JP2002220799A - 情報記録用紙 - Google Patents

情報記録用紙

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JP2002220799A
JP2002220799A JP2001016555A JP2001016555A JP2002220799A JP 2002220799 A JP2002220799 A JP 2002220799A JP 2001016555 A JP2001016555 A JP 2001016555A JP 2001016555 A JP2001016555 A JP 2001016555A JP 2002220799 A JP2002220799 A JP 2002220799A
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pulp
chlorine
parts
bleached
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JP2001016555A
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English (en)
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Toru Suzuki
徹 鈴木
Eiji Akashi
英二 明石
Hisao Osogoshi
久男 獺越
Ryuzaburo Sueda
龍三郎 末田
Toru Ando
徹 安藤
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼却時に塩素系有害物質の発生が少なく、印字
適性に富んだ情報記録用紙の提供。 【解決手段】紙料中のパルプが古紙と、漂白に塩素化合
物を使用しないECF漂白パルプ及び/またはTCF漂
白パルプからなり、表面処理剤として硫酸ナトリウムを
0.26〜0.60g/m塗布し、23℃、50%R
Hにおける表面電気抵抗値が1×10〜5×1010
Ω であることを特徴とする情報記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録用紙に関
し、更に詳しくは、電子写真方式の複写機、プリンタ
ー、印刷機などに使用される情報記録用紙であり、焼却
時に塩素系有害物質の発生がきわめて少ない情報記録用
紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録用紙、特に電子写真用転
写紙は用紙の走行適性、画像の再現性、トナー定着性、
帯電防止性、さらには高い白色度が求められている。一
般的に高白色度に漂白されたパルプに填料、サイズ剤等
を配合し抄造された原紙に導電剤が塗工されている。高
白色度パルプの製造工程では通常塩素系の漂白剤たとえ
ば、塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム等が使用
され、この漂白工程でダイオキシンなどの有機塩素化合
物が生成していると考えられているため、その使用の低
減、もしくは中止が求められている。
【0003】また、「地球温暖化」、「リサイクル」問
題が取り上げられるようになり、省資源の観点から古紙
を脱インキして再使用することが考えられ始めたが、高
い白色度を求められる電子写真用転写紙では古紙を用い
る場合には高い白色度のバージンパルプがあわせて配合
される。また古紙の配合量が多い場合には、さらに漂白
された古紙パルプが使用されるが,この場合には古紙に
混入した異物、漂白薬品、添加剤により、ダイオキシン
等が生成する恐れがあるともいわれている。
【0004】電子写真用転写紙では、白色度と並び求め
られる品質として用紙の走行性、画像の再現性が主要な
要求特性として求められているが、現状では導電剤とし
て安価な無機系塩素化合物を使用して電気抵抗を調整し
ている。ここで使用される導電剤としては無機系塩素化
合物である安価で効果が高い塩化ナトリウム、塩化カリ
ウムが使用されるのが一般的である。
【0005】塩素系化合物は、そのうちのいくつかが環
境ホルモンに該当したり、焼却時に有害物質を発生する
などさまざまな問題が明らかになり、人体に影響を及ぼ
す塩素系化合物の使用が徐々に制限されるようになって
きているが、その中でも無機系塩素化合物は有機系塩素
化合物にくらべ焼却時における有害物質の発生が無いと
考えられていた。しかし、Fe、Caなどの金属が共存
するとそれらの金属の触媒作用により、比較的低い温度
で有害物質を発生する場合があることが明らかになっ
た。
【0006】さらに古紙の場合、特に白色度を高めた古
紙パルプは様々な物理的、化学的な処理を受けているた
め繊維が脆く、繊維間結合がバージンパルプに比べて弱
くなっているため、古紙配合量が多くなると表面強度が
弱くなり、複写機でのトナーの定着不良、紙粉トラブル
などを起こしやすくなる。また古紙パルプ自体の平行水
分が低いため、表面電気抵抗値がバージンパルプから製
造した紙より高くなり走行性が悪いという問題点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、焼却
時に塩素系有害物質の発生が少なく、印字適性に優れた
情報記録用紙を提供することである。本発明者らは情報
記録用紙に関して、環境問題に対応し、かつ電子写真用
転写紙としての適性を持たせるために鋭意検討した結
果、紙支持体に使用するパルプには古紙パルプと漂白に
塩素化合物を使用しないECF(エレメンタリー・クロ
リンフリー)漂白パルプ及び/またはTCF(トータル
・クロリンフリー)漂白パルプを主体として、導電剤に
塩素原子を含まない硫酸ナトリウムを0.26〜0.6
0g/m塗布し、23℃、50%RHにおける表面電
気抵抗値を1×10〜5×1010Ωの範囲に調整す
ることにより、焼却時に塩素系有害物質の発生が極めて
少なく、印字適性に優れた情報記録用紙を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙料中のパル
プが古紙と、漂白に塩素化合物を使用しないECF漂白
パルプ及び/またはTCF漂白パルプからなり、表面処
理剤として硫酸ナトリウムを0.26〜0.60g/m
塗布し、23℃、50%RHにおける表面電気抵抗値
が1×10〜5×1010Ωであることを特徴とする
情報記録用紙に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用するパルプとして
は、一般的な製紙用パルプに使用されるLBKP、NB
KP、LBSP、NBSP、TMP、CTMP、BCT
MP、GP、RGP等のパルプの他に各種の古紙パルプ
やケナフ、バガスなどの非木材繊維が単独もしくは組み
合わせて使用できる。環境を考えた本発明においては、
漂白剤に過酸化水素などの非塩素系漂白剤を使用した古
紙パルプ、漂白工程において塩素化合物を使用しないE
CFパルプ、TCFパルプを用いることが必要である。
【0010】本発明に使用する填料は特に限定されるも
のではなく、公知の填料の中から適宜選択して使用する
ことができる。このような填料としてはたとえばタル
ク、カオリン、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、ク
レー、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、酸化
チタン、二酸化チタン、合成シリケート等が挙げられる
が印字適性、白色度に効果がある軽質炭酸カルシウムを
対パルプ1〜15重量%、好ましくは3〜15重量%、
更に好ましくは3〜6重量%の範囲で配合することがで
きる。
【0011】また、本発明に使用する内添サイズ剤には
特に限定されるものではなく、公知の内添サイズ剤の中
から適宜選択して使用することができる。たとえばアル
ケニル無水コハク酸(ASA)、疎水化変性ロジンエマ
ルジョンが好ましい。通常中性抄紙で使用されるアルキ
ルケテンダイマー(AKD)は紙表面の摩擦係数を低下
させるために、給紙装置での重送を起こすと共にトナー
の定着性が低下する場合があるため好ましくない場合が
ある。
【0012】本発明で使用するその他の内添薬品として
は、必要に応じて消泡剤、pH調整剤、紙力増強剤、色
相を調整するための染料、有機顔料、および視覚的白さ
を向上させるための蛍光染料等で塩素化合物でないもの
を添加することができる。
【0013】本発明の支持体表面には電子写真方式にお
ける画像の乱れを防止し、コピー画像濃度を維持するた
めに表面に導電剤として塩素原子を含まない硫酸ナトリ
ウム、表面強度を持たせるためにポリアクリルアミド、
PVA、酸化澱粉、澱粉等を含有する表面処理剤を塗工
し、表面電気抵抗値を 1×10〜5×1010Ω(温
度23℃、湿度50%RH)に調整する。
【0014】表面処理剤の塗工方法としてはサイズプレ
ス、各種ブレード塗工、ロール塗工、エアーナイフ塗
工、バー塗工などの公知の塗工方法を用い必要に応じて
片面または両面に塗工する。記録適性を更に付加するた
めにカレンダー等の平滑化処理を施し、20〜50秒
(JIS P 9119)に調整する。
【0015】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより具体的に
説明するが、むろんこれらに限定されるものではない。
なお、実施例および比較例において「部」及び「%」と
あるものは特に断らない限り「固形分重量部」及び「重
量%」を示す。
【0016】実施例1 ECF(D−E−P−Dシーケンス)漂白し、叩解度4
80mlCSFに調整したNBKP5部 、とLBKP
70部、過酸化水素で漂白した古紙25部からなるパル
プスラリー100部に 軽質炭酸カルシウム(平均粒経
6μ) 5 部、硫酸アルミニウム0.5部、アルケニル
無水コハク酸(ファイブラン81、日本エヌ・エス・シ
ー社製)0.05部カチオン化澱粉(エースK100、
王子コーンスターチ社製)0.7部、歩留まり向上剤
(ハイモロックNR−12MLS、ハイモ社製)0.0
05部を添加し、坪量が64g/mとなるように抄紙
した原紙に表面処理剤として、酸化澱粉(王子エース
A、王子コーンスターチ社製)58 部、ポリビニルア
ルコール( K−17E、電気化学社製)15部、硫酸
ナトリウム(日本化学社製)27 部、合成サイズ系表
面サイズ剤(ポリマロン1355、荒川化学工業社製)
0.05部となるように配合し、固形分濃度3%に調整
した塗布液を硫酸ナトリウムの乾燥重量が0.3 g/
となるように塗布し電子写真用転写紙を得た。
【0017】実施例2 実施例1中の表面処理剤中の硫酸ナトリウム量を50部
にして、硫酸ナトリウムの塗布量が0.5g/mとな
るように塗布した以外は実施例1と同様にして電子写真
用転写紙を得た。
【0018】比較例1 実施例1中表面処理剤の硫酸ナトリウムを塩化ナトリウ
ム10部にし、塩化ナトリウムの塗布量が0.1g/m
となるようにした以外は実施例1と同様にして電子写
真用転写紙を得た。
【0019】比較例2 ECF漂白パルプを塩素段を含む漂白工程(C−E−H
−Dシーケンス)で製造したLBKP、NBKPに変え
た以外は実施例1と同様にして電子写真用転写紙を得
た。
【0020】比較例3 実施例1中表面処理剤の硫酸ナトリウムを塩化ナトリウ
ム10部とし、塩化ナトリウムの塗布量を0.1g/m
にした以外は比較例2と同様にして電子写真用転写紙
を得た。
【0021】実施例1、2、比較例1〜3で得られた電
子写真用転写紙の表面抵抗値、全塩素量、吸着可能な有
機ハロゲン含量について以下の方法で測定し、結果を表
1にまとめた。
【0022】(表面電気抵抗値)23℃、50%RHの
恒温恒湿条件下に各々の試験片を1日以上放置した後、
表面抵抗計(三菱油化製、MODEL HT−201)
を使用して印加電圧100Vでこれらの試験片の電気抵
抗値を測定した。
【0023】(全塩素量及び吸着可能な有機ハロゲン含
量)試験片5gを精秤し、冷却管付三角フラスコにい
れ、蒸留水250mlを加え、1時間100℃で煮沸
し、冷却後、ガラスフィルターで濾過し、濾液を500
mlにメスアップして測定試料とした。 全塩素量 JIS−P−8144付属書1に準じ、上記試料中の塩
化物イオン含有量をクロム酸カリウム指示薬を用いて、
硝酸銀で滴定して求めた。 計算式 [(滴定量−ブランク滴定量)×f/サンプル量×採取
量(ml)]×250000=全塩素量(ppm) ・吸着可能な有機ハロゲン含量(AOX) 上記試料10mlを活性炭を詰めたカラムに入れ、0.
1モル硝酸カリウム水溶液で無機塩素分を除去後、その
活性炭をカラムから取り出し、燃焼ボードに入れ有機ハ
ロゲン測定装置(三菱化成社製、TOX−10)により
AOXを測定した。 計算式 (測定値ppb)×500ml/サンプル量×1000
=AOX(ppm)
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の電子
写真用転写紙は導電剤に無機塩素化合物を使用せず、か
つ塩素系漂白剤を使用しないパルプを用いた結果、環境
に有害な塩素の含有率の少ない電子写真用転写紙、すな
わち情報記録用紙を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末田 龍三郎 愛知県春日井市王子町1番地 王子製紙株 式会社春日井工場内 (72)発明者 安藤 徹 愛知県春日井市王子町1番地 王子製紙株 式会社春日井工場内 Fターム(参考) 4L055 AA02 AA03 AC06 AC09 AG08 AG12 AG48 AG64 AH01 AH27 AH37 BB13 BB15 BB20 BB22 EA14 EA19 FA20 GA11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙料中のパルプが古紙と、漂白に塩素化合
    物を使用しないECF漂白パルプ及び/またはTCF漂
    白パルプからなり、表面処理剤として硫酸ナトリウムを
    0.26〜0.60g/m塗布し、23℃、50%R
    Hにおける表面電気抵抗値が1×10〜5×1010
    Ω であることを特徴とする情報記録用紙。
JP2001016555A 2001-01-25 2001-01-25 情報記録用紙 Pending JP2002220799A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073988A (ja) * 2001-08-30 2003-03-12 Hokuetsu Paper Mills Ltd 樹脂配合用繊維材料及びそれを用いた樹脂組成物並びに成形品及びその製造方法
JP2007177333A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体
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Cited By (4)

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JP4721149B2 (ja) * 2001-08-30 2011-07-13 北越紀州製紙株式会社 樹脂配合用繊維材料を用いた樹脂組成物及びその成形品並びにその成形品の製造方法
JP2007177333A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体
US8628839B2 (en) 2005-12-26 2014-01-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording medium

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