JP2002222406A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2002222406A
JP2002222406A JP2001359952A JP2001359952A JP2002222406A JP 2002222406 A JP2002222406 A JP 2002222406A JP 2001359952 A JP2001359952 A JP 2001359952A JP 2001359952 A JP2001359952 A JP 2001359952A JP 2002222406 A JP2002222406 A JP 2002222406A
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JP
Japan
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card
film
roll
laminating
spacer layer
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Application number
JP2001359952A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hagiwara
裕之 萩原
Yoshikatsu Mikami
喜勝 三上
Koji Himori
宏次 檜森
Masakatsu Suzuki
正勝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】そりの改善に優れたICカードを提供するこ
と。 【解決手段】 複数の部品を実装したICカード基板上
に積層されるスペーサ層及びその積層物の両側に積層さ
れるスキン層を、ICカードの断面中心軸に対して対称
に構成したICカードと、スペーサ層及びスキン層が断
面中心軸に対して非対称に構成したICカードの場合、
貼付ロールの上下ラミネートロールに温度差、周速度差
または貼付ロールへのラミネートフィルムの入り角度を
つけて積層すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在広く用いられているキャッシュカー
ド、クレジットカード等は、プラスチックカードに磁気
ストライプを塗布し、これに記録された情報を読み取り
できるようにしたものである。このような磁気記録方式
のものでは、第三者によって情報が解読され易い、記録
可能な情報量が少ないといった欠点がある。そこで近
年、メモリ、CPU等の機能を有するICをカード状基
体に実装した、いわゆるICカードが開発され、既に実
用段階に達しつつある。このようなICカードの製造方
法として、従来、プリント板の上にICチップを搭載・
実装し、注型樹脂にはめ込んでカード状に成形するとい
う方法が一般にとられている。実装基板、注型樹脂の材
質が異なるため、成形時の熱収縮率差により完成後のI
Cカードにそりが発生する。その結果、外観不良を招き
使用できなくなる場合もある。これまでにも以下に示す
ICカードの歪修正に関する技術が提案されている。
(1)成形時に発生する打痕、凹部等の歪の周辺部を、
カバーフィルムの軟化点以上の熱風により局部加熱して
歪を消去すること(特開平6−115285号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術に示した(1)については、ICカード表面に発生し
た局部的な歪を解消するものであって、カード全体がそ
るといった歪に対しては効果がない。本発明は、そりの
改善に優れたICカードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のICカードは、
複数の部品を実装したICカード基板上に積層されるス
ペーサ層及びその積層物の両側に積層されるスキン層
を、ICカードの断面中心軸に対して対称に構成したこ
とを特徴とする。
【0005】このようなICカードは、スペーサ層及び
スキン層が断面中心軸に対して非対称に構成したICカ
ードの場合、貼付ロールの上下ラミネートロールに温度
差、周速度差または貼付ロールへのラミネートフィルム
の入り角度をつけて積層することによって製造すること
ができる。
【0006】本発明者らは、従来技術に見られる各々の
問題を対策すべく鋭意実験・研究を重ねた結果、本発明
を完成するに至った。すなわち、複数の部品を実装した
ICカード基板上に積層されるスペーサ層及びその積層
物の両側に積層されるスキン層を、ICカードの断面中
心軸に対して対称に構成したICカードならびにスペー
サ層及びスキン層が断面中心軸に対して非対称の場合、
貼付ロールの上下ラミネートロールに温度差、周速度差
または貼付ロールへのラミネートフィルムの入り角度を
つけて構成するものである。
【0007】ICカードの製造において、スペーサ層及
びスキン層は断面中心軸に対して対称に構成することが
必要である。スペーサ層及びスキン層の厚は、3〜50
0μmまでのいずれかの厚みを有し、搭載部品厚・IC
カード総厚を考慮して、最適な厚を選定して積層するこ
とができる。
【0008】一方、スペーサ層及びスキン層が、断面中
心軸に対して非対称の場合、そり防止を目的に貼付ロー
ルの上下ラミネートロールに温度差、周速度差または貼
付ロールへのラミネートフィルムの入り角度をつけてI
Cカードを構成することが必要である。
【0009】温度差、周速度差、貼付ロールへのラミネ
ートフィルムの入り角度の付与のいずれか一つまたは複
数組合せてそりの修正を行うことができる。ICカード
積層時に使用する貼付ロールの上下ラミネートロールの
温度差は、上ラミネートロール温度と下ラミネートロー
ル温度との比で、0.5〜2の範囲で設定することが好
ましい。
【0010】貼付ロールの上下ラミネートの周速度差
は、上ラミネートロール周速度と下ラミネートロール周
速度との比で、0.5〜2の範囲で設定することが好ま
しい。貼付ロールの上下ラミネートロール接触水平面か
らのラミネートされるフィルムのロールへの入射角度で
規定される入り角度(図1に示す。)が、上ラミネート
フィルム入り角度と下ラミネートフィルム入り角度とも
0〜80度の範囲であることが好ましく、上下の入り角
度差をつけることが必要である。また、入り角度を大き
くとるためにより小さいロール径が好適に用いられる。
2枚のフィルムをラミネートする場合、本来そる側と反
対側のフィルムに対して、温度差(ロール温度をより高
くする)、周速度差(ロール速度をより速くする)、入
り角度(入り角度をより大きくする)をとることによ
り、そりの少ない積層物を得ることができる。
【0011】スペーサ層及びスキン層の材質としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のポリオレフィンまたはオレフィンを主成分
とする共重合体もしくは、これらの混合物からなるフィ
ルムやポリビニルアルコール、ナイロン、塩化ビニル等
の熱可塑性フィルムさらに、ポリエステル、ポリイミ
ド、ポリカーボネート、ポリスチレン、エンジニアリン
グプラスチック等が用いられる。用途によっては、ガラ
ス含浸エポキシシート、金属板等が用いられる。複数の
スペーサ層及びスキン層を貼付・固定する方法として
は、熱融着、接着剤(熱可塑系、熱硬化系、光硬化系)
等が挙げられる。スペーサを貼付するにあたっては、予
め部品形状に打ち抜いて使用することが必要である。
【0012】本発明のICカードの製造に関する技術的
なポイントは、以下に示す2点である: (1)スペーサ層及びスキン層を対称に積層・構成; (2)非対称での積層・構成の場合、温度差、周速度差
または貼付ロールへのラミネートフィルムの入り角度の
付与、 異なる厚、材質の積層により構成した場合、ICカード
の断面中心軸に対して非対称となり易く、フィルムの熱
収縮率差から、ICカードは熱収縮率の高い側にそる可
能性が大きい。そこで、そる側と反対面に温度差、周速
度差または貼付ロールへのラミネートフィルムの入り角
度の付与を行うことにより、効果的にそりを防止するこ
とができる。
【0013】その理由は以下の通りと推定される:厚の
異なる2枚のフィルム(A、B)を接着剤を介して、貼
付ロールにてラミネートする場合を想定(B面側が凸と
なるようなそり発生)すると、 ・フィルムB側のロール温度をフィルムAよりも高く設
定することにより、フィルムBがより収縮してそりを打
ち消す; ・フィルムA側のロール周速度をフィルムBよりも高く
設定することにより、フィルムAがより延伸してそりを
打ち消す; ・フィルムAのロールへの入り角度をフィルムBよりも
高く設定することにより、フィルムAがよりロールで延
伸してそりを打ち消す。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に基づいて
説明するが、本発明の範囲はこれら実施例によって何ら
限定するものではない。
【0015】(実施例1)図2に示すように、断面中心
軸に対して対称となるように、フィルムを積層したIC
カードを作成した。75μm厚のポリエチレンテレフタ
レートフィルム1をカード基板とし、その上にICチッ
プ2(220μm厚、4×4mmサイズ)、アンテナ3
(240μm厚、10mmφ)及びペーパー電池4(2
30μm厚、15×10mmサイズ)を搭載した。5×
5mm、11mmφ、16×11mmの3つの穴に打ち
抜いた250μm厚のポリエチレンテレフタレートフィ
ルム5(両面に感熱性接着剤を12μm塗布済)をスペ
ーサ層としてフィルム1に貼付し、ICチップ2、アン
テナ3、ペーパー電池4と同じ高さとした。次に、フィ
ルム1の下面に250μm厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルム6(両面に感熱性接着剤を12μm塗布
済)を貼付した。さらに、上記積層物の表裏に50μm
厚のポリエチレンテレフタレートフィルム7、8(片面
に感熱性接着剤を12μm塗布済)をスキン層として貼
付し、総厚747μmのICカードを得た。そり量は、
長辺方向で0.6mm、短辺方向で0.3mmであっ
た。
【0016】(実施例2)図3に示すように、断面中心
軸に対して非対称となるように、フィルムを積層したI
Cカードを作成した。カード基板上に実装される部品群
の高さが異なる場合のスペーサの断面構成を示す。12
5μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム9をカ
ード基板とし、その上にICチップ10(220μm
厚、4×4mmサイズ)、アンテナ11(500μm
厚、10mmφ)及びペーパー電池12(100μm
厚、15×10mmサイズ)を搭載した。5×5mm、
11mmφ、16×11mmの3つの穴に打ち抜いた7
5μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム13
(両面に感熱性接着剤を12μm塗布済)を第1スペー
サとしてフィルム1に貼付し、ペーパー電池12と同じ
高さとした。次に、第1スペーサ上に5×5mm、11
mmφの2つの穴に打ち抜いた100μm厚のポリエチ
レンテレフタレートフィルム14(両面に感熱性接着剤
を10μm塗布済)を第2スペーサとして貼付し、IC
チップ10と同じ高さとした。さらに、第2スペーサ上
に11mmφの穴に打ち抜いた250μm厚のポリエチ
レンテレフタレートフィルム15(両面に感熱性接着剤
を15μm塗布済)を第3スペーサとして貼付し、アン
テナ11と同じ高さとした。第3スペーサ上面及びフィ
ルム9の下面に各々50μm厚のポリエチレンテレフタ
レートフィルム16、17(片面に感熱性接着剤を10
μm塗布済)をスキン層として貼付し、総厚754μm
のICカードを得た。ここで、フィルム16、17は以
下の様に貼付した。フィルム16においては、貼付ロー
ルの上ラミネートロールの温度を140℃、下ラミネー
トロール温度を100℃(上ラミネートロール温度と下
ラミネートロール温度との比1.4)とし、フィルム1
6が下側になるように貼付した。フィルム17も上記同
様に、1.4の温度差をつけてフィルム17が上側にな
るように貼付した。そり量は、長辺方向で0.8mm、
短辺方向で0.5mmであった。
【0017】(実施例3)実施例2と同様にICカード
の積層物を作製した。ここで、フィルム16、17は以
下の様に貼付した。フィルム16においては、貼付ロー
ルの上ラミネートロールの周速度を0.8m/min、
下ラミネートロール周速度を0.5m/min(上ラミ
ネートロール周速度と下ラミネートロール周速度との比
1.6)とし、フィルム16が上側になるように貼付し
た。フィルム17も上記同様に、1.6の周速度差をつ
けてフィルム17が下側になるように貼付した。そり量
は、長辺方向で0.9mm、短辺方向で0.6mmであ
った。
【0018】(実施例4)実施例2と同様にICカード
の積層物を作製した。ここで、フィルム16、17は以
下の様に貼付した。フィルム16においては、貼付ロー
ルの上ラミネートロール接触水平面から上側に45度の
入り角度でフィルム16を貼付した。フィルム17にお
いては、上記積層物(フィルム16を貼付したもの)が
45度の入り角度となるようにフィルム17を貼付し
た。そり量は、長辺方向で0.8mm、短辺方向で0.
5mmであった。なお、そり量は以下の方法により測定
した。(JISX−6311)ICカード積層品を、
(85.6×54mm)そりが発生している側を下に凸
になるようにして水平板を置いた。水平板からカード上
面までの距離をノギスで測定した。カードのそり規格量
は、長辺方向で1.8mm以下、短辺方向で1.3mm
以下である。
【0019】
【発明の効果】本発明のICカードは、複数の部品を実
装したICカード基板上に積層されるスペーサ層及びそ
の積層物の両側に積層されるスキン層を、ICカードの
断面中心軸に対して対称に構成または、非対称に構成し
た場合でも、貼付ロールの上下ラミネートロールに温度
差、周速度差、貼付ロールへのラミネートフィルムの入
り角度をつけることにより、そりを大幅に抑制すること
ができる。その結果、完成されたICカードがフラット
となり、優れた外観性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための側面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 檜森 宏次 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 (72)発明者 鈴木 正勝 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 Fターム(参考) 2C005 MA12 MB01 MB08 NB03 NB22 PA03 PA14 QA03 RA03 RA15 5B035 AA08 BA05 BB09 CA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部品を実装したICカード基板上
    に積層されるスペーサ層及びその積層物の両側に積層さ
    れるスキン層を、ICカードの断面中心軸に対して対称
    に構成したことを特徴とするICカード。
JP2001359952A 2001-11-26 2001-11-26 Icカード Pending JP2002222406A (ja)

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