな問題が
見つかった。
【0007】そこで、この発明は、RAMによってデー
タがバックアップされているか否かを容易に知ることが
できる遊技機を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、遊技中に発生するデータを一時的に格納するRA
Mと、前記RAMにバックアップされたデータを消去す
るためのメモリクリア信号を出力する回路と、この回路
の動作をON・OFFするスイッチと、前記RAMが設
けられた基板上に設けられており、前記RAMにバック
アップされたデータの消去完了を報知するLEDとを備
えたという技術的手段を用いる。
【0009】つまり、RAMにバックアップされたデー
タの消去完了をLEDにより報知することができるた
め、遊技店(パチンコホール)の従業員は、RAMにバ
ックアップされたデータの消去完了を容易に知ることが
できる。たとえば、後述する発明の実施の形態に記載す
るように、LED101およびLED201の消灯によ
り、主基板100に搭載されたマイクロプロセッサ11
0に内蔵のRAM116およびマイクロプロセッサ21
0に内蔵のRAM216にバックアップされていたデー
タの消去が完了したことを知ることができる。したがっ
て、たとえば開店準備作業を行う場合に、LED101
およびLED201が点灯・点滅しているパチンコ機
(遊技機)を対象としてバックアップデータの消去作業
をすることができるため、作業効率を高めることができ
る。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の遊技機において、前記RAMは、賞球払出しに関す
るデータをバックアップするという技術的手段を用い
る。
【0011】つまり、RAMにバックアップされている
賞球払出しに関するデータが、静電気ノイズや不正行為
によって書き換えられている場合であっても、上記スイ
ッチを操作することにより、その書換えられたデータを
消去することができる。したがって、RAMにバックア
ップされている記憶に基づいて所定数の賞球が払出され
てしまい、店側が不利益をこうむってしまうおそれがな
い。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の遊技機において、前記RAMは、電
源遮断時に、メインCPUから、賞球の払出しを制御す
る払出制御基板および払出制御基板以外の各サブ基板へ
送信していた制御コマンドをバックアップするという技
術的手段を用いる。
【0013】たとえば、パチンコ機では、大当りが発生
すると、メインCPU(112)がON・OFF信号に
より大入賞口ソレノイド(43b)を駆動し、その大入
賞口ソレノイド(43b)の駆動により大入賞口(4
1)が開閉する。また、メインCPU(112)は、特
別図柄表示装置(32)、音声制御装置(79)および
ランプ制御装置(75)にそれぞれ備えられたサブ基板
へ制御コマンドを送信し、各装置により、画像、音声お
よび光による演出が行われる。このような制御が行われ
ているときに電源が遮断すると、大入賞口(41)の開
閉回数および開口時間などを示すデータと、メインCP
U(112)が各サブ基板へ送信していた制御コマンド
とがRAM(116)にバックアップされる。ここで、
電源復帰時にスイッチをONした場合に、RAM(11
6)にバックアップされている大入賞口(41)に関す
るデータのみが消去され、各サブ基板へ送信していた制
御コマンドが消去されないとすると、電源復帰後に大入
賞口(41)は開口しないが、メインCPU112から
再送信された制御コマンドを受信した各装置が、電源遮
断時の大当りの演出を再開してしまうという不整合が発
生してしまう。そこで、請求項3に記載するように、電
源遮断時に、メインCPUから、賞球の払出しを制御す
る払出制御基板および払出制御基板以外の各サブ基板へ
送信していた制御コマンドであってRAMにバックアッ
プされていた制御コマンドを消去することができるよう
にすれば、バックアップされている制御コマンドが電源
復帰後にメインCPU(112)から各サブ基板へ送信
されることがないため、上記不整合が生じるおそれがな
い。なお、上記括弧内の符号は、後述する発明の実施の
形態において使用する符号と対応するものである。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記スイッチは、プッシュON式のスイッチであるという
技術的手段を用いる。
【0015】つまり、スイッチを押すだけのワンタッチ
でRAMにバックアップされているデータを消去するこ
とができるため、容易かつ迅速にデータ消去処理を行う
ことができる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記スイッチは、電源基板に設けられているという技術的
手段を用いる。
【0017】つまり、電源基板は、他の基板とは異な
り、遊技の内容に関係しない部分であるため、新しい機
種の遊技機を製造する場合、遊技を制御する基板は新し
い基板に交換するが、電源基板は、古い機種に使用され
ていたものをそのまま利用することが多い。したがっ
て、上記スイッチを上記遊技を制御する基板に設ける
と、新しい機種を製造する毎に、スイッチごと基板を交
換することになってしまい、製造コストの無駄が生じて
しまうが、スイッチを電源基板に設けることにより、そ
のような無駄の発生をなくすことができる。
【0018】請求項6に記載の発明では、請求項3ない
し請求項5のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記スイッチは、第1のスイッチおよび第2のスイッチで
あり、前記第1のスイッチを操作すると、前記回路か
ら、前記制御コマンドをバックアップするRAMへメモ
リクリア信号が出力され、前記第2のスイッチを操作す
ると、前記回路から、前記賞球払出しに関するデータを
バックアップするRAMへメモリクリア信号が出力され
るという技術的手段を用いる。
【0019】つまり、第1のスイッチおよび第2のスイ
ッチを個別に操作することにより、制御コマンドおよび
賞球払出しに関するデータを個別に消去することができ
る。
【0020】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記回路は、電源基板に設けられているという技術的手段
を用いる。
【0021】つまり、メモリクリア信号をRAMへ出力
する回路を電源基板に設けることにより、回路への電源
供給経路を最短にすることができる。したがって、電源
供給経路が長い場合と比較して、電源供給経路に外来ノ
イズが侵入する確率を低くすることができる。
【0022】請求項8に記載の発明では、請求項1ない
し請求項7のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記メモリクリア信号により前記バックアップデータを消
去できる期間が設定されているという技術的手段を用い
る。
【0023】たとえば、遊技球が所定の領域に入賞した
ときにカウンタのカウント値を1つ取得し、そのカウン
ト値が大当り値であった場合に、大当りを発生する遊技
機において、メモリクリア信号により、上記カウンタを
リセットする構成の場合は、カウンタをリセットするこ
とにより、カウンタの初期値が0に戻ってしまうため、
現在のカウント値を容易に推定することができ、遊技球
が上記所定の領域に入賞するタイミングとカウント値と
を一致させ、大当りを不正に発生させられるおそれがあ
る。そこで、メモリクリア信号によりバックアップデー
タを消去できる期間として、たとえばホール従業員が、
バックアップデータを消去すべき遊技機に対してスイッ
チを操作するために十分な時間に設定し、その期間が経
過してからの開店後は、メモリクリア信号により、バッ
クアップデータを消去できないようにすることができ
る。したがって、大当りを不正に発生させられるおそれ
がない。また、ホールの営業中に遊技機のメンテナンス
を行う場合に、スイッチを誤って押してしまい、バック
アップデータを消去してしまう事態が発生するおそれが
あるが、メモリクリア信号によりバックアップデータを
消去できる期間を設けることにより、スイッチを誤って
押してもメモリクリア信号は出力されないため、上記の
ような事態の発生を防止できる。特に、大当り(大量の
賞球を獲得可能な遊技状態)などの最中に電源が遮断し
た場合は、賞球の払出しに関するデータなどがバックア
ップされるが、電源復帰後にバックアップデータに基づ
いて遊技を再開しているときに、誤ってバックアップデ
ータを消去してしまうと、払出されるべき賞球が払出さ
れなくなり、遊技者に大きな不利益を与える事態が発生
するおそれがあるが、メモリクリア信号の有効な期間を
ホール開店準備中の所定時間に設定しておき、営業中は
機能しないように設定しておくことにより、上記のよう
な事態の発生を防止できるため、遊技者に大きな不利益
を与えるおそれがない。
【0024】請求項9に記載の発明では、請求項1ない
し請求項8のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記RAMは、パチンコホールの開店前に試射した際の賞
球の払出しに関するデータをバックアップ可能であると
いう技術的手段を用いる。
【0025】つまり、スイッチを操作することにより、
RAMにバックアップされている、パチンコホールの開
店前に試射した際の賞球の払出しに関するデータを消去
することができる。したがって、RAMの記憶に基づい
て所定数の賞球が払出されてしまい、店側が不利益をこ
うむってしまうおそれがない。
【0026】請求項10に記載の発明では、請求項1な
いし請求項9のいずれか1つに記載の遊技機において、
前記RAMは、開店前の試射中に発生した、遊技を制御
するための制御データをバックアップ可能であるという
技術的手段を用いる。
【0027】つまり、スイッチを操作することにより、
RAMにバックアップされている、開店前の試射中に発
生した、遊技を制御するための制御データを消去するこ
とができる。たとえば、開店前の試射中に遊技者に有利
な遊技状態(たとえば、大当り)が発生し、そのときの
制御データがRAMにバックアップされると、開店後に
その遊技機で遊技を開始した場合に、最初から遊技者に
有利な遊技になってしまい、遊技者間に不公平感を与え
る事態が発生してしまうが、RAMのバックアップデー
タを消去できるため、そのような事態が発生するおそれ
がない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機、遊
技システムおよび記録媒体の実施形態について図を参照
して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に
係る遊技機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙
げて説明する。 [全体の主要構成]まず、この実施形態に係るパチンコ
機の主要構成について図1を参照して説明する。図1
は、この実施形態に係るパチンコ機を正面から見た説明
図である。パチンコ機10には、前枠11が開閉可能に
備えられており、その前枠11には、金枠12が開閉可
能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠
13が開閉可能に取付けられている。ガラス枠13の内
部には、遊技盤14が設けられている。前枠11の右下
には、遊技球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図3
に符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル1
5aが回動可能に取付けられており、発射ハンドル15
aには、発射操作を停止するための発射停止ボタン15
bが設けられている。遊技盤14の左方には、発射され
た遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール16が設け
られている。
【0029】前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用
の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り17が設けら
れおり、前枠11の上方には、枠ランプ18aが設けら
れている。ガラス枠13の下には、前面板19が設けら
れており、この前面板19の左側上部には、賞球や貸球
が供給される賞球・貸球供給口20aが形成されてお
り、この賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞
球・貸球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜め
ておくための上受け皿20が取り付けられている。上受
け皿20の下方には、上受け皿20の収容可能数を超え
て流下した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作に
より上受け皿20から排出された遊技球などを排出する
排出口21aが形成されている。排出口21aの排出側
には、その排出口21aから排出された遊技球を収容し
ておくための下受け皿21が設けられている。また、前
枠11の左側には、プリペイドカードを挿入するスリッ
ト22aを有するプリペイドカードユニットなどの遊技
機外装置部分22が設けられている。
【0030】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明す
る。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備
えられている。センターケース30には、天入賞口31
と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、こ
の普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4
個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、液
晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を変動
表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装
置32の始動回数を表示する4個のLEDからなる特別
図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0031】センターケース30の左右には、普通図柄
表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート2
6,26が設けられている。センターケース30の下方
には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する
第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口
27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当た
り図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28
が設けられている。開放された普通電動役物28は、第
1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動
開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方
には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄と
なった場合に作動する変動入賞装置40が設けられてい
る。
【0032】この変動入賞装置40には、当たりの発生
時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り
付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞
口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞
口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機
能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過し
た遊技球を検出する特定領域スイッチ(図4に符号42
aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pを
カウントする大入賞口スイッチ(図4に符号43aで示
す)とが設けられている。
【0033】その他、遊技盤14には、風車23,23
と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18
b,18bと、入賞時に点灯する入賞ランプ18cと、
球切れ時に点灯する球切れランプ18dと、サイド飾り
ランプ18e,18eと、入賞しなかった遊技球をアウ
ト球として回収するアウト口45とが設けられている。
また、遊技盤14には、多くの釘47が打ち込まれてお
り、遊技盤14に発射された遊技球は、釘47間を乱舞
しながら落下する。
【0034】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示
す図3を参照して説明する。パチンコ機10には、主基
板100が設けられており、この主基板100には、マ
イクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプ
ロセッサ110には、遊技の制御を実行するメインCP
U112と、このメインCPU112が各種制御を実行
するための各種制御プログラムが記録されたROM11
4と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行
する際にROM114から読出された制御プログラムや
遊技中に発生する大当りに関するデータなどの各種デー
タを一時的に格納するRAM116とが搭載されてい
る。また、RAM116は、停電などの電源遮断時にメ
インCPU112が各基板へ送信したコマンドをバック
アップする。
【0035】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しな
どを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置3
2、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ
制御装置75、遊技中の効果音などを再生する音声再生
装置(図示省略)を制御する音声制御装置79、遊技球
の第1種始動口27の通過を検出する第1種始動口スイ
ッチ27a、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパ
チンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ
(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板5
2、盤面中継基板51、遊技枠中継基板55である。ラ
ンプ制御装置75には、主基板100または電源基板8
0に搭載されたクリア信号出力回路84(図5)から送
出されるコマンドを解析し、その解析結果に基づいて所
定のLEDやランプ類を点灯・点滅・消灯させる制御を
行うサブCPU75aと、このサブCPU75aが実行
する制御プログラムなどが記憶されたROM75bと、
サブCPU75aの処理結果などを一時的に記憶するR
AM75cとを備えている。
【0036】払出制御基板200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一
時的に格納するRAM216とが搭載されている。ま
た、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続
基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モー
タ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出
中継基板55が電気的に接続されている。
【0037】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されてい
る。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えら
れた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板
55と電気的に接続されている。賞球ユニット62は、
賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ6
2cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払出しを効率
良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は賞
球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払
出センサ62aは一方の機構に設けられており、賞球払
出センサ62bは他方の機構に設けられている。賞球払
出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ中継
基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100
へ送出され、その信号に基づいてCPU120は、払い
出された賞球数をカウントする。
【0038】払出中継基板55には、貸球がなくなった
ことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ
62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されてい
る。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的
に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、図
柄作動口スイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、袖
入賞口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24
a、下入賞口29への入賞を検出する下入賞口スイッチ
29a、天入賞口31への入賞を検出する天入賞口スイ
ッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0039】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領
域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板
80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数
を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装
置などを備える遊技機外装置部分22と電気的に接続さ
れている。電源基板80は、AC24V(50Hz/6
0Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。
【0040】[主なハードウエア構成]次に、パチンコ
機10の主なハードウエア構成についてそれを示す図4
を参照して説明する。なお、ここでは、主基板100の
メインCPU112および払出制御基板200のサブC
PU212間のインターフェースにおけるハードウエア
構成を例に挙げて説明する。主基板100のメインCP
U112から出力された各種制御コマンドは、メインC
PUバス118を介して出力ポート120へ出力され、
その出力された各種制御コマンドは、メインCPUパラ
レル出力ポート124を介して出力バッファ126に一
時的に蓄積された後、サブCPU212に接続された入
力バッファ220に蓄積される。そして、メインCPU
112から出力された転送信号が、メインCPUバス1
18から出力ポート122、出力バッファ128および
入力バッファ222を介してサブCPU212のトリガ
入力(TRG2)226に入力されると、入力バッファ
220に蓄積されている各種制御コマンドがサブCPU
パラレル入力ポート228を介してサブCPU212の
入力ポート224に取り込まれる。そして、サブCPU
212は、取込んだ各種制御コマンドが何を意味する制
御コマンドであるかなどの解析を行い、その解析結果に
基づいて賞球ユニット62に賞球払出命令を出力するな
どの制御を行う。なお、主基板100のメインCPU1
12と払出制御基板200以外の基板に搭載されたサブ
CPUとの間のハードウエア構成も上述した構成と同じ
構成である。
【0041】[電源基板80の主要構成、電源基板80
と各基板との接続関係]次に、電源基板80の主要構
成、電源基板80と各基板との接続関係について図5お
よび図6を参照して説明する。図5は、電源基板80の
主要構成を各基板との接続関係と共に示す説明図であ
り、図6は、電源基板80と各基板との接続関係の詳細
を示す説明図である。図5に示すように、主電源70か
ら供給された24Vの交流電流は、フューズF1を介し
て整流回路81によって32Vの直流に変換され、主基
板100および払出制御基板200にそれぞれ供給され
る。また、32Vの直流は、DC/DCコンバータ82
によって12Vに変圧され、主基板100、特別図柄表
示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79お
よび払出制御基板200へそれぞれ供給される。また、
主電源70の交流24Vは、フューズF2を介してCR
接続基板56に供給される。
【0042】主基板100に供給された12Vの直流
は、盤面中継基板51(図3)に供給され、普通電動役
物ソレノイド28aや普通図柄表示装置34などを駆動
する。特別図柄表示装置32に供給された12Vの直流
は、特別図柄表示器の液晶などを駆動し、ランプ制御装
置75に供給された12Vの直流は、コーナー飾りラン
プ18bや入賞ランプ18cなどのLEDやランプ類を
点灯または点滅させる。音声制御装置79に供給された
12Vの直流は、音声回路を介してスピーカを駆動し、
払出制御基板200に供給された12Vの直流は、払出
中継基板55を介して賞球ユニット62や貸球ユニット
63に供給され、賞球払出モータ62cなどを駆動す
る。
【0043】また、DC/DCコンバータ82によって
12Vに変圧された直流電流は、DC/DCコンバータ
83によって5Vに変圧され、この5Vの直流は、クリ
ア信号出力回路84、主基板100、特別図柄表示装置
32、ランプ制御装置75、音声制御装置79および払
出制御基板200へそれぞれ供給される。主基板100
に供給された5Vの直流は、マイクロプロセッサ110
(図3)の駆動電源となり、払出制御基板200に供給
された5Vの直流は、マイクロプロセッサ210(図
3)の駆動電源となる。また、特別図柄表示装置32、
ランプ制御装置75および音声制御装置79に供給され
た5Vの直流は、各装置に設けられたマイクロプロセッ
サ(図示せず)の駆動電源となる。つまり、各基板の電
源は、総て単一の電源基板80から供給されており、電
源基板80が各基板の電源を制御する。このため、従来
のように、各基板において変圧する構成のものよりも、
変圧回路分のスペースを各基板において省くことができ
る。また、同じ電源電圧を用いる基板であっても各基板
ごとに変圧を行っていた従来のものよりも、電源供給の
ための回路設計を簡易化することができる。
【0044】図6に示すように、電源基板80には、主
基板100と電気的に接続するためのNo.1〜7の7
ピンのコネクタCN2aが取付けられており、このコネ
クタCN2aは、ケーブルL1によって主基板100に
取付けられたコネクタCN1と接続される。ケーブルL
1の一端には、コネクタCN2aと接続するための端子
CN2bが取付けられており、他端には主基板100側
のコネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が
取付けられている。また、電源基板80には、払出制御
基板200と電気的に接続するためのNo.1〜7の7
ピンのコネクタCN3aが取付けられており、このコネ
クタCN3aは、ケーブルL2によって払出制御基板2
00に取付けられたコネクタCN1と接続される。ケー
ブルL2の一端には、コネクタCN3aと接続するため
の端子CN3bが取付けられており、他端には払出制御
基板200側のコネクタCN1と接続するための端子
(図示せず)が取付けられている。
【0045】さらに、電源基板80には、コネクタCN
7a,CN4a,CN5a,CN6a,CN1aが取付
けられている。コネクタCN7aは、ケーブルL3によ
ってCR接続基板56と接続されており、ケーブルL3
の一端にはコネクタCN7aと接続するための端子CN
7bが取付けられており、他端にはCR接続基板56側
のコネクタCN2と接続するための端子(図示せず)が
取付けられている。コネクタCN4aは、ケーブルL4
によって特別図柄表示装置32に設けられた特別図柄制
御基板32aと接続されており、ケーブルL4の一端に
はコネクタCN4aと接続するための端子CN4bが取
付けられており、他端には特別図柄制御基板32a側の
コネクタCN1と接続するための端子(図示せず)が取
付けられている。
【0046】コネクタCN5aは、ケーブルL5によっ
てランプ制御装置75に設けられたランプ制御基板75
aと接続されており、ケーブルL5の一端にはコネクタ
CN5aと接続するための端子CN5bが取付けられて
おり、他端にはランプ制御基板75a側のコネクタCN
1と接続するための端子(図示せず)が取付けられてい
る。コネクタCN6aは、ケーブルL6によって音声制
御装置79に設けられた音声制御基板79aと接続され
ており、ケーブルL6の一端にはコネクタCN6aと接
続するための端子CN6bが取付けられており、他端に
は音声制御基板79a側のコネクタCN1と接続するた
めの端子(図示せず)が取付けられている。コネクタC
N1aは、電源コードL7によって主電源70と接続さ
れており、電源コードL7の一端にはコネクタCN1a
と接続するための端子CN1bが取付けられている。
【0047】ケーブルL4〜L6は端子のピンの数が同
じであるため、共通のケーブルを用いることができる。
したがって、端子のピンの数がそれぞれ異なるケーブル
を用いる場合よりもケーブルを選択する手間を省くこと
ができるため、ケーブルの接続処理を容易かつ短時間で
行うことができる。また、共通で用いることができるケ
ーブルの数が多いため、端子のピンの数が異なるケーブ
ルを何種類も製造する場合よりも製造コストを低減する
ことができる。
【0048】[データのバックアップ機能]ここで、マ
イクロプロセッサ110に内蔵のRAM116およびマ
イクロプロセッサ210に内蔵のRAM216に格納さ
れたデータをバックアップする機能について図5、図1
2(A)および図13を参照して説明する。図12
(A)は、電源基板80とマイクロプロセッサ110と
の接続関係を示す説明図であり、図13は、電源基板8
0とマイクロプロセッサ210との接続関係を示す説明
図である。なお、以下の説明においてサブ基板とは、主
基板100および払出制御基板200以外の各基板をい
う。
【0049】図12(A)に示すように、マイクロプロ
セッサ110には、12Vおよび5Vの電圧を監視する
ための電圧監視用IC120が接続されており、その電
圧監視用IC120の出力は、マイクロプロセッサ11
0のNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)端子に
接続されている。また、図13に示すように、マイクロ
プロセッサ210にも、12Vおよび5Vの電圧を監視
するための電圧監視用IC220が搭載されており、そ
の電圧監視用IC220の出力は、マイクロプロセッサ
210のNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)端
子に接続されている。さらに、各サブ化基板には、5V
監視用の電圧監視用IC(図示せず)がそれぞれ搭載さ
れており、各電圧監視用ICは、サブ化基板に搭載され
たマイクロプロセッサにそれぞれ接続されている。
【0050】図5に示すように、DC/DCコンバータ
83と払出制御基板200とを接続する電源供給ライン
83aには、ダイオードD1が直列接続されており、そ
のダイオードD1の出力側にはコンデンサC1(記憶保
持用の電源)が並列接続されている。また、DC/DC
コンバータ83と主基板100とを接続する電源供給ラ
イン83bには、ダイオードD2が直列接続されてお
り、そのダイオードD2の出力側にはコンデンサC2
(記憶保持用の電源)が並列接続されている。コンデン
サC1,C2は、それぞれDC/DCコンバータ83か
ら供給される5Vの直流電流によって充電される。
【0051】コンデンサC2の放電電流は、図12
(A)に示すようにケーブルL1(図6)の中のバック
アップ電源供給ラインL1aを介してマイクロプロセッ
サ110の内蔵RAMバックアップ用電源端子VBBに
供給される。つまり、停電などによって主電源70(図
5)からのAC24Vの供給が停止すると、電源電圧監
視用IC120(図12(A))が電源電圧の低下を検
出し、DC/DCコンバータ83に代わってコンデンサ
C1の放電電流がマイクロプロセッサ110に供給され
るため、RAM116に記憶されているデータなどがバ
ックアップ(記憶保持)される。そのバックアップされ
るデータは、たとえば大当りが発生したときの遊技にお
ける大入賞口の開放回数、大入賞口への入賞数、ラウン
ド数、大当りが発生する前のリーチ状態、図柄の変動態
様、停止図柄、普通図柄表示装置34の作動記憶数、特
別図柄表示装置32の始動記憶数、信頼度、利益度、確
率変動時の確率、時短時における図柄変動開始間隔など
の遊技中に発生したデータ、あるいは、電源遮断時にメ
インCPU112から払出制御基板200や各サブ基板
へ送信していた制御コマンド(制御データ)などであ
る。なお、信頼度とは、たとえば特別図柄表示装置32
の3つの表示領域に「7」がそれぞれ表示された場合を
大当りとすると、2つの表示領域に「7」が表示されて
おり、残りの1つの表示領域に「7」が停止する確率を
意味する。また、利益度とは、遊技者が獲得し得る利益
の度合い、たとえば大当りの種類によって払い出される
賞球数に差がある場合に、最も多くの賞球が払い出され
る大当りの発生する確率を意味する。
【0052】また、コンデンサC1の放電電流は、図1
3に示すようにケーブルL2の中のバックアップ電源供
給ラインL2aを介してマイクロプロセッサ210の内
蔵RAMバックアップ用電源端子VBBに供給される。
つまり、停電などによって主電源70(図5)からのA
C24Vの供給が停止すると、電源電圧監視用IC22
0(図13)が電源電圧の低下を検出し、DC/DCコ
ンバータ83に代わってコンデンサC1の放電電流がマ
イクロプロセッサ210に供給されるため、RAM21
6に記憶されている賞球払出しに関するデータがバック
アップ(記憶保持)される。この実施形態では、コンデ
ンサC1は、電気二重層コンデンサであり、公称静電容
量は0.1F、定格電圧5.5Vである。また、ケーブ
ルL1〜L6は、FPC(フレキシブル・プリント・サ
ーキット)である。
【0053】[電源および払出制御基板の主な制御]次
に、各基板の電源の制御および払出制御基板200の主
な制御について図7ないし図11を参照して説明する。
図7はサブCPU212が実行するプログラムスタート
処理の流れを示すフローチャートであり、図8はサブC
PU212が実行するメインプログラム処理の流れを示
すフローチャートである。図9はサブCPU212が実
行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートで
あり、図10はサブCPU212が実行するNMI割込
み処理の流れを示すフローチャートである。図11は各
基板の電源の立上げから立下がりを示すタイミングチャ
ートである。
【0054】(電源の立上げ)主電源70(図6)を立
上げると、DC/DCコンバータ83から各基板へ5V
電源が供給される。そして、各基板に搭載されたマイク
ロプロセッサに接続された電圧監視用ICの最低動作電
圧以上になると、総ての基板においてシステムリセット
信号(ローレベル)が出力され安定する。続いて5V電
源が電圧Vusに達してから時間Trs後にサブ化基板のシ
ステムリセット信号が解除され(ローレベル→ハイレベ
ル)、各サブ化基板それぞれの制御が開始される。そし
てDC/DCコンバータ82から各基板に12V電源が
供給され、その12V電源が電圧Vuhに達してから時間
Trh後に払出制御基板200のシステムリセット信号が
解除され、サブCPU212(図5)は、セキュリティ
チェックを実行する。このセキュリティチェックでは、
ROM214に記録されているコンピュータプログラム
に異常が存在しないかなどのチェックを行う。続いてセ
キュリティチェックが終了すると、サブCPU212は
動作を開始する。
【0055】(サブCPU212のプログラムスタート
処理)ここで、サブCPU212が実行するプログラム
スタート処理について図7を参照して説明する。サブC
PU212は、割込み禁止を設定し(ステップ(以下、
Sと略す)10)、メインルーチンからサブルーチンへ
移行するときにメインルーチンのアドレスを保持するた
めのスタックポインタをアドレスのボトムに設定する
(S12)。続いてサブCPU212は、RAM216
へのアクセス許可を設定し(S14)、割込みモードに
モード2を設定する(S16)。続いてサブCPU21
2は、インタラプトレジスタにモード2で使用するアド
レスを設定し(S18)、RAM216のチェックデー
タが正しいか否か、たとえばA5A5Hであるか否かを
判定し(S20)、チェックデータが正しい場合は(S
20:Yes)、RAM216内のバックアップ領域以
外を0クリア(初期化)し、チェックデータが正しくな
い場合は(S20:No)、RAM216の全領域(た
とえば256バイト)を総て0クリア(初期化)すると
ともにチェックデータ(たとえばA5A5H)をストア
する(S24)。続いてサブCPU212は、サブCP
U212の暴走を監視するタイマであるウオッチドッグ
タイマなどの内蔵ディバイスの初期設定を行い(S2
6)、作業領域の初期設定を行う(S28)。続いてサ
ブCPU212は、割込み許可を設定し(S30)、こ
のS30を繰り返す無限ループに移行する。そして12
V電源が電圧Vumに達してから時間Trm後に主基板10
0のシステムリセット信号が解除され、主基板100の
メインCPU112はセキュリティチェックを実行した
後に動作を開始する。この段階で、パチンコ機10が遊
技可能な状態になる。以上のように、サブ化基板、払出
制御基板200、主基板100の順序で制御を開始する
ことができるため、主基板100が管理する総ての基板
において主基板100からのコマンド受信漏れが発生す
ることがない。
【0056】(サブCPU212のメインプログラム処
理)ここで、払出制御基板200のサブCPU212が
実行するメインプログラム処理の流れについて図8を参
照して説明する。このメインプログラム処理は、CTC
(タイマカウンタ)218(図13)のチャンネル3割
込みによって実行される。サブCPU212は、割込み
許可を設定し(S100)、ウオッチドッグタイマをリ
スタートさせる(S200)。続いてサブCPU212
は、データやコマンドの出力処理(S300)、入力処
理(S400)、払い出す賞球数の記憶や払出命令など
の賞球処理(S500)、CR接続基板56(図3)か
らのデータに基づいて貸球ユニット63を制御する貸球
処理(S600)を実行する。
【0057】(サブCPU212のコマンド入力処理)
次に、サブCPU212が実行するコマンド入力処理の
流れについて図9を参照して説明する。このコマンド入
力処理は、CTC218のチャンネル2割込みによって
実行される。サブCPU212は、主基板100から送
出された払出コマンドなどの制御コマンドを入力し(S
50)、その入力した制御コマンドをチェックする(S
52)。たとえば、制御コマンドは8ビットの信号で構
成された2バイトであり、それを1バイトずつに振り分
ける。続いてサブCPU212は、その入力した制御コ
マンドが何を意味する制御コマンドであるか、たとえば
5個の賞球の払出命令を示すものか、15個の賞球の払
出命令を示すものかなどを解析し(S54)、割込み許
可を設定する(S56)。このように、コマンド入力処
理はチャンネル2割込みに割り当てられており、後述す
るNMI割込み処理に続く優先順位第2位で実行される
ため、たとえばサブCPU212が賞球払出モータ62
cへパルス出力を行っているときに主基板から賞球払出
の制御コマンドが送信された場合であっても、その制御
コマンドの解析を優先して行うことができる。したがっ
て、主基板100からの制御コマンド受信の取りこぼし
による賞球払出ミスや賞球払出の遅れなどをなくすこと
ができる。
【0058】(電源の立下げ)パチンコホールの営業終
了時の電源遮断、停電、あるいは電源の異常などによ
り、主電源70が遮断され、12V電源が電圧Vdmに達
すると、主基板100にシステムリセット信号が発生す
る(ハイレベル→ローレベル)。続いて12V電源が電
圧Vdh(たとえば10.3V)に達するとNMI信号が
生成され、このNMI信号は時間Tnmiの期間継続す
る。この時間Tnmiの期間内に賞球数などのデータがR
AM216にバックアップされる。このとき、コンデン
サC1(図5)の放電電流がマイクロプロセッサ210
のバックアップ用電源端子VBB(図13)に供給され
るため、RAM216は賞球データなどのデータの記憶
を維持することができる。
【0059】(サブCPU212のNMI割込み処理)
ここで、サブCPU212が実行するNMI割込み処理
について図10を参照して説明する。サブCPU212
は、NMI信号が生成されると、RAM216に対する
アクセスレジスタにアクセス禁止を設定する(S7
0)。この割込み処理は、他の割込み処理よりも最優先
で実行される。つまり、RAM216へのアクセスを禁
止することにより、RAM216に格納されている賞球
データが書き換えられてしまうのを防止する。また、フ
ローチャートを示さないが、メインCPU112もNM
I信号が生成されると、RAM116に対するアクセス
レジスタにアクセス禁止を設定する。この割込み処理
は、他の割込み処理よりも最優先で実行される。つま
り、RAM116へのアクセスを禁止することにより、
RAM116に格納されている賞球データが書き換えら
れてしまうのを防止する。
【0060】たとえば、RAM216をバックアップす
るタイミングのときに、既に他の割込み処理が実行され
ており、新たな割込みを禁止していた場合に前記他の割
込み処理の処理時間が長くなると、その後に割込み処理
が許可され、RAM216へのアクセスを禁止しようと
しても間に合わず、RAM216の記憶内容の一部また
は全部を破壊してしまうおそれがある。そこで、NMI
割込み処理によってRAM216へのアクセスを禁止す
ることにより、RAM216の記憶内容の破壊を防止す
る。そして、時間Tnmiが経過するとNMI信号が停止
し、払出制御基板200にシステムリセット信号が発生
し、払出制御基板200がリセットされる。そして、5
V電源が電圧Vdsに達すると、サブ化基板にシステムリ
セット信号が発生し、サブ化基板がリセットされる。な
お、RAM216がバックアップされている期間中に電
源が立ち上がった場合は、サブCPU212は、RAM
216に格納されている賞球数を参照し、賞球払出モー
タ62c(図3)を駆動し、上記賞球数に対応する賞球
を払出す。
【0061】(バックアップデータのクリア)次に、バ
ックアップデータのクリアについて図5、図12、図1
3および図14を参照して説明する。図12(B)は、
クリア信号出力回路84に2つのスイッチを設けた構成
を示す部分説明図である。図14(A)は、クリア信号
出力回路84が実行する処理の流れを示すフローチャー
トであり、図14(B)は、ランプ制御装置75のサブ
CPU75aが実行する処理の流れを示すフローチャー
トである。図5に示すように、パチンコ機10の電源基
板80には、クリア信号出力回路84が実装されてお
り、クリア信号出力回路84は、信号線85aを介して
コネクタCN2と接続されており、信号線85bを介し
てコネクタCN3と接続されている。クリア信号出力回
路84は、図示しないが、たとえばCPUと、このCP
Uが実行するコンピュータプログラムが記録されたRO
Mと、CPUの処理結果などを一時的に記憶するRAM
と、CPUの処理結果に基づいてメモリクリア信号を出
力する出力回路とを備える。
【0062】図12(A)に示すように、マイクロプロ
セッサ110には、RAM116のバックアップデータ
の消去完了を報知するLED101が設けられている。
また信号線85aは、コネクタCN2aを介してライン
L1bによってマイクロプロセッサ110の内蔵RAM
クリア端子CLEARに接続されている。そして図12
(B)に示すように、クリア信号出力回路84にスイッ
チSW1,SW2が接続されている。スイッチSW1
は、通常は、クリア信号出力回路84からマイクロプロ
セッサ110へメモリクリア信号を出力しないように開
いている(OFFしている)。スイッチSW1は、たと
えばプッシュON式のスイッチであり、ホール従業員が
操作し易い箇所に設けられている。また、図13に示す
ように、マイクロプロセッサ210には、RAM216
のバックアップデータの消去完了を報知するLED20
1が設けられている。また信号線85bは、コネクタC
N3aを介してラインL2bによってマイクロプロセッ
サ210の内蔵RAMクリア端子CLEARに接続され
ている。スイッチSW2は、通常は、クリア信号出力回
路84からマイクロプロセッサ210へメモリクリア信
号を出力しないように開いている(OFFしている)。
スイッチSW2は、たとえばプッシュON式のスイッチ
であり、ホール従業員が操作し易い箇所に設けられてい
る。
【0063】次に、クリア信号出力回路84およびラン
プ制御装置75のサブCPU75aが実行する処理の流
れについて図14を参照して説明する。クリア信号出力
回路84は、DC/DCコンバータ83(図5)から供
給される電源の電圧値に基づいて、主電源70が投入さ
れたと判定すると(S800:Yes)、クリア信号出
力回路84からメモリクリア信号を出力することができ
る時間、つまりクリア信号出力回路84が機能している
時間を計測するタイマをスタートさせる(S802)。
続いて、クリア信号出力回路84は、タイマの計測時間
Tが予め設定されている設定時間T1以上になったか否
かを判定し(S804)、設定時間T1未満である場合
は(S804:No)、スイッチSW1が押されてOF
Fしたか否かを判定する(S806)。
【0064】続いて、クリア信号出力回路84は、スイ
ッチSW1がONしている、つまりスイッチSW1が押
されたと判定すると(S806:Yes)、主基板10
0に搭載されたマイクロプロセッサ110へメモリクリ
ア信号を出力する(S808)。これにより、RAM1
16にバックアップ(記憶保持)されている、電源遮断
時の遊技状態を示す各種制御コマンドなどのデータなど
が消去される。続いて、クリア信号出力回路84は、ス
イッチSW2がONしている、つまりスイッチSW2が
押されたと判定すると(S810:Yes)、払出制御
基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210へメ
モリクリア信号を出力する(S812)。これにより、
RAM216にバックアップ(記憶保持)されている、
入賞数を示す入賞データ、賞球の払出数を示すデータな
どが消去される。
【0065】続いて、クリア信号出力回路84は、RA
M116およびRAM216の両方にバックアップされ
ているデータをクリアできたか否かを判定し(S81
4)、クリアできたと判定すると(S814:Ye
s)、メモリクリア完了信号をランプ制御装置75へ出
力する(S816)。そして、ランプ制御装置75に設
けられたサブCPU75aは、メモリクリア完了信号を
入力すると(S900:Yes)、LED101(図1
2(A))およびLED201(図13)へ出力してい
た点灯信号をハイレベルからローレベルに変換し、LE
D101およびLED201を消灯する(S902)。
これにより、ホール従業員は、LED101およびLE
D201が消灯したのを見ることにより、RAM116
およびRAM216の両方にバックアップされているデ
ータがクリアされていることを知ることができる。
【0066】また、RAM116,216のバックアッ
プデータが消去されなかった場合は、メインCPU11
2およびサブCPU212は、それらのバックアップデ
ータを参照して遊技を電源中断時の遊技から再開するこ
とができる。なお、設定時間T1は、たとえばホール従
業員が、バックアップデータを消去すべきパチンコ機に
対して、電源投入時からスイッチSW1およびスイッチ
SW2の一方または両方を操作するために十分な時間に
基づいて設定する。たとえば、設定時間T1は、15分
〜30分である。
【0067】[実施形態の効果] (1)以上のように、上記実施形態のパチンコ機10を
使用すれば、RAM116,216にバックアップされ
たデータの消去完了をLED101およびLED201
により報知することができるため、パチンコホールの従
業員は、RAM116,216にバックアップされたデ
ータの消去完了を容易に知ることができる。したがっ
て、たとえば開店準備作業を行う場合に、LED101
およびLED201が点灯・点滅しているパチンコ機を
対象としてバックアップデータの消去作業をすることが
できるため、作業効率を高めることができる。 (2)また、RAM216にバックアップされている賞
球払出しに関するデータが、静電気ノイズや不正行為に
よって書き換えられている場合であっても、上記スイッ
チを操作することにより、その書換えられたデータを消
去することができる。したがって、RAM216にバッ
クアップされている記憶に基づいて所定数の賞球が払出
されてしまい、店側が不利益をこうむってしまうおそれ
がない。
【0068】(3)たとえば、パチンコ機では、大当り
が発生すると、メインCPU(112)がON・OFF
信号により大入賞口ソレノイド(43b)を駆動し、そ
の大入賞口ソレノイド(43b)の駆動により大入賞口
(41)が開閉する。また、メインCPU(112)
は、特別図柄表示装置(32)、音声制御装置(79)
およびランプ制御装置(75)にそれぞれ備えられたサ
ブ基板へ制御コマンドを送信し、各装置により、画像、
音声および光による演出が行われる。このような制御が
行われているときに電源が遮断すると、大入賞口(4
1)の開閉回数および開口時間などを示すデータと、メ
インCPU(112)が各サブ基板へ送信していた制御
コマンドとがRAM(116)にバックアップされる。
ここで、電源復帰時にスイッチをONした場合に、RA
M(116)にバックアップされている大入賞口(4
1)に関するデータのみが消去され、各サブ基板へ送信
していた制御コマンドが消去されないとすると、電源復
帰後に大入賞口(41)は開口しないが、メインCPU
112から再送信された制御コマンドを受信した各装置
が、電源遮断時の大当りの演出を再開してしまうという
不整合が発生してしまう。そこで、上記実施形態のよう
に、電源遮断時に、メインCPUから、賞球の払出しを
制御する払出制御基板および払出制御基板以外の各サブ
基板へ送信していた制御コマンドであってRAMにバッ
クアップされていた制御コマンドを消去することができ
るようにすれば、バックアップされている制御コマンド
が電源復帰後にメインCPU(112)から各サブ基板
へ送信されることがないため、上記不整合が生じるおそ
れがない。 (4)スイッチSW1,SW2は、プッシュON式のス
イッチであるため、スイッチを押すだけのワンタッチで
RAM116,216にバックアップされているデータ
を消去することができるため、容易かつ迅速にデータ消
去処理を行うことができる。 (5)電源基板80は、他の基板とは異なり、遊技の内
容に関係しない部分であるため、新しい機種のパチンコ
機を製造する場合、遊技を制御する基板は新しい基板に
交換するが、電源基板80は、古い機種に使用されてい
たものをそのまま利用することが多い。したがって、上
記スイッチSW1,SW2を上記遊技を制御する基板に
設けると、新しい機種を製造する毎に、スイッチSW
1,SW2ごと基板を交換することになってしまい、製
造コストの無駄が生じてしまうが、スイッチSW1,S
W2を電源基板80に設けることにより、そのような無
駄の発生をなくすことができる。
【0069】(6)スイッチSW1を操作すると、クリ
ア信号出力回路84から、RAM116へメモリクリア
信号が出力され、スイッチSW2を操作すると、クリア
信号出力回路84から、RAM216へメモリクリア信
号が出力されるため、スイッチSW1およびスイッチS
W2を個別に操作することにより、制御コマンドおよび
賞球払出しに関するデータを個別に消去することができ
る。 (7)クリア信号出力回路84は、電源基板80に設け
られているため、クリア信号出力回路84への電源供給
経路を最短にすることができる。したがって、電源供給
経路が長い場合と比較して、電源供給経路に外来ノイズ
が侵入する確率を低くすることができる。 (8)たとえば、遊技球が所定の領域に入賞したときに
カウンタのカウント値を1つ取得し、そのカウント値が
大当り値であった場合に、大当りを発生する遊技機にお
いて、メモリクリア信号により、上記カウンタをリセッ
トする構成の場合は、カウンタをリセットすることによ
り、カウンタの初期値が0に戻ってしまうため、現在の
カウント値を容易に推定することができ、遊技球が上記
所定の領域に入賞するタイミングとカウント値とを一致
させ、大当りを不正に発生させられるおそれがある。そ
こで、メモリクリア信号によりバックアップデータを消
去できる期間として、たとえばホール従業員が、バック
アップデータを消去すべき遊技機に対してスイッチを操
作するために十分な時間に設定し、その期間が経過して
からの開店後は、メモリクリア信号により、バックアッ
プデータを消去できないようにすることができる。した
がって、大当りを不正に発生させられるおそれがない。
また、ホールの営業中にパチンコ機10のメンテナンス
を行う場合に、スイッチSW1またはスイッチSW2を
誤って押してしまい、バックアップデータを消去してし
まう事態が発生するおそれがあるが、クリア信号出力回
路84の機能を所定の時間有効とすることにより、スイ
ッチSW1またはスイッチSW2を誤って押してもメモ
リクリア信号は出力されないため、上記のような事態の
発生を防止できる。特に、大当り(大量の賞球を獲得可
能な遊技状態)などの最中に電源が遮断した場合は、賞
球の払出しに関するデータなどがバックアップされる
が、電源復帰後にバックアップデータに基づいて遊技を
再開しているときに、誤ってバックアップデータを消去
してしまうと、払出されるべき賞球が払出されなくな
り、遊技者に大きな不利益を与える事態が発生するおそ
れがあるが、クリア信号出力回路84の機能をホール開
店準備中の所定時間に設定しておき、営業中は機能しな
いように設定しておくことにより、上記のような事態の
発生を防止できるため、遊技者に大きな不利益を与える
おそれがない。
【0070】(9)スイッチSW2を操作することによ
り、RAM216にバックアップされている、パチンコ
ホールの開店前に試射した際の賞球の払出しに関するデ
ータを消去することができる。したがって、RAM21
6の記憶に基づいて所定数の賞球が払出されてしまい、
店側が不利益をこうむってしまうおそれがない。 (10)スイッチSW2を操作することにより、RAM
116にバックアップされている、開店前の試射中に発
生した、遊技を制御するための制御データを消去するこ
とができる。たとえば、開店前の試射中に大当りが発生
し、そのときの制御データがRAM116にバックアッ
プされると、開店後にそのパチンコ機で遊技を開始した
場合に、最初から遊技者に有利な遊技になってしまい、
遊技者間に不公平感を与える事態が発生してしまうが、
RAM116のバックアップデータを消去できるため、
そのような事態が発生するおそれがない。
【0071】<他の実施形態> (1)主電源70が所定の電圧に低下した場合に消去信
号を各マイクロプロセッサへ送信することもできる。つ
まり、主電源70が所定の電圧に低下すると、バックア
ップ機能が働くが、そのバックアップされたデータを消
去することができる。したがって、閉店時などにホール
の電源を遮断することにより、各パチンコ機のバックア
ップデータを消去することができる。 (2)また、前述の実施形態では、主基板100のRA
M116および払出制御基板200のRAM216のバ
ックアップデータを消去する場合を説明したが、特別図
柄表示装置32、音声制御装置79およびランプ制御装
置75に設けられた各マイクロプロセッサとクリア信号
出力回路84とを接続し、クリア信号出力回路84から
メモリクリア信号を各マイクロプロセッサへ出力し、各
マイクロプロセッサに備えられたRAMなどに記憶され
たバックアップデータを消去することもできる。 (3)さらに、前述の各実施形態では、バックアップ用
の電源としてコンデンサを用いた場合を例に挙げたが、
EEPROMなどの電気的消去可能なROM、ICなど
の固体記憶素子、電池、充電可能な電池、蓄電可能なソ
ーラーバッテリなどを用いることもできる。 (4)なお、前述の各実施形態では、この発明に係る遊
技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、
第2種パチンコ機、第3種パチンコ機、それら以外の種
類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の
遊技機にもこの発明を適用できることは勿論である。
【0072】[各請求項と実施形態との対応関係]RA
M116,216が、この発明の請求項1に係るRAM
に対応し、クリア信号出力回路84が回路に対応し、ス
イッチSW1,SW2がスイッチに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機を正面か
ら見た説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤
14の主要構成を示す説明図である。
【図3】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す
説明図である。
【図4】パチンコ機10の主なハードウエア構成を示す
説明図である。
【図5】電源基板80の主要構成を各基板との接続関係
と共に示す説明図である。
【図6】電源基板80と各基板との接続関係の詳細を示
す説明図である。
【図7】サブCPU212が実行するプログラムスター
ト処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】サブCPU212が実行するメインプログラム
処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】サブCPU212が実行するコマンド入力処理
の流れを示すフローチャートである。
【図10】サブCPU212が実行するNMI割込み処
理1の流れを示すフローチャートである。
【図11】各基板の電源の立上げから立下がりを示すタ
イミングチャートである。
【図12】図12(A)は、電源基板80とマイクロプ
ロセッサ110との接続関係を示す説明図であり、図1
2(B)は、クリア信号出力回路84にスイッチが接続
された構成を示す部分説明図である。
【図13】電源基板80とマイクロプロセッサ210と
の接続関係を示す説明図である。
【図14】図14(A)は、クリア信号出力回路84が
実行する処理の流れを示すフローチャートであり、図1
4(B)は、ランプ制御装置75のサブCPU75aが
実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】従来のパチンコ機の正面説明図である。
【図16】図15に示すパチンコ機の裏セットの説明図
である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 32 特別図柄表示装置 70 主電源 80 電源基板 84 クリア信号出力回路(回路) 100 主基板 101 LED 112 メインCPU 116 RAM 200 払出制御基板 201 LED 212 サブCPU 216 RAM C1,C2 コンデンサ SW1,SW2 スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技中に発生するデータを一時的に格納
    するRAMと、 前記RAMにバックアップされたデータを消去するため
    のメモリクリア信号を出力する回路と、 この回路の動作をON・OFFするスイッチと、 前記RAMが設けられた基板上に設けられており、前記
    RAMにバックアップされたデータの消去完了を報知す
    るLEDとを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記RAMは、賞球払出しに関するデー
    タをバックアップすることを特徴とする請求項1に記載
    の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記RAMは、電源遮断時に、メインC
    PUから、賞球の払出しを制御する払出制御基板および
    払出制御基板以外の各サブ基板へ送信していた制御コマ
    ンドをバックアップすることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記スイッチは、プッシュON式のスイ
    ッチであることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記スイッチは、電源基板に設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    か1つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記スイッチは、第1のスイッチおよび
    第2のスイッチであり、 前記第1のスイッチを操作すると、前記回路から、前記
    制御コマンドをバックアップするRAMへメモリクリア
    信号が出力され、 前記第2のスイッチを操作すると、前記回路から、前記
    賞球払出しに関するデータをバックアップするRAMへ
    メモリクリア信号が出力されることを特徴とする請求項
    3ないし請求項5のいずれか1つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記回路は、電源基板に設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記メモリクリア信号により前記バック
    アップデータを消去できる期間が設定されていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記
    載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記RAMは、パチンコホールの開店前
    に試射した際の賞球の払出しに関するデータをバックア
    ップ可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    8のいずれか1つに記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記RAMは、開店前の試射中に発生
    した、遊技を制御するための制御データをバックアップ
    可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項9の
    いずれか1つに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011234875A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Fujishoji Co Ltd 遊技機

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