JP2002223110A - マルチビームアンテナ装置 - Google Patents

マルチビームアンテナ装置

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JP2002223110A
JP2002223110A JP2001017330A JP2001017330A JP2002223110A JP 2002223110 A JP2002223110 A JP 2002223110A JP 2001017330 A JP2001017330 A JP 2001017330A JP 2001017330 A JP2001017330 A JP 2001017330A JP 2002223110 A JP2002223110 A JP 2002223110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、構成の簡略化を図って、信頼性の
高い安定した通信を実現したうえで、運用の多様化の促
進を図り得るようにすることにある。 【解決手段】飛翔体11の取付面とサービス地域を結ぶ
基準軸に対して所定の傾斜角を有して第1乃至第3のア
ンテナ121、122、123を併設配置して、これら
第1乃至第3のアンテナ121、122、123をそれ
ぞれ基準軸回りに独立して回転自在に配設したアンテナ
ユニット12を、互いに直交する二軸回りに回転自在に
取付け配置する二軸ジンバル10に組付けて、この二軸
ジンバル10を駆動制御してアンテナユニット12全体
の指向方向を制御すると共に、該アンテナユニット12
の第1乃至第3のアンテナ121、122、123を基
準軸回りに回転制御して各ビーム領域を可変設定するよ
うに構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば成層圏に
配備される飛行船や宇宙空間に配備される人工衛星等の
飛翔体に搭載して所望の地域との通信を行うのに好適す
るマルチビームアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、通信の分野においては、複数の飛
行船を成層圏に配備して、これら飛行船に搭載したアン
テナ装置を用いて地上における所望の地域の通信サービ
スを実行する構想が進められている。このようなアンテ
ナ装置としては、マルチビームアンテナ装置が有効であ
ると考えられている。
【0003】このような従来のマルチビームアンテナ装
置には、例えば図18に示すようにホーンアンテナと称
する複数のアンテナ1を所定の開き角を有して、いわゆ
る花弁状に固定配置して、各ビーム領域の一部が重なる
ように設定したアンテナ部2が備えられる。この複数の
アンテナ1が花弁状に固定配置されたアンテナ部2は、
互いに直交する二軸(X軸、Y軸)回りに回転自在に形
成されたアンテナ支持機構、例えばX−Y(二軸)ジン
バル3に対していわゆるロール軸及びピッチ軸と称する
二軸回りの回転角が調整可能に組付けられる。そして、
このX−Yジンバル3は、その基部が、飛翔体の電気系
に対して、例えば図示しないロータリージョイントと称
する結合機構4を介して電気的に接続された状態で、い
わゆるヨー軸(Z軸)回りに回転自在に取付け配置され
る。
【0004】上記構成において、アンテナ部2は、X−
Yジンバル3により二軸回りが角度調整されると共に、
上記結合機構4によりヨー軸回りが回転調整されること
により、その複数のアンテナ1が所望の地域に指向さ
れ、そのビーム領域内の地域との信号の送受が実行され
る。
【0005】ところが、上記マルチビームアンテナ装置
では、そのX−Yジンバル3に対して電力を供給するた
めに、該X−Yジンバル3をロータリジョイント等の結
合機構4を介して飛翔体内の電気系と電気的に接続させ
て取付配置しなければならない構成上、その取付構造が
非常に複雑となり、動作制御の信頼性の低下を招いてい
る。
【0006】これによれば、アンテナ部2の複数のアン
テナ1の一つが故障して、所望のサービス地域への通信
サービスが困難となった場合、一旦、地上に回収して、
その修理を含む交換作業を行わなければならないことに
より、その保守作業が非常に面倒であるという問題を有
する。
【0007】また、これによれば、サービス地域におけ
る一部の地域の通信負荷が時間帯や季節等により変動し
たりすると、その対応が困難となるために、予め変動分
を考慮しなければならないという問題を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のマルチビームアンテナ装置では、取付構造が複雑で
動作制御の信頼性が低いうえ、保守作業が非常に面倒で
あると共に、運用の多様化が困難であるという問題を有
する。
【0009】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、簡易な構成で、信頼性の高い安定した通信を実現
し得、且つ、運用の多様化の促進を図り得るようにした
マルチビームアンテナ装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のアン
テナを、取付構体の取付面とサービス地域を結ぶ基準軸
に対して所定の傾斜角を有して併設配置し、これら複数
のアンテナをそれぞれ前記基準軸回りに独立して回転自
在に配設したアンテナユニットと、このアンテナユニッ
トを、取付構体に対して互いに直交する二軸回りに回転
自在に取付け配置するアンテナ支持機構と、このアンテ
ナ支持機構を駆動制御して前記アンテナユニットの指向
方向を制御し、該アンテナユニットの複数のアンテナを
前記基準軸回りに回転制御して各ビーム領域を可変設定
するビーム領域設定手段とを備えてマルチビームアンテ
ナ装置を構成したものである。
【0011】上記構成によれば、複数のアンテナは、そ
のアンテナユニットがアンテナ支持機構を介して二軸回
りの回転角が制御されると、その回転角に応じて指向方
向が制御され、その基準軸回りに回転されると、回転角
に応じて各ビーム領域が移動されて、所望の地域に設定
される。これにより、従来のようにアンテナ支持機構自
体を基準軸回りに回転駆動することがなくなり、高精度
なビーム領域の制御を実現したうえで、取付構体への取
付構造の簡略化が図れて、動作制御の信頼性の向上が図
れ、しかも、アンテナシステムとしての運用の多様化の
促進を図ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1及び図2は、この発明の一実施の形態
に係るマルチビームアンテナ装置を示すもので、図1
は、背面側から見た状態を示し、図2は、先端側から見
た状態を示す。即ち、アンテナ支持機構を構成する二軸
(X−Y)ジンバル10は、フレーム部材101に対し
て互いに直交し、且つ、交叉するX軸、Y軸が回転自在
に設けられる。そして、この二軸ジンバル10は、取付
構体として、例えば成層圏に配備される飛行船等の飛翔
体11に対して、例えば地上のサービス地域に対応して
X軸回りに回転自在に搭載される。
【0014】二軸ジンバル10には、そのY軸に対して
アンテナユニット12が回転自在に組付けられる。この
アンテナユニット12は、そのX軸及びY軸のジンバル
駆動モータ13、14がそれぞれ駆動力伝達可能に係合
され、このジンバル駆動モータ13、14を介して選択
的に二軸回りに回転制御される。
【0015】また、アンテナユニット12には、例えば
ホーンアンテナで構成される第1乃至第3のアンテナ1
21、122、123がそれぞれサービス地域の略中心
と飛翔体の取付面を結ぶ基準軸(Z軸)に対して、90
度未満の所定の傾斜角(いわゆるオフセット角)を有し
た状態で、保持体に収容配置される。即ち、これら第1
乃至第3のアンテナ121、122、123は、図3に
示すようにその基準軸に対する傾斜角が各ビーム領域
A、B、Cの一部が重なるように所定の位相差を有する
ように設定される。
【0016】即ち、第1乃至第3のアンテナ121、1
22、123は、そのビーム方向が同様に上記基準軸に
対して所定の傾斜角を有した状態で、保持体124に対
してジンバル機構125を介してそれぞれ自在状に支持
される。そして、これら第1乃至第3のアンテナ12
1、122、123の基端には、図4に示すようにそれ
ぞれ同様に位相角及び傾斜角調整用の調整機構を構成す
るリンク部材151の一端が自在継手152を介して自
在状にリンク結合される(但し、図4においては、便宜
上、第1のアンテナのみを図示)。
【0017】リンク部材151は、図5に示すようにそ
の他端が、筒状の第1の摺動部材153の周囲部にリン
ク結合され、その中間部が筒状の第2の摺動部材154
の周囲部にリンク155を介してリンク結合される。こ
れら第1及び第2の摺動部材153、154には、スリ
ーブ156が回転自在に内挿される。スリーブ156に
は、その周壁に螺旋溝157が形成され、その内部に
は、ベース部材158に突設される軸159が基準軸
(Z軸)方向に移動自在に内挿される。この軸159に
は、詳細を後述する同期プーリ161が嵌着され(図4
参照)、この同期プーリ161を介してベース部材15
8と一体的に回転駆動される。
【0018】上記第1の摺動部材151には、例えばね
じ孔162が上記スリーブ156の螺旋溝157に対応
して形成され、このねじ孔162には、位相角調整用の
調整螺子163が螺合される。この調整螺子163は、
その先端部がねじ孔162を通ってスリーブ156の螺
旋溝157に案内自在に係合される。
【0019】上記スリーブ156は、後述する駆動制御
部17(図10参照)を介して選択的に駆動制御される
リニア駆動部164により図6及び図7に示すように基
準軸方向に選択的に移動制御される。すると、調整螺子
163は、その先端部がスリーブ156の螺旋溝157
に案内されて第1の摺動部材153を、ベース部材15
8の軸回りに図中時計及び反時計方向に回動付勢する。
この際、第1の摺動部材153は、第2の摺動部材15
4と協働してリンク部材151を駆動して、第1のアン
テナ121(あるいは第2のアンテナ122、第3のア
ンテナ123)を、その基準軸に対する傾斜角(オフセ
ット角)を初期状態に保った状態で、基準軸回りに回転
制御して、その位相角を可変設定する。
【0020】また、上記第2の摺動部材154は、上記
リニア駆動部164により図8及び図9に示すように基
準軸方向に選択的に移動制御される。すると、第2の摺
動部材154は、その移動に連動してリンク部材151
の中間部を同方向に移動付勢して、第1のアンテナ12
1(あるいは第2のアンテナ122、第3のアンテナ1
23)を、初期の位相角を保った状態で、基準軸に対す
る傾斜角を可変設定する。
【0021】上記第1乃至第3のアンテナ121、12
2、123には、同様に組付けられたベース部材158
の軸159に上述したように嵌着される同期プーリ16
1間に同期ベルト167が巻掛けられ、その各ベース部
材158がこれら同期ベルト167及び同期プーリ16
1を介してを同期して回転駆動される。
【0022】また、第1乃至第3のアンテナ121、1
22、123のうち第1のアンテナ121の同期プーリ
161上には、駆動プーリ168が同軸的に嵌着され、
この駆動プーリ168には、駆動ベルト169の一端部
が巻掛けられる。この駆動ベルト169の他端は、例え
ば駆動モータ18の回転軸に嵌着される図示しないプー
リに回転力伝達可能に巻掛けられる(図1参照)。
【0023】上記ジンバル駆動モータ13、14及び上
記駆動モータ18は、例えば図10に示すように上記駆
動制御部17が接続される。この駆動制御部17には、
その第1の入力端に図示しない指令部からのビーム領域
指令情報が入力されると共に、その第2の入力端に上記
飛翔体11の位置・姿勢情報が入力される。
【0024】駆動制御部17は、上記ビーム領域指令情
報及び位置・姿勢情報が入力されると、そのビーム領域
指令情報及び位置・姿勢情報に基づいてX軸回りのX軸
駆動信号、Y軸回りのY軸駆動信号及び基準軸回りの基
準軸駆動信号をそれぞれ生成して上記ジンバル駆動モー
タ13、14及び駆動モータ18に出力する。
【0025】ここで、ジンバル駆動モータ13、14
は、駆動制御部17からのX軸駆動信号及びY軸駆動信
号に基づいて二軸ジンバル10のX軸及びY軸回りの回
転角を制御して、アンテナユニット12全体を指向制御
する。
【0026】同時に、駆動モータ18は、駆動制御部1
7からの基準軸駆動信号に基づいて駆動制御され、その
駆動にともなう回転力が駆動ベルト169を介して駆動
プーリ168に伝達される。
【0027】この駆動プーリ168に伝達された回転力
は、同期プーリ161に伝達され、この同期プーリ16
1から同期ベルト167を介して、他の同期プーリ16
1、161に伝達される。各同期プーリ161、16
1、161は、その回転角に応じて図11(a)及び図
12(a)に示すように第1乃至第3のアンテナ12
1、122、123を、各基準軸を中心軸として先端部
をそれぞれ同期して所定の位相差を採って回転移動させ
て、そのビーム領域A、B、Cを図11(b)及び図1
2(b)に示すように可変設定する。
【0028】また、上記駆動制御部17には、その第1
の入力端に例えば上記指令部(図示せず)を介して位相
角指令情報及び傾斜角指令情報が入力される。すると、
駆動制御部17は、位相角指令情報及び傾斜角指令情報
に基づいて位相角設定信号及び傾斜角設定信号を生成し
て上記リニア駆動部164に出力する。ここで、リニア
駆動部164は、上述したようにスリーブ156あるい
は第2の摺動部材154を選択的に基準軸方向に移動付
勢して第1乃至第3のアンテナ121、122、123
の位相角及び傾斜角を設定する。
【0029】このようにアンテナユニット12の第1乃
至第3のアンテナ121、122、123は、その位相
角及び傾斜角をそれぞれ選択して、そのビーム領域を可
変設定することにより、例えばサービス地域における特
定地域の通信負荷が増大した場合の対応運用や、他のア
ンテナの故障時等における冗長運用に供される。
【0030】上記構成において、二軸ジンバル10に組
付けられたアンテナユニット12は、複数組、例えば5
組が、サービス地域に対応して図13及び図14に示す
ように上記飛翔体11の取付面に併設して搭載される
(図13及び図14中では、図の都合上、飛翔体を図示
せず)。そして、これら5組の各二軸ジンバル10のジ
ンバル駆動モータ13、14及びアンテナユニット12
の駆動モータ18は、それぞれ上記駆動制御部17に接
続される。
【0031】駆動制御部17は、上述したように上記指
令部(図示せず)からのビーム領域指令情報及び上記飛
翔体11の位置・姿勢情報が入力されると、そのビーム
領域指令情報及び位置・姿勢情報に基づいて5組の各二
軸ジンバル10のX軸回りのX軸駆動信号、Y軸回りの
Y軸駆動信号、及び上記アンテナユニット12の基準軸
回りの基準軸駆動信号をそれぞれ生成して各ジンバル駆
動モータ13、14及び駆動モータ18に出力する。
【0032】ここで、5組の各ジンバル駆動モータ1
3、14は、駆動制御部17からのX軸駆動信号及びY
軸駆動信号に基づいて二軸ジンバル10のX軸及びY軸
回りの回転角を制御して、各アンテナユニット12全体
をサービス地域に指向制御する。
【0033】同時に、5組の各駆動モータ18は、駆動
制御部17からの基準軸駆動信号に基づいて駆動制御さ
れ、その駆動にともなう回転力が駆動ベルト169を介
して各駆動プーリ168に伝達される。この各駆動プー
リ168に伝達された回転力は、同期プーリ161に伝
達され、この同期プーリ161から同期ベルト167を
介して他の同期プーリ161、161に伝達される。こ
こで、同期プーリ161、161、161は、その回転
角に応じて第1乃至第3のアンテナ121、122、1
23を、基準軸回りに同期して回転移動させて、そのビ
ーム領域をサービス地域の所定の地域に向くように設定
する。
【0034】ここで、5組のアンテナユニット12は、
各第1乃至第3のアンテナ121、122、123の各
ビーム領域が隣接するビール領域と一部が重なるように
設定されて、全体で所望のサービス地域への通信サービ
スを実行する。
【0035】そして、通信サービスの実行状態におい
て、上記飛翔体11の位置・姿勢が変化すると、上記駆
動制御部17には、その第2の入力端に飛翔体位置・姿
勢情報が入力される。すると、駆動制御部17は、入力
した位置・姿勢情報に基づいて各二軸ジンバル10のX
軸回りのX軸駆動信号、Y軸回りのY軸駆動信号、及び
上記アンテナユニット12の基準軸回りの基準軸駆動信
号をそれぞれ生成して各ジンバル駆動モータ13、14
及び駆動モータ18に出力する。
【0036】ここで、ジンバル駆動モータ13、14
は、駆動制御部17からのX軸駆動信号及びY軸駆動信
号に基づいて二軸ジンバル10のX軸及びY軸回りの回
転角を制御して、アンテナユニット12全体の指向方向
をそれぞれ補正する。
【0037】同時に、5組の各駆動モータ18は、駆動
制御部17からの基準軸駆動信号に基づいて駆動制御さ
れ、その駆動にともなう回転力が駆動ベルト169を介
して駆動プーリ168に伝達される。
【0038】駆動プーリ168に伝達された回転力は、
同期プーリ161に伝達され、この同期プーリ161か
ら同期ベルト167を介して、他の同期プーリ161、
161に伝達される。ここで、同期プーリ161、16
1、161は、その回転角に応じて第1乃至第3のアン
テナ121、122、123を、基準軸回りに所定の位
相差を採って回転移動させて、そのビーム領域をそれぞ
れサービス地域の所定の地域に向くように補正する。
【0039】ここで、5組のアンテナユニット12は、
各第1乃至第3のアンテナ121、122、123の各
ビーム領域が上記飛翔体11の位置・姿勢の変化に対応
して調整され、所定のサービス地域への安定した高品質
な通信サービスが継続される。
【0040】また、通信サービス中において、サービス
地域における特定地域の通信負荷が増大した場合や、他
のアンテナの故障した場合においては、その5組のアン
テナユニット12のうちのいずれかの第1乃至第3のア
ンテナ121、122、123の位相角及び傾斜角を可
変設定して、そのビーム領域を可変設定することによ
り、継続して安定した高品質な通信サービスが実行され
る。
【0041】このように、上記マルチビームアンテナ装
置は、飛翔体11の取付面とサービス地域を結ぶ基準軸
に対して所定の傾斜角を有して第1乃至第3のアンテナ
121、122、123を併設配置して、これら第1乃
至第3のアンテナ121、122、123をそれぞれ基
準軸回りに独立して回転自在に配設したアンテナユニッ
ト12を、互いに直交する二軸回りに回転自在に取付け
配置する二軸ジンバル10に組付けて、この二軸ジンバ
ル10を駆動制御してアンテナユニット12全体の指向
方向を制御すると共に、該アンテナユニット12の第1
乃至第3のアンテナ121、122、123を基準軸回
りに回転制御して各ビーム領域を可変設定するように構
成した。
【0042】これによれば、二軸ジンバル10の二軸が
回転駆動されると、アンテナユニット12の二軸回りの
回転角が制御され、その回転角に応じてアンテナユニッ
ト12全体の指向方向が制御され、その基準軸回りに回
転されると、第1乃至第3のアンテナ121、122、
123の各ビーム領域が移動されて、所望の地域にビー
ム領域が設定される。
【0043】この結果、従来のように二軸ジンバル自体
を基準軸回りに回転駆動することがなくなり、高精度な
ビーム領域の制御を実現したうえで、飛翔体11への取
付構造の簡略化が図れて、動作制御の信頼性の向上が図
れる。
【0044】また、これによれば、アンテナユニット1
2の第1乃至第3のアンテナ121、122、123の
各位相角及び傾斜角を、それぞれ可変設定して、通信負
荷の変動に対する対応運用や、故障時における冗長運用
への容易な対応が実現される等の運用の多様化の促進を
図ることができる。
【0045】また、上記実施の形態において、5組のア
ンテナユニット12に対応して少なくとも図15に示す
ように1本の冗長用アンテナ20を、互いに直交し、且
つ、交叉しない二軸回りに回転自在に設けたアンテナ支
持機構21を介して上記飛翔体11に搭載して冗長系を
形成する。
【0046】上記構成により、上記アンテナユニット1
2の第1乃至第3のアンテナ121、122、123の
いずれかが故障したような場合、例えば上記指令部(図
示せず)でアンテナ支持機構21を遠隔的に駆動制御し
て、冗長用アンテナ20を、アンテナユニット12に組
付け配置した第1乃至第3のアンテナ121、122、
123の中の故障したアンテナがサービスを行っていた
所望のサービス地域に指向させて、そのサービス地域へ
の継続した通信サービスを実行する。これにより、高品
質な通信サービスを継続して行うことができて、信頼性
の高い安定したサービスが実現される。
【0047】さらに、上記実施の形態では、アンテナユ
ニット12を、互いに直交する二軸回りに回転自在に支
持するアンテナ支持機構として互いに直交する二軸が交
差する構造の二軸ジンバル10を用いて構成した場合で
説明したが、これに限ることなく、例えば互いに直交す
る二軸が交叉しないように配置される、いわゆる二軸マ
ウント構造のものを用いて構成することも可能である。
【0048】また、上記実施の形態では、アンテナユニ
ット12の第1乃至第3のアンテナ121、122、1
23の基準軸に対する位相角及び傾斜角を調整自在に構
成した場合で説明したが、これに限ることなく、その
他、アンテナユニット12の第1乃至第3のアンテナ1
21、122、123の基準軸に対する位相角及び傾斜
角を固定配置するように構成することも可能である。こ
のアンテナユニット12の第1乃至第3のアンテナ12
1、122、123の位相角及び傾斜角を固定配置する
ように構成する場合には、上記図15の冗長用アンテナ
20を備えることにより、同様に運用の多様化と共に、
信頼性の高い安定した通信を実現することができる。
【0049】さらに、上記実施の形態では、アンテナユ
ニット12の第1乃至第3のアンテナ121、122、
123を同期プーリ161、同期ベルト167、駆動プ
ーリ168及び駆動ベルト169を用いたベルト同期機
構を用いて同期駆動するように構成した場合で説明した
が、これに限ることなく、その他、第1乃至第3のアン
テナ121、122、123を独立した駆動モータで同
期して回転駆動するように構成することも可能である。
【0050】また、上記実施の形態では、アンテナとし
て、第1乃至第3のアンテナ121、122、123の
3本を備えたアンテナユニット12を構成した場合で説
明したが、これに限ることなく、その他、図16及び図
17に示すように構成することも可能である。
【0051】図16のアンテナ構造は、4本のアンテナ
22を、基準軸に対して所定の傾斜角を有して配置し、
相互間を同期機構231を介して回転自在に組合せてア
ンテナユニット241を構成したものである。
【0052】また、図17のアンテナ構造は、6本のア
ンテナ22を、基準軸に対して所定の傾斜角を有して配
置し、相互間を同期機構232を介して回転自在に組み
合わせてアンテナユニット242を構成したものであ
る。
【0053】そして、これらのアンテナ構造において、
その半分のアンテナ22で送信側を形成し、他の半分の
アンテナ22で受信側を形成するように構成することも
可能である。
【0054】また、上記奇数本のアンテナ22を組合せ
配置したアンテナユニットを構成することも可能であ
る。この奇数本のアンテナ構造の場合には、送信側と受
信側とでは、アンテナ本数が異なることとなる。
【0055】よって、この発明は、上記実施の形態に限
ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さ
らに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれて
おり、開示される複数の構成要件における適宜な組合せ
により種々の発明が抽出され得る。
【0056】例えば実施形態に示される全構成要件から
幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようと
する課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述
べられている効果が得られる場合には、この構成要件が
削除された構成が発明として抽出され得る。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡易な構成で、信頼性の高い安定した通信を実現し
得、且つ、運用の多様化の促進を図り得るようにしたマ
ルチビームアンテナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るマルチビームア
ンテナ装置を背面側から見た状態を示した斜視図であ
る。
【図2】図1を先端側から見た状態を示した斜視図であ
る。
【図3】図1の第1乃至第3のアンテナの配置構成とビ
ーム領域の関係を示した図である。
【図4】図1の第1乃至第3のアンテナの位相角及び傾
斜角調整用の調整機構を取り出して示した斜視図であ
る。
【図5】図4の調整機構の要部を分解して示した分解斜
視図である。
【図6】図4の調整機構の位相角の調整動作を説明する
ために示した斜視図である。
【図7】図4の調整機構の位相角の調整動作を説明する
ために示した斜視図である。
【図8】図4の調整機構の傾斜角の調整動作を説明する
ために示した斜視図である。
【図9】図4の調整機構の傾斜角の調整動作を説明する
ために示した斜視図である。
【図10】図1の制御系の構成を示したブロック図であ
る。
【図11】図1の第1乃至第3のアンテナの傾斜角及び
位相角とビーム領域の関係を示した図である。
【図12】図1の第1乃至第3のアンテナの傾斜角及び
位相角とビーム領域の関係を示した図である。
【図13】図1をアンテナユニットを5組配置した構成
を背面側から見た状態を示した斜視図である。
【図14】図13のアンテナユニットを5組配置した構
成を先端側から見た状態を示した斜視図である。
【図15】この発明の他の実施の形態に係るマルチビー
ムアンテナ装置の要部を取り出して示した斜視図であ
る。
【図16】この発明の他の実施の形態に係るマルチビー
ムアンテナ装置の要部の構成を示した図である。
【図17】この発明の他の実施の形態に係るマルチビー
ムアンテナ装置の要部の構成を示した図である。
【図18】従来のマルチビームアンテナ装置を示した斜
視図である。
【符号の説明】
10 … 二軸ジンバル。 101 … フレーム部材。 11 … 飛翔体。 12 … アンテナユニット。 121〜123 … 第1乃至第3のアンテナ。 124 … 保持体。 125 … ジンバル機構。 13 … ジンバル駆動モータ。 14 … 送受信機。 151 … リンク部材。 152 … 自在継手。 153、154 … 第1及び第2の摺動部材。 155 … リンク。 156 … スリーブ。 157 … 螺旋溝。 158 … ベース部材。 159 … 軸。 161 … 同軸プーリ。 162 … ねじ孔。 163 … 調整螺子。 164 … リニア駆動部。 167 … 同期ベルト。 168 … 駆動プーリ。 169 … 駆動ベルト。 17 … 駆動制御部。 18 … 駆動モータ。 20 … アンテナ。 21 … アンテナ支持機構。 22 … アンテナ。 231、232 … 同期機構。 242、242 … アンテナユニット。 A、B、C … ビーム領域。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナを、取付構体の取付面と
    サービス地域を結ぶ基準軸に対して所定の傾斜角を有し
    て併設配置し、これら複数のアンテナをそれぞれ前記基
    準軸回りに独立して回転自在に配設したアンテナユニッ
    トと、 このアンテナユニットを、取付構体に対して互いに直交
    する二軸回りに回転自在に取付け配置するアンテナ支持
    機構と、 このアンテナ支持機構を駆動制御して前記アンテナユニ
    ットの指向方向を制御し、該アンテナユニットの複数の
    アンテナを前記基準軸回りに回転制御して各ビーム領域
    を可変設定するビーム領域設定手段とを具備することを
    特徴とするマルチビームアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記アンテナユニットの複数のアンテナ
    は、他のアンテナと所望の位相差を採って隣接するアン
    テナのビーム領域の一部と重なるように同期して前記基
    準軸回りに回転駆動されてビーム領域が可変設定される
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチビームアンテナ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナユニットは、前記基準軸に
    対して所定の傾斜角を有して配設される複数のアンテナ
    を備えた送信側アンテナ部、及び前記基準軸に対して所
    定の傾斜角を有して配設される複数のアンテナを備えた
    受信側アンテナ部が設けられることを特徴とする請求項
    1又は2記載のマルチビームアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記アンテナユニットの複数の
    アンテナの前記基準軸に対する位相角及び傾斜角を可変
    設定する調整機構を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか記載のマルチビームアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 さらに、少なくとも1個のアンテナを、
    取付構体の取付面に対して互いに直交する二軸回りに回
    転自在に取付け配置して、該アンテナを前記二軸回りに
    回転駆動してビーム領域を可変設定するアンテナ冗長手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    記載のマルチビームアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記取付構体は、飛翔体であり、前記ビ
    ーム領域設定手段は、前記飛翔体の位置・姿勢に基づい
    て前記アンテナ支持機構を駆動制御すると共に、前記複
    数のアンテナを基準軸回りに回転駆動して前記複数のア
    ンテナのビーム領域を所期状態に保持することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか記載のマルチビームアン
    テナ装置。
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