JP2010041443A - 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ - Google Patents

中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2010041443A
JP2010041443A JP2008202508A JP2008202508A JP2010041443A JP 2010041443 A JP2010041443 A JP 2010041443A JP 2008202508 A JP2008202508 A JP 2008202508A JP 2008202508 A JP2008202508 A JP 2008202508A JP 2010041443 A JP2010041443 A JP 2010041443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow
plate
hollow portion
laminated structure
structure according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008202508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4672053B2 (ja
Inventor
Shoji Sakai
将司 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008202508A priority Critical patent/JP4672053B2/ja
Publication of JP2010041443A publication Critical patent/JP2010041443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4672053B2 publication Critical patent/JP4672053B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】板状体を積層した状態においても各板状体内部の形状、及び各板状体の上下方向、左右方向並びに回転方向の位置ずれを容易に確認することができる中空積層構造体を提供する。
【解決手段】中空積層構造体1000は複数の板状体を積層することによって構成されるとともに、円形の中空部1000a及び中空部1000aの形状を示すための円形の第1中抜き部1000a1、第2中抜き部1000a2が設けられ、更に各板状体が積層されたときに各板状体に形成された第1中抜き部1000a1及び第2中抜き部1000a2は上からの積層順に応じて一定の割合で小さくなるような相似形で形成されるとともに、同心円上に構成される。
【選択図】図24

Description

この発明は、高周波信号を扱うアンテナや導波路などの分野で使用される中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した車載用電波レーダに関するものである。
近年、複数枚の板状体やブロックを積み上げることによりアンテナや導波管を構成するものが開発されている。そして複数の板状体にはそれぞれ位置合わせ用マーカが設けられ、そのマーカに基づいて板の表裏を確認しながら積層配置することにより導波管構造を形成するものであり、このように構成することにより、切削加工では困難である高精度な加工ができるため、損失をできるだけ減少させるようにするものである(特許文献1参照)。
特開2003−87009号公報
従来の積層構造体を利用した導波管構造は、積層される複数の板状体に位置合わせ用のマーカが設けてあり、板状体の位置合わせはできる。しかし板状体を積層して構成し、各板状体の上下面が他の板状体よって覆い隠されるため、各板状体の内部形状がどのようなものであるかを判断できなくなるという問題点があった。又各板状体の上下方向、左右方向並びに回転方向の位置ずれが容易に判断できないという問題点もあった。特に、板状体を積層し、ねじ止めや接着した後で各板状体内部の加工精度並びに板状体の位置ずれを確認するときには、完成品を分解または破壊するしかないという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、板状体を積層した状態においても各板状体内部の形状、及び各板状体の上下方向、左右方向並びに回転方向の位置ずれを容易に確認することができる中空積層構造体を提供することを目的とする。
この発明に係る中空積層構造体は、中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することによって構成されるものであって、中空部を有する板状体に中空部の形状を表すためのマークを設け、マークを複数の板状体が積層されたときに他の板状体によってマークが覆い隠れない位置に形成することにより、マークが上方の積層方向一端から観察できるようにしたものである。
この発明に係る中空積層構造体によれば、中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することによって構成されるものであって、中空部を有する板状体に中空部の形状を表すためのマークを設け、マークを複数の板状体が積層されたときに他の板状体によってマークが覆い隠れない位置に形成することにより、マークが上方の積層方向一端から観察できるようにしたので、板状体を積層した状態においても各板状体内部の形状を容易に確認することができる。
実施の形態1.
一般に導波路構造は、図1に示すように本体の外周壁に入口となる入力ポート、出口となる出力ポート等が形成される。これら入力ポート1、出力ポート2は、本体3内に穿設された導波路4a〜4cを介して連通される。本発明はこのような導波路構造を中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することにより、中空積層構造体として構成したものである。
図2はこの発明の実施の形態1による中空積層構造体を示す斜視図であり、図において、中空積層構造体100は中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することにより構成され、この中空部がつながることにより導波路が形成されることとなる。そして各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されないように、中空部を有する板状体の外周側に突起が設けられるとともに、この突起には中抜き部が施されており、これによりマークを形成するようになっている。
図3は中空積層構造体100の一角部を示す拡大斜視図である。各板状体の積層順序は、積層方向の上から順番に第1板状体101、第2板状体102、第3板状体103、第4板状体104、第5板状体105とし、第3板状体103には中抜き部103bが形成された突起103cが設けられている。中抜き部103bの形は、第3板状体103に設けられた中空形状103aの各角部を構成する各円弧と同一半径を有する円弧によって形成される。
図4は第3板状体の中空部103aを示す平面図、図5は中抜き部103bを示す平面図であり、中空部103aにおける第1円弧103a1の半径と中抜き部103bにおける第1円弧103b1の半径が同一であり、第2円弧103a2の半径と第2円弧103b2の半径が同一であり、第3円弧103a3の半径と第3円弧103b3の半径が同一であり、第4円弧103a4の半径と第4円弧103b4の半径が同一である。以上のように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない突起103cに設けられた中抜き部103bを確認することにより中空積層構造体の中空部103aの円弧を確認することができる。
上記説明においては、突起に設けられた中抜き部によりマークを形成するようにした例を示したが、図6に示すように板状体自体に中抜き部を設けてマークを形成してもよい。図6においては第3板状体103に中抜き部103bを形成した例を示しており、第1及び第2板状体に設けられた空洞部110を第3板状体103に設けられた中抜き部103bよりも大きく構成するとともに、空洞部110の内周が中抜き部103bの外周にかからないようにして、板状体の積層方向一端より中抜き部103bを観察することができるようにする必要がある。以上のように構成することにより、図2に示されたような突起が無いためハンドリングしやすくなる。
上記においては、中空部を構成する円弧の径を対象にしたマークについて説明し、円弧と円弧の間の長さについては、中空部103aと中抜き部103b間において同一としなかったが、上記説明はマークの一例を示したものであり、長さも認識できるようにする場合は、例えば下記実施の形態5で説明するように、上記とは別の中抜き部を形成することとなる。上記のように本発明においては、中空部を有する板状体に中空部の形状を表すための中抜き部を設け、複数の板状体が積層されても他の板状体によって中抜き部が覆い隠れない位置に形成されることにより、中抜き部が積層方向一端から観察できるようにしたので、板状体を積層した状態においても、各板状体に設けられた中空部を容易に確認することができる。又生産工程段階においても、各板状体に設けられた中空部を容易に確認するだけで検査がし易くなるので、生産工程に費やす時間が短くなる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の板状体200を示す平面図である。板状体200にはスリット状の中空部200aを設けており、このスリット200aのスリット幅と同一の幅を有する突起201aを設け、この突起201aをマークとするものである。
図8は突起201aを示す平面拡大図であり、板状体200に設けられたスリット状の中空部200aと同一の幅201a1を有する突起201aを板状体200の外周に設けたものである。以上のように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない突起201aの幅201a1を測定することにより、板状体200に設けられたスリット状の中空形状200aのスリット幅を確認できる。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の中空部を有する板状体300を示す平面図である。板状体300には円形の中空部300aとスリット状の中空部300bが設けられており、更に板状体300の外周部には円弧状の切欠き301aとスリット状の切欠き301bを設け、これによりマークを構成したものである。図10は板状体300の外周部を示す拡大平面図であり、円形の中空部300aの半径と同一の半径301a1を有する円弧状の切欠き301aと、スリット状の中空部300bの幅と同一の幅301b1を有するスリット状の切欠き301bを設けている。そして板状体300が第3板状体のような場合には、第1及び第2板状体の切欠き301a、301bに対応する位置に、切欠き301a、301bよりも大きな切欠きを設けることにより、積層方向一端から切欠き301a、301bが観察できるようにするものである。
以上のように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない円形の切欠き301aの径301a1及びスリット状の切欠き301bの幅301b1を測定することにより、板状体300に設けられた中空部300aの径と中空部300bの幅を確認できる。またマークとして切欠きを採用しており、突起が無いためハンドリングしやすい。
実施の形態4.
図11はこの発明の実施の形態4による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の板状体400を示す平面図である。板状体400にはL字型の中空部400aが設けられており、この中空部400aを構成するスリット幅、円弧、角度と同一寸法を有するL字型の中抜き部401aを設け、これによりマークを構成したものである。
図12は中抜き部401aを示す平面拡大図であり、板状体400に設けられた中空部400aを構成するL字型のスリットのスリット幅と同一のスリット幅を中抜き部401aのスリット幅401a1とし、中空部400aを構成する内側円弧の径と同一の径を中抜き部401aの内側円弧径401a2とし、中空部400aを構成する外側円弧の径と同一の径を中抜き部401aの外側円弧径401a3とし、中空部400aを構成する終端円弧の径と同一の径を中抜き部401aの終端円弧径401a4とし、更に中空部400aのL字型を構成する角度と同一の角度を中抜き部401aのL字型を構成する角度401a5とする。そして板状体400が第3板状体のような場合には、例えば図6に示すように、第1及び第2板状体に中抜き形状401aよりも大きな空洞部を設け、複数の板状体が積層されても他の板状体により中抜き部401aが覆い隠されないようにすることができる。又図2に示すように突起を設け、この突起に中抜き部401aを設けるようにしても良い。
以上のように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されないスリット幅401a1,円弧径401a2、401a3、401a4、及び角度401a5を測定することにより、板状体400に設けられたL字型の中空部400aのスリット幅、内側円弧径、外側円弧径、終端円弧径及びL字型を構成する角度を確認できる。また、マークとして板状体自体に中抜き部を形成しており、突起が無いためハンドリングしやすい。
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5による中空積層構造体を構成する複数枚の板状体の中の一枚の板状体500を示す平面図である。本実施形態においては、板状体500に突起501bを設けるとともに、この突起501bに板状体500に設けられた中空部500aと同一の形状である中抜き部501aを設け、これをマークとしたものである。図14は中抜き部501aを示す平面拡大図であり、板状体500に設けられた中空部500aと同一の形状となっている。
以上のように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない中抜き部501aを測定することにより、中空積層構造体を構成する中空部500aの形状を確認できる。更には中抜き部501aは中空部500aと同一の形状であるため、性能をも推定することができる。
実施の形態6.
図15はこの発明の実施の形態6による中空積層構造体600を示す斜視図であり、本実施形態においては、中空積層構造体600を構成する各板状体の一側面に突起を設けるとともに、各突起には各板状体に設けられた中空部と同一の形状を有する中抜き部を設け、更に各突起を所定の間隔でずらして設けたものである。
図16は中空積層構造体600の一側面部を示す拡大斜視図であり、各板状体の同一側面部であって、第1板状体601に第1突起601a、第2板状体602に第2突起602a、第3板状体603に第3突起603a、第4板状体604に第4突起604a、第5板状体605に第5突起605aがそれぞれ設けられており、各突起には各板状体に設けられた中空部と同一の形状を有する中抜き部が設けられている。
また、第1突起601aの側面方向に沿う長さ601b、第2突起602aの長さ602b、第3突起603aの長さ603b、第4突起604aの長さ604b、第5突起605aの長さ605bはそれぞれ同一であり、例えば10mmにすることができる。
第2突起602aの位置は、第1突起601aの位置に対して、側面の長手方向(図16のA方向)において第1突起601aの長さ601b(10mm)分だけずれた位置にあり、第3突起603aの位置は第2突起602aを基準にして第1突起601aがある位置とは反対方向であって、第2突起602aの位置に対して、A方向において第2突起602aの長さ602b(10mm)分だけずれた位置にあり、第4突起604aの位置は第3突起603aを基準にして第2突起602aがある位置とは反対方向であって、第3突起603aの位置に対して、A方向において第3突起603aの長さ603b(10mm)分だけずれた位置にあり、第5突起605aの位置は第4突起604aを基準にして第3突起603aがある位置とは反対方向であって、第4突起604aの位置に対して、A方向において第4突起604aの長さ604b(10mm)分だけずれた位置にある。即ち各板状体を積層したときに各突起601a〜605aが積層方向一端の板状体から順番に階段状に並ぶように配列されている。
以上のように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない突起に設けられた中抜き部を測定することにより、中空積層構造体の中空部600aを確認することができるだけでなく、更に積層順序が間違っていれば各突起が階段状に並ばないので、積層順序の間違いも確認できる。
図17は別の形態による中空積層構造体610を示す斜視図であり、第2〜第5板状体において中抜き部を設けるとともに、これらの中抜き部が図16に示すものと同様に階段状になるように構成したものである。この場合には第1板状体には中空積層構造体の中空部と同一形状を有する中抜き部は構成されないが、第2〜第5板状体の中抜き部を覆い隠さないような空洞部を有している。図17に示すような構成であれば、図16に示すような突起を有さないので、ハンドリングがし易くなる。
実施の形態7.
図18はこの発明の実施の形態7による中空積層構造体700を示す斜視図であり、本実施形態においては、各板状体に設けられた中抜き部の大きさを各板状体毎に異なるように構成し、各板状体が積層されたときに上下に隣接する一方(上方)の中抜き部がもう一方(下方)の中抜き部よりも大きくなるようにして、中抜き部が階段状になるように構成したものである。図18の場合、中空積層構造体に設けられた中空部700aは長方形に構成されており、各板状体に設けられた中抜き部は、中空積層構造体の中空部700aを確認することができるように長方形に構成される。
図19はマークとなる中抜き部を示す平面拡大図であり、第1板状体701に第1中抜き部701aを構成し、第1中抜き部701aの外周より内側に位置するように第2板状体702の第2中抜き部702aを構成し、第2中抜き部702aの外周より内側に位置するように第3板状体703の第3中抜き部703aを構成し、第3中抜き部703aの外周より内側に位置するように第4板状体704の第4中抜き部704aを構成し、第4中抜き部704aの外周より内側に位置するように第5板状体705の第5中抜き部705aを構成している。即ち各板状体を積層したときに中抜き部701a〜705aが階段状に並ぶように構成される。
上記のように中抜き部を板状体の積層方向一端から順番に小さくなるように構成して、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない中抜き部を測定することにより、中空積層構造体の中空部700a全ての形状を確認できる。また、中抜き部によってマークを構成しており、突起が無いためハンドリングしやすい。
実施の形態8.
図20はこの発明の実施の形態8による中空積層構造体800を示す斜視図であり、本実施形態においては、実施の形態7の場合と同様、中抜き部が階段状になるよう構成され、各板状体が積層されたときに上からの積層順に従って順番に中抜き部が一定の割合で小さくなるような相似形に形成されるとともに、中抜き部の重心位置が各板状体間において一致するように構成したものである。
図21、図22は中空積層構造体800における中抜き部を示す平面拡大図であり、図21は正しく積層されている状態を示すとともに、図22は積層位置がずれている状態を示している。上記実施の形態7の場合と同様、第1板状体801に第1中抜き部801aを構成し、第1中抜き部801aの外周より内側に第2板状体802の第2中抜き部802aを構成し、第2中抜き部802aの外周より内側に第3板状体803の第3中抜き部803aを構成し、第3中抜き部803aの外周より内側に第4板状体804の第4中抜き部804aを構成し、第4中抜き部804aの外周より内側に第5板状体805の第5中抜き部805aを構成している。即ち各板状体を積層したときに各板状体の中抜き部が階段状に並ぶように構成される。
図21において、中空積層構造体800の中抜き部重心位置800bは上方向から見たときに一致しており、中抜き部の大きさは板状体の積層順番に応じて一定の割合で小さくなるような相似形に形成されており、例えば積層順に中抜き部の縦横の幅を1mmずつ小さくなるように構成する。従って各板状体の位置ずれがなければ図21に示すように、中抜き部の重心位置800bが一致した階段状を形成するように構成される。
図22に示すように、積層位置がずれると中抜き部が図21に示すように階段状に並ばなくなる。図21においては、第2板状体802がずれている状態を示している。この場合第1中抜き部801aの重心位置801bと第2中抜き部802aの重心位置802bのずれ量である縦位置ずれ長さ800cと横位置ずれ長さ800dを測定することにより位置ずれ量が確認できる。
上記のように積層方向一端から順番に中抜き部を一定の割合で小さくなるような相似形で構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない中抜き部を測定することにより、中空積層構造体の中空部800a全ての形状を確認できるだけでなく、重心位置を中心とした位置からの積層位置のずれも確認することができる。
実施の形態9.
図23はこの発明の実施の形態9による中空積層構造体900を示す斜視図であり、本実施形態においては、中空積層構造体900の中空部900a及び中抜き部901aを円形に構成したものである。更に各板状体が積層されたときに各板状体に形成された中抜き部は上からの積層順に応じて一定の割合で小さくなるような相似形で形成されるとともに、同心円上に構成される。
このように構成することにより、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない中抜き部を測定することにより、中空積層構造体の中空部900a全ての形状を確認できるだけでなく、重心位置を中心とした位置からの積層位置ずれも確認することができる。また、中抜き部を組立時の基準穴としても利用できる。
実施の形態10.
図24はこの発明の実施の形態10による中空積層構造体1000を示す斜視図であり、実施の形態9で示した中抜き部と同じものを各板状体に2個設けたものである。図において、中空積層構造体1000には中空部1000a、第1中抜き部1000a1、第2中抜き部1000a2が設けられている。
図25は中空積層構造体1000を示す平面図であり、各板状体の積層位置が正しい状態を示している。この場合には、各板状体に設けられた中抜き部の重心位置が重なり、重心位置を中心とした階段状となるため、第1中抜き部1000a1と第2中抜き部1000a2の重心位置を線で結ぶと1本の直線となる。
図26は中空積層構造体1000を示す平面図、図27は一方の中抜き部を示す平面拡大図であり、積層位置がずれている状態を示している。積層位置が正しくないと2個所の第1中抜き部1000a1と第2中抜き部1000a2のうち少なくとも1個所の中抜き形状が同心円の階段状に並ばなくなり、第1重心線1001cと第2重心線1002cに分かれる。第1重心位置1001bと第2重心位置1002bの縦位置ずれ長さ1000bと横位置ずれ長さ1000cと位置ずれ角度1000dを測定することにより位置ずれ量を確認する事ができる。
この構成により、各板状体が積層されても他の板状体によって覆い隠されない中抜き形状を測定することにより、中空積層構造体の中空形状1000a全ての形状を確認できるだけでなく、2個所の中抜き形状の重心位置を測定することにより積層位置のずれも確認できる。また、第1中抜き部1000a1、第2中抜き部1000a2を組立時の基準穴としても利用できる。
尚図24〜図27においては、第1中抜き部1000a1及び第2中抜き部1000a2を対角線上に設けるようにしたが、2つの中抜き部は他の配置関係になるように配置してもよい。更に中抜き部を3つ以上の複数個設けるようにしてもよい。
実施の形態11.
上記実施の形態1〜10に記載の中空積層構造体を構成する板状体に設けられた中空部、中抜き部、切欠き、突起はプリント基板の配線形成などに用いられているエッチング工程により形成することができる。切削加工により中空部、中抜き部等を形成すると、削りかすが生じてしまうので、板状体を積層する時に削りかすが邪魔になり、精度良く板状体を積層することができなくなるが、エッチングで形成するとこのような削りかすは生じないので、精度良く積層することができる。又エッチングで形成すると、切削加工に比べて正確に所望の中空部、中抜き部等を形成することができる。
実施の形態12.
本実施形態においては、上記実施の形態1〜11で示した中空形状を有する板状体を含む複数の板状体を積層することによって構成される中空積層構造体をアンテナ1201として利用したものであり、図28はこの発明の実施の形態12による中空積層構造体を示す斜視図、図29は平面図、図30は図29におけるX−X線断面図である。
図において、一番上に載置された板状体に設けられた中空部がアンテナ部1202であり、内部に導波路1203が形成されている。更に一番下に載置された板状体には入出力ポート1204が形成されている。入出力ポート1204から出力された信号は導波路1203を通過してアンテナ部1202から発信され、更にアンテナ部1202から入力された信号は導波路1203を通過して入出力ポート1204に入力される。
実施の形態13.
本実施形態においては、上記実施の形態1〜11で示した中空積層構造体を使用して車載用電波レーダを構成したものである。図31はこの発明の実施の形態13による車載用電波レーダを示す斜視図、図32は断面側面図である。図において、車載用電波レーダ1301はフロントカバー1302とケース1303からなり、これらフロントカバー1302とケース1303の内部に実施の形態1〜11で示した中空積層構造体1304が内臓されている。
そして一番上の板状体に設けられた中空部がアンテナ部1305を形成し、更には内部に導波路1306が形成され、一番下部には車載用電波レーダを制御するための制御基板1307が載置されている。制御基板1307から出力された電波は導波路1306を伝搬し、アンテナ部1305から放射される。また、外部からの電波をアンテナ部1305で受信し、導波路1306を通って制御基板1307に至り、制御基板1307において制御される。このようにして前方の車との車間距離などを測定することができるようになる。
一般的な導波路構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による中空積層構造体の一角部を示す拡大斜視図である。 この発明の実施の形態1による中空積層構造体の中空形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による中空積層構造体の中抜き形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による板状体を示す平面図である。 この発明の実施の形態2による突起を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態3による板状体を示す平面図である。 この発明の実施の形態3による板状体の外周部を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態4による板状体を示す平面図である。 この発明の実施の形態4による板状体の中抜き部を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態5による板状体を示す平面図である。 この発明の実施の形態5による板状体の中抜き部を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態6による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6による中空積層構造体の一側面部を示す拡大斜視図である。 この発明の実施の形態6による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7による中空積層構造体の中抜き部を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態8による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態8による中空積層構造体の中抜き部を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態8による中空積層構造体の中抜き部を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態9による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態10による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態10による中空積層構造体を示す平面図である。 この発明の実施の形態10による中空積層構造体を示す平面図である。 この発明の実施の形態10による中抜き形状を示す平面拡大図である。 この発明の実施の形態12による中空積層構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態12による中空積層構造体を示す平面図である。 図29におけるX−X線断面図である。 この発明の実施の形態13による車載用電波レーダを示す斜視図である。 この発明の実施の形態13による車載用電波レーダを示す断面側面図である。
符号の説明
100,600,700,800,900,1000 中空積層構造体、
101,102,103,104,105,200,300,400,500,601,602,603,604,605,701,702,703,704,705,801,802,803,804,805 板状体、
103a,200a,300a,300b,400a,500a,600a、700a、800a、900a,1000a 中空部、
103b,401a,501a,701a,702a,703a,704a,705a,801a,802a,803a,804a,805a,900a1,1001a1,1002a2 中抜き部、
103c,201a,601a,602a,603a,604a,605a 突起、
301a,301b 切欠き、1201 アンテナ、1301 車載用電波レーダ。

Claims (17)

  1. 中空部を有する板状体を含む複数の板状体を積層することによって構成される中空積層構造体において、上記中空部を有する上記板状体に上記中空部の形状を表すためのマークを設け、上記マークを上記複数の板状体が積層されたときに他の板状体によって上記マークが覆い隠れない位置に形成することにより、上記マークが上方の積層方向一端から観察できるようにしたことを特徴とする中空積層構造体。
  2. 上記マークは中抜き部であることを特徴とする請求項1記載の中空積層構造体。
  3. 上記中空部を有する板状体の外周に突起を設け、上記突起に上記中抜き部を設けたことを特徴とする請求項2記載の中空積層構造体。
  4. 上記突起を上記積層方向一端の板状体から順番に階段状になるよう配列したことを特徴とする請求項3記載の中空積層構造体。
  5. 上記中空部を有する板状体自体に上記中抜き部を設け、上記中空部を有する板状体の上方に積層された板状体に上記中抜き部よりも大きな空洞部をその内周が上記中抜き部の外周と重ならないように設けることにより、上記中空部を有する板状体の上方に積層された上記板状体によって上記中空部を有する板状体自体に設けられた上記中抜き部が覆い隠されないようにしたことを特徴とする請求項2記載の中空積層構造体。
  6. 上記中抜き部は板状体の上記積層方向一端から順番に小さくなるように構成することにより、上記中抜き部は階段状に形成されていることを特徴とする請求項5記載の中空積層構造体。
  7. 上記各板状体が積層されたときに上記積層方向一端から順番に上記中抜き部が一定の割合で小さくなるような相似形に形成されるとともに、上記中抜き部の重心位置が上記各板状体間において一致するように構成したことを特徴とする請求項6記載の中空積層構造体。
  8. 上記中空部の各角部を構成する各円弧の半径と、上記中抜き部における上記中空部の各角部に対応する角部を構成する各円弧の半径とを同一に形成したことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の中空積層構造体。
  9. 上記中空部の幅と、上記中抜き部の幅とを同一に形成したことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の中空積層構造体。
  10. 上記中空部の形状が円形である場合、上記中抜き部を円形に形成したことを特徴とする請求項7記載の中空積層構造体。
  11. 上記中抜き部を一枚の上記板状体に対して複数個設けたことを特徴とする請求項10記載の中空積層構造体。
  12. 上記マークは上記中空部を有する板状体の外周に設けられた上記中空部と同一幅を有する突起であることを特徴とする請求項1記載の中空積層構造体。
  13. 上記マークは上記中空部を有する板状体の外周に設けられた上記中空部と同一幅又は同一径を有する切欠きであるとともに、上記中空部を有する板状体の上方に積層された板状体に上記切欠きよりも大きな切欠きを設けることにより、上記積層方向一端から上記中空部を有する板状体の外周に設けられた上記切欠きが観察できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の中空積層構造体。
  14. 上記板状体に設けられた上記中空部、上記中抜き部、上記突起又は上記切欠きはエッチングにより形成したことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の中空積層構造体。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の中空積層構造体における上記中空部がつながることにより導波路を形成したことを特徴とする導波路構造。
  16. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の中空積層構造体における上記中空部がつながることにより導波路を形成し、上記積層方向一端にアンテナ部を設けるとともに、上記積層方向他端に入出力ポートを設け、上記アンテナ部と上記入出力ポートとを上記導波路でつなぐことにより形成したことを特徴とするアンテナ。
  17. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の中空積層構造体における上記中空部がつながることにより導波路を形成し、上記積層方向一端にアンテナ部を設けるとともに、上記積層方向の他端に制御基板を設置し、上記アンテナ部と上記制御基板とを上記導波路でつなぐことにより形成したことを特徴とする車載用電波レーダ。
JP2008202508A 2008-08-06 2008-08-06 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ Expired - Fee Related JP4672053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202508A JP4672053B2 (ja) 2008-08-06 2008-08-06 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202508A JP4672053B2 (ja) 2008-08-06 2008-08-06 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010041443A true JP2010041443A (ja) 2010-02-18
JP4672053B2 JP4672053B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=42013503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008202508A Expired - Fee Related JP4672053B2 (ja) 2008-08-06 2008-08-06 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4672053B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011240688A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Mitsubishi Electric Corp 積層構造体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227144A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 新光電気工業株式会社 多層セラミツクパツケ−ジの製造方法
JPS62162394A (ja) * 1986-01-13 1987-07-18 株式会社日立製作所 多層印刷配線板
JPH08330743A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Sony Corp 多層プリント配線板
JP2002223054A (ja) * 1999-03-31 2002-08-09 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層基板の製造方法
JP2002299818A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Kyocera Corp 多層回路基板
JP2003087009A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Toshiba Corp 導波管ダイプレクサ及び導波管

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227144A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 新光電気工業株式会社 多層セラミツクパツケ−ジの製造方法
JPS62162394A (ja) * 1986-01-13 1987-07-18 株式会社日立製作所 多層印刷配線板
JPH08330743A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Sony Corp 多層プリント配線板
JP2002223054A (ja) * 1999-03-31 2002-08-09 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層基板の製造方法
JP2002299818A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Kyocera Corp 多層回路基板
JP2003087009A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Toshiba Corp 導波管ダイプレクサ及び導波管

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011240688A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Mitsubishi Electric Corp 積層構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4672053B2 (ja) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101646299B (zh) 带电路的悬挂基板、其制造方法及定位方法
EP1691589B1 (en) Wired circuit board and producing method thereof
US10283828B2 (en) Tuning triple-mode filter from exterior faces
CN101472405A (zh) 多层电路板及其制作方法
JP2018026462A (ja) 電子部品
JP4672053B2 (ja) 中空積層構造体及び中空積層構造体を利用した導波路構造、アンテナ及び車載用電波レーダ
KR20030036901A (ko) 적층 웨이퍼의 얼라인먼트 방법
JP6414649B2 (ja) 多層基板及びその製造方法
JP6402885B2 (ja) 電流測定用コイル、それに適する回路基板及びその回路基板の製造方法
JPH10163630A (ja) 多層印刷回路基盤及びその製造方法
US20060220217A1 (en) High precision connector member and manufacturing method thereof
CN103308870B (zh) 磁检测装置及其制造方法
CN111505910B (zh) 套刻标记的对位方法
US20090087624A1 (en) Laminated structure
US6700070B1 (en) Alignment mark for placement of guide hole
JP6425933B2 (ja) 半導体装置
JP4929372B2 (ja) 導波管ダイプレクサ及び導波管
CN115295534B (zh) 一种倒装芯片和对准方法
CN113660779B (zh) 一种电路板加工定位方法
KR101095081B1 (ko) 오버레이 버니어 및 이를 이용한 오버레이 측정 방법
KR101504543B1 (ko) 복층 구조의 패턴 형성용 마스크 및 이의 제조 방법
JP2005268414A (ja) 多層セラミック基板およびその製造方法
US8177337B2 (en) Flow path unit, inspection apparatus, and inspection method
JP3740711B2 (ja) 多層プリント配線板
CN112867232A (zh) 一种高密度集成线路板复合标靶及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110118

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees