JP2002223054A - 積層基板の製造方法 - Google Patents

積層基板の製造方法

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JP2002223054A
JP2002223054A JP2001344992A JP2001344992A JP2002223054A JP 2002223054 A JP2002223054 A JP 2002223054A JP 2001344992 A JP2001344992 A JP 2001344992A JP 2001344992 A JP2001344992 A JP 2001344992A JP 2002223054 A JP2002223054 A JP 2002223054A
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resin insulating
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Seiji Mori
聖二 森
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松浦  徹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ確実に位置合わせマークを露出させ
ることができ、製造時の歩留まりを向上させることので
きる積層基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 積層基板1の製造方法は、被積層基板1
1の第1位置合わせマーク12上に、第1介在シート2
2を重ねるとともに、その一部を積層基板11の周縁1
1Cからはみ出させるシート配置工程と、被積層基板1
1の上面11A及び第1介在シート22のうち第1位置
合わせマーク12上の部分に、樹脂絶縁層25と金属層
26とを形成する絶縁層・金属層形成工程と、第1介在
シート22上の樹脂絶縁層25及び金属層26ととも
に、第1介在シート22を被積層基板11から剥がし
て、第1位置合わせマーク12を露出させる剥離工程
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未硬化樹脂絶縁
層、樹脂絶縁層、金属層、レジスト層などの層を、被積
層基板上に形成する積層基板の製造方法に関し、特に、
被積層基板に形成された位置合わせマークを、上記の層
から容易に露出させることのできる積層基板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、配線層と樹脂絶縁層とが複数
層積層された積層基板が知られている。このような積層
基板は、例えば、コア基板に樹脂絶縁層や配線層を順に
積層して製造される。このように積層基板を形成する
際、所定の位置に有底孔や貫通孔を形成したり、所定形
状の配線層を形成するにあたり、精度良く位置決め作業
を行うため、基準となる位置合わせマークを予め形成し
ておき、これを用いることが行われている。
【0003】例えば、具体的に説明すると以下の場合が
ある。まず、図32(a)に示すように、コア基板11
2の上面112A及び下面112Bに、樹脂絶縁層11
3,114を形成し、さらにそれらの上に配線層11
6,117を形成して、被積層基板111とする。その
際、被積層基板111には、後に樹脂絶縁層を形成しさ
らに配線層を形成するとき、被積層基板111に対し、
配線層の位置関係を精度良く割り出すために、第1位置
合わせマーク118,119及び第2合わせマーク12
0,121をそれぞれ形成しておく。
【0004】次に、図32(b)に示すように、被積層
基板111の上面111A及び下面111Bに、未硬化
樹脂絶縁層を形成し、それらの上に銅箔125,126
をそれぞれ重ねる。そして、この未硬化樹脂絶縁層を加
熱硬化させて、樹脂絶縁層123,124を形成する。
この時点では、第1位置合わせマーク118,119、
第2位置合わせマーク120,121ともに、新たに積
層した樹脂絶縁層123,124及び銅箔125,12
6の下に隠れて見えない。そこで、まず、図33(a)
に示すように、レーザ等で、第1位置合わせマーク11
8,119があると思われる部分近傍の樹脂絶縁層12
3,124及び銅箔125,126を除去し、第1位置
合わせマーク118,119をそれぞれ露出させる。
【0005】次に、図33(b)に示すように、レーザ
等により、銅箔125,126と樹脂絶縁層123,1
24とを穿孔し、有底孔127,128を形成する。こ
のとき、被積層基板111の配線層116,117に対
して、有底孔127,128が正確に所定の位置に形成
されるように、露出した第1位置合わせマーク118,
119が基準として用いられる。その後、図34(a)
に示すように、全面に無電解メッキ及び電解メッキを施
し、メッキ層129,130を形成する。このとき、一
旦露出された第1位置合わせマーク118,119は、
メッキ層129,130の下に隠れてしまうので、これ
以降利用することはできない。そこで、今度は、図34
(b)に示すように、レーザ等で、第2位置合わせマー
ク120,121があると思われる部分近傍の樹脂絶縁
層123,124、銅箔125,126及びメッキ層1
29,130を除去し、第2位置合わせマーク120,
121をそれぞれ露出させる。
【0006】次に、図35(a)に示すように、露出し
た第2位置合わせマーク120,121を基準として、
露光時に使用するマスクを位置合わせし、露光・現像に
より、メッキ層129,130上の所定の位置にエッチ
ングレジスト層131,132をそれぞれ形成する。そ
して、図35(b)に示すように、エッチングレジスト
層131,132から露出したメッキ層128,129
及び銅箔125,126をエッチングして、配線層13
4,135を形成し、エッチングレジスト層131,1
32を除去する。このようにして、積層基板が製造され
る。さらに必要なら、この積層基板に樹脂絶縁層や配線
層を順に積層することもできる。以上のように、第1位
置合わせマーク118,119及び第2位置合わせマー
ク120,121を利用すれば、被積層基板111に対
し、精度良く所定の位置に配線層134,135を形成
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにレーザ等を用いて、第1位置合わせマーク11
8,119及び第2位置合わせマーク120,121を
露出させるのは、手間や時間が掛かる。また、レーザ等
を用いると、樹脂絶縁層123,124及び銅箔12
5,126、あるいは、樹脂絶縁層123,124、銅
箔125,126及びメッキ層129,130を除去す
るだけでなく、これらと一緒に第1位置合わせマーク1
18,119あるいは第2合わせマーク120,121
も除去されてしまう危険性がある。特に、第1位置合わ
せマーク118,119及び第2位置合わせマーク12
0,121が薄い銅からなる場合には、レーザ等の照射
条件を正確に制御しないと、位置合わせマークも除去さ
れ易い。第1位置合わせマーク118,119または第
2位置合わせマーク120,121が除去されると、そ
の後、配線層134,135を形成することができなく
なるため、積層基板の製造時の歩留まりが低下する。
【0008】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、容易かつ確実に位置合わせマークを露出させ
ることができ、製造時の歩留まりを向上させることので
きる積層基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、積層基板の製造方法であって、主面を有する略
板形状をなし、上記主面側に露出した位置合わせマーク
を有する被積層基板のうち、少なくとも上記位置合わせ
マーク上に介在シートを重ねるシート配置工程と、上記
被積層基板の主面及び上記介在シートのうち上記位置合
わせマーク上の部分に、未硬化樹脂絶縁層または樹脂絶
縁層、金属層、レジスト層のうち、少なくともいずれか
一つ以上の層を形成する層形成工程と、上記介在シート
上の上記層とともに、上記介在シートを上記被積層基板
から剥がして、上記位置合わせマークを露出させる剥離
工程と、を備えることを特徴とする積層基板の製造方法
である。
【0010】本発明によれば、シート配置工程におい
て、少なくとも、被積層基板の主面側に露出する位置合
わせマーク上に、介在シートを重ねる。そして、層形成
工程において、未硬化樹脂絶縁層または樹脂絶縁層、金
属層、及びレジスト層のうち、少なくともいずれか一つ
以上の層を形成する。次に、剥離工程において、被積層
基板と被積層基板上に形成された未硬化樹脂絶縁層等の
層との間に挟まれた介在シートを、介在シート上の層と
ともに被積層基板から剥離すると、位置合わせマークが
露出する。
【0011】従って、従来のように、被積層基板上に層
を形成した後、レーザ等によりこれを除去して、位置合
わせマークを露出させる作業に代えて、介在シートを貼
り付け、その後これを剥がすだけの極めて簡易な作業に
置換することができる。また、レーザ等により除去する
場合には、その条件がわずかに異なっただけでも、位置
合わせマークも一緒に除去(消去)されてしまうことが
あるが、本発明では、このような不都合はなく、確実に
位置合わせマークを露出させることができる。
【0012】露出した位置合わせマークは、例えば、被
積層基板に対し、配線層を正確に位置づけて形成するな
どのため、様々な作業の中で利用される。例えば、樹脂
絶縁層等に、スルービアやブラインドビアなどを形成す
るための孔を開ける際の位置合わせに用いられる。ま
た、写真法により、未硬化樹脂絶縁層に有底孔(フォト
ビア)等を形成する際のマスクの位置合わせに用いられ
る。また、メッキレジスト層やエッチングレジスト層な
どのレジスト層を形成する際の位置合わせに用いられ
る。また、樹脂絶縁層等の上またはこれに形成された有
底孔や貫通孔等の孔に、導体ペーストや樹脂ペーストを
充填したり、塗布したりする際の位置合わせにも用いる
ことができる。また、銅ペーストを直接印刷して配線層
を形成する際の位置合わせに利用することもできる。い
ずれの場合においても、本発明によれば、位置合わせマ
ークを基準として、被積層基板に対し、正確に位置合わ
せをして作業をすることができる。
【0013】ここで、位置合わせマークとしては、被積
層基板の主面側に露出していれば良く、その形状や材質
等は、適宜選択することができる。例えば、被積層基板
の主面に銅からなる配線層が形成されている場合には、
この配線層形成時に一緒に形成された銅からなるマーク
などが挙げられる。また、被積層基板に樹脂絶縁層が形
成されている場合には、この樹脂絶縁層形成時に一緒に
形成された樹脂絶縁層の一部からなるマークを用いるこ
ともできる。また、被積層基板に形成された貫通孔や有
底孔などの孔を位置合わせマークとして用いる場合も含
まれる。なお、位置合わせマークは、被積層基板の主面
に形成されている必要はなく、例えば、主面から凹んだ
低位部内に形成されているものも含む。
【0014】また、被積層基板としては、位置合わせマ
ークを有していればいずれの材質のものでも良く、例え
ば、金属板やガラスエポキシ等の複合材料からなる板な
どのコア基板、また、これらのコア基板の片面又は両面
に、あるいはコア基板なしで、絶縁層と配線層とを交互
に複数層積層したものなどが挙げられる。
【0015】また、介在シートとしては、被積層基板か
ら剥離するときに破れたり、ちぎれたりしない強度があ
れば良い。例えば、テフロン(登録商標)やポリイミド
などの樹脂製のシートの他、銅などからなる金属製のシ
ートなどが挙げられる。また、層形成工程において、未
硬化樹脂絶縁層は、例えば、シート状の未硬化樹脂を被
積層基板に重ねて形成する他、ペースト状の未硬化樹脂
を被積層基板に塗布して形成するようにしても良い。ま
た、樹脂絶縁層は、これらの未硬化樹脂絶縁層を硬化さ
せて形成すれば良い。
【0016】また、金属層としては、金属箔からなるも
のや、電解メッキや無電解メッキなどのメッキ層からな
るものや、金属箔とメッキ層からなるものなどが挙げら
れる。また、レジスト層としては、写真法で用いる感光
性のレジスト層の他、印刷法で用いられるレジスト層が
挙げられる。さらに、レジスト層としては、メッキを施
すためのメッキレジスト層やエッチングを行うためのエ
ッチングレジスト層、ハンダをはじいて配線層を保護す
るソルダーレジスト層などが挙げられる。なお、メッキ
レジスト層としては、メッキ後にそのまま樹脂絶縁層と
して用いる、いわゆる永久レジスト層も含まれる。
【0017】また、他の解決手段は、積層基板の製造方
法であって、主面を有する略板形状をなし、上記主面側
に露出した位置合わせマークを有する被積層基板のう
ち、上記位置合わせマーク上に、介在シートを重ねると
ともに、その一部を上記積層基板の周縁からはみ出させ
るシート配置工程と、上記被積層基板の主面及び上記介
在シートのうち上記位置合わせマーク上の部分に、未硬
化樹脂絶縁層または樹脂絶縁層、金属層、レジスト層の
うち、少なくともいずれか一つ以上の層を形成する層形
成工程と、上記介在シート上の上記層とともに、上記介
在シートを上記被積層基板から剥がして、上記位置合わ
せマークを露出させる剥離工程と、を備えることを特徴
とする積層基板の製造方法である。
【0018】本発明によれば、シート配置工程におい
て、被積層基板の主面側に露出する位置合わせマーク上
に介在シートを重ねる。具体的には、介在シートのう
ち、一部を位置合わせマーク上に重ね、他を被積層基板
の周縁からはみ出させるようにする。そして、層形成工
程において、未硬化樹脂絶縁層または樹脂絶縁層、金属
層、及びレジスト層のうち、少なくともいずれか一つ以
上の層を形成する。
【0019】次に、剥離工程において、被積層基板と被
積層基板上に形成された未硬化樹脂絶縁層等の層との間
に挟まれた介在シートを、介在シート上の層とともに被
積層基板から剥離する。その際、介在シートは、シート
配置工程において、被積層基板の周縁からその一部がは
み出すように重ねてあるので、被積層基板とその上に形
成された層との間からその一部が外側にはみ出してい
る。このため、このはみ出した部分を摘んで、未硬化樹
脂絶縁層等の層が形成されている方向に引っぱれば、容
易に介在シートは剥がれ、それと同時に、介在シート上
に形成された層も取り除かれる。そして、剥離した後に
は、位置合わせマークが露出する。
【0020】従って、従来のように、被積層基板上に層
を形成した後、レーザ等によりこれを除去して、位置合
わせマークを露出させる作業に代えて、介在シートを貼
り付け、その後これを剥がすだけの極めて簡易な作業に
置換することができる。また、レーザ等により除去する
場合には、その条件がわずかに異なっただけでも、位置
合わせマークも一緒に除去(消去)されてしまうことが
あるが、本発明では、このような不都合はなく、確実に
位置合わせマークを露出させることができる。特に、介
在シートが被積層基板の周縁からはみ出しているので、
これを剥がす際に容易に摘んで剥がすことができる。
【0021】また、他の解決手段は、積層基板の製造方
法であって、主面を有する略板形状をなし、上記主面側
に露出した位置合わせマークを有する被積層基板のう
ち、上記位置合わせマーク上に、上記積層基板の周縁よ
りも内側に収まるように介在シートを重ねるシート配置
工程と、上記被積層基板の主面及び上記介在シート上
に、未硬化樹脂絶縁層または樹脂絶縁層、金属層、レジ
スト層のうち、少なくともいずれか一つ以上の層を形成
する層形成工程と、上記介在シート上の上記層ととも
に、上記介在シートを上記被積層基板から剥がして、上
記位置合わせマークを露出させる剥離工程と、を備える
ことを特徴とする積層基板の製造方法である。
【0022】本発明によれば、シート配置工程におい
て、被積層基板の主面側に露出する位置合わせマーク上
に介在シートを重ねる。具体的には、介在シートを位置
合わせマーク上に重ね、被積層基板の周縁よりも内側に
収まるようにする。そして、層形成工程において、未硬
化樹脂絶縁層または樹脂絶縁層、金属層、及びレジスト
層のうち、少なくともいずれか一つ以上の層を形成す
る。
【0023】次に、剥離工程において、被積層基板と被
積層基板上に形成された未硬化樹脂絶縁層等の層との間
に挟まれた介在シートを、介在シート上の層とともに被
積層基板から剥離すると、位置合わせマークが露出す
る。具体的には、例えばピンセットで介在シート上を引
っ掻くなどし、介在シートの縁をめくり、この部分を摘
んで剥離する。
【0024】従って、従来のように、被積層基板上に層
を形成した後、レーザ等によりこれを除去して、位置合
わせマークを露出させる作業に代えて、介在シートを貼
り付け、その後これを剥がすだけの極めて簡易な作業に
置換することができる。また、レーザ等により除去する
場合には、その条件がわずかに異なっただけでも、位置
合わせマークも一緒に除去(消去)されてしまうことが
あるが、本発明では、このような不都合はなく、確実に
位置合わせマークを露出させることができる。特に、介
在シートが被積層基板の周縁からはみ出していないの
で、ハンドリングの際などに、介在シートが邪魔になる
などの不都合も生じない。
【0025】さらに、上記の積層基板の製造方法であっ
て、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層を形成する絶縁
層形成工程であり、前記剥離工程は、上記介在シート上
の上記樹脂絶縁層とともに、上記介在シートを上記被積
層基板から剥がすことを特徴とする積層基板の製造方法
とすると良い。
【0026】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、絶縁層形成工程
において、樹脂絶縁層を形成する。次に、剥離工程にお
いて、被積層基板の周縁からはみ出した介在シートの一
部を摘んで引っぱれば、容易に介在シートは被積層基板
から剥がれる。あるいは、介在シートがあると思われる
部分の樹脂絶縁層を引っ掻くなどし、めくれた介在シー
トの端を摘んで引っぱるなどすれば、容易に介在シート
は被積層基板から剥がれる。その際、介在シートととも
に、その上の樹脂絶縁層が除去されて、位置合わせマー
クが露出する。このため、従来に比して、介在シートを
貼り付けその後これを剥がすという極めて簡易な作業に
より、位置合わせマークを露出させることができる。
【0027】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、絶縁層形成工程で形成された樹脂絶縁層を、レーザ
等により穿孔して、貫通孔や有底孔等の孔(レーザビ
ア)を形成する際の位置合わせに利用することができ
る。また、この樹脂絶縁層上に、フルアディティブ法で
配線層を形成する場合に、写真法で、メッキレジスト層
を露光・現像して、所定のパターンのメッキレジスト層
を形成する際の位置合わせに用いることができる。ま
た、印刷法においても、メッキレジスト層を印刷した
り、あるいは直接導体ペーストを印刷して配線層を形成
する際の位置合わせに利用することができる。
【0028】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層と、この樹脂
絶縁層上の金属箔からなる前記金属層とを形成する絶縁
層・金属層形成工程であり、前記剥離工程は、上記介在
シート上の上記樹脂絶縁層及び上記金属層とともに、上
記介在シートを上記被積層基板から剥がすことを特徴と
する積層基板の製造方法とすると良い。
【0029】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、絶縁層・金属層
形成工程において、樹脂絶縁層と金属箔からなる金属層
とを形成する。次に、剥離工程において、被積層基板の
周縁からはみ出した介在シートの一部を摘んで引っぱれ
ば、容易に介在シートは被積層基板から剥がれる。ある
いは、介在シートがあると思われる部分の樹脂絶縁層及
び金属層を引っ掻くなどし、めくれた介在シートの端を
摘んで引っぱるなどすれば、容易に介在シートは被積層
基板から剥がれる。その際、介在シートとともに、その
上の樹脂絶縁層及び金属層が除去されて、位置合わせマ
ークが露出する。このため、従来に比して、介在シート
を貼り付けその後これを剥がすという極めて簡易な作業
により、位置合わせマークを露出させることができる。
【0030】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、絶縁層・金属層形成工程で形成された樹脂絶縁層及
び金属層を、レーザ等により穿孔して、孔(レーザビ
ア)を形成する際の位置合わせに利用することができ
る。また、このような孔に、導体ペーストや樹脂ペース
トを充填する際の位置合わせにも利用することができ
る。さらには、導体ペーストの充填した場合には、その
後配線層を形成するために、メッキレジスト層を露光・
現像して、所定のパターンのメッキレジスト層を形成す
る(写真法)際の位置合わせに用いることもできる。ま
た、印刷法による場合でも、メッキレジスト層を形成す
る際の位置合わせに用いることができる。
【0031】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層を形成する絶
縁層形成工程と、上記絶縁層上にメッキ層からなる前記
金属層を形成する金属層形成工程であり、前記剥離工程
は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁層及び上記金属層
とともに、上記介在シートを上記被積層基板から剥がす
ことを特徴とする積層基板の製造方法とすると良い。
【0032】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、絶縁層形成工程
で樹脂絶縁層を形成し、さらに金属層形成工程で、樹脂
絶縁層上にメッキ層からなる金属層を形成する。次に、
剥離工程において、被積層基板の周縁からはみ出した介
在シートの一部を摘んで引っぱれば、容易に介在シート
は被積層基板から剥がれる。あるいは、介在シートがあ
ると思われる部分の樹脂絶縁層及び金属層を引っ掻くな
どし、めくれた介在シートの端を摘んで引っぱるなどす
れば、容易に介在シートは被積層基板から剥がれる。そ
の際、介在シートとともに、その上の樹脂絶縁層及び金
属層が除去されて、位置合わせマークが露出する。この
ため、従来に比して、介在シートを貼り付けその後これ
を剥がすという極めて簡易な作業により、位置合わせマ
ークを露出させることができる。
【0033】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、金属層形成工程で形成された金属層を用いて、サブ
トラクティブ法により配線層を形成する場合には、エッ
チングレジスト層を露光・現像して、所定のパターンの
エッチングレジスト層を形成する際の位置合わせに利用
することができる。また、この金属層を用いて、セミア
ディティブ法により配線層を形成する場合には、位置合
わせマークは、メッキレジスト層を露光・現像して、所
定のパターンのメッキレジスト層を形成する際の位置合
わせに利用することができる。また、上記の写真法に代
えて、印刷法による場合にも、エッチングレジスト層や
メッキレジスト層を印刷する際の位置合わせに利用する
ことができる。また、樹脂絶縁層等に有底孔等の孔を有
する場合には、この孔に樹脂ペーストを充填して穴埋め
する際の位置合わせに利用することもできる。
【0034】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層と、この樹脂
絶縁層上の金属箔とを形成する絶縁層・金属箔形成工程
と、上記金属箔上にメッキを施して、上記金属箔とメッ
キ層とからなる前記金属層を形成する金属層形成工程で
あり、前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶
縁層及び上記金属層とともに、上記介在シートを上記被
積層基板から剥がすことを特徴とする積層基板の製造方
法とすると良い。
【0035】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、絶縁層・金属箔
形成工程で樹脂絶縁層と金属箔を形成し、さらに金属層
形成工程で、金属箔とメッキ層からなる金属層を形成す
る。次に、剥離工程において、被積層基板の周縁からは
み出した介在シートの一部を摘んで引っぱれば、容易に
介在シートは被積層基板から剥がれる。あるいは、介在
シートがあると思われる部分の樹脂絶縁層及び金属層を
引っ掻くなどし、めくれた介在シートの端を摘んで引っ
ぱるなどすれば、容易に介在シートは被積層基板から剥
がれる。その際、介在シートとともに、その上の樹脂絶
縁層及び金属層が除去されて、位置合わせマークが露出
する。このため、従来に比して、介在シートを貼り付け
その後これを剥がすという極めて簡易な作業により、位
置合わせマークを露出させることができる。
【0036】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、金属層形成工程で形成された金属層を用いて、サブ
トラクティブ法により配線層と形成する場合には、エッ
チングレジスト層を露光・現像して、所定のパターンの
エッチングレジスト層を形成する際の位置合わせに利用
することができる。また、この金属層を用いて、セミア
ディティブ法により配線層を形成する場合には、位置合
わせマークは、メッキレジスト層を露光・現像して、所
定のパターンのメッキレジスト層を形成する際の位置合
わせに利用することができる。また、上記の写真法に代
えて、印刷法による場合にも、メッキレジスト層やエッ
チングレジスト層を印刷する際の位置合わせに利用する
ことができる。
【0037】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、メッキ層からなる前記金属層
を形成する金属層形成工程であり、前記剥離工程は、上
記介在シート上の上記金属層とともに、上記介在シート
を上記被積層基板から剥がすことを特徴とする積層基板
の製造方法とすると良い。
【0038】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、金属層形成工程
において、メッキ層からなる金属層を形成する。次に、
剥離工程において、被積層基板の周縁からはみ出した介
在シートの一部を摘んで引っぱれば、容易に介在シート
は被積層基板から剥がれる。あるいは、介在シートがあ
ると思われる部分の金属層を引っ掻くなどし、めくれた
介在シートの端を摘んで引っぱるなどすれば、容易に介
在シートは被積層基板から剥がれる。その際、介在シー
トとともに、その上の金属層が除去されて、位置合わせ
マークが露出する。このため、従来に比して、介在シー
トを貼り付けその後これを剥がすという極めて簡易な作
業により、位置合わせマークを露出させることができ
る。
【0039】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、金属層形成工程で形成された金属層を用いて、サブ
トラクティブ法により配線層と形成する場合には、エッ
チングレジスト層を露光・現像して、所定のパターンの
エッチングレジスト層を形成する際の位置合わせに利用
することができる。また、この金属層を用いて、セミア
ディティブ法により配線層を形成する場合には、位置合
わせマークは、メッキレジスト層を露光・現像して、所
定のパターンのメッキレジスト層を形成する際の位置合
わせに利用することができる。また、上記の写真法に代
えて、印刷法による場合にも、メッキレジスト層やエッ
チングレジスト層を印刷する際の位置合わせに利用する
ことができる。
【0040】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記未硬化樹脂絶縁層を形成
する未硬化絶縁層形成工程であり、前記剥離工程は、上
記介在シート上の上記未硬化樹脂絶縁層とともに、上記
介在シートを上記被積層基板から剥がすことを特徴とす
る積層基板の製造方法とすると良い。
【0041】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、未硬化絶縁層形
成工程において、未硬化樹脂絶縁層を形成する。次に、
剥離工程において、被積層基板の周縁からはみ出した介
在シートの一部を摘んで引っぱれば、容易に介在シート
は被積層基板から剥がれる。あるいは、介在シートがあ
ると思われる部分の未硬化樹脂絶縁層を引っ掻くなど
し、めくれた介在シートの端を摘んで引っぱるなどすれ
ば、容易に介在シートは被積層基板から剥がれる。その
際、介在シートとともに、その上の未硬化樹脂絶縁層が
除去されて、位置合わせマークが露出する。このため、
従来に比して、介在シートを貼り付けその後これを剥が
すという極めて簡易な作業により、位置合わせマークを
露出させることができる。
【0042】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、未硬化樹脂絶縁層を露光・現像して有底孔(フォト
ビア)等を形成する場合のフォトマスクの位置合わせに
利用することができる。また、この未硬化樹脂絶縁層を
硬化させた樹脂絶縁層上に、フルアディティブ法で配線
層を形成する場合には、メッキレジスト層を露光・現像
して、所定のパターンのメッキレジスト層を形成する際
の位置合わせに用いることができる。また、印刷法によ
る際にも、メッキレジスト層を形成する際の位置合わせ
に用いることができる。
【0043】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層と、この樹脂
絶縁層上の金属箔とを形成する絶縁層・金属箔形成工程
と、上記金属箔上にメッキを施して、上記金属箔とメッ
キ層とからなる前記金属層を形成する金属層形成工程
と、上記金属層上に前記レジスト層を形成するレジスト
層形成工程であり、前記剥離工程は、上記介在シート上
の上記樹脂絶縁層、上記金属層及び上記レジスト層とと
もに、上記介在シートを上記被積層基板から剥がすこと
を特徴とする積層基板の製造方法とすると良い。
【0044】本発明によれば、シート配置工程におい
て、介在シートを位置合わせマーク上に重ね、その一部
を被積層基板の周縁からはみ出させる。あるいは、介在
シート全体が被積層基板よりも内側に位置するように、
位置合わせマーク上に重ねる。そして、絶縁層・金属箔
形成工程で、樹脂絶縁層と金属箔とを形成し、金属層形
成工程で、金属箔とメッキ層からなる金属層を形成す
る。さらに、レジスト層形成工程で、金属層上にレジス
ト層を形成する。次に、剥離工程において、被積層基板
の周縁からはみ出した介在シートの一部を摘んで引っぱ
れば、容易に介在シートは被積層基板から剥がれる。あ
るいは、介在シートがあると思われる部分の樹脂絶縁
層、金属層及びレジスト層を引っ掻くなどし、めくれた
介在シートの端を摘んで引っぱるなどすれば、容易に介
在シートは被積層基板から剥がれる。その際、介在シー
トとともに、その上の樹脂絶縁層、金属層及びレジスト
層が除去されて、位置合わせマークが露出する。このた
め、従来に比して、介在シートを貼り付けその後これを
剥がすという極めて簡易な作業により、位置合わせマー
クを露出させることができる。
【0045】その後、この位置合わせマークは、例え
ば、レジスト層から所定のパターンのレジスト層を形成
し、金属層を用いて、樹脂絶縁層上に配線層を形成する
際に利用することができる。詳細には、レジスト層がエ
ッチングレジスト層である場合には、位置合わせマーク
を用いて、所定のパターンのエッチングレジスト層を形
成し、サブトラクティブ法により、配線層を形成するこ
とができる。また、レジスト層がメッキレジスト層であ
る場合には、位置合わせマークを用いて、所定のパター
ンのメッキレジスト層を形成し、セミアディティブ法に
より、配線層を形成することができる。
【0046】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層を形成する絶
縁層形成工程と、上記樹脂絶縁層上にメッキ層からなる
前記金属層を形成する金属層形成工程と、上記金属層上
に前記レジスト層を形成するレジスト層形成工程であ
り、前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁
層、上記金属層及び上記レジスト層とともに、上記介在
シートを上記被積層基板から剥がすことを特徴とする積
層基板の製造方法とするのが好ましい。
【0047】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、レジスト層を露
光・現像して、所定のパターンのレジスト層を形成する
際の位置合わせに利用することができる。その後、金属
層を用いて、セミアディティブ法やサブトラクティブ法
などにより、樹脂絶縁層上に配線層を形成することがで
きる。
【0048】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層を形成する絶
縁層形成工程と、上記樹脂絶縁層上に前記レジスト層を
形成するレジスト層形成工程であり、前記剥離工程は、
上記介在シート上の上記樹脂絶縁層及び上記レジスト層
とともに、上記介在シートを上記被積層基板から剥がす
ことを特徴とする積層基板の製造方法とするのが好まし
い。
【0049】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、レジスト層を露
光・現像して、所定のパターンのレジスト層を形成する
際の位置合わせに利用し、フルアディティブ法により、
樹脂絶縁層上に配線層を形成することができる。
【0050】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、メッキ層からなる前記金属層
を形成する金属層形成工程と、上記金属層上に前記レジ
スト層を形成するレジスト層形成工程であり、前記剥離
工程は、上記介在シート上の上記金属層及び上記レジス
ト層とともに、上記介在シートを上記被積層基板から剥
がすことを特徴とする積層基板の製造方法とするのが好
ましい。
【0051】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、レジスト層を露
光・現像して、所定のパターンのレジスト層を形成する
際の位置合わせに利用し、金属層を用いて、セミアディ
ティブ法やサブトラクティブ法により、被積層基板上に
配線層を形成することができる。
【0052】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記レジスト層を形成するレ
ジスト層形成工程であり、前記剥離工程は、上記介在シ
ート上の上記レジスト層とともに、上記介在シートを上
記被積層基板から剥がすことを特徴とする積層基板の製
造方法とするのが好ましい。
【0053】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、レジスト層を露
光・現像して、所定のパターンのレジスト層を形成する
際の位置合わせに利用することができる。
【0054】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記未硬化樹脂絶縁層を形成
する未硬化絶縁層形成工程と、上記未硬化樹脂絶縁層上
にメッキ層からなる前記金属層を形成する金属層形成工
程であり、前記剥離工程は、上記介在シート上の上記未
硬化樹脂絶縁層及び上記金属層とともに、上記介在シー
トを上記被積層基板から剥がすことを特徴とする積層基
板の製造方法とするのが好ましい。
【0055】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、金属層及び未硬
化樹脂絶縁層を穿孔して、有底孔等を形成する際の位置
合わせに利用することができる。また、金属層を用い
て、配線層を形成する際には、所定パターンのメッキレ
ジスト層やエッチングレジスト層などを形成するための
位置合わせにも利用することができる。
【0056】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記未硬化樹脂絶縁層を形成
する未硬化絶縁層形成工程と、上記未硬化樹脂絶縁層上
にメッキ層からなる前記金属層を形成する金属層形成工
程と、上記金属層上に前記レジスト層を形成するレジス
ト層形成工程であり、前記剥離工程は、上記介在シート
上の上記未硬化樹脂絶縁層、上記金属層及び上記レジス
ト層とともに、上記介在シートを上記被積層基板から剥
がすことを特徴とする積層基板の製造方法とするのが好
ましい。
【0057】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、レジスト層から
所定のパターンのレジスト層を形成し、金属層を用い
て、セミアディティブ法やサブトラクティブ法などによ
り、未硬化樹脂絶縁層上に配線層を形成する際に利用す
ることができる。
【0058】あるいは、上記の積層基板の製造方法であ
って、前記層形成工程は、前記未硬化樹脂絶縁層を形成
する未硬化絶縁層形成工程と、上記未硬化樹脂絶縁層上
に前記レジスト層を形成するレジスト層形成工程であ
り、前記剥離工程は、上記介在シート上の上記未硬化樹
脂絶縁層及び上記レジスト層とともに、上記介在シート
を上記被積層基板から剥がすことを特徴とする積層基板
の製造方法とするのが好ましい。
【0059】このようにしても、介在シートを貼り付
け、その後これを剥がすという極めて簡易な作業によ
り、位置合わせマークを露出させることができる。その
後、この位置合わせマークは、例えば、レジスト層から
所定のパターンのレジスト層を形成し、フルアディティ
ブ法などにより、未硬化樹脂絶縁層上に配線層を形成す
る際に利用することができる。
【0060】さらに、上記の積層基板の製造方法であっ
て、前記介在シートは、粘着層を有し、前記シート配置
工程は、前記位置合わせマーク上に上記介在シートを上
記粘着層により粘着させて重ねることを特徴とする積層
基板の製造方法とすると良い。
【0061】介在シートのうち一部は、被積層基板の位
置合わせマーク上に配置され、かつ、一部は、被積層基
板の周縁からはみ出した状態で配置される必要がある。
あるいは、介在シートは、位置合わせマーク上に配置さ
れ、かつ、介在シート全体が被積層基板の周縁よりも内
側に収まるように配置される必要がある。しかし、介在
シートをシート配置工程で配置した後、層形成工程にお
いて、層を形成する際、介在シートが被積層基板に固定
されていないと、介在シートの位置がずれやすい。特
に、被積層基板の両面に、層を形成する場合には、配置
された介在シートの位置がずれ易くなる。介在シートの
位置がずれると、剥離工程で、介在シートを剥離すると
きに、被積層基板とその上の層との間から外側にはみ出
した部分がなくなって、これを摘んで剥離することがで
きないことがある。あるいは、介在シートがあると思わ
れる部分の層を引っ掻くなどしても、そこに介在シート
がないため、介在シートをめくってその縁を摘んで剥離
することができないことがある。また、介在シートを剥
離することができても、位置合わせマークのない部分が
露出し、位置合わせマークは未硬化樹脂絶縁層等の層に
覆われたままになっていることがある。
【0062】本発明では、介在シートは、粘着層を有し
ている。そして、シート配置工程において、この粘着層
により、介在シートは積層基板(位置合わせマーク)に
粘着する。このため、後の層形成工程において、介在シ
ートの位置を一定にした状態で、その上に層を形成する
ことができる。従って、剥離工程でおいて、確実に、被
積層基板とその上の層との間からはみ出した介在シート
を摘んで、被積層基板から剥離することができる。ある
いは、介在シートがあると思われる部分の層を引っ掻
き、めくれた介在シートの端を摘むなどして、被積層基
板から剥離することができる。また、介在シートの剥離
後には、確実に、位置合わせマークが露出される。よっ
て、積層基板製造時の歩留まりを向上させることができ
る。
【0063】さらに、上記の積層基板の製造方法であっ
て、前記被積層基板は、前記主面をなす樹脂絶縁層を有
し、前記位置合わせマークは、上記樹脂絶縁層の一部か
らなることを特徴とする積層基板の製造方法とすると良
い。
【0064】本発明によれば、位置合わせマークは、被
積層基板のうち主面をなす樹脂絶縁層の一部である。こ
のため、この位置合わせマークは、樹脂絶縁層のパター
ンや樹脂絶縁層に形成された有底孔(ビアホール)など
と同時に形成されているため、これらとの間の位置関係
については精度が高い。従って、このような位置合わせ
マークを用いれば、より一層正確に位置合わせをして、
樹脂絶縁層上に所定パターンの金属層やレジスト層など
を形成することができる。また、被積層基板の製造工程
のうち、樹脂絶縁層を形成する際に、樹脂絶縁層の形成
と同時に位置合わせマークも形成することができる。こ
のため、位置合わせマークを形成するのに別途工程が増
えることもなく、容易に、位置合わせマークを形成する
ことができる。
【0065】さらに、上記の積層基板の製造方法であっ
て、前記被積層基板は、前記主面をなす導体層を有し、
前記位置合わせマークは、上記導体層の一部からなるこ
とを特徴とする積層基板の製造方法とすると良い。
【0066】本発明によれば、位置合わせマークは、被
積層基板のうち主面をなす導体層の一部である。このた
め、この位置合わせマークは、導体層のパターンの部分
などと同時に形成されているため、これとの間の位置関
係については精度が高い。従って、このような位置合わ
せマークを用いれば、より一層正確に位置合わせをし
て、導体層上に所定パターンの未硬化樹脂絶縁層や金属
層、レジスト層などを形成することができる。また、被
積層基板の製造工程のうち、導体層を形成する際に、導
体層の形成と同時に位置合わせマークも形成することが
できる。このため、位置合わせマークを形成するのに別
途工程が増えることもなく、容易に、位置合わせマーク
を形成することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施の形態を、図を参照しつつ説明する。本実施形態で製
造される積層基板1について、図1(a)に上面1Aか
ら見た平面図を、図1(b)に図1(a)のC−C断面
における上面1A側の部分拡大断面図を示す。この積層
基板1は、図1(a)に示すように、平面視略長方形
で、上面1A及び下面(図示しない)を有する略板形状
をなす。また、積層基板1は、図中に破線Dで示すよう
に、互いに連結した状態の複数(4ヶ)のプリント配線
板2を備える。これらプリント配線板2の周囲は、不要
部3により構成されている。
【0068】また、この積層基板1は、コア基板の両面
に、交互に積層された樹脂絶縁層と配線層とを有する。
詳細には、図1(b)に示すように、厚さ35μmの銅
板からなるコア基板15の上面15A側には、エポキシ
樹脂からなる樹脂絶縁層16,25,45が3層、銅か
らなる配線層18,35,46が3層それぞれ交互に形
成されている。なお、図中の破線Dは、プリント配線板
2(図中右側)と不要部3(図中左側)との境界を示し
ている(以下の図においても同じ。)。また、図1
(a)において、プリント配線板2の表面の配線層46
等は省略されている(以下の図(a)の平面図において
も同じ。)。
【0069】次に、上記積層基板1の製造方法につい
て、図2〜図11を参照しつつ説明する。まず、公知の
手法により製作した被積層基板11を用意する。図2
(a)はこの被積層基板11の上面11A側から見た平
面図を示し、図2(b)は図2(a)のA−A断面にお
ける上面11A側の部分拡大断面図を示す(図3〜図7
についても同じ。)。
【0070】この被積層基板11は、図2(a)に示す
ように、主面として上面11A及び下面(図示しない)
を有する略板形状をなす。また、被積層基板11の上面
11Aのうち、積層基板1の不要部3に対応する部分の
周縁11C付近には、銅からなる平面視略十字形状の第
1位置合わせマーク12及び第2位置合わせマーク13
が形成されている。第1位置合わせマーク12は、図中
右辺側と左辺側にそれぞれ2ヶずつ形成され、第2位置
合わせマーク13は、図中上辺側と下辺側にそれぞれ2
ヶずつ形成されている。また、図示しないが、下面側に
も同様に位置合わせマークが形成されている。また、こ
の被積層基板11は、図2(b)に示すように、コア基
板15の上面15A及び下面15Bに樹脂絶縁層16,
17が積層され、さらに、それらの上に配線層18(下
面側の配線層は図示しない)が形成されている。
【0071】次に、シート配置工程において、図3に示
すように、被積層基板11に第1介在シート22及び第
2介在シート23を重ねる。この第1介在シート22及
び第2介在シート23は、いずれも、後述する樹脂絶縁
層25よりも薄い、厚さ25μm、平面視10×30m
mの略長方形状で、テフロン製のシートである。そし
て、このテフロンシートの片面(図3(b)中下面)に
は、粘着層(図示しない)を有している。
【0072】この工程では、第1介在シート22及び第
2介在シート23のうち、一部を被積層基板11の第1
位置合わせマーク12または第2位置合わせマーク13
上に重ね、他を被積層基板11の周縁11Cからはみ出
させるように配置する。このとき、第1介在シート22
及び第2介在シート23の粘着層が、それぞれ第1位置
合わせマーク12及び第2位置合わせマーク13に粘着
するように重ねる。このように粘着させて固定すると、
その後の層形成工程において、第1介在シート22及び
第2介在シート23の位置がずれるのを防止することが
できる。なお、第1介在シート22は第1位置合わせマ
ーク12上に、第2介在シート23は第2位置合わせマ
ーク13上に重ねるようにする。
【0073】次に、絶縁層・金属箔(層)形成工程にお
いて、図4に示すように、樹脂絶縁層25と銅箔26
(金属箔)とを形成する。具体的には、まず、被積層基
板11の上面11Aと、第1介在シート22及び第2介
在シート23のうち第1位置合わせマーク12及び第2
位置合わせマーク13上の部分に、エポキシ樹脂からな
るシート状の未硬化樹脂を重ね、未硬化樹脂絶縁層を形
成する。次に、この未硬化樹脂絶縁層上に厚さ5μmの
銅箔26を重ねる。なお、未硬化樹脂絶縁層の厚さは、
60μmであるので、第1介在シート22及び第2介在
シート23(厚さ25μm)は、これよりも薄くされて
いる。ここで、被積層基板11の下面側についても同様
に、介在シートを重ね、さらに、未硬化樹脂絶縁層及び
銅箔を重ねる。
【0074】次に、未硬化樹脂絶縁層と銅箔26が積層
された被積層基板11を、加熱プレスして、未硬化樹脂
絶縁層を加熱硬化させ、厚さ50μmの樹脂絶縁層25
と、銅箔26とを形成する。本実施形態のように、第1
介在シート22及び第2介在シート23(厚さ25μ
m)が、未硬化樹脂絶縁層(厚さ60μm)や樹脂絶縁
層25(厚さ50μm)よりも薄くされていると、樹脂
絶縁層25を形成する際、介在シートの存在する部分と
ない部分との境界近くで、銅箔26に皺などができたり
するのを抑制することができる。また、介在シートが薄
いと、被積層基板11に反りやうねりなどの変形が生じ
る危険性も少なくなる。この段階で、第1位置合わせマ
ーク22及び第2位置合わせマーク23は、それぞれ、
第1介在シート22または第2介在シート23、樹脂絶
縁層25、及び銅箔26の下に隠れている。また、第1
介在シート22及び第2介在シート23の一部は、被積
層基板11と樹脂絶縁層25との間から外側にはみ出し
ている。
【0075】次に、第1シート剥離工程において、図5
に示すように、第1介在シート22だけを被積層基板1
1から剥離し、第1位置合わせマーク12をそれぞれ露
出させる。具体的には、第1介在シート22のうち被積
層基板11の周縁11Cからはみ出した部分を摘み、樹
脂絶縁層25及び銅箔26が形成された方向(図5
(b)中上方)に引っぱる。その際、第1介在シート2
2上の樹脂絶縁層25と銅箔26も同時に取り除かれ
て、第1位置合わせマーク12が露出する。
【0076】このように、第1介在シート22の一部を
摘んで剥がすだけで、第1位置合わせマーク12を露出
させることができるので、従来のように、レーザ等で樹
脂絶縁層25と銅箔26とを除去する手間や時間が省け
る。また、レーザ等で除去する場合には、第1位置合わ
せマーク12も一緒に除去されることがあるが、本実施
形態では、そのような不都合はなく、確実に第1位置合
わせマーク12を露出させることができる。
【0077】次に、図6に示すように、露出した第1位
置合わせマーク12を基準として、レーザにより、銅箔
26及び樹脂絶縁層25を穿孔し、所定の位置に多数の
有底孔27(レーザビア)を形成する。この有底孔27
は、後に被積層基板11の上面11A側の配線層18と
導通するブラインドビア導体を形成するために、穿孔さ
れる。このように第1位置合わせマーク12を利用して
することで、被積層基板11に対して、正確な位置に有
底孔27を形成することができる。なお、下面側につい
ても、同様に、介在シートを剥離して位置合わせマーク
を露出させ、これを利用して、銅箔及び樹脂絶縁層に有
底孔を形成する。
【0078】次に、金属層形成工程において、図7に示
すように、無電解メッキ及び電解メッキを全面に施し
て、厚さ10μmのメッキ層28を形成し、図7(b)
に示すように、銅箔26とメッキ層28からなる金属層
29を形成する。このとき、メッキ層28は、銅箔26
上と、銅箔26から露出する被積層基板11の上面11
A上に形成される。また、メッキ層28は、有底孔27
の内壁面にも形成され、これによりブラインドビア導体
30が形成される。このように全面にメッキ層28が形
成されるので、第1位置合わせマーク12は、メッキ層
28の下に隠れてしまい、これ以降利用できなくなる。
【0079】次に、レジスト層形成工程において、図8
に示すように、金属層29(メッキ層28)上にエッチ
ングレジスト層32を形成する。なお、図8(a)は被
積層基板11の上面11A側から見た平面図を示し、図
8(b)は図8(a)のB−B断面における上面11A
側の部分拡大断面図を示す(図9〜図11についても同
じ。)。また、下面側についても、同様にエッチングレ
ジスト層を形成する。この段階で、第2位置合わせマー
ク13は、第2介在シート23、樹脂絶縁層25、銅箔
26とメッキ層28からなる金属層29、及びエッチン
グレジスト層32の下に隠れている。
【0080】次に、第2シート剥離工程において、図9
に示すように、第2介在シート23を被積層基板11か
ら剥離し、第2位置合わせマーク13をそれぞれ露出さ
せる。具体的には、第1介在シート22の剥離の場合と
同様に、第2介在シート23のうち被積層基板11の周
縁11Cからはみ出した部分を摘み、樹脂絶縁層25等
が形成された方向(図9(b)中上方)に引っぱる。そ
の際、第2介在シート23上の樹脂絶縁層25、金属層
29及びエッチングレジスト層32も同時に取り除かれ
て、第2位置合わせマーク13が露出する。
【0081】この第2シート剥離工程においても、第1
シート剥離工程と同様に、第2介在シート23の一部を
摘んで剥がすだけで、第2位置合わせマーク13を露出
させることができる。従って、従来のように、レーザ等
で樹脂絶縁層25等を除去する手間や時間が省ける。ま
た、第2位置合わせマーク13も一緒に除去されるよう
な不都合もなく、確実に第2位置合わせマーク13を露
出させることができる。
【0082】次に、図10に示すように、露出した第2
位置合わせマーク13を基準として、エッチングレジス
ト層32を露光・現像し、所定パターンのパターン化エ
ッチングレジスト層33を形成する。このように第2位
置合わせマーク13を利用することで、被積層基板11
に対して、正確な位置にパターン化エッチングレジスト
層33を形成することができる。なお、下面側について
も、同様に、介在シートを剥離して位置合わせマークを
露出させ、これを用いて、所定パターンのエッチングレ
ジスト層を形成する。
【0083】次に、パターン化エッチングレジスト層3
3及びパターン化エッチングレジスト層33から露出し
た金属層29に、エッチング液を噴射し、パターン化エ
ッチングレジスト層33から露出した金属層29をエッ
チングして除去する。エッチングした後に、パターン化
エッチングレジスト層33を剥離すれば、図11に示す
ように、樹脂絶縁層25上に配線層35ができる。ま
た、下面側についても、配線層が形成される。このよう
にして、第1位置合わせマーク12及び第2位置合わせ
マーク13を利用すれば、被積層基板11に対して正確
な位置に配線層35を形成することができる。
【0084】なお、第1位置合わせマーク12及び第2
位置合わせマーク13は、銅からなるので、これらの上
にパターン化エッチングレジスト層33がない場合に
は、一緒にエッチングされて消失する。ここで、この配
線層35を形成する際、図11(a)に示すように、樹
脂絶縁層25上に新たな第1位置合わせマーク42及び
第2位置合わせマーク43を同時に形成しておく。この
第1位置合わせマーク42は、図中で右辺側と左辺側に
それぞれ2ヶ所ずつ、被積層基板11上にあった第1位
置合わせマーク12と異なる位置に形成される。また、
第2位置合わせマーク43も、図中で上辺側と下辺側に
それぞれ2ヶ所ずつ、被積層基板11上にあった第2位
置合わせマーク13と異なる位置に形成される。
【0085】その後、上述したのと同様に、シート配置
工程において、新たな第1位置合わせマーク42及び第
2位置合わせマーク43上に、新たに第1介在シート2
2及び第2介在シート23を重ねる。そして、樹脂絶縁
層45及び銅箔を形成し、第1シート剥離工程で、第1
介在シート22を剥がし、第1位置合わせマーク42を
露出させる。次にこの第1位置合わせマーク42を利用
して、有底孔を形成する。次に、メッキを施し、銅箔と
メッキ層からなる金属層を形成し、さらに、エッチング
レジスト層を形成する。その後、第2介在シート23を
剥がし、第2位置合わせマーク43を露出させる。そし
て、この第2位置合わせマーク43を基準として、所定
パターンのエッチングレジスト層を形成し、その後エッ
チングして配線層46を形成する(図1参照)。以上の
ようにして、積層基板1が製造される。
【0086】以上で説明したように、本実施形態の積層
基板1の製造方法では、従来のように、レーザ等により
除去して、第1位置合わせマーク12及び第2位置合わ
せマーク13を露出させる作業に代えて、第1介在シー
ト22及び第2介在シート23を貼り付け、その後これ
を剥がすだけの極めて簡易な作業に置換することができ
る。また、レーザ等により除去する場合には、第1位置
合わせマーク12及び第2位置合わせマーク13も一緒
に除去されてしまうことがあるが、このような不都合は
なく、確実に、第1位置合わせマーク12及び第2位置
合わせマーク13を露出させることができる。従って、
積層基板1の製造時の歩留まりを向上させ、安価に積層
基板1を製造することができる。
【0087】なお、本実施形態では、第2シート剥離工
程において、第2介在シート23とともに、その上の樹
脂絶縁層25、金属層29及びエッチングレジスト層3
2を除去して、第2位置合わせマーク13を露出させて
いる(図9参照)。しかし、エッチングレジスト層形成
後(図8参照)、第2介在シート23上のエッチングレ
ジスト層32を、例えば溶媒等で予め除去しておくこと
もできる。この場合、第2シート剥離工程では、第2介
在シート23を剥離すると、第2介在シート23ととも
に、その上の樹脂絶縁層25と金属層29だけが除去さ
れて、第2位置合わせマーク13が露出する。
【0088】(変形形態1)次いで、上記実施形態1の
変形形態について説明する。本変形形態では、レジスト
層形成工程において、図12に示すように、エッチング
レジスト層44が、積層基板1のプリント配線板2に対
応する領域と、その周縁近傍の不要部3に対応する領域
に若干掛かるようにして形成される。即ち、第2介在シ
ート23上に、エッチングレジスト層44が形成されな
い点が、上記実施形態1(図8参照)と異なる。なお、
図12(a)は被積層基板11の上面11A側から見た
平面図を示し、図12(b)は図12(a)のB−B断
面における上面11A側の部分拡大断面図を示す。
【0089】本変形形態では、エッチングレジスト層4
4は、第2介在シート23上に存在しないので、エッチ
ングレジスト層44を形成した時点で、第2位置合わせ
マーク13は、第2介在シート23、樹脂絶縁層25、
及び金属層29の下に隠れている。また、第2介在シー
ト23の一部は、被積層基板11と樹脂絶縁層25との
間から外側にはみ出している。従って、次の第2シート
剥離工程において、第2介在シート23を被積層基板1
1から剥離すると、この上の樹脂絶縁層25と金属層2
9だけが一緒に除去されることにより、第2位置合わせ
マーク13が露出する。その後は、露出した第2位置合
わせマーク13を基準として、エッチングレジスト層4
4を露光・現像し、エッチングを行う。このようにして
も、上記実施形態1と同様に配線層35を形成すること
ができる。また、エッチングレジスト層44を、金属層
29の全面に形成しないようにすれば、余分なエッチン
グレジスト層44を形成しないで済むので、より安価に
積層基板1を製造することができる。
【0090】なお、本変形形態では、金属層形成工程
後、レジスト層形成工程でエッチングレジスト層44を
形成した後に、剥離工程で第2介在シート23を剥離し
ている。しかし、金属層形成工程後、先に、第2シート
剥離工程で第2介在シート23を剥離した後に、レジス
ト層形成工程で上記エッチングレジスト層44を形成す
るようにしても良い。このようにしても、第2位置合わ
せマーク13は、露出したままの状態であるので、その
後、エッチングレジスト層44を露光・現像する際の位
置合わせに利用することができる。
【0091】(実施形態2)次いで、実施形態2につい
て、図を参照しつつ説明する。本実施形態では、被積層
基板51には、第1位置合わせマーク12のみが形成さ
れ、第2位置合わせマークが存在しない点が、上記実施
形態1と異なる(図13参照)。また、配線層をセミア
ディティブ法により形成する点も、上記実施形態1(サ
ブトラクティブ法)と異なる。従って、上記実施形態1
と同様な部分の説明は省略又は簡略化する。
【0092】積層基板の製造方法について、図13〜図
18を参照しつつ説明する。まず、公知の手法により製
作した被積層基板51を用意する。図13(a)はこの
被積層基板51の上面51A側から見た平面図を示し、
図13(b)は図13(a)のA−A断面における上面
51A側の部分拡大断面図を示す。この被積層基板51
は、図13(a)に示すように、位置合わせマークとし
ては、第1位置合わせマーク12のみが形成されてい
る。
【0093】次に、シート配置工程において、図14
(a)に示すように、被積層基板51に第1介在シート
22を重ねる。この第1介在シート22のうち、一部を
被積層基板51の第1位置合わせマーク12上に重ね、
他を被積層基板51の周縁51Cからはみ出させるよう
に配置する。その際、第1介在シート22の粘着層(図
示しない)が、それぞれ第1位置合わせマーク12に粘
着するように重ねる。
【0094】次に、絶縁層形成工程において、図14
(b)に示すように、樹脂絶縁層25を形成する。具体
的には、まず、被積層基板51の上面51Aと、第1介
在シート22のうち第1位置合わせマーク12上の部分
に、シート状の未硬化樹脂を重ね、未硬化樹脂絶縁層を
形成する。また、被積層基板51の下面側についても同
様に、介在シートを重ね、さらに、未硬化樹脂絶縁層を
形成する。その後、未硬化樹脂絶縁層が積層された被積
層基板51を、加熱プレスして、未硬化樹脂絶縁層を加
熱硬化させ、樹脂絶縁層25を形成する。この段階で、
第1位置合わせマーク12は、第1介在シート22と樹
脂絶縁層25の下に隠れている。また、第1介在シート
22の一部は、被積層基板51と樹脂絶縁層25との間
から外側にはみ出している。
【0095】次に、剥離工程において、図15(a)に
示すように、第1介在シート22を被積層基板51から
剥離し、第1位置合わせマーク12をそれぞれ露出させ
る。即ち、第1介在シート22のうち被積層基板51の
周縁51Cからはみ出した部分を摘み、樹脂絶縁層25
が形成された方向(図15(a)中上方)に引っぱる。
その際、第1介在シート22上の樹脂絶縁層25も同時
に取り除かれて、第1位置合わせマーク12が露出す
る。
【0096】このように、本実施形態においても、第1
介在シート22の一部を摘んで剥がすだけで、第1位置
合わせマーク12を露出させることができるので、従来
のように、レーザ等で樹脂絶縁層25を除去する手間や
時間が省ける。また、レーザ等で除去する場合のよう
に、第1位置合わせマーク12も一緒に除去される危険
性はなく、確実に第1位置合わせマーク12を露出させ
ることができる。
【0097】次に、図15(b)に示すように、露出し
た第1位置合わせマーク12を基準として、レーザによ
り樹脂絶縁層25を穿孔し、所定の位置に多数の有底孔
57を形成する。このように第1位置合わせマーク12
を利用することで、上記実施形態1と同様に、被積層基
板51に対して、正確な位置に有底孔57を形成するこ
とができる。
【0098】次に、再び、シート配置工程において、図
16(a)に示すように、第1介在シート22のうち、
一部を被積層基板51の第1位置合わせマーク12上に
重ね、他を被積層基板51の周縁51Cからはみ出させ
るように配置する。なお、ここでは、第1位置合わせマ
ーク12は、主面(樹脂絶縁層25の表面)よりも、凹
んだ低位部内に存在している。次に、金属層形成工程に
おいて、図16(b)に示すように、無電解メッキを全
面に施して、厚さ0.7μmのメッキ層56(金属層)
を形成する。この段階で、第1位置合わせマーク12
は、第1介在シート22とメッキ層56の下に隠れてい
る。また、第1介在シート22の一部は、被積層基板5
1の周縁51Cから外側にはみ出している。
【0099】次に、剥離工程において、図17(a)に
示すように、第1介在シート22を被積層基板51から
剥離し、第1位置合わせマーク12を再び露出させる。
その際、第1介在シート22上のメッキ層56(金属
層)も同時に取り除かれる。ここでも、第1介在シート
22の一部を摘んで剥がすだけで、第1位置合わせマー
ク12を容易に露出させることができる。
【0100】前記実施形態1では、樹脂絶縁層25及び
銅箔26に有底孔27を形成した後、金属層形成工程に
おいて、メッキ処理を行うため、第1位置合わせマーク
12がメッキ層28の下に隠れてしまい、それ以降利用
することができない(図7(b)参照)。このため、2
種類の位置合わせマークが、予め被積層基板11に形成
されていた。これに対し、本実施形態では、樹脂絶縁層
25に有底孔57を形成した後、再び、シート配置工程
で、被積層基板51に第1介在シート22を重ねる。そ
して、金属層形成工程を経た後で、剥離工程において、
第1介在シート22を再び被積層基板51から剥離す
る。このため、第1位置合わせマーク12を再び利用す
ることができる。従って、被積層基板51に形成する位
置合わせマークの数を減らすことができる。
【0101】次に、レジスト層形成工程において、図1
7(b)に示すように、メッキ層56上にメッキレジス
ト層62を形成する。なお、本実施形態では、メッキレ
ジスト層62は、積層基板のプリント配線板に対応する
領域と、その周縁近傍の不要部に対応する領域に若干掛
かるようにして形成される。即ち、露出した第1位置合
わせマーク12上に、メッキレジスト層62が重ならな
いようにする。これに対し、上記実施形態1では、レジ
スト層(エッチングレジスト層32)を全面に形成した
後、シート剥離工程において、介在シート(第2介在シ
ート23)を剥離している(図8及び図9参照)。本実
施形態においても、上記実施形態1と同様に、メッキレ
ジスト層62を全面に形成した後、シート剥離工程にお
いて、第1介在シート22を剥離するようにしても良
い。この場合、第1介在シート22が剥離されるととも
に、その上のメッキ層56及びメッキレジスト層62が
除去される。
【0102】次に、図18(a)に示すように、露出し
た第1位置合わせマーク12を基準として、メッキレジ
スト層62を露光・現像し、所定のパターン化メッキレ
ジスト層63を形成する。このように第1位置合わせマ
ーク12を利用することで、被積層基板51に対して、
正確な位置にパターン化メッキレジスト層63を形成す
ることができる。
【0103】次に、電解メッキを施し、パターン化メッ
キレジスト層63から露出したメッキ層56上に、さら
にメッキを厚付けする。その後、パターン化メッキレジ
スト層63を剥離して、クイックエッチングを行い、不
要なメッキ層56(無電解メッキ層)をエッチングして
除去すると、図18(b)に示すように、配線層65が
形成される。このようにして、第1位置合わせマーク1
2を利用すれば、被積層基板51に対して、正確な位置
に配線層65を形成することができる。その後は、上記
の工程を繰り返すことにより、積層基板が製造される。
【0104】以上で説明したように、本実施形態の積層
基板の製造方法でも、従来のように、レーザ等により除
去して、第1位置合わせマーク12を露出させる作業に
代えて、第1介在シート22を貼り付け、その後これを
剥がすだけの極めて簡易な作業に置換することができ
る。また、レーザ等により除去する場合には、第1位置
合わせマーク12も一緒に除去されてしまうことがある
が、このような不都合はなく、確実に、第1位置合わせ
マーク12を露出させることができる。従って、積層基
板の製造時の歩留まりを向上させ、安価に積層基板を製
造することができる。
【0105】なお、本実施形態では、2度目のシート剥
離工程後、露出した第1位置合わせマーク12に重なら
ないように、部分的にメッキレジスト層62を形成して
いる(図17(b)参照)。しかし、メッキレジスト層
を全面に形成し、その後、第1位置合わせマーク12が
あると思われる部分を、例えば溶媒等で除去するように
しても良い。
【0106】また、本実施形態では、メッキ層56を形
成した後に、第1介在シート22を剥離し、その後、メ
ッキレジスト層62を形成している(図17(a)及び
(b)参照)。しかし、メッキ層56を形成した後に、
先にメッキレジスト層62を形成し、その後、第1介在
シート22を剥離するようにしても良い。この場合、メ
ッキレジスト層62は、上記のように第1介在シート2
2上に形成されないようにしても良いし、また、メッキ
層56の全面に形成するようにしても良い。いずれにし
ても、剥離工程で第1位置合わせマーク12が露出する
ので、その後メッキレジスト層62を露光・現像する際
の位置合わせに利用することができる。
【0107】(変形形態2)次いで、上記実施形態2の
変形形態について説明する。本変形形態では、前記実施
形態1と同様に、2種類の位置合わせマークのある被積
層基板11を用いる点が、上記実施形態2と異なる。ま
ず、シート配置工程において、図14(a)に示すよう
に、第1介在シート22を第1位置合わせマーク12に
重ねるほか、図示しない第2位置合わせマーク13に第
2介在シート23を重ねておく。その後、図14(b)
に示すように、これらの上に樹脂絶縁層25を形成す
る。次に、第1シート剥離工程において、第1介在シー
ト22だけを剥離して、第1位置合わせマーク12を露
出させ(図15(a)参照)、露出した第1位置合わせ
マーク12を基準として、有底孔57を形成する(図1
5(b)参照)。
【0108】次に、金属層形成工程において、図19に
示すように、全面に無電解メッキを施し、メッキ層56
を形成する。なお、図19(a)は被積層基板11の上
面11A側から見た平面図を示し、図19(b)は図1
9(a)のB−B断面における上面11A側の部分拡大
断面図を示す。本変形形態では、2種類の位置合わせマ
ーク12,13を用いるので、上記実施形態2のよう
に、第1介在シート22を第1位置合わせマーク12に
再度重ねることはない。このため、樹脂絶縁層25に有
底孔57を穿孔した後は、そのまま金属層形成工程で、
メッキ層56を形成する。この段階で、図19(b)に
示すように、第2位置合わせマーク13は、第2介在シ
ート23、樹脂絶縁層25、及び金属層(メッキ層5
6)の下に隠れている。また、第2介在シート23の一
部は、被積層基板11と樹脂絶縁層25との間から外側
にはみ出している。
【0109】次に、第2シート剥離工程において、第2
介在シート23を被積層基板11から剥離すると、この
上の樹脂絶縁層25と金属層56が一緒に除去されるこ
とにより、図17(a)において、第1位置合わせマー
ク12に代えて、第2位置合わせマーク13が露出した
状態となる。その後は、上記実施形態2と同様に、メッ
キレジスト層62を形成し(図17(b)参照)、さら
に、露出した第2位置合わせマーク13を用いて、パタ
ーン化メッキレジスト層63を形成する(図18(a)
参照)。そして、電解メッキを施し、配線層65を形成
する(図18(b)参照)。このように、前記実施形態
1と同様の被積層基板11を用い、一方、上記実施形態
2と同様に、銅箔なしで配線層65を形成するようにし
ても良い。
【0110】(実施形態3)次いで、実施形態3につい
て、図を参照しつつ説明する。本実施形態では、被積層
基板に感光性の未硬化樹脂絶縁層を形成し、写真法によ
り、有底孔(フォトビア)を形成する点が、レーザを用
いる上記各実施形態1,2と異なる。従って、上記各実
施形態1,2と同様な部分の説明は省略または簡略化す
る。
【0111】積層基板の製造方法について、図20〜図
21を参照しつつ説明する。まず、上記実施形態2と同
様な被積層基板51を用意する。次に、シート配置工程
において、図20(a)に示すように、上記実施形態2
と同様に、第1介在シート22を被積層基板51の第1
位置合わせマーク12上に重ね、一部を被積層基板51
の周縁51Cからはみ出させるように配置する。
【0112】次に、未硬化絶縁層形成工程において、図
20(b)に示すように、未硬化樹脂絶縁層75を形成
する。具体的には、被積層基板51の上面51Aと、第
1介在シート22のうち第1位置合わせマーク12上の
部分に、感光性エポキシ樹脂からなるシート状の未硬化
樹脂を重ねて、未硬化樹脂絶縁層75を形成する。この
段階で、第1位置合わせマーク22は、それぞれ、第1
介在シート22と未硬化樹脂絶縁層75の下に隠れてい
る。また、第1介在シート22の一部は、被積層基板5
1と未硬化樹脂絶縁層75との間から外側にはみ出して
いる。
【0113】次に、剥離工程において、図21(a)に
示すように、第1介在シート22を被積層基板51から
剥離し、第1位置合わせマーク12をそれぞれ露出させ
る。具体的には、第1介在シート22のうち被積層基板
51の周縁51Cからはみ出した部分を摘み、未硬化樹
脂絶縁層75が形成された方向(図21(a)中上方)
に引っぱる。その際、第1介在シート22上の未硬化樹
脂絶縁層75も同時に取り除かれて、第1位置合わせマ
ーク12が露出する。本実施形態においても、上記各実
施形態1,2と同様に、第1介在シート22の一部を摘
んで剥がすという簡易な作業で、容易に第1位置合わせ
マーク12を露出させることができる。
【0114】次に、図21(b)に示すように、露出し
た第1位置合わせマーク12を基準として、図示しない
マスクを位置合わせして、露光し、その後現像を行う。
その後、加熱して、未硬化樹脂絶縁層75を硬化させ、
樹脂絶縁層76を形成する。これにより、樹脂絶縁層7
6に有底孔77が形成される。このように、第1位置合
わせマーク12を利用することで、被積層基板51に対
して、正確な位置に有底孔77を形成することができ
る。
【0115】その後は、上記実施形態2と同様にして、
配線層を形成する。即ち、再び、シート配置工程におい
て、再度第1位置合わせマーク12上に第1介在シート
22を重ね(図16(a)参照)、金属層形成工程にお
いて、メッキ層56を全面に形成する(図16(b)参
照)。次に、剥離工程において、第1介在シート22を
再び被積層基板51から剥離し、第1位置合わせマーク
12を露出させる(図17(a)参照)。そして、レジ
スト層形成工程において、露出した第1位置合わせマー
ク12上に重ならないように、メッキレジスト層62を
形成する(図17(b)参照)。
【0116】次に、露出した第1位置合わせマーク12
を基準として、メッキレジスト層62から、所定のパタ
ーンのパターン化メッキレジスト層63を形成する(図
18(a)参照)。次に、電解メッキを施し、その後、
パターン化メッキレジスト層63を剥離して、クイック
エッチングを行い、配線層65を形成する(図18
(b)参照)。このように、本実施形態においても、第
1位置合わせマーク12を利用することにより、被積層
基板51に対して、正確な位置に配線層65を形成する
ことができる。その後は、上記の工程を繰り返すことに
より、積層基板が製造される。
【0117】以上で説明したように、本実施形態の積層
基板の製造方法でも、従来のように、レーザ等により樹
脂絶縁層等を除去して、第1位置合わせマーク12を露
出させる作業に代えて、第1介在シート22を貼り付
け、その後これを剥がすだけの極めて簡易な作業に置換
することができる。また、レーザ等により除去する場合
には、第1位置合わせマーク12も一緒に除去されてし
まうことがあるが、このような不都合はなく、確実に、
第1位置合わせマーク12を露出させることができる。
従って、積層基板の製造時の歩留まりを向上させ、安価
に積層基板を製造することができる。
【0118】(実施形態4)次いで、実施形態4につい
て図を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態1,
2,3と同様な部分は省略または簡略化する。本実施形
態で製造される積層基板201について、図22に上面
201Aから見た平面図を示す。この積層基板201
は、図22に示すように、平面視略正方形で、上面20
1A及び下面(図示しない)を有する略板形状をなす。
また、積層基板201は、図中に破線Dで示すように、
互いに連結した状態の複数(49ヶ)のプリント配線板
202を備える。これらプリント配線板202の周囲に
は、不要部203が形成されている。この不要部203
の上面、下面、及びその内部のいずれかには、図中に破
線Eで示す位置に、位置合わせマークが形成されてい
る。
【0119】また、この積層基板201は、ガラスエポ
キシからなるコア基板の両面に、交互に積層された樹脂
絶縁層と配線層とを有する。なお、図22において、プ
リント配線板202の表面の配線層は記載を省略してい
る(以下の各図の平面図においても同じ。)。
【0120】次に、上記積層基板201の製造方法につ
いて、図23〜図31を参照しつつ説明する。まず、公
知の手法により製作した被積層基板211を用意する。
図23(a)はこの被積層基板211の上面211A側
から見た平面図を示し、図23(b)は図23(a)の
A−A断面における上面211A側の部分拡大断面図を
示す(以下の各図の断面図においても同じ。)。
【0121】この被積層基板211は、図23(a)に
示すように、主面である上面211Aと図示しない下面
とを有する略板形状をなす。また、被積層基板211の
上面211Aのうち、積層基板201の不要部203に
対応する部分の4つ角付近には、第1位置合わせマーク
212として、上下面間を貫通する貫通孔が4ヶ所形成
されている。また、この被積層基板211は、図23
(b)に示すように、コア基板215の上面及び下面
に、配線層218(下面側の配線層は図示しない)が形
成されている。
【0122】次に、シート配置工程において、図24に
示すように、被積層基板211に第1介在シート222
を重ねる。この第1介在シート222は、上記各実施形
態と同様のものであるが、大きさが、平面視10×20
mmの略長方形状である。この工程では、第1介在シー
ト222が被積層基板211の周縁211Cからはみ出
さないように、つまり、被積層基板211の周縁211
Cよりも内側に収まるように、第1位置合わせマーク2
12上に重ねる。なお、下面側にも、同様に介在シート
を重ねておく。
【0123】次に、未硬化絶縁層形成工程において、図
25に示すように、未硬化樹脂絶縁層225を形成す
る。具体的には、被積層基板211の上面211Aと、
第1介在シート222上の部分に、感光性エポキシ樹脂
からなるシート状の未硬化樹脂を重ねて、未硬化樹脂絶
縁層225を形成する。
【0124】この段階で、第1位置合わせマーク212
は、それぞれ、第1介在シート222と未硬化樹脂絶縁
層225の下に隠れている。また、上記各実施形態1,
2,3と異なり、第1介在シート222も、図25
(a)に破線で示すように、その全体が未硬化樹脂絶縁
層225の下に隠れている。このようにすると、第1介
在シート222は、被積層基板211の周縁211Cか
らはみ出した部分がないので、作業中やハンドリング中
に第1介在シート222が邪魔にならない。
【0125】次に、剥離工程において、図26に示すよ
うに、第1介在シート222を被積層基板211から剥
離し、第1位置合わせマーク212をそれぞれ露出させ
る。具体的には、第1介在シート222があると思われ
る部分の未硬化樹脂絶縁層225をピンセットで引っ掻
き、第1介在シート222の縁をめくり、この部分を摘
んで剥がす。その際、第1介在シート222上の未硬化
樹脂絶縁層225も同時に取り除かれて、第1位置合わ
せマーク212が露出する。
【0126】次に、図27に示すように、露出した第1
位置合わせマーク212を基準として、図示しないマス
クを位置合わせして、露光し、その後現像を行う。その
後、加熱して、未硬化樹脂絶縁層225を硬化させ、所
定パターンの樹脂絶縁層226を形成する。これによ
り、図27(b)に示すように、樹脂絶縁層226に有
底孔227(ビアホール)が形成される。このように第
1位置合わせマーク212を利用すると、被積層基板2
11に対して、正確な位置に、所定パターンの樹脂絶縁
層226を形成することができる。
【0127】なお、これと同時に、本実施形態では、樹
脂絶縁層226の一部からなる略円柱形状の第2位置合
わせマーク213を8ヶ形成しておく。このように樹脂
絶縁層226と同時に、第2位置合わせマーク213を
形成すると、樹脂絶縁層226に形成された有底孔22
7と、第2位置合わせマーク213との位置関係につい
ては、精度が高くなるので、これ以降正確に位置合わせ
をして作業を行うことができる。また、樹脂絶縁層22
6と同時に形成しているので、別途第2位置合わせマー
ク213を形成するための工程を増やす必要もない。
【0128】なお、下面側についても、同様に、介在シ
ートを剥離して位置合わせマークを露出させ、これを利
用して、樹脂絶縁層、有底孔、及び図27(a)に破線
で示す位置合わせマーク214を8ヶ形成する。この下
面側の位置合わせマーク214は、下面側から見たとき
に、上面側からみた上面側の第2位置合わせマーク21
3と重ならない位置、従って、表裏を反転したときに位
置合わせマークの位置がずれる位置に形成される。この
ようにすれば、作業中に、裏表を間違えた場合に、位置
合わせマークの位置がずれるため、間違えていることを
容易に判別できるから、正しく、被積層基板を製造する
ことができる。
【0129】次に、再びシート配置工程において、図2
8に示すように、被積層基板211の第2位置合わせマ
ーク213上に、第2介在シート223を重ねる。この
ときも、第2介在シート223が被積層基板211の周
縁211Cからはみ出さないようにする。続いて、金属
層形成工程において、図28に示すように、無電解メッ
キを全面に施して、厚さ0.7μmのメッキ層228
(金属層)を形成する。さらに、レジスト層形成工程に
おいて、図28に示すように、メッキ層228全面に、
メッキレジスト層230を形成する。この段階で、第2
位置合わせマーク213は、第2介在シート223、メ
ッキ層228及びメッキレジスト層230の下に隠れて
いる。
【0130】次に、剥離工程において、図29に示すよ
うに、第2介在シート223を被積層基板211から剥
離し、第2位置合わせマーク213を露出させる。その
際、第2介在シート223上のメッキレジスト層230
及びメッキ層228(金属層)も同時に取り除かれる。
ここでも、第2介在シート223があると思われる部分
のメッキレジスト層230及びメッキ層228をピンセ
ットで引っ掻き、第2介在シート223の縁をめくり、
この部分を摘んで剥がすだけで、第2位置合わせマーク
213が露出する。
【0131】次に、図30に示すように、露出した第2
位置合わせマーク213を基準として、メッキレジスト
層230を露光・現像し、所定のパターン化メッキレジ
スト層231を形成する。このように第2位置合わせマ
ーク213を利用することで、被積層基板211(樹脂
絶縁層226)に対して、正確な位置にパターン化メッ
キレジスト層231を形成することができる。
【0132】次に、電解メッキを施し、パターン化メッ
キレジスト層231から露出したメッキ層228上に、
さらにメッキを厚付けする。その後、パターン化メッキ
レジスト層231を剥離して、クイックエッチングを行
い、不要なメッキ層228をエッチング除去すると、図
31に示すように、配線層235が形成される。このよ
うにして、第2位置合わせマーク213を利用すれば、
被積層基板211に対して、正確な位置に配線層235
を形成することができる。
【0133】なお、配線層235の形成と同時に、導体
層の一部からなる略円形状の位置合わせマーク236を
新たに8ヶ形成しておく。その後は、上記の工程を繰り
返すことにより、積層基板を製造する。即ち、被積層基
板211に形成された第1位置合わせマーク212に代
えて、新たに形成した位置合わせマーク236上にそれ
ぞれ介在シートを重ねて、未硬化樹脂絶縁層を形成す
る。そして、介在シートの剥離、樹脂絶縁層の形成、介
在シートの配置、金属層・メッキレジスト層の形成、介
在シートの剥離、パターン化メッキレジスト層の形成、
配線層の形成等を順次行う。さらに、必要に応じて、樹
脂絶縁層及び配線層を交互に形成して、積層基板とす
る。
【0134】ここで、本実施形態において、被積層基板
211に形成された貫通孔からなる第1位置合わせマー
ク212を再利用し続けて、積層基板を製造することも
できる。しかし、このような場合、製造中に、この貫通
孔内に絶縁層や導体層が付着してその寸法が変わり、位
置合わせの精度が悪くなることがある。また、加熱をし
たときにコア基板215が変形したり、縮小したりする
と、これに伴って位置合わせ精度が悪くなることもあ
る。このため、本実施形態のように、樹脂絶縁層を形成
する際に樹脂絶縁層の一部からなる位置合わせマークを
新たに形成し、配線層(導体層)を形成する際に位置合
わせマークを新たに形成すると良い。このように、その
都度、位置合わせマークを形成し、それを利用した方が
位置合わせの精度がより高くなる。
【0135】また、本実施形態では、第1位置合わせマ
ーク212に第1介在シート222を重ねて、未硬化樹
脂絶縁層225を形成し、その後、第1介在シート22
2を剥離して、第1位置合わせマーク212を露出させ
ている(図24〜図26参照)。しかし、未硬化樹脂絶
縁層が透明もしくは半透明のものである場合、第1位置
合わせマーク212上に直接未硬化樹脂絶縁層が形成さ
れても、第1位置合わせマーク212が未硬化樹脂絶縁
層の上から透けて見える。従って、このような場合に
は、上記のように第1介在シート222を重ねたり、剥
がしたりせず、第1位置合わせマーク212を透視して
利用することもできる。
【0136】また、本実施形態では、第2位置合わせマ
ーク213に第2介在シート223を重ねて、金属層2
28及びメッキレジスト層230を形成し、その後、第
2介在シート223を剥離して、第2位置合わせマーク
213を露出させている(図28及び図29参照)。し
かし、メッキレジスト層230が透明もしくは半透明の
ものである場合、第2位置合わせマーク213上に直接
メッキレジスト層230が形成されても、第2位置合わ
せマーク213がメッキレジスト層230の上から透け
て見える。従って、このような場合には、第2位置合わ
せマーク213に第2介在シート223を重ねて、金属
層228を形成した後に、第2介在シート223を剥離
して第2位置合わせマーク223を露出させ、その後、
メッキレジスト層230を形成するようにすることもで
きる。
【0137】以上で説明したように、本実施形態の積層
基板の製造方法でも、従来のように、レーザ等により樹
脂絶縁層等を除去して、第1位置合わせマーク212及
び第2位置合わせマーク213を露出させる作業に代え
て、第1介在シート222及び第2介在シート223を
貼り付け、その後これを剥がすだけの極めて簡易な作業
に置換することができる。また、レーザ等により除去す
る場合には、第1位置合わせマーク212及び第2位置
合わせマーク213も一緒に除去されてしまうことがあ
るが、このような不都合はなく、確実に、第1位置合わ
せマーク212及び第2位置合わせマーク213を露出
させることができる。従って、積層基板の製造時の歩留
まりを向上させ、安価に積層基板を製造することができ
る。
【0138】以上において、本発明を各実施形態に即し
て説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して
適用できることはいうまでもない。例えば、上記各実施
形態1,2,3,4では、写真法により配線層35,4
6,65,235を形成しているが、印刷法により所定
パターンのレジスト層を形成したり、あるいは直接、導
体性樹脂ペーストを充填、塗布して配線層を形成するこ
ともできる。この場合においても、第1位置合わせマー
ク12,212または第2位置合わせマーク13,21
3を基準として、被積層基板11,51,235に対し
て、正確な位置に配線層等を形成することができる。
【0139】また、上記実施形態1では、未硬化樹脂絶
縁層を硬化させて、樹脂絶縁層25を形成(図4参照)
した後に、有底孔27等を形成している(図6参照)。
また、上記実施形態2では、未硬化樹脂絶縁層を積層
し、これを硬化させて樹脂絶縁層25を形成(図14参
照)した後に、有底孔57等を形成している(図15参
照)。しかし、未硬化樹脂絶縁層の硬化は、後で行うこ
ともできる。つまり、例えば配線層等を形成した後に、
未硬化樹脂絶縁層を硬化させて、樹脂絶縁層を形成して
も良い。また、未硬化樹脂絶縁層と配線層とを交互に複
数層積層して、最後にすべての未硬化樹脂絶縁層を硬化
させるようにしても良い。いずれにしても、本発明を適
用して位置合わせマークを露出させれば、正確な位置合
わせが可能となる。
【0140】また、上記実施形態1では、被積層基板1
1に積層された樹脂絶縁層25上に、配線層35が形成
されると同時に、新たな第1位置合わせマーク42及び
第2位置合わせマーク43を形成し、以降はこれを用い
て、その上の配線層46を形成していた。しかし、この
ように新しく位置合わせマークを形成しないで、被積層
基板11に形成された第1位置合わせマーク12及び第
2位置合わせマーク13を再利用し続けることもでき
る。例えば、実施形態1では、エッチングの際、図10
に破線で示すように、第2位置合わせマーク13が消失
しないように、第2介在シート23を再び重ねて、エッ
チング液から保護するようにすれば良い。
【0141】また、上記各実施形態1,2,3では、位
置合わせマークとして、被積層基板11,51の上面1
1A,51A等に設けた、銅からなる第1位置合わせマ
ーク12及び第2位置合わせマーク13を用いたが、例
えば、図2(b)において一点鎖線で示すような貫通孔
14等、他のものを位置合わせマークとして用いても良
い。
【0142】また、上記各実施形態1,2,3では、第
1介在シート22及び第2介在シート23の一部が被積
層基板11,51の周縁11C,51Cからはみ出すよ
うに重ねているが、上記実施形態4のように、第1介在
シート222及び第2介在シート223全体が被積層基
板211の周縁211Cよりも内側に収まるように重ね
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る積層基板を示す図であり、
(a)は積層基板の上面側から見た平面図を示し、
(b)は(a)のC−C断面の上面側の部分拡大断面図
を示す。
【図2】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)は被積層基板の上面側から見た平面図を
示し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分拡大
断面図を示す。
【図3】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)は被積層基板に第1介在シート及び第2
介在シートを重ねた状態の平面図を示し、(b)は
(a)のA−A断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図4】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)は樹脂絶縁層及び銅箔が積層された状態
の平面図を示し、(b)は(a)のA−A断面の上面側
の部分拡大断面図を示す。
【図5】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)は第1介在シートを剥離した状態の平面
図を示し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分
拡大断面図を示す。
【図6】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)は有底孔を形成した状態の平面図を示
し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分拡大断
面図を示す。
【図7】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)はメッキ層を形成した状態の平面図を示
し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分拡大断
面図を示す。
【図8】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)はエッチングレジスト層を形成した状態
の平面図を示し、(b)は(a)のB−B断面の上面側
の部分拡大断面図を示す。
【図9】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す図
であり、(a)は第2介在シートを剥離した状態の平面
図を示し、(b)は(a)のB−B断面の上面側の部分
拡大断面図を示す。
【図10】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)はパターン化エッチングレジスト層を
形成した状態の平面図を示し、(b)は(a)のB−B
断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図11】実施形態1に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は配線層を形成した状態の平面図を示
し、(b)は(a)のB−B断面の上面側の部分拡大断
面図を示す。
【図12】実施形態1の変形形態に係る積層基板の製造
方法を示す図であり、(a)はエッチングレジスト層を
形成した状態の平面図を示し、(b)は(a)のB−B
断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図13】実施形態2に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は被積層基板の上面側から見た平面図
を示し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分拡
大断面図を示す。
【図14】実施形態2に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)は被積層基板に第1介在
シートを重ねた状態を示し、(b)は樹脂絶縁層を形成
した状態を示す。
【図15】実施形態2に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)は第1介在シートを剥離
した状態を示し、(b)は有底孔を形成した状態を示
す。
【図16】実施形態2に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)は再び第1介在シートを
重ねた状態を示し、(b)はメッキ層を形成した状態を
示す。
【図17】実施形態2に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)は再び第1介在シートを
剥離した状態を示し、(b)はメッキレジスト層を形成
した状態を示す。
【図18】実施形態2に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)はパターン化メッキレジ
スト層を形成した状態を示し、(b)は配線層を形成し
た状態を示す。
【図19】実施形態2の変形形態に係る積層基板の製造
方法を示す部分拡大断面図であり、(a)はメッキ層を
形成した状態の平面図を示し、(b)は(a)のB−B
断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図20】実施形態3に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)は被積層基板に第1介在
シートを重ねた状態を示し、(b)は未硬化樹脂絶縁層
を形成した状態を示す。
【図21】実施形態3に係る積層基板の製造方法を示す
部分拡大断面図であり、(a)は第1介在シートを剥離
した状態を示し、(b)は有底孔及び樹脂絶縁層を形成
した状態を示す。
【図22】実施形態4に係る積層基板の上面側から見た
平面図である。
【図23】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は被積層基板の上面側から見た平面図
を示し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分拡
大断面図を示す。
【図24】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、被積層基板に第1介在シートを重ねた状態の
平面図を示す。
【図25】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は未硬化樹脂絶縁層を形成した状態の
平面図を示し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の
部分拡大断面図を示す。
【図26】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、第1介在シートを剥離した状態の平面図を示
す。
【図27】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は樹脂絶縁層及び第2位置合わせマー
クを形成した状態の平面図を示し、(b)は(a)のA
−A断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図28】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は第2介在シートを重ね、メッキ層を
形成した状態の平面図を示し、(b)は(a)のA−A
断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図29】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は第2介在シートを剥離し、メッキレ
ジスト層を形成した状態の平面図を示し、(b)は
(a)のA−A断面の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図30】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)はパターン化メッキレジスト層を形成
した状態の平面図を示し、(b)は(a)のA−A断面
の上面側の部分拡大断面図を示す。
【図31】実施形態4に係る積層基板の製造方法を示す
図であり、(a)は配線層を形成した状態の平面図を示
し、(b)は(a)のA−A断面の上面側の部分拡大断
面図を示す。
【図32】従来技術に係る積層基板の製造方法を示す部
分拡大断面図であり、(a)は被積層基板を示し、
(b)は被積層基板に樹脂絶縁層及び銅箔を積層した状
態を示す。
【図33】従来技術に係る積層基板の製造方法を示す部
分拡大断面図であり、(a)は第1位置合わせマーク上
の樹脂絶縁層及び銅箔を除去した状態を示し、(b)は
有底孔を形成した状態を示す。
【図34】従来技術に係る積層基板の製造方法を示す部
分拡大断面図であり、(a)はメッキ層を形成した状態
を示し、(b)は第2位置合わせマーク上の樹脂絶縁
層、銅箔及びメッキ層を除去した状態を示す。
【図35】従来技術に係る積層基板の製造方法を示す部
分拡大断面図であり、(a)はエッチングレジスト層を
形成した状態を示し、(b)は配線層を形成した状態を
示す。
【符号の説明】
1,201 積層基板 11,51,211 被積層基板 11A,51A,211A (被積層基板の)上面
(主面) 11C,51C,211C (被積層基板の)周縁 12,42,212 第1位置合わせマーク 13,43,213 第2位置合わせマーク 22,222 第1介在シート 23,223 第2介在シート 25,45,76,226 樹脂絶縁層 26 銅箔((銅箔からなる)
金属層) 28 メッキ層 29 (銅箔とメッキ層からな
る)金属層 32 エッチングレジスト層 56,228 メッキ層((メッキ層か
らなる)金属層) 62,230 メッキレジスト層 75,225 未硬化樹脂絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01C AK01B AK53 AR00D BA04 BA07 BA10A BA10D DH00A EH71 GB43 JG04B 5E338 AA03 AA16 BB71 CC01 CD11 DD22 DD32 EE33 EE41 5E346 AA01 AA12 AA15 AA17 AA60 BB01 CC02 CC08 CC31 CC60 DD01 DD11 EE02 EE08 EE13 EE17 EE37 GG01 GG28 HH11 HH33

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層基板の製造方法であって、 主面を有する略板形状をなし、上記主面側に露出した位
    置合わせマークを有する被積層基板のうち、少なくとも
    上記位置合わせマーク上に介在シートを重ねるシート配
    置工程と、 上記被積層基板の主面及び上記介在シートのうち上記位
    置合わせマーク上の部分に、未硬化樹脂絶縁層または樹
    脂絶縁層、金属層、レジスト層のうち、少なくともいず
    れか一つ以上の層を形成する層形成工程と、 上記介在シート上の上記層とともに、上記介在シートを
    上記被積層基板から剥がして、上記位置合わせマークを
    露出させる剥離工程と、を備えることを特徴とする積層
    基板の製造方法。
  2. 【請求項2】積層基板の製造方法であって、 主面を有する略板形状をなし、上記主面側に露出した位
    置合わせマークを有する被積層基板のうち、上記位置合
    わせマーク上に、介在シートを重ねるとともに、その一
    部を上記積層基板の周縁からはみ出させるシート配置工
    程と、 上記被積層基板の主面及び上記介在シートのうち上記位
    置合わせマーク上の部分に、未硬化樹脂絶縁層または樹
    脂絶縁層、金属層、レジスト層のうち、少なくともいず
    れか一つ以上の層を形成する層形成工程と、 上記介在シート上の上記層とともに、上記介在シートを
    上記被積層基板から剥がして、上記位置合わせマークを
    露出させる剥離工程と、を備えることを特徴とする積層
    基板の製造方法。
  3. 【請求項3】積層基板の製造方法であって、 主面を有する略板形状をなし、上記主面側に露出した位
    置合わせマークを有する被積層基板のうち、上記位置合
    わせマーク上に、上記積層基板の周縁よりも内側に収ま
    るように介在シートを重ねるシート配置工程と、 上記被積層基板の主面及び上記介在シート上に、未硬化
    樹脂絶縁層または樹脂絶縁層、金属層、レジスト層のう
    ち、少なくともいずれか一つ以上の層を形成する層形成
    工程と、 上記介在シート上の上記層とともに、上記介在シートを
    上記被積層基板から剥がして、上記位置合わせマークを
    露出させる剥離工程と、を備えることを特徴とする積層
    基板の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の製
    造方法であって、 前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層を形成する絶縁層形
    成工程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁層と
    ともに、上記介在シートを上記被積層基板から剥がすこ
    とを特徴とする積層基板の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の製
    造方法であって、 前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層
    上の金属箔からなる前記金属層とを形成する絶縁層・金
    属層形成工程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁層及
    び上記金属層とともに、上記介在シートを上記被積層基
    板から剥がすことを特徴とする積層基板の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の製
    造方法であって、 前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層を形成する絶縁層形
    成工程と、上記絶縁層上にメッキ層からなる前記金属層
    を形成する金属層形成工程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁層及
    び上記金属層とともに、上記介在シートを上記被積層基
    板から剥がすことを特徴とする積層基板の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の製
    造方法であって、 前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層
    上の金属箔とを形成する絶縁層・金属箔形成工程と、上
    記金属箔上にメッキを施して、上記金属箔とメッキ層と
    からなる前記金属層を形成する金属層形成工程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁層及
    び上記金属層とともに、上記介在シートを上記被積層基
    板から剥がすことを特徴とする積層基板の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の製
    造方法であって、 前記層形成工程は、メッキ層からなる前記金属層を形成
    する金属層形成工程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記金属層ととも
    に、上記介在シートを上記被積層基板から剥がすことを
    特徴とする積層基板の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の製
    造方法であって、 前記層形成工程は、前記未硬化樹脂絶縁層を形成する未
    硬化絶縁層形成工程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記未硬化樹脂絶
    縁層とともに、上記介在シートを上記被積層基板から剥
    がすことを特徴とする積層基板の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜請求項3に記載の積層基板の
    製造方法であって、 前記層形成工程は、前記樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層
    上の金属箔とを形成する絶縁層・金属箔形成工程と、上
    記金属箔上にメッキを施して、上記金属箔とメッキ層と
    からなる前記金属層を形成する金属層形成工程と、上記
    金属層上に前記レジスト層を形成するレジスト層形成工
    程であり、 前記剥離工程は、上記介在シート上の上記樹脂絶縁層、
    上記金属層及び上記レジスト層とともに、上記介在シー
    トを上記被積層基板から剥がすことを特徴とする積層基
    板の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜請求項10に記載の積層基板
    の製造方法であって、 前記介在シートは、粘着層を有し、 前記シート配置工程は、前記位置合わせマーク上に上記
    介在シートを上記粘着層により粘着させて重ねることを
    特徴とする積層基板の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜請求項11に記載の積層基板
    の製造方法であって、 前記被積層基板は、前記主面をなす樹脂絶縁層を有し、 前記位置合わせマークは、上記樹脂絶縁層の一部からな
    ることを特徴とする積層基板の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜請求項11に記載の積層基板
    の製造方法であって、 前記被積層基板は、前記主面をなす導体層を有し、 前記位置合わせマークは、上記導体層の一部からなるこ
    とを特徴とする積層基板の製造方法。
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