JP2002220063A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2002220063A
JP2002220063A JP2001017599A JP2001017599A JP2002220063A JP 2002220063 A JP2002220063 A JP 2002220063A JP 2001017599 A JP2001017599 A JP 2001017599A JP 2001017599 A JP2001017599 A JP 2001017599A JP 2002220063 A JP2002220063 A JP 2002220063A
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亮二 豊福
隆幸 ▲高▼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵車輪からステアリングホイールに振動を
伝え易くすることにより、ステアリングホイールを通じ
て路面状況を確実に把握できるようにする。 【解決手段】 電動パワーステアリング装置10は、ス
テアリングホイール21に加えた操舵トルクをラックア
ンドピニオン機構25を介してラック軸26に伝達する
とともに、操舵トルクに応じて電動機50が発生した補
助トルクを電動機50からボールねじ70を介してラッ
ク軸26に付加し、このラック軸26によって操舵車輪
29,29を操舵するようにしたものである。電動機5
0の出力軸とボールねじ70との間に弾性体83を介在
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動パワーステアリ
ング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングホイールの操舵力を
軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステ
アリング装置が多用されてきた。この種の電動パワース
テアリング装置は、電動機で操舵トルクに応じた補助ト
ルクを発生し、この補助トルクをステアリング系のラッ
ク軸に伝達するものであって、例えば特開平7−165
089号「ステアリング装置」(以下、「従来の技術」
と言う。)が知られている。
【0003】上記従来の技術は同公報の図1、図2及び
図4に示される通り、ステアリングホイール3(番号は
公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)に加え
た操舵トルクをステアリングシャフト4、トーションバ
ー、出力軸5、ラック・ピニオン機構の経路でラック軸
2に伝達するとともに、操舵トルクに応じて電動機20
が発生した補助トルクをボールナット機構33を介して
ラック軸2に伝達し、ラック軸2によって図示せぬ操舵
車輪を操舵するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、車両を走行させると路面の状況、例えば路面の凹凸
に応じて操舵車輪が車幅方向へ微小に変位する。この車
幅方向の微小変位はラック軸2の軸方向への微小な変位
に変換される。このラック軸2の軸方向への微小変位
は、ラック・ピニオン機構→出力軸5→ステアリングシ
ャフト4の経路でステアリングホイール3に伝わるとと
もに、ラック軸2→ボールナット機構33の経路で電動
機20のロータ22にも伝わる。ボールナット機構33
がロータ22に直接連結されているからである。
【0005】ところで運転者は、操舵車輪からラック軸
2を通じてステアリングホイール3へ伝わる、微小な変
位量の変化を手で感じとることにより、ステアリングホ
イール3を通じて路面状況(路面情報)をある程度知る
ことができる。このように、ある程度路面状況を知るこ
とは操舵上に好ましい場合が多い。しかし上記従来の技
術においては、ラック軸2の軸方向への微小変位が、質
量体であるロータ22の慣性によって減衰されてしま
う。このため、微小変位がラック軸2からステアリング
ホイール3へ伝わり難い。
【0006】そこで本発明の目的は、簡単な構成によっ
て、操舵車輪からステアリングホイールへ微小変位を伝
え易くすることにより、ステアリングホイールを通じて
路面状況を確実に把握することができる技術を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、ステアリングホイールに加えた操舵トル
クをラックアンドピニオン機構を介してラック軸に伝達
するとともに、操舵トルクに応じて電動機が発生した補
助トルクを電動機の出力軸からボールねじを介してラッ
ク軸に付加し、このラック軸によって操舵車輪を操舵す
るようにした電動パワーステアリング装置において、電
動機の出力軸とボールねじとの間に弾性体を介在させた
ことを特徴とする。
【0008】弾性体は、ラック軸が軸方向へ微小変位す
ることを許容する。従って、操舵車輪からラック軸へ伝
わった微小変位は、電動機で減衰されることなく、ほと
んどがステアリングホイールに伝わる。運転者は、操舵
車輪からステアリングホイールへ伝わる微小な変位量の
変化を手で感じとることにより、ステアリングホイール
を通じて路面状況(路面情報)を確実に把握することが
できる。
【0009】請求項2は、電動機の出力軸とボールねじ
との間にトルクリミッタを付加し、一定以上のトルクが
伝わらぬようにしたことを特徴とする。電動機に過大な
トルクが作用することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の模式図である。電動パワーステアリング装置
10は、車両のステアリングホイール21から操舵車輪
29,29に至るステアリング系20と、このステアリ
ング系20に補助トルクを加える補助トルク機構40と
からなる。この電動パワーステアリング装置10は、ラ
ック軸26の両端から操舵トルクを取り出すようにした
エンドテイクオフ型操舵装置である。
【0011】ステアリング系20は、ステアリングホイ
ール21にステアリングシャフト22及び自在軸継手2
3,23を介してピニオン軸24を連結し、ピニオン軸
24にラックアンドピニオン機構25を介してラック軸
26を連結し、ラック軸26の両端に左右のタイロッド
27,27及びナックル28,28を介して左右の操舵
車輪29,29を連結したものである。ラックアンドピ
ニオン機構25は、ピニオン軸24に形成したピニオン
31に、ラック軸26に形成したラック32を噛み合わ
せたものである。運転者がステアリングホイール21を
操舵することで、この操舵トルクによりラックアンドピ
ニオン機構25及び左右のタイロッド27,27を介し
て、左右の操舵車輪29,29を操舵することができ
る。
【0012】補助トルク機構40は、ステアリングホイ
ール21に加えたステアリング系20の操舵トルクを操
舵トルクセンサ41で検出し、この検出信号に基づき制
御手段47で制御信号を発生し、この制御信号に基づき
操舵トルクに応じた補助トルクを電動機50で発生し、
補助トルクをトルク伝達部材としてのボールねじ70を
介してラック軸26に伝達するようにしたものである。
【0013】以上を要約すれば、電動パワーステアリン
グ装置10は、車両のステアリングホイール21に加え
た操舵トルクをラックアンドピニオン機構25を介して
ラック軸26に伝達するとともに、操舵トルクに応じて
電動機50が発生した補助トルクを電動機50の出力軸
からボールねじ70を介してラック軸26に付加し、こ
のラック軸26によって操舵車輪29,29を操舵する
ようにしたものである。従って、ステアリング系20の
操舵トルクに電動機50の補助トルクを付加した複合ト
ルクによって、操舵車輪29,29を操舵することがで
きる。
【0014】図2は本発明に係る操舵トルクセンサの原
理図である。操舵トルクセンサ41は、鉄鋼材のように
磁歪特性を有するピニオン軸24にトルクが作用したと
きに、このトルクに応じて生じる磁歪効果を電気コイル
にて電気磁気的に検出する、磁歪式トルクセンサであ
る。このような磁歪式トルクセンサは、特開平6−22
1940号公報「磁歪式トルクセンサ」に示されるよう
に、公知のセンサである。以下、操舵トルクセンサ41
の概要について説明する。
【0015】操舵トルクセンサ41は、概ね8の字状に
形成した励磁コイル42と、励磁コイル42とほぼ同様
の大きさで概ね8の字状に形成した検出コイル43と
を、ほぼ同心上に互いに略直交させて重ね、これらの励
磁・検出コイル42,43を1組の磁気ヘッド44とし
て、ピニオン軸24の外周面の近傍に配置したものであ
る。すなわち、ピニオン軸24の外周面に対向して、概
ね8の字状の励磁コイル42を配置し、この励磁コイル
42に概ね8の字状の検出コイル43を90゜位相を変
えた状態で重ね合わせた。この場合、励磁コイル42を
なす8の字状の直線部分を、ピニオン軸24の外周にほ
ぼ平行又は軸長手方向にほぼ平行にして配置する。
【0016】励磁電圧供給源45から励磁コイル42に
20〜100kHz程度の高周波数の交流電圧(励磁電
圧)を供給すれば、トルクに基づくピニオン軸24の磁
歪効果に対応して、検出コイル43で励磁電圧と同じ周
波数の交流電圧(出力電圧)を得ることができる。出力
電圧は、ピニオン軸24に作用するトルクの方向によっ
て、励磁電圧と同相又は逆相になる。このときの出力電
圧の振幅は、トルクの大きさに比例する。従って、励磁
電圧の位相を基準として、出力電圧を同期整流すれば、
トルクの大きさと方向を検出することができる。出力電
圧は出力電圧増幅器46にて増幅され、操舵トルクセン
サ41の検出信号として、制御手段47に発することに
なる。
【0017】図3は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の全体構成図であり、要部を断面して表したもの
である。電動パワーステアリング装置10は、ラックア
ンドピニオン機構25(図1参照)、電動機50及びボ
ールねじ70を車幅方向(図左右方向)へ延びるハウジ
ング101に収納したものである。ハウジング101
は、概ね管状の第1ハウジング102並びに第2ハウジ
ング103の一端面同士をボルト結合することで、1つ
の細長いギヤボックスに組立てたものである。第1ハウ
ジング102は、図示せぬ車体に取付けるためのブラケ
ット104を備える。第2ハウジング103は、電動機
50における電動機ケースの役割を兼ねる。
【0018】車幅方向に延びたラック軸26は、車幅方
向へスライドするようにハウジング101を貫通した軸
である。このようなラック軸26は、図右の一端側をラ
ックアンドピニオン機構25に連結し、ほぼ長手中央位
置をボールねじ70に連結し、図左の他端側(ボールね
じ70よりも端寄り位置)に電動機50を配置したもの
である。図中、105,105はボールジョイント、1
06,106はダストシール用ブーツである。
【0019】図4は図3の4−4線断面図であり、電動
パワーステアリング装置10の縦断面構造を示す。電動
パワーステアリング装置10は、ラックアンドピニオン
機構25、操舵トルクセンサ41を第1ハウジング10
2に収納し、この第1ハウジング102の上部開口をリ
ッド107で塞いだものである。操舵トルクセンサ41
は、第1ハウジング102又はリッド107に取付けた
ものである。
【0020】第1ハウジング102は、ピニオン軸24
の下端部及び長手中央部を、上下2個の軸受108,1
09を介して回転可能に支承することで、縦置きにセッ
トしたものであり、ラックガイド120を備える。
【0021】ピニオン軸24は下部にピニオン31を一
体に形成し、さらに下端部にねじ部111を形成すると
ともに、上端部をリッド107から外方へ突出したもの
である。ねじ部111にナット112をねじ込むこと
で、ピニオン軸24の軸長手方向(軸方向)の移動を規
制することができる。113は袋ナット、114はスペ
ーサ、115は止め輪、116はオイルシール、117
はOリングである。
【0022】ラックガイド120は、ラック32と反対
側からラック軸26に当てるガイド部121と、このガ
イド部121を圧縮ばね122を介して押す調整ボルト
123とからなる。このようなラックガイド120によ
れば、第1ハウジング102にねじ込んだ調整ボルト1
23にて、圧縮ばね122を介してガイド部121を適
切な押圧力で押すことで、ガイド部121でラック32
に予圧を与えて、ラック32をピニオン31に押し付け
ることができる。124はラック軸26の背面を滑らせ
る当て部材、125はロックナットである。
【0023】図5は本発明に係るラック軸、電動機、ボ
ールねじ回りの要部断面図である。電動機50は、第2
ハウジング103内に嵌合した筒状の強磁性材製ヨーク
51と、ヨーク51内に配置した複数個の永久磁石製ス
テータ52・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)
と、これらのステータ52・・・を整列した状態で第2
ハウジング103内に取付ける外部ステータホルダ53
並びに内部ステータホルダ54と、ステータ52・・・
の内部(すなわち内部ステータホルダ54の内部)に配
置したロータ55と、からなる。
【0024】ロータ55は、ラック軸26に相対的に回
転可能に嵌合した管状の出力軸56と、出力軸56の外
周面に嵌合にて取付けたコア57と、コア57の外周面
に巻いたコイル58と、コイル58に接続した整流子5
9と、からなる。整流子59は、コイル58の側部で出
力軸56の外周部分に取付けたものであり、ラック軸2
6の左端側(図左側)に向く平坦な面がブラシ接触面で
ある。整流子59のブラシ接触面に接触するブラシ61
は、ブラシホルダ62を介して第2ハウジング103内
に収納されたものである。63はブラシ弾発用の圧縮ば
ね、64はブラシ用コードである。
【0025】出力軸56は、出力端56aをボールねじ
70のナット73に臨ませたものである。第1ハウジン
グ102は、ボールねじ70のナット73及び第1軸受
131を介して出力軸56の出力端56a側を回転可能
に支持したものである。第2ハウジング103は、第2
軸受132及びブッシュ133を介して出力軸56の反
出力端側を回転可能に支持したものである。第1・第2
軸受131,132はころがり軸受である。
【0026】ボールねじ70は、ラック軸26に形成し
たねじ部(ねじ溝)71と、多数のボール72・・・
(・・・は複数を示す。以下同じ。)と、ねじ部71に
ボール72・・・を介して取付けた外筒部分のナット7
3と、からなるボールナット機構である。このボールね
じ70は、電動機50の補助トルクを、ナット73から
ボール72・・・を介してねじ部71へ伝達するもので
あって、ナット73のねじ溝の端部に到達したボール7
2・・・が図示せぬチューブ内を通って循環する、いわ
ゆる内部循環形式又は外部循環形式の一般的な構成であ
る。
【0027】第1軸受131は、第1ハウジング102
に対する軸方向移動がロックスクリュー134によって
規制されるとともに、ナット73の中心又はその近傍位
置を回転可能に支持した、軸受である。ナット73は、
第1軸受131に嵌合する支承部74と支承部74の一
端に連なり支承部74よりも大径の大径部75とからな
る。支承部74に嵌合した第1軸受131を、大径部7
5とロックスクリュー135とによって挟み込むこと
で、第1ハウジング102に対するナット73の軸方向
移動を規制することができる。この結果、ナット73は
回転可能であり且つ軸方向移動不能である。ブッシュ1
33は、第2ハウジング103の内周面と、第2軸受1
32における外輪の外周面との間に介在した部材であ
る。
【0028】この図は、第1ハウジング102の一端の
フランジ102aに、第2ハウジング103の一端のフ
ランジ103aを、ボルト136にて結合したことを示
す。図中、137はスペーサ、138はOリングであ
る。
【0029】図6は本発明に係る電動機とボールねじと
の連結構造を示す断面図である。本発明は、電動機50
の出力軸56とボールねじ70との間に弾性体83を介
在させることで、ラック軸26がその軸方向へ微小変位
しようとしたときに、弾性体83が弾性変形することに
よって、ラック軸26の微小変位を許容するようにした
ことを特徴とする。具体的に説明すると、連結構造は、
出力軸56における出力端56aの外周面に筒状の弾性
連結部材80を回転可能に嵌合し、また、弾性連結部材
80の外周面にナット73における大径部75の内周面
を回転不能に取付けたたものである。
【0030】弾性連結部材80は、金属製の内輪81と
金属製の外輪82との間に筒状の弾性体83を一体的に
組込んだものである。より詳しくは弾性連結部材80
は、内輪81や外輪82に弾性体83を、焼き付け処理
や接着処理等の一体化処理を施して互いを固定すること
によって、一体化したものである。
【0031】弾性体83は、外力を加えて変形させた後
に外力を取り去ったときに直ちに原形に戻る性質、すな
わち弾性変形可能な性質を有する部材である。弾性体8
3については、特に次の(1)及び(2)について十分
に考慮し、ばね定数や耐久性を検討した上で、材質、形
状、寸法を決定することになる。弾性体83の材質とし
ては例えばゴムや軟質樹脂である。(1)弾性体83に
よる補助トルクの伝達性能。(2)ラック軸26がその
軸方向へ微小変位することを許容する性能。上記
(1),(2)について十分な配慮をすることにより、
ステアリングホイール21(図1参照)を切り始めたと
きの応答遅れに影響を及ぼすことはない。
【0032】さらに本発明は、電動機50の出力軸56
とボールねじ70との間にトルクリミッタ90を付加
し、一定以上のトルクが伝わらぬようにしたことを特徴
とする。具体的に説明すると、出力軸56における出力
端56aの外周面に一定幅の溝56bを全周にわたって
形成し、溝56bにトルクリミッタ90を嵌め込むこと
で、電動機50の出力軸56と弾性連結部材80の内輪
81との間にトルクリミッタ90を介在させたものであ
る。
【0033】図7(a),(b)は本発明に係る電動
機、ボールねじ及びトルクリミッタの連結構造を示す分
解図である。(a)は電動機50の出力軸56、ボール
ねじ70のナット73、弾性連結部材80及びトルクリ
ミッタ90を分解した状態を示す。(b)は上記(a)
のb部を拡大して示す。トルクリミッタ90は、幅が一
定で板厚が極めて小さい(例えば板厚0.3mm)環状
の金属製バンド91をベースとし、このバンド91の周
囲1箇所だけ切断したものである。バンド91は外周面
に全周にわたり、円周方向に一定ピッチ(例えばピッチ
6〜7mm)で、軸方向に細長い複数の係合凸条92・
・・を一体に形成したものである。これらの係合凸条9
2・・・は、例えばバンド91をプレス加工すること
で、バンド91から径外方へ突出させた高さ並びに長さ
が一定の突起部(例えば高さ0.7mm、長さ9mm)
であり、その突起先端を円弧状断面としたものである。
【0034】このようなトルクリミッタ90は、一定以
上のトルクの伝達を遮断する部材であり、一般にトレラ
ンス・リング(tolerance ring)とも言われている。出
力軸56における溝56bの底面にバンド91の内面を
嵌合させるとともに、複数の係合凸条92・・・の各突
起先端面に弾性連結部材80における内輪81の内面を
嵌合させることで、これらの各部材間の摩擦力によって
トルクを伝達することができる。さらに複数の係合凸条
92・・・は、一定以上のトルクに応じて、バンド91
の径内方への弾性変形が可能である。係合凸条92・・
・が変形することで、上記各部材56,81,90間の
摩擦力は低下することになる。
【0035】ところで、トルクリミッタ90として、上
記トレランス・リングのように表面に凹凸を有する部材
を採用する場合には、弾性体83とトルクリミッタ90
との間で一様な面圧を確保することが好ましい。一様な
面圧を確保するために本発明は、弾性体83とトルクリ
ミッタ90との間に内輪81(高剛性の金属製リング)
を介在させたものである。
【0036】ここで一旦図6に戻って、出力軸56、ナ
ット73、弾性連結部材80及びトルクリミッタ90の
作用を説明する。電動機50が発生した補助トルクは、
出力軸56→トルクリミッタ90→弾性連結部材80の
内輪81→弾性体83→外輪82→ボールねじ70のナ
ット73→ボール72・・・→ねじ部71の経路でラッ
ク軸26に伝わる。この結果、補助トルクをスラスト
(ラック軸26への軸力)に変換してラック軸26に付
加することができる。
【0037】一方、トルクリミッタ90に一定以上のト
ルクが作用すると、係合凸条92・・・がバンド91の
径内方へ若干弾性変形することにより、上記各部材5
6,81,90間の摩擦力は低下する。この結果、出力
軸56とナット73との間には、一定以上のトルクが伝
わらない。従って、電動機50に過大なトルクが作用す
ることはない。
【0038】次に、上記構成の電動パワーステアリング
装置10の作用を図8に基づき説明する。図8(a)〜
(c)は電動パワーステアリング装置の作用説明図であ
る。(a)及び(b)は本発明の電動パワーステアリン
グ装置10を示し、(c)は比較例の電動パワーステア
リング装置200を示す。
【0039】(c)に示す比較例の電動パワーステアリ
ング装置200は、電動機50の出力軸56にボールね
じ70のナット73を直接連結したものである。車両を
走行させると路面の状況、例えば路面の凹凸に応じて操
舵車輪が車幅方向へ微小に変位する。この車幅方向の微
小変位はラック軸26の軸方向への微小な変位に変換さ
れる。このラック軸26の軸方向への微小変位は、ラッ
ク・ピニオン機構25を介してピニオン軸24に伝わる
ほかに、ボールねじ70にも伝わる。ボールねじ70に
伝わった微小変位は、ナット73から電動機50の出力
軸56にも伝わる。この結果、ラック軸26に伝わった
微小変位が電動機50で減衰され得る。
【0040】詳しくは、ボールねじ70に伝わった微小
変位は、ナット73を回転させることで電動機50のロ
ータ55を回そうとする。これに対して、質量体である
ロータ22は、慣性により常に現状維持し続けようとす
る。この結果、ラック軸26の軸方向への微小変位を電
動機50が打ち消して減衰させることになる。このよう
にして、ラック軸26に伝わった微小変位が電動機50
で減衰される。従って、ラック軸26に伝わった微小変
位は、電動機50で減衰される分だけ、ステアリングホ
イール21に伝わりにくくなる。
【0041】これに対して、(a)に示すように本発明
の電動パワーステアリング装置10は、電動機50の出
力軸56とボールねじ70との間の補助トルク伝達経路
Liに、弾性体83を介在させたものである。このた
め、ステアリングホイール21からラック軸26に加
えた操舵トルクT1と、電動機50から補助トルク伝
達経路Li並びに弾性体83を介してラック軸26に加
えた補助トルクT2とによって、操舵車輪を操舵するこ
とができる。
【0042】このような電動パワーステアリング装置1
0であるから、(b)に示すように、ラック軸26がそ
の軸方向へ微小変位しようとしたときに、弾性体83は
弾性変形することによって、ラック軸26が微小変位す
ることを許容する。ここで「微小変位」とは、ラック軸
26の軸方向への変位のうち、弾性体83が弾性変形可
能な範囲内の微小な変位のことである。従って、操舵車
輪からラック軸26へ伝わった微小変位は、電動機50
で減衰されることなく、ほとんどがピニオン軸24を介
してステアリングホイール21に伝わる。このため、運
転者は操舵車輪からステアリングホイール21に伝わる
微小な変位量の変化を手で感じとることによって、ステ
アリングホイール21を通じて路面状況(路面情報)を
常に確実に把握することができる。
【0043】ここで、説明を図1に示す本発明の電動パ
ワーステアリング装置10に戻す。本発明は、操舵トル
クセンサ41として磁歪式トルクセンサを採用したもの
である。磁歪式トルクセンサは、磁歪特性を有するピニ
オン軸24に作用した操舵トルクに応じて生じる磁歪効
果を電気コイルにて電気磁気的に検出するものである。
従って、従来のように、操舵トルクを検出するためにピ
ニオン軸24を長手方向に二分割して、これら分割軸間
をトーションバーにて連結する必要がない。さらには、
弾性体83を用いた場合に、磁歪式トルクセンサはトー
ションバー形式の操舵トルクセンサと比較して、より正
確な微小変位をステアリングホイール21に伝えること
ができる。
【0044】なお、トーションバー形式の操舵トルクセ
ンサを用いた場合であっても、弾性体83の変形による
微小変位量と比較して、トーションバーにおける相対変
位量はごく僅かであるので、十分に微小変位をステアリ
ングホイール21に伝えることができる。従って、本発
明の操舵トルクセンサ41として、トーションバー形式
の操舵トルクセンサを採用することができる。トーショ
ンバー形式の操舵トルクセンサを用いた電動パワーステ
アリング装置10としては、例えば次の図9に示すよう
な構成がある。
【0045】図9は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の変形例図であり、上記図4に対応した断面図で
ある。変形例の電動パワーステアリング装置10は、ピ
ニオン軸24を上部軸24Aと下部軸24Bとに長手方
向に二分割し、これら上部・下部軸24A,24B間を
トーションバー141にて連結することで、上部・下部
軸24A,24Bの相対ねじれ角を操舵トルクセンサ1
40で検出するようにしたものである。すなわち、上部
・下部軸24A,24Bの相対変位量に応じた操舵トル
クを、操舵トルクセンサ140で検出するようにした。
【0046】詳しくは、トーションバー形式の操舵トル
クセンサ140は、トーションバー141とスライダ1
42と可変インダクタンス式センサ部147とからな
る。より具体的には、上部・下部軸24A,24Bに円
筒状のスライダ142をスライド可能に嵌合し、スライ
ダ142に備えた傾斜溝143並びに縦長のストレート
溝144を、上部軸24Aのピン145と下部軸24B
のピン146との間に掛け渡したものである。
【0047】スライダ142は、上部・下部軸24A,
24Bの相対ねじり変位に応じて上下にスライド可能で
ある。このときのスライダ142のスライド量はトルク
に比例する。可変インダクタンス式センサ部147はス
ライド量を電気信号に変換することで、操舵トルク検出
信号として上記制御手段47(図1参照)に発する。図
中、151はリッド、152,153は軸受、154は
オイルシールである。
【0048】図10は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の変形例図であり、上記図5に対応した要部断
面図である。変形例の電動パワーステアリング装置10
は、電動機50の出力軸56に弾性連結部材80を直接
に連結し、弾性連結部材80とボールねじ70のナット
73との間にトルクリミッタ90を介在させたことを特
徴とする。その他の構成・作用については、上記図1〜
図9に示すものと同じなので同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0049】なお、上記本発明の実施の形態において、
出力軸56に弾性体83を介してナット73を連結する
構造は、少なくとも出力軸56と弾性体83とナット7
3との間でトルク伝達が可能な連結構造であればよい。
従って弾性連結部材80は、内輪81や外輪82を設け
ることなく、弾性体83だけの構成であってもよい。ま
た、弾性体83の固定構造は焼き付けや接着に限定され
ず、例えば、セレーション結合であってもよい。また、
トルクリミッタ90は、一定以上のトルクの伝達を遮断
する部材であればよい。請求項1の発明においては、ト
ルクリミッタ90の有無は任意である。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、電動機の出力軸とボールねじとの間
に弾性体を介在させたので、ラック軸が軸方向へ微小変
位することを、弾性体によって許容することができる。
従って、操舵車輪からラック軸へ伝わった微小変位は、
電動機で減衰されることなく、ほとんどがステアリング
ホイールに伝わる。このため運転者は、操舵車輪からス
テアリングホイールへ伝わる微小な変位量の変化を手で
感じとることにより、ステアリングホイールを通じて路
面状況(路面情報)を確実に把握することができる。さ
らには、電動機の出力軸とボールねじとの間に弾性体を
介在させただけなので、1つの弾性体ですむ。少ない部
品でしかも安価で簡単な構成によって、ラック軸が軸方
向へ微小変位することを許容することができる。
【0051】請求項2は、電動機の出力軸とボールねじ
との間にトルクリミッタを付加し、一定以上のトルクが
伝わらぬようにしたので、電動機に過大なトルクが作用
することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の模
式図
【図2】本発明に係る操舵トルクセンサの原理図
【図3】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全
体構成図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明に係るラック軸、電動機、ボールねじ回
りの要部断面図
【図6】本発明に係る電動機とボールねじとの連結構造
を示す断面図
【図7】本発明に係る電動機、ボールねじ及びトルクリ
ミッタの連結構造を示す分解図
【図8】電動パワーステアリング装置の作用説明図
【図9】本発明に係る電動パワーステアリング装置の変
形例図
【図10】本発明に係る電動パワーステアリング装置の
変形例図
【符号の説明】
10…電動パワーステアリング装置、21…ステアリン
グホイール、24…ピニオン軸、25…ラックアンドピ
ニオン機構、26…ラック軸、29…操舵車輪、41…
操舵トルクセンサ、50…電動機、56…電動機の出力
軸、70…ボールねじ、83…弾性体、90…トルクリ
ミッタ、Li…補助トルク伝達経路、T1…操舵トル
ク、T2…補助トルク。
フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼田 隆幸 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC32 DA15 DA82 EB12 3D033 CA16 CA28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに加えた操舵トル
    クをラックアンドピニオン機構を介してラック軸に伝達
    するとともに、前記操舵トルクに応じて電動機が発生し
    た補助トルクを電動機の出力軸からボールねじを介して
    前記ラック軸に付加し、このラック軸によって操舵車輪
    を操舵するようにした電動パワーステアリング装置にお
    いて、前記電動機の出力軸と前記ボールねじとの間に弾
    性体を介在させたことを特徴とする電動パワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機の出力軸と前記ボールねじと
    の間にトルクリミッタを付加し、一定以上のトルクが伝
    わらぬようにしたことを特徴とする請求項1記載の電動
    パワーステアリング装置。
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