JP2002224139A - 手袋の自動装着装置 - Google Patents

手袋の自動装着装置

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JP2002224139A JP2001029371A JP2001029371A JP2002224139A JP 2002224139 A JP2002224139 A JP 2002224139A JP 2001029371 A JP2001029371 A JP 2001029371A JP 2001029371 A JP2001029371 A JP 2001029371A JP 2002224139 A JP2002224139 A JP 2002224139A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手袋を自動的に手に装着する。 【解決手段】 手袋の収容部6から1枚の手袋を取り出
し、この手袋を保持して手を挿入し得る位置へ移送する
手段と、この手を挿入し得る位置において手袋の口を手
を挿入可能な大きさに引き伸ばして挟着保持するための
チャック14と、手袋に手が挿入された後にチャック1
4による手袋の保持を解除するリリース手段とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手袋の自動装着装
置に関し、特に、天然ゴム、合成ゴムまたは合成樹脂か
らなる伸縮性を有する手袋の自動装着装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、手の挿入口から手を挿入する
だけで手袋を装着し得る手袋の装着装置が種々提案され
ている。
【0003】例えば特開2000−107201号に開
示されている手袋の着脱装置では、楕円状の環の短軸の
両端の内側に腕をはさむための弧状の部材を取り付けた
アダプターに、手袋のそで口の周りの対向する2カ所を
取り付け、手に手袋を装着するときは、上記環の長軸の
両端付近の側面を長軸方向に圧縮して、手袋の口を開
き、かつ、圧縮した時に、手袋に負圧をかけて手袋を膨
らませて手を挿入するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置では、手袋を手に装着するのに先立って、
アダプターに、手袋を1枚ずつ取り付けなければならな
いから、自動装着装置と言えるものではなかった。
【0005】また、手袋を広げるためにバキュームを使
用しており、装置が大掛かりになるため、実用化が困難
であった。
【0006】そこで本発明は、収容部に収容した複数の
手袋を自動的にかつ連続的に手に装着することが可能で
あり。かつ装置の構成もコンパクトな自動装着装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による手袋の自動
装着装置は、請求項1に記載されているように、伸縮性
を有する複数の手袋を収容する収容部と、この収容部か
ら1枚の上記手袋を取り出し、この手袋を手を挿入し得
る位置へ移送するとともにこの手袋の口を手を挿入可能
な大きさに引き伸ばして開き、保持する開口保持手段
と、この開口保持手段により口を開口された手袋に手が
挿入された後に、上記手袋の保持を解除するリリース手
段とからなることを特徴とするものである。
【0008】上記伸縮性を有する手袋が気密性を有する
ものである場合、上記開口保持手段が、上記手袋内にエ
アを吹き込む手段を備えていることが好ましい。
【0009】上記収容部、開口保持手段およびリリース
手段が、上面に手を挿入する挿入口を備えたハウジング
内に設けられ、このハウジングの外に、上記開口保持手
段を作動させるためのスイッチを備えていることが好ま
しい。
【0010】また、本発明による手袋の自動装着装置
は、請求項4に記載されているように、伸縮性を有する
複数の手袋を収容する収容部と、この収容部から取り出
した1枚の手袋の口近傍を保持し、かつこの手袋の口を
上方に向けた状態でこの手袋を手を挿入し得る位置まで
移送する第1の保持手段と、この第1の保持手段が上記
手袋を上記手を挿入し得る位置まで移送するのに先立っ
て、上記手袋の口近傍を前後方向に開き、かつこの手袋
を前後方向に口が開かれた状態で上記第1の保持手段と
ともに保持して上記手を挿入し得る位置まで移送する第
2の保持手段と、上記手を挿入し得る位置に移送された
上記手袋の口を左右方向に引き伸ばして開き、かつこの
手袋を手の挿入が可能な開口状態で保持する第3の保持
手段と、上記手袋に手が挿入された後に、上記第3の保
持手段による上記手袋の保持を解除するリリース手段と
を備えていることを特徴とするものである。
【0011】上記伸縮性を有する手袋が気密性を有する
ものである場合、上記手袋内にエアを吹き込む手段をさ
らに備えていることが好ましい。
【0012】上記第1の保持手段は、この第1の保持手
段が上記収容部から取り出した1枚の手袋の口近傍を保
持した後、略90°旋回せしめられるアームの先端に取
り付けられていることが好ましい。
【0013】上記第2の保持手段は、上記手袋が上記手
を挿入し得る位置に達するのに先立って上記第1の保持
手段に向かって前進して上記手袋の口近傍を該第1の保
持手段とは反対側から保持し、次いで後退して上記手袋
の口を前後方向に開くように構成されていることが好ま
しい。
【0014】また、上記手袋が上記第3の保持手段によ
り保持された後に、かつ上記手袋に手が挿入される以前
に、上記第1および第2の保持手段による上記手袋の保
持が解除されるとともに、上記手袋内にエアを吹き込む
手段が作動されることが好ましい。また、この手袋内に
エアを吹き込む手段は、作動が開始されてから所定時間
経過後に作動を停止されることが好ましい。
【0015】上記第1および第2の保持手段は、上記手
袋の表面を負圧で吸着し得る吸着パッドで構成すること
ができる。
【0016】上記第3の保持手段が、固定爪と可動爪と
を備えたチャックで構成することができる。その場合、
上記可動爪が、上記第1および第2の保持手段に保持さ
れて上記手を挿入し得る位置に移送された手袋の口内に
介入し得る待機位置と、この手袋の口を左右方向に引き
伸ばして開いた状態で上記固定爪との間に挟着係止し得
る挟着係止位置との間で左右方向に移動可能に設けられ
ていることが好ましい。
【0017】上記リリース手段は、上記可動爪が上記挟
着係止位置に移動するのに伴って、この可動爪を上記待
機位置側に向かって付勢する付勢力が与えられる付勢手
段(例えばスプリング)と、上記可動爪を上記挟着係止
位置に保持する保持力を、上記付勢手段に与えられる付
勢力を下回る値に低下させる手段とによって構成するこ
とができる。
【0018】さらに、上記固定爪および可動爪の少なく
とも一方の表面に、例えばゴムのような、上記手袋との
間の摩擦力を高める手段が設けられていることが好まし
い。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、複数の
手袋を収容する収容部から1枚の上記手袋を取り出して
手を挿入し得る位置へ移送するとともに、この手袋の口
を手を挿入可能な大きさに引き伸ばして開き、保持する
開口保持手段と、この開口保持手段により口を開口され
た手袋に手が挿入された後に、上記手袋の保持を解除す
るリリース手段とを備えているから、手をこの装置の所
定の位置に挿入するだけで手袋を自動的に、かつ連続的
に手に装着することが可能になる。
【0020】また、手袋の表面に全く手を触れることな
く手に装着することができるから、この手袋が病院等で
の手術用手袋である場合の衛生上および防疫上の観点か
ら、ならびにこの手袋が食品加工工場等での作業用手袋
である場合の食品衛生上の観点から、極めて好ましいと
言うことができる。
【0021】そして、上記伸縮性を有する手袋が気密性
を有する場合、上記開口保持手段が、エアを上記手袋内
に吹き込む手段を備えていることにより、手袋に手を挿
入するのに先立って手袋が膨らみ、手と手袋との間に隙
間が生じて一層手が挿入し易くなるとともに、手の表面
が湿っていて手袋が手に付着しやすいような場合であっ
ても、エアの吹込みによって手が乾燥するから、手袋へ
の手の挿入がさらに容易になる効果がある。
【0022】また、請求項4記載の発明によれば、収容
部から取り出した1枚の手袋の口近傍を保持し、かつこ
の手袋の口を上方に向けた状態で保持して手を挿入し得
る位置まで手袋を移送する第1の保持手段を備えている
から、上記収容部に多数の手袋を蓄積しておくことがで
き、また、第1の保持手段が上記手袋を上記手を挿入し
得る位置まで移送するのに先立って、上記手袋の口近傍
を前後方向に開く第2の保持手段を備えていることによ
って、上記手袋が上記手を挿入し得る位置まで移送され
るときに、上記第3の保持手段を手袋の口内に介入させ
ることが容易になり、これによって、上記第3の保持手
段により手袋の口を左右方向に大きく開いて保持して、
手の挿入を可能にすることができる。
【0023】そして、この場合も、手を挿入するのに先
立ってエアを上記手袋内に吹き込む手段を備えているこ
とによって、手袋が膨らみ、手と手袋との間に隙間が生
じて手が挿入し易くなるとともに、手の表面が湿ってい
て手袋が手に付着しやすいような場合であっても、エア
の吹込みによって手が乾燥するから、手袋への手の挿入
がさらに容易になる効果がある。
【0024】また、上記第1の保持手段が、この第1の
保持手段が上記収容部から取り出した1枚の手袋の口近
傍を保持した後、略90°旋回せしめられるアームの先
端に取り付けられている場合、水平に積み重ねた状態で
収容部に収容された複数の手袋のうちの1枚を取り出し
て、手を挿入し得る位置において口を上方に向けた状態
で保持することが容易になる。
【0025】また、上記手袋が上記手を挿入し得る位置
に達するのに先立って上記第1の保持手段に向かって前
進して上記手袋の口近傍を該第1の保持手段とは反対側
から保持し、次いで後退して上記手袋の口を前後方向に
開くように構成された第2の保持手段を備えている場
合、手袋の口が前後に開いた開口状態で手袋が上記手を
挿入し得る位置に達することになるから、上記第3の保
持手段が静止状態でその開口内に介入することができ、
これに続く第3の保持手段による手袋の口を左右方向に
引き伸ばして開く操作が容易になる。
【0026】さらに、手袋が上記第3の保持手段により
保持された後に、かつ手袋に手が挿入される以前に、上
記第1および第2の保持手段による手袋の保持が解除さ
れるようにした場合、手袋内にエアを吹き込むことによ
って手袋を大きく膨らますことができるから、手袋に対
する手の挿入がさらに容易になる。
【0027】さらに、上記第1および第2の保持手段を
負圧を用いた吸着パッドで構成することにより、手袋の
口近傍を容易に保持することができる。
【0028】さらに、上記第3の保持手段を、固定爪と
可動爪とを備えたチャックによって構成することによ
り、手を挿入し得る位置において口を左右方向に引き伸
ばした開口状態で手袋を確実に保持することができる。
【0029】また、上記リリース手段を、可動爪が上記
挟着係止位置に移動するのに伴って、この可動爪を上記
待機位置側に向かって付勢する付勢力が与えられる付勢
手段(例えばスプリング)と、上記可動爪を上記挟着係
止位置に保持する保持力を、上記付勢手段に与えられる
付勢力を下回る値に低下させる手段とによって構成する
ことにより、上記可動爪を上記挟着係止位置に保持する
保持力を低下ないし消滅させるだけで、上記可動爪が上
記付勢手段の付勢力によって待機位置側に変位するか
ら、チャックによる手袋の挟着係止を容易に解除するこ
とができる。
【0030】さらに、上記固定爪および可動爪の少なく
とも一方の表面に、例えばゴムのような、上記手袋との
間の摩擦力を高める手段が設けることにより、固定爪と
可動爪との間に手袋の口を強固に挟着係止することがで
きるから、手袋に対する手の挿入時に手袋がチャックか
ら外れる虞れがなくなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0032】図1〜図6は、本発明による手袋の自動装
着装置の一実施の形態の構成を示す概略図で、図1はそ
の外観を示す斜視図、図2は図1の装置の内部構造を示
す正面図、図3はその下部を省略した拡大側面図、図4
はその上下部分を省略し、かつ一部を断面とした拡大正
面図、図5は図4の平面図、図6は手袋移送アームの動
作を示す側面図である。なお、図2〜図5において、C
1〜C5は駆動用エアシリンダを示し、P1〜P5は、
各シリンダC1〜C5のピストンにそれぞれ連結されて
シリンダ外に突出したピストンロッドおよびロッドに付
設された部材を示す。各シリンダC1〜C5を駆動する
ためにシリンダC1〜C5に装着されるホース類および
それらの連結部材等はすべて省略してある。
【0033】図1に示すように、この手袋の自動装着装
置1は、そのハウジング2の上面に、手袋を装着すべき
左右の手をそれぞれ挿入するための挿入口4,4を備
え、かつ伸縮性と気密性とを兼ね備えたゴム手袋の多数
枚を積み重ねて形成した手袋積重ね体5(図2〜図4お
よび図6)を収納したケース6をそれぞれ収容するため
の手袋収納部8,8を、ハウジング2の正面に開口させ
ている。
【0034】各挿入口4の内側には、一対の固定爪1
0,10と、左右方向に移動可能な一対の可動爪12、
12とを備えたチャック(第3の保持手段)14が設け
られている。なお、図1においては、可動爪12、12
が各挿入口4の中央に寄った待機位置にある状態を示し
ている。挿入口4,4の奥側の一段と高くなったパネル
16には、電源スイッチ18、電源ランプ20、デジタ
ル表示のタイマのカウント値表示窓22、NGランプ
(赤ランプ)24、OKランプ(青ランプ)26等が配
置されている。また、ハウジング2の正面下部右隅に
は、内部の機構を作動させるためのフットスイッチ28
が設けられている。
【0035】図2および図3において、フレーム30の
上面には、後述にて詳細に説明するチャック駆動機構3
2が上記パネル16の内側に取り付けられており。図2
では挿入口4の左右端に寄った手袋挟着係止位置にある
状態が示されている4個の可動爪12を、上記チャック
駆動機構32が左右方向に移動させるように構成されて
いる。
【0036】ハウジング2の内部には、ケース6に収納
された手袋積重ね体5のうちの最上位の1枚の手袋Gを
取り出して、上方の手を挿入し得る位置まで移送するた
めの手袋移送アーム34と、このアーム34を駆動する
ための長短2本のシリンダC1およびC2を含むアーム
駆動機構36とが設けられている。
【0037】アーム駆動機構36は、図3および図4か
ら特に明らかなように、垂直に立設された2本のガイド
ロッド38,38に沿って昇降し得るアーム担持部材4
0を備えており、このアーム担持部材40の中央部に短
い方のシリンダC2がそのピストンロッドP2を下方に
向けて固定されている。一方、長い方のシリンダC1は
そのピストンロッドP1を上方に向けてシリンダC2の
下方においてシリンダC2と同軸的にフレーム30に固
定されている。
【0038】アーム担持部材40の左右端には、左右に
水平に延びるる軸42,42が設けられ、各軸42に、
各手袋移送アーム34のアーム本体34aの基端部が旋
回自在に軸支されている。
【0039】手袋移送アーム34は、2本の通気管4
4,44を介してアーム本体34aの先端に連結された
吸着パッド(第1の保持手段)46を備え、アーム本体
34aの基端側には姿勢保持板48を備えている。この
姿勢保持板48は、吸着パッド46が手袋積重ね体5の
上面に乗ったとき、手袋積重ね体5の上面に接すること
によって、吸着パッド46の吸着面46aおよびアーム
本体34aを水平に保つ機能を有する。
【0040】さらに、アーム本体34aの基端からは、
図3および図6に示すように、カムフォロワとしてのロ
ーラ50を先端に備えたサブアーム52が延出され、ロ
ーラ50に対向するフレーム30の部位には、垂直のカ
ム面54aと水平のカム面54bとが連接した直角コー
ナを備えたカム板54が固定されている。さらに、カム
板54の上端からはブラケット56が水平に延び、この
ブラケット56の先端にアーム支え用ローラ58が取り
付けられている。
【0041】手袋移送アーム34は、図6に仮想線で示
す最上位置34U(手袋に手を挿入し得る位置)と、実
線で示す下方位置34Dのさらに下方の手袋ピックアッ
プ位置(図示せず)との間で往復移動するように構成さ
れており、最上位置34Uから僅か下方に実線で示す待
機位置34Sが設定されている。すなわち、手袋移送ア
ーム34は、動作が開始されるまではシリンダC1のピ
ストンロッドP1が上方へ突出した位置にあることによ
って、アーム本体34aを垂直に保った状態で待機位置
34Sに停止している。
【0042】上記待機位置34Sにおいては、カムフォ
ロワであるローラ50が両カム面54a,54bの接す
るコーナに位置しており、また、アーム支持用ローラ5
8がアーム本体34aの直線的な背面に接していること
によって、アーム本体34aが、吸着パッド46の吸着
面46aと姿勢保持板48の板面とが同一垂直面にある
ように垂直に保たれる。
【0043】この場合、図3および図6から明らかなよ
うに、軸42による手袋移送アーム34の軸支位置は、
垂直なアーム本体34aの下端から右方へ寄った位置に
あり、かつアーム本体34aの上端からは吸着パッド4
6が左方へ突出しているから、手袋移送アーム34に対
しては重力によって軸42の周りに反時計方向の回転モ
ーメントが生じるようになっている。
【0044】すでに説明したように、アーム駆動機構3
6が備えている2本の駆動シリンダC1,C2のうち、
長い方のシリンダC1は、そのピストンロッドP1を上
方に向けてフレーム30の下部に固定され、短い方のシ
リンダC2はそのピストンロッドP2を下方に向けてシ
リンダC1と同軸的にアーム担持部材40に固定されて
いる。そして、この手袋移送アーム34が待機位置34
Sにある状態では、シリンダC1のピストンロッドP1
が上方に突出した位置に停止し(図2では引っ込み位置
にある)、このピストンロッドP1の上端が、引っ込ん
だ位置にあるシリンダC2のピストンロッドP2の下端
に当接してアーム担持部材40を支えている。
【0045】この初期状態からシリンダC1が作動され
て、シリンダC1のピストンP1が下方へ引っ込むと、
これに伴ってアーム担持部材40が自らの重力でガイド
ロッド38,38に沿って下降し、ローラ50が垂直の
カム面54aから外れるから、手袋移送アーム34に重
力による反時計方向の回転モーメントが生じ、アーム3
4が反時計方向に約90°旋回しながらローラ50が水
平のカム面54bに沿って前後移動し、アーム本体34
aが水平になった下方位置34Dに達する(図4)。
【0046】さらに手袋積重ね体5の上面に吸着パッド
46が接するまで手袋積重ね体5の上面の高さに応じて
アーム担持部材40が下降して、姿勢保持板48も手袋
積重ね体5の上面に接してアーム本体34aが水平にな
った状態となり、この位置で吸着パッド46にバキュー
ムが供給されることにより、この吸着パッド46が1枚
の手袋Gの口近傍を吸着保持した後に、ピストンロッド
P1が上方へ伸びるに伴って、手袋移送アーム34が時
計方向に略90°旋回しながら上昇して待機位置34S
に戻り、図3に示す状態となる。
【0047】なお、図3および図6では、理解を容易に
するために、吸着パッド46に吸着された最上位の手袋
Gが手袋積重ね体5から上方へ離れているように描かれ
ているが、実際は最上位の手袋Gが手袋積重ね体5の上
面に密着することになる。
【0048】一方、フレーム30の上部には、手袋移送
アーム34が初めに待機位置Sにある時と、吸着パッド
(第1の保持手段)46により手袋Gを吸着して待機位
置34Sに戻ったときとにおいて吸着パッド46に対向
することになる第2の吸着パッド(第2の保持手段)6
0と、この吸着パッド60を前後上下に移動させるため
の、シリンダC3〜C5を含むパッド駆動機構62が設
けられている。
【0049】パッド駆動機構62は、図3〜図5から明
らかなように、フレーム30の上部において互いに所定
の間隔を保って水平に、かつ前後方向に延設された2本
のガイドロッド64,64と、これらガイドロッド6
4,64と平行に延びる軸線を有するシリンダC3をガ
イドロッド64,64の間の位置に固定してガイドロッ
ド64,64に沿って移動し得るシリンダ担持体66
と、シリンダC3のピストンロッドP3の先端に連結さ
れてガイドロッド64,64に沿って移動し得る移動台
68と、ガイドロッド64,64の一端部においてその
ピストンロッドP4をシリンダC3側に向けて突出させ
た態様でフレーム30に固定されたシリンダC4とを備
えている。そして、このシリンダC4のピストンロッド
P4の先端は上記シリンダ担持体66に連結されてい
る。
【0050】上記移動台68からはアーム70,70が
左右方向に延びており、各アーム70からは、2本の細
いガイドロッド72,72が左右方向に所定の間隔をお
いて平行に垂下され、上記吸着パッド60が各一対のガ
イドロッド72,72に沿って上下方向に移動可能に設
けられている。
【0051】前方のフレーム30には、吸着パッド6
0,60を昇降させるためのシリンダC5が固定されて
おり、このシリンダC5のピストンロッドP5の上端に
は支持板74が取り付けられている。そして左右の吸着
パッド60,60間を連結する連結部材76に取り付け
られたローラ78,78が、移動台68の移動に伴って
上記支持板74上を転動するように構成され、ピストン
ロッドP5の動作に伴う支持板74の昇降によって、吸
着パッド60,60が昇降することになる。
【0052】各吸着パッド60は、シリンダC5のピス
トンロッドP5が引っ込み位置にあるときに、待機位置
34Sにおいて手袋Gの口近傍を吸着している吸着パッ
ド46に対向するように位置決めされており、シリンダ
C3のピストンロッドP3が突出位置、シリンダC4,
C5のピストンロッドP4,P5がそれぞれ引っ込み位
置にある状態で待機している。
【0053】そして、吸着パッド46が手袋Gの口近傍
の右側(図3および図6における)を吸着した状態で手
袋移送アーム34がシリンダC1によって待機位置34
S(図6)まで持ち上げられて停止すると、シリンダC
3が付勢されてピストンロッドP3が引っ込み、これに
伴って移動台68がガイドロッド64,64に沿って図
3および図6の右方へ後退して、吸着パッド60が吸着
パッド46に向かって前進して手袋Gの口近傍の左側に
当接し、同時に吸着パッド60にバキュームが供給され
て手袋Gを吸着した後、シリンダC4が付勢されてピス
トンロッドP4が伸びることによって、吸着パッド60
が所定距離だけ吸着パッド46から後退して手袋Gの口
を前後に開く。
【0054】次いでシリンダC2およびC5が付勢され
て、ピストンロッドP2が下方へ、ピストンロッドP5
が上方へそれぞれ伸びることによって、手袋移送アーム
34がシリンダC2のピストンロッドP2によって最高
位置34Uまで上昇し、支持板74がシリンダC5のピ
ストンロッドP5によって上昇するから、吸着パッド4
6,60が同時に上昇し、これにより、手袋Gが口を前
後に開かれた状態で最高位の手を挿入し得る位置に達す
る。
【0055】次に、手袋Gの口を左右に広げた状態で係
止するためにフレーム30の上部に設けられたチャック
(第3の保持手段)14,14およびチャック駆動機構
32の構成および動作について図7〜図10を参照して
説明する。
【0056】図7および図8は、チャック14,14の
各可動爪12,12が挿入口4の中心寄りの待機位置に
ある状態をそれぞれ示す平面図および正面図、図9およ
び図10は、チャック14,14の各可動爪12,12
が手袋Gの口を左右に引き伸ばして開いた状態で固定爪
10との間に挟着係止した挟着係止位置にある状態をそ
れぞれ示す平面図および正面図である。
【0057】チャック駆動機構32は、左右一対の支持
板80,81の間において互いに所定の間隔を保って左
右方向に延びる2本のガイドロッド82,82を備えて
おり、これらガイドロッド82,82に、可動爪12を
それぞれ固定した4個の可動爪担持部材83〜86がガ
イドロッド82,82に沿って摺動可能に保持されてい
る。そして、最左端の可動爪担持部材83と左から3番
目の可動爪担持部材85とが、ガイドロッド82,82
の上方において左右に延びる連結板87によって連結さ
れて一体に移動し、左から2番目の可動爪担持部材84
と最右端の可動爪担持部材86とがガイドロッド82,
82の下方において左右に延びる連結板88によって連
結されて一体に移動するように構成されている。
【0058】さらに、最左端の可動爪担持部材83と最
右端の可動爪担持部材86とに、シリンダC6A,C6
BのピストンロッドP6A,P6Bの先端がそれぞれ連
結されていることにより、シリンダC6Aによって可動
爪担持部材83,85が一体に左右に摺動され、シリン
ダC6Bによって可動爪担持部材84,86が一体に左
右に摺動されるように構成されている。
【0059】そして、シリンダC6A,C6Bのピスト
ンロッドP6A,P6Bがそれぞれ引っ込み位置にある
時には、図7およぼ図8に示すように、チャック14,
14の各可動爪12,12が挿入口4の中心寄りの待機
位置にあり、吸着パッド46,60により口を前後に開
かれた状態で保持された手袋Gが手を挿入し得る位置に
達したとき、可動爪12,12が手袋Gの口内に容易に
介入し得るようになっている。次にシリンダC6A,C
6Bが付勢されて、それらののピストンロッドP6A,
P6Bがそれぞれ突出位置まで伸びると、これに伴っ
て、図9およぼ図10に示すように、チャック14,1
4の各可動爪12,12が手袋Gの口を左右に引き伸ば
して開いた状態で固定爪10との間に挟着係止する挟着
係止位置に移動するように構成されている。
【0060】可動爪担持部材83〜86のそれぞれに
は、挿入口4,4から挿入された手に手袋Gを装着する
ときに装着を容易にするために、エアを手袋G内に吹き
込んで手袋Gを膨らませるエアノズル90(図7および
図9では省略してある)が取り付けられている。
【0061】また、固定爪10および可動爪12のう
ち、特に可動爪12は、前後方向にも広幅に形成され、
可動爪12によって手袋Gの口を左右方向に引き伸ばし
た状態で固定爪10との間に挟着係止したとき、手袋G
の口が前後方向にも開くようになっており、この挟着係
止状態でのエアノズル90による手袋G内部へのエアの
吹き込みを容易にしている。図11(a),(b)は、
チャック14の固定爪10,10および可動爪12,1
2によって左右に引き伸ばして開かれた状態で係止され
た手袋Gの口に対し、エアノズル90,90からエアが
吹き込まれることにより、手袋Gが膨らんだ状態を示す
平面図および正面図である。
【0062】また、固定爪10および可動爪12の対向
面の少なくとも一方には、手袋Gを係止する摩擦力を高
めるための例えばゴムのような摩擦部材89(図7およ
び図9では省略してある)が貼付されている。
【0063】さらに、ガイドロッド82,82には、左
端の可動爪担持部材83とこれに対向する支持板80と
の間、および右端の可動爪担持部材86とこれに対向す
る支持板81との間の部位において、それぞれ短いコイ
ルスプリング(リリース手段)92が介装され、図9お
よび図10に示すように、可動爪担持部材83,86が
それぞれ支持板80,81に接近した手袋Gの挟着係止
状態において、上記コイルスプリング88が支持板80
と可動爪担持部材83との間、および支持板81と可動
爪担持部材86との間にそれぞれ圧縮され、これによっ
てコイルスプリング92に対し、可動爪担持部材83,
86をそれぞれ支持板80,81から離れる方向に付勢
する付勢力が与えられる。この付勢力はすなわち、可動
爪12,12を待機位置側に向かって付勢する力であ
る。
【0064】したがって、手袋Gを手に装着した後、シ
リンダC6A,C6Bに供給されるエアを遮断して、シ
リンダC6A,C6Bによる可動爪12,12を挟着係
止位置に保持する保持力を、上記コイルスプリング92
に与えられた付勢力よりも低下させれば、可動爪担持部
材83〜86がコイルスプリング88の上記付勢力で待
機位置側に僅かに変位して、チャック14による手袋G
の挟着係止が解除されるから、手を挿入口4から引き抜
くことができる。
【0065】図12は、本実施の形態による手袋の装着
装置の制御系を示すブロック図である。この装置におい
ては、7個のエアシリンダC1〜C5,C6A,C6B
に対する駆動用エアの供給、および2個の吸着パッド4
6,60に対するバキュームの供給、ならびにエアノズ
ル90に対するエアの供給のために8個の電磁バルブV
1〜V8が用いられている。
【0066】ここで、この手袋の自動装着装置の順次の
動作についてまとめて説明する。
【0067】動作開始に先立って、手袋収納部8,8内
に、多数枚の手袋を積み重ねて形成した手袋積重ね体5
を収納したケース6をそれぞれセットしておく。
【0068】(1)電源スイッチ18をONにすると、
電源ランプ20およびNGランプ24が点灯する。
【0069】(2)フットスイッチ28を踏むと、バル
ブV1が作動されてシリンダC1のピストンロッドP1
が下方へ引っ込み、手袋移送アーム34が図6に示す待
機位置34Sから最下位値34Dまで旋回しながら下降
し、アーム本体34aが略水平になり、さらに吸着パッ
ド46および姿勢保持板48が手袋積重ね体5に上面に
接するまで手袋移送アーム34が下降する。
【0070】(3)バルブV2がONになって、バキュ
ームが吸着パッド46に供給され、手袋積重ね体5から
1枚の手袋Gの口近傍が吸着パッド46に吸着される。
【0071】(4)バルブV1が切り替えられて、シリ
ンダC1のピストンロッドP1が上方へ伸び、アーム3
4が旋回しながら待機位置34Sに戻り、この位置で一
旦停止する。これによって、吸着パッド46に口近傍を
吸着された手袋Gが口を上方に向けて吊り下げられた状
態で上方へ移送され、図3に示す状態になる。
【0072】(5)バルブV3が作動されて、シリンダ
C3のピストンロッドP3が引っ込み、これにより吸着
パッド60が吸着パッド46に向かって前進し、手袋G
の口近傍に吸着パッド46側とは反対側から手袋Gの口
近傍に当接する。
【0073】(6)バルブV4がONになって、バキュ
ームが吸着パッド60に供給され、手袋Gの口近傍の反
対側が吸着パッド60に吸着される。
【0074】(7)バルブV5が起動されて、シリンダ
C4のピストンロッドP4が突出して吸着パッド60を
途中位置まで後退させ、これにより、手袋Gの口が前後
方向に開く。
【0075】(8)バルブV6が起動されて、シリンダ
C2,C5のピストンロッドP2,P5が突出し、吸着
パッド46、60により口を前後に開かれて保持されて
いる手袋Gがそのまま手を挿入し得る位置まで上昇す
る。チャック14,14の4個の可動爪12は、図7お
よび図8に示すように、挿入口4,4の中心寄りの待機
位置にあるので、手袋Gとは干渉せず、各手袋Gの口の
中に各一対の可動爪12、12が介入される。
【0076】(9)バルブC7が作動されて、シリンダ
C6A,C6BのピストンロッドP6A,P6Bが突出
し、可動爪担持部材83〜86を摺動させることによ
り、各一対の可動爪12,12が手袋Gの口を左右に引
き伸ばして開き、かつ固定爪10,10との間に手袋G
の口を挟着係止する。またこの動作によって4個のコイ
ルスプリング88が圧縮される。
【0077】(10)バルブV2,V4がOFFにな
り、吸着パッド46,60に対するバキュームの供給が
停止するとともに、バルブV3,V6が切り替えられ
て、シリンダC3のピストンロッドP3が突出し、シリ
ンダC2,C5のピストンロッドP2,P5が引っ込む
ため、手袋移送アーム34が吸着パッド46とともに待
機位置34Sまで下降し、同時に吸着パッド60も初期
位置に復帰する。
【0078】(11)吸着パッド46,60が下降する
と、センサがこれを検出し、バルブV8がONになって
エアノズル90からエアが噴出し、手袋Gを膨らます。
同時にタイマが起動され、例えば10秒間のカウントを
開始する(タイマの計時時間は調整可能)。同時にNG
ランプ24に代わってOKランプ26が点灯して、挿入
口4,4への手の挿入がOKになったことを表示する。
【0079】(12)タイマのカウントが終了するまで
に両手を挿入口4,4を通じて手袋G内に手を挿入して
手袋Gを装着する。
【0080】(13)タイマのカウントが終了すると、
バルブV8がOFFになってエアノズル90からのエア
の噴出が停止され、かつバルブV7がシリンダC6A,
C6Bを消勢することによって、コイルスプリング88
の付勢力で可動爪担持部材83〜86が可動爪12とと
もに僅かに変位し、手袋Gからチャック14を外すこと
ができ、したがって、手袋Gを装着した両手を挿入口
4,4から引き抜くことができる。
【0081】(14)手袋Gを装着した両手を挿入口
4,4から引き抜くと、センサがこれを検出してOKラ
ンプ26がNGランプ24に切り替わり、かつバルブV
7がシリンダC6A,C6Bを付勢することによって、
チャック14の可動爪12が図7,図8に示す待機位置
に戻る。以上を1サイクルとする。
【0082】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態によれば、水平に積み重ねた状態で収容部8に収容さ
れた複数の手袋のうちの最上位の手袋Gの口近傍を吸着
し、かつこの手袋Gを口を上方に向けた状態で手を挿入
し得る位置まで移送する第1の吸着パッド(第1の保持
手段)46と、この第1の吸着パッド46が手袋Gを手
を挿入し得る位置まで移送するのに先立って、手袋Gの
口近傍を前後方向に開き、かつこの手袋Gを前後方向に
口が開かれた状態で第1の吸着パッド46とともに保持
して上記手を挿入し得る位置まで移送する第2の吸着パ
ッド(第2の保持手段)60と、上記手を挿入し得る位
置に移送された手袋Gの口を左右方向に引き伸ばして開
き、かつこの手袋Gを手の挿入が可能な開口状態で保持
するチャック(第3の保持手段)14とを備えているか
ら、手を挿入口4,4に挿入するだけで手袋を自動的
に、かつ連続的に手に装着することが可能になる。
【0083】また、手袋Gの表面に全く手を触れること
なく手に装着することができるから、この手袋Gが病院
等での手術用手袋である場合の衛生上および防疫上の観
点から、ならびにこの手袋が食品加工工場等での作業用
手袋である場合の食品衛生上の観点から、極めて好まし
いと言うことができる。
【0084】さらに、第1の吸着パッド(第1の保持手
段)46が、昇降に伴って略90°旋回せしめられるア
ーム34の先端に取り付けられているから、水平に積み
重ねた状態で収容部8に収容された複数の手袋のうちの
1枚を取り出して、手袋Gを口を上方に向けた状態で手
を挿入し得る位置まで移送することが容易となる。
【0085】また、第1の吸着パッド46が手袋Gを手
を挿入し得る位置まで移送するのに先立って、手袋Gの
口近傍を前後方向に開く第2の吸着パッド(第2の保持
手段)60を備えていることによって、手袋Gが手を挿
入し得る位置まで移送されるときに、チャック(第3の
保持手段)14の可動爪12,12を手袋Gの口内に介
入させることが容易になり、これによって、チャック1
4の可動爪12,12を左右方向に移動させるだけで、
手袋Gの口を左右方向に大きく開いて保持することがで
き、手の挿入を可能になる。
【0086】そして、手袋G内に手を挿入するのに先立
って、エアを上記手袋内に吹き込むエアノズル90を備
えていることによって、図11に示すように手袋Gが膨
らみ、手と手袋Gとの間に隙間が生じて手が挿入し易く
なるとともに、手の表面が湿っていて手袋Gが手に付着
しやすいような場合であっても、エアの吹込みによって
手が乾燥するから、手袋Gへの手の挿入がさらに容易に
なる効果がある。
【0087】さらに、手袋Gがチャック14により挟着
保持された後に、かつ手袋Gに手が挿入される以前に、
吸着パッド46,60に対するバキュームの供給が停止
され、かつ吸着パッド46,60が待機位置に復帰する
から、エアノズル90から手袋G内にエアを吹き込むこ
とによって手袋Gを大きく膨らますことができ、手袋G
に対する手の挿入が極めて容易になる。
【0088】また、左端の可動爪担持部材83とこれに
対向する支持板80との間、および右端の可動爪担持部
材86とこれに対向する支持板81との間のガイドロッ
ド82,82の部分にそれぞれ短いコイルスプリング9
2が介装されて、可動爪12,12が手袋Gを挟着係止
する位置に移動するのに伴って付勢されるから、バルブ
V7によりシリンダC6A,C6Bによる可動爪12,
12を挟着係止位置に保持する保持力をコイルスプリン
グ92の付勢力よりも低下させるだけで、コイルスプリ
ング92の付勢力によって可動爪12,12による手袋
Gの挟着係止が解除され、簡単にリリース手段を構成す
ることができる。
【0089】さらに、チャック14の固定爪10および
可動爪12の少なくとも一方の表面に、例えばゴムのよ
うな摩擦部材89が設けられていることにより、固定爪
10と可動爪12との間に手袋Gの口を強固に挟着係止
することができるから、手袋Gに対する手の挿入時に手
袋Gがチャック14から外れる虞れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による手袋の自動装着装置の一実施の形
態の外観を示す斜視図
【図2】図1の装置の内部構造を示す正面図
【図3】図1の装置の内部構造を下部を省略して示す拡
大側面図
【図4】図2の上下部分を省略し、一部を断面で示す拡
大正面図
【図5】図4の平面図
【図6】手袋移送アームの動作を示す側面図
【図7】チャックの可動爪が待機位置にある状態のチャ
ック駆動機構の平面図
【図8】図7の正面図
【図9】チャックの可動爪が挟着係止位置にある状態の
チャック駆動機構の平面図
【図10】図9の正面図
【図11】エアノズルからのエアのが吹込みにより、手
袋が膨らんだ状態を示す平面図および正面図
【図12】本発明による手袋の自動装着装置の制御系を
示すブロック図
【符号の説明】
2 ハウジング 4 手の挿入口 5 手袋積重ね体 10 固定爪 12 可動爪 14 チャック(第3の保持手段) 32 チャック駆動機構 34 手袋移送アーム 36 アーム駆動機構 38,64,72,82 ガイドロッド 40 アーム担持部材 46 吸着パッド(第1の保持手段) 54 カム板 60 吸着パッド(第2の保持手段) 83〜86 可動爪担持部材 90 エアノズル 92 コイルスプリング

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性を有する複数の手袋を収容する収
    容部、 該収容部から1枚の前記手袋を取り出し、該手袋を手を
    挿入し得る位置へ移送するとともに該手袋の口を手を挿
    入可能な大きさに引き伸ばして開き、保持する開口保持
    手段、および該開口保持手段により口を開口された前記
    手袋に手が挿入された後に、前記手袋の保持を解除する
    リリース手段からなることを特徴とする手袋の自動装着
    装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮性を有する手袋が気密性を有す
    るものであり、前記開口保持手段が、エアを前記手袋内
    に吹き込む手段を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の手袋の自動装着装置。
  3. 【請求項3】 上面に手を挿入する挿入口を備えたハウ
    ジングの中に、前記収容部、開口保持手段およびリリー
    ス手段を備え、該ハウジングの外に、前記開口保持手段
    を作動させるためのスイッチを備えていることを特徴と
    する請求項1または2記載の手袋の自動装着装置。
  4. 【請求項4】 伸縮性を有する複数の手袋を収容する収
    容部、 該収容部から取り出した1枚の手袋の口近傍を保持し、
    かつ該手袋の口を上方に向けた状態で該手袋を手を挿入
    し得る位置まで移送する第1の保持手段、 該第1の保持手段が前記手袋を前記手を挿入し得る位置
    まで移送するのに先立って、前記手袋の口近傍を前後方
    向に開き、かつ該手袋を前後方向に口が開かれた状態で
    前記第1の保持手段とともに保持して前記手を挿入し得
    る位置まで移送する第2の保持手段、 前記手を挿入し得る位置に移送された前記手袋の口を左
    右方向に引き伸ばして開き、かつ該手袋を手の挿入が可
    能な開口状態で保持する第3の保持手段、および、 前記手袋に手が挿入された後に、前記第3の保持手段に
    よる手袋の保持を解除するリリース手段を備えているこ
    とを特徴とする手袋の自動装着装置。
  5. 【請求項5】 前記伸縮性を有する手袋が気密性を有す
    るものであり、前記第3の保持手段に保持された前記手
    袋内にエアを吹き込む手段をさらに備えていることを特
    徴とする請求項4記載の手袋の自動装着装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の保持手段は、該第1の保持手
    段が前記収容部から取り出した1枚の手袋の口近傍を保
    持した後、略90°旋回せしめられるアームの先端に取
    り付けられていることを特徴とする請求項4または5記
    載の手袋の自動装着装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の保持手段は、前記手袋が前記
    手を挿入し得る位置に達するのに先立って前記第1の保
    持手段に向かって前進して前記手袋の口近傍を該第1の
    保持手段とは反対側から保持し、次いで後退して前記手
    袋の口を前後方向に開くことを特徴とする請求項4から
    6までのいずれか1項記載の手袋の自動装着装置。
  8. 【請求項8】 前記手袋が前記第3の保持手段により保
    持された後に、かつ該手袋に手が挿入される以前に、前
    記第1および第2の保持手段による前記手袋の保持が解
    除されるとともに、前記手袋内にエアを吹き込む手段が
    作動されることを特徴とする請求項5記載の手袋の自動
    装着装置。
  9. 【請求項9】 前記手袋内にエアを吹き込む手段は、そ
    の作動が開始されてから所定時間経過後に作動を停止さ
    れることを特徴とする請求項8記載の手袋の自動装着装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の保持手段が、前
    記手袋の表面を負圧で吸着し得る吸着パッドからなるこ
    とを特徴とする請求項4から9までのいずれか1項記載
    の手袋の自動装着装置。
  11. 【請求項11】 前記第3の保持手段が、固定爪と可動
    爪とを備えたチャックからなり、前記可動爪が、前記第
    1および第2の保持手段に保持されて前記手を挿入し得
    る位置に移送された前記手袋の口内に介入し得る待機位
    置と、該手袋の口を左右方向に引き伸ばして開いた状態
    で前記固定爪との間に挟着係止し得る挟着係止位置との
    間で左右方向に移動可能に設けられていることを特徴と
    する請求項4から10までのいずれか1項記載の手袋の
    自動装着装置。
  12. 【請求項12】 前記リリース手段は、前記可動爪が前
    記待機位置から前記挟着係止位置に移動するのに伴っ
    て、該可動爪を前記待機位置側に向かって付勢する付勢
    力が与えられる付勢手段と、前記可動爪を前記挟着係止
    位置に保持する保持力を、前記付勢手段に与えられる付
    勢力を下回る値に低下させる手段とからなることを特徴
    とする請求項11記載の手袋の自動装着装置。
  13. 【請求項13】 前記固定爪および可動爪の少なくとも
    一方の表面に、前記手袋との間の摩擦力を高める手段が
    設けられていることを特徴とする請求項11または12
    記載の手袋の自動装着装置。
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