JP2002221151A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧回転機

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JP2002221151A
JP2002221151A JP2001018992A JP2001018992A JP2002221151A JP 2002221151 A JP2002221151 A JP 2002221151A JP 2001018992 A JP2001018992 A JP 2001018992A JP 2001018992 A JP2001018992 A JP 2001018992A JP 2002221151 A JP2002221151 A JP 2002221151A
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JP
Japan
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tilt
casing
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shaft
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JP2001018992A
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Takashi Niitome
隆志 新留
Hitoshi Kagiwada
均 鍵和田
Kazuro Yokoyama
和朗 横山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板が傾転支持部材から離脱するのを抑え、
安定した傾転動作を行うことができるようにする。 【解決手段】 斜板33を傾転可能に支持する傾転支持
部材34に、斜板33の傾転中心軸X−Xを中心として
180度よりも大なる角度αをもった円弧状断面を有す
る円柱状凸部34Aを設け、斜板33の裏面側には、円
柱状凸部34Aに対応する円弧状断面をもった嵌合凹部
33Dを設け、円柱状凸部34Aと嵌合凹部33Dとを
円弧面同志で嵌合させる。これにより、傾転ピストン1
4から斜板33に作用する押圧力Fcが過大となったと
しても、斜板33が傾転支持部材34の円柱状凸部34
Aから離脱するのを抑えることができ、該斜板33を最
小傾転位置に安定して保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に油圧ポンプ、油圧モータとして好適に
用いられる可変容量型斜板式液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に油
圧ポンプ、油圧モータとして用いられる可変容量型斜板
式液圧回転機は、ケーシングと、該ケーシング内に回転
可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転する
ようにケーシング内に設けられ軸方向に伸長する複数の
シリンダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダ
ブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌された複数の
ピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシュー
と、ケーシング内に傾転可能に設けられ表面側が該各シ
ューを摺動可能に案内する平滑面となった斜板と、該斜
板の裏面側とケーシングとの間に設けられ該斜板を傾転
可能に支持する傾転支持部材と、斜板とケーシングとの
間に設けられ斜板を傾転させる傾転アクチュエータとに
より大略構成されている。
【0003】そして、この種の可変容量型斜板式液圧回
転機は、傾転アクチュエータによって斜板を傾転させる
ことにより、油圧ポンプとして用いる場合には吐出容量
を可変とし、油圧モータとして用いる場合には出力トル
ク、回転数を可変とすることができる構成となっている
(例えば、特開平8−114173号公報、特開昭59
−79078号公報等)。
【0004】そこで、この種の従来技術による可変容量
型斜板式液圧回転機を油圧モータを例に挙げ、図11な
いし図15を参照しつつ説明する。
【0005】図中、1は油圧モータの外殻をなすケーシ
ングで、該ケーシング1は、筒部2Aと底部2Bとによ
り有底筒状に形成されたケーシング本体2と、該ケーシ
ング本体2の開口端側を施蓋する蓋体3とにより構成さ
れ、ケーシング本体2の底部2Bには、後述の回転軸4
を挿通するための軸挿通穴2Cが形成されている。
【0006】また、ケーシング本体2の底部2Bには、
後述の傾転ピストン14が挿嵌されるシリンダ部2Dが
設けられ、該シリンダ部2Dは、回転軸4の軸方向に対
して角度Ψだけ傾いている(図13参照)。そして、ケ
ーシング本体2の底部2Bには、後述の斜板12が当接
する第1,第2の斜板当接面2E,2Fが設けられ、こ
れら第1,第2の斜板当接面2E,2Fの境界部は斜板
12に向けて凸状をなしている。さらに、第1,第2の
斜板当接面2E,2Fの境界部には、後述の傾転支持部
材13が嵌合する半球状の2個の嵌合凹部2Gが軸挿通
穴2Cを挟んで2個設けられている。
【0007】4はケーシング1内に回転可能に設けられ
た回転軸で、該回転軸4の一端側は蓋体3に設けられた
軸受5によって回転可能に支持され、他端側はケーシン
グ本体2の軸挿通穴2Cに設けられた軸受6によって回
転可能に支持されている。
【0008】7は回転軸4にスプライン結合された状態
でケーシング1内に設けられ、回転軸4と一体に回転す
るシリンダブロックで、該シリンダブロック7には、周
方向に離間して軸方向に伸長する複数(通常は奇数個)
のシリンダ8,8,…が回転軸4の周囲を取囲むように
穿設されている。
【0009】9は蓋体3とシリンダブロック7との間に
設けられた切換弁板で、該切換弁板9は、シリンダブロ
ック7の各シリンダ8と間欠的に連通する一対の給排ポ
ート9A(一方のみ図示)を有し、該給排ポート9Aは
蓋体3に形成された給排通路(図示せず)に連通してい
る。
【0010】10,10,…はシリンダブロック7の各
シリンダ8内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された複数(2
本のみ図示)のピストンで、該各ピストン10は、切換
弁板9側から給排される圧油によってシリンダ8内を往
復動するものである。
【0011】11,11,…はシリンダ8から突出した
各ピストン10の突出端部に揺動可能に装着された複数
のシューで、該各シュー11は、後述する斜板12の平
滑面12B上を摺動するものである。
【0012】12はケーシング本体2内に傾転可能に設
けられた斜板で、該斜板12は、図12ないし図14に
示すように、中央部に回転軸4を挿通するための軸挿通
穴12Aが設けられた中空の円板状に形成されている。
そして、斜板12のうちシリンダブロック7側となる表
面側は、シュー11を摺動可能に案内する平滑面12B
となり、該平滑面12Bの反対側となる裏面側は、ケー
シング本体2に設けられた第1,第2の斜板当接面2
E,2Fに当接する平面状の当接面12Cとなってい
る。
【0013】また、斜板12の当接面12Cには、傾転
支持部材13が嵌合する半球状の嵌合凹部12Dが軸挿
通穴12Aを挟んで2個設けられている。そして、斜板
12は、嵌合凹部12Dに嵌合した傾転支持部材13を
中心として、図12に示す最大傾転位置と図13に示す
最小傾転位置との間で傾転するものである。
【0014】13,13はケーシング本体2と斜板12
との間に設けられた2個の傾転支持部材で、該各傾転支
持部材13は、例えば鋼球等により構成されている。そ
して、傾転支持部材13は、ケーシング本体2に設けら
れた嵌合凹部2Gと、斜板12に設けられた嵌合凹部1
2Dとに嵌合することにより、斜板12をケーシング本
体2に対して傾転可能に支持するものである。
【0015】14はケーシング本体2と斜板12との間
に設けられた傾転アクチュエータとしての傾転ピストン
で、該傾転ピストン14は、ケーシング本体2のシリン
ダ部2D内に摺動可能に挿嵌され、その先端部は斜板1
2に当接している。そして、傾転ピストン14は、油通
路15を通じてシリンダ部2D内に供給される傾転制御
圧により該シリンダ部2D内を摺動し、斜板12を最大
傾転位置と最小傾転位置との間で傾転させるものであ
る。
【0016】従来技術による油圧モータは上述の如き構
成を有するもので、以下、その作動について説明する。
【0017】まず、切換弁板9の給排ポート9Aを通じ
てシリンダブロック7の各シリンダ8内に圧油が供給さ
れることにより、シリンダ8内に挿嵌されたピストン1
0が斜板12側に伸長する。そして、ピストン10に設
けたシュー11が、斜板12の平滑面12Bを押圧しつ
つ該平滑面12Bに沿って周方向に滑動することによ
り、各ピストン10がシリンダブロック7と共に回転
し、このシリンダブロック7にスプライン結合された回
転軸4が回転する。
【0018】このとき、斜板12に対して各ピストン1
0からの押圧合力Faが作用し、この押圧合力Faは、
図14に示す如くシリンダブロック7の回転に伴ってほ
ぼ「∞」の字を描くように変動する。そして、ケーシン
グ本体2のシリンダ部2D内に供給される傾転制御圧が
低いときには、斜板12は、各ピストン10からの押圧
合力Faにより、図12に示すように、当接面12Cを
ケーシング本体2の第1の斜板当接面2Eに当接させた
最大傾転位置に保持される。これにより、各ピストン1
0のストロークが最大となって回転軸4が高トルクで低
速回転する。
【0019】一方、ケーシング本体2のシリンダ部2D
内に油通路15を通じて高圧の傾転制御圧が供給される
と、傾転ピストン14がシリンダ部2Dから突出して斜
板12を押圧する。このため、斜板12は、各ピストン
10の押圧合力Faに抗して傾転中心軸X−X廻りに傾
転し、図13に示すように、当接面12Cをケーシング
本体2の第2の斜板当接面2Fに当接させた最小傾転位
置に保持される。これにより、各ピストン10のストロ
ークが最小となって回転軸4が低トルクで高速回転す
る。
【0020】ここで、図13及び図14に示すように斜
板12が最小傾転位置にあるときに、斜板12(当接面
12C)の周縁部と第2の斜板当接面2Fとの当接点A
から各ピストン10の押圧合力Faの作用点Bまでの距
離をL1とすると、各ピストン10の押圧合力Faによ
り当接点Aを支点として斜板12に作用するモーメント
M1は、下記数1によって表される。
【0021】
【数1】M1=Fa×L1
【0022】一方、傾転ピストン14が斜板12と当接
点Cにおいて角度θをもって当接し、この傾転ピストン
14の軸方向の力(推力)をFbとすると、傾転ピスト
ン14から斜板12に作用する押圧力Fcは下記数2に
よって表される。
【0023】
【数2】Fc=Fb/cosθ
【0024】そして、斜板12(当接面12C)の周縁
部と第2の斜板当接面2Fとの当接点Aから傾転ピスト
ン14と斜板12との当接点Cまでの距離をL2とする
と、傾転ピストン14の押圧力Fcにより当接点Aを支
点として斜板12に作用するモーメントM2は、下記数
3のように表される。
【0025】
【数3】M2=Fc×L2=(Fb/cosθ)×L2
【0026】ここで、上述のモーメントM1が、下記数
4に示すようにモーメントM2よりも大きいときには、
斜板12は、その当接面12Cを第2の当接面2Fに当
接させた状態で最小傾転位置に安定して保持される。
【0027】
【数4】M1>M2
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、傾転ピスト
ン14によって斜板12を最大傾転位置から最小傾転位
置へと確実に傾転させるためには、傾転ピストン14の
推力Fbを可及的に大きく設定する必要がある。
【0029】しかし、傾転ピストン14の推力Fbが過
大となった場合には、上述の数3からわかるように、傾
転ピストン14の押圧力Fcにより斜板12に作用する
モーメントM2が大きくなり、このモーメントM2が、
下記数5に示すように、各ピストン10の押圧合力Fa
により斜板12に作用するモーメントM1よりも大きく
なってしまうことがある。
【0030】
【数5】M2>M1
【0031】ここで、上述した従来技術による油圧モー
タは、傾転支持部材13を鋼球等により球状に形成し、
斜板12に設けた半球状の嵌合凹部12Dを球状の傾転
支持部材13に嵌合する構成としている。
【0032】このため、傾転ピストン14から斜板12
に対して過大な押圧力Fcが作用した場合には、図15
に示すように、斜板12が第2の斜板当接面2Fとの当
接点Aを支点として傾転中心軸X−Xと略垂直な方向に
変位し、傾転支持部材13から離脱してしまう。これに
より、斜板12の当接面12Cが第2の斜板当接面2F
から浮上がるようになり、斜板12を安定して最小傾転
位置に保持することができなくなるという問題がある。
【0033】また、他の従来技術による油圧モータとし
て、例えば図16及び図17に示すように、ケーシング
本体2′に、第2の斜板当接面2F′から突出して斜板
12の当接面12Cに当接する柱状のストッパ16を設
け、このストッパ16の長さを変化させることにより、
ケーシング本体2′等の主要部品を共通化しつつ斜板1
2の最小傾転角度を種々に変更できるようにしたものが
知られている。
【0034】しかし、この他の従来技術による油圧モー
タにおいては、斜板12の当接面12Cがストッパ16
の先端部に当接点Dにおいて点接触した状態で、斜板1
2が最小傾転位置に保持される。このため、斜板12に
傾転ピストン14からの押圧力Fcが作用したときに、
斜板12とストッパ16との当接点Dと、ピストン10
の押圧合力Faの近傍に位置する一方の傾転支持部材1
3の中心とを結ぶ直線Y−Yを回転軸として、斜板12
が他方の傾転支持部材13から離脱して傾くように浮上
がる不具合が発生し易くなる。
【0035】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、傾転アクチュエータから斜板に対して過
大な押圧力が作用したとしても、斜板が傾転支持部材か
ら離脱するのを抑えることができ、安定した傾転動作を
行うことができるようにした容量可変型斜板式液圧回転
機を提供することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に回転
可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転する
ように前記ケーシング内に設けられ周方向に離間して軸
方向に伸長する複数のシリンダが形成されたシリンダブ
ロックと、該シリンダブロックの各シリンダに往復動可
能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの端部
に装着されたシューと、前記ケーシング内に傾転可能に
設けられ表面側が該各シューを摺動可能に案内する平滑
面となった斜板と、該斜板の裏面側と前記ケーシングと
の間に設けられ該斜板を傾転可能に支持する傾転支持部
材と、前記斜板とケーシングとの間に設けられ前記斜板
を傾転させる傾転アクチュエータとからなる可変容量型
斜板式液圧回転機に適用される。
【0037】そして、請求項1の発明の特徴は、傾転支
持部材には、斜板の裏面側に向けて突出し該斜板を傾転
可能に支持する凸状支持部を設け、斜板の裏面側には、
該凸状支持部に嵌合し前記斜板を凸状支持部に対して抜
止め状態に保持する嵌合凹部を設ける構成としたことに
ある。
【0038】このように構成したことにより、傾転アク
チュエータが斜板を押圧すると、該斜板は傾転支持部材
の凸状支持部を支点として傾転する。この場合、傾転ア
クチュエータから斜板に対して過大な押圧力が作用した
としても、斜板の裏面側に設けられた嵌合凹部が凸状支
持部に嵌合することにより、斜板を凸状支持部に対して
抜止めすることができる。これにより、斜板が傾転支持
部材から離脱するのを抑えることができ、斜板は安定し
た傾転動作を行うことができる。
【0039】請求項2の発明は、ケーシングには斜板の
裏面側が当接する斜板当接面を設け、傾転支持部材の凸
状支持部と斜板の嵌合凹部とは、斜板が傾転アクチュエ
ータにより斜板当接面に当接して傾転するのを許し、斜
板当接面から離間する方向に抜出すのを規制する構成と
したことにある。
【0040】このように構成したことにより、斜板が傾
転アクチュエータにより傾転するときに傾転支持部材か
ら抜け出すのを抑えることができ、該斜板を抜止め状態
で傾転可能に保持することができる。
【0041】請求項3の発明は、傾転支持部材は斜板の
裏面側とケーシングとの間に複数個設け、該各傾転支持
部材は、斜板が各傾転支持部材間を結ぶ傾転中心軸廻り
に傾転するのを許容し、傾転中心軸と略直交する方向に
変位するのを規制する構成としたことにある。
【0042】このように構成したことにより、斜板が傾
転アクチュエータにより傾転するときに、斜板が各傾転
支持部材間を結ぶ傾転中心軸と略直交する方向に変位す
るのを抑さえ、該斜板を抜止め状態で傾転可能に保持す
ることができる。
【0043】請求項4の発明は、凸状支持部は斜板の傾
転中心軸を中心として180度より大なる円弧状断面を
もって形成された円柱状凸部により構成し、嵌合凹部は
該円柱状凸部に対応する円弧状断面をもって形成する構
成としたことにある。
【0044】このように構成したことにより、傾転支持
部材の円柱状凸部と斜板の嵌合凹部とが、180度より
も大なる角度をもった円弧面同志で嵌合することになる
ので、傾転アクチュエータから斜板に対して過大な押圧
力が作用したとしても、斜板が傾転支持部材の円柱状凸
部から離脱するのを抑えることができる。
【0045】請求項5の発明は、凸状支持部は斜板の傾
転中心軸を中心として180度より大なる円弧状断面を
もって形成された球状凸部により構成し、嵌合凹部は該
球状凸部に対応する凹球面をもって形成する構成とした
ことにある。
【0046】このように構成したことにより、傾転支持
部材の球状凸部と斜板の嵌合凹部とが、180度よりも
大なる角度をもった球面同志で嵌合することになるの
で、斜板が傾転支持部材の球状凸部から離脱するのを抑
えることができる。
【0047】請求項6の発明は、ケーシングには傾転ア
クチュエータにより斜板に付加される押圧力の方向とは
異なる方向に延びる軸嵌合穴を設け、傾転支持部材には
該軸嵌合穴に嵌合して固定される固定軸部を設ける構成
としたことにある。
【0048】このように構成したことにより、傾転アク
チュエータが斜板を押圧したときに、この押圧力が斜板
を介して傾転支持部材に作用したとしても、傾転支持部
材の固定軸部がケーシングの軸嵌合穴から抜け出すのを
抑えることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明による可変容量型斜
板式液圧回転機の実施の形態を、油圧モータに適用した
場合を例に挙げ、図1ないし図10を参照しつつ詳細に
説明する。まず、図1ないし図6は本発明による第1の
実施の形態を示している。なお、本実施の形態では上述
した従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0050】図中、31は本実施の形態によるケーシン
グで、該ケーシング31は、従来技術によるケーシング
1とほぼ同様に、後述のケーシング本体32と蓋体3と
からなるものの、ケーシング本体32の構成が従来技術
によるものとは異なっている。
【0051】32は従来技術によるケーシング本体2に
代えて本実施の形態に用いたケーシング本体で、該ケー
シング本体32は、従来技術によるケーシング本体2と
ほぼ同様に、筒部32Aと底部32Bとにより有底筒状
に形成され、底部32Bには、回転軸4が挿通される軸
挿通穴32Cが設けられている。
【0052】また、ケーシング本体32の底部32Bに
は、傾転ピストン14が挿嵌されるシリンダ部32D
が、回転軸4の軸方向に対して角度Ψだけ傾いた状態で
形成されている(図3参照)。そして、ケーシング本体
32の底部32Bには、後述の斜板33が当接すること
により該斜板33の傾転角度を設定する第1,第2の斜
板当接面32E,32Fが設けられ、これら第1,第2
の斜板当接面32E,32Fの境界部は斜板33に向け
て凸状をなしている。
【0053】32G,32Gはケーシング本体32のう
ち、第1,第2の斜板当接面32E,32Fの境界部に
穿設された2個の軸嵌合穴で、該軸嵌合穴32Gは、軸
挿通穴32Cを挟む2箇所に設けられ、回転軸4の軸方
向に対して角度φだけ傾斜している(図3参照)。そし
て、各軸嵌合穴32Gには、後述する傾転支持部材34
の固定軸部34Bが嵌合する構成となっている。
【0054】33は従来技術による斜板12に代えて本
実施の形態に用いた斜板で、該斜板33は、従来技術に
よる斜板12とほぼ同様に、中央部に軸挿通穴33Aが
設けられた中空の円板状に形成され、その表面側はシュ
ー11を摺動可能に案内する平滑面33Bとなり、裏面
側はケーシング本体32の第1,第2の斜板当接面32
E,32Fに当接する平面状の当接面33Cとなってい
る。そして、斜板33は、傾転中心軸X−X廻りに傾転
することにより、当接面33Cをケーシング本体32の
第1の斜板当接面32Eに当接させた最大傾転位置(図
2の位置)と、当接面33Cをケーシング本体32の第
2の斜板当接面32Fに当接させた最小傾転位置(図3
の位置)との間で傾転する構成となっている。
【0055】33D,33Dは斜板33の当接面33C
のうち軸挿通穴32Cを挟む2箇所に設けられた2個の
嵌合凹部で、該各嵌合凹部33Dは、図2に示すよう
に、180度よりも大なる円弧状断面をもって形成さ
れ、ケーシング本体32の軸嵌合穴32Gと対応する位
置に配置されている。そして、嵌合凹部33Dには、後
述する傾転支持部材34の円柱状凸部34Aが嵌合する
構成となっている。
【0056】34,34はケーシング本体32と斜板3
3の裏面側との間に設けられた2個の傾転支持部材で、
該各傾転支持部材34は、従来技術による傾転支持部材
13に代えて本実施の形態に用いたものである。
【0057】そして、傾転支持部材34は、図3ないし
図5に示すように、斜板33の裏面側に突出して嵌合凹
部33Dに摺動可能に嵌合し、該斜板33を傾転可能に
支持する凸状支持部としての円柱状凸部34Aと、該円
柱状凸部34Aに一体形成され、ケーシング本体32の
軸嵌合穴32Gに嵌合して固定される円柱状の固定軸部
34Bとにより構成されている。
【0058】ここで、傾転支持部材34の円柱状凸部3
4Aは、斜板33の傾転中心軸X−Xに沿って延び、該
傾転中心軸X−Xを中心として180度よりも大なる角
度αを有する円弧状断面をもって略円柱状に形成されて
いる。そして、傾転支持部材34は、円柱状凸部34A
を斜板33の傾転中心軸X−Xに沿って嵌合凹部33D
に嵌合させた状態で、固定軸部34Bをケーシング本体
32の軸嵌合穴32Gに嵌合することにより、斜板33
をケーシング本体32に対して傾転可能に支持する。
【0059】これにより、傾転支持部材34の円柱状凸
部34Aと斜板33の嵌合凹部33Dとは、180度よ
りも大なる角度をもった円弧面同志で嵌合することにな
り、この円柱状凸部34Aと嵌合凹部33Dとの嵌合に
より、斜板33が傾転中心軸X−X廻りに傾転するのを
許容しつつ該傾転中心軸X−Xと略垂直な方向に変位す
るのを規制し、斜板33がケーシング本体32の第2の
斜板当接面32Fから離間して傾転支持部材34から離
脱するのを抑えることができる構成となっている。
【0060】本実施の形態による油圧モータは上述の如
き構成を有するもので、切換弁板9の給排ポート9Aを
通じてシリンダブロック7の各シリンダ8内に圧油が供
給されると、ピストン10が斜板33側に伸長し、ピス
トン10に設けたシュー11が斜板33の平滑面33B
を押圧しつつ該平滑面33Bに沿って周方向に滑動する
ことにより、シリンダブロック7と回転軸4とが一体に
回転する。
【0061】ここで、ケーシング本体32のシリンダ部
32D内に供給される傾転制御圧が低いときには、斜板
33は、各ピストン10からの押圧合力Faにより、図
2に示すように、当接面33Cをケーシング本体32の
第1の斜板当接面32Eに当接させた最大傾転位置に保
持され、各ピストン10のストロークが最大となって回
転軸4が高トルクで低速回転する。
【0062】一方、ケーシング本体32のシリンダ部3
2D内に高圧の傾転制御圧が供給されると、図3に示す
ように、傾転ピストン14から斜板33に対して押圧力
Fc(=Fb/cosθ)が作用し、斜板33は、各ピ
ストン10の押圧合力Faに抗して傾転中心軸X−X廻
りに傾転する。これにより、斜板33は、当接面33C
をケーシング本体32の第2の斜板当接面32Fに当接
させた最小傾転位置に保持され、各ピストン10のスト
ロークが最小となって回転軸4が低トルクで高速回転す
る。
【0063】この場合、本実施の形態では、傾転支持部
材34の円柱状凸部34Aが、斜板33の嵌合凹部33
Dに嵌合することにより、斜板33が傾転中心軸X−X
廻りに傾転するのを許容しつつ該傾転中心軸X−Xと略
垂直な方向に変位するのを規制する構成となっている。
【0064】このため、傾転ピストン14から斜板33
に作用する押圧力Fcが過大となったとしても、斜板3
3がケーシング本体32の第2の斜板当接当32Fから
離間する方向に変位して傾転支持部材34の円柱状凸部
34Aから離脱するのを抑えることができる。これによ
り、斜板33の当接面33Cをケーシング本体32の第
2の斜板当接面32Fに確実に当接させ、該斜板33を
最小傾転位置に安定して保持することができるので、油
圧モータの信頼性を高めることができる。
【0065】ここで、傾転ピストン14から斜板33に
押圧力Fcが作用するときには、傾転支持部材34に対
し、その固定軸部34Bをケーシング本体32の軸嵌合
穴32Gから引抜こうとする力(引抜力)が作用する。
【0066】しかし、本実施の形態では、傾転支持部材
34の固定軸部34Bを、傾転ピストン14から斜板3
3に付加される押圧力Fcの方向とは異なる方向に延び
る軸嵌合穴32Gに嵌合させる構成としている。
【0067】このため、傾転ピストン14の押圧力Fc
により傾転支持部材34に作用する引抜力Fdは、回転
軸4の軸方向に対する固定軸部34Bの傾きを角度φと
し、回転軸4の軸方向に対する傾転ピストン14の傾き
を角度Ψとすると、下記の数6によって表される。
【0068】
【数6】Fd=Fc×cos(θ+Ψ+φ)
【0069】このように、傾転支持部材34に作用する
引抜力Fdは、傾転ピストン14から斜板33に作用す
る押圧力Fcのcos(θ+Ψ+φ)倍にしかすぎない
ため、傾転ピストン14が斜板33を押圧するときに、
傾転支持部材34自体がケーシング本体32の軸嵌合穴
32Gから抜出してしまうのを確実に防止することがで
きる。
【0070】かくして、本実施の形態によれば、斜板3
3を傾転可能に支持する傾転支持部材34に、斜板33
の傾転中心軸X−Xを中心として180度よりも大なる
角度αをもった円弧状断面を有する円柱状凸部34Aを
設け、斜板33の裏面側には、該円柱状凸部34Aに対
応する円弧状断面をもった嵌合凹部33Dを設け、円柱
状凸部34Aと嵌合凹部33Dとが円弧面同志で嵌合す
る構成としている。このため、傾転ピストン14から斜
板33に作用する押圧力Fcが過大となったとしても、
斜板33が傾転支持部材34の円柱状凸部34Aから離
脱するのを抑えることができ、該斜板33を最小傾転位
置に安定して保持することができるので、油圧モータの
信頼性を高めることができる。
【0071】また、傾転支持部材34の固定軸部34B
を、傾転ピストン14から斜板33に付加される押圧力
Fcの方向とは異なる方向に延びる軸嵌合穴32Gに嵌
合させる構成としたので、傾転ピストン14によって斜
板33を押圧したときに、傾転支持部材34自体がケー
シング本体32の軸嵌合穴32Gから抜出してしまうの
を確実に防止することができる。
【0072】次に、図7ないし図9は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、傾転支持
部材の凸状支持部を球状凸部により構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0073】図中、41は第1の実施の形態による斜板
33に代えて本実施の形態に用いた斜板で、該斜板41
は、第1の実施の形態による斜板33とほぼ同様に、軸
挿通穴41A、平滑面41B、当接面41C等を備えた
中空円板状に形成されている。そして、斜板41は、傾
転中心軸X−X廻りに傾転することにより、当接面41
Cをケーシング本体32の第1の斜板当接面32Eに当
接させた最大傾転位置と、当接面41Cをケーシング本
体32の第2の斜板当接面32Fに当接させた最小傾転
位置(図7の位置)との間で傾転するものである。
【0074】41D,41Dは斜板41の当接面41C
のうち軸挿通穴41Aを挟む2箇所に設けられた2個の
嵌合凹部で、該各嵌合凹部41Dは、図7に示すよう
に、180度よりも大なる凹球面状に形成されている。
そして、嵌合凹部41Dには、後述する傾転支持部材4
2の球状凸部42Aが嵌合する構成となっている。
【0075】42,42はケーシング本体32と斜板4
1の裏面側との間に設けられた2個の傾転支持部材で、
該各傾転支持部材42は、第1の実施の形態による傾転
支持部材34に代えて本実施の形態に用いたものであ
る。
【0076】そして、傾転支持部材42は、斜板41の
嵌合凹部41Dに摺動可能に嵌合し、該斜板41を傾転
可能に支持する凸状支持部としての球状凸部42Aと、
該球状凸部42Aに一体形成され、ケーシング本体32
の軸嵌合穴32Gに嵌合して固定される円柱状の固定軸
部42Bとにより構成されている。
【0077】ここで、傾転支持部材42の球状凸部42
Aは、図7に示すように、斜板41の傾転中心軸X−X
を中心として180度よりも大なる角度αの円弧状断面
をもった凸球状に形成されている。従って、傾転支持部
材42の球状凸部42Aと斜板41の嵌合凹部41Dと
は、180度よりも大なる角度をもった球面同志で嵌合
することになり、この球状凸部42Aと嵌合凹部41D
との嵌合により、斜板41が傾転中心軸X−X廻りに傾
転するのを許容しつつ該傾転中心軸X−Xと略垂直な方
向に変位するのを規制し、斜板41が傾転支持部材34
から離脱するのを抑えることができる構成となってい
る。
【0078】本実施の形態による油圧モータは上述の如
き傾転支持部材42を有するもので、上述した第1の実
施の形態と同様に、傾転ピストン14から斜板41に作
用する押圧力が過大となった場合でも、斜板41が傾転
支持部材42の球状凸部42Aから離脱するのを抑える
ことができる。これにより、斜板41を最小傾転位置に
安定して保持することができ、油圧モータの信頼性を高
めることができる。
【0079】なお、上述した各実施の形態では、ケーシ
ング本体32に設けた軸嵌合穴32Gを回転軸4の軸方
向に対して角度φだけ傾けると共に、傾転ピストン14
を回転軸4の軸方向に対して角度Ψだけ傾けた場合を例
に挙げて説明している。
【0080】しかし、本発明はこれに限るものではな
く、例えば軸嵌合穴32Gを回転軸4と略平行となるよ
うに構成としてもよく、これとは逆に、傾転ピストン1
4を回転軸4と略平行となるように構成してもよい。
【0081】また、例えば図10に示す変形例のよう
に、傾転ピストン14′から斜板12′に作用する押圧
力Fcが回転軸に対して傾いている場合には、ケーシン
グ本体32′の軸嵌合穴32G′と傾転ピストン14′
とを、いずれも回転軸と略平行となるように配置する構
成としてもよい。
【0082】また、上述した各実施の形態では、ケーシ
ング本体32側に設けた第1,第2の斜板当接面32
E,32Fにより、斜板33(41)の傾転角度を設定
する構成とした場合を例に挙げて説明している。
【0083】しかし、本発明はこれに限らず、例えば斜
板の裏面側に設けた角度の異なる当接面によって該斜板
の傾転角度を設定してもよく、また、ケーシング本体側
及び斜板の両方に角度の異なる当接面をそれぞれ設ける
ことにより斜板の傾転角度を設定してもよく、さらに、
他の従来技術の如きストッパを用いて斜板の傾転角度を
設定する構成としてもよい。
【0084】また、上述した各実施の形態では、2個の
傾転支持部材34(42)を用いて斜板33(41)を
支持する構成としているが、本発明はこれに限らず、例
えば1個または3個以上の傾転支持部材を用いて斜板を
支持する構成としてもよい。
【0085】また、上述した第1の実施の形態では、傾
転支持部材34を構成する円柱状凸部34Aと固定軸部
34Bとを一体形成するものとして述べたが、これら円
柱状凸部34Aと固定軸部34Bとをそれぞれ別個に形
成した後、一体に固着する構成としてもよい。このこと
は、第2の実施の形態に用いた傾転支持部材42につい
ても同様である。
【0086】さらに、上述した各実施の形態では、可変
容量型斜板式液圧回転機として油圧モータを例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば可変容量型
斜板式の油圧ポンプにも適用することができる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、傾転支持部材には、斜板の裏面側に向けて突出し
該斜板を傾転可能に支持する凸状支持部を設け、斜板の
裏面側には、該凸状支持部に嵌合し前記斜板を凸状支持
部に対して抜止め状態に保持する嵌合凹部を設ける構成
としたので、傾転アクチュエータから斜板に対して過大
な押圧力が作用したとしても、斜板が傾転支持部材から
離脱するのを抑えることができ、斜板の傾転動作を安定
化させることができる。
【0088】また、請求項2の発明によれば、ケーシン
グには斜板の裏面側が当接する斜板当接面を設け、傾転
支持部材の凸状支持部と斜板の嵌合凹部とは、斜板が傾
転アクチュエータにより斜板当接面に当接して傾転する
のを許し、斜板当接面から離間する方向に抜出すのを規
制する構成としたので、斜板が傾転アクチュエータによ
り傾転するときに傾転支持部材から抜け出すのを抑える
ことができ、該斜板を抜止め状態で傾転可能に保持する
ことができる。
【0089】また、請求項3の発明によれば、傾転支持
部材を斜板の裏面側とケーシングとの間に複数個設け、
該各傾転支持部材は、斜板が各傾転支持部材間を結ぶ傾
転中心軸廻りに傾転するのを許容し、傾転中心軸と略直
交する方向に変位するのを規制する構成としたので、斜
板が傾転アクチュエータにより傾転するときに、各傾転
支持部材間を結ぶ傾転中心軸と略直交する方向に変位す
るのを抑えることにより、該斜板を抜止め状態で傾転可
能に保持することができる。
【0090】また、請求項4の発明によれば、傾転支持
部材の凸状支持部を、斜板の傾転中心軸を中心として1
80度より大なる円弧状断面をもった円柱状凸部により
構成し、斜板の嵌合凹部を該円柱状凸部に対応する円弧
状断面をもって形成したので、傾転支持部材の円柱状凸
部と斜板の嵌合凹部とを、180度よりも大なる角度を
もった円弧面同志で嵌合させることができ、斜板が傾転
支持部材から離脱するのを確実に抑えることができる。
【0091】また、請求項5の発明によれば、傾転支持
部材の凸状支持部を、斜板の傾転中心軸を中心として1
80度より大なる円弧状断面をもった球状凸部により構
成し、斜板の嵌合凹部を該球状凸部に対応する凹球面を
もって形成したので、傾転支持部材の球状凸部と斜板の
嵌合凹部とを、180度よりも大なる角度をもった球面
同志で嵌合させることができ、斜板が傾転支持部材から
離脱するのを確実に抑えることができる。
【0092】さらに、請求項6の発明によれば、ケーシ
ングには傾転アクチュエータにより斜板に付加される押
圧力の方向とは異なる方向に延びる軸嵌合穴を設け、傾
転支持部材には該軸嵌合穴に嵌合して固定される固定軸
部を設ける構成としたので、傾転アクチュエータが斜板
を押圧したときに、この押圧力が斜板を介して傾転支持
部材に作用したとしても、傾転支持部材の固定軸部がケ
ーシングの軸嵌合穴から抜け出すのを抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による容量可変形斜
板式の油圧モータを示す縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態による斜板、傾転支持部材、
傾転ピストン等を斜板が最大傾転位置となった状態で示
す拡大断面図である。
【図3】斜板、傾転支持部材、傾転ピストン等を斜板が
最小傾転位置となった状態で示す拡大断面図である。
【図4】斜板、傾転支持部材等を図3中の矢示IV−IV方
向からみた左側面図である。
【図5】傾転支持部材を単体で示す斜視図である。
【図6】斜板、嵌合凹部、傾転支持部材等を図4中の矢
示VI−VI方向からみた断面図である。
【図7】第2の実施の形態による斜板、傾転支持部材、
傾転ピストン等を図3と同様位置からみた拡大断面図で
ある。
【図8】第2の実施の形態による傾転支持部材を単体で
示す斜視図である。
【図9】斜板、嵌合凹部、傾転支持部材等を図6と同様
位置からみた断面図である。
【図10】容量可変形斜板式の油圧モータの変形例を示
す図3と同様位置からみた縦断面図である。
【図11】従来技術による容量可変形斜板式の油圧モー
タを示す縦断面図である。
【図12】従来技術による斜板、傾転支持部材、傾転ピ
ストン等を斜板が最大傾転位置となった状態で示す拡大
断面図である。
【図13】斜板、傾転支持部材、傾転ピストン等を斜板
が最小傾転位置となった状態で示す拡大断面図である。
【図14】斜板、傾転支持部材等を図13中の矢示XIV
−XIV方向からみた左側面図である。
【図15】斜板が傾転支持部材から離脱した状態を示す
図13と同様の拡大断面図である。
【図16】他の従来技術による斜板、傾転支持部材、傾
転ピストン等を示す図13と同様の拡大断面図である。
【図17】他の従来技術による斜板、傾転支持部材等を
図16中の矢示XVII−XVII方向からみた左側面図であ
る。
【符号の説明】
4 回転軸 7 シリンダブロック 8 シリンダ 10 ピストン 11 シュー 31 ケーシング 32 ケーシング本体 32G 軸嵌合穴 33,41 斜板 33B,41B 平滑面 33D,41D 嵌合凹部 34,42 傾転支持部材 34A 円柱状凸部(凸状支持部) 34B,42B 固定軸部 42A 球状凸部(凸状支持部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 和朗 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H070 AA01 BB04 BB06 CC11 DD31 3H084 AA08 AA16 BB11 CC32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転可
    能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転するよ
    うに前記ケーシング内に設けられ周方向に離間して軸方
    向に伸長する複数のシリンダが形成されたシリンダブロ
    ックと、該シリンダブロックの各シリンダに往復動可能
    に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの端部に
    装着されたシューと、前記ケーシング内に傾転可能に設
    けられ表面側が該各シューを摺動可能に案内する平滑面
    となった斜板と、該斜板の裏面側と前記ケーシングとの
    間に設けられ該斜板を傾転可能に支持する傾転支持部材
    と、前記斜板とケーシングとの間に設けられ前記斜板を
    傾転させる傾転アクチュエータとからなる可変容量型斜
    板式液圧回転機において、 前記傾転支持部材には、前記斜板の裏面側に向けて突出
    し該斜板を傾転可能に支持する凸状支持部を設け、前記
    斜板の裏面側には、該凸状支持部に嵌合し前記斜板を凸
    状支持部に対して抜止め状態に保持する嵌合凹部を設け
    る構成としたことを特徴とする可変容量型斜板式液圧回
    転機。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングには前記斜板の裏面側が
    当接する斜板当接面を設け、前記傾転支持部材の凸状支
    持部と斜板の嵌合凹部とは、前記斜板が傾転アクチュエ
    ータにより前記斜板当接面に当接して傾転するのを許
    し、斜板当接面から離間する方向に抜出すのを規制する
    構成としてなる請求項1に記載の可変容量型斜板式液圧
    回転機。
  3. 【請求項3】 前記傾転支持部材は前記斜板の裏面側と
    ケーシングとの間に複数個設け、該各傾転支持部材は、
    前記斜板が各傾転支持部材間を結ぶ傾転中心軸廻りに傾
    転するのを許容し、傾転中心軸と略直交する方向に変位
    するのを規制する構成としてなる請求項1または2に記
    載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  4. 【請求項4】 前記凸状支持部は前記斜板の傾転中心軸
    を中心として180度より大なる円弧状断面をもって形
    成された円柱状凸部により構成し、前記嵌合凹部は該円
    柱状凸部に対応する円弧状断面をもって形成する構成と
    してなる請求項1,2または3に記載の可変容量型斜板
    式液圧回転機。
  5. 【請求項5】 前記凸状支持部は前記斜板の傾転中心軸
    を中心として180度より大なる円弧状断面をもって形
    成された球状凸部により構成し、前記嵌合凹部は該球状
    凸部に対応する凹球面をもって形成する構成としてなる
    請求項1,2または3に記載の可変容量型斜板式液圧回
    転機。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングには前記傾転アクチュエ
    ータにより前記斜板に付加される押圧力の方向とは異な
    る方向に延びる軸嵌合穴を設け、前記傾転支持部材には
    該軸嵌合穴に嵌合して固定される固定軸部を設ける構成
    としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の可変
    容量型斜板式液圧回転機。
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