JP2002221811A - 電子写真用印字シート - Google Patents

電子写真用印字シート

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JP2002221811A
JP2002221811A JP2001015641A JP2001015641A JP2002221811A JP 2002221811 A JP2002221811 A JP 2002221811A JP 2001015641 A JP2001015641 A JP 2001015641A JP 2001015641 A JP2001015641 A JP 2001015641A JP 2002221811 A JP2002221811 A JP 2002221811A
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JP2001015641A
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Hiroaki Iwabuchi
弘晃 岩渕
Tatsuya Tsukida
達也 月田
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な印字を容易に形成でき、また給紙や搬
送性に優れた電子写真用印字シートを提供する。 【解決手段】 基材の表面に帯電防止剤、アクリルスチ
レン樹脂およびポリエステル樹脂を含有するトナー定着
層を有し、その表面抵抗率を10〜1014Ω/□の
範囲にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、トナーを静電転写
させて印字させる電子写真画像形成方式の印字装置にに
より画像形成することができる電子写真用印字シートに
関し、さらに詳しくは、レーザービームプリンタ、複写
機やデジタル印刷機などの電子写真画像形成方式の印字
装置によって良好な印字を容易に形成でき、また給紙や
搬送性に優れた電子写真用印字シートに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、トナーを受像体へ静電転写させて
印字させる電子写真画像形成方式の印字装置が普及して
いる。これらの印字装置では、受像体の印字面の帯電を
制御し、装置内部に搭載された感光ドラムにて形成され
たトナー画像を感光体ドラムから受像体へ転写し、定着
ロールにて熱定着し、受像体へ印字している。得られる
印字の色は、ブラックトナーから形成されるモノクロ印
字と、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色の
トナーを用いるカラー印字があり、受像体としてラベル
などの印字シートへの印字の要望がある。このような用
途に用いる印字シートには、紙基材の印字シートやフィ
ルム基材の印字シートがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特にフィルム
基材の印字シートに印字を形成する場合には、基材自体
が静電気の帯電が大きいため、良好な印字性や十分なト
ナー密着を得ることができなかった。本発明は、フィル
ム基材の印字シートでも、良好な印字を容易に形成で
き、また給紙不良や重送を防ぐことができる、給紙や搬
送性に優れた電子写真用印字シートを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、基材の表面にアクリ
ルスチレン樹脂およびポリエステル樹脂を含有するトナ
ー定着層を形成させ、その表面抵抗率を特定の範囲にす
ることにより、上記課題を達成できることを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、基材の
表面に、帯電防止剤、アクリルスチレン樹脂およびポリ
エステル樹脂を含有するトナー定着層を有し、その表面
抵抗率が10〜1014Ω/□の範囲であることを特
徴とする電子写真用印字シートを提供するものである。
【0005】また、本発明は、上記電子写真用印字シー
トにおいて、トナー定着層が、帯電防止剤とアクリルス
チレン樹脂を含有する表面層とポリエステル樹脂を含有
する下層からなるか、または帯電防止剤とポリエステル
樹脂を含有する表面層とアクリルスチレン樹脂を含有す
る下層からなる電子写真用印字シートを提供するもので
ある。また、本発明は、上記電子写真用印字シートにお
いて、電子写真用印字シートの裏面に対するトナー定着
層の表面の動摩擦係数が0.25〜0.6である電子写
真用印字シートを提供するものである。また、本発明
は、上記電子写真用印字シートにおいて、基材の裏面に
粘着剤層が設けられ、さらに該粘着剤層の表面に剥離シ
ートが積層されている電子写真用印字シートを提供する
ものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真用印字シートの
基材としては、特に限定されるものではなく、例えば、
ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂などの
フィルムや、これらのフィルムに填料などの充填剤を配
合したフィルムや合成紙などが挙げられる。基材の厚み
は、10〜200μmが好ましく、25〜110μmが
特に好ましい。本発明においては、基材の表面にアクリ
ルスチレン樹脂およびポリエステル樹脂を含有するトナ
ー定着層を有する。アクリルスチレン樹脂は、モノクロ
トナーの密着性を向上させることができ、ポリエステル
樹脂は、カラートナーの密着性を向上させることができ
る。
【0007】アクリルスチレン樹脂は、(メタ)アクリ
ル酸及び/又はそのエステルとスチレン類との共重合体
である。(メタ)アクリル酸のエステルとしては、前記
(メタ)アクリル酸と炭素数1〜10のアルコールとの
エステルが好ましくあげられる。スチレン類としては、
スチレン、および炭素数1〜6のアルキル基で置換され
たスチレン等が好ましく挙げられる。また、アクリルア
マイド、アクリロニトリル、無水マレイン酸などを共重
合させてもよい。また、ポリエステル樹脂は、脂肪族系
ポリエステル樹脂、芳香族系ポリエステル樹脂などの種
々のポリエステル樹脂が挙げられる。ポリエステル樹脂
は、ポリオールとポリカルボン酸の共縮重合体が好まし
く、ポリオールとしては、脂肪族ジオール、脂環式ジオ
ール、芳香族ジオールが好ましく、ポリカルボン酸とし
ては、脂肪族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸、芳香
族ジカルボン酸が好ましい。また、ポリエステル樹脂
は、ウレタン変性ポリエステル樹脂などのポリエステル
樹脂の変性物であってもよい。ウレタン変性ポリエステ
ル樹脂は、ウレタンとポリエステル樹脂との共重合物か
らなり、基材への密着性が優れ、また塗膜(トナー定着
層)が柔軟であり、基材への追従性に優れる。
【0008】これらの樹脂は、トナーの密着性、ブロッ
キングの面から、ガラス転移温度が30〜130℃の範
囲のものが好ましい。ガラス転移温度が30℃未満であ
ると、ブロッキングが起こる可能性があり、130℃を
超えると、トナー密着性が低下する可能性がある。帯電
防止剤としては、公知の帯電防止剤を使用でき、脂肪族
エステル等のノニオン系帯電防止剤、ポリアミン誘導体
であるカチオン系帯電防止剤、4級アンモニウム塩系帯
電防止剤、アルキルスルフェート等のアニオン系帯電防
止剤、銅、金、銀、ニッケル、アルミニウム、スズなど
の導電性金属又は導電性金属酸化物、あるいはカーボン
ブラックなどを含有する無機系帯電防止剤、シロキサン
系帯電防止剤が使用できる。これらのうち、スズ、4級
アンモニウム塩系帯電防止剤が好ましく、特にアクリル
スチレン樹脂に混合する場合、アクリル樹脂系4級アン
モニウム塩系帯電防止剤が好ましい。
【0009】トナー定着層は、その表面抵抗率が10
〜1014Ω/□の範囲であり、好ましくは10〜1
12Ω/□の範囲である。トナー定着層は、帯電防止
剤、アクリルスチレン樹脂およびポリエステル樹脂の混
合物からなる一層で構成される態様が挙げられる。アク
リルスチレン樹脂とポリエステル樹脂の混合比率は、通
常0.1:99.9〜99.9:0.1の範囲であり、好
ましくは30:70〜70:30の範囲である。この場
合、上記表面抵抗率の範囲にするには、アクリルスチレ
ン樹脂とポリエステル樹脂の混合物に、帯電防止剤を適
宜配合することにより行うことができる。トナー定着層
の厚みは、0.01〜5.0μmの範囲が好ましく、
0.05〜2.0μmの範囲が特に好ましい。
【0010】また、トナー定着層の他の態様としては、
帯電防止剤とアクリルスチレン樹脂を含有する表面層と
ポリエステル樹脂を含有する下層からなる態様と、帯電
防止剤とポリエステル樹脂を含有する表面層とアクリル
スチレン樹脂を含有する下層からなる態様が挙げられ
る。帯電防止剤とアクリルスチレン樹脂を含有する表面
層は、帯電防止剤とアクリルスチレン樹脂の混合物から
なるものが好ましく、帯電防止剤の混合割合は、上記表
面抵抗率の範囲になるように適宜選定すればよい。ま
た、帯電防止剤とポリエステル樹脂を含有する表面層
は、帯電防止剤とポリエステル樹脂の混合物からなるも
のが好ましく、帯電防止剤の混合割合は、上記表面抵抗
率の範囲になるように適宜選定すればよい。なお、帯電
防止剤の混合割合は、通常は、樹脂100質量部に対し
て0.01〜800質量部程度であればよく、好ましく
は1〜600質量部である。
【0011】二層からなるトナー定着層の厚みは、0.
01〜5.0μmの範囲が好ましく、0.05〜2.0
μmの範囲が特に好ましい。また、この二層からなるト
ナー定着層の表面層の厚みは、0.005〜2.0μm
の範囲が好ましく、下層の厚みは0.005〜2.0μ
mの範囲が好ましい。二層からなるトナー定着層のトナ
ー受理性は、その表面層のトナー受理性が強く影響する
が、表面層の厚みが薄いので、下層のトナー受理性の性
質も発現でき、モノクロ印字、カラー印字とも良好な印
字性を得ることができる。また、トナー定着層の被膜強
化、ブロッキング防止を図るため、イソシアネート、キ
レート化合物などの架橋剤を配合してもよい。また、印
字装置での搬送性を向上させるために、電子写真用印字
シートの裏面に対するトナー定着層の表面の動摩擦係数
を0.25〜0.6にすることが好ましい。この動摩擦
係数の範囲にするために、トナー定着層に充填剤を配合
させることができる。充填剤としては、シリカ、タル
ク、石英、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、アル
ミナ、水酸化アルミニウム、球状ポリスチレン樹脂、球
状アクリル系樹脂等が挙げられる。これらの充填剤の平
均粒径は、0.2〜100μmが好ましく、2〜50μ
mが特に好ましい。また、充填剤の配合量は、固形分と
して0.5〜50質量%が好ましく、5〜30質量%が
特に好ましい。基材の表面にトナー定着層を設けるに
は、トナー定着層を構成する物質を溶媒又は分散媒等の
希釈剤に溶解又は分散させたコート剤を塗布などの方法
で付着させる方法などが挙げられる。
【0012】本発明の印字シートをラベルとして使用す
る場合には、基材の裏面には粘着剤層が設けられる。こ
の粘着剤としては、特に制限なく、公知の粘着剤を使用
でき、例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着
剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤などが使用で
きる。これらのうち、画像形成装置の内部を汚染するこ
とのない粘着剤の使用が望ましい。粘着剤層の塗布量
は、固形分として5〜50g/mが好ましく、10〜
30g/mが特に好ましい。粘着剤層の表面には、剥
離シートが積層されていることが好ましい。剥離シート
は、種々の剥離シートを使用できるが、代表的には離型
性を表面に有する基材シートから構成される。基材シー
トとしては、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂などのフィルムや、これらのフィルムに填料など
の充填剤を配合したフィルムや合成紙などが挙げられ
る。また、グラシン紙、クレーコート紙、上質紙などの
紙基材が挙げられる。
【0013】基材シートの表面に剥離性を持たせるに
は、その表面に熱硬化性シリコーン樹脂や、紫外線硬化
型シリコーン樹脂等の剥離剤を塗布等により付着させ
る。剥離剤の塗布量は、0.03〜3.0g/mが好
ましい。剥離シートは、剥離剤を有する表面を粘着剤層
に接して積層される。粘着剤層に積層された剥離シート
の剥離剤を有しない面(背面)は、他の印字シートのト
ナー定着層の表面との滑り性を有することが好ましい。
滑り性を付与するため、また平判での使用の際の重送を
防止するためには、帯電防止剤を背面に塗布するか、帯
電防止剤を基材シートに配合することが好ましい。この
帯電防止剤としては、前記の帯電防止剤と同様なものが
使用できる。また、易滑性を上げるために、必要性に応
じて、シリカ、タルク、石英、クレー、球状ポリスチレ
ン樹脂、球状アクリル系樹脂等の充填剤を基材シートに
配合することができる。
【0014】本発明の電子写真用印字シートにおける印
字とは、文字や記号などの狭義の字のみでなく、点、
線、図形又はこれらの組合せからなる模様も含む概念で
ある。
【0015】
【実施例】 次に、本発明を製造例、実施例によりさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの例示によってな
んら制約されるものではない。実施例及び比較例におい
て、トナー定着層を形成するためのコート処方を以下に
示す。 (コート処方1) コート層の構造:1層 コート層を形成するためのコート剤の組成: スズを含有する無機系帯電防止剤(コルコート社製、コ
ルコートSP−2001)80質量部 ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロナールMD−
1200、ガラス転移温度67℃)20質量部 アクリルスチレン樹脂(昭和高分子社製、AP−306
0、ガラス転移温度43℃)15質量部 水45質量部 イソプロパノール50質量部
【0016】(コート処方2) コート層の構造:2層 コート層の上層を形成するためのコート剤の組成: スズを含有する無機系帯電防止剤(コルコート社製、コ
ルコートSP−2001)80質量部 アクリルスチレン樹脂(昭和高分子社製、AP−306
0、ガラス転移温度43℃)15質量部 水100質量部 イソプロパノール80質量部 コート層の下層を形成するためのコート剤の組成: ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロナールMD−
1200)20質量部 水60質量部 イソプロパノール15質量部
【0017】(コート処方3) コート層の構造:2層 コート層の上層を形成するためのコート剤の組成: アクリル樹脂系4級アンモニウム塩系帯電防止剤(コル
コート社製、コルコートNR−121X)80質量部 アクリルスチレン樹脂(昭和高分子社製、TC−11
0、ガラス転移温度35℃)15質量部 トルエン100質量部 コート層の下層を形成するためのコート剤の組成: ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロナールMD−
1200)20質量部 水50質量部 イソプロパノール15質量部
【0018】(コート処方4) コート層の構造:2層 コート層の上層を形成するためのコート剤の組成: アクリル樹脂系4級アンモニウム塩系帯電防止剤(コル
コート社製、コルコートNR−121X)80質量部 アクリルスチレン樹脂(昭和高分子社製、TC−11
0)15質量部 トルエン100質量部 コート層の下層を形成するためのコート剤の組成: ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロナールMD−
1200)20質量部 シリカ(トクヤマ社製、ファインシールX−45)4質
量部 水60質量部 イソプロパノール15質量部
【0019】(コート処方5) コート層の構造:2層 コート層の上層を形成するためのコート剤の組成: アクリル樹脂系4級アンモニウム塩系帯電防止剤(三菱
化学社製、サフトマーST−2100NSA)100質
量部 ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロン20SS、
ガラス転移温度67℃)35質量部 トルエン220質量部 メチルエチルケトン120質量部 コート層の下層を形成するためのコート剤の組成: アクリルスチレン樹脂(昭和高分子社製、TC−11
0)50質量部 トルエン250質量部
【0020】(コート処方6) コート層の構造:2層 コート層の上層を形成するためのコート剤の組成: 帯電防止剤(三菱化学社製、サフトマーST−2100
NSA)100質量部 ウレタン変性ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロ
ンUR3200、ガラス転移温度83℃)35質量部 トルエン220質量部 メチルエチルケトン120質量部 コート層の下層を形成するためのコート剤の組成: アクリルスチレン樹脂(昭和高分子社製、TC−11
0)50質量部 トルエン250質量部
【0021】(コート処方7) コート層の構造:1層 コート層を形成するためのコート剤の組成: 帯電防止剤(コルコート社製、コルコートSP−200
1)80質量部 水80質量部 イソプロパノール80質量部 (コート処方8) コート層の構造:1層 コート層を形成するためのコート剤の組成: ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、パイロナールMD−
1200)20質量部 水60質量部 イソプロパノール15質量部
【0022】次ぎに、実施例及び比較例において、剥離
材を形成するためのシリコーン処方を以下に示す。 (シリコーン処方1) シリコーン塗布剤の組成: シリコーン(信越化学社製、KS3703)100質量
部 硬化触媒(信越化学社製、CAT−PL−50T)1質
量部 トルエン450質量部
【0023】次ぎに、実施例及び比較例において、剥離
材の背面に塗付する背面処理剤処方を以下に示す。 (背面処理剤処方1) 背面処理剤の組成: 帯電防止剤(三菱化学社製、サフトマーST−200
0)100質量部 水260質量部 イソプロパノール340質量部 次ぎに、実施例及び比較例において、粘着剤層を形成す
るための粘着剤処方を以下に示す。 (粘着剤処方1) 粘着剤の組成: アクリル系粘着剤(東洋インキ社製、BPS1109)
100質量部 イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製、BHS85
15)3.2質量部
【0024】(実施例1)厚み50μmのポリエステル
樹脂シート(東洋紡績社製、クリスパー50G121
1)の表面に、コート処方1のコート剤をマイヤーバー
で塗工し、単層からなるコート層を形成して、乾燥さ
せ、トナー定着層(厚み0.05μm)を形成した。ま
た、別の厚み50μmのポリエステル樹脂シート(東洋
紡績社製、クリスパー50G1211)の片面に、シリ
コーン処方1のシリコーン塗布剤をマイヤーバーで塗工
し、乾燥させ、剥離処理層(厚み0.5μm)を形成
し、また、ポリエステル樹脂シートの背面に、平板使用
時の重送を防止するため、背面処理剤処方1の背面処理
剤をマイヤーバーで塗工し、乾燥させ、背面処理層(厚
み0.5g/m)を形成し、剥離材を形成した。得ら
れた剥離材の剥離面に、粘着剤処方1の粘着剤をマイヤ
ーバーで塗布し(塗布量:25g/m)、粘着剤層を
形成し、その後ラミネーターを用い、トナー定着層を設
けたポリエステル樹脂シートの背面とその粘着剤層とを
貼り合わせて、印字シート(縦:210mm、横:29
7mm)を作成した。
【0025】(実施例2)厚み50μmのポリエステル
樹脂シート(東洋紡績社製、クリスパー50G121
1)の表面に、コート処方2の下層を形成するコート剤
をマイヤーバーで塗工し、乾燥後その上にコート処方2
の上層を形成するコート剤をマイヤーバーで塗布し、乾
燥させて、表面層(厚み0.5μm)及び下層(厚み
0.1μm)から成るトナー定着層を形成したこと以外
は、実施例1と同様にして印字シートを作成した。 (実施例3)トナー定着層としてコート処方3を用い、
表面層(厚み0.5μm)及び下層(厚み0.1μm)
から成るトナー定着層を形成したこと以外は、実施例2
と同様にして印字シートを作成した。
【0026】(実施例4)トナー定着層としてコート処
方2を用い、表面層(厚み0.01μm)及び下層(厚
み0.1μm)から成るトナー定着層を形成したこと以
外は、実施例2と同様にして印字シートを作成した。 (実施例5)トナー定着層としてコート処方3を用い、
表面層(厚み1.3μm)及び下層(厚み0.1μm)
から成るトナー定着層を形成したこと以外は、実施例2
と同様にして印字シートを作成した。 (実施例6)トナー定着層としてコート処方4を用い、
表面層(厚み0.5μm)及び下層(厚み0.1μm)
から成るトナー定着層を形成したこと以外は、実施例2
と同様にして印字シートを作成した。
【0027】(実施例7)トナー定着層としてコート処
方5を用い、表面層(厚み0.3μm)及び下層(厚み
0.1μm)から成るトナー定着層を形成したこと以外
は、実施例2と同様にして印字シートを作成した。 (実施例8)トナー定着層としてコート処方6を用い、
表面層(厚み0.3μm)及び下層(厚み0.1μm)
から成るトナー定着層を形成したこと以外は、実施例2
と同様にして印字シートを作成した。 (比較例1)トナー定着層としてコート処方7を用い、
一層(厚み0.5μm)から成るトナー定着層を形成し
たこと以外は、実施例1と同様にして印字シートを作成
した。 (比較例2)トナー定着層としてコート処方8を用い、
一層(厚み0.5μm)から成るトナー定着層を形成し
たこと以外は、実施例1と同様にして印字シートを作成
した。実施例及び比較例で得られた印字シートの性能を
表1〜表4に示した。
【0028】なお、印字シートの性能の測定方法は以下
の通りである。 (1)表面抵抗率 印字シートのトナー定着層の表面抵抗率は、デジタルエ
レクトロメータTR8652(ADVANTEST社
製)を用いて測定した。 (2)印字性 レーザービームプリンタとしてセイコーエプソン株式会
社製LP−8200PS2(モノクロ印字)または株式
会社沖データ製MICROCLINE 903PSII
I(モノクロ印字)、あるいはセイコーエプソン株式会
社製LP−8000C(カラー印字)を用いて、印字シ
ートに印字して、トナー密着性(スクラッチ性)を下記
の基準に従い、評価した。JIS L0823に準じ
て、染色堅ろう度試験用摩擦試験機II型にて、綿布(J
IS L0823)を用い50往復したときのトナー脱
落状況を観察した。 ○:トナーの脱落が見られない。 ×:トナーの脱落が見られる。
【0029】(3)画像性 印字性の評価で用いたレーザービームプリンタを用い
て、印字シートに印字して、トナー飛びの有無を目視で
観察し、下記の基準に従い、評価した。 ○:トナー飛びがある。 ×:トナー飛びがない。 (4)トナー転写性 印字性の評価で用いたレーザービームプリンタを用い
て、印字シートに印字して、トナーが転写する印字濃度
をマクベス濃度計RD−918で測定し、光学濃度値
(OD値)を求めた。 (5)搬送性 印字性の評価で用いたレーザービームプリンタを用い
て、印字シート500枚に印字して、搬送不良の枚数を
確認した。 (6)シート間動動摩擦係数 JIS K7125に準じて、一方の電子写真用印字シ
ートの裏面(剥離材の背面)に対する、他方の電子写真
用印字シートのトナー定着層の表面の動動摩擦係数を測
定した。測定には、引張り試験器(オリエンテック社
製、TENSILON)を用いた。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】本発明の電子写真用印字シートは、良好
な印字を容易に形成でき、また給紙や搬送性に優れてい
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面に帯電防止剤、アクリルスチレ
    ン樹脂およびポリエステル樹脂を含有するトナー定着層
    を有し、その表面抵抗率が10〜1014Ω/□の範
    囲であることを特徴とする電子写真用印字シート。
  2. 【請求項2】トナー定着層が、帯電防止剤とアクリルス
    チレン樹脂を含有する表面層とポリエステル樹脂を含有
    する下層からなるか、または帯電防止剤とポリエステル
    樹脂を含有する表面層とアクリルスチレン樹脂を含有す
    る下層からなる請求項1記載の電子写真用印字シート。
  3. 【請求項3】電子写真用印字シートの裏面に対するトナ
    ー定着層の表面の動摩擦係数が0.25〜0.6である
    請求項1または2記載の電子写真用印字シート。
  4. 【請求項4】基材の裏面に粘着剤層が設けられ、さらに
    該粘着剤層の表面に剥離シートが積層されている請求項
    1〜3のいずれかに記載の電子写真用印字シート。
JP2001015641A 2001-01-24 2001-01-24 電子写真用印字シート Pending JP2002221811A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006059561A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Tomoegawa Co., Ltd. 耐水性を有する電子写真用受像紙
JP2007144913A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Denki Kagaku Kogyo Kk 多層樹脂シート及び自動販売機ディスプレイ

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