JP2002221651A - ズーム式カメラ - Google Patents

ズーム式カメラ

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JP2002221651A
JP2002221651A JP2001017368A JP2001017368A JP2002221651A JP 2002221651 A JP2002221651 A JP 2002221651A JP 2001017368 A JP2001017368 A JP 2001017368A JP 2001017368 A JP2001017368 A JP 2001017368A JP 2002221651 A JP2002221651 A JP 2002221651A
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zoom
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pulse
lens
zoom lens
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JP2001017368A
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Takatoshi Nishida
隆勇 西田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検出されるズームの所定位置(基準位置)がズ
ームの駆動方向によってズレ(誤差)を生じることがな
く、かつズーム時におけるストロボ部の動作不良を防止
できるズーム式カメラを提供すること。 【解決手段】ズーム式カメラは、焦点距離を可変できる
ズームレンズ2と、上記ズームレンズ2を駆動するカム
リングを備えたズーム駆動メカ23と、該カムリングの回
転に応じてパルス出力を発生するズームパルス出力部25
と、上記パルス出力を計測するパルスカウント手段と、
上記ズームレンズ2の基準位置を検出する基準位置検出
手段であるズームSW W21と、を具備し、上記基準位
置検出手段は、上記ズームレンズの駆動方向に応じ異な
る基準位置を選択することを特徴とする。ワイド位置で
のセットアップ時とズームダウン時で基準位置を切り換
えることで、ズーム時におけるストロボ部の動作不良を
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスカウント式
のズーム制御を行うズーム式カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パルスカウント式のズーム制御を
行うズーム式カメラにおけるズームエンコーダとして、
本出願人による特開平5−181050号公報に記載さ
れたものが提案されている。
【0003】この公報には、撮影光学系の光軸の周りに
回動することにより撮影光学系の焦点距離を変化させる
カムリングの、回動量および回動方向を検出するズーム
エンコーダにおいて、撮影光学系の焦点距離を変化させ
る駆動手段1である上記カムリングの回動に応じてパル
ス信号を発生する非接触型のパルス発生手段2と、上記
カムリングの回動方向に応じて上記パルス信号を加算も
しくは減算するパルスカウント手段3と、少なくとも焦
点距離の広角端付近と望遠端付近において、所定の位置
信号を検出するズーム所定位置(基準位置)検出手段4
と、この位置検出手段4の出力の変化に応じて上記カウ
ント手段3のカウント値を所定の値に変更するカウント
値変更手段5と、上記カウント手段3からの出力により
ズーム情報を得るズーム情報検出手段6とを具備したズ
ームエンコーダが記載されている。
【0004】この公報記載の発明では、ズーミングに対
応するパルス計測値を得るパルスカウント手段とズーミ
ングの所定位置を検出する所定位置検出手段を有し、前
記所定位置検出手段の出力に応じて前記パルス計測値を
予め記憶された所定の値に書き換えることで、以後のカ
ウント値を正確なものできるようにしている。ここで、
常時基準となるズームの所定位置は固定であり、ズーム
の方向が違っても同一の基準位置を用いて制御してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、所定位置検出手段(例えばメカスイッ
チ)の検出位置はズームの駆動方向によってズレを生じ
る。このためズームアップ(ワイドからテレ方向)とズ
ームダウン(テレからワイド方向)で前記パルス計測値
を同一の所定の値に書き換えると前記所定位置検出手段
のズレ分だけズーム位置に誤差を持つことになる。ま
た、ワイド位置で沈胴からワイドへのセットアップ時と
ズームダウンでバックラッシュ取りを行う場合、同一の
基準位置でワイド位置を指定する方式だと基準位置はワ
イド位置より沈胴側に位置し、この位置までズームダウ
ンする。このためストロボのポップアップ機構を持つカ
メラではズーム時にストロボが瞬時的に動作する不具合
が発生する。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、検出されるズームの所定位置(基準位
置)はズームの駆動方向によってズレ(誤差)を生じる
ことがなく、ズーム時におけるストロボ部の動作不良を
防止できるズーム式カメラを提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のズーム式カメ
ラは、焦点距離を可変できるズームレンズと、上記ズー
ムレンズを駆動するカムリングと、該カムリングの回転
に応じてパルス出力を発生するパルス出力手段と、上記
パルス出力を計測するパルスカウント手段と、上記ズー
ムレンズの基準位置を検出する基準位置検出手段と、を
具備し、上記基準位置検出手段は、上記ズームレンズの
駆動方向に応じて異なる基準位置を選択することを特徴
とする。
【0008】この発明によれば、ワイド位置で沈胴から
ワイドへのセットアップ時とズームダウンでバックラッ
シュ取りを行う場合、セットアップ時とズームダウン時
で基準位置を切り換えることで、ズームダウン時にワイ
ド位置でバックラッシュ取りを行う場合でもバックラッ
シュ取り量を小さくすることが可能となり、このためズ
ーム時におけるストロボ部の動作不良を防止できる。
【0009】さらに、上記基準位置検出手段の出力と上
記ズームレンズの駆動方向に応じて、上記パルスカウン
ト手段の計測値を予め記憶された基準値に書き換える計
測値変更手段を具備することにより、パルスカウント手
段の計測値に代えて書き換えるべき基準値を、ズーム駆
動方向に応じて別々に独立して持たせ、ズームの駆動方
向の相違によって生じるズーム位置の誤差をなくすこと
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施の形
態のズーム式カメラの正面側から見た外観図を示してい
る。図1はカメラの使用状態を示す図であり、図2はカ
メラの収納状態を示す図である。
【0011】これら図において、本体1の正面の略中央
にはズームレンズ2が配設されている。また本体1の正
面にはレンズバリア(以下、単にバリアという)5が開
閉可能に配設されている。本体1の上面の一方の端部に
はストロボ部3が配設されている。また本体1の上面に
はズームスイッチ(以下、ズームSWと略記する)4や
レリーズスイッチ(レリーズSWと略記する)6が配設
されている。
【0012】図1のカメラの使用状態においては、バリ
ア5が開位置にある。このときズームレンズ2は撮影許
可位置にあり、ズームSW4の操作に応じてズームアッ
プもしくはズームダウンする。さらにストロボ部3は使
用状態であり、本体1よりせり出した位置(ポップアッ
プ位置という)にある。
【0013】図2のカメラの収納状態においては、バリ
ア5は閉状態にある。このときズームレンズ2は沈胴位
置にあり、本体1に完全に収納される。このときストロ
ボ部3も収納位置(ポップダウン位置という)にあり、
本体1に収納されている。
【0014】図3はカメラの各状態におけるズームレン
ズ2の位置を示すカメラの側面図である。図3(a) がカ
メラ収納状態であり、本体1にズームレンズ2およびス
トロボ部3は収納される。
【0015】図3(b) はワイド位置(以下、W位置とい
う)であり、ズームレンズ2はW位置にありストロボ部
3もせり出し状態である。
【0016】図3(c) はズームテレ位置(以下、T位置
という)であり、ズームレンズ2はT(テレ)位置にあ
る。この状態でもストロボ部3はせり出し位置を維持す
る。収納状態(a) とワイド位置(b) の間のセットアップ
処理により、ストロボ部3は収納状態からポップアップ
位置へ移動する。
【0017】図4は図1に示したズーム式カメラのズー
ム動作に必要なシステム図を示している。図4におい
て、本体1には本体1内から外部に露出可能なようにズ
ームレンズ2及びストロボ部3が配設されており、本体
1内にはこれらの駆動に関係する、ズームSW W2
1,ズームSW T22,ズーム駆動メカ23,ズーム
駆動回路24,ズームパルス出力部25,ストロボ部駆
動メカ31,EEPROM7,及びCPU8が配置され
ている。
【0018】ズームSW W21,ズームSW T22
は、ズームレンズ2の後述する基準位置を検出する基準
位置検出手段を構成するものであり、ズーム駆動メカ2
3はズームレンズ2を駆動するためのカムリングを含ん
でいる。ズームパルス出力部25はカムリングの回転に
応じてパルス出力を発生するパルス出力手段を構成し、
EEPROM7は後述する基準値,ズームダウン目標位
置,及びバックラッシュ取り駆動量などを記憶する記憶
手段を構成している。CPU8はカメラ全体の制御を司
るものであり、ズームパルスのパルスカウント手段とし
ての機能を有するとともに、ズームパルスカウント値
(計測値)を予め記憶された基準値に書き換える計測値
変更手段としての機能も有する。
【0019】ズームレンズ2を駆動するためのズーム駆
動メカ23はギヤ列等によってズームレンズ2に連結さ
れている。該ズーム駆動メカ23はズーム駆動回路24
によって駆動されると共に、ズームパルス出力部25が
設けられ、ズームレンズ2の駆動に対応するパルス出力
を出力する。前記ズームレンズ2にはワイド(W)位置
の付近の所定区間オフするズームSW W21とテレ
(T)位置の付近の所定区間オフするズームSW T2
2が設けられているほかさらに、ストロボ駆動メカ31
が連結されズームレンズ2の駆動に応じてストロボ部3
を駆動する。ストロボ部3は沈胴位置では収納状態であ
り、ズームレンズ2が沈胴からワイド(W)位置へ繰り
出されるに従って使用状態(ポップアップ位置)へせり
出す。
【0020】CPU8には前記ズーム駆動回路24,ズ
ームパルス出力部25,ズームSWW21,ズームSW
T22,EEPROM7が接続されている。CPU8
の指示に従ってズーム駆動回路24はズームレンズ2を
駆動する。これによりズームパルス出力部25からのパ
ルス出力がCPU8へ出力され、CPU8はこのズーム
パルスをカウントしズームレンズ2の位置を判断する。
ワイド付近、テレ付近になると前記ズームSW W2
1、ズームSW T22がオンからオフもしくはオフか
らオンに変化する。前記CPU8はこの各ズームSW
W21、ズームSW T22の状態変化も検出してお
り、この状態変化を検出したときにズームレンズ2の基
準位置として前記EEPROM7に記憶される基準値
(この基準値は前記状態変化に対応して記憶されてい
る)に前記ズームパルスカウント値を書き換える。前記
EEPROM7には前記状態変化に対応した基準値が記
憶されるほか、前記ズームレンズ2の位置に対応した無
限位置情報も記憶され、この情報を基にCPU8はズー
ムレンズ2の無限位置を演算し、ズームレンズ2内の焦
点合わせメカを駆動し、焦点を正確な位置に合わせる。
【0021】図5は、ズームレンズ2の駆動に係わるタ
イムチャートである。図5(a) はズームSW W21の
状態変化を、図5(b) はズームSW W22の状態変化
を、図5(c) はズームパルス出力部25からのズームパ
ルスを、それぞれ示している。
【0022】ズーム沈胴位置からアップ方向に向けて駆
動するとズームパルスが前記ズームパルス出力部25か
らCPU8へ出力される。ズームSW W21はズーム
がワイド位置に近づくとオンからオフ状態に変化する。
CPU8はこの状態変化をもって基準位置Aとして判断
する。沈胴からこの基準位置Aまでの間にストロボ部3
のせり出し動作は完了する。このせり出し完了の位置ま
でをポップダウン域としている。この領域内ではストロ
ボ部3の位置は正規の位置にいないためズームレンズ2
を停止できない。ズームレンズ2をワイド位置からさら
にズームアップするとズームSW W21はオフからオ
ン状態に変化する。CPU8はこの状態変化をもって基
準位置Bとする。
【0023】ズームレンズ2をさらにズームアップする
とテレ(T)位置付近になるとズームSW T22がオ
ンからオフに変化する。この位置をCPU8は基準位置
Cとして判断する。
【0024】図6はワイド位置付近のタイムチャートを
示す。図6(a) はズームSW W21の状態変化を、図
6(b) は沈胴位置からワイド位置へ繰り出す際の基準位
置の操作を、図6(c) はテレ側からワイド位置へ繰り込
む際の基準位置の操作を、図6(d)はストロボポップダ
ウン域を、それぞれ示している。
【0025】沈胴位置からワイド位置へ繰り出すセット
アップ動作時には、図6(b) に示すように基準位置Aを
検出したときに前記ズームパルス値を基準値A1に書き
換え、所定のW位置(図6(a) でWにて示す位置)を目
標として駆動する。
【0026】テレ側からワイド位置へ繰り込むズームダ
ウン時には基準位置Bを検出したとき前記ズームパルス
値を基準値B2へ書き換える。これによりズームダウン
時にも正確を期するため基準位置を変換する。その後ズ
ームダウン目標位置Dを目標位置としてズームを駆動し
D位置に停止する。この位置は所定のW位置より沈胴側
に存在するがズームSW W21のオフ区間内である。
これはズームダウン時にズームレンズ2をポップダウン
領域に踏み込まないためである。つまりズームダウン時
にポップダウン域に入るとストロボ部3が瞬動する不具
合が起こることを防いでいるのである。
【0027】D位置停止後、所定のワイド位置(W)ま
で繰り出すためのバックラッシュ取り動作を行う。これ
はピント精度を保証するための動作でズームレンズ2の
どこの領域でも行われるが、ワイド位置付近ではズーム
レンズ停止後のズーム位置保証のため特別な制御を行
う。バックラッシュ取りの駆動量をEとしてズーム駆動
メカ23を正転側に反転して駆動量E分だけアップ側へ
駆動する。
【0028】図7は各ズームSWのエッジ(状態変化)
時に対応して書き換えるズームパルス値の基準値を示す
ものである。図7(a) はズームSW W21の状態変化
を、図7(b) はズームSW T22の状態変化を、図7
(c) はズームアップ時の状態変化時における基準値を、
図7(d) はズームダウン時の状態変化時における基準値
を、それぞれ示している。
【0029】ズームアップ時には、図7(c) に示すよう
にズームSW W21のオン→オフ時は基準値A1を、
オフ→オン時は基準値B1を、ズームSW T22のオ
ン→オフ時は基準値C1を、それぞれズームパルス値と
して書き換える。
【0030】ズームダウン時には、図7(d)に示すよう
にズームSW W21でのオン→オフ時は基準値B2
を、オフ→オン時は基準値A2を、ズームSW T22
のオフ→オン時は基準値C2を、それぞれズームパルス
値として書き換える。なお、基準値A1とA2は互いに
異なった値であり、基準値B1とB2は互いに異なった
値であり、基準値C1とC2は互いに異なった値であ
る。
【0031】以上の各基準値(A1,A2,B1,B
2,C1,C2)および前記ズームダウン目標位置D、
バックラッシュ取り駆動量EはEEPROM7に記憶さ
れた値であり、カメラの個体差に応じて調整される設定
値である。これによりズームパルスカウント値について
ズームSW W21,ズームSW T22のアップ時/
ダウン時によるズレが生じても、基準位置でのズームパ
ルス値の正確性の保証は可能となる。
【0032】図8及び図9はCPU8のズーム制御のフ
ローチャートを示している。バリア5が開位置にされ、
ズームSW4が操作されると、図8及び図9のズーム制
御がスタートする。
【0033】まず、ズーム制御の先頭でEEPROM7
のデータを読み込む(ステップS0)。このとき基準値
(A1,A2,B1,B2,C1,C2)、ズームダウ
ン目標位置D、バックラッシュ駆動量EがEEPROM
7より読み出され、CPU8のRAMに配置される。
【0034】次に、ステップS1に進み、ズームアップ
か否かの方向判断が行われる。このズームの方向判断で
セットアップ動作,マニュアルズームアップなどのズー
ムアップ時にはS20へ移行し、マニュアルズームダウ
ンや,ワイドから沈胴へ繰り込むセットダウン動作など
のズームダウン時にはステップS2へ移行する。
【0035】ステップS2では、ズームダウン時なので
モータを逆転する。そして、ステップS3でズームパル
ス出力部25からのズームパルスをカウントし、ステッ
プS4へ進む。
【0036】ステップS4では、ズームSW W21の
レベル変化の確認を行う。変化有りの場合はステップS
7へ、変化無しの場合はステップS5へ進む。
【0037】ステップS5では、ズームSW T22の
レベル変化の確認を行う。変化有りの場合はステップS
6へ進む。
【0038】ステップS6では、前記ズームパルスのカ
ウント値をEEPROM7に記憶された基準値C2に書
き換える。つまり、ズームダウン時のズームSW T2
2のレベル変化時におけるズームパルス値の基準値への
書き換えである。これはズームパルスカウント値のみで
ズーム位置を決めるとバックラッシュやズームの繰り返
しでの誤差を生じる可能性があり、そのために誤差を生
じているとしても基準値に書き換えることで、以後のパ
ルスカウント値の精度を保証するものである。
【0039】上記ステップS7は、ズームSW W21
のレベル変化があった場合であり、ここでレベル変化の
方向を確認する。レベル変化の方向が立上りならステッ
プS8へ進み、立下りならステップS10へ進む。
【0040】ステップS8は、ズームSW W21の立
上り変化検出時の処理(ワイドダウン処理)である。こ
の位置ではズームパルス値を基準値B2に書き換える。
これにより以後のパルスカウント値の精度を保証でき
る。次にステップS9へ進む。
【0041】ステップS9は、W位置出し処理である。
ズームSW W21の立上り検出時にはバックラッシュ
取りと共にワイド位置へズームを繰り出してズーム停止
まで処理を行い、終了する。このときのワイド位置は基
準位置B2に基づいて位置決めされる。
【0042】上記ステップS10は、ズームSW W2
1の立下り変化検出時の処理(セットダウン処理)であ
る。この位置ではズームパルス値を基準値A2に書き換
えることで、以後のパルスカウント値の精度を保証でき
る。次にステップS11へ進む。
【0043】ステップS11は、ズーム沈胴処理であ
り、ズームレンズ2を沈胴位置まで駆動する。
【0044】一方、上記ステップS20は、セットアッ
プ動作,マニュアルズームアップなどのズームアップ時
の処理であり、モータを正転させてアップ側へ駆動す
る。そしてステップS21へ進む。
【0045】ステップS21では、ズームパルスのカウ
ント処理を行い、ステップS22へ進む。
【0046】ステップS22では、ズームSW W21
のレベル変化を判定する。レベル変化があればS23
へ、変化無しならばステップS27へ進む。
【0047】そして、ステップS23でズームSW W
21のレベル変化の方向判定を行う。立上り変化(オン
→オフ)時はステップS24へ、立下り変化(オフ→オ
ン)時はステップS26へ進む。
【0048】上記S24は、ズームSW W21の立上
り検出時の処理(セットアップ処理)であり、前記ズー
ムパルス値を基準値A1に書き換える。この場合は沈胴
からワイド位置への繰り出し処理であるセットアップ動
作であり、セットアップ中のワイド位置出し基準は前記
図6の基準位置Aであり、ズームダウン時のワイド位置
出し基準位置Bとは異なる位置を用いる。次にステップ
S25へ進む。
【0049】ステップS25は、ワイド位置出し処理で
あり、基準位置Aよりワイド位置までの駆動を行いズー
ムを停止する。
【0050】上記S26は、ズームSW W21の立下
り検出時の処理であり、前記ズームパルス値を基準値B
1に設定する。この場合は通常マニュアルズームである
のでこのままズーム駆動処理を継続するためステップS
21へ戻る。
【0051】一方、上記S27では、ズームSW T2
2のレベル変化をチェックする。レベル変化があればス
テップS28へ進み、レベル変化がなければステップS
21へ戻る。
【0052】ステップS28は、ズームSW T22の
レベル変化があった場合であり、前記ズームパルス値を
基準値C1に置き換える。そしてステップS29へ進
む。
【0053】ステップS29では、ズームを所定のテレ
位置まで駆動してズーム停止をする処理を行う。
【0054】図10は図9のステップS9のワイド
(W)位置出し処理の詳細なフローチャートを示してい
る。
【0055】図6で説明したようにテレからワイドへの
ズームダウンにおいて、ズームパルス値を基準値B2に
設定(ステップS8)した後、ステップS50へ進む。
【0056】ステップS50では、この基準位置Bを基
準に、ズームダウン目標位置Dを設定する。
【0057】そして、ステップS51で上記目標位置D
に到着したことを確認する。到達したことが確認される
とステップS52へ進む。ステップS52は、モータ停
止処理を行い、前記ズーム駆動メカ23の動作を停止す
る。
【0058】そして、ステップS53へ移行し、バック
ラッシュ取り駆動量Eを決定する処理を行う。つまり、
ステップS53では、S52の停止位置から正転方向へ
進んだワイド位置までのズーム駆動量(ズームダウン行
過ぎ分)に相当するズームパルス数であるバックラッシ
ュ取り駆動量Eを設定する。
【0059】この設定されたバックラッシュ取り駆動量
Eに基づき、ステップS54でモータ正転処理を行う。
バックラッシュ取り駆動はモータを正転させて行う。モ
ータは前記ズーム駆動カメラ23に組み込まれているも
のであり、モータ正転時はズームアップする。次にステ
ップS55へ進む。
【0060】ステップS55では、前記ズームパルスカ
ウントを行ってバックラッシュ取り駆動量Eに相当する
ズームパルス値が出力されることを確認する。確認され
るとステップS56へ進む。
【0061】ステップS56ではモータを停止する。所
定量Eの駆動が終了した場合にはモータを停止させズー
ムレンズ2を止める。
【0062】なお、バックラッシュ駆動量Eはピント精
度を保証するに十分な量の駆動量であることが必要とさ
れる。
【0063】以上述べた本発明の実施の形態によれば、
検出されるズームの基準位置に応じてズームパルス値を
書き換える基準値を、ズーム駆動方向により独立して記
憶することにより、ズームの駆動方向によって生じるズ
ーム位置の誤差をなくすことができる。また、ワイド位
置で沈胴からワイドへのセットアップ時とズームダウン
でバックラッシュ取りを行う場合、セットアップ時とズ
ームダウン時で基準位置を切り換えることで、ズームダ
ウン時にワイド位置でバックラッシュ取りを行う場合で
もバックラッシュ取り量を小さくすることが可能とな
り、このためズーム時のポップアップ式ストロボの動作
不良を防止することが可能となる。
【0064】〔付記〕 (付記項1)焦点距離を可変できるズームレンズと、前
記ズームレンズを駆動するカムリングと、該カムリング
の回転に応じてパルス出力を発生するパルス出力手段
と、上記パルス出力を計測するパルスカウント手段と、
上記ズームレンズの基準位置を検出するもので、上記ズ
ームレンズの駆動方向に応じ異なる基準位置を選択する
基準位置検出手段と、上記基準位置検出手段の出力と上
記ズームレンズの駆動方向に応じて、上記パルスカウン
ト手段の計測値を予め記憶された基準値に書き換える計
測値変更手段と、を具備したことを特徴とするズーム式
カメラ。
【0065】(付記項2)ワイド位置でピント精度保持
のためのバックラッシュ取りを行う手段と、上記基準値
を記憶する記憶手段とを有し、上記記憶手段はズームダ
ウン用の上記基準位置からの駆動量およびバックラッシ
ュ取りのためのもどし量を記憶していることを特徴とす
る付記項1に記載のズーム式カメラ。
【0066】(付記項3)上記基準値および上記駆動量
およびもどし量はEEPROMに記憶されていることを
特徴とする付記項1又は2に記載のズーム式カメラ。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように本発明のズーム式カメ
ラによれば、検出されるズームの所定位置はズームの駆
動方向によってズレ(誤差)を生じることがなく、ズー
ム時におけるストロボ部の動作不良を防止することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のズーム式カメラの正面
側から見た、カメラ使用状態での外観図。
【図2】本発明の一実施の形態のズーム式カメラの正面
側から見た、カメラ収納状態での外観図。
【図3】カメラの各状態におけるズームレンズ2の位置
を示すカメラの側面図。
【図4】図1に示したズーム式カメラのズーム動作に必
要なシステム図。
【図5】ズームレンズの駆動に係わるタイムチャート。
【図6】ワイド位置付近のタイムチャート。
【図7】各ズームSWのエッジ(状態変化)時に対応し
て書き換えるズームパルス値の基準値を示す図。
【図8】CPU8のズーム制御のフローチャート。
【図9】CPU8のズーム制御のフローチャート。
【図10】図9のステップS9のワイド(W)位置出し
処理の詳細なフローチャート。
【符号の説明】
1…本体 2…ズームレンズ 3…ストロボ部 4…ズームSW 5…バリア 6…レリーズSW 7…EEPROM(記憶手段) 21…ズームSW W(基準位置検出手段) 22…ズームSW T(基準位置検出手段) 23…ズーム駆動メカ(カムリングを含む) 24…ズーム駆動回路 25…ズームパルス出力部(パルス出力手段) 31…ストロボ部駆動メカ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点距離を可変できるズームレンズと、 前記ズームレンズを駆動するカムリングと、 該カムリングの回転に応じてパルス出力を発生するパル
    ス出力手段と、 上記パルス出力を計測するパルスカウント手段と、 上記ズームレンズの基準位置を検出する基準位置検出手
    段と、 を具備し、 上記基準位置検出手段は、上記ズームレンズの駆動方向
    に応じて異なる基準位置を選択することを特徴とするズ
    ーム式カメラ。
  2. 【請求項2】上記基準位置検出手段は、少なくともズー
    ムのワイド位置の沈胴側とテレ側に配置されると共にズ
    ームのテレ位置付近に配置されることを特徴とする請求
    項1に記載のズーム式カメラ。
  3. 【請求項3】上記基準位置検出手段の出力と上記ズーム
    レンズの駆動方向に応じて、上記パルスカウント手段の
    計測値を予め記憶された基準値に書き換える計測値変更
    手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載
    のズーム式カメラ。
JP2001017368A 2001-01-25 2001-01-25 ズーム式カメラ Withdrawn JP2002221651A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105259743A (zh) * 2015-10-23 2016-01-20 南京邮电大学 一种电控变焦透镜变焦时间的自动检测装置和检测方法

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