JP2002232230A - レンズアンテナ装置 - Google Patents

レンズアンテナ装置

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JP2002232230A
JP2002232230A JP2001025732A JP2001025732A JP2002232230A JP 2002232230 A JP2002232230 A JP 2002232230A JP 2001025732 A JP2001025732 A JP 2001025732A JP 2001025732 A JP2001025732 A JP 2001025732A JP 2002232230 A JP2002232230 A JP 2002232230A
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radiators
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ部分の小型軽量化により装置全体の小
型軽量化を実現し、かつレンズ部分の取り扱い、製作、
組立を容易にする。 【解決手段】 静止衛星からの電波は球体レンズを二分
した半球レンズ120の側方周面から入射される。半球
レンズ120は電波反射板110上に載置されているた
め、半球レンズ120で集束される電波は電波反射板1
10により半球レンズ120の断面で反射され、球体レ
ンズの場合とは面対称な経路をとる。そこで、放射器1
30を半球レンズ120の側方周面上に形成される電波
ビームの集束位置、すなわち焦点に配置することで、放
射器130にて静止衛星からの電波を受信することがで
き、逆に静止衛星へ電波を送信することも可能となる。
半球レンズが使用可能であるため、レンズ部分の小型化
が実現でき、その取り扱い、装置の製作、組立が容易と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信システム
の地上局に用いられ、電波ビームを集束させる球体レン
ズを利用したレンズアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電波ビームを集束可能な球体
レンズを利用して、球体レンズの下半球面上の所定位置
に放射器を配置し、球体レンズの中心方向に放射器の指
向性を合わせることで、所定方向に電波ビームを形成す
るレンズアンテナ装置の開発が進められている。この種
のアンテナ装置は、放射器の位置を球体レンズの下半球
面上で任意に移動させるだけで、天球上のどこにでも電
波ビームを指向させることができるので、パラボラアン
テナ装置等のように全体を回転駆動させる必要がなく、
駆動系の小型化が容易であるという利点を有する。
【0003】しかしながら、レンズアンテナ装置では、
球体レンズそのものが小型化の制約となっているため、
もはや全体の小型化が困難な状況にある。また、球体形
状のため、組立時の取り扱いが容易でないという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のレンズアンテナ装置では、球体レンズそのものの大
きさが装置小型化の制約となり、しかも球体形状のた
め、製作、組立時の取り扱いが容易でないという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、レンズ部分の小型軽量化により装置全体
の小型軽量化を実現でき、かつレンズ部分の取り扱い、
製作、組立が容易なレンズアンテナ装置を提供すること
を目的とする。
【0006】また、このレンズアンテナ装置において、
複数個の放射器を備える場合に、各放射器で複数個の通
信衛星を捕捉追尾するための効率的な運用を実現する放
射器位置決め制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るレンズアンテナ装置は、以下のよう
に構成される。
【0008】(1)電波ビームを集束する球体レンズを
二分してなる半球レンズと、この半球レンズが断面側で
載置され、天空側からの入射電波を反射する電波反射板
と、前記半球レンズの任意の電波集束点位置に配置さ
れ、電波ビームを形成するアンテナ素子を備える放射器
と、前記半球レンズのアジマス軸周りに前記放射器の位
置を調整して前記電波ビームの方位角を制御する方位角
調整手段と、前記半球レンズのエレベーション軸周りに
前記放射器の位置を調整して前記電波ビームの仰角を制
御する仰角調整手段とを具備する構成とする。
【0009】すなわち、本発明では、通信相手先が静止
衛星であることを想定し、半球レンズの側方周面から入
射される静止衛星からの電波を、半球レンズにより集束
しつつ、電波反射板により反射して、半球レンズの入射
側とは逆側の側方周面における焦点に配置した放射器に
より受信可能とし、逆に放射器からの電波ビームを静止
衛星に指向できるようにしている。このように半球レン
ズを使用しているため、従来の球体レンズに比して大き
さ、重量が半分で済むため、装置全体の小型軽量化を実
現することができる。
【0010】(2)(1)の構成において、前記電波反
射板は、反射効率を高めるため、前記半球レンズの二分
断面より径大の円盤形状であることが望ましい。
【0011】(3)(1)の構成において、前記電波ビ
ームが直線偏波であるときは、前記放射器の偏波軸を調
整する偏波軸調整手段を備えるものとする。これによ
り、偏波軸を容易に一致させることができ、特性向上を
実現できる。
【0012】(4)(1)の構成において、当該レンズ
アンテナ装置が移動体に搭載されるときは、前記方位角
調整手段及び仰角調整手段は、前記移動体の姿勢変化に
応じて前記放射器のアジマス軸周り、エレベーション軸
周りの位置を自動的に調整する。これにより、前記電波
ビームの指向方向を移動体の姿勢変化によらず一定に維
持させることが可能となる。
【0013】(5)(1)の構成において、具体的に
は、当該レンズアンテナ装置の設置位置に水平に配置さ
れる固定ベースと、この固定ベースにアジマス軸周りに
回転自在に搭載される回転ベースとを備え、前記回転ベ
ース上に前記半球レンズ、電波反射板、放射器及び仰角
調整手段を搭載し、前記固定ベースに対する回転ベース
のアジマス軸周りの回転を前記方位角調整手段として用
いる。
【0014】(6)(5)の構成において、前記仰角調
整手段は、前記半球レンズの中心点を通る、前記アジマ
ス軸に直交するエレベーション軸を支点とし、前記半球
レンズの周面に沿って平行に架設されるガイドレール
と、このガイドレールを前記エレベーション軸周りに回
転させる回転機構とを備え、前記放射器は、前記ガイド
レール上で任意の位置に自走する自走機構を備える構成
とする。
【0015】(7)(6)の構成において、前記放射器
を複数個備える場合には、前記複数個の放射器はいずれ
も前記仰角調整手段の同一ガイドレール上を自走するよ
うにする。
【0016】(8)(7)の構成において、前記複数個
の放射器は、いずれも未使用時に、使用中の放射器のブ
ロッキングにならない位置、例えば使用中放射器の隣接
する位置に退避することが望ましい。
【0017】(9)(5)の構成において、前記仰角調
整手段は、前記回転ベースから前記半球レンズの周面に
沿って平行に延びる支持板と、前記放射器を前記支持板
に沿ってスライド自在に保持する放射器保持手段とを備
える構成としてもよい。
【0018】(10)(5)の構成において、さらに、
前記回転ベース上の搭載機器を覆うレドームを備えるこ
とが望ましい。
【0019】(11)(5)の構成において、さらに、
前記回転ベース上の搭載機器を覆うレドームを備える場
合に、当該レドームを前記回転ベースに対してアジマス
軸周りに回転自在に取り付けるようにし、前記仰角調整
手段は、前記回転ベースから前記半球レンズの天頂に向
けて、当該半球レンズの周面に沿って平行に延びる支持
板と、前記放射器を前記支持板に沿ってスライド自在に
保持する放射器保持手段と、前記レドームの回転ベース
に対するアジマス軸周りの回転を前記放射器の前記支持
板上のスライドに変換する放射器可動手段とを備える構
成とする。
【0020】この構成によれば、レドームの回転ベース
に対するアジマス軸周りの回転を放射器のエレベーショ
ン軸周りの移動に変換することができ、レドームを取り
外さなくても放射器の位置調整が可能となる。
【0021】(12)(11)の構成において、具体的
には、前記放射器可動手段は、前記放射器の電波放射面
とは逆側の面に取り付けられ、前記レドームの内面近傍
に延接されるガイドピンと、前記レドームの内面に設け
られ、前記ガイドピンと係合して、当該レドームの回転
に伴って前記ガイドピンを前記支持板に沿ってスライド
させるガイドレールとを備える構成とする。
【0022】(13)(6)の構成において、さらに、
前記回転ベースの前記アジマス軸周りの回転と、前記ガ
イドレールの前記エレベーション軸周りの回転と、前記
ガイドレール上の放射器の自走を制御する制御装置を備
えるものとする。これにより各可動部の自動制御が可能
となる。
【0023】(14)(5)の構成において、前記固定
ベース側と回転ベース側の電気的接続にロータリージョ
イントを用いる。これにより、回転ベースにおける回転
の自由度を向上させることができる。
【0024】本発明に係るレンズアンテナ装置の放射器
位置決め制御方法は、以下のような特徴を有する。
【0025】(15)設置位置に水平に配置される固定
ベースと、この固定ベースにアジマス軸周りに回転自在
に搭載される回転ベースと、この回転ベース上に設けら
れ、電波ビームを集束する球体レンズを二分してなる半
球レンズ、この半球レンズが断面側で載置され、天空側
からの入射電波を反射する電波反射板、前記半球レンズ
の中心点を通る、前記アジマス軸に直交するエレベーシ
ョン軸を支点とし、前記半球レンズの周面に沿って平行
に架設されるガイドレール、このガイドレールを前記エ
レベーション軸周りに回転させる回転機構、及び前記ガ
イドレール上で任意の位置に自走する自走機構を備える
複数個の放射器と、前記回転ベースの前記アジマス軸周
りの回転と、前記ガイドレールの前記エレベーション軸
周りの回転と、前記ガイドレール上の複数個の放射器の
自走を制御する制御装置とを備えるレンズアンテナ装置
に用いられ、前記複数の放射器のうちの第1及び第2の
放射器が天空上に存在する2つの通信相手先の衛星の位
置にそれぞれ対応するように前記第1及び第2の放射器
を位置決め制御する制御方法であって、前記2つの衛星
の位置を入力するステップと、入力された2つの衛星の
位置から前記半球レンズの中心を通って前記電波反射板
で反射して延びる各軸線上に前記第1及び第2の放射器
それぞれを配置すべく、前記第1及び第2の放射器の配
置されるべき2つの位置を演算するステップと、前記第
1及び第2の放射器が配置されるべき2つの位置と前記
半球レンズの中心とを含む第1仮想平面と、前記半球レ
ンズの中心を通り前記アジマス軸と直交する第2仮想平
面との交線上に前記アジマス軸が配置されるように前記
回転ベースを回転させるステップと、前記ガイドレール
を前記エレベーション軸周りに回転させると共に、該ガ
イドレールに沿って前記第1及び第2の放射器を移動さ
せ、該第1及び第2の放射器をそれらの配置されるべき
位置に配置するステップとを備えたことを特徴とする。
【0026】上記の制御方法によれば、2つの送受信モ
ジュールを2つの衛星の位置にそれぞれ対応する位置
に、それらの移動に干渉が生じることなく移動させるこ
とができる。
【0027】(16)好ましくは、(15)の方法にお
いて、さらに、前記2つの衛星のうち一方の衛星の位置
変化後の位置を探索する第1探索ステップと、この第1
探索ステップで探索された一方の衛星の位置変化後の位
置と第1探索ステップによる位置探索前の他方の衛星の
位置とから前記半球レンズの中心を通って前記電波反射
板で反射して延びる各軸線上に2つの放射器の各々を配
置すべく、前記第1及び第2の放射器が配置されるべき
これら2つの位置を演算するステップと、前記第1及び
第2の放射器の配置されるべき2つの位置と前記半球レ
ンズの中心とを含む第1仮想平面と、第1回転軸と直交
する第2仮想平面との交線上にエレベーション軸が配置
されるよう前記回転ベースを回転させるステップと、前
記ガイドレールをエレベーション軸周りに回転させると
共に、該ガイドレールに沿って第1及び第2の放射器を
移動させて第1及び第2の放射器をそれらの配置される
べき位置に配置するステップと、2つの衛星のうち他方
の衛星の位置変化後の位置を探索する第2探索ステップ
と、この第2探索ステップで探索された他方の衛星の位
置変化後の位置と第1探索ステップによる位置探索後の
一方の衛星の位置とから前記半球レンズの中心を通って
前記電波反射板で反射して延びる各軸線上に2つの放射
器の各々を配置すべく、第1及び第2の放射器が次に配
置されるべきこれらの2つの位置を演算するステップ
と、前記第1及び第2の放射器の次に配置されるべき2
つの位置と前記半球レンズの中心とを含む第1仮想平面
と、アジマス軸と直交する第2仮想平面との交線上にエ
レベーション軸が配置されるよう前記回転ベースを回転
させるステップと、前記ガイドレールをエレベーション
軸周りに回転させると共に、該ガイドレールに沿って第
1及び第2の放射器を移動させて第1及び第2の放射器
をそれらの配置されるべき位置に配置するステップとを
備えるものとする。
【0028】(17)あるいは(15)の方法におい
て、さらに、2つの衛星の位置変化後の各々に位置を探
索する複合探索ステップと、この複合探索ステップで探
索された双方の衛星の位置変化後の位置から前記半球レ
ンズの中心を通って前記電波反射板で反射して延びる各
軸線上に2つの放射器の各々を配置すべく、第1及び第
2の放射器が配置されるべきこれら2つの位置を演算す
るステップと、前記第1及び第2の放射器の配置される
べき2つの位置と前記半球レンズの中心とを含む第1仮
想平面と、前記アジマス軸と直交する第2仮想平面との
交線上にエレベーション軸が配置されるよう前記回転ベ
ースを回転させるステップと、前記ガイドレールをエレ
ベーション軸周りに回転させると共に、該ガイドレール
に沿って第1及び第2の放射器を移動させて2つの放射
器をそれらの配置されるべき位置に配置するステップと
を備えるものとする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施形態によるレンズ
アンテナ装置100の基本構造を示す構成概略図であ
る。ここでは、静止軌道上にある通信衛星(図示せず。
以下、静止衛星と称する。)との間で通信を行う日本の
地上局に設けられる場合を想定する。
【0031】図1に示すレンズアンテナ装置100は、
平面状の電波反射板110上に球体レンズを二分した半
球レンズ120を載置し、この半球レンズ120の側方
周面上に放射器130を配置した構成となっている。
【0032】ここで、電波反射板110は、理想的には
無限大に広がる平面であることが望ましいが、実際には
アンテナ特性(利得、サイドローブ等)の許容範囲から
その大きさを決定する。
【0033】また、球体レンズは、球状誘電体レンズと
も呼ばれ、同心の球面に誘電体が積層されて構成され、
これを通過する略平行な電波を一点に集束させることが
できる。一般に、積層される誘電体の各誘電率は、外側
にいくほど低くなっている。本実施形態で用いる半球レ
ンズ120は、この球体レンズをその球中心を通る面で
二分したもので、その断面下に電波反射板110が配置
されるため、実質的に球体レンズとして取り扱うことが
できる。
【0034】すなわち、上記構成によるレンズアンテナ
装置100では、静止衛星からの電波は半球レンズ12
0の側方周面から入射される。このとき、球体レンズな
らば、電波は図中点線で示すような経路で集束するが、
本実施形態では、球体レンズを二分した半球レンズ12
0を使用し、電波反射板110上に載置しているため、
半球レンズ120で集束される電波は電波反射板110
により半球レンズ120の断面で反射される。よって、
半球レンズ120の入射電波は、図中実線で示すよう
に、球体レンズの場合とは面対称な経路をとる。そこ
で、放射器130を半球レンズ120の側方周面上に形
成される電波ビームの集束位置、すなわち焦点に配置す
る。これにより、放射器130にて、静止衛星からの電
波を受信することができ、逆に静止衛星へ電波を送信す
ることも可能となる。
【0035】実際に使用する場合には、当該レンズアン
テナ装置100を略水平面上に設置し、通信相手先とな
る静止衛星の方位及び仰角に合わせて放射器130を配
置させることになる。
【0036】尚、上記の説明では、日本の地上局に設け
られる場合を想定したが、勿論、他の地域でも使用可能
である。但し、例えば赤道近くで使用すると、半球レン
ズ120における電波入射角と出射角が鋭角となり、放
射器130がブロッキングの対象となってしまう。しか
しながら、この場合には、当該レンズアンテナ装置10
0を水平面から適度に傾けることで、放射器130をブ
ロッキングの範囲から外すことができる。
【0037】また、上記実施形態では、放射器が1個の
場合について説明したが、放射器を複数個備えるように
すれば、方位角の異なる複数の静止衛星と通信すること
も可能である。このとき、未使用の放射器については、
使用中の放射器のブロッキングにならない位置、例えば
使用中の放射器に隣接する位置に配置しておくことが望
ましい。
【0038】また、本実施形態のレンズアンテナ装置1
00は、その構造上、球体レンズを使用していた従来装
置に比して、高さの縮小、軽量化を飛躍的に実現するこ
とが可能である。このことは、上記レンズアンテナ装置
100を自動車、航空機、船舶といった移動体に搭載す
るときに大きな利点となる。この場合、放射器130を
半球レンズ120の周面に沿って移動可能とし、放射器
130による電波ビームを静止衛星に向けた後、移動体
の3軸方向の動きに合わせて放射器130の位置を制御
することで、静止衛星を追尾して通信状態を維持するこ
とができる。さらに、放射器130が持つアンテナ素子
部を可動とし、移動体の振動に追従可能として、通信品
質を安定に維持するようにしてもよい。
【0039】上記構成によれば、半球レンズを使用して
いるため、従来の球体レンズに比して大きさ、重量が半
分で済むため、装置全体の小型軽量化を実現することが
できる。
【0040】以下、具体的な実施例をあげて説明する。
【0041】(第1の実施例)図2乃至図4は、本発明
に係る第1の実施例として、2つの静止衛星と通信可能
とする車載用に適したレンズアンテナ装置の構造を示す
もので、図2は一部断面を示す外観斜視図、図3及び図
4はそれぞれ内部構造を示す断面斜視図とそのA−A線
断面図である。
【0042】本実施例のレンズアンテナ装置200は、
移動体の水平面に固定される略円形の固定ベース210
と、この固定ベース210上にAZ(アジマス)軸周り
に回転自在に取り付けられた略円形の回転ベース220
と、この回転ベース220上に固定され、回転ベース2
20と略同径の円盤状電波反射板230と、AZ軸上に
中心がくるようにして電波反射板230上に固定される
半球レンズ240とを備えている。ここで、電波反射板
230の径は半球レンズ240の径よりも十分大きいも
のとする。
【0043】固定ベース210のAZ軸部分にはロータ
リージョイント(R/J)の軸受け部211が設けら
れ、その周囲には周面上部にベアリング機構212が設
けられたハブ213が形成され、さらに半球レンズ24
0より径大な位置にリング状の溝部214が形成されて
いる。尚、詳細は図示しないが、溝部214の外側の壁
面にはラックが切られている。
【0044】回転ベース220の下部において、AZ軸
部分には固定ベース210側の軸受け部211と対とな
ってロータリージョイントを形成する軸受け部221が
設けられ、その周囲には固定ベース210側のハブ21
3の外周面と対向し、ベアリング機構212と接触して
回転ベース220を回転自在に支持するハブ222が形
成され、さらに半球レンズ240と略同径のリム223
が形成されている。ハブ222とリム223との間に
は、補強のため、複数本のスポーク224が渡されてい
る。リム223の外周面下部において、複数箇所に固定
ベース210に当接してがたつきを防止するAZローラ
225が装着されている。
【0045】上記リム223の外周面には、AZ軸に対
して対称となる位置に、外方向に突出され、半球レンズ
240の中心点を通りAZ軸に直交する延直線上に対向
配置される一対のEL(エレベーション)軸回転シャフ
ト251、252を回転自在に支持する一対の支持具2
26、227が固定される。一方の支持具226にはE
L軸駆動機構260が設けられ、他方の支持具227に
はAZ軸駆動機構270が設けられる。一対のEL軸回
転シャフト251、252には、半球レンズ240と同
一中心点を持つ半円弧状のガイドレール280が固定さ
れ、回転シャフト251を回転駆動することで、ガイド
レール280が半球レンズ240の周面に沿って移動可
能となされている。
【0046】上記EL軸駆動機構260は、支持具22
6に駆動モータ261をその回転軸がシャフト251と
平行となるようにして固定し、その回転軸にプーリ26
2を装着し、一方、EL軸回転シャフト251の端部に
モータ側のプーリ262より径大のプーリ263を装着
し、プーリ262、263間をベルト264で連結し
て、駆動モータ261の回転がEL軸回転シャフト25
1に伝達される構造となっている。すなわち、駆動モー
タ261を正逆方向に回転させることにより、EL軸回
転シャフト251を通じてガイドレール280がEL軸
周りに回動するようになっている。
【0047】また、上記AZ軸駆動機構270は、支持
具227に駆動モータ271をその回転軸が下向きとな
るようにして固定し、その回転軸にピニオンギヤ272
を装着し、このピニオンギヤ272を固定ベース210
側の溝部214のラックに噛み合わせ、駆動モータ27
1を正逆方向に回転させることにより、回転ベース22
0全体がAZ軸周りに正逆方向に回転する構造となって
いる。
【0048】上記ガイドレール280には、第1及び第
2の放射器290、300が設けられる。各放射器29
0、300は、詳細は後述するが、ガイドレール280
に沿って自走するための自走駆動機構を備えている。こ
こで、各放射器290、300の電波放射面は、ガイド
レール280上の各位置で、半球レンズ240の焦点に
位置するように設定される。
【0049】上記固定ベース210上の空き空間には電
源装置310、駆動制御/信号処理装置320が設けら
れ、上記回転ベース220の空き空間には放射器29
0、300の給電、送受信信号の周波数変換を行うアッ
プ/ダウン(U/D)コンバータ330が設けられてい
る。アップ/ダウン(U/D)コンバータ330と各放
射器290、300とは、図示しないカールコードにて
接続されている。固定ベース210と回転ベース220
との間の電気的接続は、ロータリージョイント(21
1、221)を通じて行われる。これにより、回転ベー
ス220のAZ軸周りの回転に影響されることなく、放
射器290、300への電源供給、その送受信信号の入
出力、AZ軸回転、EL軸回動、放射器自走のための駆
動制御信号/モニタ信号等の送受を行うことができる。
【0050】さらに、半球レンズ240及びガイドレー
ル280が移動し得る領域を覆うように、キャップ型カ
バー部材(以下、レドーム)340が固定ベース210
に接合されている。これにより、前述の全ての構成要素
が外界に対して密閉されている。レドーム340は、電
波透過性を有するとともに熱電動率の低い材質、例えば
樹脂によって構成され、一方、固定ベース210は金属
などの熱伝導率の高い材質によって構成されている。
【0051】次に、図5及び図6を用いて、ガイドレー
ル280と放射器290、300との関係の詳細につい
て説明する。図5(a)、(b)は、半球レンズ240
の中心側から見たガイドレール280の図であり、図6
はガイドレール280と放射器290の断面側面図であ
る。
【0052】図5及び図6に示すように、ガイドレール
280は、円弧状のアーム板281と、アーム板281
の両側部に設けられた一対の筒状レール282と、アー
ム板281の内面上に敷かれたラックギアレール283
とを有している。
【0053】放射器290は、特に図6に示すように、
電波ビームの送受信を担うアンテナ素子291と、電波
ビームの処理を担う電子回路基板292と、電子回路基
板292を収納する本体部293とを有している。電子
回路基板292はカールコードを介してU/Dコンバー
タ330に接続されている。
【0054】本体部293のアーム板281側には、図
5及び図6に示すように、一対の筒状レール282に当
接して摺動する3個のV字ベアリング294と、ラック
ギアレール283と噛み合う案内歯車295と、案内歯
車295を駆動する案内モータ296とが設けられてい
る。案内モータ296は、電子回路基板292、カール
コード、U/Dコンバータ330を介して駆動制御/信
号処理装置320に接続されている。
【0055】放射器300は、放射器290と同構成で
あり、アンテナ素子301、電子回路基板302、本体
部303、3個のV字ベアリング304、案内歯車30
5と、案内モータ306を有する。
【0056】その他、駆動制御/信号処理装置320
は、図示しないホスト装置に接続され、通信先の静止衛
星の位置に関する情報が入力されるようになっている。
【0057】次に、上記構成によるレンズアンテナ装置
の作用について図7及び図8を用いて説明する。図7は
放射器290、300の位置決め制御の概略を示す斜視
図であり、図8は放射器290、300の位置決め制御
の概略を示すフロー図である。尚、図7では、説明を簡
単にするため、電波反射板230により半球レンズ24
0が球体レンズとして機能しているものとして、図面上
の反射経路を省略する。
【0058】まず、選択された通信可能な2つの静止衛
星ST1、ST2の大まかな位置s1、s2が、ホスト
装置から駆動制御/信号処理装置320に入力される
(STEP11)。
【0059】駆動制御/信号処理装置320は、図7に
示すように、入力された2つの衛星の位置s1、s2か
ら半球レンズ240の中心を通って電波反射板230で
反射して延びる各軸線a1、a2上に2つの放射器29
0、300の各々を配置するために、放射器290、3
00(より詳細には、それらのアンテナ素子291、3
01)の配置されるべき2つの位置P1、P2を演算す
る(STEP12)。
【0060】次に、駆動制御/信号処理装置320は、
放射器290、300の配置されるべき2つの位置P
1、P2と半球レンズ240の中心Oとを含む第1仮想
平面Sと、半球レンズ240の中心Oを通り回転ベース
6のAZ軸と直交する第2仮想平面Hとの交線上にEL
軸が配置されるよう、方位角調整用のモータ271を駆
動して回転ベース220を回転させる(STEP1
3)。
【0061】回転ベース220の回転に続いて、あるい
は回転ベース220の回転と同時に、駆動制御/信号処
理装置320は仰角調整用のモータ261を駆動させ、
ガイドレール280をEL軸周りに回転させて、ガイド
レール280を位置P1、P2に重ね合わせる(STE
P14)。
【0062】仰角調整用のモータ261の駆動に続い
て、あるいはモータ261の駆動と同時に、駆動制御/
信号処理装置320は放射器290、300の各案内モ
ータ296、306を駆動させ、放射器290、300
をガイドレール280に沿って位置P1、P2に移動さ
せる(STEP15)。これにより、放射器290、3
00の初期位置決めが達成される。
【0063】2つの静止衛星ST1、ST2の方位角、
仰角は、被搭載移動体の位置、移動方向、傾きによって
変化する。本実施例によるレンズアンテナ装置200
は、このように比較的高速に位置を変える衛星ST1、
ST2を、以下のように追尾する。
【0064】初期位置決めが達成された後、2つの衛星
ST1、ST2のうち一方の衛星、例えば衛星ST1の
より正確な位置(位置変化後の位置の意味を含む)が探
索される(第1探索工程:STEP21)。衛星ST1
の位置の探索は、例えば以下のように行われ得る。
【0065】まず、仰角調整用の駆動モータ261を双
方向に微小量回転させてガイドレール280をEL軸周
りに微小に双方向に回転させると共に、ガイドレール2
80上で衛星ST1に対応して位置決めされている放射
器290の案内モータ296を双方向に微小量駆動し
て、放射器290をガイドレール280に沿って双方向
に微小距離移動させる。これにより、放射器290は2
次元の微小球面内を移動する。
【0066】この微小球面内の移動の間に、衛星ST1
と放射器290との通信状態がより良好である地点Q1
を探索する。通信状態の良否は、受信信号の強度などを
監視することで判断することができる。地点Q1は、衛
星ST1のより正確な位置から半球レンズ230の中心
Oを通り反射して延びる軸線上の位置に対応していると
考えることができる。すなわち、地点Q1の探索によ
り、衛星ST1のより正確な位置を知ることができる。
【0067】次に、第1探索工程で探索された一方の衛
星ST1の位置と第1探索工程による位置変化探索の前
に求めた他方の衛星ST2の位置とから半球レンズ23
0の中心Oを通り反射して延びる各軸線上の位置が演算
される。この場合、2つの位置Q1、P2が確認される
(STEP22)。
【0068】そして、放射器290、300が次に配置
されるべき2つの位置Q1、P2と半球レンズ230の
中心Oとを含む新たな第1仮想平面Sと、第2仮想平面
Hとの交線上にEL軸が配置されるよう、方位調整用の
駆動モータ271が駆動されて回転ベース220が回転
される(STEP23)。
【0069】回転ベース220の回転に続いて、あるい
は回転ベース220の回転と同時に、駆動制御/信号処
理装置320は仰角調整用の駆動モータ261を駆動さ
せ、ガイドレール280をEL軸周りに回転させて位置
Q1、P2に重ね合わせる(STEP24)。
【0070】仰角調整用の駆動モータ261の駆動に続
いて、あるいは当該モータ261の駆動と同時に、駆動
制御/信号処理装置320は放射器290、300の各
案内モータ296、306を駆動させ、放射器290、
300をガイドレール280に沿って位置Q1、P2に
移動させる(STEP25)。これにより、放射器30
0の位置P2を保存しつつ、放射器290の追尾位置決
めが達成される。このような制御形態は非干渉制御と呼
ばれるものである。
【0071】送受信モジュール290の追尾位置決めが
達成された後、2つの衛星ST1、ST2のうち、他方
の衛星ST2のその時点のより正確な位置(位置変化後
の位置の意味を含む)を探索する(第2探索工程:ST
EP31)。衛星ST2の位置の探索は、衛星ST1の
位置の探索と同様に行われ得る。
【0072】第2探索工程で探索された衛星ST2の位
置と第2探索工程による位置探索前(第1探索工程によ
る位置探索後)の衛星ST1の位置とから半球レンズ2
30の中心Oを通り反射して延びる各軸線上の位置を演
算する。この場合、2つの位置Q1、Q2を確認する
(STEP32)。
【0073】そして、方位角調整用の駆動モータ271
を駆動して、放射器290、300が次に配置されるべ
き2つの位置Q1、Q2と半球レンズ230の中心Oと
を含む新たな第1仮想平面Sと、第2仮想平面Hとの交
線上にEL軸が配置されるよう、回転ベース220を回
転させる(STEP33)。
【0074】回転ベース220の回転に続いて、あるい
は回転ベース220の回転と同時に、駆動制御/信号処
理装置320は仰角調整用の駆動モータ261を駆動さ
せ、ガイドレール280をEL軸周りに回転させて、ガ
イドレール280を位置Q1、Q2に重ね合わせる(S
TEP34)。
【0075】仰角調整用の駆動モータ261の駆動に続
いて、あるいは当該モータ261の駆動と同時に、駆動
制御/信号処理装置320は放射器290、300の各
案内モータ296、306を駆動させ、放射器290、
300をガイドレール280に沿って位置Q1、Q2に
移動させる(STEP35)。これにより、放射器29
0の位置Q1を保存しつつ、すなわち、非干渉的に放射
器300の追尾位置決めが達成される。
【0076】以後、放射器290、300の追尾位置決
めを交互に連続に行っていくことで、2つの衛星ST
1、ST2をほぼ連続的に追尾していくことが可能であ
る。
【0077】ここで、2つの衛星ST1、ST2は静止
衛星であるため、両者の位置関係は変化しない。このた
め、放射器290、300の位置関係も変化せず、ガイ
ドレール280上でほぼ固定される。
【0078】尚、各放射器290、300の本体部29
3、303が近接したとき、アンテナ素子291、30
1が隣接するようにしておけば、2つの衛星ST1、S
T2が近接している場合にも対応可能となる。
【0079】また、3つ目の放射器が、ガイドレール2
80に沿って移動可能に設けられることが好ましい。こ
の場合、3つの放射器のうちの任意の2つを衛星ST
1、ST2に対応させることができるため、追尾位置決
めをより効率良く行うことができる。さらに、3つ目の
放射器を予め備えていることは、いずれか1つの放射器
に故障が生じた場合でも、2つの衛星ST1、ST2を
追尾する機能を直ちには失わないという効果もある。
【0080】このように位置決めされる放射器290、
300から電波が放射されると、放射電波は半球レンズ
230の層状誘電体を順次通過し、電波反射板230で
反射することにより、進行方向をほぼ平行に変換され
て、平行電波として衛星ST1、ST2に送信される。
一方、衛星ST1、ST2から平行に入射された電波
は、半球レンズ230を通過し電波反射板230で反射
することでその焦点位置に配置された放射器290、3
00に向けて集束され、放射器290、300によって
効率よく受信される。
【0081】以上のように、本実施例によるレンズアン
テナ装置は、1つの半球レンズ230に対向して2つの
放射器290、300が配置され、互いにその移動が干
渉しないようになされているため、2つの衛星ST1、
ST2を同時に追尾することができると共に、小スペー
スに配置することが可能であるという特徴を有するもの
である。
【0082】また、本実施例によれば、ガイドレール2
80に2つの放射器290、300を設けているため、
2つの放射器290、300の互いの移動に干渉が生じ
ることを防止することができる。
【0083】さらに本実施例によれば、2つの衛星ST
1、ST2が接近している場合でも、2つのアンテナ素
子291、301を隣接させることができるため、2つ
の衛星ST1、ST2を常に追尾することができる。
【0084】なお、本実施例では、衛星ST1の移動を
探索して、放射器300の位置を変えないように衛星S
T1の移動に合わせて放射器290を移動することと、
衛星ST2の移動を検索して、放射器290の位置を変
えないように衛星ST2の移動に合わせて放射器300
を移動することとを交互に行っているが、一度の探索動
作で衛星ST1及びST2の移動を探索し、送受信モジ
ュール290、300を複合的に一動作で新たな目標位
置に調整する制御方法も採用され得る。
【0085】また、衛星ST1及びST2の探索によっ
て放射器290、300の位置にフィードバック制御を
かける制御方法に限らず、例えば他のセンサにより被搭
載移動体の3軸方向の変化を検出してホスト装置に入力
し、ホスト装置から駆動制御/信号処理装置320に与
えて、その情報に基づくオープン制御によって放射器2
90、300の位置を制御することも可能である。この
オープン制御についても、放射器290及び300の位
置決めを交互に行う態様と、複合的に一動作で行う態様
とがある。
【0086】(第2の実施例)図9及び図10は、本発
明に係る第2の実施例として、任意の箇所に設置して1
つの静止衛星との間で通信を行えるようにした可搬型に
適したレンズアンテナ装置の構造を示すもので、図9は
一部分解した外観斜視図、図10は図9のB−B線断面
図である。
【0087】本実施例のレンズアンテナ装置400は、
略円形の固定ベース410と、この固定ベース410上
にAZ軸周りに回転自在に取り付けられた略円形の回転
ベース420と、この回転ベース420上に固定され、
回転ベース420よりやや小径の円盤状電波反射板43
0と、AZ軸上に中心がくるようにして電波反射板43
0上に固定される半球レンズ440とを備えている。こ
こで、電波反射板430の径は半球レンズ440の径よ
りも十分大きいものとする。尚、固定ベース410に対
する回転ベース420の回転機構については、周知の技
術で実現可能であるので、ここではその説明を省略す
る。
【0088】上記固定ベース410は、下部の3箇所に
三脚として機能とする高さ調整器413を備える。ま
た、回転ベース420は、適当な位置に方位磁石421
及び水準器422を備え、さらに、詳細は図示しない
が、回転ベース420の回転をロックするAZ軸回転ロ
ック機構424を備える。また、取り扱う電波が直線偏
波の場合には、後述する放射器450の送受信電波の偏
波角度(POL)を調整するためのPOL調整ダイヤル
機構425が設けられる。また、必要に応じて可搬用の
取っ手426が装着される。さらに、回転ベース420
の周面所定箇所には、EL軸調整用目盛り427が刻ま
れる。
【0089】上記回転ベース420には、上面部の所定
位置に、半球レンズ440の周面に沿って湾曲したEL
サポート板428が一体形成される。このELサポート
板428には、図に示すように、長手方向にスリット4
29が形成されており、ここに放射器450がスライド
自在に装着される。
【0090】放射器450は、ELサポート板428よ
り内側で、半球レンズ440の焦点位置にアンテナ素子
451が位置するようになっており、上記スリット42
9に対するスライド機構部452の後部にはPOL調整
部453を備えている。さらに、POL調整部453の
背面にはEL軸調整用ピン454が固定されている。上
記POL調整部453は、POL伝達フレキシブルケー
ブル455により、上記POL調整ダイヤル機構425
を介して外部の送受信装置と接続され、POL調整ダイ
ヤル機構425のダイヤルを回すことにより、偏波軸を
任意の角度に調整可能とする。
【0091】上記回転ベース420の上部には、半球レ
ンズ440及び放射器450の可動部全体を覆うレドー
ム460が一定範囲で回動自在に装着される。この回動
機構については、周知の技術を利用できるので、その説
明を省略する。
【0092】上記レドーム460の内面において、上記
放射器450の後部に設けられたEL軸調整用ピン45
4に対向する位置に、斜めにピン454を案内する一対
のガイドレール461が設けられ、このガイドレール4
61内にEL軸調整用ピン454の先端部が挿入される
ようになっている。すなわち、回転ベース420に対し
てレドーム460を回動させることで、ピン454がガ
イドレール461に沿って移動する。このとき、放射器
450の移動はスリット422の形成方向に規制されて
いる。このため、レドーム460の回動に伴って放射器
450がEL軸方向に回動することになる。
【0093】また、上記レドーム460の回転ベース4
20との接合部には、EL軸調整のための回動を止めて
おくEL軸回転ロック機構462が設けられている。
【0094】すなわち、上記構成によるレンズアンテナ
装置では、通信相手先の静止衛星(設置位置での衛星方
位角、仰角が既知であるものとする)を捕捉する場合、
まず水準器422を見ながら各高さ調整器423を調整
して固定ベース410及び回転ベース420を水平にす
る。次に、方位磁石421を見ながら回転ベース420
の基準線を目的の静止衛星の方位角に概略合わせ、AZ
軸回転ロック機構424により回転ベース420の回転
をロックする。
【0095】続いて、回転ベース420に対してレドー
ム460を回動させ、レドーム460の縁に設けた基準
線を回転ベース420の周面部に設けたEL軸調整用目
盛り427の衛星仰角値に合わせて、EL軸回転ロック
機構462によりその回動をロックする。このレドーム
460の回動により放射器450がELサポート板42
8のスリット429に沿ってスライドし、EL軸調整用
目盛り427に合致した衛星仰角(実際には反射角)に
合わせられる。次に、POL調整ダイヤル機構425の
ダイヤルを回して、放射器450の偏波軸を衛星通信波
の偏波軸に合わせる。最終的には、放射器450の受信
信号をモニタし、その利得が最大になるように、方位
角、仰角、偏波軸を調整する。
【0096】以上のように、本実施例のレンズアンテナ
装置は、可搬が容易な形状であり、手調整ではあるが、
適当な位置に設置して簡単に衛星方向に電波ビームを向
けることができる。また、衛星波が直線偏波の場合で
も、簡単に偏波軸を合わせることが可能である。
【0097】尚、上記実施例では、各回転軸、偏波軸の
調整を手調整で行うものとしたが、適宜駆動装置を設け
て自動調整を行えるようにしてもよい。
【0098】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はない。例えば、電波反射板に面修正をかけることで、
電波ビームのアンテナパターンを改善することも可能で
ある。また、半球レンズは、完全な球体を二分したもの
ではなく、扁平な球体を二分したものであっても、電波
ビームの焦点が定まり、利得が十分得られるものなら
ば、対応可能である。この場合、半球レンズの高さを低
く抑えられれば、レドームの高さも制限することがで
き、全体の小型化に応じることができる。その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0099】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、レン
ズ部分の小型軽量化により装置全体の小型軽量化を実現
でき、かつレンズ部分の取り扱い、製作、組立が容易な
レンズアンテナ装置を提供することができ、このレンズ
アンテナ装置において、複数個の放射器を備える場合
に、各放射器で複数個の通信衛星を捕捉追尾するための
効率的な運用を実現する放射器位置決め制御方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるレンズアンテナ装
置の基本構造を示す構成概略図。
【図2】 本発明に係る第1の実施例として、2つの静
止衛星と通信可能とする車載用に適したレンズアンテナ
装置の構造を示す外観斜視図。
【図3】 第1の実施例の内部構造を示す断面斜視図。
【図4】 図3のA−A線断面図。
【図5】 第1の実施例において、半球レンズの中心側
から見たガイドレールと放射器の構成を示す平面図。
【図6】 第1の実施例において、ガイドレールと放射
器の構造を示す断面側面図。
【図7】 第1の実施例において、放射器の位置決め制
御の概略を示す斜視図。
【図8】 第1の実施例において、放射器の位置決め制
御の概略を示すフロー図。
【図9】 本発明に係る第2の実施例として、任意の箇
所に設置して1つの静止衛星との間で通信を行えるよう
にした可搬型に適したレンズアンテナ装置の構造を示す
外観斜視図。
【図10】 図9のB−B線断面図。
【符号の説明】
100…レンズアンテナ装置 110…電波反射板 120…半球レンズ 130…放射器 200…レンズアンテナ装置 210…固定ベース 211…R/J軸受け部 212…ベアリング機構 213…ハブ 214…溝部 220…回転ベース 221…R/J軸受け部 222…ハブ 223…リム 224…スポーク 225…AZローラ 226、227…EL軸回転シャフト支持具 230…電波反射板 240…半球レンズ 251、252…EL軸回転シャフト 260…EL軸駆動機構 261…EL軸駆動モータ 262、263…プーリ 264…ベルト 270…AZ軸駆動機構 271…AZ軸駆動モータ 272…ピニオンギヤ 280…ガイドレール 281…円弧状アーム板 282…筒状レール 283…ラックギアレール 290…放射器 291…アンテナ素子 292…電子回路基板 293…本体部 294…V字ベアリング 295…案内歯車 296…案内モータ 300…放射器 301…アンテナ素子 302…電子回路基板 303…本体部 304…V字ベアリング 305…案内歯車 306…案内モータ 310…電源装置 320…駆動制御/信号処理装置 330…アップ/ダウンコンバータ 340…レドーム 400…レンズアンテナ装置 410…固定ベース 413…高さ調整器 420…回転ベース 421…方位磁石 422…水準器 424…AZ軸回転ロック機構 425…POL調整ダイヤル機構 426…可搬用取っ手 427…EL軸調整用目盛り 428…ELサポート板 429…スリット 430…円盤状電波反射板 440…半球レンズ 450…放射器 451…アンテナ素子 452…スライド機構部 453…POL調整部 454…EL軸調整用ピン 455…POL伝達フレキシブルケーブル 460…レドーム 461…ガイドレール 462…EL軸回転ロック機構

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波ビームを集束する球体レンズを二分
    してなる半球レンズと、 この半球レンズが断面側で載置され、天空側からの入射
    電波を反射する電波反射板と、 前記半球レンズの任意の電波集束点位置に配置され、電
    波ビームを形成するアンテナ素子を備える放射器と、 前記半球レンズのアジマス軸周りに前記放射器の位置を
    調整して前記電波ビームの方位角を制御する方位角調整
    手段と、 前記半球レンズのエレベーション軸周りに前記放射器の
    位置を調整して前記電波ビームの仰角を制御する仰角調
    整手段とを具備することを特徴とするレンズアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電波反射板は、前記半球レンズの二
    分断面より径大の円盤形状であることを特徴とする請求
    項1記載のレンズアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記電波ビームが直線偏波であるとき、
    前記放射器の偏波軸を調整する偏波軸調整手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 当該レンズアンテナ装置が移動体に搭載
    されるとき、前記方位角調整手段及び仰角調整手段は、
    前記移動体の姿勢変化に応じて前記放射器のアジマス軸
    周り、エレベーション軸周りの位置を自動的に調整して
    前記電波ビームの指向方向を維持させることを特徴とす
    る請求項1記載のレンズアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 当該レンズアンテナ装置の設置位置に水
    平に配置される固定ベースと、 この固定ベースにアジマス軸周りに回転自在に搭載され
    る回転ベースとを備え、 前記回転ベース上に前記半球レンズ、電波反射板、放射
    器及び仰角調整手段を搭載し、前記固定ベースに対する
    回転ベースのアジマス軸周りの回転を前記方位角調整手
    段として用いることを特徴とする請求項1記載のレンズ
    アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記仰角調整手段は、前記半球レンズの
    中心点を通る、前記アジマス軸に直交するエレベーショ
    ン軸を支点とし、前記半球レンズの周面に沿って平行に
    架設されるガイドレールと、このガイドレールを前記エ
    レベーション軸周りに回転させる回転機構とを備え、 前記放射器は、前記ガイドレール上で任意の位置に自走
    する自走機構を備えることを特徴とする請求項5記載の
    レンズアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記放射器を複数個備え、前記複数個の
    放射器はいずれも前記仰角調整手段の同一ガイドレール
    上を自走することを特徴とする請求項6記載のレンズア
    ンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記複数個の放射器は、いずれも未使用
    時に、使用中の放射器のブロッキングにならない位置に
    退避することを特徴とする請求項7記載のレンズアンテ
    ナ装置。
  9. 【請求項9】 前記仰角調整手段は、前記回転ベースか
    ら前記半球レンズの周面に沿って平行に延びる支持板
    と、前記放射器を前記支持板に沿ってスライド自在に保
    持する放射器保持手段とを備えることを特徴とする請求
    項5記載のレンズアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記回転ベース上の搭載機器
    を覆うレドームを備えることを特徴とする請求項5記載
    のレンズアンテナ装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記回転ベース上の搭載機器
    を覆うレドームを備え、当該レドームを前記回転ベース
    に対してアジマス軸周りに回転自在に取り付け、 前記仰角調整手段は、前記回転ベースから前記半球レン
    ズの天頂に向けて、当該半球レンズの周面に沿って平行
    に延びる支持板と、前記放射器を前記支持板に沿ってス
    ライド自在に保持する放射器保持手段と、前記レドーム
    の回転ベースに対するアジマス軸周りの回転を前記放射
    器の前記支持板上のスライドに変換する放射器可動手段
    とを備えることを特徴とする請求項5記載のレンズアン
    テナ装置。
  12. 【請求項12】 前記放射器可動手段は、前記放射器の
    電波放射面とは逆側の面に取り付けられ、前記レドーム
    の内面近傍に延接されるガイドピンと、前記レドームの
    内面に設けられ、前記ガイドピンと係合して、当該レド
    ームの回転に伴って前記ガイドピンを前記支持板に沿っ
    てスライドさせるガイドレールとを備えることを特徴と
    する請求項11記載のレンズアンテナ装置。
  13. 【請求項13】 さらに、前記回転ベースの前記アジマ
    ス軸周りの回転と、前記ガイドレールの前記エレベーシ
    ョン軸周りの回転と、前記ガイドレール上の放射器の自
    走を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項
    6記載のレンズアンテナ装置。
  14. 【請求項14】 前記固定ベース側と回転ベース側の電
    気的接続にロータリージョイントを用いることを特徴と
    する請求項5記載のレンズアンテナ装置。
  15. 【請求項15】 設置位置に水平に配置される固定ベー
    スと、 この固定ベースにアジマス軸周りに回転自在に搭載され
    る回転ベースと、 この回転ベース上に設けられ、電波ビームを集束する球
    体レンズを二分してなる半球レンズ、この半球レンズが
    断面側で載置され、天空側からの入射電波を反射する電
    波反射板、前記半球レンズの中心点を通る、前記アジマ
    ス軸に直交するエレベーション軸を支点とし、前記半球
    レンズの周面に沿って平行に架設されるガイドレール、
    このガイドレールを前記エレベーション軸周りに回転さ
    せる回転機構、及び前記ガイドレール上で任意の位置に
    自走する自走機構を備える複数個の放射器と、 前記回転ベースの前記アジマス軸周りの回転と、前記ガ
    イドレールの前記エレベーション軸周りの回転と、前記
    ガイドレール上の複数個の放射器の自走を制御する制御
    装置とを備えるレンズアンテナ装置に用いられ、 前記複数の放射器のうちの第1及び第2の放射器が天空
    上に存在する2つの通信相手先の衛星の位置にそれぞれ
    対応するように前記第1及び第2の放射器を位置決め制
    御する制御方法であって、 前記2つの衛星の位置を入力するステップと、 入力された2つの衛星の位置から前記半球レンズの中心
    を通って前記電波反射板で反射して延びる各軸線上に前
    記第1及び第2の放射器それぞれを配置すべく、前記第
    1及び第2の放射器の配置されるべき2つの位置を演算
    するステップと、 前記第1及び第2の放射器が配置されるべき2つの位置
    と前記半球レンズの中心とを含む第1仮想平面と、前記
    半球レンズの中心を通り前記アジマス軸と直交する第2
    仮想平面との交線上に前記アジマス軸が配置されるよう
    に前記回転ベースを回転させるステップと、 前記ガイドレールを前記エレベーション軸周りに回転さ
    せると共に、該ガイドレールに沿って前記第1及び第2
    の放射器を移動させ、該第1及び第2の放射器をそれら
    の配置されるべき位置に配置するステップと、を備えた
    ことを特徴とするレンズアンテナ装置の放射器位置決め
    制御方法。
  16. 【請求項16】 さらに、前記2つの衛星のうち一方の
    衛星の位置変化後の位置を探索する第1探索ステップ
    と、 この第1探索ステップで探索された一方の衛星の位置変
    化後の位置と第1探索ステップによる位置探索前の他方
    の衛星の位置とから前記半球レンズの中心を通って前記
    電波反射板で反射して延びる各軸線上に2つの放射器の
    各々を配置すべく、前記第1及び第2の放射器が配置さ
    れるべきこれら2つの位置を演算するステップと、 前記第1及び第2の放射器の配置されるべき2つの位置
    と前記半球レンズの中心とを含む第1仮想平面と、第1
    回転軸と直交する第2仮想平面との交線上にエレベーシ
    ョン軸が配置されるよう前記回転ベースを回転させるス
    テップと、 前記ガイドレールをエレベーション軸周りに回転させる
    と共に、該ガイドレールに沿って第1及び第2の放射器
    を移動させて第1及び第2の放射器をそれらの配置され
    るべき位置に配置するステップと、 2つの衛星のうち他方の衛星の位置変化後の位置を探索
    する第2探索ステップと、 この第2探索ステップで探索された他方の衛星の位置変
    化後の位置と第1探索ステップによる位置探索後の一方
    の衛星の位置とから前記半球レンズの中心を通って前記
    電波反射板で反射して延びる各軸線上に2つの放射器の
    各々を配置すべく、第1及び第2の放射器が次に配置さ
    れるべきこれらの2つの位置を演算するステップと、 前記第1及び第2の放射器の次に配置されるべき2つの
    位置と前記半球レンズの中心とを含む第1仮想平面と、
    アジマス軸と直交する第2仮想平面との交線上にエレベ
    ーション軸が配置されるよう前記回転ベースを回転させ
    るステップと、 前記ガイドレールをエレベーション軸周りに回転させる
    と共に、該ガイドレールに沿って第1及び第2の放射器
    を移動させて第1及び第2の放射器をそれらの配置され
    るべき位置に配置するステップと、を備えたことを特徴
    とする請求項15に記載のレンズアンテナ装置の放射器
    位置決め制御方法。
  17. 【請求項17】 さらに、2つの衛星の位置変化後の各
    々に位置を探索する複合探索ステップと、 この複合探索ステップで探索された双方の衛星の位置変
    化後の位置から前記半球レンズの中心を通って前記電波
    反射板で反射して延びる各軸線上に2つの放射器の各々
    を配置すべく、第1及び第2の放射器が配置されるべき
    これら2つの位置を演算するステップと、 前記第1及び第2の放射器の配置されるべき2つの位置
    と前記半球レンズの中心とを含む第1仮想平面と、前記
    アジマス軸と直交する第2仮想平面との交線上にエレベ
    ーション軸が配置されるよう前記回転ベースを回転させ
    るステップと、 前記ガイドレールをエレベーション軸周りに回転させる
    と共に、該ガイドレールに沿って第1及び第2の放射器
    を移動させて2つの放射器をそれらの配置されるべき位
    置に配置するステップと、を備えたことを特徴とする請
    求項15に記載のレンズアンテナ装置の放射器位置決め
    制御方法。
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