JP2002222947A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
を低減したMOSFETを提供する。 【解決手段】 シリコン基板1の全面に渡ってシリコン
酸化膜51を形成する。このとき、ゲート電極3におい
ては、N型不純物の濃度が上部側よりも高い下部側で、
より酸化が促進し、シリコン酸化膜51の厚さが上部側
よりも厚くなる。この結果、ゲート電極3の下部側の長
さが短くなり、ゲート長が短くなり、断面形状は、下底
の長さが上底の長さよりも小さな逆台形状となる。
Description
の製造方法に関し、特に高周波動作、高速動作に適した
半導体装置およびその製造方法に関する。
電極のゲート幅を0.1μmレベルにする方向での微細
化が進んでいるが、さらに高周波動作、高速動作を達成
するためにはゲート電極に関する容量成分と、ゲート抵
抗の低減が必要である。
界効果トランジスタ(以後MOSFETと呼称)90の
製造方法を説明するとともに、最終工程を示す図22を
用いて構造について説明する。
純物を有したシリコン基板1を準備し、当該シリコン基
板1の主面全面にゲート酸化膜2を形成する。その後、
ゲート酸化膜2上に選択的にポリシリコンのゲート電極
13を形成し、ゲート電極13を注入マスクとして、リ
ン(P)あるいはヒ素(As)等のN型不純物をシリコ
ン基板1の表面内に比較的低濃度に注入し、低ドープド
レイン層(LDD層)4を形成する。なお、N型不純物
はシリコン基板1を傾け、面内方向に断続的に回転させ
ながら行う、回転斜め注入により注入する。
を行い、シリコン基板1の全面に渡ってシリコン酸化膜
15を形成する。なお、この酸化工程によりゲート酸化
膜2の厚さも厚くなる。
ン基板1の全面に渡って、例えばCVD(chemical vap
or deposition)法によりシリコン酸化膜71を堆積す
る。
コン酸化膜71を異方性エッチングにより除去してゲー
ト電極13の側面にのみ残し、サイドウォール酸化膜7
を形成する。そして、ゲート電極13およびサイドウォ
ール酸化膜7を注入マスクとして、リン(P)あるいは
ヒ素(As)等のN型不純物をLDD層4の表面内に比
較的高濃度に注入し、ソース・ドレイン層6を形成す
る。
Ti(チタン)、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)
等の何れかで高融点金属層を形成し、熱処理によりシリ
コンとのシリサイド反応を起こさせてシリサイド層を形
成する。なお、当該シリサイド反応により、ゲート電極
13の上部およびソース・ドレイン層6の上部に、それ
ぞれシリサイド層81および82が形成され、未反応の
高融点金属層を除去することで、図Dに示すMOSFE
T90が形成される。
OSFET90においては、ゲート抵抗の低減のために
シリサイド層81を備えていたが、これだけでは高速化
および高集積化の進展に伴うゲート長の短縮に起因する
ゲート抵抗の増大に対抗できなくなる可能性が予見され
る。
めになされたもので、ゲート長の短縮に起因するゲート
抵抗の増大を低減したMOSFETを提供することを目
的とする。
載の半導体装置は、半導体基板上に選択的に配設された
ゲート酸化膜と、前記ゲート酸化膜上に配設され、下底
の長さが上底の長さより短い逆テーパ状の断面形状を有
するゲート電極と、前記ゲート電極の側面に配設された
サイドウォール酸化膜とを備え、前記ゲート電極は、不
純物を含んだポリシリコン層で構成され、前記不純物
は、前記ポリシリコン層の主面に垂直な方向で単調に変
化する分布を有している。
は、前記不純物がN型不純物であって、前記ゲート電極
の上主面近傍で最低濃度となり、前記ゲート酸化膜の近
傍で最高濃度となり、前記最低濃度と前記最高濃度との
間では単調に変化する分布を有している。
は、半導体基板上に選択的に配設されたゲート酸化膜
と、前記ゲート酸化膜上に配設されたテーパ状の断面形
状を有するゲート電極と、前記ゲート電極の側面に配設
されたサイドウォール酸化膜とを備え、前記ゲート電極
は、不純物を含んだポリシリコン層で構成され、前記不
純物は、前記ポリシリコン層の主面に垂直な方向で単調
に変化する分布を有している。
は、前記不純物がN型不純物であって、前記ゲート電極
の上主面近傍で最高濃度となり、前記ゲート酸化膜の近
傍で最低濃度となり、前記最低濃度と前記最高濃度との
間では単調に変化する分布を有している。
は、前記サイドウォール酸化膜を覆う上部サイドウォー
ル酸化膜をさらに備えている。
は、前記ゲート電極の上部に配設されたシリサイド層を
さらに備えている。
製造方法は、半導体基板上にゲート酸化膜を形成する工
程(a)と、前記ゲート酸化膜上に不純物を含んだポリシ
リコン層で構成されるゲート電極を選択的に形成する工
程(b)と、前記ゲート電極を覆うように、熱酸化により
シリコン酸化膜を形成する工程(c)と、少なくとも前記
シリコン酸化膜を異方性エッチングにより除去して、前
記ゲート電極の側面にサイドウォール酸化膜を形成する
工程(d)とを備え、前記工程(b)は、前記不純物が、前
記ポリシリコン層の主面に垂直な方向で単調に変化する
分布を有するように前記ポリシリコン層を形成する工程
(b−1)を含んでいる。
製造方法は、前記工程(b−1)が、前記不純物としてN
型不純物を使用し、前記N型不純物が、前記ゲート電極
の上主面近傍で最低濃度となり、前記ゲート酸化膜の近
傍で最高濃度となり、前記最低濃度と前記最高濃度との
間では単調に変化する分布を有するように前記ポリシリ
コン層を形成する工程を含んでいる。
製造方法は、前記工程(b−1)が、リンを含んだプロセ
スガスの濃度を固溶度の最大限度まで高めて成膜した
後、前記プロセスガスの濃度を徐々に下げて成膜を続け
る工程を含んでいる。
の製造方法は、前記工程(b−1)が、前記不純物として
N型不純物を使用し、前記N型不純物が、前記ゲート電
極の上主面近傍で最高濃度となり、前記ゲート酸化膜の
近傍で最低濃度となり、前記最低濃度と前記最高濃度と
の間では単調に変化する分布を有するように前記ポリシ
リコン層を形成する工程を含んでいる。
の製造方法は、前記工程(b−1)が、リンを含んだプロ
セスガスの濃度を所定値から徐々に高めて成膜を続け、
最終的には固溶度の最大限度まで高めて成膜を行う工程
を含んでいる。
の製造方法は、前記工程(c)と(d)との間に、前記シリ
コン酸化膜の上部に上部シリコン酸化膜を形成する工程
をさらに含み、前記工程(d)が、前記シリコン酸化膜お
よび前記上部シリコン酸化膜を併せて除去し、前記サイ
ドウォール酸化膜を覆う上部サイドウォール酸化膜を形
成する工程を含んでいる。
明に係る実施の形態1のMOSFET100の製造方法
および構成について説明する。なお、MOSFET10
0の構成については、最終工程を説明する図9に示す。
物を有したシリコン基板1を準備し、当該シリコン基板
1の主面全面にゲート酸化膜2を形成する。その後、ゲ
ート酸化膜2上の全面に渡って、例えばCVD法により
N型不純物(ここではリン)を含んだポリシリコン層3
1を堆積する。
分における不純物分布を図2に示す。図2においては、
横軸をポリシリコン層31の上主面表面を起点とする垂
直方向の深さ(任意単位)とし、縦軸に不純物濃度(/
cm3)を対数スケールで示す。
Si)中にはN型不純物が含まれており、その分布状態
は上主面表面が最も濃度が低く、ゲート酸化膜2(Si
O2)の近傍において最も濃度が高くなっており、最低
濃度から最高濃度までが直線的に増加する分布を有して
いる。
は、P型不純物がほぼ一定の濃度で分布している。
たポリシリコン層31は、リンを含んだプロセスガス、
例えばPH3ガス(あるいはB2H6ガス)の濃度を、ま
ず固溶度の最大限度まで高めて成膜した後、PH3ガス
の濃度を徐々に下げて成膜することで得ることができ
る。
コン層31を選択的に除去して、所定のゲート長を有す
るゲート電極3を形成する。その後、ゲート電極3を注
入マスクとして、リン(P)あるいはヒ素(As)等の
N型不純物をシリコン基板1の表面内に比較的低濃度に
注入し、低ドープドレイン層(LDD層)4を形成す
る。なお、N型不純物はシリコン基板1を傾け、面内方
向に断続的に回転させながら行う、回転斜め注入により
注入する。
行い、シリコン基板1の全面に渡ってシリコン酸化膜5
1を形成する。このとき、ゲート電極3においては、酸
化膜の成長レートのN型不純物濃度依存性により、N型
不純物の濃度が上部側よりも高い下部側で、より酸化が
促進し、シリコン酸化膜51の厚さが上部側よりも厚く
なる。この結果、ゲート電極3の下部側の長さが短くな
り、ゲート長が短くなる。
厚さも厚くなり、また、LDD層4も拡散により広が
る。
濃度依存性について図5を用いて説明する。
トを示し、横軸にN型不純物の濃度(/cm3)を対数
スケールで示す。
N型不純物の濃度が1×1019〜1×1021/cm3の
間で濃度に比例して増加している。例えば、ゲート電極
3中の下部側のリンの最大濃度を5×1020/cm3と
し、上部側の濃度を最低濃度を1×1019/cm3と
し、750℃で1時間の熱酸化処理を行うと、ゲート電
極3の下部側のシリコン酸化膜51の厚さは100nm
程度となり、上部側のシリコン酸化膜51の厚さは20
nm程度となる。
ついてさらに説明する。図6は図4の状態におけるゲー
ト電極3の端縁部を示す図であり、ゲート電極3の下部
側のシリコン酸化膜51の厚さを0.1μm(100n
m)として示している。
なるシリコン(ここではポリシリコン)を消費して母材
の内側に向けて成長するとともに、母材の外側方向にも
成長する。その内側と外側での割合は、約45対55で
あり、本例においては、ゲート電極3を0.045μm
消費することになる。
において発生するので、結果的にゲート電極3のゲート
長は0.09μm短くなる。ここで、熱酸化前のゲート
電極3の断面形状は図6に破線で示すように矩形状をな
し、そのゲート長を0.3μmとすれば、熱酸化後のゲ
ート電極3の下部においてはゲート長が0.21μmと
なり、その断面形状は、下底の長さが上底の長さよりも
小さな逆台形状となる。
変えればシリコン酸化膜51の厚さも変えることができ
ることは言うまでもない。
酸化膜51を異方性エッチングにより除去すると、ゲー
ト電極3の上部が庇となって、シリコン酸化膜51がゲ
ート電極3の側面に残り、サイドウォール酸化膜5が形
成される。
電極3およびサイドウォール酸化膜5を注入マスクとし
て、ヒ素をLDD層4の表面内に比較的高濃度に注入
し、ソース・ドレイン層6を形成する。
Ti(チタン)、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)
等の何れかで高融点金属層を形成し、熱処理によりシリ
コンとのシリサイド反応を起こさせてシリサイド層を形
成する。なお、当該シリサイド反応により、ゲート電極
13の上部およびソース・ドレイン層6の上部に、それ
ぞれシリサイド層81および82が形成され、未反応の
高融点金属層を除去することで、図9に示すMOSFE
T100が形成される。
3中のN型不純物の分布状態が、最低濃度から最高濃度
までが直線的に増加する分布を有しているとして説明し
たが、ここで言う直線的とは、単調にという程度の意味
であり、極大や極小を含んだ複雑な分布ではないことを
意味している。
る場合、ゲート電極3の形状が逆台形状になるとして説
明したが、ここで言う逆台形状とは斜辺が直線的なもの
に限定されるものではなく、斜辺が若干の曲率を有して
いても良く、N型不純物の分布に合わせて単調に変化す
る形状であれば良い。逆台形状とは逆テーパ状と換言す
ることができる。
3中にN型不純物を導入する例について説明したが、P
型不純物を導入することでゲート電極を逆台形状にする
こともできる。
対の特性を有し、濃度が高くなると酸化膜の成長レート
が低下する。従って、上主面表面が最も濃度が高く、ゲ
ート酸化膜2の近傍において最も濃度が低くなるように
P型不純物を導入すれば良い。
を低下させるので、P型不純物が0の場合に最も厚い酸
化膜が形成され、P型不純物の増加に伴って酸化膜が薄
くなる。従って、酸化時間が同じであれば、ゲート電極
3はN型不純物を導入する場合ほど顕著な逆台形状には
ならないが、N型不純物を導入する場合よりも酸化時間
を長くすれば、同等の逆台形状にすることはできる。
より効率的に(より実用的な)逆台形状のゲート電極を
得ることができると言える。
態におけるゲート電極3の端縁部を示す。図10におい
ては、ゲート電極3とソース・ドレイン層6との間に存
在する浮遊容量C2〜C4と、ゲート電極3とLDD層
4とがゲート酸化膜2を介して重なっている領域に存在
するオーバーラップ容量C1とを模式的に示している。
なお、浮遊容量C2〜C4は、ゲート電極3の側面の各
部分とソース・ドレイン層6との間の容量成分を模式的
に示している。
いてはゲート電極3が逆台形状となっているので、従来
の矩形状のゲート電極に比べて、ゲート電極3とLDD
層4との重なり部分の面積が縮小され、オーバーラップ
容量C1を低減することができる。
は、ゲート電極3の側面とソース・ドレイン層6との距
離が、従来の矩形状のゲート電極に比べて離れているの
で、特に浮遊容量C2およびC3を低減できる。
は、ゲート長、すなわち下部側の長さを短くしても上部
側の長さは長い状態を保てるので、ゲート長を短縮して
も従来の矩形状のゲート電極ほど断面積は小さくなら
ず、ゲート長の短縮に起因するゲート抵抗の増大を抑制
することができる。
極3においては、下部側の長さを短くしても上部側の長
さは長い状態を保てるので、ゲート電極13の上部にシ
リサイド層81を形成すると、その面積も広い状態を保
つことができ、ゲート抵抗を低減して高周波動作や高速
動作に有利となる。
熱酸化前にゲート長が0.3μmの断面形状が矩形状の
ゲート電極3であれば、熱酸化後にはゲート長を0.2
1μmにでき、一方、ゲート電極3の上部においては、
ほぼ0.3μmの長さを保つので、0.21μmのゲー
ト長を有しながら、シリサイド層81の面積は0.3μ
mのゲート長のゲート電極と同じにできる。
ET100においては、熱酸化で形成したシリコン酸化
膜51をサイドウォール酸化膜5として使用する構成に
ついて示したが、高周波電圧による大信号動作を行うに
は、ドレイン−ソース間耐圧を動作電圧の2倍以上に確
保する必要がある。
0Aについて、製造工程を順に示す図11〜図13を用
いて説明する。なお、MOSFET100Aの構成につ
いては、最終工程を説明する図13に示す。
経て、ゲート電極3をシリコン酸化膜51で覆った後、
図11に示す工程においてシリコン酸化膜51を覆うよ
うに、CVD法によりシリコン酸化膜111(上部シリ
コン酸化膜)を形成する。
ン酸化膜51およびシリコン酸化膜111を異方性エッ
チングにより除去して、サイドウォール酸化膜5の側面
にサイドウォール酸化膜11(上部サイドウォール酸化
膜)が重なって残る構成を得る。
ト電極3およびサイドウォール酸化膜5および11を注
入マスクとして、ヒ素(As)をLDD層4の表面内に
比較的高濃度に注入し、ソース・ドレイン層6を形成す
ることで、MOSFET100Aを得る。
面にサイドウォール酸化膜11を配設することで、対向
するソース・ドレイン層6間の間隔を広くでき、ドレイ
ン電圧の電界強度を緩和してドレイン−ソース間耐圧を
高めることができる。
・ドレイン層6の上部に、それぞれシリサイド層81お
よび82を配設しても良いことは言うまでもない。
発明に係る実施の形態2のMOSFET200の製造方
法および構成について説明する。なお、MOSFET2
00の構成については、最終工程を説明する図17に示
す。
有したシリコン基板1を準備し、当該シリコン基板1の
主面全面にゲート酸化膜2を形成する。その後、ゲート
酸化膜2上の全面に渡って、例えばCVD法によりN型
不純物(ここではリン)を含んだポリシリコン層31A
を堆積する。
部分における不純物分布を図15に示す。図15におい
ては、横軸をポリシリコン層31Aの上主面表面を起点
とする垂直方向の深さ(任意単位)とし、縦軸に不純物
濃度(/cm3)を対数スケールで示す。
リSiで表記)中の分布状態は上主面表面が最も濃度が
高く、ゲート酸化膜2(SiO2で表記)の近傍におい
て最も濃度が低くなっており、最低濃度から最高濃度ま
でが直線的に増加する分布を有している。
においては、P型不純物がほぼ一定の濃度で分布してい
る。
したポリシリコン層31Aは、リンを含んだプロセスガ
ス、例えばPH3ガス(あるいはB2H6ガス)の濃度
を、まず、0ないし従来のドープトポリシリコン層の形
成濃度程度として成膜を行い、その後、濃度を徐々に高
めて成膜し、最終的には固溶度の最大限度まで高めて成
膜を行うことで得ることができる。
のと同様の工程を経て、所定のゲート長を有するゲート
電極3Aを形成し、ゲート電極3Aを注入マスクとし
て、リン(P)あるいはヒ素(As)等のN型不純物を
シリコン基板1の表面内に比較的低濃度に注入し、LD
D層4を形成する。その後、熱酸化を行い、シリコン基
板1の全面に渡ってシリコン酸化膜51Aを形成する。
に説明した酸化膜の成長レートのN型不純物濃度依存性
により、N型不純物の濃度が下部側よりも高い上部側
で、より酸化が促進し、シリコン酸化膜51Aの厚さが
下部側よりも厚くなる。この結果、ゲート電極3Aは上
部側の長さが短くなり、台形状をなす。
Aがゲート電極3Aの上面においても厚く形成され、そ
の分だけゲート電極3Aの厚みが減少する。
酸化膜51Aを覆うように、CVD法によりシリコン酸
化膜111A(上部シリコン酸化膜)を形成する。
ン酸化膜51Aおよびシリコン酸化膜111を異方性エ
ッチングにより除去して、サイドウォール酸化膜5Aの
側面にサイドウォール酸化膜11A(上部サイドウォー
ル酸化膜)が重なって残る構成を得る。
ール酸化膜5Aおよび11Aを注入マスクとして、ヒ素
(As)をLDD層4の表面内に比較的高濃度に注入
し、ソース・ドレイン層6を形成することで、MOSF
ET200を得る。
3中のN型不純物の分布状態が、最低濃度から最高濃度
までが直線的に増加する分布を有しているとして説明し
たが、ここで言う直線的とは、単調にという程度の意味
であり、極大や極小を含んだ複雑な分布ではないことを
意味している。
る場合、ゲート電極3の形状が台形状になるとして説明
したが、ここで言う台形状とは斜辺が直線的なものに限
定されるものではなく、斜辺が若干の曲率を有していて
も良く、N型不純物の分布に合わせて単調に変化する形
状であれば良い。台形状とは(順)テーパ状と換言する
ことができる。
3中にN型不純物を導入する例について説明したが、P
型不純物を導入することでゲート電極を台形状にするこ
ともできる。
対の特性を有し、濃度が高くなると酸化膜の成長レート
が低下する。従って、上主面表面が最も濃度が低く、ゲ
ート酸化膜2の近傍において最も濃度が高くなるように
P型不純物を導入すれば良い。
を低下させるので、P型不純物が0の場合に最も厚い酸
化膜が形成され、P型不純物の増加に伴って酸化膜が薄
くなる。従って、酸化時間が同じであれば、ゲート電極
3はN型不純物を導入する場合ほど顕著な台形状にはな
らないが、N型不純物を導入する場合よりも酸化時間を
長くすれば、同等の台形状にすることはできる。
より効率的に(より実用的な)台形状のゲート電極を得
ることができると言える。
状態におけるゲート電極3Aの端縁部を示す。図18に
おいては、ゲート電極3Aとソース・ドレイン層6との
間に存在する浮遊容量C2〜C4と、ゲート電極3とL
DD層4とがゲート酸化膜2を介して重なっている領域
に存在するオーバーラップ容量C1とを模式的に示して
いる。
いてはゲート電極3Aが台形状となっているので、ゲー
ト電極3とLDD層4との重なり部分の面積は従来の矩
形状のゲート電極と同程度であるが、台形状のゲート電
極3Aにおいては、ゲート電極3Aの側面とソース・ド
レイン層6との距離が、従来の矩形状のゲート電極に比
べて離れているので、浮遊容量C2〜C4を低減でき
る。
によれば、ゲート電極が逆テーパ状の断面形状を有して
いるので、ゲート長、すなわち下部側の長さを短くして
も上部側の長さは長い状態を保つことになり、ゲート長
を短縮しても従来の矩形状のゲート電極ほど断面積は小
さくならず、ゲート長の短縮に起因するゲート抵抗の増
大を抑制することができる。また、矩形状のゲート電極
に比べて、ゲート電極と、その下部に形成される低濃度
半導体層との重なり部分の面積が縮小され、オーバーラ
ップを低減することができる。また、逆テーパ状のゲー
ト電極においては、その側面と、ソース・ドレイン層と
の距離が、矩形状のゲート電極に比べて離れることにな
るので、ゲート電極とソース・ドレイン層間の浮遊容量
を低減できる。また、ゲート電極中の不純物が、ポリシ
リコン層の主面に垂直な方向で単調に変化する分布を有
しているので、ゲート電極の製造工程において熱酸化を
行うことで、酸化膜の成長レートの不純物濃度依存性に
より、不純物の分布形状に合わせて自己整合的に逆テー
パ状のゲート電極を得ることができる。
よれば、また、ゲート電極中のN型不純物が、ゲート電
極の上主面近傍で最低濃度となり、ゲート酸化膜の近傍
で最高濃度となり、最低濃度と最高濃度との間では単調
に変化する分布を有しているので、濃度が高まることで
酸化膜の成長レートが向上するN型不純物の特性によ
り、実用的な逆テーパ状のゲート電極を得ることができ
る。
よれば、ゲート電極がテーパ状の断面形状を有している
ので、その側面と、ソース・ドレイン層との距離が、矩
形状のゲート電極に比べて離れることになるので、ゲー
ト電極とソース・ドレイン層間の浮遊容量を低減でき
る。また、ゲート電極中の不純物が、ポリシリコン層の
主面に垂直な方向で単調に変化する分布を有しているの
で、ゲート電極の製造工程において熱酸化を行うこと
で、酸化膜の成長レートの不純物濃度依存性により、不
純物の分布形状に合わせて自己整合的にテーパ状のゲー
ト電極を得ることができる。
よれば、ゲート電極中のN型不純物がゲート電極の上主
面近傍で最高濃度となり、ゲート酸化膜の近傍で最低濃
度となり、最低濃度と最高濃度との間では単調に変化す
る分布を有しているので、濃度が高まることで酸化膜の
成長レートが向上するN型不純物の特性により、実用的
なテーパ状のゲート電極を得ることができる。
よれば、サイドウォール酸化膜を覆う上部サイドウォー
ル酸化膜をさらに備えることで、上部サイドウォール酸
化膜の外側の半導体基板の表面内に形成されるソース・
ドレイン層間の間隔を広くでき、ドレイン電圧の電界強
度を緩和してドレイン−ソース間耐圧を高めることがで
きる。
よれば、逆テーパ状のゲート電極においては、下部側の
長さを短くしても上部側の長さは長い状態を保てるの
で、ゲート電極の上部にシリサイド層を配設した場合、
その面積も広い状態を保つことができ、ゲート抵抗を低
減して高周波動作や高速動作に有利となる。
製造方法によれば、不純物が、ポリシリコン層の主面に
垂直な方向で単調に変化する分布を有するようにポリシ
リコン層を形成し、熱酸化を行うことで、酸化膜の成長
レートの不純物濃度依存性により、不純物の分布形状に
合わせて自己整合的に逆テーパ状あるいはテーパ状のゲ
ート電極を得ることができる。
製造方法によれば、N型不純物が、ゲート電極の上主面
近傍で最低濃度となり、ゲート酸化膜の近傍で最高濃度
となり、最低濃度と最高濃度との間では単調に変化する
分布を有するようにポリシリコン層を形成し、熱酸化を
行うことで、濃度が高まることで酸化膜の成長レートが
向上するN型不純物の特性により、効率的に逆テーパ状
のゲート電極を得ることができる。
製造方法によれば、逆テーパ状の断面形状を有するゲー
ト電極を自己整合的に得るためのポリシリコン層を確実
に形成できる。
の製造方法によれば、N型不純物が、ゲート電極の上主
面近傍で最高濃度となり、ゲート酸化膜の近傍で最低濃
度となり、最低濃度と最高濃度との間では単調に変化す
る分布を有するようにポリシリコン層を形成し、熱酸化
を行うことで、濃度が高まることで酸化膜の成長レート
が向上するN型不純物の特性により、効率的にテーパ状
のゲート電極を得ることができる。
の製造方法によれば、テーパ状の断面形状を有するゲー
ト電極を自己整合的に得るためのポリシリコン層を確実
に形成できる。
の製造方法によれば、サイドウォール酸化膜を覆う上部
サイドウォール酸化膜を確実に得ることができ、上部サ
イドウォール酸化膜の外側の半導体基板の表面内に形成
されるソース・ドレイン層間の間隔を広くして、ドレイ
ン電圧の電界強度を緩和してドレイン−ソース間耐圧を
高めたMOSFETを得ることができる。
造工程を示す断面図である。
示す図である。
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
関係を示す図である。
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
成を示す断面図である。
る。
変形例の製造工程を示す断面図である。
変形例の製造工程を示す断面図である。
変形例の構成を示す断面図である。
製造工程を示す断面図である。
を示す図である。
製造工程を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
る。
である。
である。
である。
る。
ドウォール酸化膜、81 シリサイド層。
Claims (12)
- 【請求項1】 半導体基板上に選択的に配設されたゲー
ト酸化膜と、 前記ゲート酸化膜上に配設され、下底の長さが上底の長
さより短い逆テーパ状の断面形状を有するゲート電極
と、 前記ゲート電極の側面に配設されたサイドウォール酸化
膜と、を備え、 前記ゲート電極は、 不純物を含んだポリシリコン層で構成され、 前記不純物は、前記ポリシリコン層の主面に垂直な方向
で単調に変化する分布を有する半導体装置。 - 【請求項2】 前記不純物はN型不純物であって、 前記ゲート電極の上主面近傍で最低濃度となり、前記ゲ
ート酸化膜の近傍で最高濃度となり、前記最低濃度と前
記最高濃度との間では単調に変化する分布を有する、請
求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板上に選択的に配設されたゲー
ト酸化膜と、 前記ゲート酸化膜上に配設されたテーパ状の断面形状を
有するゲート電極と、 前記ゲート電極の側面に配設されたサイドウォール酸化
膜と、を備え、 前記ゲート電極は、 不純物を含んだポリシリコン層で構成され、 前記不純物は、前記ポリシリコン層の主面に垂直な方向
で単調に変化する分布を有する半導体装置。 - 【請求項4】 前記不純物はN型不純物であって、 前記ゲート電極の上主面近傍で最高濃度となり、前記ゲ
ート酸化膜の近傍で最低濃度となり、前記最低濃度と前
記最高濃度との間では単調に変化する分布を有する、請
求項3記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記サイドウォール酸化膜を覆う上部サ
イドウォール酸化膜をさらに備える、請求項1または請
求項3記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記ゲート電極の上部に配設されたシリ
サイド層をさらに備える、請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項7】 (a)半導体基板上にゲート酸化膜を形成
する工程と、 (b)前記ゲート酸化膜上に不純物を含んだポリシリコン
層で構成されるゲート電極を選択的に形成する工程と、 (c)前記ゲート電極を覆うように、熱酸化によりシリコ
ン酸化膜を形成する工程と、 (d)少なくとも前記シリコン酸化膜を異方性エッチング
により除去して、前記ゲート電極の側面にサイドウォー
ル酸化膜を形成する工程と、を備え、 前記工程(b)は、 (b−1)前記不純物が、前記ポリシリコン層の主面に垂
直な方向で単調に変化する分布を有するように前記ポリ
シリコン層を形成する工程を含む、半導体装置の製造方
法。 - 【請求項8】 前記工程(b−1)は、 前記不純物としてN型不純物を使用し、前記N型不純物
が、前記ゲート電極の上主面近傍で最低濃度となり、前
記ゲート酸化膜の近傍で最高濃度となり、前記最低濃度
と前記最高濃度との間では単調に変化する分布を有する
ように前記ポリシリコン層を形成する工程を含む、請求
項7記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記工程(b−1)は、 リンを含んだプロセスガスの濃度を固溶度の最大限度ま
で高めて成膜した後、前記プロセスガスの濃度を徐々に
下げて成膜を続ける工程を含む、請求項8記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記工程(b−1)は、 前記不純物としてN型不純物を使用し、前記N型不純物
が、前記ゲート電極の上主面近傍で最高濃度となり、前
記ゲート酸化膜の近傍で最低濃度となり、前記最低濃度
と前記最高濃度との間では単調に変化する分布を有する
ように前記ポリシリコン層を形成する工程を含む、請求
項7記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記工程(b−1)は、 リンを含んだプロセスガスの濃度を所定値から徐々に高
めて成膜を続け、最終的には固溶度の最大限度まで高め
て成膜を行う工程を含む、請求項10記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項12】 前記工程(c)と(d)との間に、前記シ
リコン酸化膜の上部に上部シリコン酸化膜を形成する工
程をさらに含み、 前記工程(d)は、 前記シリコン酸化膜および前記上部シリコン酸化膜を併
せて除去し、前記サイドウォール酸化膜を覆う上部サイ
ドウォール酸化膜を形成する工程を含む、請求項7記載
の半導体装置の製造方法。
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- 2001-01-29 JP JP2001019783A patent/JP4932087B2/ja not_active Expired - Fee Related
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