JP2010041443A - 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空積層構造体1000は複数の板状体を積層することによって構成されるとともに、円形の中空部1000a及び中空部1000aの形状を示すための円形の第1中抜き部1000a1、第2中抜き部1000a2が設けられ、更に各板状体が積層されたときに各板状体に形成された第1中抜き部1000a1及び第2中抜き部1000a2は上からの積層順に応じて一定の割合で小さくなるような相似形で形成されるとともに、同心円上に構成される。
【選択図】図24
Description
一般に導波路構造は、図1に示すように本体の外周壁に入口となる入力ポート、出口となる出力ポート等が形成される。これら入力ポート1、出力ポート2は、本体3内に穿設された導波路4a〜4cを介して連通される。本発明はこのような導波路構造を中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することにより、中空積層構造体として構成したものである。
図7はこの発明の実施の形態2による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の板状体200を示す平面図である。板状体200にはスリット状の中空部200aを設けており、このスリット200aのスリット幅と同一の幅を有する突起201aを設け、この突起201aをマークとするものである。
図9はこの発明の実施の形態3による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の中空部を有する板状体300を示す平面図である。板状体300には円形の中空部300aとスリット状の中空部300bが設けられており、更に板状体300の外周部には円弧状の切欠き301aとスリット状の切欠き301bを設け、これによりマークを構成したものである。図10は板状体300の外周部を示す拡大平面図であり、円形の中空部300aの半径と同一の半径301a1を有する円弧状の切欠き301aと、スリット状の中空部300bの幅と同一の幅301b1を有するスリット状の切欠き301bを設けている。そして板状体300が第3板状体のような場合には、第1及び第2板状体の切欠き301a、301bに対応する位置に、切欠き301a、301bよりも大きな切欠きを設けることにより、積層方向一端から切欠き301a、301bが観察できるようにするものである。
図11はこの発明の実施の形態4による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の板状体400を示す平面図である。板状体400にはL字型の中空部400aが設けられており、この中空部400aを構成するスリット幅、円弧、角度と同一寸法を有するL字型の中抜き部401aを設け、これによりマークを構成したものである。
図13はこの発明の実施の形態5による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の板状体500を示す平面図である。本実施形態においては、板状体500に突起501bを設けるとともに、この突起501bに板状体500に設けられた中空部500aと同一の形状である中抜き部501aを設け、これをマークとしたものである。図14は中抜き部501aを示す平面拡大図であり、板状体500に設けられた中空部500aと同一の形状となっている。
図15はこの発明の実施の形態6による中空積層構造体600を示す斜視図であり、本実施形態においては、中空積層構造体600を構成する各板状体の一側面に突起を設けるとともに、各突起には各板状体に設けられた中空部と同一の形状を有する中抜き部を設け、更に各突起を所定の間隔でずらして設けたものである。
図18はこの発明の実施の形態7による中空積層構造体700を示す斜視図であり、本実施形態においては、各板状体に設けられた中抜き部の大きさを各板状体毎に異なるように構成し、各板状体が積層されたときに上下に隣接する一方(上方)の中抜き部がもう一方(下方)の中抜き部よりも大きくなるようにして、中抜き部が階段状になるように構成したものである。図18の場合、中空積層構造体に設けられた中空部700aは長方形に構成されており、各板状体に設けられた中抜き部は、中空積層構造体の中空部700aを確認することができるように長方形に構成される。
図20はこの発明の実施の形態8による中空積層構造体800を示す斜視図であり、本実施形態においては、実施の形態7の場合と同様、中抜き部が階段状になるよう構成され、各板状体が積層されたときに上からの積層順に従って順番に中抜き部が一定の割合で小さくなるような相似形に形成されるとともに、中抜き部の重心位置が各板状体間において一致するように構成したものである。
図23はこの発明の実施の形態9による中空積層構造体900を示す斜視図であり、本実施形態においては、中空積層構造体900の中空部900a及び中抜き部901aを円形に構成したものである。更に各板状体が積層されたときに各板状体に形成された中抜き部は上からの積層順に応じて一定の割合で小さくなるような相似形で形成されるとともに、同心円上に構成される。
図24はこの発明の実施の形態10による中空積層構造体1000を示す斜視図であり、実施の形態9で示した中抜き部と同じものを各板状体に2個設けたものである。図において、中空積層構造体1000には中空部1000a、第1中抜き部1000a1、第2中抜き部1000a2が設けられている。
上記実施の形態1〜10に記載の中空積層構造体を構成する板状体に設けられた中空部、中抜き部、切欠き、突起はプリント基板の配線形成などに用いられているエッチング工程により形成することができる。切削加工により中空部、中抜き部等を形成すると、削りかすが生じてしまうので、板状体を積層する時に削りかすが邪魔になり、精度良く板状体を積層することができなくなるが、エッチングで形成するとこのような削りかすは生じないので、精度良く積層することができる。又エッチングで形成すると、切削加工に比べて正確に所望の中空部、中抜き部等を形成することができる。
本実施形態においては、上記実施の形態1〜11で示した中空形状を有する板状体を含む複数の板状体を積層することによって構成される中空積層構造体をアンテナ1201として利用したものであり、図28はこの発明の実施の形態12による中空積層構造体を示す斜視図、図29は平面図、図30は図29におけるX−X線断面図である。
本実施形態においては、上記実施の形態1〜11で示した中空積層構造体を使用して車載用電波レーダを構成したものである。図31はこの発明の実施の形態13による車載用電波レーダを示す斜視図、図32は断面側面図である。図において、車載用電波レーダ1301はフロントカバー1302とケース1303からなり、これらフロントカバー1302とケース1303の内部に実施の形態1〜11で示した中空積層構造体1304が内臓されている。
101,102,103,104,105,200,300,400,500,601,602,603,604,605,701,702,703,704,705,801,802,803,804,805 板状体、
103a,200a,300a,300b,400a,500a,600a、700a、800a、900a,1000a 中空部、
103b,401a,501a,701a,702a,703a,704a,705a,801a,802a,803a,804a,805a,900a1,1001a1,1002a2 中抜き部、
103c,201a,601a,602a,603a,604a,605a 突起、
301a,301b 切欠き、1201 アンテナ、1301 車載用電波レーダ。
Claims (17)
- 中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することによって構成される中空積層構造体において、上記中空部を有する上記板状体に上記中空部の形状を表すためのマークを設け、上記マークを上記複数の板状体が積層されたときに他の板状体によって上記マークが覆い隠れない位置に形成することにより、上記マークが上方の積層方向一端から観察できるようにしたことを特徴とする中空積層構造体。
- 上記マークは中抜き部であることを特徴とする請求項1記載の中空積層構造体。
- 上記中空部を有する板状体の外周に突起を設け、上記突起に上記中抜き部を設けたことを特徴とする請求項2記載の中空積層構造体。
- 上記突起を上記積層方向一端の板状体から順番に階段状になるよう配列したことを特徴とする請求項3記載の中空積層構造体。
- 上記中空部を有する板状体自体に上記中抜き部を設け、上記中空部を有する板状体の上方に積層された板状体に上記中抜き部よりも大きな空洞部をその内周が上記中抜き部の外周と重ならないように設けることにより、上記中空部を有する板状体の上方に積層された上記板状体によって上記中空部を有する板状体自体に設けられた上記中抜き部が覆い隠されないようにしたことを特徴とする請求項2記載の中空積層構造体。
- 上記中抜き部は板状体の上記積層方向一端から順番に小さくなるように構成することにより、上記中抜き部は階段状に形成されていることを特徴とする請求項5記載の中空積層構造体。
- 上記各板状体が積層されたときに上記積層方向一端から順番に上記中抜き部が一定の割合で小さくなるような相似形に形成されるとともに、上記中抜き部の重心位置が上記各板状体間において一致するように構成したことを特徴とする請求項6記載の中空積層構造体。
- 上記中空部の各角部を構成する各円弧の半径と、上記中抜き部における上記中空部の各角部に対応する角部を構成する各円弧の半径とを同一に形成したことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の中空積層構造体。
- 上記中空部の幅と、上記中抜き部の幅とを同一に形成したことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の中空積層構造体。
- 上記中空部の形状が円形である場合、上記中抜き部を円形に形成したことを特徴とする請求項7記載の中空積層構造体。
- 上記中抜き部を一枚の上記板状体に対して複数個設けたことを特徴とする請求項10記載の中空積層構造体。
- 上記マークは上記中空部を有する板状体の外周に設けられた上記中空部と同一幅を有する突起であることを特徴とする請求項1記載の中空積層構造体。
- 上記マークは上記中空部を有する板状体の外周に設けられた上記中空部と同一幅又は同一径を有する切欠きであるとともに、上記中空部を有する板状体の上方に積層された板状体に上記切欠きよりも大きな切欠きを設けることにより、上記積層方向一端から上記中空部を有する板状体の外周に設けられた上記切欠きが観察できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の中空積層構造体。
- 上記板状体に設けられた上記中空部、上記中抜き部、上記突起又は上記切欠きはエッチングにより形成したことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の中空積層構造体。
- 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の中空積層構造体における上記中空部がつながることにより導波路を形成したことを特徴とする導波路構造。
- 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の中空積層構造体における上記中空部がつながることにより導波路を形成し、上記積層方向一端にアンテナ部を設けるとともに、上記積層方向他端に入出力ポートを設け、上記アンテナ部と上記入出力ポートとを上記導波路でつなぐことにより形成したことを特徴とするアンテナ。
- 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の中空積層構造体における上記中空部がつながることにより導波路を形成し、上記積層方向一端にアンテナ部を設けるとともに、上記積層方向の他端に制御基板を設置し、上記アンテナ部と上記制御基板とを上記導波路でつなぐことにより形成したことを特徴とする車載用電波レーダ。
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